JP6711779B2 - 後注入型ロックボルト用定着材注入方法 - Google Patents
後注入型ロックボルト用定着材注入方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6711779B2 JP6711779B2 JP2017075677A JP2017075677A JP6711779B2 JP 6711779 B2 JP6711779 B2 JP 6711779B2 JP 2017075677 A JP2017075677 A JP 2017075677A JP 2017075677 A JP2017075677 A JP 2017075677A JP 6711779 B2 JP6711779 B2 JP 6711779B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock bolt
- fixing material
- plate
- fixing
- injection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
ロックボルトは設置する地山の強度や岩質に応じて、本数や長さが調整されるが、通常3m程度の長さのものが使用される。
前記仮プレートと吹付けコンクリートとの間に弾力性を有するシール材を備えることが好ましい。
前記スペーサ材は仮プレート又はアングル材に固定されていることが好ましい。
図1は、本発明の実施形態による後注入型ロックボルト用定着材注入方法の定着材注入前の状態を概略的に示す断面図である。
平坦化は、吹付けコンクリート11の吹き付け後、硬化前に平坦な板材を押し当てて平坦なレプリカ面を形成するようにしてもよいし、機械的に研削してもよい。研削を行う場合はプレート設置面13が平坦になればよく、研削深さは様々に設定してよい。即ち表面の凹凸を削り落とす程度の浅い研削でもよいし、明確に窪み部を形成するように削孔してもよい。
仮プレート4は、スペーサ材6を介してアングル材7によりプレート設置面13に押し付けられ、アングル材7はアンカー8により吹付けコンクリート11の表面に固定される。
一方ロックボルト挿入孔12が水平又は下向きの場合、定着材は奥から充填する方が、定着材の中に空気が残留しにくくなるため、注入パイプ2は奥まで届くように長く、排気パイプ3は入り口付近に開口が来るように短く設置する。
図2を参照すると、吹付けコンクリート11にロックボルト挿入孔12が削孔され、ロックボルト挿入孔12の周囲に仮プレート4が収納される大きさの削孔が施され、その底部の平坦面がプレート設置面13となる。このプレート設置面13に最終的にプレートが定着されるため、仮プレート4はプレートと同じ大きさであることが望ましい。
定着材が硬化してロックボルト1の定着がなされた後は、アンカー8を取り付けた時と逆回転させてネジ部を緩めることにより取り外すことができ、それに伴いアングル材7及びスペーサ材6を取り外すことができる。
図3を参照すると、一実施形態では段階S310でプレート又は仮プレート4を設置するためのプレート設置面13の平坦化を行う。平坦化は前述のように吹付けコンクリート11の硬化前に滑らかな平板を押し付けてもよいし、吹付けコンクリート11の硬化後に研削してもよい。尚、ここでは吹付けコンクリート11の表面の仕上がりに影響されることなく安定したプレート設置面13を得るために平坦化を行うことを示したが、吹付けコンクリート11の表面が、初期的にある程度平坦に形成される場合には、平坦化処理は省略してもよい。
仮プレート4に挿通させたロックボルト1の頭部には、ナット9を螺合により取り付け、ロックボルト1を挿入する前の準備段階を終了する。
尚、図3では作業性の関係でロックボルト1に仮プレート4を取り付けて(段階S320)から、ロックボルト1を挿入する(段階S330)ように示したが、先にロックボルト1を挿入してから仮プレート4を取り付けることも可能であり、段階S320と段階S330は逆の順序でもよい。
図1、2ではプレート設置面13の平坦化のために、後の工程を考慮して、ロックボルト1の先端部が周辺の吹付けコンクリート11の表面から突出しないように積極的に窪み部を形成するように削孔する実施形態を示したが、図4は吹付けコンクリート11の表面は初期仕上がりが良好で平坦化が必要ないか、平坦化を行ったとしてもごく表面のみを研削する程度で、窪み部を形成しない実施形態の仮プレートの設置方法を示す。
図4(a)、(b)はともに仮プレート4にロックボルト1、注入パイプ2、及び排気パイプ3を挿通した後、ロックボルト1の頭部に設けられたネジ部にナット9を螺合してロックボルト挿入孔12に挿入したところまでは共通である。また窪み部を形成していないため、仮プレート4は吹付けコンクリート11の表面から突出しており、仮プレート4を押し付けるのにスペーサ6は使用せず、アングル材7で直接押し付けるようにアングル材7が固定される。
図4(a)、(b)に示す構造はそれぞれ一つの実施形態であって、仮プレート4を押し付けることができればこれら形状にとらわれる必要はない。
ロックボルト挿入孔12に定着材を注入した後、所定の時間放置すると定着材が硬化し、ロックボルト1が定着される。仮プレート4は定着材注入から硬化に至る間、定着材が漏えいしないようにロックボルト挿入孔12の入り口をふさぐためのものであるので、定着材が硬化すると不要となる。そこで定着材の硬化後仮プレート4を取り外し、最終的に定着されるプレート14との交換を行う。
図6を参照すると、段階S610でアングル材7、仮プレート4の取り外しを行う。スペーサ材6を使用する場合はこの時スペーサ材6も一緒に取り外す。取り外したアングル材7、仮プレート4、スペーサ材6は再利用が可能であり、後注入型ロックボルト用定着材注入にかかる費用を必要以上に増加させることはない。
段階S620でプレート14取り付けの際の障害物が取り除かれるので、段階S630でロックボルト1の突出部をプレート14に挿通させ、さらにナット9を螺合してプレート14を定着させる(段階S640)。
こうしてプレート14は平坦化したプレート設置面13に当接し、吹付けコンクリート11に片当たりすることなく良好なプレート定着を行うことができる。
2 注入パイプ
3 排気パイプ
4 仮プレート
5 シール材
6 スペーサ材
7 アングル材
8 アンカー
9 ナット
10 地山
11 吹付けコンクリート
12 ロックボルト挿入孔
13 プレート設置面
14 プレート
15 アンカー用下孔
16 定着材
Claims (4)
- ロックボルト挿入孔にロックボルトを挿入後、定着材を注入して定着する後注入型ロックボルト用定着材注入方法において、
注入パイプと排気パイプを併設したロックボルトの頭部に、注入パイプと排気パイプとロックボルト頭部とが貫通するように仮プレートを取り付ける段階と、
前記ロックボルトを、仮プレートが吹付けコンクリート面に当接するまでロックボルト挿入孔に挿入する段階と、
スペーサ材を介してまたは直接に仮プレートを押圧するアングル材をアンカーにより吹付けコンクリートに固定する段階と、
排気パイプから定着材が流出するまで注入パイプから定着材を注入する段階を有し、
前記アングル材は前記注入パイプ及び前記排気パイプの引き出しに影響を受けないような形状を有するか、前記注入パイプ及び前記排気パイプの引き出しに影響を受けない位置に固定されることを特徴とする後注入型ロックボルト用定着材注入方法。
- 前記仮プレートが当接する吹付けコンクリート面は平坦化されていることを特徴とする請求項1に記載の後注入型ロックボルト用定着材注入方法。
- 前記仮プレートと吹付けコンクリートとの間に弾力性を有するシール材を備えることを特徴とする請求項1に記載の後注入型ロックボルト用定着材注入方法。
- 前記スペーサ材は仮プレート又はアングル材に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の後注入型ロックボルト用定着材注入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017075677A JP6711779B2 (ja) | 2017-04-06 | 2017-04-06 | 後注入型ロックボルト用定着材注入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017075677A JP6711779B2 (ja) | 2017-04-06 | 2017-04-06 | 後注入型ロックボルト用定着材注入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018178426A JP2018178426A (ja) | 2018-11-15 |
JP6711779B2 true JP6711779B2 (ja) | 2020-06-17 |
Family
ID=64282961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017075677A Active JP6711779B2 (ja) | 2017-04-06 | 2017-04-06 | 後注入型ロックボルト用定着材注入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6711779B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7295515B2 (ja) * | 2020-08-19 | 2023-06-21 | 飛島建設株式会社 | 無水削孔によるロックボルト打設方法、及びそれに用いる無水削孔システム、並びに口元処理装置 |
-
2017
- 2017-04-06 JP JP2017075677A patent/JP6711779B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018178426A (ja) | 2018-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4927662B2 (ja) | 既設覆工物の補修方法 | |
JP5215885B2 (ja) | 柱主筋継手のグラウト用型枠の支持方法と、位置固定治具及びグラウト用型枠ユニット | |
JP6711779B2 (ja) | 後注入型ロックボルト用定着材注入方法 | |
JP6587578B2 (ja) | コンクリート壁面のひび割れを補修する注入プラグ | |
KR100677899B1 (ko) | 균열보수공법 | |
JP6576026B2 (ja) | コンクリート壁の補強工法 | |
JP2009287249A (ja) | コンクリート部材の接合方法、pc部材の接合方法、コンクリート部材の接合構造、pc部材 | |
JP2016130388A (ja) | あと施工アンカー、あと施工アンカーの施工方法、およびあと施工アンカー用型枠 | |
KR20060122361A (ko) | 관로 비굴착 몰탈 주입공법 | |
JP2732439B2 (ja) | プレキャスト構造体のための目地施工方法 | |
JP2010216080A (ja) | コンクリート打ち継ぎ用目地材、及び防水施工方法 | |
JP7178861B2 (ja) | コンクリート壁の補強工法 | |
KR100523116B1 (ko) | 제트 그라우팅 파일 공법에 있어 고압분사로드를 이용한 강관 삽입방법 | |
JP3775399B2 (ja) | 組積造躯体の補強方法 | |
KR100455413B1 (ko) | 콘크리트구조물의 보수 보강공법 | |
KR101841048B1 (ko) | 강관과 철근을 이용한 사면 보강구조 및, 그 방법 | |
KR100839353B1 (ko) | 맨홀의 흄관연결 구조물 | |
JP2019031836A (ja) | 既設構造物の補修・補強方法 | |
JP4336169B2 (ja) | ロックボルトの施工方法 | |
JP2001164896A (ja) | 直打ちコンクリート工法に於けるコンクリート打継部の止水方法 | |
KR102604504B1 (ko) | Etci강관 및 이를 이용한 시공방법 | |
KR102176457B1 (ko) | 소일 네일 장치 및 이를 이용한 소일네일링 공법 | |
JP2004270155A (ja) | 止水材注入方法および堤体 | |
KR20060025971A (ko) | 영구앵커의 와이어 인장장치 | |
JP4601081B1 (ja) | 型枠用間隔保持具、段穴形成型枠及びコンクリート構造物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200526 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200528 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6711779 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |