JP2016130388A - あと施工アンカー、あと施工アンカーの施工方法、およびあと施工アンカー用型枠 - Google Patents

あと施工アンカー、あと施工アンカーの施工方法、およびあと施工アンカー用型枠 Download PDF

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英義 渡辺
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英義 渡辺
智昭 杉山
Tomoaki Sugiyama
智昭 杉山
小野 英雄
Hideo Ono
英雄 小野
憲三郎 高木
Kenzaburo Takagi
憲三郎 高木
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【課題】アンカー筋の定着長さを容易に確保できるあと施工アンカーを提供すること。【解決手段】あと施工アンカー1は、壁面3に設けられてグラウト材11が充填された孔10と、この孔10に挿入されたアンカー筋20と、を備える。壁面3上でかつアンカー筋20の周囲には、所定の厚みdを有する増打部30が孔10を覆って設けられる。本発明によれば、孔10の孔口のアンカー筋20の周囲に増打部30を設けたので、グラウト材11が流出してグラウト材11の充填が多少不十分となっても、このグラウト材11の充填が不十分となる部分は増打部30に生じることになるので、アンカー筋20の定着長の算定には影響しない。よって、アンカー筋20の所定の定着長を容易かつ確実に確保して、高い定着耐力を保持できる。【選択図】図1

Description

本発明は、あと施工アンカー、あと施工アンカーの施工方法、およびあと施工アンカー用型枠に関する。
従来より、既存のコンクリート躯体に穿孔して、この孔内にアンカー筋を挿入した後、無収縮モルタルなどのグラウト材を充填することによってアンカー筋を固着させる、あと施工アンカーがある(特許文献1参照)。
このようなあと施工アンカーを既存コンクリート躯体の側面に設ける場合、水平方向に延びる孔内からグラウト材が流出し、孔口部分にグラウト材が充填されない部分が生じてしまう。よって、アンカー筋に必要な定着長さを確保できない場合があった。
この問題を解決するため、フランジを有する円筒形状のグラウトキャップを用いることが提案されている(特許文献2参照)。つまり、アンカー孔にアンカー筋を挿入するとともに、アンカー孔の孔口にグラウトキャップを取り付けて、フランジでアンカー孔をシールする。次に、グラウトキャップのフランジ部に設けられた装着孔に排出パイプを接続し、グラウトキャップのフランジ部に設けられた注入口にパイプを接続する。次に、パイプを通してアンカー孔内にグラウト材を充填するとともに、排出パイプを通してアンカー孔内の空気を排出する。そして、グラウト材の硬化後、グラウトキャップを撤去する。
特開2009−155922号公報 特開平10−102600号公報
しかしながら、特許文献2の方法は、特別なグラウトキャップや排出パイプを用いており、高コストとなる。また、グラウトキャップのシール作業や、注入および排出のためのパイプ設置作業など、煩雑な作業が必要であった。
さらに、グラウト材が排出される装着孔の近傍では、グラウト材が充填されない部分が生じやすく、アンカー筋の定着長さを確保できないおそれがあった。
本発明は、アンカー筋の定着長さを容易に確保できる、あと施工アンカー、あと施工アンカーの施工方法、およびあと施工アンカー用型枠を提供することを目的とする。
請求項1に記載のあと施工アンカー(例えば、後述のあと施工アンカー1)は、躯体側面(例えば、後述の壁面3)に設けられてグラウト材(例えば、後述のグラウト材11)が充填された孔(例えば、後述の孔10)と、当該孔に挿入されたアンカー筋(例えば、後述のアンカー筋20)と、を備えるあと施工アンカーであって、前記躯体側面上でかつ前記アンカー筋の周囲には、所定以上の厚み(例えば、後述の厚みd)を有する増打部(例えば、後述の増打部30)が前記孔を覆って設けられることを特徴とする。
請求項2に記載のあと施工アンカーの施工方法は、躯体側面に穿孔して、当該孔にグラウト材を充填する工程(例えば、後述のステップS1)と、排出口が形成された円環状の底部と、当該底部の周縁に沿って立設された壁部と、を備える型枠を、前記躯体側面上に前記孔を覆うように取り付ける工程(例えば、後述のステップS2)と、アンカー筋を、当該型枠の底部を貫通して前記孔に所定の深さまで押し込んで、余分なグラウト材を前記排出口から排出させる工程(例えば、後述のステップS3)と、前記グラウト材が硬化した後に、前記型枠を撤去する工程(例えば、後述のステップS4)と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載のあと施工アンカー用型枠(例えば、後述の型枠40)は、躯体側面に設けられてグラウト材が充填された孔と、当該孔に挿入されたアンカー筋と、を備えるあと施工アンカーに用いられる型枠であって、当該型枠は、排出口(例えば、後述の排出口44)が形成された円環状の底部(例えば、後述の底部41)と、当該底部の周縁に沿って立設された壁部(例えば、後述の壁部42)と、を備え、前記孔を前記壁部で囲むように、前記躯体側面上に取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、孔口のアンカー筋の周囲に増打部を設けたので、グラウト材が流出してグラウト材の充填が多少不十分となっても、このグラウト材の充填が不十分となる部分は増打部に生じることになるので、アンカー筋の定着長の算定には影響しない。よって、アンカー筋の所定の定着長を容易かつ確実に確保して、高い定着耐力を保持できる。
また、従来のような特別なグラウトキャップが不要であり、煩雑なシール作業やパイプ設置作業も不要となるので、あと施工アンカーを低コストかつ容易に施工できる。
本発明の一実施形態に係るあと施工アンカーの断面図である。 実施形態に係るあと施工アンカーの施工手順のフローチャートである。 実施形態に係るあと施工アンカーの施工手順の説明図(その1)である。 実施形態に係るあと施工アンカーの施工手順の説明図(その2)である。 実施形態に係るあと施工アンカーの施工に用いる型枠の分解斜視図である。 実施形態に係るあと施工アンカーの施工手順の説明図(その3)である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るあと施工アンカー1の断面図である。
あと施工アンカー1は、既存コンクリート躯体2の躯体側面としての壁面3に穿孔されてグラウト材11が充填された孔10と、この孔10に挿入されたアンカー筋20と、を備える。
ここで、グラウト材11は、例えば無収縮モルタルである。
壁面3上でかつアンカー筋20の周囲には、所定の厚みdを有する円盤状の増打部30が設けられる。
図2は、あと施工アンカー1を施工する手順のフローチャートである。
ステップS1では、図3に示すように、壁面3に穿孔して水平方向に延びる孔10を形成し、この孔10にグラウト材11を充填する。
ステップS2では、図4に示すように、木製の型枠40を用意し、この型枠40を壁面3上にボルト固定する。
型枠40は、円環状の底部41と、この底部41の周縁に沿って立設された壁部42と、を備える。この型枠40は、図5に示すように、円形状の木製の板材50の上に、円環状の木製の板材51を重ねたものである。
円環状の底部41の中央部の孔は、アンカー筋挿通孔43である。アンカー筋挿通孔43の内径は、アンカー筋20の外径よりわずかに大きくなっている。
底部41には、排出口44が形成されている。
壁部42の高さは、増打部30の厚みdに等しくなっている。
また、型枠40には、底部41および壁部42を貫通するボルト挿通孔45が2箇所に設けられている。
この型枠40の壁部42で孔10を囲んで、かつ、型枠40で孔10を覆うように、型枠40を壁面3上に配置する。このとき、孔10の中心とアンカー筋挿通孔43の中心とが一致し、かつ、排出口44が上側に位置するように、型枠40を配置する。
この状態で、型枠40のボルト挿通孔45にボルト60を挿通して、壁面3に打ち込んだナット61に螺合して締め付けることで、型枠40を壁面3に固定する。
ステップS3では、図6に示すように、アンカー筋20を、型枠40のアンカー筋挿通孔43を貫通して、孔10に挿入する。このとき、アンカー筋20を孔10に所定の深さLまで押し込んで、余分なグラウト材11を排出口44から排出する。
ステップS4では、グラウト材11が硬化した後に、型枠40を壁面3から撤去する。これにより、増打部30が形成される。
増打部30は、孔10の孔口付近に空隙が形成されない程度であればよく、例えに、直径がアンカー筋20の径の2倍程度の円形や、一辺の長さがアンカー筋20の径の2倍程度の矩形状で、高さdが10mm程度であればよい。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)孔10の孔口のアンカー筋20の周囲に増打部30を設けたので、グラウト材11が流出してグラウト材11の充填が多少不十分となっても、このグラウト材11の充填が不十分となる部分は増打部30に生じることになるので、アンカー筋20の定着長の算定には影響しない。よって、アンカー筋20の所定の定着長Lを容易かつ確実に確保して、高い定着耐力を保持できる。
また、従来のような特別なグラウトキャップが不要であり、煩雑なシール作業やパイプ設置作業も不要となるので、あと施工アンカーを低コストかつ容易に施工できる。
(2)型枠40を、円形状の木製の板材50の上に、円環状の木製の板材51を重ねて製作したので、簡易な構造となり、型枠40を低コストで容易に製作できる。
(3)グラウト材の排出口44をアンカー筋20の上側に配置したので、グラウト材11が硬化するまでの期間、排出口44からのグラウト材11の漏出を少なくできる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本実施形態では、型枠40を木製としたが、これに限らず、金属製やプラスチック製でもよい。
本実施形態では、型枠40の底部41の形状をアンカー筋挿通孔43が形成された円環状としたが、これに限らず、型枠の底部の形状を矩形状とし、この矩形状の底部にアンカー筋挿通孔を設けてもよい。
本実施形態では、型枠40を壁面3にボルト固定したが、これに限らず、例えばアンカー筋が細径である場合や、グラウト材が硬化するまでアンカー筋を水平に保持する支持材を別途用いる場合には、さらに簡易な方法でもよい。例えば、型枠40を接着剤やガムテープ等でコンクリート表面に仮止めし、アンカー筋20を孔10に押し込む期間、人力等で壁面3に押し付けてもよい。
あと施工アンカーの定着耐力を高める目的で、アンカー筋20の先端にアンカー筋20の外径よりも大きな外径を有する定着端を設ける場合がある。この場合、増打部30の構築方法は、ステップS2、S3は以下のようになる。
型枠40を壁面3に固定した状態では、アンカー筋20をアンカー筋挿通孔43に通すことができない。したがって、ステップS2では、型枠40のアンカー筋挿通孔43にアンカー筋20を定着端の反対側から挿通した後、型枠40を壁面3上に固定して、アンカー筋20の定着端を、孔10の孔口近傍に位置させておく。
そして、ステップS3では、アンカー筋20が既にアンカー筋挿通孔43に挿通されているので、アンカー筋20をそのまま孔10の奥に向かって押し込む。
1…あと施工アンカー
2…既存コンクリート躯体
3…壁面(躯体側面)
10…孔
11…グラウト材
20…アンカー筋
30…増打部
40…型枠
41…底部
42…壁部
43…アンカー筋挿通孔
44…排出口
45…ボルト挿通孔
50…板材
51…板材
60…ボルト
61…ナット

Claims (3)

  1. 躯体側面に設けられてグラウト材が充填された孔と、当該孔に挿入されたアンカー筋と、を備えるあと施工アンカーであって、
    前記躯体側面上でかつ前記アンカー筋の周囲には、所定以上の厚みを有する増打部が前記孔を覆って設けられることを特徴とするあと施工アンカー。
  2. 躯体側面に穿孔して、当該孔にグラウト材を充填する工程と、
    排出口が形成された円環状の底部と、当該底部の周縁に沿って立設された壁部と、を備える型枠を、前記躯体側面上に前記孔を覆うように取り付ける工程と、
    アンカー筋を、当該型枠の底部を貫通して前記孔に所定の深さまで押し込んで、余分なグラウト材を前記排出口から排出させる工程と、
    前記グラウト材が硬化した後に、前記型枠を撤去する工程と、を備えることを特徴とするあと施工アンカーの施工方法。
  3. 躯体側面に設けられてグラウト材が充填された孔と、当該孔に挿入されたアンカー筋と、を備えるあと施工アンカーに用いられる型枠であって、
    当該型枠は、排出孔が形成された円環状の底部と、当該底部の周縁に沿って立設された壁部と、を備え、
    前記孔を前記壁部で囲むように、前記躯体側面上に取り付けられることを特徴とする型枠。
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