JP6709504B2 - ワーク振り込み機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク振り込み機構に関し、詳しくは、整列部材の凹部にワークを振り込むワーク振り込み機構に関する。
複数の凹部が形成された整列部材の上面に、複数のワークを置き、整列部材を傾けてワークを移動させて、ワークを整列部材の凹部に振り込み、整列させる技術が知られている。
例えば、図6は、ワーク振り込み機構の斜視図である。図7は、ワーク振り込み機構の正面図である。このワーク振り込み機構は、図6に示すように、テーブル2に装着された整列部材1の上面に、ワークが嵌入する凹部が形成されている。整列部材1の両側に、ワークを受け入れる集積部2a,2bが配置されている。集積部2a,2bは、昇降手段3a,3bを介して、テーブル2に支持されている。昇降手段3a,3bは、センサ4a,4bの出力に基づいて作動する。
図7に示すように、整列部材1の凹部にワークを振り込むとき、テーブル2が傾き、テーブル2の傾きと連動して昇降手段3a,3bが伸縮する。ワークは、上側の集積部2a,2bとテーブル2との間の段差6の個所で、バランスを崩し、容易に反転動作を起こすことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−72528号公報
整列部材を用いて、特定の姿勢状態で個々のワークを取り出す場合、通常、ワークサイズ毎に整列部材を用意する。次に振り込み条件を決定し、ワークを整列部材に整列させる。整列させる際、整列部材を傾けるのと同時に、整列部材に振動を加えてもよい。傾きや振動により、ワークは整列部材上を移動する。例えば整列部材を左右に傾ける揺動動作を繰り返す。1回の揺動で済む場合もあるし、何回も揺動しないとワークが整列部材の凹部に入らない場合もある。
繰り返しの揺動動作で整列部材の凹部にワークが収容され、整列部材のほぼすべての凹部にワークが挿入されると、ワークの振り込みが完了する。
上記のように、整列部材を揺動し、ワークを整列部材の凹部に振り込む場合、揺動動作時にワーク同士が衝突し、ワークにダメージを与える。揺動動作のみでワークを整列部材に振り込むと、ワークと治具が摺れ、ワークにダメージを与える。整列部材の凹部にそれぞれ1個ずつワークを振り込む場合、条件によっては振り込み完了まで揺動回数が増え、何回も揺動動作をさせることによってワークにダメージを与えやすい。
電子部品を製造する際に、多数のワークを所定個数以下に小分けして、次工程に搬送したい場合がある。その場合、整列部材の凹部に2個以上のワークを収容する構成が考えられる。
しかしながら、そのような整列部材は、整列部材を揺動したときに、凹部に所定個数を超えるワークが収容され、凹部から移動しなかったり、凹部に収容されたワークの上に所定個数を超えるワークが積み上がったりすることがある。整列部材の凹部に、それぞれ、2個以上の所定個数までのワークが収容されるようにすることは容易でない。
本発明は、かかる実情に鑑み、整列部材の凹部に、それぞれ2個以上の所定個数までのワークを容易に収容することができ、ワークに与えるダメージを低減できるワーク振り込み機構を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成したワーク振り込み機構を提供する。
ワーク振り込み機構は、(a)重力方向上向きに配置される第1の主面と、重力方向下向きに配置される第2の主面とを有し、前記第1の主面に、同時に2個以上のワークをそれぞれ収容することができる複数の凹部が形成され、前記第1の主面及び前記凹部の内面と前記第2の主面との間が通気性を有する、整列部材と、(b)前記整列部材の前記第2の主面に対向する空間を形成する気体供給部と、(c)前記整列部材の前記第1の主面が傾むくように、前記整列部材を揺動する揺動機構と、を備える。前記凹部の前記内面は、前記第1の主面と平行な底面と、前記第1の主面と前記底面とを接続する傾斜面と、を含み、前記底面と前記傾斜面とは鈍角をなす。
上記構成において、前記気体供給部の前記空間に気体が供給されたとき、前記整列部材の前記第1の主面及び前記凹部の前記内面から前記気体が噴き出ることによって、前記整列部材の前記第1の主面及び前記凹部の前記内面から、前記ワークを浮かせるようにする。
上記構成において、整列部材の第1の主面に複数のワークを供給し、揺動機構によって整列部材を揺動するときに、気体供給部の空間に気体を供給すると、整列部材の凹部に、それぞれ2個以上のワークを容易に収容することができる。
上記構成によれば、整列部材の第1の主面及び凹部の内面から噴き出る気体によって、整列部材の凹部に収容された所定個数を越えるワークを、凹部から容易に移動させることができる。また、凹部に収容されたワークの上を、他のワークは容易に移動することができるので、凹部に収容されたワークの上にワークが積み上がりにくい。その結果、整列部材の凹部に、それぞれ2個以上の所定個数までのワークを容易に収容することができる。
また、整列部材の第1の主面及び凹部の内面から噴き出る気体によってワークを浮かせることによって、ワークのダメージを低減できる。すなわち、摩擦抵抗が小さくなり、ワークは移動しやすくなるため、整列部材の揺動角度を小さくすることができる。その結果、ワークのダメージを低減できる。整列部材の第1の主面及び凹部の内面から噴き出る気体によってワークを浮かせると、整列部材の第1の主面及び凹部の内面との擦れによるワークのダメージを低減できる。整列部材の第1の主面及び凹部の内面から噴き出る気体によってワークを浮かせると、ワークの搬送抵抗が小さくなるため、ワークが動きやすいので衝突エネルギーが運動エネルギーとなって分散され、揺動動作時の傾きによるワーク同士の衝突や、ワークが整列部材の凹部に落ちる時の衝突などによるダメージを低減できる。
好ましくは、前記整列部材に微振動を与える加振器をさらに備える。
この場合、加振器を用いて整列部材に微振動を与えることによって、隣り合ったり重なり合ったりして互いに接しているワーク同士を離すことができるので、整列部材の凹部に所定個数までのワークを収容することがより容易になる。また、整列部材の傾斜角度をより緩やかにすることができ、ワークへのダメージをさらに軽減できる。
なお、微振動は、整列部材の凹部に収容されたワークが凹部から出ない程度に小さい振動である。
好ましくは、前記整列部材の材質が、不織布、焼結金属、多孔質セラミックのうち少なくとも一つである。
この場合、通気性を有する整列部材の作製が容易である。
また、本発明は、以下のように構成したワーク振り込み方法を提供する。
ワーク振り込み方法は、(i)第1及び第2の主面を有し、前記第1の主面に、同時に2個以上のワークをそれぞれ収容することができる複数の凹部が形成され、前記第1の主面及び前記凹部の内面と前記第2の主面との間が通気性を有する整列部材を、前記第1の主面を重力方向上向に、前記第2の主面が重力方向下向きになるように配置し、前記第1の主面に複数個のワークを供給する第1の工程と、(ii)前記ワークが供給された前記整列部材を、前記第1の主面が水平から傾むくように揺動するとともに、前記整列部材の前記第2の主面側に気体を供給して、前記整列部材の前記第1の主面及び前記凹部の前記内面から前記気体を吹き出させながら、前記整列部材の前記凹部に前記ワークを収容する第2の工程と、を備える。前記ワークの形状が、直方体状である。前記凹部の前記内面は、前記第1の主面と平行な底面と、前記第1の主面と前記底面とを接続する傾斜面と、を含み、前記底面と前記傾斜面とは鈍角をなす。
直方体状のワークの形状は、直方体又は略直方体であり、側面の摩擦抵抗が大きい。そのため、整列部材を揺動するだけでは、整列部材の凹部に収容された所定個数を越えるワークが移動しにくく、整列部材が傾いたときにワークが凹部で積み上がりやすかったりする。そこで、整列部材を揺動するときに、整列部材の第1の主面及び凹部の内面からの気体を吹き出させる。
上記構成によれば、整列部材の凹部に入った所定個数を超えるワークが凹部から移動し易くなり、整列部材の凹部に所定個数までのワークを収容することが容易になる。また、ワークのダメージを低減できる。
本発明によれば、整列部材の第1の主面及び凹部の内面から気体が噴き出すようにすることによって、整列部材の凹部に、それぞれ2個以上の所定個数までのワークを容易に収容することができ、ワークに与えるダメージを低減できる。
図1はワーク振り込み機構の要部斜視図である。(実施例1) 図2はワーク振り込み機構の要部断面図である。(実施例1) 図3は整列部材の要部平面図である。(実施例1) 図4はワークの挙動の説明図である。(実施例1、比較例1) 図5はワーク振り込み機構の要部斜視図である。(実施例2) 図6はワーク振り込み機構の斜視図である。(従来例1) 図7はワーク振り込み機構の正面図である。(従来例1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1のワーク振り込み機構10について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1は、ワーク振り込み機構10の要部斜視図である。図2は、ワーク振り込み機構10の要部断面図である。図3は、整列部材20の要部平面図である。
図1に示すように、ワーク振り込み機構10は、複数の凹部22が形成された整列部材20が、揺動機構11x,11yによって揺動するように構成されている。
図2に示すように、整列部材20は、重力方向上向きに配置される第1の主面20aと、重力方向下向きに配置される第2の主面20bとを有する。整列部材20の第1の主面20aに、同時に2個以上のワークをそれぞれ収容することができる複数の凹部22が形成されている。整列部材20は、第1の主面20a及び凹部22の内面23と第2の主面20bとの間に通気性を有する。
例えば図2に示すように、凹部22は、船底状の断面を有し、凹部22の内面23は、第1の主面20aと平行な底面23aと、底面23aと第1の主面20aとの間を接続する傾斜面23bとを含む。底面23aと傾斜面23bとは鈍角をなす。また、傾斜面23bと主面20aとは鈍角をなす。底面23aと傾斜面23bとの接続部分及びその近傍部分や、傾斜面23bと主面20aとの接続部分及びその近傍部分は、滑らかに湾曲した曲面に形成してもよい。底面23aと傾斜面23bは、平面でも局面でもよい。
図3に示すように、凹部22は、それぞれ複数個(図3では2個)のワーク50を収容することができるように形成されている。凹部22の寸法、平面形状、断面形状、配列パターンなどは、ワーク50の形状、寸法、凹部22に収容するワーク50の所定個数などに応じて、決定する。凹部22の平面形状は、矩形以外、例えば、円形、楕円形、三角形、多角形などでも構わない。凹部22の配列パターンは、格子パターン以外、例えば、千鳥パターン、ハニカムパターンなども構わない。
整列部材20は、第2の主面20bから、第1の主面20a並びに凹部22の内面23まで、整列部材20の内部20sを気体が通ることができるように、通気性する材料を用いて作製する。例えば、不織布、焼結金属、多孔質セラミックを用いると、整列部材20を容易に作製することができる。2以上の通気性する材料を組み合わせて、整列部材20を作製してもよい。
図2に示すように、整列部材20は、第1の揺動部材16のフランジ部17に取り付けられる。整列部材20は、整列部材20の第1の主面20aの外周に沿って枠部材18で押さえられ、第1の揺動部材16のフランジ部17と枠部材18との間に固定される。
第1の揺動部材16は、整列部材20の第2の主面20bに対向する空間16sを形成し、本発明の空気供給部である。第1の揺動部材16の下部16bには、配管15(図1参照)の一端が、第1の揺動部材16が揺動しても外れないように接続される。配管15の他端は、例えば送風機や圧力容器などに接続され、矢印15xで示すように、第1の揺動部材16の空間16sに、気体を供給できる。
第1の揺動機構11yは、第1の揺動部材16が、枠状の第2の揺動部材14に、Y軸を中心に揺動可能に支持され、Y軸モータ19yの回転によって、第1の揺動部材16が、矢印16y示すように、Y軸を中心に回転し、傾きが変化するように構成されている。
第2の揺動機構11xは、ワーク振り込み機構10の基台に固定された支柱12a,12bの間に、第2の揺動部材14が、X軸を中心に揺動可能に支持され、X軸モータ19xの回転によって、第2の揺動部材14が、矢印14xで示すように、X軸を中心に回転し、傾きが変化するように構成されている。
次に、ワーク振り込み機構10を用いて、整列部材20の凹部22に、それぞれ所定個数までのワークを振り込む手順について、説明する。
まず、整列部材20の第1の主面20a上に、複数個のワークを供給する。このとき、ワークが枠部材18を越えてこぼれ出ることがないように、整列部材20の第1の主面20aを水平に保持することが好ましい。
次いで、第1の揺動部材16の空間16sに気体(例えば、空気)を供給し、整列部材20の第1の主面20a及び凹部22の内面23から噴き出る気体によって、整列部材20の第1の主面20a上のワークを浮かせる。
このとき、揺動機構11x,11yのモータ19x,19yを適宜、回転駆動させ、整列部材20を揺動し、整列部材20を前後方向や左右方向に傾きよりワークを移動させて、整列部材20の凹部22にワークを収容する。
例えば、X軸モータ19xの回転により、整列部材20を後ろ側に傾斜させ、ワークを後ろ側へ送りながら、ワークを凹部22内に充填する。一定時間経過後、X軸モータ19xを逆回転させて、整列部材20を前側に傾斜させ、ワークを前側へ送りながら凹部22に収容し、凹部22内に収容されなかったワークを、整列部材20の前側の凹部22が形成されていない退避エリア20xに移動させる。
図4は、整列部材20を傾けたときのワークの挙動の説明図である。
図4(a)に示すように整列部材20の第1の主面20aが傾斜すると、重力によって、ワーク51〜53が、それぞれ、矢印81〜83で示す方向に移動する。ワーク53は、隣のポケットから押し出されたワークである。ワーク51の落下する力が、ワーク52の落下する力より大きいと、ワーク51は凹部22に留まる。
図4(b)に示すように、ワーク53が落下してワーク52に接し、ワーク52とワーク53の落下する力の和が、ワーク51の落下する力より大きくなると、ワーク51は押し出される。
そして、図4(c)に示すように、ワーク52の落下する力が、ワーク53の落下する力より大きいと、ワーク52は凹部22に留まる。
このような挙動によって、凹部22に、所定個数(図4では2個)までのワークが収容された状態になる。
一方、図4(x)〜(z)は、整列部材20の第1の主面20a及び凹部22の内面23から噴き出る気体によってワークを浮かせる機構がない比較例1を示している。
図4(x)に示すように、整列部材20の凹部22に収容されたワーク52,53が矢印92で示す方向に移動しても、ワーク51と整列部材20との摩擦抵抗が大きいため、ワーク51は、矢印51で示すように、押し出されることなく凹部22に留まる。
図4(y)に示すように、さらに他のワーク64が落下してくると、ワーク61がストッパとなり、ワーク64が次々と積み上がる。
図4(z)に示すように、一定の高さまでワーク64が積み上がると、矢印93で示す方向に、積み上がったワークが崩れる。
ワーク振り込み機構10は、整列部材20の第1の主面20a及び凹部22の内面23から噴き出る気体によってワークを浮かせた状態で整列部材20を傾斜させ、ワークを一定方向にゆっくり移動させながら、整列部材20の凹部22に、それぞれ2個以上の所定個数までのワークを容易に収容することができる。
すなわち、整列部材20の第1の主面20a及び凹部22の内面23から噴き出る気体によって、整列部材20の凹部22に収容された所定個数を越えるワークを、凹部22から容易に移動させることができる。また、凹部22に収容されたワークの上を、他のワークは容易に移動することができるので、凹部22に収容されたワークの上にワークが積み上がりにくい。その結果、整列部材20の凹部22に、それぞれ2個以上の所定個数までのワークを容易に収容することができる。
また、ワーク振り込み機構10は、ワークに与えるダメージを低減することができる。すなわち、気体によってワークを浮かせることによって摩擦抵抗が小さくなり、ワークは移動しやすくなるため、整列部材20の揺動角度を小さくすることができる。その結果、ワークのダメージを低減できる。また、整列部材20の第1の主面20a及び凹部22の内面23との擦れによるワークのダメージを低減できる。また、ワークの搬送抵抗が小さくなるため、揺動動作時の傾きによるワーク同士の衝突や、ワークが整列部材20の凹部22に落ちる時の衝突などによるダメージを低減できる。
なお、気体の供給と、整列部材の揺動とを同時に開始しても、整列部材の揺動開始後に気体の供給を開始しても構わない。気体の供給と、整列部材の揺動とは、一時的に中断しても構わない。
次いで、気体の供給を停止した後に、整列部材を水平に戻し、整列部材の各凹部に収容されたワークを、次工程に搬送する。なお、整列部材が水平でない状態で、整列部材の各凹部に収容されたワークを、次工程に搬送しても構わない。
次に具体例を説明する。
ワークの形状は直方体状であり、サイズは、端面が数百μm角、長手方向寸法が数百μmである。
整列部材20は、厚さ10mm程度、200mm角程度の矩形(正方形又は長方形)である。凹部22の数は、144個(12行×12列)〜1521個(39行×39列)である。整列部材20は、不織布、焼結金属(金属繊維を含み、気孔率が40〜80%)、多孔質セラミック(気孔率25%のアルミナ)である。整列部材20の凹部22は、プレスや削り出しなどで形成する。
ワーク振り込みのため整列部材20を水平から傾ける最大角度は、ワークサイズ、凹部一つあたりのワークの振り込み個数に応じて調整するが、例えば、7°以上、かつ18°以下である。
以上のように、実施例1のワーク振り込み機構10は、整列部材20の凹部22に、それぞれ2個以上の所定個数までのワークを容易に収容することができ、整列部材の凹部内に入るワークの個数を所定個数以下に制御できる。また、ワーク振り込み機構10は、整列部材20の第1の主面20a及び凹部22の内面23から噴き出る気体によってワークを浮かせることによって、ワークのダメージを低減できる。
特に、ワークの形状が直方体状の場合、側面の摩擦抵抗が大きいため、整列部材を揺動するだけでは、整列部材の凹部に収容された所定個数を越えるワークが移動しにくく、整列部材が傾いたときにワークが凹部で積み上がりやすかったりする。整列部材を揺動するときに、整列部材の第1の主面及び凹部の内面からの気体を吹き出させてワークを浮かせると、整列部材の凹部に入った所定個数を超えるワークが凹部から移動し易くなり、整列部材の凹部に所定個数までのワークを収容することが容易になる。また、ワークのダメージを低減できる。
<実施例2> 実施例1のワーク振り込み機構10に、加振器30を追加した実施例2のワーク振り込み機構10aについて、図5を参照しながら説明する。
図5は、ワーク振り込み機構10aの要部斜視図である。図5に示すように、加振器30は、第1の揺動部材14に取り付けられる。加振器30は、第1の揺動部材14以外、例えば、第1の揺動部材16や、支柱12a,12bなどに取り付けても構わない。
加振器30により、整列部材20に微振動、すなわち、整列部材20の凹部22に収容されたワークが凹部22から出ない程度に小さい振動を加える。加振器30のタイプ(振動を発生させる方式)や、振動特性(周波数、振幅、振動波形など)は、適宜に選択することができる。例えば、加振器30として、エアバイブレータや、超音波振動子を用いる。
加振器30を用いて整列部材20に微振動を与えることによって、隣り合ったり重なり合ったりして互いに接しているワーク同士を離すことができるので、整列部材20の凹部22に所定個数までのワークを収容することがより容易になる。また、整列部材20の傾斜角度をより緩やかにすることができ、ワークへのダメージをさらに軽減できる。
<まとめ> 以上に説明したように、整列部材の第1の主面及び凹部の内面から気体が噴き出すようにすることによって、整列部材の凹部に、それぞれ2個以上の所定個数までのワークを容易に収容することができ、ワークに与えるダメージを低減できる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
例えば、空気供給部は、整列部材を保持する部材とは別に設けてもよい。整列部材の第2の主面と空気供給部との間に隙間を設け、空気供給部の空間から整列部材の第2の主面に向けて供給された気体の一部のみが、整列部材の内部を通って整列部材の第1の主面及び凹部の内面から噴き出るように構成してもよい。
10,10a ワーク振り込み機構
11x,11y 揺動機構
16 第1の揺動部材(空気供給部)
16s 空間
20 整列部材
20a 第1の主面
20b 第2の主面
22 凹部
23 内面
30 加振器
50〜53,61〜64 ワーク

Claims (4)

  1. 重力方向上向きに配置される第1の主面と、重力方向下向きに配置される第2の主面とを有し、前記第1の主面に、同時に2個以上のワークをそれぞれ収容することができる複数の凹部が形成され、前記第1の主面及び前記凹部の内面と前記第2の主面との間が通気性を有する、整列部材と、
    前記整列部材の前記第2の主面に対向する空間を形成する気体供給部と、
    前記整列部材の前記第1の主面が傾むくように、前記整列部材を揺動する揺動機構と、
    を備え
    前記凹部の前記内面は、
    前記第1の主面と平行な底面と、
    前記第1の主面と前記底面とを接続する傾斜面と、
    を含み、
    前記底面と前記傾斜面とは鈍角をなすことを特徴とするワーク振り込み機構。
  2. 前記整列部材に微振動を与える加振器をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載のワーク振り込み機構。
  3. 前記整列部材の材質が、不織布、焼結金属、多孔質セラミックのうち少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のワーク振り込み機構。
  4. 第1及び第2の主面を有し、前記第1の主面に、同時に2個以上のワークをそれぞれ収容することができる複数の凹部が形成され、前記第1の主面及び前記凹部の内面と前記第2の主面との間が通気性を有する整列部材を、前記第1の主面を重力方向上向に、前記第2の主面が重力方向下向きになるように配置し、前記第1の主面に複数個のワークを供給する第1の工程と、
    前記ワークが供給された前記整列部材を、前記第1の主面が水平から傾むくように揺動するとともに、前記整列部材の前記第2の主面側に気体を供給して、前記整列部材の前記第1の主面及び前記凹部の前記内面から前記気体を吹き出させながら、前記整列部材の前記凹部に前記ワークを収容する第2の工程と、
    を備え、
    前記ワークの形状が、直方体状であり、
    前記凹部の前記内面は、
    前記第1の主面と平行な底面と、
    前記第1の主面と前記底面とを接続する傾斜面と、
    を含み、
    前記底面と前記傾斜面とは鈍角をなすことを特徴とする、ワーク振り込み方法。
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