JP6706926B2 - 火災報知設備 - Google Patents
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Description
(特許文献1参照)。
<火災報知設備100の構成>
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る火災報知設備100の構成について説明する。
本発明に係る火災報知設備100は、火災受信機1と、火災受信機1に接続される感知器回線2と、感知器回線2に設けられ、火災受信機1に接続される複数の火災感知器3と、を備える、いわゆるP型の火災報知設備である。感知器回線2は1又は複数あり、それぞれに複数の火災感知器3が設けられている。本実施の形態では、感知器回線2は3つ、即ち3回線の火災報知設備100として説明するが、回線の数はそれに限らない。
火災受信機1は、制御回路15に、検出回路11、復旧回路14、主音響回路12、及び地区音響制御回路13が接続されている。
なお、P型の火災報知設備100において、火災受信機1の復旧とは、火災と断定してから自身で5分を計時した後、自己保持している火災信号を消去して音響や火災表示の動作を停止するものであり、火災感知器3の復旧とは、復旧回路14が感知器回線2を一度電源断することで火災信号の出力を継続させる回路の動きを停止させて火災感知器3の自己保持が解除されるものである。
図1を参照して、火災報知設備100が火災を報知した際に、管理人等が火災現場を確認し、誤報であったときに火災報知設備100を手動で復旧する操作について説明する。即ち、いわゆる一般的な火災報知設備の復旧方法について説明する。
火災報知設備100が警報を行った場合、管理人等は火災信号を出力した感知器回線2が設けられる区画に向かう。そして、管理人等は現場に行き、火災でないことを確認すると、火災受信機1の所へ戻り、以下のような復旧の操作を開始する。
図1を参照し、管理人が不在の際に、火災報知設備100が自動で復旧する本実施の形態1の動作説明をする。
先ず、火災感知器3が1回目の火災信号を感知器回線2に出力すると、火災受信機1は、感知器回線2に接続される検出回路11で1回目の火災信号を受信する。検出回路11で1回目の火災信号を受信すると、制御回路15は、所定の蓄積時間である1分を計時すると共に、復旧回路14により火災感知器3の自己保持を解除する。
これにより、火災感知器3がタバコの煙等で火災信号を出力した場合、即ち誤報であった場合、検出回路11で火災信号を受信してから5分経過後に、復旧回路14から復旧信号が出力されるので、自動的に火災報知設備100は復旧されることになる。
上記のような動作を行うので、管理人等が不在の建物に設けられた火災報知設備100であっても、火災時には警報を継続し、誤報時には警報を停止して復旧することができる。
図2を参照して、本発明の実施の形態2に係る火災報知設備200について説明する。なお、実施の形態2では、上述の実施の形態1の火災報知設備100との相違点について主に説明するものとし、実施の形態1に対応している構成については同じ符号をつけて説明を省略する。
火災報知設備200は、火災受信機1aと、火災受信機1aに接続される感知器回線2と、感知器回線2に設けられる中継器5と、中継器5を介して火災受信機1aに接続される複数の火災感知器3と、を備える、いわゆるP型の火災報知設備である。
火災受信機1aは、制御回路15に、検出回路11a、主音響回路12、及び地区音響制御回路13が接続されている。
検出回路11aは、複数ある感知器回線2ごとに備えられる中継器5ごとに設けられ、中継器5を介して感知器回線2ごとに火災信号を監視する回路である。検出回路11aは、中継器5を介して火災感知器3から出力される火災信号を受信し、制御回路15aへ火災信号を受信した旨の信号を出力する。
制御回路15aは、検出回路11aが火災信号を受信すると、主音響回路12に鳴動信号を出力すると共に、地区音響制御回路13にも鳴動信号を出力する。
中継器5は、複数ある感知器回線2ごとに、感知器回線2に介在するように設置され、中継器5には、制御回路21に、検出回路22、復旧回路23、及び出力回路24が接続されている。
また、中継器5は蓄積機能を有しており、火災感知器3から出力される1回目の火災信号を受信してから所定の蓄積時間内に再度火災信号を受信したときに火災と判断する。
図2を参照し、管理人が不在の際に、火災報知設備200が自動で復旧する本実施の形態の動作説明をする。
先ず、火災感知器3が1回目の火災信号を感知器回線2に出力すると、中継器5は、後段の感知器回線2に接続される検出回路22で1回目の火災信号を受信する。検出回路22で1回目の火災信号を受信すると、制御回路21は、所定の蓄積時間(例えば1分)を計時すると共に、復旧回路23により火災感知器3の自己保持を解除する。
最後に、火災報知設備200が一旦復旧した後、制御回路21は中継器5の蓄積機能を停止する。なお、蓄積機能は中継器5ではなく、火災感知器3に備えられていても良い。
図3を参照して、本発明の実施の形態3に係る火災報知設備300について説明する。なお、実施の形態3では、上述の実施の形態1の火災報知設備100との相違点について主に説明するものとし、実施の形態1に対応している構成については同じ符号をつけて説明を省略する。
図3を参照して、火災報知設備300の構成について説明する。
本発明に係る火災報知設備300は、火災受信機1bと、伝送線7を介して接続される中継器6と、中継器6と感知器回線2を介して接続される複数の火災感知器3と、を備える、いわゆるR型の火災報知設備である。火災受信機1bに接続される伝送線7は共通であり、伝送線7にそれぞれ必要な中継器6が他の端末機器(図示しない)と共に設けられる。本実施の形態では、中継器6を介して設けられる感知器回線2は3つとして説明するが、感知器回線の数はそれに限らない。
図2に基づいて、実施の形態3の火災受信機1bの構成について説明する。
火災受信機1bは、制御回路15bに、伝送回路16、主音響回路12、及び地区音響制御回路13が接続されている。
伝送回路16は、1組の伝送線7に対して1つ設けられ、伝送線7を介して中継器6と接続される。そして、中継器6を介して、各感知器回線2に出力される火災信号を監視する回路である。伝送回路16は、火災感知器3から出力される火災信号を、中継器6を介して伝送信号として受信し、制御回路15bに火災信号を示す伝送信号を受信した旨の信号を出力する。
また、火災受信機1bは蓄積機能を有している。なお、蓄積機能は火災受信機1bではなく、火災感知器3に設けても良く、実施の形態2と同様に中継器6に設けても良い。
中継器6は、制御回路25に、検出回路26、復旧回路27、及び伝送回路29が接続されている。
検出回路26は、複数ある感知器回線2ごとに接続され、感知器回線2ごとに火災信号を監視する回路である。検出回路26は、火災感知器3から出力される火災信号を受信し、制御回路25へ火災信号を受信した旨の信号を出力する。
復旧回路27は、感知器回線2ごとに設けられるもので、検出回路26及び制御回路25に接続されるように設けられる。火災受信機1bの制御回路15bにより伝送回路16から出力される復旧指令信号を制御回路25が受信すると、復旧回路27は、復旧信号を出力し、火災感知器3を復旧し、火災信号を停止する復旧動作を行う。
図3を参照し、管理人が不在の際に、火災報知設備300が自動で復旧する本実施の形態の動作説明をする。
火災感知器3が火災信号を感知器回線2に出力すると、中継器6は火災信号を受信し、伝送回路29から火災信号を示す伝送信号を伝送線7に出力する。火災受信機1bは、蓄積機能により、所定の蓄積時間の間に中継器6を介して火災感知器3から2回目の火災信号を受信すると、火災であると判断して主音響等を鳴動させて火災を報知すると共に、制御回路15bは所定時間(5分)を計時する。そして、所定時間である5分経過後に、火災受信機1bは自身を一旦復旧し、主音響等の鳴動が停止すると共に、伝送回路16から中継器6を含めた各端末機器(図示しない)に対して復旧指令信号を出力する。また、制御回路15bは、火災受信機1bの蓄積機能を停止させる。
上記のような動作を行うので、管理人等が不在の建物に設けられた火災報知設備300であっても、火災時には警報を継続し、誤報時には警報を停止して復旧することができる。
(1)本発明は、火災信号を出力する火災感知器と、該火災感知器と感知器回線を介して接続され、前記火災信号を受信して火災を報知する火災受信機と、を備える火災報知設備において、前記火災受信機は、火災と断定し、火災を報知した時点から所定時間経過後に、当該火災報知設備を復旧させる復旧信号を出力し、それにより一旦復旧することを特徴とするものである。
(2)また、本発明は(1)において、前記火災受信機は、前記火災信号を受信する検出回路と、前記検出回路が前記火災信号を受信し、火災と判断してから所定時間経過後に復旧指令信号を出力する制御回路と、前記復旧指令信号を受信し、前記火災受信機及び前記火災感知器を一旦復旧させる復旧信号を出力する復旧回路と、を有することを特徴とするものである。
(3)また、本発明は(1)又は(2)において、1回目の火災の検知から所定時間内に再度火災を検知したときに火災信号を出力する蓄積機能を有する前記火災感知器、又は、1回目の火災信号を受信してから所定時間内に再度火災信号を受信したときに火災と判断する蓄積機能を有する前記火災受信機を備え、前記蓄積機能は、当該火災報知設備が一旦復旧した後は、蓄積動作を解除することを特徴とするものである。
(4)また、本発明は(2)において、前記感知器回線を複数備える火災報知設備において、前記復旧回路は、前記感知器回線ごとに接続され、前記感知器回線ごとに一旦復旧させるものであって、前記火災受信機は、複数の前記感知器回線から前記火災信号を受信した場合、火災を報知してから所定時間経過後であっても復旧信号を出力しないことを特徴とするものである。
(5)また、本発明は(1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記火災受信機は、火災を警報により報知してから所定時間経過後に、当該火災報知設備を復旧させる復旧信号を出力した後、前記警報を一定時間継続させることを特徴とするものである。
(6)また、本発明は、火災信号を出力する火災感知器と、該火災感知器と感知器回線を介して接続され、前記火災信号を受信して火災を報知する火災受信機と、を備える火災報知設備において、前記感知器回線に中継器を備え、前記中継器は、受信した前記火災信号を前記火災受信機に出力すると共に所定時間を計時し、所定時間経過後に前記火災報知設備を復旧させる復旧信号を出力し、それにより一旦復旧することを特徴とするものである。
(7)また、本発明は、火災信号を出力する火災感知器と、該火災感知器と感知器回線を介して接続され、前記火災信号を受信して火災を報知する火災受信機と、を備える火災報知設備において、前記感知器回線に中継器を備え、前記中継器は、受信した前記火災信号を前記火災受信機に出力すると共に所定時間を計時し、所定時間経過後に前記火災感知器を復旧させる復旧信号を出力し、前記火災受信機は、前記火災信号を受信して火災を報知した時点から所定時間経過後に、自身を復旧させ、それにより一旦復旧することを特徴とするものである。
Claims (1)
- 火災信号を出力する火災感知器と、該火災感知器と感知器回線を介して接続され、前記火災信号を受信して火災を報知する火災受信機と、複数の前記感知器回線を備える火災報知設備において、
前記火災受信機は、前記火災信号を受信する検出回路と、前記検出回路が前記火災信号を受信し、火災と判断してから所定時間経過後に復旧指令信号を出力する制御回路と、前記復旧指令信号を受信し、前記火災受信機及び前記火災感知器を一旦復旧させる復旧信号を出力する復旧回路とを有し、
前記復旧回路は、前記感知器回線ごとに接続され、前記感知器回線ごとに一旦復旧させるものであり、
前記火災受信機は、火災と断定し、火災を報知した時点から所定時間経過後に、前記復旧指令信号を前記制御回路から出力して当該火災報知設備を一旦復旧すると共に、複数の前記感知器回線から前記火災信号を受信した場合には、火災を報知してから所定時間経過後であっても前記復旧信号を出力しないことを特徴とする火災報知設備。
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