JP6705449B2 - プレス成形方法およびプレス成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車車体用補強部材に好適に用いられる剛性および強度に優れたプレス成形品、プレス成形方法、およびプレス成形装置に関する。
本願は、2015年6月1日に、日本に出願された特願2015−111436号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
自動車車体のフロア(以下、単に「フロア」という)は、車両走行時には車体の捻じり剛性や曲げ剛性を第一義的に担うだけではなく、衝突時には衝撃荷重の伝達を担い、さらに、自動車車体の重量にも大きく影響する。このため、高剛性かつ軽量という二律背反の特性を兼ね備えることがフロアには要求される。
フロアは、互いに溶接されて接合される平板状のパネル(例えばダッシュパネル、フロントフロアパネル、リアフロアパネル等)と、溶接によりこれら平板状のパネルの車幅方向へ向けて固定配置されてフロアの剛性や強度を高める略ハット形断面を有する長尺のクロスメンバ類(例えばフロアクロスメンバ、シートクロスメンバ等)と、車体前後方向へ向けて固定配置されてフロアの剛性や強度を高める略ハット形断面を有する長尺のメンバ類(サイドシル、サイドメンバ等)とを有する。
このうち、クロスメンバ類は、通常、その長手方向の両端部に形成される外向きフランジを接合代として、例えばフロントフロアパネルのトンネル部およびサイドシルといった他の部材と接合される。
図28A〜図28Dは、長手方向の両端部に形成される外向きフランジ4を接合代として他部材と接合されるクロスメンバの代表例であるフロアクロスメンバ1を示す説明図である。図28Aは斜視図、図28Bは図28AにおけるA矢視図、図28Cは図28AにおけるB矢視図、図28Dは図28Bにおける丸破線囲み部を拡大して示す説明図である。
例えばフロントフロアパネル2は、一般的に、フロントフロアパネル2の上面(室内側の面)に接合されて、フロントフロアパネル2の幅方向の略中心に膨出して形成されるトンネル部(図示を省略する)と、フロントフロアパネル2の幅方向の両側部にスポット溶接されるサイドシル3とを連結するフロアクロスメンバ1により補強される。
フロアクロスメンバ1を、長手方向の両端部に形成される外向きフランジ4を接合代として、トンネル部およびサイドシル3にスポット溶接等によって接合することにより、フロア2の剛性および衝撃荷重負荷時の荷重伝達特性が向上する。
図29は、フロアクロスメンバ1の従来のプレス成形方法の概略を、特にメンバ1の長手方向端部の領域を拡大して示す説明図である。図29の(a)はプレス成形が絞り成形である場合を示し、図29の(b)はプレス成形が展開ブランク6を用いた曲げ成形である場合を示す。
図29の(a)は、絞り成形によるプレス成形により成形素材5に余肉部5aを成形し、切断線5bに沿って余肉部5aを切除した後にフランジ5cを立ち上げるプレス成形方法の例である。
図29の(b)は、展開ブランク形状を有する展開ブランク6に、曲げ成形によるプレス成形を行うプレス成形方法の例である。
なお、材料の歩留まり向上の観点からは、余肉部5aの切断を伴う絞り成形によるプレス成形よりも曲げ成形によるプレス成形のほうが好ましい。
図29の(a)に示す絞り成形によるプレス成形を補足説明する。
図30は、図29の(a)に示す絞り成形によるプレス成形を行う製造装置7を示す斜視図である。
図31の(a)は成形前の製造装置7を示す斜視図、図31の(b)は成形前の製造装置7を示す断面図、図31の(c)は成形前のブランク8を抜き出して示す斜視図である。
図31の(d)は成形途中の製造装置7を示す斜視図、図31の(e)は成形途中の製造装置7を示す断面図、図31の(f)は成形途中のブランク8を抜き出して示す斜視図である。
図31の(g)は成形後の製造装置7を示す斜視図、図31の(h)は成形後の製造装置7を示す断面図、図31の(i)はこの時のプレス成形品(成形素材5)を示す斜視図である。
製造装置7は、パンチ7−1と、ブランクホルダ7−2と、図示しないダイパッドを支持するダイ7−4とを備える。ブランクホルダ7−2およびダイパッドにより予成形されたブランク8を挟持するとともにブランクホルダ7−2およびダイ7−4を支持した状態でパンチ7−1およびダイ7−4を相対的に接近させることにより、ブランク8に絞り成形によるプレス加工を行って、余肉部5aを有する成形素材5を成形する。
フロアクロスメンバ1は、自動車車体の剛性向上や側面衝突(側突)時の衝突荷重を伝達する役目を担う重要な構造部材である。このため、近年では、軽量化および衝突安全性の向上の観点から、より薄くかつより強度の高い高張力鋼板、例えば引張強度が390MPa以上の高張力鋼板(高強度鋼板またはハイテン)がフロアクロスメンバ1の素材として用いられるようになってきた。しかし、高張力鋼板の成形性は良好でないため、フロアクロスメンバ1の設計の自由度が低いことが問題になっている。これを、図28A〜図28Dを参照しながら具体的に説明する。
フロアクロスメンバ1の長手方向端部の外向きフランジ4としては、図28Dの破線で示すように曲線部4aを含む連続的でかつある程度のフランジ幅のフランジを得ることが、フロアクロスメンバ1とフロントフロアパネル2のトンネル部、サイドシル3との接合強度を高めて、フロア2の剛性および衝撃荷重負荷時の荷重伝達特性を高めるためには望ましい。
しかし、外向きフランジ4の曲線部4aを含む連続的なフランジを冷間でのプレス成形により形成し、かつある程度のフランジ幅を得ようとすると、基本的に、
(i)外向きフランジ4の曲線部4aの板端部での伸びフランジ割れや、
(ii)フロアクロスメンバ1の凸稜線1aの長手方向端部1bや外向きフランジ4の曲線部4aの中央部から根元付近でのしわ、
を生じ、所望の形状が得られ難い。
これらの成形不具合は、フロアクロスメンバ1に用いられる鋼材の強度が高いほど、外向きフランジ4の曲線部4aの成形における伸びフランジ率が高い形状であるほど(すなわち図28Bおよび図28Cにおける断面壁角度θが急峻であるほど)、発生し易い。
フロアクロスメンバ1は、自動車車体の軽量化のために高強度化される傾向にある。従って、曲線部4aを含む連続的な外向きフランジ4の冷間での成形は、従来のプレス成形法では難しくなる傾向にある。このため、フロアクロスメンバ1の他部材との接合部近傍の剛性や荷重伝達の特性の低下を甘受しても、このようなプレス成形技術上の制約により、高張力鋼板からなるフロアクロスメンバ1の外向きフランジ4の曲線部4aに、図28Aおよび図28Bに示す凸稜線1aの長手方向端部1bにまで入り込む程度まで切欠きを設けて成形不良の発生を回避せざるを得ないのが現状である。
特許文献1〜3には、フロアクロスメンバ1の成形を意図するものではないが、金型のパッドに工夫を施すことによって、高強度材料のプレス成形部材における形状凍結不良を解決する発明が開示されている。これらの発明は、パンチ頂部とパンチ頂部の平坦部に向き合う部分のみの平坦なパッドの位置関係によって、成形中の素材に意図的にたわみを発生させることによって、成形後の形状凍結性の向上を図る。
また、特許文献4は、曲げ成形又は絞り成形によってフロアクロスメンバ等をプレス成形する技術を開示している。
日本国特許第4438468号明細書 日本国特開2009−255116号公報 日本国特開2012−051005号公報 日本国特許第5569661号明細書
本発明者らの検討結果によれば、特許文献1〜3により開示された従来の発明に基づいても、長手方向の端部のうち、少なくとも天板から凸稜線にかけて外向きフランジ4を有する高張力鋼板製のプレス成形部材であるフロアクロスメンバ1を、凸稜線1aの長手方向端部1bにまで入り込む程度まで外向きフランジ4の曲線部4aに切り欠きを設けることなく、プレス成形により成形することは難しかった。
また、特許文献4に開示された従来の発明では、曲げ成形又は絞り成形により外向きフランジ4に相当する部位が形成されるため、当該箇所における伸びフランジ割れやシワの発生を防ぐための切欠き設けることが不可欠であり、その結果、切欠き近傍における剛性や他部材との接合強度を高めるための対策が必要があった。
本発明の目的は、例えばフロアクロスメンバのようなプレス成形品を、外向きフランジに切欠きを設けることなく提供すること、更にはそのプレス成形品を製造するためのプレス成形方法及びプレス成形装置を提供することである。
本発明の概要は下記の通りである。
)本発明の第の態様は、所定方向に直交する横断面形状が、天板と、前記天板に凸稜線を介して連続する縦壁と、前記縦壁に凹稜線を介して連続するフランジと、を有する被加工材の、前記所定方向に沿って見た場合の途中位置をせん断変形させることにより、前記天板、前記縦壁、及び前記フランジの何れにも連なる段差部、を形成するせん断工程を有するプレス成形方法である。
)上記()に記載のプレス成形方法では、前記せん断工程後、前記段差部の近傍にある不要部を切除することで、前記天板の縁部から、前記凸稜線の縁部、前記縦壁の縁部、前記凹稜線の縁部、そして前記フランジの縁部にかけて連なる外向きフランジを形成する切除工程をさらに有してもよい。
)上記()又は()に記載のプレス成形方法では、前記せん断工程では、前記被加工材の前記段差部に成形される部分を境とする一方の部分を第1のパンチおよび第1のダイで拘束し、前記被加工材の前記段差部に成形される部分を境とする他方の部分を第2のパンチおよび第2のダイで拘束し、さらに、前記第1のパンチおよび前記第1のダイと、前記第2のパンチおよび前記第2のダイとを、前記被加工材との間に隙間無しのまま斜めの方向へ相対的に移動させることによって、前記段差部を成形してもよい。
)上記()に記載のプレス成形方法では、前記斜めの方向は、前記横断面形状における、前記天板の延設方向となす角度、前記縦壁の延設方向となす角度、および、前記フランジの延設方向となす角度、がいずれも20度以上となる方向であってもよい。
)本発明の第の態様は、所定方向に直交する横断面形状が、天板と、前記天板に凸稜線を介して連続する縦壁と、前記縦壁に凹稜線を介して連続するフランジと、を有する被加工材を加工することにより、前記天板の縁部から、前記凸稜線の縁部、前記縦壁の縁部、前記凹稜線の縁部、そして前記フランジの縁部にかけて連なる外向きフランジを有するプレス成形品を得るプレス成形装置であって、前記被加工材の、前記所定方向に沿った途中位置を境とする一方の部分を拘束する第1のパンチ及び第1のダイと;前記被加工材の、前記途中位置を境とする他方の部分を拘束する第2のパンチ及び第2のダイと;前記第1のパンチ及び前記第1のダイと、前記第2のパンチ及び前記第2のダイとを、前記被加工材との間に隙間無しのまま斜めの方向へ相対的に移動させることによって、前記途中位置に段差部を形成する駆動部と;を備えるプレス成形装置である。
)上記()に記載のプレス成形装置では、前記斜めの方向は、前記横断面形状における、前記天板の延設方向となす角度、前記縦壁の延設方向となす角度、および、前記フランジの延設方向となす角度、がいずれも20度以上となる方向であってもよい。
上記のプレス成形品によれば、天板の縁部から、凸稜線の縁部、縦壁の縁部、凹稜線の縁部、そしてフランジの縁部にかけて連なる外向きフランジを接合代として、このプレス成形品を他の部材と接合することが可能になるので、このプレス成形品と他の部材との接合部近傍の剛性や荷重伝達の特性を高めることができる。このため、このプレス成形品を例えばフロアクロスメンバとして用いると、ボディシェルの曲げ剛性や捩じり剛性を高めることができ、これにより、自動車の操縦安定性や乗り心地、騒音を改善・向上することができる。
また、上記のプレス成形方法及びプレス成形装置によれば、外向きフランジとなる段差部をせん断変形により形成することができる。従って、伸びフランジ割れやシワの発生を防ぐための切欠きを外向きフランジに設けることなく上記のプレス成形品を製造することが可能になる。
本発明の実施形態に係るプレス成形品を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いてプレス成形品の中間成形品を製造する状況の概要を示す説明図であって、外向きフランジとなる段差部を成形した後のプレス成形装置の要部を示す斜視図である。 段差部が形成された中間成形品の要部を示す斜視図である。 プレス成形品の外向きフランジ付近を示す斜視図である。 図2CにおけるA矢視図である。 外向きフランジの成形性に関係する要素を示す説明図である。 図2CにおけるB矢視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置の構成要素を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いてプレス成形品の中間成形品を製造する状況の概要を示す説明図であり、外向きフランジとなる段差部を成形した後のプレス成形装置の要部を示す斜視図である。 段差部が形成された中間成形品の要部を示す斜視図である。 プレス成形品の外向きフランジ付近を示す斜視図である。 図8CにおけるA矢視図である。 図8CにおけるB矢視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置の構成要素を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形品の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いてプレス成形品の中間成形品を製造する状況の概要を示す説明図であり、外向きフランジとなる段差部を成形した後のプレス成形装置の要部を示す斜視図である。 段差部が形成された中間成形品の要部を示す斜視図である。 プレス成形品の外向きフランジ付近を示す斜視図である。 図15CにおけるA矢視図である。 図15CにおけるB矢視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置の構成要素を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形品の他の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いてプレス成形品の中間成形品を製造する状況の概要を示す説明図であり、外向きフランジとなる段差部を成形した後のプレス成形装置の要部を示す斜視図である。 段差部が形成された中間成形品の要部を示す斜視図である。 プレス成形品の外向きフランジ付近を示す斜視図である。 図22CにおけるA矢視図である。 図22CにおけるB矢視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置の構成要素を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るプレス成形装置を用いて中間成形品およびプレス成形品を製造する状況を示す説明図である。 長手方向の両端部に形成される外向きフランジを接合代として他部材と接合されるクロスメンバの代表例であるフロアクロスメンバを示す斜視図である。 図28AにおけるA矢視図である。 図28AにおけるB矢視図である。 図28Bにおける丸破線囲み部を拡大して示す説明図である。 フロアクロスメンバの従来のプレス成形方法の概略を、特にメンバの長手方向端部の領域を拡大して示す説明図である。 絞り成形によるプレス成形を行うプレス成形装置を示す斜視図である。 (a)は成形前のプレス成形装置を示す斜視図、(b)は成形前のプレス成形装置を示す断面図、(c)は成形前のブランクを抜き出して示す斜視図、(d)は成形途中のプレス成形装置を示す斜視図、(e)は成形途中のプレス成形装置を示す断面図、(f)は成形途中のブランクを抜き出して示す斜視図、(g)は成形後のプレス成形装置を示す斜視図、(h)は成形後のプレス成形装置を示す断面図、(i)は成形後のブランクを抜き出して示す斜視図である。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下に列記の知見(A),(B)を得て、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
(A)天板と、天板に連続する凸稜線と、凸稜線に連続する縦壁と、縦壁に連続する凹稜線と、凹稜線に連続するフランジとを有する横断面形状を有するプレス成形体の長手方向の途中に、天板、凸稜線、縦壁、凹稜線およびフランジのいずれにもつながる段差部を前記長手方向と交差する方向へせん断変形により成形し、その後に、この段差部の近傍の不要部を切り落とすことにより、目的とする外向きフランジを有するプレス成形品を提供できる。
(B)プレス成形体に上記段差部を形成するには、プレス成形体の長手方向について段差部に成形される部分を境とする一方の部分を第1のパンチおよび第1のダイで拘束するとともに他方の部分を第2のパンチおよび第2のダイで拘束し、第1のパンチおよび第1のダイと、第2のパンチおよび第2のダイとを、プレス成形体との間に隙間を設けずにプレス成形体(被加工材)の天板に対して斜めの方向へ相対的に移動させることによって、プレス成形体の段差部に成形される部分をせん断変形させればよい。
本発明を実施するための実施形態1と、実施形態1の変形例である実施形態2〜4を、添付図面も参照しながら、説明する。なお、実施形態2〜4の説明では、実施形態1と相違する部分を説明し、実施形態1と共通する部分は同一の図中符号を付することにより重複する説明を省略する。
(1)実施形態1
1.本実施形態に係るプレス成形品10
図1は、本実施形態に係るプレス成形品10を示す斜視図である。
図1に示すプレス成形品10は、引張強度が390MPa以上、望ましくは590MPa以上、さらに望ましくは980MPa以上の高張力鋼板(板厚:0.6〜3.5mm)から形成されるプレス成形品である。
プレス成形品10は、天板11と、2つの凸稜線12a,12bと、2つの縦壁13a,13bと、2つの凹稜線14a,14bと、2つのフランジ15a,15bとを有する略ハット型の横断面形状を有する。
この横断面において、2つの凸稜線12a,12bは、いずれも、天板11に連続する。2つの縦壁13a,13bは、それぞれ、2つの凸稜線12a,12bに連続する。2つの凹稜線14a,14bは、それぞれ、2つの縦壁13a,13bに連続する。さらに、2つのフランジ15a,15bは、それぞれ、2つの凹稜線14,14に連続する。
すなわち、プレス成形品10は、天板11と、天板11に連続する凸稜線12aまたは12bと、凸稜線12aまたは12bに連続する縦壁13aまたは13bと、縦壁13aまたは13bに連続する凹稜線14aまたは14bと、凹稜線14aまたは14bに連続するフランジ15aまたは15bとを有する横断面形状を有する。
プレス成形品10の長手方向(図1における両方向向きの矢印方向)の両端部10A,10Bにおいて、外向きフランジ16−1,16−2が形成される。
外向きフランジ16−1,16−2は、いずれも、一方のフランジ15aから、一方の凹稜線14a,一方の縦壁13a,一方の凸稜線12a,天板11,他方の凸稜線12b,他方の縦壁13bおよび他方の凹稜線14bの順に、他方のフランジ15bへかけて、縁部に連続して形成される。
外向きフランジ16−1,16−2は、同一単位(例えばmm)において、そのそれぞれの平均板厚をTAve、最小板厚をTMin、最大板厚をTMaxとした場合、下記(式1)及び(式2)を満たす。
0.8×TAve≦TMin<TAve (式1)
Ave<TMax≦1.2×TAve (式2)
Minが0.8×TAveより小さい場合、又は、TMaxが1.2×TAveより大きい場合、外向きフランジにおける板厚のばらつきが大きいため、局所的に板厚が小さい箇所において剛性や他部材との接合強度が低下してしまう虞がある。
Minの上限値及びTMaxの下限値は特に限定されるべきものではないため、TAve未満である。
尚、外向きフランジ16−1,16−2の板厚の最小値TMin、最大板厚TMax、及び平均値TAveは、外向きフランジ16−1,16−2それぞれのフランジ幅方向の中心位置において、少なくとも2mmの離間距離で10箇所以上を測定して、外向きフランジ16−1,16−2それぞれについて算出される。
以上の説明では、プレス成形品10の長手方向の両端部10A,10Bに外向きフランジ16−1,16−2が形成される場合を例にとったが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、外向きフランジ16−1または16−2がプレス成形品10の長手方向の端部10Aまたは10Bにだけ形成されていてもよい。
また、以上の説明では、外向きフランジ16−1,16−2が、一方のフランジ15aから、一方の凹稜線14a,一方の縦壁13a,一方の凸稜線12a,天板11,他方の凸稜線12b,他方の縦壁13bおよび他方の凹稜線14bの順に、他方のフランジ15bへかけて、縁部に連続して形成される場合を例にとったが、本発明はこの場合に限定されるものではなく、外向きフランジ16−1または16−2は、一方のフランジ15aから、一方の凹稜線14a,一方の縦壁13a,一方の凸稜線12aの順に天板11にかけて形成されているか、あるいは、他方のフランジ15bから、他方の凹稜線14b,他方の縦壁13b,他方の凸稜線12bの順に天板11にかけて形成されていてもよい。
プレス成形品10は、例えば略ハット型の断面形状で天板11からフランジ15a,15bへかけて外向きフランジ16−1,16−2を、外向きフランジ16−1,16−2の曲線部に凸稜線12a,12bや凹稜線14a,14bにまで入り込むような切り欠きを設けずに成形されている。
プレス成形品10によれば、長手方向の端部における少なくとも天板11からフランジ15a,15bにかけて形成された外向きフランジ16−1,16−2を接合代として、このプレス成形品10を他の部材(プレス成形品10がクロスメンバである場合にはフロントフロアパネルのトンネル部やサイドシルインナパネル等)と接合することができるので、プレス成形品10と他の部材との接合部近傍の剛性や荷重伝達の特性、さらにはフロアパネルとサイドシルとの接合強度を大幅に高めることができる。このため、プレス成形品10を例えばフロアクロスメンバとして用いると、ボディシェルの曲げ剛性や捩じり剛性を高めることができ、これにより、自動車の操縦安定性や乗り心地、騒音を改善・向上することができる。
外向きフランジ16−1,16−2の最小幅寸法は、12mm以上である場合、プレス成形品を他の部材と接合する際の接合代を十分に確保することが可能になるため好ましい。
外向きフランジ16−1,16−2の最小幅寸法は、15mm以上であることが更に好ましく、20mm以上であることが更に好ましい。
尚、外向きフランジ幅は、凹稜線から外向きフランジの端部までの、凹稜線の法線方向の距離である。
2.本実施形態に係るプレス成形装置20およびプレス成形方法
図2A〜図2Fは、本実施形態に係るプレス成形装置20を用いてプレス成形品10の中間成形品10−1を製造する状況の概要を示す説明図である。図2Aは外向きフランジとなる段差部16−2を成形した後のプレス成形装置20の要部を示す斜視図であり、図2Bは段差部16−2を形成された中間成形品10−1の要部を示す斜視図であり、図2Cはプレス成形品10の外向きフランジ16−2付近を示す斜視図であり、図2Dは図2CにおけるA矢視図であり、図2Eは外向きフランジ16−2の成形性に関係する要素を示す説明図であり、図2Fは図2CにおけるB矢視図である。
図3は、本実施形態に係るプレス成形装置20の構成要素を示す斜視図である。
図4は、本実施形態に係るプレス成形装置20を用いて中間成形品10−1およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20を示す斜視図であり、(b)はこの時のブランク10−2を抜き出して示す斜視図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20を示す斜視図であり、(d)はこの時のブランク10−2を示す斜視図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20を示す斜視図であり、(f)はこの時の中間成形品10−1を示す斜視図である。
(g)はプレス成形品10を示す斜視図である。
図5は、本実施形態に係るプレス成形装置20を用いて中間成形品10−1およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20を示す上面図であり、(b)はこの時のブランク10−2を抜き出して示す上面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20を示す上面図であり、(d)はこの時のブランク10−2を示す上面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20を示す上面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−1を示す上面図である。
図6は、本実施形態に係るプレス成形装置20を用いて中間成形品10−1およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20を示す正面図であり、(b)はこの時のブランク10−2を抜き出して示す正面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20を示す正面図であり、(d)はこの時のブランク10−2を示す正面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20を示す正面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−1を示す正面図である。
さらに、図7は、本実施形態に係るプレス成形装置20を用いて中間成形品10−1およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20を示す側面図であり、(b)はこの時のブランク10−2を抜き出して示す側面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20を示す側面図であり、(d)はこの時のブランク10−2を示す側面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20を示す側面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−1を示す側面図である。
図2A〜図2F、及び、図3〜7に示すように、プレス成形装置20は、上述した本実施形態に係るプレス成形品10の中間成形品10−1をプレス成形する。
プレス成形装置20は、図2A〜図2F、及び、図3〜7に示すように、第1のパンチ24aおよび第1のダイ24bと、第2のパンチ22a,22b,25a,25bおよび第2のダイ23a,23b,26a,26bとを備える。
ブランクであるプレス成形体10−2は、別工程でパンチとダイを用いて事前に図4の(b)に示す外形に成形されたものを用いればよいが、第1のパンチ24aおよび第2のパンチ22a,22b,25a,25bにより組み合わせパンチを構成するとともに、第1のダイ24bおよび第2のダイ23a,23b,26a,26bにより組み合わせダイを構成し、組み合わせパンチおよび組み合わせダイを用いて平板状のブランクを図4の(b)に示す外形に成形することにより製造することが、生産性の観点から望ましい。
プレス成形体10−2は、天板11と、天板11に連続する2つの凸稜線12a,12bと、2つの凸稜線12a,12bにそれぞれ連続する2つの縦壁13a,13bと、2つの縦壁13a,13bにそれぞれ連続する2つの凹稜線14a,14bと、2つの凹稜線14a,14bにそれぞれ連続する2つのフランジ15a,15bとを有するハット型の横断面形状を有する。
第1のパンチ24aおよび第1のダイ24bは、プレス成形体10−2の長手方向について、プレス成形品10における外向きフランジとなる段差部16−1,16−2に成形される部分を境とする一方の部分、すなわち段差部16−1,16−2の内側の部分を拘束する。
一方、第2のパンチ22a,22b,25a,25bおよび第2のダイ23a,23b,26a,26bは、プレス成形体10−2の長手方向について、プレス成形品10における外向きフランジとなる段差部16−1,16−2に成形される部分を除いた残余の部分、すなわち段差部16−1,16−2の外側の2つの部分を拘束する。
また、第2のパンチ22aおよび第2のダイ23a、第2のパンチ22bおよび第2のダイ23b、第2のパンチ25aおよび第2のダイ26a、第2のパンチ25bおよび第2のダイ26bは、いずれも、プレス成形体10−2との間に隙間を設けずにプレス成形体10−2を拘束したまま、互いに独立して個別に、第1のパンチ24aおよび第1のダイ24bに対して相対的に斜めの方向へ、具体的には、プレス成形体10−2における天板11に対する縦壁13a,13bの傾斜角度以上傾斜する方向へ相対的に移動できるように、構成されている。
具体的には、図2Eを参照し、プレス方向は、角度θ1,θ2,θ3がいずれも20度以上となる方向であることが好ましい。
図2Eにおいて、
・符号l1は天板11に連続する外向きフランジとなる段差部16−1(16−2)の高さ(mm)であり、
・符号l2は縦壁13aに連続する外向きフランジとなる段差部16−1(16−2)の高さ(mm)であり、
・符号hは縦壁13aの高さ(mm)であり、
・符号θ1は矢印で示すプレス方向と天板11の延設方向とがなす角度(°)であり、
・符号θ2は矢印で示すプレス方向と縦壁13aの延設方向とがなす角度(°)であり、
・符号θ3は矢印で示すプレス方向とフランジ15aの延設方向とがなす角度(°)である。
また、符号θ4は縦壁13aの開き角であり、角度θ4は0度以上でよく、更に望ましくは20度以上であればよい。
第2のパンチ22aおよび第2のダイ23a、第2のパンチ22bおよび第2のダイ23b、第2のパンチ25aおよび第2のダイ26a、第2のパンチ25bおよび第2のダイ26bをこのように第1のパンチ24aおよび第1のダイ24bに対して移動させる駆動部(移動機構)は、特定の駆動部には制限されず、この種の駆動部として慣用される機構(例えば、カムスライド機構やアクチュエータ(シリンダー)駆動機構等)を用いることが例示される。
次に、本実施形態に係るプレス成形方法を説明する。
本実施形態に係るプレス成形方法では、プレス成形装置20を用い、第1のパンチ24aおよび第1のダイ24bが、プレス成形体10−2の長手方向について、プレス成形品10における外向きフランジとなる段差部16−1,16−2に成形される部分を境とする一方の部分、すなわち段差部16−1,16−2の内側の部分を拘束したまま、第2のパンチ22aおよび第2のダイ23a、第2のパンチ22bおよび第2のダイ23b、第2のパンチ25aおよび第2のダイ26a、第2のパンチ25bおよび第2のダイ26bが、いずれも、プレス成形体10−2との間に隙間を設けずにプレス成形体10−2を拘束したまま、互いに独立して個別に、第1のパンチ24aおよび第1のダイ24bに対して相対的に斜めの方向へ、具体的には、上述したように、プレス成形体10−2における天板11に対する縦壁13a,13bの傾斜角度以上傾斜する方向へ、移動させる(せん断工程)。
これにより、プレス成形体10−2の長手方向の途中に、天板11、2つの凸稜線12a,12b、2つの縦壁13a,13b、2つの凹稜線14a,14bおよび2つのフランジ15a,15bのいずれにもつながるとともに天板11、2つの凸稜線12a,12b、2つの縦壁13a,13b、2つの凹稜線14a,14bおよび2つのフランジ15a,15bそれぞれに交差する方向へ延びる段差部16−1,16−2をせん断変形により成形して、中間成形品10−1を製造する。
この後、中間成形品10−1の段差部16−1,16−2の近傍の不要部17を適宜手段(例えばレーザ切断、あるいはカムトリム)切除することによって、本実施形態に係るプレス成形品10を製造する(切除工程)。
段差部16−1,16−2は、せん断変形により成形されるため、板厚は実質的に減少しない。従って、プレス成形品10の外向きフランジ16−1,16−2は、同一単位(例えばmm)で、その平均板厚をTAve、最小板厚をTMin、最大板厚をTMaxとした場合、上記(式1)及び(式2)を満たすことができる。
このようにして、プレス成形装置20により、外向きフランジ16−1,16−2の曲線部に切り欠きを設けることなく、例えばフロアクロスメンバのような、天板11と、天板11に連続する凸稜線12aまたは12bと、凸稜線12aまたは12bに連続する縦壁13aまたは13bと、縦壁13aまたは13bに連続する凹稜線14aまたは14bと、凹稜線14aまたは14bに連続するフランジ15aまたは15bとを有する横断面を有し、長手方向の両端部10A,10Bのうち少なくとも一方に、少なくとも天板11からフランジ15aまたは15bへかけて連続する外向きフランジ16−1または16−2を有するプレス成形品10を製造することができる。
(2)実施形態2
以降に参照する図8A〜図23では、パンチおよびダイに関して、第1のパンチ24a−1,第1のダイ24b−1、第2のパンチ22a−1〜3,22b−1〜3,25a−1〜3,25b−1〜3および第2のダイ23a−1〜3,23b−1〜3,26a−1〜3,26b−1〜3の符号を用いるが、「−」記号以降の番号違いは、パンチの外面形状やダイの内面形状のみ相違することを意味する。
図8A〜図8Eは、本実施形態に係るプレス成形装置20−1を用いてプレス成形品10の中間成形品10−3を製造する状況の概要を示す説明図である。図8Aは外向きフランジとなる段差部16−2を成形した後のプレス成形装置20−1の要部を示す斜視図であり、図8Bは段差部16−2を形成された中間成形品10−3の要部を示す斜視図であり、図8Cはプレス成形品10の外向きフランジ16−2付近を示す斜視図であり、図8Dは図8CにおけるA矢視図であり、図8Eは外向きフランジ16−2の成形性に関係する要素を示す説明図であり、図8Fは図8CにおけるB矢視図である。
図9は、本実施形態に係るプレス成形装置20−1の構成要素を示す斜視図である。
図10は、本実施形態に係るプレス成形装置20−1を用いて中間成形品10−3およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−1を示す斜視図であり、(b)はこの時のブランク10−4を抜き出して示す斜視図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−1を示す斜視図であり、(d)はこの時のブランク10−4を示す斜視図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−1を示す斜視図であり、(f)はこの時の中間成形品10−3を示す斜視図である。
図11は、本実施形態に係るプレス成形装置20−1を用いて中間成形品10−3およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−1を示す上面図であり、(b)はこの時のブランク10−4を抜き出して示す上面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−1を示す上面図であり、(d)はこの時のブランク10−4を示す上面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−1を示す上面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−3を示す上面図である。
図12は、本実施形態に係るプレス成形装置20−1を用いて中間成形品10−3およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−1を示す正面図であり、(b)はこの時のブランク10−4を抜き出して示す正面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−1を示す正面図であり、(d)はこの時のブランク10−4を示す正面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−1を示す正面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−3を示す正面図である。
さらに、図13は、本実施形態に係るプレス成形装置20−1を用いて中間成形品10−3およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−1を示す側面図であり、(b)はこの時のブランク10−4を抜き出して示す側面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−1を示す側面図であり、(d)はこの時のブランク10−4を示す側面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−1を示す側面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−3を示す側面図である。
実施形態2が実施形態1と相違するのは、第2のパンチ22a−1および第2のダイ23a−1、第2のパンチ22b−1および第2のダイ23b−1、第2のパンチ25a−1および第2のダイ26a−1、第2のパンチ25b−1および第2のダイ26b−1によって成形される、中間成形品10−3の天板11の幅が段差部16−1,16−2から離れるにつれて広がるように、成形する点である。これにより、段差部16−1,16−2のせん断成形時に、予め断面周長を長く確保してその後に断面周長を縮めることになるために段差部16−1,16−2への材料の流入を促進でき、段差部16−1,16−2と凸稜線12a,12bとの会合部(伸びフランジ成形される部位)での割れを効果的に抑制できる。
(3)実施形態3
図14は、本実施形態に係るプレス成形品10を示す斜視図である。
図15は、本実施形態に係るプレス成形装置20−2を用いてプレス成形品10の中間成形品10−5を製造する状況の概要を示す説明図である。
図15Aは外向きフランジとなる段差部16−2を成形した後のプレス成形装置20−2の要部を示す斜視図、図15Bは段差部16−2を形成された中間成形品10−5の要部を示す斜視図、図15Cはプレス成形し品10の外向きフランジ16−2付近を示す斜視図、図15Dは図15CにおけるA矢視図、図15Eは図15CにおけるB矢視図である。
図16は、本実施形態に係るプレス成形装置20−2の構成要素を示す斜視図である。
図17は、本実施形態に係るプレス成形装置20−2を用いて中間成形品10−5およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−2を示す斜視図であり、(b)はこの時のブランク10−6を抜き出して示す斜視図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−2を示す斜視図であり、(d)はこの時のブランク10−6を示す斜視図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−2を示す斜視図であり、(f)はこの時の中間成形品10−5を示す斜視図である。
図18は、本実施形態に係るプレス成形装置20−2を用いて中間成形品10−5およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−2を示す上面図であり、(b)はこの時のブランク10−6を抜き出して示す上面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−2を示す上面図であり、(d)はこの時のブランク10−6を示す上面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−2を示す上面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−5を示す上面図である。
図19は、本実施形態に係るプレス成形装置20−2を用いて中間成形品10−5およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−2を示す正面図であり、(b)はこの時のブランク10−6を抜き出して示す正面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−1を示す正面図であり、(d)はこの時のブランク10−6を示す正面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−2を示す正面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−5を示す正面図である。
さらに、図20は、本実施形態に係るプレス成形装置20−2を用いて中間成形品10−5およびプレス成形品10を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のプレス成形装置20−2を示す側面図であり、(b)はこの時のブランク10−6を抜き出して示す側面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形中のプレス成形装置20−2を示す側面図であり、(d)はこの時のブランク10−6を示す側面図である。
(e)は段差部16−1,16−2の成形後のプレス成形装置20−2を示す側面図であり、(f)はこの時の中間成形品10−5を示す側面図である。
実施形態3が実施形態1と相違するのは、第2のパンチ22a−2および第2のダイ23a−2、第2のパンチ22b−2および第2のダイ23b−2、第2のパンチ25a−2および第2のダイ26a−2、第2のパンチ25b−2および第2のダイ26b−2によって成形される、中間成形品10−3の凸稜線12a,12bの曲率半径が、第1のパンチ24aおよび第1のダイ24bによって拘束される中間成形品10−3の凸稜線12a,12bの曲率半径よりも、大きくなるように、成形する点である。
これにより、段差部16−1,16−2のせん断成形時に、断面周長差および張り出し形状が緩和されて段差部16−1,16−2への材料の流入を促進でき、段差部16−1,16−2と凸稜線12a,12bとの会合部(伸びフランジ成形部)での割れを効果的に抑制できる。
(4)実施形態4
図21は、本実施形態に係るプレス成形品30を示す斜視図である。
図22は、本実施形態に係るプレス成形装置20−3を用いてプレス成形品30の中間成形品10−7を製造する状況の概要を示す説明図である。
図22Aは外向きフランジとなる段差部16−2を成形した後のプレス成形装置20−3の要部を示す斜視図であり、図22Bは段差部が形成された中間成形品10−7の要部を示す斜視図であり、図22Cはプレス成形品30の外向きフランジ16−2付近を示す斜視図であり、図22Dは図2CにおけるA矢視図であり、図22Eは図22CにおけるB矢視図である。
図23は、本実施形態に係るプレス成形装置20−3の構成要素を示す斜視図である。
図24は、本実施形態に係るプレス成形装置20−3を用いて中間成形品10−7およびプレス成形品30を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のブランク10−8を抜き出して示す斜視図であり、(b)は段差部16−1,16−2の成形中のブランク10−8を示す斜視図であり、(c)は段差部16−1,16−2の成形後の中間成形品10−7を示す斜視図であり、(d)はプレス成形品30を示す斜視図である。
図25は、本実施形態に係るプレス成形装置20−3を用いて中間成形品10−7およびプレス成形品30を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のブランク10−8を抜き出して示す上面図である。
(b)は段差部16−1,16−2の成形中のブランク10−8を示す上面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形後の中間成形品10−7を示す上面図である。
図26は、本実施形態に係るプレス成形装置20−3を用いて中間成形品10−7およびプレス成形品30を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のブランク10−8を抜き出して示す正面図である。
(b)は段差部16−1,16−2の成形中のブランク10−8を示す正面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形後の中間成形品10−7を示す正面図である。
さらに、図27は、本実施形態に係るプレス成形装置20−3を用いて中間成形品10−7およびプレス成形品30を製造する状況を示す説明図である。
(a)は外向きフランジとなる段差部16−1,16−2の成形前のブランク10−8を抜き出して示す側面図である。
(b)は段差部16−1,16−2の成形中のブランク10−8を示す側面図である。
(c)は段差部16−1,16−2の成形後の中間成形品10−7を示す側面図である。
実施形態4は、基本的に実施形態1と同じであるが、成形前のブランク10−8の天板11および縦壁13a,13bに凹部18を形成するとともにフランジ15a,15bに上方へ向けた膨出部19を形成しておき、天板11および縦壁13a,13bに凹部18を有するとともにフランジ15a,15bに上方へ向けた膨出部19を有するプレス成形品30とする点が相違する。
以上、各種実施形態及び変形例に基づき本発明の具体例を説明したが、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。本発明は、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上述の説明ではブランク(素材)として鋼板を用いる場合を例示したが、ブランクは、溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板などのめっき鋼板であってもよく、また、アルミ板やチタン板等の金属板、FRPやFRTP等のガラス繊維強化樹脂板、更にはこれらの複合板であってもよい。
上述の説明では、外フランジを一対有するプレス成形品を例示したが、外フランジを一つのみ有するプレス成形品であってもよい。
さらに、上述の説明では、凸稜線と、縦壁と、凹稜線と、フランジとを一対有する横断面形状を有するプレス成形品を例示したが、凸稜線と、縦壁と、凹稜線と、フランジとを一つのみ有する片ハット型の横断面形状を有するプレス成形品であってもよい。また、そのプレス成形品の外フランジは一つのみであってもよい。
上述の説明では、段差部又は外向フランジの面方向と、天板の面方向とがなす角度が90度超であるプレス成形品を例示したが、90度以下であってもよい。
(実施例)
図4の(b)に示す外形を有するプレス成形体10−2に対して、図30に示す絞り成形による比較例のプレス成形装置(製造装置7)と、図3に示すせん断成形による本発明例のプレス成形装置20とを用いて、図1に示す外形を有するプレス成形品10を製造した。
表1に、プレス成形体10−2の引張強度TSと、図3に示す縦壁角度θと、成形性判定結果をまとめて示す。なお、「成形性判定」では割れずに成形できたものを○とし、割れて成形できなかったものを×とした。
Figure 0006705449
表1に示すように、比較例では、プレス成形体10−2の引張強度が440MPaまでは問題なく外向きフランジ16−1,16−2を有するプレス成形品10を製造することができたものの、外向きフランジ16−1,16−2と凸稜線12a,12bとの会合部で割れを生じてしまい、プレス成形品10を製造できなかった。これに対し、本発明例では、プレス成形体10−2の引張強度が590MPaを超えても外向きフランジ16−1,16−2と凸稜線12a,12bとの会合部で割れを生じることなく、所望のプレス成形品10を製造することができた。
本発明によれば、外向きフランジに切り欠きを設けることなく、例えばフロアクロスメンバのような、天板と、天板に連続する凸稜線と、この凸稜線に連続する縦壁と、この縦壁に連続する凹稜線と、この凹稜線に連続するフランジとを有する横断面を有し、長手方向の両端部のうち少なくとも一方の端部に、少なくとも天板からフランジへかけて連続する外向きフランジを有するプレス成形品、更にはそのプレス成形品を製造するためのプレス成形方法及びプレス成形装置を提供することができる。
10 プレス成形品
11 天板
12a,12b 凸稜線
13a,13b 縦壁
14a,14b 凹稜線
15a,15b フランジ
16a,16b 外向きフランジ

Claims (6)

  1. 所定方向に直交する横断面形状が、天板と、前記天板に凸稜線を介して連続する縦壁と、前記縦壁に凹稜線を介して連続するフランジと、を有する被加工材の、前記所定方向に沿って見た場合の途中位置をせん断変形させることにより、前記天板、前記縦壁、及び前記フランジの何れにも連なる段差部、を形成するせん断工程を有する
    ことを特徴とするプレス成形方法。
  2. 前記せん断工程後、前記段差部の近傍にある不要部を切除することで、前記天板の縁部から、前記凸稜線の縁部、前記縦壁の縁部、前記凹稜線の縁部、そして前記フランジの縁部にかけて連なる外向きフランジを形成する切除工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプレス成形方法。
  3. 前記せん断工程では、
    前記被加工材の前記段差部に成形される部分を境とする一方の部分を第1のパンチおよび第1のダイで拘束し、
    前記被加工材の前記段差部に成形される部分を境とする他方の部分を第2のパンチおよび第2のダイで拘束し、
    さらに、前記第1のパンチおよび前記第1のダイと、前記第2のパンチおよび前記第2のダイとを、前記被加工材との間に隙間無しのまま斜めの方向へ相対的に移動させることによって、前記段差部を成形する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプレス成形方法。
  4. 前記斜めの方向は、前記横断面形状における、前記天板の延設方向となす角度、前記縦壁の延設方向となす角度、および、前記フランジの延設方向となす角度、がいずれも20度以上となる方向である
    ことを特徴とする請求項3に記載のプレス成形方法。
  5. 所定方向に直交する横断面形状が、天板と、前記天板に凸稜線を介して連続する縦壁と、前記縦壁に凹稜線を介して連続するフランジと、を有する被加工材を加工することにより、前記天板の縁部から、前記凸稜線の縁部、前記縦壁の縁部、前記凹稜線の縁部、そして前記フランジの縁部にかけて連なる外向きフランジを有するプレス成形品を得るプレス成形装置であって、
    前記被加工材の、前記所定方向に沿った途中位置を境とする一方の部分を拘束する第1のパンチ及び第1のダイと;
    前記被加工材の、前記途中位置を境とする他方の部分を拘束する第2のパンチ及び第2のダイと;
    前記第1のパンチ及び前記第1のダイと、前記第2のパンチ及び前記第2のダイとを、前記被加工材との間に隙間無しのまま斜めの方向へ相対的に移動させることによって、前記途中位置に段差部を形成する駆動部と;
    を備えることを特徴とするプレス成形装置。
  6. 前記斜めの方向は、前記横断面形状における、前記天板の延設方向となす角度、前記縦壁の延設方向となす角度、および、前記フランジの延設方向となす角度、がいずれも20度以上となる方向である
    ことを特徴とする請求項5に記載のプレス成形装置。
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