本発明の1つの目的は、電力を動力源として、タバコ、野菜などの複数種の農作物稚苗の栽植に利用できる電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、特に密閉環境に適用でき、たとえば温室栽培環境において農作物稚苗を移植することに用いると、操作者や農作物稚苗の健康を確保できる電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、効率的な作業を確保するために電動システムが使用される電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、動力を提供するための電池ボックスを備える電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、前記電池ボックスが前記電池ボックスの各種電池情報を検出して処理できる電池管理システムを有する電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、制御システムと駆動システムを備え、前記制御システムが前記駆動システムを検出して実行可能な作動情報を提供し、且つ前記制御システムが前記駆動システムにコマンドをタイムリーに送信し、前記駆動システムが機械伝動機構により各機能モジュールに動力を与える電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、表示システムを備え、操作者が前記表示システムにより提供される情報に基づいて、関連機械機構を操作して、走行と農作物稚苗の移植を実施する電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、良好な防水性能を有する電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、畝の凹凸に対応でき、且つ移植深さを一致させて、移植軌跡を揃える電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、優良な使用適合性及び軽量化された設計ヲ有し、カーブする場合にも容易且つ安全に操作でき、山地や丘陵地域でも作動できる電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、大量の移植稚苗を載置できるため、連続的・効率的な作業が可能である電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、低振動と低ノイズの設計を有するため、操作者が長期間作業しても疲労感を感じることがない電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、掘出し部材を備えるため、穴を掘りだした後に移植し、穴に蓄水することができ、それにより作業を軽減させて、乾燥地域のニーズに応える電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の別の目的は、使用されるときにマルチの破損を引き起こすことのないフィルムマルチング部材を備える電動多機能移植機及びその応用を提供することである。本発明の1つの目的は、農業機械本体と、前記農業機械本体に設置された農業機械動力システムとを備え、前記農業機械動力システムが動力を発生させて前記農業機械本体に伝達して、前記農業機械本体を駆動して、植物、たとえば野菜、タバコ、果物などの農作物稚苗を移植させる電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、高湿度又は水田などの使用環境において安定的に且つ頑健に使用できる電動多機能移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、植物移植過程に用いると有害なガスもノイズを発生させることがなく、前記電動移植機の使用過程での信頼性と環境保全性が確保される電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記農業機械動力システムが、電動装置と、前記電動装置と前記農業機械本体に接続された動力機構とを含み、前記電動装置が前記動力機構に電気エネルギーを提供し、前記動力機構が、電気エネルギーに基づいて動力を発生させて、前記農業機械本体に伝達し、このような方式によれば、使用過程がより環境に優しい電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、内燃機関を動力源として用いる従来技術による植物移植機に比べて、軽量化されて、操作されやすく、特に小区画地に使用される場合、カーブしやすい、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記電動装置が同じ電気エネルギーを提供するときに、動力を効率的に前記農業機械本体に伝達して、前記電動移植機に大トルクを付与し、更に凹凸があり又は土質が柔らかい耕地の環境に使用できるように、前記動力機構が前記農業機械本体の先端に設置されるように構成される電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記動力機構が軽量であるため、農業機械の操作者がカーブするように操作しやすく、それにより特に小区画地への使用に適している電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、記動力機構が、前記電動装置に接続されたモータユニットと、前記モータユニットと前記農業機械本体に接続された動力伝達ユニットとを含み、前記モータユニットが前記電動装置から提供した電気エネルギーを動力に変換し、前記動力伝達ユニットが動力を前記農業機械本体に伝達して、前記農業機械本体を駆動して植物を移植させる、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記モータユニットが、金属カバーと、前記ハウジングの内部空間に設置されたかご型ACモータとを含み、このような方式によれば、前記モータユニットの重量を低下させるだけでなく、前記モータユニットの放熱能力を向上させることができる、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記モータユニットの強度と前記モータユニットの放熱能力を確保するために、前記モータユニットの前記カバーがアルミニウム合金材料から成り、且つ前記カバーにはアルミニウム合金の圧力鋳造プロセスが使用される、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記電動装置が、電池パックと、前記電池パックと前記動力機構の前記モータユニットに接続された少なくとも1つのコネクタとを含み、前記コネクタの使用により前記第2電池パックがシール環境に設置され、それにより高湿度環境又は水田に使用される場合にも、前記電池パックの短絡を引き起こして破損を招くことがない、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記電動装置が、前記電池パックに接続された電源管理モジュールを含み、前記電源管理モジュールが、前記電池パックのデータを収集して前記電池パックの状態を取得し、それにより前記電動装置が安定的に電気エネルギーを出力するとともに、前記電源管理モジュールが前記電池パックの寿命を延長させる、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記電源管理モジュールがさらに、互いに接続された収集モジュール、分析モジュール及び制御モジュールを含み、前記収集モジュールは、並列接続方式で形成される前記電池パックの各充電電池のリアルタイムデータを収集し、前記分析モジュールは、前記収集モジュールが取得した各前記充電電池のリアルタイムデータに基づいて各前記充電電池のリアルタイム状態を取得し、前記制御モジュールは、各前記充電電池のリアルタイム状態に基づいて、各前記充電電池が均等に動力を出力できるように各前記充電電池を制御し、前記電池パックにおけるいずれかの前記充電電池の過充電、過放電による破損を防止する、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記電動装置はハウジングを含み、前記ハウジングは収容キャビティを提供し、前記電池パックと前記電源管理モジュールはそれぞれ前記ハウジングの前記収容キャビティに密閉させるように設置され、水田又はほかの高湿度環境に使用される場合にも、前記ハウジングの外部の水蒸気や湿気が前記ハウジングの前記収容キャビティに密閉させる前記電池パックや前記電源制御モジュールを損なうことがなく、それにより前記電動装置の水田又は高湿度環境に用いる場合の信頼性が確保される、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記電動装置は放熱機構を含み、前記放熱機構は前記ハウジングの前記収容キャビティに密閉させるように設置され、前記電池パックの作動時に生じた熱量を迅速に対流により前記ハウジングの前記収容キャビティ外へ放出し、それにより前記ハウジングの前記収容キャビティ内の温度を適切な範囲に保持し、さらに、前記放熱機構が作動するときに、前記ハウジングの外部の水蒸気や湿気が前記ハウジングの前記収容キャビティに侵入することができない、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記電動装置はシール機構を含み、前記シール機構は、少なくとも2つの第1シール素子を含み、各前記第1シール素子はそれぞれ各前記コネクタと前記ハウジングの間に設置されて、前記ハウジングの外部の水蒸気や湿気が各前記コネクタと前記ハウジングの間における隙間から前記ハウジングの前記収容キャビティに侵入することを防止し、それにより前記ハウジングの前記収容キャビティのシール性が確保される、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記農業機械本体は、本体ユニットと、前記本体ユニットに設置された移植ユニットとを含み、前記農業機械動力システムは、前記本体ユニットに設置され、且つそれぞれ前記本体ユニットと前記移植ユニットに接続され、前記農業機械動力システムはそれぞれ前記本体ユニットと前記移植ユニットに動力を提供し、それにより前記本体ユニットが操作されて位置を変え、前記移植ユニットが操作されて植物移植を行う、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記移植ユニットが前記本体ユニットの後部に設置され、且つ前記本体ユニットが農業機械の操作者による後部での前記本体ユニットの操作を可能にし、それにより農業機械の操作者が前記農業機械本体の前記本体ユニットを操作するときに、前記移植ユニットを容易に操作して植物移植を実施できる、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の1つの目的は、前記移植ユニットが自動的に植物を耕地に移植することができるため、前記電動移植機の移植効率を向上させる、電動移植機及びその応用を提供することである。
本発明の一態様によれば、本発明は、
電気エネルギーを運動エネルギーに変換する農業機械動力システムと、
本体ユニットと移植ユニットを含み、前記移植ユニットが前記本体ユニットに可動に設置され、前記農業機械動力システムが前記本体ユニットに設置され、且つ前記本体ユニットと前記移植ユニットがそれぞれ操作可能に前記農業機械動力システムに設置され、それにより前記農業機械動力システムが電気エネルギーを運動エネルギーに変換した後に動力を提供して、前記本体ユニットを駆動して走行させ、前記移植ユニットを駆動して農作物稚苗を移植させる農業機械本体とを備える、電動移植機を提供する。
本発明の別の態様によれば、本発明はさらに、
制御システムで電池ボックスの電気エネルギーを駆動システムに提供し、前記駆動システムを介して電気エネルギーを運動エネルギーに変換して動力を発生させるステップ(a)と、
動力伝動システムで動力をそれぞれ本体ユニットと移植ユニットに伝達して、前記本体ユニットを駆動して走行させ、前記移植ユニットを駆動して前記農作物稚苗を移植させるステップ(b)とを含む、電動移植機による農作物稚苗の移植方法を提供する。
本発明の一実施例によれば、前記ステップ(b)では、前記移植ユニットは、
上から下へ延びるように前記本体ユニットに設置され、移植通路を有する移植部材と、
前記本体ユニットに可動に設置され、少なくとも1つの配分口を有し、且つ前記動力機構に駆動可能に設置される配分部材であって、前記配分部材により配分した野菜が前記配分口から前記移植通路を介して移植されるために、前記配分部材の前記配分口の1つが前記移植通路に対応するように、前記動力機構により駆動される配分部材とを含む。
以下の説明は、当業者が本発明を実施できるように本発明を開示する。以下の説明における好適実施例は単なる例示に過ぎず、当業者であれば、他の明らかな変形を容易に想到し得る。以下の説明で定義される本発明の基本的な原理は、他の実施形態、変形形態、改良形態、等価形態、および本発明の精神および範囲から逸脱することのない他の技術案に適用され得る。
図1−図16には、本発明の電動移植機の好適実施例が示されている。前記電動移植機は、電力を動力源とし、タバコ、野菜、果物などの複数種の農作物稚苗の栽植に用いられ得る。
前記電動移植機は、電池ボックス10、制御システム20、駆動システム30、機械伝動機構40、表示システム50、移植ユニット60及び機体70を備える。前記機体70は、支持フレーム71と走行ユニット72を含む。本好適実施例では、前記走行ユニット72は、複数の車輪720として具現化され、且つ各前記車輪720はそれぞれ前記支持フレーム71に回動可能に接続される。前記電池ボックス10、前記機械伝動機構40、前記駆動システム30及び前記制御システム20のいずれも前記支持フレーム71に設置される。前記電池ボックス10は、電気エネルギーを出力して、前記駆動システム30で電気エネルギーを運動エネルギーに変換し、且つ前記運動エネルギーを前記機械伝動機構40に伝達し、前記機械伝動機構40は、前記電動移植機に前進と後進などの運転を実行させ、及び前記移植ユニット60を連動して農作物稚苗を移植させる。具体的には、少なくとも2つの前記車輪720は前記機械伝動機構40に駆動可能に設置されて、前記電池ボックス10が前記駆動システム30に電気エネルギーを提供して前記駆動システム30に動力を提供させるときに、前記駆動システム30から提供した動力は、前記機械伝動機構40で前記車輪720に伝達され、それにより前記車輪720を駆動して回転させ、さらに前記電動移植機を行走させる。また、前記移植ユニット60は、前記機械伝動機構40に駆動可能に設置され、それにより前記機械伝動機構40は動力を前記移植ユニット60に提供して、さらに前記移植ユニット60を駆動して作動させる。
図2及び図3に示されるように、前記電池ボックス10は前記電動移植機に電力エネルギーを提供する。具体的には、前記電池ボックス10は、電池ケース11、電池パック12、電池管理システム13及び出力端コネクタ14を含む。前記電池パック12と前記電池管理システム13は、電気的に接続され、且つ前記電池パック12と前記電池管理システム13はそれぞれ前記電池ケース11内に設置される。前記出力端コネクタ14は、前記電池ケース11の側部に設置され、前記出力端コネクタ14は、前記制御システム20と前記表示システム50に接続される。たとえば、前記出力端コネクタ14は、前記電池ケース11の内部から外部へ延び、前記出力端コネクタ14は、前記電池ケース11の内部において、前記電池パック12及び前記電池管理システム13に互いに接続され、前記出力端コネクタ14は、前記電池ケース11の外部において、前記制御システム20及び前記表示システム50に接続される。好ましくは、前記制御システム20と前記表示システム50はそれぞれ、取り外し可能に前記出力端コネクタ14に接続される。前記出力端コネクタ14はさらに、CAN出力端141と電源ケーブル出力端142を含む。前記CAN出力端141は、CANバス方式でほかの部材と情報交換を行い、たとえば、前記CAN出力端141は、CANバス方式で、前記制御システム20及び前記表示システム50と情報交換を行え、前記電源ケーブル出力端142は、電源アダプタ90に接続されて、前記電池パック12を充電してもよく、たとえば前記電源アダプタ90は、外部電源に接続されて、前記外部電源の電気エネルギーを前記電源ケーブル出力端142を介して前記電池パック12に補充する。
さらに、前記電池パック12の内部には複数の電池ユニット120を有し、各前記電池ユニット120は、並列接続された後、前記電池管理システム13に電気的に接続される。前記電池パック12は、前記電池管理システム13により検出された後、電気エネルギーを出力して、それにより前記電動移植機に動力エネルギーを提供する。
さらに、本発明の本好適実施例において、前記電池ケース11はさらに2つのエンドカバーを含み、前記出力端コネクタ14は前記エンドカバーの両側に設置される。前記電池管理システム13は、CANバス方式で前記電動移植機の前記制御システム20と情報交換を行う。前記電池管理システム13は、前記表示システム50に電気的に接続され、ヒューマンマシンインタラクションを容易にするために前記電池パック12の情報を前記表示システム50に出力し、たとえば、前記電池パック12の残量や走行距離などの情報はすべて、前記表示システム50に表示されて、前記電動移植機の操作者により確認できる。前記電池管理システム13(英語名、BATTERY MANAGEMENT SYSTEM、以下、略称BMS)は、前記電池パック12は、前記電池パックと操作者のリンクと言えるものであり、主に前記電池パック12を対象とし、たとえば、前記電池パック12は、充電電池であってもよいが、それに制限されない。前記電池管理システム(BMS)13は主に、電池の利用率を向上させて、電池の過充電や過放電を防止し、電池の寿命を延長させ、電池状態を監視するためである。
前記電動移植機の前記電池管理システム(BMS)13は主に、前記電動移植機の電池パラメータに対するリアルタイムモニタリング、故障診断、SOC推定、短絡保護、リーク検出、表示警報、充放電選択などを行い、且つCANバス方式で前記電動移植機の前記制御システム20と情報交換を行い、前記電動移植機が効率よく、確実且つ安全に作業できるようにする。
このため、前記電池管理システム(BMS)13はさらに、制御ユニットモジュール131、検出モジュール132、残量均等化及び制御モジュール133、並びに、データ通信及び伝達モジュール134を含む。各前記電池ユニット120はそれぞれ前記検出モジュール132に接続され、前記検出モジュール132は前記制御ユニットモジュール131に電気的に接続され、前記制御ユニットモジュール131は前記残量均等化及び制御モジュール133に接続される。前記制御ユニットモジュール131は、CANバスを介して前記出力端コネクタ14により前記制御システム20に接続されて情報交換を行う。前記データ通信及び伝達モジュール134は、前記電池パック12の各情報を前記CAN出力端141により前記表示システム50に転送できる。前記検出モジュール132はさらに、データ収集及び分析モジュール1321及び絶縁検出モジュール1322を含み、前記制御ユニットモジュール131は、SOCモジュール(State of Charge)1311、充放電管理及び制御モジュール1312、及び熱管理及び制御モジュール1313を含む。
より具体的には、前記データ収集及び分析モジュール1321は前記電池パック12における各前記電池ユニット120に接続されて、前記電池パック12の充放電過程において、前記電動移植機の前記電池パック12における各前記電池ユニット120の端子電圧と温度、充放電電流及び電池パックの総電圧をリアルタイムに収集する。前記SOCモジュール1311は前記電池パック12に接続されて、前記電池パック12の荷電状態である電池残量を正確に予測し、SOCを合理的な範囲に維持し、過充電又は過放電による電池へのダメージを防止し、且つ前記電動移植機の前記電池パック12に残されるエネルギー、すなわちエネルギー貯蔵電池の荷電状態を常に表示させる。前記充放電管理及び制御モジュール1312は前記電池パック12に接続されて、前記電池パック12の過充電又は過放電の現象を防止する。前記残量均等化及び制御モジュール133は前記電池パック12の各前記電池ユニット120に接続されて、各前記電池ユニット120をバランスよく充電し、前記電池パック12における各々の前記電池ユニット120が均等化されるように、均等化処理を判断して自動的に行える。前記電池パック12の主な情報は、前記電池管理システム13の前記データ通信及び伝達モジュール134によって、前記表示システム50にリアルタイムに表示され、つまり、前記データ通信及び伝達モジュール134も前記電池パック12に接続されてもよい。前記熱管理及び制御モジュール1313は前記電池パック12に接続されて、前記電池パック12の前記電池ユニット120内の測定点温度をリアルタイムに収集して、放熱ファンを制御することで電池温度の過度上昇を防止する。前記絶縁検出モジュール1322は前記電池パック12に接続されて、給電短絡やリークなどのヒトや装置にダメージを与える状況を監視する。前記電池パック12と各前記検出モジュール132の前記データ収集及び分析モジュール1321及び前記絶縁検出モジュール1322の間には、高精度と高安定性を有するセンサ(たとえば電流センサ、電圧センサや温度センサなど)でリアルタイムに検出できる。
なお、前記電池パック12としてモジュール化蓄電池が使用され、蓄電池の種類には、たとえば、バルブ制御密閉鉛蓄電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムイオン電池、ポリマーリチウム電池、亜鉛空気電池、太陽光電池、バイオ電池、燃料電池などの複数種のものが使用され得る。機器全体の重量を軽減させるために、好ましくは、本発明の本好適実施例において、前記電池パック12としてリチウムイオン電池が使用される。
また、本発明の本好適実施例において、前記電池パック12は、モジュール化蓄電池とすることにより、各型番の前記電動移植機への汎用性を実現できる。前記モジュール化蓄電池同士は、並列接続されており、つまり、各電池の同極がすべて接続され、電圧が一定になり、出力電流が各電池の総電流の和である。
なお、前記出力端コネクタ14の各出力端インターフェースとして、すべて汎用インターフェースが使用される。それにより、パワーのニーズに応じて分割したり組み合わせたりして使用できる。前記電池パック12の設置位置については、本発明のほかの実施例では、内燃機関を動力源として用いる従来の移植機の構造をできるだけ変えずに設置してもよい。つまり、従来の内燃機関の設置位置において内燃機関の代わりに前記電池パック12を設置し、このように、前記電動移植機の製造コストを低下させる。
前記制御システム20は、前記駆動システム30を検出して実行可能な作動情報を提供し、且つ前記制御システム20は前記駆動システム30にコマンドをタイムリーに送信し、前記駆動システム30は、前記機械伝動機構40で各機能モジュールに動力を提供し、前記電動移植機の操作者が、前記表示システム50により提供された情報に基づいて、前記機体70に設置された関連機械機構を操作することにより、走行及び農作物稚苗移植を実施する。
より具体的には、前記制御システム20は、CAN通信モジュール21と電気制御ユニットモジュール22を含む。前記CAN通信モジュール21は、前記出力端コネクタ14及び前記表示システム50に電気的に接続されて、情報の通信と伝送を行う。前記電気制御ユニットモジュール22は、前記駆動システム30に接続されて、前記駆動システム30を検出して実行可能な作動情報を提供し、前記駆動システム30にコマンドをタイムリーに送信する。
なお、本発明の好適実施例において、前記制御システム20の操作方式として集積式が使用される。集積式の前記制御システム20は、前記機体70に設置されて、有線又は無線方式で、各機能モジュールに接続される。本発明のほかの実施例では、前記制御システム20の操作方式としてリモートコントロール方式が使用され、すなわち、操作者は、リモコンで前記電動移植機についてリモートコントロールを行い得る。
前記駆動システム30は、モータ31、トランスミッション32、クラッチ33及び出力軸34を含む。前記クラッチ33は、前記モータ31と前記トランスミッション32に接続され、前記トランスミッション32前記出力軸34に接続され、前記モータ31は前記トランスミッション32を制御して前記機械伝動機構40を駆動させる。空間を節約して前記電動移植機の外観性を保持するために、前記モータ31の取付位置を前記本体70の先端にし、好ましくは、図4に示されるように、前記モータ31は、前記電池ボックス10の下方に設置される。前記モータ31の初期回転数及び前記出力軸34の回転数はそれぞれ、回転数センサ351と352で検出されて、前記制御システム20にフィードバックされる。前記制御システム20の前記電気制御ユニットモジュール22は、アクチュエータユニット36によって前記駆動システム30にコマンドを送信する。つまり、前記駆動システム30は前記アクチュエータユニット36を含み、前記アクチュエータユニット36は、電動アクチュエータ361、クラッチアクチュエータ362及びシフト駆動アクチュエータ363を含む。前記電気制御ユニットモジュール22は、前記電動アクチュエータ361によって前記モータ31を制御し、前記電気制御ユニットモジュール22は、前記クラッチアクチュエータ362によって前記クラッチ33を制御し、前記電気制御ユニットモジュール22は、前記シフト駆動アクチュエータ363によって前記トランスミッション32を制御する。つまり、前記電動アクチュエータ361は、前記モータ31と前記電気制御ユニットモジュール22に接続され、前記クラッチアクチュエータ362は前記クラッチ33と前記電気制御ユニットモジュール22に接続され、前記シフト駆動アクチュエータ363は前記トランスミッション32と前記電気制御ユニットモジュール22に接続される。
また、前記モータ31の回転数の調整範囲を広げて、農作物稚苗の株間の多段範囲を実現するために、図5及び図6に示されるように、前記駆動システム30はさらに、前記モータ31の回転数の範囲をさらに調整できるモータ調速機37を含む。前記モータ調速機37は前記モータ31に接続される。前記モータ調速機37はCurtis(米国CURTIS社、主にモータ制御システム、メータ、電力変換器、出力/入力装置、電流切替製品などを販売している)製のAC Motor Controllers 1232モデルであってもよい。好ましくは、本発明の本好適実施例において、前記モータ調速機37は、内部機能を簡略化させて、モータを制御して前進と後進機能を実行させ、装置全体の生産原価を低下させる。
また、前記電動移植機の作動特徴のため、高いトルクと高絶縁性が求められるので、メンテナンスフリーで、構成が簡単で、速度調節範囲が広い交流可変周波数モータが使用されている。前記電動移植機は、カーブをするときに、カーブ機能を果たすのに前記本体70の先端をリフトする必要があるため、前記モータ31の重量について要求が高まる。
なお、前記モータ31と前記トランスミッション32の接続方式として、ギア接続、軸接続、ベルト接続やスプライン接続方式がある。本発明の好適実施例において、前記モータ31と前記トランスミッション32の接続方式としてギア接続が使用される。ギア接続には、歯車軸、ドライブ軸やチェーン、ギア、プーリ、ポジティブホイールをすべて統合できる。
さらに、前記出力軸34はさらに、走行出力軸342と移植出力軸341を含み、前記走行出力軸342と前記移植出力軸341はそれぞれ前記トランスミッション32に接続される。前記機械伝動機構40はさらに走行伝動機構42と移植伝動機構41を含む。前記走行伝動機構42は前記走行出力軸342に接続される。前記走行伝動機構42は、前記走行出力軸342により駆動されて前記電動移植機の前記走行ユニット72を連動し、前記走行ユニット72は前記走行伝動機構42に駆動可能に設置される。つまり、本発明の本好適実施例において、前記モータ31は前記電動移植機の車輪720を駆動して回転させ、各前記車輪720が回転すると、前記電動移植機の前進、後進や速度変化などの走行機能が発揮される。
さらに、前記移植伝動機構41は前記移植出力軸341と前記移植ユニット60に接続されて、前記モータ31により駆動されて、前記移植出力軸341は前記移植伝達機構41により前記移植ユニット60に動力を伝達し、前記移植ユニット60により農作物稚苗の移植機能を発揮する。
つまり、前記機械伝動機構40は、動力配分機構であり、前記走行伝動機構42によって動力を前記走行ユニット72に伝達することができ、すなわち、前記走行ユニット72は、前記走行伝動機構42に駆動可能に設置され、また、前記機械伝動機構40は、前記移植伝動機構41によって動力を前記移植ユニット60に伝達することができ、すなわち、前記移植ユニット60は、前記移植伝動機構41に駆動可能に設置される。
なお、本発明のほかの実施例において、前記電動移植機にはハブモータ技術も適用でき、つまり動力、伝動及び制動の装置をハブ内に統合して、ハブモータを備える前記走行ユニット72を構成し、それにより前記電動移植機の機械部分を大幅に簡略化させる。ハブモータ技術の応用によって大量の伝動部材を省略して、前記電動移植機の構造をより簡素化させて、重量を軽減させる一方、伝動効率を向上させる。ハブモータは、車輪を単独で駆動するという特性を有するため、前後車輪の異なる回転数または反転により差動転舵を実現し、このように、車両の旋回半径を大幅に減少させ、場合によって原位置での転舵が可能であり、それにより、前記電動移植機が田で作業するときの転舵が容易になる。
図7に示されるように、前記移植ユニット60は、移植苗植爪部材61と移植苗載台62を含む。前記移植苗植爪部材61は、前記移植伝動機構41に接続され、且つ前記移植伝動機構41の連動下で上下方向に変位運動を実施できる。前記移植苗載台62は、前記支持フレーム71に設置され、且つ前記移植伝動機構41の連動下で回転運動を実施できる。つまり、前記移植苗植爪部材61と前記移植苗載台62はそれぞれ、前記移植伝動機構41に駆動可能に設置されて、前記移植伝動機構41を介して、前記移植苗植爪部材61を上下運動させ、前記移植苗載台62を回転させる。図8に示されるように、前記移植苗載台62は、1つの載台621と複数のポット622とを含み、たとえば、前記載台621は円形に制限されず、前記載台621が円形である場合、前記載台621は前記円形載台621として形成され、各前記ポット622はそれぞれ、均等に前記円形載台621に分布しており、前記円形載台621には前記ポット622の数に応したポット載置孔6210を有し、前記ポット622の底端が前記ポット載置孔6210内に位置し、それにより前記ポット622は前記円形載台621に設置される。前記ポット622の底部には、苗落下孔6220と、一端だけが前記ポット622の底部に接続されたポット蓋6221とを有し、たとえば、前記ポット蓋6221は、前記ポット622の底部に枢設されてもよく、前記ポット蓋6221は、前記ポット622の前記苗落下孔6220をシールすることで、農作物稚苗を前記ポット622内に保持し、一方、前記苗落下孔6220を開くことで、前記ポット622内に保持された農作物稚苗が前記苗落下孔6220を介して前記ポット622から落ちるようにすることができる。前記移植苗植爪部材61はさらに、苗落下部611と苗植爪部612を含む。前記苗植爪部612は、前記苗落下部611に接続され、前記苗落下部611は、前記円形載台621の下部で1つの前記ポット622に対応する。前記移植苗載台62が回転するとき、各前記ポット蓋6221は、自体の重力により順次落ちて、それにより前記苗落下孔6220を開放状態にし、且つ農作物稚苗が前記苗落下孔6220から前記苗落下部611に落ちることができる。前記苗植爪部612の底部には、土壌に挿入されやすい先端部6121を有する。前記先端部6121が土壤に挿入されると、移植穴が形成され、農作物稚苗は前記苗落下部611によりガイドされて移植穴に落ちる。好ましくは、本実施例において、図9に示されるように、前記苗植爪部612は、前後へ開閉して穴を拡大させる両先端部材を有し且つカップ状苗植爪部が形成されている。つまり、前記移植伝動機構41が前記モータ31により駆動されて、前記移植苗載台62を連動して回転させ、前記移植苗植爪部材61を連動して上下運動させるとき、前記移植伝動機構41は、前記移植苗載台62と前記移植苗植爪部材61の同期性を制御できる。より具体的には、前記移植苗植爪部材61が上方に位置するとき、前記移植苗載台62の前記苗落下孔6220が開かれて、農作物稚苗が前記苗落下部6112内に落ち、前記移植苗植爪部材61が下へ移動するとき、前記先端部6121が土壌に挿入された、農作物稚苗が形成された移植穴に移植される。
おな、前記苗植爪部612は、取り外し可能なものであり、異なる農作物稚苗を移植する時のニーズに応じて異なる形状の前記苗植爪部612を交換することができ、それによって、前記電動移植機により移植可能な稚苗の種類を増やす。たとえば、大きなタバコ稚苗を移植する場合、前記苗植爪部612をタバコ専用の大型ダックビル状部材とし、このようにして、大きなタバコ苗でも容易に植え付けることができ、苗を抜き出したりすることがなく、好適な植え付け姿勢を容易に実現できる。タバコ専用大型ポットを使用することにより、1人でも時間あたり2300株が移植でき、効率化や省力化が実現される。大型横開き苗植爪を用いると、規則的に移植できる。
なお、図10に示されるように、前記移植ユニット60はさらに、前記支持フレーム71に設置された敷き均し部材63を含み、前記電動移植機が前方へ走行するときに、前記敷き均し部材63は、前記移植苗植爪部材61の前記苗植爪部612が前記敷き均し部材63により平坦化された農作物稚苗を移植すべき位置に容易に挿入できるように、農作物稚苗を移植すべきである位置を平坦にする。なお、図11に示されるように、前記移植ユニット60はさらに、機体昇降センサ64を含み、前記機体昇降センサ63は前記敷き均し部材63に設置される。前記機体昇降センサ64は、畝の凹凸に応じて自動的に昇降することで、移植深さを一致させて、移植軌跡を揃える。なお、図12に示されるように、前記移植ユニット60はさらに、前記支持フレーム71に接続された掘出し部材65を含む。前記掘出し部材65の設置により、前記電動移植機がまず穴を掘りだして次に移植を行い、このようにして、穴に蓄水することができ、作業を減少させて、乾燥地域での作業に応える。具体的には、前記電動移植機が作動するとき、前記電動移植機が進むにつれて、前記敷き均し部材63は、畝(農作物稚苗を移植すべき位置には一般的に畝を立てる)を平坦化にし、次に前記掘出し部材65は、穴を掘りだし、次に前記移植苗植爪部材61の前記苗植爪部613は、前記掘出し部材65で穴を掘りだした位置に挿入し、それにより、農作物稚苗の移植が終わり、且つ、この過程において、前記機体昇降センサ64により前記移植苗植爪部材61の前記苗植爪部612の挿入深さが制御される。なお、図13に示されるように、前記移植ユニット60はさらに、畝ガイドローラー66を含み、それにより機械全体の畝からの位置ズレが小さく、変形した畝でも正確に操作できる。なお、図14に示されるように、前記移植ユニット60はさらにマルチング部材66を含み、前記マルチング部材66は、前記敷き均し部材63に接続されて、表面にマルチングする畝に適用できる。それによりまず畝にマルチを被覆した後に農作物稚苗を移植することができ、マルチ被覆時の完全性を確保して、農作物稚苗の移植と保温の効率を向上させるとともに、労力を節約する。なお、図15Aに示されるように、前記移植ユニット60はさらに補助苗フレーム67を含み、前記補助苗フレーム67は折り畳み可能に前記機体70の先端に取り付けられ、多数の農作物稚苗を載置できる。つまり、前記補助苗フレーム67は、大幅に省力化を実現し、それにより連続的且つ効率的に作業できる。前記補助苗フレーム67は、折り畳みも回転も可能であるため、障害物がある場合、収納することができ、選択された移植農作物稚苗を前記移植苗載台62に載置するだけで、容易に作業でき、このため、時間と手間を省き、人件費を削減させる。なお、図13及び図15Bに示されるように、前記補助苗フレーム67はさらに、バランス調整部材671及び調整ハンドル672を含み、前記調整ハンドル672は、前記補助苗フレーム67の傾斜角度を容易に調整できるように前記バランス調整部材671を調整し、それにより、前記電動移植機が前後に凹凸のある区画地においても一致した移植状態を保持できる。なお、本発明の本好適実施例において、前記補助苗フレーム67は多層の苗フレーム構造を有するが、本発明の別の実施例において、図15Bに示されるように、前記補助苗フレーム67Aは単層苗フレーム構造を有し、操作者の視認性を損なうことがない。なお、電動システムは、機械の効率的な作業を確保するとともに、低振動と低ノイズの設計により操作者が長期間作業しても疲労感を感じることがない。機械の作業効率が高く、1ムーあたり30分間かかるような効率で苗植作業を行える。移植効率は1時間あたり2300株に達し、手動による移植効率の約5倍になる。
また、なお、前記電動移植機が田において開放式作動を行うため、より効果的な防水対策が必要であり、一般的にIP65が必要である。このため、前記モータ31のモータ電源ケーブル出力端310には航空コネクタ(このようなコネクタはIP66の標準に達する)が使用され、前記モータ31の2つのエンドカバーにはシリコーンパッドが使用され、前記モータ31の出力軸には防水性と防油性を有するオイルシールが使用される。本発明の本好適実施例において、図16に示されるように、前記モータ電源ケーブル出力端310は、リアカバー31011、31012、防水栓31021、31022、防水爪31031、31032、複数の防水ガスケット3104、防水ナット3105、メスコネクタ3106、オスコネクタ3107を含む。前記リアカバー31011は前記防水栓31021に接続され、前記防水爪31031は前記防水栓31021に接続され、前記防水ナット3105は前記防水ガスケット3104により前記防水爪31031に接続され、前記メスコネクタ3106は前記防水ナット3105に接続され、前記オスコネクタ3107は前記防水ガスケット3104により前記防水ナット3105に接続され、前記防水爪31032は前記防水栓31022に接続され、前記防水栓31022は前記リアカバー31012に接続される。
なお、前記電動移植機の前記表示システム50は、電池情報表示モジュール51、機体状態表示モジュール52及びディスプレイスクリーン53を含む。前記電池情報表示モジュール51と前記機体状態表示モジュール52の情報は前記ディスプレイスクリーン53に表示できる。前記ディスプレイスクリーン53は、操作者が前記表示システム50のフィードバック情報を簡便に読み取るように、前記本体70の操作ハンドルに設置される。当業者であれば、本発明のほかの実施例において、操作者が前記電池パック12のフィードバック情報を簡便に観察できるように、前記ディスプレイスクリーン53は前記電池ケース11の外側に設置されてもよいことを理解できる。本発明の好適実施例において、前記表示システム50の内部モジュールの接続方式として集積式が使用される。本発明のほかの実施例において、前記表示システム50の内部モジュールの接続方式は遠隔監視式であり、つまり、操作者がリモートモニタで前記電動移植機を遠隔監視することができる。前記表示システム50は、前記電池パック12の電流と電圧、前記電池パック12の残量、SOC状態、前記モータ31の回転数、前記電動移植機の速度(たとえば走行速度、移植時間間隔など)を監視したり、農作物苗を移植するときの株間の段数などを制御したりすることができる。
さらに、前記電池情報表示モジュール51はさらに、SOC状態表示モジュール、電流電圧表示モジュール及び残量表示モジュールを含んでもよい。より具体的には、前記SOC状態表示モジュールは前記SOCモジュールに電気的に接続されて、SOC状態情報を前記ディスプレイスクリーン53にタイムリーに表示させる。前記電流電圧表示モジュールは、前記検出モジュール132に電気的に接続されて、前記電池パック12の電圧と電流状態を前記ディスプレイスクリーン53にタイムリーに表示させる。前記残量表示モジュールは、前記充放電管理及び制御モジュール1312に電気的に接続されて、前記電池パック12の残量情報をディスプレイスクリーン53にタイムリーに表示させる。なお、前記電池情報表示モジュール51はさらに警報発音モジュールを含み、前記警報発音モジュールは、前記熱管理及び制御モジュール1313に電気的に接続されて、電池短絡や電池の過充電が生じた場合に、声音警報で操作者にタイムリーに通知する。
図17−図20Bに示されるように、本発明の一好適実施例による電動移植機が説明されており、前記電動移植機は、農業機械本体92と、前記農業機械本体92に設置された農業機械動力システム93とを備え、前記農業機械動力システム93は、電気エネルギーに基づいて動力を提供して、前記農業機械本体92を駆動して作動させることにより、前記電動移植機による植物の移植を実施する。
前記農業機械本体92は、本体ユニット9201と、前記本体ユニット9201の後部に設置された移植ユニット9202とを含み、前記本体ユニット9201は、前記電動移植機の本体構造であり、前記移植ユニット9202は前記電動移植機の機能部である。前記農業機械動力システム93は、電動装置91と、前記電動装置91に接続された動力機構950とを含み、前記電動装置91は前記本体ユニット9201に設置され、前記動力機構950は前記本体ユニット9201の前部に設置され、且つ前記動力機構950は前記本体ユニット9201と前記移植ユニット9202に接続されて、それぞれ動力を提供して、前記本体ユニット9201を駆動して作動位置を変化させ、前記移植ユニット9202を駆動して植物を移植させる。
本発明の一好適実施例において、前記本体ユニット9201は、車体92011、ハンドル92012及び複数の車輪92013を含み、各前記車輪92013は回動可能に前記車体92011の下部に設置され、前記ハンドル92012は前記車体92011の後部に設置され、前記動力機構950は前記車体92011に設置され、且つ前記車輪92013に接続され、前記動力機構950が動力を提供すると、前記車輪92013が駆動されて回転し、それにより前記本体ユニット9201の作動位置を変え、農業機械の操作者が、前記ハンドル92012で前記電動移植機を操作する。前記移植ユニット9202は前記車体92011に設置される。
前記本体ユニット9201はさらに整地輪92014を含み、前記整地輪92014は回動可能に前記車体92011の後部に設置され、前記電動移植機による植物移植の操作が終了した後、前記整地輪92014は耕地における植物移植位置での土壌を埋め戻して、移植される植物を被覆する。なお、本発明の一実施例では、前記整地輪92014は、前記動力機構950により駆動されて回転するが、本発明の別の実施例では、前記整地輪92014は、耕地と直接接触するときに回転できるフリーホイールとしてもよく、本発明では、それについて制限しない。
さらに、前記本体ユニット9201はさらに調速機92015を含み、前記調速機92015は前記ハンドル92012に設置され、且つ前記電動装置91に接続され、農業機械の操作者が前記ハンドル92012で前記電動移植機を操作するときに、前記調速機92015で前記電動装置91が前記動力機構950に提供する電気エネルギーを容易に制御して、さらに前記電動移植機の移植速度を制御することができる。
前記本体ユニット9201はさらに転舵ブレーキ92016を含み、農業機械の操作者が前記ハンドル92012で前記電動移植機を操作するときに、前記転舵ブレーキ92016で前記電動移植機の転舵と前記電動移植機の制動を容易に実施できるように、前記転舵ブレーキ92016は、前記ハンドル92012に設置される。さらに、前記本体ユニット9201はさらにサドル92017を含んでもよく、前記サドル92017は前記車体92011に設置される。
前記移植ユニット9202は、移植部材92021と配分部材92022とを含む。前記移植部材92021は、上から下へ延びるように前記本体ユニット9201に設置され、移植通路920210を有し、前記移植通路920210は前記移植部材92021の両端に連通している。前記配分部材92022は、前記本体ユニット9201に可動に設置され、前記配分部材92022は、少なくとも1つの配分口920220を有し、且つ前記配分部材92022は、前記動力機構950に駆動可能に設置される。前記動力機構950は、前記配分部材92022の各前記配分口920220の1つが前記移植通路920210に対応して、前記配分部材92022から配分した植物が前記配分口920220から前記移植通路920210を介して移植されるように、前記配分部材92022を駆動する。
つまり、前記電動移植機を用いて植物を移植するとき、植物は前記配分部材92022に載置され又はほかの容器により前記配分部材92022に搬送され、農業機械の操作者が前記電動移植機を操作して、前記移植部材92021の下端を耕地に挿入し、次に、前記動力機構950が前記配分部材92022を駆動して、前記配分部材92022の前記配分口920220の1つが前記移植部材92021の前記移植通路920210に対応するようにし、このとき、植物が前記配分口920220から前記移植通路920210を介して対応位置に移植され、それにより植物が移植される。好ましくは、前記電動移植機が前へ走行するとき、前記整地輪92014は土壌を埋め戻して、植物を被覆する。好ましくは、前記配分部材92022は、回転可能に前記本体ユニット9201に設置されてもよく、このような方式によれば、前記電動移植機の体積を減少させて、それにより、より少ない労力で前記植物移植を容易に操作できる。
さらに、図20A及び図20Bに示されるように、前記移植部材92021は、搬送部920211と移植部920212を含む。前記搬送部920211は、上から下へ延びるように前記本体ユニット9201に設置され、好ましくは、前記搬送部920211は、上から下へ延びるように前記本体ユニット9201の前記車体92011に設置され、前記搬送部920211には、前記移植通路920210が設けられ、前記移植通路920210の上端と下端にはそれぞれ、入り口9202101と出口9202102が設けられ、前記移植通路920210の前記入り口9202101は、前記配分部材92022の1つの前記配分口920220に対応できる。好ましくは、前記搬送部920211は、搬送管路であってもよい。前記移植部920212が操作可能に前記搬送部920211の下端に設置される場合、前記移植部920212は、前記移植通路920210の前記出口9202102を塞ぎ、前記移植部920212が耕地に挿入されると、前記移植部920212は操作されて前記移植通路920210の前記出口9202102を開き、それにより植物が前記配分口920220から前記移植通路920210を介して移植される。
好ましくは、前記移植部920212は、少なくとも2つの移植素子9202121を含み、各前記移植素子9202121はそれぞれ操作可能に前記搬送部920211の下端に設置され、各前記移植素子9202121は、正常な状態では、前記移植通路920210の前記出口9202102を塞ぎ、且つこのとき、前記移植部920212は、耕地に操作しやすいシャープ部を形成し、前記移植部920212が耕地に挿入されると、各前記移植素子9202121は操作されて前記移植通路920210の前記出口9202102を開き、それにより植物が移植される。
前記移植部材92021はさらに操作部920213を含み、前記操作部920213は前記搬送部920211の中央部に設置され、且つ前記移植部920212は操作可能に前記操作部920213に設置され、前記移植部920212が耕地に挿入されると、前記移植部920212は操作されて前記移植通路920210の前記出口9202102を開き、それにより植物が前記配分口920220から前記移植通路920210を介して移植される。なお、前記操作部920213は、農業機械の操作者により手動で操作されてもよく、前記動力機構950に接続されることにより、前記移植部920212が耕地に挿入されたときに、前記動力機構950により駆動されて操作して、前記移植部920212の前記出口9202102を開くことで、植物が前記配分口920220から前記移植通路920210を介して移植されてもよい。図21−図25に示されるように、前記電動装置91はさらに、電池パック920と少なくとも2つのコネクタ940とを含み、少なくとも1つの前記コネクタ940は前記電池パック920の入力端に接続されて、外部電気エネルギーを前記電池パック920に伝達し、別の前記コネクタ940は前記電池パック920の出力端に接続されて、前記電池パック920に貯蔵された電気エネルギーを導出し、前記電池パック920に接続された各前記コネクタ940はそれぞれ、前記動力機構950に接続され、それにより前記コネクタ940は、前記電池パック920から提供した電気エネルギーを前記動力機構950に伝達して動力を発生させることができる。なお、前記コネクタ940は、良好な防水性能を有する航空コネクタであってもよく、前記電動移植機が高湿度又は水田などの耕地に適用される場合にも、湿気や水蒸気が前記コネクタ940の内部に侵入して短絡現象を引き起こすことがなく、それにより前記電動移植機の使用時の良好な信頼性が確保される。
前記電動装置91はさらにハウジング910と電源管理モジュール930を含む。前記ハウジング910は、前記本体ユニット9201に設置され、好ましくは、前記ハウジング910は、前記本体ユニット9201の前記車体92011に設置され、たとえば、前記ハウジング910は、前記本体ユニット9201の前記車体92011の中央部に設置される。なお、一方の前記コネクタ940は入力コネクタ、他方のコネクタ940は出力コネクタであり、前記入力コネクタとしての前記コネクタ940は前記ハウジング910の内部で前記電池パック920の入力端に接続され、前記出力コネクタとしての前記コネクタ940は前記ハウジング910の内部で前記電池パック920の出力端に接続される。
前記ハウジング910は、収容キャビティ9101と前記収容キャビティ9101に連通している少なくとも2つの取付通路9102とを含み、各前記コネクタ940はそれぞれ前記ハウジング910の各前記取付通路9102に装着されて保持され、それにより各前記コネクタ940は、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101から前記ハウジング910の外部環境へ延びており、前記電池パック920と前記電源管理モジュール930はそれぞれ、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に設置され、且つ前記電源管理モジュール930は、前記電池パック920に接続される。前記電源管理モジュール930は、前記電池パック920が前記電池パック920の前記コネクタ940に接続されて動力を出力するときに前記電池パック920が均等に動力を出力するように前記電池パック920を管理するように、前記電池パック920のリアルタイムデータを収集して、前記電池パック920のリアルタイム状態を取得し、且つこのような方式によれば、前記電源管理モジュール930はさらに、前記電池パック920の過充電又は過放電操作を防止して、前記電池パック920の寿命を延長させることができる。なお、前記電動装置91は前記本体ユニット9201の前記車体92011の中央部に位置し、このような方式によれば、前記電動移植機の重量を均等に分布させて、それにより前記電動移植機の操作を容易にし、特に前記電動移植機を操作してカーブを実施するときに、前記電動装置91が前記車体92011の中央部に設置されることによる長所がより顕著になる。当業者が分かるように、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101から前記ハウジング910の外部へ延び且つ前記電池パック920の入力端に接続される各前記コネクタ940によって、外部の電気エネルギーを前記ハウジング910の外部から前記電池パック920に提供して貯蔵できる。それに対応して、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101から前記ハウジング910の外部へ延び且つ前記電池パック920の出力端に接続された各前記コネクタ940によって、前記電池パック920に貯蔵された電気エネルギーを前記ハウジング910の外部に出力して動力を提供できる。つまり、前記電池パック920と前記電源管理モジュール930は、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に密閉させることができ、且つ前記ハウジング910の外部から、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に収納された前記電池パック920に電気エネルギーを提供して電気エネルギーを出力することができ、このような方式によれば、本発明の前記農業機械動力システムに配置された前記移植機は特に水田又はその他の高湿度の使用環境に適用できる。なお、前記電池パック920は、少なくとも2つの充電電池921を含み、各前記充電電池921は並列接続方式で接続されて、前記電池パック920を形成し、このような方式によれば、前記電池パック920の容量を増大して、前記電池パック920のコストを低下させることができる。本発明では、前記電池パック920を構成する前記充電電池921のタイプについて制限がなく、たとえば、前記充電電池921は、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、亜鉛空電池などであってもよいが、それらに制限されない。
さらに、前記ハウジング910は、ハウジング素子911と蓋素子912を含み、前記ハウジング素子911は前記収容キャビティ9101、各前記取付通路9102及び前記収容キャビティ9101に連通しているように形成される開口9103を含み、前記電池パック920と前記電源管理モジュール930はそれぞれ前記開口9103から前記収容キャビティ9101に設置され、前記蓋素子912は、取り外し可能に前記ハウジング素子911に装着されて、前記開口9103をシールし、前記収容キャビティ9101を密閉させる。好ましくは、前記ハウジング910は金属ケースであり、たとえば前記ハウジング910は、アルミニウム材から成り、このような方式によれば、前記電動装置91の重量を減少させて前記農業機械の可操作性を向上させるだけでなく、前記収容キャビティ9101に設置された前記電池パック920が作動するときに発生した熱量を前記ハウジング910で対流により前記ハウジング910の外部環境へ放出し、それにより前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101内の温度を適切な範囲に保持できる。
本発明の前記農業機械動力システムの前記動力機構950はさらに、モータユニット951と動力伝達ユニット952を含む。前記電池パック920の出力端に接続された前記コネクタ940はさらに、前記モータユニット951に接続されて、前記電池パック920に貯蔵された電気エネルギーを前記モータユニット951に伝達して動力を発生させ、前記動力伝達ユニット952はそれぞれ前記モータユニット951と前記農業機械本体92の前記本体ユニット9201及び前記移植ユニット9202に接続されて、前記モータユニット951により生じた動力を前記農業機械本体92に伝達して、前記農業機械本体92の前記本体ユニット9201を駆動して作動位置を変化させ、前記移植ユニット9202を駆動して植物を移植させる。
前記モータユニット951はさらに、金属カバー9511と前記ハウジング9511の内部空間に設置されたかご型ACモータ9512とを含み、前記電池パック920の出力端に接続された前記コネクタ940はさらに、前記モータユニット951の前記かご型ACモータ9512に接続される。なお、前記ハウジング9511はアルミニウム合金材料で構成されてもよく、たとえば、前記ハウジング9511は、アルミニウム合金材料を用いてアルミニウム合金圧力鋳造プロセスで成形されるものであり、このような方式によれば、前記モータユニット951の強度を確保して前記モータユニット951の重量を軽減させるとともに、前記モータユニット951の放熱能力を向上させ、それにより前記モータユニット951の長時間作動時の温度を低下させる。なお、前記ハウジング9511はまた、前記モータユニット951のシール性を確保し、外部の水蒸気や湿気が前記ハウジング9511の内部空間に侵入して前記かご型ACモータ9512を破損することを防止できる。
図23に示されるように、前記電動装置91は、放熱機構960を含み、前記放熱機構960は、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に設置されて、前記収容キャビティ9101に設置された前記電池パック920の作動時に生じた熱量を対流により前記ハウジング910の外部環境へ放出し、それにより前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101内の温度を適切な範囲に保持する。
なお、本発明による前記農業機械動力システムの前記電動装置91の一実施形態では、前記放熱機構960は純粋な機械的構造であってもよく、前記放熱機構960は、前記ハウジング910の前記ハウジング素子911に設置されるか、又は前記ハウジング910の前記ハウジング素子911から一体に形成されて、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に設置された前記電池パック920の作動時に生じた熱量を対流により前記ハウジング910の外部環境へ放出し、たとえば、前記放熱機構960は、前記ハウジング910の前記ハウジング素子911から一体に形成された鰭状放熱フィンなどとしてもよい。本発明による前記農業機械動力システムの前記電動装置91の別の実施形態では、前記放熱機構960は導電性機械的構造であり、前記放熱機構960は、前記ハウジング910の前記ハウジング素子911に設置され、且つ前記電池パック920に電気的に接続されて、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に設置された前記電池パック920の作動時に生じた熱量を対流により前記ハウジング910の外部環境へ放出し、たとえば前記放熱機構960は、放熱ファンであってもよく、通電されると回転して、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101における気体を流動させて、前記ハウジング910の放熱を促進する。
前記放熱機構960はまた、前記電源管理モジュール930に接続されて、前記電源管理モジュール930により作動状態が管理されるようにしてもよく、たとえば、前記電源管理モジュール930は、前記放熱機構960の回転数などの作動状態を制御して、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101内の温度を適切な範囲に保持し、さらに本発明の前記農業機械動力システムの前記電動装置91の使用時の安定性が確保される。
前記電動装置91はシール機構970を含み、前記シール機構970はさらに、少なくとも2つの第1シール素子971を含み、各前記第1シール素子971はそれぞれ各前記コネクタ940と前記ハウジング910の間に設置されて、前記ハウジング910の外部の水蒸気や湿気が各前記コネクタ940と前記ハウジング910の間の隙間から前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に侵入することを防止し、それにより前記シール機構970の各前記第1シール素子971によって、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101のシール性が確保される。なお、前記第1シール素子971は、防水性と防油性を有するオイルシールとしてもよく、いずれの液体の各前記コネクタ940と前記ハウジング910の間の隙間からの前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101への侵入を防止でき、それにより前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に設置された前記電池パック920と前記電源管理モジュール930を密閉状態にする。
前記シール機構970はさらに、前記ハウジング910の前記開口9103に設置された第2シール素子972を含み、前記第2シール素子972は、前記ハウジング素子911と前記蓋素子912の間に設置されて保持されて、前記ハウジング素子911と前記蓋素子912の間の隙間をシールし、それによりいずれの液体の前記ハウジング素子911と前記蓋素子912の間の隙間から前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101への侵入を防止し、さらに前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に設置された前記電池パック920と前記電源管理モジュール930を密閉状態にする。なお、前記第2シール素子972は、シリコーンパッド、ゴムパッドなどのいずれかのパッドとしてもよく、前記蓋素子912を前記ハウジング素子911に装着するとき、前記蓋素子912と前記ハウジング素子911の間に生じた挟持力により前記第2シール素子972が前記蓋素子912と前記ハウジング素子911の間の各位置に形成された隙間に応じて変形して該隙間をシールし、さらに前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101に設置された前記電池パック920と前記電源管理モジュール930を密閉状態にする。
図25に示されるように、前記電源管理モジュール930はさらに、互いに接続された、収集モジュール931、分析モジュール932及び制御モジュール933を含む。前記収集モジュール931は、前記電池パック920のリアルタイムデータを収集して、該リアルタイムデータを前記分析モジュール932に送信し、前記分析モジュール932は、前記収集モジュール931が収集したリアルタイムデータに基づいて、前記電池パック920のリアルタイム状態を取得し、前記制御モジュール933は、前記分析モジュール932が取得した前記電池パック920のリアルタイム状態に基づいて、前記電池パック920を管理する。
前記電源管理モジュール930は前記電池パック920の放電過程を管理できる。前記収集モジュール931は、前記電池パック920が外部へ電気エネルギーを出力するときに、前記充電電池921ごとのリアルタイムデータを収集し、たとえば、前記収集モジュール931は、各前記充電電池921が外部へ出力した電圧及び/又は電流などのリアルタイムデータを収集し、且つ該リアルタイムデータを前記分析モジュール932に送信する。前記分析モジュール932は、前記収集モジュール931が収集した各前記充電電池921のリアルタイムデータに基づいて、前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921のリアルタイム状態を取得し、たとえば、前記分析モジュール932は、前記収集モジュール931が取得した各前記充電電池921が外部へ出力した電圧及び/又は電流に基づいて、前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921の残量を取得する。前記制御モジュール933は、前記分析モジュール932が取得した前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921のリアルタイム状態に基づいて、前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921を管理し、たとえば、前記制御モジュール933は、各前記充電電池921の残量に基づいて、前記電池パック920の各前記充電電池921の残量を均等化させるように各前記充電電池921が外部へ出力した電気エネルギーの量を制御し、このような方式によれば、前記電源管理モジュール930は、前記電池パック920の放電過程を管理できる。
前記電源管理モジュール930は前記電池パック920の充電過程を管理できる。前記収集モジュール931は、前記電池パック920が充電されたときに、各前記充電電池921のリアルタイムデータを収集し、たとえば、前記収集モジュール931は、各前記充電電池921に充電される電気エネルギーの電圧及び/又は電流などのリアルタイムデータを収集して、該リアルタイムデータを前記分析モジュール932に送信する。前記分析モジュール932は、前記収集モジュール931が収集した各前記充電電池921のリアルタイムデータに基づいて、前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921のリアルタイム状態を取得し、たとえば、前記分析モジュール932は、前記収集モジュール931が取得した各前記充電電池921に充電される電気エネルギーの電圧及び/又は電流に基づいて、前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921の残量を取得する。前記制御モジュール933は、前記分析モジュール932が取得した前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921のリアルタイム状態に基づいて、前記電池パック920と前記電池パック920の各前記充電電池921を管理し、たとえば、前記制御モジュール933は、各前記充電電池921の残量に基づいて、前記電池パック920の各前記充電電池921に充電される残量を均等化させるように各前記充電電池921に充電される電気エネルギーの量を制御し、このような方式によれば、前記電源管理モジュール930は、前記電池パック920の充電過程を管理できる。
さらに、前記収集モジュール931は、電圧センサ9311、電流センサ9312及び温度センサ9313のうちの少なくとも1種を含み、前記電圧センサ9311と前記電流センサ9312によって、前記収集モジュール931は、前記電池パック920で外部へ電気エネルギーを出力し又は前記電池パック920に電気エネルギーを充電するときに、前記電池パック920のリアルタイム状態を収集し、前記温度センサ9313によって、前記収集モジュール931は、前記ハウジング910の前記収容キャビティ9101の温度を収集して前記電池パック920のリアルタイム状態を取得する。好ましくは、前記収集モジュール931の前記電圧センサ9311、前記電流センサ9312及び前記温度センサ9313は、CANバス(Controller Area Networkバス)を介して前記電源管理モジュール930に接続される。前記電動装置91はさらに表示機構980を含み、前記表示機構980は前記本体ユニット9201の前記車体92011の後部に設置されてもよく、前記電源管理モジュール930はさらに前記表示機構980に接続されたフィードバックモジュール934を含み、前記フィードバックモジュール934は、前記電源管理モジュール930が取得した前記電池パック920のリアルタイム状態を前記表示機構980に送信して、農業機械の操作者により読み取ることができ、このような方式によれば、農業機械の操作者が前記電動移植機を効果的に操作するように農業機械の操作者と前記電動移植機の間のインタラクションを可能にする。当業者が分かるように、前記フィードバックモジュール934と前記収集モジュール931、前記分析モジュール932と前記制御モジュール933は互いに接続されている。なお、前記表示機構980は、農業機械の操作者と前記電池パック920の間のインタラクションを可能にする機構であればよく、たとえば、一実施例では、前記表示機構980はディスプレイスクリーン、別の実施例では、前記表示機構980は一列のLED発光素子とされ、該一列のLED発光素子の発光長さに応じて前記電池パック920の残量を示す。なお、前記表示機構980はまた、前記電動移植機の作動状態を表示できる。
当業者であれば、上記説明及び図面に示される本発明の実施例は例示的なものに過ぎず、本発明を制限するものではないことを理解すべきである。本発明の目的は、完全且つ効果的に達成される。本発明の機能及び構造の原理について実施例において記載して説明したが、前記原理を逸脱せずに、本発明の実施形態のいずれかの変形又は修正が可能である