JP6703342B2 - 高周波装置 - Google Patents

高周波装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6703342B2
JP6703342B2 JP2019570582A JP2019570582A JP6703342B2 JP 6703342 B2 JP6703342 B2 JP 6703342B2 JP 2019570582 A JP2019570582 A JP 2019570582A JP 2019570582 A JP2019570582 A JP 2019570582A JP 6703342 B2 JP6703342 B2 JP 6703342B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency device
high frequency
wave absorber
radio wave
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019570582A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019175933A1 (ja
Inventor
秀浩 吉岡
秀浩 吉岡
倫一 濱田
倫一 濱田
中村 和博
和博 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2019175933A1 publication Critical patent/JPWO2019175933A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6703342B2 publication Critical patent/JP6703342B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K9/00Screening of apparatus or components against electric or magnetic fields

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

この発明は、主としてマイクロ波帯およびミリ波帯の高周波信号を取り扱う高周波装置に関するものである。
主としてマイクロ波帯およびミリ波帯の高周波信号を取り扱う実装部品は、他の電子部品とともにシールドされ、高周波装置として取り扱われる。実装部品は、半導体によって作製されており、高周波回路を有している。従来の高周波装置は、実装部品から高周波装置外部への電磁波の漏洩、および高周波装置外部から実装部品への電磁波の干渉を防止するため、導電性部材で実装部品の周囲を覆った電磁シールドを有している(例えば、特許文献1参照)。
電磁シールドを有する高周波装置では、電磁シールド内の空間の大きさ、または空間の実効的誘電率に応じて、空洞共振現象が生じる。空洞共振現象が生じた場合、空洞共振が生じる周波数以上の高周波数帯域では、電磁シールド内に配置された高周波回路の特性が劣化することがある。したがって、特許文献1に記載された従来の高周波装置では、空洞共振の影響を抑制するため、不要な電磁波を吸収する電波吸収体が電磁シールド内に設けられている。
ここで、電波吸収体を実装部品の上または下に配置した場合、誘電率の高い材料で形成されている実装部品および電波吸収体は、それらの上下を金属で挟まれる。このような実装部品および電波吸収体が金属で挟まれた構造は、高い周波数帯において開放型共振器として動作する。そのため、高周波回路端子間におけるアイソレーションが劣化する。
特開2002−314286号公報
特許文献1に記載された従来の高周波装置では、電波吸収体は、実装部品と対向する位置からずれた位置に配置され、電波吸収体の上下が金属で挟まれることを回避している。しかしながら、実装部品は、その上下を金属で挟まれている。そのため、従来の高周波装置は、高い周波数帯において開放型共振器として動作し、高周波回路端子間におけるアイソレーションが劣化するという課題を有している。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、動作周波数帯域において、高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる高周波装置を得ることを目的とする。
この発明の高周波装置は、高周波信号を伝搬し、片側に実装面を有する誘電体基板と、誘電体基板の実装面に実装された実装部品と、実装面と対向する上蓋部を有し、実装面および実装部品を覆い、導電性を有する蓋部材とを備えている。蓋部材は、実装面と対向する、上蓋部の面から実装面に向けて突出する凸部をさらに有している。凸部は、実装面と対向する対向面を有している。実装部品は、実装面に実装された側と反対側に天面を有している。実装部品の天面は、凸部の対向面と対向している。対向面が天面と対向している部分の面積は、天面の面積より小さい。実装部品の天面は、凸部の対向面と接続されている。
この高周波装置は、実装部品の天面と蓋部材の凸部の対向面とを対向させる構造を備えており、凸部の対向面が天面と対向している部分の面積を天面の面積より小さくすることによって、開放型共振が発生する周波数を高くすることができる。これにより、動作周波数帯域において、高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる高周波装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1による高周波装置を示す上面図である。 図1のA−A線に沿った正面断面図である。 図2のB−B線に沿った側面断面図である。 図2のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態2による高周波装置を示す正面断面図である。 図5のB−B線に沿った側面断面図である。 図5のC−C線に沿った平面断面図である。 比較例の高周波装置を示す正面断面図である。 図8のB−B線に沿った側面断面図である。 図8のC−C線に沿った平面断面図である。 実施の形態2の高周波装置および比較例の高周波装置における半導体チップの端子間結合量のシミュレーション結果を示すグラフである。 この発明の実施の形態3による高周波装置を示す正面断面図である。 図12のB−B線に沿った側面断面図である。 図12のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態4による高周波装置を示す正面断面図である。 図15のB−B線に沿った側面断面図である。 図15のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態5による高周波装置を示す正面断面図である。 図18のB−B線に沿った側面断面図である。 図18のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態6による高周波装置を示す正面断面図である。 図21のB−B線に沿った側面断面図である。 図21のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態7による高周波装置を示す正面断面図である。 図24のB−B線に沿った側面断面図である。 図24のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態8による高周波装置を示す正面断面図である。 図27のB−B線に沿った側面断面図である。 図27のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態9による高周波装置を示す正面断面図である。 図30のB−B線に沿った側面断面図である。 図30のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態10による高周波装置を示す正面断面図である。 図33のB−B線に沿った側面断面図である。 図33のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態11による高周波装置を示す正面断面図である。 図36のB−B線に沿った側面断面図である。 図36のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態12による高周波装置を示す正面断面図である。 図39のB−B線に沿った側面断面図である。 図39のC−C線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態13による高周波装置を示す上面図である。 図42のD−D線に沿った正面断面図である。 図42のE−E線に沿った側面断面図である。 図43のF−F線に沿った平面断面図である。 図43のG−G線に沿った平面断面図である。 図43のH−H線に沿った平面断面図である。 この発明の実施の形態14による高周波装置を示す正面断面図である。 図48のE−E線に沿った側面断面図である。 図48のF−F線に沿った平面断面図である。 図48のG−G線に沿った平面断面図である。 図48のH−H線に沿った平面断面図である。 対向面の断面形状の変形例を示す図である。 対向面の断面形状の変形例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において、同一もしくは相当部分は、同一符号で示し、重複する説明は、省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による高周波装置を示す上面図である。図2は、図1のA−A線に沿った正面断面図である。図3は、図2のB−B線に沿った側面断面図である。図4は、図2のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態1による高周波装置10の形状は、直方体形状である。高周波装置10は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材300と、電波吸収体400とを備えている。
誘電体基板100は、誘電体によって作られている基板である。誘電体基板100は、高周波信号を伝搬する。誘電体基板100は、片側の面に実装面120を有している。誘電体基板100は、基板内に金属製の地導体を有している。
実装部品200は、誘電体基板100の実装面120に実装されている。実装部品200は、実装面120の中央に実装されている。実装部品200は、Si系、GaAs系、GaN系、またはInP系の半導体材料によって作られている半導体チップである。実装部品200には、高周波回路が形成されている。実装部品200は、実装面120に実装された側と反対側に、天面220を有している。ここで、実装部品200が単一機能を有する半導体チップである場合には、この高周波装置10は、高周波パッケージと言うことができる。また、実装部品200が高周波システムに必要な回路および部品をすべて内蔵している場合には、この高周波装置10は、高周波モジュールと言うことができる。
蓋部材300は、蓋枠部320および上蓋部330を有している。蓋枠部320は、断面が四角形の枠状部材である。蓋部材300は、電波吸収体配置部390をさらに有している。電波吸収体配置部390は、実装面120と対向する、上蓋部330の面から実装面120に向けて突出している。電波吸収体配置部390の形状は、断面が四角形の枠型形状である。上蓋部330は、蓋枠部320の一方の開口を塞いでいる。その際、電波吸収体配置部390は、蓋枠部320の開口の内側に向けられている。誘電体基板100は、蓋枠部320の他方の開口を塞いでいる。その際、実装面120は、蓋枠部320の開口の内側に向けられている。これにより、蓋部材300は、実装面120および実装部品200を覆っている。また、上蓋部330は、実装面120と対向している。蓋部材300は、導電性を有している。例えば、蓋部材300は、金属によって作られている。
蓋部材300は、金属製の凸部340をさらに有している。凸部340は、実装面120と対向する、上蓋部330の面から実装面120に向けて突出している。凸部340は、上蓋部330の中央に配置されている。凸部340の形状は、直方体形状である。凸部340は、先端に長方形の対向面360を有している。対向面360は、実装面120と対向している。実装部品200の天面220は、凸部340の対向面360と対向している。
電波吸収体400は、電波吸収体配置部390に配置されている。電波吸収体400は、図2における蓋枠部320の内面に沿った位置に配置されている。すなわち、電波吸収体400は、実装面120および蓋部材300に囲まれた空間700の中に配置されている。また、電波吸収体400は、実装部品200の天面220と対向する位置からずれた位置に配置されている。電波吸収体400の形状は、直方体形状である。
次に、高周波装置10の作用について、図2を用いて説明する。蓋部材300は、誘電体基板100の地導体と接続されている。そのため、蓋部材300は、高周波装置10の外部への電磁波の漏洩および高周波装置10の外部からの電磁波の干渉を防止する電磁シールドとなっている。
電波吸収体400を、実装部品200とともに導電性を有する蓋部材300で覆い、電磁シールドを施すことによって、空洞共振の発生を抑制することができる。この場合、電波吸収体配置部390は、上蓋部330の面から実装面120に向けて突出しているため、電波吸収体400を実装部品200に近づけることができる。これにより、電波吸収体400が離れた位置にある場合と比較して、電波吸収体400の電波吸収効率を高めることができる。
電波吸収体400が実装部品200と対向する位置からずれた位置に配置されているため、電波吸収体400に起因する開放型共振器としての動作は、抑制される。しかしながら、誘電率の高い実装部品200の上下は、金属で挟まれている。そのため、実装部品200の上下が金属で挟まれている構成は、高い周波数帯において開放型共振器として動作し、高周波回路端子間におけるアイソレーションは、劣化する。この時、実装部品200の天面220を、蓋部材300の凸部340の対向面360と対向させ、対向面360が天面220と対向している部分の面積を天面220の面積より小さくすることによって、開放型共振が発生する周波数を高めることができる。したがって、この実施の形態1に係る高周波装置10は、動作周波数帯域において、高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる。
この実施の形態1に係る高周波装置によれば、動作周波数帯域において高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる。
電波吸収体は、実装面および蓋部材に囲まれた空間の中に配置されている。これにより、空洞共振の発生を抑制することができる。
電波吸収体は、実装部品の天面と対向する位置からずれた位置に配置されている。これにより、電波吸収体に起因する開放型共振器の動作は、抑制される。
電波吸収体は、電波吸収体配置部に配置されている。これにより、電波吸収体の電波吸収効率を高めることができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2による高周波装置について、図5〜図7を用いて説明する。実施の形態2では、蓋部材の凸部が実装部品と接続されている。図5は、この発明の実施の形態2による高周波装置を示す正面断面図である。図6は、図5のB−B線に沿った側面断面図である。図7は、図5のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態2による高周波装置11は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材301と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材301は、蓋枠部320と、上蓋部330と、凸部341と、電波吸収体配置部390とを有している。凸部341は、先端に対向面361を有している。対向面361の形状は、長方形形状である。対向面361の一辺は、長さaを有し、対向面361の他辺は、長さbを有している。実装部品200の天面220は、凸部341の対向面361と接続されている。すなわち、実装部品200の天面220は、凸部341の対向面361と対向している。電波吸収体400は、電波吸収体配置部390に配置されている。
高周波装置11では、実装部品200で発生した熱を、誘電体基板100への経路だけではなく、天面220から凸部341を介して蓋部材301へ通じる経路でも逃がすことができる。そのため、この実施の形態2に係る高周波装置11は、実装部品200で発生した熱について良好な排熱性能を有している。
次に、この実施の形態2による高周波装置11と、実施の形態2の比較例による高周波装置41との比較について、図8〜図11を用いて説明する。図8は、比較例の高周波装置を示す正面断面図である。図9は、図8のB−B線に沿った側面断面図である。図10は、図8のC−C線に沿った平面断面図である。比較例の高周波装置41は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材319と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材319は、蓋枠部329および上蓋部339を有している。上蓋部339には、凸部は、設けられていない。すなわち、蓋部材319は、凸部を有していない。上蓋部339は、実装部品200と接続されている。
図11は、実施の形態2の高周波装置11および比較例の高周波装置41における半導体チップの端子間結合量のシミュレーション結果を示すグラフである。横軸は、周波数である。縦軸は、実装部品200である半導体チップの半導体チップの端子間結合量である。実線50は、実施の形態2の高周波装置11におけるシミュレーション結果である。破線51は、比較例の高周波装置41におけるシミュレーション結果である。
高周波用大電力増幅器(HPA:High Power Amplifier)の大きな利得、すなわち大きな電力増幅量を有する半導体チップでは、半導体チップの端子間結合量が増加すると、帰還利得により発振が生じ、高周波特性が劣化する。そのため、半導体チップの端子間結合量は、半導体チップの利得に余剰を加味したアイソレーション量以下に抑える必要がある。図11では、縦軸の端子間結合量が小さいことが、アイソレーションの劣化を抑制できることを示している。
図11によると、33GHz以下の周波数帯域では、実線50の方が破線51より、半導体チップの端子間結合量が小さい。すなわち、実施の形態2の高周波装置11の方が、比較例の高周波装置41より、アイソレーションの劣化を抑制できる。これは、高周波装置11内で開放型共振が発生する周波数を高周波数帯域側へシフトするよう、上蓋部330に凸部341を設け、凸部341の先端の対向面361の面積を小さく調整したことに起因する。
高周波装置内に設けられた半導体チップでは、半導体チップの上下に金属が配置されている。半導体チップがそれらの金属に挟まれることによって、高周波装置内には、開放型共振が発生し、TM波が励振される。TM波が励振される周波数fmnは、次式(1)にて表すことができる。




なお、各変数は、以下のとおりである。mおよびnは、モード次数であり、それぞれ0以上の整数(但し、m=n=0を除く)である。εerは、金属で挟まれた空間の実効的比誘電率である。μerは、金属で挟まれた空間の実効的比透磁率である。cは、光速である。aおよびbは、金属で挟まれた空間における平面方向の端辺のそれぞれの長さである。この実施の形態2では、長さaおよび長さbは、対向面361の各辺の長さである。
式(1)によると、長さaおよび長さbを調整することによって、TM波が励振される周波数fmnを調整できることがわかる。すなわち、蓋部材301の凸部341の対向面361の両辺の長さaおよび長さbを調整することによって、TM波が励振される周波数fmnを調整することができる。
式(1)によると、次数モードmが0でない場合、次数モードmに対応する長さaを小さくすることによって、TM波が励振される周波数fmnは、高周波数帯域側へシフトされる。また、次数モードnが0でない場合、次数モードnに対応する長さbを小さくすることによって、TM波が励振される周波数fmnは、高周波数帯域側へシフトされる。したがって、実装部品200の天面220と、凸部341の対向面361とを対向させた構成を備えることで、動作周波数帯域において、実装部品200の不要な端子間結合を抑制し、帰還利得によって、高周波特性の劣化を防ぐことができる。これにより、高周波装置11は、アイソレーションの劣化を抑制できることができる。
この実施の形態2に係る高周波装置によれば、動作周波数帯域において高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる。また、この実施の形態2に係る高周波装置によれば、良好な排熱性能を有することができる。したがって、動作周波数帯域において良好な高周波特性を有するとともに、高周波特性と排熱性能とを両立する高周波装置を得ることができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3による高周波装置について、図12〜図14を用いて説明する。実施の形態2では、凸部が実装部品と直接接続されていたが、この実施の形態3では、凸部と実装部品との間に熱伝導材が設けられている。図12は、この発明の実施の形態3による高周波装置を示す正面断面図である。図13は、図12のB−B線に沿った側面断面図である。図14は、図12のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態3による高周波装置12は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材302と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材302は、蓋枠部320と、上蓋部330と、凸部342と、電波吸収体配置部390とを有している。凸部342は、先端に対向面362を有している。凸部342の対向面362と、実装部品200の天面220との間には、熱伝導材600が設けられている。すなわち、実装部品200の天面220は、熱伝導材600を介して、凸部342の対向面362と接続されている。熱伝導材600は、例えば、熱伝導性が高いセラミックスで作られている。
実装部品200で発生した熱は、熱伝導材600を介して、効率よく蓋部材302に伝えられる。また、凸部342の長さが短く、天面220と対向面362とが接続されない場合、熱伝導材600の厚さを選択することによって、天面220と対向面362とを接続させることができる。そのため、凸部342の製造誤差の影響を補完することができる。これにより、高周波装置12の設計自由度を向上させることができる。
この実施の形態3に係る高周波装置によれば、天面を対向面と接続する際に、熱伝導材を介することによって、さらに良好な排熱性能を有することができる。また、この実施の形態3に係る高周波装置によれば、高周波装置の設計自由度を向上させることができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4による高周波装置について、図15〜図17を用いて説明する。実施の形態4では、凸部が上蓋部の中心からずれた位置に設けられている。図15は、この発明の実施の形態4による高周波装置を示す正面断面図である。図16は、図15のB−B線に沿った側面断面図である。図17は、図15のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態4による高周波装置13は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材303と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材303は、蓋枠部320と、上蓋部331と、凸部343と、電波吸収体配置部390とを有している。凸部343は、上蓋部331の中心からずれた位置に設けられている。凸部343は、先端に対向面363を有している。対向面363は、実装部品200の直上からずれた位置に配置されている。実装部品200の天面220は、凸部343の対向面363と対向している。
凸部343の対向面363が実装部品200の直上からずれた位置に配置されている場合においても、開放型共振が発生する周波数を制御することができる。対向面363が実装部品200の直上からずれている場合、図17に示すように、実装部品200の天面220と対向する領域90は、一辺に長さd、および他辺に長さeを有する長方形となる。この領域90の一方の辺の長さeは、対向面363の一方の辺の長さと同じである。しかしながら、この領域90の他方の辺の長さdは、対向面363の他方の辺の長さの約半分である。
式(1)によると、長さaまたは長さbを小さくした場合、TM波が励振される周波数fmnは、増加する。例えば、m=n=1で、一方の長さaがその半分の長さdになった場合、対向面363が実装部品200の直上からずれている場合のTM波が励振される周波数fmnは、対向面が実装部品の直上にある場合のTM波が励振される周波数fmnより、11%程度増加する。したがって、高周波装置13は、動作周波数帯域において高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制することができる。また、対向面363が実装部品200の直上からずれた場合においても、アイソレーションの劣化を抑制することができる。そのため、高周波装置13は、凸部343の位置ずれに関わる製造誤差の影響を抑え、高周波装置の設計自由度を高めることができる。
この実施の形態4に係る高周波装置によれば、動作周波数帯域において高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる。また、この実施の形態4に係る高周波装置によれば、高周波装置の設計自由度を高めることができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5による高周波装置について、図18〜図20を用いて説明する。実施の形態5では、上蓋部に2つの凸部が設けられている。図18は、この発明の実施の形態5による高周波装置を示す正面断面図である。図19は、図18のB−B線に沿った側面断面図である。図20は、図18のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態5による高周波装置14は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材304と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材304は、蓋枠部320と、上蓋部330と、2つの凸部344と、電波吸収体配置部390とを有している。2つの凸部344は、上蓋部330に設けられている。2つの凸部344は、1つの実装部品200に対向している。各凸部344は、先端に対向面364をそれぞれ有している。実装部品200の天面220は、各凸部344の各対向面364とそれぞれ接続されている。2つの対向面364の全部は、天面220と対向している。そのため、2つの対向面364が天面220と対向している部分の面積の和は、2つの対向面364の面積の和と等しく、天面220の面積より小さい。
実装部品200による発熱は、実装部品200から誘電体基板100への経路で逃がされるとともに、天面220から各凸部344を介して蓋部材304へ通じる経路でも逃がされる。その場合、凸部344が2つ設けられていることから、凸部344が1つの場合と比較して、実装部品200の排熱をさらに効率よく行うことができる。また、その場合に、各凸部344の寸法を大きくする必要がないため、アイソレーションの劣化を抑制することができる。
この実施の形態5に係る高周波装置によれば、さらに効率よく排熱を行うことができる。また、この実施の形態5に係る高周波装置によれば、凸部の寸法を大きくすることなく、さらに良好な排熱性能を有することができる。よって、動作周波数帯域において良好な高周波特性を有するとともに、高周波特性と排熱性能とを両立する高周波装置を得ることができる。
なお、この実施の形態5では、実装部品200の天面220は、2つの凸部344の各対向面364と、それぞれ直接接続されているが、天面220と各対向面364との間に熱伝導材をそれぞれ挿入してもよい。
実施の形態6.
次に、実施の形態6による高周波装置について、図21〜図23を用いて説明する。実施の形態6では、凸部が主に誘電体部によって形成されている。図21は、この発明の実施の形態6による高周波装置を示す正面断面図である。図22は、図21のB−B線に沿った側面断面図である。図23は、図21のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態6による高周波装置15は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材305と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材305は、蓋枠部320と、上蓋部330と、凸部345と、電波吸収体配置部390とを有している。凸部345は、実装面120と対向する、上蓋部330の面に取り付けられている。凸部345は、導体部380と、誘電体部381とを有している。導体部380は、誘電体部381を貫通している。誘電体部381の形状は、貫通穴を有する直方体形状である。導体部380の形状は、円柱形状である。導体部380は、上蓋部330の中央に取り付けられている。凸部345の誘電体部381は、先端に対向面365を有している。実装部品200の天面220は、凸部345の対向面365と対向している。
凸部345は、上蓋部330からの削り出しによって作製されるのではなく、蓋枠部320および上蓋部330とは別に作製される。そのため、凸部345の加工精度を高めることができる。また、凸部345に微細加工を施すことができる。そのため、開放型共振が発生し、TM波が励振される周波数fmnをさらに高めることができる。一方、誘電体部381が設けられていることにより、式(1)におけるεerが増加するため、TM波が励振される周波数fmnは、低下する可能性がある。したがって、凸部345を微細加工することによって、誘電体部381が設けられていることによるTM波が励振される周波数fmnの低下を補う必要がある。
また、凸部345は、誘電体基板100に用いた既存の部品を適用することができる。そのため、高周波装置15の製造コストを下げることができる。
この実施の形態6に係る高周波装置によれば、動作周波数帯域において高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる。また、この実施の形態6に係る高周波装置によれば、高周波装置の製造コストを下げることができる。
なお、凸部345を導体部のみで形成することも可能である。この場合、誘電体部381が存在することによるTM波が励振される周波数fmnの低下は発生しない。しかしながら、既存部品の適用が行えないことから、高周波装置の製造コストの増加が生じる可能性がある。
実施の形態7.
次に、実施の形態7による高周波装置について、図24〜図26を用いて説明する。実施の形態7では、電波吸収体の形状は、開口部が設けられた四角形形状である。図24は、この発明の実施の形態7による高周波装置を示す正面断面図である。図25は、図24のB−B線に沿った側面断面図である。図26は、図24のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態7による高周波装置16は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材300と、電波吸収体401とを備えている。蓋部材300は、蓋枠部320と、上蓋部330と、凸部340と、電波吸収体配置部390とを有している。凸部340は、先端に対向面360を有している。実装部品200の天面220は、凸部340の対向面360と対向している。
電波吸収体401の形状は、シート形状である。電波吸収体401は、実装面120と対向して、電波吸収体配置部390に配置されている。電波吸収体401の外周は、蓋枠部320の内面に沿って配置されている。電波吸収体401には、実装部品200の天面220と対向する位置に四角形の開口部410が設けられている。そのため、電波吸収体401の形状は、蓋枠部320の内面に沿った四角形の枠状である。電波吸収体401は、上蓋部330に塗布されるペースト状の物質で作られていてもよい。
電波吸収体401に開口部410が設けられている場合、電波吸収体401は、実装部品200と対向している部分を有しない。そのため、電波吸収体401は、TM波が励振される周波数fmnに影響を与えることがない。このように、電波吸収体401の外周が蓋枠部320の内面に沿った形状とすることにより、高周波装置16における電波吸収体401の位置ずれは、起こりにくい。これにより、高周波装置16の組み立て精度を向上させることができる。
この実施の形態7に係る高周波装置によれば、高周波装置の組み立て精度を向上させることができる。
実施の形態8.
次に、実施の形態8による高周波装置について、図27〜図29を用いて説明する。実施の形態8では、電波吸収体が2つ形成されている。図27は、この発明の実施の形態8による高周波装置を示す正面断面図である。図28は、図27のB−B線に沿った側面断面図である。図29は、図27のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態8による高周波装置17は、誘電体基板101と、実装部品200と、蓋部材307と、2つの電波吸収体402とを備えている。蓋部材307は、蓋枠部321と、上蓋部332と、凸部347と、2つの電波吸収体配置部391とを有している。凸部347は、先端に対向面367を有している。実装部品200の天面220は、凸部340の対向面360と対向している。
2つの電波吸収体配置部391は、図27の蓋枠部321の対向する内壁面に沿った位置にそれぞれ配置されている。各電波吸収体402は、各電波吸収体配置部391にそれぞれ配置されている。そのため、各電波吸収体402は、実装部品200の天面220と対向する位置からずれた位置にそれぞれ配置されている。各電波吸収体402のそれぞれの形状は、直方体形状である。各電波吸収体402は、実装面121とそれぞれ対向している。
2つの電波吸収体402を2つの電波吸収体配置部391にそれぞれ分けて配置することにより、各電波吸収体402のそれぞれの体積の合計を電波吸収体の体積が1つの場合と同程度に維持しながら、各電波吸収体402のそれぞれの大きさを小さくすることができる。そのため、蓋部材307内部の空間を効率よく利用することができる。これにより、高周波装置17は、小型化することができる。
この実施の形態8に係る高周波装置によれば、高周波装置を小型化することができる。
なお、実施の形態7のように、電波吸収体を蓋枠部321の内面に沿った枠状とすることによって、高周波装置をさらに小型化することが可能である。
実施の形態9.
次に、実施の形態9による高周波装置について、図30〜図32を用いて説明する。実施の形態9では、蓋部材の高さが低く作られている。図30は、この発明の実施の形態9による高周波装置を示す正面断面図である。図31は、図30のB−B線に沿った側面断面図である。図32は、図30のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態9による高周波装置18は、誘電体基板100と、実装部品200と、蓋部材308と、電波吸収体403とを備えている。蓋部材308は、蓋枠部322と、上蓋部333と、凸部348と、電波吸収体配置部390とを有している。凸部348は、先端に対向面368を有している。実装部品200の天面220は、凸部348の対向面368と対向している。
誘電体基板100と上蓋部333との間には、間隙500が形成されている。電波吸収体403は、間隙500のうち、図30における蓋枠部322の一方の内壁面に沿う部分に配置されている。すなわち、電波吸収体403は、誘電体基板100と上蓋部333との間隙500に嵌め込まれている。電波吸収体403の厚さは、間隙500の高さと等しい。
電波吸収体の電波吸収量は、電波吸収体の厚さに関係する。すなわち、電波吸収体が厚い場合、電波吸収量は増加する。また、電波吸収体の電波吸収量は、電波吸収体の表面に入射される電束密度および磁束密度の大きさに関係する。すなわち、電波吸収体の表面に入射される電束密度および磁束密度が大きい場合、電波吸収量は増加する。
この実施の形態9では、誘電体基板100と上蓋部333との間隙500の幅を狭くしている。そのため、高周波装置18内で生じる空洞共振に関わる電磁界の電束密度および磁束密度は、間隙500において増加する。したがって、電波吸収体403の電波吸収量は増加する。これにより、電波吸収体が薄い場合でも、この薄い電波吸収体を広い空間に配置した場合以上の電波吸収量を得ることができる。したがって、電波吸収体403の電波吸収量を、電波吸収体を間隙に嵌め込んでいない場合の電波吸収量と同程度とすることができる。また、間隙500に電波吸収体403を配置することにより、高周波装置18の高さを低くすることができる。すなわち、高周波装置18を低背にすることができる。
この実施の形態9に係る高周波装置によれば、高周波装置を低背にすることができる。
なお、電波吸収体403は、誘電体基板100と上蓋部333との間隙500の全周に設けられてもよい。この場合、電波吸収体の電波吸収量が増加するので、さらに電波吸収体の厚さを薄くすることが可能である。
実施の形態10.
次に、実施の形態10による高周波装置について、図33〜図35を用いて説明する。実施の形態10では、実装部品は、半導体チップが樹脂モールドされた部品である。図33は、この発明の実施の形態10による高周波装置を示す正面断面図である。図34は、図33のB−B線に沿った側面断面図である。図35は、図33のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態10による高周波装置19は、誘電体基板100と、実装部品201と、蓋部材309と、電波吸収体400とを備えている。実装部品201は、半導体チップ240およびモールド樹脂241を有している。半導体チップ240は、モールド樹脂241によって封止されている。実装部品201は、誘電体基板100の実装面120に実装されている。実装部品201は、実装面120に実装された側と反対側に天面221を有している。蓋部材309は、蓋枠部320と、上蓋部330と、凸部349と、電波吸収体配置部390とを有している。凸部349は、先端に対向面369を有している。実装部品201の天面221は、凸部349の対向面369と対向している。
電波吸収体が高周波エネルギーを吸収した場合、電波吸収体はアウトガスを放出する可能性がある。この場合、電波吸収体から放出されたアウトガスは、半導体チップの表面に付着し、半導体チップの特性が劣化する。
この実施の形態10においては、半導体チップ240は、モールド樹脂241によって封止されている。そのため、電波吸収体400から放出されるアウトガスが半導体チップ240の表面に付着することを防止することができる。したがって、半導体チップ240の劣化を防止することができる。これにより、高周波装置19の信頼性を高めることができる。
この実施の形態10に係る高周波装置によれば、高周波装置の信頼性を高めることができる。
実施の形態11.
次に、実施の形態11による高周波装置について、図36〜図38を用いて説明する。実施の形態11では、蓋部材が樹脂モールドされた実装部品と接続されている。図36は、この発明の実施の形態11による高周波装置を示す正面断面図である。図37は、図36のB−B線に沿った側面断面図である。図38は、図36のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態11による高周波装置20は、誘電体基板100と、実装部品201と、蓋部材310と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材310は、蓋枠部320と、上蓋部330と、凸部350と、電波吸収体配置部390とを有している。実装部品201の天面221は、凸部350の対向面370と接続されている。すなわち、実装部品201の天面221は、凸部350の対向面370と対向している。また、対向面370が天面221と対向している部分の面積は、天面221の面積より小さい。
実装部品201で発生した熱は、実装部品201から誘電体基板100への経路で逃がされるとともに、天面221から凸部350を介して蓋部材310へ通じる経路でも逃がされる。そのため、実装部品201の排熱をさらに効率よく行うことができる。
また、半導体チップ240は、モールド樹脂241によって封止されているため、電波吸収体400から生じるアウトガスによる半導体チップ240の劣化を防止することができる。そのため、高周波装置20の信頼性を高めることができる。
この実施の形態11に係る高周波装置によれば、良好な排熱性能を有し、高周波装置の信頼性を高めることができる。また、この実施の形態11に係る高周波装置によれば、良好な排熱性能を有することができる。これにより、動作周波数帯域において良好な高周波特性を有するとともに、高周波特性と排熱性能とを両立する高周波装置を得ることができる。
なお、実装部品201は、複数の半導体チップを一括してモールド樹脂によって封止されていてもよい。
実施の形態12.
次に、実施の形態12による高周波装置について、図39〜図41を用いて説明する。実施の形態12では、凸部と実装部品との間に熱伝導材が設けられている。図39は、この発明の実施の形態12による高周波装置を示す正面断面図である。図40は、図39のB−B線に沿った側面断面図である。図41は、図39のC−C線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態12による高周波装置21は、誘電体基板100と、実装部品201と、蓋部材311と、電波吸収体400とを備えている。蓋部材311は、蓋枠部320と、上蓋部330と、凸部351と、電波吸収体配置部390とを有している。実装部品201の天面221は、熱伝導材600を介して、凸部351の対向面371と接続されている。
実装部品201で発生した熱は、実装部品201から誘電体基板100への経路で逃がされるとともに、天面221から熱伝導材600および凸部351を介して蓋部材311へ通じる経路でも逃がされる。そのため、実装部品201の排熱をさらに効率よく行うことができる。
また、半導体チップ240は、モールド樹脂241によって封止されている。そのため、電波吸収体400から生じるアウトガスによる半導体チップ240の劣化を防止することができる。そのため、高周波装置21の信頼性を高めることができる。
この実施の形態12に係る高周波装置によれば、さらに良好な排熱性能を有し、高周波装置の信頼性を高めることができる。また、この実施の形態12に係る高周波装置によれば、さらに良好な排熱性能を有することができる。よって、動作周波数帯域において良好な高周波特性を有するとともに、高周波特性と排熱性能とを両立する高周波装置を得ることができる。
なお、モールド樹脂241の比誘電率および熱伝導材600の比誘電率は、半導体チップ240の比誘電率よりそれぞれ低くすることができる。この場合、金属に挟まれた実装部品201および熱伝導材600を一体として見た場合、一体としての部材の実効的比誘電率εerは低下する。そのため、式(1)における実効的比誘電率εerを低下させることができ、TM波が励振される周波数fmnをさらに高周波数帯域側へシフトすることができる。
実施の形態13.
次に、実施の形態13による高周波装置について、図42〜図47を用いて説明する。実施の形態13では、高周波装置内に4つの実装部品が実装されている。図42は、この発明の実施の形態13による高周波装置を示す上面図である。図43は、図42のD−D線に沿った正面断面図である。図44は、図42のE−E線に沿った側面断面図である。図45は、図43のF−F線に沿った平面断面図である。図46は、図43のG−G線に沿った平面断面図である。図47は、図43のH−H線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態13による高周波装置30は、誘電体基板110と、実装部品211〜214と、蓋部材312と、電波吸収体404とを備えている。実装部品211〜214は、それぞれ半導体チップである。各実装部品211〜214は、誘電体基板110の実装面130上に実装されている。各実装部品211〜214は、実装面130上に実装されている側と反対側に天面をそれぞれ有している。各実装部品211〜214は、実装面130上において、2×2の格子状に並べられている。実装部品212は、図43の正面断面図において、実装部品211と間隔を開けて並べられている。実装部品213は、図44の側面断面図において、実装部品211と間隔を開けて並べられている。実装部品214は、誘電体基板110の対角線上に配置されている。
蓋部材312は、蓋枠部323と、上蓋部334と、4つの凸部352〜355と、電波吸収体配置部392とを有している。各凸部352〜355は、実装面130と対向する、上蓋部334の面から実装面130に向けてそれぞれ突出している。各凸部352〜355は、実装面130と対向する対向面をそれぞれ有している。各実装部品211〜214の各天面は、各凸部352〜355の各対向面とそれぞれ対向している。例えば、実装部品211の天面231は、凸部352の対向面372と対向している。また、各凸部352〜355の各対向面が各天面と対向している部分の面積は、各天面の面積より小さい。例えば、凸部352の対向面372が天面231と対向している面積、すなわち対向面372の面積は、天面231の面積より小さい。電波吸収体配置部392は、実装面130と対向する、上蓋部334の面から実装面130に向けて突出している。電波吸収体配置部392は、格子状に設けられている。
電波吸収体404の形状は、シート形状である。電波吸収体404は、実装面130と対向して、電波吸収体配置部392に配置されている。電波吸収体404の外周は、蓋枠部323の内面に沿って配置されている。電波吸収体404には、各実装部品211〜214の各天面と対向する位置に、四角形の開口部411〜414がそれぞれ設けられている。そのため、電波吸収体404の形状は、格子状である。電波吸収体404は、上蓋部334に塗布されるペースト状の物質で形成されていてもよい。
4つの実装部品211〜214と電波吸収体404とは、導電性を有する蓋部材312で覆うことにより、電磁シールドが施されている。そのため、空洞共振の発生を抑制することができる。各実装部品211〜214の各天面の一部は、各凸部352〜355の各対向面の全部と、それぞれ対向しているため、開放型共振が発生する周波数を制御することができる。これにより、動作周波数帯域において高周波回路端子間におけるアイソレーションの劣化を抑制できる。
また、各実装部品211〜214の各天面に対向する位置に各開口部411〜414が設けられた電波吸収体404が設けられているため、TM波が励振される周波数fmnに影響を与えることがない。また、電波吸収体404の外周が蓋枠部323の内面に沿った形状とすることにより、高周波装置30における電波吸収体404の位置ずれは、起こりにくい。これにより、高周波装置30の組み立て精度を向上させることができる。
この実施の形態13に係る高周波装置によれば、高周波装置の組み立て精度を向上させることができる。
実施の形態14.
次に、実施の形態14による高周波装置について、図48〜図52を用いて説明する。実施の形態14では、4つの実装部品は、それぞれ半導体チップが樹脂モールドされた部品である。図48は、この発明の実施の形態14による高周波装置を示す正面断面図である。図49は、図48のE−E線に沿った側面断面図である。図50は、図48のF−F線に沿った平面断面図である。図51は、図48のG−G線に沿った平面断面図である。図52は、図48のH−H線に沿った平面断面図である。
この発明の実施の形態14による高周波装置31は、誘電体基板110と、4つの実装部品216〜219と、蓋部材312と、電波吸収体404とを備えている。蓋部材312は、蓋枠部323と、上蓋部334と、4つの凸部352〜355と、電波吸収体配置部392とを有している。実装部品216〜219のそれぞれは、半導体チップ240がモールド樹脂241によって封止された部品である。実装部品216〜219は、誘電体基板110の実装面130上に実装されている。実装部品216〜219は、実装面130上において、2×2の格子状に並べられている。各実装部品216〜219の各天面は、蓋部材312の各凸部352〜355の各対向面とそれぞれ対向している。例えば、実装部品216の天面235は、凸部352の対向面372と対向している。
各実装部品216〜219の各天面に対向する位置に各開口部411〜414が設けられた電波吸収体404が配置されているため、TM波が励振される周波数fmnに影響を与えることがない。また、電波吸収体404の外周が蓋枠部323の内面に沿った形状とすることにより、高周波装置31における電波吸収体404の位置ずれは、起こりにくい。これにより、高周波装置31の組み立て精度を向上させることができる。
また、各半導体チップ240は、各モールド樹脂241によって封止されている。そのため、電波吸収体404から生じるアウトガスによる各半導体チップ240の劣化を防止することができる。そのため、高周波装置31の信頼性を高めることができる。
この実施の形態14に係る高周波装置によれば、高周波装置の組み立て精度を向上させることができる。また、この実施の形態14に係る高周波装置によれば、高周波装置の信頼性を高めることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。例えば、実施の形態4において、凸部343は、実装部品200の直上からずれた位置に配置されているが、凸部343の対向面363は、実装部品200の天面220と接続されていてもよい。また、対向面363が天面220と接続される場合に、対向面363と天面220との間に熱伝導材が設けられてもよい。
また、対向面の形状は、長方形に限られたものではない。凸部の対向面は、例えば、図53の凸部356が示すように、角のとがったC字形状でもよい。凸部の対向面は、図54の凸部357が示すように、かぎ線形状でもよい。また、角のとがったC字形状の向き、またはかぎ線形状の向きは、この方向に限られるものではない。
10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,30,31,41 高周波装置、100,101,110 誘電体基板、120,121,130 実装面、200,201,211,212,213,214,216,217,218,219 実装部品、220,221,231,235 天面、240 半導体チップ、241 モールド樹脂、300,301,302,303,304,305,307,308,309,310,311,312,319 蓋部材、330,331,332,333,334,339 上蓋部、340,341,342,343,344,345,347,348,349,350,351,352,353,354,355,356,357 凸部、360,361,362,363,364,370,371,372 対向面、380 導体部、381 誘電体部、390,391,392 電波吸収体配置部、400,401,402,403,404 電波吸収体、410,411,412,413,414 開口部、500 間隙、600 熱伝導材、700 空間。

Claims (5)

  1. 高周波信号を伝搬し、片側に実装面を有する誘電体基板と、
    前記誘電体基板の前記実装面に実装された実装部品と、
    前記実装面と対向する上蓋部を有し、前記実装面および前記実装部品を覆い、導電性を有する蓋部材とを備え、
    前記蓋部材は、前記実装面と対向する、前記上蓋部の面から前記実装面に向けて突出する凸部をさらに有し、
    前記凸部は、前記実装面と対向する対向面を有し、
    前記実装部品は、前記実装面に実装された側と反対側に天面を有し、
    前記実装部品の前記天面は、前記凸部の前記対向面と対向し、
    前記対向面が前記天面と対向している部分の面積は、前記天面の面積より小さく、
    前記実装部品の前記天面は、前記凸部の前記対向面と接続されている
    高周波装置。
  2. 前記実装部品の前記天面は、熱伝導材を介して、前記凸部の前記対向面と接続されている
    請求項に記載の高周波装置。
  3. 前記凸部は、導体部と誘電体部とを有し、
    前記誘電体部は、前記実装面と対向し、
    前記導体部は、前記蓋部材に接続され、前記誘電体部を貫通している
    請求項1または2に記載の高周波装置。
  4. 前記実装部品は、少なくとも1つの半導体チップがモールド樹脂によって封止された部品である
    請求項1からのいずれか1項に記載の高周波装置。
  5. 電波吸収体が、前記実装面および前記蓋部材に囲まれた空間の中に配置されており、
    前記蓋部材は、前記実装面と対向する、前記上蓋部の面から前記実装面に向けて突出する電波吸収体配置部をさらに有し、
    前記電波吸収体は、前記電波吸収体配置部に配置されている
    請求項1からのいずれか1項に記載の高周波装置。
JP2019570582A 2018-03-12 2018-03-12 高周波装置 Active JP6703342B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/009508 WO2019175933A1 (ja) 2018-03-12 2018-03-12 高周波装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019175933A1 JPWO2019175933A1 (ja) 2020-04-16
JP6703342B2 true JP6703342B2 (ja) 2020-06-03

Family

ID=67907045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019570582A Active JP6703342B2 (ja) 2018-03-12 2018-03-12 高周波装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6703342B2 (ja)
WO (1) WO2019175933A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022003960A1 (ja) * 2020-07-03 2022-01-06 三菱電機株式会社 高周波装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002314286A (ja) * 2001-04-10 2002-10-25 Hitachi Ltd 電子装置
JP2003086987A (ja) * 2001-06-28 2003-03-20 Kyocera Corp 電磁波吸収体及びこれを用いた高周波回路用パッケージ部品
JP2006210853A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toshiba Corp 電子機器
JP2007115901A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Fujitsu General Ltd 高周波機器

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2019175933A1 (ja) 2020-04-16
WO2019175933A1 (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5851439B2 (ja) 高周波半導体用パッケージ
US6333552B1 (en) Millimeter wave semiconductor device
US6625028B1 (en) Heat sink apparatus that provides electrical isolation for integrally shielded circuit
JP6058225B1 (ja) 高周波回路の電磁シールド構造及び高周波モジュール
US11984380B2 (en) Semiconductor package, semiconductor device, semiconductor package-mounted apparatus, and semiconductor device-mounted apparatus
JP2012033615A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4081284B2 (ja) 高周波集積回路モジュール
JP3829839B2 (ja) 高周波パッケージ
JP6703342B2 (ja) 高周波装置
US7795729B2 (en) Transceiver device
JP3204241B2 (ja) 導波管接続パッケージ
JPH06236935A (ja) マイクロ波回路用パッケージ
JP2003008309A (ja) マイクロ波帯干渉防止パッケージ
JP2021158202A (ja) シールド構造および電子機器
US20200161258A1 (en) Amplifier and amplification apparatus
JP2012195329A (ja) 高周波モジュール、及び高周波モジュール用シールドカバー
JP2003031987A (ja) 電磁界遮蔽キャップ
JP6559075B2 (ja) 高周波デバイス及び高周波モジュール
JP4401886B2 (ja) 高周波用パッケージ
JP2010272585A (ja) フリップチップ実装構造
JP3013845B1 (ja) 高周波集積回路パッケージ
US10340224B2 (en) Microwave and millimeter wave package
KR101589142B1 (ko) Pim을 최소화하는 공진기 및 이를 이용한 공진기 필터
JP2006073935A (ja) 半導体パッケージ
JP2007250939A (ja) Icチップ実装モジュール、icチップ実装方法及びicチップ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191219

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191219

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6703342

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250