JP6703249B2 - 記憶装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ソフトエラー耐性を有する記憶装置に関する。
非同期式制御に基づく集積回路は、半導体集積化に伴うPVT(プロセス・電源電圧・温度)ばらつき耐性を持つ高信頼なハードウエアを実現できる。その記憶素子かつ制御回路素子となるC素子は、宇宙線などに起因するソフトエラーに対して脆弱である。ソフトエラーにはいくつかの原因が考えられているが、地上まで到達する二次宇宙線が原因の一つである。例えば、電荷を持つα線などはメモリセルに蓄えられた電荷の量を乱してしまう。電荷を持たない中性子線などであっても、衝突によって基板原子を破壊し、そのエネルギーにより発生したイオンがエラーの原因となる。
非同期式制御の場合、同期式で用いる制御信号であるクロックを用いずに、C素子を用いたローカル制御を行っているため、C素子の記憶データが反転してしまうと、システム全体が制御できなくなってしまう。また、非同期式回路は、同期式回路と比較して素子数が多くなってしまうため、リーク電流に起因する静的電力が増加してしまう問題も存在する。
このような点に鑑み、非同期式記憶装置であるC素子のソフトエラー耐性についての検討も行われている。例えば、非特許文献1は、様々な異なる構成のC素子のソフトエラーのシミュレーションを行っている。この非特許文献1によれば、回路実現方法によって、ソフトエラーによるエラー率は異なることがわかる。しかし、この非特許文献によっても、ソフトエラー率を低減することはできるが、根本的解決にはならないという限界があった。
Evaluating transient-fault effects on traditional C-element's implementations RP Bastos, G Sicard, F K Kastensmidt, M Renaudin, R Reis On -Line Testing Symposium (IOLTS), 2010 IEEE 16th International, 35-40
ソフトエラーによる誤動作を防止したいとの要望は、C素子以外の半導体素子についても同様である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、ソフトエラー耐性を有する記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の記憶装置は、
不揮発性記憶素子と、
前記不揮発性記憶素子に接続され、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む書き込み回路と、
前記不揮発性記憶素子毎に配置され、前記不揮発性記憶素子よりもデータ書き換え時間が短く、前記不揮発性記憶素子の記憶データに対応するデータを記憶して出力する出力回路と、
を備え、
前記不揮発性記憶素子は、抵抗変化型素子から構成され、
前記書き込み回路は、電流路が直列に接続され、記憶対象データに従って相補的に動作する第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子と、電流路が直列に接続され、前記出力回路の出力データに従って相補的に動作する第3のスイッチ素子と第4のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子との接続点の電圧に従って動作し、電流路の一端が前記第3のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子の接続点に接続された第5のスイッチ素子と、から構成され、
前記抵抗変化型素子の一端は、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子の接続点に接続され、
前記抵抗変化型素子の他端は、前記第3のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子の接続点に接続されており、
前記出力回路は、前記抵抗変化型素子の他端の電圧に応じたデータを出力する。
この場合、例えば、記憶対象データが第1のデータのとき、前記第2のスイッチ素子と前記第3のスイッチ素子とがオンして、前記抵抗変化型素子の記憶データを書き換えるために第1の方向に書き換え電流を流し、該抵抗変化型素子の抵抗状態の変化に伴う電圧の変動に応答して、前記出力回路の出力データが変化することにより、前記第3のスイッチ素子をオフすることにより、前記書き換え電流を遮断し、記憶対象データが第2のデータのとき、前記第1のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子とがオンして、前記抵抗変化型素子の記憶データを書き換えるために第2の方向に書き換え電流を流し、該抵抗変化型素子の抵抗状態の変化に伴う電圧の変動に応答して、前記第5のスイッチ素子がオンして、前記書き換え電流を遮断する。
例えば、前記第1と第3のスイッチ素子は、PチャネルMOSトランジスタから構成され、前記第2と第4のスイッチ素子は、NチャネルMOSトランジスタから構成され、前記第5のスイッチ素子は、入力端が前記第1と第2のスイッチ素子の接続点に接続された第1のインバータ回路と、ゲートが前記第1のインバータ回路の出力端に接続されたPチャネルMOSトランジスタから構成され、前記出力回路は、入力端が前記第3と第4のスイッチ素子の接続点に接続され、出力端が前記第3と第4のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲートに接続されたインバータ回路から構成される。
記憶装置は、抵抗変化型素子から構成された不揮発性記憶素子と、前記不揮発性記憶素子に接続され、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む書き込み回路と、前記不揮発性記憶素子毎に配置され、前記不揮発性記憶素子よりもデータ書き換え時間が短く、前記不揮発性記憶素子の記憶データに対応するデータを記憶して出力する出力回路と、を備える組を複数組備え
組の書き込み回路は、記憶対象データと他の組の出力回路の出力データとに基づいて、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む、ように構成してもよい
前記複数の組みは互いに同一の構成を有してもよい。
前記複数組の出力回路の出力データから、最終出力データを決定して出力する決定回路をさらに備えてもよい。
前記書き込み回路は、例えば、複数ビットの入力データと他の組の出力回路の出力データとを受け、入力データの組み合わせに基づいて、入力データを前記不揮発性記憶素子に書き込む状態と、前記不揮発性記憶素子の記憶データを維持させる状態とを切り替える。
前記書き込み回路は、例えば、2ビットのデータを入力し、2ビットのデータが互いに等しいときには、その等しいデータに対応するデータを前記不揮発性記憶素子に書き込み、2ビットのデータが互いに異なるときには、前記不揮発性記憶素子への書き込みを行わず、従前の記憶データを維持させる。
例えば、前記書き込み回路は、前記不揮発性記憶素子への書き込みが終了すると、書き込み電流を停止する、構成でもよい。
また、例えば、前記書き込み回路が、前記不揮発性記憶素子にデータを書き込んでいる間、前記出力回路は従前の記憶データを維持する、構成でもよい。
例えば、前記書き込み回路が、前記不揮発性記憶素子へのデータの書き込みを終了すると、前記出力回路は、前記不揮発性記憶素子の新たな記憶データに対応するデータを記憶して出力する、構成でもよい。
例えば、前記出力回路は、インバータとトランジスタ回路とを備え、データを安定的に記憶して出力する記憶素子を有する、構成でもよい。
記憶装置は、単一の磁気抵抗効果素子から構成された不揮発性記憶素子と、前記不揮発性記憶素子に接続され、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む書き込み回路と、前記不揮発性記憶素子毎に配置され、前記不揮発性記憶素子よりもデータ書き換え時間が短く、前記不揮発性記憶素子の記憶データに対応するデータを記憶して出力し、前記不揮発正記憶素子の記憶データの変化に伴って記憶データが変化する出力回路と、を備える構成でもよい。
ここで、前記書き込み回路は、前記不揮発性記憶素子の一端と他端に接続され、前記不揮発性記憶素子に流す電流を制御することにより記憶対象データを書き込み、前記不揮発性記憶素子の他端は、前記出力回路の入力端に信号線を介して直接接続されていることが望ましい。
本発明の記憶装置は、不揮発性記憶素子と該不揮発性記憶素子に記憶されたデータに対応するデータを保持して出力する出力回路とを備える。不揮発性記憶素子のデータ書き換え時間と出力回路の応答時間には大きな差がある。微小粒子の衝突によって電荷が発生した場合、不揮発性記憶素子の記憶データの書き換えに時間を要するため、出力回路の出力が変化する前に、電荷が拡散してその影響が低減し、ソフトエラーの発生確率が低下する。
本発明の実施の形態1に係るC素子の構成を示す回路図である。 図1に示すC素子の真理値表である。 (a)は磁気トンネル接合(MTJ)素子の低抵抗状態と高抵抗状態とを示す図であり、(b)は、MTJ素子に流れる電流と抵抗値との関係を示す図である。 (a)〜(g)は、図1に示すC素子の動作を説明するためのタイミングチャートである。 (a)と(b)は、C素子に発生するソフトエラーの原因を説明する図である。 実施の形態2に係る記憶装置の構成を示す回路図である。 従来のC素子の回路図である。 (a)は、図7に示す従来のC素子の微小粒子衝突時の動作を説明するためのタイミングチャート、(b)は、図1に示すC素子の微小粒子衝突時の動作を説明するためのタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る記憶素子について説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る記憶装置を、C素子を例に説明する。
なお、以下の説明では、理解を容易にするため、正論理を採用し、信号のロー(L)レベル(低電圧)を論理「0」、ハイ(H)レベル(高電圧)を論理「1」として説明する。
このC素子11は、2つの入力端子AとBと1つの出力端子とを有し、図2の真理値表に示す入出力特性を有する。
図1に示すように、C素子11は、論理回路21と、第1と第2の状態維持回路22,23と、第1と第2の記憶回路24,25と、決定回路26と、から構成される。
論理回路21は、入力AとBを有し、出力信号IN0を出力する2入力ノア(NOR)ゲート211と、入力AとBを有し、出力信号IN1を出力する2入力ナンド(NAND)ゲート212とから構成される。
第1と第2の状態維持回路22と23は、実質的に同一の構成を有する。
第1の状態維持回路22は、電流路(ソース・ドレインパス)が直列に接続された2つのPチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタP11、P12と2つのNチャネルMOSトランジスタN11とN12とから構成される。PチャネルMOSトランジスタP11の電流路の一端(ソース)には電圧Vdが印加され、NチャネルMOSトランジスタN12の電流路の一端(ソース)は接地されている。
第1の状態維持回路22は、2ビットの入力データIN0とIN1と、第2の記憶回路25の出力OUT2とを受ける。第1の状態維持回路22は、入力データIN0とIN1とが互いに一致する場合(「1」と「1」又は「0」と「0」の場合)、第1の記憶回路24の入力端を電気的に絶縁する。一方、第1の状態維持回路22は、入力データIN0とIN1とが異なる場合(「1」と「0」又は「0」と「1」の場合)、第2の記憶回路25が出力しているデータを、第1の記憶回路24に出力させるための信号を第1の記憶回路24に出力する。具体的には、第2の記憶回路25が出力しているデータをが「1」のときには第1の記憶回路24の入力端を「0」に、第2の記憶回路25が出力しているデータをが「0」のときには第1の記憶回路24の入力端を「1」に設定する。
なお、以下、PチャネルMOSトランジスタをPトランジスタと、NチャネルMOSトランジスタをNトランジスタと、称する。
第2の状態維持回路23は、電流路が直列に接続された2つのPトランジスタP21、P22と2つのNトランジスタN21とN22とから構成される。PトランジスタP21の電流路の一端(ソース)には電圧Vdが印加され、NトランジスタN22の電流路の一端(ソース)は接地されている。
第1の記憶回路24と第2の記憶回路25は、互いに同一の構成を有する。
まず、第1の記憶回路24は、電圧Vdと接地との間に電流路が直列に接続されたPトランジスタP13とNトランジスタN13を備える。PトランジスタP13の電流路の一端(ソース)には電圧Vdが印加され、NトランジスタN13の電流路の一端(ソース)は接地されている。PトランジスタP13のゲートには、ナンドゲート212の出力信号IN1が印加され、NトランジスタN13のゲートには、ノアゲート211の出力信号IN0が印加されている。換言すると、PトランジスタP13とNトランジスタN13とは相補的に接続されており、入力信号IN0とIN1により、相補的にオン、オフする。
PトランジスタP13の電流路の他端(ドレイン)とNトランジスタN13の電流路の他端(ドレイン)との接続ノードN1は、第1の記憶回路24の入力端N2を介して、インバータIV11の入力端とMTJ(Magnetic Tunnel Junction:磁気トンネル接合)素子M1のピン層MPに接続されている。
MTJ素子M1は、応答速度の相対的に遅い、不揮発性記憶素子として機能するものである。その詳細は後述する。MTJ素子M1のフリー層MFは、PトランジスタP14とP15とNトランジスタN14の電流路の各一端(ドレイン)と、インバータIV12の入力端に接続されている。
PトランジスタP14とP15の電流路の他端(ソース)には電圧Vdが印加されている。また、NトランジスタN14の電流路の他端(ソース)は接地されている。PトランジスタP15とNトランジスタN14とは相補的に接続されており、インバータIV12の出力信号OUT1により相補的にオン・オフする。
インバータIV11の出力端はPトランジスタP14のゲートに接続されている。
インバータIV12は、PトランジスタP15とNトランジスタN14と共同して、MTJ素子M1に記憶されているデータに対応するデータを安定的に記憶して、出力信号OUT1を出力する記憶素子として機能する。インバータIV12の記憶データ書き換え速度は、MTJ素子M1のデータ書き換え速度よりも十分に速い。インバータIV12の出力端はPトランジスタP15とNトランジスタN14のゲートに接続されている。
第2の記憶回路25は、電圧Vdと接地との間に電流路が直列に接続されたPトランジスタP23とNトランジスタN23を備える。PトランジスタP23の電流路の一端(ソース)には電圧Vdが印加され、NトランジスタN23の電流路の一端は接地されている。PトランジスタP23のゲートには、ナンドゲート212の出力信号IN1が印加されている。NトランジスタN23のゲートには、ノアゲート211の出力信号IN0が印加されている。
PトランジスタP23の電流路の他端(ドレイン)とNトランジスタN23の電流路の他端(ドレイン)との接続ノードLMU2は、インバータIV21の入力端とMTJ素子M2のピン層MPに接続されている。
MTJ素子M2のフリー層MFは、PトランジスタP24とP25とNトランジスタN24の電流路の各一端(ドレイン)と、インバータIV22の入力端に接続されている。
PトランジスタP24、P25の電流路の他端(ソース)には電圧Vdが印加されている。また、NトランジスタN24の電流路の他端(ソース)は接地されている。
インバータIV21の出力端はPトランジスタP24のゲートに接続されている。
インバータIV22の出力端はPトランジスタP25とNトランジスタN24のゲートに接続されている。
第1と第2の記憶回路24,25に含まれているMTJ素子M1とM2は、同一の構成を有し、それぞれ、図3(a)に示すように、ピン(固定)層MP、絶縁層MI、フリー(可動)層MFの3層から構成される。
ピン層MPとフリー層MFは強磁性体、(例えばCoFeB)、強磁性ホイスラー合金(例えばCo2FeAl、Co2MnSi)等の材料から形成される。ピン層MPの磁化の方向は固定されており、層内を電流が流れてもその磁化の方向は変わらない。一方、フリー層MFの磁化の方向は可変であり、層内を電流が流れると、その磁化の方向は変化する。
絶縁層MIは、ピン層MPとフリー層MFとの間に設けられた薄膜である。絶縁層MIは、例えば、酸化マグネシウム(MgO)、アルミナ(Al2O3)、スピネル単結晶(MgAl2O4)等の材料から構成される。
フリー層MFの磁化の方向がピン層MPの磁化の方向に対して相対的に変化すると、MTJ素子Mの抵抗値が変化する。
ピン層MPとフリー層MFの磁化の方向が互いに揃っている状態(平行状態)での抵抗値Rpは、ピン層MPとフリー層MFの磁化の方向が平行で反対の状態(反平行状態)での抵抗値Rapよりも小さい。
平行状態にあるMTJ素子M1、M2の抵抗状態を低抵抗状態、反平行状態にあるMTJ素子M1、M2の抵抗状態を高抵抗状態という。
このMTJ素子M1とM2の高抵抗状態と低抵抗状態との一方にビットデータの「1」を、他方に「0」を割り当てることにより、MTJ素子M1、M2にビットデータを記憶させることができる。
そして、インバータIV12とIV22は、それぞれ、MTJ素子M1とM2の高抵抗状態と低抵抗状態に対応するビットデータを記憶・保持し、出力する揮発性の記憶回路として機能する。
なお、図1及び図3では、磁化の方向が絶縁膜MIに垂直方向である例(いわゆる垂直磁化)を示しているが、MTJ素子M1,M2は、面内磁化方式(磁化の方向が絶縁膜MIに平行)でもよい。
MTJ素子M1,M2は、それぞれ、図3(b)に示す電流−抵抗特性を有する。従って、MTJ素子M1,M2の抵抗状態をスイッチさせるためには、磁化反転に必要な電流値(電流閾値以上)の書き換え電流(書き込み電流)IMTJをMTJ素子M1,M2に流せばよい。
フリー層MFからピン層MPに流れる電流の符号を正(+)とする。MTJ素子M1,M2が高抵抗状態であるとき、フリー層MFからピン層MPに電流閾値Iap→p以上の書き換え電流+IMTJを流すと、フリー層MFの磁化が反転し、フリー層MFとピン層MPの磁化の方向とが互いに揃った状態に変化する。即ち、MTJ素子M1,M2は低抵抗状態にスイッチし、その抵抗値はRpとなる。
一方、MTJ素子M1、M2が低抵抗状態であるとき、ピン層MPからフリー層MFに電流閾値Ip→apより大きい書き換え電流−IMTJを流すと、フリー層MFの磁化の方向が反転し、フリー層MFとピン層MPの磁化の方向とが逆向きの状態に変化する。即ち、MTJ素子M1、M2の抵抗状態は高抵抗状態にスイッチし、その抵抗値はRapとなる。
図1に示す第1の記憶回路24において、NトランジスタN13のオン抵抗(オンしたときの電流路(ソース−ドレイン間)の抵抗)RN13と、MTJ素子M1の抵抗値RMTJと、PトランジスタP15のオン抵抗RP15と、電圧Vdと、インバータIV12の入力閾値電圧Vth12と、は(1)、(2)式を満たす。
Vd・(RN13+Rap)/(RN13+Rap+RP15)>Vth12 ・・・(1)
Vd・(RN13+Rp)/(RN13+Rp+RP15)<Vth12 ・・・(2)
また、NトランジスタN13のオン抵抗RN13と、MTJ素子M1の高抵抗Rapと、PトランジスタP15のオン抵抗RP15と、電圧Vdと、インバータIV11の入力閾値電圧Vth11と、は(3)式を満たす。
Vd・RN13/(RN13+Rap+RP15)<Vth11 ・・・(3)
さらに、NトランジスタN13のオン抵抗RN13と、MTJ素子M1の高抗値Rapと、PトランジスタP15のオン抵抗RP15と、電圧Vdと、MTJ素子M1の書き換え閾値電流Iap→pは、ns単位での短時間での書き換えを可能とするため、(4)式を満たすことが望ましい。
IMTJ=Vd/(RN13+Rap+RP15)>Iap→p ・・・(4)
また、PトランジスタP13のオン抵抗RP13と、MTJ素子M1の抵抗値RMTJと、NトランジスタN14のオン抵抗RN14と、電圧Vdと、インバータIV11の入力閾値電圧Vth11と、は(5)、(6)式を満たす。
Vd・(RN14+Rp)/(RN14+Rp+RP13)<Vth11 ・・・(5)
Vd・(RN14+Rap)/(RN14+Rap+RP13)>Vth11 ・・・(6)
また、PトランジスタP13のオン抵抗RP13と、MTJ素子M1の低抵抗Rpと、NトランジスタN14のオン抵抗RN14と、電圧Vdと、インバータIV12の入力閾値電圧Vth12と、は(7)式を満たす。
Vd・RN14/(RN14+Rp+RP13)>Vth12 ・・・(7)
また、PトランジスタP14のオン抵抗RP14と、NトランジスタN14のオン抵抗RN14と、電圧Vdと、インバータIV12の入力閾値電圧Vth12と、は(8)式を満たす。
Vd・RN14/(RN14+RP14)<Vth12 ・・・(8)
さらに、PトランジスタP13のオン抵抗RP13と、MTJ素子M1の低抵抗Rpと、NトランジスタN14のオン抵抗RN14と、電圧Vdと、MTJ素子M1の書き換え閾値電流Ip→apは、ns単位での短時間での書き換えを可能とするため、(9)式を満たすことが望ましい。
Vd/(RP13+Rp+RN14)>|Ip→ap| ・・・(9)
なお、これらの関係は、例えば、各トランジスタのゲート長・ゲート幅、不純物濃度、等を調整することにより、各トランジスタの特性を適宜変更すること等により達成される。
第2の記憶回路25は、第1の記憶回路24と実質的に同一の構成を有している。従って、(1)式〜(9)式と同様の関係式が成立する。
決定回路26は、電流路が直列に接続された2つのPトランジスタP31、P32と2つのNトランジスタN31、N32とから構成される。PトランジスタP31の電流路の一端(ソース)には電圧Vdが印加され、NトランジスタN32の電流路の一端(ソース)は接地されている。
決定回路26は、2つの入力信号OUT1とOUT2に基づいて、最終出力を決定し、出力信号OUTを出力する。具体的には、第1の記憶回路24の出力信号OUT1と第2の記憶回路25の出力信号OUT2が共に「1」の時には「0」を、共に「0」のときには、「1」を出力信号OUTとして出力する。
第1の記憶回路24のインバータIV12の出力信号OUT1は、第1の記憶回路24の出力信号となり、決定回路26のPトランジスタP31及びNトランジスタN31のゲートと、第2の状態維持回路23のPトランジスタP21及びNトランジスタN22のゲートに印加されている。
第2の記憶回路25のインバータIV22の出力信号OUT2は、第2の記憶回路25の出力信号となり、決定回路26のPトランジスタP32及びNトランジスタN32のゲートと、第1の状態維持回路22のPトランジスタP11及びNトランジスタN12のゲートに接続されている。
上記構成において、
MTJ素子M1とM2は、不揮発性記憶素子の一態様である。PトランジスタP13、P14、P15、P23、P24、P25、NトランジスタN13、N14、インバータIV11、N23、N24、インバータIV21は、不揮発性記憶素子M1とM2に記憶対象データを書き込む書き込み回路として機能する。また、インバータIV12、PトランジスタP15、NトランジスタN14、インバータIV22、PトランジスタP25、NトランジスタN24は、不揮発性記憶素子M1、M2よりもデータ書き換え時間が短く、不揮発性記憶素子M1、M2の記憶データに対応するデータを記憶して出力する出力回路として機能する。
次に、上記構成を有するC素子11の動作を説明する。
まず、通常時の動作を図4(a)〜(g)のタイミングチャートを参照して説明する。
入力A=B=「0」のときの動作
前提として、インバータIV12の出力信号OUT1とインバータIV22の出力信号OUT2が共にLレベル、MTJ素子M1とM2が高抵抗状態で、その抵抗値がRapであるとする。なお、出力信号OUT1とOUT2がLレベルであるため、PトランジスタP15とP25はオン、NトランジスタN14とN24はオフしている。
この状態で、図4(a)に示すように、タイミングt0で、入力信号がA=B=「0」となったとする。すると、ノアゲート211の出力信号IN0とナンドゲート212の出力信号IN1は、図4(b)に示すように、共にHレベルとなる。
出力信号IN0=IN1がHレベルとなると、PトランジスタP12はオフ、NトランジスタN12はオンとなる。出力信号OUT2がLレベルのため、PトランジスタP11はオン、NトランジスタN12はオフである。このため、第1の状態維持回路22は、ノードN1を絶縁する状態となる。
一方、出力信号IN0=IN1がHレベルとなることにより、PトランジスタP13がオフし、NトランジスタN13がオンする。このため、PトランジスタP13とNトランジスタN13とMTJ素子M1の接続ノードLMU1の電圧VLMU1は、(3)式の左辺に示す値となる。(3)式が成立しているため、図4(c)に示すように、ノードLMU1の電圧VLMU1は、インバータIV11の閾値電圧Vth11より低くなる。従って、インバータIV11の出力はHレベルとなり、PトランジスタP14はオフを維持する。
この時点では、図4(e)に示すように、MTJ素子M1の抵抗RMTJは高抵抗Rapである。従って、ノードLMU1の電圧VLMU1は、(1)式の左辺に示す値となる。(1)式が成立しているため、ノードRMU1の電圧VRMU1は、図4(d)に示すように、インバータIV12の閾値電圧Vth12より高い状態を維持する。このため、インバータIV12は、図4(g)に示すように、Lレベルの出力信号OUT1を出力し続け、PトランジスタP15はオン状態を維持している。
図4(f)に示すように、電圧Vd印加端→PトランジスタP15→ノードRMU1→MTJ素子M1→ノードLMU1→NトランジスタN13→接地端の経路で電流+IMTJが流れる。この電流+IMTJは(4)式の左辺に示す大きさを有し、書き込み閾値電流Iap→pより大きい。
MTJ電流+IMTJが一定の書き込み時間(MTJ素子M1へのデータの書き込みに要する時間;おおよそ1ns)TW1流れると、MTJ素子M1は反平行(高抵抗)状態から平行(低抵抗)状態に変化し、図4(e)に示すように、その抵抗値が高抵抗のRapから低抵抗のRpに変化する。すなわち、MTJ素子M1の記憶データが書き換わる。
MTJ素子M1の抵抗値RMTJが低抵抗Rpとなると、NトランジスタN13のオン抵抗RN13とMTJ素子M1の抵抗値RPの合成抵抗と、PトランジスタP15のオン抵抗との比が変化し、ノードRMU1の電圧VRMU1は、(2)式の左辺に示す値になる。(2)式が成立しているため、ノードRMU1の電圧VRMU1は、図4(d)に示すように、インバータIV12の閾値電圧Vth12より低くなる。このため、図4(g)に示すように、インバータIV12の出力OUT1は、Hレベルに変化する。
インバータIV12の出力OUT1がHレベルになると、PトランジスタP15は高速にオフし、NトランジスタN14がオンする。
従って、図4(f)に示すように、書き換え電流+IMTJは遮断され、電流は流れなくなる。換言すると、MTJ素子M1の記憶データの書き換えが完了すると、書き換え電流+IMTJは自動的に流れなくなる。
これにより、インバータIV12とPトランジスタP15とNトランジスタN14とは、共同して、MTJ素子M1の記憶データを安定的に記憶し、出力する。
第2の記憶回路25でも第1の記憶回路24の動作と同様の動作が起こり、インバータIV22の出力OUT2はHレベルとなる。
このため、決定回路26のPトランジスタP31とP32はオフ、NトランジスタN31とN32はオンする。このため、C素子11の出力OUTはLレベル、すなわち、論理「0」となる。
次に、図4(a)に示すように、タイミングt1で、入力信号がA=1、B=1に変化したと仮定する。
このとき、ノアゲート211の出力IN0とナンドゲート212の出力IN1は、図4(b)に示すように、共にLレベルとなる。この場合、PトランジスタP12はオフ、NトランジスタN12はオンとなる。出力信号OUT2がLレベルのため、PトランジスタP11はオン、NトランジスタN12はオフである。このため、第1の状態維持回路22は、ノードN1を電気的に絶縁する状態となる。
一方、出力信号IN0=IN1がHレベルとなることにより、PトランジスタP13がオンし、NトランジスタN13がオフする。このため、図4(c)に示すように、ノードLMU1の電圧VLMU1は上昇する。ただし、ノードLMU1の電圧VLMU1は、(5)式の左辺に示す値になり、インバータIV11の閾値Vth11を超えない。このため、インバータIV11の出力はHレベルを維持し、PトランジスタP14はオフを維持する。
一方、ノードRMU1の電圧VRMU1は、(7)式の左辺に示す値となり、図4(d)に示すように、インバータIV12の閾値を超えない。従って、図4(g)に示すように、インバータIV12の出力OUT1はHレベルを維持し、PトランジスタP15はオフ、NトランジスタN14はオンで安定した状態にある。
このため、図4(f)に示すように、電圧Vd印加端→PトランジスタP13→ノードLMU1→MTJ素子M1→ノードRMU1→NトランジスタN14→接地端という経路で電流+IMTJが流れる。電流+IMTJは、(9)式の左辺に示す大きさを有し、図4(f)に示すように、書き換え電流閾値Ip→apより大きい。この書き換え電流が一定の書き込み時間TW2だけ流れると、図4(e)に示すように、MTJ素子M1は抵抗値が低抵抗のRPから高抵抗のRapに変化する。すなわち、MTJ素子M1の記憶データが書き換わる。
MTJ素子M1の抵抗値がRapとなると、NトランジスタN14のオン抵抗RN14とMTJ素子M1の抵抗値Rapの合成抵抗と、PトランジスタP13のオン抵抗との比が変化し、ノードLMR1の電圧VLMR1は、(6)式の左辺に示す値になる。このため、図4(c)に示すように、ノードLMR1の電圧VLMR1がインバータIV11の閾値Vth11の閾値を超え、インバータIV11の出力は、Lレベルに変化する。
インバータIV11の出力がLレベルになると、PトランジスタP14がオンし、ノードRMU1の電圧VRMU1が上昇し、(8)式の左辺に示す値となる。このため、図4(d)に示すように、ノードRMU1の電圧はインバータIV12の閾値電圧Vth12を超える。すると、図4(g)に示すように、インバータIV12の出力OUT1はLレベルとなり、PトランジスタP15がオンし、NトランジスタN14がオフする。NトランジスタN14がオフすることにより、図4(f)に示すように、書き換え電流−IMTJは遮断される。換言すると、MTJ素子M1の記憶データの書き換えが完了すると、書き換え電流−IMTJは自動的に流れなくなる。
これにより、ノードLMU1とRMU1の電圧が同電位となり、PトランジスタP14がオフし、回路は安定する。
第2の記憶回路25でも第1の記憶回路24の動作と同様の動作が起こり、インバータIV22の出力OUT2はLレベルとなる。
このため、決定回路26のPトランジスタP31とP32は共にオン、NトランジスタN31とN32は共にオフする。このため、このC素子11の出力はHレベル、すなわち、論理「1」となる。
次に、入力信号がA=1,B=0、又は、A=0、B=1に変化したと仮定する。
このとき、ノアゲート211の出力IN0はLレベル、ナンドゲート212の出力IN1はHレベルとなる。
すると、PトランジスタP13がオフし、NトランジスタN13もオフする。
ここで、インバータIV12の出力信号OUT1とIV22の出力信号OUT2が共にHレベルと仮定すれば、PトランジスタP11とP12はオフ、NトランジスタN12とN12はオンする。このため、ノードLMU1はLレベルとなる。換言すると、第1の状態維持回路22は、第2の記憶回路25の出力信号OUT2(Hレベル)と同一レベルの信号を、第1の記憶回路24に出力させるための信号(Lレベル)を第1の記憶回路24の入力端N2に出力する。
NトランジスタN14がインバータIV12の出力OUT1によりオンしているため、ノードRMU1もLレベルである。従って、インバータIV12の入力はLレベルで安定し、その出力OUT1はHレベルで安定する。換言すると、インバータIV12とPトランジスタP15とNトランジスタN14とは、共同して、MTJ素子M1の記憶データを安定的に記憶し、出力する。
また、インバータIV12の出力信号OUT1とIV22の出力信号OUT2が共にLレベルと仮定すれば、PトランジスタP11とP12はオン、NトランジスタN11とN12はオフする。このため、ノードLMU1はHレベルとなる。PトランジスタP15がインバータIV12の出力OUT1によりオンしているため、ノードRMU1もHレベルである。従って、インバータIV12の入力はHレベルで安定し、その出力OUT1はLレベルで安定する。
こうして、C素子11全体として、図2の真理値表に示す入出力関係を達成する。
次に、ソフトエラーの発生時の動作を説明する。
ソフトエラーの発生原因としては、主に図5に示す2つのタイプが考えられる。図5(a)に示すものは、C素子11自体に粒子が衝突し、C素子11が誤った出力を出力する場合である。一方、図5(b)に示すものは、ソフトエラーによって入力信号が本来の値から変化するものである。
前提として、OUT1=OUT2=Hレベル、入力AとBは異なっていると仮定する。この状態では、RMTJ=Rpである。
この状態では、ノアゲート211の出力IN0はLレベル、ナンドゲート212の出力IN1はHレベルである。従って、PトランジスタP11とP12とP13はオフ、NトランジスタN12とN12はオン、N13はオフである。ノードLMU1はLレベルとなる。NトランジスタN14がインバータIV12の出力OUT1によりオンしているため、ノードRMU1もLレベルである。
(1) ここで、図5(a)に示すように、第2の記憶回路25のノードRML2に粒子が衝突し、この電圧をインバータIV22の閾値電圧Vth22以上に高くしたと想定する。
すると、インバータIV22の出力OUT2がLレベルに変化する。
出力OUT2は、第1の状態維持回路22のPトランジスタP11とNトランジスタN12に伝わる。PトランジスタP11とP12がオンし、NトランジスタN12がオフした状態に変化する。
これにより、電圧Vd印加端→PトランジスタP11→PトランジスタP12→RMU1→MTJ素子M1→RMU1→NトランジスタN14→接地端という経路で電流−IMTJが流れる。この電流が書き込み時間TW2以上流れ続ければ、MTJ素子M1の抵抗値は高抵抗Rapに変化するが、それまでは、ノードRMU1の電圧はインバータIV12の閾値Vth12を超えないため、インバータIV12の状態は変化せず、その出力OUT1はそのままの状態を維持する。
一方で、OUT1により、NトランジスタN21とN22はオンに維持されている。このため、粒子の衝突により発生した電荷は、ノードRMU2→MTJ素子M2→ノードLMU2→NトランジスタN21→NトランジスタN22→接地端という経路を流れて拡散する。
PトランジスタP25がオンしても、MTJ素子M2の抵抗値がRpであるため、電荷が拡散すると、ノードRMU2の電圧は、インバータIV22の閾値Vth22未満になる。このため、インバータV22の出力OUT2は、Hレベルに復帰する。この出力OUT2は、第1の状態維持回路22に供給される。この
ため、PトランジスタP11がオフし、NトランジスタN12がオンし、MTJ素子M1への書き換え電流の供給は停止する。
MTJ素子M1の書き込みには、TW2の時間が必要である。これは、インバータIV22やトランジスタのオン・オフに要する時間、数ピコ秒から数百ピコ秒に比較するときわめて長い。このため、MTJ素子M1のデータの書き換えが完了する前に、粒子の衝突により発生した電荷による電圧変動は収束し、結果として、C素子11の外部への影響は発生しない。
(2) 次に、入力信号のレベルが粒子の衝突によりが変化した場合を想定する。
前提として、OUT1=OUT2=Hレベルとし、入力A=1,B=0と仮定する。この状態では、RMTJ=Rpである。
ここで、図5(b)に示すように、入力Bに粒子衝突による電圧の変化が発生したと仮定する。
この状態では、本来、ノアゲート211の出力IN0はLレベル、ナンドゲート212の出力IN1はHレベルであるが、粒子衝突による電圧の変化により、IN0=IN1=Hレベルに変化する。
従って、この入力内容に従って、MTJ素子M1とM2への書き込み処理が行われる。MTJ素子M1とM2への書き込みには時間がかかるため、その間に、B=0に復帰してしまう。このため、MTJ素子M1とM2への書き込みは中断する。このため、インバータIV12の出力OUT1とインバータIV22の出力OUT2に小さな変化が起きるのみで、最終出力OUTは変動しない。
(3) 次に、一方の記憶回路の出力信号の電圧レベルが粒子衝突により変化した場合を想定する。
前提として、OUT1=OUT2=Hレベルとし、入力A=1,B=0と仮定する。この状態では、RMTJ=Rpである。
ここで、第2の記憶回路25の出力OUT2がローレベルに変化したとする。
前述のノードRMU2に粒子が衝突した場合と同様に、Lレベルの出力信号OUT2が第1の状態維持回路22に伝達される。
しかし、入力の変化に応答して、第1の状態維持回路22と第1の記憶回路24は、MTJ素子M1の記憶データを書き換えるように書き換え電流を流す。しかし、データの書き換えには書き込み時間TW2がかかるため、その間に、粒子衝突により発生した電荷が拡散し、OUT2=Lレベルに復帰してしまう。このため、MTJ素子M1とM2への書き込みは中断する。このため、インバータIV12の出力OUT1とインバータIV22の出力OUT2に小さな変化が起きるのみで、最終出力OUTは変動しない。
以上説明したように、本実施の形態に係るC素子によれば、第1と第2の記憶回路24,25は、それぞれ、抵抗変化型素子であるMTJ素子を不揮発性記憶素子として備る。MTJ素子のデータの書き換えには、一定の電流と一定の時間が必要となる。このため、粒子衝突による電荷が生じても、データの書き換えは困難である。これより、ソフトエラーが防止される。
さらに、本実施の形態に係るC素子によれば、状態維持回路と記憶回路の組を2つ備え、それぞれが、他方の出力をフィードバック入力する冗長構成を採用した。これにより、いずれか一方の回路のみに粒子の衝突があった場合には、他方の回路からのフィードバックにより、回路の正常状態への回復が促される。これより、ソフトエラーが防止される。
また、第1と第2の記憶回路24,25では、MTJ素子の記憶データの書き換えが完了すると(抵抗値が変化すると)、自動的に書き換え電流が遮断される。これにより、消費電力を抑えることができる。
また、回路全体がいわゆるCOMS(Complimentary MOS)構成であり、消費電力が小さい。
本実施の形態に係るC素子11は、2組の状態維持回路と記憶回路とを備え、相互に連携させた冗長構成の回路を有するが、3組以上の状態維持回路と記憶回路とを備える冗長構成とすることも可能である。この場合には、例えば、各状態維持回路には、例えば、隣接する他の組の記憶回路の出力がフィードバックされる。また、決定回路26に代えて、例えば、多数決回路が採用される。
複数組の状態維持回路と記憶回路の構成は互いに同一である必要ない。回路動作が互いに同一となるならば、回路構成や特性は互いに異なってもよい。
また、図6に示すような、入力データを単純に記憶する記憶装置にも本願発明を適用可能である。なお、図6に示す記憶回路は1ビット記憶用であり、MTJ素子とCMOS回路とから構成され、その構成と動作は、図1に示した第1と第2の記憶回路24,25と実質的に同一である。
この構成によっても、MTJ素子Mのデータの書き換えには、一定の電流と一定の時間が必要となる。このため、粒子衝突による電荷が生じても、データの書き換えは困難である。これより、ソフトエラーが防止される。
上記回路構成は、一例であり、これらに限定されるものではない。
例えば、MTJ素子11に流す書き換え電流は、その絶対値が書き換え閾値電流|Iap→p|あるいは|Ip→ap|より大きい電流である必要はない。書き換え閾値電流より小さい電流でも、書き換えに時間は要するがデータの書き換えは可能である。
記憶回路を構成する不揮発性記憶素子を構成する抵抗変化型素子の一例である磁気抵抗効果素子の一例としてMTJ素子を例示したが、他の抵抗変化型素子を使用してもよい。例えば、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)を使用してもよい。さらに、抵抗変化型素子以外の不揮発性記憶素子を使用してもよい。いずれの場合にも、不揮発性記憶素子の特性に応じて、その書き込み回路を設計する。例えば、不揮発性記憶素子としてFeRAMを使用する場合には、記憶対象(書き込み対象)のデータに応じて、FeRAMの両端に電圧を印加するような書き込み回路を採用すればよい。
また、印加電圧としてVdとグランドを例示したが、他の電圧でもよい。電圧は互いに異なっても良い。
スイッチ素子として、P又はNチャネルMOSトランジスタを例示したが、他の半導体スイッチ素子、例えば、PNP又はNPNバイポーラトランジスタを使用することも可能である。
上記構成を有するC素子11のソフトエラーに対する耐性を検証するため、図7に示す従来のC素子と、図1に示す本実施例のC素子のソフトエラー耐性を比較した。
ここでは、ASPLA90nm(日本半導体共通90nm技術)CMOS技術と100nmMTJ技術に基づいて設計し、印加電圧Vdを1.0Vとした。
シミュレーションは、株式会社ナノデザインから提供されているシミュレーションソフトウエアNS−SPICEにより、粒子の衝突による電荷を0から50fcまで変化させて実施した。
図8(a)、(b)は、粒子衝突により発生する電荷の量が16.5fcであるときの、従来および本発明のC素子の出力波形図である。
ここでは、注入された電荷による電流は台形波形状とし、継続時間100ps、上昇期間10ps、下降期間は80psと仮定した。
また、最終出力OUTは「1」、入力AとBは異なると値であると仮定する。
図7に示す従来回路では、図8(a)に示すように、OUT、X、Bいずれに粒子の衝突があった場合にも、出力データが反転している。なお、電荷が4.13fc以下の場合には、正常に動作した。
一方、図1に示すC素子11の場合、図8(b)に示すように,OUT2に衝突した場合には、OUT2にパルスを生じたが、OUT1はわずかに変化するだけで、OUTは影響を受けていない。
ノードRMUに粒子が衝突した場合もほぼ同様である。また、ノアゲート211の出力端IN0に衝突が発生したときも、OUT1とOUT2はわずかに影響を受けたが、OUTは影響を受けていない。
本実施形態の記憶装置は、注入電荷が50fCの電荷量でも、正常に動作することが確認された。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記実施形態の説明および図面によって限定されるものではなく、上記実施形態および図面に適宜変更等を加えることは可能である。
11 C素子
21 論理回路
22 第1の状態維持回路
23 第2の状態維持回路
24 第1の記憶回路
25 第2の記憶回路
26 決定回路

Claims (14)

  1. 不揮発性記憶素子と、
    前記不揮発性記憶素子に接続され、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む書き込み回路と、
    前記不揮発性記憶素子毎に配置され、前記不揮発性記憶素子よりもデータ書き換え時間が短く、前記不揮発性記憶素子の記憶データに対応するデータを記憶して出力する出力回路と、
    を備え、
    前記不揮発性記憶素子は、抵抗変化型素子から構成され、
    前記書き込み回路は、
    電流路が直列に接続され、記憶対象データに従って相補的に動作する第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子と、
    電流路が直列に接続され、前記出力回路の出力データに従って相補的に動作する第3のスイッチ素子と第4のスイッチ素子と、
    前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子との接続点の電圧に従って動作し、電流路の一端が前記第3のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子の接続点に接続された第5のスイッチ素子と、から構成され、
    前記抵抗変化型素子の一端は、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子の接続点に接続され、
    前記抵抗変化型素子の他端は、前記第3のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子の接続点に接続されており、
    前記出力回路は、前記抵抗変化型素子の他端の電圧に応じたデータを出力する、
    記憶装置。
  2. 記憶対象データが第1のデータのとき、前記第2のスイッチ素子と前記第3のスイッチ素子とがオンして、前記抵抗変化型素子の記憶データを書き換えるために第1の方向に書き換え電流を流し、該抵抗変化型素子の抵抗状態の変化に伴う電圧の変動に応答して、前記出力回路の出力データが変化することにより、前記第3のスイッチ素子をオフすることにより、前記書き換え電流を遮断し、
    記憶対象データが第2のデータのとき、前記第1のスイッチ素子と前記第4のスイッチ素子とがオンして、前記抵抗変化型素子の記憶データを書き換えるために第2の方向に書き換え電流を流し、該抵抗変化型素子の抵抗状態の変化に伴う電圧の変動に応答して、前記第5のスイッチ素子がオンして、前記書き換え電流を遮断する、
    請求項1に記載の記憶装置。
  3. 前記第1と第3のスイッチ素子は、PチャネルMOSトランジスタから構成され、
    前記第2と第4のスイッチ素子は、NチャネルMOSトランジスタから構成され、
    前記第5のスイッチ素子は、入力端が前記第1と第2のスイッチ素子の接続点に接続された第1のインバータ回路と、ゲートが前記第1のインバータ回路の出力端に接続されたPチャネルMOSトランジスタから構成され、
    前記出力回路は、入力端が前記第3と第4のスイッチ素子の接続点に接続され、出力端が前記第3と第4のスイッチ素子を構成するMOSトランジスタのゲートに接続されたインバータ回路から構成される、
    請求項1又は2に記載の記憶装置。
  4. 抵抗変化型素子から構成された不揮発性記憶素子と、前記不揮発性記憶素子に接続され、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む書き込み回路と、前記不揮発性記憶素子毎に配置され、前記不揮発性記憶素子よりもデータ書き換え時間が短く、前記不揮発性記憶素子の記憶データに対応するデータを記憶して出力する出力回路と、を備える組を複数組備え、
    各組の書き込み回路は、記憶対象データと他の組の出力回路の出力データとに基づいて、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む、
    記憶装置。
  5. 前記複数の組みは互いに同一の構成を有する、
    請求項4に記載の記憶装置。
  6. 前記複数組の出力回路の出力データから、最終出力データを決定して出力する決定回路をさらに備える、
    請求項4又は5に記載の記憶装置。
  7. 前記書き込み回路は、複数ビットの入力データと他の組の出力回路の出力データとを受け、入力データの組み合わせに基づいて、入力データを前記不揮発性記憶素子に書き込む状態と、前記不揮発性記憶素子の記憶データを維持させる状態とを切り替える、
    請求項4、5又は6に記載の記憶装置。
  8. 前記書き込み回路は、
    2ビットのデータを入力し、2ビットのデータが互いに等しいときには、その等しいデータに対応するデータを前記不揮発性記憶素子に書き込み、
    2ビットのデータが互いに異なるときには、前記不揮発性記憶素子への書き込みを行わず、従前の記憶データを維持させる、
    請求項1ないし7の何れか1項に記載の記憶装置。
  9. 記書き込み回路は、前記不揮発性記憶素子への書き込みが終了すると、書き込み電流を停止する、
    請求項1ないし8の何れか1項に記載の記憶装置。
  10. 記書き込み回路が、前記不揮発性記憶素子にデータを書き込んでいる間、前記出力回路は従前の記憶データを維持する、
    請求項1ないし9の何れか1項に記載の記憶装置。
  11. 記書き込み回路が、前記不揮発性記憶素子へのデータの書き込みを終了すると、前記出力回路は、前記不揮発性記憶素子の新たな記憶データに対応するデータを記憶して出力する、
    請求項1ないし10の何れか1項に記載の記憶装置。
  12. 記出力回路は、インバータとトランジスタ回路とを備え、データを安定的に記憶して出力する記憶素子を有する、
    請求項1ないし11の何れか1項に記載の記憶装置。
  13. 単一の磁気抵抗効果素子から構成された不揮発性記憶素子と、
    前記不揮発性記憶素子に接続され、前記不揮発性記憶素子に記憶対象データを書き込む書き込み回路と、
    前記不揮発性記憶素子毎に配置され、前記不揮発性記憶素子よりもデータ書き換え時間が短く、前記不揮発性記憶素子の記憶データに対応するデータを記憶して出力し、前記不揮発性記憶素子の記憶データの変化に伴って記憶データが変化する出力回路と、
    を備える記憶装置。
  14. 前記書き込み回路は、前記不揮発性記憶素子の一端と他端に接続され、前記不揮発性記憶素子に流す電流を制御することにより記憶対象データを書き込み、
    前記不揮発性記憶素子の他端は、前記出力回路の入力端に信号線を介して直接接続されている、
    請求項13に記載の記憶装置。
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