JP6703246B1 - 泡立て器 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が手で上下に振ることにより、液状体の泡立て機能をもつ泡立て器を提供する。【解決手段】液状体を収納し、振ることにより前記液状体を均一化し、泡立てることを実現する液状体の泡立て器であって、液状体を収納する収納部と、液状体を出し入れする開閉部と、収納部の内部に設けられたコイルばねとを有し、コイルばねは、両端のうちの一端が収納部内に固定され、振動及び揺動が可能である。コイルばねの下部には液状体及び泡を部分的に通過させる抵抗体が設けられる。抵抗体は、複数の孔を設けた板またはメッシュである。収納部はジャバラ構造を有し、上下に伸び縮み可能とすることができる。抵抗体には、コイルばねを突き通す穴を2個設けて、コイルばねとの組立を容易にすることができる。開閉部には、管を設ける。【選択図】図25

Description

本発明は、泡立て器に関する。とりわけ、液体(油相)と液体(水相)、気体と液体、液体と固体を撹拌して、泡立てる泡立て器に関する。
特許文献1には、食材撹拌装置が提案されている。食酢と米飯とをドラムに入れて撹拌し、酢飯とする装置を提供するものである。
特許文献2には、薄力粉を含む生地の混練を、オゾンの存在下で行うことが提案されている。
特許文献3には、容器詰め液状調味料であって、食肉をジューシーでソフトな食感・繊維感・食味が得られるものにするものが提案されている。
特許文献4には、容器入り大根おろし含有液状調味料であって、フライ食品と和えるのに適したものが提案されている。
特許文献5には、容器入り分離液状調味料が開示されている。軽く振って油相を水相に分散させ、生野菜等の食材にかけて喫食した際に、水相に粉砕物として配合された野菜類そのものの風味がはっきりと認識でき、しかも、粉砕物が容器底部に沈殿しがたく、外観にすぐれたものが提案されている。
特許文献6には、液状調味料容器が開示されている。内容物が粘度の高い液状調味料であっても、ボトルがしなやかに変形することで排出しやすく、かつ内容物が少なくなっても容器本来の美観を損ないにくいものが提案されている。
特許文献7には、包装容器入り食用油脂類分離型ごま粒子含有液状調味料が開示されている。ゴマ粒子を含有し、食用油脂類、分散剤を含有するものであって、手に持って軽く振るだけで、ゴマ粒子が容易に分散するものである。
特許文献8には、ヒートポンプシステムにおける撹拌装置(液化促進装置)が開示されている。二つの鏡板に閉塞された円筒状の筐体の内部に螺旋バネ(スプリング)を上下動可能に設けたものである。
特許文献9には、サラダドレッシングなどを混合する撹拌組立体について記載されている。容器内部に螺旋形上のテザーと撹拌装置を有し、テザーと撹拌装置とは結合していること、テザーは容器の撹拌又は振とうの間に伸張及び収縮すること、テザーの保持の手段として保持リングを有していること、容器の環状溝に保持リングが嵌合することについて記載されている。
特開2017−212889号公報 特許第4724175号公報 特開2014−124123号公報 特開2013−111064号公報 特開2011−109973号公報 特開2017−019562号公報 特開2002−369665号公報 特開2015−212601号公報 米国特許出願公開第2015/0290605号明細書
食材を撹拌することが、食感や食味の提供のためになされている(特許文献1)。撹拌がどれだけ細かく、あるいは均一化されてなされるかが、食感や食味に影響すると考えられる。そして、その撹拌の度合いを高めるために、薄力粉を含む生地の混練をオゾンの存在下で行うことが提案されている(特許文献2)。
液状調味料には、食肉をジューシーでソフトなものにするためのもの(特許文献3)、フライ食品と和えるのに適したもの(特許文献4)、水相と油相からなるものであって容器を振ることで油相を水相に分散させるもの(特許文献5)、ゴマ粒子を含有するものであって、軽く振ることでゴマ粒子が分散するもの(特許文献7)が提案されている。
一方、液状調味料容器としては、しなやかに変形することで排出しやすいものが提案されている(特許文献6)。
また、ヒートポンプシステムにおける撹拌装置であって、円筒状の容器内部に、螺旋バネが設けられた構造を有する撹拌装置が提案されている(特許文献8)。
さらに、サラダドレッシングを混合する撹拌組立体が提案されている(特許文献9)。
液状調味料容器は、排出しやすい材質、形状、構造などが、提案されている(特許文献6)。しかし、分離している成分を分散させ、かつ泡立てるための構造を有する容器については、見当たらない。
その理由としては、液状調味料には、分散剤を用いている(特許文献8など)からであると考えられる。
一般家庭において、ドレッシングなどの調味料を自家製で作る場合には、分散剤を使わない場合があると考えられる。その場合でも、使用者が手で振ることにより、液状体の撹拌機能をもつ容器を提供できる可能性があるのではないか、と本発明の発明者は考えた。
また、そのような撹拌効果を有する構造をもつ液状調味料の容器を、量産タイプの調味料にもちいると、液状調味料の設計の際に分散剤を使わないという選択が可能になり、液状調味料の設計の自由度が増す。
さらにまた、そのような液状調味料の容器は、さまざまな液状体の撹拌をするための調理用の泡立て器として機能し得る。たとえば、薄力粉を水に溶くときに、細かく均一化して泡立てることにより、お好み焼きなどのこな物の食感や、食味を独自のものにすることが可能になる。
食材を泡立てるだけでなく、飲料、たとえばミルク、青汁、スムージー、ジュース、などを泡立てることもできる。
洗顔料(洗顔液、クレンジングオイル)、ボディーソープ、整髪料(整髪用のリキッドなど)を泡立てることもできる。
洗剤(台所用洗剤、洗濯用洗剤)を泡立てることもできる。
また、建築材料などで、水に溶いて用いるものを撹拌して泡立てることにこの泡立て器を用いることが役立つ。さらに、産業機械油類の撹拌にも役立つ。
本発明の発明者は、この種の撹拌装置の内部構造について、改良を加えることにより、さらなる効果を挙げることができる可能性があると日夜、考えをめぐらし、実験をくり返した。そして、ついに有用な構造、すなわち振動及び揺動可能な螺旋バネを設ける構造を有する泡立て器を見出した。
本発明の目的は、使用者が手で振ることにより、液状体を撹拌し、泡立てる機能をもつ泡立て器を提供することを目的とする。
本発明において、液状体とは、液体(たとえば、水)とそれに分散させる物(たとえば、油、粉、粒など)とが、混合された状態のものをいう。ここで、混合は、均一に混合してる状態である必要はなく、分離して存在していてもよいし、沈殿していてもよいものとする。
本発明に係る液状体の泡立て器は、
分散させる物と液体とが混合された状態の液状体を収納し、振ることにより前記分散させる物を前記液体に分散させ、さらに泡立てることを実現する泡立て器であって、
前記液状体及びそれを泡立てた泡を収納する上下に延びる収納部と、
前記液状体を出し入れすべく、前記収納部の上部に設けられた開閉部と、
前記収納部の内部であって、上部に固定され、下部は解放され、前記収納部の内側の高さの60%から80%の長さを有し、振動及び揺動が可能なコイルばねと、
前記コイルばねの下部に取り付け、前記液状体及び泡を部分的に通過させるとともに、前記コイルばねの振動及び揺動のための重りとなる下部抵抗体と
を有する。
これにより、使用者は、液状体をこの泡立て器に入れて手で振ることにより、コイルばねを振動及び揺動させることで、分散させる物を液体に分散させ、さらにそれを泡立てることができ、その直後に開閉部から取り出して用いることができる。抵抗体を設けたことにより、コイルばねの自由に振動する端の部分をおもりとして、振動及び揺動をさせやすく、さらにその下部抵抗体の部分が液状体を掻き回し、剪断効果をもたらす。
さらに、
前記コイルばねの上部に、前記液状体及び泡を部分的に通過させる上部抵抗体を、前記開閉部との間に空間を設けるように取り付けたことを特徴とする。
これにより、下部においてのみならず、上部においても撹拌効果、剪断効果を得られ、泡立てに寄与する。
前記コイルばねの下部抵抗体よりも上であって、前記コイルばねを構成する線には、当該線に沿って自由に移動可能なナットを複数設けたことを特徴とする。
これにより、ナット同士のぶつかり合いが、さらに撹拌効果、剪断効果を与える。
前記収納部は、下部が広くなっており、前記泡立てた泡を収納する空間を構成する。
これにより、泡立てた結果の泡を収納することができる。
前記収納部は、ジャバラ構造を有し、上下に伸び縮み可能であることを特徴とする。
これにより、泡を取り出すときには、収納部を縮めて、開閉部から取り出しやすくすることができる。また、この泡立て器を使わないときには、狭い場所に収納することが可能となる。
前記コイルばねは、前記下部抵抗体及び前記上部抵抗体と一体的に形成されて、それらが一体として、前記開閉部を通して取外し可能であることを特徴とする。
これにより、泡を取り出すときには、コイルばねを取り外して中身を出せるので、泡を取り出しやすい。
前記下部抵抗体又は前記上部抵抗体が、前記コイルばねを回転させて突き通す突き通し穴を2個有しており、前記コイルばねは、突き通し穴を通すことにより当該抵抗体と一体的に組み立てられて、それらが一体として、前記開閉部を通して取外し可能であることを特徴とする。
これにより、上部抵抗体又は下部抵抗体と、コイルばねとを一体的に組み立てることが容易になされる。
前記開閉部には、泡立ててできた泡を取り出すための管を設けたことを特徴とする。
これにより、開閉部の蓋をはずさなくとも、できた泡を取り出せる。
本発明に係る泡立て器は、使用者が液状体をこの泡立て器に入れて手で振ることにより、コイルばねを振動及び揺動させることで、分散させる物を液体に分散させ、泡立てて、その直後に開閉部から取り出して用いることができるという効果を有する。
本発明に係る液状体の泡立て器(調理用泡立て器、液状体の容器、調味料の容器)の外観を示す斜視図である。 本発明の液状体の泡立て器(調理用泡立て器、液状体の容器、調味料の容器)の断面図である。 本発明の液状体の泡立て器(調理用泡立て器、液状体の容器、調味料の容器)の組立図である。 本発明の液状体の泡立て器に液状体を収納した状態を描いた図(図4(a))、及び液状体を収納した泡立て器にコイルばねと開閉部とを取り付けた状態を描いた図(図4(b))である。 人力レベル1で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図5(a))、コイルばねなしのとき(図5(b))について、それぞれ示したものである。 人力レベル2で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図6(a))、コイルばねなしのとき(図6(b))について、それぞれ示したものである。 人力レベル3で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図7(a))、コイルばねなしのとき(図7(b))について、それぞれ示したものである。 人力レベル4で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図8(a))、コイルばねなしのとき(図8(b))について、それぞれ示したものである。 撹拌して1時間経過後の状態をコイルばねありのとき(図9(a))、コイルばねなしのとき(図9(b))について、それぞれ示したものである。 コイルのピッチを変化させた5つの例を示す図である。 コイルのピッチを変化させた5つの泡立て器についての実験結果を示す表である。 開閉部を構成するねじ式のキャップを上部のみならず、下部にも設けた実施例を示す斜視図である。 牛乳を泡立てて、泡立ちミルクを作る様子を示す図である(aからf)。 牛乳を泡立てて、泡立ちミルクを作る様子を示す図である(gからj)。 スムージーを泡立てる様子を示す図である(aからi)。 スムージーを泡立てる様子を示す図である(jからm)。 台所用洗剤を泡立てる様子を示す図である(aからi)。 台所用洗剤を泡立てる様子を示す図である(jからr)。 ドレッシングを泡立てた様子を示す図である(aからc)。 コイルばねに、上部抵抗体、下部抵抗体を取り付けるとともに、コイルばねの下部であって下部抵抗体の上のコイルバネを構成する線にナットを多数、当該線に沿って自由運動可能に設けた例を示す図である。 図20のコイルばねを横から見た図である。 図20及び図21に示した実施例の下部抵抗体をコイルばねの下方から見た図を示す。 図20右、図21右、図22右に示した実施例のコイルばねを収納部に装着した様子を示す図である。 図20左、図21左、図22左に示した実施例のコイルばねを収納部に装着した様子を示す図である。 洗顔料を泡立てる場合について、抵抗体を設けた泡立て器の効果を、従来の市販品と比較する図((a)から(f)まで)。 洗顔料を泡立てる場合について、抵抗体を設けた泡立て器の効果を、従来の市販品と比較する図((g)から(l)まで)。 洗顔料を泡立てる場合について、抵抗体を設けた泡立て器の効果を、従来の市販品と比較する図((m)から(r)まで)。 洗顔料を泡立てる場合について、抵抗体を設けた泡立て器の効果を、従来の市販品と比較する図((s)から(x)まで)。 できた泡の弾力性の強さを示す図(その1)。 できた泡の弾力性の強さを示す図(その2)。 収納部をジャバラ構造を有するものとした場合について示す図である。 収納部をジャバラ構造を有するものとした場合について、折りたたんだ状態を示す図である。 上部抵抗体、下部抵抗体をそれぞれ、泡を通す多数の穴と、コイルばねを突き通す二つの穴を設けたものとし、コイルバネを構成する線にナットを多数設けた例を示す図である。 上部抵抗体、下部抵抗体をそれぞれ、泡を通す多数の穴と、コイルばねを突き通す二つの穴を設けたものとし、コイルバネを構成する線にナットを多数設けたものをジャバラ構造の容器に収める例を示す図である。 ジャバラ構造の容器にコイルばね、ナット、上部抵抗体、下部抵抗体を組み合わせたものを収納し、開閉部を取り付けた状態を示す図である。 図35の泡立て器で泡立てた後に、開閉部を上から押して、泡が出てくる様子を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図中の符号が同一のものは、同様の構成、機能を有する。
<実施形態>
<構成>
図1は、本発明に係る液状体の泡立て器1の外観を示す斜視図である。収納部10は、液状体を収納することができる容器である。望ましくは、透明又は半透明の部材からなり、内容物の分離、沈殿、分散などの状況が視覚にて確認できるようになっている。また、望ましくは、収納部10は、自立可能な形状であり、たとえば冷蔵庫内に立てて置くことができるようになっている。
図1に描いた収納部10の形状は、円柱に近いものを描いたが、他の形状であってもよい。
収納部10の上部には、開閉部11が設けられ、収納部10に液状体を出し入れ可能となっている。ここでは、ネジ式のキャップにて開閉部11を構成している。締めた状態で、手で振っても、内容物がこぼれないような密閉性を保持することができるものであることが望ましい。締めた状態における密閉性を保持できれば、ネジ式にかぎらず、嵌め込み式などの他の開閉部を用いることもできる。
図1では、開閉部11を締めた状態を描いている。収納部10の内部であって、上部には、コイルばね20が設けられる。コイルばね20は、その上部を収納部10の内側に固定されて、下部は、固定されず自由に振動及び揺動が可能となっている。コイルばね20の材質は、たとえば、鉄(鋼)、ステンレス、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、プラスチックなどを用いることができる。コイルばね20を構成する線は、その表面がさまざまな面を有して凹凸を持つようにしてもよい。
コイルばね20の径は、図1に示すように、収納部10の内側の水平方向の大きさよりも小さい大きさであって、液状体の泡立て器1を使用者が手に持って振るときに、コイルばね20が、振動及び揺動可能な空間的な余地があるようになっている。ここで、振動は、コイルばね20の伸び縮みの方向に動くことをいい、揺動は、伸び縮みの方向とは垂直の方向に揺れる動きをいうものとする。
コイルばね20の長さは、収納部20の内側の高さの60パーセントから80パーセントが望ましい。短すぎると、液状体全体の撹拌効率が望めない。長すぎると、振動及び揺動の自由度が狭くなる。
コイルばね20が、揺動及び振動し、液状体に対する剪断効果を奏する。また、コイルばね20の表面がさまざまな面を有して、凹凸をもつようにする場合は、コイルばね20の表面形状によっても液状体に対する剪断効果を奏する。この結果、液状体が微細化、均一化され、分散を促進する。
図2は、本発明の液状体の泡立て器(調理用泡立て器、液状体の容器、調味料の容器)を鉛直方向で切った断面図である。収納部10の上部には、ネジきりがなされて、開閉部11が、ネジの切られたキャップとして構成されている。そして、開閉部の内側には、内ぶた12が設けられて、収納部10の上部に嵌めこまれて、内ぶた12には、コイルばね20の上部が固定される。
内ぶた12は、着脱可能、すなわち、嵌めたり外したりすることが可能にすることが望ましい。収納部10の洗浄、コイルばね20の洗浄を容易にするためである。また、内ぶた12を嵌めて、開閉部11を締めた状態にあっては、内ぶた12がきつく固定されてコイルばね20の上部の固定が確実になされるように、開閉部11が内ぶた12を押し付ける構成にすることが望ましい。
また、内ぶた12は、液状体の出し入れがしやすい形状を有することが望ましい。液状体を入れる際に、入れやすいよう十分に広い空間の穴を有しており、液状体を出す際に注ぎやすいように、適量が淀みなく出ることのできる注ぎ口に適した形状を有することが望ましい。
図3は、本発明の液状体の泡立て器(調理用泡立て器、液状体の容器、調味料の容器)1の組立図である。図3に描かれているように、内ぶた12は、その中央部が大きく開口しており、液状体を収納部10に注ぎ込む際に入れやすい形状となっている。また、内ぶた12は、その周辺部において、注ぎ出す際に液状体の流れを導きやすいように、外側から内側に向けて尖った形状を有している。
また、内ぶた12は、コイルばね20の上部を固定することができる形状、構造を有している。コイルばね20の上部を構成する線は、内ぶた12に固定できるように曲げられた形状を有しており、内ぶた12に嵌め合わせて固定できるようになっている。
図3に示すように、コイルばね20を内ぶた12に固定し、コイルばね20を収納部10に入れて、内ぶた12を収納部10の上部に嵌め合わせる。そして、開閉部11を収納部10にねじ込んで装着する。このようにして、本発明の液状体の泡立て器(調理用泡立て器、液状体の容器、調味料の容器)1は、組み立てられる。
収納部10の最上部の端が、開閉部11の内側に接する部分には、パッキンが設けられる。開閉部11を締めた際の密閉性を高めて、使用者が手で振っても液状体がしみ出ないようにするためである。
≪水にサラダ油を分散させる≫
図4は、本発明の液状体の泡立て器に液状体を収納した状態を描いた図(図4(a))、及び液状体を収納した泡立て器にコイルばねと開閉部とを取り付けた状態を描いた図(図4(b))である。
ここでは、収納部10が、透明のボトルである。500mlの容量を有する。水300mlとサラダ油25mlを入れた状態を示している。油相が分離して、水の上に浮かんでいる状態が図4に示されている。
以下、使用者が泡立て器を持って振る力の入れ具合について、4つのレベルに分けて説明する。最も力を入れて強く振る状態を人力レベル4とし、最も弱く振る状態を人力レベル1とし、その中間に人力レベル2、人力レベル3を設定する。力の弱いほうから強いほうに向かって、人力レベル1、人力レベル2、人力レベル3、人力レベル4である。
図5は、人力レベル1で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図5(a))、コイルばねなしのとき(図5(b))について、それぞれ示したものである。
コイルばねありのときは、コイルばねの上下運動で弾性エネルギーが働き油が微細化され黄白色に変化し、微細化された油玉が水に少数溶け込んで(分散して)いる。
コイルばねなしのときは、油の揺れているのが確認できるが、油の微細化、油玉の水への溶け込み(分散)は認められない。
図6は、人力レベル2で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図6(a))、コイルばねなしのとき(図6(b))について、それぞれ示したものである。
コイルばねありのとき、レベル2の上下運動では、弾性エネルギーによる動きが大きくなり、油・水がコイルばねの機械的な仕事で上下に移動させられ、撹拌されている。微細化された油玉が水に多数溶け込んで(分散して)いる。
コイルばねなしのとき、レベル2の上下運動で油が跳ね上がり、下がる力で水中にはいる。水中に入った油は、かたまり状態のままであって、水への溶け込み(分散)はない。
図7は、人力レベル3で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図7(a))、コイルばねなしのとき(図7(b))について、それぞれ示したものである。
コイルばねありのとき、レベル3の上下運動では、コイルばねの機械的な仕事の動きが大きくなり油・水が撹拌しあい、微細化された油玉が水全体に均等に溶け込んで(分散して)いる。
コイルばねなしのとき、微細化された油玉が少数水に溶け込んで(分散して)いる。
図8は、人力レベル4で上下運動したときの様子をコイルばねありのとき(図8(a))、コイルばねなしのとき(図8(b))について、それぞれ示したものである。
コイルばねありのとき、レベル4ではコイルばねの機械的な仕事と固有振動の動きが大きくなり油・水が撹拌しあい、超微細化油玉と超微細化水が全体に均等に溶け込んで(分散して)いる。油と水とが超微細化されることで、黄褐色であった油が黄白色に変化した。
コイルばねなしのとき、上部の跳ね上がりと下がる力で油と水が撹拌し細分化されている。水相の上部は撹拌した微細化した油玉が多数水に溶け込んで(分散して)いるが、水相の下部は溶け込んで(分散して)いない。
図9は、撹拌して1時間経過後の状態をコイルばねありのとき(図9(a))、コイルばねなしのとき(図9(b))について、それぞれ示したものである。
コイルばねありのとき、油が超微細化されるので、水相に溶け込む溶解率(分散する度合い)が多くなり水相に透明感がある。
コイルばねなしのとき、油が微細化程度なので、水相に溶け込む溶解率(分散する度合い)が少なくなり水相に白濁感がある。
コイルばねが振動・揺動すると、元に戻ろうとする復元力が働く。またコイルばねが変化するとき蓄えられた弾性エネルギーを放出させられ機械的な仕事を行う(エネルギーの蓄積と放出)。コイルばねを吊るし下に引っ張り放すと、一定の振動数で上下に震動する固有振動数により、油、水は撹拌され、超微細化することが確認できた。
≪コイルばねのピッチを変化させた実験≫
図10は、コイルのピッチを変化させた5つの例、コイルばねA,B,C,D,Eを示す図である。5つのコイルばねは、いずれも長さを11センチ(110mm)としており、上部を内ぶたに固定して、本発明の泡立て器を構成するものである。図10においては、収納部や、開閉部、内ぶたを描くのを省略している。また、コイルばねを内ぶたにとりつける部分も描くのを省略している。
また、コイルばねの材質は、鋼を使用し、直径が2mmのものを用いている。コイルばねを構成する線材の径は、1ミリメートルから2ミリメートルが適している。
コイルばねのピッチは、コイルばねを構成する鋼の線と隣り合う鋼の線との間隔の長さをいうものとする。すきまなく巻いている状態は、密巻と呼ぶ。また、ピッチが1mmの状態を小密と呼ぶこととする。
コイルばねAは、上部固定の位置から下に向かって15mmの部分はピッチが2.5mm、次の15mmはピッチが2.0mm、次の15mmはピッチが1.5mm、次の10mmはピッチが1.0mm(小密)、次の15mmはピッチが1.5mm、次の15mmはピッチが2.0mm、次の15mmはピッチが2.5mm、最後の10mmはピッチが0.0mm(密巻)としている。すなわち、広い→狭い→小密→狭い→広い→密巻となっており、下部は、解放されている(固定されていない)。
コイルばねBは、上部固定の位置から下に向かって25mmの部分はピッチが1.0mm(小密)、次の25mmはピッチが1.5mm、次の25mmはピッチが2.0mm、次の25mmはピッチが2.5mm、最後の10mmはピッチが0.0mm(密巻)としている。すなわち、小密→狭い→広い(2.5mm)→密巻となっており、下部は解放されている(固定されていない)。
コイルばねCは、上部固定の位置から下に向かって10mmの部分はピッチが1.0mm(小密)、次の20mmはピッチが2.5mm、次の20mmはピッチが2.0mm、次の20mmはピッチが1.5mm、次の20mmはピッチが2.0mm、最後の20mmはピッチが2.5mm(密巻)としている。すなわち、密巻→広い→狭い→広い(2.5mm)となっており、下部は解放されている(固定されていない)。
コイルばねDは、上部固定の位置から下に向かって20mmの部分はピッチが1.0mm(小密)、次の20mmはピッチが1.5mm、次の20mmはピッチが2.0mm、次の20mmはピッチが2.5mm、次の20mmはピッチが3.0mm、最後の10mmはピッチが0mm(密巻)としている。すなわち、小密→狭い→広い(3.0mm)→密巻となっており、下部は解放されている(固定されていない)。
コイルばねEは、上部固定の位置から下に向かって25mmの部分はピッチが1.0mm(小密)、次の25mmはピッチが1.5mm、次の25mmはピッチが2.0mm、最後の25mmはピッチが2.5mmとしており、下部は、固定されている。すなわち、小密→狭い→広い→下部固定となっている。
図11は、コイルばねA,B,C,D,Eをそれぞれ用いた泡立て器を用いて、撹拌の効果を比較する実験結果を示す表である。
手で振って振動した状況からみて、よく振動した順で並べると、D→B→A→C→Eであった。
20回振って5分後の様子、50回振って15分後の様子、80回振って20分後の様子、100回振って25分後の様子、130回振って30分後の様子を観察した。その結果を図11の表にしてある。
表の中で「泡状況」とあるのは、泡が立っている状況である。「溜状況」とあるのは、沈殿物の状況であり、数字が小さいのは、沈殿物が少ないことを意味している。表の中で、×は混合(分散)が十分になされていないことを示す。△は、混合(分散)が不十分であることを示す。〇は、混合(分散)が十分になされていることを示す。◎は、混合(分散)が優れていることを示す。
これらのデータを勘案して総合順位をつけると、D→A→B→C→Eという評価となる。
図12は、開閉部を構成するねじ式のキャップを上部のみならず、下部にも設けた実施例を示す斜視図である。図12に描かれているように、下部開閉部31をも設ける。下部開閉部31は、ねじ式のキャップにより構成することができる。キャップの最下端の部分は、テーブルなどの水平な部分に立てることができるよう、広く、平らに形成することが望ましい。下部開閉部31の内側には、収納部10と接する部分にパッキンを設けて液状体の液漏れを防止する。
本明細書において、上部は、コイルばね20を固定する側をいい、下部は、その反対側をいう。下部開閉部のキャップの端を広く平らにするのと同様に、上部の開閉部側もねじ式のキャップの端を広く平らにすることにより、どちらを下にしておくこともできるようにする実施例も可能である。
図13及び図14は、牛乳を泡立てて、泡立ちミルクを作る様子を示す図である。
(a)は、二つのカップに牛乳を等量、50ccほど入れた様子を示す。
(b)は、泡立て器の収納部、コイルばね、開閉部とが分解されている様子を示す。ここでは、開閉部は、とがった注ぎ口を設けたものとしている。
(c)は、二つのカップのうちの一つに入っていた牛乳を泡立て器の収納部に注ぎ入れる様子を示す。
(d)は、牛乳を注ぎ入れた後、コイルばねを挿入する様子を示す。
(e)は、開閉部を閉める様子を示す。
(f)は、使用者が手に持ち、上下に振る様子を示す。ここでは、50回振る。
(g)は、開閉部を開ける様子を示す。
(h)は、コイルばねを取り出す様子を示す。
(i)は、内容物をカップに戻す様子を示す。
(j)は、二つのカップを比べる様子を示す。容積が250パーセントほどになっており、泡立っていることがわかる。
図15及び図16は、スムージーを泡立てる様子を示す図である。
(a)は、市販のスムージーを一個、開けようとする様子を示す。
(b)は、スムージーを均等に二つのカップに分ける様子をしめす。
(c)は、泡立て器の収納部と、コイルばねと、開閉部を準備する様子を示す。
(d)は、二つのカップのうちの一つを収納部にそそぐ様子を示す。
(e)は、コイルばねを挿入する様子を示す。
(f)は、開閉部を閉める様子を示す。
(g)は、振る様子をしめす。
(h)は、開閉部を開ける様子を示す。
(i)は、コイルばねを取り除いて、内容物をカップに戻す様子を示す。
(j)は、カップに注ぎ終えるところを示す。
(k)は、泡立てていないスムージーの様子を示す。
(l)は、泡立てたあとのスムージーの様子を示す。
(m)は、泡立てないものと泡立てたものを比較する様子を示す。泡立てたほうは、泡の分だけ、容積が増えて110パーセントほどになっている。
図17及び図18は、台所用洗剤を泡立てる様子を示す図である。
(a)は、開閉部を開ける様子を示す。
(b)は、外した開閉部を置く様子を示す。
(c)は、コイルばねを取り出して置く様子を示す。
(d)は、30ccの計量カップを手に持つ様子を示す。
(e)は、30ccの計量カップに水をくむ様子を示す。
(f)は、30ccの水を収納部に注ぎ入れる様子を示す。
(g)は、台所用洗剤を10ccほど、収納部に加える様子を示す。
(h)は、コイルばねを手に取る様子を示す。
(i)は、コイルばねを収納部に挿入する様子を示す。
(j)は、開閉部を閉める様子を示す。
(k)は、振る様子を示す。
(l)は、50回振った後の様子を示す。
(m)は、開閉部のキャップを取り外す様子を示す。
(n)は、収納部を押して、内容物を押し出す様子を示す。
(o)は、泡立った洗剤が手のひらからあふれ出し、こぼれる様子を示す。
(p)は、収納部がすっかり空になった様子を示す。
(q)は、泡立ちの様子を示す。すっかり泡立っている。
(r)は、指の間から泡立った洗剤がしみ出る様子を示す。
図19は、ドレッシングを泡立てた様子を示す図である。
左は、比較のために、何もしないものを置いている。左から二番目はコイルばねがないもの、左から3番目は、コイルばねがあるものを示す。
(a)は、泡立てる前の様子を示す。
(b)は、100回振って泡立てた直後の様子を示す。
(c)は、三日後の様子を示す。
コイルばねのあるものは、油相が水相とまじりあう度合いが強く、より均一になる。そして、三日たった後にも、分離する度合いが少ない。
<作用・機序>
本発明に係る泡立て器の作用・機序は、二つの観点から説明できる。
第一に、コイルばねが振動・揺動することで、液状体をかき回すことである。これにより、油のかたまり、粒のかたまり、沈殿物のかたまりなどをせん断して小さくし、液状体に分散させる。
第二に、音の倍音共鳴(スケーリング共鳴)による作用・機序が考えられる。
本発明に係る泡立て器に、液状体を収納し、開閉部を締めて、使用者が手に持って振ると、コイルばねに衝撃が加わる。そして、その衝撃により、コイルばねが振動及び揺動する。その振動及び揺動が伝わっていくことで、音(可聴域のものに限らず、それよりも低い音、あるいはそれよりも高い音の可能性を含む)が生じる。使用者が複数回にわたって泡立て器を振ると、この音も持続的に生じ続ける。
一方、液状体に混在している油のかたまり、粒のかたまり、沈殿物のかたまりなどは、分子のクラスタとして存在していると考えられる。そして、それらがぶつかり合う際にも、音が生じる。
コイルばねの振動及び揺動により生じる音と、液状体に混在している分子のクラスタ同士がぶつかる際に生じる音とは、倍音(高調波)の関係になり得る。バネの振動、揺動により発生する音の倍音(高調波)が、液状体に混在している分子のクラスタのぶつかり合いに倍音共鳴(スケーリング共鳴)を起こすことがなされる。それにより液状体の混合撹拌、ひいては油、粒、沈殿物などの分散が促進される。
ここで、スケーリング共鳴は、数十オクターブ上の高調波(倍音)において、共鳴をする現象である。「タンパク質の音楽」(深川洋一著 ちくまプリマーブックス)に用いられている概念である。
共振と共鳴とは、似た概念であるが、本明細書においては、切り分けて考えることにする。たとえば、同じ金属枠(固体)に固定された二つの弦が、片方を振動させたときに、他方も振動する。この場合は、振動が木の金属枠という固体を通じて伝わるので、共振である。他方で、水や空気など(流体)をつたって音がつたわってその結果振動するのは、共鳴である。
本発明に係る泡立て器の場合、コイルばねから、油、粒、沈殿物などの分子に振動がつたわるのは、流体(液状体)を介してなされる。したがって、共鳴というべきである。そこで、音の倍音共鳴又はスケーリング共鳴が機能していると考えられる。
本発明に係る泡立て器において、液状体のマクロの挙動に着目すると、液状体は、使用者が振ることによって、動いて、コイルばねに衝撃を与えて、コイルばねを振動・揺動させる働きをする。一方、液状体のミクロの挙動に着目すると、液状体に含まれる油、粒、沈殿物などのクラスタ(分子がいくつかくっついたかたまり)が、倍音共鳴又はスケーリング共鳴により、そのクラスタの大きさを小さくするように力を受ける。これによりせん断効果を受けて、油、粒、沈殿物などがそのクラスタを小さくして、均一混合をする。
≪建築材料、洗剤、整髪料、洗顔液への応用≫
液状体は、食材にかぎらない。たとえば、建築材料で水に分散させて(溶いて)用いるものにも用いることができる。また、洗剤(液体洗剤、粉洗剤を水に溶いたもの)、整髪料(整髪用のリキッドなど)、洗顔液(クレンジングオイルなど)にも応用できる。
さらに、産業機械油類にも適用できる。この泡立て器を使用して均一化した産業機械油類を機械に使用することで、機械の効率的な運用を図ることができる。ここで、産業は、化学工業、建設業、食品加工業など、さまざまな産業を含む。そして、産業機械は、産業車両など自走式の機械と、固定式の機械の双方を含む。具体的には、油圧ポンプ、ボイラ、原動機などを含む。機械油は、油圧ポンプにおける作動油、他の機械における潤滑油を含む。
特に、建設業の現場において用いる油圧ポンプ、油圧装置においては、現場において機械油を補充する必要が生じる。その場合に、補充に必要な油を均一化させて充填するのに、本発明に係る泡立て器が役立つ。
≪調理用泡立て器、液状体の容器、調味料容器への適用≫
本発明の泡立て器は、調理用泡立て器、液状体の容器、調味料容器への適用が可能である。
≪コイルばねに上部抵抗体、下部抵抗体を取り付けるとともに、コイルばねの下部にナットを多数設ける≫
図20は、上述のコイルばね、収納部、開閉部の構成を前提として、コイルばねについての改良を施した実施例である。コイルばねに上部抵抗体、下部抵抗体を取り付けるとともに、コイルばねの下部であって、下部抵抗体の上のコイルばねを構成する線にナットを多数通して、ナットが当該線に沿って自由運動可能に設けたものである。
図20には、上部抵抗体、下部抵抗体、多数のナットを取り付けたコイルばねの実施例が二つ描かれている。いずれも収納部に収納する際と、上下方向が同一になるように置かれている。上部抵抗体、下部抵抗体は、液状体を部分的に通過させるが、液状体に対してぶつかって撹拌効果及び剪断効果を発揮する部材である。
図20左に描いた実施例では、上部抵抗体は、排水口カバーに似た部材、すなわち円板に複数の長円形(あるいは端をまるめた長方形)の孔を設けた形状のものである。上部抵抗体の上には、厚さが2ミリメートルから3ミリメートルのリングが設けられている。このリングは、二つの意味をもつ。第一に、コイルばねを収納部に収納した際に、コイルばねが収納部の底にまで落ちてしまわないように、開閉部に引っかかることである。これにより、開閉部の蓋と収納部の口との間にリングがはさまって、コイルばねが収納部に対して固定される。第二に、上部抵抗体と開閉部の蓋との間に、液状体又は泡が出入りできる空間をつくることである。コイルばねが伸び縮みして、下部抵抗体が上下するのに対して、上部抵抗体は、それ自身は動くものではない。しかし、下部抵抗体の上下運動(振動)により、液状体又は泡が上下に動くので、上部抵抗体の位置においても、液状体又は泡が上部抵抗体を通り抜けて出入りする。その際に、上部抵抗体と開閉部の蓋との間に全く空間が設けられていなければ、上部抵抗体を液状体又は泡が通過するという効果が得られない。厚さが2ミリメートルまたは3ミリメートルのリングの存在により、上部抵抗体と開閉部の蓋との間に空間が設けられる。その空間の存在により、下部抵抗体のみならず、上部抵抗体もまた、抵抗体として撹拌効果、剪断効果を発揮することができる。すなわち、コイルバネの上下運動により、上下の抵抗体による、ダブルの効果を発揮できることとなる。
上部抵抗体は、コイルばねの上部に溶接して取り付けている。これにより、コイルばねが激しく上下運動(振動及び揺動)しても、はずれることがないように頑丈に取り付けることができる。
図20右に描いた実施例では、上部抵抗体は、茶こしに似た形状を有する部材、すなわちコイルばねの側に凹む半球面状に網目構造(メッシュ)を設けたものである。この実施例においては、コイルバネ側に凹んだ空間に十分な空間が設けられているので、前記リングの存在は、必要ない。茶こしに似た形状を有する円形の部分が前記リングの役割を果たすことになる。この茶こしに似た形状のものもまた、前記排水口カバーの上部抵抗体と同様の働きをする。そして、これもまた、コイルバネに対して溶接して取り付けることができる。
下部抵抗体については、図20左に描いた実施例では、上部抵抗体と同様の排水口カバーに似た形状のものを溶接して取り付けている。図20右に描いた実施例では、円形の板に小さい円状の孔を多数設けた板を下部抵抗体として溶接して取り付けている。また、図20の二つの実施例では、下部抵抗体の上部であって、コイルばねを構成する線にナットを多数通して設けている。ここでは、いずれも36個のナットを通して設けている。このナットはその内径がコイルばねを構成する線の外形よりも十分に大きいので、当該線に沿って自由に運動可能に設けてある。これらのナットは、コイルばねが振動及び揺動することによって、互いにぶつかりあう。それにより液状体及び泡を撹拌し、剪断する効果を有する。
また、コイルバネを振動及び揺動するためには、コイルばねの下部(解放された下端)がある程度の重量がある必要がある。その重量を構成するための重りの効果もある。
図21は、図20の上部抵抗体を横から見た図である。左右いずれも溶接によりコイルばねの上部(上端)にしっかりと取り付けられている。図21では、下部抵抗体がどのようなものかは、隠れていて見えない。ナットがいずれも多数(36個)設けられている様子が見えている。
図22は、図20及び図21に示した実施例における下部抵抗体をコイルばねの下方から見た様子を描いた図である。
図22左に示したのは、図20左、図21左に対応するものである。上部抵抗体を排水口カバーに似た形状のものにした実施例では、下部抵抗体も同様の形状のもの、つまり排水口カバーに似た形状のものにしている。排水口カバーに似た形状のものでは、長方形の孔の長手方向について、方向が意味を持つ可能性があると考えて、上部抵抗体と下部抵抗体とを両方とも、その方向が合うように調整している。
また、図22右に示したのは、図20右、図21右に対応するものである。上部抵抗体を茶こしに似た形状にした実施例では、下部抵抗体は、円板に多数の小さい円形の孔を設けたものとした。茶こしに似たメッシュ形状では、特に方向性が見いだせない。そこで、下部抵抗体も特に方向性のない孔の開け方としたものである。
上部抵抗体と、下部抵抗体との形状の組み合わせは、図20、図21、図22に描いたものに限られず、様々な形状のものがそれぞれ考えられ、それらの組み合わせも多数考えられる。
また、ナットを多数設けるかわりに、下部抵抗体を二枚重ねる、その二枚の間を少し離して空間を間に設ける。という実施例も考えられる。空間を設けるのは、その空間への液状体又は泡の出し入れを可能にすることにより、撹拌効果、剪断効果を高めるためである。
図23は、図20右、図21右、図22右に示したコイルばね(上部抵抗体、下部抵抗体と一体となったもの)を収納部に装着した状態を示す図である。図23左に描かれたコイルばね、すなわちテーブルの上に置かれた状態になっているコイルばねと比べると、収納部に装着した状態のコイルばねは、長さが長く見える。両者とも同じ長さなのであるが、収納部に装着した状態では、下部抵抗体や、複数のナットの重さでコイルばねが引っ張られるために長く見えている。
また、図23左の図では、コイルバネに上部抵抗体の重さがかかっているために縮んでいる。
なお、コイルばねの長さについて言うと、収納部に装着し、液状体を収納部に入れて開閉部を閉めた状態で人が、上下に振ったときに、下部抵抗体が収納部の底にぶつかる程度が望ましい。ぶつかることで、撹拌効果、剪断効果を発揮できるからである。そして、そのぶつかり具合は、勢い良くぶつかることが撹拌効果、剪断効果の観点からは望ましい。
なお、収納部の形状について言うと、図23に示す収納部の形状は、下に行くにつれて広がりをもつ形状である。その点において、図1から図9までに示した収納部が円筒形状であるのと異なる。液状体を撹拌し、泡立てた結果、できた泡は体積が大きくなると考えられるので、収納部の形状は、下に広がりを持つ形状のものが望ましい。
図24は、図20左、図21左、図22左に示したコイルバネ(上部抵抗体、下部抵抗体と一体となったもの)を収納部に装着した状態を示す図である。収納部に装着することで見かけの長さが長く見えるのは、前述の図20右、図21右、図22右に示したコイルバネの場合と同様である。またコイルバネの長さが、使用時に伸びた際に収納部の底につくぐらいが望ましいこと、勢いよくぶつかる程度がよいことも前述と同様である。
≪洗顔料を泡立てる場合について、抵抗体を設けた泡立て器の効果を、従来の市販品と比較する≫
図25から図30は、チューブ入りの洗顔料を泡立てる場合に、本発明に係る抵抗体を設けた泡立て器を用いて行う場合の効果と、従来の市販品を用いる場合の効果とを比較する図である。図25(a)から、図28(x)までは、アルファベットの順に、動画から抽出した静止画写真である。図25から図28において、使用者の衣服(Tシャツ)にプリントされた文字については、本発明とは無関係であるので、判読不能になるように加工してある。
ここで、従来の市販品と呼ぶのは、2019年(平成31年)2月ごろから、いわゆる百円均一ショップにて販売されている泡立て器のことである。この泡立て器は、プラスチック製の円筒形の容器に蓋がついている。そして、蓋の中央には穴が開いており、蓋を閉めた状態でプラスチックの棒を上げ下げできるようになっている。プラスチックの棒の先には、容器の内径よりもやや小さい径を有する円板が、その中央に前記棒が位置するように取り付けられており、その円板には、多数の円形の孔が空いている。泡立てたいもの、または撹拌したいものをこの円筒形の容器に入れ、多数の円形の孔の空いた円板の中央に棒が付いたものを入れる。そして、前記棒が蓋の孔から外に出るように注意しつつ、蓋を閉める。蓋を押さえつつ、棒を上下に何度も上下運動させる。すると、中に入れたものが撹拌され、入れたものの性質に応じて、泡立てることができる。
図25(a)は、水(水道水)を従来の市販品泡立て器に15ミリリットル入れる様子を示している。図25(b)は、本発明に係る抵抗体を設けた泡立て器に15ミリリットルの水(水道水)を入れる様子を示している。
図25(c)は、チューブ入りの洗顔料をチューブから絞り出して、従来の市販品泡立て器の円板の下側(容器の底に向かう側)に3センチほどの長さにわたって、つけた様子を示している。
図25(d)は、本発明に係る抵抗体を設けた泡立て器の下部抵抗体の下側(収納部の底に向かう側)にも、同量の洗顔料を付けた様子を示している。
その後、従来の市販品泡立て器の円板は、容器にセットして蓋を閉める。本発明に係る抵抗体を設けた泡立て器は収納部にセットする。
図25(e)は、使用者が従来の市販品泡立て器の蓋を左手で押さえつつ、右手で円板につながる棒を上下運動させる様子を示している。ここでは、150回数えて上下運動させている。
図25(f)は、上下運動させるのを終えて、泡立っている様子を示している。
図26(g)及び図26(h)は、本発明に係る抵抗体を設けた泡立て器の開閉部を閉めて、使用者が上下に振る運動(振動及び揺動)をさせている様子を示している。下部抵抗体が収納部の底に激しくぶつかって撹拌効果、剪断効果が発揮されるようにしっかりと上下運動をさせる。上下運動をさせる回数は、150回である。150回の上下運動を終えるころには、できた泡の弾力性により、抵抗体を上下運動させるのが困難になるのを使用者は感じることができた。
図26(i)は、従来の市販品泡立て器、本発明の抵抗体を設けた泡立て器のいずれも、泡立てる作業を終えた様子を示す。
図26(j)は、従来の市販品泡立て器にできた泡をスプーンを用いて取り出す様子を示している。図26(k)は、取り出した泡の全体を示す。
図26(l)は、本発明の抵抗体を設けた泡立て器の内部にできた泡を取り出し始める様子を示している。最初しばらくのうちは、開閉部のキャップを取り外して押し出すことにより泡を出すことができる。
図27(m)では、もはや開閉部のキャップを取り外しただけでは押し出すことができなくなった状態を示す。
図27(n)では、収納部の中からコイルばねとその上下にある抵抗体とを一体的に取り外した様子を示している。
図27(o)では、収納部の中にある泡をスプーンを用いて取り出している。
図27(p)では、収納部の中からすぷーで取り出した泡を、さきに開閉部のキャップから押し出して出た泡に付け足している様子を示す。
図27(q)では、収納部から取り出したコイルばね(上下の抵抗体と一体のもの)を、数回上下に振っている様子を示す。端をつかんで軽く上下に振動させる。
そして、コイルばねを縮ませる。すると図27(r)に示すようにコイルばねの内部にある泡が外に出てくる。その泡をスプーンで集めることができる。
図28(s)では、コイルばねから取り出した泡をさきほどの泡の山に付け足している様子を示す。
図28(t)では、二つの泡の山ができている様子を示す。向かって右が従来の市販品泡立て器でできた泡の山である。向かって左が本発明の抵抗体を設けた泡立て器でできた泡の山である。
図28(u)から図28(x)までは、二つの泡の弾力性の違いを示すために、それぞれの泡の上部に10円玉を静かに置いた様子を示す。
従来の市販品泡立て器でできた泡では、3秒で5ミリメートル、5秒で15ミリメートル、10秒で40ミリメートル沈んでテーブルの上まで10円玉が落ちた。
本発明の抵抗体を設けた泡立て器では、3秒で3ミリメートル、5秒で5ミリメートル、10秒で7ミリメートル沈んだが、テーブルの上まで達するのに、3分ほどの時間がかかった。
このことから本発明の抵抗体を設けた泡立て器では、弾力性の強い泡、コシの強い泡ができることがわかる。
図29は、10円玉が落ちた後の泡の形状を上から見た様子を示す。図29の上が本発明の抵抗体を設けた泡立て器でできた泡であり、図29の下が従来の市販品泡立て器でできた泡である。本発明のものでは、10円玉が通ったあとの孔がくっきりと残る。従来のものでは、10円玉が通った孔はほとんど消えてしまう。このことは、本発明の泡立て器による泡が弾力性が強いこと、コシの強いことを示している。
図30は、図29のさらに10秒後の様子を示す。図30右が本発明の泡立て器によるものであり、図30左が従来品によるものである。10円玉の見え方から、その通ったあとがどれだけ残っているかがわかる。
≪収納部をジャバラ構造にする≫
図31及び図32は、収納部110をジャバラ構造(アコーディオン構造)にした例を示す図である。図31は、泡立ての際の状態(伸ばした状態)を示す。図32(a)(b)は、できた泡を取り出す状態(縮めた状態)を示す。ジャバラ構造(アコーディアオン構造)は、伸びた状態でも縮んだ状態でも内容物が折りたたみ部分からもれないように形成される。また、下方に行くにつれて広がりをもつ形状が望ましい。できた泡を収納する空間を確保するためである。
図31及び図32では、開閉部の蓋を描くのを省略してある。
ジャバラ構造を有することにより、泡を取り出すときには、縮めることができるので、中の泡を取り出しやすい。また、泡を作るためのコイルばねの上下運動をさせるときにも、ジャバラ構造の部分を適宜縮ませることで、コイルばねの下部抵抗体が収納部の底にぶつかって剪断効果をだすことができるように用いることもできる。
≪抵抗体にコイルばねを突き通す穴を2個設ける≫
図33は、上部抵抗体150、下部抵抗体160をそれぞれ、泡を通す多数の穴と、コイルばね20を突き通す二つの突き通し穴151、152、161、162を設けたものとし、コイルばね20を構成する線にナット140を多数設けた例を示す図である。
コイルばね20は、ここでは、端の部分がばねの二巻目(となりの巻き)とは、離れているものとする。そのコイルばね20の上端の部分を上部抵抗体150の突き通し穴151に通してから、さらに突き通し穴152に通して、コイルばね20の上から数えて一巻き分を一周させる。すると、コイルばね20の一巻き目の他の部分が上部抵抗体150に当接して、上部抵抗体150とコイルばねとが、組み合わされて一体化する。
同様に、コイルばね20の下端の部分を下部抵抗体160の突き通し穴161に通してから、さらに突き通し穴162に通して、コイルばね20の下から数えて一巻き分を一周させる。すると、コイルばね20の一巻き目の他の部分が下部部抵抗体160に当接して、上部抵抗体160とコイルばねとが、組み合わされて一体化する。
ここで、上部抵抗体150及び下部抵抗体160には、コイルばね20の上端部、下端部の一巻き目の他の部分が当接するための支えとなるつば状の部分が設けられることが望ましい。二つの突き通し穴のほかにもう一か所において、コイルばねが当接することにより、三点固定により安定することとなるからである。
なお、コイルバネ20には、下方に近い部分にあらかじめ、多数のナット140が挿入されており、おもりの機能を果たす。
このようにして、コイルばね20と、上部抵抗体150、下部抵抗体160とが一体的に組み立てられたものを収納部10に収納する。このとき、収納部10の口の部分には、上部抵抗体150が引っかかる構造となっている。開閉部11(キャップ)を閉じることで、上部抵抗体150は、収納部10の上部に固定されて、コイルばね20、下部抵抗体160が、振動及び揺動が可能な状態となる。
図34は、上部抵抗体150、下部抵抗体160をそれぞれ、泡を通す多数の穴と、コイルばねを突き通す二つの突き通し穴151,152,161、162を設けたものとし、コイルばね20を構成する線にナット140を多数設けたものをジャバラ構造の容器110に収める例を示す図である。
ここで、上部抵抗体150、コイルバネ20、ナット140、下部抵抗体160を一体的に組み立てることは、図33に示した実施例と同様である。
そして、収納部としてジャバラ構造を有するものを用いることは、図31及び図32に示したものと同様である。
図34では、開閉部を管を有する開閉部111a又は111bとしている。開閉部111aは、上向きに開放された管を有している。開閉部111bは、管がおよそ直角に曲がっており、その先端は、横向きに開放している。
これらの管を有する開閉部を用いる場合には、泡立てる操作をする際に、操作者の指先で管の先を押さえて内容物が出ないようにする。または、管の先にキャップをつけて内容物が出ないようにする。
図35は、ジャバラ構造の収納部(容器)110にコイルばね20、ナット140、上部抵抗体150、下部抵抗体160を組み合わせたものを収納し、管を有する開閉部111bを取り付けた状態を示す図である。
今、泡立てる操作を終えて、容器110をテーブル上に置いた状態だとする。この状態では、ジャバラ構造を有する収納部(容器)110の内部には、泡立てる操作でできた泡が収納されている。
図36は、図35の泡立て器で泡立てた後に、開閉部111bを上から押して、泡が出てくる様子を示す図である。ジャバラ構造を有する収納部110が縮むことにより、中にある泡は、開閉部111bの管の先から出てくる。図36で、太い白抜き矢印は、操作する人が指で上から押すことを示している。管の先から出ている矢印は、泡が出てくることを示している。
収納部110をテーブルに置いた状態で、操作者は、片方の手で収納部111bを上から下に向かって押す。そして、もう一方の手で管の先から出てくる泡を受け止める。これにより、必要な泡をその分量だけ出すことが可能となる。
油相を水相に分散させて用いるドレッシングタイプの調味料の泡立て器又は容器として利用可能である。また、薄力粉などの粉を水に分散させる(溶かす)際に用いる泡立て器又は容器として利用可能である。牛乳を泡立てる泡立て器として利用可能である。さらにまた、食材に限らず、建設用資材、洗剤、整髪料、洗顔液、洗顔料、ボディソープなど、粉又は油を水に分散させて用いる際の泡立て器又は容器として利用可能である。さらに、産業機械油類の撹拌にも応用可能である。
1 液状体の泡立て器
10 収納部
11 開閉部
12 内ぶた
20 コイルばね
31 下部開閉部
110 ジャバラ構造を有する収納部
111a,111b 管を有する開閉部
140 ナット
150 上部抵抗体
151,152,161,162 突き通し穴
160 下部抵抗体

Claims (7)

  1. 分散させる物と液体とが混合された状態の液状体を収納し、振ることにより前記分散させる物を前記液体に分散させ、さらに泡立てることを実現する泡立て器であって、
    前記液状体及びそれを泡立てた泡を収納する上下に延びる収納部と、
    前記液状体を出し入れすべく、前記収納部の上部に設けられた開閉部と、
    前記収納部の内部であって、上部に固定され、下部は解放され、前記収納部の内側の高さの60%から80%の長さを有し、振動及び揺動が可能なコイルばねと、
    前記コイルばねの下部に取り付け、前記液状体及び泡を部分的に通過させるとともに、前記コイルばねの振動及び揺動のための重りとなる下部抵抗体と
    を有し、
    前記コイルばねの下部抵抗体よりも上であって、前記コイルばねを構成する線には、当該線に沿って自由に移動可能なナットを複数設けたことを特徴とする泡立て器。
  2. さらに、
    前記コイルばねの上部に、前記液状体及び泡を部分的に通過させる上部抵抗体を、前記開閉部との間に空間を設けるように取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載された泡立て器。
  3. 前記収納部は、下部が広くなっており、前記泡立てた泡を収納する空間を構成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された泡立て器。
  4. 前記収納部は、ジャバラ構造を有し、上下に伸び縮み可能であることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載された泡立て器。
  5. 前記コイルばねは、前記下部抵抗体及び前記上部抵抗体と一体的に形成されて、それらが一体として、前記開閉部を通して取外し可能であることを特徴とする請求項2に記載された泡立て器。
  6. 前記下部抵抗体又は前記上部抵抗体が、前記コイルばねを回転させて突き通す突き通し穴を2個有しており、前記コイルばねは、突き通し穴を通すことにより前記下部抵抗体又は前記上部抵抗体と一体的に組み立てられて、それらが一体として、前記開閉部を通して取外し可能であることを特徴とする請求項2に記載された泡立て器。
  7. 前記開閉部には、泡立ててできた泡を取り出すための管を設けたことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載された泡立て器。
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