JP6702377B2 - アルキルメタロキサン化合物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、アルキルメタロキサン化合物及びその製造方法に関する。
オレフィン類の重合触媒として、主触媒であるメタロセン化合物をメチルアルミノキサン(MAO)等の助触媒とともに用いる技術が知られている。このような重合触媒を用いると、一般的には分子量分布の狭いポリオレフィンが得られる。他方、分子量分布の広いポリオレフィンは、高分子量域においては耐衝撃性、耐熱性等の物性が向上し、低分子量域においては成型性の改善に寄与することが知られている。分子量分布の広いポリオレフィンの製造方法として、複数種のメタロセン化合物を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
米国特許4935474号明細書 特開平06−322014号公報
本開示に係る一態様は、メタロセン化合物と組合せて分子量分布の広いポリオレフィンを製造可能なアルキルメタロキサン化合物及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための具体的手段は以下の通りであり、本発明は以下の態様を包含する。第一態様は、トリアルキルガリウムと、トリアルキルアルミニウムと、水とを反応させることを含む、アルキルメタロキサン化合物の製造方法である。
第二態様は、アルキルアルミノキサン構造単位と、アルキルガロキサン構造単位とを含むアルキルメタロキサン化合物である。
第三態様は、前記アルキルメタロキサン化合物を含むメタロセン触媒用の助触媒である。
第四態様は、前記アルキルメタロキサン化合物と、メタロセン化合物とを含むオレフィン重合触媒である。
第五態様は、前記オレフィン重合触媒と、オレフィン化合物とを接触させることを含む、ポリオレフィンの製造方法である。
本開示に係る一態様によれば、メタロセン化合物と組合せて分子量分布の広いポリオレフィンを製造可能なアルキルメタロキサン化合物及びその製造方法を提供することができる。
本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための、アルキルメタロキサン化合物及びその製造方法等を例示するものであって、本発明は、以下に示すアルキルメタロキサン化合物及びその製造方法等に限定されない。
<アルキルメタロキサン化合物>
本実施形態に係るアルキルメタロキサン化合物は、アルキルアルミノキサン構造単位と、アルキルガロキサン構造単位とを含む。アルキルメタロキサン化合物がアルキルアルミノキサン構造とアルキルガロキサン構造の両方を有することで、一般的なメタロセン化合物と組合せてオレフィン重合に適用する場合であっても、分子量分布の広いポリオレフィンを製造することが可能になる。
これは例えば以下のように考えることができる。メタロセン化合物の助触媒として一般的に用いられるメチルアルミノキサン(MAO)とメタロセン化合物とを組合せてオレフィン重合触媒を構成すると、シングルサイト触媒として作用するため、分子量分布の狭いポリオレフィンが得られる。これに対して助触媒であるアルキルメタロキサン化合物が、金属元素としてアルミニウムに加えてガリウムを含むことで、メタロセン化合物との組合せがマルチサイト触媒として作用するため、単一種のメタロセン化合物と組合せてオレフィン重合触媒を構成する場合であっても、分子量分布の広いポリオレフィンが得られると考えられる。
また、本実施形態に係るアルキルメタロキサン化合物は、溶媒に対する溶解性が低いことから、重合により得られるポリマーの反応器への付着(ファウリング)を抑制することが期待できる。
従来、アルキルメタロキサン化合物の1種であるアルキルガロキサンは、メタロセン化合物の助触媒となり得るとの知見はあったものの、実用的な触媒活性を示した例は知られていなかった。本実施形態に係るアルキルメタロキサン化合物は、アルキルアルミノキサン構造単位と、アルキルガロキサン構造単位との両方を分子中に含んで形成される化合物であり、アルキルアルミノキサン単独としての触媒活性以上の触媒活性を示すことができる。
アルキルアルミノキサン構造単位は、例えば以下の部分構造式(1)で表され、アルキルガロキサン構造単位は、例えば以下の部分構造式(2)で表される。
Figure 0006702377
式中、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数1から6のアルキル基を示す。R又はRで示されるアルキル基は、直鎖状、又は分岐鎖状のいずれであってもよい。またアルキル基は環構造を有していてもよい。炭素数1から6のアルキル基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、シクロプロピルエチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、シクロヘキシル基等を挙げることができる。R又はRのアルキル基の炭素数は、重合活性の点から好ましくは1から4であり、より好ましくは1から3である。
アルキルメタロキサン化合物は、アルキルアルミノキサン構造単位及びアルキルガロキサン構造単位を、それぞれブロック構造で含んでいてもよく、ランダムに含んでいてもよい。またアルキルメタロキサン化合物を構成するアルキルアルミノキサン構造単位及びアルキルガロキサン構造単位は、それぞれが1種のみであってもよく、2種以上の組合せであってもよい。アルキルアルミノキサン構造単位又はアルキルガロキサン構造単位が2種以上の組合せの場合、例えば、異なるアルキル基を有するアルキルアルミノキサン構造単位又はアルキルガロキサン構造単位を組合せることができる。
アルキルメタロキサン化合物は、その中に含むアルキルアルミノキサン構造単位の総数に対するアルキルガロキサン構造単位の総数の比が、助触媒活性の観点から、例えば0.001以上、好ましくは0.002以上、より好ましくは0.003以上、さらに好ましくは0.005以上であり、また例えば1.7以下、好ましくは1.1以下、より好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.5以下である。メタロキサン化合物におけるアルキルアルミノキサン構造単位数に対するアルキルガロキサン構造単位数の比は、上記に限られず目的等に応じて適宜選択されてもよい。
アルキルメタロキサン化合物中のガリウムの含有率は、重合活性の観点から、例えば0.05重量%以上、好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.2重量%以上であり、また例えば61重量%以下、好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下である。またアルキルメタロキサン化合物中のアルミニウムの含有率は、重合活性の観点から、例えば14重量%以上、好ましくは18重量%以上、より好ましくは20重量%以上であり、また例えば43重量%以下、好ましくは40重量%以下、より好ましくは38重量%以下である。
アルキルメタロキサン化合物は、アルキルアルミノキサン構造単位及びアルキルガロキサン構造単位に加えて、他のアルキルメタロキサン構造単位をさらに含んでいてもよい。他の構造単位としては、アルキルボロキサン構造単位等を挙げることができる。
アルキルメタロキサン化合物は、例えばプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルによりアルキル基の存在を確認することができる。またアルミノキサン構造及びガロキサン構造の存在は、例えば赤外線吸収(IR)スペクトルにより、600cm−1前後の特徴的な吸収により確認することができる。更にアルキルメタロキサン化合物中のガリウム及びアルミニウムの含有率は、例えば誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析により測定することができ、炭素及び水素の含有率は元素分析装置により測定することができる。なお、アルキルメタロキサン化合物は、例えば以下に述べる製造方法により効率的に製造することができる。
<アルキルメタロキサン化合物の製造方法>
アルキルメタロキサン化合物の製造方法は、トリアルキルガリウムと、トリアルキルアルミニウムと、水とを反応させることを含む。トリアルキルガリウム及びトリアルキルアルミニウムを、水分子を媒介して反応させることにより、アルキルガロキサン構造単位とアルキルアルミノキサン構造単位とを含み、これらが直接結合した部分構造を含むアルキルメタロキサン化合物が効率良く製造される。得られるアルキルメタロキサン化合物は、メタロセン化合物と共にオレフィン重合活性を有する触媒を構成することができる。
製造方法に用いられる、トリアルキルアルミニウムは例えば下記構造式(3)で表され、トリアルキルガリウムは下記構造式(4)で表される。
Figure 0006702377
式(3)において、R、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数1から6のアルキル基を示す。R、R及びRは同一であっても異なっていてもよい。また、R、R及びRはそれぞれ独立して、式(1)におけるRと同義であってもよい。式(4)において、R、R及びRはそれぞれ独立して、炭素数1から6のアルキル基を示す。R、R及びRは同一であっても異なっていてもよい。また、R、R及びRはそれぞれ独立して、式(2)におけるRと同義であってもよい。
アルキルメタロキサン化合物の製造方法では、必要に応じて溶媒を用いてもよい。溶媒としては例えばトルエン等の芳香族炭化水素系溶剤、n−ヘキサン等の非芳香族炭化水素系溶剤等を挙げることができる。また使用する溶媒は脱水処理されていてもよい。メタロキサン化合物の製造方法における反応温度は、例えば−20℃以上100℃以下、好ましくは−10℃以上50℃以下である。また反応時間は、例えば1時間以上、好ましくは3時間以上であり、また例えば30時間以下、好ましくは20時間以下である。アルキルメタロキサン化合物の製造方法における雰囲気は、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気とすることができる。
アルキルメタロキサン化合物の製造方法におけるトリアルキルガリウムの使用量とトリアルキルアルミニウムの使用量は、目的とするアルキルメタロキサン化合物の組成に応じて適宜選択すればよい。製造方法に使用するトリアルキルガリウム(TAG)のトリアルキルアルミニウム(TAA)に対するモル比(TAG/TAA)は、例えば0.5以上2.0以下、好ましくは0.7以上1.1以下である。
アルキルメタロキサン化合物の製造方法における水の使用量は、製造効率の観点から、トリアルキルガリウムに対するモル比(水/TAG)として、例えば2以下、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.1以下であり、また例えば0.9以上、好ましくは0.95以上、より好ましくは0.98以上である。
アルキルメタロキサン化合物は、具体的には例えば、トリアルキルガリウムと水とを反応させて部分加水分解物を得ることと、前記部分加水分解物とトリアルキルアルミニウムとを反応させることとを含む製造方法で製造することができる。予めトリアルキルガリウムを水と反応させて、例えばジアルキルガリウムヒドロキシドを含む部分加水分解物を得て、得られた部分加水分解物とトリアルキルアルミニウムとを反応させることで、所望のアルキルメタロキサン化合物を効率的に製造することができる。
トリアルキルガリウムと水との反応温度は、例えば−20℃以上50℃以下、好ましくは−10℃以上10℃以下である。また反応時間は、例えば1時間以上、好ましくは3時間以上であり、また例えば30時間以下、好ましくは20時間以下である。
部分加水分解物とトリアルキルアルミニウムとの反応温度は、例えば−20℃以上100℃以下、好ましくは−10℃以上50℃以下である。また反応時間は、例えば1時間以上、好ましくは3時間以上であり、また例えば30時間以下、好ましくは20時間以下である。部分加水分解物とトリアルキルアルミニウムとの反応では、必要に応じて熱処理を行ってもよい。熱処理の温度は例えば40℃以上200℃以下、好ましくは50℃以上100℃以下である。熱処理時間は例えば1時間以上20時間以下、好ましくは2時間以上12時間以下である。
<メタロセン触媒用助触媒>
メタロセン触媒用の助触媒は、前記アルキルメタロキサン化合物の少なくとも1種を含む。前記アルキルメタロキサン化合物を含む助触媒は、例えばオレフィン重合の主触媒となるメタロセン化合物を活性化する。
メタロセン触媒用の助触媒は、前記アルキルメタロキサン化合物に加えて、メタロセン化合物を活性化するその他の化合物を更に含んでいてもよい。その他の化合物としては例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−イソブチルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等のアルキルアルミニウムハライド;ジメチルフェニルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボロン、トリス(ペンタブロモフェニル)ボロン等のホウ素化合物等を挙げることができる。
助触媒が、前記アルキルメタロキサン化合物以外のその他の化合物を含む場合、そのアルキルメタロキサン化合物に対する含有率は、例えば99重量%以下、好ましくは20重量%以下、より好ましくは1重量%未満であり、また例えば0.01重量%以上である。
<オレフィン重合触媒>
オレフィン重合触媒は、前記アルキルメタロキサン化合物の少なくとも1種とメタロセン化合物の少なくとも1種とを含む。オレフィン重合触媒では、例えばメタロセン化合物の助触媒としてアルキルメタロキサン化合物が機能することで、優れたオレフィン重合活性を示すことができる。オレフィン重合触媒は、ホモポリマーの製造に適用することで、例えば分子量分布の広いポリオレフィンを効率的に製造することができる。またコポリマーの製造に適用することで、例えば立体規則性を有するポリオレフィンを効率的に製造することができる。
オレフィン重合触媒が含むアルキルメタロキサン化合物の詳細については、既述の通りである。アルキルメタロキサン化合物は1種単独でも、2種以上を組合せて用いてもよい。またオレフィン重合触媒は、必要に応じて前記アルキルメタロキサン化合物以外のアルキルメタロキサン化合物を更に含んでいてもよい。具体的には例えば、アルキルアルミノキサン構造単位からなるアルキルメタロキサン化合物等を含んでいてもよい。
メタロセン化合物は、2個のシクロペンタジエニルアニオンをη−配位子として有する有機金属錯体である。メタロセン化合物を構成する金属としては、ジルコニウム、チタン、ハフニウム等の第4族元素を挙げることができる。メタロセン化合物を構成する金属は、重合活性の観点から、ジルコニウム及びチタンの少なくとも一方を含むことが好ましく、メタロセン化合物がジルコノセン又はチタノセンであることもまた好ましい。η−配位子はシクロペンタジエニルアニオン自体に限られず、インデニルアニオン、ペンタメチルシクロペンタジエニルアニオン等であってもよい。また2個のη−配位子は任意の連結基で連結されていてもよい。メタロセン化合物は、η−配位子に加えて水素原子又は置換基を有していてもよい。置換基としては塩素、臭素等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基等のアルキル基、フェニル基等のアリール基、トリメチルシリル基等の置換シリル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基等のアルコキシ基などが挙げられる。
メタロセン化合物の具体例としては、例えば、国際公開WO2010/055652号公報、国際公開WO2004/081064号公報、特開平3−163088号公報等に記載されているメタロセン化合物を挙げることができる。メタロセン化合物は1種単独でも、2種以上を組合せて用いてもよい。
オレフィン重合触媒におけるアルキルメタロキサン化合物のメタロセン化合物に対するモル比は、例えば0.1以上、好ましくは10以上であり、また例えば100,000以下、好ましくは20,000以下である。
オレフィン重合触媒で重合されるオレフィン化合物としては、エチレン、直鎖状または分岐鎖状のα−オレフィン、環状オレフィン、α,β−不飽和カルボン酸及びその塩、α,β−不飽和カルボン酸エステル、ビニルエステル、不飽和グリシジル、芳香族ビニル化合物等を挙げることができ、これらからなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。オレフィン化合物は1種単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いてもよい。
直鎖状または分岐鎖状のα−オレフィンは、例えば炭素数3から20、好ましくは炭素数3から10の直鎖状または分岐状のα−オレフィンであり、具体的にはプロピレン、1−ブテン、2−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等を挙げることができる。
環状オレフィンは、例えば炭素数3から30、好ましくは炭素数3から20の環状オレフィンであり、具体的にはシクロペンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、テトラシクロドデセン、2−メチル1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン等を挙げることができる。
α,β−不飽和カルボン酸は、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、ビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水物等を挙げることができる。またその塩としては、これらのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などの金属塩を挙げることができる。α,β−不飽和カルボン酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル等を挙げることができる。ビニルエステルとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル等を挙げることができる。不飽和グリシジルとしては、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸モノグリシジルエステル等を挙げることができる。
芳香族ビニル化合物としては、スチレン;o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o,p−ジメチルスチレン、o−エチルスチレン、m−エチルスチレン、p−エチルスチレン等のモノ又はポリアルキルスチレン;メトキシスチレン、エトキシスチレン、ビニル安息香酸、ビニル安息香酸メチル、ビニルベンジルアセテート、ヒドロキシスチレン、o−クロロスチレン、p−クロロスチレン、ジビニルベンゼン等の官能基含有スチレン誘導体;3−フェニルプロピレン、α−メチルスチレン等を挙げることができる。
オレフィン重合触媒は、必要に応じて、アルキルメタロキサン化合物以外の助触媒を更に含んでいてもよい。アルキルメタロキサン化合物以外の助触媒の具体例等については既述の通りである。
オレフィン重合触媒は、例えばアルキルメタロキサン化合物とメタロセン化合物とを混合することで得ることができる。またアルキルメタロキサン化合物とオレフィン化合物の混合物にメタロセン化合物を加えて調製してもよい。
<ポリオレフィンの製造方法>
ポリオレフィンの製造方法は、前記オレフィン重合触媒と、オレフィン化合物とを接触させることを含む。前記オレフィン重合触媒を用いることで、所望のポリオレフィンを効率的に製造することができる。
ポリオレフィンは、アルキルメタロキサン化合物及びメタロセン化合物を含むオレフィン重合触媒と、所望のオレフィン化合物とを接触させることで製造することができる。またアルキルメタロキサン化合物とオレフィン化合物の混合物にメタロセン化合物を添加してポリオレフィンを製造してもよい。
ポリオレフィンの製造方法において、オレフィン重合触媒に含まれるアルキルメタロキサン化合物の使用量は、例えば溶媒中の濃度として10−7mmol/l以上、好ましくは10−5mmol/l以上であり、また例えば10mmol/l以下、好ましくは10mmol/l以下である。また、ポリオレフィン製造時の圧力は、常圧であっても常圧より高い圧力であってもよい。常圧もしくは常圧より高い圧力で製造する場合、その圧力は例えば20MPa以下、好ましくは10MPa以下の範囲である。
オレフィン重合触媒とオレフィン化合物の接触温度は、例えば−50℃以上200℃以下であり、好ましくは−20℃以上100℃以下である。
ポリオレフィンの製造方法においては、オレフィン化合物として、例えばエチレン、α−オレフィン等を用いることで、分子量分布の広いポリオレフィンを製造することができる。得られるポリオレフィンの分子量分布は、例えばMw/Mnが2.8以上、好ましくは3以上であり、また例えば12以下である。ここでMwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて標準ポリスチレン換算で算出される。またオレフィン化合物として例えば、スチレン等の芳香族ビニル化合物と、エチレン又はα−オレフィンとを用いることで、立体規則性を有するエチレン又はα−オレフィンと、スチレン等の芳香族ビニル化合物との共重合体を得ることができる。得られる共重合体のアイソタクティックダイアッド分率は、例えば0.5以上、好ましくは0.7以上である。また、得られる共重合体中の芳香族ビニル化合物の含有率は、例えば、30モル%以上80モル%以下である。ここで、エチレン又はα−オレフィンと芳香族ビニル化合物との共重合体の製造に用いられるメタロセン化合物は、重合活性の観点から、チタンを含むことが好ましく、チタノセンであることがより好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の各実施例及び比較例で得られた触媒成分であるアルキルメタロキサン化合物の分析は以下の手段によって実施した。
(1)核磁気共鳴(NMR)スペクトル測定
NMRスペクトルは、Varian NMR System 600により、重ジメチルスルホキシド溶媒を用い、テトラメチルシラン(TMS)を基準として測定した。
(2)赤外吸収(IR)スペクトル測定
赤外分光法によるIRスペクトルの測定は、サーモフィッシャーサイエンティフィック社製Nicolet iS5 FT−IRで行った。
(3)ガリウム(Ga)及びアルミニウム(Al)の含有量分析
アルキルメタロキサン化合物中のGa及びAlの含有量は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法により決定した。具体的には、アルキルメタロキサン化合物を塩酸で加水分解後に、GaとAlのそれぞれ標準試料を使用してSIIナノテク社製のICP発光分光分析装置(SPS3100)を用いて室温で測定した。
(4)炭素(C)及び水素(H)の含有量分析
元素分析装置(Perkin Elmer社製「2400II」)を用いて、CH元素分析を行い、炭素原子と水素原子の含有量を算出した。
また以下の各実施例及び比較例で得られたポリオレフィン(重合体)の分析は以下の手段によって実施した。
(1)NMR測定
NMRスペクトルは、Varian NMR System 600により、重クロロホルムまたは重1,1,2,2−テトラクロロエタンを用い、TMSを基準として測定した。ピーク面積の定量を行う13C−NMRスペクトル測定は、NOEを消去するプロトンゲーテッドデカップリングにより行った。重合体中のスチレン含量は、H−NMR測定によりTMSを基準としてフェニル基由来のピーク(6.0から7.5ppm)とアルキル基由来のプロトンピーク(0.5から3ppm)の強度比較で行った。なお、NMRスペクトルの帰属は、Macromolecules,vol.13,849−852(1980)及び特開平9−309925号公報の帰属を参考に行った。
(2)分子量測定
実施例中の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて標準ポリスチレン換算の重量平均分子量及び数平均分子量を求めた。具体的にはo―ジクロロベンゼンを溶媒として、東ソー社製HLC−8321GPC/HTを用いて測定した。
(実施例1)
アルキルメタロキサン化合物(触媒成分A)の合成
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、トリメチルガリウムのトルエン溶液を6mL(トリメチルガリウムとして26mmol含む)及び脱水トルエンを16mL加え、−5℃に冷却して撹拌した。次いで、一晩窒素で脱気した脱酸素水0.5g(28mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整して滴下し、−5℃のまま窒素雰囲気下で17時間撹拌を続けた。その後、0℃に昇温してトリメチルアルミニウムのトルエン溶液(シグマアルドリッチ社製)26mL(トリメチルアルミニウムとして26mmol含む)をゆっくりと2時間かけて滴下し、0℃を維持したままさらに2時間撹拌を続けた。60℃に昇温して10時間反応させた。その後、減圧下で溶媒を留去して白色の粉末を2.3g得た。収率は、アルミニウム換算で103%であった。
得られたアルキルメタロキサン化合物について赤外線吸収(IR)スペクトルを測定した。主要なピークを下記に示す。また、得られたアルキルメタロキサン化合物の元素分析値(重量%)を下記に示す。
IR:2954cm−1、1207cm−1、1018cm−1、651cm−1
元素分析値 C:23.9%、H:6.36%、Ga:9.6%、Al:32.2%
次に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、上記で得られたアルキルメタロキサン化合物を加え、脱水トルエン85mL中、室温(25℃)で30分間撹拌した後、グラスフィルターG4でろ過した。得られたろ液について、ICP発光分光分析法によりGaとAl含量を分析したところ、いずれも検出されなかった。これによりアルキルメタロキサン化合物のトルエンに対する溶解度が低いことを確認した。
(実施例2)
アルキルメタロキサン化合物(触媒成分B)の合成
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、トリメチルガリウムのトルエン溶液を10mL(トリメチルガリウムとして43mmol含む)及び脱水トルエンを30mL加え、−5℃に冷却して撹拌した。次いで、一晩窒素で脱気した脱酸素水0.77g(43mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整して滴下し、−5℃のまま窒素雰囲気下で16時間撹拌を続けた。その後、0℃に昇温してトリメチルアルミニウムのトルエン溶液(シグマアルドリッチ社製)44mL(トリメチルアルミニウムとして43mmol含む)をゆっくりと4時間かけて滴下し、0℃を維持したままさらに1時間撹拌を続けた。60℃に昇温して10時間反応させた。その後、減圧下で溶媒を留去して白色の粉末を3.7g得た。収率は、Al換算で109%であった。
得られたアルキルメタロキサン化合物の赤外線吸収(IR)スペクトルの主要ピークと、元素分析値を下記に示す。
IR:2945cm−1、1209cm−1、655cm−1
元素分析値 C:26.4%、H:6.13%、Ga:6.4%、Al:34.4%
(実施例3)
アルキルメタロキサン化合物(触媒成分C)の合成
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、トリメチルガリウムのトルエン溶液を12mL(トリメチルガリウムとして52mmol含む)及び脱水トルエンを36mL加え、−5℃に冷却して撹拌した。次いで、一晩窒素で脱気した脱酸素水0.95g(53mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整して滴下し、−5℃のまま窒素雰囲気下で15時間撹拌を続けた。その後、0℃に昇温してトリメチルアルミニウムのトルエン溶液(シグマアルドリッチ社製)62mL(トリメチルアルミニウムとして62mmol含む)をゆっくりと4.5時間かけて滴下し、0℃を維持したままさらに30分撹拌を続けた。60℃に昇温して10時間反応させた。その後、減圧下で溶媒を留去して白色の粉末を4.2g得た。収率は、Al換算で77%であった。
得られたアルキルメタロキサン化合物の赤外線吸収(IR)スペクトルの主要ピークと、元素分析値を下記に示す。
IR:2946cm−1、1209cm−1、1002cm−1、648cm−1
元素分析値 C:28.3%、H:7.48%、Ga:0.4%、Al:30.4%
(実施例4)
アルキルメタロキサン化合物(触媒成分D)の合成
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、トリメチルガリウムのトルエン溶液を7mL(トリメチルガリウムとして30mmol含む)及び脱水トルエンを21mL加え、−5℃に冷却して撹拌した。次いで、一晩窒素で脱気した脱酸素水0.55g(31mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整して滴下し、−5℃のまま窒素雰囲気下で16時間撹拌を続けた。その後、0℃に昇温してトリメチルアルミニウムのトルエン溶液(シグマアルドリッチ社製)35mL(トリメチルアルミニウムとして36mmol含む)をゆっくりと2時間かけて滴下し、0℃を維持したままさらに2時間撹拌を続けた。60℃に昇温して10時間反応させた。その後、減圧下で溶媒を留去して白色の粉末を2.8g得た。収率は、Al換算で90%であった。
得られたアルキルメタロキサン化合物の赤外線吸収(IR)スペクトルの主要ピークと、元素分析値を下記に示す。
IR:2942cm−1、1211cm−1、996cm−1、641cm−1
元素分析値 C:31.5%、H:7.37%、Ga:1.4%、Al:31.8%
(実施例5)
アルキルメタロキサン化合物(触媒成分E)の合成
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、トリメチルガリウムのトルエン溶液を12mL(トリメチルガリウムとして52mmol含む)及び脱水トルエンを36mL加え、−5℃に冷却して撹拌した。次いで、一晩窒素で脱気した脱酸素水0.94g(52mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整して滴下し、−5℃のまま窒素雰囲気下で15時間撹拌を続けた。その後、0℃に昇温してトリメチルアルミニウムのトルエン溶液(シグマアルドリッチ社製)51mL(トリメチルアルミニウムとして51mmol含む)をゆっくりと5時間かけて滴下し、0℃を維持したままさらに1時間撹拌を続けた。60℃に昇温して10時間反応させた。その後、減圧下で溶媒を留去して白色の粉末を4.2g得た。収率は、Al換算で68%であった。
得られたアルキルメタロキサン化合物の赤外線吸収(IR)スペクトルの主要ピークと、元素分析値を下記に示す。
IR:2941cm−1、1211cm−1、1066cm−1、648cm−1
元素分析値 C:27.8%、H:7.15%、Ga:2.0%、Al:27.4%
NMR測定を行ったところ、メチル基に帰属できるピークがH−NMRで−0.62ppmに、13C−NMRで−3.26ppmにそれぞれシングルピークで観測された。また、H−NMRで−0.65ppmから−1.3ppmの範囲にメチルアルミノキサン(MAO)ユニットのメチル基と思われるブロードなピークが観測された。
(実施例6)
アルキルメタロキサン化合物(触媒成分F)の合成
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、トリメチルガリウムのトルエン溶液を8mL(トリメチルガリウムとして34.4mmol含む)及び脱水トルエンを24mL加え、−5℃に冷却して撹拌した。次いで、一晩窒素で脱気した脱酸素水0.634g(35.2mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整して滴下し、−5℃のまま窒素雰囲気下で17時間撹拌を続けた。その後、0℃に昇温してトリメチルアルミニウムのトルエン溶液(シグマアルドリッチ社製)34mL(トリメチルアルミニウムとして34.0mmol含む)をゆっくりと2時間かけて滴下し、0℃を維持したままさらに2時間撹拌を続けた。50℃に昇温して2時間反応させた後、0℃に冷却して一晩窒素で脱気した脱酸素水0.319g(17.7mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整してさらに滴下し、室温下で16時間撹拌を続けた。減圧下で溶媒を留去して白色の粉末を4.8g得た。収率は、Al換算で116%であった。
得られたアルキルメタロキサン化合物の赤外線吸収(IR)スペクトルの主要ピークと、元素分析値を下記に示す。
IR:2956cm−1、1210cm−1、724cm−1、667cm−1、585cm−1、536cm−1
元素分析値 C:25.5%、H:5.64%、Ga:25.5%、Al:21.9%
(比較例1)
メチルガロキサン(触媒成分G;MGO)の合成
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLの4つ口フラスコに、トリメチルガリウムのトルエン溶液を12mL(トリメチルガリウムとして50mmol含む)及び脱水トルエンを30mL加え、−5℃に冷却して撹拌した。次いで、一晩窒素で脱気した脱酸素水0.92g(51mmol)をシリンジポンプで吐出量を2.5μL/分に調整して滴下し、−5℃のまま窒素雰囲気下で15時間撹拌を続けた。80℃に昇温して10時間反応させた。その後、減圧下で溶媒を留去して白色の粉末を5.4g得た。得られた粉末をさらに180℃に昇温して10時間反応させて白色の粉末を5.2g得た。
得られたメチルガロキサンの赤外線吸収(IR)スペクトルの主要ピークと、元素分析値を下記に示す。
IR:2978cm−1、1261cm−1、1220cm−1、720cm−1、693cm−1、582cm−1
元素分析値 C:12.4%、H:3.49%、Ga:66.9%
上記で得られたアルキルメタロキサン化合物について、Ga及びAlの含有率(重量%)と、GaのAlに対する含有モル比を表1に示す。
Figure 0006702377
(実施例11)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分Dを0.508g(GaとAlの総モルは6.09mmol)、脱水トルエンを148mL、二塩化チタノセンのトルエン溶液を1.9mL(二塩化チタノセンとして0.61μmol含む)加えた。70℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入して常圧を保ちながら15分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.372gのポリマーを得た。得られたポリマーについて、GPCを用いて数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とを測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。結果を表2に示す。
(実施例12)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分Bを0.198g(GaとAlの総モルは2.71mmol)、脱水トルエンを149mL、二塩化チタノセンのトルエン溶液を0.84mL(二塩化チタノセンとして0.27μmol含む)加えた。50℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入して常圧を保ちながら16分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.08gのポリマーを得た。得られたポリマーについて、GPCを用いて数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とを測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。結果を表2に示す。
(比較例11)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、メチルアルミノキサン(MAO:東ソー・ファインケム社製、TMAO−212)をAl原子基準で6.07mmol、脱水トルエンを143mL、二塩化チタノセンのトルエン溶液を1.90mL(二塩化チタノセンとして0.61μmol含む)加えた。50℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入して常圧を保ちながら15分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.309gのポリマーを得た。得られたポリマーについて、GPCを用いて数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とを測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。結果を表2に示す。
(比較例12)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLのオートクレーブに、触媒成分GをGa原子基準で1.79mmol、脱水トルエンを47mL、二塩化チタノセンのトルエン溶液を3.20mL(二塩化チタノセンとして0.184μmol含む)加えた。70℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入してオートクレーブ内を置換し、ゲージ圧で圧力0.07MPaに加圧した。圧力0.07MPaを維持しながら70℃で30分反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に反応液を投入したが、ポリマーは得られなかった。
Figure 0006702377
表2の結果から、主触媒として一般的なメタロセン化合物を用いる場合でも、助触媒としてアルキルアルミノキサン構造単位とアルキルガロキサン構造単位を含むアルキルメタロキサン化合物を用いることで、助触媒として通常用いられるメチルアルミノキサン(MAO)を用いる場合に比べて、分子量分布の広い重合体が得られることが分かる。またメチルガロキサン(触媒成分G)自体には助触媒活性がないことが分かる。
(実施例13)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分Cを0.239g(GaとAlの総モルは2.71mmol)、脱水トルエンを141mL、二塩化ジルコノセンのトルエン溶液を9.0mL(二塩化ジルコノセンとして0.268μmol含む)加えた。50℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入して常圧を保ちながら12分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.356gのポリマーを得た。得られたポリマーについて、GPCを用いて数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とを測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。結果を表3に示す。
(実施例14)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分Aを0.204g(GaとAlの総モルは2.72mmol)、脱水トルエンを141mL、二塩化ジルコノセンのトルエン溶液を9.00mL(二塩化ジルコノセンとして0.268μmol含む)加えた。50℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入して常圧を保ちながら15分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.068gのポリマーを得た。得られたポリマーについて、GPCを用いて数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とを測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。結果を表3に示す。
(実施例15)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分Fを0.236g(GaとAlの総モルは2.77mmol)、脱水トルエンを140mL、二塩化ジルコノセンのトルエン溶液を10.0mL(二塩化ジルコノセンとして0.274μmol含む)加えた。50℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入して常圧を保ちながら30分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.006gのポリマーを得た。
(比較例13)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、メチルアルミノキサン(MAO:東ソー・ファインケム社製、TMAO−212)をAl原子基準で5.95mmol、脱水トルエンを143mL、二塩化ジルコノセンのトルエン溶液を2.00mL(二塩化チタノセンとして0.595μmol含む)加えた。50℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入して常圧を保ちながら12分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.758gのポリマーを得た。得られたポリマーについて、GPCを用いて数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とを測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。結果を表3に示す。
(比較例14)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLのオートクレーブに、触媒成分GをGa原子基準で1.79mmol、脱水トルエンを43mL、二塩化ジルコノセンのトルエン溶液を7.00mL(二塩化ジルコノセンとして0.186μmol含む)加えた。70℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入してオートクレーブ内を置換し、ゲージ圧で圧力0.07MPaに加圧した。圧力0.07MPaを維持しながら70℃で30分反応を行った後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入したが、ポリマーは得られなかった。
(比較例15)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLのオートクレーブに、メチルアルミノキサン(MAO:東ソー・ファインケム社製、TMAO−212)をAl原子基準で1.89mmol、脱水トルエンを88mL、二塩化ジルコノセンのトルエン溶液を7.00mL(二塩化ジルコノセンとして0.186μmol含む)加えた。70℃に昇温後、内温が安定した後にエチレンを導入してオートクレーブ内を置換し、ゲージ圧で圧力0.07MPaに加圧した。圧力0.07MPaを維持しながら70℃で10分重合反応を行った。その後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ1.01gのポリマーを得た。得られたポリマーについて、GPCを用いて数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とを測定し、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。結果を表3に示す。
Figure 0006702377
(実施例21)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分Bの0.199g(GaとAlの総モルは2.72mmol)と、脱水トルエン119mLと、スチレン30mLとを加えて70℃に昇温後、エチレンを導入して系内をパージした。内温が安定した後に二塩化チタノセンのトルエン溶液を0.84mL(二塩化チタノセンとして0.27μmol含む)加えた。常圧を保ちながらエチレンを導入して70℃で30分重合反応を行った後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.172gのポリマーを得た。得られた共重合ポリマーについて、NMR測定により、スチレン含量(St含量;mol%)とアイソタクティックダイアッド分率を算出した。結果を表4に示す。
(実施例22)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した200mLのオートクレーブに、触媒成分Aの0.140g(GaとAlの総モルは1.86mmol)と、脱水トルエン32mLと、スチレン20mLとを加えて70℃に昇温した。内温が安定した後に二塩化チタノセンのトルエン溶液を8.0mL(二塩化チタノセンとして4.6μmol含む)加えた。直ちにエチレンを導入してオートクレーブ内を置換し、ゲージ圧で圧力0.2MPaに加圧した。圧力0.2MPaを維持しながら70℃で1時間重合反応を行った後、塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.107gのポリマーを得た。得られた共重合ポリマーについて、NMR測定により、スチレン含量(St含量;mol%)とアイソタクティックダイアッド分率を算出した。結果を表4に示す。
(比較例21)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、メチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製、TMAO−212)をAl原子基準で2.75mmol、脱水トルエン112mL、スチレン30mLを加えて70℃に昇温後、エチレンを導入して系内をパージした。内温が安定した後に二塩化チタノセンのトルエン溶液を0.85mL(二塩化チタノセンとして0.27μmol含む)加えた。常圧を保ちながらエチレンを導入して70℃で30分重合反応を行った後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.068gのポリマーを得た。得られた共重合ポリマーについて、NMR測定により、スチレン含量(St含量;mol%)を算出した。結果を表4に示す。
(比較例22)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分GをGa原子基準で2.67mmol、脱水トルエン119mL、スチレン30mLを加えて70℃に昇温後、エチレンを導入して系内をパージした。内温が安定した後に二塩化チタノセンのトルエン溶液を0.85mL(二塩化チタノセンとして0.27μmol含む)加えた。常圧を保ちながらエチレンを導入して70℃で30分重合反応を行った後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入したが、ポリマーは得られなかった。
(比較例23)
温度計及び回転子を備え、減圧乾燥後に内部を窒素置換した300mLの4つ口フラスコに、触媒成分GをGa原子基準で173μmol、メチルアルミノキサン(MAO:東ソー・ファインケム社製、TMAO−212)をAl原子基準で2.50mmol加え(GaとAlの総モル数は2.67mmol)、GaとAlのモル比は触媒成分(B)と同じにした。脱水トルエン108mL、スチレン30mLを加えて70℃に昇温後、エチレンを導入して系内をパージした。内温が安定した後に二塩化チタノセンのトルエン溶液を4.70mL(二塩化チタノセンとして0.27μmol含む)加えた。常圧を保ちながらエチレンを導入して70℃で30分重合反応を行った後、直ちに塩酸とメタノールの混合液に重合液を投入し、生成したポリマーを析出させた。減圧下、40℃で乾燥したところ0.058gのポリマーを得た。得られた共重合ポリマーについて、NMR測定により、スチレン含量(St含量;mol%)を算出した。結果を表4に示す。
Figure 0006702377
実施例21及び22では、立体規則性が高いエチレン−スチレン共重合体が得られた。
メチルアルミノキサンを助触媒として用いた比較例21及び23ではエチレン−スチレン共重合体が得られたが、得られた共重合体には立体規則性が認められなかった。助触媒としてメチルガロキサン(触媒成分G)を用いた比較例22では共重合体は得られなかった。助触媒としてメチルアルミノキサンとメチルガロキサン(触媒成分G)の混合物を用いた比較例23では共重合体が得られたが、比較例21及び22の結果からメチルアルミノキサンが助触媒として作用したと考えられる。

Claims (11)

  1. トリアルキルガリウムと、トリアルキルアルミニウムと、水とを反応させることを含む、アルキルメタロキサン化合物の製造方法。
  2. トリアルキルガリウムと水とを反応させて部分加水分解物を得ることと、前記部分加水分解物とトリアルキルアルミニウムとを反応させることとを含む請求項1に記載の製造方法。
  3. トリアルキルガリウムに対する水のモル比が2以下である請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. アルキルアルミノキサン構造単位と、アルキルガロキサン構造単位とを含むアルキルメタロキサン化合物。
  5. 前記アルキルアルミノキサン構造単位及びアルキルガロキサン構造単位に含まれるアルキル基は、炭素数が1から6である請求項4に記載のアルキルメタロキサン化合物。
  6. 前記アルキルアルミノキサン構造単位数に対するアルキルガロキサン構造単位数の比が0.001以上1.7以下である請求項4又は5に記載のアルキルメタロキサン化合物。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載のアルキルメタロキサン化合物を含む、メタロセン触媒用の助触媒。
  8. 請求項4から6のいずれか1項に記載のアルキルメタロキサン化合物と、メタロセン化合物とを含むオレフィン重合触媒。
  9. 前記メタロセン化合物は、ジルコニウム及びチタンの少なくとも一方を含む請求項8に記載のオレフィン重合触媒。
  10. 前記メタロセン化合物がチタンを含み、エチレン又はα−オレフィンと芳香族ビニル化合物との共重合に用いられる請求項8又は9に記載のオレフィン重合触媒。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載のオレフィン重合触媒と、オレフィン化合物とを接触させることを含む、ポリオレフィンの製造方法。
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