JP6702227B2 - 車両用冷却ファンモータ制御装置 - Google Patents
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しかしながら、切替専用信号を入力するための専用端子を制御装置に設ける必要があるため、コネクタの端子の追加が必要となる。このため、コネクタの端子数を増加させる必要を生じ、制御装置の大型化を招く恐れがある。
第1実施形態について図1から図5を参照して説明する。
車両のエンジンルームには図示しないエンジン冷却用のラジエータとエアコンディショナの冷媒冷却用のコンデンサとが対面状態で設けられており、ラジエータの前面に2個の冷却ファンユニット1が並設されている。
ECU4は、動作開始すると他のECU等から取得したラジエータの水温やコンデンサの冷媒温度に基づいてファンモータ制御装置2に対してPWM信号を出力する。この場合、PWM信号のduty(以下、PWM入力duty)により回転数を指示する。つまり、図2に示すように、PWM入力duty(比)とファンモータ回転数(r/min)とは対応関係にあり、PWM入力dutyによりファンモータ3の回転数を指示することができる。この場合、PWM入力dutyの0−10及び90−100ではファンモータ回転数を0に設定すると共に10−30及び70−90ではファンモータ回転数を一定に設定しているのは、PWM信号の耐ノイズ性を高めるために冗長性を設けているからである。尚、冗長性を設けることなくPWM入力dutyとファンモータ回転数とが直線的な対応関係となるように設定しても良い。
そして、エンジンの始動によりラジエータの水温が上昇し、設定温度以上となると、ECU4は、水温に応じた回転数を示すPWM信号をファンモータ制御装置2のコネクタ8のNo.3端子8cに出力する。つまり、ラジエータの水温が高くなる程、PWM入力dutyが大きなPWM信号を出力する。
尚、制御回路11は、バッテリ6がファンモータ制御装置2のコネクタ8から取り外された場合はリセットされる(図4参照)。
ファンモータ制御装置2は、No.2端子8b及びNo.3端子8cと、これらの端子8b,8cに入力するON/OFF信号及びPWM信号との対応関係に基づいてファンモータ3の正転/逆転を設定するので、正転/逆転を示す信号を入力するための端子を省略することができる。これにより、コネクタ8の端子数を増加させることなく各端子8b,8cに入力する信号を入れ替えるのみでファンモータ3の回転方向を切替えることができる。
監視処理において正転条件または逆転条件が所定回数連続して成立しない場合は、バッテリ6から平滑回路13を介した駆動回路12への給電を停止するので、バッテリ6の消耗を極力抑制することができる。
第2実施形態について図6を参照して説明する。この第2実施形態は、監視処理により回転方向を設定した場合は当該回転方向を記憶し、次の動作時に記憶している回転方向を設定することで監視処理を省略することを特徴とする。尚、図6において第1実施形態と同一ステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ファンモータ制御装置2は、監視処理により回転方向を設定した場合は当該回転方向を記憶し、次の動作時に記憶している回転方向を設定するので、監視処理を省略することが可能となり、処理負荷を軽減することができる。
回転方向を示す記憶情報が異常な場合は、監視処理を再実行することで回転方向を設定して再度記憶するので、記憶情報の異常に対して対処可能である。
監視処理において正転条件や逆転条件が2回連続して成立した場合に回転方向を設定するようにしたが、例えば3回以上連続して成立した場合に回転方向を設定するようにしても良い。
単体のラジエータや単体のコンデンサに送風して冷却する回転ファンを回転するファンモータを制御したり、ハイブリッド車や電気自動車に搭載されているリチウム電池や水素電池などの2次電池を冷却するための冷却ファンを回転するファンモータを制御したりするようにしても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
Claims (6)
- 外部からの入力信号に応じて冷却ファンモータの回転方向及び回転数を制御する車両用冷却ファンモータ制御装置(2)であって、
前記入力信号として動作/停止信号及び当該動作/停止信号とは信号の種類が異なる回転数信号の一方を入力する第1の入力端子(8b)と、
前記動作/停止信号及び前記回転数信号の他方を入力する第2の入力端子(8c)と、
前記入力端子の一方に入力する前記動作/停止信号が動作を指示し、前記入力端子の他方に前記回転数信号が入力する動作条件が成立したかを判定する監視処理を実行する入力信号判定部(11)と、
前記動作条件が成立した場合は前記入力端子と当該入力端子に入力する信号との対応関係に基づいて回転方向を設定すると共に前記回転数信号に基づいて回転数を設定して前記冷却ファンモータを駆動すると共に、停止条件が成立した場合は前記冷却ファンモータを停止する制御部(11)と、
を備えた車両用冷却ファンモータ制御装置。 - 前記動作/停止信号はレベル信号であり、
前記回転数信号はパルス信号であり、
前記入力信号判定部は、前記監視処理において前記入力端子に入力する電圧の遷移状態を監視し、入力電圧が変化しない場合は前記動作/停止信号であると判定し、入力電圧が変化する場合は前記回転数信号であると判定する請求項1に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。 - 前記入力信号判定部は、前記監視処理を繰り返して実行し、前記動作条件が少なくとも2回連続して成立した場合に回転方向及び回転数を設定する請求項1または2に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。
- 車両に搭載されたバッテリから給電された状態で前記冷却ファンモータに対する通電を制御するスイッチング動作を実行する駆動部(12)と、
前記動作条件が成立しない状態が継続した場合は前記駆動部に対する前記バッテリからの給電を停止する消費電流抑制部(11)と、
を備えた請求項1から3の何れか一項に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。 - 前記制御部が設定した前記回転方向を記憶する記憶部(11)を備え、
前記入力信号判定部は、前記記憶部に前記回転方向が記憶されている場合は前記監視処理を実行せず、
前記制御部は、前記記憶部に前記回転方向が記憶されている場合は当該回転方向を回転方向として設定する請求項1から4の何れか一項に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。 - 前記入力信号判定部は、前記記憶部に記憶されている回転方向が異常の場合は前記監視処理を実行し、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている回転方向が異常の場合は前記入力信号判定部による判定結果に基づいて前記冷却ファンモータを制御する請求項5に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。
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JP2017034836A JP6702227B2 (ja) | 2017-02-27 | 2017-02-27 | 車両用冷却ファンモータ制御装置 |
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