JP6702227B2 - 車両用冷却ファンモータ制御装置 - Google Patents

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本発明は車両用冷却ファンモータ制御装置に関する。
例えば自動車では、エンジン冷却用のラジエータやエアコンディショナの冷媒冷却用のコンデンサに冷却ファンを取り付け、冷却ファンの送風によりラジエータやコンデンサを冷却するようにしている。
特開2001−309685号公報 特開2007−215281号公報
ところで、エンジンルーム内のレイアウトを変更した場合は、冷却ファンより生成する気流をレイアウト変更に適するように変更したいとの要望がある。この場合、レイアウト変更によっては冷却ファンの回転方向を逆転するのが適切な場合がある。つまり、冷却ファンとして例えば時計回り用から反時計周り用に変更することで冷却ファンによりラジエータやコンデンサを冷却する一方、エンジンルーム内を流れる気流をレイアウトに適するように改善するのである。
冷却ファンの回転方向を変更するには冷却ファンモータを逆転する必要があるが、部品の共通化の観点から、ラジエータやコンデンサに対する冷却ファンモータの取付構造を改造することなく冷却ファンのみを交換して冷却ファンモータを逆転するのが望ましい。
そこで、冷却ファンモータの駆動を制御する制御装置側の制御ソフトを書き換える事により対応していたが、開発時に正転/逆転用のソフトをそれぞれ用意しなければならず、開発コストが高くなっている。
このような事情に対して、外部から制御装置に入力する切替専用信号より冷却ファンモータの正転/逆転を切替える制御装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
しかしながら、切替専用信号を入力するための専用端子を制御装置に設ける必要があるため、コネクタの端子の追加が必要となる。このため、コネクタの端子数を増加させる必要を生じ、制御装置の大型化を招く恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、コネクタの端子数を増加させることなく冷却ファンモータの回転方向を切替えることが可能となる車両用冷却ファンモータ制御装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、外部から第1の入力端子(8b)及び第2の入力端子(8c)の一方に動作/停止信号、他方に回転数信号を入力すると、入力信号判定部(11)は、各入力端子(8b,8c)に入力する信号の種類を判定することで各入力端子(8b,8c)と入力信号との対応関係を判定する監視処理を実行する。制御部(11)は、入力信号判定部(11)による判定結果に基づいて動作条件が成立した場合は各入力端子と入力信号との対応関係に基づいて回転方向を設定すると共に回転数信号に基づいて回転数を設定して冷却ファンモータを駆動する。また、停止条件が成立した場合は冷却ファンモータを停止する。そして、制御部(11)は、各入力端子(8b,8c)と入力信号との対応関係が入れ替わった場合は、冷却ファンモータの回転方向を逆転するようになる。
第1実施形態におけるファン制御装置を概略的に示すブロック図 PWM入力dutyとファンモータ回転数との対応関係を示す図 各端子に入力する信号と回転方向との関係を示す図 各端子に入力する信号を示すタイミング図 制御回路の動作を示すフローチャート 第2実施形態における制御回路の動作を示すフローチャート
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図5を参照して説明する。
車両のエンジンルームには図示しないエンジン冷却用のラジエータとエアコンディショナの冷媒冷却用のコンデンサとが対面状態で設けられており、ラジエータの前面に2個の冷却ファンユニット1が並設されている。
冷却ファンユニット1は、冷却ファンモータ制御装置(以下、ファンモータ制御装置)2とファンモータ3とを一体化して構成されているが、別体に構成しても良い。ファンモータ3の回転軸の先端には図示しない冷却ファンが取り付けられており、ファンモータ3の駆動状態で冷却ファンが回転することによりラジエータ及びコンデンサに送風されて冷却される。
ここで、冷却ファンの回転方向としては、車両の製造メーカや車種により時計回り用(正転用)と反時計周り用(逆転用)とがあり、ファンモータ3の回転方向は当該ファンモータ3に取り付ける回転ファンが時計回り用か反時計周り用かにより異なる。つまり、ファンモータ3の回転方向は、当該ファンモータ3に取り付けられる回転ファンが時計周り用の場合は正転、反時計周り用の場合は逆転となる。
車両にはファンモータ制御装置2に回転数を指示するECU(Electronic Control Unit)4が設けられている。ECU4は、イグニッションスイッチ5がON操作された状態で車両に搭載されたバッテリ6からフューズ7を介して給電されることで動作開始する。尚、ECU4は図示しない車載ネットワークを介して他のECUと情報を送受信することで各種情報を共有化する。
ファンモータ制御装置2にはバッテリ6やECU4と接続するためのコネクタ8が設けられており、このコネクタ8にはNo.1端子8a〜No.4端子8dが設けられている。No.1端子8aは電源端子であり、バッテリ6の正極とフューズ9を介して接続される。No.2端子8b(第1の入力端子に相当)は入力端子であり、イグニッションスイッチ5のON/OFF状態に応じて当該イグニッションスイッチ5から出力されるON/OFF信号(動作/停止信号に相当)、及びECU4から出力されるPWM信号(回転数信号に相当)の一方が入力するように接続される。No.3端子8c(第2の入力端子に相当)は入力端子であり、ON/OFF信号及びPWM信号の他方が入力するように接続される。No.4端子8dはグランド端子であり、バッテリ6の負極と接続される。
尚、イグニッションスイッチ5からのON/OFF信号は、イグニッションスイッチ5のON状態でハイレベルとなり、OFF状態でローレベルとなるレベル信号である。一方、PWM信号は、所定周期のパルス信号である。
また、No.2端子8b及びNo.3端子8cはプルダウン抵抗を介してグランドに接続されており、これらの端子8b,8cへの信号の非入力状態ではローレベルに保持される。
ファンモータ制御装置2の内部にはシステムリレーからなるリレー回路10、No.2端子8b及びNo.3端子8cに入力する信号を処理してステッピング信号を出力する制御回路11(入力信号判定部、制御部、消費電流抑制部、記憶部に相当)、当該制御回路11からのステッピング信号を入力してファンモータ3をステッピング駆動する駆動回路12(駆動部に相当)、バッテリ電圧を所定の高電圧に昇圧すると共に平滑した状態で駆動回路12に供給する平滑回路13、No.1端子8a及びNo.4端子8dに対するバッテリ6の逆接続から各回路を保護する逆接保護回路14が設けられている。
リレー回路10は、No.1端子8aと制御回路11とを常時接続すると共に、制御回路11からの指令に応じてNo.1端子8aと平滑回路13とを接続する給電状態となったり、その接続を解除した非給電状態とに切り替わる。
制御回路11は、No.2端子8b及びNo.3端子8cの電圧遷移を一定期間監視する監視処理を実行するようになっている。この監視処理では、No.2端子8bがハイレベル、且つNo.3端子8cにPWM信号が入力する正転条件が成立するか、No.2端子8bにPWM信号が入力し、且つNo.3端子8cがハイレベルである逆転条件が成立するかを判定する信号判定部として動作する。また、制御回路11は、正転条件または逆転条件が成立した場合は、成立した条件に基づいて回転方向を設定すると共にPWM信号に基づいて回転数を設定し、その設定に基づいて駆動回路12にスイッチング信号を出力して制御する制御部として動作する。
尚、制御回路11は半導体集積回路(IC)から構成されており、その消費電流は極めて小さいことから、エンジンの停止状態でバッテリ6から長期間にわたって給電されるにしてもバッテリ6が消耗することはない。
駆動回路12は複数のスイッチング素子を有して構成されており、制御回路11からのスイッチング信号に応じてファンモータ3を所定回転数で正転または逆転する。
ECU4は、動作開始すると他のECU等から取得したラジエータの水温やコンデンサの冷媒温度に基づいてファンモータ制御装置2に対してPWM信号を出力する。この場合、PWM信号のduty(以下、PWM入力duty)により回転数を指示する。つまり、図2に示すように、PWM入力duty(比)とファンモータ回転数(r/min)とは対応関係にあり、PWM入力dutyによりファンモータ3の回転数を指示することができる。この場合、PWM入力dutyの0−10及び90−100ではファンモータ回転数を0に設定すると共に10−30及び70−90ではファンモータ回転数を一定に設定しているのは、PWM信号の耐ノイズ性を高めるために冗長性を設けているからである。尚、冗長性を設けることなくPWM入力dutyとファンモータ回転数とが直線的な対応関係となるように設定しても良い。
さて、車両の製造時にイグニッションスイッチ5及びECU4とファンモータ制御装置2のコネクタ8とを接続する場合、ファンモータ3の回転方向に応じてNo.2端子8b及びNo.3端子8cと、これらの端子8b,8cに入力するイグニッションスイッチ5からのON/OFF信号及びECU4からのPWM信号とが所定の対応関係となるように接続する。つまり、図3に示すように、ファンモータ3を正転する場合はNo.2端子8bにON/OFF信号、No.3端子8cにPWM信号が入力するように接続する。一方、ファンモータ3を逆転する場合は、No.2端子8bにPWM信号、No.3端子8cにON/OFF信号が入力するように接続する。
尚、図1では、イグニッションスイッチ5からのON/OFF信号をNo.2端子8b、ECU4からのPWM信号をNo.3端子8cに入力するように接続しており、ファンモータ3を正転する場合を示している。この場合、ファンモータ3には時計周り用(正転用)の回転ファンが取り付けられている。
そして、車両の製造時にバッテリ6とファンモータ制御装置2のコネクタ8とを接続すると、リレー回路10を介してバッテリ6から制御回路11に給電されて動作を開始する。
制御回路11は、動作を開始すると、図5に示すように所定の初期化により例えばリレー回路10を非給電状態としてから(S1)、入力端子監視期間に突入して監視処理を開始する(S2)(図4参照)。この監視処理では、入力端子であるNo.2端子8b及びNo.3端子8cに入力する電圧の遷移を監視することで入力信号の有無を判定する。この場合、監視処理中に信号変化がない場合はレベル信号と判断してON/OFF信号であると認識する。一方、監視処理中にエッジを検出した場合はパルス信号と判断してPWM信号と認識する。エッジの検出としては、立上りエッジを検出しても立下りエッジを検出しても良いし、複数回のエッジを検出したことを条件にエッジを検出したと判断するようにしても良い。
尚、ON/OFF信号及びPWM信号が入力していない状態では端子の電圧はローレベルに保持されていることから、このような状態ではON/OFF信号が入力するがPWM信号は入力していないと認識する。
制御回路11は、所定期間の監視処理が終了した場合は(S3:YES)、監視処理中にNo.2端子8bがハイレベル、No.3端子8cにPWM信号が入力する正転条件が成立したかを判定する(S4)。正転条件が成立しない場合は(S4:NO)、監視処理中にNo.3端子8cがハイレベル、No.2端子8bにPWM信号が入力する逆転条件が成立したかを判定する(S7)。
イグニッションスイッチ5がOFFしていることでECU4が動作していない状態では、ECU4からPWM信号が出力されることはないので、正転条件も逆転条件も成立することはない。
制御回路11は、正転条件も逆転条件も成立しない場合(S7:NO)、正転条件も逆転条件も成立しないことが所定回数連続したかを判定する(S10)。イグニッションスイッチ5のOFF状態では正転条件も逆転条件も成立しない状態が所定回数連続するので(S10:YES)、リレー回路10によりバッテリ6から平滑回路13を介した駆動回路12への給電状態を停止する(S11)。尚、バッテリ6からの給電による動作開始時は、初期化によりリレー回路10は非給電状態にあるので、バッテリ6から平滑回路13を介して駆動回路12に給電されていない給電停止状態が継続することになる。
さて、車両製造後に初めてイグニッションスイッチ5をON状態に操作すると、ECU4にイグニッションスイッチ5を介してバッテリ6から給電されるので、ECU4が動作開始する。ECU4は、動作開始すると、他のECU等から取得したラジエータの水温やコンデンサの冷媒温度に基づいてファンモータ3の回転数を決定する。エンジンの停止時あるいはエンジン始動開始時はラジエータの水温もコンデンサの冷媒温度も低い状態であり、ファンモータ3を駆動する必要なないので、PWM信号を出力することはなくローレベルの状態を継続する。
一方、イグニッションスイッチ5がON状態となると、ファンモータ制御装置2のNo.2端子8bに入力するON/OFF信号がハイレベルとなる。
そして、エンジンの始動によりラジエータの水温が上昇し、設定温度以上となると、ECU4は、水温に応じた回転数を示すPWM信号をファンモータ制御装置2のコネクタ8のNo.3端子8cに出力する。つまり、ラジエータの水温が高くなる程、PWM入力dutyが大きなPWM信号を出力する。
制御回路11は、監視処理においてNo.2端子8bがハイレベル、No.3端子8cにPWM信号が入力する正転条件が成立することから(S4:YES)、正転条件が2回連続して成立した場合は(S5:YES)、正転を設定すると共に(S6)、PWM信号に基づいて回転数を設定する(S12)。
次に指示回転数が0でないことを確認してから(S13:NO)、リレー回路10を駆動することでバッテリ6から平滑回路13を介して駆動回路12に給電する(S14)。これにより、平滑回路13においてバッテリ6の電圧が昇圧されると共に平滑されることで生成された所定の高電圧が駆動回路12に給電されるので、駆動回路12を介してファンモータ3をステッピング駆動してから(S15)、上述した監視処理を繰り返す。
以上のようにして、ファンモータ制御装置2は、ファンモータ3をECU4から指示された回転数で正転するようになるので、回転ファンが回転してラジエータ及びコンデンサに送風されて冷却される。
以後、ECU4は、他のECU等から取得した情報に基づいてファンモータ制御装置2に対してPWM入力dutyによりファンモータ制御装置2に対して回転数を指示し、それに応じて制御回路11が上述した監視処理を実行することにより回転方向及び回転数を設定してファンモータ3を駆動する(図4参照)。
また、ECU4は、ラジエータ及びコンデンサの温度が低下してファンモータ3を停止する場合は、PWM信号の出力を停止する。これにより、PWM入力dutyが0となるので、制御回路11は、設定した指示回転数が0となった場合は(S13:YES)、停止条件が成立したとしてファンモータ3を停止する(S16)(図4参照)。
そして、イグニッションスイッチ5がOFF状態に操作された場合は、正転条件も逆転条件も成立しなくなるので(S4:NO、S7:NO)、所定回数連続したところで(S10:YES)、バッテリ6から平滑回路13を介した駆動回路12への給電状態を停止する(S11)(図4参照)。
ここで、制御回路11は、上述したようにファンモータを停止した以降も監視処理を繰り返して実行するが、例えば車載ネットワークの異常等によりECU4からPWM信号が入力しない状態が継続する場合が考えられる。このような場合、バッテリ6から平滑回路13を介した駆動回路12への給電状態が継続することになり、駆動回路12の暗電流によるバッテリ6の消耗が懸念される。
そこで、制御回路11は、上述したように正転状態も逆転状態も成立しない状態が所定回数連続した場合は(S10:YES)、リレー回路10を駆動してバッテリ6から平滑回路13を介した駆動回路12への給電を停止する(S11)。
このようにバッテリ6から平滑回路13への給電状態を停止した場合、バッテリ6から平滑回路13を介して駆動回路12に暗電流が流れてしまうことを防止できるので、バッテリ6の消耗を抑制できる。
ところで、例えば車両のマイナーチェンジによりエンジンルーム内のレイアウトを変更した場合、レイアウト変更に適するように回転ファンとして反時計周り用のものを採用した上でファンモータ3を逆転する場合があり、ファンモータ3を逆転する場合は、ECU4からのPWM信号がNo.2端子8b、イグニッションスイッチ5からのON/OFF信号がNo.3端子8cに入力するように入れ替えて接続する。
このようにNo.2端子8b及びNo.3端子8c場合に入力する信号を入れ替えた場合、制御回路11は、監視処理において逆転条件が成立したと判定し(S7:YES)、逆転条件が2回連続して成立した場合は(S8:YES)、逆転を設定し(S9)、回転数設定を設定してから(S12)、バッテリ6から平滑回路13を介して駆動回路12に給電を開始し(S14)、ファンモータ3を駆動する(S15)。
以上のようにして、No.2端子8b及びNo.3端子8cに対するイグニッションスイッチからのON/OFF信号及びECU4からのPWM信号の接続を入れ替えることによりファンモータ3の回転方向を切替えることができる。
尚、制御回路11は、バッテリ6がファンモータ制御装置2のコネクタ8から取り外された場合はリセットされる(図4参照)。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
ファンモータ制御装置2は、No.2端子8b及びNo.3端子8cと、これらの端子8b,8cに入力するON/OFF信号及びPWM信号との対応関係に基づいてファンモータ3の正転/逆転を設定するので、正転/逆転を示す信号を入力するための端子を省略することができる。これにより、コネクタ8の端子数を増加させることなく各端子8b,8cに入力する信号を入れ替えるのみでファンモータ3の回転方向を切替えることができる。
監視処理において正転条件または逆転条件が2回連続して成立した場合に回転方向を設定するようにしたので、耐ノイズ性を高めて誤動作を防止することができる。
監視処理において正転条件または逆転条件が所定回数連続して成立しない場合は、バッテリ6から平滑回路13を介した駆動回路12への給電を停止するので、バッテリ6の消耗を極力抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図6を参照して説明する。この第2実施形態は、監視処理により回転方向を設定した場合は当該回転方向を記憶し、次の動作時に記憶している回転方向を設定することで監視処理を省略することを特徴とする。尚、図6において第1実施形態と同一ステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。
制御回路11は、動作開始すると、図6に示すように所定の初期化動作を実行してから(S1)、回転方向が記憶されているかを判定する(S21)。バッテリ6からの給電による動作開始時は回転方向が記憶されていないことから(S21:NO)、第1実施形態で説明した監視処理を開始する(S2)。この監視処理において正転を設定した場合は(S6)、正転を記憶し(S24)、逆転を設定した場合は(S9)、逆転を記憶してから(S25)、ファンモータ3を駆動する(S14)。
制御回路11は、設定した指示回転数が0となり(S13:YES)、ファンモータ3を停止した場合は(S16)、回転方向が記憶されているかを判定する(S21)。この場合、上述のように前回のファンモータ3の駆動時に回転方向を記憶していることから(S21:YES)、記憶情報は正常かを判定する(S22)。
ここで、記憶情報が何らの原因により破壊されていたり、記憶情報を読み取ることができなかったりした場合は、記憶情報は異常であると判定し(S22:NO)、上述した監視処理を開始する(S2)。これにより、記憶情報が記憶されていない場合と同様に監視処理において回転方向を設定するようになるので、回転方向を再度記憶するようになる(S24、S25)。
一方、記憶情報が正常の場合は(S22:YES)、記憶情報に基づいて回転方向を設定すると共に(S23)、回転数を設定してから(S12)、ファンモータ3を駆動したり(S15)、停止したりする(S16)。つまり、監視処理を実行することなくファンモータ3を駆動することができる。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
ファンモータ制御装置2は、監視処理により回転方向を設定した場合は当該回転方向を記憶し、次の動作時に記憶している回転方向を設定するので、監視処理を省略することが可能となり、処理負荷を軽減することができる。
回転方向を示す記憶情報が異常な場合は、監視処理を再実行することで回転方向を設定して再度記憶するので、記憶情報の異常に対して対処可能である。
(その他の実施形態)
監視処理において正転条件や逆転条件が2回連続して成立した場合に回転方向を設定するようにしたが、例えば3回以上連続して成立した場合に回転方向を設定するようにしても良い。
PWM信号に変えて、一定幅のパルス信号の間隔により回転数を示すPWM周波数方式の信号を採用しても良い。
単体のラジエータや単体のコンデンサに送風して冷却する回転ファンを回転するファンモータを制御したり、ハイブリッド車や電気自動車に搭載されているリチウム電池や水素電池などの2次電池を冷却するための冷却ファンを回転するファンモータを制御したりするようにしても良い。
各端子8b,8cに入力する信号としてレベル信号とパルス信号とにより信号の種類を異ならせるようにしたが、各端子8b,8cに異なる電圧のレベル信号を入力させることで信号の種類を異ならせたり、各端子8b,8cに異なる周期のパルス信号を入力させることで信号の種類を異ならせたりするようにしても良い。
制御対象となるファンモータは2個に限定されることなく、1個でも良いし、3個以上でも良く、複数のファンモータを制御対象とする場合、各ファンモータに対して異なる制御を実行するようにしても良い。
動作/停止信号をイグニッションスイッチ以外の装置から入力したり、回転数信号をECU以外の装置から入力するようにしても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、2は冷却ファンモータ制御装置、8bはNo.2端子(第1の入力端子)、8cはNo.3端子(第2の入力端子)、11は制御回路(入力信号判定部、制御部、消費電流抑制部、記憶部)、12は駆動回路(駆動部)である。

Claims (6)

  1. 外部からの入力信号に応じて冷却ファンモータの回転方向及び回転数を制御する車両用冷却ファンモータ制御装置(2)であって、
    前記入力信号として動作/停止信号及び当該動作/停止信号とは信号の種類が異なる回転数信号の一方を入力する第1の入力端子(8b)と、
    前記動作/停止信号及び前記回転数信号の他方を入力する第2の入力端子(8c)と、
    前記入力端子の一方に入力する前記動作/停止信号が動作を指示し、前記入力端子の他方に前記回転数信号が入力する動作条件が成立したかを判定する監視処理を実行する入力信号判定部(11)と、
    前記動作条件が成立した場合は前記入力端子と当該入力端子に入力する信号との対応関係に基づいて回転方向を設定すると共に前記回転数信号に基づいて回転数を設定して前記冷却ファンモータを駆動すると共に、停止条件が成立した場合は前記冷却ファンモータを停止する制御部(11)と、
    を備えた車両用冷却ファンモータ制御装置。
  2. 前記動作/停止信号はレベル信号であり、
    前記回転数信号はパルス信号であり、
    前記入力信号判定部は、前記監視処理において前記入力端子に入力する電圧の遷移状態を監視し、入力電圧が変化しない場合は前記動作/停止信号であると判定し、入力電圧が変化する場合は前記回転数信号であると判定する請求項1に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。
  3. 前記入力信号判定部は、前記監視処理を繰り返して実行し、前記動作条件が少なくとも2回連続して成立した場合に回転方向及び回転数を設定する請求項1または2に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。
  4. 車両に搭載されたバッテリから給電された状態で前記冷却ファンモータに対する通電を制御するスイッチング動作を実行する駆動部(12)と、
    前記動作条件が成立しない状態が継続した場合は前記駆動部に対する前記バッテリからの給電を停止する消費電流抑制部(11)と、
    を備えた請求項1から3の何れか一項に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。
  5. 前記制御部が設定した前記回転方向を記憶する記憶部(11)を備え、
    前記入力信号判定部は、前記記憶部に前記回転方向が記憶されている場合は前記監視処理を実行せず、
    前記制御部は、前記記憶部に前記回転方向が記憶されている場合は当該回転方向を回転方向として設定する請求項1から4の何れか一項に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。
  6. 前記入力信号判定部は、前記記憶部に記憶されている回転方向が異常の場合は前記監視処理を実行し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている回転方向が異常の場合は前記入力信号判定部による判定結果に基づいて前記冷却ファンモータを制御する請求項5に記載の車両用冷却ファンモータ制御装置。
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