JP6701848B2 - スペーサ及び鉄筋籠の構築方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のスペーサは、山形状またはコの字状に突出したスペーサ本体と、スペーサ本体の上下両端部に取り付けられ、主筋に押し込んで嵌合できる円弧状の2つの主筋把持部とから構成される。
図1に示すように、本実施形態のスペーサ10は、本体部11と、本体部11に対して回動(両方向に回転)可能な突出部15とを備えている。本体部11及び突出部15は、鉄で構成されたL字形状のアングル材で構成されている。
本体部11は、鉄筋への取付時に鉄筋の延在方向に延在される。この本体部11の第1面部11aには、ボルトB1が挿通される位置調整孔が形成されている。
本実施形態の場所打ち杭は、図3(a)に示す鉄筋籠R0が建て込まれる。この鉄筋籠R0は、杭孔において鉛直方向に配置される複数の主筋R1と、主筋R1の外周を囲む円環形状の複数のフープ筋R2とから構成されている。
次に、形成した杭孔の壁の位置を測定する(ステップS2)。具体的には、超音波計測器を杭孔内に降下させながら、杭孔の中心軸から壁面W1までの距離(杭孔の大きさ及び形状)を測定する。
そして、スペーサ10の対面部16の貫通孔16hには、索状物としてのロープ50を通しておく。このロープ50としては、可撓性があり、スペーサ10の重量に耐えられるものを用いる。
その後、コンクリート打設を行なう(ステップS6)。具体的には、トレミー管の先端を杭孔(鉄筋籠R0)の中心軸近傍に挿入し、生コンクリートを杭孔内に供給する。
(1)本実施形態のスペーサ10は、取付部12を有した本体部11と、この本体部11に対して鉛直状態から水平状態へと回転可能な突出部15とを有している。これにより、鉄筋籠R0に取り付けたスペーサ10において、突出部15を立設させた状態で、鉄筋籠R0を杭孔内において降下させることができる。従って、孔壁と鉄筋籠との間隔が狭い領域を、突出部15を通過させることができる。そして、所定位置で、スペーサ10の突出部15を突出させて、掘り込み領域にスペーサ10を配置することができる。従って、鉄筋籠R0の傾斜を抑制し、所定の位置に建て込むことができる。
・上記実施形態では、スペーサ10を、床付け面の深さにおける掘り込み領域に対応する位置に取り付けた。スペーサ10を取り付ける位置は、床付け面の深さに限定されるものではない。例えば、孔壁の位置が設計位置よりも所定値以上で外側に広がった掘り込み領域のすべてにスペーサを取り付けてもよい。この場合には、壁の位置の測定結果に基づいて掘り込み領域の位置(水平面の位置及び深さ)を特定し、この位置に応じた主筋R1の位置にスペーサを取り付ける。
更に、スペーサを、鉄筋籠を降下させる際には突出部が収縮した状態で、鉄筋籠を所定の位置に配置した場合には突出部が伸長して、突出状態を保持する機構としてもよい。
Claims (2)
- 場所打ち杭に用いる鉄筋籠に取り付けられるスペーサであって、
本体部を鉄筋籠に取り付ける取付部と、
前記鉄筋籠に対して水平方向に突出しない状態から突出した状態へと変更可能に、前記本体部に取り付けられた突出部と、
前記突出部が突出した状態を維持する係止部とを備え、
前記突出部は、上方に延在した鉛直状態から前記水平方向に突出するように回転可能に前記本体部に取り付けられており、
前記突出部の先端には、索状物を引掛ける掛止部が設けられていることを特徴とするスペーサ。 - 場所打ち杭に用いられる鉄筋籠の構築方法であって、
本体部を鉄筋籠に取り付ける取付部と、前記鉄筋籠に対して水平方向に突出しない状態から突出した状態へと変更可能に、前記本体部に取り付けられた突出部と、前記突出部が突出した状態を維持する係止部とを備え、前記突出部は、上方に延在した鉛直状態から前記水平方向に突出するように回転可能に前記本体部に取り付けられており、前記突出部の先端には、索状物を引掛ける掛止部が設けられているスペーサを、前記鉄筋籠に取り付け、
前記スペーサの突出部を突出させない状態で、前記鉄筋籠を杭孔内に挿入し、
前記鉄筋籠を前記杭孔に配置した後、前記スペーサの前記突出部を突出させることを特徴とする鉄筋籠の構築方法。
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JP2016054174A JP6701848B2 (ja) | 2016-03-17 | 2016-03-17 | スペーサ及び鉄筋籠の構築方法 |
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JP2016054174A JP6701848B2 (ja) | 2016-03-17 | 2016-03-17 | スペーサ及び鉄筋籠の構築方法 |
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