JP6701625B2 - 紙葉類識別装置の光ガイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類識別装置の光ガイド装置に関し、より詳細には、搬送路に沿って搬送される紙葉類の光学的な特性を検出する紙葉類識別装置の光センサに適用される光ガイド装置に関するものである。
従来、搬送路に沿って搬送される紙葉類の光学的な特性を検出する紙葉類識別装置の光センサに適用される光ガイド装置が例えば特許文献1に提案されている。この特許文献1に提案されている光ガイド装置は、導光体及びハウジングを備えている。
導光体は、発光素子からの光を自身に伝搬させるもので、上部に拡散表面を有している。ハウジングは、導光体の周囲を覆うものである。このような光ガイド装置は、上部に光制御層を有し、更に導光体と光制御層との間にプリズム構造層を有している。
このような光ガイド装置では、導光体の上部の拡散表面によって、導光体内部を伝搬した光を均一化するとともに外部に出射し、外部に出射した拡散光をプリズム構造層によって集光して輝度を上昇させた後、光制御層の遮光によって、光の広がりを示す配光角を制限している。
特表2004−538473号公報
ところが、上述した特許文献1に提案されている光ガイド装置では、導光体とハウジングとに加え、光制御層やプリズム構造層を必要とし、部品点数の増大とともに組立工数の増加を招来する。またプリズム構造層として用いられる輝度向上フィルムは高価なものであり、更に光制御層の配光制御を遮光によって実現しているので光量低下が発生する。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの低減化を図るとともに、光量の低下を抑制することができる紙葉類識別装置の光ガイド装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る紙葉類識別装置の光ガイド装置は、搬送路に沿って搬送される紙葉類の光学的な特性を検出する紙葉類識別装置の光センサに適用されるものであって、自身の長手方向が前記紙葉類の前記搬送路での搬送方向に直交するよう配置されるとともに、前記搬送路に近接する出射部と、前記出射部に対向する底部と、発光素子からの光を入射する入射部と、前記入射部を通じて入射した光を前記底部に向けて反射する反射部とを有し、かつ前記入射部を通じて入射した光を前記反射部、前記底部及び前記出射部の順に伝搬させて該出射部より前記搬送路に向けて出射させる導光体を備えた光ガイド装置において、前記導光体は、前記底部及び前記出射部の少なくとも一方に所定の間隔で設けられ、かつ前記出射部から出射される光の配光角を調整する配光角調整部を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記底部に設けられた各配光角調整部は、伝搬する光を前記出射部に向けて反射させ、かつ前記出射部より平行光として出射させる反射面を有することを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記出射部は、前記搬送路に向けて出射される光の配光角を制御する屈折面を有する複数の凹部を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記導光体における前記入射部及び前記出射部を除いた部分を囲繞する光反射部材を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記入射部は、前記発光素子からの光を集光して平行光に変換するレンズを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記反射部は、光の反射面が前記入射部における光の入射部分を焦点とする放物面形状を成すよう湾曲して構成されていることを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記反射部は、前記出射部の両端に連続して形成されるとともに前記底部を挟み込むよう設けられた左右一対のものであり、前記底部に設けられた各配光角調整部の反射面は、一方の反射部における光の反射面に焦点を有し、該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた第1放物面と、他方の反射部における光の反射面に焦点を有し、該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた第2放物面とが連続して形成されて成ることを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記出射部に設けられた各配光角調整部は、放物線を所定の軸の周りに回転させて形成される回転放物面を反射面とし、かつ自身の焦点部分に入射した前記底部からの光を該反射面で反射させて平行光として前記搬送路に出射することを特徴とする。
また本発明は、上記紙葉類識別装置の光ガイド装置において、前記入射部は、放物線を所定の軸の周りに回転させて形成される回転放物面を外面とし、かつ自身の焦点部分に入射した前記発光素子からの光を平行光に変換する複数の凸部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、導光体の底部及び出射部の少なくとも一方に所定の間隔で設けられた配光角調整部が、出射部から出射される光の配光角を調整するので、発光素子で発光された光の配光角を調整しながら搬送路に所望の角度にて出射させることができる。しかも、従来のように光制御層やプリズム構造層を必要としないので部品点数を削減でき、更に配光制御を遮光によって行うものでもない。従って、製造コストの低減化を図るとともに、光量の低下を抑制できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1である光ガイド装置が適用される紙葉類識別装置の要部となる光センサ及びその周辺機器を模式的に示す説明図である。 図2は、図1に示した紙葉類識別装置に適用される光ガイド装置の縦断面を模式的に示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態2である光ガイド装置を示すもので、(a)は光ガイド装置の縦断面を模式的に示す断面図であり、(b)は(a)とは搬送方向の下流側から導光体の縦断面を示す断面図である。 図4は、本発明の実施の形態3である光ガイド装置の縦断面を模式的に示す断面図である。 図5は、図4に示した光ガイド装置における光の伝搬を模式的に示す説明図である。 図6は、本発明の実施の形態4である光ガイド装置の縦断面を模式的に示す断面図である。 図7は、図6に示した導光体を上方から見た場合を示す平面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る紙葉類識別装置の光ガイド装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1である光ガイド装置が適用される紙葉類識別装置の要部となる光センサ及びその周辺機器を模式的に示す説明図である。ここで例示する紙葉類識別装置1は、例えば自動販売機等に適用されるもので、投入された紙葉類(以下、紙幣ともいう)の金種や真贋を識別するものである。この紙葉類識別装置1は、投入された紙幣2から光学的、磁気的な特性を検出し、その検出結果から紙幣2の特徴を抽出することにより金種判定及び真贋判定を行っている。
ここで紙幣2の光学的特性とは、紙幣2の紙質、厚み、印刷模様等により、金種によって異なる光透過パターンや光反射パターンを有していることである。また紙幣2の磁気的特性とは、紙幣2が磁性体を含むインキで印刷されていることにより、金種によって異なる磁気パターンを有していることである。
上記紙葉類識別装置1の光センサ10は、紙幣2の光学的特性を検出するためのもので、紙幣2の搬送路3に近接配置されている。この光センサ10は、発光素子11と、光ガイド装置20と、受光素子12とを備えて構成されている。
発光素子11は、複数(例えば2つ)用いられており、それぞれが紙幣2の光学的な特性を検出するための光源であって例えば発光ダイオードである。使用する発光ダイオードは、表面実装タイプ、スルーホール実装タイプのどちらでもよい。またその発光波長は、識別対象とする紙幣2の種類にもよるが、紙質や蛍光インキの特性を検出したい場合には紫外線を選択すればよく、印刷模様のパターンや紙の厚み、すかし、すき入れバーパターンを検出したい場合には可視光や赤外線を選択すればよい。多波長の光を用いることでより多くの紙幣2の特徴を抽出することができるので、2波長発光ダイオードや3波長発光ダイオードを用いることが好ましい。
これら発光素子11は、それぞれ点灯回路4,5が接続されるとともに、所定の直流電源6から電源供給されている。これら点灯回路4,5は、演算制御部7に接続されており、演算制御部7からの制御信号により点灯制御が行われる。
光ガイド装置20は、発光素子11の数を低減化させるために設けられたものであり、発光素子11からの光を搬送路3に出射させるものである。この光ガイド装置20の構成については後述する。
受光素子12は、フォトダイオードであり、発光素子11及び光ガイド装置20に対して搬送路3を挟んで対向配置されている。そのため、搬送路3に紙幣2が搬送されていない場合、光ガイド装置20から出射された光は受光素子12に直接到達する。一方、搬送路3に紙幣2が搬送されて光ガイド装置20と受光素子12との間を紙幣2が通過する場合、光ガイド装置20から出射された光は紙幣2によって反射又は吸収され、それ以外の光は紙幣2を透過して受光素子12に到達する。
このような受光素子12は、自身に到達した光を電気信号として検出し、その検出結果を増幅器8を通じて演算制御部7に与えるものである。
このような紙葉類識別装置1では、上記光センサ10を用いることで、搬送路3を搬送される紙幣2の光学的特性、すなわち発光素子11の光波長における光学的特性を、パターンデータとして検出することができる。そして、演算制御部7が、自身に接続されたメモリに記憶された各金種のパターンデータと比較することで、紙幣2の金種判定や真贋判定を行うことができる。
図2は、図1に示した紙葉類識別装置1に適用される光ガイド装置20の縦断面を模式的に示す断面図である。尚、この図2においては、搬送路3における紙幣2の搬送方向は、紙面に直交する方向である。ここで例示する光ガイド装置20は、搬送路3の下方側に配設されており、導光体20aと光反射部材20bとを備えている。
導光体20aは、搬送路3における紙幣2の搬送方向に直交する方向、すなわち左右方向が自身の長手方向となる長尺状部材であり、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)等のアクリル樹脂のような透明な樹脂材により構成されている。このように導光体20aは、透明な樹脂材から構成されるものであるので、図示の便宜上、導光体20aについては断面を示すハッチングを省略している。
このような導光体20aは、縦断面形状が略コ字状をなしており、出射部21、底部22、入射部23,24及び反射部25,26を備えて構成されている。出射部21は、導光体20aの上部に形成され、かつ搬送路3に近接する部位である。この出射部21は、搬送路3を臨む出射面211を有しており、該搬送路3に向けて光を出射するものである。底部22は、出射部21に対向する部位であり、底面221が出射面211に対向している。
入射部23,24は、2つあり、底部22の左右両側であって下方に向けて突出する部分の端部に設けられている。これら入射部23,24は、それぞれの端面となる入射面231,241が対応する発光素子11と対向しており、発光素子11からの光を入射するものである。このような入射部23,24は、レンズ232,242を備えている。レンズ232,242は、それぞれ対応する入射部23,24の入射面231,241に配置されている。これらレンズ232,242は、発光素子11からの光を集光して平行光に変換するものである。
反射部25,26は、2つあり、一方が出射部21の左端に連続し、他方が出射部21の右端に連続して、底部22を挟み込むように設けられている。出射部21の左方の反射部(以下、左方反射部ともいう)25は、左方側の入射部23の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する左方反射面(光の反射面)251を有している。この左方反射部25は、左方側の入射部23で入射した光を底部22に向けて反射させるものである。
出射部21の右方の反射部(以下、右方反射部ともいう)26は、右方側の入射部24の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する右方反射面(光の反射面)261を有している。この右方反射部26は、右方側の入射部24で入射した光を底部22に向けて反射させるものである。
かかる導光体20aにおいては、底部22に複数の底側凹部(配光角調整部)222が形成されているとともに、出射部21に複数の出射側凹部212が形成されている。
底側凹部222は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に沿って延在しており、三角溝形状を成している。このような底側凹部222は、底部22において導光体20aの長手方向(左右方向)に沿って所定間隔毎に並設されている。
底側凹部222を形成する2つの傾斜面222a,222bのうち、上方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する第1傾斜面222aは、左方反射部25の左方反射面251で全反射された光を、再び全反射により出射面211に直交する方向に反射させる角度に設定されて反射面を構成している。また上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する第2傾斜面222bは、右方反射部26の右方反射面261で全反射された光を、再び全反射により出射面211に直交する方向に反射させる角度に設定されて反射面を構成している。
出射側凹部212は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に沿って延在しており、三角溝形状を成している。このような出射側凹部212は、出射部21において導光体20aの長手方向(左右方向)に沿って所定間隔毎に並設されている。出射側凹部212を形成する2つの傾斜面212a,212bは、搬送路3に出射される光の配光角を制御する屈折面を構成している。
光反射部材20bは、光反射性の材料から構成されるものであり、導光体20aにおける入射部23,24及び出射部21を除いた部分を囲繞する態様で設けられている。
以上のような構成を有する光ガイド装置20においては、発光素子11で発光された光をレンズ232,242にて集光させて入射部23,24で平行光として入射する。入射部23,24を通じて入射した光を、反射部25,26の反射面(左方反射面251及び右方反射面261)で反射させる。反射面で全反射させた光を底部22の各底側凹部222の第1傾斜面222a又は第2傾斜面222bで反射させて出射部21に出射させることで、発光素子11で発光された光が入射部23,24、反射部25,26、底部22及び出射部21の順に導光体20aを伝搬させる。このようにして導光体20aを伝搬した光を、出射部21から出射面211に直交する方向に沿って搬送路3に出射させる(図2中の一点鎖線A参照)。
また、上記光ガイド装置20では、発光素子11で発光されて入射部23,24を通じて入射した光のうち、反射部25,26の反射面(左方反射面251及び右方反射面261)や底部22の底側凹部222の傾斜面(第1傾斜面222a及び第2傾斜面222b)等で反射されずに導光体20aの外部に出射した光を光反射部材20bにより反射させて再度導光体20aの内部に入射させることができる。
そして、再度導光体20aの内部に入射させた光のうち、底部22における底側凹部222以外の底面221から入射した光については、出射部21における出射側凹部212の傾斜面222a,222bにて屈折させて出射部21から出射面211に直交する方向に沿って搬送路3に出射させる(図2中の二点差線B参照)。
以上説明したように本発明の実施の形態1である光ガイド装置20によれば、発光素子11から発光された光を伝搬させる導光体20aの底部22の各底側凹部222が、導光体20aを伝搬する光を傾斜面(第1傾斜面222a及び第2傾斜面222b)にて出射部21に向けて反射させ、かつ出射部21より出射面211に直交する方向に沿って平行光として出射させるので、発光素子11で発光された光の配光角を調整しながら搬送路3に所望の角度にて出射させることができる。しかも、従来のように光制御層やプリズム構造層を必要としないので部品点数を削減でき、更に配光制御を遮光によって行うものでもない。従って、製造コストの低減化を図るとともに、光量の低下を抑制できる。
上記光ガイド装置20によれば、光反射部材20bが導光体20aにおける入射部23,24と出射部21とを除いた部分を囲繞しているので、一旦導光体20aの外部に出射した光を再度導光体20aの内部に入射させることができ、発光素子11からの光の導光効率を向上させることができる。
上記光ガイド装置20によれば、発光素子11で発光された光をレンズ232,242にて集光させて入射部23,24で平行光として入射しているので、入射部23,24で入射した光のうち反射部25,26に到達する割合を増大させることができ、結果的に反射部25,26の反射面(左方反射面251及び右方反射面261)で全反射させる光の割合を増大させて導光効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態1では、出射部21に出射側凹部212が形成されていたが、本発明では、出射側凹部212が形成されていなくてもよい。また出射部21に凹部が形成されていない場合には、光反射部材20bが導光体20aの底部22を覆わなくてもよい。
上述した実施の形態1では、出射側凹部212は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に沿って延在していたが、本発明においては、出射部21に設けられた凹部は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に直交する方向に沿って延在してもよく、該凹部の集光及び配光制御の機能を利用したい方向に応じて決められるものである。
また、本発明においては、上記底側凹部222及び上記出射側凹部212の大きさや形成密度等は適宜変化させてもよい。例えば、底側凹部222は、底部22の中央部分で高密度に形成し、かつ底部22の左右両端部分で低密度に形成することで、出射部21全体から出射される光のムラを少なくして均一化させるようにしてもよい。
<実施の形態2>
図3の(a)は、本発明の実施の形態2である光ガイド装置の縦断面を模式的に示す断面図である。ここで例示する光ガイド装置30も上述した実施の形態1の光ガイド装置20と同様に、図1に示した紙葉類識別装置1の要部に適用されるものである。そのため、実施の形態1と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
この図3の(a)においては、搬送路3における紙幣2の搬送方向は、紙面に直交する方向であり、光ガイド装置30は、搬送路3の下方側に配設されており、導光体30aと光反射部材30bとを備えている。
導光体30aは、搬送路3における紙幣2の搬送方向に直交する方向、すなわち左右方向が自身の長手方向となる長尺状部材であり、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)等のアクリル樹脂のような透明な樹脂材により構成されている。このように導光体30aは、透明な樹脂材から構成されるものであるので、図示の便宜上、導光体30aについては断面を示すハッチングを省略している。
このような導光体30aは、出射部31、底部32、入射部33,34及び反射部35,36を備えて構成されている。出射部31は、導光体30aの上部に形成され、かつ搬送路3に近接する部位である。この出射部31は、搬送路3を臨む出射面311を有しており、該搬送路3に向けて光を出射するものである。底部32は、出射部31に対向する部位であり、底面321が出射面311に対向している。
入射部33,34は、2つあり、底部32の左右両側に設けられている。これら入射部33,34は、それぞれの端面となる入射面331,341が対応する発光素子11と対向しており、発光素子11からの光を入射するものである。
反射部35,36は、2つあり、一方が出射部31の左端に連続し、他方が出射部31の右端に連続して、底部32を挟み込むように設けられている。出射部31の左方の反射部(以下、左方反射部ともいう)35は、左方側の入射部33の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次右方に湾曲する左方反射面(光の反射面)351を有している。この左方反射面351は、左方の入射部33の発光素子11からの入射部分を焦点とする放物面形状を成している。このような左方反射部35は、左方側の入射部33で入射した光を底部32に向けて反射させるものである。
出射部31の右方の反射部(以下、右方反射部ともいう)36は、右方側の入射部34の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次左方に湾曲する右方反射面(光の反射面)361を有している。この右方反射面361は、右方の入射部34の発光素子11からの入射部分を焦点とする放物面形状を成している。このような右方反射部36は、右方側の入射部34で入射した光を底部32に向けて反射させるものである。
かかる導光体30aにおいては、底部32に複数の底側凹部(配光角調整部)322が形成されているとともに、出射部31に複数の出射側凹部312が形成されている。
底側凹部322は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に沿って延在しており、三角溝形状を成している。このような底側凹部322は、底部32において導光体30aの長手方向(左右方向)に沿って所定間隔毎に並設されている。
底側凹部322を形成する2つの傾斜面322a,322bのうち、上方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する第1傾斜面322aは、左方反射部35の左方反射面351で全反射された光を、再び全反射により出射面311に直交する方向に反射させる角度に設定されて反射面を構成している。また上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する第2傾斜面322bは、右方反射部36の右方反射面361で全反射された光を、再び全反射により出射面311に直交する方向に反射させる角度に設定されて反射面を構成している。
出射側凹部312は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に直交する方向、すなわち左右方向に沿って延在しており、図3の(b)に示すように三角溝形状を成している。このような出射側凹部312は、出射部31において搬送路3における紙幣2の搬送方向に沿って所定間隔毎に並設されている。出射側凹部312を形成する2つの傾斜面312a,312bは、搬送路3に出射される光の配光角を制御する屈折面を構成している。
光反射部材30bは、光反射性の材料から構成されるものであり、導光体30aにおける入射部33,34及び出射部31を除いた部分を囲繞する態様で設けられている。
以上のような構成を有する光ガイド装置30においては、図3の(a)に示すように、発光素子11で発光された光を入射部33,34で入射する。入射部33,34を通じて入射した光を、反射部35,36の反射面(左方反射面351及び右方反射面361)で反射させる。
ここで反射部35の左方反射面351は、左方の入射部33の発光素子11からの入射部分を焦点とする放物面形状を成しているので、左方の入射部33を通じて入射した光を平行光に変換して底部32に反射させる。一方、反射部36の右方反射面361は、右方の入射部34の発光素子11からの入射部分を焦点とする放物面形状を成しているので、右方の入射部34を通じて入射した光を平行光に変換して底部32に反射させる。
反射部35,36で全反射させた光を底部32の各底側凹部322の第1傾斜面322a又は第2傾斜面322bで反射させて出射部31に出射させることで、発光素子11で発光された光が入射部33,34、反射部35,36、底部32及び出射部31の順に導光体30aを伝搬させる。このようにして導光体30aを伝搬した光を、出射部31から出射面311に直交する方向に沿って搬送路3に出射させる(図3の(a)中の一点鎖線C参照)。
また、上記光ガイド装置30では、発光素子11で発光されて入射部33,34を通じて入射した光のうち、反射部35,36の反射面(左方反射面351及び右方反射面361)や底部32の底側凹部322の傾斜面322a,322b(第1傾斜面322a及び第2傾斜面322b)等で反射されずに導光体30aの外部に出射した光を光反射部材30bにより反射させて再度導光体30aの内部に入射させることができる。
そして、再度導光体30aの内部に入射させた光のうち、底部32における底側凹部322以外の底面321から入射した光については、出射部31における出射側凹部312の傾斜面322a,322bにて屈折させて出射部31から出射面311に直交する方向に沿って搬送路3に出射させる(図3の(b)中の二点鎖線D参照)。
以上説明したように本発明の実施の形態2である光ガイド装置30によれば、発光素子11から発光された光を伝搬させる導光体30aの底部32の各底側凹部322が、導光体30aを伝搬する光を傾斜面(第1傾斜面322a及び第2傾斜面322b)にて出射部31に向けて反射させ、かつ出射部31より出射面311に直交する方向に沿って平行光として出射させるので、発光素子11で発光された光の配光角を調整しながら搬送路3に所望の角度にて出射させることができる。しかも、従来のように光制御層やプリズム構造層を必要としないので部品点数を削減でき、更に配光制御を遮光によって行うものでもない。従って、製造コストの低減化を図るとともに、光量の低下を抑制できる。
上記光ガイド装置30によれば、光反射部材30bが導光体30aにおける入射部33,34と出射部31とを除いた部分を囲繞しているので、一旦導光体30aの外部に出射した光を再度導光体30aの内部に入射させることができ、発光素子11からの光の導光効率を向上させることができる。
上記光ガイド装置30によれば、反射部35,36の反射面(左方反射面351及び右方反射面361)が入射部33,34の発光素子11からの入射部分を焦点とする放物面形状を成しているので、対応する入射部33,34を通じて入射した光を平行光に変換して底部32に反射させることができ、底部32に到達する光の割合を増大させることができ、結果的に底部32の底側凹部322で全反射させる光の割合を増大させて導光効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態2について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態2では、出射部31に出射側凹部312が形成されていたが、本発明では、出射側凹部312が形成されていなくてもよい。また出射部31に凹部が形成されていない場合には、光反射部材30bが導光体30aの底部32を覆わなくてもよい。
上述した実施の形態2では、出射側凹部312は、左右方向に沿って延在していたが、本発明においては、出射部31に設けられた凹部は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に沿って延在してもよく、該凹部の集光及び配光制御の機能を利用したい方向に応じて決められるものである。
また、本発明においては、上記底側凹部322及び上記出射側凹部312の大きさや形成密度等は適宜変化させてもよい。例えば、底側凹部322は、底部32の中央部分で高密度に形成し、かつ底部32の左右両端部分で低密度に形成することで、出射部31全体から出射される光のムラを少なくして均一化させるようにしてもよい。
<実施の形態3>
図4は、本発明の実施の形態3である光ガイド装置の縦断面を模式的に示す断面図である。ここで例示する光ガイド装置40も上述した実施の形態1の光ガイド装置20と同様に、図1に示した紙葉類識別装置1の要部に適用されるものである。そのため、実施の形態1と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
この図4においては、搬送路3における紙幣2の搬送方向は、紙面に直交する方向であり、光ガイド装置40は、搬送路3の下方側に配設されており、導光体40aと光反射部材40bとを備えている。
導光体40aは、搬送路3における紙幣2の搬送方向に直交する方向、すなわち左右方向が自身の長手方向となる長尺状部材であり、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)等のアクリル樹脂のような透明な樹脂材により構成されている。このように導光体40aは、透明な樹脂材から構成されるものであるので、図示の便宜上、導光体40aについては断面を示すハッチングを省略している。
このような導光体40aは、縦断面形状が略コ字状をなしており、出射部41、底部42、入射部43,44及び反射部45,46を備えて構成されている。出射部41は、導光体40aの上部に形成され、かつ搬送路3に近接する部位である。この出射部41は、搬送路3を臨む出射面411を有しており、該搬送路3に向けて光を出射するものである。底部42は、出射部41に対向する部位であり、底面421が出射面411に対向している。
入射部43,44は、2つあり、底部42の左右両側であって下方に向けて突出する部分の端部に設けられている。これら入射部43,44は、それぞれの端面となる入射面431,441が対応する発光素子11と対向しており、発光素子11からの光を入射するものである。このような入射部43,44は、レンズ432,442を備えている。レンズ432,442は、それぞれ対応する入射部43,44の入射面431,441に配置されている。これらレンズ432,442は、発光素子11からの光を集光して平行光に変換するものである。
反射部45,46は、2つあり、一方が出射部41の左端に連続し、他方が出射部41の右端に連続して、底部42を挟み込むように設けられている。出射部41の左方の反射部(以下、左方反射部ともいう)45は、左方側の入射部43の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する左方反射面(光の反射面)451を有している。この左方反射部45は、左方側の入射部43で入射した光を底部42に向けて反射させるものである。
出射部41の右方の反射部(以下、右方反射部ともいう)46は、右方側の入射部44の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する右方反射面(光の反射面)461を有している。この右方反射部46は、右方側の入射部44で入射した光を底部42に向けて反射させるものである。
かかる導光体40aにおいては、底部42に複数の底側凹部(配光角調整部)422が形成されている。底側凹部422は、搬送路3における紙幣2の搬送方向に沿って延在しており、略三角溝形状を成している。このような底側凹部422は、底部42において導光体40aの長手方向(左右方向)に沿って所定間隔毎に並設されている。
底側凹部422を形成する2つの傾斜面422a,422bのうち、上方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する第1傾斜面422aは、左方反射部45の左方反射面451に焦点を有し、該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた放物面(第1放物面:図4中の一点鎖線参照)により構成されている。より詳細に説明すると、各底側凹部422の第1傾斜面422aは、左方反射面451における焦点を共通とし、頂点が上下方向に異なる放物面により構成されている。
一方、上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する第2傾斜面422bは、右方反射部46の右方反射面461に焦点を有し、該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた放物面(第2放物面:図4中の二点差線参照)により構成されている。より詳細に説明すると、各底側凹部422の第2傾斜面422bは、右方反射面461における焦点を共通とし、頂点が上下方向に異なる放物面により構成されている。
光反射部材40bは、光反射性の材料から構成されるものであり、導光体40aにおける入射部43,44及び出射部41を除いた部分を囲繞する態様で設けられている。
以上のような構成を有する光ガイド装置40においては、発光素子11で発光された光をレンズ432,442にて集光させて入射部43,44で平行光として入射する。入射部43,44を通じて入射した光を、反射部45,46の反射面(左方反射面451及び右方反射面461)で反射させる。反射面で全反射させた光を底部42の各底側凹部422の第1傾斜面422a又は第2傾斜面422bで反射させて出射部41に出射させることで、発光素子11で発光された光が入射部43,44、反射部45,46、底部42及び出射部41の順に導光体40aを伝搬させる。このようにして導光体40aを伝搬した光を、出射部41から出射面411に直交する方向に沿って搬送路3に出射させる。
特に、各底側凹部422の第1傾斜面422aは、左方反射部45の左方反射面451に焦点を有し、かつ該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた放物面により構成されているので、左方反射面451における焦点から出射した光を全反射させることができる(図5中の一点鎖線E参照)。各底側凹部422の第2傾斜面422bは、右方反射部46の右方反射面461に焦点を有し、かつ該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた放物面により構成されているので、右方反射面461における焦点から出射した光を全反射させることができる。
また、上記光ガイド装置40では、発光素子11で発光されて入射部43,44を通じて入射した光のうち、反射部45,46の反射面(左方反射面451及び右方反射面461)や底部42の底側凹部422の傾斜面422a,422b(第1傾斜面422a及び第2傾斜面422b)等で反射されずに導光体40aの外部に出射した光を光反射部材40bにより反射させて再度導光体40aの内部に入射させることができる。
以上説明したように本発明の実施の形態3である光ガイド装置40によれば、発光素子11から発光された光を伝搬させる導光体40aの底部42の各底側凹部422が、導光体40aを伝搬する光を傾斜面422a,422b(第1傾斜面422a及び第2傾斜面422b)にて出射部41に向けて反射させ、かつ出射部41より出射面411に直交する方向に沿って平行光として出射させるので、発光素子11で発光された光の配光角を調整しながら搬送路3に所望の角度にて出射させることができる。しかも、従来のように光制御層やプリズム構造層を必要としないので部品点数を削減でき、更に配光制御を遮光によって行うものでもない。従って、製造コストの低減化を図るとともに、光量の低下を抑制できる。
特に、各底側凹部422の第1傾斜面422a及び第2傾斜面422bは、対応する反射部45,46の反射面に焦点を有し、かつ該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた放物面により構成されているので、対応する反射部45,46の焦点から出射された光を全反射させることができ、出射部41から出射される光の配光角の調整の向上を図ることができる。
上記光ガイド装置40によれば、光反射部材40bが導光体40aにおける入射部43,44と出射部41とを除いた部分を囲繞しているので、一旦導光体40aの外部に出射した光を再度導光体40aの内部に入射させることができ、発光素子11からの光の導光効率を向上させることができる。
上記光ガイド装置40によれば、発光素子11で発光された光をレンズ432,442にて集光させて入射部43,44で平行光として入射しているので、入射部43,44で入射した光のうち反射部45,46に到達する割合を増大させることができ、結果的に反射部45,46の反射面(左方反射面451及び右方反射面461)で全反射させる光の割合を増大させて導光効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態3について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
本発明においては、上記底側凹部422の大きさや間隔等は適宜変化させてもよい。例えば、底側凹部422は、底部42の中央部分で高密度に形成し、かつ底部42の左右両端部分で低密度に形成することで、出射部41全体から出射される光のムラを少なくして均一化させるようにしてもよい。
<実施の形態4>
図6は、本発明の実施の形態4である光ガイド装置の縦断面を模式的に示す断面図である。ここで例示する光ガイド装置50も上述した実施の形態1の光ガイド装置20と同様に、図1に示した紙葉類識別装置1の要部に適用されるものである。そのため、実施の形態1と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
この図6においては、搬送路3における紙幣2の搬送方向は、紙面に直交する方向であり、光ガイド装置50は、搬送路3の下方側に配設されており、導光体50aと光反射部材50bとを備えている。
導光体50aは、搬送路3における紙幣2の搬送方向に直交する方向、すなわち左右方向が自身の長手方向となる長尺状部材であり、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)等のアクリル樹脂のような透明な樹脂材により構成されている。このように導光体50aは、透明な樹脂材から構成されるものであるので、図示の便宜上、導光体50aについては断面を示すハッチングを省略している。
このような導光体50aは、縦断面形状が略コ字状をなしており、出射部51、底部52、入射部53,54及び反射部55,56を備えて構成されている。出射部51は、導光体50aの上部に形成され、かつ搬送路3に近接する部位である。この出射部51は、搬送路3を臨む出射面511を有しており、該搬送路3に向けて光を出射するものである。底部52は、出射部51に対向する部位であり、底面521が出射面511に対向している。
入射部53,54は、2つあり、底部52の左右両側であって下方に向けて突出する部分の端部に設けられている。これら入射部53,54は、それぞれの端面となる入射面531,541が対応する発光素子11と対向しており、発光素子11からの光を入射するものである。このような入射部53,54は、複数の入射凸部532,542を備えている。入射凸部532,542は、放物線を自身の中心軸周りに回転させて形成される回転放物面を外面とする錐体であり、かつ自身の焦点部分に入射した発光素子11からの光を平行光に変換するものである。
反射部55,56は、2つあり、一方が出射部51の左端に連続し、他方が出射部51の右端に連続して、底部52を挟み込むように設けられている。出射部51の左方の反射部(以下、左方反射部ともいう)55は、左方側の入射部53の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次右方に傾斜する左方反射面(光の反射面)551を有している。この左方反射部55は、左方側の入射部53で入射した光を底部52に向けて反射させるものである。
出射部51の右方の反射部(以下、右方反射部ともいう)56は、右方側の入射部54の上方側に位置しており、上方に向かうに連れて漸次左方に傾斜する右方反射面(光の反射面)561を有している。この右方反射部56は、右方側の入射部54で入射した光を底部52に向けて反射させるものである。
かかる導光体50aにおいては、出射部51に複数の出射側凸部(配光角調整部)512が形成されている。出射側凸部512は、出射面511から搬送路3に向けて突出するよう形成されており、図7に示すように隣り合う出射側凸部512と接するように形成されている。出射側凸部512は、放物線を自身の中心軸周りに回転させて形成される回転放物面を反射面512aとする錐体であり、かつ自身の焦点部分に入射した底部52からの光を反射面512aで反射して平行光に変換するものである。
光反射部材50bは、光反射性の材料から構成されるものであり、導光体50aにおける入射部53,54及び出射部51を除いた部分を囲繞する態様で設けられている。
以上のような構成を有する光ガイド装置50においては、発光素子11で発光された光を入射凸部532,542にて集光させて入射部53,54で平行光として入射する。入射部53,54を通じて入射した光を、反射部55,56の反射面(左方反射面551及び右方反射面561)で反射させる。反射面551,561で全反射させた光を底部52で出射部51に向けて反射させるようにして、発光素子11で発光された光を入射部53,54、反射部55,56、底部52及び出射部51の順に導光体50aの内部で伝搬させる。そして、出射部51の出射側凸部512では、自身の焦点部分に入射した底部52からの光を反射面512aで反射して平行光に変換して搬送路3に出射することで、導光体50aを伝搬した光を出射部51から出射面511に直交する方向に沿って搬送路3に出射させる(図6中の一点鎖線F参照)。
また、上記光ガイド装置50では、発光素子11で発光されて入射部53,54を通じて入射した光のうち、反射部55,56の反射面(左方反射面551及び右方反射面561)や底部52等で反射されずに導光体50aの外部に出射した光を光反射部材50bにより反射させて再度導光体50aの内部に入射させることができる。
以上説明したように本発明の実施の形態4である光ガイド装置50によれば、発光素子11から発光された光を伝搬させる導光体50aの出射部51の各出射側凸部512が、導光体50aを伝搬する光を出射部51より出射面511に直交する方向に沿って平行光として出射させるので、発光素子11で発光された光の配光角を調整しながら搬送路3に所望の角度にて出射させることができる。しかも、従来のように光制御層やプリズム構造層を必要としないので部品点数を削減でき、更に配光制御を遮光によって行うものでもない。従って、製造コストの低減化を図るとともに、光量の低下を抑制できる。
上記光ガイド装置50によれば、光反射部材50bが導光体50aにおける入射部53,54と出射部51とを除いた部分を囲繞しているので、一旦導光体50aの外部に出射した光を再度導光体50aの内部に入射させることができ、発光素子11からの光の導光効率を向上させることができる。
上記光ガイド装置50によれば、発光素子11で発光された光を入射凸部532,542にて集光させて入射部53,54で平行光として入射しているので、入射部53,54で入射した光のうち反射部55,56に到達する割合を増大させることができ、結果的に反射部55,56の反射面(左方反射面551及び右方反射面561)で全反射させる光の割合を増大させて導光効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態4について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
本発明においては、上記出射側凸部512の大きさや間隔等は適宜変化させてもよい。例えば、出射側凸部512は、出射部51の中央部分で高密度に形成し、かつ出射部51の左右両端部分で低密度に形成することで、出射部51全体から出射される光のムラを少なくして均一化させるようにしてもよい。
1 紙葉類識別装置
2 紙幣(紙葉類)
3 搬送路
10 光センサ
11 発光素子
12 受光素子
20 光ガイド装置
20a 導光体
20b 光反射部材
21 出射部
211 出射面
212 出射側凹部
22 底部
221 底面
222 底側凹部(配光角調整部)
222a 第1傾斜面
222b 第2傾斜面
23 入射部
231 入射面
24 入射部
241 入射面
25 左方反射部
251 左方反射面
26 右方反射部
261 右方反射面

Claims (3)

  1. 搬送路に沿って搬送される紙葉類の光学的な特性を検出する紙葉類識別装置の光センサに適用されるものであって、
    自身の長手方向が前記紙葉類の前記搬送路での搬送方向に直交するよう配置されるとともに、前記搬送路に近接する出射部と、前記出射部に対向する底部と、発光素子からの光を入射する入射部と、前記入射部を通じて入射した光を前記底部に向けて反射する反射部とを有し、かつ前記入射部を通じて入射した光を前記反射部、前記底部及び前記出射部の順に伝搬させて該出射部より前記搬送路に向けて出射させる導光体を備えた光ガイド装置において、
    前記導光体は、前記底部及び前記出射部の少なくとも一方に所定の間隔で設けられ、かつ前記出射部から出射される光の配光角を調整する配光角調整部を備え、
    前記底部に設けられた各配光角調整部は、伝搬する光を前記出射部に向けて反射させ、かつ前記出射部より平行光として出射させる反射面を有しており、
    前記反射部は、前記出射部の両端に連続して形成されるとともに前記底部を挟み込むよう設けられた左右一対のものであり、
    前記底部に設けられた各配光角調整部の反射面は、一方の反射部における光の反射面に焦点を有し、該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた第1放物面と、他方の反射部における光の反射面に焦点を有し、該焦点の鉛直下側に頂点が設けられた第2放物面とが連続して形成されて成ることを特徴とする紙葉類識別装置の光ガイド装置。
  2. 搬送路に沿って搬送される紙葉類の光学的な特性を検出する紙葉類識別装置の光センサに適用されるものであって、
    自身の長手方向が前記紙葉類の前記搬送路での搬送方向に直交するよう配置されるとともに、前記搬送路に近接する出射部と、前記出射部に対向する底部と、発光素子からの光を入射する入射部と、前記入射部を通じて入射した光を前記底部に向けて反射する反射部とを有し、かつ前記入射部を通じて入射した光を前記反射部、前記底部及び前記出射部の順に伝搬させて該出射部より前記搬送路に向けて出射させる導光体を備えた光ガイド装置において、
    前記導光体は、前記底部及び前記出射部の少なくとも一方に所定の間隔で設けられ、かつ前記出射部から出射される光の配光角を調整する配光角調整部を備え、
    前記出射部に設けられた各配光角調整部は、放物線を所定の軸の周りに回転させて形成される回転放物面を反射面とし、かつ自身の焦点部分に入射した前記底部からの光を該反射面で反射させて平行光として前記搬送路に出射することを特徴とする紙葉類識別装置の光ガイド装置。
  3. 前記入射部は、放物線を所定の軸の周りに回転させて形成される回転放物面を外面とし、かつ自身の焦点部分に入射した前記発光素子からの光を平行光に変換する複数の凸部を備えたことを特徴とする請求項に記載の紙葉類識別装置の光ガイド装置。
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