JP2009037746A - 線状光源装置および画像読取装置 - Google Patents

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清幸 蕪木
Hiroshige Haneda
博成 羽田
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宏市 亀井
Tatsuya Tabei
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Abstract

【課題】光源からの光を導光体に導入し、当該導光体から光を出射する構成を有し、その光出射方向を調整することができ、これにより導光体の光出射面に垂直な方向に光を出射することのできる線状光源装置、および画像読取対象体が大きな厚みを有するものであっても、高い品質を有する読取画像を得ることのできる画像読取装置を提供すること。
【解決手段】一方の端面に光取込部が形成されており、その外周面に長手方向に並列に形成された複数の溝状凹部により構成された光透過性反射面を有する導光体と、前記光取込部に対向するよう設けられた光源と、前記光透過性反射面に対向するよう設けられた反射板とを備えてなる線状光源装置であって、前記反射板は、前記光透過性反射面と対向する表面が、凹凸が並列に形成された反射面であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、線状光源装置および画像読取装置に関し、更に詳しくは、ファクシミリ、複写機、イメージスキャナおよびバーコードリーダなどに備えられている画像読取装置の照明用光源として用いられる線状光源装置、および当該線状光源装置を備えてなる画像読取装置に関する。
近年、例えばファクシミリなどに備えられている画像読取装置の照明用光源としては、発光ダイオード(以下、「LED」ともいう。)を光源として備えてなる構成の装置が、小型化および低消費電力化の観点、さらに、受光素子としてのCCD型センサが高感度化されてきていること、またLED自体の出力が向上してきていることからも、広く用いられてきている。
このようなLEDを光源として用いた装置としては、光源として用いるLEDの個数を低減させ、被照明面において均一な照度分布を得ることを目的として、LEDよりなる光源からの点状光を導光体によって線状光に変換する構成の線状光源装置が用いられている。
線状光源装置の或る種のものは、図9に示すように、例えば透明樹脂などよりなる棒状の導光体61と、当該導光体61の一方(図9における左方)の端面62Aによって形成された光取込部に対向配置された、LEDよりなる光源11と、内表面に反射面68が形成されてなる反射板67とを備えている。この線状光源装置を構成する導光体61には、その外周面に、光取込部を構成する端面62Aと直交し、長手方向(図9において左右方向)に伸びる光出射面63と、当該光出射面63と対向するよう、長手方向に並ぶ複数のV字状溝66が形成されてなる光透過性反射面65とが設けられている。
この線状光源装置60において、反射板67は、その断面がコ字状であり、導光体61の外周面における光出射面63以外の部分を覆うようにして設けられており、導光体61を透過した光(例えば光α3)を反射面68によって反射することにより、その反射光(例えば光α4)を導光体61の内部に導き、これにより、光源11からの光の利用性を高めている。
このような構成の線状光源装置60においては、光源11からの光が、端面62Aよりなる光取込部を介して導光体61の内部に導入され、最終的に当該導光体61の光透過性反射面65によって反射されることにより、光出射面63から光(例えばα5)が出射される。
しかしながら、このような線状光源装置60において、当該線状光源装置60から出射される光は、導光体61の光透過性反射面65を構成する複数のV字状溝66の各々の斜面66Aによって反射されるものであることから、光出射方向が導光体61の光出射面63に垂直な方向ではなく、当該垂直な方向に比して端面62Aと対向する端面62B側(図9における右側)に傾斜した方向に出射される。このため、この線状光源装置60を画像読取装置の照明用光源として用いた場合には、得られる読取画像に画像読取対象体には存在しない、当該画像読取対象体の影に起因する黒い筋が生じてしまうことから、高い品質を得ることができないおそれがある、という問題がある。
このような問題は、画像読取対象体が大きい厚みを有するものである場合に顕著となる。
得られる読取画像に黒い筋が生じてしまう理由について、図10に示す画像読取装置によって具体的に説明する。
この画像読取装置は、例えば光透過性部材よりなる板状の載置台41上に画像読取対象面1Aを下方にして画像読取対象体1を載置し、この画像読取対象体1を画像読取対象体用カバー43によって押圧し、その状態で当該画像読取対象体1に対して、載置台41の下方に設けられた線状光源装置60よりなる照明用光源からの光を照射する構成を有するものである。このような構成の画像読取装置においては、画像読取対象体1における載置台41の上面(図10において上面)41Aに接触している画像読取対象面1Aの投影像が検出されて読取画像が得られる。
このような画像読取装置においては、線状光源装置60からの光が画像読取対象体1に対して垂直ではなく、傾斜して照射されると共に、画像読取対象体1が光透過性を有するものではないことから、画像読取対象体1における載置台41上の画像読取対象面1Aの端部を照射した光β2が、画像読取対象体用カバー43の下面(図10において下面)における当該画像読取対象体1の周辺部分を照射するのみで近傍部分を照射することがない。しかも、この近傍部分には、画像読取対象体用カバー43の下面を直接照射する光(例えばβ3)が照射されることもないため、当該画像読取対象体用カバー43の下面上に、画像読取対象体1と接している領域以外の領域において光が照射されない部分(図10における領域5)が生じてしまう。その結果、画像読取対象体用カバー43の下面上に当該画像読取対象体1の影が生じてしまい、この影が黒い筋となって読取画像に現れてしまう。
特開2003−115209号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、光源からの光を導光体に導入し、当該導光体の光出射面から光を出射する構成を有し、その光出射方向を調整することができ、これにより導光体の光出射面に垂直な方向に光を出射することのできる線状光源装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、画像読取対象体が大きな厚みを有するものであっても、高い品質を有する読取画像を得ることのできる画像読取装置を提供することにある。
本発明の線状光源装置は、一方の端面に光取込部が形成されており、その外周面に長手方向に並列に形成された複数の溝状凹部により構成された光透過性反射面を有する導光体と、前記光取込部に対向するよう設けられた光源と、前記光透過性反射面に対向するよう設けられた反射板とを備えてなる線状光源装置であって、
前記反射板は、前記光透過性反射面と対向する表面が、凹凸が並列に形成された反射面であることを特徴とする。
本発明の線状光源装置においては、前記光透過性反射面は、前記光源から前記導光体に入射された光の光量の60%以上を透過することが好ましい。
本発明の線状光源装置においては、前記凹凸は、開口幅が0.1〜10μmの溝状凹部よりなることが好ましい。
本発明の線状光源装置においては、前記反射板によって反射される光は、前記光透過性反射面によって反射される光に比して、前記光取込部に向かう方向の光量が大きいものであることが好ましい。
本発明の線状光源装置においては、前記導光体において、前記光取込部に対向する端面が反射性を有することが好ましい。
本発明の画像読取装置は、上記の線状光源装置を照明用光源として備えてなることを特徴とする。
本発明の線状光源装置によれば、導光体の光透過性反射面が光透過性を有するものであると共に、反射板が複数の凹凸が並列に形成されてなる反射面を備えてなるものであり、導光体の光透過性反射面によって反射される光成分と、当該導光体の反射面を透過し、反射板に反射されることによって導光体の内部に導入される光成分とを含有する光を、線状光として導光体における光出射面から出射する構成を有するものであるため、導光体の光透過性反射面によって反射される光成分が、当該導光体の光出射面に垂直な方向に比して当該導光体の光取込部を構成する端面に対向する端面側に傾斜した方向に指向性を有するものであっても、反射板の反射光により、導光体の光透過性反射面によって反射される光成分とは反対側に傾斜した方向、すなわち当該導光体の光取込部を構成する端面側に傾斜した方向に指向性を有する光成分を補足することによって導光体の光出射面から出射される光の光出射方向を調整することができ、これにより導光体の光出射面に垂直な方向に光を出射することができる。
本発明の画像読取装置によれば、照明用光源として上記の本発明の線状光源装置が用いられているため、画像読取対象体の画像読取対象面に対して照明用光源から照射される光が、当該画像読取対象面に対して垂直な方向に照射方向を有するよう調整されていることから、画像読取対象体が大きな厚みを有するものであっても、得られる読取画像に画像読取対象体には存在しない、当該画像読取対象体の影に起因する黒い筋が生じることが防止されるため、高い品質を有する読取画像を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明の線状光源装置の構成の一例を示す説明用斜視図であり、図2は、図1の線状光源装置の長手方向における断面を拡大して示す説明用断面図である。
この線状光源装置10は、例えばアクリル樹脂などの透明樹脂よりなる光透過性を有する円柱状の導光体20と、当該導光体20の一方(図1および図2における下方)の端面(以下、「光取込端面」ともいう。)21Aによって形成された光取込部に対向配置された、LEDよりなる光源11と、表面(図1における上面であって図2における左面)に反射面31が形成されてなる反射板30とを備えてなるものである。
図において、導光体20の他方の端面(以下、「他端面」ともいう。)21Bは、平滑面とされており、反射性を有している。
光源11は、例えば青色LED素子を備えてなり、当該青色LED素子から放射される青色光を蛍光体層によって変換することにより、白色光を放射するものである。
ここに、光源11を構成するLED素子は、1個であっても複数個であってもよい。光源11が複数のLED素子よりなる場合には、LED素子の各々がその光出力にバラツキを有するものであっても、線状光源装置10が、光源11からの光を直接的に出射させるのではなく、導光体20を介して出射される構成を有するものであるため、複数のLED素子に係る光出力のバラツキに起因する弊害が生じることがない。
そして、導光体20には、その外周面に、光取込端面21Aおよび他端面21Bと直交し、長手方向(図2における上下方向)に伸びる光出射面22と、当該光出射面22と対向するよう、長手方向に並列に複数の溝状凹部25が形成されてなる光透過性を有する光透過性反射面24とが設けられている。
導光体20の光透過性反射面24を構成する複数の溝状凹部25は、各々、導光体20の径方向(図2の紙面に対して垂直な方向)に伸び、少なくとも光取込端面21A側に、当該導光体20の内部に導入された光源11からの光を光出射面22に向かって反射するための斜面(以下、「光反射斜面」ともいう。)25Aを有する形状を有している。
図の例において、複数の溝状凹部25は、互いに隣接する溝状凹部25が離間することなく連続的に形成されており、また、個々の溝状凹部25は、底面25Bが平滑面とされ、その断面が略台形状とされている。また、これらの複数の溝状凹部25は、光反射斜面25Aの傾斜角度θ1が同一とされているが、光取込端面21Aから他端面21Bに向かうに従って当該底面25Bの幅aおよび開口幅D1が小さくなり、かつその最大深さH1が大きくなっている。
ここに、線状光源装置10においては、光源11からの光が端部21Aよりなる光取込部を介して導光体20の内部に導入され、光透過性反射面24に到達すると、その光のうちの溝状凹部25における光反射斜面25Aに対する入射角が臨界角を超える光成分は、当該光反射斜面25Aによって反射されて光出射面22から外方に出射される。一方、光反射斜面25Aに対する入射角が臨界角以下である光成分は、当該光反射斜面25Aから導光体20を透過する。また、透過性反射面24における溝状凹部25の光反射斜面25A以外の領域に入射した光成分は、全反射され外部には出射されずに導光体20内部を長手方向に伝播する。
溝状凹部25においては、光反射斜面25Aは、その傾斜角度θ1が35°以上であることが好ましく、特に40〜60°であることが好ましい。
光反射斜面25Aの傾斜角度θ1が過小である場合には、導光体20の光透過性反射面24に十分な光透過性が得られなくなるおそれがある。
また、導光体20は、光源11から入射された光の光量の60%以上を透過する光透過率を有することが好ましく、特に70%以上を透過することが好ましい。
光透過性反射面24の光透過率が過小である場合には、反射板30によって反射される光の光量が小さくなるため、導光体20の光透過性反射面24によって反射される光成分とは反対方向に指向性を有する光成分を十分に補足することができず、導光体20の光出射面22から出射される光の光出射方向を所望の方向にすることができなくなるおそれがある。
導光体20の光透過性反射面24の光透過率は、例えば当該光透過性反射面24を構成する溝状凹部25の光反射斜面25Aの傾斜角度θ1によって調整することができる。
線状光源装置10を構成する反射板30は、導光体20の全長に適合した全長を有する長尺な板状体よりなり、当該導光体20に近接し、反射面(以下、「散乱反射面」ともいう。)31が形成されている表面が当該導光体20の光透過性反射面24に対向するよう配置されている。
この反射板30の散乱反射面31は、導光体20の光透過性反射面24における溝状凹部25が形成されている領域に対向する領域に、複数の溝状凹部33よりなる凹凸が並列に形成されてなる構成を有している。
このような形態を有する反射板30は、導光体20の光出射面22の垂線に垂直な方向、すなわちその短手方向(図2の紙面に垂直な方向)において均一な断面を有していることが好ましい。
また、反射板30は、散乱反射面31を構成する複数の溝状凹部33の各々において入射した光を全反射すると共に、導光体20の光出射面22に向かう方向に散乱能を有していることが好ましい。
図の例において、反射板30には、導光体20の光透過性反射面24に対向する表面全面に散乱反射面31が形成されている。
反射板30としては、例えば、アルミニウムなどの金属板をプレス加工してなるもの、または樹脂フィルムを加熱プレス加工、あるいは所期の形状を有する金型を用いて成形することによって得られた樹脂製の反射板本体の表面に金属蒸着膜またはメッキにより散乱反射面31を形成してなるものを用いることができる。
ここに、反射板30は、導光体20の光透過性反射面24に対向する表面全面が反射性を有するものであってもよいが、少なくとも散乱反射面31を構成する溝状凹部33が反射性を有するものであればよい。
図3は、図1に示す反射板30の散乱反射面31に係る溝状凹部33を拡大して示す説明用断面図である。同図には、反射板30における溝状凹部33の斜面33Bに入射する光の光路Aを実線によって示し、また当該斜面33Bに入射して反射される光の光路Bを破線によって示している。
反射板30において、散乱反射面31を構成する複数の溝状凹部33は、各々、その断面が三角形状の形状を有し、図2の紙面に対して垂直な方向に伸びる形状を有している。この溝状凹部33においては、導光体20における他端面21B側(図2における上側であって図3における右側)の光源11を臨む斜面33Aによって導光体20の光透過性反射面24を透過した光を受光する受光面が形成されている。また、導光体20における光取込端面21A側(図2における下側であって図3における左側)の溝状凹部33の斜面33Bは、導光体20を透過した光が斜面33Aよりなる受光面に到達することのできるよう、その光路(図3における光路A)を阻害することのない形状とされている。
溝状凹部33において、受光面を構成する斜面33Aは、導光体20を透過した光が入射されると共に、この入射した光を反射し、その反射した光を所望の指向性を有し、かつ光透過性反射面24を介して導光体20の内部に導入させることのできるよう、その傾斜角度θ2が設計されている。
溝状凹部33の斜面33Aの傾斜角度θ2は、例えば48〜55°であることが好ましい。
而して、溝状凹部33は、開口幅D2に対する最大深さH2の比(H2/D2)が、1/3〜1であることが好ましい。
図4は、散乱反射面31に係る溝状凹部における開口幅D2に対する最大深さH2の比(H2/D2)が1/3未満である場合を示す説明図である。同図には、反射板30における溝状凹部33の斜面33Aに入射する光の光路Aを実線によって示し、また当該斜面33Aに入射して反射される光の光路Bを破線によって示している。
比(H2/D2)が1/3未満である場合には、溝状凹部33の最大深さH2が小さくなると共に斜面33Aの傾斜角度θ2が小さくなるため、溝状凹部33の斜面33Aに反射される光が導光体20の光透過性反射面24によって反射される光と反対側に傾斜した方向に指向性を有するものとならなくなるおそれがある。
図5は、散乱反射面31に係る溝状凹部33における開口幅D2に対する最大深さH2の比(H2/D2)が1を超える場合を示す説明図である。同図には、反射板30における溝状凹部33の斜面33Aに入射する光の光路A1およびA2を実線によって示し、また斜面33Aに入射して反射される光の光路B1およびB2を破線によって示している。 (H2/D2)が1を超える場合には、溝状凹部33の最大深さH2が大きくなると共に斜面33Aの傾斜角度θ2が大きくなるため、当該斜面33Aよりなる受光面に入射する光(例えば光路A1およびA2に係る光)は、当該受光面に対する入射深さに応じてその反射方向が異なることとなる。然して、斜面33Aよりなる受光面の反射光の一部(例えば光路A1に係る光の反射光であって光路Bに係る光)は、導光体20の光透過性反射面24に対する入射角が大きくなるために当該導光体20の内部に導入されることなく光透過性反射面24において全反射されてしまうこととなる。また、他の一部(例えば光路A2に係る光の反射光であって光路B2に係る光)は、斜面33Bによっても反射されることとなるため、その光が導光体20の光透過性反射面24によって反射される光とは反対側に傾斜した方向に指向性を有するものとならなくなる。以上の結果、反射板30の反射光に所望の指向性を得ることができなくなるおそれがある。
また、溝状凹部33は、その開口幅D2が、導光体20の光透過性反射面24を構成する溝状凹部25の開口幅D1よりも小さいものであることが好ましく、具体的な寸法としては、0.1〜10μmであることが好ましい。
溝状凹部33の開口幅D2が溝状凹部25の開口幅D1よりも大きい場合には、導光体20の光透過性反射面24において反射され、光出射面22から出射される光に生じる、当該溝状凹部25の開口幅D1の大きさに起因する光強度のムラを、反射板30の反射光によって十分に補正することができなくなるため、線状光源装置10から出射される光が均一性を有するものとならなくなるおそれがある。
反射板30は、散乱反射面31によって反射される光が、導光体20の光透過性反射面24によって反射される光に比して、当該導光体20の光取込部に向かう方向の光量が大きいものであることが好ましい。
なお、「光取込部に向かう方向」とは、導光体20の光出射面22に垂直な方向に比して光取込端面21A側に傾斜した方向である。
このような構成の線状光源装置10においては、光透過性反射面24において導光体20を透過した光は、反射板30によって反射され、この反射された光が導光体20の内部に導入され、当該光透過性反射面24によって反射された光と共に、導光体20の光出射面22から外方に出射されることとなる。
このように、線状光源装置10おいて、導光体20における光出射面22から出射される光は、導光体20の光透過性反射面24によって反射される光成分(以下、「導光体反射光成分」ともいう。)と、当該光透過性反射面24を透過し、反射板30によって反射されることによって導光体20の内部に導入される光成分(以下、「反射板反射光成分」ともいう。)とを含有するものである。
而して、線状光源装置10においては、導光体20における光出射面22から出射される光のうちの導光体反射光成分は、導光体20の光透過性反射面24を構成する複数の溝状凹部25の各々の光反射斜面25Aによって反射されるものであることから、導光体20の光出射面22に垂直な方向ではなく、当該垂直な方向に比して導光体20の端面21B側に傾斜した方向に指向性を有するものである。その一方で、反射板反射光成分は、反射板30が複数の溝状凹部33が並列に形成されてなる散乱反射面31を有するものであり、当該複数の溝状凹部33の各々の斜面33Aによって反射されるものであることから、導光体20の光出射面22に垂直な方向ではなく、当該垂直な方向に比して導光体20の端面21A側に傾斜した方向、すなわち導光体反射光成分とは反対側に傾斜した方向に指向性を有するものとされる。しかも、光透過性反射面24が光源11から導光体20に入射された光の光量の60%以上を透過するため、反射板30の散乱反射面31に入射される光の光量が大きくなる。また、散乱反射面31が反射性を有するため、導光体20を透過して反射板30に入射した光は、当該反射板30によって高い効率で導光体20の光出射面22に向かって反射される。その結果、反射板反射光成分は、導光体反射光成分の光量との関係から十分な光量が得られることとなる。
従って、線状光源装置10によれば、導光体反射光成分が、導光体20の光出射面22に垂直な方向に比して当該導光体20の端面21B側に傾斜した方向に指向性を有するものであっても、反射板30の反射光により、当該導光体光成分とは反対側に傾斜した方向、すなわち当該導光体20の光取込部を構成する端面21A側に傾斜した方向に指向性を有する、反射板反射光成分を補足することによって導光体20の光出射面22から出射される光の光出射方向を調整することができ、これにより、導光体20の光出射面22に垂直な方向に光を出射することができる。
この線状光源装置10においては、反射板30を、散乱反射面31によって反射される光が、光透過性反射面24によって反射される光に比して、導光体20の光取込部に向かう方向の光量が大きいものとすることにより、当該反射板30によって所望の指向性を有する光を十分に補足することができるため、均一な光出射方向を有する光を出射することができる。
以上のような線状光源装置10は、ファクシミリ、複写機、イメージスキャナおよびバーコードリーダなどに備えられている画像読取装置の照明用光源として好適に用いることができる。
図6は、本発明の画像読取装置の構成の一例を示す説明図である。同図において、α1は、導光体20の光透過性反射面24によって反射される光成分(導光体反射光成分)を示し、α2は、光透過性反射面24を透過し、反射板30によって反射されることによって導光体20の内部に導入される光成分(反射板反射光成分)を示している。
この画像読取装置は、光透過性部材よりなる板状の載置台41上に画像読取対象面1Aを下方にして画像読取対象体1を載置し、この画像読取対象体1を画像読取対象体用カバー43によって押圧し、その状態で当該画像読取対象体1に対して、載置台41の下方に設けられた線状光源装置10よりなる照明用光源からの光を照射する構成を有するものである。このような構成の画像読取装置においては、画像読取対象体1における載置台41の上面(図6において上面)41Aに接触している画像読取対象面1Aの投影像が検出されることによって読取画像が得られることとなる。
この画像読取装置においては、照明用光源として線状光源装置10が用いられているため、画像読取対象体1の画像読取対象面1Aに対に対して照明用光源から照射される光(例えばβ1)が、当該画像読取対象面1Aに対して垂直な方向に照射方向を有するものである。その結果、画像読取対象体1が大きな厚みを有するものであっても、画像読取対象面1A、および画像読取対象体用カバー43の下面(図6において下面)上における画像読取対象体1に接している領域以外の領域全域に光が照射されることとなる。従って、この画像読取装置によれば、画像読取対象体用カバー43の下面に画像読取対象体1の影が生じることがなく、得られる読取画像に画像読取対象体1には存在しない、当該画像読取対象体1の影に起因する黒い筋が生じることが防止されることから、高い品質を有する読取画像を得ることができる。
本発明においては、上記の実施の形態に限定されず種々の変更を加えることが可能である。
例えば、反射板は、導光体の光透過性反射面と対向する面に、凹凸が並列に形成されているものであればよく、その構成が図1に係る構成に限定されるものではない。
具体的な一例としては、図7および図8に示すように、反射板50は、散乱反射面51を構成する溝状凹部53よりなる凹凸が、その断面が略U字状の形状であって、底面が曲面であるものであってもよい。
このような構成の反射板50を備えた線状光源装置においては、当該反射板50の散乱反射面51を構成する溝状凹部53が、その最大深さが大きく、かつその底面が曲面である形状を有していることから、当該溝状凹部53における導光体の光取込部を構成する端面に対向する端面側(図6における右側)の光源を臨む平滑面領域53Aによって形成されている受光面に入射する光(例えば光路A1〜A3に係る光)は、溝状凹部53に対する入射深さに応じてその反射方向が異なることとなる。しかも、その反射光は、再び溝状凹部53内において反射されるため、散乱反射されるが、その散乱反射光が導光体の光透過性反射面によって反射される光と反対方向(導光体の光取込部を構成する端面側に傾斜した方向)に指向性を有することから、線状光源装置の光出射方向をより一層導光体の光出射面に垂直とすることができる。また、散乱反射面51を構成する溝状凹部53の平滑面領域53Aに平行な光(例えば光路Cに係る光)が溝状凹部53に入射した場合には、当該溝状凹部53によって鏡面反射されることとなるため、光源からの光をより一層有効に利用することができる。
図7には、反射板50における溝状凹部53に入射する、当該溝状凹部53の平滑面領域面53Aに平行な光の光路C1を実線によって示し、また当該溝状凹部53に入射して反射された光の光路C2を破線によって示す。また、図8には、導光体の光透過性反射面を透過し、反射板50における溝状凹部53の平滑面領域面53Aに入射する光の光路A1〜A3を実線によって示し、また当該光路A1〜A3を通過して平滑面領域53Aに入射し、反射された光の各々の光路B1〜B3を破線によって示す。
本発明の線状光源装置の構成の一例を示す説明用斜視図である。 図1の線状光源装置の長手方向における断面を拡大して示す説明用断面図である。 図1の線状光源装置を構成する反射板の反射面に係る溝状凹部を拡大して示す説明用断面図である。 反射板の反射面に係る溝状凹部における開口幅D2に対する最大深さH2の比(H2/D2)が1/3未満である場合を示す説明図である。 反射板の反射面に係る溝状凹部における開口幅D2に対する最大深さH2の比(H2/D2)が1を超える場合を示す説明図である。 本発明の画像読取装置の構成の一例を示す説明図である。 本発明の線状光源装置を構成する反射板の構成の他の例を示す説明用斜視図である。 図7の線状光源装置を構成する反射板の反射面に係る溝状凹部を拡大して示す説明用断面図である。 従来の線状光源装置の構成の一例を示す説明図である。 図9の線状光源装置を照明用光源として備えた画像読取装置の構成の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 画像読取対象体
1A 画像読取対象面
10 線状光源装置
11 光源
20 導光体
21A、21B 端面
22 光出射面
24 光透過性反射面
25 溝状凹部
25A 斜面(光反射斜面)
25B 底面
30 反射板
31 反射面(散乱反射面)
33 溝状凹部
33A、33B 斜面
41 載置台
41A 上面
43 画像読取対象体用カバー
50 反射板
51 反射面(散乱反射面)
53 溝状凹部
53A 平滑面領域
60 線状光源装置
61 導光体
62A、62B 端面
63 光出射面
65 光透過性反射面
66 V字状溝
66A 斜面
67 反射板
68 反射面

Claims (6)

  1. 一方の端面に光取込部が形成されており、その外周面に長手方向に並列に形成された複数の溝状凹部により構成された光透過性反射面を有する導光体と、前記光取込部に対向するよう設けられた光源と、前記光透過性反射面に対向するよう設けられた反射板とを備えてなる線状光源装置であって、
    前記反射板は、前記光透過性反射面と対向する表面が、凹凸が並列に形成された反射面であることを特徴とする線状光源装置。
  2. 前記光透過性反射面は、前記光源から前記導光体に入射された光の光量の60%以上を透過することを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
  3. 前記凹凸は、開口幅が0.1〜10μmの溝状凹部よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の線状光源装置。
  4. 前記反射板によって反射される光は、前記光透過性反射面によって反射される光に比して、前記光取込部に向かう方向の光量が大きいものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の線状光源装置。
  5. 前記導光体において、前記光取込部に対向する端面が反射性を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の線状光源装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の線状光源装置を照明用光源として備えてなることを特徴とする画像読取装置。
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