JP6701046B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、電池パックに関する。
近年、車両の駆動輪を駆動するための駆動源として、駆動モータを備える電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)が知られている。このような車両は、駆動モータへ供給される電力が蓄電される電池モジュールを含む電池パックを備える。具体的には、電池モジュールは、複数のセルを含んで構成され、電池パックの筐体に複数収容される。電気自動車やハイブリッド自動車では、走行可能な距離をより長くするために、より多くの電池モジュールを電池パック内に設ける必要が生じ得る。
そこで、電池パック内において、複数の電池モジュールの少なくとも一部が他の電池モジュールに対して鉛直方向の上方側に位置する多段配置を採用した車両が提案されている。それにより、車両における電池パックを搭載するための空間を効率的に利用することができるので、より多くの電池モジュールを電池パック内に設けることが可能となる。例えば、特許文献1では、車室の下方に設けられるバッテリユニットにおいて、複数のバッテリユニット片を上下2段に配置した車両が開示されている。
特開2015−107728号公報
ところで、電気自動車やハイブリッド自動車では、電池パックを小型化する目的で、内部に設けられる電池モジュールの各々の温度を調整する能力(以下、電池モジュールの温調能力とも称する。)を向上させるために、液体媒体が利用される場合がある。具体的には、液体媒体が循環する媒体流路を電池モジュールの各々の近傍に設けることによって、液体媒体を利用した電池モジュールの温度の調整(以下、温調とも称する。)が実現される。それにより、電池モジュールの温調能力が向上することが期待される。
電池モジュールが多段配置される電池パックについて液体媒体を利用して電池モジュールの温調能力を向上させる場合、上方側の電池モジュールを温調するための媒体流路を、上方側の電池モジュールの近傍、かつ、下方側の電池モジュールに対して鉛直方向の上方側に設けることが考えられる。ここで、車両の衝突時等において、車両が衝撃を受けることによって、上方側の電池モジュールの近傍の媒体流路が破損し、当該媒体流路から液体媒体が漏出する場合がある。そのような場合には、当該媒体流路から漏出した液体媒体は、下方側へ落下すること等により、下方側の電池モジュールが収容される下方側空間へ侵入し得る。それにより、液体媒体が下方側の電池モジュールの端子等の高電圧部と接触することによって、漏電が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電池モジュールが多段配置される電池パックにおいて、電池モジュールの温調能力を向上させつつ、漏電の発生を防止することが可能な、新規かつ改良された電池パックを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、少なくとも一部の電池モジュールが他の電池モジュールに対して鉛直方向の上方側に位置する複数の電池モジュールと、前記複数の電池モジュールを収容する筐体と、を備え、下方側の電池モジュールの近傍、かつ、上方側の電池モジュールに対して鉛直方向の下方側には、前記下方側の電池モジュールを温調可能な液体媒体が循環する媒体流路が設けられ、前記上方側の電池モジュールの近傍には、前記上方側の電池モジュールを温調可能なヒートパイプが設けられる、電池パックが提供される。
前記ヒートパイプ及び前記媒体流路がそれぞれ接続され、前記ヒートパイプと前記液体媒体との間で熱交換が行われる熱交換器を備えてもよい。
前記媒体流路は、前記熱交換器より上流側において、前記下方側の電池モジュール側へ向かう第1の流路と、前記熱交換器側へ向かう第2の流路とに分岐してもよい。
前記媒体流路には、前記第1の流路へ送られる前記液体媒体の流量と、前記第2の流路へ送られる前記液体媒体の流量との割合を調整可能な制御弁が設けられてもよい。
前記第1の流路へ送られる前記液体媒体の流量と、前記第2の流路へ送られる前記液体媒体の流量との割合は、前記上方側の電池モジュールの温度と、前記下方側の電池モジュールの温度とが均一になるように前記制御弁によって調整されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、電池モジュールが多段配置される電池パックにおいて、電池モジュールの温調能力を向上させつつ、漏電の発生を防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係る車両の駆動系の概略構成の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る車両における電池パックの位置の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る電池パックの外観の一例を示す斜視図である。 同実施形態に係る電池パックの内部の構成の一例を示す斜視図である。 下方側の電池モジュールの下方に設けられる熱伝導性プレート内における媒体流路の経路の一例を示す模式図である。 上方側の電池モジュールの下方に設けられる熱伝導性プレート内におけるヒートパイプの経路の一例を示す模式図である。 第1の応用例に係る電池パックの内部の構成の一例を示す斜視図である。 第2の応用例に係る電池パックの内部の構成の一例を示す斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.車両の概略>
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る車両1の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る車両1の駆動系の概略構成の一例を示す模式図である。図2は、本実施形態に係る車両1における電池パック10の位置の一例を示す模式図である。
車両1は、本実施形態に係る電池パック10を搭載する車両の一例である。具体的には、車両1は、図1に示したように、駆動輪59a,59b,59c,59dを駆動するための駆動源として、駆動モータ63f,63rを備える電気自動車である。駆動輪59a,59b,59c,59dは、車両1の前左輪、前右輪、後左輪、後右輪にそれぞれ相当する。なお、以下では、車両1の進行方向を前方向とし、進行方向に対して逆方向を後方向とし、進行方向を向いた状態における左側及び右側をそれぞれ左方向及び右方向とし、鉛直上側及び鉛直下側をそれぞれ上方向及び下方向として、説明する。
駆動モータ63fは、減速機61fを介して、駆動輪59a及び駆動輪59bと接続されている。一方、駆動モータ63rは、減速機61rを介して、駆動輪59c及び駆動輪59dと接続されている。駆動モータ63fによって生成された駆動力は、減速機61fを介して、駆動輪59a及び駆動輪59bへそれぞれ伝達される。一方、駆動モータ63rによって生成された駆動力は、減速機61rを介して、駆動輪59c及び駆動輪59dへそれぞれ伝達される。減速機61f,61rは、駆動モータ63f,63rから入力される動力を所定の減速比で変換して、各駆動輪へそれぞれ出力する機能を有する。減速機61f,61rの当該機能は、例えば、ギヤによって実現される。なお、車両1の構成から減速機61f,61rは省略されてもよく、その場合には、駆動モータ63fと駆動輪59a,59bの各々は直接的に接続されてもよく、駆動モータ63rと駆動輪59c,59dの各々は直接的に接続されてもよい。
駆動モータ63f,63rは、図示しないインバータ装置を介して電池パック10内の複数の電池モジュールと電気的に接続されている。電池パック10から供給される直流電力は、インバータ装置によって交流電力に変換され、駆動モータ63f,63rへ供給される。それにより、駆動モータ63f,63rによって動力が生成される。
電池パック10は、具体的には、高電圧(例えば、350V)の電力供給源である。例えば、電池パック10内の複数の電池モジュールに蓄電される電力は、インバータ装置を介して、駆動モータ63f,63rへ供給される他、車両1内の各種装置へ供給される電力を蓄電する低電圧バッテリへ供給され得る。
電池パック10は、例えば、車両1の床下に位置する。具体的には、電池パック10は、図2に示したように、車両1の車室の底部に相当するフロアパネル55より下方、かつ、車両1の底部を覆うアンダーカバー57より上方に位置する。より具体的には、電池パック10は、車両の床下において、フロントシート51の下方からリアシート53の下方へ延在するように設けられる。また、電池パック10の後部は、上方側へ突出しており、電池パック10の後部における突出した部分は、リアシート53の内部の空間に収容される。換言すると、電池パック10の後部の高さは、前部の高さと比較して、高くなっている。電池パック10の前部は、電池パック10内に設けられる電池モジュールの高さに対応した高さを有し、電池パック10の前部において、電池モジュールは、前後方向及び左右方向に併設される。一方、電池パック10の後部は、電池モジュールの高さの2倍以上の高さを有し、電池パック10の後部において、電池モジュールは上下2段に配置されている。
このように、本実施形態に係る電池パック10では、複数の電池モジュールの少なくとも一部が他の電池モジュールに対して鉛直方向の上方側に位置する多段配置が採用される。それにより、電池パック10を搭載するための空間としての車両1の床下を効率的に利用することができるので、より多くの電池モジュールを電池パック内に設けることが可能となる。ゆえに、車両1の走行可能な距離をより長くすることが実現される。
ここで、電池モジュールが多段配置される電池パック10について液体媒体を利用して電池モジュールの温調能力を向上させる場合、上方側の電池モジュールを温調するための媒体流路を、上方側の電池モジュールの近傍、かつ、下方側の電池モジュールに対して鉛直方向の上方側に設けることが考えられる。そのような場合には、上述したように、上方側の電池モジュールの近傍の媒体流路から漏出した液体媒体が下方側の電池モジュールの端子等の高電圧部と接触することによって、漏電が発生するおそれがある。一方、本実施形態に係る電池パック10によれば、電池モジュールの温調能力を向上させつつ、漏電の発生を防止することが可能となる。以下では、そのような電池パック10の詳細について、説明する。
<2.電池パック>
続いて、図3〜図6を参照して、本実施形態に係る電池パック10の詳細について説明する。図3は、本実施形態に係る電池パック10の外観の一例を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係る電池パック10の内部の構成の一例を示す斜視図である。具体的には、図4では、筐体110の前側面部112、左側面部113、及び上面部111が取り外された状態の電池パック10が示されている。電池パック10は、図3及び図4に示したように、複数の電池モジュール121と、複数の電池モジュール121を収容する筐体110と、下方側の電池モジュール121を温調するために設けられる媒体流路130と、上方側の電池モジュール121を温調するために設けられるヒートパイプ153と、を備える。なお、電池パック10には、外部の装置との通信や電池モジュール121の充放電に関する制御を行う制御装置及び各種センサが含まれ得る。
本実施形態に係る電池パック10では、上述したように、複数の電池モジュール121の少なくとも一部が他の電池モジュール121に対して鉛直方向の上方側に位置する多段配置が採用される。以下では、上方側の電池モジュール121及び下方側の電池モジュール121を、それぞれ区別して電池モジュール121u及び電池モジュール121dとも称する。また、筐体110内において上方側の電池モジュール121uが収容される空間を上方側空間160uと称し、下方側の電池モジュール121dが収容される空間を下方側空間160dと称する。
筐体110は、図3及び図4に示したように、底面部116、前側面部112、左側面部113、後側面部114、右側面部115、及び上面部111を含む。底面部116、前側面部112、左側面部113、後側面部114、右側面部115、及び上面部111の内部には閉空間が形成され、当該閉空間内に複数の電池モジュール121が収容される。
底面部116は、例えば、略矩形状を有する板状部材によって形成される。また、底面部116は、金属材料によって形成され得る。
前側面部112、左側面部113、後側面部114、及び右側面部115は、それぞれ底面部116の対応する辺と接続される。前側面部112及び後側面部114は、車両1の幅方向に延在して互いに対向する側面部であり、左側面部113及び右側面部115は、車両1の前後方向に延在して互いに対向する側面部である。各側面部は、例えば、板状部材によって形成される。また、各側面部は、金属材料によって形成され得る。各側面部は、底面部116に対して、例えば、溶接等によって、接合され得る。また、互いに隣接する側面部は、例えば、溶接等によって、接合され得る。なお、底面部116及び各側面部は、例えば板状部材に対してプレス加工を行うことによって、一体として形成されてもよい。
上面部111は、底面部116と対向し、各側面部の上端部と接続される。上面部111の後部111rの上下方向の位置は、前部111fと比較して高くなっており、後部111rと前部111fとの間には段差部111dが形成される。また、上面部111は、例えば、板状部材を折り曲げることによって形成される。上面部111は、金属材料又は樹脂によって形成され得る。上面部111は、各側面部に対して、例えば、ネジ締結等によって、取り外し可能に固定され得る。
電池モジュール121は、複数のセルを含んで構成され、筐体110に複数収容される。当該複数のセルは、各電池モジュール121において、電気的に直列に接続される。また、このような複数の電池モジュール121は、電池パック10において、電気的に直列又は並列に接続される。例えば、複数の電池モジュール121の一部は、互いに電気的に直列に接続され、他の一部は、互いに電気的に並列に接続されてもよい。本実施形態では、上述したように、複数の電池モジュール121の少なくとも一部は、他の電池モジュール121に対して鉛直方向の上方側に位置する。具体的には、電池モジュール121は、図4に示したように、筐体110内の後部において、上下2段に配置されている。
下方側の電池モジュール121dは、筐体110内において、底面部116より上方、かつ、上面部111の前部111fより下方の空間に収容される。ゆえに、当該空間が下方側空間160dに相当する。下方側の電池モジュール121dは、下方側空間160dにおいて、例えば、左右方向及び前後方向に複数並設されてもよい。具体的には、下方側の電池モジュール121dは、図4に示したように、左右方向及び前後方向にそれぞれ3個及び4個配置され、合計で12個設けられてもよい。
一方、上方側の電池モジュール121uは、筐体110の後部において上方側へ突出した部分の内部の空間に収容される。ゆえに、当該空間が上方側空間160uに相当する。具体的には、上方側空間160uは、筐体110内において、下方側空間160dより上方、かつ、上面部111の後部111rより下方の空間に相当する。上方側の電池モジュール121uは、上方側空間160uにおいて、例えば、左右方向に複数並設されてもよい。具体的には、上方側の電池モジュール121uは、図4に示したように、左右方向に3個配置されてもよい。
上方側の電池モジュール121uは、具体的には、ブラケット190によって支持される。ブラケット190は、例えば、図4に示したように、筐体110内の後部において底面部116上に固定される複数の脚部180と、当該脚部180の上部に固定される天板部170とを含む。より具体的には、天板部170は略矩形の平板形状を有してもよい。また、当該天板部170の四隅が、上下方向に延在する脚部180によってそれぞれ支持されてもよい。図4に示したように、このような天板部170上に3個の電池モジュール121uが配設される。また、天板部170の下方には、3個の電池モジュール121dが位置する。このように、電池モジュール121は、筐体110内の後部において、上下2段に配置されている。
媒体流路130は、下方側の電池モジュール121dの近傍、かつ、上方側の電池モジュール121uに対して鉛直方向の下方側に設けられる。例えば、電池パック10において、熱伝導性プレート125が下方側の電池モジュール121dの各々の下面に当接して設けられ、媒体流路130は、当該熱伝導性プレート125の内部を通って設けられる。
具体的には、熱伝導性プレート125において、内部流路133は、下方側の電池モジュール121dの各々の下方を通って設けられる。媒体流路130内には、下方側の電池モジュール121dを温調可能な液体媒体が循環する。また、熱伝導性プレート125は、比較的高い熱伝導性を有する金属材料によって形成される。それにより、熱伝導性プレート125の内部を循環する液体媒体と、電池モジュール121dの各々との間において、熱伝導性プレート125を介して熱交換が行われることによって、電池モジュール121dの各々が温調される。例えば、電池モジュール121dが液体媒体と比較して高温である場合には電池モジュール121dは冷却され、電池モジュール121dが液体媒体と比較して低温である場合には電池モジュール121dは昇温される。上記の液体媒体は、具体的には、不凍液である。なお、以下では、媒体流路130内で循環する液体媒体を、単に媒体とも称する。
図5は、下方側の電池モジュール121dの下方に設けられる熱伝導性プレート125内における媒体流路130の経路の一例を示す模式図である。媒体流路130は、熱伝導性プレート125の内部に形成される内部流路133と、媒体が貯留される図示しないタンクから内部流路133へ送られる媒体が通過する入力側流路131と、内部流路133から当該タンクへ送られる媒体が通過する出力側流路135と、を含む。なお、図4及び図5では、媒体流路130に沿った矢印D10によって、媒体の進行方向が示されている。
具体的には、入力側流路131は、熱伝導性プレート125より上流側において、後述する熱交換器151の内部を通過した後、熱伝導性プレート125の内部に形成される内部流路133の入口側と接続される。内部流路133の入口は、例えば、熱伝導性プレート125の左側部の後端部に設けられる。また、出力側流路135は、熱伝導性プレート125の内部に形成される内部流路133の出口側と接続される。内部流路133の出口は、例えば、熱伝導性プレート125の左側部の前端部に設けられる。入力側流路131及び出力側流路135は、例えば、コネクタ接続等によって、内部流路133の入口側及び出口側とそれぞれ接続され得る。また、車両1には、媒体流路130内で媒体を循環させる図示しないポンプが設けられ、当該ポンプが駆動されることによって、媒体流路130内で媒体が循環し得る。
内部流路133は、具体的には、図5に示したように、入力側流路131との接続部から左後端の電池モジュール121dの下方を通って右後端の電池モジュール121dの下方へ進んだ後、左後端の電池モジュール121dの下方へ戻り、前方の電池モジュール121dの下方へ進む。そして、内部流路133は、後側の電池モジュール121dから順に、このように左右方向に往復しながら進むことにより、左前端の電池モジュール121dの下方へ進む。その後、内部流路133は、左前端の電池モジュール121dの下方から右前端の電池モジュール121dの下方へ進んだ後、左前端の電池モジュール121dの下方を通って出力側流路135との接続部へ接続される。
なお、電池モジュール121dの下面と熱伝導性プレート125の上面との間には、電池モジュール121dと熱伝導性プレート125との隙間を埋め、各部材間の接触面積を増大させることによって、熱伝導を促進させるための熱伝導部材(例えばアクリル樹脂製のシート)が挿設されてもよい。それにより、内部流路133を循環する媒体と電池モジュール121dの各々との間における熱交換の効率が向上される。
ヒートパイプ153は、上方側の電池モジュール121uの近傍に設けられる。例えば、電池パック10において、熱伝導性プレート123が上方側の電池モジュール121uの各々の下面に当接して設けられ、ヒートパイプ153は、当該熱伝導性プレート123の内部に埋設される。ヒートパイプ153は複数設けられてもよく、例えば図4では、ヒートパイプ153が前後方向に3個並設される例が示されている。なお、ヒートパイプ153の数は、特に限定されない。
具体的には、熱伝導性プレート123において、ヒートパイプ153の一端側が、上方側の電池モジュール121uの各々の下方に埋設される。また、ヒートパイプ153の他端側は、熱交換器151と接続される。熱交換器151には、図4に示したように、媒体流路130が接続される。当該熱交換器151では、ヒートパイプ153と媒体流路130内を循環する媒体との間で熱交換が行われる。熱交換器151は、例えば、筐体110内の左後端部に位置し、底面部116上に固定される。また、ヒートパイプ153は、例えば、他端側において熱交換器151の上部と上下方向に接続され、一端側において熱伝導性プレート123の左側部と左右方向に接続される。ヒートパイプ153は、例えば、円形の横断面形状を有してもよい。なお、ヒートパイプ153の断面形状は特に限定されず、例えば多角形や楕円形等であってもよい。
ここで、ヒートパイプ153は、比較的高い熱伝導性を有する金属材料によって形成されるパイプと、当該パイプの内部に封入される揮発性の作動液と、を含んで構成される。また、熱伝導性プレート123は、比較的高い熱伝導性を有する金属材料によって形成される。それにより、熱伝導性プレート123の内部に埋設されるヒートパイプ153内の作動液と、電池モジュール121uの各々との間において、熱伝導性プレート123を介して熱交換が行われる。
電池モジュール121uが比較的高温である場合には、作動液は、電池モジュール121uが有する熱を気化熱として吸収することによって蒸発し、熱交換器151において媒体流路130内を循環する媒体により冷却されることによって凝縮し得る。このような作動液の蒸発及び凝縮のサイクルが行われることによって、上方側の電池モジュール121uの各々が冷却される。また、電池モジュール121uが比較的低温である場合には、作動液は、熱交換器151において媒体流路130内を循環する媒体が有する熱を気化熱として吸収することによって蒸発し、電池モジュール121uにより冷却されることによって凝縮し得る。このような作動液の蒸発及び凝縮のサイクルが行われることによって、上方側の電池モジュール121uの各々が昇温される。このように、ヒートパイプ153は、上方側の電池モジュール121uを温調可能である。
図6は、上方側の電池モジュール121uの下方に設けられる熱伝導性プレート123内におけるヒートパイプ153の経路の一例を示す模式図である。
ヒートパイプ153の各々は、具体的には、図6に示したように、熱伝導性プレート123の内部において、熱伝導性プレート123の左側部から左側の電池モジュール121u及び中央側の電池モジュール121uの下方を通って右側の電池モジュール121uの下方まで延在する。
なお、電池モジュール121uの下面と熱伝導性プレート123の上面との間には、電池モジュール121uと熱伝導性プレート123との隙間を埋め、各部材間の接触面積を増大させることによって、熱伝導を促進させるための熱伝導部材(例えばアクリル樹脂製のシート)が挿設されてもよい。それにより、ヒートパイプ153内の作動液と電池モジュール121uの各々との間における熱交換の効率が向上される。
以上説明したように、本実施形態に係る電池パック10では、上方側の電池モジュール121uの近傍に、上方側の電池モジュール121uを温調可能なヒートパイプ153が設けられる。それにより、上方側の電池モジュール121uを温調するための媒体流路を設けることなく、上方側の電池モジュール121uを温調することができる。また、ヒートパイプ153の内部には上述したように作動液が含まれるが、ヒートパイプ153における作動液の含有量は、媒体流路における液体媒体の含有量と比較して、極めて少量である。ゆえに、車両の衝突時等において、車両が衝撃を受けることによって、仮にヒートパイプ153が破損した場合であっても、ヒートパイプ153から漏出し得る液体の量は極めて少量である。よって、液体が下方側の電池モジュール121dの端子等の高電圧部と接触することを防止することができる。従って、電池パック10内における漏電の発生を防止することが可能となる。
また、本実施形態に係る電池パック10では、下方側の電池モジュール121dの近傍、かつ、上方側の電池モジュール121uに対して鉛直方向の下方側に、下方側の電池モジュール121dを温調可能な液体媒体が循環する媒体流路130が設けられる。それにより、電池パック10内の電池モジュール121の各々を、液体媒体を利用せずにヒートパイプ153のみによって温調する場合と比較して、電池モジュール121の温調能力を向上させることができる。
従って、本実施形態によれば、電池モジュール121が多段配置される電池パック10において、電池モジュール121の温調能力を向上させつつ、漏電の発生を防止することが可能となる。
また、上述したように、電池パック10には、ヒートパイプ153及び媒体流路130がそれぞれ接続され、ヒートパイプ153と媒体流路130内を循環する液体媒体との間で熱交換が行われる熱交換器151が設けられてもよい。ゆえに、下方側の電池モジュール121dを温調するために設けられる媒体流路130をヒートパイプ153内の作動液を蒸発又は凝縮させるために有効に利用することができる。よって、媒体流路130と異なる他の媒体流路を電池パック10の内部又は外部に設け、当該他の媒体流路によってヒートパイプ153内の作動液を蒸発又は凝縮させる場合と比較して、車両1の内部における省スペース化を実現することができる。
<3.応用例>
続いて、図7及び図8を参照して、各種応用例について説明する。以下で説明する各種応用例では、図3〜図6を参照して説明した本実施形態に係る電池パック10と比較して、主に媒体流路の構成が異なる。ゆえに、以下では、各種応用例に係る媒体流路について、主に説明する。
[3−1.第1の応用例]
まず、図7を参照して、第1の応用例に係る電池パック20の詳細について説明する。図7は、第1の応用例に係る電池パック20の内部の構成の一例を示す斜視図である。具体的には、図7では、筐体110の前側面部112、左側面部113、及び上面部111が取り外された状態の電池パック20が示されている。第1の応用例に係る電池パック20では、上述した電池パック10と比較して、媒体流路230が熱交換器151より上流側において分岐する点について異なる。
第1の応用例に係る媒体流路230は、上述した電池パック10と同様に、下方側の電池モジュール121dの近傍、かつ、上方側の電池モジュール121uに対して鉛直方向の下方側に設けられる。また、媒体流路230は、例えば、下方側の電池モジュール121dの各々の下面に当接して設けられる熱伝導性プレート125の内部を通って設けられる。熱伝導性プレート125内における媒体流路230の経路は、具体的には、図5を参照して説明した熱伝導性プレート125内における媒体流路130の経路と同様であってもよい。なお、図7では、このような媒体流路230において熱伝導性プレート125の内部に形成される内部流路の図示は省略されている。
媒体流路230は、具体的には、図7に示したように、媒体が貯留される図示しないタンクから熱伝導性プレート125及び熱交換器151の内部へ送られる媒体が通過する入力側流路231と、熱伝導性プレート125及び熱交換器151の内部から当該タンクへ送られる媒体が通過する出力側流路235と、熱伝導性プレート125及び熱交換器151の内部にそれぞれ形成される図示しない内部流路と、を含む。
第1の応用例に係る媒体流路230は、上述した電池パック10の媒体流路130と異なり、熱交換器151より上流側において、下方側の電池モジュール121d側へ向かう第1の流路と、熱交換器151側へ向かう第2の流路とに分岐する。具体的には、媒体流路230の入力側流路231は、熱交換器151より上流側において、下方側の電池モジュール121d側へ向かう第1の入力側流路231aと、熱交換器151側へ向かう第2の入力側流路231bとに分岐する。第1の入力側流路231a及び第2の入力側流路231bは、上記の第1の流路及び第2の流路にそれぞれ相当する。
第1の入力側流路231aの下流側端部は、熱伝導性プレート125の内部に形成される内部流路の入口側と接続される。当該内部流路の入口は、例えば、熱伝導性プレート125の左側部の後端部に設けられる。当該内部流路の出口側は、出力側流路235の一部である第1の出力側流路235aと接続される。当該内部流路の出口は、例えば、熱伝導性プレート125の左側部の前端部に設けられる。
一方、第2の入力側流路231bの下流側端部は、熱交換器151の内部に形成される内部流路の入口側と接続される。当該内部流路の入口は、例えば、熱交換器151の前側部に設けられる。当該内部流路の出口側は、出力側流路235の一部である第2の出力側流路235bと接続される。当該内部流路の出口は、例えば、熱交換器151の前側部に設けられる。
第1の出力側流路235a及び第2の出力側流路235bは、合流した後、媒体が貯留されるタンクへ向かう。このように、出力側流路235は、具体的には、第1の出力側流路235a及び第2の出力側流路235bを含んで構成され得る。
以上説明したように、第1の応用例に係る電池パック20では、媒体流路230は、熱交換器151より上流側において、下方側の電池モジュール121d側へ向かう第1の流路と、熱交換器151側へ向かう第2の流路とに分岐する。それにより、下方側の電池モジュール121dの各々の下面に当接して設けられる熱伝導性プレート125及び熱交換器151に対して、媒体が貯留されるタンクから液体媒体を並列的に供給することができる。ゆえに、熱伝導性プレート125及び熱交換器151の双方に対して、熱交換が行われる前における液体媒体を供給することができる。よって、下方側の電池モジュール121dについての液体媒体を利用した温調及び上方側の電池モジュール121uについてのヒートパイプ153を利用した温調の双方において、電池モジュール121の温調能力をより効果的に向上させることができる。
[3−2.第2の応用例]
続いて、図8を参照して、第2の応用例に係る電池パック30の詳細について説明する。図8は、第2の応用例に係る電池パック30の内部の構成の一例を示す斜視図である。具体的には、図8では、筐体110の前側面部112、左側面部113、及び上面部111が取り外された状態の電池パック30が示されている。第2の応用例に係る電池パック30では、図7を参照して説明した第1の応用例に係る電池パック20と比較して、媒体流路230に、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量と、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量との割合を調整可能な制御弁351が設けられる点について異なる。
制御弁351は、例えば、図8に示したように、第2の入力側流路231b上に設けられる電磁弁である。制御弁351の駆動は、制御装置301によって制御される。具体的には、制御弁351の開度が制御装置301によって制御される。それにより、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量と、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量との割合が調整され得る。例えば、制御弁351の開度を増大させることによって、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量を、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量に対して相対的に増大させることができる。また、制御弁351の開度を低減させることによって、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量を、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量に対して相対的に増大させることができる。
このように、第2の応用例に係る電池パック30では、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量と、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量との割合を調整することができる。それにより、上方側の電池モジュール121uについてのヒートパイプ153を利用した温調及び下方側の電池モジュール121dについての液体媒体を利用した温調の各々における電池モジュール121の温調能力を互いに相対的に増減することができる。
制御装置301は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等で構成される。なお、制御装置301は、電池パック10に備えられる電池モジュール121の充放電に関する制御を行う制御装置であってもよく、他の制御装置であってもよい。また、制御装置301の車両1における設置位置は、特に限定されない。
制御装置301は、上方側の電池モジュール121uの温度及び下方側の電池モジュール121dの温度に基づいて、制御弁351の開度を制御してもよい。ここで、電池パック30には、電池モジュール121の各々の温度を検出する温度センサ127が設けられる。具体的には、図8に示すように、電池モジュール121の各々について、対応する温度センサ127が設けられる。以下では、上方側の電池モジュール121u及び下方側の電池モジュール121dに対応する温度センサ127を、それぞれ区別して温度センサ127u及び温度センサ127dとも称する。制御装置301は、各温度センサ127と通信可能である。それにより、制御装置301は、温度センサ127から出力された検出結果を、各電池モジュール121の温度を示す情報として受信し得る。
制御装置301は、上方側の電池モジュール121uの温度と、下方側の電池モジュール121dの温度とが均一になるように制御弁351の開度を制御してもよい。制御装置301は、当該制御において、具体的には、上方側の電池モジュール121uの温度の代表値及び下方側の電池モジュール121dの温度の代表値として、上方側の電池モジュール121uの各々の温度のうちの最大値又は最小値及び下方側の電池モジュール121dの各々の温度のうちの最大値又は最小値をそれぞれ適用してもよい。なお、上方側の電池モジュール121uの温度の代表値及び下方側の電池モジュール121dの温度の代表値として、上記の最大値又は最小値に代えて、上方側の電池モジュール121uの各々の温度の平均値及び下方側の電池モジュール121dの各々の温度の平均値をそれぞれ適用してもよい。
例えば、制御装置301は、上方側の電池モジュール121u及び下方側の電池モジュール121dが比較的高温であり、上方側の電池モジュール121u及び下方側の電池モジュール121dをそれぞれヒートパイプ153及び液体媒体を利用して冷却する場合において、以下の制御を行ってもよい。制御装置301は、当該制御において、上方側の電池モジュール121uの温度が下方側の電池モジュール121dの温度より高い場合、制御弁351の開度を増大させてもよい。それにより、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量を、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量に対して相対的に増大させることができる。ゆえに、上方側の電池モジュール121uについてのヒートパイプ153を利用した冷却における電池モジュール121の冷却能力を、下方側の電池モジュール121dについての液体媒体を利用した冷却における電池モジュール121の冷却能力に対して相対的に増大させることができる。よって、上方側の電池モジュール121uと、下方側の電池モジュール121dとを均熱化することができる。
また、制御装置301は、当該制御において、下方側の電池モジュール121dの温度が上方側の電池モジュール121uの温度より高い場合、制御弁351の開度を低減させてもよい。それにより、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量を、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量に対して相対的に増大させることができる。ゆえに、下方側の電池モジュール121dについての液体媒体を利用した冷却における電池モジュール121の冷却能力を、上方側の電池モジュール121uについてのヒートパイプ153を利用した冷却における電池モジュール121の冷却能力に対して相対的に増大させることができる。よって、上方側の電池モジュール121uと、下方側の電池モジュール121dとを均熱化することができる。
このように、第2の応用例に係る電池パック30では、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量と、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量との割合は、上方側の電池モジュール121uの温度と、下方側の電池モジュール121dの温度とが均一になるように制御弁351によって調整され得る。それにより、上方側の電池モジュール121uと、下方側の電池モジュール121dとを均熱化することができる。ゆえに、上方側の電池モジュール121u及び下方側の電池モジュール121dのうちのいずれか一方の温度が過度に上昇又は降下することを防止することができる。
<4.むすび>
以上説明したように、本実施形態によれば、上方側の電池モジュール121uの近傍に、上方側の電池モジュール121uを温調可能なヒートパイプ153が設けられる。それにより、上方側の電池モジュール121uを温調するための媒体流路を設けることなく、上方側の電池モジュール121uを温調することができる。ゆえに、車両の衝突時等において、車両が衝撃を受けることに起因して液体が下方側の電池モジュール121dの端子等の高電圧部と接触することを防止することができる。従って、電池パック10内における漏電の発生を防止することが可能となる。
また、本実施形態に係る電池パック10では、下方側の電池モジュール121dの近傍、かつ、上方側の電池モジュール121uに対して鉛直方向の下方側に、下方側の電池モジュール121dを温調可能な液体媒体が循環する媒体流路130が設けられる。それにより、電池パック10内の電池モジュール121の各々を、液体媒体を利用せずにヒートパイプ153のみによって温調する場合と比較して、電池モジュール121の温調能力を向上させることができる。
従って、本実施形態によれば、電池モジュール121が多段配置される電池パック10において、電池モジュール121の温調能力を向上させつつ、漏電の発生を防止することが可能となる。
なお、上記では、ヒートパイプ153は、熱伝導性プレート123の内部に埋設される例について説明したが、熱伝導性プレート123とヒートパイプ153の一端側との位置関係は係る例に限定されない。例えば、ヒートパイプ153は、熱伝導性プレート123の下面に当接して設けられてもよい。
また、上記では、第1の応用例及び第2の応用例に係る媒体流路230の経路について、図7を参照して説明したが、媒体流路230の経路は係る例に限定されない。具体的には、熱交換器151の下流側における媒体流路230の経路は図7及び図8に示した例に限定されない。例えば、熱交換器151の内部に形成される内部流路の出口側と接続される第2の出力側流路235bは、第1の入力側流路231aと合流してもよい。その場合、熱交換器151の内部を通過した液体媒体は、熱伝導性プレート125の内部を通過した後、タンクへ向う。
また、上記では、第2の応用例として、制御弁351が第2の入力側流路231b上に設けられる例について説明したが、制御弁351の媒体流路230における設置位置は係る例に限定されない。例えば、制御弁351は、第1の入力側流路231a上に設けられてもよい。また、制御弁351は複数設けられてもよく、例えば第2の入力側流路231b上及び第1の入力側流路231a上にそれぞれ設けられてもよい。なお、制御弁351の媒体流路230における設置位置によらず、第1の入力側流路231aへ送られる液体媒体の流量と、第2の入力側流路231bへ送られる液体媒体の流量との割合を制御弁351によって調整し得る。
また、上記では、電池パック10が、車両1の床下に位置する例について説明したが、本発明の技術的範囲は、係る例に限定されない。電池パック10は、車両1の床下と異なる部分に位置してもよい。例えば、電池パックは、車両1においてリアシート53より後方の空間に位置してもよい。
また、上記では、電池パック10の後部において、電池モジュール121が上下2段に配置されている例について説明したが、本発明の技術的範囲は、係る例に限定されない。例えば、電池パック10において、電池モジュール121は、3段以上に配置されていてもよい。また、電池パック10の後部とは異なる部分において、電池モジュール121が多段配置されていてもよい。
また、上記では、各図面を参照して、電池パック10の各構成要素について説明したが、各構成要素の形状は、特に限定されず、図面に示した形状は、一例に過ぎない。
また、上記では、電池パック10を搭載する車両1が、前左輪及び前右輪を駆動するための駆動モータ63fと、後左輪及び後右輪を駆動するための駆動モータ63rと、が設けられる電気自動車である例について説明したが、本発明の技術的範囲は、係る例に限定されない。電池パック10を搭載する車両として、他の構成を有する車両が適用されてもよい。例えば、電池パック10は、各駆動輪について駆動モータが設けられる電気自動車に搭載されてもよい。また、電池パック10は、ハイブリッド自動車に搭載されてもよい。また、電池パック10が搭載される車両に設けられる駆動モータの数は、特に限定されない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 車両
10,20,30 電池パック
51 フロントシート
53 リアシート
55 フロアパネル
57 アンダーカバー
59a,59b,59c,59d 駆動輪
61f,61r 減速機
63f,63r 駆動モータ
110 筐体
111 上面部
112 前側面部
113 左側面部
114 後側面部
115 右側面部
116 底面部
121,121d,121u 電池モジュール
123 熱伝導性プレート
125 熱伝導性プレート
127,127d,127u 温度センサ
130,230 媒体流路
131,231 入力側流路
133 内部流路
135,235 出力側流路
151 熱交換器
153 ヒートパイプ
160d 下方側空間
160u 上方側空間
190 ブラケット
301 制御装置
351 制御弁

Claims (5)

  1. 少なくとも一部の電池モジュールが他の電池モジュールに対して鉛直方向の上方側に位置する複数の電池モジュールと、
    前記複数の電池モジュールを収容する筐体と、
    を備え、
    下方側の電池モジュールの近傍、かつ、上方側の電池モジュールに対して鉛直方向の下方側には、前記下方側の電池モジュールを温調可能な液体媒体が循環する媒体流路が設けられ、
    前記上方側の電池モジュールの近傍には、前記上方側の電池モジュールを温調可能なヒートパイプが設けられる、
    電池パック。
  2. 前記ヒートパイプ及び前記媒体流路がそれぞれ接続され、前記ヒートパイプと前記液体媒体との間で熱交換が行われる熱交換器を備える、請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記媒体流路は、前記熱交換器より上流側において、前記下方側の電池モジュール側へ向かう第1の流路と、前記熱交換器側へ向かう第2の流路とに分岐する、請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記媒体流路には、前記第1の流路へ送られる前記液体媒体の流量と、前記第2の流路へ送られる前記液体媒体の流量との割合を調整可能な制御弁が設けられる、請求項3に記載の電池パック。
  5. 前記第1の流路へ送られる前記液体媒体の流量と、前記第2の流路へ送られる前記液体媒体の流量との割合は、前記上方側の電池モジュールの温度と、前記下方側の電池モジュールの温度とが均一になるように前記制御弁によって調整される、請求項4に記載の電池パック。
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