JP6700104B2 - 吸液芯 - Google Patents

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本発明は、液体を吸収して空気中に揮散させる揮散装置に用いられる吸液芯に関する。
蚊等の飛翔害虫を防除するための飛翔害虫防除製品として、殺虫成分を含有する薬液に吸液芯を浸漬し、吸液された薬液を吸液芯の上部に導き、吸液芯を加熱することにより殺虫成分を大気中に蒸散させる方式を採用した、いわゆる「蚊取リキッド」が市販されている。このような蚊取リキッドにおいては、適量の薬剤を吸液芯から持続的に蒸散させることが望まれている。従来の蚊取リキッドに使用される吸液芯として、例えば、被加熱担体と、該被加熱担体の少なくとも一部に接触させた薬剤保持材とを有する加熱蒸散用材が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11−199406号公報
蚊取リキッドは、長期に亘って継続的に使用される製品である。このため、蚊取リキッドの保存中や使用中において、容器内の薬液の状態を常に把握できることが望ましい。この点に関し、特許文献1には、加熱蒸散用材(吸液芯)にインジケータ機能を付与する技術が開示されている。このインジケータ機能は、薬液の有効期限を示すものであり、薬液の劣化を判断するために用いられる。
一方、薬液の劣化を防ぐためには、薬液が光等によって変質しないように工夫を凝らす必要がある。例えば、薬液を貯留する容器を遮光性の素材で構成することが考えられる。ところが、この場合、容器内の薬液を視認することが困難になる。そこで、インジケータ機能としては、薬液の有効期限だけでなく、薬液の有無についても判断できる機能が求められるが、特許文献1の加熱蒸散用材では、薬液が無くなった場合、それを直ちに確認することはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、液体を吸収して空気中に揮散させる揮散装置を使用するにあたって、目視により容器内の液体の有無を容易に判断することが可能な吸液芯を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る吸液芯の特徴構成は、
液体を吸収して空気中に揮散させる揮散装置に用いられる吸液芯であって、
形状を保持する保持材と、
前記保持材の軸方向に沿って連続又は不連続に設けられ、前記保持材の表面の少なくとも一部を被覆する吸液揮散層と、
を備え、
前記吸液揮散層は、少なくとも一部が前記液体を吸収する前後で可視光の透過率が変化するように構成されていることにある。
本構成の吸液芯によれば、形状を保持する保持材と、保持材の軸方向に沿って連続又は不連続に設けられ、保持材の表面の少なくとも一部を被覆する吸液揮散層とを有するものであり、吸液芯は少なくとも内側の部材と外側の部材との二つの部材から構成されている。この構成において、外側の吸液揮散層は、少なくとも一部が液体を吸収する前後で可視光の透過率が変化するように構成されている。吸液揮散層が乾燥状態から液体を吸収して湿潤状態になると、吸液揮散層の少なくとも一部の可視光の透過率が変化して、吸液芯の見掛けの色が変化する。これにより、特に液体が着色されていなくても、吸液芯が液体を吸収している湿潤状態であり、容器内に液体が残留していることを確認することができる。一方、吸液揮散層に吸収されている液体が無くなり、吸液揮散層が湿潤状態から乾燥状態になると、吸液揮散層の可視光の透過率が元に戻り、吸液芯の見掛けの色が元に戻る。これにより、吸液芯が液体を吸収していない乾燥状態であり、容器内の液体が無くなったことを確認することができる。従って、液体を貯留する容器が遮光性の素材で構成されていても、吸液芯を目視するだけで液体の有無を容易に判断することができる。
本発明に係る吸液芯において、
前記吸液揮散層は、少なくとも一部が吸液状態で透明となり、非吸液状態で不透明となるように構成されていることが好ましい。
本構成の吸液芯によれば、吸液揮散層は、少なくとも一部が吸液状態で透明となり、非吸液状態で不透明となるように構成されているため、外側の吸液揮散層が液体を吸収すると吸液揮散層の少なくとも一部が透明になり、乾燥状態では吸液揮散層に覆われて外部から視認できなかった保持材の色を透明になった吸液揮散層を通して明確に目視できる。その結果、吸液芯が液体を吸収している湿潤状態であり、容器内に液体が残留していると判断することができる。一方、吸液揮散層に吸収されている液体が無くなると、当該吸液揮散層が不透明になり、保持材の色は外部から目視できなくなる。その結果、吸液芯が液体を吸収していない乾燥状態であり、容器内の液体が無くなったと判断することができる。
本発明に係る吸液芯において、
前記吸液揮散層は、繊維構造体を含むことが好ましい。
本構成の吸液芯によれば、吸液揮散層が繊維構造体を含むため、表面に凹凸が存在し、繊維間には多数の間隙が形成される。液体を吸収していない状態の吸液揮散層に光が当たると、表面の凹凸形状及び繊維間の間隙によって光が乱反射されて不透明となり、不透明となった吸液揮散層自体の色を外部から目視し易い。一方、吸液揮散層が液体を吸収した状態では、当該液体が表面の凹凸形状や繊維間に入り込み、表面がある程度平坦化される。繊維の間隙が液体で充たされると光の乱反射が減少し、吸液揮散層の透明度が増す。このように、吸液揮散層を繊維構造体で構成することで、乾燥状態であるか湿潤状態であるかによって、吸液芯の見え方の差が顕著なものとなり、液体の有無を判断し易くなる。
本発明に係る吸液芯において、
前記繊維構造体は、編物又は組物であることが好ましい。
本構成の吸液芯によれば、吸液揮散層を構成する繊維構造体が編物又は組物であるため、吸液揮散層は、ある程度秩序立って絡み合った繊維で形成されることになる。その結果、吸液揮散層における繊維間の間隙もある程度秩序立って形成される。このため、繊維間の間隙に液体がスムーズに入り込み易く、繊維の間隙が液体で充たされると光の乱反射が減少し、吸液揮散層の透明度が増す。このように、吸液揮散層を編物又は組物からなる繊維構造体で構成することで、乾燥状態であるか湿潤状態であるかによって、吸液芯の見え方の差がより顕著なものとなり、液体の有無をより判断し易くなる。
本発明に係る吸液芯において、
前記保持材は、表面の少なくとも一部が有色であることが好ましい。
本構成の吸液芯によれば、保持材は表面の少なくとも一部が有色であるため、例えば、吸液揮散層が液体を吸収して透明化すると、吸液揮散層を通して内側の保持材の色を目視できるようになる。従って、本構成であれば、吸液芯が乾燥状態であるか湿潤状態であるかを、明確に判断することができる。
本発明に係る吸液芯において、
前記保持材と前記吸液揮散層との間に少なくとも一部が有色の中間層が設けられていることが好ましい。
本構成の吸液芯によれば、保持材と吸液揮散層との間に少なくとも一部が有色の中間層が設けられているため、外側の吸液揮散層の見え方が変化することに伴って、有色の中間層の見え方が変化する。例えば、吸液揮散層が液体を吸収して透明化すると、吸液揮散層を通して中間層の色を目視できるようになる。従って、本構成であっても、吸液芯が乾燥状態であるか湿潤状態であるか、すなわち容器内の液体の有無を明確に判断することができる。
図1は、本発明に係る吸液芯を備えた揮散装置を模式的に示した縦断面図である。 図2は、吸液芯の一つの実施形態の説明図である。 図3は、吸液芯の他の実施形態の説明図である。 図4は、別実施形態(1)に係る吸液芯の説明図である。 図5は、別実施形態(2)に係る吸液芯の説明図である。 図6は、別実施形態(3)に係る吸液芯の説明図である。 図7は、実施例1に係る吸液芯の試験結果を示す写真である。 図8は、実施例3に係る吸液芯の試験結果を示す写真である。
以下、本発明の吸液芯について説明する。なお、説明の便宜上、初めに本発明に係る吸液芯を用いた揮散装置について説明し、引き続いて吸液芯の構成について説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態、実施例、及び図面の構成に限定されることを意図しない。
<揮散装置>
図1は、本発明に係る吸液芯10を備えた揮散装置100を模式的に示した縦断面図である。揮散装置100としては、例えば、殺虫剤、防虫剤、害虫忌避剤等を揮散させる害虫防除製品、精油、香料等を揮散させる芳香製品などが挙げられる。図1(a)は、揮散装置100の容器20内に液体Lが存在しない状態を示し、図1(b)は、揮散装置100の容器20内に液体Lが存在する状態を示す。図1(a)及び図1(b)においては、吸液芯10の破線円で囲ってある領域の拡大断面図が夫々さらに示されている。揮散装置100は、吸液芯10と、容器20と、スリーブ30と、中栓40とを備える。吸液芯10の詳細な構成については、後に説明する。容器20は、内部空間に液体Lを貯留可能に構成されている。液体Lとしては、例えば、殺虫剤、害虫忌避剤、芳香剤、香料、消臭剤、除菌剤、及びこれらの溶液等が挙げられる。容器20の上部には開口部21が形成され、後述する吸液芯10が挿通される。スリーブ30は、吸液芯10を保持するための筒状部材であり、容器20内の中央に設けられる。スリーブ30を構成する素材としては、例えば、プラスチック、ゴム等が挙げられる。スリーブ30は熱収縮プラスチックチューブ、熱収縮ゴムチューブ、プラスチックフィルム等が使用され、吸液芯10の側面の一部を覆った状態で吸液芯10に密着するように形成される。吸液芯10は、スリーブ30の内側の空洞に挿通された状態で、下端付近が液体Lに浸漬されながら直立状態で保持される。液体Lは、吸液芯10のスリーブ30で覆われた部分からは吸液されず、下端側のスリーブ30で覆われていない部分から吸液される。これにより、容器20内の液体Lは、吸液芯10を介して吸い上げられる。中栓40は、容器20の開口部21を封鎖するものである。吸液芯10の下部から吸収された液体Lは、吸液芯10の長さ方向に沿って浸透しながら吸液芯10の上部に移動し、やがて、吸液芯10の全体が液体Lで濡らされた湿潤状態となる。吸液芯10の上端側は容器20の外部に露出しており、そこから空気中に液体Lが揮散し、液体Lの効果(殺虫効果、防虫効果、忌避効果、芳香効果等)が発揮される。
<吸液芯>
図1に示すように、吸液芯10は、軸芯Xを中心として、内側の部材である保持材11と、外側の部材である吸液揮散層12とを備える。
<保持材>
保持材11は、概ね棒状に形成されている。吸液芯10の軸芯Xに対して垂直に切断したときの保持材11の断面の形状は、円形が一般的であるが、例えば、楕円形、多角形、星形、不定形等に形成することも可能である。保持材11は、形状を保持するため一定の硬度を有する材料で構成されることが好ましい。これにより、保持材11の外側に設けられる吸液揮散層12が柔軟な素材で構成されていても、吸液芯10の直立状態を維持することができる。保持材11を構成する材料としては、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、セラミック、ガラス等が挙げられる。これらのうち、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂が好ましい。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いてもよいし、二種以上を混合した混合物であってもよい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いてもよいし、二種以上を混合した混合物であってもよい。
吸液芯10としての形状保持機能を強化するため、保持材11の構成材料にフィラーを添加することも可能である。フィラーとしては、ガラス繊維、セラミック繊維、炭素繊維、金属繊維等が挙げられる。
<吸液揮散層>
吸液揮散層12は、保持材11の軸方向に沿って連続又は不連続に設けられる。本実施形態では、図1に示すように、吸液揮散層12が保持材11の軸方向に沿って連続に設けられた吸液芯10を例示する。吸液揮散層12は、保持材11の外周面の少なくとも一部を被覆するように設けられる。なお、吸液揮散層12は、保持材11の一部の表面を露出した状態で保持材11を被覆するものであってもよいし、保持材11の外周面に加えて上下の端面を含めた全表面を被覆するものであってもよい。また、吸液揮散層12は、同一又は異なる素材からなる二層以上の積層構造を有するものであってもよい。吸液揮散層12は、積層構造、被覆面積、層厚等を変更することで、液体Lの吸収量や揮散量を調節することができる。また、後述する別実施形態のように、吸液揮散層12の構成によって、吸液芯10の見え方を変化させることが可能となる。さらに、吸液揮散層12は、間隙を有するように構成され、間隙の毛管現象によって吸液揮散層12の全体に液体Lを吸収し、保持することができる。吸液揮散層12に吸収された液体Lは、蒸気圧によって空気中に揮散する。このように、吸液芯10は、吸液揮散層12の一端側から液体Lを吸収し、吸液揮散層12の他端及び/又は側面から液体を空気中に揮散させることができる。
吸液揮散層12の間隙を実現する構成としては、例えば、繊維構造体が挙げられる。吸液揮散層12を繊維構造体で構成すれば、吸液揮散層12の表面に凹凸が形成されるとともに、繊維間に多数の間隙が形成される。繊維構造体を含む吸液揮散層12を備えた吸液芯10は、液体Lを吸収していない状態で光が当たると、図1(a)の拡大断面図に示すように、吸液揮散層12の表面の凹凸及び繊維間の間隙によって光が乱反射されて不透明となり、吸液揮散層12自体の色が外部から目視され易い。一方、吸液芯10が液体Lを吸収した状態では、図1(b)の拡大断面図に示すように、液体Lが吸液揮散層12の表面の凹凸や繊維間の間隙に入り込み、吸液芯10の表面がある程度平坦化される。表面の凹凸や繊維間の間隙が液体Lで充たされると光の乱反射が減少し、吸液揮散層12の透明度が増す。このように、吸液揮散層12が繊維構造体を含むことで、乾燥状態であるか湿潤状態であるかによって、吸液芯10の見え方の差が顕著なものとなり、液体Lの有無を判断し易くなる。さらに、吸液揮散層12を繊維で形成することにより、繊維間の間隙のサイズを調整することができる。例えば、繊維密度(目付量)を変えることにより、吸液揮散層12の透明度を調節することも可能となる。
上記の繊維構造体は、織物、編物、組物、若しくは不織布等の二次元布帛、又はこれらの三次元構造体であればよいが、特に、編物又は組物であることが好ましい。この場合、吸液揮散層12は、ある程度秩序立って絡み合った繊維で形成されるため、繊維間の間隙もある程度秩序立って形成されることになる。例えば、吸液芯10の軸芯X方向に沿って編物又は組物の網目が所定のパターンで連続して形成される。この場合、連続して形成された網目に液体がスムーズに入り込み易くなり、繊維間の間隙が液体Lで充たされると光の乱反射が減少し、吸液揮散層12の透明度が増す。このように、繊維構造体を編物又は組物として構成することで、乾燥状態であるか湿潤状態であるかによって、吸液芯10の見え方の差がより顕著なものとなり、液体Lの有無をより判断し易くなる。さらに、繊維の編み方等を変化させることにより、繊維構造体の密度を調整することができる。これにより、吸液揮散層12の間隙への液体Lの保持量をコントロールすることができ、吸液揮散層12の透明度を調節することも可能となる。
繊維構造体に使用可能な繊維は、液体Lを安定して揮散できるとともに、その揮散状態を良好に持続可能なものであれば特に限定されず、例えば、木綿、麻、羊毛、絹等の天然繊維、レーヨン等の半合成繊維、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、ナイロン、アクリル、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド、ポリフェニレンサルファイド等の合成繊維等が挙げられる。これらの繊維のうち、湿潤状態における透明度及び耐薬品性の点から、合成繊維が好ましく使用される。上掲の繊維は、単独で使用することも可能であるが、異なる複数種の繊維を組み合わせて使用することも可能である。
<液確認機能>
図1に示した揮散装置100は、吸液芯10の外観を通じて内部の液体Lの状態を確認するものである。このため、上述のように、吸液芯10の上端側は容器20の外部に露出させる必要がある。吸液芯10の容器20外部への露出長さは、容器20の外部から確実に視認でき、吸液芯10の見掛けの色の変化が認識できる長さであり、且つ液体Lが安定して揮散できる長さであることが好ましい。なお、内蔵されたヒーターを使用して液体を揮散させる揮散装置においても、吸液芯の容器外部への露出長さは同様に設定される。以下、吸液芯10の液確認機能について、詳細に説明する。
吸液芯10の外側に設けられる吸液揮散層12は、少なくとも一部が液体Lを吸収する前後で可視光の透過率が変化するように構成される。吸液揮散層12が乾燥状態から液体Lを吸収して湿潤状態になると、吸液揮散層12の少なくとも一部の可視光の透過率が変化して、吸液芯10の見掛けの色が変化する。これにより、特に液体Lが着色されていなくても、吸液芯10が液体Lを吸収している場合には湿潤状態であり、容器20内に液体Lが残留していることを確認することができる。一方、吸液揮散層12に吸収されていた液体Lが無くなり、吸液揮散層12が湿潤状態から乾燥状態になると、吸液揮散層12の可視光の透過率が元に戻り、吸液芯10の見掛けの色が元に戻る。これにより、吸液芯10が液体Lを吸収していない場合には乾燥状態であり、容器20内の液体Lが無くなったことを確認することができる。従って、液体Lを貯留する容器20が遮光性の素材で構成されていても、吸液芯10を目視するだけで容器20内の液体Lの有無を容易に判断することができる。
図2は、吸液芯10の一つの実施形態の説明図である。図2においては、揮散装置100の上部、すなわち外部に露出されている吸液芯10が示されている。図2(a)は、吸液芯10が液体Lを吸収していない状態を示し、図2(b)は、吸液芯10が液体Lを吸収している状態を示す。吸液揮散層12の一部において可視光の透過率が変化する場合、吸液揮散層12の透過率が変化する部分を模様、文字、記号などで構成することも可能である。これにより、吸液芯10における見え方のバリエーションが増加し、さらに文字等の構成を付することにより、例えば、液体Lの残量や使用期限等の情報を消費者に提供することができる。例えば、図2(a)に示すように、吸液揮散層12の透過率が変化する部分23を「WET」の文字の形状とすると、吸液揮散層12が湿潤状態となったときに、図2(b)に示すように、「WET」の文字が透過率の変化しない部分24に囲まれて目視できるようになり、吸液芯10が湿潤状態であると判断することができる。
上記した可視光の透過率の変化において、吸液揮散層12は、少なくとも一部が吸液状態で透明となり、非吸液状態で不透明となるように構成されることが好ましい。外側の吸液揮散層12が液体Lを吸収すると、吸液揮散層12の少なくとも一部が透明になり、乾燥状態では吸液揮散層12に覆われて外部から視認できなかった保持材11の色が、液体Lを吸収して透明になった吸液揮散層12を通して明確に目視できる。その結果、吸液芯10が液体Lを吸収している湿潤状態であり、容器20内に液体Lが残留していると判断することができる。一方、容器20内の液体Lが無くなると、吸液揮散層12に吸収されていた液体Lが無くなるにつれて吸液揮散層12は乾燥状態となって、吸液揮散層12が不透明になり、保持材11の色は外部から目視できなくなる。その結果、吸液芯10が液体Lを吸収していない乾燥状態であると判断することができる。従って、吸液芯10が乾燥状態であるか湿潤状態であるかが保持材11の色の見え方に反映されるため、容器20内の液体Lの有無をより明確に判断することができる。なお、吸液揮散層12は、吸液揮散層12全体が吸液状態で透明となるように構成されていてもよいし、吸液揮散層12の一部が吸液状態で透明となるように構成されていてもよい。例えば、図2(a)に示した「WET」の文字の部分23を湿潤状態で透明に変化するように構成すると、吸液揮散層12が湿潤状態となったときに、「WET」の文字部分23が透明になって内側の保持材11の色が現われるため、吸液芯10が湿潤状態であると判断することができる。
保持材11は、表面の少なくとも一部が有色であることが好ましい。これにより、吸液揮散層12が液体Lを吸収し、外側の吸液揮散層12の見え方が変化することに伴って、内側の保持材11の見え方も変化する。例えば、外側の吸液揮散層12が液体Lを吸収して透明に変化すると、吸液揮散層12を通して内側の保持材11の色を目視できるようになる。このように、表面の少なくとも一部が有色の保持材11を使用すれば、吸液芯10が乾燥状態であるか湿潤状態であるかが保持材11の色の見え方に反映されるため、容器20内の液体Lの有無をより明確に判断することができる。なお、保持材11の表面の一部が有色である場合、上記と同様に、有色である部分に模様や文字、記号などを付した構成とすることも可能である。
図3は、吸液芯10の他の実施形態の説明図である。図3においては、揮散装置100の上部、すなわち外部に露出されている吸液芯10が示されている。図3(a)は、吸液芯10が液体Lを吸収していない状態である。図3(b)は、吸液芯10が液体Lを途中まで吸収している状態を示す。図3(c)は、吸液芯10が液体Lを完全に吸収している状態を示す。保持材11の有色の部分は一色のみでもよいが、複数の色で構成されていてもよい。保持材11の表面は、色が付されていない部分と、色が付された複数の部分26、27とからなる。部分26、27は、打ち上げ花火の模様を例示したものである。部分26は、部分27の下側に設けられる。部分26は、保持材11の長さ方向に沿って複数設けられており、夫々に異なる色が付されていてもよい。例えば、上側の部分26が下側の部分26より濃く視認されるように順に異なる色を付すことができる。部分27は、保持材11の外周面において部分26より広い範囲に拡がって設けられる。そして、部分27に部分26より濃く視認される色を付すことにより、保持材11に色が付された部分26、27は全体として保持材11の上端側へ向かうほど色が濃く付される。ここで、図3(a)に示すように、吸液芯10が液体Lを吸収していない場合、外側の吸液揮散層12のみが目視される。吸液芯10が液体Lを吸収すると、図3(b)に示すように、液体Lを吸収するにつれ吸液揮散層12は下端側から透明になる。これに伴って、透明の吸液揮散層12を通して保持材11を外部から目視できる。すなわち、吸液芯10が途中まで液体Lを吸収すると、保持材11の下端側にある部分26が外部から目視できるようになる。さらに、吸液芯10が液体Lを上端まで吸収すると、図3(c)に示すように、部分26及び部分27が外部から目視できる。すなわち、保持材11に付された打ち上げ花火の模様を確認することができる。これにより、上端まで吸液芯10が液体Lを吸収して液体Lが外部に揮散されていると判断することができる。一方、容器20内の液体Lが無くなると、保持材11に付された打ち上げ花火の模様が視認できなくなる。これにより、吸液芯10が乾燥状態であり、且つ液体Lが無くなったことを消費者により明確に知らせることができる。
<別実施形態>
(1)図4は、別実施形態(1)に係る吸液芯の説明図である。図4(a)〜図4(d)は、様々なタイプの吸液芯の模式図であり、軸芯Xに垂直なA−AないしD−Dの位置で夫々切断された横断面図がさらに示されている。上記実施形態では、吸液揮散層12が保持材11の軸方向に沿って連続的に設けられているものについて説明したが、吸液揮散層は、保持材の軸方向に沿って不連続に、保持材の外周面の少なくとも一部を被覆するように設けられていてもよい。例えば、図4(a)に示すように、吸液揮散層32が保持材31の外周面をとり巻くように螺旋状に形成された吸液芯13であってもよい。図4(b)に示すように、吸液揮散層34が保持材33の軸方向に沿って直線状に複数形成された吸液芯14であってもよい。図4(c)に示すように、吸液揮散層36が保持材35の軸方向に沿って複数の開口部37が形成された吸液芯15であってもよい。図4(d)に示すように、吸液揮散層39が保持材38の周方向の半分を覆うように形成された吸液芯16であってもよい。これらの吸液芯13〜16は、上記実施形態と同様に、少なくとも内側の部材である保持材31、33、35、38と外側の部材である吸液揮散層32、34、36、39との二つの部材から構成され、吸液芯13〜16の見え方にバリエーションを持たせることが可能となる。なお、吸液揮散層の形状は当該別実施形態(1)に示す形状に限らず、模様や文字、図形等を模ったものであってもよい。
(2)図5は、別実施形態(2)に係る吸液芯17の説明図である。図5には、吸液芯17の軸芯Xを含むE−Eの位置で切断された縦断面図が示され、軸芯Xに垂直なF−Fの位置で切断された横断面図がさらに示されている。上記実施形態では、保持材11の外側に直接可視光の透過率が変化する吸液揮散層12を備えるものについて説明したが、吸液芯は、保持材と吸液揮散層との間に少なくとも一部が有色の中間層を備えていてもよい。例えば、図5に示すように、異なる色の素材から成る二層の吸液揮散層42(42a、42b)を含む吸液芯17が挙げられる。詳細に説明すると、吸液芯17は、軸芯Xを中心として、内側の部材である保持材41と、保持材41の外側と隣接する吸液揮散層42aと、さらに吸液揮散層42aの外側と隣接する吸液揮散層42bとを備える。ここで、吸液揮散層42bを湿潤状態で透明に変化する素材で形成し、吸液揮散層42aを着色した素材で形成する。例えば、吸液揮散層42aは、予め顔料を添加した原着糸又は染色された原糸からなる繊維構造体として形成される。吸液揮散層42aが着色された繊維構造体であると、繊維構造体中の顔料が光の透過を遮断する。このため、液体の吸収の有無に拘わらず、吸液揮散層42a自体の色はほとんど変化しない。吸液揮散層42bが液体を吸収して透明に変化すると、外部からの吸液揮散層42aの見え方が変化する。すなわち、透明に変化した吸液揮散層42bを通して、吸液揮散層42aの色が目視できる。これにより、保持材41として有色のものを使用しなくても、吸液芯17が乾燥状態であるか湿潤状態であるかを、吸液揮散層42(42a、42b)の見え方により明確に判断することができる。
(3)図6は、別実施形態(3)に係る吸液芯の説明図である。図6(a)、図6(b)は、夫々異なる吸液揮散層を有する吸液芯の模式図であり、軸芯Xに垂直なG−G、H−H又はI−Iの位置で夫々切断された横断面図がさらに示されている。上記実施形態では、吸液揮散層12の少なくとも一部が吸液状態で透明となり、非吸液状態で不透明となるように構成されているものについて説明したが、透明に変化する部分が無着色の原糸を原料とした繊維からなり、透明性が大きく変化しない部分が原着糸又は染色した原糸を原料とした繊維からなるように構成されていてもよい。すなわち、外側の吸液揮散層が、無色及び有色の少なくとも2種類の繊維で形成されていてもよい。例えば、図6(a)に示すように、吸液揮散層51及び吸液揮散層52が保持材53の外周面をとり巻くように交互に形成された吸液芯18であってもよい。吸液揮散層51は無色の繊維で形成されており、吸液揮散層52は有色の繊維で形成されている。図6(b)に示すように、吸液揮散層54及び吸液揮散層55が保持材56の軸方向に沿って直線状に複数形成された吸液芯19であってもよい。吸液揮散層54は無色の繊維で形成されており、吸液揮散層55は有色の繊維で形成されている。例えば、吸液芯18は、上記実施形態と同様に、少なくとも内側の部材である保持材53と外側の部材である吸液揮散層51、52とから構成され、吸液芯18が液体Lを吸収すると、吸液揮散層51が透明に変化する。これに伴って、透明の吸液揮散層51を通して内側の保持材53を外部から目視できる。このとき、吸液揮散層52は有色であるため、大きく色は変化しない。従って、無色の繊維と有色の繊維とで形成されている部分の配置により、吸液芯18の見え方にバリエーションを持たせることが可能となる。吸液芯19についても同様である。なお、吸液揮散層の形状は当該別実施形態(3)に示す形状に限らず、模様や文字、図形等を模ったものであってもよい。また、無色の保持材53、56の周囲を不図示の有色のフィルムや、さらなる吸液揮散層で被覆するように形成されていてもよい。これにより、吸液揮散層51、54が吸液中の状態において、保持材53、56の代わりに有色のフィルムや吸液揮散層を目視できる。
(4)上記実施形態では、吸液芯10が、保持材11と吸液揮散層12とを備えるものについて説明したが、さらに任意の構成として形態維持層を備えるものであってもよい(図示せず)。形態維持層は、例えば、吸液揮散層12の側面の一部又は全部を取り囲むように形成される。この場合、形態維持層は無色透明であることが好ましい。形態維持層を設けることで、吸液揮散層12の側面からの必要以上の液体Lの蒸散を防ぐことができる。
具体的な実施例に基づいて、本発明に係る吸液芯をさらに詳細に説明する。
〔実施例1〕
ポリプロピレン樹脂を原料として青色に着色した保持材を形成した。次いで、組紐機を用いて無着色のブライトポリプロピレン原糸(パイレン株式会社製、760dtex/96フィラメント)を保持材の側面に沿って組み上げて吸液揮散層を形成し、実施例1に係る吸液芯を得た。
〔実施例2〕
実施例1に係る吸液芯の吸液揮散層(第1吸液揮散層)の上に、さらに同様の吸液揮散層(第2吸液揮散層)を被覆するように形成し、実施例2に係る吸液芯を得た。
〔実施例3〕
白色の保持材と、黒色の原着糸を原料とした繊維からなる第1吸液揮散層とを用いた以外は、実施例2と同様にして、実施例3に係る吸液芯を得た。
<インジケータ機能確認試験>
トランスフルトリンを0.9質量%、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEMB)を50質量%、安定剤としてジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を0.1質量%、及び精製水を49質量%配合し、無色透明な水性処方薬液を調製した。
トランスフルトリンを0.9質量%、安定剤としてジブチルヒドロキシトルエン(BHT)を0.1質量%、及び1号灯油を99質量%配合し、無色透明な油性処方薬液を調製した。
実施例1〜3の吸液芯を組み込んだ市販の加熱揮散装置(大日本除蟲菊株式会社製)を用いて、上記の水性処方薬液又は油性処方薬液の揮散を行い、使用前(吸液芯が薬液を吸液する前の乾燥状態)、吸液中(吸液芯が薬液を吸液し揮散している湿潤状態)、使用後(薬液が無くなった状態)において、吸液芯の色の変化を目視により確認した。試験結果を図7、図8、及び表1に示す。図7は、実施例1に係る吸液芯の試験結果を示す写真である。図8は、実施例3に係る吸液芯の試験結果を示す写真である。図7及び図8は夫々、(a)使用前(乾燥状態)の吸液芯、及び(b)〜(d)吸液中(湿潤状態)の吸液芯の写真である。各図において、(a)から始まって(b)及び(c)を経て(d)まで移行するに連れて吸液芯の湿潤領域が上方に拡がっており、(d)では吸液芯の全体に液体が行き渡った状態となっている。表1には、使用前(乾燥状態)、吸液中(湿潤状態)、及び使用後(乾燥状態)において外部から視認された実施例1〜3の吸液芯の色が示されている。
Figure 0006700104
実施例1の吸液芯は、乾燥状態である使用前及び使用後において、図7(a)に示すように、白色が視認された。これは、外側の吸液揮散層の材料である無色透明の繊維が光を乱反射することによって白く目視されたものである。吸液芯が水性処方薬液を吸液するに従って、図7(b)、(c)に示すように、下側から徐々に青色に変化した。完全に水性処方薬液を吸液した湿潤状態においては、図7(d)に示すように、吸液芯の全体が青色に変化した。これは、吸液揮散層が水性処方薬液を吸収することによって可視光が透過されるように変化し、無色透明になった吸液揮散層を通して内側の保持材の青色が目視されたものである。なお、油性処方薬液を使用した場合であっても同様の結果となった。
実施例2の吸液芯は、乾燥状態である使用前及び使用後において、白色が視認された(図示せず)。これは、外側の第2吸液揮散層の材料である無色透明の繊維が光を乱反射することによって白く目視されたものである。水性処方薬液を吸液した湿潤状態においては、青色が視認された。これは、第1吸液揮散層及び第2吸液揮散層が水性処方薬液を吸収することによって可視光が透過されるように変化し、無色透明になった第1吸液揮散層及び第2吸液揮散層を通して内側の保持材の青色が目視されたものである。なお、油性処方薬液を使用した場合であっても同様の結果となった。
実施例3の吸液芯は、乾燥状態である使用前及び使用後において、図8(a)に示すように、白色が視認された。これは、実施例2と同様の理由で、外側の第2吸液揮散層が白く目視されたものである。吸液芯が水性処方薬液を吸液するに従って、図8(b)、(c)に示すように、下側から徐々に黒色に変化した。完全に水性処方薬液を吸液した湿潤状態においては、図8(d)に示すように、吸液芯の全体が黒色に変化した。これは、第2吸液揮散層が水性処方薬液を吸収することによって可視光が透過されるように変化し、無色透明になった第2吸液揮散層を通して第1吸液揮散層の黒色が目視されたものである。なお、油性処方薬液を使用した場合であっても同様の結果となった。
このように、実施例1〜3に係る吸液芯は、水性処方薬液又は油性処方薬液の何れを使用した場合でも、乾燥状態と湿潤状態とで異なった色を目視できるため、当該吸液芯を使用して揮散装置を構成すれば、薬液の有無を外部から容易に判別することができ、利便性に優れた製品となる。
本発明の吸液芯は、人体やペット用の害虫防除製品において利用可能なものであるが、その他の用途として、例えば、殺虫、殺ダニ、殺菌、抗菌、消臭、防臭、及び芳香の用途で利用することも可能である。
10 吸液芯
11 保持材
12 吸液揮散層
100 揮散装置
L 液体

Claims (5)

  1. 容器の内部空間に貯留される液体を吸収して空気中に揮散させる揮散装置に用いられる吸液芯であって、
    当該吸液芯は、前記容器の外部から確実に視認できるとともに、見掛けの色の変化が認識でき、且つ液体が安定して揮散できる露出長さで前記容器の外部へ露出されており、
    形状を保持する保持材と、
    前記保持材の軸方向に沿って連続又は不連続に設けられ、前記保持材の表面の少なくとも一部を被覆する吸液揮散層と、
    を備え、
    前記吸液揮散層は、編物又は組物で構成される繊維構造体を含み、少なくとも一部が前記液体を吸収する前後で可視光の透過率が変化するように構成され
    前記容器の外部へ露出されている部分における前記保持材の表面の少なくとも一部が有色である吸液芯。
  2. 前記容器の外部へ露出されている部分における前記保持材と前記吸液揮散層との間に少なくとも一部が有色の中間層が設けられている請求項1に記載の吸液芯。
  3. 容器の内部空間に貯留される液体を吸収して空気中に揮散させる揮散装置に用いられる吸液芯であって、
    当該吸液芯は、前記容器の外部から確実に視認できるとともに、見掛けの色の変化が認識でき、且つ液体が安定して揮散できる露出長さで前記容器の外部へ露出されており、
    形状を保持する保持材と、
    前記保持材の軸方向に沿って連続又は不連続に設けられ、前記保持材の表面の少なくとも一部を被覆する吸液揮散層と、
    を備え、
    前記吸液揮散層は、編物又は組物で構成される繊維構造体を含み、少なくとも一部が前記液体を吸収する前後で可視光の透過率が変化するように構成され、
    前記容器の外部へ露出されている部分における前記保持材と前記吸液揮散層との間に少なくとも一部が有色の中間層が設けられている吸液芯。
  4. 前記容器の外部へ露出されている部分における前記保持材の表面の少なくとも一部が有色である請求項3に記載の吸液芯。
  5. 前記吸液揮散層は、少なくとも一部が吸液状態で透明となり、非吸液状態で不透明となるように構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の吸液芯。
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