JP6699590B2 - 非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6699590B2
JP6699590B2 JP2017032259A JP2017032259A JP6699590B2 JP 6699590 B2 JP6699590 B2 JP 6699590B2 JP 2017032259 A JP2017032259 A JP 2017032259A JP 2017032259 A JP2017032259 A JP 2017032259A JP 6699590 B2 JP6699590 B2 JP 6699590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery case
gas
outside
communication passage
aqueous secondary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017032259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018137173A (ja
Inventor
純太 高須
純太 高須
聡美 山本
聡美 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017032259A priority Critical patent/JP6699590B2/ja
Publication of JP2018137173A publication Critical patent/JP2018137173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6699590B2 publication Critical patent/JP6699590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、非水系二次電池に関する。
特許文献1には、次のような非水系二次電池(具体的には、リチウムイオン二次電池)が開示されている。具体的には、正極、負極、及び、セパレータを有する電極体と、電極体を収容する電池ケースと、電池ケースの壁部に設けられた一方向バルブとを備える二次電池が開示されている。一方向バルブは、電池ケースの内部と連通して電池ケースの内部から外部にガスを流通させるバルブである。具体的には、電池ケースの内圧が所定値よりも低い場合は、電池ケースの外部と内部を連通する連通路が弁体により閉塞された状態を保ち、電池ケースの内圧が所定値に達すると、弁体により連通路が閉塞された状態を解放して、連通路を通じて電池ケース内のガスを外部に排出した後、再び、弁体により連通路を閉塞するように構成されている。
特開2006−128091号公報
ところで、特許文献1には、弁体は、ゴムまたは樹脂により形成されることが記載されている。ゴムまたは樹脂により弁体を形成した場合、弁体により連通路を閉塞していても、電池ケースの外部(例えば、大気中)の水分が弁体を透過して、電池ケースの内部に進入する虞があった。これにより、非水系二次電池の性能が低下する虞があった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電池ケース内で発生したガスを外部に排出可能としつつ、外部から水分が電池ケース内に進入(浸入)することを抑制できる非水系二次電池を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、正極及び負極を有する電極体と、前記電極体を収容する電池ケースと、を備える非水系二次電池であって、前記電池ケースは、前記電池ケースの外部と内部とを連通する連通路を有し、前記連通路は、前記電池ケースの外部に開口するガス排出口を含み、前記連通路のうち前記ガス排出口よりも前記電池ケースの内側に位置する内側連通路内に、当該内側連通路内を前記電池ケース内のガスが通過可能な状態で、水分吸収材が配置されており、前記ガス排出口は、25℃の温度環境下で、He濃度99.9999vol%の測定用ガスで前記電池ケース内を満たして、前記電池ケース内の気圧を外気圧よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口を通じて前記電池ケース内から外部に前記測定用ガスを排出するガス排出口である非水系二次電池である。
上述の非水系二次電池では、電池ケースが、電池ケースの外部と内部とを連通する連通路を有している。この連通路は、電池ケースの外部に開口する(露出する)ガス排出口(ガス排出孔)を含んでいる。これにより、電池ケース内で発生したガス(正常な状態で発生するガス)を、連通路を通じて、ガス排出口から電池ケースの外部に排出することが可能となる。
ところが、上述のように、電池ケースの外部と内部とを連通する連通路に、電池ケースの外部に開口するガス排出口を設けた場合は、ガス排出口(ガス排出口を含む連通路)を通じて、外部から水分が電池ケース内に進入する虞がある。
これに対し、上述の非水系二次電池では、連通路のうちガス排出口よりも電池ケースの内側に位置する内側連通路内に、当該内側連通路内を電池ケース内のガスが通過可能な状態で、水分吸収材が配置されている。これにより、電池ケースの外部(例えば、大気中)の水分が、ガス排出口を通じて、内側連通路内に進入しても、この進入した水分を水分吸収材により吸収することができる。これにより、ガス排出口を通じて内側連通路内に進入した水分が、電池ケースの内部に進入することを抑制できる。
特に、ガス排出口は、25℃の温度環境下で、He濃度(ヘリウムガス濃度)が99.9999vol%の測定用ガス(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガス)で電池ケース内を満たし、且つ、電池ケース内の気圧を外気圧(電池ケースの外部の気圧)よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口を通じて電池ケース内から外部に測定用ガスを排出する大きさ(開口面積)を有する。これにより、上述の非水系二次電池では、ガス排出口を通じて外部から電池ケース内(連通路内)に水分が進入し難くすると共に、電池ケースの内部で発生したガス(正常な状態で発生するガス)を、ガス排出口を通じて電池ケースの外部に適切に排出することが可能となる。
具体的には、1.0×10-5 (Pa・m3/sec)以上の流量で電池ケース内から外部に測定用ガスを排出可能とする大きさのガス排出口を設けることで、適切に、電池ケース内で発生したガスを、ガス排出口を通じて外部に排出することができる。
ところで、ガス排出口を大きくするほど、前述の流量が大きくなるので、電池ケース内で発生したガスが外部に排出され易くなる。しかしながら、前述の流量を大きくし過ぎると(従って、ガス排出口を大きくし過ぎると)、ガス排出口を通じて、外部から水分が電池ケース内(連通路内)に進入(浸入)し易くなるため、好ましくない。
これに対し、上述の非水系二次電池では、ガス排出口を、前述の流量が1.0×10-4(Pa・m3/sec)以下となる大きさに止めている。これにより、ガス排出口を通じて、外部から電池ケース内(連通路内)に水分が進入し難くなる。従って、ガス排出口を通じて、外部から電池ケース内(連通路内)に進入する水分量を低減する(少量に止める)ことができる。
以上説明したように、上述の非水系二次電池では、電池ケース内で発生したガスを外部に排出可能としつつ、外部から水分が電池ケース内に進入することを抑制できる。
なお、ガス排出口は、1つに限らず、複数設けるようにしても良い。ガス排出口を複数設ける場合は、全てのガス排出口から排出される測定用ガスの総流量(流量の合計)が、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内となるようにする。
また、水分吸収材は、内側連通路内を電池ケース内のガスが通過可能な状態で、内側連通路内に配置されている。このため、電池ケース内のガスが連通路を通じて外部に排出されることが、水分吸収材によって妨げられることはない。
また、水分吸収材は、水分を自身の内部に保持することができる部材であり、例えば、ゼオライト、シリカゲル、または活性アルミナにより形成することができる。
実施例1にかかる非水系二次電池の斜視図である。 同非水系二次電池の断面図である。 図2のB部拡大図である。 実施例2にかかる非水系二次電池の平面視拡大図である。 図4のC−C断面図である。 ガス排出流量の測定試験を説明する図である。 変形例1にかかる非水系二次電池の部分拡大断面図である。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1にかかる非水系二次電池1の斜視図である。図2は、非水系二次電池1の縦断面図である。図3は、図2のB部拡大図である。
本実施例1の非水系二次電池1は、図1に示すように、直方体形状をなすリチウムイオン二次電池である。この非水系二次電池1は、例えば、複数の非水系二次電池1を直列接続した状態で、ハイブリッド自動車の駆動用電源として使用される。
非水系二次電池1は、図2に示すように、直方体形状をなす電池ケース10と、電池ケース10の内部に収容された電極体50とを備える。電池ケース10は、開口11dを有する矩形箱状のケース本体部11と、ケース本体部11の開口11dを閉塞する蓋部材13とを備えている。ケース本体部11と蓋部材13とは、全周溶接により一体とされている。なお、ケース本体部11と蓋部材13は、いずれもアルミニウム製である。
電極体50は、断面長円状をなし、シート状の正極55と負極56との間にセパレータ57を介在させて、これらを捲回してなる扁平型の捲回体である。この電極体50は、その軸線方向(図2において左右方向)の一方端部(図2において左端部)に位置し、正極55の一部のみが渦巻状に重なる正極捲回部55bと、他方端部(図2において右端部)に位置し、負極56の一部のみが渦巻状に重なる負極捲回部56bを有している。正極55には、正極捲回部55bを除く部位に、正極活物質を含む正極合材層が形成されている。同様に、負極56には、負極捲回部56bを除く部位に、負極活物質を含む負極合材層が形成されている。なお、本実施例1では、電池容量を5Ahとしている。
蓋部材13は、細長平板形状をなし、その長手方向X(図1において左右方向)の両端部には、この蓋部材13を貫通する円形状の貫通孔(蓋貫通孔)13h,13kが形成されている。この蓋部材13は、後述する他部材との組み合わせにより、蓋組立体15を構成している。この蓋組立体15は、蓋部材13の他、第1絶縁部材80と正極端子部材30と負極端子部材40と第2絶縁部材70とを有する。
正極端子部材30は、正極接続部材35と正極外部端子37と正極締結部材39とにより構成されている(図2参照)。このうち、正極接続部材35は、金属からなり、電極体50の正極捲回部55bに接続すると共に、蓋部材13の貫通孔13hを通じて外部に延出している。正極外部端子37は、金属からなり、蓋部材13より上方(電池ケース10の外部)に位置し、電池ケース10の外部において正極接続部材35と電気的に接続している。正極締結部材39は、金属からなるボルトであり、電池ケース10の外部に位置し、正極外部端子37と図示しないバスバーとを締結する。
負極端子部材40は、負極接続部材45と負極外部端子47と負極締結部材49とにより構成されている(図2参照)。このうち、負極接続部材45は、金属からなり、電極体50の負極捲回部56bに接続すると共に、蓋部材13の貫通孔13kを通じて外部に延出している。負極外部端子47は、金属からなり、蓋部材13より上方(電池ケース10の外部)に位置し、電池ケース10の外部において負極接続部材45と電気的に接続している。負極締結部材49は、金属からなるボルトであり、蓋部材13上(電池ケース10の外部)に位置し、負極外部端子47と図示しないバスバーとを締結する。
また、蓋部材13(電池ケース10の壁部に相当する)の長手方向Xの中央部には、ガス排出弁13jが設けられている。このガス排出弁13jは、蓋部材13の他の部分よりも薄く形成されており、その上面には溝部13jvが形成されている(図1参照)。これにより、例えば、何らかの異常により電池ケース10内で大量のガスが発生し、電池ケース10内が異常昇圧(例えば、内圧が急上昇)して、電池ケース10の内圧が所定の開弁圧に達した場合には、ガス排出弁13jの溝部13jvが破断することにより当該ガス排出弁13jが開裂して、電池ケース10の内部のガスを外部に放出することができる。これにより、非水系二次電池1の変形や過昇温などを抑制することができる。
また、図2に示すように、蓋部材13のうち、ガス排出弁13jと貫通孔13kとの間には、蓋部材13(電池ケース10の壁部に相当する)を厚み方向に貫通する注液孔13nが形成されている。この注液孔13nは、非水電解液(図示なし)をケース本体部11内に注入するための孔である。
なお、図3に示すように、注液孔13nは、内径の異なる2つの円筒形状の孔が軸線方向(図2において上下方向)に連なって構成されている。具体的には、注液孔13nは、蓋部材13の外面13c側に位置する径大の大径部13n1と、蓋部材13の内面13b側に位置する径小の小径部13n2とからなる。蓋部材13の注液孔13nを構成する部位のうち小径部13n2を構成する部位(環状壁部13d)は、大径部13n1を構成する孔内周面13fから径方向内側に突出する円環形状をなしている。この部位を、環状壁部13dとする。
蓋部材13の外面13c上には、注液孔13nを閉塞するように、キャップ60が設けられている。このキャップ60は、円板形状をなし、その中央部分は、座繰り穴61cを形成することで、他の部位よりも厚みが薄くされた薄肉部61とされている。薄肉部61の中心部には、この薄肉部61を貫通する貫通孔からなるガス排出口61b(ガス排出孔)が形成されている。なお、キャップ60は、全周溶接によって蓋部材13の外面13cに接合されている。これにより、キャップ60の外周と蓋部材13の外面13cとの間が封止されている。また、キャップ60は、電池ケース10の一部を構成する。
このような構成の電池ケース10は、電池ケース10の外部と内部(電極体50が収容される内部空間S)とを連通する連通路PWを有する。この連通路PWは、電池ケース10の外部に開口する(露出する)ガス排出口61bを含む。より具体的には、連通路PWは、キャップ60のガス排出口61bと座繰り穴61cと注液孔13nとによって構成されている。
また、本実施例1の非水系二次電池1では、図2及び図3に示すように、連通路PWのうちガス排出口61bよりも電池ケース10の内側(内部空間S側)に位置する内側連通路PW2内(詳細には、注液孔13nの大径部13n1内)に、内側連通路PW2内を電池ケース10内のガスGが通過可能な状態で、水分吸収材68が配置されている。この水分吸収材68は、円板形状をなし、注液孔13nの大径部13n1内に圧入されることで、連通路PW(内側連通路PW2)を遮るように、大径部13n1の内側に固定されている。より具体的には、環状壁部13d及びキャップ60に接触することなく、環状壁部13dとキャップ60との間に配置されている。
なお、水分吸収材68は、円板形状の多孔質体(具体的には、ゼオライトを円板形状に成形した多孔質体)からなり、自身の内部を貫通する通気路を構成する内部空間を有している。このため、図3に矢印で示すように、電池ケース10内のガスGは、水分吸収材68の内部空間を通じて、内側連通路PW2内を通過することができる。従って、本実施例1の非水系二次電池1では、内側連通路PW2内に水分吸収材68を配置していても、適切に、連通路PWを通じて電池ケース10内のガスGを外部に排出することができる。
以上説明したように、本実施例1の非水系二次電池1では、電池ケース10が、電池ケース10の外部と内部とを連通する連通路PWを有している。この連通路PWは、電池ケース10の外部に開口する(露出する)ガス排出口61b(ガス排出孔)を含んでいる。これにより、図3に矢印で示すように、電池ケース10内(電極体50が収容される内部空間S)で発生したガスG(正常な状態で発生するガスG)を、連通路PWを通じて、ガス排出口61bから電池ケース10の外部に排出することが可能となる。
ところが、上述のように、電池ケース10の外部と内部とを連通する連通路PWに、電池ケース10の外部に開口する(露出する)ガス排出口61bを設けた場合は、ガス排出口61b(ガス排出口61bを含む連通路PW)を通じて、電池ケース10の外部から水分が電池ケース10の内部(電極体50が収容される内部空間S)に進入(浸入)する虞がある。
これに対し、本実施例1の非水系二次電池1では、前述のように、連通路PWのうちガス排出口61bよりも電池ケース10の内側に位置する内側連通路PW2内に、内側連通路PW2内を電池ケース10内のガスGが通過可能な状態で、水分吸収材68が配置されている。これにより、電池ケース10の外部(例えば、大気中)の水分が、ガス排出口61bを通じて、内側連通路PW2内に進入(浸入)しても、この進入した水分を水分吸収材68により吸収することができる。これにより、ガス排出口61bを通じて内側連通路PW2内に進入した水分が、電池ケース10の内部(電極体50が収容される内部空間S)に進入することを抑制できる。
以上説明したように、本実施例1の非水系二次電池1では、電池ケース10内で発生したガスGを外部に排出可能としつつ、外部から水分が電池ケース10内(電極体50が収容される内部空間S)に進入することを抑制できる。
特に、本実施例1では、ガス排出口61bは、25℃の温度環境下で、He濃度(ヘリウムガス濃度)が99.9999vol%である測定用ガス(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガス)で電池ケース10内を満たし、且つ、電池ケース10内の気圧を外気圧(電池ケース10の外部の気圧)よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口61bを通じて電池ケース10内から外部に測定用ガスを排出する大きさ(開口面積)を有する。
なお、本実施例1では、円筒形状のガス排出口61bを1つだけ設けている。この場合、前述の条件下で、前述の測定用ガスが、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、ガス排出口61bを通じて電池ケース10内から外部に排出されるためのガス排出口61bの内径(直径)は、φ4〜11μmの範囲内の値となる。
すなわち、φ4〜11μmの範囲内の内径(直径)を有する円筒形状のガス排出口61bを、キャップ60に1つ設けることで、25℃の温度環境下で、He濃度が99.9999vol%である測定用ガス(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガス)で電池ケース10内を満たし、且つ、電池ケース10内の気圧を外気圧(電池ケース10の外部の気圧)よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口61bを通じて電池ケース10内から外部に測定用ガスを排出することができる。このことは、後述するガス排出流量測定試験の結果より明らかである。
従って、本実施例1の非水系二次電池1では、φ4〜11μmの範囲内の内径(直径)を有する円筒形状のガス排出口61bを、キャップ60の薄肉部61を貫通する貫通孔の態様で、1つ形成している。
本実施例1の非水系二次電池1では、このようなガス排出口61bを設けることで、ガス排出口61bを通じて外部から電池ケース10内(連通路PW内)に水分が進入し難くすると共に、電池ケース10の内部で発生したガスG(正常な状態で発生するガスG)を、ガス排出口61bを通じて電池ケース10の外部に適切に(詳細には、ゆっくりと徐々に)排出することが可能となる。
具体的には、前述の条件下で、1.0×10-5 (Pa・m3/sec)以上の流量で、電池ケース10内から外部に、前述の測定用ガスを排出可能とするガス排出口61bを設けることで、適切に、電池ケース10内で発生したガスGを、ガス排出口61bを通じて外部に排出することができる。
ところで、ガス排出口61bを大きくするほど、前述の流量が大きくなるので、電池ケース10内で発生したガスGが外部に排出され易くなる。しかしながら、前述の流量を大きくし過ぎると(従って、ガス排出口61bの内径を大きくし過ぎると)、ガス排出口61bを通じて、外部から水分が電池ケース10内(連通路PW内)に進入(浸入)し易くなるため、好ましくない。
これに対し、本実施例1の非水系二次電池1では、ガス排出口61bを、前述の流量が1.0×10-4(Pa・m3/sec)以下となる大きさに止めている。これにより、ガス排出口61bを通じて、外部から電池ケース10内(連通路PW内)に水分が進入し難くなる。従って、ガス排出口61bを通じて、外部から電池ケース10内(連通路PW内)に進入する水分量を低減する(少量に止める)ことができる。
次に、本実施例1の非水系二次電池1の製造方法について説明する。
まず、蓋部材13と第1絶縁部材80と正極端子部材30と負極端子部材40と第2絶縁部材70とを有する蓋組立体15を用意する(図1、図2参照)。なお、このとき、蓋部材13にキャップ60は設けられておらず、注液孔13nは開放されている(外部に開口している)。また、シート状の正極55と負極56との間にセパレータ57を介在させるようにして、これらを捲回して、扁平捲回型の電極体50を作製する。
次に、正極端子部材30の正極接続部材35を、電極体50の正極捲回部55bに溶接する。さらに、負極端子部材40の負極接続部材45を、電極体50の負極捲回部56bに溶接する。これにより、正極端子部材30と正極55とを電気的に接続し、且つ、負極端子部材40と負極56とを電気的に接続すると共に、蓋組立体15と電極体50とを一体にする。
次いで、ケース本体部11の内部に電極体50を収容しつつ、蓋部材13によりケース本体部11の開口11dを閉塞する。この状態で、蓋部材13とケース本体部11を、全周溶接により接合する。その後、蓋部材13の注液孔13nを通じて、非水電解液(図示なし)をケース本体部11の内部に注入し、この非水電解液を電極体50の内部に含浸させる。
次いで、注液孔13nの大径部13n1内に、水分吸収材68を圧入する。このとき、水分吸収材68は、環状壁部13dに接触させないように、環状壁部13dよりも上方に配置する。これにより、仮に、先に注入した非水電解液が、環状壁部13dの上面に付着していたとしても、水分吸収材68に非水電解液が接触する(吸収される)のを防止することができる。
その後、蓋部材13の外面13c上に、注液孔13nを閉塞するように、キャップ60を配置する。そして、全周溶接によって、キャップ60を蓋部材13の外面13cに接合する。これにより、キャップ60の外周と蓋部材13の外面13cとの間を封止する。
その後、所定の処理を行うことで、本実施例1の非水系二次電池1が完成する。
(実施例2)
次に、実施例2にかかる非水系二次電池101について説明する。本実施例2の非水系二次電池101は、実施例1の非水系二次電池1と比較して、キャップに形成したガス排出口(ガス排出孔)のみが異なり、その他は同様である。従って、ここでは、実施例1と異なる点を中心に説明し、同様な点は説明を省略または簡略化する。
図4は、実施例2にかかる非水系二次電池101の平面視拡大図である。具体的には、非水系二次電池101のうちキャップ160が配置されている部分の平面視拡大図である。図5は、図4のC−C断面図である。図4に示すように、本実施例2の非水系二次電池101では、実施例1の非水系二次電池1と異なり、ガス排出口161bを4つ設けている。具体的には、キャップ160の薄肉部161に、この薄肉部161を貫通する貫通孔からなるガス排出口161b(ガス排出孔)が、4つ形成されている。
図5に示すように、本実施例2の電池ケース110は、電池ケース110の外部と内部(電極体50が収容される内部空間S)とを連通する連通路PWを有する。この連通路PWは、電池ケース110の外部に開口する(露出する)4つのガス排出口161bを含む。より具体的には、連通路PWは、4つのガス排出口161bと座繰り穴61cと注液孔13nとによって構成されている。
また、本実施例2の非水系二次電池101でも、実施例1の非水系二次電池1と同様に、連通路PWのうちガス排出口161bよりも電池ケース10の内側(内部空間S側)に位置する内側連通路PW2内(詳細には、注液孔13nの大径部13n1内)に、内側連通路PW2内を電池ケース10内のガスGが通過可能な状態で、水分吸収材68が配置されている。
本実施例2の非水系二次電池101では、図5に矢印で示すように、電池ケース110内(電極体50が収容される内部空間S)で発生したガスG(正常な状態で発生するガスG)を、連通路PWを通じて、4つのガス排出口161bから電池ケース110の外部に排出することが可能となる。
本実施例2でも、実施例1と同様に、4つのガス排出口161bは、25℃の温度環境下で、He濃度が99.9999vol%である測定用ガス(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガス)で電池ケース10内を満たし、且つ、電池ケース10内の気圧を外気圧(電池ケース10の外部の気圧)よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量(総流量)で、当該4つのガス排出口61bを通じて電池ケース10内から外部に測定用ガスを排出する。
なお、本実施例2では、実施例1と異なり、円筒形状のガス排出口161bを4つ設けている。この場合、前述の条件下で、前述の測定用ガスが、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量(総流量)で、4つのガス排出口161bを通じて電池ケース110内から外部に排出されるためには、4つのガス排出口161bの開口面積(穴の断面積)の合計を、4π〜30.25π(μm2)の範囲内の値とすれば良い。その理由は以下の通りである。
前述の流量は、ガス排出口161bの開口面積(穴の断面積)に比例するといえる。そして、後述するガス排出流量測定試験の結果より、φ4〜11μmの範囲内の内径(直径)を有する円筒形状のガス排出口61bをキャップ60に1つ設けることで、前述の流量を1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の値にすることが確認できている。φ4〜11μmの範囲内の内径(直径)を有する円筒形状のガス排出口61bの開口面積(穴の断面積)は、4π〜30.25π(μm2)の範囲内の値となる。このため、ガス排出口を複数設ける場合は、全てのガス排出口の開口面積(穴の断面積)の合計を、4π〜30.25π(μm2)の範囲内の値とすることで、前述の流量(総流量)を1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の値にすることができるといえる。
すなわち、全てのガス排出口の開口面積(穴の断面積)の合計が4π〜30.25π(μm2)の範囲内の値となるように、1または複数のガス排出口を設けることで、25℃の温度環境下で、He濃度が99.9999vol%である測定用ガス(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガス)で電池ケース内を満たし、且つ、電池ケース内の気圧を外気圧(電池ケースの外部の気圧)よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口を通じて電池ケース内から外部に測定用ガスを排出することができるといえる。
本実施例2のように、4つのガス排出口161bを設ける場合は、例えば、それぞれのガス排出口161bの内径(直径)を5μmとすると良い。この場合、4つのガス排出口161bの開口面積(穴の断面積)の合計は、25π(μm2)となる。これにより、電池ケース110内で発生したガスGを外部に排出可能としつつ、外部から水分が電池ケース110内(電極体50が収容される内部空間S)に進入することを抑制できる。
(ガス排出流量の測定試験)
次に、ガス排出流量の測定試験について説明する。図6は、ガス排出流量の測定試験を説明する図である。本測定試験では、図6に示す測定装置90を用いて、ガス排出口61bを通じて電池ケース10内から外部に排出される測定用ガスSGの流量を測定した。
測定装置90は、第1測定用治具91と、第2測定用治具92と、両治具を結合するボルト93とを備える。第1測定用治具91は、矩形板形状をなし、その中央部には、凹部91bが形成されている。第2測定用治具92は、矩形箱形状をなし、その中央部には、凹部92bが形成されている。
第1測定用治具91と第2測定用治具92との間には、キャップ60を配置している。具体的には、第1測定用治具91の凹部91bと第2測定用治具92の凹部92bとを対向させる向きで上下に配置された第1測定用治具91と第2測定用治具92との間に、Oリング97を介してキャップ60を配置し、ボルト93によって第1測定用治具91と第2測定用治具92とを締結することで、第1測定用治具91及び第2測定用治具92とキャップ60との間を封止した状態で、第1測定用治具91と第2測定用治具92との間にキャップ60を配置している。これにより、第2測定用治具92(凹部92b)とキャップ60とで囲まれた内部空間S1が形成される。本試験では、この内部空間S1を、電池ケース10の内部空間Sに相当する空間としている(電池ケース10の内部空間Sとみなしている)。
また、第2測定用治具92には、外部と内部空間S1とを連結する連通管95が設けられている。この連通管95は、外部に設けられた公知の測定用ガス供給装置(図示なし)に連結されている。これにより、測定用ガス供給装置(図示なし)から、連通管95を通じて、内部空間S1内に測定用ガスSGを供給可能とされている。なお、本試験では、測定用ガスSGとして、He濃度(ヘリウムガス濃度)が99.9999vol%であるガス(すなわち、純度99.9999vol%のHeガス)を用いている。また、本試験では、測定用ガス供給装置(図示なし)により、内部空間S1内の気圧が外気圧(内部空間S1の外部の気圧、具体的には空間S2内の気圧)よりも0.1MPa高くなる状態を維持しつつ、内部空間S1内に測定用ガスSGを供給する。
また、第1測定用治具91には、第1測定用治具91(凹部91b)とキャップ60とで囲まれた空間S2と外部とを連通する連通管96が設けられている。この連通管96は、図示しない公知の流量計(例えば、ヘリウムリークディテクタ)に連結されている。これにより、キャップ60のガス排出口61bを通じて、内部空間S1から外部に排出される測定用ガスSGの流量を測定することができる。
本測定試験では、上述した構成を有する測定装置90を用いて、ガス排出口61bを通じて電池ケース10内(内部空間S1)から外部に排出される測定用ガスSGの流量を測定した。具体的には、まず、測定装置90を、25℃に設定された恒温槽内に配置する。そして、内部空間S1内を真空引きした後、測定用ガス供給装置(図示なし)により、内部空間S1の気圧が外気圧(内部空間S1の外部の気圧、具体的には空間S2内の気圧)よりも0.1MPa高くなる状態を維持しつつ、内部空間S1内に測定用ガスSGを供給する。
これにより、25℃の温度環境下で、He濃度が99.9999vol%である測定用ガスSG(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガスSG)で電池ケース10内(内部空間S1)を満たし、且つ、電池ケース10内(内部空間S1)の気圧を外気圧(電池ケース10の外部の気圧、具体的には空間S2内の気圧)よりも0.1MPa高くした状態にすることができる。内部空間S1内に供給された測定用ガスSGは、キャップ60のガス排出口61bを通じて、空間S2へ排出された後、連通管96を通じて、図示しない公知の流量計(例えば、ヘリウムリークディテクタ)に向けて排出される。このように、内部空間S1(電池ケース10内)からキャップ60のガス排出口61bを通じて外部に排出された測定用ガスSGの流量を、図示しない公知の流量計(例えば、ヘリウムリークディテクタ)により測定した。
なお、本試験では、ガス排出口61bの内径(直径)を様々に異ならせた多数のキャップ60を用意し、それぞれのキャップ60について、上述の流量を測定した。なお、キャップ60には、円筒形状のガス排出口61bを1つだけ形成している。本試験の結果、ガス排出口61bの内径(直径)をφ4〜11μmの範囲内の値にしたキャップ60を用いた場合において、測定された流量の値が、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の値となった。
従って、φ4〜11μmの範囲内の内径(直径)を有する円筒形状のガス排出口61bを、キャップ60に1つ設けることで、25℃の温度環境下で、He濃度が99.9999vol%である測定用ガス(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガス)で電池ケース10内を満たし、且つ、電池ケース10内の気圧を外気圧(電池ケース10の外部の気圧)よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口61bを通じて電池ケース10内から外部に測定用ガスを排出することができるといえる。
また、前述の流量は、ガス排出口61bの開口面積(穴の断面積)に比例するといえる。そして、φ4〜11μmの範囲内の内径(直径)を有する円筒形状のガス排出口61bの開口面積(穴の断面積)は、4π〜30.25π(μm2)の範囲内の値となる。このため、ガス排出口を複数設ける場合は、全てのガス排出口の開口面積(穴の断面積)の合計を、4π〜30.25π(μm2)の範囲内の値とすることで、前述の流量を1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の値にすることができるといえる。
すなわち、全てのガス排出口の開口面積(穴の断面積)の合計が4π〜30.25π(μm2)の範囲内の値となるように、1または複数のガス排出口を設けることで、25℃の温度環境下で、He濃度が99.9999vol%である測定用ガス(純度99.9999vol%のHeガスである測定用ガス)で電池ケース内を満たし、且つ、電池ケース内の気圧を外気圧(電池ケースの外部の気圧)よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口を通じて電池ケース内から外部に測定用ガスを排出することができるといえる。
(変形例1)
次に、変形例1の非水系二次電池201について説明する。本変形例1の非水系二次電池201は、実施例1の非水系二次電池1と比較して、キャップの形態及び注液孔の形態が異なり、その他は同様である。
具体的には、図7に示すように、本変形例1の蓋部材213は、実施例1の蓋部材13と異なり、蓋部材213を貫通する直円筒形状の注液孔213nを有する。さらに、蓋部材213の外面213c上には、注液孔213nを閉塞するようにして、キャップ260が設けられている。
本変形例1のキャップ260は、実施例1のキャップ60と異なり、円板形状をなす天井部264と、この天井部264から下方に延びる円筒形状をなす筒状部262と、この筒状部262の下端側に位置する円環状をなす鍔部263とを有する。筒状部262の内側には、水分吸収材68が圧入されて固定されている。より具体的には、水分吸収材68は、蓋部材213の外面213cに接触することなく、キャップ260の筒状部262内に配置されている。天井部264は、その中央部分が、座繰り穴261cを形成することによって他の部位よりも厚みが薄くされた薄肉部261とされている。薄肉部261には、この薄肉部261を貫通する貫通孔からなるガス排出口261b(ガス排出孔)が、実施例2と同様に4つ形成されている。
本変形例1の電池ケース210は、電池ケース210の外部と内部(電極体50が収容される内部空間S)とを連通する連通路PWを有する。この連通路PWは、電池ケース210の外部に開口する(露出する)4つのガス排出口261bを含む。より具体的には、連通路PWは、4つのガス排出口161bと座繰り穴261cと注液孔213nとによって構成されている。
また、本変形例1の非水系二次電池201でも、連通路PWのうちガス排出口261bよりも電池ケース210の内側(内部空間S側)に位置する内側連通路PW2内(詳細には、キャップ260の筒状部262内)に、内側連通路PW2内を電池ケース210内のガスGが通過可能な状態で、水分吸収材68が配置されている。
本変形例1の非水系二次電池201でも、図7に矢印で示すように、電池ケース210内(電極体50が収容される内部空間S)で発生したガスG(正常な状態で発生するガスG)を、連通路PWを通じて、4つのガス排出口261bから電池ケース210の外部に排出することが可能となる。
以上より、本変形例1の非水系二次電池201でも、電池ケース210内で発生したガスGを外部に排出可能としつつ、外部から水分が電池ケース210内(電極体50が収容される内部空間S)に進入することを抑制できる。
以上において、本発明を実施例1,2及び変形例1に即して説明したが、本発明は上記実施例1等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1等では、水分吸収材として、ゼオライトからなる水分吸収材68を用いた例を示した。しかしながら、水分吸収材を形成する材料はゼオライトに限定されるものではなく、例えば、シリカゲルや活性アルミナ等により形成するようにしても良い。
また、実施例1等では、内側連通路PW2内に、水分吸収材68のみを配置した。しかしながら、水分吸収材68に加えて、水分吸収材68の表面を覆うようにして、通気性を有する樹脂フィルム(例えば、穴あきPPフィルム)を設けるようにしても良い。水分吸収材68に、電池ケース10内の非水電解液が接触する(吸収される)のを防止(低減)するためである。但し、水分吸収材68の表面のうち、ガス排出口61b,161b,261b側を向く面(図3,5,7において上面)のうち少なくともガス排出口と対向する部位は、樹脂フィルムで覆わないようにするのが好ましい。外部から進入した水分を、水分吸収材68によって適切に吸収できるようにするためである。
1,101,201 非水系二次電池
10,110,210 電池ケース
13,213 蓋部材
13n,213n 注液孔
37 正極外部端子
47 負極外部端子
50 電極体
55 正極
56 負極
57 セパレータ
61b,161b,261b ガス排出口(ガス排出孔)
68 水分吸収材
G ガス
SG 測定用ガス
PW 連通路
PW2 内側連通路

Claims (1)

  1. 正極及び負極を有する電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースと、を備える
    非水系二次電池であって、
    前記電池ケースは、前記電池ケースの外部と内部とを連通する連通路を有し、
    前記連通路は、前記電池ケースの外部に開口するガス排出口を含み、
    前記連通路のうち前記ガス排出口よりも前記電池ケースの内側に位置する内側連通路内に、当該内側連通路内を前記電池ケース内のガスが通過可能な状態で、水分吸収材が配置されており、
    前記ガス排出口は、
    25℃の温度環境下で、He濃度99.9999vol%の測定用ガスで前記電池ケース内を満たして、前記電池ケース内の気圧を外気圧よりも0.1MPa高くした状態において、1.0×10-5 〜1.0×10-4(Pa・m3/sec)の範囲内の流量で、当該ガス排出口を通じて前記電池ケース内から外部に前記測定用ガスを排出するガス排出口である
    非水系二次電池。
JP2017032259A 2017-02-23 2017-02-23 非水系二次電池 Active JP6699590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032259A JP6699590B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 非水系二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017032259A JP6699590B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 非水系二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018137173A JP2018137173A (ja) 2018-08-30
JP6699590B2 true JP6699590B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=63367025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017032259A Active JP6699590B2 (ja) 2017-02-23 2017-02-23 非水系二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6699590B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6819906B2 (ja) * 2017-11-24 2021-01-27 トヨタ自動車株式会社 リリーフ弁付き電池
JP6904319B2 (ja) * 2018-09-19 2021-07-14 トヨタ自動車株式会社 二次電池
JP7205136B2 (ja) * 2018-09-25 2023-01-17 大日本印刷株式会社 蓄電デバイス用弁装置及び蓄電デバイス
JP7258005B2 (ja) * 2020-11-30 2023-04-14 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 非水電解質二次電池

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6260590B2 (ja) * 2015-07-14 2018-01-17 トヨタ自動車株式会社 非水系二次電池
JP2017139064A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 トヨタ自動車株式会社 密閉型電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018137173A (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6699590B2 (ja) 非水系二次電池
KR101833626B1 (ko) 비수계 이차 전지
US9831531B2 (en) Method of manufacturing battery
US9437854B2 (en) Battery pack
JP3203418U (ja) リチウムイオン電池モジュール
JP5690924B2 (ja) 組電池および単電池
JP4977475B2 (ja) フィルム外装電気デバイス用ケース
CN109425469B (zh) 电池模组以及电池模组气密性检测方法
US10734621B2 (en) Battery structure, battery system and vehicle
US20140004411A1 (en) Sealed battery
KR20190022196A (ko) 이차전지 및 그 제조방법
JP2014041769A (ja) 密閉型電池の製造方法
JP5147151B2 (ja) 制御弁式鉛蓄電池
JP2019106320A (ja) 鉛蓄電池
US10177402B2 (en) Method of manufacturing sealed battery
JP2013254660A (ja) 蓄電装置
JPH11329505A (ja) リチウムイオン二次電池の製造方法
CN112542664A (zh) 方形锂电池及方形锂电池的气密检测方法
JP2002056836A (ja) 電 池
CN107195835B (zh) 硬壳电池及其单向排气阀
JP2003229102A (ja) 組電池
JP7265711B2 (ja) 電池の製造方法
KR20170051037A (ko) 누액 방지 구조를 구비한 밀폐형 납축전지
WO2014162653A1 (ja) 鉛蓄電池、鉛蓄電池の梱包体及び鉛蓄電池の搬送方法
US20120250224A1 (en) Power storage module for micro-hybrid system with absorption and indicator elements

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200413

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6699590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151