JP2002056836A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JP2002056836A
JP2002056836A JP2000245141A JP2000245141A JP2002056836A JP 2002056836 A JP2002056836 A JP 2002056836A JP 2000245141 A JP2000245141 A JP 2000245141A JP 2000245141 A JP2000245141 A JP 2000245141A JP 2002056836 A JP2002056836 A JP 2002056836A
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battery
battery cell
pressure
opening valve
cell chambers
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Tomoyasu Takeuchi
友康 竹内
Manabu Yamada
学 山田
Satoru Suzuki
覚 鈴木
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電池セル室を有する電池において、簡
便で安全性の高い構造の電池を提供すること。 【解決手段】 本発明の電池は、少なくとも正極および
負極がそれぞれに封入される複数の電池セル室が、隔壁
33により互いに気密的に隔離された状態で内部に区画
されている電池容器3を有する電池において、電池の外
部と電池セル室とを隔離する壁部32に形成され電池セ
ル室内の圧力が外部開放圧力に達したときに開放され電
池セル室と外部とを連通させる外部開放弁部321と、
隔壁33に形成され隔壁33により隔離された隣接する
電池セル室内の圧力差が外部開放圧力より低い圧力であ
る内部開放圧力に達したときに開放され隣接する電池セ
ル室を連通させる内部開放弁部331と、を有すること
を特徴とする。本発明の電池は、通常の状態においては
各電池セル室同士の密閉状態が保持され、また、外部開
放弁部を各電池セル室ごとに形成しなくてもよくなり、
安全性に優れるとともに簡便な構造を得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池に関し、詳しく
は、複数の電池セル室を有する電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車、ハイブリッド自動車
などの電動車両の開発が活発に行われている。この電動
車両の駆動用電源として、性能、信頼性、安全性に優れ
た二次電池の要望が高まっている。
【0003】これらの電動車両において、駆動用電源に
は、高い起電力およびエネルギー量を有していることが
求められている。この駆動用電源としては、高い起電力
およびエネルギー量を得るために、正極および負極を有
し電極反応を生じさせる電池セルの多数を直列あるいは
並列に接続したバッテリが用いられている。このバッテ
リは、通常は、多数の電池セルが一体の容器内にそれぞ
れが隔離された状態で封入されている。このような多数
の電池セルが一体に形成された構造を有する電池は、モ
ノブロック型電池とよばれ、数多くの提案がなされてい
る。
【0004】モノブロック型電池は、メンテナンス性な
どの観点から、密閉構造を採用した電池容器が多く見ら
れる。すなわち、電池容器が密閉構造となることで、電
池外に活物質や電解液などが漏れなくなり、取り扱いが
容易になるためである。
【0005】しかしながら、密閉構造を有する電池は、
充放電時の副反応や、電極体の加熱による電解液の蒸発
により、電池セル室内にガスが発生することがあった。
電池セル室内にガスが発生すると、ガスによる電池セル
室内の圧力が上昇し、電池容器が破裂するという問題を
有していた。電池容器の破損を防止するために、電池容
器には、内圧が所定の圧力に達したときに、内圧を上昇
させるガスを電池容器の外部に放出することで、内圧を
低下させる手段がある。
【0006】ガスを電池容器の外部に放出する電池に
は、たとえば、実開昭62−142158号公報、実開
昭60−163699号公報に開示されている。
【0007】実開昭62−142158号公報には、各
セルの排気孔設置部分を半球状または半円柱状に突出す
るように形成するとともに、一枚の板状弾性体を用いて
各セルごとに設けられた複数個の排気孔を閉塞すること
により気密に保持するモノブロック型密閉式鉛畜電池が
開示されている。
【0008】実開昭60−163699号公報には、そ
れぞれのセルに排気孔を有する複数セルからなるモノブ
ロック電槽に、複数の突出したせきを有する一枚の弾性
板状体を前記せきが前記したそれぞれの排気孔を囲むよ
うに当接したことを特徴とする逆止弁を備えたモノブロ
ック型密閉式鉛畜電池が開示されている。
【0009】これらの公報に示されたように、各電池セ
ル室の対応する箇所に排気孔が形成され、この排気孔の
それぞれに所定内圧に達したときに開口する開弁部を設
けることで、内部のガスを放出する構成を有する電池が
提案されている。しかし、これらの電池は、各電池セル
室ごとに排気機構を備える必要があることから、構造が
複雑となるという問題を有していた。
【0010】さらに、近年のバッテリの大型化の要望な
らびにバッテリに対する熱的負荷の軽減のため、バッテ
リは車室空間または近接する搭載空間を利用して設置さ
れる場合が多くなってきている。このため、電池から放
出されたガスが車室空間に浸入して、人体に影響を及ぼ
すことがないように、放出ガスを車室空間外に導出する
機構が必要となっていた。上記公報に示された構成のバ
ッテリにおいて、各セルごとにガス導出機構を備える構
成とすると、バッテリおよび導出機構の構成が非常に複
雑になるという問題があった。
【0011】このため、ガス導出機構を簡便化した電池
が提案されている。たとえば、このような電池は、実開
昭60−147155号公報、実開昭61−999号公
報に開示されている。
【0012】これらの公報には、隣接する電池セル室間
は密閉構造をとらずに常にガスの流通が可能な空間を有
し、電槽内部全体の内圧が所定の内圧に達したときに電
槽に設けられた一カ所の開弁部からガスを放出する構成
が示されている。
【0013】詳しくは、実開昭60−147155号公
報には、所定電池内圧になると電池外へガスを放出する
排気弁を備えた密閉型鉛蓄電池において、蓄電池電槽各
セル室の隔壁上部にガス通気孔を設けたことを特徴とす
る電池が開示されている。
【0014】また、実開昭61−999号公報には、電
池外へガスを放出する排気構造を備えた密閉型蓄電池に
おいて、蓄電池蓋の各セル室隔壁にガス通気孔を設けた
ことを特徴とする密閉型蓄電池が開示されている。
【0015】しかしながら、各電池セル室を隔離する隔
壁に通気孔を設ける手段においても、外部へのガスの導
出の簡便化は行われるが、電池セル室間の物質移動が常
に可能な状態にあるため、各電池セル室間の電解液の液
量の分布にばらつきが生じるようになるという問題を有
していた。詳しくは、電池が配置された状態で、電槽の
電池セル室間で不均一な温度分布状態に曝されたとき、
電解液が隣接セル室に移動するためである。電池セル室
間における液量の分布にばらつきが生じると、電池性能
のばらつきや、最悪の場合は隣接する電池セル同士が電
解液を介して直接接触し、自己放電が生じるという問題
を有していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実状に鑑
みてなされたものであり、複数の電池セル室を有する電
池において、簡便で安全性の高い構造の電池を提供する
ことを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者等は、電池セル室内のガスを放出する手段に
ついて検討を重ねた結果、一つの電池セル室の壁部に外
部開放弁部を設け、かつ複数の電池セル室を区画する隔
壁のそれぞれに内部開放弁部を設け、内部開放弁部の開
放圧力を外部開放弁部の開放圧力より低くすることで上
記課題を解決できることを見出した。
【0018】すなわち、本発明の電池は、少なくとも正
極および負極がそれぞれに封入される複数の電池セル室
が、隔壁により互いに気密的に隔離された状態で内部に
区画されている電池容器を有する電池において、電池の
外部と電池セル室とを隔離する壁部に形成され電池セル
室内の圧力が外部開放圧力に達したときに開放され電池
セル室と外部とを連通させる外部開放弁部と、隔壁に形
成され隔壁により隔離された隣接する電池セル室内の圧
力差が外部開放圧力より低い圧力である内部開放圧力に
達したときに開放され隣接する電池セル室を連通させる
内部開放弁部と、を有することを特徴とする。
【0019】本発明の電池は、複数の電池セル室を互い
に気密的に隔離する隔壁に内部開放弁部を形成し、電池
容器に外部開放弁部を形成している。内部開放弁部と外
部開放弁部との開放圧力に差があるため、内部開放弁部
が開放された後に外部開放弁部が開放される。このた
め、通常の状態においては各電池セル室同士の密閉状態
が保持されるとともに、外部開放弁部を各電池セル室ご
とに形成しなくてもよくなり、安全性に優れるとともに
簡便な構造を得られる。
【0020】本発明の電池において、一つの電池セル室
内において発生したガスは、内部開放弁部が開放される
ことで、電池容器内に拡散する。電池容器内に拡散され
ることで、内圧の上昇による電池セル室を区画する壁部
の破損が抑えられる。また、内部開放弁部が開放され、
複数の電池セル室が連通した状態で、この連通した電池
セル室の内圧が所定の圧力より大きくなると、外部開放
弁部が開放され、連通した電池セル室内のガスが外部に
放出され、電池容器の破損が抑えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の電池は、少なくとも正極
および負極がそれぞれに封入される複数の電池セル室
が、隔壁により互いに気密的に隔離された状態で内部に
区画されている電池容器を有する電池である。ここで、
隔壁を有する電池容器は、電池容器内部の圧力が外部開
放圧力に達しても、破損を生じない。本発明の電池は、
充放電を繰り返すことにより生じる内圧の上昇に対する
効果を有する電池であり、特に、二次電池に適用される
ことが好ましい。
【0022】本発明の電池は、複数の電池セル室が、隔
壁により互いに気密的に隔離された状態で内部に区画さ
れている電池容器を有する電池であればどのような電池
を用いてもよい。すなわち、鉛蓄電池や、Ni−Cd電
池、Ni−MH電池、リチウム電池など、どのような種
類の電池であってもよい。とくに、非水電解液電池であ
ることが好ましい。さらに、電池の形状についても、特
に限定されるものではなく、筒型電池や、角形電池であ
ってもよい。
【0023】本発明の電池は、複数の電池セル室のそれ
ぞれに封入される正極および負極を有する電池セルが、
電気的に直列あるいは並列に接続されることが好まし
い。すなわち、複数の電池セルが、直列あるいは並列に
接続されることで、大電流を得る、電池寿命の長寿命化
などの電池性能が向上する。
【0024】本発明の電池は、外部開放弁部と、内部開
放弁部と、を有する。
【0025】外部開放弁部は、電池の外部と電池セル室
とを隔離する壁部に形成され電池セル室内の圧力が外部
開放圧力に達したときに開放され電池セル室と外部とを
連通させる。すなわち、外部開放板部は、通常は閉じた
状態にあり、外部開放弁部が対向する電池セル室の内圧
が上昇し、外部開放圧力に達したときに開放され、電池
セル室内のガスを放出する。このため、内圧の上昇によ
る電池容器の損傷が抑えられる。
【0026】内部開放弁部は、隔壁に形成され隔壁によ
り隔離された隣接する電池セル室内の圧力差が外部開放
圧力より低い圧力である内部開放圧力に達したときに開
放され隣接する電池セル室を連通させる。すなわち、内
部開放弁部は、通常は閉じた状態にあり、隣接する電池
セル室を隔離している。電池セル室の内圧が上昇する
と、内部開放弁部が開放され、隣接する電池セル室同士
を連通させることで、それぞれの電池セル室内の内圧の
上昇を防ぐことができる。また、各電池セル室ごとに内
部のガスを電池の外部に放出する機構を形成しなくても
よくなり、電池のコストの上昇を抑えることができる。
【0027】また、内部開放弁部の開放圧力が外部開放
弁部の開放圧力より低い圧力で開放されることで、複数
の電池セル室を有する電池において、電池セル室の内圧
が上昇しても、電池容器が内圧により破損することが抑
えられる。
【0028】詳しくは、一つの電池セル室内にガスが発
生しても、内部開放弁部が開放され、隣接する電池セル
室内にガスが拡散することで内圧が減少するため、電池
容器に破損が生じ無くなっている。
【0029】また、本発明の電池において、内部開放弁
部が開放された状態で、連通した状態にある電池セル室
の内圧が上昇し、外部開放圧力に達すると、外部開放弁
部が開放され、連通した状態にある電池セル室の内部に
充満するガスを外部に放出し、電池容器内部の圧力を減
少させる。このことから、外部開放弁部は、内部開放弁
部により連通することができる複数の電池セル室に対し
て、1カ所に形成されていればよい。
【0030】また、外部開放弁部は、特に限定されるも
のではなく、従来の電池において用いられているガス開
放装置を用いてもよい。
【0031】内部開放弁部は、隔壁の厚さが薄く形成さ
れた薄肉部よりなることが好ましい。すなわち、内部開
放弁部は、隔壁より厚さが薄い薄肉部とすることで、電
池セル室内の内圧が上昇したときに、隣接する電池セル
室を連通させることができる。詳しくは、薄肉部は、隔
壁より厚さが薄いため、隔壁より強度が低くなってい
る。この結果、電池セル室の内圧が上昇したときに、隔
壁が破損する前に、薄肉部が破損し、隣接する電池セル
室を連通させる。
【0032】薄肉部は、隔壁を貫通する貫通孔と、貫通
孔を被覆した状態で隔壁に接合された封口板と、からな
ることが好ましい。封口板は、両面の圧力差が内部開放
圧力に達したときに破損する部材であり、封口板が破損
することで、内部開放弁部を有する隔壁に隔離されてい
た電池セル室同士を連通させるようになる。
【0033】薄肉部を、貫通孔と封口板と、から構成す
ることで、複数の内部開放弁部の内部開放圧力を一定に
することができる。すなわち、封口板が電池容器と別部
材で形成されているため、隔壁に接合された封口板の厚
さにばらつきが生じなくなる。この結果、封口板の厚さ
が一定になることで、強度が一定になり、複数の内部開
放弁部の内部開放圧力が一定となる。
【0034】本発明においては、薄肉部は、貫通孔と封
口板と、から構成されることが好ましいが、隔壁の一部
を直接薄肉に形成されることを排除するものではない。
すなわち、隔壁を形成した後に、隔壁の一部をプレス等
による圧印加工あるいは切削等による除去加工、もしく
は射出成形等の方法によりあらかじめ薄肉部をもった状
態の隔壁を形成する方法など、従来、一般的に用いられ
る加工法により形成してもよい。
【0035】内部開放弁部は、隔壁の正極および負極と
当接しない位置に形成されたことが好ましい。すなわ
ち、内部開放弁部が正極および負極と当接しない位置に
形成されることで、内部開放弁部が開放されたときに、
電池セル室同士のガスの移動が阻害されなくなる。
【0036】外部開放弁部は、電池容器の上面部に形成
されたことが好ましい。すなわち、電池容器の上面部に
外部開放弁部が形成されることで、外部開放弁部が開放
されたときにすみやかに内部のガスが放出されるように
なる。
【0037】電池容器は、樹脂よりなることが好まし
い。樹脂は、加工性に優れるため、複数の電池セル室を
有する形状の形成が容易に行われる。また、樹脂は、軽
量であるため、電池の重量の増加を抑えることができ
る。この樹脂としては、通常の電池の容器として用いら
れる材質を用いることができる。たとえば、ABS樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を挙げるこ
とができる。
【0038】封口板は、樹脂よりなることが好ましい。
封口板を樹脂により形成することで電池セル室の内圧が
上昇したときに、封口板が破損し、隣接する電池セル室
が連通されるようになる。この封口板を形成する樹脂材
料としては、特に限定されるものではないが、隔壁への
接合性から、隔壁と同一種の樹脂材料であることが好ま
しい。
【0039】本発明の電池は、複数の電池セル室を互い
に気密的に隔離する隔壁に内部開放弁部を形成し、電池
容器に外部開放弁部を形成している。内部開放弁部と外
部開放弁部との開放圧力に差があるため、内部開放弁部
が開放された後に外部開放弁部が開放される。このた
め、外部開放弁部を各電池セル室ごとに形成しなくても
よくなり、簡単な構造でありながら安全性に優れた電池
となっている。
【0040】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を説明する。
【0041】(実施例)本発明の実施例として、電池容
器の内部に6つの電極体が封入された有機電解質二次電
池を作成した。実施例の電池を図1〜3に示した。
【0042】実施例の電池は、隔壁33により隔離され
た電池セル室の底面部および側面部の一部を区画する電
槽31と、電槽31の上面を覆うとともに電槽31とと
もに電池セル室を区画する蓋体32と、からなる電池容
器3と、電池セル室に封入される電極体4と、電極体4
に接続される電極端子1、2と、から構成され、蓋体3
2に外部開放弁321が、隔壁33に内部開放弁331
を有する。また、電極体4は、図示されない接続部材に
より電気的に直列に接続されている。
【0043】電池容器3は、電槽31と、蓋体32と、
からなる。電槽31および蓋体32は、ともにポリプロ
ピレンにより形成され、両者を熱板溶着により接合する
ことで電極体4が封入された。
【0044】電槽31は、6つの電池セル室が隔壁33
によりそれぞれが隔離された状態で区画された上面が開
口した槽状を有する部材である。隔壁33には、隣接す
る電池セル室を連通させることができる内部開放弁33
1を有する。内部開放弁331は、隔壁33の厚さが薄
く形成された薄肉部332よりなる。この内部開放弁3
31は、電池セル室の間で圧力差が生じると、薄肉部3
32が破損することで電池セル室を連通させる。
【0045】蓋体32は、電槽31の上面の開口をふさ
ぐとともに、電池セル室の上面側を区画する部材であ
る。また、蓋体32には、一つの電池セル室と電池外部
との間を連通させる外部開放弁321が設けられてい
る。さらに、蓋体32には、それぞれの電極体4に接合
された電極端子1、2が貫通する貫通孔325が開口し
ている。
【0046】外部開放弁321は、内部開放弁部331
と同様に、蓋体32の厚みより薄く形成された薄肉部3
22により形成された。なお、外部開放弁321は、内
部開放弁331の薄板部332の破損する圧力より高い
圧力で破損するように形成されている。
【0047】電極体4は、正極箔および負極箔がセパレ
ータを介して扁平巻回形状に形成された電極体である。
正極箔は、帯状のアルミニウム箔の両面に正極活物質層
が形成された箔である。負極箔は、帯状の銅箔の両面に
負極活物質層が形成された箔よりなる。セパレータは、
正極箔および負極箔の電極活物質層が形成された部分よ
り広く形成されたポリエチレンあるいはポリプロピレン
製の多孔質シートである。また、正極箔および負極箔
は、幅方向の一方の端部側に活物質層が形成されていな
い辺縁部を有している。電極体4は、巻回軸の軸長方向
の互いに対向する方向に突出した辺縁部より形成された
突出端部41、42を有する。
【0048】一対の電極端子1、2は、金属製の導電体
よりなり、一端側に突出端部41、42と接合される軸
部11、21と、他端側に外部回路と電気的に接続され
る端子部13、23と、電池容器3の蓋体32に固定す
るための容器固定部12、22と、を有する部材であ
る。容器固定部12、22は、電極端子1、2から径方
向外方に広がるフランジ部と、ナット部とからなり、電
極端子1、2が電池容器3の蓋体32を貫通した状態で
フランジ部とナット部とで蓋体32を挟むことで電極端
子1、2が蓋体32に固定される。また、電極端子1、
2は、容器固定部12、22のナット部による固定をす
るために、フランジ部から他端側の先端部にかけてねじ
部が形成されている。
【0049】電極端子1、2は、軸部11、21が電極
体4の突出端部41、42の外周面と接合される。ま
た、電極端子1、2は、電極体4の巻回軸の両端側に形
成された突出端部41、42のそれぞれに、互いに同一
方向に他端側が突出した状態で接合される。
【0050】電極端子1、2は、絶縁体よりなるガスケ
ットを介した状態で、フランジ部とナット部により電池
容器3の蓋体32に固定される。
【0051】本実施例の電池は、通常の使用状態におい
ては、それぞれの電池セル室は密閉された状態にある。
一つのセル室に封入された電極体4’がガスを発生した
ときには、この電極体4’が封入された電池セル室の一
部を区画する隔壁33’に形成された内部開放弁33
1’が開放される。内部開放弁331’が開放されるこ
とで電池セル室内に充満したガスは、内部開放弁33
1’が開放されることで連通された隣接する電池セル室
内に流入するようになり電極体4’が封入された電池セ
ル室内の圧力が低下する。
【0052】さらに、電極体4’からのガスの発生が進
行すると、連通した電池セル室の一部を区画する隔壁3
3に形成された内部開放弁331が開放されることが繰
り返され、電池容器3に形成されたすべての内部開放弁
331が開放される。
【0053】さらに、電極体4’からあるいは他の電極
体4からガスの発生が生じ、電池容器内の圧力が増加す
ると、蓋体32に設けられた外部開放弁321が開放さ
れ、ガスは電池容器3の外部に排出される。
【0054】実施例の電池は、通常時は、電池セル室を
密閉状態に保つことができる。また、外部開放弁を一カ
所に設けることで、電池の内部にガスが発生しても、電
池の外部への放出経路を最小限にすることができるた
め、簡便な構造で安全性に優れた電池となっている。
【0055】(実施例の他の形態)実施例の他の形態と
して、内部開放弁の形態が異なる電池を作成した。な
お、本形態の電池は、内部開放弁331の形態が異なる
以外は、実施例の電池と同様な電池である。
【0056】本形態の電池の内部開放弁331は、隔壁
33を貫通する貫通孔333と、貫通孔333を覆う封
口板334と、から構成される。封口板334は、貫通
孔333を覆った状態で、隔壁33に接合された。この
封口板334の接合は、通常の状態では隔壁33により
隔離された電池セル室間での物質の移動が生じなくなっ
ている。
【0057】また、封口板334は、電槽31を形成す
る材質と同じ材質が用いられ、封口板334の厚さは、
上記した実施例の電池における薄肉部332の厚さと同
じ厚さであった。
【0058】本形態の電池においては、内部開放弁33
1が貫通孔333と封口板334とからなり、内部開放
弁331が開放する圧力は、封口板334の厚さを調節
することで決定される。また、本形態においては、封口
板334を形成した後に隔壁33に接合することで、内
部開放弁331が製造されることから、封口板334の
厚さのばらつきが抑えることができる。この結果、内部
開放弁331が開放される圧力にばらつきが生じなくな
る。
【0059】
【発明の効果】本発明の電池は、複数の電池セル室を互
いに気密的に隔離する隔壁に内部開放弁部を形成し、電
池容器に外部開放弁部を形成している。内部開放弁部と
外部開放弁部との開放圧力に差があるため、内部開放弁
部が開放された後に外部開放弁部が開放される。このた
め、外部開放弁部を各電池セル室ごとに形成しなくても
よくなり、簡単な構造でありながら安全性に優れた電池
となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の電池を電極体の様子が分かる状態で
示した断面斜視図である。
【図2】 実施例の電池を内部開放弁および外部開放弁
の様子が分かる状態で示した断面図である。
【図3】 別の形態の電池を示した断面図である。
【符号の説明】
1…正極端子 2…負極端子 3…電池
容器 31…電槽 32…蓋体 33…隔
壁 321…外部開放弁 331…内部開放弁 4…電極
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 覚 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H011 AA13 CC02 DD07 DD12 DD21 5H012 AA07 BB02 BB06 DD01 DD05 DD11 DD17 EE01 FF01 GG01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも正極および負極がそれぞれに
    封入される複数の電池セル室が、隔壁により互いに気密
    的に隔離された状態で内部に区画されている電池容器を
    有する電池において、 該電池の外部と該電池セル室とを隔離する壁部に形成さ
    れ該電池セル室内の圧力が外部開放圧力に達したときに
    開放され該電池セル室と外部とを連通させる外部開放弁
    部と該隔壁に形成され、該隔壁により隔離された隣接す
    る該電池セル室内の圧力差が該外部開放圧力より低い圧
    力である内部開放圧力に達したときに開放され、隣接す
    る該電池セル室を連通させる内部開放弁部と、を有する
    ことを特徴とする電池。
  2. 【請求項2】 前記内部開放弁部は、前記隔壁の厚さが
    薄く形成された薄肉部よりなる請求項1記載の電池。
  3. 【請求項3】 前記薄肉部は、前記隔壁を貫通する貫通
    孔と、該貫通孔を被覆した状態で該隔壁に接合された封
    口板と、からなる請求項2記載の電池。
  4. 【請求項4】 前記内部開放弁部は、前記隔壁の前記正
    極および前記負極と当接しない位置に形成された請求項
    1記載の電池。
  5. 【請求項5】 前記外部開放弁部は、前記電池容器の上
    面部に形成された請求項1記載の電池。
  6. 【請求項6】 前記電池容器は、樹脂よりなる請求項1
    記載の電池。
  7. 【請求項7】 前記封口板は、樹脂よりなる請求項3記
    載の電池。
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