JP6699538B2 - セル電圧推定装置 - Google Patents

セル電圧推定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6699538B2
JP6699538B2 JP2016244756A JP2016244756A JP6699538B2 JP 6699538 B2 JP6699538 B2 JP 6699538B2 JP 2016244756 A JP2016244756 A JP 2016244756A JP 2016244756 A JP2016244756 A JP 2016244756A JP 6699538 B2 JP6699538 B2 JP 6699538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
battery
cell
capacitor
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016244756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018098143A (ja
Inventor
翔平 川野
翔平 川野
裕次 近藤
裕次 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2016244756A priority Critical patent/JP6699538B2/ja
Publication of JP2018098143A publication Critical patent/JP2018098143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6699538B2 publication Critical patent/JP6699538B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本開示は、セル電圧推定装置に関し、特に、電動車両の駆動用電池の電池セルの電圧センサが異常時に、該電池セルのセル電圧を推定するセル電圧推定装置に関する。
電動車両の走行用駆動源として用いられる駆動用電池としてリチウムイオン電池が知られている。このリチウムイオン電池は、過充電により大きな電池劣化が発生するため、過充電させないようにセル電圧を制御する必要がある。
しかし、制御が正しい場合でも、セル電圧センサが異常となるとセル電圧値が不明になる。ここで、駆動用電池からの放電のみの制御に切替え走行することで過充電は防げるが、電池残量(SOC:State of Charge)が少ないときは、特に残りの走行可能距離が限られてしまうため走行可能距離を延ばしたい。特に、高速道路を走行中で電池残量が少ないときに、セル電圧センサの異常が起こると、残り数Kmしか走行できず、次のサービスエリア(SA)やインターチェンジ(IC)へたどり着けない懸念がある。
従って、走行継続させるために過充電とならない範囲のセル電圧を推定することが要望されている。
特許文献1(特開2000−357541号公報)には、蓄電量及びバッテリ異常を検知する手段としての電圧センサが故障した場合におけるフェールセーフを実現する発明について開示されている。具体的には、故障した電圧検出器12に対応する電池ユニットのSOCを他の電池ユニットのSOCから推定する。また、電圧検出器12の故障が検知された場合には、充放電電流を抑制し、万が一、故障した電圧検出器12に対応する電池ユニットに異常が生じていてもジュール熱の発生が抑制されるようにすることが示されている。
特開2000−357541号公報
前述のように、特許文献1には、故障した電圧検出器に対応する電池ユニットのSOCを他の電池ユニットのSOCから推定することが開示されており、特許文献1の段落0029には、一例として、通常は各電池ユニットのSOCのばらつきが小さいことに基づいて、他のSOCの平均値を用いることができると記載されている。
しかし、特許文献1は、故障した電圧検出器に対応する電池ユニットのSOCを他の電池ユニットのSOCから推定する発明であるため、過充電とならない範囲のセル電圧を推定することは示されていない。
また、過充電とならない範囲のセル電圧の推定は、電池劣化や電池発火等に結びつくためより精度の高い推定が要求される。
そこで、上記技術的課題に鑑み、本発明の少なくとも一つの実施形態は、電動車両の駆動用電池のセル電圧センサが異常時に、セル電圧を推定して電池セルが過充電状態とならない範囲にて走行を継続可能にすることを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るセル電圧推定装置は、電動車両の駆動用電池のセル電圧センサが異常時に、セル電圧を推定するセル電圧推定装置であって、前記駆動用電池は、複数の電池セルからなり、該複数の電池セルのセル電圧の総和が印加される電気負荷と、該複数の電池セルのセル電圧の総和が印加されるコンデンサと、前記コンデンサに印加されるコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出部と、各電池セルに設けられた電圧センサの異常を検出する電圧センサ異常検出部と、前記電圧センサが正常であって車両が所定の運転状態において前記コンデンサ電圧検出部による電圧と前記セル電圧の総和との相関関係を記憶する相関関係記憶部と、前記電圧センサ異常検出部によって異常を検出した場合、前記相関関係記憶部のデータと前記コンデンサ電圧検出部によって検出された電圧とを基に正常時のセル電圧の総和の電池総電圧を求め、前記電圧センサが異常の電池セルのセル電圧を除く他の電圧センサの電池セルのセル電圧の総和の電池総電圧を求め、これら二つの電池総電圧の差分を求めるこ、前記電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定する第1推定部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成(1)によれば、電圧センサが正常であって車両が所定の運転状態においてコンデンサ電圧検出部による電圧とセル電圧の総和との相関関係を記憶する相関関係記憶部を備えて、電圧センサ異常検出部によって異常を検出した場合、相関関係記憶部のデータと、コンデンサ電圧検出部によって検出された電圧とを基に正常時のセル電圧の総和の電池総電圧を求め、電圧センサが異常の電池セルのセル電圧を除く他の電圧センサの電池セルのセル電圧の総和の電池総電圧を求め、これら二つの電池総電圧の差分を求めるこ、電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定するので、簡単な手段によって、電圧センサが異常の電池セルの電圧を正確に推定可能となる。
その結果、電池セルが過充電状態とならない範囲にて走行を継続可能にすることが可能になる。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、前記第1推定部によって推定された電池セルの電圧が所定の範囲内である場合には、さらに、前記電圧センサが正常である他の電池セルの電圧を基に前記電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定する第2推定部を備えたことを特徴とする。
上記構成(2)によれば、第1推定部によって推定された電池セルの電圧が所定の範囲内である場合に、さらに、電圧センサが正常である他の電池セルの電圧を基に電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定する第2推定部を備えるので、推定精度を向上できる。その結果、電池セルの過充電を精度よく防止できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(2)において、前記第2推定部は、前記電圧センサが異常である電池セルに隣接する他の電池セルの電圧の変化分を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定することを特徴とする。
上記構成(3)によれば、電圧センサが異常である電池セルに隣接する他の電池セルの電圧の変化分を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定するので、推定精度を向上できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(2)において、前記第2推定部は、複数の電池セルからなる電池全体の充放電電流の積算量より算出する駆動用電池全体としての充電率を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定することを特徴とする。
上記構成(4)によれば、複数の電池セルからなる電池全体の充放電電流の積算量より算出する駆動用電池全体としての充電率を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定するので、推定精度を向上できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(1)から(4)のいずれかの構成において、前記車両の所定の運転状態とは、アクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込量が所定値以下の場合であることを特徴とする。
上記構成(5)によれば、アクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込量が所定値以下の小さい場合には、コンデンサ電圧と電池総電圧との乖離が小さいので、コンデンサ電圧検出部による電圧とセル電圧の総和との相関関係を精度よく相関関係記憶部に記憶できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記構成(1)から(4)のいずれかの構成において、前記車両の所定の運転状態とは、前記コンデンサ電圧検出部によって検出されるコンデンサ電圧の変化量が所定量以下の運転状態の場合であることを特徴とする。
上記構成(6)によれば、コンデンサ電圧の変化量が所定量以下の運転状態の場合には、コンデンサ電圧と電池総電圧との乖離が小さいので、コンデンサ電圧検出部による電圧とセル電圧の総和との相関関係を精度よく相関関係記憶部に記憶できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記構成(1)から(4)のいずれかの構成において、前記車両の所定の運転状態とは、複数の電池セルからなる電池全体の充放電電流の変化量が所定量以下の運転状態の場合であることを特徴とする。
上記構成(7)によれば、複数の電池セルからなる電池全体の充放電電流の変化量が所定量以下の運転状態の場合には、コンデンサ電圧と電池総電圧との乖離が小さいので、コンデンサ電圧検出部による電圧とセル電圧の総和との相関関係を精度よく相関関係記憶部に記憶できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、相関関係記憶部のデータとコンデンサ電圧検出部によって検出された電圧とを基に、電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定するので、簡単な手段によって、電圧センサが異常の電池セルの電圧を正確に推定可能となる。
その結果、電池セルが過充電状態とならない範囲にて走行を継続可能にすることが可能になる。
本発明の一実施形態に係るセル電圧推定装置を電動車に適用した全体構成概要図である。 本発明の一実施形態に係るセル電圧推定装置のシステム構成ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るセル電圧推定装置のセル電圧推定手段における制御フローチャートである。 本発明の一実施形態に係るセル電圧推定装置の運転状態の説明特性図である。 本発明の一実施形態に係るセル電圧推定装置の第2推定部における推定例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に係るセル電圧推定装置の第2推定部における推定例を説明する説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
本発明の一実施形態に係るセル電圧推定装置1を電動車に適用した例について、図1から図3を参照して説明する。
駆動用電池3が収納された電池パック5は、図示されない車両の床下に搭載されている。駆動用電池3は、多数の電池セル7A〜7Zからなっている。本実施形態では、この駆動用電池3は、リチウムイオン電池であり、多数の電池セル7A〜7Zを直列に接続して300Vの出力電圧を有している。
各電池セル7A〜7Zにはそれぞれセル電圧を検出するセル電圧センサ(電圧センサ)9A〜9Zが設けられている。このセル電圧センサ9A〜9Zで検出された電圧は、電池総電圧算出部11に供給されて、電池総電圧が算出されるようになっている。
また、多数の電池セル7A〜7Zを直列に接続して得られた電池総電圧は、電気負荷13に印加される。電気負荷13は図示されない電動車両の駆動用のモータジェネレータであり、該モータジェネレータに電池総電圧が供給される。
さらに、多数の電池セル7A〜7Zを直列に接続して得られた電池総電圧は、コンデンサ15にも印加されるようになっていて、コンデンサ15は駆動用電池3に並列に接続されている。
従って、コンデンサ15の両極における電圧は、電池総電圧とほぼ同じ300Vの電圧が印加している。そして、コンデンサ15の両極における電圧は、コンデンサ電圧検出部17によって検出されるようになっている。
コンデンサ電圧検出部17からのコンデンサ電圧値と、電池総電圧算出部11によって算出された電池総電圧値とのデータは、相関マップ作成部19に供給される。該相関マップ作成部19では、各電池セル7A〜7Zのセル電圧センサ9A〜9Zが正常時のコンデンサ電圧値と電池総電圧値との相関を相関マップとして作成する。
図2に、セル電圧推定装置1のシステム構成ブロック図を示す。
大きく分けて電池制御手段21とセル電圧推定手段23とを有している。この電池制御手段21には、前述したようにセル電圧センサ9A〜9Zで検出された各電圧値を総和して電池総電圧を算出する電池総電圧算出部11と、セル電圧センサ9A〜9Zの異常を検出するセル電圧センサ異常検出部(電圧センサ異常検出部)25とを有して構成される。
セル電圧推定手段23は、図2に示すように主に、前述した相関マップ作成部19、セル電圧推定部(第1推定部)27、推定電圧補完部(第2推定部)29を有して構成されている。
また、セル電圧推定手段23には、図示しない信号入力部、信号出力部、記憶部、演算部等が設けられている。信号入力部には、イグニッションキー31からの信号が入力される。すなわち、高電圧回路が接続されたかを示す信号が入力される。
また、アクセルセンサ33からの信号、およびブレーキセンサ35からの信号が入力される。すなわち、アクセルペダルおよびブレーキペダルが所定量以上踏み込まれたか否かが判定される信号が入力される。
相関マップ作成部19は、前述のように各電池セル7A〜7Zのセル電圧センサ9A〜9Zが正常時のコンデンサ電圧値と電池総電圧値との相関関係を相関マップ(相関関係記憶部)37として作成する。
セル電圧推定部27は、相関マップ37のデータとコンデンサ電圧検出部17によって検出された電圧とを基に、セル電圧センサ9A〜9Zの内、異常と検出された電池セルの電圧を推定する。一例として、セル電圧センサ9Yが異常の場合の電池セル7Yのセル電圧の推定は、次のように行う。
まず、セル電圧センサ異常検出部25によって、セル電圧センサ9Yが異常であると検出した場合、セル電圧センサ9Yが正常時の電池総電圧を、相関マップ37を基に算出する。すなわち、現時点におけるコンデンサ電圧値をコンデンサ電圧検出部17で検出し、そのコンデンサ電圧値に対する正常時の電池総電圧値を求める。
次に、相関マップ37を基に求めた電池総電圧値と、セル電圧センサが異常であると判定した時のセル電圧センサ9Yを除く他のセル電圧センサ9A〜9X、9Zの検出値の総和を電池総電圧算出部11によって算出する。
次に、相関マップ37を基に算出した正常時の電池総電圧値と、異常と判定されたセル電圧センサ9Yを除いたセル電圧センサ9A〜9X、9Zの検出値の総和の電池総電圧値との差分を算出する。
この差分が、異常が発生したセル電圧センサ9Yが設けられていた電池セル7Yのセル電圧推定値Sとして出力される。
なお、セル電圧センサ異常検出部25によってセル電圧センサ9A〜9Zの内の任意のセル電圧センサが異常であるとの検出は、セル電圧センサ9A〜9Zの内から出力されるべき電圧値が出力されていない、例えばゼロである場合に、セル電圧センサが異常であると検出する。
次に、セル電圧推定手段23の推定制御について、図3のフローチャートを参照して説明する。
図3のフローチャートにおいて、まず、ステップS1において、高電圧回路が接続されたかを判定する。この判定はイグニッションキー31がONされて電動車両の高電圧回路が接続されたか否かが判定される。
高電圧回路が接続されている場合には次に、ステップS2において、電池総電圧算出部11で全ての電池セル7A〜7Zの電圧を、セル電圧センサ9A〜9Zによって検出して、総和を算出する。次に、ステップS3では、コンデンサ電圧検出部17によってコンデンサ15の端子電圧を検出する。
次に、ステップS4では電動車両の走行状態を判定する。すなわち、走行中か否かが判定される。走行中であれば、YesとなってステップS5に進み、Noであれば終了する。ステップS5に進んだ場合には、アクセル又はブレーキの踏み込み量が所定値以上か否かがアクセルセンサ33、ブレーキセンサ35からの信号を基に判定される。所定値以上でない場合には、NoとなってステップS6に進む。
ステップS6では、コンデンサ電圧検出部17によって検出されたコンデンサ電圧と、電池総電圧算出部11によって算出された電池総電圧とを比較し、ステップS7で、コンデンサ電圧と電池総電圧との相関関係を示す相関マップ37を作成する。
その後、ステップS8では、セル電圧センサ9A〜9Zに異常が発生したか否かを、セル電圧センサ異常検出部25によって検出したか否かを基に判定する。異常が発生した場合には、YesとなってステップS9に進み、ステップS9で、相関マップ37を基に、セル電圧センサが異常な電池セルの電圧を推定する。
この推定は、前述したように、セル電圧センサ9A〜9Zの内のいずれかが異常であると判定した時点において、コンデンサ電圧及び相関マップを用いて算出した電池総電圧と、異常のセル電圧センサを除くセル電圧センサの検出値の総和による実際の電池総電圧との差分を算出して、異常が発生した電池セルの電圧と推定する。
次にステップS10に進んで、ステップS9で推定したセル電圧が、所定範囲内の値であるか否かが判定される。すなわち、この所定範囲内の電圧かどうかは、電池セル7A〜7Zが過充電状態にならない電圧範囲内か否かが判定される。
ステップS10で所定範囲内の電圧の場合には、過充電の可能がないと判定されてYesとなってステップS11に進んで、多少の充電を許容するため、駆動用電池3によるEV走行(モータジェネレータによる電動走行)には切り替えずにエンジンHV走行(エンジン駆動を含めるハイブリッド走行)での走行を継続させて終了する。
一方、ステップS10で所定範囲内ではないと判定された場合には、過充電の可能性があるため、ステップS12に進んで、EV走行(モータジェネレータによる電動走行)には切り替えて終了する。
以上の本実施形態によれば、コンデンサ電圧検出部17による電圧と、電池総電圧との相関関係を記憶する相関マップ37を備えて、セル電圧センサ異常検出部25によって異常を検出した場合、相関マップ37のデータとコンデンサ電圧検出部17によって検出された電圧値とを基に、セル電圧センサ9A〜9Zが異常の電池セル7A〜7Zの電圧を推定するので、簡単な手段によって、セル電圧センサが異常の電池セルの電圧を正確に推定可能となる。
その結果、電池セルが過充電状態とならない範囲にて走行を継続可能にすることが可能になる。
また、本実施形態によれば、アクセルセンサ33からのアクセルペダルの踏込量、またはブレーキセンサ35からのブレーキペダルの踏込量の信号を基に、踏込量が所定量以下の場合には、コンデンサ電圧と電池総電圧との乖離が小さいので、コンデンサ電圧検出部17による電圧と電池総電圧算出部11による電圧との相関関係を、精度よく記憶でき相関マップ37として作成することができる。
次に、本発明の一実施形態について、図4(A)、(B)を参照して説明する。
図1から図3の実施形態では、図2のフローチャートのステップS5のアクセル又はブレーキの踏込量が所定量以下か否かを基に、相関マップ37の作成データを収集したが、図4(A)、(B)に示す実施形態においては、アクセル又はブレーキの踏込量に代えて、コンデンサ電圧検出部17によって検出されるコンデンサ電圧の変化量、または、複数の電池セルからなる駆動用電池3からの充放電電流の変化量を用いることを特徴とする。
図4(A)のように、予め、コンデンサ電圧の変化量とアクセル又はブレーキの踏込量との相関関係を設定しておくことでコンデンサ電圧の変化量を基に、コンデンサ電圧の変化量が所定量以下の場合には、コンデンサ電圧と電池総電圧との乖離が小さいので、コンデンサ電圧検出部17による電圧と電池総電圧算出部11による電圧との相関関係を、精度よく記憶でき相関マップ37として作成することができる。
同様に、図4(B)のように、予め、コンデンサ電圧の変化量と充放電電流の変化量との相関関係を設定しておくことで充放電電流の変化量を基に、充放電電流の変化量が所定量以下の場合には、コンデンサ電圧と電池総電圧との乖離が小さいので、コンデンサ電圧検出部17による電圧と電池総電圧算出部11による電圧との相関関係を、精度よく記憶でき相関マップ37として作成することができる。
また、図4(A)、(B)のように、コンデンサ電圧の変化量や充放電電流の変化量によって車両の運転状態を判定するので、アクセルセンサ33やブレーキセンサ35の設置が不要であり、システムの簡素化が図れる。
次に、本発明の一実施形態について、図2、図3、図5を参照して説明する。
図2に示すように、セル電圧推定手段23は、さらに、推定電圧補完部(第2推定部)29を備えていることを特徴とする。
この推定電圧補完部29は、セル電圧推定部(第1推定部)27によって推定されたセル電圧をさらに精度を向上するために補完するものである。
セル電圧推定部27による推定は、走行中のコンデンサ電圧と電池総電圧との相関関係を基に作成された相関マップ37に基づくものである。このため、相関マップ37には、相関マップを作成する際の車両の走行状態による誤差が含まれている可能性がある。
すなわち、加速状態時や減速状態時の影響を除くように図3のステップS5では制限をかけているが、コンデンサ電圧と電池総電圧との乖離の影響が残る。このため、より精度を高めたセル電圧の推定を行うために、電圧センサが正常である他の電池セルの電圧を基にセル電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定する推定電圧補完部(第2推定部)29が設けられている。
図3に示すフローチャートの点線部分Aに示すように、ステップS10とステップS11との間に、ステップS21およびステップS22が追加される。
すなわち、ステップS10では、ステップS9で推定したセル電圧が、所定範囲内の値であるか否かが判定されて、所定範囲内の電圧の場合には、Yesとなって、ステップS21に進み、ステップS21では、推定電圧の補完が行われる。その後、ステップS22で、再度セル電圧が、所定範囲内の値であるか否かが判定されて、所定範囲内の電圧の場合には、YesとなってステップS11に進んで、多少の充電を許容するため、駆動用電池3によるEV走行(モータジェネレータによる電動走行)には切り替えずにエンジンHV走行(エンジン駆動を含めるハイブリッド走行)での走行を継続させて終了する。
一方、ステップS22で所定範囲内ではないと判定された場合には、過充電の可能性があるため、ステップS12に進んで、EV走行(モータジェネレータによる電動走行)には切り替えて終了する。
なお、ステップS22で判定するセル電圧の所定範囲は、ステップS10での判定の所定範囲と同様であり、電池セル7A〜7Zが過充電状態にならない電圧範囲である。
かかる実施形態によれば、セル電圧推定部27によって推定された電池セルの電圧が所定の範囲内である場合には、さらに、セル電圧センサ9A〜9Zが正常である他の電池セル7A〜7Zの電圧を基にセル電圧センサ9A〜9Zが異常の電池セルの電圧を推定する推定電圧補完部29備えるので、推定精度を向上できる。その結果、電池セルの過充電を精度よく防止できる。
次に、本発明の一実施形態について、図5(A)、(B)、(C)を参照して説明する。
かかる実施形態は、推定電圧補完部(第2推定部)29による推定の一例を示すものであり、電圧センサが異常である電池セルに隣接する他の電池セルの電圧の変化分を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定することを特徴とする。
図5(B)は、図5(A)の状態から駆動用電池3が放電状態にある力行の場合を示し、図5(C)は、図5(A)の状態から駆動用電池3が充電状態にある回生の場合を示している。また、電池セル7Cのセル電圧センサ9Cが異常の場合を例にして以下説明する。
図5(B)では、図5(A)に比べ、電池セル7Cの両隣の電池セル7B、7Dが0.02V低下しているため、電池セル7Cにて、X2=X1−0.02(V)の関係が成り立つと推定できる。すなわち、電池セル間ではセル電圧は一定の公差内に収まるように設計されているため、このような関係が成立すると推定できる。
同様に、図5(C)では、図5(A)に比べ、電池セル7Cの両隣の電池セル7B、7Dが0.01V増加しているため、電池セル7Cにて、X2=X1+0.01(V)の関係が成り立つと推定できる。このようにして、セル電圧センサ9Cが異常の場合に電池セル7Cの電圧を推定する。
従って、図3のフローチャートのステップS21、S22のように、推定電圧補完部29によって推定された電池セルの電圧が、所定範囲内にない場合には、過充電状態になる可能性があるため、HV走行による走行継続は行わずに、EV走行に切り替えて走行する。
次に、本発明の一実施形態について、図6(A)、(B)を参照して説明する。
かかる実施形態は、推定電圧補完部(第2推定部)29による推定の一例を示すものであり、複数の電池セルからなる駆動用電池3全体の充放電電流の積算量より算出する駆動用電池全体としての充電率を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定することを特徴とする。
図6(A)に示すように、駆動用電池3から電気負荷13である電動車両の駆動用のモータジェネレータへの放電電流と、該モータジェネレータから駆動用電池3への充電電流を検出する電流センサ39が設けられている。
該電流センサ39によって検出される充電電流及び放電電流の積算値より、駆動用電池3の全体としてのSOC(充電率)を算出して、このSOCを用いて電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定する。
図6(B)に示すように、電流センサ39の電流積算値とSOC(充電率)との関係が設定されたマップを用いて電流積算値からSOCを算出する。
図6(A)に示すように、電池セル7Cのセル電圧センサ9Cが異常の場合を例に示す。SOCが50%→53%に増加したとき、駆動用電池3全体して3%分充電されているため、SOCが50%のときの電池セル7C以外の特定の電池セルの電圧と、SOCが53%のときの上記特定の電池セルの電圧とを比較して、電池セル7Cにおいても同様の電圧上昇があると仮定して、電池セル7Cの電圧を推定する。
このように、SOCの上昇又は低下を捉えて、そのSOC上昇分、又は低下分、複数の電池セルが同様の電圧上昇、又は電圧低下を生じると仮定して推定することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、相関マップのデータとコンデンサ電圧検出部によって検出された電圧とを基に、電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定するので、簡単な手段によって、電圧センサが異常の電池セルの電圧を正確に推定可能となる。その結果、電池セルが過充電状態とならない範囲にて走行を継続可能にすることが可能になるので、電動車両の駆動用電池のセル電圧センサが異常時に、セル電圧を推定するセル電圧推定装置への利用に適している。
1 セル電圧推定装置
3 駆動用電池
5 電池パック
7A〜7Z 電池セル
9A〜9Z セル電圧センサ(電圧センサ)
11 電池総電圧算出部
13 電気負荷
15 コンデンサ
17 コンデンサ電圧検出部
19 相関マップ作成部
21 電池制御手段
23 セル電圧推定手段
25 セル電圧センサ異常検出部(電圧センサ異常検出部)
27 セル電圧推定部(第1推定部)
29 推定電圧補完部(第2推定部)
31 イグニッションキー
33 アクセルセンサ
35 ブレーキセンサ
37 相関マップ(相関関係記憶部)
39 電流センサ

Claims (7)

  1. 電動車両の駆動用電池のセル電圧センサが異常時に、セル電圧を推定するセル電圧推定装置であって、
    前記駆動用電池は、複数の電池セルからなり、該複数の電池セルのセル電圧の総和が印加される電気負荷と、
    該複数の電池セルのセル電圧の総和が印加されるコンデンサと、
    前記コンデンサに印加されるコンデンサ電圧を検出するコンデンサ電圧検出部と、
    各電池セルに設けられた電圧センサの異常を検出する電圧センサ異常検出部と、
    前記電圧センサが正常であって車両が所定の運転状態において前記コンデンサ電圧検出部による電圧と前記セル電圧の総和との相関関係を記憶する相関関係記憶部と、
    前記電圧センサ異常検出部によって異常を検出した場合、前記相関関係記憶部のデータと前記コンデンサ電圧検出部によって検出された電圧とを基に正常時のセル電圧の総和の電池総電圧を求め、前記電圧センサが異常の電池セルのセル電圧を除く他の電圧センサの電池セルのセル電圧の総和の電池総電圧を求め、これら二つの電池総電圧の差分を求めるこ、前記電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定する第1推定部と、
    を備えたことを特徴とするセル電圧推定装置。
  2. 前記第1推定部によって推定された電池セルの電圧が所定の範囲内である場合には、さらに、前記電圧センサが正常である他の電池セルの電圧を基に前記電圧センサが異常の電池セルの電圧を推定する第2推定部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のセル電圧推定装置。
  3. 前記第2推定部は、前記電圧センサが異常である電池セルに隣接する他の電池セルの電圧の変化分を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定することを特徴とする請求項2に記載のセル電圧推定装置。
  4. 前記第2推定部は、複数の電池セルからなる電池全体の充放電電流の積算量より算出する駆動用電池全体としての充電率を基に、電圧センサが異常である電池セルの電圧を推定することを特徴とする請求項2に記載のセル電圧推定装置。
  5. 前記車両の所定の運転状態とは、アクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込量が所定値以下の場合であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のセル電圧推定装置。
  6. 前記車両の所定の運転状態とは、前記コンデンサ電圧検出部によって検出されるコンデンサ電圧の変化量が所定量以下の運転状態の場合であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のセル電圧推定装置。
  7. 前記車両の所定の運転状態とは、複数の電池セルからなる電池全体の充放電電流の変化量が所定量以下の運転状態の場合であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のセル電圧推定装置。
JP2016244756A 2016-12-16 2016-12-16 セル電圧推定装置 Active JP6699538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016244756A JP6699538B2 (ja) 2016-12-16 2016-12-16 セル電圧推定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016244756A JP6699538B2 (ja) 2016-12-16 2016-12-16 セル電圧推定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018098143A JP2018098143A (ja) 2018-06-21
JP6699538B2 true JP6699538B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=62633797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016244756A Active JP6699538B2 (ja) 2016-12-16 2016-12-16 セル電圧推定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6699538B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210261003A1 (en) * 2018-06-29 2021-08-26 Robert Bosch Gmbh Monitoring and Identifying Sensor Failure in an Electric Drive System
CN110617907A (zh) * 2019-09-04 2019-12-27 上海理工大学 一种软包电池外表面施压装置及其压力测试方法
FR3122365B1 (fr) * 2021-05-03 2024-04-12 Alstom Transp Tech Voiture de véhicule, notamment ferroviaire, comprenant un système de surveillance du véhicule et procédé de surveillance associé
CN113341209B (zh) * 2021-05-21 2022-12-13 黄冈格罗夫氢能汽车有限公司 新能源汽车自适应霍尔传感器方向检测方法及系统

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009042071A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Nissan Motor Co Ltd 電圧センサ診断装置および組電池の制御装置
JP5544965B2 (ja) * 2010-03-23 2014-07-09 トヨタ自動車株式会社 電源装置制御システム
JP5962558B2 (ja) * 2013-03-21 2016-08-03 株式会社デンソー 電池監視装置
JP5970437B2 (ja) * 2013-09-12 2016-08-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動車両の回転電機駆動システム、バッテリシステムおよび回転電機制御装置
JP6600974B2 (ja) * 2015-04-14 2019-11-06 三菱自動車工業株式会社 バッテリ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018098143A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210055355A1 (en) Method for monitoring the status of a plurality of battery cells in a battery pack
CN105486923B (zh) 用于电绝缘性测试和诊断的总线泄漏电阻估算
KR102436418B1 (ko) 배터리 팩의 전류 측정 방법
JP5866063B2 (ja) 電圧センサの故障検出装置
JP6699538B2 (ja) セル電圧推定装置
US8044786B2 (en) Systems and methods for diagnosing battery voltage mis-reporting
US9864013B2 (en) Deterioration detecting apparatus and deterioration detecting method
US10367359B2 (en) Power control apparatus and power control system
JP6504855B2 (ja) 劣化検出装置および劣化検出方法
JP5477304B2 (ja) 電源システムおよびそれを搭載する車両、ならびに電源システムの制御方法
WO2019142550A1 (ja) 二次電池システム
US9634500B2 (en) Storage battery system
JP6186248B2 (ja) インバータの異常判定装置
JP5556902B2 (ja) 電源システムおよびそれを搭載する車両、ならびに蓄電装置の制御方法
JP2010164510A (ja) 組電池の異常検出装置
JP5978143B2 (ja) 蓄電池システム
JP6018169B2 (ja) 蓄電装置の故障判定方法
JP2016161352A (ja) 劣化検出装置および劣化検出方法
JP5978144B2 (ja) 蓄電池システム
JP5975925B2 (ja) 電池制御装置、蓄電装置
JP5544965B2 (ja) 電源装置制御システム
JP5724866B2 (ja) 監視システムおよび監視方法
JP2020162375A (ja) 車両
JP2021040375A (ja) 車両用電源装置
JP2021197816A (ja) 車両用電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200413

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6699538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151