JP6699496B2 - 電池製造用プレスロール装置 - Google Patents

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Description

本発明は,長尺状の第1電極箔反物の上にその長手方向に間隔を開けて複数の第2電極箔短冊が配置されるように積層して電極積層体を得る電池製造用プレスロール装置に関するものである。
従来から,2次電池その他の電池として,第1電極と第2電極とを交互に重ね合わせた電極積層体を内蔵するものが使用されている。このような電極積層体には,第1電極および第2電極としていずれも短冊状の箔を利用し,これらを平積み状に積層した構造のものがある。
このような積層構造の電極積層体の製造に利用できる先行技術として,特許文献1に記載されている連続圧縮装置が挙げられる。同文献の技術では,帯状の「金属箔集電体2a」の表面上に間欠的に塗布された「電極活物質2b」の層を,2つの「圧縮ロール4」の間に通して圧縮することでその厚さを調節する(同文献の[0020],図2)。同文献の技術ではさらに,2つの「圧縮ロール4」のギャップを調整する「油圧圧下装置8」を設けている。これにより,新たな「電極活物質2b」の部分が「圧縮ロール4」による圧縮箇所に到達するときの衝撃による電極帯板の破断を防止しようとしている(同文献の[0033])。
特開2012−216465号公報
しかしながら前記した従来の技術を第1電極と第2電極との積層体の製造に利用しようとすると,次のような問題点があった。すなわち,第1電極箔反物の上に間隔を開けて第2電極箔短冊を配置したものを「圧縮ロール4」でプレスしようとすると,種々の不具合を生じた。例えば,押圧力の確保と第2電極箔短冊の破損防止との両立が著しく困難なのである。「圧縮ロール4」のギャップが大きすぎると押圧力が掛からないし,ギャップが小さすぎると第2電極箔短冊が破損してしまう。第2電極箔短冊はそれ自体が金属部分を含む構造体であり,「電極活物質2b」の層とは違うからである。さらに第2電極箔短冊はごく薄いものであるため,「圧縮ロール4」のギャップとして適切な範囲は著しく狭い。このため,特許文献1に記載されているピストン方式の「油圧圧下装置8」でのギャップ調整は,精度が低すぎるのである。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,第1電極箔反物の上に間隔を開けて第2電極箔短冊を配置したものを,第2電極箔短冊を破損させることなく,かつ適度に押圧力を掛けてプレスできる電池製造用プレスロール装置を提供することにある。
本発明の一態様における電池製造用プレスロール装置は,電極積層体となる第1電極箔反物および第2電極箔短冊を,第1電極箔反物の上にその長手方向に間隔を開けて複数の第2電極箔短冊が配置されるように積層する装置であって,第1電極箔反物とその上に載置された前記第2電極箔短冊とを厚み方向にプレスするプレスロール対を有している。そのプレスロール対における第2電極箔短冊側に位置する第1ロールは,第1電極箔反物の進行とともに回転する円筒状のスリーブ部材と,スリーブ部材の中に位置して,第1電極箔反物の進行とともには回転せず,プレスロール対のプレス位置に対して第1電極箔反物の進行方向にオフセットした位置を中心にスリーブ部材とともに揺動する偏心部材とを有しており,さらに,第1ロールの半径方向外向きに延びて形成され,偏心部材の揺動とともに揺動するてこバーと,第1ロールが第1電極箔反物および第2電極箔短冊に押し付けられる向きにてこバーへの押圧力を発生する押圧力発生部と,押圧力発生部の押圧力によるてこバーの揺動を規制するストッパ部材とを有している。ここで本態様の電池製造用プレスロール装置では,偏心部材の揺動中心軸位置から,てこバーがストッパ部材による規制を受ける位置までのレバー長が,第1電極箔反物の進行方向に対する,プレス位置と揺動中心軸位置とのオフセット量より大きくされている。
上記態様における電池製造用プレスロール装置では,第1ロールのうち,第1電極箔反物の進行とともに回転するのは,円筒状のスリーブ部材の部分のみである。その内部にある偏心部材は,第1電極箔反物の進行とともには回転しない一方で,プレス位置に対してオフセットした位置を中心に揺動するものである。この揺動により,第1ロールの第1電極箔反物および第2電極箔短冊に対する押圧量が変動することになる。そして,偏心部材にはてこバーが取り付けられており,てこバーが押圧力発生部の押圧力を受けることで,第1ロールの第1電極箔反物および第2電極箔短冊に対する押圧力が発生するようになっている。ただし,押圧力発生部の押圧力によるてこバーの動きは,ストッパ部材により規制されている。これにより,第1ロールが第1電極箔反物および第2電極箔短冊へ向かって過度に揺動することが防止されている。てこバーのレバー比のため,ストッパ部材による規制位置の調節により,第1ロールの位置を精密に調節することができる。
本構成によれば,第1電極箔反物の上に間隔を開けて第2電極箔短冊を配置したものを,第2電極箔短冊を破損させることなく,かつ適度に押圧力を掛けてプレスできる電池製造用プレスロール装置が提供されている。
実施の形態に係る積層電池製造装置の構成を示す模式図である。 実施の形態に係るプレスロール装置を示す斜視図である。 貼り合わせロールおよびてこバーを示す正面図である。 正極箔短冊に貼り合わせロールによる衝撃が掛かる状況を示す模式図である。 正極箔短冊に貼り合わせロールによる衝撃が掛からない状況を示す模式図である。 貼り合わせロールにより実際に正極箔短冊の押圧がなされている状況を示す正面図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1に示す積層電池製造装置1として,本発明を具体化したものである。そこでまず,積層電池製造装置1について説明する。
図1の積層電池製造装置1は,正極反物供給部2と,負極反物供給部3と,正極反物切断機構4と,貼り合わせロール5と,負極反物切断機構6と,台座7と,プレスロール8とを有している。正極反物供給部2には,正極箔反物コイル9が取り付けられており,正極箔反物10が巻き出されるようになっている。負極反物供給部3には,負極箔反物コイル11が取り付けられており,負極箔反物12が巻き出されるようになっている。正極箔反物10および負極箔反物12はいずれも,長尺箔状のものであり,集電箔の表面上に電極活物質層が形成された構造のものである。負極箔反物12の表面上にはさらに,セパレータ層も形成されている。正極箔反物10および負極箔反物12はいずれも,その長手方向に進行して貼り合わせロール5へ向かうようになっている。
正極反物切断機構4は,正極箔反物10を幅方向に切断することで,カード状の正極箔短冊13とするものである。貼り合わせロール5は,負極箔反物12と正極箔短冊13とを貼り合わせるものである。このため貼り合わせロール5に対して,負極箔反物12はそのまま,正極箔反物10は切断されて正極箔短冊13となってから,供給されるようになっている。正極箔短冊13はさらに,貼り合わせロール5に対して,負極箔反物12の長手方向に間隔を置いて供給されるようになっている。
負極反物切断機構6は,負極箔反物12を幅方向に切断するものである。この切断により,正極箔短冊13と負極箔短冊とが1枚ずつ積層された電極箔ペア短冊14が得られる。台座7は,得られた電極箔ペア短冊14を置くためのものである。プレスロール8は,台座7の上に多数枚積層された電極箔ペア短冊14を厚み方向にプレスするものである。なお,負極反物切断機構6のすぐ上流側には,負極箔反物12と正極箔短冊13とを支持するニップロール16が設けられている。
次に,上記の積層電池製造装置1の作用を説明する。積層電池製造装置1により電極積層体15を製造する際には,貼り合わせロール5に対して,負極箔反物12と,正極箔短冊13とが供給される。負極箔反物12は前述のように,負極反物供給部3から供給され,長手方向に進行することにより貼り合わせロール5に至る。正極箔短冊13は,正極反物供給部2および正極反物切断機構4により貼り合わせロール5に供給される。貼り合わせロール5にて正極箔短冊13は,負極箔反物12の上に,長手方向に対して間隔を開けて配置される。
そして貼り合わせロール5により,正極箔短冊13および負極箔反物12が厚み方向に軽く押し付けられる。この状態で正極箔短冊13は,負極箔反物12に対して軽く接着されている。負極箔反物12のセパレータ層にある程度の接着性があるからである。このためこれ以後,振動等で容易に正極箔短冊13の位置が負極箔反物12に対してずれてしまうことはない。
貼り合わせロール5より下流側における正極箔短冊13および負極箔反物12は,負極箔反物12の上に,正極箔短冊13が長手方向に対して間隔を開けて配置された状態となっている。このような状態の正極箔短冊13および負極箔反物12が,貼り合わせロール5から負極反物切断機構6へ向かう。負極反物切断機構6に至った負極箔反物12は,幅方向に切断される。負極反物切断機構6が切断するのは,負極箔反物12のうち,正極箔短冊13のない箇所である。
こうして電極箔ペア短冊14が得られる。負極箔反物12の進行とともに次々に電極箔ペア短冊14が得られるので,台座7の上には多数枚の電極箔ペア短冊14が積層されることとなる。台座7の上に積層された電極箔ペア短冊14は,プレスロール8により,厚み方向にプレスされる。より詳細には,新たに1枚の電極箔ペア短冊14が台座7の上に置かれるたびに,プレスロール8によるプレスが実施される。これにより,新たに供給された電極箔ペア短冊14が,先に供給されてすでに台座7の上に積層されている電極箔ペア短冊14に対して一体化される。前述のセパレータ層の接着性による。
このようにして所定の枚数の電極箔ペア短冊14が台座7の上に積層されプレスロール8による一体化がなされると,電極積層体15が得られる。電極積層体15は,電池における発電要素として機能するものである。電極積層体15は通常,電池容器内に電解液とともに収納される。
ここで,貼り合わせロール5についてさらに詳細に説明する。貼り合わせロール5は,図2に示すプレスロール装置18の一部である。図2のプレスロール装置18は,貼り合わせロール5の他に,下ロール17を有している。貼り合わせロール5と下ロール17との間に負極箔反物12が通されるようになっている。図2では省略しているが実際には負極箔反物12上に正極箔短冊13が間隔を開けて配置される。負極箔反物12と正極箔短冊13とは,プレスロール装置18を通るときに貼り合わせロール5と下ロール17とにより厚み方向に軽く押圧される。すなわち貼り合わせロール5と下ロール17とは,プレスロール対をなしている。
貼り合わせロール5の軸19および下ロール17の軸20は,軸受け部材21に保持されている。下ロール17の軸20は,回転駆動源22に接続されている。貼り合わせロール5の軸19には,てこバー23が取り付けられている。てこバー23は,軸19に対して固定された状態にある。さらにプレスロール装置18には,バネ24と,ストッパ25とが設けられている。バネ24は,てこバー23を押圧するものである。ストッパ25は,バネ24の押圧によるてこバー23の動きを規制するものである。
貼り合わせロール5は,スリーブ部材26と,偏心部材27とにより構成されている。スリーブ部材26は,円筒状の部材であり,負極箔反物12や正極箔短冊13に外面で接触し,負極箔反物12の進行とともに回転するものである。偏心部材27は,スリーブ部材26の内部に位置するものである。ただし偏心部材27は,スリーブ部材26の回転とともには回転しないものである。偏心部材27の外面とスリーブ部材26の内面とは,隙間なく接触している。これにより,スリーブ部材26が偏心部材27に対してガタつくことなく摺動して回転できるようになっている。また,偏心部材27と軸19とてこバー23との3者で一体をなしている。
貼り合わせロール5について図3によりさらに説明する。図3ではプレスロール装置18の正面図を,軸受け部材21を省略して示している。図3に示すように,てこバー23は,偏心部材27から,負極箔反物12の搬送方向の上流側に向かって突出して形成されている。すなわちてこバー23は,貼り合わせロール5の半径方向外向きに延びて形成されている。図3に示される貼り合わせロール5においては,軸19の位置が固定位置である。軸19は軸受け部材21に保持されているからである。したがって,貼り合わせロール5の偏心部材27は,軸19を中心にわずかながら回転,つまり揺動可能である。このため,偏心部材27は,わずかながら高さ方向に位置の変位が可能である。偏心部材27の高さの変位により,スリーブ部材26を含めた貼り合わせロール5が高さ方向に変位することになる。なお図3では,偏心部材27における軸19の偏心の程度を,図2の場合よりもより強調して描いている。
そして,偏心部材27と一体であるてこバー23に対して,前述のバネ24の弾力Fが掛かっている。これにより,貼り合わせロール5は,負極箔反物12や正極箔短冊13に向かって押し付けられる(矢印G)ことになる。ただし,弾力Fによるてこバー23の押し上げは,ストッパ25により規制されている。このため,貼り合わせロール5の負極箔反物12や正極箔短冊13への押し付けも規制されている。
具体的には,てこバー23とストッパ25とが接触している状態における貼り合わせロール5の位置が,次の2つの条件に合うように,ストッパ25の規制位置が調節されている。その第1の条件は,負極箔反物12への正極箔短冊13の押圧がきちんと掛かること,である。そのためには,貼り合わせロール5と下ロール17とのギャップが大きすぎてはいけない。第2の条件は,正極箔短冊13の肩部への衝撃が過大でないこと,である。そのためには,ギャップが小さすぎてはいけない。ギャップが小さすぎると図4に示すように,負極箔反物12とともに搬送される正極箔短冊13の肩部に,貼り合わせロール5による衝撃が掛かってしまう。衝撃の程度によっては正極箔短冊13が破損することもありうる。また,正極箔短冊13の間隔と貼り合わせロール5の径との関係にもよるが,正極箔短冊13のないところで貼り合わせロール5が負極箔反物12に接触する可能性もある。この接触が起こると,負極箔反物12にストレスが掛かって破断に至ることもある。
そして,正極箔短冊13の厚さは通常,0.5mmを下回るくらいしかないので,上記の第1の条件と第2の条件がいずれも満たされる範囲は著しく狭い。このため,貼り合わせロール5の位置を直接位置決めして条件を満たすことは容易ではない。しかしながら本形態では図2,図3に示したように,てこバー23を介してストッパ25により,貼り合わせロール5の高さ位置を位置決めしている。そして本形態では,てこバー23のレバー比により,貼り合わせロール5の高さ位置を適切な範囲内に容易に位置決めできるようにしている。
てこバー23のレバー比とは,図3中に示される距離L1と距離L2との比のことである。距離L1は,負極箔反物12の搬送方向に対する,軸19の軸心位置と貼り合わせロール5の軸心位置との間の距離である。これはすなわち,貼り合わせロール5におけるプレス位置と揺動中心軸位置とのオフセット量,ということである。距離L2は,軸19の軸心位置と,ストッパ25にてこバー23が当たる位置との間の距離である。本形態では,距離L1よりも距離L2の方が長い設定とされている。このため,ストッパ25によるてこバー23の規制位置の調節を行うと,その調節量がレバー比により縮小されて,貼り合わせロール5の高さ位置の調節量として現れるようになっている。したがって,ストッパ25の位置調節により,貼り合わせロール5の高さ位置を,前述の条件を両立するように容易に調節できる。
本形態では図2に示されるように,ストッパ25はカムとして構成されている。したがって,適当な操作レバーをストッパ25に取り付けてストッパ25を回転させることで,ストッパ25によるてこバー23の規制位置を調節することができる。この調節は一旦行えばその後再調節の必要はほとんどない。よって,この調節を行った後にストッパ25を固定して再調節できなくしてしまってもよい。
このように貼り合わせロール5の高さ位置が適切に調節されている状態では,図5に示すように,負極箔反物12および正極箔短冊13を通しても,正極箔短冊13にほとんど衝撃が掛からない。このため良好な電極箔ペア短冊14が得られる。図5に示す状況では,正極箔短冊13のある箇所とない箇所とでの貼り合わせロール5の高さの差T1は,ごくわずかである。このため,正極箔短冊13の肩部に掛かる衝撃はごくわずかである。また,貼り合わせロール5が負極箔反物12に接触してしまうことはない。高さの差T1(潰し代)は,正極箔短冊13の厚さT2(厳密にいえば潰し代T1を差し引いた厚さ)が例えば0.3mmとすればだいたいその10分の1の0.03mm程度である。
図5において,正極箔短冊13のないところでの貼り合わせロール5の高さは,正極箔短冊13のあるところでの高さよりも潰し代T1の分低い。この下がっている方の高さがストッパ25により規制される高さである。したがってこのとき,バネ24の弾力はストッパ25で受け止められるので,貼り合わせロール5の押圧力としては作用しない。一方,正極箔短冊13のあるところでは,貼り合わせロール5がわずかに持ち上げられている。この状態では図6に示すように,てこバー23によりバネ24が少し圧縮される。このため,バネ24の弾力が貼り合わせロール5の押圧力Gとして作用する。これにより,負極箔反物12への正極箔短冊13の圧着がなされる。潰し代T1は前述のようにごくわずかであるが,そのときのてこバー23の上下幅T3は,前述のレバー比の効果によりもっと大きい。1:100程度のレバー比は容易に可能なので,ストッパ25の位置の調整代を数mm程度とることができ,カム機構のストッパ25では容易に調整できる。
この圧着のために必要な押圧力Gに比して,バネ24の弾力はそれほど強いものでなくてよい。前述のレバー比の効果による。レバー比を1:100程度に設定すれば,押圧力Gが例えば4.9[kN]程度必要としても,バネ24の弾力は49[N]程度出れば十分である。ただしこのことを考える場合の距離L2は厳密にいえば,軸19の軸心位置と,てこバー23に対してバネ24の弾力が作用する位置との間の距離である。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,負極箔反物12の上に間欠的に配置された正極箔短冊13をプレスするプレスロール装置18において,貼り合わせロール5に,偏心部材27とてこバー23とを備えることにより,貼り合わせロール5の微妙な高さ調節を,レバー比で拡大したストッパ25の規制位置調節として行うようにしている。これにより,正極箔短冊13を破損させることなく,かつ適度に押圧力を掛けてプレスできる電池製造用プレスロール装置18が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本形態では,貼り合わせロール5に対して,負極箔を反物状にて供給し,正極箔を短冊状にて供給することとした。しかしこれは,正負逆であってもよい。また,本形態では,てこバー23を,貼り合わせロール5に対して負極箔反物12の搬送方向の上流側に突出するように設けた。しかしこれは必須でなく,てこバー23は,貼り合わせロール5の半径方向に外向きに突出するいかなる方向に設けてもよい。
また,貼り合わせロール5の揺動中心である軸19をプレス位置に対して上流側にオフセットさせる代わりに下流側にオフセットさせてもよい。また,バネ24のように伸長しようとする弾性力発生部材を用いる代わりに,縮小しようとする向きに弾性力を発生する部材を用いることもできる。要は,貼り合わせロール5において正極箔短冊13への押圧力Gとして作用するように構成されていればよい。
1 積層電池製造装置
2 正極反物供給部
3 負極反物供給部
4 正極反物切断機構
5 貼り合わせロール(第1ロール)
6 負極反物切断機構
7 台座
8 プレスロール
12 負極箔反物
13 正極箔短冊
14 電極箔ペア短冊
15 電極積層体
18 プレスロール装置
19 軸
23 てこバー
24 バネ
25 ストッパ
26 スリーブ部材
27 偏心部材

Claims (1)

  1. 電極積層体となる第1電極箔反物および第2電極箔短冊を,前記第1電極箔反物の上にその長手方向に間隔を開けて複数の前記第2電極箔短冊が配置されるように積層する電池製造用プレスロール装置であって,
    前記第1電極箔反物とその上に載置された前記第2電極箔短冊とを厚み方向にプレスするプレスロール対を有し,
    前記プレスロール対における前記第2電極箔短冊側に位置する第1ロールは,
    前記第1電極箔反物の進行とともに回転する円筒状のスリーブ部材と,
    前記スリーブ部材の中に位置して,前記第1電極箔反物の進行とともには回転せず,前記プレスロール対のプレス位置に対して前記第1電極箔反物の進行方向にオフセットした位置を中心に前記スリーブ部材とともに揺動する偏心部材とを有しており,
    さらに,
    前記第1ロールの半径方向外向きに延びて形成され,前記偏心部材の揺動とともに揺動するてこバーと,
    前記第1ロールが前記第1電極箔反物および前記第2電極箔短冊に押し付けられる向きに前記てこバーへの押圧力を発生する押圧力発生部と,
    前記押圧力発生部の押圧力による前記てこバーの揺動を規制するストッパ部材とを有しており,
    前記偏心部材の揺動中心軸位置から,前記てこバーが前記ストッパ部材による規制を受ける位置までのレバー長が,
    前記第1電極箔反物の進行方向に対する,前記プレス位置と前記揺動中心軸位置とのオフセット量より大きいことを特徴とする電池製造用プレスロール装置。
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