JP6699404B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートフレームが別体の取付け具により乗物本体に取り付けられた乗物用シートに関する。
従来、自動車用の内装部品がボルト締結により車両本体に取り付けられた構成が知られている(特許文献1)。
特開平11−208345号公報
上記従来技術では、内装部品の組み付け時に、ボルト等の締結具が締結工具から脱落して紛失してしまうおそれがある。このようなことは、シートフレーム等の立体的な構造物を車両本体に組み付ける作業時に特に起こりやすくなる。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートフレームを乗物本体に取り付けるための取付け具の取付作業時の落下による紛失を防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートフレームが別体の取付け具により乗物本体に取り付けられた乗物用シートである。シートフレームは、シート本体から重力方向に底抜けした形で水平方向に張り出す取付部を一体的に有し、取付部が取付け具により乗物本体に取り付けられる構成とされている。乗物用シートには、更に、取付部の底抜けした箇所に蓋をする別体の蓋部材が設けられている。
この第1の発明によれば、シートフレームが、シート本体から重力方向に底抜けした形で水平方向に張り出す取付部が別体の取付け具によって乗物本体に取り付けられる構成であっても、蓋部材により構成される受け皿構造により、取付け具の取付作業時の落下による紛失を防止することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。シート本体に水平方向に貫通する貫通孔が形成されている。取付部がシート本体の貫通孔を表側から裏側に通った先の裏側位置に裏側に張り出した状態となって形成されている。
この第2の発明によれば、シート本体に形成された貫通孔の奥に取付部が裏側に張り出した状態として設けられていると、取付け具が取付作業時に取付部から落下すると紛失しやすくなるが、そのような事態が起こらないようにすることができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。蓋部材が、貫通孔の内周面にカバーリングされるシートカバーに接続されて設けられている。
この第3の発明によれば、蓋部材を貫通孔の内周面にカバーリングされるシートカバーに接続することで、蓋部材を貫通孔の奥に設けられる取付部の底抜けした箇所に被せるのに適した状態に設けることができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。蓋部材が、シートカバーとの接続箇所に貫通孔の裏側に向けての引き込み力を作用させる引込み具として構成されている。
この第4の発明によれば、蓋部材が貫通孔の奥に設けられる構成であることを利用して、蓋部材を貫通孔にカバーリングされるシートカバーを裏側へと引き込む引込み具として好適に兼ねさせて機能させることができる。
第5の発明は、上述した第3又は第4の発明において、次の構成とされているものである。蓋部材が、シートカバーとの接続箇所とは異なる箇所で、シート本体の裏側に形状を持つシートパッド内に吊り込まれて形状保持されている。
この第5の発明によれば、シートカバーに接続されて設けられる蓋部材を、シート本体の裏側に形状を持つシートパッド内に吊り込ませて適切に形状保持することができる。
第6の発明は、上述した第5の発明において、次の構成とされているものである。蓋部材がシートパッド内への吊り込みにより取付部の底抜けした箇所の端部面に底側から当てられる方向に吊り込まれている。
この第6の発明によれば、シートパッド内に吊り込まれて形状保持される蓋部材を、取付部の底抜けした箇所に適切に被せた状態に設けることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートバックをパーテションパネルに取り付ける状態を表した斜視図である。 図2のシートバックを背面側から見た斜視図である。 図3のIV視拡大図である。 図1のV視拡大図である。 図5のVI-VI線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<シート1の概略構成について>
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、いわゆるセダンタイプの自動車における右側の後部側座席として構成されている。上記シート1は、着座乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成とされている。上述したシートバック2は、その上部箇所に着座乗員の頭凭れ部となるヘッドレスト部2Aを一体的に備えた、いわゆるハイバックタイプの構成とされている。
上述したシートバック2は、その後部側に配置された車両の荷室空間(不図示)とを仕切るパーテションパネルPに前側から組み付けられて設けられている。具体的には、上述したシートバック2は、その内部骨格を構成する金属製のバックフレーム10と、バックフレーム10に前側から組み付けられて着座乗員の荷重を弾性的に受け止める発泡ウレタン製のバックパッド20と、バックパッド20に前側から被せ付けられてバックパッド20の表面全体を広く覆う合成皮革製のバックカバー30と、によって、その基本構造が構成されている。
上述したシートバック2には、その上部箇所に、前後方向に貫通する正面視略台形状の貫通孔2Bが形成されている。上記貫通孔2Bは、図2及び図6に示すように、シートバック2の基本形状を形作るバックパッド20の上部箇所に上記形状を成す正面視略台形状の貫通孔21が形成され、更に上記貫通孔21の形成箇所に前側から被せられるバックカバー30の孔上カバーピース31と孔下カバーピース32とがそれぞれ上記貫通孔21内を通って貫通孔21の内周面を覆うように後側に引き込まれて止着されることにより、上記バックパッド20とバックカバー30とに前後方向に貫通した形となって形成されている。
上述したバックカバー30の孔上カバーピース31と孔下カバーピース32とは、それぞれ、図6に示すように、バックパッド20の貫通孔21の略上側半分の内周面と略下側半分の内周面とを覆うように後側に引き込まれた状態とされている。そして、上記引き込まれた孔上カバーピース31と孔下カバーピース32とは、それぞれ、それらの後側の縁部が、複数のホグリングHRによって、バックパッド20の貫通孔21の背裏側の上部箇所と下部箇所とにそれぞれ一体的に埋設されたインサートワイヤ22A,22Bに留められて張られた状態に止着されている。以上のようにシートバック2に前後方向に貫通した貫通孔2Bが形成されている。そして、上記シートバック2の貫通孔2Bを後側に抜けた裏側の位置には、上述したシートバック2の上部骨格を構成するバックフレーム10の形状の一部が、貫通孔2Bを通して前側から覗き見れる状態となって設けられている(図5参照)。
上述したバックフレーム10のシートバック2の上部骨格を構成する部分は、前後方向に面を向ける横長な板形状とされているが、貫通孔2Bの真後ろ側に配置される部分が、平面視略U字状に部分的に後側に張り出す形に折り曲げられた取付部11として構成されている。上記取付部11は、図3及び図4に示すように、上述したバックパッド20の背裏面よりも後側に張り出した平面視略U字状の形とされており、上記バックパッド20の背裏面よりも後側に張り出した位置に、後方側に面を向ける取付座11Aを有した形状とされている。上記取付座11Aの中央部には、前後方向に丸孔形状に貫通した通し孔11A1が形成されている。ここで、上述したシートバック2が本発明の「シート本体」に相当し、バックフレーム10が本発明の「シートフレーム」に相当し、バックパッド20が本発明の「シートパッド」に相当する。
上述した取付部11は、図2及び図6に示すように、上述した通し孔11A1の形成された後側に面を向ける取付座11Aが、パーテションパネルP上に設定された対応する取付座PA上のボルト軸PBに前側から通されてセットされた後、同取付座11Aに通されたボルト軸PBに対し、貫通孔2Bの前側の開口から締結ナットPNが差し込まれて締結されることにより、上記取付座PA上に一体的に締結された状態となって取り付けられている。上記取り付けに際しては、上述した締結ナットPNは、図6に示すように、上述した取付座11Aの真ん前に位置するシートバック2の貫通孔2Bの前側の開口から不図示の締結工具を用いて差し込まれて締結されるようになっている。ここで、上述したパーテションパネルPが本発明の「乗物本体」に相当し、締結ナットPNが本発明の「取付け具」に相当する。
上記のように、締結ナットPNは、シートバック2に形成された貫通孔2Bの前側の開口から貫通孔2Bの奥側の位置まで不図示の締結工具を用いて差し込まれて、同奥側の位置でボルト軸PBに位置合わせされて締結される構成とされている。そのため、上述した締結ナットPNは、上述した締結作業の途中で上記不図示の締結工具から外れて落下してしまうおそれがある。その際、上記締結ナットPNが貫通孔2Bの内部で落下すれば、締結ナットPNが貫通孔2Bの底面上に落ちるため、貫通孔2Bが受け皿となって落下した締結ナットPNを貫通孔2Bの前側から容易に取り出すことができる。しかし、上記締結ナットPNが貫通孔2Bの奥側の位置に張り出す平面視略U字状の底抜け形状とされた取付部11内で落下すると、取付部11自体の構成だけでは、締結ナットPNの受け皿となることができず、脱落した締結ナットPNを受け止めることができない。
そこで、図3〜図4及び図6に示すように、上述した取付部11の底部には、同取付部11の底抜けした底部箇所に下側から蓋をする別体の蓋部材40が設けられている。上述した蓋部材40は、強度部材としての平板状の樹脂プレート41と、樹脂プレート41の底面部に一体的に重ね合わされたファブリック製の被覆カバー42と、によって構成されている。上述した樹脂プレート41は、平面視凸字状に幅方向の中央部が後側に最も大きく張り出した板形状とされ、左右両サイドの後側の各角部が段差状に凹んだ形とされて後側への張り出しが抑えられた形状とされている。
上述した樹脂プレート41は、図3〜図4に示すように、詳しくは、その後側に最も大きく張り出す形状とされた幅方向の中央部が、上述した取付部11の平面視略U字状を成す底側の3辺に下側から当てられて、取付部11の底抜けした底部箇所を下側から広く覆った状態に組み付けられるようになっている。また、上記樹脂プレート41の左右両サイドの後側の段差状に凹んだ各角部は、上述した取付部11の取付座11Aよりも前側の位置で、取付部11から左右両側に張り出した状態に設けられるようになっている。上述した樹脂プレート41は、図6に示すように、その前側の縁部が、上述した被覆カバー42と共に、上述した孔下カバーピース32の貫通孔2B内で後側に引き込まれる途中箇所の上面部分に重ね合わされて幅方向に縫い線が真っ直ぐ走るように一体的に縫合されて接続されている(縫合部40A)。ここで、上述した孔下カバーピース32が本発明の「シートカバー」に相当し、縫合部40Aが本発明の「シートカバーとの接続箇所」に相当する。
上記のように樹脂プレート41が孔下カバーピース32の引き込みの途中箇所に一体的に縫合されていることにより、孔下カバーピース32を貫通孔2B内に後側に引き込む作業を簡便かつ適切に行うことができるようになっている。すなわち、孔下カバーピース32を後側に引き込む際に、孔下カバーピース32に繋がれた孔下カバーピース32よりも硬質な樹脂プレート41を把持して後側に引き込むように操作することにより、孔下カバーピース32の樹脂プレート41と縫合された幅方向の広い範囲を幅方向に皺を寄らせることなく真っ直ぐ均等に後側に引き込むことができる。したがって、樹脂プレート41を後側に引き込んだ状態で、孔下カバーピース32の後側に引き込んだ先の縁部をバックパッド20の背裏側のインサートワイヤ22BにホグリングHRで留めることにより、上記樹脂プレート41を利用して孔下カバーピース32の引き込み作業を簡便かつ適切に行うことができる。
図3〜図4に示すように、被覆カバー42は、概略、樹脂プレート41の底面部に沿った形にカットされて樹脂プレート41の底面部に一体的に重ね合わされた状態に結合されているが、詳しくは、上述した樹脂プレート41の左右両サイドの後側の凹んだ各角部から後側に向かって真っ直ぐ帯状に形状を延長させる吊り片42Aを有した形状とされている。上述した各吊り片42Aは、上述した樹脂プレート41の左右両サイドの後側の凹んだ各角部を支点に上前側に折り返される形に引き込まれて、その先の縁部がバックパッド20の貫通孔21の背裏側の上部箇所に一体的に埋設された上述したインサートワイヤ22AにホグリングHRにより留められて張られた状態に止着されている。
上記止着により、被覆カバー42は、上述した各吊り片42Aにより掛けられる上前側へのテンションによって、樹脂プレート41を取付部11の底面に下側から押し付けた状態として保持するようになっている。なお、上記各吊り片42Aは、上記引き込みにより、必ずしも樹脂プレート41を取付部11の底面に押し付けるようなテンションを作用させるものでなくてもよく、樹脂プレート41を取付部11の底面との間に大きな隙間ができないように前上側から吊った状態に保持するようなテンションを作用させるものであればよい。
上述した各吊り片42Aは、上述した樹脂プレート41の左右両サイドの後側の凹んだ各角部を支点に前上側に折り返されるように引き込まれる構成とされていることにより、取付部11の左右両サイドを通って取付部11の後側の縁部である取付座11Aよりも前側の位置からバックパッド20内に吊り込まれるようになっている。このような構成とされていることにより、各吊り片42Aを短い帯長で構成することができるようになっている。
図6に示すように、上述した各吊り片42Aをバックパッド20にホグリングHRで留める上側のインサートワイヤ22Aは、上述した孔上カバーピース31の後側に引き込まれた先の縁部をホグリングHRによりバックパッド20に止着させるためのインサートワイヤ22Aと同一となっている。上述した上側のインサートワイヤ22Aは、上述したバックカバー30のバックパッド20の上面部に被せられて後側に引き込まれる上面カバーピース33の後側の縁部もホグリングHRにより止着させるように機能するものとなっている。上記上面カバーピース33の後側の縁部は、同縁部に沿って内挿された引込みワイヤ33Aの所々の箇所が、上述したインサートワイヤ22Aの対応する各箇所に引き寄せられて、ホグリングHRにより留められて止着されている。
以上のように、シートバック2の取付部11を、パーテションパネルP上に設定された対応する取付座PAに対して、締結ナットPNを締結作業の途中で落下させても簡便に拾い出せる状態で締結することができるようになっている。なお、上記締結ナットPNの締結作業後には、図2に示すように、上述したシートバック2の貫通孔2B内に樹脂製の被覆部材50が前側から組み付けられて、貫通孔2Bの内部がその途中箇所で前側から塞がれるようになっている。上記被覆部材50は、上述した貫通孔2B内にセットされて、その左右2箇所がクリップ51によりバックフレーム10に締結されることにより、バックフレーム10に一体的に固定された状態に設けられるようになっている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、シートフレーム(バックフレーム10)が別体の取付け具(締結ナットPN)により乗物本体(パーテションパネルP)に取り付けられた乗物用シート(シート1)である。シートフレーム(バックフレーム10)は、シート本体(シートバック2)から重力方向に底抜けした形で水平方向に張り出す取付部(取付部11)を一体的に有し、取付部(取付部11)が取付け具(締結ナットPN)により乗物本体(パーテションパネルP)に取り付けられる構成とされている。乗物用シート(シート1)には、更に、取付部(取付部11)の底抜けした箇所に蓋をする別体の蓋部材(蓋部材40)が設けられている。このように、シートフレーム(バックフレーム10)が、シート本体(シートバック2)から重力方向に底抜けした形で水平方向に張り出す取付部(取付部11)が別体の取付け具(締結ナットPN)によって乗物本体(パーテションパネルP)に取り付けられる構成であっても、蓋部材(蓋部材40)による構成される受け皿構造により、取付け具(締結ナットPN)の取付作業時の落下による紛失を防止することができる。
また、シート本体(シートバック2)に水平方向に貫通する貫通孔(貫通孔2B)が形成されている。取付部(取付部11)がシート本体(シートバック2)の貫通孔(貫通孔2B)を表側から裏側に通った先の裏側位置に裏側に張り出した状態となって形成されている。このように、シート本体(シートバック2)に形成された貫通孔(貫通孔2B)の奥に取付部(取付部11)が裏側に張り出した状態として設けられていると、取付け具(締結ナットPN)が取付作業時に取付部(取付部11)から落下すると紛失しやすくなるが、そのような事態が起こらないようにすることができる。
また、蓋部材(蓋部材40)が、貫通孔(貫通孔2B)の内周面にカバーリングされるシートカバー(孔下カバーピース32)に接続されて設けられている。このように、蓋部材(蓋部材40)を貫通孔(貫通孔2B)の内周面にカバーリングされるシートカバー(孔下カバーピース32)に接続することで、蓋部材(蓋部材40)を貫通孔(貫通孔2B)の奥に設けられる取付部(取付部11)の底抜けした箇所に被せるのに適した状態に設けることができる。
また、蓋部材(蓋部材40)が、シートカバー(孔下カバーピース32)との接続箇所(縫合部40A)に貫通孔(貫通孔2B)の裏側に向けての引き込み力を作用させる引込み具として構成されている。このような構成とされていることにより、蓋部材(蓋部材40)が貫通孔(貫通孔2B)の奥に設けられる構成であることを利用して、蓋部材(蓋部材40)を貫通孔(貫通孔2B)にカバーリングされるシートカバー(孔下カバーピース32)を裏側へと引き込む引込み具として好適に兼ねさせて機能させることができる。
また、蓋部材(蓋部材40)が、シートカバー(孔下カバーピース32)との接続箇所とは異なる箇所で、シート本体(シートバック2)の裏側に形状を持つシートパッド(バックパッド20)内に吊り込まれて形状保持されている。このような構成とされていることにより、シートカバー(孔下カバーピース32)に接続されて設けられる蓋部材(蓋部材40)を、シート本体(シートバック2)の裏側に形状を持つシートパッド(バックパッド20)内に吊り込ませて適切に形状保持することができる。
また、蓋部材(蓋部材40)がシートパッド(バックパッド20)内への吊り込みにより取付部(取付部11)の底抜けした箇所の端部面に底側から当てられる方向に吊り込まれている。このような構成とされていることにより、シートパッド(バックパッド20)内に吊り込まれて形状保持される蓋部材(蓋部材40)を、取付部(取付部11)の底抜けした箇所に適切に被せた状態に設けることができる。
<その他の実施形態について>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、自動車の後部側座席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、シートバックの他、シートクッションやヘッドレスト、オットマン、アームレスト等の他のシート構造物を構成するシートフレームを乗物本体に取り付けるための構成に適用することができるものである。
また、シートフレームのシート本体から重力方向に底抜けした形で水平方向に張り出す取付部は、シート本体から後方向に張り出すものの他、前方向や左右方向に張り出すものであってもよい。また、取付部は、シート本体から高さ方向に張り出してから、上記各水平方向に張り出す形状とされたものであってもよい。また、上記取付部の取り付けられる乗物本体は、乗物本体の壁面や床面を構成するパネル材の他、これらパネル材に取り付けられて設けられる各種のブラケット材から成るものであってもよい。また、上記取付部を乗物本体に取り付けるための取付け具は、ボルトやナット、ねじ、クリップ、ビス、リベット等の各種の差込み式の締結具の他、2部材に跨って押し挟んだ状態に組み付けられるような差込みタイプでない取付け具から成るものであってもよい。
また、取付部の底抜けした箇所に蓋をする蓋部材は、シートカバーに取り付けられるものの他、シートパッドや取付部を含むシートフレームに取り付けられて設けられるものであってもよい。また、蓋部材の形状は特定の形に限定されるものではなく、取付部の底抜け箇所に蓋をすることができる形状とされたものであればよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック(シート本体)
2A ヘッドレスト部
2B 貫通孔
3 シートクッション
10 バックフレーム(シートフレーム)
11 取付部
11A 取付座
11A1 通し孔
20 バックパッド(シートパッド)
21 貫通孔
22A,22B インサートワイヤ
30 バックカバー
31 孔上カバーピース
32 孔下カバーピース(シートカバー)
33 上面カバーピース
33A 引込みワイヤ
40 蓋部材
40A 縫合部(シートカバーとの接続箇所)
41 樹脂プレート
42 被覆カバー
42A 吊り片
50 被覆部材
51 クリップ
P パーテションパネル(乗物本体)
PA 取付座
PB ボルト軸
PN 締結ナット(取付け具)
HR ホグリング

Claims (6)

  1. シートフレームが別体の取付け具により乗物本体に取り付けられた乗物用シートであって、
    前記シートフレームは、シート本体から重力方向に底抜けした形で水平方向に張り出す取付部を一体的に有し、該取付部が前記取付け具により前記乗物本体に取り付けられる構成とされ、
    更に、前記取付部の底抜けした箇所に蓋をする別体の蓋部材が設けられている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記シート本体に水平方向に貫通する貫通孔が形成され、前記取付部が前記シート本体の前記貫通孔を表側から裏側に通った先の裏側位置に裏側に張り出した状態となって形成されている乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記蓋部材が、前記貫通孔の内周面にカバーリングされるシートカバーに接続されて設けられている乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記蓋部材が、前記シートカバーとの接続箇所に前記貫通孔の裏側に向けての引き込み力を作用させる引込み具として構成されている乗物用シート。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記蓋部材が、前記シートカバーとの接続箇所とは異なる箇所で前記シート本体の裏側に形状を持つシートパッド内に吊り込まれて形状保持されている乗物用シート。
  6. 請求項5に記載の乗物用シートであって、
    前記蓋部材が前記シートパッド内への吊り込みにより前記取付部の底抜けした箇所の面に側から当てられる方向に吊り込まれている乗物用シート。
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