JP6699369B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信装置および無線通信方法に関する。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)の普及が進んでいる。また、それに伴って無線LAN対応製品(以下、無線通信装置とも称する。)も増加している。これに対し、通信に利用可能な無線通信リソースには限りがある。そのため、無線通信装置間の通信の効率化が望まれる。
通信の効率化のための技術の一例として、いわゆる仮想キャリアセンスといった技術がある。具体的には、非特許文献1において開示されている、RTS(Request To Send)/CTS(Clear To Send)といった仕組みがある。例えば、データ伝送を所望する送信装置は、RTSフレームをデータ伝送の宛先となる受信装置へ送信することにより、データ伝送が可能であるかを確認する。そして、送信装置は、受信装置からCTSフレームが受信されると、データ伝送が許可されたと判断して、データ伝送を開始する。なお、RTSフレームまたはCTSフレームの宛先以外の無線通信装置は、NAVを設定し、NAV期間中データ伝送を停止する。これにより、通信衝突が回避され、結果として通信を効率化することができると考えられている。
ここで、上記RTSフレームは、非特許文献1では、伝送が所望されるデータの長さが所定の閾値(dot11RTSThreshold)よりも長い場合に送信されると規定されている。
IEEE Std 802.11−2007, IEEE Standard for Information technology−Telecommunications and information exchange between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications
しかし、非特許文献1で開示される技術では、通信リソースが低下する場合がある。例えば、受信感度がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する場合、受信感度が相対的に低い一部の無線通信装置は、他の無線通信装置から送信される信号(例えばデータフレームまたはRTSフレーム)を検出することができないおそれがある。そのため、当該一部の無線通信装置は、当該他の無線通信装置の通信中において信号の送信を開始してしまい、その結果、通信の衝突が発生しかねない。
また例えば、送信電力がそれぞれ異なる複数の無線装置が混在する場合、一部の無線通信装置の送信電力が他の無線通信装置よりも低いときは、当該他の無線通信装置は、当該一部の無線通信装置から送信される信号(例えばデータフレームまたはRTSフレーム)を検出することができないおそれがある。そのため、当該他の無線通信装置は、当該一部の無線通信装置の通信中において信号の送信を開始してしまい、その結果、通信の衝突が発生しかねない。
そこで、本開示では、検出感度または送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能な仕組みを提案する。
本開示によれば、検出感度または送信電力に係るパラメタを取得する取得部と、取得される前記パラメタに基づいて送信可否の確認に係る第1の信号を送信する送信部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、プロセッサを用いて、検出感度または送信電力に係るパラメタを取得することと、取得される前記パラメタに基づいて送信可否の確認に係る第1の信号を送信することと、を含む無線通信方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、検出感度または送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能な仕組みが提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
受信感度を制御する技術を説明するための図である。 受信感度を制御する技術を説明するための図である。 受信感度を制御する技術を用いる場合に通信衝突が発生する例を説明するための図である。 無線通信装置間の通信における送信電力および受信電力の関係を示す図である。 無線通信装置間の通信における送信電力および受信電力の関係を示す図である。 無線通信装置間の通信における送信電力および受信電力の関係を示す図である。 RTSおよびCTSを用いた仮想キャリアセンスの例を示す図である。 本開示の各実施形態に係る無線通信装置の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。 本開示の第1の実施形態に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 同実施形態に係るSTAの動作例を示すフレームシーケンスである。 同実施形態の変形例に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 本開示の第2の実施形態に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 同実施形態の変形例に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 本開示の第3の実施形態に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 同実施形態に係るSTAのパラメタ関連処理の例を概念的に示すフローチャートである。 同実施形態に係るAPのパラメタ関連処理の例を概念的に示すフローチャートである。 同実施形態の変形例に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 本開示の第4の実施形態に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 同実施形態の変形例に係るSTAのデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する複数の要素を、同一の符号の後に異なる番号を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能を有する複数の要素を、必要に応じてSTA100AおよびSTA100Bなどのように区別する。ただし、実質的に同一の機能を有する要素を区別する必要が無い場合、同一符号のみを付する。例えば、STA100AおよびSTA100Bを特に区別する必要がない場合には、単にSTA100と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.装置の構成
3.第1の実施形態(検出感度に係る設定パラメタを用いたRTS送信制御)
3−1.装置の機能
3−2.処理の流れ
3−3.適用例
3−4.第1の実施形態のまとめ
3−5.変形例
4.第2の実施形態(送信電力に係る設定パラメタを用いたRTS送信制御)
4−1.装置の機能
4−2.処理の流れ
4−3.第2の実施形態のまとめ
4−4.変形例
5.第3の実施形態(検出感度に係る受信パラメタを用いたRTS送信制御)
5−1.装置の機能
5−2.処理の流れ
5−3.第3の実施形態のまとめ
5−4.変形例
6.第4の実施形態(送信電力に係る受信パラメタを用いたRTS送信制御)
6−1.装置の機能
6−2.処理の流れ
6−3.第4の実施形態のまとめ
6−4.変形例
7.応用例
8.むすび
<1.はじめに>
まず、本開示の各実施形態に係る無線通信装置に関連する技術について説明する。当該技術としては、受信感度を制御する技術がある。図1および図2を参照して、受信感度を制御する技術について説明する。図1および図2は、受信感度を制御する技術を説明するための図である。
無線通信装置としてのSTA10AとAP20AおよびSTA10BとAP20Bがそれぞれ通信する場合を考える。その場合、図1に示したように、STA10AとAP20Aとの通信中に、STA10BとAP20Bとの通信が開始されるときがある。このとき、通信が衝突するおそれがある。例えば、図1の二点鎖線で示した範囲内の信号を検出可能な受信感度がSTA10Aおよび10Bにそれぞれ設定される場合、通信中のSTA10AにおいてSTA10Bが送信する信号が検出されるおそれがある。当該STA10Bの信号が検出されると、STA10AとAP20Aとの通信が妨げられてしまう。
そこで、受信感度を制御する技術が提案されている。例えば、図2の二点鎖線で示したように、STA10Aおよび10Bは自身の受信感度を図1に示した受信感度よりも下げる、すなわちそれぞれの信号の検出範囲が狭くなる。その結果、STA10Aおよび10Bの各々において信号が検出されにくくなる。これにより、STA10Aの通信中に、STA10Bが通信を開始したとしてもSTA10Aの通信が妨げられずに済む。
しかし、上述の受信感度を制御する技術では、通信効率が低下するおそれがある。図3〜図6を参照して、受信感度を制御する技術の課題について説明する。図3は、受信感度を制御する技術を用いる場合に通信衝突が発生する例を説明するための図である。図4〜図6は、それぞれ無線通信装置間の通信における送信電力および受信電力の関係を示す図である。
ここでは、2つのSTA10Aおよび10BとAP20とがそれぞれ通信する場合を考える。図3に示したように、STA10Aは、STA10BよりもAP20から遠く位置している。また、STA10Aおよび10Bの両方がAP20と通信可能である。すなわち、図3の2点鎖線でそれぞれ示したようにSTA10Aおよび10Bの受信感度の範囲内にAP20が存在する。
STA10AおよびSTA10Bの受信感度は、AP20と通信可能な範囲で制御されている。例えば、STA10Aについては、図4に示したように、信号の検出レベルが基準レベルL1からAP20から送信される信号が検出可能なレベルL2に引き上げられることにより受信感度が下げられている。ここで、AP20が送信する信号の強度は概して伝送路上で減衰し、STA10Aで受信された信号の強度(すなわち受信電力)は送信電力よりも小さくなる。しかし、当該受信電力は、STA10Aにおいて基準レベルL1で信号を検出するには十分に高く、さらに信号の検出レベルがレベルL2であってもSTA10AはAP20からの信号を検出することができる。そこで、STA10Aの信号の検出レベルをレベルL2に引き上げることにより、受信感度がAP20の送信信号が受信可能な程度に下げられている。
また、STA10Bについては、図5に示したように、信号の検出レベルが基準レベルL1からAP20から送信される信号が検出可能なレベルL3に引き下げられることにより受信感度が上げられている。詳細には、STA10BにおけるAP20から送信される信号についての受信電力は、STA10Bにおいて基準レベルL1で信号を検出するには低く、信号の検出レベルがレベルL3程度でなければSTA10AはAP20からの信号を検出することができない。そこで、STA10Aの信号の検出レベルをレベルL3に引き下げることにより、受信感度がAP20の送信信号が受信可能な程度に上げられている。
他方で、STA10Bは、STA10Aの受信感度の範囲外に位置している。そのため、STA10Aは、STA10Bから送信される信号を検出できない。例えば、図6に示したように、STA10Bから送信される信号に係るSTA10Aにおける受信電力は、基準レベルL1よりも高い。しかし、STA10Aでは信号の検出レベルがレベルL2に引き上げられているため、STA10Bから送信される信号はSTA10Aにおいて検出されない。
この状況において、STA10Bによる信号の送信中にSTA10Aにおいて通信要求が発生すると、STA10Aは、STA10Bが送信する信号を検出することができない。そのため、STA10Aは、伝送路が空いていると判定し、信号の送信を開始してしまう。その結果、通信衝突が発生し、STA10Bの通信がSTA10Aの通信開始によって妨げられる。すなわち、通信効率が低下しかねない。
また、上記では、自身において設定されている受信感度が他の無線通信装置において設定されている受信感度よりも低い場合について説明したが、自身において設定されている送信電力が他の無線通信装置において設定されている送信電力より高い場合も同様である。例えば、AP20および送信電力がSTA10Aよりも低くSTA10AよりもAP20の近くに位置するSTA10BがSTA10Aの送信範囲内に存在する場合を考える。この場合、STA10BとAP20とが通信していても、STA10Bからの信号がSTA10Aにおいて検出されないことがある。この状況で、STA10AからAP20へ信号が送信されると、通信衝突が発生し、STA10Bの通信が妨げられる。すなわち、通信効率が低下しかねない。
ここで、通信衝突を回避するための技術としては、上述したような仮想キャリアセンスという仕組みがある。具体的には、仮想キャリアセンスでは、RTS/CTSといった仕組みが用いられる。図7を参照して、仮想キャリアセンスの典型的な流れについて説明する。図7は、RTSおよびCTSを用いた仮想キャリアセンスの例を示す図である。
データ伝送を所望するSTA10Aは、図7に示したように、RTSフレームをデータ伝送の宛先となるAP20へ送信する。RTSフレームを受信したAP20は、STA10Aからのデータを受信可能であれば、STA10Aにデータ伝送を許可すると判定し、CTSフレームをSTA10Aへ送信する。なお、RTSフレームまたはCTSフレームの宛先であるAP20およびSTA10A以外の他の通信装置(例えば、STA10B)では、RTSフレームまたはCTSフレームが受信されると、RTSフレームまたはCTSフレームに格納される送信期間情報に基づいて、図7に示したようにNAVを設定する。STA10Bは、NAV期間においては信号の送信を停止する。
このように、データ伝送を所望するSTA10Aがデータ伝送前に、データ伝送先であるAP20が通信可能であるかを確認することにより、通信衝突を原因としてデータ伝送に係る通信が無駄になることを回避することができる。
そこで、本開示では、検出感度または送信電力に応じて通信相手が通信可能であるかを確認する仕組みを提案する。
<2.装置の構成>
次に、図8を参照して、本開示の各実施形態に係る無線通信装置としてのSTA100およびAP200の機能構成について説明する。なお、STA100およびAP200の機能構成は実質的に同一であるため、STA100についてのみ説明する。図8は、本開示の各実施形態に係る無線通信装置の概略的な機能構成の例を示すブロック図である。
STA100は、図8に示したように、データ処理部110、無線通信部120、制御部130および記憶部140を備える。
データ処理部110は、送信部および取得部の一部として、データに対して送受信のための処理を行う。具体的には、データ処理部110は、通信上位層からのデータに基づいてフレームを生成し、生成されるフレームを無線通信部120に提供する。例えば、データ処理部110は、データからフレーム(またはパケット)を生成し、生成されるフレームにメディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)のためのMACヘッダの付加および誤り検出符号の付加等の処理を行う。また、データ処理部110は、受信されるフレームからデータを抽出し、抽出されるデータを通信上位層に提供する。例えば、データ処理部110は、受信されるフレームについて、MACヘッダの解析、符号誤りの検出および訂正、ならびにリオーダ処理等を行うことによりデータを取得する。
無線通信部120は、送信部および取得部の一部として、フレームについて変復調等の信号処理およびアンテナを介した信号の送受信を行う。具体的には、無線通信部120は、データ処理部110から提供されるフレームについて、制御部130によって設定されるコーディングおよび変調方式等に従って、エンコード、インタリーブおよび変調を行うことによりシンボルストリームを生成する。次いで、無線通信部120は、得られたシンボルストリームに係る信号を、アナログ信号に変換し、増幅し、フィルタリングし、および周波数アップコンバートする。そして、無線通信部120は、処理された信号をアンテナを介して送信する。また、無線通信部120は、アンテナを介して得られる信号について、信号送信の際と逆の処理、例えば周波数ダウンコンバートおよびデジタル信号変換等を行うことによりシンボルストリームを得る。そして、無線通信部120は、得られたシンボルストリームについて、復調およびデコード等を行うことによりフレームを取得し、取得されるフレームをデータ処理部110または制御部130に提供する。
制御部130は、送信部および取得部の一部として、STA100の通信を全体的に制御する。具体的には、制御部130は、各機能間の情報の受け渡し、通信パラメタの設定、およびデータ処理部110におけるフレーム(またはパケット)のスケジューリング等の処理を行う。
記憶部140は、データ処理部110または制御部130の処理に用いられる情報を記憶する。具体的には、記憶部140は、フレームに格納される情報、フレームから取得された情報および通信パラメタの情報等を記憶する。
なお、STA100およびAP200は、有線通信を行ってもよい。例えば、STA100およびAP200は、インターネットと接続され、インターネットを介して外部の装置と通信を行う有線通信部を備えてよい。
<3.第1の実施形態>
次に、本開示の第1の実施形態に係る無線通信装置(以下、無線通信装置100または200とも称する。)について説明する。第1の実施形態では、検出感度が制御されるSTA100について説明する。
<3−1.装置の機能>
まず、本実施形態に係るSTA100が有する機能について説明する。
(検出感度の制御)
STA100は、検出感度を制御する。具体的には、制御部130は、送信電力に応じて検出感度を制御する。検出感度としては受信感度があり、検出感度の制御に係るパラメタとしては、信号の検出レベル(すなわち検出閾値)がある。信号の検出としては、例えばプリアンブルの検出がある。例えば、制御部130は、送信電力の上昇に応じて信号の検出レベルを下げる(すなわち検出感度を上げる)。また、制御部130は、送信電力の下降に応じて信号の検出レベルを上げる(すなわち検出感度を下げる)。なお、検出感度の制御に係るパラメタは、エネルギーの検出レベルであってもよい。例えば、制御部130は、送信電力に応じて信号の検出レベルの代わりにまたはそれと共に受信される電波に係るエネルギーの検出レベルを制御する。また、検出感度は、他の情報に基づいて制御されてもよい。例えば、制御部130は、AP200から受信される設定情報の示す検出感度に設定してもよい。また、送信電力の代わりに送信電力に応じて変化する情報が用いられてもよい。例えば、制御部130は、STA100が備えるバッテリーの残量に応じて検出感度を制御してよい。
(RTSの送信制御)
STA100は、送信可否の確認に係る第1の信号の送信を制御する。具体的には、制御部130は、データ伝送要求が発生すると、データ長に基づいて第1の信号の送信有無を判定する。例えば、制御部130は、通信上位層からデータ伝送要求と共にデータが提供されると、当該データの長さまたはサイズが所定の閾値以上であるかに応じてRTSフレームの送信有無を決定する。
さらに、制御部130は、検出感度に係るパラメタに基づいて第1の信号の送信を制御する。具体的には、制御部130は、STA100において設定されている検出感度に係るパラメタ(以下、検出感度に係る設定パラメタとも称する。)に基づいてRTSフレームの送信を制御する。例えば、制御部130は、データ伝送要求に係るデータの長さが所定の閾値未満であり、STA100において設定されている信号の検出レベルが所定の閾値以上である場合、RTSフレームを送信する旨を決定する。
上記データ長の閾値および検出感度に係るパラメタの閾値は、記憶部140に予め記憶される。なお、これらの閾値は、通信を介して外部の装置から得られてもよい。詳細については第3および第4の実施形態にて説明する。
<3−2.処理の流れ>
次に、図9を参照して、STA100のデータ伝送処理について説明する。図9は、本開示の第1の実施形態に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。
STA100は、データ伝送要求が発生したかを判定する(ステップS301)。具体的には、制御部130は、通信上位層からデータ伝送要求が通知されたかを判定する。
データ伝送要求が発生したと判定されると(ステップS301/YES)、STA100は、データを取得する(ステップS302)。具体的には、制御部130は、データ処理部110に、データ伝送要求と共に提供されたデータを送信バッファから取得させる。
次に、STA100は、データ長が閾値以上であるかを判定する(ステップS303)。具体的には、データ処理部110は、取得されたデータの長さを算出し、制御部130は、算出されたデータの長さが閾値以上であるかを判定する。
データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS303/NO)、STA100は、検出感度に係る設定パラメタを取得する(ステップS304)。具体的には、制御部130は、データ長が閾値未満であると判定されると、STA100において設定されている信号またはエネルギーの検出レベル(以下、設定検出レベルとも称する。)を取得する。
次に、STA100は、検出感度に係る設定パラメタが閾値以上であるかを判定する(ステップS305)。具体的には、制御部130は、設定検出レベルが予め記憶される閾値以上であるかを判定される。
データ長が閾値以上であると判定された場合(ステップS303/YES)、または検出感度に係る設定パラメタが閾値以上であると判定された場合(ステップS305/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS306)。具体的には、制御部130は、伝送に係るデータの長さが閾値以上である場合、または設定検出レベルが予め記憶される閾値以上である場合、データ伝送先(例えばAP200)宛てのRTSフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されたRTSフレームを送信する。
次に、STA100は、CTSフレームが受信されたかを判定する(ステップS307)。具体的には、制御部130は、RTSフレームへの応答としてのCTSフレームがRTSフレームの宛先から受信されたかを判定する。
検出感度に係る設定パラメタが閾値未満であると判定された場合(ステップS305/NO)、またはCTSフレームが受信されたと判定された場合(ステップS307/YES)、STA100は、データフレームを送信する(ステップS308)。具体的には、制御部130は、設定検出レベルが予め記憶される閾値未満であると判定された場合、または送信されたRTSフレームへの応答としてのCTSフレームが受信された場合、データ伝送要求に係るデータが格納されたデータフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されたデータフレームを送信する。
<3−3.動作例>
次に、図10を参照して、STA100の動作例について説明する。図10は、本実施形態に係るSTA100の動作例を示すフレームシーケンスである。ここでは、STA100BとAP200との通信中にSTA100Aにおいてデータ伝送要求が発生する場合について説明する。
STA100Bは、図10に示したようにAP200へのデータフレームの送信を開始する。AP200は、STA100Bから送信されるデータフレームを受信する。他方で、STA100Aは、検出感度が下げられているため、STA100Bから送信されるデータフレームを受信しない。なお、当該データフレームは、AMPDU(Aggregated MAC Protocol Data Unit)であってもよい。
STA100Aは、データ伝送要求が発生すると、データ長および検出感度に係る設定パラメタ(例えば信号の検出レベル)に基づいてRTSフレームの送信有無を判定する。ここでは、検出感度が下げられているため、STA100Aは、データ長が閾値未満であったとしてもRTSフレームを送信する。
しかし、AP200は、STA100Bと通信中であるため、STA100Aから送信されるRTSフレームを受信しない。そのため、AP200からCTSフレームが送信されず、STA100AはCTSフレームを受信しない。すなわち、STA100Aは、AP200の通信が終了するまで待機させられる。
STA100Bからのデータフレームの送信が終了すると、AP200は、ACKフレームをSTA100B宛てに送信する。他方で、CTSフレームが受信されなかったSTA100Aは、RTSフレームを再送する。なお、STA100Aは、AP200からのACKフレームが受信される場合には、当該ACKフレームの受信に基づいてRTSフレームの再送を行ってもよい。
AP200は、STA100Bとの通信が終了しているため、STA100Aから送信されるRTSフレームを受信し、CTSフレームをSTA100A宛てに送信する。CTSフレームが受信されると、STA100Aは、データフレームの送信を開始する。
<3−4.第1の実施形態のまとめ>
このように、本開示の第1の実施形態によれば、無線通信装置100は、検出感度に係るパラメタを取得し、取得される当該パラメタに基づいて送信可否の確認に係る第1の信号を送信する。ここで、検出感度が低下すると、他の無線通信装置から送信される信号が検出されにくくなる。そのため、自身の通信相手と他の無線通信装置との通信を把握することが困難となる。それにより、当該通信相手宛てにデータ伝送が開始されるおそれが生じる。その結果、通信衝突が発生し、通信効率が低下しかねない。これに対し、本実施形態に係る無線通信装置100によれば、検出感度に応じて送信可否が確認されるため、無線通信装置間で検出感度が異なる場合における通信衝突をより確実に回避することができる。従って、検出感度がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。特に、検出感度が可変である場合には、無線通信リソースとしての空間利用率を高めつつ、通信衝突の回避についての確実性を高めることができる。
また、上記パラメタは、無線通信装置100において設定される上記パラメタを含む。このため、無線通信装置100自身の有する情報のみで第1の信号の送信を制御することができる。従って、第1の信号の送信制御にかかるオーバヘッドの増加を抑制することが可能となる。
また、無線通信装置100は、検出感度に係るパラメタが閾値以上である場合、上記第1の信号を送信する。このため、検出感度が所定の程度以下である場合にのみ第1の信号が送信されることにより、第1の信号の送信頻度が増加し過ぎることを抑制できる。従って、第1の信号の送信頻度が適正化されることにより、通信処理にかかる負荷または使用される通信リソースを低減することが可能となる。
また、上記検出感度に係るパラメタは、信号検出閾値およびエネルギー検出閾値の少なくとも一方を含む。このため、信号検出閾値に応じて第1の信号の送信が制御されることにより、信号の衝突を回避することができる。また、エネルギー検出閾値に応じて第1の信号の送信が制御されることにより、信号用途でない電波によりデータ伝送が妨げられることを抑制することができる。
また、上記第1の信号は、RTSフレームを含む。このため、送信可否の確認について既存のRTS/CTSの仕組みを利用することができる。従って、無線通信装置100の実装を容易にすることが可能となる。
また、無線通信装置100は、送信されるデータの長さおよび上記パラメタに基づいてRTSフレームを送信する。このため、既存のRTSフレームの送信条件に、検出感度に係るパラメタを用いた条件が付加されることにより、これらの条件ごとに個別にRTSフレームの送信制御が行われる場合に比べてRTSフレームの送信制御の実装を簡素化することができる。
<3−5.変形例>
以上、本開示の第1の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例として、無線通信装置100は、検出感度に係るパラメタの値以外の情報に基づいて第1の信号の送信を制御してもよい。具体的には、制御部130は、検出感度に係るパラメタの変更に基づいて第1の信号を送信する。例えば、制御部130は、信号の検出レベルの基準値からの変更に基づいてRTSフレームの送信を制御する。さらに、図11を参照して、本変形例の処理について説明する。図11は、本実施形態の変形例に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
STA100は、データ伝送要求が発生すると(ステップS311/YES)、データを取得する(ステップS312)。次に、STA100は、取得されたデータの長さが閾値以上であるかを判定する(ステップS313)。
データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS313/NO)、STA100は、検出感度に係る設定パラメタを取得し(ステップS314)、検出感度が下がるように検出感度に係る設定パラメタが変更されたかを判定する(ステップS315)。具体的には、制御部130は、設定検出レベルを取得し、取得された設定検出レベルが基準レベルよりも高く変更されているかを判定する。
検出感度が下がるように検出感度に係る設定パラメタが変更されたと判定されると(ステップS315/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS316)。具体的には、制御部130は、設定検出レベルが基準レベルよりも高い値に変更されたと判定されると、データ伝送先へのRTSフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されたRTSフレームを送信する。
他方で、検出感度に係る設定パラメタが変更されていない、または検出感度が上がるように検出感度に係る設定パラメタが変更されたと判定されると(ステップS315/NO)、STA100は、RTSフレームの送信なしで、データフレームを送信する(ステップS318)。具体的には、制御部130は、設定検出レベルが基準レベルから変更されていないまたは基準レベルよりも低い値に変更されたと判定されると、データ伝送先へのデータフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されたデータフレームを送信する。
このように、本実施形態の変形例によれば、無線通信装置100は、検出感度に係るパラメタの変更に基づいて第1の信号を送信する。このため、検出感度に係るパラメタについての閾値を設けることなく、第1の信号の送信を制御することができる。従って、第1の信号の送信制御に関する情報を減らすことができ、第1の信号の送信制御にかかるオーバヘッドを低減することが可能となる。
<4.第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態に係る無線通信装置100について説明する。第2の実施形態では、送信電力が制御されるSTA100について説明する。
<4−1.装置の機能>
まず、本実施形態に係るSTA100が有する機能について説明する。なお、第1の実施形態の機能と実質的に同一である機能については説明を省略する。
(送信電力の制御)
STA100は、送信電力を制御する。具体的には、制御部130は、検出感度に応じて送信電力を制御する。送信電力の制御に係るパラメタとしては、送信電力値がある。例えば、制御部130は、検出感度の上昇に応じて送信電力値を上げる。また、制御部130は、検出感度の下降に応じて送信電力値を下げる。
(RTSの送信制御)
STA100は、送信電力に係るパラメタに基づいて第1の信号の送信を制御する。具体的には、制御部130は、STA100において設定されている送信電力に係るパラメタ(以下、送信電力に係る設定パラメタとも称する。)に基づいてRTSフレームの送信を制御する。例えば、制御部130は、データ伝送要求に係るデータの長さが所定の閾値未満であり、STA100において設定されている送信電力値(以下、設定送信電力値とも称する。)が所定の閾値以上である場合、RTSフレームを送信する旨を決定する。
上記送信電力に係るパラメタの閾値は、記憶部140に予め記憶される。なお、当該閾値は、通信を介して外部の装置から得られてもよい。詳細については第3および第4の実施形態にて説明する。
<4−2.処理の流れ>
次に、図12を参照して、STA100のデータ伝送処理について説明する。図12は、本開示の第2の実施形態に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
STA100は、データ伝送要求が発生すると(ステップS321/YES)、データを取得する(ステップS322)。次に、STA100は、取得されたデータの長さが閾値以上であるかを判定する(ステップS323)。
データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS323/NO)、STA100は、送信電力に係る設定パラメタを取得する(ステップS324)。具体的には、制御部130は、STA100において設定送信電力値を記憶部140から取得する。
次に、STA100は、送信電力に係る設定パラメタが閾値以上であるかを判定する(ステップS325)。具体的には、制御部130は、取得された設定送信電力値が閾値以上であるかを判定する。
送信電力に係る設定パラメタが閾値以上であると判定されると(ステップS325/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS326)。具体的には、制御部130は、設定送信電力値が閾値以上であると判定されると、RTSフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されたRTSフレームを送信する。
他方で、送信電力に係る設定パラメタが閾値未満であると判定されると(ステップS325/NO)、STA100は、RTSフレームの送信なしで、データフレームを送信する(ステップS328)。具体的には、制御部130は、設定送信電力値が閾値未満であると判定されると、データ伝送先へのデータフレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されたデータフレームを送信する。
<4−3.第2の実施形態のまとめ>
このように、本開示の第2の実施形態によれば、無線通信装置100は、送信電力に係るパラメタを取得し、取得される当該パラメタに基づいて送信可否の確認に係る第1の信号を送信する。概して、送信電力が上昇すると、送信される信号の到達範囲が広がる。それにより、送信される信号と、他の無線通信装置の通信における信号と、が衝突しやすくなる。その結果、通信効率が低下しかねない。これに対し、本実施形態に係る無線通信装置100によれば、送信電力に応じて送信可否が確認されるため、無線通信装置間で送信電力が異なる場合における通信衝突をより確実に回避することができる。従って、送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。特に、送信電力が可変である場合には、無線通信リソースとしての空間利用率を高めつつ、通信衝突の回避についての確実性を高めることができる。
また、無線通信装置100は、送信電力に係るパラメタが閾値以上である場合、上記第1の信号を送信する。このため、送信電力が所定の程度以上である場合にのみ第1の信号が送信されることにより、第1の信号の送信頻度が増加し過ぎることを抑制できる。従って、第1の信号の送信頻度が適正化されることにより、通信処理にかかる負荷または使用される通信リソースを低減することが可能となる。
<4−4.変形例>
以上、本開示の第2の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例として、無線通信装置100は、送信電力および検出感度の相関的な制御を前提として、送信電力に係るパラメタに基づく第1の信号の送信制御を行ってもよい。具体的には、制御部130は、送信電力に係るパラメタおよび検出感度に係るパラメタを相関的に変更し、送信電力に係るパラメタについての複数の閾値に基づいて第1の信号の送信を制御する。さらに、図13を参照して、本変形例の処理について詳細に説明する。図13は、本実施形態の変形例に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
STA100は、ステップS331〜S333の処理の実行後、データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS333/NO)、送信電力に係る設定パラメタを取得し(ステップS334)、送信電力に係る設定パラメタが第1の閾値以上であるかを判定する(ステップS335)。具体的には、制御部130は、第2の実施形態で用いられた送信電力値の閾値に相当する閾値を第1の閾値として取得し、設定送信電力値が取得された第1の閾値以上であるかを判定する。
送信電力に係る設定パラメタが第1の閾値未満であると判定されると(ステップS335/NO)、STA100は、送信電力に係る設定パラメタが第2の閾値未満であるかを判定する(ステップS336)。具体的には、制御部130は、第1の実施形態で用いられた検出感度の閾値に対応して設定される送信電力値に相当する閾値を第2の閾値として取得し、設定送信電力値が取得された第2の閾値未満であるかを判定する。これは、送信電力は概して、検出感度の低下に応じて低く設定され、検出感度の上昇に応じて高く設定されるためである。
送信電力に係る設定パラメタが第1の閾値以上であると判定された場合(ステップS335/YES)、または送信電力に係る設定パラメタが第2の閾値未満であると判定された場合(ステップS336/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS337)。他方で、送信電力に係る設定パラメタが第2の閾値以上であると判定されると(ステップS336/NO)、STA100は、RTSフレームの送信なしで、データフレームを送信する(ステップS339)。
このように、本実施形態の変形例によれば、送信電力に係るパラメタの変更は、検出感度に係るパラメタおよび前記送信電力に係るパラメタの相関的な変更を含み、無線通信装置100は、送信電力に係るパラメタについての複数の閾値に基づいて第1の信号を送信する。このため、送信電力に係るパラメタのみで検出感度に係るパラメタに基づく第1の信号の送信制御に相当する制御を実行することができる。従って、第1の信号の送信制御に用いられる情報を減らすことができ、当該制御のオーバヘッドを削減することが可能となる。なお、送信電力に係るパラメタの代わりに検出感度に係るパラメタについて複数の閾値を用いて第1の信号の送信が制御されてもよい。
<5.第3の実施形態>
次に、本開示の第3の実施形態に係る無線通信装置100および200について説明する。第3の実施形態では、検出感度が制御されるSTA100および他のSTA100の検出感度に係るパラメタなどの情報を通知するAP200について説明する。
<5−1.装置の機能>
[STAの機能]
まず、本実施形態に係るSTA100が有する機能について説明する。なお、第1または第2の実施形態の機能と実質的に同一である機能については説明を省略する。
(検出感度に係るパラメタの閾値の設定)
STA100は、検出感度に係るパラメタの閾値を設定する。具体的には、制御部130は、他の無線通信装置から得られる検出感度に係るパラメタの閾値をSTA100の当該閾値として設定する。例えば、無線通信部120は、AP200から送信される後述する閾値通知フレームを受信し、データ処理部110は、当該閾値通知フレームから信号の検出レベルの閾値を取得する。そして、制御部130は、取得された閾値をSTA100の信号の検出レベルの閾値に設定する。
(周辺装置の検出感度に係るパラメタの取得)
STA100は、他の無線通信装置についての検出感度に係るパラメタを取得する。具体的には、制御部130は、他の無線通信装置から受信された検出感度に係るパラメタ(以下、検出感度に係る受信パラメタとも称する。)を取得する。例えば、無線通信部120は、AP200から送信される検出感度に係るパラメタが格納された信号を受信する。次に、データ処理部110は、受信された信号から検出感度に係るパラメタを取得し、取得されたパラメタを制御部130に提供する。
(RTSの送信制御)
STA100は、通信を介して得られる他のSTA100の検出感度に係るパラメタに基づいて第1の信号の送信を制御する。具体的には、制御部130は、AP200から受信される他のSTA100において設定されている信号またはエネルギーの検出レベルに基づいてRTSフレームの送信を制御する。例えば、制御部130は、受信された他のSTA100の信号の検出レベルが所定の閾値未満である場合、RTSフレームを送信する旨を決定する。
(検出感度に係るパラメタの送信)
STA100は、設定されている検出感度に係るパラメタを他の無線通信装置に通知する。具体的には、制御部130は、STA100において設定されている検出感度に係るパラメタが特定される情報を有する信号の送信を制御する。例えば、制御部130は、定期的に、AP200宛ての検出感度に係るパラメタが格納されるフレーム(以下、パラメタ通知フレームとも称する。)をデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されるパラメタ通知フレームを送信する。なお、パラメタ通知フレームは、他のSTA100宛てであってもよい。
[APの機能]
続いて、本実施形態に係るAP200が有する機能について説明する。
(検出感度に係るパラメタの収集)
AP200は、他の無線通信装置の検出感度に係るパラメタを収集する。具体的には、データ処理部210は、無線通信部220により受信された信号から取得される検出感度に係るパラメタを記憶部240に記憶させる。例えば、無線通信部220は、STA100から受信されるパラメタ通知フレームを受信する。データ処理部210は、受信されたパラメタ通知フレームから検出感度に係るパラメタを取得し、取得されたパラメタを記憶部240に記憶させる。
(検出感度に係るパラメタの送信)
AP200は、収集された検出感度に係るパラメタをSTA100に通知する。具体的には、制御部230は、記憶部240に記憶された検出感度に係るパラメタを有するフレーム(以下、パラメタ配布フレームとも称する。)の送信を制御する。例えば、制御部230は、定期的に、記憶部240に記憶された検出感度に係るパラメタを有するパラメタ配布フレームをデータ処理部210に生成させる。そして、無線通信部220は、生成されたパラメタ配布フレームを送信する。
(検出感度に係るパラメタの閾値を送信)
AP200は、検出感度に係るパラメタの閾値をSTA100に通知する。具体的には、制御部230は、各STA100にそれぞれ設定させる検出感度に係るパラメタの各々の閾値が特定される情報を有するフレーム(以下、閾値通知フレームとも称する。)の送信を制御する。例えば、制御部230は、定期的に、各STA100にそれぞれ設定させる検出感度に係るパラメタが特定される情報の各々を有する閾値通知フレームをデータ処理部210に生成させる。そして、無線通信部220は、生成された閾値通知フレームを送信する。閾値通知フレームとしては、ビーコンなどの管理フレームまたはデータフレームがある。
<5−2.処理の流れ>
(データ伝送処理)
次に、図14を参照して、STA100のデータ伝送処理について説明する。図14は、本開示の第3の実施形態に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
STA100は、ステップS341〜S343の処理の実行後、データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS343/NO)、他の無線通信装置から検出感度に係るパラメタが受信されたかを判定する(ステップS344)。具体的には、制御部130は、AP200からパラメタ配布フレームが受信され、周辺の他のSTA100の信号の検出レベルが取得されたかを判定する。
他の無線通信装置から検出感度に係るパラメタが受信されたと判定されると(ステップS344/YES)、STA100は、検出感度に係る受信パラメタが閾値未満であるかを判定する(ステップS345)。具体的には、制御部130は、他のSTA100の信号の検出レベルが取得されたと判定されると、取得された信号の検出レベルが閾値未満であるかを判定する。
検出感度に係る受信パラメタが閾値未満であると判定されると(ステップS345/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS346)。他方で、検出感度に係るパラメタが受信されていないと判定された場合(ステップS344/NO)、または検出感度に係る受信パラメタが閾値以上であると判定された場合(ステップS345/NO)、STA100は、RTSフレームの送信なしで、データフレームを送信する(ステップS348)。
(STAのパラメタ関連処理)
続いて、図15を参照して、STA100のパラメタ関連処理について説明する。図15は、本実施形態に係るSTA100のパラメタ関連処理の例を概念的に示すフローチャートである。
STA100は、パラメタ通知フレームの送信時間が到来したと判定されると(ステップS401/YES)、パラメタ通知フレームを送信する(ステップS402)。具体的には、制御部130は、定期的に到来するパラメタ通知フレームの送信時間が到来すると、STA100において設定されている検出感度に係るパラメタを有するパラメタ通知フレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されたパラメタ通知フレームを送信する。
次に、STA100は、他の無線通信装置からパラメタ配布フレームが受信されたかを判定する(ステップS403)。具体的には、データ処理部110は、無線通信部120によりAP200からパラメタ配布フレームが受信されたかを判定する。
他の無線通信装置からパラメタ配布フレームが受信されたと判定されると(ステップS403/YES)、STA100は、受信パラメタを記憶する(ステップS404)。具体的には、データ処理部110は、無線通信部120により受信されたパラメタ配布フレームから検出感度に係るパラメタを取得し、取得された検出感度に係るパラメタを記憶部140に記憶させる。
次に、STA100は、他の無線通信装置から閾値通知フレームが受信されたかを判定する(ステップS405)。具体的には、データ処理部110は、無線通信部120によりAP200から送信される閾値通知フレームが受信されたかを判定する。
他の無線通信装置から閾値通知フレームが受信されたと判定されると(ステップS405/YES)、STA100は、閾値を設定する(ステップS406)。具体的には、データ処理部110は、無線通信部120により受信された閾値通知フレームから検出感度に係るパラメタの閾値を取得し、制御部130は、取得された閾値をSTA100の検出感度に係るパラメタの閾値に設定する。
(APのパラメタ関連処理)
続いて、図16を参照して、AP200のパラメタ関連処理について説明する。図16は、本実施形態に係るAP200のパラメタ関連処理の例を概念的に示すフローチャートである。
AP200は、他の無線通信装置からパラメタ通知フレームが受信されたかを判定する(ステップS501)。具体的には、データ処理部210は、無線通信部220によりSTA100からパラメタ通知フレームが受信されたかを判定する。
他の無線通信装置からパラメタ通知フレームが受信されたと判定されると(ステップS501/YES)、AP200は、受信パラメタを記憶する(ステップS502)。具体的には、データ処理部210は、受信されたパラメタ通知フレームから検出感度に係るパラメタを取得し、取得された検出感度に係るパラメタを記憶部240に記憶させる。
次に、AP200は、パラメタ配布フレームの送信時間が到来したかを判定する(ステップS503)。具体的には、制御部230は、定期的に到来するパラメタ配布フレームの送信時間が到来したかを判定する。
パラメタ配布フレームの送信時間が到来したと判定されると(ステップS503/YES)、AP200は、少なくとも1つの受信パラメタが記憶されているかを判定する(ステップS504)。具体的には、制御部230は、記憶部240において少なくとも1つの検出感度に係る受信パラメタが記憶されているかを判定する。
少なくとも1つの受信パラメタが記憶されていると判定されると(ステップS504/YES)、AP200は、パラメタ配布フレームを送信する(ステップS505)。具体的には、制御部230は、記憶されている検出感度に係る受信パラメタを有するパラメタ配布フレームをデータ処理部210に生成させる。そして、無線通信部220は、生成されたパラメタ配布フレームを送信する。
次に、AP200は、閾値通知フレームの送信時間が到来したかを判定する(ステップS506)。具体的には、制御部230は、定期的に到来する閾値通知フレームの送信時間が到来したかを判定する。
閾値通知フレームの送信時間が到来したと判定されると(ステップS506/YES)、AP200は、閾値通知フレームを送信する(ステップS507)。具体的には、制御部230は、各STA100にそれぞれ設定させる各閾値が格納される閾値通知フレームをデータ処理部210に生成させる。そして、無線通信部220は、生成された閾値通知フレームを送信する。
なお、上記ではパラメタ配布フレームおよび閾値通知フレームが異なるフレームである例を説明したが、同一フレームであってもよい。
<5−3.第3の実施形態のまとめ>
このように、本開示の第3の実施形態によれば、検出感度に係るパラメタは、無線通信装置100と異なる他の無線通信装置から受信されるパラメタを含む。ここで、無線通信装置100自身の検出感度が変更されていない場合であっても、他の無線通信装置の検出感度が変更されれば、無線通信装置間における検出感度の相対的な関係は変化する。そこで、他の無線通信装置から受信される検出感度に係るパラメタに応じて第1の信号の送信が制御されることにより、検出感度の相対的な関係の変化に第1の信号の送信制御を適応させることができる。従って、通信衝突をより回避しやすくすることが可能となる。
また、無線通信装置100は、上記他の無線通信装置から受信される検出感度に係るパラメタが閾値未満である場合、第1の信号を送信する。このため、他の無線通信装置の検出感度が所定の程度以上である場合、すなわち無線通信装置100の検出感度が相対的に他の無線通信装置よりも所定の程度低い可能性がある場合にのみ第1の信号が送信されるようにすることができる。それにより、第1の信号の送信頻度が増加し過ぎることを抑制することが可能となる。
また、無線通信装置100は、無線通信装置100において設定される検出感度に係るパラメタが特定される情報を有する信号を送信する。このため、無線通信装置100自身の検出感度に係るパラメタを周辺に存在する他の無線通信装置に通知することができる。従って、当該他の無線通信装置にも無線通信装置100と同様に動作させること、すなわち無線通信装置100の検出感度に係るパラメタに基づいて第1の信号を送信させることが可能となる。
また、上記第1の信号の送信についての上記パラメタの閾値は、無線通信装置100と異なる他の無線通信装置から受信される閾値を含む。このため、当該パラメタの閾値を送信する装置(例えばAP200)により第1の信号の送信を制御することができる。従って、検出感度を無線通信環境に応じて適正化することができ、通信リソースの利用効率を向上させることが可能となる。
<5−4.変形例>
以上、本開示の第3の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例として、無線通信装置100は、自身の検出感度と他の無線通信装置の検出感度とに基づいて第1の信号の送信を制御してもよい。具体的には、制御部130は、無線通信装置100において設定される検出感度に係るパラメタと無線通信装置100と異なる他の無線通信装置から受信される検出感度に係るパラメタとに基づいて第1の信号の送信を制御する。例えば、制御部130は、無線通信装置100において設定される検出感度に係るパラメタと他の無線通信装置から受信される検出感度に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、第1の信号を送信する。さらに、図17を参照して、本変形例の処理について説明する。図17は、本実施形態の変形例に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
STA100は、ステップS351〜S353の処理の実行後、データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS353/NO)、他のSTAから検出感度に係るパラメタが受信されたかを判定する(ステップS354)。
他のSTAから検出感度に係るパラメタが受信されたと判定されると(ステップS354/YES)、STA100は、設定パラメタと受信パラメタとの差分を取得する(ステップS355)。具体的には、制御部130は、他の無線通信装置から受信された信号の検出レベルと、STA100において設定されている信号の検出レベルと、の差分を算出する。
次に、STA100は、取得された差分が閾値以上であるかを判定する(ステップS356)。具体的には、制御部130は、算出された信号の検出レベルの差分が閾値以上であるかを判定する。
他のSTAから検出感度に係るパラメタが受信されていないと判定された場合(ステップS354/NO)、または取得された差分が閾値未満であると判定された場合(ステップS356/NO)、STA100は、検出感度に係る設定パラメタが閾値以上であるかを判定する(ステップS357)。具体的には、制御部130は、算出された信号の検出レベルの差分が閾値未満である場合は、さらにSTA100自身の信号の検出レベルが閾値以上であるかを判定する。
取得された差分が閾値以上であると判定された場合(ステップS356/YES)、または検出感度に係る設定パラメタが閾値以上であると判定された場合(ステップS357/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS358)。他方で、検出感度に係る設定パラメタが閾値未満であると判定された場合(ステップS357/NO)、STA100は、RTSフレームの送信なしで、データフレームを送信する(ステップS360)。
このように、本実施形態の変形例によれば、無線通信装置100は、自身において設定される検出感度に係るパラメタと無線通信装置100と異なる他の無線通信装置から受信される検出感度に係るパラメタとに基づいて第1の信号を送信する。このため、無線通信装置100および他の無線通信装置の検出感度に係るパラメタの少なくとも一方が変化する場合においても検出感度の相対的な関係の変化を把握することができる。従って、検出感度の相対的な関係の変化に第1の信号の送信制御をより正確に適応させることが可能となる。
また、無線通信装置100は、自身において設定される検出感度に係るパラメタと他の無線通信装置から受信される検出感度に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、第1の信号を送信する。このため、検出感度に所定の程度以上の差が生じている場合にのみ、第1の信号が送信されるようにすることができる。従って、第1の信号の送信頻度を適正化することが可能となる。
<6.第4の実施形態>
次に、本開示の第4の実施形態に係る無線通信装置100および200について説明する。第4の実施形態では、送信電力が制御されるSTA100および他のSTA100の送信電力に係るパラメタなどの情報を通知するAP200について説明する。
<6−1.装置の機能>
[STAの機能]
まず、本実施形態に係るSTA100が有する機能について説明する。なお、第1〜第3の実施形態の機能と実質的に同一である機能については説明を省略する。
(送信電力に係るパラメタの閾値の設定)
STA100は、送信電力に係るパラメタの閾値を設定する。具体的には、制御部130は、他の無線通信装置から得られる送信電力に係るパラメタの閾値をSTA100の当該閾値として設定する。例えば、データ処理部110は、無線通信部120により受信される閾値通知フレームから送信電力の閾値を取得する。そして、制御部130は、取得された閾値をSTA100の送信電力の閾値に設定する。
(周辺装置の送信電力に係るパラメタの取得)
STA100は、他の無線通信装置についての送信電力に係るパラメタを取得する。具体的には、制御部130は、他の無線通信装置から受信された送信電力に係るパラメタ(以下、送信電力の受信パラメタとも称する。)を取得する。例えば、データ処理部110は、無線通信部120により受信されるパラメタ配布フレームから送信電力に係るパラメタを取得し、取得されたパラメタを制御部130に提供する。
(RTSの送信制御)
STA100は、通信を介して得られる他のSTA100の送信電力に係るパラメタに基づいて第1の信号の送信を制御する。具体的には、制御部130は、AP200から受信される他のSTA100において設定されている送信電力に係るパラメタ(以下、送信電力に係る受信パラメタとも称する。)に基づいてRTSフレームの送信を制御する。例えば、制御部130は、受信された他のSTA100の送信電力値が所定の閾値未満である場合、RTSフレームを送信する旨を決定する。
(送信電力に係るパラメタの送信)
STA100は、設定されている送信電力に係るパラメタを他の無線通信装置に通知する。具体的には、制御部130は、STA100において設定されている送信電力に係るパラメタが特定される情報を有する信号の送信を制御する。例えば、制御部130は、定期的に、AP200宛ての送信電力に係るパラメタが格納されるパラメタ通知フレームをデータ処理部110に生成させる。そして、無線通信部120は、生成されるパラメタ通知フレームを送信する。
[APの機能]
本実施形態に係るAP200の機能は、検出感度を送信電力に読み替えると、第3の実施形態に係るAP200の機能と実質的に同一であるため説明を省略する。
<6−2.処理の流れ>
次に、図18を参照して、STA100のデータ伝送処理について説明する。図18は、本開示の第4の実施形態に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
STA100は、ステップS361〜S363の処理の実行後、データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS363/NO)、他の無線通信装置から送信電力に係るパラメタが受信されたかを判定する(ステップS364)。具体的には、制御部130は、AP200からパラメタ配布フレームが受信され、周辺の他のSTA100の送信電力値が取得されたかを判定する。
他の無線通信装置から送信電力に係るパラメタが受信されたと判定されると(ステップS364/YES)、STA100は、送信電力に係る受信パラメタが閾値未満であるかを判定する(ステップS365)。具体的には、制御部130は、他のSTA100の送信電力値が取得されたと判定されると、取得された送信電力値が閾値未満であるかを判定する。
送信電力に係る受信パラメタが閾値未満であると判定されると(ステップS365/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS366)。他方で、送信電力に係るパラメタが受信されていないと判定された場合(ステップS364/NO)、または送信電力に係る受信パラメタが閾値以上であると判定された場合(ステップS365/NO)、STA100は、RTSフレームの送信なしで、データフレームを送信する(ステップS368)。
<6−3.第4の実施形態のまとめ>
このように、本開示の第4の実施形態によれば、送信電力に係るパラメタは、無線通信装置100と異なる他の無線通信装置から受信されるパラメタを含む。検出感度の場合と同様に、他の無線通信装置の送信電力が変更されれば、無線通信装置間における送信電力の相対的な関係は変化する可能性がある。そこで、他の無線通信装置から受信される送信電力に係るパラメタに応じて第1の信号の送信が制御されることにより、送信電力の相対的な関係の変化に第1の信号の送信制御を適応させることができる。従って、通信衝突をより回避しやすくすることが可能となる。
また、無線通信装置100は、他の無線通信装置から受信される送信電力に係るパラメタが閾値未満である場合、第1の信号を送信する。このため、他の無線通信装置の送信電力が所定の程度未満である場合、すなわち無線通信装置100の送信電力が相対的に他の無線通信装置よりも所定の程度高い可能性がある場合にのみ第1の信号が送信されるようにすることができる。それにより、第1の信号の送信頻度の過剰な増加を抑制することが可能となる。
<6−4.変形例>
以上、本開示の第4の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例として、無線通信装置100は、自身の送信電力と他の無線通信装置の送信電力とに基づいて第1の信号の送信を制御してもよい。具体的には、制御部130は、無線通信装置100において設定される送信電力に係るパラメタと他の無線通信装置から受信される送信電力に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、第1の信号を送信する。さらに、図19を参照して、本変形例の処理について説明する。図19は、本実施形態の変形例に係るSTA100のデータ伝送処理の例を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
STA100は、ステップS371〜S373の処理の実行後、データ長が閾値未満であると判定されると(ステップS373/NO)、他のSTAから送信電力に係るパラメタが受信されたかを判定する(ステップS374)。
他のSTAから送信電力に係るパラメタが受信されたと判定されると(ステップS374/YES)、STA100は、設定パラメタと受信パラメタとの差分を取得する(ステップS375)。具体的には、制御部130は、他の無線通信装置から受信された送信電力値と、STA100において設定されている送信電力値と、の差分を算出する。
次に、STA100は、取得された差分が閾値以上であるかを判定する(ステップS376)。具体的には、制御部130は、算出された送信電力値の差分が閾値以上であるかを判定する。
他のSTAから送信電力に係るパラメタが受信されていないと判定された場合(ステップS374/NO)、または取得された差分が閾値未満であると判定された場合(ステップS376/NO)、STA100は、送信電力に係る設定パラメタが閾値以上であるかを判定する(ステップS377)。具体的には、制御部130は、算出された送信電力値の差分が閾値未満である場合は、さらにSTA100自身の送信電力値が閾値以上であるかを判定する。
取得された差分が閾値以上であると判定された場合(ステップS376/YES)、または送信電力に係る設定パラメタが閾値以上であると判定された場合(ステップS377/YES)、STA100は、RTSフレームを送信する(ステップS378)。他方で、送信電力に係る設定パラメタが閾値未満であると判定された場合(ステップS377/NO)、STA100は、RTSフレームの送信なしで、データフレームを送信する(ステップS380)。
このように、本実施形態の変形例によれば、無線通信装置100は、自身において設定される送信電力に係るパラメタと無線通信装置100と異なる他の無線通信装置から受信される送信電力に係るパラメタとに基づいて第1の信号を送信する。このため、無線通信装置100および他の無線通信装置の送信電力に係るパラメタの少なくとも一方が変化する場合においても送信電力の相対的な関係の変化を把握することができる。従って、送信電力の相対的な関係の変化に第1の信号の送信制御をより正確に適応させることが可能となる。
また、無線通信装置100は、自身において設定される送信電力に係るパラメタと他の無線通信装置から受信される送信電力に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、第1の信号を送信する。このため、送信電力に所定の程度以上の差が生じている場合にのみ、第1の信号が送信されるようにすることができる。従って、第1の信号の送信頻度を適正化することが可能となる。
<7.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、無線通信装置100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、無線通信装置100は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、無線通信装置100は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、無線通信装置200は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、無線通信装置200は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、無線通信装置200は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[7−1.第1の応用例]
図20は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図20の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図20に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図20に示したスマートフォン900において、図8を用いて説明したデータ処理部110、無線通信部120および制御部130は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。例えば、制御部130が検出感度または送信電力に係るパラメタに基づいて第1の信号をデータ処理部110および無線通信部120に送信させる。それにより、検出感度または送信電力に応じて送信可否が確認されるため、スマートフォン900と他の無線通信装置との間で検出感度または送信電力が異なる場合における通信衝突をより確実に回避することができる。従って、検出感度または送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[7−2.第2の応用例]
図21は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図21の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図21に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図21に示したカーナビゲーション装置920において、図8を用いて説明したデータ処理部110、無線通信部120および制御部130は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。例えば、制御部130が検出感度または送信電力に係るパラメタに基づいて第1の信号をデータ処理部110および無線通信部120に送信させる。それにより、検出感度または送信電力に応じて送信可否が確認されるため、カーナビゲーション装置920と他の無線通信装置との間で検出感度または送信電力が異なる場合における通信衝突をより確実に回避することができる。従って、検出感度または送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。
また、無線通信インタフェース933は、上述した無線通信装置200として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。その際、例えば、無線通信装置200は、ユーザが有する端末について検出感度または送信電力に係るパラメタを設定し、設定されるパラメタに基づいて第1の信号の送信を制御する。それにより、ユーザが有する端末が複数存在する場合で、端末間で検出感度または送信電力が異なるときであっても、通信衝突をより確実に回避することができる。従って、検出感度または送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
[7−3.第3の応用例]
図22は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図22に示した無線アクセスポイント950において、図8を用いて説明したデータ処理部210、無線通信部220および制御部230は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。例えば、制御部230は、ユーザが有する端末について検出感度または送信電力に係るパラメタを設定し、設定されるパラメタに基づいてデータ処理部210および無線通信部220を用いた第1の信号の送信を制御する。それにより、無線アクセスポイント950に接続される端末が複数存在する場合で、当該端末間で検出感度または送信電力が異なるときであっても、通信衝突をより確実に回避することができる。従って、検出感度または送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。
<8.むすび>
以上、本開示の第1の実施形態によれば、検出感度に応じて送信可否が確認されるため、無線通信装置間で検出感度が異なる場合における通信衝突をより確実に回避することができる。従って、検出感度がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。特に、検出感度が可変である場合には、無線通信リソースとしての空間利用率を高めつつ、通信衝突の回避についての確実性を高めることができる。
また、本開示の第2の実施形態によれば、送信電力に応じて送信可否が確認されるため、無線通信装置間で送信電力が異なる場合における通信衝突をより確実に回避することができる。従って、送信電力がそれぞれ異なる複数の無線通信装置が混在する状況において通信効率の低下を抑制することが可能となる。特に、送信電力が可変である場合には、無線通信リソースとしての空間利用率を高めつつ、通信衝突の回避についての確実性を高めることができる。
また、本開示の第3の実施形態によれば、他の無線通信装置から受信される検出感度に係るパラメタに応じて第1の信号の送信が制御されることにより、検出感度の相対的な関係の変化に第1の信号の送信制御を適応させることができる。従って、通信衝突をより回避しやすくすることが可能となる。
また、本開示の第4の実施形態によれば、他の無線通信装置から受信される送信電力に係るパラメタに応じて第1の信号の送信が制御されることにより、送信電力の相対的な関係の変化に第1の信号の送信制御を適応させることができる。従って、通信衝突をより回避しやすくすることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、送信電力に係るパラメタは、AP200から通知されるとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、送信電力に係るパラメタは、他のSTA100から送信される信号から把握されてもよい。例えば、STA100は、送信電力に係るパラメタが格納されるヘッダ(PHY(Physical Layer)ヘッダなど)を有するフレームを受信し、受信された当該フレームから送信電力に係るパラメタを取得する。
また、無線通信装置100は、周辺の装置の密度に応じて上述のパラメタに基づく第1の信号の送信制御を実行してもよい。例えば、無線通信装置100は、自身の周辺に他の無線通信装置が所定数存在する場合に、検出感度または送信電力に係るパラメタに基づくRTSフレームの送信制御をオンにする。これは、周辺に存在する装置が増加するほど、当該パラメタに基づく第1の信号の送信制御によりもたらされる効果が高まるからである。例えば、無線通信装置100を有する人が多数存在するスタジアムなどにおいて効果が助長される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的にまたは個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
また、無線通信装置100、200に内蔵されるハードウェアに上述した無線通信装置100、200の各機能構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムが記憶された記憶媒体も提供される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
検出感度または送信電力に係るパラメタを取得する取得部と、
取得される前記パラメタに基づいて送信可否の確認に係る第1の信号を送信する送信部と、
を備える無線通信装置。
(2)
前記パラメタは、前記無線通信装置において設定される前記パラメタを含む、
前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
前記送信部は、前記検出感度に係るパラメタが閾値以上である場合、前記第1の信号を送信する、
前記(2)に記載の無線通信装置。
(4)
前記送信部は、前記送信電力に係るパラメタが閾値以上である場合、前記第1の信号を送信する、
前記(2)または(3)に記載の無線通信装置。
(5)
前記パラメタは、前記無線通信装置と異なる他の無線通信装置から受信される前記パラメタを含む、
前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(6)
前記送信部は、前記他の無線通信装置から受信される前記検出感度に係るパラメタが閾値未満である場合、前記第1の信号を送信する、
前記(5)に記載の無線通信装置。
(7)
前記送信部は、前記他の無線通信装置から受信される前記送信電力に係るパラメタが閾値未満である場合、前記第1の信号を送信する、
前記(5)または(6)に記載の無線通信装置。
(8)
前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記パラメタと前記無線通信装置と異なる他の無線通信装置から受信される前記パラメタとに基づいて前記第1の信号を送信する、
前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(9)
前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記検出感度に係るパラメタと前記他の無線通信装置から受信される前記検出感度に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、前記第1の信号を送信する、
前記(8)に記載の無線通信装置。
(10)
前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記送信電力に係るパラメタと前記他の無線通信装置から受信される前記送信電力に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、前記第1の信号を送信する、
前記(8)または(9)に記載の無線通信装置。
(11)
前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記パラメタが特定される情報を有する信号を送信する、
前記(5)〜(10)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(12)
前記第1の信号の送信についての前記パラメタの閾値は、前記無線通信装置と異なる他の無線通信装置から受信される閾値を含む、
前記(2)〜(11)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(13)
前記送信部は、前記パラメタの変更に基づいて前記第1の信号を送信する、
前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(14)
前記パラメタの変更は、前記検出感度に係るパラメタおよび前記送信電力に係るパラメタの相関的な変更を含み、
前記送信部は、前記検出感度に係るパラメタまたは前記送信電力に係るパラメタについての複数の閾値に基づいて前記第1の信号を送信する、
前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(15)
前記検出感度に係るパラメタは、信号検出閾値およびエネルギー検出閾値の少なくとも一方を含む、
前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(16)
前記第1の信号は、RTS(Request To Send)フレームを含む、
前記(1)〜(15)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(17)
前記送信部は、送信されるデータの長さおよび前記パラメタに基づいて前記RTSフレームを送信する、
前記(16)に記載の無線通信装置。
(18)
プロセッサを用いて、
検出感度または送信電力に係るパラメタを取得することと、
取得される前記パラメタに基づいて送信可否の確認に係る第1の信号を送信することと、
を含む無線通信方法。
100、200 無線通信装置、STA
110、210 データ処理部
120、220 無線通信部
130、230 制御部
140、240 記憶部

Claims (15)

  1. データ伝送要求とともに提供されたデータを取得し、取得したデータのデータ長を算出するデータ処理部と、
    前記データ長が閾値未満であると判定された場合、自装置において設定されている検出感度または送信電力に係るパラメタを取得する取得部と、
    前記取得部により取得される前記検出感度または送信電力に係るパラメタが閾値以上であるかを判定する制御部と、
    前記データ長が閾値以上であると判定された場合、又は前記データ長が閾値未満であっても、前記制御部により前記検出感度または前記送信電力に係るパラメタが閾値以上であると判定された場合、送信可否の確認に係る第1の信号を送信する送信部と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記パラメタは、前記無線通信装置と異なる他の無線通信装置から受信される前記パラメタを含む、
    請求項に記載の無線通信装置。
  3. 前記送信部は、前記他の無線通信装置から受信される前記検出感度に係るパラメタが閾値未満である場合、前記第1の信号を送信する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  4. 前記送信部は、前記他の無線通信装置から受信される前記送信電力に係るパラメタが閾値未満である場合、前記第1の信号を送信する、
    請求項2又は3に記載の無線通信装置。
  5. 前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記パラメタと前記無線通信装置と異なる他の無線通信装置から受信される前記パラメタとに基づいて前記第1の信号を送信する、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  6. 前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記検出感度に係るパラメタと前記他の無線通信装置から受信される前記検出感度に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、前記第1の信号を送信する、
    請求項に記載の無線通信装置。
  7. 前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記送信電力に係るパラメタと前記他の無線通信装置から受信される前記送信電力に係るパラメタとの差が閾値以上である場合、前記第1の信号を送信する、
    請求項5又は6に記載の無線通信装置。
  8. 前記送信部は、前記無線通信装置において設定される前記パラメタが特定される情報を有する信号を送信する、
    請求項2から7のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  9. 前記第1の信号の送信についての前記パラメタの閾値は、前記無線通信装置と異なる他の無線通信装置から受信される閾値を含む、
    請求項1から8のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  10. 前記送信部は、前記パラメタの変更に基づいて前記第1の信号を送信する、
    請求項1から9のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  11. 前記パラメタの変更は、前記検出感度に係るパラメタおよび前記送信電力に係るパラメタの相関的な変更を含み、
    前記送信部は、前記検出感度に係るパラメタまたは前記送信電力に係るパラメタについての複数の閾値に基づいて前記第1の信号を送信する、
    請求項1から10のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  12. 前記検出感度に係るパラメタは、信号検出閾値およびエネルギー検出閾値の少なくとも一方を含む、
    請求項1から11のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  13. 前記第1の信号は、RTS(Request To Send)フレームを含む、
    請求項1から12のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  14. 前記送信部は、送信されるデータの長さおよび前記パラメタに基づいて前記RTSフレームを送信する、
    請求項13に記載の無線通信装置。
  15. プロセッサを用いて、
    データ伝送要求とともに提供されたデータを取得し、取得したデータのデータ長を算出することと、
    前記データ長が閾値未満であると判定された場合、自装置において設定されている検出感度または送信電力に係るパラメタを取得することと、
    前記検出感度または送信電力に係るパラメタが閾値以上であるかを判定することと、
    前記データ長が閾値以上であると判定された場合、又は前記データ長が閾値未満であっても、前記検出感度または前記送信電力に係るパラメタが閾値以上であると判定された場合、送信可否の確認に係る第1の信号を送信することと、
    を含む無線通信方法。
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