JP6697742B2 - 収納装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、キャビネット本体の上面に、壁面との間に貫通溝が形成されるようにカウンターを載置し、このカウンターの壁面側縁部に、貫通溝を塞ぐようにカバー部材を取り付けた構成とされたキャビネットが開示されている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、設置された収納装置に開口側において対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る収納装置1は、図1及び図3に示すように、後端側(収納奥行方向奥側)に配線用隙間6が形成されるように上板部11を設けた収納箱体10と、この収納箱体10の上板部11上に配された天板17と、を備えている。本実施形態では、収納間口方向(左右方向)に隣接して配される複数(図例では、2つ)のキャビネット本体を構成する収納箱体10,10を備えた構成としている。また、これら収納箱体10,10の上板部11,11の上面を一連状に覆うように載置される単一の天板17を備えた構成としている。また、収納装置1を、床2上に設置される床置型収納とし、背面を壁面3に当接させて設置される壁付型収納としている。なお、各収納箱体10,10は、互いに同様の構成とされているので、以下では、一方を例にとって説明する。
また、本実施形態では、棚板15を、その後端側に配線用隙間が形成されるように設けた構成としている。この棚板15は、上板部11と略同様、その後端面と背板部13の前面との間に配線用隙間が形成されるように設けられている。また、この棚板15の前端面を、上板部11、側板部12,12及び底板部14の前端面と略同一平面状となるように設けた構成としている。つまり、棚板15の前後方向に沿う寸法を、上板部11の前後方向に沿う寸法と略同寸法とし、側板部12,12及び底板部14の前後方向に沿う寸法よりも小としている。
また、このような差込接続器13aとしては、建物の壁体内等を通じて配設された各種電源コードや通信線等の配線が接続され、これらに応じて各種コンセントやモジュラー、端子等の接続部が設けられたマルチメディア型のものとしてもよい。また、背板部13に差込接続器13aを設けた態様に代えて、各種電源コードや通信線等の配線5を個別にまたは集約して収納箱体10外に引き出す配線挿通部を背板部13や側板部12に設けた構成としてもよい。例えば、壁面3に設けられた差込接続器に応じた位置となるように、背板部13に配線挿通部を設けたような態様等としてもよい。
なお、このような貫通孔やキャップ状の配線挿通部12aは、横並状に配される複数の収納箱体10,10の側板部12,12,12,12のうちの間口方向両外方側に配される側板部12,12には設けないようにしてもよい。また、図例のように、これら間口方向両外方側の側板部12,12の外方側に沿わせるようにエンドパネル19,19を設けた場合には、間口方向両外方側の側板部12,12にも貫通孔等を設けてもよい。
また、図例では、天板17に載置された電気機器4としてのテレビ(テレビジョン受像機)の配線5を配線用隙間6に挿通し、差込接続器13aに接続した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、天板17に載置された電気機器4と収納箱体10の収納空間に収納された電気機器とを接続する配線を配線用隙間6に挿通した構成等でもよい。
また、図1に示すように、天板17を、前端面が上板部11の前端面よりも前方に位置するように配した構成としている。つまり、この天板17の前端部を、上板部11の前端面よりも前方側に突出させた構成としている。
また、この天板17を、後端面が上板部11の後端面よりも前方に位置するように配した構成としている。つまり、上板部11の後端部を、天板17の後端面よりも後方側に突出させた構成としている。これにより、上板部11の後端部の上面と天板17の後端面とによって上方側及び後方側に向けて開口する凹段状の段差部18が天板17の後端側に形成されている。この段差部18は、当該収納装置1の間口方向の全体に亘って設けられたものでもよい。
本実施形態では、照明受部22を、図2に示すように、天板17の後端面に沿うように設けられ後端面を覆う覆片部23と、覆片部23の下端部から上板部11の上面に沿うように後方側に向けて延出し、かつ照明装置20が載置される延出片部24と、を備えた構成としている。また、本実施形態では、カバー部26と照明受部22とを別体とし、カバー部26を、照明受部22に着脱自在に取り付けた構成としている。
また、本実施形態では、この照明装置20を、その上面が天板17の上面以下の高さに位置する構成としている。つまり、照明装置20の上下方向に沿う寸法とこの照明装置20が載置された延出片部24の上下方向に沿う寸法(厚さ寸法)とを足し合わせた寸法を、段差部18の段差寸法となる天板17の厚さ寸法以下としている。図例では、照明装置20を配した状態で、その上面が天板17の上面よりも僅かに下方側に位置する構成としている。
また、照明装置20内には、光源を有した照明本体部が設けられている。この照明装置20内に設けられる照明本体部としては、どのようなものでもよいが、例えば、発光素子としてのLED(発光ダイオード)を光源としたものでもよい。この場合は、例えば、光源からの光を導光し、側周面部から出射する棒状導光体を備えたものとしてもよい。また、照明本体部としては、収納間口方向に沿って長尺とされた略帯板状の基板に、複数の光源としてのLED等を長手方向に沿って間隔を空けて設けた構成とされたものでもよい。また、照明本体部の光源としては、LED等の発光素子に限られず、蛍光管等でもよい。
また、この照明装置20のON/OFFや調光等をするための操作部等を、当該収納装置1の適所に設けたり、または、無線式(ワイヤレス式)の操作部を設けたりしてもよい。
また、当該収納装置1の上面側の後端側に、単一の照明装置20を設けた態様に代えて、収納間口方向に間隔を空けてまたは隣接させて複数の照明装置20を設けた構成としてもよい。
この照明受部22の覆片部23は、前後方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされ、厚さ寸法が天板17の厚さ寸法よりも小とされている。この覆片部23は、天板17の後端面を全面に亘って覆い得るように上下方向に沿う幅寸法が天板17の厚さ寸法に応じた寸法とされている。また、この覆片部23の上端部には、前方に向けて突出し、天板17の後端部上面を覆うように後端上縁部に引っ掛けられる突片部が設けられている。また、図例では、この覆片部23の上下方向(幅方向)途中部位に、後方側に向けて開口するように長手方向に延びる溝を設けた例を示している。この溝を、ねじ等の止具の目印溝とし、覆片部23を止具によって天板17の後端部に取り付けるようにしてもよい。また、このような溝に代えて、または加えて、覆片部23に、長手方向に間隔を空けて複数の止具挿通孔を設けた構成としてもよい。
また、この延出片部24に、照明装置20を取り付けるねじ等の止具の雌ねじ部や挿通孔を設けた構成としてもよい。
なお、照明受部22は、全長に亘って一様な断面形状となるように、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料等によって一体的に形成されたものでもよい。
このカバー部26の前後方向に沿う幅寸法は、カバー部26の後端部が配線用隙間6の奥側を区画する背板部13の前面と前後方向で略一致する位置または背板部13の前面よりも後方側となるように適宜の寸法としてもよい。図例では、カバー部26を、その後端部が背板部13の背面(後面)よりも後方側に位置する構成とした例を示している。
また、図例では、カバー部26の後端部に、上面が後端側に向かうに従い下るように傾斜する突湾曲面状の傾斜面となるように、下方側に向けて屈曲する屈曲部を設けた例を示している。
また、このカバー部26は、背板部13の上端部との間及び壁面3との間に空気の流通が可能な隙間が形成されるように設けられている。なお、このような態様に代えて、カバー部26の後端部が背板部13または壁面3に当接される構成としてもよい。
つまり、照明受部22の後端部に配線用隙間6を覆うように設けられたカバー部26を備えた構成としている。従って、収納箱体10の上板部11の後端側に設けられる配線用隙間6に、天板17に載置される電気機器4の余長の配線5を見栄え良く納めることができ、また、配線用隙間6をカバー部26によって覆うことができる。
また、このカバー部26が後端部に設けられ、天板17後端側の上板部11との段差部18に位置するように配された照明受部22に、上方側に向けて照射する照明装置20を取り付けた構成としている。従って、照明装置20を点灯すれば、その照明光によってカバー部26を目立ち難くすることができる。また、本実施形態のように、当該収納装置1を、壁面3に沿わせるように設置した場合には、この照明装置20によって天板17後端側の壁面3を間接照明的に照らすことができる。また、照明受部22を天板17と上板部11との段差部18に位置するように設けた構成としているので、この照明受部22に取り付けられた照明装置20の天板17に対する上方側への突出量を抑制することができる。
また、本実施形態では、照明受部22に対してスライド自在に複数のカバー部26,26,26を保持させた構成としている。従って、これらカバー部26,26,26をスライドさせることで、上述のように収納間口方向における配線挿通部7の位置を変更することができる。なお、このようにカバー部26を、照明受部22に対して着脱自在としたり、スライド自在とした態様に代えて、照明受部22に固定的に設けた態様としてもよい。さらには、カバー部26と照明受部22とが一体的に設けられたものでもよい。
6 配線用隙間
10 収納箱体
11 上板部
17 天板
18 段差部
20 照明装置
22 照明受部
23 覆片部
24 延出片部
26 カバー部
Claims (4)
- 後端側に配線用隙間が形成されるように上板部を設けた収納箱体と、
この収納箱体の上板部上に、後端面が該上板部の後端面よりも前方に位置するように配された天板と、
前記天板の後端側の前記上板部との段差部に位置するように配され、上方側に向けて照射する照明装置が取り付けられた照明受部と、
前記配線用隙間を覆うように該照明受部の後端部に設けられたカバー部と、
を備えていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1において、
前記照明装置は、その上面が前記天板の上面以下の高さに位置する構成とされていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1または2において、
前記照明受部は、前記天板の後端面に沿うように設けられ該後端面を覆う覆片部と、該覆片部の下端部から前記上板部の上面に沿うように後方側に向けて延出し、かつ前記照明装置が載置される延出片部と、を備えていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記カバー部は、前記照明受部とは別体とされ、該照明受部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする収納装置。
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