JP6696085B2 - リップシール - Google Patents

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Description

本発明は、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するリップシールに関する。
相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するリップシールにおいては、軸表面に対して摺動するシールリップが設けられている。このようなリップシールにおいて、シールリップ先端を波形状にしたり、リップの腰部に対して硬度の低い部位を周方向に間隔を空けて複数設けたりすることで、リップ先端の軸表面に対する摺動幅を周方向に波形状に変化させる技術が知られている。このような技術によれば、リップ先端に潤滑膜(密封対象流体による膜)が形成され易くなり、摺動性が高められる。
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、経時的にリップ先端の摺動摩耗が進むにつれて、リップ先端の軸表面に対する摺動幅が初期の状態から変わっていき易く、リップ先端に潤滑膜が十分形成されなくなってしまうおそれがある。
特開平11−159629号公報 特開2008−115968号公報
本発明の目的は、シールリップのリップ先端の摺動摩耗が進んでも、リップ先端に長期に亘って安定的に潤滑膜を形成させることが可能なリップシールを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明のリップシールは、
相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するリップシールであって、前記軸表面に対して摺動するシールリップを備えるリップシールにおいて、
前記シールリップの外周面側には、ガータースプリングが装着される環状の装着溝が設けられると共に、
前記装着溝の溝底には、径方向の外側に向かって突出し、前記ガータースプリングに締付けられる突出部が周方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ガータースプリングの緊迫力が密封対象流体の圧力による緊迫力よりも大きい場合、シールリップは、突出部が設けられている部位においては、ガータースプリングによって締め付けられ、突出部が設けられていない部位においては、ガータースプリングにより締め付けられない。従って、ガータースプリングによってシールリップを径方向内側に締付ける力が周方向で異なる。或いは、ガータースプリングの緊迫力が密封対象流体の圧力による緊迫力よりも小さい場合、突出部が設けられている部位においては、流体の圧力を受ける箇所が小さく、突出部が設けられていない部位においては、流体の圧力を受ける箇所が突出部が設けられている部位よりも大きい。従って、ガータースプリングによってシールリップを径方向内側に締め付ける力が周方向で異なる。これにより、シールリップのリップ先端の軸表面に対する摺動幅は周方向で異なる。そして、突出部は周
方向に間隔を空けて複数設けられているため、リップ先端の軸表面に対する摺動幅は、周方向に波形状に変化するように構成される。従って、リップ先端に潤滑膜(密封対象流体等による膜)を形成させ易くなり、摺動性を高めることができる。そして、本発明においては、経時的にリップ先端の摺動摩耗が進んでも、各突出部が摺動してしまう訳ではない。そのため、リップ先端の軸表面に対する摺動幅が、周方向に波形状に変化する状態を、長期に亘って安定的に維持させることができる。
複数設けられた前記突出部先端面の周方向の距離は、いずれも前記ガータースプリングにおける1ピッチよりも長いとよい。
これにより、各突出部は、いずれもガータースプリングによって、より確実に締め付けられる。
複数の前記突出部の形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されているとよい。
これにより、リップ先端に形成される潤滑膜の状態を、周方向全域に亘って、同様な状態にすることができる。
複数の前記突出部において、隣り合う突出部の各先端面の間にできる各凹部の表面の全域と前記ガータースプリングとの間には、いずれも隙間が形成されているとよい。
これにより、隣り合う突出部の先端面の間にできる凹部が、ガータースプリングにより締め付けられることが抑制される。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、シールリップのリップ先端の摺動摩耗が進んでも、リップ先端に長期に亘って安定的に潤滑膜を形成させることができる。
図1は本発明の実施例に係る船尾管シール装置の模式的断面図である。 図2は本発明の実施例に係るリップシールの模式的断面図である。 図3は本発明の実施例に係るリップシールの使用時の状態を示す模式的断面図である。 図4は本発明の実施例に係るリップシールの模式的断面図である。 図5は本発明の変形例1に係るリップシールの模式的断面図である。 図6は本発明の変形例2に係るリップシールの模式的断面図である。 図7は本発明の変形例3に係るリップシールの模式的断面図である。 図8は本発明の変形例4に係るリップシールの模式的断面図である。 図9は本発明の変形例5に係るリップシールの模式的断面図である。 図10は本発明の実施例に係るリップシールの模式的拡大断面図である。 図11は本発明の変形例6に係るリップシールの模式的拡大断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではない。なお、以下の実施例においては、リップシールを船尾管に取付けた場合を例にして説明する。ただし、本発明に係るリップシールは、船尾管に限らず、各種装置に適用可能である。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係るリップシールについて説明する。
<船尾管シール装置の全体構成>
図1を参照して、本発明の実施例に係る船尾管シール装置の全体構成について説明する。図1は、船尾管に対して本発明の実施例に係るリップシールが適用される船尾管シール装置が取り付けられている付近の構造を示す模式的断面図である。
船尾管シール装置100は、プロペラ軸210の外周に設けられたライナ220と、船尾管300との間の環状隙間を封止するために設けられる。なお、ライナ220が取り付けられたプロペラ軸210が本発明における軸に相当し、ライナ220の表面が本発明における軸表面に相当する。プロペラ軸210にはプロペラ230が取り付けられている。ライナ220は円筒状の部材で構成されており、ボルトBによってプロペラ230に固定され、プロペラ軸210の外周を覆っている。プロペラ230の内周側には環状の切り欠き231が設けられており、この切り欠き231にシールリング240が装着されている。このシールリング240によって、プロペラ軸210とライナ220との間に海水等が浸入してしまうことが抑制される。
また、プロペラ軸210は軸受(滑り軸受)250によって軸支されている。本実施例においては、潤滑液として環境性に優れた水を用いており、この軸受250はゴム材又は樹脂材からなる。
そして、船尾管シール装置100は、環状のケース110と、ライナ220の外周面に摺動自在に設けられる複数(ここでは4つ)のゴム状弾性体製のリップシール120とから構成される。
ケース110は、金属製のフランジリング111と、複数(ここでは3つ)の金属製の中間リング112,113,114と、金属製のカバーリング115とから構成される。これらの金属製のリングは、不図示のボルトにより組み合わされている。そして、これらのリング間にそれぞれリップシール120の外周側が締め付けられて固定されている。
<リップシール>
特に、図2〜図4を参照して、本実施例に係るリップシール120について、より詳細に説明する。リップシール120は環状の部材で構成されており、説明の便宜上、その中心軸線を「中心軸線」と称し、中心軸線方向において、図1,2,3中、右側を「一方側」、左側を「他方側」と称する。なお、リップシール120の使用時においては、リップシール120の中心軸線と軸(ライナ220が取り付けられたプロペラ軸210)の中心軸線は一致するように設計されている。
図2は本発明の実施例に係るリップシールの模式的断面図である。なお、図2は、環状のリップシールを、中心軸線を含む面で切断した断面図である。ただし、説明の便宜上、図中、上部に示す断面図と下部に示す断面図とで、切断面の位相をずらしている。具体的には、図4中のリップシールをBBの位置で切断した断面に相当する。図3は本発明の実施例に係るリップシールの使用時の状態を示す模式的断面図である。この図3においても、リップシールについては、リップシールを、中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。また、説明の便宜上、図中、上部に示すリップシールの断面図と下部に示すリッ
プシールの断面図とで、切断面の位相をずらしている。具体的には、図4中のリップシールをBBの位置で切断した断面に相当する。なお、図3においては、図1に示す中間リング113と中間リング114によって固定されたリップシール120を示している。図4は本発明の実施例に係るリップシールの模式的断面図である。この図4は、リップシールを中心軸線に対して垂直な面で切断した断面図であり、図2において、AAの位置で切断した断面図に相当する。
リップシール120は、相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するために用いられる。上述した船尾管シール装置100に適用される場合には、リップシール120は、ライナ220が取り付けられたプロペラ軸210(回転する軸)とハウジングとしてのケース110との間の環状隙間を封止するために用いられる。
そして、リップシール120は、ケース110(より具体的にはケース110を構成する中間リング)により固定される環状の被固定部121と、被固定部121から径方向内側に伸びる環状の屈曲部122と、屈曲部122の先端に設けられるシールリップ123とから構成される。屈曲部122は、被固定部121の内周面から一方側に向かって縮径する第1縮径部122aと、第1縮径部122aの先端から他方側に向かって縮径する第2縮径部122bとから構成される。この第2縮径部122bの先端にシールリップ123が設けられている。なお、第1縮径部122aにおける一方側の面は中間リングによって支えられる(図3参照)。
シールリップ123は、リップ内周端から他方側に向かって拡径する第1テーパ面123aと、リップ内周端から一方側に向かって拡径する第2テーパ面123bとを備えている。これら第1テーパ面123aと第2テーパ面123bとの交わる部分がリップ内周端に相当する。また、シールリップ123の外周面側には、ガータースプリング130が装着される環状の装着溝124が設けられている。
そして、この装着溝124の溝底には、径方向の外側に向かって突出し、ガータースプリング130に締付けられる突出部124aが周方向に間隔を空けて複数設けられている。これら複数設けられた突出部124aの先端面の周方向の距離Wは、いずれもガータースプリング130における1ピッチPよりも長くなるように設計されている。ここで、ガータースプリング130における1ピッチとは、巻部の線間の中心から中心の間隔を意味する(図4参照)。本実施例においては、複数の突出部124aの形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されている。また、複数の突出部124aにおいて、隣り合う突出部124aの各先端面の間にできる各凹部124bの表面の全域とガータースプリング130との間には、いずれも隙間が形成されている。
また、これら複数の突出部124aと、隣り合う突出部124aの間にそれぞれ形成される凹部124bの形成方法については、様々な方法を採用し得る。例えば、肉厚が一様なシールリップ123を有するリップシール120を金型で成形した後に、凹部124bに相当する部分を切削加工によって形成することで、複数の突出部124a及び凹部124bを設けることができる。また、複数の突出部124a及び凹部124bを金型成形によって設けることもできる。この場合、図2,3に示すように、リップシール120の中心軸線を含む断面で見た場合に、突出部124aにおける曲率半径に対して凹部124bにおける曲率半径を大きくする構成を採用することで、金型の設計が容易となる。例えば、後者の曲率半径を前者の曲率半径の1.01倍以上2.00倍以下に設定するとよい。また、凹部124bの1つ当たりの周方向の長さは、シールリップ123の内周面側の全周に対して、0.01倍以上0.25倍以下に設定するとよい。更に、図4に示す例においては、突出部124a及び凹部124bが8か所設けられる場合を例に示しているが、これらの数は限定されるものではない。これらは、例えば、2〜32個の範囲で設けると
好適である。
<本実施例に係るリップシールの優れた点>
本実施例に係るリップシール120によれば、ガータースプリング130が装着される環状の装着溝124の溝底に、複数の突出部124aが設けられている。これにより、ガータースプリング130の緊迫力が密封対象流体の圧力(水圧)による緊迫力よりも大きい場合、シールリップ123は、突出部124aが設けられている部位においては、ガータースプリング130によって締め付けられ、突出部124aが設けられていない部位においては、ガータースプリング130により締め付けられない。従って、ガータースプリング130によってシールリップ123を径方向内側に締付ける力が周方向で異なる。或いは、ガータースプリング130の緊迫力よりも水圧による緊迫力の方が大きい場合、突出部124aが設けられている部位よりも、突出部124aが設けられていない部位の方が周方向において面積が大きく水圧による影響を強く受ける。従って、シールリップ123を径方向内側に締付ける力が周方向で異なる。これにより、シールリップ123のリップ先端の軸表面に対する摺動幅は周方向で異なる。
そして、突出部124aは周方向に間隔を空けて複数設けられているため、リップ先端の軸表面(ライナ220の表面)に対する摺動幅は、周方向に波形状に変化するように構成される。図3の軸220の表面には、ガータースプリング130の緊迫力よりも水圧による緊迫力の方が大きい場合におけるリップ先端の摺動領域Sを示している。従って、リップ先端に潤滑膜(密封対象流体等による膜)を形成させ易くなり、摺動性を高めることができる。つまり、摺動幅が狭い部分に存在する流体が、軸の回転に伴い周方向に移動し、摺動幅の広い部分の摺動部に引き込まれるため、潤滑膜が形成され易くなる。なお、船尾管シール装置の場合、リップシール120により封止する対象流体は、海水、真水、潤滑油等である。従って、潤滑膜は、これらのいずれかの流体により構成される膜である。
また、本実施例に係るリップシール120においては、経時的にシールリップ123のリップ先端の摺動摩耗が進んでも、各突出部124aが摺動してしまう訳ではない。そのため、リップ先端の軸表面に対する摺動幅が、周方向に波形状に変化する状態を、長期に亘って安定的に維持させることができる。従って、シールリップ123のリップ先端の摺動摩耗が進んでも、リップ先端に長期に亘って安定的に潤滑膜を形成させることができる。また、本実施例においては、複数設けられた突出部124aの先端面の周方向の距離Wは、いずれもガータースプリング130における1ピッチPよりも長くなるように構成されている。これにより、各突出部124aは、いずれもガータースプリング130によって、より確実に締め付けられる。
また、本実施例においては、複数の突出部124aの形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されている。これにより、シールリップ123のリップ先端に形成される潤滑膜の状態を、周方向全域に亘って、同様な状態にすることができる。
更に、本実施例においては、複数の突出部124aにおいて、隣り合う突出部124aの各先端面の間にできる各凹部124bの表面の全域とガータースプリング130との間に、いずれも隙間が形成されるように構成されている。従って、隣り合う突出部124aの先端面の間にできる凹部124bが、ガータースプリング130により締め付けられることが抑制される。
ここで、本実施例に示す突出部124aと凹部124bについては、中心軸線に垂直な断面の形状が略台形形状である(図4参照)。しかしながら、本発明における突出部と凹部の形状については、特に限定されるものではなく、様々な形状を採用し得る。以下に、いくつかの具体例を説明する。
(突出部と凹部の形状についての具体例(変形例))
図5〜図9には、突出部と凹部の形状についての具体例(変形例1〜5)が示されている。これらの図は、いずれもリップシールの模式的断面図であり、リップシールを中心軸線に対して垂直な面で切断した断面図である。また、これらの図は、図4の場合と同様に、図2において、AAの位置で切断した断面図に相当する。
図5に示す変形例1においては、突出部124a1と凹部124b1の形状(中心軸線に垂直な断面の形状)が略長方形となっている。本変形例においても、複数設けられた突出部124a1の先端面の周方向の距離は、いずれもガータースプリング130における1ピッチよりも長くなるように構成されている。また、本変形例においても、複数の突出部124a1の形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されている。更に、本変形例においても、複数の突出部124a1において、隣り合う突出部124a1の各先端面の間にできる各凹部124b1の表面の全域とガータースプリング130との間に、いずれも隙間が形成されるように構成されている。以上の構成により、本変形例においても、上記実施例の場合と同様の効果を得ることができる。
図6に示す変形例2においては、突出部124a2の形状(中心軸線に垂直な断面の形状)が略半円形となっている。本変形例においては、突出部124a2の先端の湾曲面の曲率半径を大きくすることによって、各突出部124a2が、いずれもガータースプリング130によって、より確実に締め付けられるように構成されている。また、本変形例においても、複数の突出部124a2の形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されている。更に、本変形例においても、複数の突出部124a2において、隣り合う突出部124a2の各先端面の間にできる各凹部124b2の表面の全域とガータースプリング130との間に、いずれも隙間が形成されるように構成されている。以上の構成により、本変形例においても、上記実施例の場合と同様の効果を得ることができる。
図7に示す変形例3においては、凹部124b3の形状(中心軸線に垂直な断面の形状)が略半円形となっており、突出部124a3の先端は尖った形状となっている。また、本変形例においても、複数の突出部124a3の形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されている。以上の構成により、本変形例においても、上記実施例の場合と同様の効果を得ることができる。なお、本変形例の場合には、複数の突出部124a3について、ガータースプリング130によって締め付けられない突出部124a3が発生する可能性もある。また、これに伴い、凹部124b3の一部がガータースプリング130によって締め付けられる可能性もある。従って、所望の摺動幅が得られない部位が存在し得るが、部分的であるので、大きな影響はない。
図8に示す変形例4においては、凹部124b4の形状(中心軸線に垂直な断面の形状)が略台形となっており、突出部124a4の先端は尖った形状となっている。また、本変形例においても、複数の突出部124a4の形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されている。以上の構成により、本変形例においても、上記実施例の場合と同様の効果を得ることができる。なお、本変形例の場合には、複数の突出部124a4について、ガータースプリング130によって締め付けられない突出部124a4が発生する可能性もある。また、これに伴い、凹部124b4の一部がガータースプリング130によって締め付けられる可能性もある。従って、所望の摺動幅が得られない部位が存在し得るが、部分的であるので、大きな影響はない。
図9に示す変形例5においては、装着溝底表面の形状(中心軸線に垂直な断面の形状)が多角形(具体的には、正16角形)となっており、突出部124a5の先端は尖った形状となっている。また、本変形例においても、複数の突出部124a5の形状及び寸法は
同一であり、周方向に等間隔に配置されている。以上の構成により、本変形例においても、上記実施例の場合と同様の効果を得ることができる。なお、本変形例の場合には、複数の突出部124a5について、ガータースプリング130によって締め付けられない突出部124a5が発生する可能性もある。また、これに伴い、凹部124b5の一部がガータースプリング130によって締め付けられる可能性もある。従って、所望の摺動幅が得られない部位が存在し得るが、部分的であるので、大きな影響はない。
(装着溝における中心軸線を含む面で切断した断面の形状)
図10には本発明の実施例に係るリップシールの模式的拡大断面図を示している。なお、図10においては、リップシールを、中心軸線を含む面で切断した断面図を示している。上述した装着溝124の溝底(つまり、突出部124aの表面と凹部124bの表面)の形状(中心軸線を含む面で切断した断面の形状)は、円弧状となっている。しかしながら、当該形状は円弧状に限られることはない。例えば、図11に示す変形例6のように、当該形状を直線状にすることもできる。
100 船尾管シール装置
110 ケース
111 フランジリング
112,113,114 中間リング
115 カバーリング
120 リップシール
121 被固定部
122 屈曲部
122a 第1縮径部
122b 第2縮径部
123 シールリップ
123a 第1テーパ面
123b 第2テーパ面
124 装着溝
124a,124a1,124a2,124a3,124a4,124a5 突出部
124b,124b1,124b2,124b3,124b4,124b5 凹部
130 ガータースプリング
210 プロペラ軸
220 ライナ
230 プロペラ
240 シールリング
250 軸受
300 船尾管

Claims (4)

  1. 相対的に回転する軸とハウジングとの間の環状隙間を封止するリップシールであって、前記軸表面に対して摺動するシールリップを備えるリップシールにおいて、
    前記シールリップの外周面側には、ガータースプリングが装着される環状の装着溝が設けられると共に、
    前記装着溝の溝底には、径方向の外側に向かって突出し、前記ガータースプリングに締付けられる突出部が周方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とするリップシール。
  2. 複数設けられた前記突出部先端面の周方向の距離は、いずれも前記ガータースプリングにおける1ピッチよりも長いことを特徴とする請求項1に記載のリップシール。
  3. 複数の前記突出部の形状及び寸法は同一であり、周方向に等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリップシール。
  4. 複数の前記突出部において、隣り合う突出部の各先端面の間にできる各凹部の表面の全域と前記ガータースプリングとの間には、いずれも隙間が形成されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載のリップシール。
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