JP6694951B2 - 火花ギャップ装置 - Google Patents

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Description

火花ギャップでは、電圧が二つの電極の間でフラッシュオーバ電圧にまで上昇すると、すぐに二つの電極が短絡し、この二つの電極の間の放電空間に火花を生じる。誘発された火花ギャップでは、点火機構が火花の発生を誘発する。
放電空間は、例えばセラミック製の貫通する中空円筒状の構造体と、構造体の両端部に配置されチャンバを構成する二つの電極とによって形成することができる。
特に誘発された、火花ギャップの機能および適用のためには、そのスイッチング特性が、火花ギャップの新しい状態で信頼性が高いだけではなく、耐用期間中ずっと、安定し、かつ信頼できることが望ましい。
望ましくは、耐用期間中、自己破壊電圧(自己破壊電圧の代わりに英語表記の「self breakdown voltage」の頭文字であるSBVと略記)の安定性に加えて、「非点火」とも称される点火失敗と、「前点火」とも称される誘発された火花ギャップによる複数回の点火である早期点火とを、確実に抑制する。
早期点火は、その点火中、二つの電極から分離された金属による構造体への蒸着を促進させることができる。これにより、二つの電極の間の絶縁が、火花ギャップの経年に伴って減少してゆき、早期点火が促進するようになる。この記載された発明により、装置の耐用期間内であっても、望ましくない早期点火の大幅な削減を達成させる。
誘発された火花ギャップにおいて、長い耐用期間を得ると同時に不良率の低い早期点火を得るために、これまで早期点火が引き起こす構造体への蒸着に対抗する様々な措置が提案されている。例えば、電極間の主放電ギャップを後部空間内に移動させることは、後部空間における対向電極の周囲の空間を過度に気化しないように主電極の一方の面に向かって主放電ギャップの配置をすること、または、主電極の周りにくまなくセラミック構造体本体を密接して複数の後部空間を遮蔽することにより、構造体本体を気化できなくする。
本発明による火花ギャップは、請求項1の特徴によってこの問題を解決する火花ギャップ装置であって、
火花ギャップの主軸を囲む絶縁材料製の中空体と、
形成されたチャンバの内部に放電空間が画成されるように、中空体の両端部の領域に配置された二つの電極と、
を備え、
チャンバが両端部の少なくとも一つの端部において中空体の内壁より半径方向外側に突出するように、中空体の内壁に凹部が設けられている。
中空体は、好ましくは、任意の円形で実質的に管状の部品本体であり、断面は、その直径が、中空体の長さよりも大きくても良い。中空体の両方の開放端部は、両端部である。両端部間のその側面は、軸方向にのみ延びている必要はなく、少なくとも一つの内側の円周である凹部を有することも、さらに重要である。凹部は、中空体に伴って実質的に半径方向に延び、かつ、中空体を軸方向に延びる領域に実質的に垂直な段であってもよい。後者には、中空体の内部断面変化、および/または、中空体の内壁の厚みの変化が伴う。他には、例えば、角を取って丸く滑らかにした凹部の断面が考えられる。
二つの電極は、中空体の両端面領域に配置された電気導体である。これにより、二つの電極と中空円筒の壁とは、放電空間であるチャンバを形成する。装置の長手方向軸は、二つの電極の間に延びており、回転対称軸の装置では、装置の対称軸、または、少なくともいくつかの構成要素である。二つの電極は、気密に中空体に取り付けられることが好ましい。この二つ電極の取り付けは、二つの電極が中空体の内殻に触れることなく、中空体の両端面上に取り付けられてもよい。あるいは、二つの電極が、中空体の内側の表面領域に触れるように取り付けられてもよい。これにかかわらず、チャンバは、二つの電極と中空体との間の接触領域において、半径方向に拡張される。
チャンバの一方または両方の端部に沿った中空筒における凹部は、主電極間隙におけるアーク放電の金属蒸着によって到達することができない領域を作り出す。凹部の半径方向または実質的に半径方向に延びる部分は、蒸着を免れる。これにより、耐用期間が長くなっても、二つの電極の間の絶縁を、中空体の内部の表面に沿って残すことができる。
凹部は、早期点火を防止する。凹部の適切な寸法設定によって、多くの累積したパルス数であっても、中空体の他の領域に凝縮が良好に行われる火花ギャップの機能は、信頼性が保たれ、早期点火を防止することができる。これにより、耐用期間を延長した誘発された火花ギャップを生成することが可能になる。
中空体は、両端部に凹部を有することが好ましく、これにより蒸着の可能性があるにもかかわらず、中空体と二つの電極との間の両方の移行部には、絶縁障壁が存在する。
これらの二つの電極の間の絶縁は、主放電の金属蒸発に由来する凝縮導電層によって覆われた瞬間すぐに、複数の凹部の間に沿って水平に配置された中空体の内壁に、いわゆる「浮遊電位」を生じさせる。この電位は、主電極には提供されないが、主電極間の中心電位、すなわち約0ボルトまたは自己破壊電圧の半分の電位である。
二つ電極はそれぞれ、例えば、棒形状、筒形状、またはドーム形状をしたチャンバ内部に突出した領域を有することができる。このような二つの電極によって、一方では、火花のフラッシュオーバの所望の経路を二つの電極の端部の間の領域に向けることができるが、他方では、中空体の中央領域中に蒸着が生じる。ただし、蒸着は中空体の外側領域では減少する。最後に述べる効果は、チャンバの内部に突出した領域が、中空体の内壁に平行に延びる端面領域を有する場合には、補強することができる。
一の実施の形態では、凹部を備える端部からチャンバ内部に突出する領域は、凹部の無い端部からチャンバ内部に突出した領域よりも、さらにチャンバ内部に向かって広がる。この非対称性は、凹部の領域における蒸発を減少させる。
以下の寸法は、両側に凹部を有する火花ギャップ装置において好ましい。二つの電極の主距離dと、中空体の内壁とチャンバ内部に突出する領域との間の距離aとの比は、好ましくはd/a=1.5・・・2である。主距離dは、二つの電極の間の最短距離であり、これは通常、チャンバ内に突出する領域の両端部の間に生じる。上記の比率によって、中空体壁への接続が、最適に主放電から切り離される。しかし、凹部を有する後方のチャンバ領域が、主放電ギャップに由来する金属蒸着から十分大きく離されている場合には、比d/aのための大きな値、すなわち、d/a>2の値も選ぶことができる。これは、例えば、細長いチャンバによって達成することができる。
一方の端部にある凹部では、二つの電極の主間隔dと、中空体の内壁およびチャンバ内部に突出する領域の間の距離aとの比は、0.75以上、好ましくは0.75と1との間である。
中空体の内壁およびチャンバ内部に突出する電極の領域の間の距理aと、段の軸方向の長さbとは、好ましくは同じ、または、ほぼ同じ:a≒bである。この寸法決めでは、中空体の内壁と中空体の端部(金属化縁部)との間の放電も起こりえない。このため、中空体壁を介するいかなる放電も防止される。
好ましくは、凹部は、中空体の壁の厚みの最大20%に達する半径方向の深さsを有し、このため中空体材料、好ましくはセラミックの強度は、破壊と剪断に対する耐久力が、減少していないか、わずかに減少している。
チャンバの高さと、チャンバの中空体の内殻に沿う沿面距離との比は、好ましくは、0.8以上であり、このため、段部には十分な絶縁性が提供される。沿面距離は、中空体の内殻に沿った二つの電極の間の潜在的な表面漏れ電流を取得することができる最短距離である。
一の実施の形態では、中空体は、凹部の形成をするために、少なくとも1つの端部にある窪みを有する中空円筒である。二つの電極は、チャンバ内部に突出するピン形状またはドーム形状の領域を有する。二つの電極は、固定用フランジを有する。これらの固定用フランジは、電極を中空筒の両端部上に固定するために半径方向に延びる領域である。
本発明を以下に、図面を参照して説明する。
火花ギャップの一実施の形態の概略断面図を示す。 火花ギャップの別の実施の形態の概略断面図を示す。 火花ギャップの別の実施の形態の概略断面図を示す。 火花ギャップの別の実施の形態の概略断面図を示す。 火花ギャップのさらに別の実施の形態の概略断面図を示す。
図1に、火花ギャップ装置、略して火花ギャップの一の実施の形態の概略断面図を示す。火花ギャップは、絶縁材料製の中空円筒として構成され、部品本体として機能する中空体1を含む。この実施の形態では、中空体1はセラミック製である。中空体1は、両端部に段を形成した複数の凹部5を予め設けた内壁3を有する。複数の凹部5は、中空体1の内壁3内へ向かった半径方向の切り込みであり、中空体1の内側の断面の拡大および壁の厚みの減少を伴う。両端面、すなわち上面と下面である両端面の間の内側に延びる中空体の領域を、以下では、内殻とする。複数の凹部5の間の内殻の部分は、以下では、内壁3と称する。
凹部5は、半径方向領域7と、半径方向領域7に垂直な軸方向領域9を有する。なお、凹部5は、波形状の断面が得られるように、丸い縁を有してもよいことは重要である。凹部5の深さsは、内壁3と軸方向領域9との間の距離である。凹部5の長さbは、中空円筒1の端部と半径方向領域7との間の距離である。複数の凹部5の間の距離でもある内壁3の高さは、Lである。
中空円筒1の両端部には、中空円筒内に突出するドーム形領域13と、電極11を中空体1の両端部の上に固定するために半径方向に延びる固定用フランジ15とを有する二つの電極11が固定されている。ドーム形領域13は、円筒形状の足部領域と、丸みをおびたチャンバ内に突出する端部とを有する。一方の電極11には、点火装置を収容する装置17と点火電極19とが予め設けられている。二つの電極11の間の主距離は、dである。二つの電極11は、中空体1に気密に固定されることが好ましい。外部フラッシュオーバを防止するために、一方の電極11の上部領域内には、ドーム形領域13内に突出し、点火電極19のために中心に穴を空けた領域が設けられている。
中空円筒体1と二つの電極11とは、放電空間として機能するチャンバ23を形成している。この実施の形態では、中空円筒体1において、二つの電極は、両端部上に配置されているが、チャンバの高さHは、中空体1の高さに等しい。凹部の長さbは、チャンバの端部と半径方向領域7との間の距離と一致する。これらは、中空体内部の表面に接する二つの電極(図2に示すように)には、当てはまらない。それにもかかわらず、チャンバは、複数の凹部5を介して、両端部に沿って半径方向に広がっている。
この実施の形態では、火花ギャップの二つの電極11と中空体1とは、長手方向軸21に対して回転対称に形成されている。複数の凹部5は、複数の窪みとして形成されてもよい。ここでは、複数の窪みは、内壁の表面に沿って作られている。これらの複数の窪みは、両方の中空体端部の領域の壁の厚みを、典型的には20%減少するため、セラミックの強度は、破壊と剪断に対する抗力が、減少しないかわずかに減少することになる。
火花ギャップの動作中、点火装置19の点火パルスは、二つの電極11の間にスパークオーバを生じさせる。度重なる火花は、火花ギャップの耐用期間中に、中空体内部に金属蒸着を沈積させることができる。中空体1の両端部に沿った複数の凹部5は、実質的に半径方向に延び、主電極間隙におけるアーク放電の金属蒸着が達成され得ない領域7を形成する。これらの内壁3に対して垂直に延びる領域7は、蒸着なしで残る。したがって、二つの電極11の間の絶縁は、常に維持される。
複数の凹部5の間に延びる長さLの内壁3は、主放電の金属蒸着によって凝縮した導電層によって軽く覆われた瞬間に、電位のようなもの、いわゆる「浮遊電位」を生じる。この電位は、主電極には提供されないが、主電極間の中心電位、すなわち約0ボルトまたは自己破壊電圧の半分の電位である。
これは、構成要素の互いの距離に対する新しい構造上の条件をもたらす。中空体の内壁3と電極壁との間の距離aは、主電極間距離dに対して、一定の比にあるべきである。理想的には、ここでの比は1.5≦d/a≦2であり、これにより、中空体壁への接続が、主放電から最適に切り離される。しかしながら、凹部5の後部領域が主放電ギャップに由来する金属蒸着からほとんど免れている場合には、より高い値であるd/a>2も選択することができる。そして、セラミックの中空体壁は、すでに、両わきの固定用フランジ15から電気的に分離されているため、電気的な側方向の放電はセラミック壁の上に発生することはできない。これによりさらに、複数の凹部5の長さbも主放電ギャップと特定の比率にあり、理想的には、中空体の内壁3と電極壁との間の距離aは、b≒aに適合すべきである。これにより、中空体端部(金属化縁部)への中空体壁の放電も不可能であり、中空体内部での放電が防止される。
図2に、火花ギャップの別の実施の形態の概略断面図を示す。繰り返しを避けるため、相違点のみを以下で説明する。この実施形態では、二つの電極11は、複数の凹部5の垂直な内壁に隣接する、または、複数の凹部5の垂直な内壁に接触することができる(図示せず)チャンバ内部のへこみ部25を有する。この構造は、より正確な取り付けを可能にする。寸法の大きさの定義に関して、これは次の結果をもたらす:bは、内壁3とチャンバ端面との間の距離である。Hは、両端部間のチャンバ高さである。寸法については、上記の説明が適用される。凹部5の軸方向領域9に隣接する電極11のへこみ部25は、へこみ部の無い電極の場合よりも実質的にbを小さくすることができる。すなわち、へこみ部25を有する電極におけるbの影響は、へこみ部が無い電極における等しい大きさのbの影響には対応せず、むしろ、へこみ部の無い電極における等しい大きさ以下のbに対応する。
図3に、火花ギャップの別の実施の形態の概略断面図を示す。繰り返しを避けるために、図1との相違点のみを以下に説明する。この実施の形態では、一方の端部のみに凹部5が設けられている。それに加えて一方の電極11は、対向する電極よりも内部空間側に向かって延びている。延在する一方の電極では、凹部5と同じ端部に取り付けられた電極かどうかが問題となる。これらは、点火装置19の電極と対向する電極であり、これは対向電極とも呼ばれる。複数の凹部5と複数の凹部5に隣接していないチャンバ端部との間の距離でもある、内壁3の高さは、Lである。
火花ギャップの使用および中空体セラミック上の金属層の凝縮の間は、障壁を介して対向電極に接続された電極の電位を用いることができる。したがって、ここでのd/aの比は、理想的には0.75≦d/a≦1であり、また、セラミックに沿った気化放電を防止するためには、電極筒に近接したセラミックの場合にはd/a>1である。火花ギャップの非対称構造と対向電極と隣接するセラミックとの間の細長い平行の経路との関連において、この場合には、火花ギャップの負荷がある間のセラミック壁上の絶縁を、長期に渡って維持することができる。
凹部5と二つの電極11の間の中空体内部に沿った沿面距離の上の階段状の部分を備える電極11とにより、両側の凹部に対する沿面距離はK=L+2s+2bであり、片側の凹部に対する沿面距離はK=L+s+bである。沿面距離Kに対するチャンバ高さの比は、H/K≧0.8でなければならない。
図4に、火花ギャップの別の実施の形態の概略断面図を示す。繰り返しを避けるために、図2との相違点のみを以下に説明する。チャンバの両端部にある中空円筒内に凹部を有する図2とは対照的に、図4は一方の端部のみにある中空円筒内に凹部を有する実施形態を示す。この凹部は、下側または上側の端部(図示せず)のいずれかに設けることができる。
複数の凹部5の提供は、初期点火の防止することができ、多く累積したパルス数であっても指定された寸法規定のもとでは許容することもできる。そして、セラミック上の比較的良好な導電性の凝縮堆積物は、火花ギャップ切り替え器として、信頼性が保たれた働きをし、早期点火を防止する。これにより、耐用期間が延長された、誘発された火花ギャップが生成される可能性がある。
図5に、火花ギャップのさらに別の実施の形態の概略断面図を示す。繰り返しを避けるため、相違点のみを以下で説明する。これは、中空体1の両方の端部にある複数の凹部5を有する火花ギャップである。一方の端部には、電極11と点火装置19が設けられている。対向する側には、対向電極11に取り付けられた英語の用語で「安全ブッシュ」と呼ぶこともできる安全素子27が固定されている。安全素子27は、火花ギャップにガスを充填した後で、電極に接して半田付けされる。凹部5は、丸い囲みによって強調される。
複数の実施の形態の特徴は、組み合わせることができる。
(付記)
(付記1)
火花ギャップの主軸(21)を囲む絶縁材料製の中空体(1)と、
形成されたチャンバ(23)の内部に放電空間が画成されるように、前記中空体(1)の両端部の領域に配置された二つの電極(11)と、
を備える火花ギャップ装置であって、
前記チャンバ(23)が、前記両端部の少なくとも一つの端部において前記中空体の内壁(3)より半径方向外側に突出するように、前記中空体の内壁(3)に凹部(5)が設けられている、
火花ギャップ装置。
(付記2)
前記チャンバ(23)が、両方の端部において前記中空体の内壁(3)より半径方向外側に突出するように、前記中空体の内壁(3)にさらに前記凹部(5)を備える付記1記載の火花ギャップ装置。
(付記3)
前記二つの電極(11)はそれぞれ、前記チャンバ内部に突出する電極領域(13)を有する付記1または2に記載の火花ギャップ装置。
(付記4)
前記凹部(5)を備える前記端部から前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)は、凹部の無い前記端部から前記チャンバ内部に突出した電極領域(13)よりも、さらに前記チャンバ内部に向かって広がっている付記1に従属する付記3に記載の火花ギャップ装置。
(付記5)
前記チャンバの内部に突出する前記電極領域(13)は、前記中空体の内壁(3)と平行に延びる側部領域を有する付記3または4に記載の火花ギャップ装置。
(付記6)
前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、0.75以上である付記1に従属する付記3、または付記4もしくは付記5に記載の火花ギャップ装置。
(付記7)
前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離との比は、0.75と1との間である付記6に記載の火花ギャップ装置。
(付記8)
前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、1.5以上である付記2に従属する付記3、または付記5に記載の火花ギャップ装置。
(付記9)
前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、1.5と2との間である付記8に記載の火花ギャップ装置。
(付記10)
前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離と、前記凹部(5)の軸方向の長さ(b)とは、同じ、または、ほぼ同じである付記1から9の何れか一つに記載の火花ギャップ装置。
(付記11)
前記凹部は、前記中空体(1)の壁の厚みの最大20%に達する半径方向の深さ(s)を有する付記1から10の何れか一つに記載の火花ギャップ装置。
(付記12)
前記チャンバの高さ(H)と、前記チャンバ(23)の前記中空体の内部に沿った沿面距離(K)との比が、0.8以上である付記1から11の何れか一つに記載の火花ギャップ装置。
(付記13)
前記中空体(1)は、前記凹部(5)を形成するための少なくとも1つの端部に窪みを有する中空円筒である付記1から12の何れか一つに記載の火花ギャップ装置。
(付記14)
前記二つの電極(11)は、前記チャンバ内部に突出するピン形状、円筒形状、またはドーム形状の電極領域(13)を有する付記1から13の何れか一つに記載の火花ギャップ装置。
(付記15)
前記二つの電極(11)は、前記中空体(1)の両端部の上に前記二つの電極を固定する固定用フランジ(15)を有する付記1から14の何れか一つに記載の火花ギャップ装置。

Claims (15)

  1. 火花ギャップの主軸(21)を囲む絶縁材料製の中空体(1)と、
    形成されたチャンバ(23)の内部に放電空間が画成されるように、前記中空体(1)の両端部の領域に配置された二つの電極(11)と、
    を備える火花ギャップ装置であって、
    前記チャンバ(23)が、前記両端部の少なくとも一つの端部において前記中空体の内壁(3)より半径方向外側に突出するように、前記中空体の内壁(3)に凹部(5)が設けられ、
    前記二つの電極(11)はそれぞれ、前記チャンバ内部に突出する電極領域(13)を有し、
    前記凹部(5)を備える前記端部から前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)は、凹部の無い前記端部から前記チャンバ内部に突出した電極領域(13)よりも、さらに前記チャンバ内部に向かって広がっている、
    火花ギャップ装置。
  2. 火花ギャップの主軸(21)を囲む絶縁材料製の中空体(1)と、
    形成されたチャンバ(23)の内部に放電空間が画成されるように、前記中空体(1)の両端部の領域に配置された二つの電極(11)と、
    を備える火花ギャップ装置であって、
    前記チャンバ(23)が、前記両端部において前記中空体の内壁(3)より半径方向外側に突出するように、前記中空体の内壁(3)に凹部(5)を備え、
    前記二つの電極(11)はそれぞれ、前記チャンバ内部に突出する電極領域(13)を有し、
    前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記凹部(5)を含まない前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、1.5以上である、
    火花ギャップ装置。
  3. 火花ギャップの主軸(21)を囲む絶縁材料製の中空体(1)と、
    形成されたチャンバ(23)の内部に放電空間が画成されるように、前記中空体(1)の両端部の領域に配置された二つの電極(11)と、
    を備える火花ギャップ装置であって、
    前記チャンバ(23)が、前記両端部の少なくとも一つの端部において前記中空体の内壁(3)より半径方向外側に突出するように、前記中空体の内壁(3)に凹部(5)が設けられ、
    前記二つの電極(11)はそれぞれ、前記チャンバ内部に突出する電極領域(13)を有し、
    前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記凹部(5)を含まない前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、0.75以上である、
    火花ギャップ装置。
  4. 火花ギャップの主軸(21)を囲む絶縁材料製の中空体(1)と、
    形成されたチャンバ(23)の内部に放電空間が画成されるように、前記中空体(1)の両端部の領域に配置された二つの電極(11)と、
    を備える火花ギャップ装置であって、
    前記チャンバ(23)が、前記両端部の少なくとも一つの端部において前記中空体の内壁(3)より半径方向外側に突出するように、前記中空体の内壁(3)に凹部(5)が設けられ、
    前記二つの電極(11)はそれぞれ、前記チャンバ内部に突出する電極領域(13)を有し、
    前記チャンバの内部に突出する前記電極領域(13)は、前記中空体の内壁(3)と平行に延びる側部領域を有する、
    火花ギャップ装置。
  5. 前記チャンバの内部に突出する前記電極領域(13)は、前記中空体の内壁(3)と平行に延びる側部領域を有する請求項1に記載の火花ギャップ装置。
  6. 前記チャンバの内部に突出する前記電極領域(13)は、前記中空体の内壁(3)と平行に延びる側部領域を有する請求項2に記載の火花ギャップ装置。
  7. 前記チャンバの内部に突出する前記電極領域(13)は、前記中空体の内壁(3)と平行に延びる側部領域を有する請求項3に記載の火花ギャップ装置。
  8. 前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記凹部(5)を含まない前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、0.75以上である請求項1または5に記載の火花ギャップ装置。
  9. 前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記凹部(5)を含まない前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、0.75と1との間である請求項3、7、8の何れか一項に記載の火花ギャップ装置。
  10. 前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記凹部(5)を含まない前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、1.5以上である請求項1、4、5の何れか一項に記載の火花ギャップ装置。
  11. 前記二つの電極(11)の主間隔(d)と、前記凹部(5)を含まない前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する前記電極領域(13)の間の距離(a)との比は、1.5と2との間である請求項2、6、10の何れか一項に記載の火花ギャップ装置。
  12. 火花ギャップの主軸(21)を囲む絶縁材料製の中空体(1)と、
    形成されたチャンバ(23)の内部に放電空間が画成されるように、前記中空体(1)の両端部の領域に配置された二つの電極(11)と、
    を備える火花ギャップ装置であって、
    前記チャンバ(23)が、前記両端部の少なくとも一つの端部において前記中空体の内壁(3)より半径方向外側に突出するように、前記中空体の内壁(3)に凹部(5)が設けられ、
    前記中空体の内壁(3)および前記チャンバ内部に突出する電極領域(13)の間の距離と、前記凹部(5)の軸方向の長さ(b)とは、同じ、または、ほぼ同じであり、及び/または、
    前記凹部は、前記中空体(1)の壁の厚みの最大20%に達する半径方向の深さ(s)を有し、及び/または、
    前記チャンバの高さ(H)と、前記チャンバ(23)の前記中空体の内部に沿った沿面距離(K)との比が、0.8以上である、
    火花ギャップ装置。
  13. 前記中空体(1)は、前記凹部(5)を形成するための少なくとも1つの端部に窪みを有する中空円筒である請求項1から12の何れか一項に記載の火花ギャップ装置。
  14. 前記二つの電極(11)は、前記チャンバ内部に突出するピン形状、円筒形状、またはドーム形状の電極領域(13)を有する請求項1から13の何れか一項に記載の火花ギャップ装置。
  15. 前記二つの電極(11)は、前記中空体(1)の両端部の上に前記二つの電極を固定する固定用フランジ(15)を有する請求項1から14の何れか一項に記載の火花ギャップ装置。
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