JP6693243B2 - 冷却器 - Google Patents

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本発明は、冷却器に関する。
冷却器は、種々の電子・電気機器、例えば、燃料電池搭載車両におけるDC−DCコンバータとして利用されるリアクトルやポンプ駆動用のインバータの他、コンピューターの電源ユニット、ハードディスク装置等の冷却に多用されている。これら冷却対象機器の冷却を図るに当たり、冷却器の両冷却面に冷却対象機器を配設し、冷媒流路の対向する二つの流路壁からそれぞれフィンを突出して冷却を図る冷却手法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2014−175539号公報
上記の特許文献で提案された既存の冷却手法は、冷却器の両面にそれぞれ一つずつ配設した冷却対象機器を冷却するとは言え、冷却器の少なくとも一方の冷却面に複数個の冷却対象機器を配設した冷却手法にそのまま適用可能ではある。しかしながら、実際の機器配設においては、二つの流路壁に配設された冷却対象機器が必要とする冷却面積や冷却能力にズレが存在する場合も少なくない。こうした場合に、高い冷却能力が求められる側(以下、便宜的に高冷却所望側と称する)に冷媒を優先的に流そうとすれば、冷媒の流入管を、高冷却所望側に設けることになるが、そうすると、冷媒の流入管を取り付けるための余分なスペースが必要となる。高冷却所望側に配設される冷却対象機器は、一般に、冷却が必要な冷却面積も広いことから、冷媒の流入管を高冷却所望側に取り付けることにより、冷却器全体としてのサイズアップを招いてしまう。こうしたことから、複数個の冷却対象機器を冷却する冷却器のサイズアップの抑制が可能な冷却手法が要請されるに到った。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。即ち、本願の一態様として、冷却器が提供される。この冷却器は、複数の冷却対象機器を冷却する冷却器であって、前記冷却対象機器を外表面にそれぞれ取り付け可能とされた第1流路壁と第2流路壁を所定の距離を隔てて対向配置することにより、内部に冷媒の冷媒流路を形成し、前記冷媒流路に、前記冷媒を流入する冷媒流入管が設けられた箇所では、前記第2流路壁から、前記第1流路壁の側に向けて、所定長さの複数筋の冷却フィンを設け、且つ、前記第1流路壁から前記冷却フィンの先端までの間を、前記複数筋の冷却フィンが存在する側より流路抵抗の小さい流路構造とし、前記冷媒流路に冷媒を流入する冷媒流入管を、前記冷媒流路の上流側で前記複数筋の冷却フィンから前記第1流路壁の側にオフセットし、且つ、前記冷媒流路において前記複数筋の冷却フィンが規定する冷媒の流れ方向および前記第1流路壁から前記第2流路壁に向かう方向と交差する方向から前記冷媒を前記冷媒流路に流入させる位置に取り付けたことを要旨とする。
(1)本発明の一形態によれば、冷却器が提供される。この冷却器は、複数の冷却対象機器を冷却する冷却器であって、前記冷却対象機器を外表面にそれぞれ取り付け可能とされた第1流路壁と第2流路壁を所定の距離を隔てて対向配置することにより、内部に冷媒の冷媒流路を形成し、前記第2流路壁から、前記第1流路壁の側に向けて、所定長さの複数筋の冷却フィンを設け、且つ、前記第1流路壁から前記冷却フィンの先端までの間を、前記複数筋の冷却フィンが存在する側より流路抵抗の小さい流路構造とし、前記冷媒流路に冷媒を流入する冷媒流入管を、前記冷媒流路の上流側で前記複数筋の冷却フィンから前記第1流路壁の側にオフセットし、且つ、前記冷媒流路において前記複数筋の冷却フィンが規定する冷媒の流れ方向とは交差する方向から前記冷媒を前記冷媒流路に流入させる位置に取り付けた。
この形態の冷却器では、複数筋の冷却フィンを設けた第2流路壁の外表面には高い冷却が必要とされる複数の冷却対象機器を、第1流路壁の外表面にはそれほど冷却が必要とされない複数の冷却対象機器を取り付けできる。その上で、冷媒流入管を第1流路壁の側に冷媒流路の上流側でオフセットするので、冷媒流入管を冷媒流路の上流側で複数筋の冷却フィンと干渉させない状態で、冷媒流入管を複数筋の冷却フィンよりも流路上流側に位置させないようにして冷媒流路に冷媒を流入できる。このため、複数筋の冷却フィンが規定する冷媒の流れ方向におけるサイズアップを抑制できる。また、この形態の冷却器では、冷媒を、複数筋の冷却フィンと干渉させることなく、冷媒流入管から流入させて、流入された冷媒を複数筋の冷却フィンが規定する冷媒の流れ方向に沿って冷却フィンの間に流通させることができる。これに加え、この形態の冷却器では、冷媒流入管から当該流入管の管路に沿って流入してきた冷媒を、第1流路壁から冷却フィンの先端までの間において、複数筋の冷却フィンが存在する側より流路抵抗が小さい状態で下流側に流すので、冷媒流路の流路末端側では、昇温の小さい冷媒が複数筋の冷却フィンの間を通過する冷媒と混じり合う余地があることから、冷媒の混じり合いによる流路末端側での冷却効率の向上が可能となる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、リアクトルの冷却方法や、複数のリアクトルを冷却器により冷却するリアクトルユニット、このリアクトルユニット等の形態で実現することができる。
第1実施形態の冷却器を有するリアクトルユニットを側面視して概略構成を示す説明図である。 リアクトルユニットを底面視して概略構成を示す説明図である。 図1における3−3線に沿ってリアクトルユニットを断面視して示す説明図である。 図1における4−4線に沿ってリアクトルユニットを断面視して示す説明図である。 図2における5−5線に沿った冷却器の要部を断面視して拡大視する説明図である。 第2実施形態の冷却器を有するリアクトルユニットを側面視して概略構成を示す説明図である。 図6における7−7線に沿ってリアクトルユニットを断面視して示す説明図である。 図6における8−8線に沿ってリアクトルユニットを断面視して示す説明図である。 図5相当に第2実施形態の冷却器の要部を断面視して拡大視する説明図である。
図1は第1実施形態の冷却器190を有するリアクトルユニット100を側面視して概略構成を示す説明図であり、図2はリアクトルユニット100を底面視して概略構成を示す説明図であり、図3は図1における3−3線に沿ってリアクトルユニット100を断面視して示す説明図であり、図4は図1における4−4線に沿ってリアクトルユニット100を断面視して示す説明図であり、図5は図2における5−5線に沿った冷却器190の要部を断面視して拡大視する説明図である。図1では、紙面手前側をY軸方向とし、X軸方向をリアクトルユニット100の長手方向とし、Y軸方向をリアクトルユニット100の幅方向とする。図2以降の各図においても、これら各軸が示されており、Z軸が鉛直方向となる。なお、図3と図4は、リアクトルユニット100の幅方向を図における上下に位置させた断面視を示しており、各図において、X軸方向は、後述する冷媒の流れ方向(以下、冷媒流通方向WDと称する)に沿った方向である。
リアクトルユニット100は、インバータユニット159と、複数のリアクトルLrと、冷却器190とを備える。インバータユニット159は、燃料ポンプ駆動用のHPインバータ157と冷却水ポンプ駆動用のWPインバータ158とを含み、両インバータが冷媒流通方向WDに沿って並ぶよう、冷却器190の一方の外表面に配設されている。複数のリアクトルLrは、冷媒流通方向WDに沿って並ぶよう、冷却器190の他方の外表面に配設されている。HPインバータ157とWPインバータ158および複数のリアクトルLrは、本発明における冷却対象機器に相当する。
冷却器190は、第1流路形成部191と第2流路形成部192とを備える。この両流路形成部は、非磁性であって熱伝導性を備えるアルミ合金等の金属材料を用いて、開口した箱状容器形状に形成されている。そして、冷却器190は、第1流路形成部191と第2流路形成部192とを開口側で対向させて液密に接合し、第1流路形成部191の流路壁191hと第2流路形成部192の流路壁192hを所定の距離を隔てて対向配置することで、内部に偏平な略直方体の領域と形成し、この領域を、冷媒が流通する後述の冷媒流路193とする。第1流路形成部191は、図2に示す長手方向のX軸と幅方向のY軸のXY平面における流路壁191hの外表面を上記の両インバータがそれぞれ取り付け可能な配設面たるインバータ冷却面191osとする。第2流路形成部192は、XY平面における流路壁192hの外表面、詳しくは流路壁192hに設けたコイル部載置台195の外表面を複数のリアクトルLrが取り付け可能な配設面たるリアクトル冷却面192osとする。第1流路形成部191の流路壁191hは、本発明における二つの流路壁のうちの一方の流路壁である第1流路壁に相当し、第2流路形成部192の流路壁192hは、本発明における他方の流路壁である第2流路壁に相当する。そして、冷却器190は、流路壁191hを有する第1流路形成部191と流路壁192hを有する第2流路形成部192とで、冷媒流路193を区画形成する。
冷却器190は、冷媒流通方向WDの上流側に当たる第1流路形成部191の側面にY軸に沿って冷媒流入管193inを備え、冷媒流通方向WDの下流側に当たる第1流路形成部191の側面にX軸に沿って冷媒流出管193outを備える。よって、冷却器190は、冷媒流入管193inからY軸方向に沿った冷媒入口部分の冷媒流入部193ip(図3、図5参照)に流れ込んだ冷媒を、X軸方向に沿った冷媒流通方向WDで冷媒流路193の下流側に流通させ、冷媒流出管193outから外部に排出する。冷媒流路193は、図3と図4に示すように、第1流路形成部191の側の第1冷媒流路191rと第2流路形成部192の側の第2冷媒流路192rとを含む。なお、冷媒流入管193inと冷媒流通方向WDおよび冷却フィンとの関係については後述する。
第1流路形成部191は、図4と図5に示すように、第1冷媒流路191rに複数筋の冷却フィン191fを備える。冷却フィン191fは、流路壁191hの内周壁面191ifから第2流路形成部192の内周壁面192ifの側に突出し、複数筋の筋状に冷媒流通方向WDに沿って設けられている。各筋の冷却フィン191fは、冷媒流通方向WDに沿って波状に曲がりくねった壁面を有するウェーブフィンである。各筋の冷却フィン191fは、基本的には冷媒流通方向WDに沿った壁面を有しているので、冷媒を冷媒流通方向WDに沿って整流して流し、冷媒流通方向WDをほぼ直線状の流れ方向に規定する。図1に示すように、HPインバータ157とWPインバータ158の並び方向は、冷媒流通方向WDに沿っていることから、複数筋の冷却フィン191fは、冷媒流通方向WDをHPインバータ157とWPインバータ158の並びに沿った直線状の流れ方向に規定することになる。各筋の冷却フィン191fは、ウェーブフィンにより構成されているので、ウェーブフィンにより発生する乱流の効果によって、直線状の冷却フィンに比べて冷却性能を向上させることができる。なお、第1流路形成部191は、冷媒流入管193inの側に冷媒流入部193ipを有するので、この冷媒流入部193ipを断面視する図3では冷却フィン191fが示されていない。
第2流路形成部192は、図3〜図5の各図に示すように、第1流路形成部191と同様、複数筋の冷却フィン192fを第2冷媒流路192rに備える。冷却フィン192fは、コイル部載置台195を含む流路壁192hの内周壁面192ifから、流路壁191hとの間に間隙を残して第1流路形成部191の内周壁面191ifの側、つまりは流路壁191hの側に向けて所定の長さで突出し、複数筋の筋状で冷媒流通方向WDに沿って設けられている。図1と図2に示すように、複数のリアクトルLrの並び方向は、冷媒流通方向WDに沿っていることから、複数筋の冷却フィン192fは、冷媒流通方向WDを複数のリアクトルLrの並びに沿った直線状の流れ方向に規定することになる。第2流路形成部192の側の冷却フィン192fもウェーブフィンとされ、直線状の冷却フィンに比べて冷却性能を向上させることができる。本実施形態の冷却器190は、冷却フィン192fを、図1に示すように、リアクトルLrごとに冷媒流通方向WDに沿って第2冷媒流路192rに備え、隣り合うリアクトルLrの領域においては、冷却フィン192fを備えない。
第2流路形成部192の側の冷却フィン192fと第1流路形成部191の側の冷却フィン191fは、共に流路形成部の接合面近くまで突出している。第2冷媒流路192rは第1冷媒流路191rより深い流路であるので、冷却フィン192fは、冷却フィン191fよりフィン突出長が長くされている。これは、以下の理由による。
第1流路形成部191のインバータ冷却面191osに配設されたインバータユニット159と、第2流路形成部192のリアクトル冷却面192os(図2参照)に配設されたリアクトルLrとでは、機能維持のため、リアクトルLrをインバータユニット159に比してより冷却する必要性が高い。よって、本実施形態の冷却器190では、第2冷媒流路192rを第1冷媒流路191rより深い流路として、リアクトル冷却用の第2冷媒流路192rの冷媒通過断面積をインバータ冷却用の第1冷媒流路191rに比して大きくした。これに加え、本実施形態の冷却器190では、冷却フィン192fを冷却フィン191fよりフィン突出長が長い冷却フィンとした。また、第1冷媒流路191rと第2冷媒流路192rとを含む冷媒流路193に対する冷媒流入管193inの位置関係は、次のようにされている。
冷却器190は、図1および図2に示すように、冷媒流入管193inを、第1冷媒流路191rと第2冷媒流路192rを含む冷媒流路193の最上流側で、第1流路形成部191の側面にY軸に沿って備える。これにより、冷却器190は、冷媒流入管193inを冷媒流路193の最上流側で流路壁191hの側に複数筋の冷却フィン192fからオフセットし、冷媒流通方向WDと交差する方向、具体的には直交する方向から冷媒を冷媒流入部193ipに流入させる。つまり、冷媒流入管193inは、冷媒流入管193inを冷媒流路193の最上流側で第1冷媒流路191rの側にオフセットされることで、冷却フィン192fと干渉しない状態で冷却フィン192fよりも流路上流側に位置しないことになる。よって、第2冷媒流路192rにおける冷却フィン192fの冷媒流通方向WDに沿ったフィン経路長が確保される。そして、冷媒流入部193ipに冷媒流入管193inから流れ込んだ冷媒は、図5に黒塗り矢印で示すように、冷却フィン191fを有する第1冷媒流路191rと、冷却フィン192fを有する第2冷媒流路192rに、それぞれ速やかに流入する。
第1冷媒流路191rは、冷却フィン192fが流路壁191hとフィン先端との間に残した間隙191rkを含む。よって、この間隙191rkを含む第1冷媒流路191rにおいて、冷媒は複数筋の冷却フィン191fに冷媒流通方向WDに沿って直線状に案内されながら、流路末端側に流れる。間隙191rkは、そもそもフィンが無いことから、また、第1冷媒流路191rの冷却フィン191fは、第2冷媒流路192rにおける冷却フィン192fより短寸であることから、間隙191rkを含む第1冷媒流路191rは、冷却フィン192fが存在する第2冷媒流路192rの側より流路抵抗は小さい流路構造となる。
第2流路形成部192のリアクトル冷却面192osに冷媒流通方向WDに沿って配設されたリアクトルLrは、コア部Crと、コア部Crに巻き付けられたコイル部CLとを備えている。各リアクトルLrは、コア部Crが放熱シートHS2を介してコア部載置台194に載置され、コイル部CLが放熱シートHS1を介してコイル部載置台195に搭載されている。放熱シートHS1,HS2としては、シリコン系のシート等が用いられる。放熱シートHS1,HS2に代えてシリコン系のポッティング(樹脂盛り)を用いてもよい。なお、リアクトルLrのコア部Crおよびコイル部CLは、不図示の樹脂製のハウジングで覆われて保護されている。リアクトルLrのコイル部CLで発生した熱は、冷媒流路193の第2冷媒流路192rを流れる冷媒に、放熱シートHS1およびコイル部載置台195を介して放熱される。また、リアクトルLrのコア部Crで発生した熱は、冷媒流路193の第2冷媒流路192rを流れる冷媒に、放熱シートHS2およびコア部載置台194を介して放熱される。
なお、複数のリアクトルLrは、通常、コンバータ、例えば燃料電池用のコンバータと併用され、コンバータは、複数の駆動相(U相,V相,W相,X相)への通過パワーに応じて動作が制御される。そして、通過パワーが大きくなるにつれて、U相、V相、W相、X相の順に動作する駆動相が増加される。従って、リアクトルユニット100の4つのリアクトルLrは、冷媒流通方向WDに沿って、U相、V相、W相、X相の各相用のリアクトルLrの順番で配列させることが好ましい。但し、これに限定されるものではなく、他の順番で配列させるようにしてもよい。
第1流路形成部191のインバータ冷却面191osに冷媒流通方向WDに沿って配設されたインバータユニット159は、有するHPインバータ157とWPインバータ158とを、インバータ冷却面191osに放熱グリスを介して接触させる。リアクトルLrと同様、放熱シートを介してインバータユニット159の上記の両インバータをインバータ冷却面191osに接触するようにしてもよい。インバータユニット159の上記の両インバータで発生した熱は、冷媒流路193の第1冷媒流路191rを流れる冷媒に、放熱グリスおよび流路壁191hを介して放熱される。従って、インバータユニット159のHPインバータ157およびWPインバータ158も、冷却器190によって冷却することができる。
以上説明したように、本実施形態の冷却器190は、所望される冷却程度が相違するインバータユニット159とリアクトルLrとを、冷媒流路193の両面に個別に配設し、所望の冷却程度が大きいリアクトルLrの冷却用の第2冷媒流路192rを、インバータユニット159の冷却用の第1冷媒流路191rより冷媒通過断面積が大きい流路とした。これに加え、本実施形態の冷却器190は、第2冷媒流路192rの冷却フィン192fを第1冷媒流路191rの冷却フィン191fよりフィン突出長が長い冷却フィンとした。よって、本実施形態の冷却器190によれば、インバータユニット159に比して高い冷却が求められるリアクトルLrを効率的に冷却できる。
本実施形態の冷却器190は、所望の冷却程度が大きいリアクトルLrを高い効率で冷却できるようにするに当たり、冷媒流入管193inを複数筋の冷却フィン192fから第1冷媒流路191rの側にオフセットして、冷媒流通方向WDに沿った第2冷媒流路192r自体の流路長と冷却フィン192fのフィン経路長とを確保する。よって、本実施形態の冷却器190によれば、冷却器190が組み込まれたリアクトルユニット100の冷媒流通方向WDに沿った全長を短寸化した上で、インバータユニット159に比して高い冷却が求められるリアクトルLrを効率的に冷却できる。
本実施形態の冷却器190は、冷媒流入管193inから冷媒流入部193ipに流入された冷媒を、複数筋の冷却フィン192fが流路壁191hとの間に残した間隙191rkを含む第1冷媒流路191rにおいて、冷媒流通方向WDに沿って直線状に冷却フィン191fにより案内しながら、冷却フィン192fが存在する第2冷媒流路192rより小さな流路抵抗で流路末端側に流通させる。このため、第2冷媒流路192rの末端側、即ち図1における+X軸方向のリアクトルLrの配設箇所においては、上記の間隙191rkを含む第1冷媒流路191rを通過した冷媒と複数筋の冷却フィン192fの間を通過する冷媒との混じり合いを可能とする。この場合、第1冷媒流路191rを通過する冷媒の冷却対象は、所望される冷却程度が小さいHPインバータ157とWPインバータ158であって、その配設領域も狭いことから、上記の間隙を含む第1冷媒流路191rを末端側まで流れた冷媒は、第2冷媒流路192rを流れる冷媒に比して昇温が小さいと想定される。よって、本実施形態の冷却器190によれば、冷媒流路末端での冷媒の混じり合いにより、流路末端側のリアクトルLrの冷却効率を高めることが可能となる。
図6は第2実施形態の冷却器190Aを有するリアクトルユニット100を側面視して概略構成を示す説明図であり、図7は図6における7−7線に沿ってリアクトルユニット100を断面視して示す説明図であり、図8は図6における8−8線に沿ってリアクトルユニット100を断面視して示す説明図であり、図9は図5相当に第2実施形態の冷却器190Aの要部を断面視して拡大視する説明図である。第2実施形態の冷却器190Aは、インバータユニット159のHPインバータ157とWPインバータ158を、冷却フィン192fを用いること無く冷却する点に特徴があり、他の点については第1実施形態の冷却器190と同様の構成を備える。
冷却器190Aは、第2流路形成部192に開口側で液密に接合される第1流路形成部191Aに、冷媒流入ハウジング部191h1と冷媒流出ハウジング部191h2とを備える。冷媒流入ハウジング部191h1は、第2冷媒流路192rの最上流側で第1流路形成部191Aから隆起して形成され、第2冷媒流路192rの複数筋の冷却フィン192fから流路壁191hの側にオフセットする。冷媒流入ハウジング部191h1は、冷媒流入管193inが流路壁191hの側に複数筋の冷却フィン192fからオフセットする程度に適合してオフセットされ、冷媒流入管193inに連通した冷媒流入部193ipを取り囲む。冷媒流出ハウジング部191h2は、第2冷媒流路192rの末端の側で第1流路形成部191Aから隆起して形成され、第2冷媒流路192rを冷媒流出管193outに連通する。
冷却器190Aは、複数のリアクトルLrを既述したように第2冷媒流路192rを通過する冷媒により高い効率で冷却し、インバータユニット159のHPインバータ157とWPインバータ158については、第1流路形成部191Aの流路壁191hに接触しつつ、冷却フィン192fが流路壁191hとの間に残した間隙191rkおよび第2冷媒流路192rを通過する冷媒により、流路壁191hを通して冷却する。HPインバータ157とWPインバータ158は、リアクトルLrほど冷却が求められないことから、特段の支障は無い。そして、この実施形態の冷却器190Aによっても、冷媒流入管193inの記述したオフセットにより冷却器190の冷媒流通方向WDに沿った全長を短寸化した上で、インバータユニット159に比して高い冷却が求められるリアクトルLrを効率的に冷却できる。これに加え、この実施形態の冷却器190Aによっても、複数筋の冷却フィン192fが流路壁191hとの間に残した間隙191rkにおいて冷媒を流路末端側に流通させるので、間隙191rkを通過した冷媒と複数筋の冷却フィン192fの間を通過する冷媒との冷媒流路末端での混じり合いにより、流路末端側のリアクトルLrの冷却効率の低下を抑制できる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
既述した第1実施形態では、冷却フィン192fが残した間隙191rkを含む第1冷媒流路191rを、冷却フィン191fの短寸化により、冷却フィン192fが存在する第2冷媒流路192rより流路抵抗の小さい流路構造とした。また、第2実施形態では、冷却フィンの無い間隙191rkだけを残すようにして、この間隙191rkを、冷却フィン192fが存在する第2冷媒流路192rより流路抵抗の小さい流路構造としたが、これらに限らない。例えば、冷却フィン191fの筋数を冷却フィン192fより少なくしたり、冷却フィン191fを直線状の冷却フィンとしたり、或いは、第1冷媒流路191rを冷却フィンを備えない流路としたりしてもよい。
既述した実施形態では、冷却器190の一方の冷却面にインバータユニット159のHPインバータ157とWPインバータ158とを配設し、他方の冷却面に複数のリアクトルLrを並べて配設したが、所望される冷却程度が相違する他の電子・電気機器を一方の冷却面と他方の冷却面に配設するようにしてもよい。また、冷却器190の他方の冷却面に並べて配設するリアクトルLrの個数も4に限定されるものではなく、4個以下であっても4個以上であってもよい。
既述した実施形態では、放熱シートHS1、HS2を介在させてリアクトルLrを冷却したが、リアクトルLrのコイル部CLを第2冷媒流路192rのコイル部載置台195に、直接、接するようにしてもよい。
既述した実施形態では、第2冷媒流路192rにおいて、複数筋の冷却フィン192fをリアクトルLrごとに設けて、隣り合うリアクトルLrの領域では冷却フィン192fを備えないようにしたが、第2冷媒流路192rの最上流から末端までに亘って複数筋の冷却フィン192fを連続して形成してもよい。
既述した実施形態では、冷却器190の両面にそれぞれ複数のリアクトルLrとインバータを配設したが、少なくとも冷却器190の一面に複数のリアクトルLr等の冷却対象機器を配設する形態にも適用できる。
既述した実施形態では、隣り合うリアクトルLrの領域に冷却フィン192fを備えないが、冷却フィン192fを第2冷媒流路192rの全域に設けてもよい。
既述した実施形態では、冷媒流路193の最上流側で冷媒流入管193inを流路壁191hの側に複数筋の冷却フィン192fからオフセットして、この冷媒流入管193inから冷媒流路193に、冷媒を冷媒流通方向WDと直交する方向から流入させたが、直交に限らず、冷媒を冷媒流通方向WDと交差する方向から流入させればよい。
100…リアクトルユニット
157…HPインバータ
158…WPインバータ
159…インバータユニット
190、190A…冷却器
191、191A…第1流路形成部
191f…冷却フィン
191h…流路壁
191h1…冷媒流入ハウジング部
191h2…冷媒流出ハウジング部
191if…内周壁面
191os…インバータ冷却面
191r…第1冷媒流路
191rk…間隙
192…第2流路形成部
192f…冷却フィン
192h…流路壁
192if…内周壁面
192os…リアクトル冷却面
192r…第2冷媒流路
193…冷媒流路
193in…冷媒流入管
193ip…冷媒流入部
193out…冷媒流出管
194…コア部載置台
195…コイル部載置台
CL…コイル部
Cr…コア部
HS1…放熱シート
HS2…放熱シート
Lr…リアクトル
WD…冷媒流通方向

Claims (1)

  1. 複数の冷却対象機器を冷却する冷却器であって、
    前記冷却対象機器を外表面にそれぞれ取り付け可能とされた第1流路壁と第2流路壁を所定の距離を隔てて対向配置することにより、内部に冷媒の冷媒流路を形成し、
    前記冷媒流路に、前記冷媒を流入する冷媒流入管が設けられた箇所では、前記第2流路壁から、前記第1流路壁の側に向けて、所定長さの複数筋の冷却フィンを設け、且つ、前記第1流路壁から前記冷却フィンの先端までの間を、前記複数筋の冷却フィンが存在する側より流路抵抗の小さい流路構造とし、
    前記冷媒流路に冷媒を流入する冷媒流入管を、前記冷媒流路の上流側で前記複数筋の冷却フィンから前記第1流路壁の側にオフセットし、且つ、前記冷媒流路において前記複数筋の冷却フィンが規定する冷媒の流れ方向および前記第1流路壁から前記第2流路壁に向かう方向と交差する方向から前記冷媒を前記冷媒流路に流入させる位置に取り付けた
    冷却器。
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