JP2017188570A - 冷媒流路付き電気機器 - Google Patents

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【課題】比熱容量の小さい空気を冷媒とする電気機器において、同一平面上を一方方向に冷媒が流れることで空気の顕熱上昇が生じ、吸気口から排気口に向けて冷却能力に分布が生じることで部品レイアウトに制約が発生する課題に対し、冷却性能の均一化、部品レイアウト自由度向上、冷媒流路の圧力損失低減が可能な冷媒流路付き電気機器を提供する。【解決手段】冷媒流路付き電気機器において、電気部品などの発熱体が取り付けられた第1の冷却面に対し、仕切り板により冷媒入口側と冷媒出口側に分離された冷媒流路が第1の冷却面と同一方向に積み重なる構成をもち、冷媒入口側と冷媒出口側の接続部に設置されたファンによって冷媒流れを折り返し、第1の冷却面から冷媒入口側及び冷媒出口側の冷媒流路を遮るように冷却フィンを設置することで、第1の冷却面の冷却性能の分布を抑制する。【選択図】 図2

Description

本発明は、電気部品で発生する熱を冷却するための冷却器及びファンを有する電気機器の冷却構造に関するものである。
電気機器において、電気部品などの発熱体を冷却する場合、その多くが冷却器に取り付けられ、ポンプと液体冷媒を用いて冷却される。これら冷却専用のポンプを含む液体冷媒流路は、機器の搭載レイアウトを制限するため、一部製品では、ファンなどを用いた専用液体冷媒流路を持たない空冷式冷却器が必要とされている。
従来、例えば発熱性部品とその周辺の部品が実装された基板の上部に、発熱性部品と熱的に接続されたヒートスプレッダを備え、基板とヒートスプレッダで形成された冷媒流路、または、ヒートスプレッダ内に形成された冷媒流路にファンが設置された冷却構造がある。この構造は吸気口から排気口に向けて、同一平面上を一方方向に冷媒が流れる冷媒流路構成である(例えば特許文献1参照)。
特許第4735528号公報
特許文献1のように、同一平面上を一方方向に冷媒が流れる冷却器では、空気の顕熱上昇により、吸気口から排気口に向けて空気温度が上昇することで冷却能力が低下し、冷却能力に分布が生じるために部品レイアウトに制約が発生するという課題がある。これは、水あるいは不凍液などの液体冷媒に比べて比熱容量の小さい空気を冷媒とする空冷式冷却器で特に顕著となる。
そこで、本発明は、気体冷媒を用いたファン内装空冷式冷却器をもつ電気機器において、冷却性能の均一化、搭載電気部品のレイアウト自由度向上、冷媒流路の圧力損失低減、および電気機器の小型化を目的としている。
この発明に係る冷媒流路付き電気機器は、
電気部品が取り付けられた第1の冷却面をもつ筐体と、
前記筐体に取付けられ、前記筐体とともに、前記電気部品を冷却する冷媒を流す冷媒流路を形成する流路カバーと、
前記冷媒流路内に設けられ、前記冷媒流路を、冷媒入口を有する入口側冷媒流路と冷媒出口を有する出口側冷媒流路に分割する仕切り板と、
前記入口側冷媒流路及び前記出口側冷媒流路の接続部に設置されたファンと、
前記第1の冷却面に設けられ、前記冷媒を冷却する冷却フィンと、
を備え、
前記第1の冷却面に対して、前記入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路の少なくとも一部が共に同一方向に積み重なっており、
前記冷却フィンの少なくとも一部が、前記入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路の両方を遮るように設置されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、冷媒出入口付近に設置された冷却フィンに、冷媒入口から取り込んだ低温冷媒が、冷却フィンの冷媒入口側に露出した部分に流れ、冷媒出口付近の発熱体より受熱し顕熱上昇した高温冷媒が、冷却フィンの冷媒出口側に露出した部分に流れることで、冷却フィン全体としては、低温側冷媒と高温側冷媒の中間温度の冷媒が流れた場合と同等の温度となる。また、冷媒入口側と冷媒出口側の接続部付近に設置された冷却フィンは、冷媒入口から上記接続部、すなわち中間地点まで、発熱体により顕熱上昇した冷媒が冷却フィンの冷媒入口側に露出した部分に流れ、ファンを通して折り返し、そのまま冷却フィンの冷媒出口側に露出した部分に流れるため、冷媒入口温度から冷媒出口温度の中間温度の冷媒が流れ、冷媒出入口付近の冷却フィンと同等の温度となる。これらの関係は、冷却フィンが設置された各場所で同様であり、冷却フィンが設置された第1の冷却面での冷却性能の均一性を確保でき、部品レイアウト自由度が向上することで電気機器の小型化が可能である。
さらに、冷媒流れ方向の折り返しにファンを使用することで、折り返し部の圧力損失が低減し、ファンの小型化あるいは冷却性能向上も可能である。
本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器を示す図1のΙ-Ι断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例1を示す図1のΙ-Ι断面図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例2を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例3を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例4を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例5を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例6を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態3に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例7を示す図1のΙ-Ι断面図である。 本発明の実施の形態4に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例8を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態5に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例9を示す図1のΙ-Ι断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例10を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の冷媒流路の変形例11を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の冷却フィンの変形例1を示す図1の流路カバーを除いた図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の冷却フィンの変形例2を示す図1の流路カバーを除いた図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の冷却フィンの変形例3を示す図1の流路カバーを除いた図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の冷却フィンの変形例4を示す図1の流路カバーを除いた図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の仕切り板構造の変形例1を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器の仕切り板構造の変形例2を示す図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わる冷媒流路付電気機器を示すもので、図2、3はそれぞれ、図1の互いに異なる指定された線に沿って切断したときの断面図である。具体的には、図2は図1のΙ-Ι断面図、図3は図1のΙΙ-ΙΙ断面図である。なお、本発明で用いられる冷媒は気体冷媒である。
実施の形態1に係る冷媒流路付き電気機器は、筐体1の第1の冷却面9に設置された電気部品2と、電気部品2を筐体1の内部に内装するために取り付ける部品カバー3と、筐体1に設置され、筐体1とともに囲んだ領域に、電気部品2を冷却する冷媒を流す冷媒流路を形成する流路カバー4と、冷媒流路を、電気部品2が取り付けられた筐体1の第1の冷却面9に対して同一方向に積み重なるように分割する仕切り板5と、仕切り板5により分割された冷媒入口6aを持つ入口側冷媒流路6と冷媒出口7aを持つ出口側冷媒流路7の接続部に設置されたファン8と、第1の冷却面9に立設され、入口側冷媒流路6及び出口側冷媒流路7を貫通して設置される冷却フィン10とで構成される。
電気部品2は、たとえば基板、ダイオードチップ、パワーモジュール、リアクトル、トランス、フィルター回路、バスバー、コネクタ、ハーネスなどにより構成される。
冷媒流路には、電気部品2を効率よく冷却するための冷却フィン10が、入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7を、冷媒の流れる主方向に沿って、各流路を分割し遮るように設置されている。なお、図2中の矢印Aは、冷媒の流れ方向を示す。冷却フィン10は、図3に示すように、第1の冷却面9より流路カバー4までのサイズを有することが望ましいが、圧力損失の調整、あるいは一部の第1の冷却面9の冷却能力に分布を持たせるなどの目的のために、図13、14に示すように、種々のサイズを取りえる。
ファン8は、形体により取り付け位置が異なるが、ファン8の吸気口、ファン8の排気口が、筐体1、あるいは冷却フィン10によって塞がれないように設置されている。また、筐体1、仕切り板5、流路カバー4などにより、ファン8の吸気口は、入口側冷媒流路6側に、ファン8の排気口は、出口側冷媒流路7側に分離して設けられている。なお、ファン8は、筐体1、流路カバー4、仕切り板5の何れかにねじ止めなどにより固定される。
仕切り板5は、筐体1と別体で作られることが望ましいが、筐体1、冷却フィン10などと一体成型で作られていてもよい。筐体1と仕切り板5が別体で作られる場合、仕切り板5には、冷却フィン10を貫通させるための穴、および冷却フィン10に仕切り板5をはめ込むことで仕切り板5を挟むように構成される入口側冷媒流路6、出口側冷媒流路7が形成される。また、この仕切り板5は、ねじ止め、カシメなどの種々の方法により筐体1に固定される。なお、仕切り板5は流路カバー4と一体成型で作られていてもよい。
筐体1は、冷却フィン10と一体成型するために、ダイカストなどの金型鋳造法で成型されることが望ましいが、筐体1と冷却フィン10を別体で成型した後、ねじ、ボルト、溶接、ろう付けなど、種々の方法により固定されてもよい。
このような構造によれば、第1の冷却面9に接続され、仕切り板5により分割された入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7を遮るように設置された冷却フィン10に対し、冷却フィン10の入口側冷媒流路6に露出した部分に、入口側冷媒すなわち低温側冷媒が流れ、冷却フィン10の出口側冷媒流路7に露出した部分に出口側冷媒すなわち高温側冷媒が流れることで、冷却フィン10全体が低温側冷媒と高温側冷媒の中間温度の冷媒が流れる状態と同等の影響を受け、第1の冷却面9の全面で均一な冷却性能を有することができ、第1の冷却面9上での電気部品2のレイアウト自由度が向上する。さらに、入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7の接続部にファン8を配置することで、冷媒入口、もしくは冷媒出口にファン8を設置する構成に対し、折り返し部の圧力損失を低減することができ、ファン8の小型、低コスト化もしくは、風量増加による冷却性能の向上が可能となる。
ここで、入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7は、図2、図4に示すように、どちらが第1の冷却面9側に配置されていてもよい。なお、図4中の矢印Bは、冷媒の流れ方向を示す。また、ファン8の種類などにより、入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7は、種々の形体を取りえる。
実施の形態2.
図5、6、7、8、9は、本発明の実施の形態2に係る冷媒流路付き電気機器を示すものである。なお、実施の形態2は、仕切り板5の形状のみが実施の形態1と異なるため、異なる部分についてのみ説明し、他の部分については説明を省略する。
実施の形態2は、仕切り板5によってファン8の吸気口側が入口側冷媒流路6に、ファン8の排気口側が出口側冷媒流路7に分離されている。また、仕切り板5を冷媒流路全面ではなく部分的に限定することで、入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7が第1の冷却面9に対して同一方向に積み重なるように分割された部分と、積み重ならずに入口側冷媒流路6または出口側冷媒流路7のみが接するようにされている部分とで構成されている。
このような構成によれば、筐体1、あるいは冷却フィン10の形状を変更せずに、仕切り板5の形状のみで冷媒流路の入口側冷媒流路6の形状、あるいは出口側冷媒流路7の形状を変更できる。
これらの冷媒流路形状変更に伴い、冷却フィン10に流れる冷媒の温度、冷媒の流速が変化することで、冷媒流れ方向に沿って、第1の冷却面9を均一な冷却性能を有する第1の冷却面9と、冷却性能に分布を持たせた第1の冷却面9とに分割することができ、搭載する電気部品2の発熱量に大きく差がある場合でも、レイアウトが可能となる。
仕切り板5の形状により、搭載される電気部品2のうち、最も発熱量の大きい部品を冷媒入口付近の第1の冷却面9に配置し、その第1の冷却面9の下部には入口側冷媒流路6のみを配置し、その他の部品が配置される第1の冷却面9下部に、入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7を配置する構成とすることで、発熱量が大きい一部の電気部品2が搭載される第1の冷却面9の領域のみ冷却性能を向上させ、その他の領域は均一な冷却性能を持つ第1の冷却面9に配置してもよい。
さらに、このように仕切り板5の形状のみで、冷媒流路の形状を変更できるため、電気機器設計後に、仕様変更などで電気部品2に係る各部品の発熱量が変更になった場合でも、筐体1を作り直すことなく、容易に冷却性能を調整することができる。ここで、冷媒流れ方向と直交する流路断面において、仕切り板面に垂直方向の冷媒流路のサイズを流路高さ、水平方向の冷媒流路のサイズを流路幅と呼ぶ(以下同様)。
また、図示しないが、仕切り板5は第1の冷却面9に対し、平行でなくても良い。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3に係る冷媒流路付き電気機器を示すものである。なお、実施の形態3の冷媒流路付き電気機器は、仕切り板5の形状のみが実施の形態1と異なるため、異なる部分についてのみ説明し、他の部分については説明を省略する。
実施の形態3では、仕切り板5の形状により、第1の冷却面9と仕切り板5との距離と、仕切り板5と流路カバー4との距離が場所によって異なるよう構成されている。
このような構成によれば、筐体1、あるいは冷却フィン10の形状を変更せずに、仕切り板5の形状のみで、冷媒流路の入口側冷媒流路6の形状、出口側冷媒流路7の形状を変更できる。これらの冷媒流路の形状変更に伴い、冷却フィン10に流れる冷媒の流速を調整することができ、第1の冷却面9全体ではなく、部分的に冷却性能を向上させることができる。すなわち、特定領域の冷却性能を向上させることができる。
発熱量の大きい電気部品2を冷媒流れに直交する方向に沿って第1の冷却面9に搭載し、第1の冷却面9側を入口側冷媒流路6、流路カバー4側を出口側冷媒流路7とし、仕切り板5の形状によって、冷媒流れに直交する方向に沿って、出口側冷媒流路7の断面積に対して、入口側冷媒流路6の断面積を小さくすることで、入口側冷媒流路6の低温冷媒の冷媒の流速を速くすることで、冷却フィン10との熱伝達を向上させ、出口側冷媒流路7の断面積に対して入口側冷媒流路6の断面積が小さい冷媒流路に接する第1の冷却面9の冷却能力を向上させてもよい。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4に係る冷媒流路付き電気機器を示すものである。なお、実施の形態4では、冷媒流路形状が実施の形態1の場合とは異なるため、異なる部分についてのみ説明し、他の部分については説明を省略する。
実施の形態4の冷媒流路付き電気機器は、第1の冷却面9と仕切り板5によって構成される冷媒流路と、仕切り板5と流路カバー4によって構成される冷媒流路の流路幅が異なる。すなわち、図11に示すように、入口側冷媒流路6と出口側冷媒流路7が一方方向に積み重なる第1の冷却面9と、入口側冷媒流路6または出口側冷媒流路7のどちらか一方と一方方向に積み重なる第2の冷却面11とで構成されている。
このような構成によれば、発熱密度の低い電気部品2を第2の冷却面11に配置し、発熱密度の高い電気部品2を第1の冷却面9に配置することで、発熱密度の低い電気部品2が設置された第2の冷却面11は、冷媒流れ方向に向かって冷媒の顕熱上昇の影響を受け冷却性能に分布を持つが、発熱密度の高い電気部品2が配置された第1の冷却面9は、低温冷媒と高温冷媒の双方が冷却フィン10に流れ、かつそのどちらか一方が、流路断面積減少により冷媒流速が大きくなることで、冷却性能の向上かつ、冷却能力の分布の抑制をすることで電気部品2のレイアウト自由度が向上する。
また、第1の冷却面9と第2の冷却面11の実装面の高さの違いを利用して、高さなどのサイズが違う電気部品2をそれぞれの面に搭載することで、レイアウト自由度を向上させることも可能となる。
実施の形態5.
図12は、本発明の実施の形態5に係る冷媒流路付き電気機器を示すものである。なお、実施の形態5では、電気部品2の第1の冷却面9、冷媒流路形状が実施の形態1と異なるため、異なる部分についてのみ説明し、他の部分については説明を省略する。
実施の形態5は、電気部品2を実装する筐体1の第1の冷却面9に加え、冷媒流路を挟んで対向する第3の冷却面12にも電気部品2を実装されている。
このような構成によれば、電気部品2を第1の冷却面9のみならず、第3の冷却面12にも実装することが出来るため、高密度な実装が可能となり、電気機器の小型化などが可能となる。
冷却フィンは、第1の冷却面9と第3の冷却面12の双方に接続されていることが望ましいが、発熱密度が高い電気部品2が実装された第1の冷却面9のみに冷却フィン10が設けられ、冷却フィン10を必要としない発熱密度が低い電気部品2をフィンが接続されていない第3の第1の冷却面9に搭載してもよい。
以上、本発明の各実施の形態について順に説明したが、各図は、各実施の形態に係る冷媒流路付き電気機器の一例を示したものであり、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
例えば、各図中の冷却フィン10はストレートで図示したが、図15、16、17、18に示すように、ピンフィン、オフセットフィン、ウェーブフィンなどは、種々の形状をとりえる。
また、流路の入口、出口は、各図中では、同一平面で図示したが、それぞれが異なる面に配置されていてもよい。
また、仕切り板5は、冷却フィン10形状に対してクリアランスを設けた形状、あるいは冷却フィン10が先端に向けて細くなる形状を持つことで、仕切り板5の位置決め機構を持つ構成、あるいは図19、20に示すように、冷却フィン10が段付き形状を持つことで、仕切り板5の位置決め機構と冷却フィン10と仕切り板5の接触面積の増加による空気抜け防止機構を兼ねる構成など、種々の形状を取りえる。
さらに、各図で図示した流路カバー4は板状であるが、升状のカバーになっていてもよい。また、筐体1は、図3に示した断面において、電気部品2側の部品カバー3として升状の部品カバー3としたが、例えば筐体1の壁面を電気部品2の高さ以上とし、板状の部品カバー3を取り付けてもよい。
1 筐体、2 電気部品、3 部品カバー、4 流路カバー、5 仕切り板、6 入口側冷媒流路、6a 冷媒入口、7 出口側冷媒流路、7a 冷媒出口、8 ファン、9 第1の冷却面、10 冷却フィン、11 第2の冷却面、12 第3の冷却面
この発明に係る冷媒流路付き電気機器は、
電気部品が取り付けられた第1の冷却面をもつ筐体と、
前記筐体に取付けられ、前記筐体とともに、前記電気部品を冷却する冷媒を流す冷媒流路を形成する流路カバーと、
前記冷媒流路内に設けられ、前記冷媒流路を、冷媒入口を有する入口側冷媒流路と冷媒出口を有する出口側冷媒流路に分割する仕切り板と、
前記入口側冷媒流路及び前記出口側冷媒流路の接続部に設置されるとともに、前記仕切り板により、吸気口側が前記入口側冷媒流路に、排気口側が出口側冷媒流路に分離されたファンと、
前記第1の冷却面に立設され、前記入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路を貫通して設置された冷却フィンと、
を備え
記冷却フィンの少なくとも一部が、前記入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路の両方を遮るように設置され
前記仕切り板を前記冷媒流路の一部に限定して設けることにより、
前記入口側冷媒流路と前記出口側冷媒流路が、前記第1の冷却面に対し、同一方向に積み重なるように分割された部分と、積み重ならずに前記入口側冷媒流路または前記出口側冷媒流路のみが接するようにされている部分とで構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、冷媒出入口付近に設置された冷却フィンに、冷媒入口から取り込んだ低温冷媒が、冷却フィンの冷媒入口側に露出した部分に流れ、冷媒出口付近の発熱体より受熱し顕熱上昇した高温冷媒が、冷却フィンの冷媒出口側に露出した部分に流れることで、冷却フィン全体としては、低温側冷媒と高温側冷媒の中間温度の冷媒が流れた場合と同等の温度となる。また、冷媒入口側と冷媒出口側の接続部付近に設置された冷却フィンは、冷媒入口から上記接続部、すなわち中間地点まで、発熱体により顕熱上昇した冷媒が冷却フィンの冷媒入口側に露出した部分に流れ、ファンを通して折り返し、そのまま冷却フィンの冷媒出口側に露出した部分に流れるため、冷媒入口温度から冷媒出口温度の中間温度の冷媒が流れ、冷媒出入口付近の冷却フィンと同等の温度となる。これらの関係は、冷却フィンが設置された各場所で同様であり、冷却フィンが設置された第1の冷却面での
冷却性能の均一性を確保でき、部品レイアウト自由度が向上することで電気機器の小型化が可能である。また、仕切り板の形状のみで冷媒流路の形状を変更でき、この変更に伴い冷却フィンに流れる冷媒の温度、流速が変化することにより、冷媒流れ方向に沿って、第1の冷却面を、均一な冷却性能を有する部分と、冷却性能に分布を持たせた部分とに分割することができ、搭載する電気部品の発熱量に大きく差がある場合でも、レイアウトが可能となる。

Claims (5)

  1. 電気部品が取り付けられた第1の冷却面をもつ筐体と、
    前記筐体に取付けられ、前記筐体とともに、前記電気部品を冷却する冷媒を流す冷媒流路を形成する流路カバーと、
    前記冷媒流路内に設けられ、前記冷媒流路を、冷媒入口を有する入口側冷媒流路と冷媒出口を有する出口側冷媒流路に分割する仕切り板と、
    前記入口側冷媒流路及び前記出口側冷媒流路の接続部に設置されたファンと、
    前記第1の冷却面に設けられ、前記冷媒を冷却する冷却フィンと、
    を備え、
    前記第1の冷却面に対して、前記入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路の少なくとも一部が共に同一方向に積み重なっており、
    前記冷却フィンの少なくとも一部が、前記入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路の両方を遮るように設置されていることを特徴とする冷媒流路付き電気機器。
  2. 前記仕切り板により、
    前記冷媒流路の一部で、前記入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路の一部が、前記第1の冷却面に対し同一方向に積み重なるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷媒流路付き電気機器。
  3. 前記冷媒の流れ方向と直交する前記冷媒流路の流路断面の、前記第1の冷却面に対して垂直な方向のサイズである流路高さが、前記仕切り板により、入口側冷媒流路と出口側冷媒流路で異なるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷媒流路付き電気機器。
  4. 前記冷媒の流れ方向と直交する前記冷媒流路の流路断面の、前記第1の冷却面に対して垂直な方向に直交する方向のサイズである流路幅が、前記筐体により、前記入口側冷媒流路と前記出口側冷媒流路で異なるように設定され、
    前記入口側冷媒流路と前記出口側冷媒流路の両方と同一方向に積み重なる前記第1の冷却面と、
    前記入口側冷媒流路と前記出口側冷媒流路のうち、どちらか一方と同一方向に積み重なる第2の冷却面を持つことを特徴とする請求項1に記載の冷媒流路付き電気機器。
  5. 前記筐体は、前記第1の冷却面に対し前記冷媒流路を挟んで対向する第3の冷却面を有し、
    前記第3の冷却面に電気部品が取り付けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の冷媒流路付き電気機器。
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