JP6692726B2 - 固体電解質膜の形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウム二次電池に適用される固体電解質膜であるリン酸リチウム化合物膜を形成する方法である固体電解質膜の形成方法に関する。
可逆的な電池反応を用いて充電および放電可能に構成された電池としてリチウム二次電池が知られている。リチウム二次電池において正極と負極との間に位置する電解質は、リチウムイオンの伝導路として機能する。固体の電解質である固体電解質膜は、液状の電解質が漏洩することを抑える技術として期待されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
特開2013−125750号公報 特表2014−500401号公報
ところで、上述したリチウム二次電池では、単位面積あたりの活物質量を増加させて電池容量を高めるために、電極層の表面を微細な凹凸面とする。固体電解質膜を形成する方法には、スパッタリング法や化学的気相成長法が知られている。ターゲットから放出される粒子を堆積させるスパッタリング法は、微細な凹凸面を固体電解質膜で被覆することが困難である。他方、有機リチウム材料を用いた化学的気相成長法は、微細な凹凸面の形状に追従するように固体電解質膜を形成することは可能である。しかしながら、低い蒸気圧を有した有機リチウム材料の供給を原料タンクで安定させることが極めて困難である。
本発明は、凹凸面の被覆性を有した固体電解質膜を安定した原料の供給によって形成することを可能とした固体電解質膜の形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための固体電解質膜の形成方法は、融点以下で加熱されている固体として有機リチウム化合物を第1原料空間に収容し、0℃以上に保たれている液体として有機リン酸化合物を第2原料空間に収容し、表面が凹凸面である電極層を成膜空間に収容することを含む。また、この固体電解質膜の形成方法は、前記第1原料空間および前記第2原料空間の各々と、前記有機リチウム化合物の蒸気圧よりも低い圧力を有した前記成膜空間とを連通すると共に、前記連通した後の前記成膜空間を前記有機リチウム化合物の蒸気圧以下に保つことを含む。また、固体電解質膜の形成方法は、前記連通することによって前記第2原料空間から前記成膜空間へ前記有機リン酸化合物の気体を流し、かつ、前記連通することによる前記第1原料空間の減圧によって前記第1原料空間で前記有機リチウム化合物を気化させて、前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことを含む。そして、この固体電解質膜の形成方法は、前記表面に到達した前記有機リチウム化合物と、前記表面に到達した前記有機リン酸化合物との前記表面の加熱による熱反応によって、固体電解質膜であるリン酸リチウム化合物膜を前記表面に形成することとを含む。
上記固体電解質膜の形成方法によれば、第1原料空間と成膜空間との連通によって、第1原料空間での有機リチウム化合物の気化が始められる。そして、電極層の凹凸面に付着した気体原料が、凹凸面での熱反応を進めることによって、固体電解質膜が凹凸面に堆積する。それゆえに、ターゲットから放出される粒子の付着によって固体電解質膜を堆積させるスパッタリング法と比べて、凹凸面の被覆性を高めることが可能である。また、成膜空間が有機リチウム化合物の蒸気圧以下に保たれるため、固体電解質膜の堆積による有機リチウム化合物の消費に追従して、第1原料空間での有機リチウム化合物の気化も進められる。したがって、成膜空間への有機リチウム化合物の供給の安定も図られる。
上記固体電解質膜の形成方法において、前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことでは、前記第1原料空間と前記成膜空間とを接続する経路を前記有機リチウム化合物の融点以下に加熱することを含んでもよい。
上記固体電解質膜の形成方法によれば、第1原料空間で気化した有機リチウム化合物が、第1原料空間と成膜空間とを接続する経路で固化することを抑えることが可能となる。
上記固体電解質膜の形成方法において、前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことでは、前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物と共に不活性ガスを流すことを含んでもよい。
上記固体電解質膜の形成方法によれば、第1原料空間で気化した有機リチウム化合物が、第1原料空間と成膜空間とを接続する経路で固化することを抑えることが可能ともなる。
上記固体電解質膜の形成方法において、前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことでは、前記有機リチウム化合物と前記有機リン酸化合物との反応を促す反応ガスを前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物と共に流すことを含んでもよい。
上記固体電解質膜の形成方法によれば、有機リチウム化合物と有機リン酸化合物との反応が反応ガスによって促されるため、反応ガスの構成元素を含む固体電解質膜を形成ことが可能ともなる。
上記固体電解質膜の形成方法において、前記リン酸リチウム化合物膜を前記表面に形成することでは、前記第1原料空間および前記第2原料空間の各々と、前記成膜空間とを連通した後に、前記有機リチウム化合物と前記有機リン酸化合物との熱反応が開始される成膜温度まで、前記表面を誘導加熱によって昇温することを含んでもよい。
上記固体電解質膜の形成方法によれば、有機リチウム化合物と有機リン酸化合物とが表面に到達した後に、表面の昇温が進められるため、高い被覆性を有した固体電解質膜を、より確実に成長させることが可能となる。また、表面の昇温が誘導加熱によって行われるため、抵抗加熱による昇温などに比べて、成膜温度までの昇温を短時間で行うことが可能ともなる。
固体電解質膜の形成方法の一実施の形態に用いられる形成装置の構成を示す構成図。 一実施の形態に用いられる有機リチウム化合物の蒸気圧、および、有機リン酸化合物の蒸気圧を示すグラフ。 一実施の形態における固体電解質膜の形成方法のなかで形成装置が行う動作の推移を示すタイミングチャート。
図1から図3を参照して固体電解質膜の形成方法の一実施の形態を説明する。まず、一実施の形成における固体電解質膜の形成方法に用いられる形成装置の構成を説明する。形成装置は、仕込み室11、成膜室21、固体原料タンク41、液体原料タンク51、アンモニア導入経路62、窒素導入経路72を備える。
図1が示すように、仕込み室11は、ロータリーポンプ12を排気系としたターボポンプ13に接続されている。成膜対象の一例である基板Sは、外部から仕込み室11へ搬入される。基板Sの表面は、成膜対象面であり、電極層が有する凹凸面である。ターボポンプ13は、仕込み室11内の圧力を、成膜室21内の圧力まで到達させることを可能とする。成膜室21内の圧力は、常温における有機リチウム化合物の蒸気圧以下の圧力であって、例えば、10Pa以下である。
成膜室21は、ゲートバルブ22を介して仕込み室11に接続されている。成膜室21は、ロータリーポンプ23を排気系とするターボポンプ24に接続されている。成膜室21は、成膜室21内の空間である成膜空間と、成膜空間に位置するステージ25と、成膜空間に連通する導入ポート26とを有する。基板Sは、仕込み室11とステージ25との間で移載される。ターボポンプ24は、成膜空間、および、固体原料タンク41内の空間を、有機リチウム化合物の蒸気圧以下まで減圧することを可能とする。有機リチウム化合物の蒸気圧以下の圧力は、例えば、10Pa以下である。導入ポート26は、気化した有機リチウム化合物と、気化した有機リン酸化合物とを混合するための空間である。成膜室21は、成膜空間の圧力を計測する圧力計21Pを備える。
誘導用の高周波電源31は、成膜室21の周囲に巻き回された誘導コイル32に高周波電力を供給する。高周波電力を供給された誘導コイル32は、成膜空間に交番磁界を誘起する。誘起された交番磁界は、ステージ25に移載された基板Sを、加熱温度まで昇温することを可能とする。加熱温度の一例である脱気温度は、成膜が開始される前の基板Sに対して、基板Sの表面に付着した気体を表面から除くための温度であり、例えば、550℃である。加熱温度の一例である成膜温度は、有機リチウム化合物と有機リン酸化合物との反応を促すための温度である。成膜温度は、100℃以上700℃以下であり、例えば、550℃である。
固体原料タンク41は、固体原料タンク41内の空間である第1原料空間を有する。第1原料空間は、有機リチウム化合物を収容する。有機リチウム化合物は、例えば、80℃での蒸気圧が1Pa以下である。第1原料空間は、有機リチウム化合物の融点以下に加熱されている固体として、有機リチウム化合物を収容する。
固体原料タンク41の第1原料空間は、第1原料バルブV1と導入バルブV3とを介して、成膜室21の導入ポート26に接続されている。固体原料タンク41内の空間は、不活性ガスを導入することを可能とする第1添加経路42に接続されている。不活性ガスの一例は、アルゴン、ヘリウム、窒素、水素である。
アンモニア導入経路62と、窒素導入経路72とは、導入ポート26に接続されている。成膜空間で成膜されるリン酸リチウム化合物は、リン酸リチウム酸化物とリン酸リチウム酸窒化物とのいずれか一方である。アンモニア導入経路62から導入ポート26に導入されるアンモニアガスは、反応性ガスの一例であり、リン酸リチウム酸窒化物の形成に用いられる。アンモニアガスは、2つのバルブV5,V7の両方が開いているときに、導入ポート26を通じて、成膜室21に導入される。窒素ガスは、2つのバルブV6,V7の両方が開いているときに、導入ポート26を通じて、成膜室21に導入される。なお、窒素ガスの導入は、第1添加経路42、または、後述する第2添加経路52を用いてもよい。
固体原料タンク41と成膜室21とを接続する経路は、有機リチウム化合物の融点以下に加熱される。導入バルブV3と第1原料バルブV1とは、この経路の設定温度に耐える耐熱バルブである。2つのバルブV1,V3のいずれか一方が閉じているとき、第1原料空間と成膜空間との連通は遮断される。2つのバルブV1,V3の両方が開いているとき、第1原料空間と成膜空間とは相互に連通する。固体原料ヒータ43は、第1原料空間に収容された有機リチウム化合物を、その融点以下である気化準備温度に加熱する。有機リチウム化合物における融点以下の気化準備温度は、例えば、有機リチウム化合物の融点よりも50〜100℃だけ低い。
液体原料タンク51は、液体原料タンク51内の空間である第2原料空間を有する。第2原料空間は、有機リン酸化合物を収容する。第2原料空間は、室温以上の恒温温度に保たれている液体として、有機リン酸化合物を収容する。
液体原料タンク51の第2原料空間は、導入バルブV4と第2原料バルブV2とを介して、成膜室21の成膜空間に接続されている。液体原料タンク51内の空間は、不活性ガスを導入することを可能とする第2添加経路52に接続されている。不活性ガスの一例は、アルゴン、ヘリウム、窒素、水素であり、有機リン酸化合物の搬送に寄与する。
液体原料タンク51と成膜室21とを接続する経路は、例えば、0℃以上の上述した恒温温度に保たれている。第2原料バルブV2は、この経路の設定温度に耐える耐熱バルブである。2つのバルブV2,V4のいずれか一方が閉じているとき、第2原料空間と成膜空間との連通は遮断される。2つのバルブV2,V4の両方が開いているとき、第2原料空間と成膜空間とは相互に連通する。液体原料ヒータ53は、第2原料空間に収容された有機リン酸化合物を、恒温温度の一例として30℃に保つ。
次に、固体原料タンク41に収容される有機リチウム化合物、および、液体原料タンク51に収容される有機リン酸化合物について説明する。
図2が示すように、固体原料タンク41に収容される有機リチウム化合物は、例えば、80℃での蒸気圧として1Pa以下を有した有機リチウム化合物である。固体原料タンク41に収容される有機リチウム化合物は、標準状態において固体である。有機リチウム化合物は、例えば、ジピパロイルメタナトリチウム(Li(dpm):CAS登録番号22441‐13‐0)、ターシャリーブトキシリチウム(LiOtBu:CAS登録番号1907‐33‐1)、トリメチルシリルアミドリチウム(Li(tmsa):CAS登録番号4039‐32‐1)である。液体原料タンク51に収容される有機リン酸化合物は、80℃での蒸気圧として、例えば1kPa以上を有した化合物であり、標準状態で液体である。有機リン酸化合物は、リン酸トリエチル(TEP)である。
ジピパロイルメタナトリチウムの蒸気圧は、230℃において約300Paであり、200℃において約20Paであり、170℃において約1Paである。なお、ジピパロイルメタナトリチウムの融点は、280℃である。また、ターシャリーブトキシリチウムの蒸気圧は、110℃において約10Paである。なお、ターシャリーブトキシリチウムの融点は、170℃から205℃である。トリメチルシリルアミドリチウムの蒸気圧は、82℃において約1Paである。トリメチルシリルアミドリチウムの融点は、72℃である。いずれも、低い蒸気圧を有した有機リチウム化合物であり、有機リチウム化合物の気体を固体原料タンク41から供給することを困難とする。
次に、上記形成方法を用いた固体電解質膜の形成方法を説明する。
図3が示すように、固体電解質膜の形成方法は、まず、成膜室21、固体原料タンク41、および、液体原料タンク51をセットする。すなわち、仕込み室11の圧力と、成膜室21の圧力とを、有機リチウム化合物の蒸気圧以下であるベース圧力PD1まで減圧する。ベース圧力PD1は、例えば、1E−3Paである。また、有機リチウム化合物を固体原料タンク41に収容し、有機リン酸化合物を液体原料タンク51に収容する。そして、各バルブV1,V2,V3,V4が閉じられた状態で、仕込み室11に搬入された基板Sを成膜室21のステージ25へ移載する。
次いで、固体原料ヒータ43をOFF状態からON状態に切り替えて、固体原料タンク41に収容された有機リチウム化合物を、有機リチウム化合物の融点よりも低い気化準備温度に加熱する。この間、固体原料タンク41内の圧力は、有機リチウム化合物が固体であり続ける程度の圧力PS2を保つ。また、液体原料ヒータ53をOFF状態からON状態に切り替えて、液体原料タンク51に収容された有機リン酸化合物を、有機リン酸化合物の沸点よりも低い恒温温度に保つ。この間、液体原料タンク51内の圧力は、有機リン酸化合物が液体であり続ける程度の圧力PL2を保つ。そして、高周波電源31をOFF状態からON状態に切り替えて、ステージ25を脱気温度T2まで加熱し、所定の期間を経過した後に、ステージ25を待機温度T1に保つ。
次いで、各バルブV1,V2,V3,V4を開ける。これによって、第1原料空間および第2原料空間の各々と、成膜空間とを連通する。この連通によって、第2原料空間の圧力は、有機リン酸化合物の気化が始まる圧力PL1まで下がり、第2原料空間から成膜空間へ、有機リン酸化合物の気体が流れる。また、この連通によって、第1原料空間の圧力は、有機リチウム化合物の気化が始まる圧力PS1まで下がり、第1原料空間から成膜空間へ有機リチウム化合物の気体が流れる。結果として、成膜室21の圧力は、有機リチウム化合物の蒸気圧よりも低い成膜圧力PD2まで上がり、基板Sの表面に有機リチウム化合物と有機リン酸化合物とが到達する。成膜圧力PD2は、例えば、3E−1Paである。なお、この際、窒素導入経路72から窒素ガスが導入されてもよいし、第1添加経路42から不活性ガスが添加されてもよい。また、アンモニア導入経路62からアンモニアガスが導入されてもよいし、第2添加経路52から不活性ガスが添加されてもよい。
次いで、ステージ25の成膜温度までの加熱を開始して、例えば、脱気温度T2と同じ温度までステージ25を昇温する。そして、基板Sの表面に到達した有機リチウム化合物と、その表面に到達した有機リン酸化合物との表面における熱反応によって、固体電解質膜であるリン酸リチウム化合物膜が、基板Sの表面に形成される。
次に、上記固体電解質膜の形成方法を用いた試験例1から試験例10を以下に説明する。なお、試験例1から試験例9の各々では、成膜圧力PD2、および、添加ガスの流量である窒素流量が、相互に異なる。試験例1から試験例9の各々における成膜圧力PD2、および、窒素流量を、表1に示す。
[試験例1]
有機リチウム化合物としてジピパロイルメタナトリチウムを用い、また、有機リン酸化合物としてリン酸トリエチルを用い、以下の条件に従って、試験例1のリン酸リチウム化合物膜の形成を行った。詳しくは、まず、これらを成膜空間へ流すために、各バルブV1,V2,V3,V4を開け、各バルブV1,V2,V3,V4を開けてから、基板Sを成膜温度に昇温するために、高周波電源31の出力を成膜温度用に切り替えた。次いで、高周波電源31の切り替えから1分後に、基板Sの温度を成膜温度に到達させた。続いて、基板Sを成膜温度に90分間保つことによって、基板Sの表面にリン酸リチウム化合物膜を形成した。そして、高周波電源31をON状態からOFF状態に切り替えると共に、各バルブV1,V2,V3,V4を閉じた。また、成膜室21に直接接続されたパージラインから成膜空間へ10sccmの窒素ガスを導入して、窒素ガスによる基板Sの冷却を60分間行った。そして、成膜空間への窒素ガスの供給を停止した後に、成膜室21から仕込み室11へ基板Sを移載し、仕込み室11から基板Sを取り出した。
・恒温温度 :30 (℃)
・ベース圧力PD1 :1.00−E3(Pa)
・窒素流量 :0.0 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :1.20−E1(Pa)
・脱気温度T2 :550 (℃/60分間加熱)
・成膜温度 :550 (℃)
この間、気化準備温度を165℃、175℃、185℃、190℃、200℃、210℃、240℃の各々に変更し、その際の導入ポート26における温度であるポート温度を計測した。また、各気化準備温度において得られたリン酸リチウム酸化物膜の膜厚を、触針式膜厚計を用いて計測し、各気化準備温度において得られたリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を別々に算出した。各気化準備温度におけるポート温度、および、成膜速度を表2に示す。なお、表2においては、成膜速度が10nm/min以上である水準に「◎」を付して示す。成膜速度が1以上10nm/min未満である水準に「○」を付して示す。成膜速度が0以上1nm/min未満である水準に「△」を付して示す。成膜速度が0nm/minである水準に「×」を付して示す。
[試験例2]
試験例1の条件から、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例1と同じくして、試験例2のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・窒素流量 :0.2 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :1.60−E1(Pa)
[試験例3]
試験例1の条件から、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例1と同じくして、試験例3のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・窒素流量 :0.5 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :1.80−E1(Pa)
[試験例4]
試験例1の条件から、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例1と同じくして、試験例4のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・窒素流量 :1.0 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :2.50−E1(Pa)
[試験例5]
試験例1の条件から、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例1と同じくして、試験例5のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・窒素流量 :2.0 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :3.00−E1(Pa)
[試験例6]
試験例1の条件から、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例1と同じくして、試験例6のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・窒素流量 :10.0 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :8.60−E1(Pa)
[試験例7]
試験例1の条件から、成膜室21の排気系をロータリーポンプ23のみとし、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例1と同じくして、試験例7のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・ベース圧力PD1 :10.0−E0(Pa)
・窒素流量 :10.0 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :13.3−E0(Pa)
[試験例8]
試験例7の条件から、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例7と同じくして、試験例8のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・窒素流量 :100 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :133−E0 (Pa)
[試験例9]
試験例7の条件から、窒素流量、および、成膜圧力PD2を、以下の内容に変更し、それ以外の条件を、試験例7と同じくして、試験例9のリン酸リチウム酸化物膜の形成を行った。そして、この際の気化準備温度を165℃〜240℃の各々に変更し、各気化準備温度におけるリン酸リチウム酸化物膜の成膜速度を計測した。各気化準備温度における成膜速度を表2に示す。
・窒素流量 :1000 (sccm/窒素導入経路72)
・成膜圧力PD2 :1330−E0 (Pa)
表2が示すように、試験例1から試験例6までの各試験例では、リン酸リチウム酸化物膜の形成が認められた。試験例1から試験例6までの各試験例は、ベース圧力PD1として1.00−E3(Pa)を設定した水準であり、また、気化準備温度におけるジピパロイルメタナトリチウムの蒸気圧よりも低いベース圧力PD1を設定した水準である。また、試験例1から試験例6までの各試験例は、成膜圧力として1.00−E0(Pa)以下を設定した水準であり、気化準備温度におけるジピパロイルメタナトリチウムの蒸気圧よりも低い成膜圧力を設定した水準である。
一方、試験例7の一部、および、試験例8、9の各試験例では、リン酸リチウム酸化物膜の形成が認められなかった。試験例7の一部、および、試験例8、9の各試験例は、ベース圧力PD1として10.0−E0(Pa)を設定した水準であり、また、気化準備温度におけるジピパロイルメタナトリチウムの蒸気圧よりも高いベース圧力PD1を設定した水準である。また、試験例7の一部、および、試験例8、9の各試験例は、成膜圧力として13.3−E0(Pa)以上を設定した水準であり、気化準備温度におけるジピパロイルメタナトリチウムの蒸気圧よりも高い成膜圧力を設定した水準である。
すなわち、ジピパロイルメタナトリチウムの蒸気圧よりも低い圧力を有した成膜空間を用い、かつ、成膜空間をジピパロイルメタナトリチウムの蒸気圧以下に保つことによって、リン酸リチウム酸化物膜の形成が認められた。特に、窒素流量を0.2sccm以上10sccm以下とする試験例2から試験例6のなかで、成膜温度を200℃以上とする水準では、10nm/min以上の高い成膜速度を有するリン酸リチウム酸化物膜の形成が認められた。
リン酸リチウム酸化物膜の形成が認められた各試験例、すなわち、試験例1から試験例6の各々、および、試験例7のなかで成膜温度が190℃以上の各試験例について、アスペクト比が3である電極層上に、リン酸リチウム酸化物膜を形成した。各試験例のリン酸リチウム酸化物膜が有する断面形状を走査型電子顕微鏡によって撮影した結果、凸部の頂面上の膜厚と、凹部の底面上の膜厚と、凸部の側面上の膜厚との比は、100:80:90であり、良好な被覆性が認められた。
[試験例10]
有機リチウム化合物としてジピパロイルメタナトリチウムを用い、また、有機リン酸化合物としてリン酸トリエチルを用い、以下の条件に従って、試験例1と同じ手順で、試験例10のリン酸リチウム化合物膜の形成を行った。試験例10のリン酸リチウム化合物膜の赤外線吸収スペクトルを計測した結果、リン酸リチウム化合物膜がリン酸リチウム酸窒化物であることを確認した。リン酸リチウム酸窒化物膜の成膜速度は、3.55nm/minであった。
試験例10の方法を用い、膜厚が500nmのリン酸リチウム酸窒化物膜を白金電極上に成膜した後、リン酸リチウム酸窒化物膜上に白金電極を形成して、リン酸リチウム酸窒化物のイオン伝導性を測定した。試験例10のリン酸リチウム酸窒化物膜におけるイオン伝導度は、室温において4.0E−6S/cmであった。
試験例10の方法を用い、アスペクト比が3である電極層上に、リン酸リチウム酸窒化物を形成した。試験例10のリン酸リチウム酸窒化物膜が有する断面形状を走査型電子顕微鏡によって撮影した結果、凸部の頂面上の膜厚と、凹部の底面上の膜厚と、凸部の側面上の膜厚との比は、100:80:90であり、良好な被覆性が認められた。
・恒温温度 :30 (℃)
・ベース圧力PD1 :1.00−E3(Pa)
・窒素流量 :2.0 (sccm/窒素導入経路72)
・アンモニア流量 :1.0 (sccm/アンモニア導入経路62)
・成膜圧力PD2 :3.00−E1(Pa)
・脱気温度T2 :550 (℃/60分間加熱)
・成膜温度 :550 (℃)
上記実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)有機リチウム化合物と有機リン酸化合物との凹凸面での熱反応によって、凹凸面にリン酸リチウム化合物膜を堆積させる。それゆえに、ターゲットから放出される粒子の付着によってリン酸リチウム化合物膜を堆積させる方法と比べて、リン酸リチウム化合物膜による凹凸面の被覆性を高められる。
(2)成膜室21内の圧力が有機リチウム化合物の蒸気圧以下に保たれるため、リン酸リチウム化合物膜の堆積による有機リチウム化合物の消費に追従して、第1原料空間での有機リチウム化合物の気化も進められる。それゆえに、成膜空間への有機リチウム化合物の供給の安定も図られる。
(3)第1原料空間から成膜室21内に有機リチウム化合物の気体を流す際に、第1原料空間と成膜空間とを接続する経路を有機リチウム化合物の融点以下に加熱する。それゆえに、第1原料空間で気化した有機リチウム化合物が、第1原料空間と成膜空間とを接続する経路で固化することを抑えることが可能となる。
(4)第1原料空間から成膜室21内に有機リチウム化合物の気体を流す際に、有機リチウム化合物と共に不活性ガスを流す。それゆえに、第1原料空間で気化した有機リチウム化合物が、第1原料空間と成膜空間とを接続する経路で固化することを抑えることが可能ともなる。
(5)第1原料空間から成膜室21内に有機リチウム化合物の気体を流す際に、有機リチウム化合物と有機リン酸化合物との反応を促す反応ガスであるアンモニアを、第1原料空間から成膜空間へ有機リチウム化合物と共に流す。それゆえに、有機リチウム化合物と有機リン酸化合物との反応がアンモニアによって促されるため、リン酸リチウム酸窒化物膜を形成することが可能ともなる。
(6)固体原料タンク41、および、液体原料タンク51の各々と、成膜室21とを連通した後に、基板Sを成膜温度まで誘導加熱によって昇温する。すなわち、有機リチウム化合物と有機リン酸化合物とが基板Sの表面に到達した後に、その表面の昇温が進められるため、高い被覆性を有したリン酸リチウム化合物膜を、より確実に成長させることが可能となる。
(7)また、基板Sの表面に対する昇温が誘導加熱によって行われるため、抵抗加熱による昇温などに比べて、成膜温度までの昇温を短時間で行うことが可能ともなる。
上記実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
[凹凸面の昇温]
・凹凸面の加熱は、誘導加熱に限らず、ステージ25を抵抗加熱することによっても実現できる。なお、凹凸面を誘導加熱する方法であれば、上記(7)に準じた効果を得ることが可能である。
・各バルブV1,V2,V3,V4を開けるときに、基板Sを成膜温度まで昇温することも可能である。また、基板Sを成膜温度まで昇温した後に、各バルブV1,V2,V3,V4を開けることも可能である。なお、成膜空間に対する有機リチウム化合物の供給、および、成膜空間に対する有機リン酸化合物の供給が安定した後に、基板Sを成膜温度まで昇温する方法であれば、上記(6)に準じた効果を得ることが可能である。
[添加ガス]
・不活性ガスの導入先は、窒素導入経路72とすることの他、第1添加経路42や第2添加経路52とすることも可能である。第1添加経路42や第2添加経路52から不活性ガスを導入する方法であっても、不活性ガスが流れる範囲において、成膜空間に向けた有機リチウム化合物の流れを促すことは可能である。なお、不活性ガスの導入先は、これら窒素導入経路72と、第1添加経路42や第2添加経路52との組み合わせとして設定することも可能である。
・反応ガスの導入先は、例えば、アンモニア導入経路62とすることの他、第1添加経路42や第2添加経路52とすることも可能である。これらの各部位から反応ガスを導入する方法であっても、反応ガスが成膜空間に流れるため、反応ガスを構成する元素をリン酸リチウム化合物膜に取り込むことは可能である。
[加熱]
・第1原料空間と成膜空間とを接続する経路は、気化した有機リチウム化合物の固化を生じない程度の長さであれば、それを加熱することを割愛することも可能である。この際、導入ポート26のみを加熱することも可能であり、また、導入ポート26と固体原料タンク41とを接続する配管のみを加熱することも可能である。反対に、第1原料空間と成膜空間とを接続する経路は、気化した有機リチウム化合物の固化を生じる程度の長さであれば、固体原料タンク41と同じく、それを加熱することが好ましい。
[バルブ]
・リン酸リチウム化合物膜の形成に際して、バルブV2,V4を開けるタイミングは、バルブV1,V3を開けるタイミングよりも早くすることも可能である。こうした方法であれば、有機リン酸化合物の供給が安定している状態から、有機リチウム化合物の供給を始めることが可能であるため、有機リチウム化合物の供給を安定させることが容易でもある。
S…基板、T1…待機温度、T2…脱気温度、V1…第1原料バルブ、V2…第2原料バルブ、V3…導入バルブ、11…仕込み室、12,23…ロータリーポンプ、13,24…ターボポンプ、21…成膜室、21P…圧力計、22…ゲートバルブ、25…ステージ、26…導入ポート、31…高周波電源、32…誘導コイル、41…固体原料タンク、42…第1添加経路、43…固体原料ヒータ、51…液体原料タンク、52…第2添加経路、53…液体原料ヒータ。

Claims (5)

  1. 融点以下で加熱されている固体として有機リチウム化合物を第1原料空間に収容し、0℃以上に保たれている液体として有機リン酸化合物を第2原料空間に収容し、表面が凹凸面である電極層を成膜空間に収容することと、
    前記第1原料空間および前記第2原料空間の各々と、前記有機リチウム化合物の蒸気圧よりも低い圧力を有した前記成膜空間とを連通すると共に、前記連通した後の前記成膜空間を前記有機リチウム化合物の蒸気圧以下に保つことと、
    前記連通することによって前記第2原料空間から前記成膜空間へ前記有機リン酸化合物の気体を流し、かつ、前記連通することによる前記第1原料空間の減圧によって前記第1原料空間で前記有機リチウム化合物を気化させて、前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことと、
    前記表面に到達した前記有機リチウム化合物と、前記表面に到達した前記有機リン酸化合物との前記表面の加熱による熱反応によって、固体電解質膜であるリン酸リチウム化合物膜を前記表面に形成することとを含む
    固体電解質膜の形成方法。
  2. 前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことでは、前記第1原料空間と前記成膜空間とを接続する経路を前記有機リチウム化合物の融点以下に加熱することを含む
    請求項1に記載の固体電解質膜の形成方法。
  3. 前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことでは、前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物と共に不活性ガスを流すことを含む
    請求項1または2に記載の固体電解質膜の形成方法。
  4. 前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物の気体を流すことでは、前記有機リチウム化合物と前記有機リン酸化合物との反応を促す反応ガスを前記第1原料空間から前記成膜空間へ前記有機リチウム化合物と共に流すことを含む
    請求項1から3のいずれか一項に記載の固体電解質膜の形成方法。
  5. 前記リン酸リチウム化合物膜を前記表面に形成することでは、前記第1原料空間および前記第2原料空間の各々と、前記成膜空間とを連通した後に、前記有機リチウム化合物と前記有機リン酸化合物との熱反応が開始される成膜温度まで、前記表面を誘導加熱によって昇温することを含む
    請求項1から4のいずれか一項に記載の固体電解質膜の形成方法。
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