JP6691225B2 - 複合調理器具ハンドル - Google Patents

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Description

本開示は概して、調理容器および調理蓋などの調理器具用ハンドル、ならびにこれらの製造方法および取り付け方法に関する。
調理器具の多くにはユーザーに器具を移動・操作させるためのハンドルが設けられている。調理ハンドルは、調理器具に取り付けられる金属フランジを採用することが知られており、プラスチックまたはゴムなどの非金属製の把持部分であって、フランジから延在したユーザーが握るための把持部分が組み合わせられている。把持部分は可視化されないフランジの一部にオーバーモールド成形することができる。このような把持部分は裸の金属ハンドルと比べて肌触りがより快適で且つ温度が低く、ハンドルの重量を削減することに役立つことができる。
一態様において、調理器具用ハンドル組立体には、金属フランジと、インサートと、把持部が含まれている。金属フランジには内面と外面が設けられている。内面を調理器具の湾曲した外壁との密着に適応させることができる。外面から内面に向かってボアを広げることが可能であって、これらの間に第1空洞を少なくとも定めることができる。インサートに近位端部と遠位端部を設けることができる。この近位端部をボアの第1空洞の内部に受け入れるように適合させることが可能であって、ボア内部で近位端部がフランジに取り付けられると、内部に固定される。把持部を近位端部と遠位端部の間に延在させてもよく、ポリマー材料が、インサートの遠位端部の少なくとも一部にオーバーモールド成形されて設けられている。把持部は、インサートの近位端部が第1空洞に固定されると、フランジの隣接部分と面一になるように構成された外面輪郭を近位端部に有することができる。
種々の実施形態において、インサートの近位端部は金属タブ部分を備えており、金属タブ部分は、ボアの断面寸法に相補的な断面寸法を有する。金属タブ部分が受け入れられると、ボアの対応する相補的な断面寸法に沿って、金属タブ部分がボアに係合可能となる。金属タブ部分とボアの係合境界面に沿って、溶接を用いて近位端部をフランジに取り付けることができる。一形状において、ボアは第1空洞からフランジの内面に向って近位方向に広がる通路を形成している。この通路は第1空洞の断面寸法よりも小さな断面寸法を少なくとも1つ有することができる。ボアの相補的な断面寸法は、通路に沿って配置させることができる。
実施形態によっては、フランジの外面から内面にかけてボアを広げることができる。第1空洞を外面に隣接させ、ボアは内面に隣接する第2空洞を定めることができる。一形状において、インサートの近位端部には、第2空洞の中に少なくとも部分的に延在する金属タブ部分が設けられている。金属タブ部分は、第2空洞を形成しているボアの一部分に溶接により固定することが可能である。
実施例によっては、ボアは第1空洞と第2空洞との間に広がる通路を形成している。この通路は、第1空洞の断面寸法よりも小さい、少なくとも1つの断面寸法を有することができる。一構成において、インサートの近位端部の長手部分は、インサートの近位端部が第1空洞の内部に固定されたときに、通路の長手部分の少なくとも一部を充填するように構成されている。この構成または別の構成において、インサートの近位端部の長手部分と通路の長手部分は、インサートの近位端部が第1空洞に固定されたときに、インサートの近位端部の長手部分が通路の長手部分を満たすような、相補的な断面積を有している。上記または別の何れかの構成において、インサートの近位端部は、金属タブ部分と、幅広くさび部と、遠位部分とを有している。金属タブ部分は、通路の断面と相補的な少なくとも1つの断面を有することができる。この幅広くさび部を金属タブ部分の遠位側に設けることが可能であって、この幅広くさび部は、インサートの近位端部が第1空洞の内部に固定されたときに、対応するボアの長さに沿って、遠位方向に先細りしている第1空洞の断面積を補完するような、遠位方向に先細りした断面積を有することができる。この遠位部分は幅広くさび部の遠位側に設けることができる。この幅広くさび部に沿って遠位方向に先細りした断面積は、遠位方向に先細りした断面積に沿って、より小さな断面寸法を有することができる。遠位部分は、近位端部が内部に固定されたとき、第1空洞を形成しているボアの周囲部分から相隔てさせることができる。
一実施形態において、インサートの近位端部が第1空洞の内部に固定されたとき、第1空洞の内部の近位端部の長手部分は、第1空洞を形成しているフランジの周囲部分から相隔てさせることができる。
種々の実施形態において、インサートの遠位端部の近位部分の基端寄り部分に、インサートの近位端部の遠位寄り部分を受け入れるのに適した空洞が形成されている。フランジの外面は、インサートの遠位端部の基端寄り部分に沿って設けられた嵌合構造体に嵌合するように構成された嵌合構造体を含むことができる。インサートの近位端部は、インサートの近位端部が第1空洞の内部に固定されたとき、フランジと、インサートの遠位端部との間に押し込むことができる。インサートの遠位端部の基端寄り部分に沿って設けられた嵌合構造体は、把持部に近接させることができる。この嵌合構造体は、インサートの遠位端部をフランジの遠位面にねじ込むためのスレッドを含むことができる。インサートの遠位端部には、遠位部分に沿う空洞がさらに形成可能である。ハンドル組立体にさらに、インサートの遠位端部の遠位部分に沿って設けられた嵌合構造体に嵌合することで空洞を密閉するように構成された嵌合構造体、を有するキャップ密閉部を含むことができる。
別の態様において、調理容器には、底壁と、上向きに延在してリムを形成する周囲側壁とが備えられ、またこの底壁と周囲側壁との間に流体を受け入れて保持するための内部空間が形成される。ハンドル組立体は、フランジにて周囲側壁の外側部分に取り付けることができる。ハンドル組立体は、金属フランジ、インサート、および把持部を含むことができる。金属フランジは内面と外面を含むことができる。この内面は、調理器具の湾曲した外壁に接触するように構成可能である。この外面から内面にかけてボアを広げ、間に少なくとも1つの第1空洞を形成することができる。インサートは近位端部と遠位端部を備えることができる。近位端部は、ボア内部でフランジに取り付けられると、ボアの第1空洞の中に受け入れられて内部に固定されるように構成することができる。把持部を近位端部と遠位端部の間に延在させることが可能で、また把持部はインサートの遠位端部の少なくとも一部分にオーバーモールド成形されたポリマー材料を含むことができる。把持部は、インサートの近位端部が第1空洞の内部に固定されたときに、フランジの隣接部分と同一面内となるように構成された外面輪郭を、近位端部に含むことが可能である。
また別の態様において、調理容器を形成するプロセスとして、
(a)湾曲した内面と外面を有し、前記湾曲した内面が調理容器の湾曲した外壁に接するように構成され、前記外面から前記内面に向かってボアが延在している、金属フランジを提供するステップと、
(b)近位端部と遠位端部とを有するインサートであって、前記近位端部は、前記金属フランジの前記外面から前記内面に向かって延在している前記ボアの一部分に受け入れられるように構成され、また前記遠位端部は、前記外面で前記近位端部がボアの中に挿入されると、前記遠位端部が前記金属フランジの前記外面から離れる方向に延在するように構成されている、インサートを提供するステップと、
(c)前記インサートの前記遠位端部にオーバーモールド形成されたポリマー材料を含み、前記近位端部が前記ボアの中に挿入されると、前記金属フランジの前記外面の外周面で同一面内の境界面を形成するように構成された把持部、を提供するステップと、
(d)前記金属インサートの前記近位端部を、前記外面で前記金属フランジの前記ボアに挿入することにより前記把持部分を前記金属フランジの外面に密着させるステップと、
(e)前記インサートの近位端部を前記ボアの内部で前記金属フランジに固定するステップと、
(f)前記金属フランジの前記内面を、調理容器の湾曲した外壁に取り付けて、調理容器用のハンドルとして成形されたグリップを提供するステップと、を含むことができる。
種々の実施形態において、前記インサートの近位端部を前記ボアの内部で前記金属フランジに固定するステップに、前記インサートの近位端部を、前記ボアの隣接部分に沿って、前記金属フランジに溶接するステップを含むことができる。一実施形態において、前記調理容器のハンドルは、細長ハンドルまたはU字状ハンドルの何れかである。別の実施形態において、前記金属フランジはリベットを受け入れ、前記ボアの対向側面に設けられた第1側孔および第2側孔を有している。
前記金属フランジの前記内面を調理容器の湾曲した外壁に取り付けて、調理容器用のハ
ンドルとして形成されたグリップを提供するステップには、
(a)前記調理容器の側壁に設けられた第1孔と第2孔の各々と、これに対応し前記金属フランジに設けられた第1側孔と第2側孔にリベットを挿入するステップであって、各リベットの尾部が各側孔を越えて延在するステップと、
(b)前記各側孔を越えて延在している各リベットの尾部の遠位端部を変形させることにより、前記リベットを固定するステップであって、変形した前記尾部の各遠位端部が、前記金属フランジの第1側孔と第2側孔の各々の外周を越えて広がるステップと、
を含むことができる。
本発明の上記およびその他の目的、効果、特徴、および利点は、以下の実施形態の説明に添付の図面と併せることにより、より明らかになるであろう。
本発明の新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている。しかしながら、本明細書に記載された本発明の様々な実施形態は、構成および動作の仕方の両方に関して、添付の図面と併せて以下の説明を参照することによって最もよく理解されよう。
図1Aは調理器具用ハンドルの上面図であり、図1Bは調理容器の一部を表した外観立面図である。 図2Aは図1Aの切断線2A−2Aに沿って示される横断立面図であって、図2Bは図2Aの切断線2B−2Bに沿って示される断面図である。 図3Aと図3Bは、ハンドルと調理容器に係る実施形態の、平断面図と側面横断立面図をそれぞれ示す。 図4Aと図4Bは、ハンドルと調理容器に係る実施形態の、平断面図と側面横断立面図をそれぞれ示す。 図5Aはハンドルと調理容器の別の実施形態を製造するために使用される各部品の平断面図であって、これは図5Bと図5Cに、平断面図および側面横断立面図として表されている。 図6A〜図6Eは、種々の実施形態に係るハンドルの形成および、調理器具への取り付け方法を示す平断面図である。 図7Aはハンドルの別実施形態に係る平面図であって、図7Bと図7Cは、(図6Cの)切断線6B−6Bおよび切断線6C−6C(図9A)に沿って示される、異なる横断立面図である。 図8Aは、図7A〜図7Cに係るフランジおよびグリップ部品の取り付け前の斜視図であって、また図8Bは取り付け後の斜視図である。 図9Aは、図7Aおよび図8Aの実施形態に係る側面立面図である。図9Bは、図7Aの切断線9B−9Bに沿って示された横断立面図である。図9Cは、図9Aの切断線9C−9Cに沿って示された横断立面図である。
フランジの目に見えない部分に把持部分をオーバーモールド成形することで調理器具のハンドルを作成する現代の技術は、簡単な形状を有し、概して平坦な把持部分を有する単純な鍛造金属フランジにのみ有効的であった。現代技術から課されている単純な形状への制限により、グリップが快適性に欠けたものとなり、またユーザーが人間工学およびスタイルから調理器具を区別する美的潜在性が欠如する場合が多い。さらに、単純な構造は、調理器具の価値が全体的に低いという認識につながる虞もある。ハンドルはフランジと共に共鋳造または成形できるが、特に金属フランジが鋳造工程から除かれ、研磨された後でオーバーモールド成形することは困難である。鋳造後の成形により研磨面を傷つけてしまう虞もあり、研磨剤が成形プラスチックの縁に埋め込まれてしまうと、成形後の研磨は困難となる。成形プラスチックが損傷してしまう虞もある。調理器具用ハンドルを製造するための鋳造・研磨金属フランジは、様々な用途ならびに美的の目的を創出するために数多くの形状に作成することができるため、現代技術を拡張させてこれらの目標を前進させることは有益であろう。本明細書に記載される種々の実施形態によれば、調理器具用の複合調理ハンドル組立体に、研磨金属フランジと、フランジの外周面と同一面内に延在する把持部分とを設けることで、ハンドル全体に三次元的な鋳造の外観を提供することができる。
本発明の複合調理器具ハンドル組立体、構成要素、および方法の様々な実施形態は、図1A〜図9Cを参照して本明細書で説明され、同様の参照番号は、種々の図面において同様の構成要素を示す。
図1Aおよび図1Bは調理器具200に取り付けられた細長ハンドル組立体100を図示している。ハンドル100には、近位端部100aに沿って設けられ、調理器具200への取り付けに適合したフランジ110が備えられている(図1B)。このフランジには通常、調理器具200の外壁210に接して取り付けるのに適合する内面110aが含まれていてもよい。例えば、内面110aは、外壁210に対して相補性のある一以上の寸法を有することが可能で、例えば、各寸法は、接合すると各寸法が近似するように構成可能であって、これによりこれら相補的な寸法に沿って外壁210と同一面内になるように構成されている。図示の実施形態では、内面110aは、調理器具200の湾曲した外壁20に対応して接するための湾曲した外形寸法を有している。
ハンドル100にはさらにハンドル100の遠位端部100bに沿って配置される把持部130が設けられている。把持部130には、フランジ110と隣接し、遠位端部130bまで延在する近位端部130aが備えられている。外面輪郭130cがフランジ110の隣接部分110cと同一面内になるように寸法決めされ、フランジの外面110bは、把持部130の近位面130dにより定められる。上記の通り、フランジ110は研磨金属フランジ110を含むことができる。例えば、隣接部分110cまたは他の可視部分に研磨金属を備えることができる。
図2Aおよび図2Bに図示された断面図をさらに参照すると、ハンドル100にフランジ110と把持部130の間に配置されたインサート120を設けることができる。インサート120はフランジ110により受け入れられて、固定されるように構成されており、内部でインサートが固定されて取付けられるため、把持部130はフランジに固定される。インサート120には、フランジ110の内部に挿入されるように構成された近位端部120aと、外表面120cに沿って把持部130に受け入れられるように構成された遠位端部120bと、が設けられている。例えば、近位端部120aは、フランジ110により受け入れられるように構成された一以上の断面寸法を有することができる。遠位端部120bは、把持部130を下地にして構成された一以上の断面寸法を有することができる。図示の実施形態において、例えば、近位端部120aはほぼ一貫した高さ寸法(図2A)とほぼ一貫した幅寸法(図2B)を有している。遠位端部120bには、先細りの高さ寸法(図2A)と先太りの幅寸法(図2B)を有する舌部121が設けられている。遠位端部120bに沿って別の寸法を採用することもできる。例えば、遠位端部120bに沿う舌部121などの幅寸法は、近位端部120aに沿う幅寸法よりも大きな、または小さな寸法とすることができる。遠位端部120bに沿う高さ寸法は、近位端部120aに沿う幅寸法よりも大きな、または小さな寸法とすることができる。一実施形態において、把持部130に舌部121は含まれない。(図3Aおよび図3Bを参照)。実施形態によっては、インサート120の遠位端部120bに沿う高さ寸法を、近位端部120aに沿う高さ寸法と同様にすることができる。例えば、近位端部と遠位端部120a,120bに沿う高さ寸法を、インサート120の略平面状の上側面および略平面状の下側面により形成することができる(図3Aおよび図3B等を参照のこと)。
フランジ110とインサート120は好ましくは剛体材料から構成され、好ましくは合金などを含む金属から構成される。実施形態によっては、フランジ110またはインサート120に金属部分、金属表面、または金属めっきが含まれてもよい。上述の通り、フランジ110に研磨金属面が含まれてもよい。フランジ110またはインサート120は、中実な金属構造を含んでもよく、また中空であってもよい。例えば、インサート120は中実としてもよいし、図5A〜図5Cに図示の通り、中空ハンドル用のパイプなど、空洞を含むこともできる。種々の実施形態において、フランジ110を一部中空としてインサート120を受け入れることが可能であり、全体的な熱容量と重量を小さくするため、また熱消散を改善するための他の中空部分を有することができる。例えば、フランジ110に、インサート120を受け入れることのできるボア115を形成することができる。このボア115は、通常は外面110bと内面110aの間に広げることが可能で、第1空洞111を少なくとも有することができる。
図2Aおよび図2Bを引き続き参照すると、フランジ110の外面110bから内面110aにかけてボア115が広がっている。内面110aから内側に広がるボア115を形成しているフランジ110の一部は、第2空洞112を形成している。第1空洞111は外面110bに隣接し、第2空洞112は内面110aに隣接している。ボア115にはさらに第1空洞111と第2空洞112を連通する通路113が含まれている。通路113は空洞111,112と比較して幅狭であって、連結する空洞111,112の断面寸法よりも小さな断面寸法を有する。インサート120の近位端部120aは、狭くなった通路113の断面寸法に延長または貫通することに適合する一以上の寸法を有することができる。インサート120がボア115の中に受け入れられると、インサート120の近位端部120aが通路113の内部を貫通し、第2空洞112の中まで延在する。このため、インサート120の近位端部120aの一部、例えば近位面120dは、第2空洞112の中に少なくとも部分的に延在することができる。しかし、これ以外の実施形態では、インサート120の近位端部120aが第2空洞112または通路113に延びている必要はない。一実施例において、インサート120の近位端部120aは通路113の中に延びているが、第2空洞112の中までは延びていない。
インサート120は、フランジ110の中に受け入れられる断面寸法が、把持部分130への熱輸送を抑えるために接地面積が最小限となるように形成可能である。同様に、フランジ110は、フランジ110とインサート120の接地面積が小さくなるように、インサート120を受け入れるように形成等がされた断面寸法を有するボア115を形成することができる。例えば、インサート120は、フランジ110の一部、またはフランジ110により形成されたボア115のみと接触させることができる。図2Aおよび図2Bに図示された実施形態では、インサート120の近位端部120aは中央通路113を充填するように寸法決めされた断面を有する。
種々の実施形態において、一以上の空洞111,112は、インサート120がボア115内部に受け入れられたとき、インサート120とボア115を形成する側壁との間に空間が提供されるように構成された断面寸法を有することができる。例えば、一以上の空洞111,112の大きさが、インサート120の対応長さに沿う高さ寸法または幅寸法よりも大きな高さ寸法または幅寸法を有することにより、ボア115内部のインサート120とフランジ110の間に、一以上の連続スペースまたは不連続スペース(側部、上部、または下部のポケット)を提供することができる。図示された実施形態では、例えば、インサート120の近位端部120aは、ボア115の第1空洞111を第2空洞から隔てているボア115の幅狭中央通路113にのみ接触させることが可能である。実施形態によっては、一度フランジ110に固定されると、インサート120の近位端部120aは、溶接、リベット、ネジ、バヨネット、戻り止めなどの取り付け部材のみを介してフランジ110と接することができる。一実施形態において、インサート120の近位端部120aは、取り付け部材を介して、通路113に沿って直接的にフランジ110に接する。
把持部130は、遠位端部120bに沿って、インサート120の外面120cの少なくとも一部を覆ってオーバーモールド成形することができる。把持部130はしたがってポリマー材料などの成形材料を含むことができる。ポリマー材料は樹脂材料から成形することができ、プラスチック、熱硬化ポリマー、エラストマーまたは他のポリマー材料を含む。種々の実施形態において、把持部130には高温安定フェノール樹脂が含まれる。把持部130には、近位端部130a、例えば近位面130dに沿う外面輪郭130cが含まれ、インサート110の近位端部110aが第1空洞111の内部に受け入れられてボア115の内部に固定されたとき、外面輪郭130cがフランジ110の隣接部分110cと同一面内になるように構成されている。
インサート120をフランジ110に取り付けることにより、近位端部120aを第1空洞111の内部に固定することができる。近位端部120aと、ボア115を形成しているフランジ110の隣接部分との溶接により、インサート120をフランジ110に取り付けることが可能であって、ボア115を形成しているフランジ110の隣接部分とは、第1空洞111,第2空洞112,または通路113を形成しているフランジ110の一部分などである。溶接は金属面同士の金属溶接とすることができる。他の接続手法を使用することもできる。例えば、リベット、ネジ、バヨネット、戻り止め、または突起付き留めマウントを介してインサート120をフランジ110に取り付けることができる。図2Aおよび図2Bに図示された実施形態において、インサート120の近位端部120aに、通路113の断面寸法と相補的に対応する断面寸法を少なくとも1つ有するタブ部分124が設けられていることで、対応する断面寸法の境界部分に沿って、タブ部分を通路113に密着または係合させることができる。具体的には、タブ部分124は、内部に挿入されたときに通路を充填するために、通路の断面形状と相補的な断面形状を有している。インサート120は、ボア115および通路113の、タブ部分124または近位端部120aの他の部分との境界部分に沿った溶接を用いて溶接を用いてフランジ110に固定させることが可能であって、タブ部分124または近位端部120aの他の部分には、タブ部分124の周縁または近位面120dが含まれる。溶接材料を第2空洞112に残し、近位面110aより奥に延在させないようにすることができる。しかし、溶接残部がさらに広がることのできる範囲までは、溶接材料を容易に摩耗または削り取ることが可能であり、さらなる仕上げ加工は必要としないが、これは第2空洞112が調理器具200の外壁210に隣接可能であって、ハンドル100が取り付けられると隠すことができるためである。
図2Aおよび図2Bに図示されたインサート120の近位端部120aには一以上の任意選択的な切り欠き125を有することができる。いくつかの実施例において、切り欠き125は、付勢またはばね荷重されたラッチなどのロッド(図示せず)を、ボア115の内部に確実に係合させるように構成することができる。このような実施形態のいくつかでは、インサート120をボア115のなかに挿入して内部にロッドをカウンター付勢させることができる。インサート120をさらに挿入、回転、または操作することによりロッドを切り欠き125の中に付勢させることができる。切り欠き125のなかに位置決めされると、ロッドは第1空洞111からインサート120の動きを止めることができる。他の実施例では、ロッドをフランジ110の側面からボア115と切り欠き125の中に挿入させることができる。実施例によっては、ロッドは、インサート120の近位端部120a、ボア115、またはフランジ110を完全に通過して延びることができる。
図3Aおよび図3Bは、フランジ110、インサート120、および把持部130を備えるハンドル100の別の実施形態を図示している。把持部130はインサート120の遠位端部120bの少なくとも一部の周りに広がっており、近位端部130a、近位面130dなどに沿って外面輪郭130cが設けられ、インサート120の近位端部120aがボア115の内部に受け入れられて第1空洞111の内部で固定されたときに、外面輪郭130cがフランジ110の隣接部分110cと同一面内となるように構成されている。この実施形態において、インサート120は、ボア115の対応部分の断面寸法と相補的な断面寸法を有する。特に、インサート120には、近位方向に狭くなる幅寸法を有し(図3Aを参照のこと)、長手方向にほぼ一貫した高さ寸法(図3Bを参照のこと)を有するくさび状の近位端部120aを有する。インサート120の遠位端部120bは長手方向にほぼ一貫した幅と高さ寸法を持つことができる。遠位端部120bに沿う幅寸法は、近位端部120aに沿う幅寸法よりも小さくすることができる。遠位端部120bに沿う高さ寸法は、近位端部120aに沿う高さ寸法と同様なものとすることができる。近位端部と遠位端部120a,120bに沿う高さ寸法は、インサート120の略平面状の上側面および略平面状の下側面により形成することができる。
図2Aおよび図2Bに図示の実施形態と同様にして、ボア115はフランジ110の内面110aと外面110bの間に広がっており、少なくとも1つの空洞111が設けられている。ボア115の内部に受け入れられると、ボア115を貫通するインサート120の近位方向の移動を、ボア115に対するインサート120の近位端部120aの一以上の断面寸法により制限することができる。例えば、ボア115は、インサート120のくさび状の近位端部120aに対して相補的な高さ・幅寸法を有することが可能で、内部に受け入れられると近位端部120aがボア115を充填するようになっている。インサート120は、近位端部120aの例えば近位面120dの外周面に沿った部分と、ボア115を形成するフランジ110の隣接部分との溶接により、フランジ110に取り付けることができる。近位端部120aのフランジに溶接される部分にタブ部分124を含むことが可能で、タブ部分124は、フランジ110がボア115の上面、下面、または側面で係合する、一以上の相補的な断面寸法を有している。他の取り付け手法も使用可能である。例えば、リベット、ネジ、バヨネット、または突起付き留めマウントを介してインサート120をフランジ110に取り付けることができる。
図4Aおよび図4Bは、フランジ110、インサート120、および把持部130を備えるハンドル100の別の実施形態を図示している。把持部130はインサート120の遠位端部120bの少なくとも一部の周りに広がっており、近位端部130a、例えば近位面130dなどに沿って外面輪郭130cが設けられ、インサート110の近位端部110aがボア115の内部に入り、第1空洞111の内部で固定されたときに、外面輪郭130cがフランジ110の隣接部分110cと同一面内となるように構成されている。この実施形態では、フランジ110の内面110aと外面110bとの間にボア115が広がっており、ボア115に少なくとも1つの空洞111が含まれる。空洞111は近位方向に大きくなる幅(図4A)と高さ(図4B)を有する。ボア115には幅狭の通路113も含まれており、通路113は、空洞111とフランジ110の内面110aとの間に広がっている。図2A〜図3Bに対して説明した実施形態と同様にして、インサート120の近位端部120aは、長手方向にほぼ一貫した高さ寸法(図4B)を有する断面寸法を持っており、本実施形態では、インサート120の全長に沿ってほぼ一貫している。インサート120の近位端部120aは、ほぼ一貫した幅寸法を有する遠位部分122を有する。近位端部120aはまた、遠位部分122より近位に、遠位部分122よりも大きな幅寸法を有する幅広くさび部123を有する(図4Aを参照)。幅広くさび部123の幅寸法はまた、長手に沿って近位方向に大きくなっている(図4Aを参照のこと)。幅広くさび部123の幅寸法は、ボア115の長手に沿って対応する幅寸法と、ほぼ相補的なものとすることができる。したがって、図4Aと図4Bには、ボア115とインサート120が相補的な近位寸法を有するハンドル100の実施形態が図示されている。インサート120の近位端部120aには、遠位部分122と幅広くさび部123の何れよりも近位に位置し、幅広くさび部123よりも小さな幅寸法を有するタブ部分124が備えられている。このタブ部分124は、インサート120の近位端部120aの遠位部分よりも大きな幅寸法を有することができる。他の実施形態では、タブ部分124は、遠位部分122と比べて同じくらいまたはより小さな幅寸法を有することができる。
図4Aに最も明確に図示されている通り、フランジ110のボア115にインサート120が受け入れられると、幅広くさび部123の側面が、インサート120をボア115のなかに挟み込み、ボア115からインサート120が外れ、遠位方向に移動することが防止される。種々の実施形態において、幅広くさび部123の側面をボア115の中でフランジに接触させることが可能であり、あるいは、幅広くさび部123の側面をボア115の側面から僅かに離すことにより、インサート120が遠位方向に移動すると、幅広くさび部123に沿うインサート120の側面が、ボア115の側面に沿ってフランジ110に接するようにすることができる。実施形態によっては、インサート120を適当な角度回転させ、先細りとなるボア115の幅から幅広くさび部123の側面を外すことにより、インサート120をボア115から遠位方向に取り外すことができる。例えば、ボア115は、幅広くさび部123の最広幅よりも大きな断面寸法を有することができる。図3Aおよび図3Bで説明した実施形態と同様に、ボア115を貫通するインサート120の近位方向の移動を、ボア115に対する近位端部120aの一以上の断面寸法により制限することができる。図示の実施形態において、幅広くさび部123の幅寸法は通路113の幅寸法よりも大きくなっており、これにより幅広くさび部123が通路113の中に入ることが防止され、ひいてはインサート120がボア115を通って近位方向にさらに平行移動することが防止される。
図4Aおよび図4Bを引き続き参照すると、通路113はタブ部分124を受け入れるように寸法決めされている。通路113の一以上の断面寸法を、対応するタブ部分124の寸法と相補的にすることにより、通路113の内部に受け入れられたときに、タブ部分の一以上の方向に対する移動を妨げることができる。図示の実施形態において、例えば、通路113とタブ部分124が相補的な高さ寸法を有することにより、タブ部分124が通路113の中に受け入れられると、タブ部分124の垂直方向の移動が防止されるようになっている。通路113とタブ部分124はまた、相補的な幅寸法を有することが可能であって、この幅寸法は、タブ部分124が通路113の中に受け入れられると、横方向の移動を防止する。例えば、通路113の長さを充填するようにタブ部分124を寸法決めすることができる。しかし、ボア115内部のインサート120の近位端部120aの横方向の動きは、空洞111と幅広くさび部123の対応部分に沿う相補的な幅寸法により制限されるので、実施形態によっては、通路113とタブ部分124に相補的な幅寸法は含まれない。タブ部分124の、例えば近位面120dまたはその周辺に沿う部分と、ボア115を形成しているフランジの隣接部分の、例えば通路113に沿う部分との溶接部により、インサートがフランジに取り付けられた場合には、利用可能な溶接点の数を増やすため、近位面120dに沿う幅寸法が、通路113の対応する部分の幅寸法を、補完または近似していることが望ましい場合がある。このような実施形態では、タブ部分124の側面とフランジ110の間の空間を、通路113の内部において、近位面120dより遠位側に提供することができる。上記の通り、他の取り付け手法を使用することもできる。例えば、リベット、ネジ、バヨネット、または突起付き留めマウントを介して、インサート120をフランジ110に取り付け、これにより近位端部120aを、第1空洞111のなかに固定することができる。一実施形態において、取り付け部材は使用されず、上記の通り、インサート120の近位端部120aとボア115の寸法が適合することにより、インサート120の垂直方向、水平方向、近位方向、遠位方向の移動が防止される。
図2Aおよび図2Bに対して上で説明した実施形態と同様にして、ボア115、特に図4Aおよび図4Bで図示した実施形態の空洞111の内部空間は、インサート120の近位端部120aがボア115のなかに受け入れられて第1空洞111のなかに固定されたとき、インサート120とフランジ110との間に提供される。特に、インサート120の近位端部120aは、遠位部分122の側面、上面、下面および幅広くさび部123の上面および下面に沿って、空洞111の内部にてフランジ110から相隔てている。遠位部分123の周りの空間は、連続的なものとすることができる。したがって、遠位部分122と幅広くさび部123の二以上の側面を、フランジ110またはボア115に接触させなくてもよく、これにより熱伝導の行き来を抑えることができる。
図5A〜図5Cは、ハンドルに、近位端部120aと遠位端部120bを有する2部材のインサート120が含まれる、ハンドル100の別の実施形態を図示している。インサート120の近位端部120aが、遠位端部120bの内部に広がる空洞126のなかに受け入れられるように寸法決めされている。把持部130は遠位端部120bの周りに延在しており、把持部130には近位端部130a、近位面130dなどに沿う外面輪郭130cが含まれており、外面輪郭130cは、インサート110の近位端部110aがボア115の内部に受け入れられ、第1空洞111のなかで固定されると、フランジ110の隣接部分110cと同一面内となるように構成されている。上記の実施形態と同様にして、図5A〜5Cに図示のフランジ110には、ボア115が形成されており、ボア115は外面110bから内面110aに向かって広がっており、少なくとも第1空洞111が含まれている。ボア115にはまた、インサート120のタブ部分124を、図4Aおよび図4Bに対して説明した手法や構造と同様にして、受け入れるように寸法決めされた、幅狭の通路113が含まれている。例えば、タブ部分124と通路113の相対的な断面寸法、例えば高さまたは幅の寸法は、タブ部分124が境界部分に沿って、通路113の一以上の断面寸法に嵌合または近似するように構成することができる。その結果、タブ部分124が通路113の内部に配置されると、通路113におけるインサート120の近位端部120aの、近位方向、横方向、垂直方向のうち一以上の方向の、移動を防止することができる。一実施例において、タブ部分124の断面形状および断面寸法は、対応する通路113の断面と相補的になっており、タブ部分124が通路113を充填できるようになっている。一実施形態において、インサート120の近位端部120aは、近位面120bと通路113に沿う境界面、例えば、タブ部分124と通路113の境界面に沿う部分を溶接することにより、フランジ110に取り付けることができる。本明細書の別箇所に記載されているような他の取り付け手法を使用することもできる。
図示のハンドル100は、インサート120の近位端部120aを通路113に押し込むことにより、インサート120を取り付け、タブ部分124を、通路113の中の近位端部120aに沿って保持することができる。一実施形態において、通路113は内面110aに沿って開口部まで広がり、調理器具200の外壁210により、タブ部分124の近位方向の移動が防止される。別の実施形態において、ボア115がフランジ110の内面110aとタブ部分124における開口部まで広がっているか、または開口部を有している必要はなく、このため、ボア115のベースによりインサート120の近位端部120aが近位方向に移動することを防止することができる。また別の実施形態において、通路113には対応するタブ部分124の寸法よりも小さな寸法を有する基端寄り部分を含むことが可能であって、タブ部分124が基端寄り部分よりも奥に近位方向に移動しないようにすることができる。同様にして、タブ部分124は、通路113内にはめ込まれ、さらなる近位方向への移動を防止するように構成された、遠位方向に広がる寸法を有することができる。また別の実施形態において、近位端部120aには、タブ部分124より遠位方向に位置し、また図4Aおよび図4Bに対して説明された幅広くさび部123など、通路113の対応寸法よりも大きな寸法を有する部分を含むことが可能であって、これによりこの部分が通路113に進入せず、インサート120の近位端部120aが近位方向にさらに移動することが防止される。
図5A〜図5Cを引き続き参照すると、インサート110の遠位端部120bをフランジに係合して連結させ、これによりインサート120をフランジ110に少なくとも部分的に取り付けることができる。例えば、インサート110の遠位端部120bは、フランジ110に沿って設けられた嵌合構造体129bに嵌合する近位嵌合構造体129aを有することができる。嵌合構造体の例としては、レール、溝、圧入フィット、スナップフィット、スロット、切り欠き、または他の適切な構造体を含むことができる。図示の実施形態において、嵌合構造体129a,129bには、インサート120の遠位端部120bの近位部分128と、フランジ110の外面110bとに沿って設けられるスレッドが含まれており、インサート120の遠位端部120bの近位部分128には雄型コネクタが設けられ、フランジ110の外面110bには雌型コネクタが設けられている。別の実施形態において、インサート120の遠位端部120bの近位部分128に雄型コネクタを設け、フランジ110の外面110bに雌型コネクタを設けることができる。
近位端部120aを遠位端部120bの中空部分に受け入れることのできる度合いは、中空部分の対応寸法よりも大きな近位端部120aに沿った寸法により制限することができる。例えば、ロッドその他の止め具を中空部分の中に延長させ、近位端部120aに接触させることが可能であって、これにより近位端部120aが空洞126の内部で遠位方向にさらに移動することを防止している。図示の実施形態において、近位端部120aには、フランジ110と把持部130の嵌合と、ボア115を貫通する近位端部120aの近位方向の移動の防止に対応して、中空部分の空洞126の内部の所定位置にはめ込まれるように構成された遠位方向に広がる寸法を少なくとも1つ有する遠位部分122が含まれる。近位端部120aには中空部分も含まれることが理解されよう。
図5A〜図5Cに図示のハンドル100には、任意選択的な、ねじ蓋式閉止体140も含まれ、これは任意選択的に電子部材を、取り出しキャップもしくは密閉部140、またはアクセス可能な空洞126の何れかの中に収容および密閉することが可能である。図示の通り、遠位端部120bには、密閉部140に沿って設けられた嵌合構造体129bに嵌合するように構成された遠位嵌合構造体129cが備えられている。嵌合構造体の例としては、レール、溝、圧入フィット、スナップフィット、スロット、切り欠き、または他の適切な構造体を含むことができる。図示の実施形態において、嵌合構造体129a,129bにはスレッドが含まれ、インサート120の遠位端部120bに沿って設けられた遠位嵌合構造体129cには雄型コネクタが設けられ、また密閉部140に沿って設けられた嵌合構造体129dには雌型コネクタが設けられている。別の実施形態において、遠位嵌合構造体129cに雄型コネクタを設け、密閉部140の嵌合構造体129dに雌型コネクタを設けることができる。
種々の実施形態において、インサート120には、インサート120の他の部分、例えば中央部分に沿って、嵌合構造体が設けられており、近位端部120aは、フランジ110のボア115の内部に受け入れ可能であって、嵌合構造体がフランジ110に設けられた対応する嵌合構造体に嵌合すると、上述の通り、内部で緊密に圧迫させることができる。図5A〜図5Cに説明のハンドル100は、このような例の1つを表している。ある変形実施例では、図5A〜図5Cに図示のインサート120の近位端部と遠位端部120a,120bに単一の構造ユニットが設けられていても構わない。このような実施例では、近位端部120aと遠位端部120bの両方もしくは何れか一方に、中空部分が含まれていてもいなくてもよい。別の実施形態において、ハンドル100は、インサートの近位端部120a以外は、図5A〜図5Cに図示している実施形態と同様のものとすることができる。
図6A〜図6Eは、ハンドル100およびハンドル組立体、ならびにハンドル100を調理容器200に取り付ける、種々の実施形態に従う実施形態を図示している。図6Aは、インサート120の近位端部120aがフランジ110のボア115のなかに受け入れられ(図6C)、またインサート120の遠位端部120bが把持部130でオーバーモールド成形される(図6B)前の、ハンドル100のフランジ110およびインサート120を表している。図6A〜図6Eは、図6Aにおける組立体部品が変形することにより、調理容器200に取り付けられたハンドル100が提供される様子を表している。
図6A〜図6Eで組み立てられたハンドル100は、図3Aおよび図3Bに対して説明されているハンドル100と同様のものとすることができる。一実施形態において、調理容器200のハンドル100を組み立てる方法に、フランジ(図6A)を提供するステップを含めることが可能であって、フランジ110には、調理容器200(図6E等を参照のこと)の湾曲した外壁210に接するように構成された第1湾曲状内面110aと、この内面110aに対向する外面110bとが形成されている。この外面110bから内面110aにかけてボア115を広げることができる。この方法には細長インサート120(図6A)を提供するステップをさらに含めることが可能であって、この細長インサート120には、近位端部120aが外面110bで金属フランジ110のボア115のなかに挿入されると、外面110bから内面110aに向かって延在する金属フランジ110のボア115の一部分に受け入れられるように構成された近位端部120aと、近位端部120aに取り付けられているか、あるいはフランジ110の遠位端部110bから離れて延在するように構成された近位端部120aから遠位方向に延びている遠位端部120bとが備えられている。
図6Bに図示の通り、ポリマー把持部130をインサート120の遠位端部120bにオーバーモールド成形することが可能であって、ポリマー把持部130には、インサート120の近位端部120aがボア115のなかに挿入されると、フランジ110の外面110bの外周面で同一面内となる境界面を形成するように構成された外面輪郭130cが近位面130dに沿って設けられている。図6Bに図示されている通り、フランジ110は、リベット217(図6D等を参照)などの取り付け具を受け入れる第1および第2の側孔117,117´を含むことができる。側孔117,117´は、ボア115に対向している両側面に設けることができる。種々の実施形態において、側孔117,117´はフランジ110を貫通して穿孔、打ち抜き、成形、またはその他の方法で形成することができる。
インサート120の近位端部120aを、外面110bで、フランジ110のボア115に挿入し、把持部130をフランジ110の外面110bに密着させることができる。図6Dに図示の通り、ボア115の内部に受け入れられると、インサート120がフランジ110に取り付けられることにより、近位端部120aを空洞111の内部に固定することができる。例えば、インサート120の近位端部120aを、フランジ110の近位面110aと遠位面110bの間に設けられた、フランジ110の内部に溶接させることができる。図示の通り、近位面120dは、タブ部分124またはその外周面に沿って、金属面が含まれ、ボア115の幅狭の基端寄り部分に沿って、境界となっているかまたは隣接している金属面に、溶接される。インサート120はまた、本明細書に記載されている通り、ボア115の内部等にあるフランジ110に取り付けることができる。
図6Dならびに図6Eは、ハンドル100を調理容器200に取り付けるステップを表している。特に、フランジ110の内面110aを調理容器200の湾曲した外壁210に固定することにより、調理容器200のハンドルとして成形された把持部130を提供することができる。より具体的には、調理容器200の側壁210にある孔207,207´にリベット217,217´を挿入することが可能であって、孔207,207´は第1および第2の側孔117にそれぞれが対向しており、リベット217,217´の尾部217a,217a´が、各側孔117を越えて広がる。実施形態によっては、各リベット217,217´の尾部217a,217a´の遠位端部を変形させて、フランジ110内の第1および第2の側孔117の各々の外周を越えて広げることができる。
上記のように、種々の形状をした把持部130が提供されるようにハンドル100を構成することができる。例えば、種々の構成において、長手ハンドル、補助ハンドル、蓋ハンドル、または短い側面ハンドルに対して、把持部130を、真直ぐもしくは直線状、曲線状、U字形状、球根状またはL字状に形成することができる。これらおよび他の実施形態において、インサート120は、把持部130の全長または把持部130の一部分のみに延在させることができる。実施形態によっては、インサート120は把持部130よりも短くて構わない(図3A〜図4B)。実施形態によっては、把持部130は、フランジ110からインサート120よりも遠位側に延長させることができる(図2A〜図4B等を参照のこと)。他の実施形態では、インサート120は、フランジ110から把持部130より遠位側に延長させることができる(図5A〜図5C等を参照のこと)。
図7A〜図9Cは、種々の実施形態による、U字状の把持部130を有するハンドル100の種々の図面を表している。特に図7Aおよび図8Bに図示の図面を参照すると、U字状の把持部130には、フランジ110の外面110b,110bに沿って設けられるように構成された2つの近位端部130a,130a´が備えられている。図8Aの拡大図を参照すると、把持部130の近位端部130a,130a´には、インサート120,120´の近位端部120a,120a´が各ボア115,115´の中に受け入れられて固定されると、フランジ110の隣接部分110c,110c´と同一面内になるように構成された外面輪郭130c,130c´が含まれている。
図7A〜図9Cに表されている、インサート120の近位端部120a,120a´ならびに、フランジ110により形成された各ボア115,115´は、図2Aおよび図2Bに対して記載されている構造と同様に構成することができる。例えば、図8Aおよび図8Bを引き続き参照し、また図7Aおよび図7Cをさらに参照すると、各ボア115,115´を、フランジ110の外面110b,110b´と内面110aの間に広げることが可能で、少なくとも第1空洞111,111´を有することができる。各ボア115,115´を形成するフランジ110の一部分が第2空洞112,112´を形成可能であって、各ボア115,115´は、各内面110a,110a´から内側に延びている。各ボア115,115´は、各第1空洞111,111´と第2空洞112,112´を繋ぐ幅狭の通路113,113´をさらに含むことができる。各々の通路113,113´は、連結する各空洞111,111´,112,112´の断面寸法よりも小さな断面寸法を有することができる。インサート120の近位端部120a,120a´はまた、小さくなった寸法を有する各々の通路113,113´の中まで延長または貫通するように寸法決めすることができる。インサート120の近位端部120a,120a´は、本明細書に記載の通り、フランジ110に溶接するか、または取り付け具を用いてフランジ110に固定することができる。
図示されている実施形態には採用されていないが、インサート120の近位端部120a,120a´の各々には、一以上の任意選択的な切り欠き125,125´が含まれている。上記の通り、切り欠き125,125´は、ボア115,115´の内部で付勢またはバネ荷重されたラッチなどのロッドに嵌合するように構成することができる。このような実施形態のいくつかにおいて、インサート120をボア115,115´の中に挿入させ、内部にロッドをカウンター付勢させることができる。インサート120をその後ボア115,115´の中にさらに挿入することにより、ロッドを切り欠き125,125´の中に付勢させることができる。切り欠き125,125´の中に配置されると、ロッドが第1空洞111,111´からのインサートの移動を防止する。フランジ110の一以上の側面から、ボア115,115´の中および切り欠き125,125の中にロッドを挿入させることもできる。実施例によっては、インサート120の近位端部120a,120a´、ボア115,115´、またはフランジ110まで完全にロッドを延すことができる。
他の実施形態において、本明細書の図3A〜6Eなどに説明されているインサート120およびフランジ110を用いて、U字状ハンドル100を構成することができる。
図9Aならびに図9Bおよび図9Cの断面図に表されている通り、インサート120を把持部130の全長に延し、またフランジ110の対応するボア115,115´まで延ばすことで、把持部130をフランジ110に確実に取り付けることができる。フランジ110は、例えばリベット貫通孔17,117´と器具の外壁にある対応孔とを利用し、調理器具の壁に適切に固定されることで、図6A〜図6Eに図示されているように、フランジ110と把持部130が嵌合して同一面内の境界面が提供される調理器具のハンドル100を提供することができる。
本明細書に開示された、ハンドル組立体を含むハンドルにより、改良されたハンドルおよびこの種のハンドルを含む調理器具を提供することができる。例えば、このハンドルの実施により、鋳造金属フランジを成形樹脂グリップに使用することが可能になる。形成ハンドルの取り付け前に金属仕上げを完成させることにより、露出金属の仕上げを樹脂グリップのオーバーモールド成形後に完成させたときに生じたであろう欠陥や手間を削減することができる。ここに記載のハンドルはまた、仕上げ金属部品が形成ハンドルと互いの外縁で同一面内となる美的な改良点を提供することができる。ハンドルは任意選択的に、同様の形状を有する中実の金属ハンドルと比べてより重量を軽い組立体を有して構成することが可能で、ハンドルの重心が容器の重心に近づくように位置されることによって、容器が傾く可能性をさらに少なくすることができる。容器の側壁の全面と接し、鍋からはみ出る燃焼ガスに晒される鋳造されたオーバーモールド成形金属ハンドルとは対照的に、本発明のハンドル組立体は、フランジとの接触面積を溶接部位あるいは他の取り付け部位に抑えることができるため、把持部分に熱が伝わりにくく、ハンドル組立体をより低い温度に保つことができる。
本発明を好ましい実施形態に関連して説明してきたが、本発明の範囲を記載した特定の形態に限定することを意図するものではなく、むしろ、そのような代替形態、修正形態および均等物を網羅するものであって、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲内とすることができる。例えば、上記の通り、インサートをボアの内部、例えば、第1空洞の内部に固定することが可能であって、また、ボアに沿ってインサートをフランジに溶接するか、あるいはインサートを別な方法でフランジに取り付けることができる。このような実施形態の1つとして、インサートに把持部を取り付けまたは形成する前に、インサートをフランジに目に見えない部分で取り付けることができる。
種々の特徴が、横、上、下、幅、高さなどの用語で記載されているが、そのような用語は便宜のための言葉であり、特に断らない限り限定する用語として解釈されるべきではない。本明細書で使用されるこのような用語は、本明細書に記載されるハンドルまたはその一部が、他の方向で取り付けられまたは利用され得る限り、限定することを意味しない。例えば、いくつかの実施形態では、高さが幅となり、横が上および下になるように形状を回転させることができる。

Claims (19)

  1. (a)内面と外面を有し、前記内面が調理容器の湾曲した外壁に接するように構成され、前記外面から前記内面に向かってボアが広がり、間に前記ボアが少なくとも1つの第1空洞を形成している金属フランジと、
    (b)近位端部と遠位端部とを有するインサートであって、前記近位端部は前記ボアの前記第1空洞に受け入れられるように構成され、前記近位端部が前記ボアの内部で前記金属フランジに取り付けられると、前記近位端部が固定され、前記インサートは前記近位端部と前記遠位端部とを備える2部材のインサートであって、前記インサートの遠位端部の基端寄り部分に、前記インサートの近位端部の遠位寄り部分を受け入れるように構成された空洞が形成されている、インサートと、
    (c)近位端部と遠位端部とを有し、前記インサートの遠位端部の少なくとも一部分にオーバーモールド形成されたポリマー材料を含む把持部であって、前記把持部は近位端部に外面輪郭を有し、前記インサートの近位端部が前記第1空洞に固定されると、前記外面輪郭が前記金属フランジの隣接部分と同一面内になるように構成されている把持部と、
    を備えたことを特徴とする調理器具用ハンドル組立体。
  2. 前記インサートの近位端部には、前記ボアの断面寸法と相補的な断面寸法を有する金属タブ部分が設けられ、前記金属タブ部分が内部に受け入れられると、対応する前記ボアの相補的な断面寸法に沿って前記金属タブ部分がボアに嵌合し、前記近位端部が溶接により、前記金属タブ部分と前記ボアの嵌合境界面に沿って固定されることを特徴とする請求項1に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  3. 前記ボアに前記第1空洞から前記金属フランジの内面に向かって近位方向に広がる通路が形成され、前記通路は前記第1空洞の断面寸法よりも小さな断面寸法を少なくとも1つ有し、前記ボアの相補的な断面寸法が前記通路に沿って設けられていることを特徴とする請求項2に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  4. 前記ボアが前記金属フランジの外面から内面に向かって広がり、前記第1空洞が前記外面に隣接し、前記ボアが前記内面に隣接する第2空洞を形成していることを特徴とする請求項1に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  5. 前記インサートの近位端部には、前記第2空洞の中に少なくとも部分的に延在する金属タブ部分が設けられ、前記金属タブ部分は、前記第2空洞を形成している前記ボアの一部分に、溶接により固定されていることを特徴とする請求項4に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  6. 前記ボアが前記第1空洞と第2空洞との間に広がる通路を形成し、
    前記通路は前記第1空洞の断面寸法よりも小さな断面寸法を少なくとも1つ有し、
    前記インサートの近位端部が前記第1空洞の内部に固定されたとき、前記インサートの近位端部の長手部分が前記通路の長手部分の少なくとも一部を充填するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  7. 前記ボアに前記第1空洞から前記金属フランジの内面に向かって近位方向に広がる通路が形成され、前記通路は前記第1空洞の断面寸法よりも小さな断面寸法を少なくとも1つ有し、前記インサートの近位端部の長手部分と前記通路の長手部分は、前記インサートの近位端部が前記第1空洞の内部に固定されたときに、前記インサートの近位端部の長手部分が前記通路の長手部分を充填するような、相補的な断面を有していることを特徴とする請求項1に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  8. 前記インサートの近位端部が前記第1空洞の内部に固定されると、前記第1空洞の内部における前記インサートの近位端部の長手部分が、前記第1空洞を形成している前記金属フランジの周囲部分から相隔てていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  9. 前記ボアに前記第1空洞から前記金属フランジの内面に向かって近位方向に広がる通路が形成され、前記通路は前記第1空洞の断面寸法よりも小さな断面寸法を少なくとも1つ有し、前記インサートの近位端部には、
    (a)前記通路の断面寸法に相補的な断面寸法を少なくとも1つ有する金属タブ部分と、
    (b)前記金属タブ部分の遠位側に設けられ、遠位方向に先細りの断面を有する幅広くさび部であって、前記インサートの近位端部が前記第1空洞の内部に固定されると、対応する前記ボアの長手部分に沿って、遠位方向に先細りの前記第1空洞の断面と断面が相補的になるように構成されている幅広くさび部と、
    (c)前記幅広くさび部の遠位側に設けられ、遠位方向に先細りの断面に沿って、対応する幅広くさび部の断面寸法よりも小さな断面寸法を有する遠位部分であって、前記インサートの近位端部が内部に固定されると、前記第1空洞を形成している前記ボアの周囲部分から前記遠位部分が相隔てている遠位部分と、
    が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  10. 前記金属フランジの外面には、前記インサートの遠位端部の基端寄り部分に沿って設けられる嵌合構造体と嵌合するように構成された嵌合構造体が備えられ、
    前記インサートの近位端部が前記第1空洞の中に固定されると、前記インサートの近位端部が、前記金属フランジと前記インサートの遠位端部との間に押し込まれることを特徴とする請求項に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  11. 前記インサートの遠位端部の基端寄り部分に沿って設けられる嵌合構造体が、前記把持部に近接していることを特徴とする請求項10に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  12. 前記嵌合構造体には、前記インサートの遠位端部を前記金属フランジの遠位面にねじ込むためのスレッドが備えられていることを特徴とする請求項10に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  13. 前記インサートの遠位端部がその遠位部分に沿って空洞をさらに形成し、前記インサートの遠位端部の前記遠位部分に沿って設けられる嵌合構造体に嵌合することで、前記空洞を密閉するように構成された嵌合構造体、を有するキャップ密閉部がさらに備えられていることを特徴とする請求項に記載の調理器具用ハンドル組立体。
  14. (a)底壁と、上向きに延在してリムを形成する周囲側壁とを有し、前記底壁と前記周囲側壁との間に流体を受け入れて保持するための内部空間を形成している容器と、
    (b)前記金属フランジにて前記周囲側壁の外側部分に取り付けられた請求項1に記載のハンドルと、
    が備えられていることを特徴とする調理容器。
  15. (a)湾曲した内面と外面を有し、前記湾曲した内面が調理容器の湾曲した外壁に接するように構成され、前記外面から前記内面に向かってボアが広がっている、金属フランジを提供するステップと、
    (b)近位端部と遠位端部とを有するインサートであって、前記近位端部は、前記金属フランジの外面から内面に向かって広がる前記ボアの一部分に受け入れられるように構成され、また前記外面で前記近位端部が前記ボアの中に挿入されると、前記遠位端部は前記金属フランジの外面から離れる方向に延在するように構成され、前記インサートは前記近位端部と前記遠位端部とを備える2部材のインサートであって、前記インサートの遠位端部の基端寄り部分に、前記インサートの近位端部の遠位寄り部分を受け入れるように構成された空洞が形成されている、インサートを提供するステップと、
    (c)前記インサートの前記遠位端部にオーバーモールド形成されたポリマー材料を含み、前記近位端部が前記ボアの中に挿入されると、前記金属フランジの前記外面の外周面で同一面内の境界面を形成するように構成された把持部分、を提供するステップと、
    (d)前記金属インサートの近位端部を、前記外面で前記金属フランジの前記ボアに挿入することにより前記把持部分を前記金属フランジの外面に密着させるステップと、
    (e)前記インサートの近位端部を前記ボアの内部で前記金属フランジに固定するステップと、
    (f)前記金属フランジの内面を、調理容器の湾曲した外壁に取り付けて、調理容器用のハンドルとして成形されたグリップを提供するステップと、
    が含まれることを特徴とする調理容器の形成プロセス。
  16. 前記インサートの近位端部を前記ボアの内部で前記金属フランジに固定するステップに、前記インサートの近位端部を前記金属フランジに、前記ボアの隣接部分に沿って溶接するステップが含まれることを特徴とする請求項15に記載の調理容器の形成プロセス。
  17. 前記調理容器のハンドルが、細長ハンドルまたはU字状ハンドルの何れかであることを特徴とする請求項15に記載の調理容器の形成プロセス。
  18. 前記金属フランジがリベットを受け入れ、前記ボアに対向している両側面に設けられた第1側孔および第2側孔を有していることを特徴とする請求項15に記載の調理容器の形成プロセス。
  19. 前記金属フランジの内面を調理容器の湾曲した外壁に取り付けて、調理容器用のハンドルとして形成されたグリップを提供するステップには、
    (a)前記調理容器の側壁に設けられた第1孔と第2孔の各々と、これに対応して前記金属フランジに設けられた第1側孔と第2側孔に、リベットを挿入するステップであって、各リベットの尾部が各側孔を越えて延在するステップと、
    (b)前記各側孔を越えて延在している各リベットの尾部の遠位端部を変形させることにより、前記リベットを固定するステップであって、変形した前記尾部の各遠位端部が、前記金属フランジの第1側孔と第2側孔の各々の外周を越えて広がるステップと、
    が含まれていることを特徴とする請求項18に記載の調理容器の形成プロセス。

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