JP6689583B2 - シート状生体試料の収納具、収納ラック及び収納棚 - Google Patents

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Description

本発明は、シート状生体試料を収納して保存及び/又は輸送するシート状生体試料の収納具、収納ラック及び収納棚に関する。
高次構造体としてのシート状生体試料は、iPS細胞等の実用化においてその活用が期待され、高品質に凍結・保存する技術開発が進められている。
シート状生体試料を低温雰囲気で凍結する技術として、液体窒素の蒸発低温ガスによる凍結方法がある。
例えば、特許文献1には、低温液化ガス容器内でシート状に形成された生体試料を予備凍結する装置が開示されている。
当該装置によれば、シート状に形成された凍結保存用生体試料を通気性と熱伝導性を備えた試料載置部に載置した状態で低温液化ガス容器内に挿入し、試料載置部を低温液化ガスの気相中に保持することにより、前記凍結保存用生体試料をシート状に保ったまま予備凍結することができるとされている。
また、特許文献2には、平膜状の膜組織を保存/輸送する容器及び方法に関する技術が開示されている。当該技術によれば、通液性の支持体により平膜状の膜組織を両側から挟み込んだ状態で容器本体に収容することにより、現形状を保持した状態で保存/輸送することができるとされている。
ところで、再生医療の実用化と普及が進んだ将来、シート状生体試料はセルバンク等の保存施設の凍結保存容器内に凍結状態で大量にストックされると予想される。凍結保存容器内は、例えば-160℃程度の低温環境に維持されるため、シート状生体試料は安定した凍結状態に保たれるが、凍結したシート状生体試料を保存施設から病院等の使用場所まで搬送する際、一時的に常温環境にさらされることがある。
例えば、皮膚移植用のシート状生体試料(細胞シート)は厚みが0.1〜0.5mm程度と極めて薄いため、凍結保存容器から取り出して低温搬送用の保冷ボックスに移す僅かな時間であっても、室温にさらされることによって細胞シートは速やかに昇温し、その後、細胞シートは凍結保存容器に再び収められて再凍結する。この場合、細胞シートの解凍速度や再凍結する際の凍結速度がコントロールされていないため、温度変化に伴う細胞シートの亀裂や細胞の死滅等、細胞シートの品質劣化を招くおそれがある。
特開2014−158596号公報 特開2002−335950号公報
特許文献1に記載の技術は、シート状に形成された凍結保存用生体試料を予備凍結する装置に関するものであって、凍結されたシート状生体試料を保存/輸送するものではない。
さらに、特許文献2に記載の技術は、膜組織を包装する技術(パッケージ)に関するものであって、凍結したシート状生体試料を取り扱う際に、一時的に常温環境にさらされた場合の昇温・解凍を防ぐことは一切考慮されていない。さらに、再生医療分野においてシート状生体試料を普及させるためには、大量のシート状生体試料を一度に運搬・輸送する技術が求められている。
本発明は、凍結したシート状生体試料を保存/輸送する際において、意図しない解凍による品質低下を抑制するシート状生体試料の収納具を提供することを目的とする。また、一度に複数のシート状生体試料を保存及び/又は輸送することが容易なシート状生体試料の収納ラック及び収納棚を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るシート状生体試料の収納具は、シート状生体試料を収納して保存及び/又は輸送するものであって、周壁に開口を有する箱体と、該箱体内に配設されて液体窒素を吸収する液体窒素吸収材と、液体窒素が吸収された前記液体窒素吸収材によって前記シート状生体試料を保冷可能に収納する収納部とを備えたことを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記箱体は、本体部及び蓋部を有し、前記液体窒素吸収材は、前記本体部及び蓋部に配設され、前記収納部は、前記本体部と前記蓋部との間に設けられていることを特徴とするものである。
(3)上記(2)に記載のものにおいて、前記収納部は、前記本体部及び前記蓋部のそれぞれ内側に対向して設けられて前記液体窒素吸収材を保持する保持部材によって構成され、該保持部材は気体状の液体窒素が流通可能な流通孔を有することを特徴とするものである。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記液体窒素吸収材は、積層したガラス繊維紙であることを特徴とするものである。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記箱体は把持可能な取手を有し、
該取手は貫通穴又は切込み部を有することを特徴とするものである。
(6)本発明に係るシート状生体試料の収納ラックは、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のシート状生体試料の収納具を複数収納するものであって、前面側から複数の前記シート状生体試料の収納具を引き出し可能に収納する筐体を有し、該筐体はその周壁面の少なくとも一部に開口部を備えたことを特徴とするものである。
(7)本発明に係るシート状生体試料の収納棚は、上記(6)に記載のシート状生体試料の収納ラックを複数収納するものであって、前記シート状生体試料の収納ラックを前面側から引き出し可能に載置する棚板と、該棚板に載置した前記シート状生体試料の収納ラックを前面側から飛び出すのを防止する飛び出し防止機構を備えたことを特徴とするものである。
本発明においては、凍結したシート状生体試料を収納して保存及び/又は輸送するものであって、周壁に開口を有する箱体と、該箱体内に配設されて液体窒素を吸収する液体窒素吸収材と、液体窒素が吸収された前記液体窒素吸収材によって前記シート状生体試料を保冷可能に収納する収納部とを備えたことにより、凍結保存容器に凍結保存した前記シート状生体試料を保存及び/又は搬送する際に、前記シート状生体試料が意図せずに解凍することに起因する品質低下を防止することができる。
本実施の形態1に係るシート状生体試料の収納具の断面図である。 本実施の形態1に係るシート状生体試料の収納具の外形を説明する三面図である。 本実施の形態1に係るシート状生体試料の収納具の斜視図である。 本実施の形態2に係るシート状生体試料の収納ラックの斜視図である。 本実施の形態2に係るシート状生体試料の収納棚の斜視図である。 本実施の形態2に係るシート状生体試料の収納棚の使用態様を説明する説明図である(その1)。 本実施の形態2に係るシート状生体試料の収納棚の使用態様を説明する説明図である(その2)。
[実施の形態1]
本発明の一実施の形態に係るシート状生体試料の収納具1(以下、単に「収納具」と記載するときがある)は、図1及び図2に示すように、周壁に開口3cを有する箱体3と、箱体3内に配設されて液体窒素を吸収する液体窒素吸収材5と、シート状生体試料50を保冷可能に収納する収納部7とを備えたものである。
以下、本実施の形態1に係るシート状生体試料の収納具1の各構成を、図1〜図3を参照して、詳細に説明する。
<箱体>
箱体3は、周壁に開口3cを有したものであり、図1に示すように、本体部3a及び蓋部3bから構成されている。本体部3a及び蓋部3bにより箱体3を構成する場合、本体部3aと蓋部3bの開閉をロックするロック機構を備えることが好ましい。
箱体3の内部には液体窒素を吸収する液体窒素吸収材5が配設され、箱体3の周壁に設けられた開口3cは、箱体3内に配設された液体窒素吸収材5に液体窒素を吸収させるため、液体窒素を円滑に流入・流出させるものである。
箱体3の周壁に設けられた開口3cの形状は、図2又は図3に図示するような円形状に限定されるものではない。又、箱体3の一部の側面のみに開口3cが設けられていない、あるいは、底面のみに開口3cが設けられていないものでもあっても良く、開口3cを設ける箱体3の周壁に特に限定はない。
箱体3の材質としては、ステンレス等の金属製が好ましいが、液体窒素凍結保存容器(以下、「凍結保存容器」という)の気相温度(約−160℃)程度で使用できるものであればその材質は特に限定されない。
箱体3の外寸や形状は、本発明の効果が得られる範囲で適宜設計すればよい。
図1〜図3において、箱体3は本体部3aと蓋部3bが蝶番3dで接合されたものであるが、これに限定されず、収納部7を内部に備えて一体化されたものであれば良く、例えば、本体部3aと蓋部3bとが係合されてスライド式なものであってもよい。
また、図1に示すように、蓋部3bには把持可能な取手11を設けてもよい。取手11の位置及び寸法は特に限定されない。
さらに、複数の収納具1を積み重ねた際に固定するために、取手11に貫通穴13(図2参照)や切込み部を設けてもよい。
例えば、貫通穴13を有する取手11を備えた収納具1を複数段積み重ねる場合、各収納具1の貫通穴13に棒状ストッパー45aを挿通することによって複数の収納具1を固定することができる(図7参照)。
又は、取手11の外周面に、例えば溝形状又はV字形状の一つ又は複数の切込み部(図示なし)を設け、該切込み部に垂直方向又は水平方向から棒状ストッパー45aを嵌め込むことによって複数の収納具1を固定してもよい。
<液体窒素吸収材>
液体窒素吸収材5は、液体窒素を吸収し、箱体3に収納された凍結状態のシート状生体試料50を保冷するものである。
図1において、本体部3aと蓋部3bの双方に配設された液体窒素吸収材5は保持部材9を用いて保持されている。若しくは、図2に示すように、保持部材9を用いずに本体部3a又は蓋部3bに液体窒素吸収材5を配設してもよい。
液体窒素吸収材5としては液体窒素を吸収できる材料であれば良く、例えば多孔質材料や疎水性材料等が挙げられ、より具体的には積層したガラス繊維紙が挙げられる。
また、箱体3内に配設する液体窒素吸収材5の量は、凍結状態のシート状生体試料50を保冷する効果が得られる範囲で、適宜設定できる。
<収納部>
収納部7は、液体窒素が吸収された液体窒素吸収材5によってシート状生体試料50を保冷可能に収納する部位であり、図1(b)に示すように、本体部3aと蓋部3bとの間に設けられている。
さらに、収納部7は本体部3a及び蓋部3bのそれぞれ内側に対向して設けられて液体窒素吸収材5を保持する保持部材9によって構成されている。
収納部7は、本体部3aと蓋部3bとの間に適度な隙間を有するように形成されている。収納部7の隙間が広すぎる場合、収納部7に収納したシート状生体試料50が隙間内で動いて破損するおそれがある。また、隙間が狭すぎる場合、シート状生体試料50に余分な圧力かかるために破損するおそれがある。そのため、本体部3aと蓋部3bの寸法を調整して収納部7の隙間を適宜設定する必要があり、3〜5mm程度の隙間が望ましい(図1参照)。
<保持部材>
保持部材9は、本体部3a及び蓋部3bに液体窒素吸収材5を保持させるためのものであり、図3に示す金属メッシュプレートのように、気体状の液体窒素(液体窒素が気化した窒素ガス)が流通可能な流通孔9aを有する。なお、保持部材9は、シート状生体試料50を収納部7に収納した際にシート状生体試料50と液体窒素吸収材5とを直接接触させない役割を兼ねている。
実用上、シート状生体試料50はアルミラミネート袋等のパッケージに封入された状態で収納具1に収納されるため、保持部材9を用いずに液体窒素吸収材5を配設した場合においても、シート状生体試料50は液体窒素吸収材5に前記アルミラミネート袋等を介して接触する。
保持部材9の材質としては、シート状生体試料50を凍結保存する低温環境で使用できるものであれば特に限定されない。さらに、保持部材9の形状は、気化した窒素ガスが流通できる孔を有するものであれば、図3に示すような金属メッシュプレートに限らず、パンチングメタルや金属板に穿孔したものでも代用できる。また、ワイヤー等で液体窒素吸収材5を固定するものを保持部材9としてもよい。
なお、本発明において低温環境とはシート状生体試料50が凍結状態を保てる温度のことを指すが、例えば、-80℃〜-180℃である。
ただし、液体窒素吸収材5が柔らかくて脆い素材の場合、保持部材9には金属メッシュプレートのように剛性を有するものを用いて液体窒素吸収材5の形状を保持する役割を持たせることが望ましい。
これに対し、ガラス繊維紙のようにある程度の硬さ有するものを液体窒素吸収材5として用いる場合、保持部材9はより簡素な構成であってもよい。
上記のように構成されたシート状生体試料の収納具1を実際に使用する際には、まず、収納具1を液体窒素に浸漬する等によって液体窒素吸収材5に液体窒素を吸収させる。
そして、液体窒素を吸収した収納具1を取出し、アルミラミネート袋等のパッケージに封入したシート状生体試料50を本体部3aの保持部材9に載せ、蓋部3bを閉じることにより収納部7に収納する。
前記パッケージに封入したシート状生体試料50は未凍結のもの、あるいは、予備凍結装置等で凍結されたもののどちらでもよい。未凍結のシート状生体試料50であれば、液体窒素を吸収した収納具1にシート状生体試料50を収納することにより、シート状生体試料50を予備凍結させることができる。
その後、収納具1を凍結保存容器(図示なし)に設置し、−160℃程度の低温環境下で凍結保存する。前記凍結保存容器内での保存中、液体窒素吸収材5に吸収された液体窒素は気化するが、液体窒素吸収材5に吸収されていた液体窒素が気化して抜けた空隙や、シート状生体試料50が収納される収納部7には低温の窒素ガスが存在する。
収納具1を搬送するために前記凍結保存容器内から常温環境下に一時的に取り出した時、液体窒素吸収材5内の低温の窒素ガス及び液体窒素吸収材5自体の保冷機能によって、シート状生体試料50の温度上昇を防止することができる。これにより、例えば常温環境下で搬送する際にシート状生体試料50が解凍することに起因する品質劣化を抑えることができる。
また、何らかの理由で前記凍結保存容器内の温度が一時的に上昇した場合においても、収納具1に収納されたシート状生体試料50は低温の窒素ガスを吸収している液体窒素吸収材5に取り囲まれているので、解凍による品質劣化を抑えることができる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係るシート状生体試料の収納ラック21(以下、単に「収納ラック」と記載するときがある)について、主に図4に基づいて以下に説明する。
なお、図4において、図1〜図3と同一又は相当部分には同一の符号を付してある。
本実施の形態2に係るシート状生体試料の収納ラック21は、図4に示すように、本発明に係るシート状生体試料の収納具1を複数収納するものであり、前面側から複数の収納具1を引き出し可能に収納する筐体23を有し、筐体23はその側壁に開口部25を備えたものである。
筐体23は、内部に複数の収納具1を積み重ねて収納した際に、各収納具1が引き出し可能に収納され、かつ、収納具1同士に隙間が形成されるものであることが好ましい(図7参照)。
筐体23の形状としては、図4に示すように、内部に収納した収納具1と蒸発した窒素ガスや液体窒素との接触が容易な程度に周壁面の少なくとも一部に開口部25が設けられていれば、特に形状は限定されない。
また、収納ラック21の材質は低温環境で使用できるものであれば特に限定されない。
さらに、筐体23に収納した収納具1が容易に飛び出さないようにするため、筐体23の前面側に開閉可能な扉を個々の収納具1に対して設け、収納具1の収納時には前記扉をロックするロック機構と、前記扉の開閉に連動して収納具1を押し出すあるいは引き込むように可動するアームを備えた開閉連動アーム機構を筐体23に設けてもよい。
[実施の形態3]
本実施の形態3に係るシート状生体試料の収納棚41(以下、「単に収納棚」と記載するときがある)について、図5〜図7に基づいて以下に説明する。
なお、図5〜図7において、図1〜図3と同一又は相当部分には同一の符号を付してある。
本実施の形態3に係るシート状生体試料の収納棚41は、本発明に係るシート状生体試料の収納具1及び収納ラック21を複数収納するものであり、図5に示すように、収納ラック21を前面側から引き出し可能に収納ラック21を載置する棚板43と、棚板43に載置した収納具1及び収納ラック21が前面側から飛び出すのを防止する飛び出し防止機構45を備えたものである。
収納棚41は、内部に複数の収納ラック21を積み重ねて収納するものであり、例えば図5に示すように、収納ラック21が引き出し可能に収納されるように複数の棚板43を備えたものである。
そして、収納棚41は、図6に示すように、収納ラック21を収納した状態で凍結保存容器60内に設置される。
収納棚41の形状としては、収納ラック21を引き出し可能に収納するために前面側が開口しているとともに、内部に収納した収納具1及び収納ラック21が、蒸発した窒素ガスが液体窒素との接触が容易な程度に周壁に開口部が設けられていれば、特に形状は限定されない。例えば、図5(b)に示す収納棚41においては、背面側の周壁に開口部47が設けられている。
なお、収納棚41の材質は、低温環境で使用できるものであれば特に限定されない。
飛び出し防止機構45は、収納棚41内に収納した収納具1及び収納ラック21が飛び出さないように防止するものである。
飛び出し防止機構45の一例としては、例えば図5に示すように、収納具1に設けられた取手11の有する貫通穴13に挿通させる棒状ストッパー45aと、収納棚41の最上面に設けられて棒状ストッパー45aを挿通させる穴45bと、棒状ストッパー45aを挿通した状態で固定するための固定穴45cから構成されるものがある。
図5においては、各棚板43に設けられた穴43aに棒状ストッパー45aが挿通されているが、棒状ストッパー45aが収納具1及び収納ラック21の前面側に配置されて収納具1及び収納ラックの飛び出しを防止できるものであれば、各棚板43に穴43aを設けなくてもよい。
本実施の形態3に係る収納棚41及び本実施の形態2に係る収納ラック21を用いることにより、複数のシート状生体試料をまとめて保存/輸送することができる。
さらに、例えば図6に示す収納棚41において2段目に収納されている収納ラック21bを取り出す場合、1段目の収納ラック21aに収納されているシート状生体試料は常温の空気に接触して意図しない解凍が始まってしまうおそれがあるが、本実施の形態2に係るシート状生体試料の収納棚41によれば、1段目の収納ラック21aに収納されているシート状生体試料は液体窒素吸収材に挟まれているため、2段目の収納ラック21bを取り出す間においても1段目の収納ラック21aに収納されているシート状生体試料を凍結状態のまま保冷することが可能となる。
なお、収納棚41は、収納ラック21を収納棚41に収納した状態のまま、収納ラック21に収納されている収納具1のみを取り出すことができるものとすることができる。
なお、収納棚41は、収納具1のシート状生体試料50が凍結保存容器60内の液体窒素に直接触れないような部材又は機構を有することが好ましい。この場合、例えば、凍結保存容器60内の液体窒素の液面高さ以上の長さの脚部を凍結保存容器60の底面部に設ければよい。
1 収納具
3 箱体
3a 本体部
3b 蓋部
3c 開口
3d 蝶番
5 液体窒素吸収材
7 収納部
9 保持部材
9a 流通孔
11 取手
13 貫通穴
21 収納ラック
21a 収納ラック(最上段)
21b 収納ラック(2段目)
23 筐体
25 開口部
41 収納棚
43 棚板
43a 穴
45 飛び出し防止機構
45a 棒状ストッパー
45b 穴
45c 固定穴
47 開口部
50 シート状生体試料
60 凍結保存容器

Claims (7)

  1. シート状生体試料を収納すると共に、低温環境下の凍結保存容器内に設置され、前記凍結保存容器から取り出されて前記シート状生体試料を搬送するためのシート状生体試料の収納具であって、
    液体窒素を吸収する液体窒素吸収材が内部に配設された箱体と、
    該箱体の周壁に形成され、前記液体窒素吸収材に液体窒素を吸収させるために液体窒素を流入・流出させるための開口と、
    液体窒素が吸収された前記液体窒素吸収材によって前記シート状生体試料を保冷可能に収納する収納部とを備え
    前記凍結保存容器から取り出した時の前記シート状生体試料の昇温を防ぐことができることを特徴とするシート状生体試料の収納具。
  2. 前記箱体は、本体部及び蓋部を有し、
    前記液体窒素吸収材は、前記本体部及び蓋部に配設され、
    前記収納部は、前記本体部と前記蓋部との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート状生体試料の収納具。
  3. 前記収納部は、前記本体部及び前記蓋部のそれぞれ内側に対向して設けられて前記液体窒素吸収材を保持する保持部材によって構成され、該保持部材は気体状の液体窒素が流通可能な流通孔を有することを特徴とする請求項2記載のシート状生体試料の収納具。
  4. 前記液体窒素吸収材は、積層したガラス繊維紙であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート状生体試料の収納具。
  5. 前記箱体は把持可能な取手を有し、
    該取手は貫通穴又は切込み部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート状生体試料の収納具。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載のシート状生体試料の収納具を複数収納するシート状生体試料の収納ラックであって、
    前面側から複数の前記シート状生体試料の収納具を引き出し可能に収納する筐体を有し、
    該筐体はその周壁面の少なくとも一部に開口部を備えたことを特徴とするシート状生体試料の収納ラック。
  7. 請求項6記載のシート状生体試料の収納ラックを複数収納するシート状生体試料の収納棚であって、
    前記シート状生体試料の収納ラックを前面側から引き出し可能に載置する棚板と、
    該棚板に載置した前記シート状生体試料の収納ラックを前面側から飛び出すのを防止する飛び出し防止機構を備えたことを特徴とするシート状生体試料の収納棚。
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