JP6689255B2 - ターゲット撮像装置、極端紫外光生成装置及び極端紫外光生成システム - Google Patents

ターゲット撮像装置、極端紫外光生成装置及び極端紫外光生成システム Download PDF

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Description

本開示は、極端紫外(EUV)光を生成するための装置及びシステムに関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、例えば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外(EUV)光を生成する極端紫外(EUV)光生成装置と縮小投影反射光学系(Reduced Projection Reflective Optics)とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲットにレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma:レーザ励起プラズマ)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)方式の装置との3種類の装置が提案されている。
特許出願公表2007−528607号 特許出願公開2014−175474号 国際特許出願PCT/JP2014/074594号
概要
本開示の1つの観点に係るターゲット撮像装置は、レーザ光が照射されることによりプラズマ化して極端紫外光を生成するターゲットを撮像するターゲット撮像装置であって、前記極端紫外光が生成される所定領域に前記ターゲットとしてターゲット供給部から出力されたドロップレットの通過を検出し、前記ドロップレットの通過が検出される度に検出信号を出力するドロップレット検出器と、前記ドロップレット検出器により検出された前記ドロップレットに照明光を照射する照明光源と、前記照明光を照射されたことによる前記ドロップレットからの反射光を受光して前記ドロップレットを撮像する撮像素子と、前記撮像素子への前記反射光を含む光の伝搬及び遮断を切り替えるシャッタを含むシャッタ装置と、前記撮像素子へ撮像を行わせる露光信号を出力し、前記検出信号が入力されると前記シャッタを開閉動作させるためのシャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力して、前記反射光を前記撮像素子に露光させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記所定領域において前記ドロップレットに前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されている間は前記シャッタが閉じた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力してもよい。
本開示の1つの観点に係る極端紫外光生成装置は、内部のプラズマ生成領域に供給されたターゲットがレーザ光の照射によりプラズマ化され極端紫外光が生成されるチャンバと、前記ターゲットをドロップレットとして前記チャンバ内に出力することで前記プラズマ生成領域に前記ターゲットを供給するターゲット供給部と、前記ターゲット供給部から出力される前記ドロップレットの軌道に対して略垂直な方向へ、前記ターゲット供給部を移動させるターゲットステージと、前記ターゲット供給部と前記プラズマ生成領域との間において、前記ドロップレットの通過を検出し、前記ドロップレットの通過が検出される度に検出信号を出力するドロップレット検出器と、前記ドロップレット検出器により検出された前記ドロップレットに照明光を照射する照明光源と、前記照明光を照射されたことによる前記ドロップレットからの反射光を受光して前記ドロップレットを撮像する撮像素子と、前記撮像素子への前記反射光を含む光の伝搬及び遮断を切り替えるシャッタを含むシャッタ装置と、前記撮像素子へ撮像を行わせる露光信号を出力し、前記検出信号が入力されると前記シャッタを開閉動作させるためのシャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力して、前記反射光を前記撮像素子に露光させ、前記撮像素子から出力された前記露光による画像に基づいて前記ターゲットステージを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記プラズマ生成領域において前記ドロップレットに前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されている間は前記シャッタが閉じた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力してもよい。
本開示の1つの観点に係る極端紫外光生成システムは、内部のプラズマ生成領域に供給されたターゲットにレーザ光を照射してプラズマ化することにより極端紫外光を生成するチャンバと、前記レーザ光を出力するレーザ装置と、前記ターゲットをドロップレットとして前記プラズマ生成領域に供給するターゲット供給部と、前記ターゲット供給部から出力される前記ドロップレットの軌道に対して略垂直な方向へ、前記ターゲット供給部を移動させるターゲットステージと、前記ターゲット供給部と前記プラズマ生成領域との間において、前記ドロップレットの通過を検出し、前記ドロップレットの通過が検出される度に検出信号を出力するドロップレット検出器と、前記ドロップレット検出器により検出された前記ドロップレットに照明光を照射する照明光源と、前記照明光を照射されたことによる前記ドロップレットからの反射光を受光して前記ドロップレットを撮像する撮像素子と、前記撮像素子への前記反射光を含む光の伝搬及び遮断を切り替えるシャッタを含むシャッタ装置と、前記検出信号の入力に基づいて前記レーザ装置にレーザ光を出力させるトリガ信号を出力し、前記撮像素子へ撮像を行わせる露光信号を出力し、前記トリガ信号の入力に基づいて前記シャッタを開閉動作させるためのシャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力して、前記反射光を前記撮像素子に露光させ、前記撮像素子から出力された前記露光による画像に基づいて前記ターゲットステージを移動する制御部と、を備え、前記制御部は、前記プラズマ生成領域において前記ドロップレットに前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されている間は前記シャッタが閉じた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力してもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。 図2は、ターゲット撮像装置を含むEUV光生成装置の一部の構成を示す。 図3Aは、図2に示されたEUV光生成装置が備えるドロップレット検出器の構成を説明するための図を示す。 図3Bは、図2に示されたEUV光生成装置が備える軌道撮像部の照明光源部の構成を説明するための図を示す。 図3Cは、図2に示されたEUV光生成装置が備える軌道撮像部の撮像部の構成を説明するための図を示す。 図4Aは、図2に示された制御部におけるドロップレットの画像取得に係るタイムチャートを示す。 図4Bは、図2に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像の例を示す。 図4Cは、図2に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像における他の例1を示す。 図4Dは、図2に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像における他の例2を示す。 図4Eは、図2に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像における他の例3を示す。 図5Aは、バースト動作中において、図2に示された制御部におけるドロップレットの画像の取得に係るタイムチャートを示す。 図5Bは、バースト動作中において、図2に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像の例を示す。 図5Cは、バースト動作中において、図2に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像における他の例を示す。 図6は、第1実施形態におけるEUV光生成装置が備える軌道撮像部の撮像部の構成を説明するための図を示す。 図7Aは、第1実施形態におけるEUV光生成装置の制御部におけるドロップレットの画像の取得に係るタイムチャートを示す。 図7Bは、図6に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像の例を示す。 図7Cは、第1実施形態におけるEUV光生成装置の制御部におけるドロップレットの画像の取得に係るタイムチャートにおける他の例を示す。 図7Dは、図6に示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像における他の例を示す。 図8は、第1実施形態の変形例1における軌道撮像部の撮像部の構成を説明するための図を示す。 図9は、第1実施形態の変形例2における軌道撮像部の撮像部の構成を説明するための図を示す。 図10は、第1実施形態の変形例3における軌道撮像部の構成を説明するための図を示す。 図11は、第2実施形態における軌道撮像部を備えたEUV光生成装置の構成を説明するための図を示す。 図12Aは、第3実施形態における軌道撮像部を備えたEUV光生成装置の構成を説明するための図を示す。 図12Bは、図12Aに示された軌道撮像部の撮像部で撮像されたドロップレットの画像の例を示す。 図13Aは、シャッタ装置の例としてのイメージインテンシファイアユニットの構成を示す。 図13Bは、シャッタ装置の例としてのイメージインテンシファイアユニットの構成を示す。 図14は、第4実施形態におけるEUV光生成装置の制御部におけるドロップレットの画像の取得に係るタイムチャートを示す。 図15は、各制御部のハードウェア環境を示すブロック図を示す。
実施形態
〜内容〜
1.概要
2.用語の説明
3.EUV光生成システムの全体説明
3.1 構成
3.2 動作
4.ターゲット撮像装置を備えるEUV光生成装置
4.1 構成:全体
4.2 構成:ドロップレット検出器
4.3 構成:軌道撮像部
4.4 動作
4.5 作用
5.課題
6.第1実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部
6.1 構成
6.2 動作
6.3 作用
7.第1実施形態における変形例1のEUV光生成装置が備える軌道撮像部
7.1 構成
7.2 作用
8.第1実施形態における変形例2のEUV光生成装置が備える軌道撮像部
8.1 構成
8.2 作用
9.第1実施形態における変形例3のEUV光生成装置が備える軌道撮像部
9.1 構成
9.2 作用
10.第2実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部
10.1 構成
10.2 動作
10.3 作用
11.第3実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部
11.1 構成
11.2 作用
12.シャッタ装置
12.1 イメージインテンシファイアユニット
12.2 PLZT偏光シャッタ
13.第4実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部
13.1 構成
13.2 動作
13.3 作用
14.各制御部のハードウェア環境
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
[1.概要]
本開示は、以下の実施形態を少なくとも開示し得る。
本開示におけるターゲット撮像装置40は、極端紫外光が生成される所定領域にターゲット27としてターゲット供給部26から出力されたドロップレット271の通過を検出し、ドロップレット271の通過が検出される度に検出信号を出力するドロップレット検出器41と、ドロップレット検出器41により検出されたドロップレット271に照明光を照射する照明光源421aと、照明光を照射されたことによるドロップレット271からの反射光を受光してドロップレット271を撮像する撮像素子422aと、撮像素子422aへの反射光を含む光の伝搬及び遮断を切り替えるシャッタを含むシャッタ装置422dと、撮像素子422aへ撮像を行わせる露光信号を出力し、露光信号を出力している間に検出信号が入力されるとシャッタを開閉動作させるためのシャッタ開閉信号を出力して、ドロップレット27からの反射光を撮像素子422aに多重露光させる制御部8Aと、を備えてもよい。
よって、本開示におけるターゲット撮像装置40は、プラズマ生成位置の近くにおける複数の異なるドロップレット271の像を多重露光しつつ、プラズマ光が含まれないドロップレット271の画像を取得し得る。
このため、制御部8Aは、撮像素子422aにより取得された画像に基づいて、ドロップレット271の軌道制御の精度を向上させ得る。
[2.用語の説明]
「ターゲット」は、チャンバに導入されたレーザ光の被照射物である。レーザ光が照射されたターゲットは、プラズマ化してEUV光を放射する。
「ドロップレット」は、チャンバ内へ供給されたターゲットの一形態である。
「プラズマ光」は、プラズマ化したターゲットから放射された放射光である。当該放射光にはEUV光が含まれている。
[3.EUV光生成システムの全体説明]
[3.1 構成]
図1に、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。
EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給部26を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ターゲット供給部26は、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられてもよい。ターゲット供給部26から供給されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔には、ウインドウ21が設けられてもよく、ウインドウ21をレーザ装置3から出力されるパルスレーザ光32が透過してもよい。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンと、シリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、その第2の焦点が中間集光点(IF)292に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には貫通孔24が設けられていてもよく、貫通孔24をパルスレーザ光33が通過してもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御部5、ターゲットセンサ4等を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよく、ターゲット27の存在、軌道、位置、速度等を検出するように構成されてもよい。
また、EUV光生成装置1は、チャンバ2の内部と露光装置6の内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャ293が形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャ293がEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光ミラー22、ターゲット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置、姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
[3.2 動作]
図1を参照すると、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのターゲット27に照射されてもよい。
ターゲット供給部26は、ターゲット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力するように構成されてもよい。ターゲット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射されてもよい。パルスレーザ光が照射されたターゲット27はプラズマ化し、そのプラズマからEUV光251が、他の波長の光の放射に伴って放射され得る。EUV光251は、EUV集光ミラー23によって選択的に反射されてもよい。EUV集光ミラー23によって反射されたEUV光252は、中間集光点292で集光され、露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのターゲット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスが照射されてもよい。
EUV光生成制御部5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括するように構成されてもよい。EUV光生成制御部5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたターゲット27のイメージデータ等を処理するように構成されてもよい。また、EUV光生成制御部5は、例えば、ターゲット27が出力されるタイミング制御及びターゲット27の出力方向等の制御の内の少なくとも1つを行ってもよい。更に、EUV光生成制御部5は、例えば、レーザ装置3の発振タイミングの制御、パルスレーザ光32の進行方向の制御、パルスレーザ光33の集光位置の制御の内の少なくとも1つを行ってもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御が追加されてもよい。
[4.ターゲット撮像装置を備えるEUV光生成装置]
[4.1 構成:全体]
図2を用いて、ターゲット撮像装置40を含むEUV光生成装置1の構成について説明する。
図2は、図1に示されたEUV光生成装置1におけるターゲット供給部26、及び、ターゲットセンサ4に相当するターゲット撮像装置40の構成であってもよい。なお図2においてはチャンバ2を図示していない。
図2に示すように、ターゲット供給部26は、ターゲットステージ74に載置されてよい。
ターゲットステージ74は、チャンバ2に対して、ターゲット供給部26を移動させる2軸ステージであってよい。ターゲットステージ74は、例えば、X軸方向及びZ軸方向にターゲット供給部26を移動させるステージであってもよい。
ターゲット供給部26は、ノズル262を介してドロップレット状のターゲット27を、プラズマ生成領域25に向けて出力するように構成されてよい。ノズル262からプラズマ生成領域25に移動するターゲット27の移動経路は、ドロップレット軌道Fであってよい。
ターゲット撮像装置40は、ドロップレット検出器41と、軌道撮像部42と、制御部8と、を含んでいてよい。ドロップレット検出器41と、軌道撮像部42と、はチャンバ2に配置されてもよい。
ドロップレット検出器41は、ドロップレット軌道F上に配置されてよい。ドロップレット検出器41は、ノズル262に対してターゲット27の移動方向下流側に配置されてよい。
軌道撮像部42は、ドロップレット検出器41とプラズマ生成領域25との間に配置されてよい。軌道撮像部42は、ドロップレット軌道F上において、プラズマ生成領域25に対してターゲット27の移動方向上流側の領域を通過するターゲット27を撮像するように配置されてもよい。例えば、軌道撮像部42による撮像領域は、プラズマ生成領域25から17mm、ターゲット供給部26側に離れた領域であってもよい。
軌道撮像部42は、例えば図中のX軸方向など、ドロップレット軌道Fに対して略直交する方向から、ターゲット27を撮像するように配置されてよい。
制御部8は、ドロップレット検出器41と、軌道撮像部42と、ターゲットステージ74と、EUV光生成制御部5と、レーザ装置3と、に接続されてよい。
[4.2 構成:ドロップレット検出器]
図3Aを用いて、ドロップレット検出器41の構成について説明する。
ドロップレット検出器41は、ラインビーム光源部411と、受光部412と、を含んでよい。
ラインビーム光源部411及び受光部412は、ターゲット27の一形態としてのドロップレット271の軌道であるドロップレット軌道Fを挟んで、対向するように配置されてよい。ラインビーム光源部411及び受光部412は、それぞれチャンバ壁2aに配置されたウインドウ411c,412cを介して、設置されてよい。
ラインビーム光源部411は、ラインビームを出力するように構成されてよい。
ラインビーム光源部411は、出力するラインビームがターゲット軌道Fと交差するように配置されてよい。
ラインビーム光源部411は、CWレーザ、高輝度ランプ、LED等の光源411aと、シリンドリカルレンズ等を含むラインビーム光学系411bと、を含んでよい。
受光部412は、ラインビーム光源部411から出力されたラインビームが、ターゲット軌道Fを通過して入射されるように、配置されてよい。
受光部412は、受光光学系412bと、フォトダイオードアレイ等のラインセンサを含む受光素子412aと、を含んでよい。
受光素子412aは、制御部8に接続されてよい。受光素子412aは、受光光学系412bを介して、ラインビーム光源部411から出力されたラインビームを受光してよい。
[4.3 構成:軌道撮像部]
図3B及び図3Cを用いて、軌道撮像部42の構成について説明する。
軌道撮像部42は、図3Bに示す照明光源部421と、図3Cに示す撮像部422と、を含んでよい。
照明光源部421は、図3Bに示すように、チャンバ壁2aに配置されたウインドウ421cを介して、ドロップレット271に対して照明光を照射するように構成されてよい。
照明光源部421は、照明光源421aと、照明光学系421bと、を含んでよい。照明光源421aは、レーザ、LED等であってよい。
撮像部422は、図3Cに示すように、照明光源部421からの照明光がドロップレット271により反射された反射光が、チャンバ壁2aに配置されたウインドウ422cを介して入射するように配置されてよい。撮像部422は、撮像素子422aと、結像光学系422bと、を含んでもよい。
撮像素子422aは、2次元画像を撮像可能なCCD等を含んでよい。撮像素子422aは、制御部8に接続されてよい。
[4.4 動作]
図4A及び図4Bを用いて、制御部8が行う制御について、説明する。
図4A及び図4Bにおける説明では、図2及び図3A〜図3Cで説明した内容については説明を省略する。
図4Aは、図2に示した制御部8の制御に係るタイムチャートであって、プラズマ生成領域25に到達する前のドロップレット271の画像計測を行う場合のタイムチャートである。
先ず、EUV光生成制御部5は、ターゲット供給部26からプラズマ生成領域25に向けて、ドロップレット271を出力してよい。
その後、ドロップレット271は、ラインビーム光源部411から出力されているラインビームを通過し得る。
なお、ターゲット供給部26は、例えば10μsの間隔で、ドロップレット271を出力してよい。
受光部412は、図3Aに示したように、ドロップレット271がラインビーム光源部411から出力されているラインビームを通過すると、図4Aに示すように、ドロップレット271の検出に対応して、検出信号を出力してよい。
制御部8は、受光部412から出力された検出信号が入力されると、軌道撮像部42の撮像部422に、露光信号を出力してよい。また制御部8は、検出信号の入力の有無に基づくことなく、軌道撮像部42の撮像部422に、露光信号を出力してもよい。
撮像部422は、露光信号が入力されると、撮像を開始してよい。
制御部8は、図4Aに示すように、検出信号が入力されたタイミングから所定の遅延時間TLだけ遅延したタイミングで、レーザ装置3にレーザ発振を指示するトリガ信号を出力してよい。
ここで、遅延時間TLは、検出信号に対応したドロップレット271が、プラズマ生成領域25に到達した時に、レーザ装置3から出力されたレーザ光が、ドロップレット271に照射されるように決定しておいてよい。
レーザ装置3は、トリガ信号が入力されると、パルスレーザ光31を出力してよい。
パルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34及びレーザ光集光ミラー22を経由してドロップレット271を照射してよい。これにより、プラズマ光が生成し得る。
制御部8は、図4Aに示すように、露光信号を出力してから所定時間が経過した後に、露光信号の出力を停止してよい。ここで、露光信号の出力が開始されてから、露光信号の出力が停止されるまでの所定時間を、露光時間とする。
露光時間は、数msの時間であってよい。露光時間は、例えば8msであってもよい。
軌道撮像部42の撮像部422は、露光信号が入力されている間に、照明光源部421による照明光を照射された複数のドロップレット271の像を多重露光してよい。
制御部8は、撮像部422から画像を読み出すため、撮像部422に画像読出信号を出力してよい。制御部8は、撮像部422から出力された画像を取得してよい。
ここで、図4Bは、制御部8が撮像部422から取得し得る画像の例を示す。
図4Bに示された画像は、例えば円形の照明範囲を通過したドロップレット271の積算画像となり得る。このため、画像には、楕円または線状のドロップレット271の軌跡が含まれ得る。
ドロップレット271の軌道位置における照明光源部421による照明範囲が撮像部422の画角を超える場合、制御部8は、例えば図4Cに示すように、線状のドロップレット271の軌跡を含む画像を取得し得る。
制御部8は、撮像部422から取得した画像に基づき、ドロップレット271の軌道位置を算出してよい。取得した画像は、例えば、図4B及び図4Cに示すように、ドロップレット271の軌跡を示す楕円または線を含んだ画像となり得る。制御部8は、楕円または線の中心位置を画像座標上で算出してよい。
制御部8は、算出したドロップレット271の軌跡の中心位置を、ドロップレット271の実際の軌道位置と認定してよい。制御部8は、ドロップレット271が所望のプラズマ生成位置を通過するように、認定された実際の軌道位置に基づいて、ターゲットステージ74を移動してもよい。
制御部8は、例えば、予めEUV光生成制御部5を介して露光装置6から指定されるプラズマ生成位置の位置情報に基づき、ドロップレット271が通過すべき軌道として、図4Bに示すように、画像座標上における指定による軌道位置を算出しておいてよい。
制御部8は、画像座標上において、ドロップレット271が通過すべき指定による軌道位置と、実際に得られたドロップレット271の実際の軌道位置との差分に基づいて、ターゲットステージ74を移動してよい。
ここで、露光装置6から指定されるプラズマ生成位置は、プラズマ生成領域25内における、特定の空間位置であってよい。
なお、図2に示したEUV光生成装置1においては、Z方向が、撮像部422が取得した図4Bの画像上における横方向に対応してよい。このため、図4Bに示すような画像を取得した場合には、ターゲットステージ74を、Z方向に移動してよい。
この際、ターゲットステージ74の移動量は、図4Bに示す画像の倍率や、差分画素数に基づいて、決定されてもよい。
[4.5 作用]
以上から、軌道撮像部42により取得される画像を用いて、ターゲットステージ74を移動させることで、ドロップレット271の軌道を制御し得る。このため、露光装置6から指定される所望のプラズマ生成位置において、プラズマを安定的に生成し得る。
[5.課題]
EUV光生成装置1においては、ドロップレット271の軌道制御の精度を高めるため、撮像対象であるドロップレット271がプラズマ生成領域に近い位置まで移動したタイミングで、軌道撮像部42による撮像を行うべきとの要求があり得る。
このようなタイミングにおいて撮像しようとする場合、撮像すべきドロップレット271とプラズマ生成領域25との距離は、例えば、数十から数百μmとする配置となり得る。
しかし、ドロップレット271とプラズマ生成領域25との距離が近い場合、軌道撮像部42の撮像領域は、プラズマ生成領域25を当該撮像領域に含む領域となり得る。
このため、図4Dに示すように、軌道撮像部42が取得する画像にプラズマ光の像が映り込んでしまうことがあり得る。
また、上述のように、ドロップレット271の軌道位置における照明光源部421による照明範囲が撮像部422の画角を超える場合には、軌道撮像部42は、例えば図4Eに示すような画像を取得し得る。すなわち、図4Eに示すように、線状のドロップレット271の像を含む画像にプラズマ光の像が映り込んでしまうことがあり得る。
このため、ドロップレット271の実際の軌道位置の算出は、プラズマ光の像の影響により、困難となることがあり得る。
そこで、EUV光生成装置1においては、図5Aに示すように、バースト動作におけるバースト休止中にのみ、ドロップレット271を撮像することが考えられていた。
ここで、バースト動作とは、EUV光生成装置1においてEUV光の連続生成を行うバースト発光期間と、EUV光を生成しないバースト休止期間と、を繰り返す動作であってよい。バースト動作は、露光装置6によるウエハ露光時に頻繁に用いられてよい。
ここで、図5A〜図5Cを用いて、バースト動作を前提とした、EUV光生成装置1が備える制御部8の制御について、説明する。
図5A〜図5Cに示す制御部8の制御において、図2、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示したEUV光生成装置1と同一の構成、制御及び動作については、説明を省略する。なお、図5A〜図5Cに示す制御の前提となる軌道撮像部42の配置は、撮像すべきドロップレット271とプラズマ生成領域25との距離が近い場合の配置であってよい。
図5Aは、バースト動作を伴った制御部8の制御に係るタイムチャートであって、プラズマ生成領域25の近くに到達したドロップレット271の画像計測を行う場合のタイムチャートである。
制御部8は、EUV光生成制御部5を介して、露光装置6からバースト信号を受信してもよい。
バースト信号は、図5Aに示すように、バースト発光期間の最中に露光装置6から出力される信号であってよい。またバースト信号は、例えば、バースト発光期間と、バースト休止期間と、を指定する信号であってもよい。
制御部8は、ドロップレット検出器41の受光部412からの検出信号及び露光装置6からのバースト信号が共に入力されているタイミングにおいて、トリガ信号を出力してもよい。このため、レーザ装置3は、バースト発光期間にのみレーザ光を出力し得る。
また制御部8は、バースト休止期間にのみ露光信号を出力してもよい。このため、軌道撮像部42は、プラズマ光が発光されないバースト休止期間にのみ、ドロップレット271を撮像し得る。
なお、露光信号の出力のタイミングは、検出信号の入力されるタイミングに同期してもしなくてもよい。
以上の制御部8の制御により、軌道撮像部42は、バースト発光期間において撮像を行わないようにし得る。このため、軌道撮像部42は、プラズマ光を撮像してしまうことを抑制し得る。よって、軌道撮像部42は、例えば図5Bに示すように、プラズマ光を含まないドロップレット271の画像を取得し得る。
また、上述のように、ドロップレット271の軌道位置における照明光源部421による照明範囲が撮像部422の画角を超える場合には、軌道撮像部42は、例えば図5Cに示すように、線状のドロップレット271の像を含み、プラズマ光の像を含まない画像を取得し得る。
しかし、以上のような方法では、バースト休止期間しかドロップレット271の軌道の制御を行うことができない。このため、プラズマ光の発生中においては、ドロップレット271の軌道の制御は、無制御の状態となり得る。従って、プラズマ光の発光中にドロップレット271の軌道が変動しても、ドロップレット271の軌道の制御を行うことが出来ず、EUV光生成装置1の動作の安定性が低下するという課題があった。
[6.第1実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部]
[6.1 構成]
図6を用いて、第1実施形態のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Aの構成について説明する。
ここで、図6は、EUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Aにおける撮像部422Aの構成を説明するための図を示す。
第1実施形態における撮像部422Aは、図3Cに示した撮像部422と異なり、シャッタ装置422dが配置されてよい。
シャッタ装置422dは、撮像素子422aの受光面に隣接していてもよい。
第1実施形態の撮像部422Aにおけるその他の構成は、図3Cに示した撮像部422の構成と同様であってもよい。
第1実施形態の撮像部422Aの構成において、図3Cに示した撮像部422と同様の構成については説明を省略する。
軌道撮像部42Aにおける撮像部422Aは、図6に示すように、シャッタ装置422dを含んでよい。
シャッタ装置422dは、撮像素子422aと結像光学系422bとの間に配置されてよい。シャッタ装置422dは、制御部8Aに接続されてよい。シャッタ装置422dは、例えば、後述のイメージインテンシファイアユニット(IIU)であってもよい。
軌道撮像部42Aの撮像領域は、プラズマ生成領域25を撮像領域に含む領域であってよい。
軌道撮像部42Aによるロップレット271の撮像のタイミングは、撮像すべきドロップレット271とプラズマ生成領域25との距離が、例えば、数十から数百μmの距離となるタイミングであってよい。
[6.2 動作]
図7A〜図7Dを用いて、第1実施形態のEUV光生成装置1が備える制御部8Aの制御について、説明する。
図7A〜図7Dに示す制御部8Aの制御において、図2、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示したEUV光生成装置1と同一の構成、制御及び動作については、説明を省略する。
図7Aは、第1実施形態に係る制御部8Aの制御に係るタイムチャートであって、プラズマ生成領域25の近くに到達したドロップレット271の画像計測を行う場合のタイムチャートである。
制御部8Aは、ドロップレット検出器41の受光部412から検出信号が入力されると、所定の遅延時間TSだけ遅延したタイミングでシャッタ開閉信号をシャッタ装置422dに出力してよい。
所定の遅延時間TSは、ドロップレット271を検出したことによる検出信号に対応したプラズマ生成のタイミングに対して、数μs前にシャッタ開閉信号が出力されるように決定しておくとよい。所定の遅延時間TSは、例えば、プラズマ生成のタイミングに対して0.2〜8μs前に、シャッタ開閉信号が出力されるように決定しておいてもよい。
好ましくは、所定の遅延時間TSは、プラズマ生成のタイミングに対して1μs以上8μs以下の範囲に含まれる時間だけ前に、シャッタ開閉信号が出力されるように決定しておいてもよい。これにより、シャッタ装置422dに備えられたシャッタが開くタイミングは、プラズマ生成のタイミングに対して1μs以上8μs以下の範囲に含まれる時間だけ前であり得る。
また、好ましくは、所定の遅延時間TSは、プラズマ生成のタイミングに対して0.2μs以上1μs以下の範囲に含まれる時間だけ前に、シャッタ開閉信号の出力が停止されるように決定しておいてもよい。これにより、シャッタ装置422dに備えられたシャッタが閉じるタイミングは、プラズマ生成のタイミングに対して0.2μs以上1μs以下の範囲に含まれる時間だけ前であり得る。
ここで、ドロップレット271を検出したことによる検出信号が制御部8Aに入力されるタイミングを「第1タイミング」と定義する。
第1タイミングに対応して検出されたドロップレット271に対してレーザ装置3から出力されたレーザ光が照射されることによりプラズマが生成されるタイミングを「第2タイミング」と定義する。
制御部8Aは、第1タイミングよりも後にシャッタ装置422dに備えられたシャッタが開き第2タイミングよりも前にシャッタ装置422dに備えられたシャッタが閉じるように、シャッタ開閉信号をシャッタ装置422dに出力してもよい。
シャッタ開閉信号は、ドロップレット271からの反射光を撮像素子422aに伝搬させるためにシャッタ装置422dのシャッタを開くとともに、プラズマ光を遮断させるためにシャッタを閉じるように指示する信号であってよい。
シャッタ開閉信号は、数μsの間、シャッタ装置422dに備えられたシャッタを開いた状態にする信号であってよく、シャッタを開いた状態にする時間は、2μs以上9.8μs以下の範囲に含まれる時間であってもよい。シャッタ開閉信号は、例えば7μs程度の間、シャッタを開いた状態にする信号であってよい。
シャッタ装置422dに備えられたシャッタが開いた状態である時間は、プラズマが生成される周期の20%以上98%以下の範囲に含まれる時間であってよい。例えば、プラズマが生成される周期が10μsである場合、シャッタ装置422dに備えられたシャッタが開いた状態である時間は、2μs以上9.8μs以下の範囲に含まれる時間であり得る。
プラズマが生成される周期は、ドロップレット検出器41がドロップレット271を検出したことにより出力する検出信号の出力周期と略同一であってもよい。
シャッタ開閉信号は、シャッタ装置422dに備えられたシャッタを開くように指示してから数μsの時間が経過したタイミングで、シャッタ装置422dに備えられたシャッタを閉じる状態にする信号であってよい。このため、シャッタ装置422dに備えられたシャッタは、図7Aに示すように、プラズマ光が発光されている時点において閉じられた状態となり得る。プラズマ光が発光された時点は、プラズマが生成されたタイミングであり得る。
ここで、シャッタ装置422dにおけるシャッタが開く動作の速度、シャッタが閉じる動作の速度は、各々数100ns以下となるような動作の速度であってもよい。
制御部8Aは、図7Aに示すように、シャッタ開閉信号の出力に先立って、軌道撮像部42Aの撮像部422Aに露光信号を出力してよい。制御部8Aは、検出信号の入力からシャッタ開閉信号の出力までの間に、露光信号の出力を開始してもよい。
撮像部422Aは、制御部8Aから出力された露光信号が入力されたときに、撮像を開始してよい。撮像部422Aの撮像素子422aは、シャッタ装置422dのシャッタが開いている間の画像を取得し得る。
制御部8Aは、図7Aに示すように、検出信号に所定の遅延時間TLを付加して、レーザ装置3にトリガ信号を出力してよい。
レーザ装置3は、トリガ信号が入力されると、パルスレーザ光31を出力してよい。
パルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34及びレーザ光集光ミラー22を経由してドロップレット271を照射してよい。このため、プラズマ光が生成し得る。
制御部8Aは、図7Aに示すように、撮像素子422aに露光信号を出力している間に、ドロップレット271の検出信号の入力に基づくシャッタ装置422dへのシャッタ開閉信号の出力を、当該検出信号が入力される度に行ってよい。あるいは、バースト発光期間の最中のみ、シャッタ装置422dへのシャッタ開閉信号の出力は、トリガ信号の入力に基づいて行うようにしてもよい。
撮像素子422aは、図7Aに示すように、露光信号が入力されている間に、シャッタ装置422dのシャッタが開いた状態となる度に、異なるドロップレット271を撮像してよい。
撮像素子422aは、露光信号が入力されている間に、照明光源部421によって照明された複数のドロップレット271の像を多重露光してよい。
撮像素子422aは、シャッタ装置422dが開いている時間だけの画像を多重露光してよい。
撮像素子422aは、図7Aに示すように、プラズマ光が発光されている間は、シャッタ装置422dのシャッタが閉じられた状態となっているため、プラズマ光が入射されるのを抑制され得る。
あるいは、シャッタ装置422dへのシャッタ開閉信号の出力は、異なる2つのドロップレットによる2つの検出信号の入力に基づいて行われてもよい。例えば、先行するドロップレットによる検出信号に基づいてシャッタを開とし、後続するドロップレットの検出信号に基づいてシャッタを閉としてもよい。
制御部8Aは、露光信号の出力を停止した後に、撮像素子422aから画像を読み出すため画像読出信号を出力してよい。制御部8Aは、撮像素子422aから出力された画像を取得してよい。
制御部8Aは、例えば図7Bに示すような画像を取得し得る。制御部8Aは、図4Bに示した画像の場合と同様に、取得された画像を用いて、ドロップレット271の軌道の制御に利用し得る。
図7Cは、第1実施形態におけるEUV光生成装置1の制御部8Aにおけるドロップレット271の画像の取得に係るタイムチャートにおける他の例を示す。
制御部8Aは、図7Aに示すような制御に代えて、図7Cに示すような制御を行ってもよい。図7Cに示す制御部8Aの制御において、図7Aを用いて説明した内容と同一の内容については、説明を省略する。
制御部8Aは、例えば10μsの周期でドロップレット271の検出信号を入力する毎に、第1タイミングから以下の遅延時間TSだけ遅延したタイミングでシャッタ開閉信号を出力してよい。
遅延時間TSは、第2タイミングに対して、7μs前にシャッタ開閉信号が出力されるように決定されてよい。
制御部8Aは、第2タイミングに対して、7μs前にシャッタ開閉信号を出力し、第2タイミングよりも0.2μs前にシャッタ開閉信号の出力を停止してよい。
すなわち、シャッタ開閉信号は、第2タイミングよりも7μs前にシャッタが開き第2タイミングよりも0.2μs前にシャッタが閉じるような信号であり得る。
これにより、シャッタは、6.8μsに亘って開いた状態となり得る。撮像部422Aは、シャッタが6.8μsに亘って開いた状態である間、プラズマ生成位置の近くを移動するドロップレット271の像を撮像し得る。
露光時間中、複数回に亘って開閉するシャッタの開閉タイミングは、ドロップレット検出器41によってドロップレット271が検出されるタイミングに同期し得る。
そのため、軌道撮像部42Aによって多重露光された複数の異なるドロップレット271の像は、互いに略同一の位置で重なり合い破線状となり得る。制御部8Aは、例えば図7Dに示すような破線状のドロップレット271の画像を取得し得る。
[6.3 作用]
第1実施形態の軌道撮像部42Aによれば、シャッタ装置422dの動作により、プラズマ生成領域25において発生するプラズマ光が、撮像素子422aに入射してしまうことを抑制し得る。
また、軌道撮像部42Aは、プラズマ生成位置の近くに位置するドロップレット271を撮像し得る。軌道撮像部42Aは、プラズマ生成位置の近くにおける複数の異なるドロップレット271の像を多重露光し得る。
このため、軌道撮像部42Aは、プラズマ生成位置の近くにおける複数の異なるドロップレット271の像を多重露光しつつ、プラズマ光が含まれないドロップレット271の画像を取得し得る。
よって、制御部8Aは、軌道撮像部42Aにより取得された画像に基づいて、ドロップレット271の軌道制御の精度を向上させ得る。
また、バースト発光期間におけるプラズマ光の生成中であっても、ドロップレット271の軌道制御が可能になり得る。よって、EUV光生成装置の動作の安定性が向上し得る。
[7.第1実施形態における変形例1のEUV光生成装置が備える軌道撮像部]
[7.1 構成]
図8を用いて、第1実施形態における変形例1のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Bの構成について説明する。
ここで、図8は、第1実施形態の変形例1のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Bの撮像部422Bの構成を説明するための図を示す。
第1実施形態における変形例1の撮像部422Bは、図6に示した第1実施形態の撮像部422Aと異なり、コリメート光学系422fが配置されてよい。
また、第1実施形態における変形例1の撮像部422Bは、図6に示した第1実施形態の撮像部422Aと異なり、結像光学系422eがシャッタ装置422dと撮像素子422aとの間に配置されてよい。
第1実施形態における変形例1の撮像部422Bにおけるその他の構成は、図6に示した撮像部422Aの構成と同様であってもよい。
第1実施形態における変形例1の撮像部422Bの構成において、図6に示した撮像部422Aと同様の構成については説明を省略する。
シャッタ装置422dは、コリメート光学系422fと結像光学系422eとの間に配置されてよい。
コリメート光学系422fは、ドロップレット271からの反射光を平行光化して、シャッタ装置422dに入射するように構成されてよい。
結像光学系422eは、コリメート光学系422fにより平行光化されて、シャッタ装置422dを透過した光を撮像素子422aの受光面上に結像させるように構成されてよい。
[7.2 作用]
第1実施形態における変形例1の撮像部422Bによれば、シャッタ装置422dには、平行光化された光が入射し得る。このため、シャッタ装置422dに備えられるシャッタが偏光シャッタ等である場合には、シャッタ装置422dを透過したことによるドロップレット271の像の歪みが抑制され得る。
そのため、撮像部422Bにより取得された画像に基づくドロップレット271の軌道の計測精度が向上し得る。
[8.第1実施形態における変形例2のEUV光生成装置が備える軌道撮像部]
[8.1 構成]
図9を用いて、第1実施形態における変形例2のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Cの構成について説明する。
ここで、図9は、第1実施形態の変形例2のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Cの撮像部422Cの構成を説明するための図を示す。
第1実施形態における変形例2の撮像部422Cは、図6に示した撮像部422A及び図8に示した撮像部422Bと異なり、第1リレー光学系422g及び第2リレー光学系422hが配置されてよい。
第1実施形態における変形例2の撮像部422Cは、図8に示した撮像部422Bにおけるコリメート光学系422f及び結像光学系422eの代わりに、第1リレー光学系422g及び第2リレー光学系422hが配置されてよい。
第1実施形態における変形例2の撮像部422Cにおけるその他の構成は、図8に示した撮像部422Bの構成と同様であってもよい。
第1実施形態における変形例2の撮像部422Cの構成において、図6に示した撮像部422A及び図8に示した撮像部422Bと同様の構成については、説明を省略する。
シャッタ装置422dは、第1リレー光学系422gと第2リレー光学系422hとの間に配置されてよい。
第1リレー光学系422gは、ドロップレット271からの反射光をシャッタ装置422dの受光面に結像させるように構成されてよい。
第2リレー光学系422hは、シャッタ装置422dを透過した光を撮像素子422aの受光面上に結像させるように構成されてよい。
[8.2 作用]
第1実施形態における変形例2の撮像部422Cによれば、シャッタ装置422dの受光面において、ドロップレット271の像を結像させ得る。このため、シャッタ装置422dに備えられるシャッタがマイクロチャンネルプレート(MCP)を用いたイメージインテンシファイア(IIU)等である場合には、シャッタ装置422dを透過したことによるドロップレット271の像のボケが抑制され得る。
そのため、撮像部422Cにより取得された画像に基づくドロップレット271の軌道の計測精度が向上し得る。
[9.第1実施形態における変形例3のEUV光生成装置が備える軌道撮像部]
[9.1 構成]
図10を用いて、第1実施形態における変形例3のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Dの構成について説明する。
ここで、図10は、第1実施形態の変形例3のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Dの構成を説明するための図を示す。
第1実施形態における変形例3の撮像部422Dは、図6に示した撮像部422A、図8に示した撮像部422B及び図9に示した撮像部422Cと異なり、部分反射ミラー422iが配置されてよい。
第1実施形態における変形例3の撮像部422Dは、図6に示した撮像部422Aに、照明光源422j及び照明光学系422kが配置されてよい。
第1実施形態における変形例3の撮像部422Dにおけるその他の構成は、図6に示した撮像部422Aの構成と同様であってもよい。
第1実施形態における変形例3の撮像部422Dの構成において、図6に示した撮像部422A、図8に示した撮像部422B及び図9に示した撮像部422Cと同様の構成については、説明を省略する。
撮像部422Dは、図10に示すように、部分反射ミラー422iが備えられてよい。
撮像部422Dは、撮像素子422aと、結像光学系422bと、シャッタ装置422dと、部分反射ミラー422iと、照明光源422jと、照明光学系422kとを、同一の筐体内に備えてよい。
部分反射ミラー422iは、照明光源422jから出力された照明光をドロップレット271に向けて反射してよい。
部分反射ミラー422iは、照明光を照射されたことによるドロップレット271からの反射光を結像光学系422bに透過させてよい。
ウインドウ422cは、照明光源422jから出力された照明光を透過させるとともに、ドロップレット271からの反射光を透過させてよい。
部分反射ミラー422iは、偏光ビームスプリッタであってもよい。その場合、照明光源422jが偏光ビームスプリッタによって反射される偏光の光を出力し、部分反射ミラー422iからドロップレット271までの光路にλ/4板を配置するとよい。あるいは、照明光源422jが偏光ビームスプリッタを透過する偏光の光を出力する場合は、照明光源422jから部分反射ミラー422iまでの照明光路にλ/2板を配置してもよい。
[9.2 作用]
第1実施形態における変形例3の撮像部422Dによれば、軌道撮像部42Dをコンパクトに構成し得る。
また、ドロップレット271へ照明光が照射された方向から反射光を検出し得るため、ドロップレット271の画像の計測精度が向上し得る。
[10.第2実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部]
[10.1 構成]
図11を用いて、第2実施形態のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Eの構成について説明する。
ここで、図11は、第2実施形態のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Eの構成を説明するための図を示す。
第2実施形態の軌道撮像部42Eは、図2に示した軌道撮像部42と異なり、第1照明光源部421P及び第1撮像部422Pに加え、第2照明光源部421Q及び第2撮像部422Qが配置されてよい。
第2実施形態の軌道撮像部42Eにおけるその他の構成は、図2に示した軌道撮像部42の構成と同様であってもよい。
第2実施形態の軌道撮像部42Eの構成において、図2に示した軌道撮像部42と同様の構成については、説明を省略する。
第2実施形態における軌道撮像部42Eは、図11に示すように、第1照明光源部421P及び第1撮像部422Pと、第2照明光源部421Q及び第2撮像部422Qと、を含んでよい。
第1撮像部422Pは、例えば、X軸方向からドロップレット271を撮像するように配置されてよい。
第2撮像部422Qは、例えば、Z軸方向からドロップレット271を撮像するように配置されてよい。
第1撮像部422P及び第2撮像部422Qの撮像領域は、プラズマ生成領域25を撮像領域に含む領域であってよい。
第1撮像部422P及び第2撮像部422Qによるロップレット271の撮像のタイミングは、撮像すべきドロップレット271とプラズマ生成領域25との距離が、例えば、数十から数百μmの距離となるタイミングであってよい。
第1照明光源部421Pは、ドロップレット271からの反射光が第1撮像部422Pに入射されるように、配置されてよい。
第2照明光源部421Qは、ドロップレット271からの反射光が第2撮像部422Qに入射されるように、配置されてよい。
ターゲットステージ74は、図2において示したEUV光生成装置1と同様に、例えば、X軸方向及びZ軸方向にターゲット供給部26を移動させるステージであってよい。
ターゲットステージ74は、第1撮像部422Pの撮像するX軸方向と直交する方向、つまり、Z軸方向にターゲット供給部26を移動させてよい。
また、ターゲットステージ74は、第2撮像部422Qの撮像するZ軸方向と直交する方向、つまり、X軸方向にターゲット供給部26を移動させてよい。
ターゲットステージ74の移動方向と、第1撮像部422P及び第2撮像部422Qの撮像する方向とについては、X軸方向及びZ軸方向に限らなくてもよい。
ターゲットステージ74の移動方向の一方が第1撮像部422Pの撮像方向と直交し、ターゲットステージ74の移動方向の他方が第2撮像部422Qの撮像方向と直交する関係であってもよい。
[10.2 動作]
図11に示す第2実施形態のEUV光生成装置1が備える制御部8Bの制御について、説明する。
図11に示す制御部8Bの制御において、図4A〜図4C及び図7A〜図7Dに示したEUV光生成装置1と同一の制御及び動作については、説明を省略する。
制御部8Bは、第1撮像部422P及び第2撮像部422Qに、露光信号を出力してよい。また制御部8Bは、第1撮像部422P及び第2撮像部422Qから、各々の撮像方向から撮像して得られたドロップレット271の各々の画像を取得してよい。
制御部8Bは、第1撮像部422Pから入力された画像に基づいて、第1撮像部422Pの撮像方向と直交する方向におけるターゲットステージ74の移動量を算出してよい。
制御部8Bは、第1撮像部422Pの撮像方向と直交する方向に、算出された移動量に基づいて、ターゲットステージ74を移動させてよい。
制御部8Bは、第2撮像部422Qから入力された画像に基づいて、第2撮像部422Qの撮像方向と直交する方向におけるターゲットステージ74の移動量を算出してよい。
制御部8Bは、第2撮像部422Qの撮像方向と直交する方向に、算出された移動量に基づいて、ターゲットステージ74を移動させてよい。
[10.3 作用]
第2実施形態における軌道撮像部42Eによれば、第1撮像部422P及び第2撮像部422Qにより、2方向からドロップレット271の画像を取得し得る。
このため、第1撮像部422P及び第2撮像部422Qから出力された各々の画像に基づいて、ドロップレット271の軌道制御の精度を向上し得る。
[11.第3実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部]
[11.1 構成]
図12A及び図12Bを用いて、第3実施形態のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Fの構成について説明する。
ここで、図12Aは、第3実施形態のEUV光生成装置1が備える軌道撮像部42Fの構成を説明するための図を示す。
第3実施形態の軌道撮像部42Fは、図2に示した軌道撮像部42及び図11に示した軌道撮像部42Eと異なり、軌道撮像部42Fに含まれる撮像部422Rの撮像方向が、ドロップレット271の軌道方向に略沿う方向となるように、当該撮像部422Rが配置されてよい。
第3実施形態の軌道撮像部42Fにおけるその他の構成は、図2に示した軌道撮像部42の構成と同様であってもよい。
第3実施形態の軌道撮像部42Fの構成において、図2に示した軌道撮像部42と同様の構成については、説明を省略する。
撮像部422Rは、図12Aに示すように、撮像方向がドロップレット271の軌道方向(例えばY軸方向)に略平行な方向となるように、配置されてよい。
撮像部422Rは、撮像方向とドロップレット271の軌道方向との角度差が小さくなるように、配置されてよい。
あるいは、撮像部422Rは、撮像方向がターゲットステージ74の移動方向に対して略垂直となるように、配置されてもよい。
第3実施形態の軌道撮像部42Fにおいて、図12Bに示すように、撮像部422Rにより取得される画像上の縦横の方向は、ターゲットステージ74の移動方向である2方向に略一致してよい。
撮像部422Rの撮像領域は、プラズマ生成領域25を撮像領域に含む領域であってよい。
撮像部422Rによるロップレット271の撮像のタイミングは、撮像すべきドロップレット271とプラズマ生成領域25との距離が、例えば、数十から数百μmの距離となるタイミングであってよい。
[11.2 作用]
第3実施形態の軌道撮像部42Fによれば、例えば図12Bに示すように、ドロップレット271の進行方向に略平行な方向を撮像方向として、ドロップレット271の画像を取得し得る。
このため、単一の画像上で、露光装置6から要求されているドロップレット271の指定による軌道位置と、ドロップレット271の実際の軌道位置との距離の差が、2方向に亘り特定し得る。よって、異なる方向から撮像して複数の画像を取得した場合と、同様の効果を得られる。
[12.シャッタ装置]
[12.1 イメージインテンシファイアユニット]
撮像部422A〜422D、第1撮像部422P、第2撮像部422Q及び撮像部422Rに含まれるシャッタ装置422dは、図13A及び図13Bに示すような構成であってもよい。
図13A及び図13Bに示すシャッタ装置422dは、マイクロチャンネルプレート(以下、MCPという)を利用したイメージインテンシファイア(以下、IIUという)であってもよい。
IIUは、入射光により光電面から放出された光電子を増幅して蛍光面に結像及び発光させ、光学像を取得可能な真空管であってもよい。
ここで、図13Aを用いて、MCPを利用したIIUの動作原理を説明する。
MCPを利用したIIUは、図13Aに示すように、光電面と、MCPと、蛍光面と、を含んでもよい。
光電面及び蛍光面は、MCPを挟んで配置されてよい。
IIUは、ゲート信号のON又はOFFに応じてMCPと光電面との間に電位差を与える構成であってもよい。
図13Aの(a)に示すように、ゲート信号がONである場合、光電面の電位はMCPの入力側電位より低くなるように構成してもよい。この場合、光電面から放出される光電子は、当該電位差によりMCPに到達し得る。
このため、ゲート信号がONである場合、光電面から放出される光電子はMCPで増倍され、撮像素子422aは増倍された電子に応じた光学像を受光し得る。
一方、図13Aの(b)に示すように、ゲート信号がOFFである場合、光電面の電位はMCPの入力側電位より高くなり得る。この場合、光電面から放出される光電子は、光電面に引き戻され、MCPに到達し得ない。このため、ゲート信号がOFFである場合、光電面から放出される光電子はMCPで増倍されず、撮像素子422aは光学像を受光し得ない。
このようにして、図13Aに示すIIUは、ゲート信号のON又はOFFに応じて、シャッタ機能を実現し得る。
次に、図13Bを用いて、実際のIIUの動作を説明する。図13Bに示すIIUは、入射窓と、光電面と、MCPと、蛍光面と、出力窓とを含んでもよい。
なお、図13Bの「p」は光子を示し、「e」は電子を示している。
入射窓は、入射光を光電面に導入してもよい。
撮像対象であるドロップレット271の像は、入射窓を介して、光電面に結像されてよい。
光電面は、入射光を光電子に変換して、MCPに放出してもよい。
MCPは、光電子を通すチャンネルを多数束ねた構造に形成されてもよい。MCPは、光電子がチャンネルを通過する際にチャンネルの内壁に衝突すると2次電子を放出してもよい。それによりMCPは、光電面から放出された光電子を増倍して2次電子を蛍光面に放出してもよい。
蛍光面は、MCPで増倍された電子を光に変換し、出力窓に導いてもよい。
出力窓は、撮像素子422aの受光面に隣接していてもよい。出力窓は、蛍光面から導かれた光を、出射光として撮像素子422aへ導出してもよい。撮像素子422aは、当該出射光を光学像として受光し得る。出力窓は、蛍光面の光を導光するファイバーオプティックプレートを含んでもよい。
なお、図示していないが、出力窓と撮像素子422aとの間には、蛍光面の光学像を撮像素子422aの受光面に転写する転写レンズを設けてもよい。
なお、シャッタ装置422dは、プラズマ光が放射されてもシャッタ機能を実現可能であれば、CCD電子シャッタであってもよい。
[12.2 PLZT偏光シャッタ]
また、シャッタ装置422dは、PLZT偏光シャッタであってもよい。PLZT偏光シャッタは、複数の偏光板を、圧電セラミクスを介してクロスニコル方向にて配置する構成であってもよい。そして、当該偏光板の間に設けられた圧電セラミクスに電圧を印加することで偏光板の偏光方向を変化させ、シャッタ機能を実現してもよい。
シャッタ装置422dは、上述した各種のシャッタと機械的シャッタとを組み合わせてもよい。
[13.第4実施形態のEUV光生成装置が備える軌道撮像部]
[13.1 構成]
第4実施形態のEUV生成装置1は、第1実施形態のEUV生成装置1におけるシャッタ装置422dが、図13A及び図13Bに示すようなMCPを利用したIIUで構成されてよい。
[13.2 動作]
図14を用いて、第4実施形態のEUV光生成装置1が備える制御部8Aの制御について、説明する。
第4実施形態のEUV光生成装置1は、第1実施形態のEUV光生成装置1における制御部8Aが図7Cのタイムチャートに示す制御を行う場合に、図7Cに代えて図14のタイムチャートに示す制御を行ってもよい。
図14に示すように、制御部8Aにドロップレット271の検出信号が入力されたことに基づいて、制御部8Aは、シャッタ装置422dにシャッタ開閉信号を出力してよい。これにより、シャッタ装置422dに備えられたシャッタは、開いた状態となり得る。すると、IIUの蛍光面は、MCPから放出された電子が衝突されて発光し得る。
蛍光面における発光強度は、シャッタが6.8μsに亘って開いた状態である間は上昇し続け得る。そして、蛍光面は、シャッタが閉じた後には発光強度を低下させつつも発光し続け得る。蛍光面は、発光の開始から0.1ms程度は発光し続け得る。
そのため、蛍光面は、ドロップレット271の検出信号に対応したドロップレット271の光学像を得るための発光が終わらないうちに、当該検出信号に後続する検出信号に対応したドロップレット271の光学像を得るための発光が行われ得る。
このため、制御部8Aは、シャッタ装置422dへのシャッタ開閉信号の出力に先立って露光信号を出力しなくてもよい。
そこで、第4実施形態においては、図14に示すように、制御部8Aが露光信号を出力するタイミングは、シャッタ装置422dへシャッタ開閉信号を出力するタイミングと同時、及び、シャッタ開閉信号を出力するタイミングよりも後の何れかであってよい。
露光時間中には、複数のドロップレット271の像が多重露光され得る。そのため、蛍光面における発光強度の最高値は、制御部8Aがドロップレット271の検出信号を受信する毎に上昇し得る。
[13.3 作用]
第4実施形態のEUV光生成装置1は、制御部8Aがシャッタ装置422dへのシャッタ開閉信号の出力に先立って露光信号を出力しなくてよい。
これにより、第4実施形態のEUV光生成装置1は、制御部8Aが露光信号を出力するタイミングを設計する際の自由度を向上させ得る。その結果、第4実施形態のEUV光生成装置1は、ドロップレット271の軌道制御を容易に実行し得る。よって、第4実施形態のEUV光生成装置1では、動作の安定性が向上し得る。
[14.各制御部のハードウェア環境]
当業者は、汎用コンピュータまたはプログラマブルコントローラにプログラムモジュールまたはソフトウェアアプリケーションを組み合わせて、ここに述べられる主題が実行されることを理解するだろう。一般的に、プログラムモジュールは、本開示に記載されるプロセスを実行できるルーチン、プログラム、コンポーネント、データストラクチャー等を含む。
図15は、開示される主題の様々な側面が実行され得る例示的なハードウェア環境を示すブロック図である。図15の例示的なハードウェア環境100は、処理ユニット1000と、ストレージユニット1005と、ユーザインターフェイス1010と、パラレルI/Oコントローラ1020と、シリアルI/Oコントローラ1030と、A/D、D/Aコンバータ1040とを含んでもよいが、ハードウェア環境100の構成は、これに限定されない。
処理ユニット1000は、中央処理ユニット(CPU)1001と、メモリ1002と、タイマ1003と、画像処理ユニット(GPU)1004とを含んでもよい。メモリ1002は、ランダムアクセスメモリ(RAM)とリードオンリーメモリ(ROM)とを含んでもよい。CPU1001は、市販のプロセッサのいずれでもよい。デュアルマイクロプロセッサや他のマルチプロセッサアーキテクチャが、CPU1001として使用されてもよい。
図15におけるこれらの構成物は、本開示において記載されるプロセスを実行するために、相互に接続されていてもよい。
動作において、処理ユニット1000は、ストレージユニット1005に保存されたプログラムを読み込んで、実行してもよい、また、処理ユニット1000は、ストレージユニット1005からプログラムと一緒にデータを読み込んでもよい、また、処理ユニット1000は、ストレージユニット1005にデータを書き込んでもよい。CPU1001は、ストレージユニット1005から読み込んだプログラムを実行してもよい。メモリ1002は、CPU1001によって実行されるプログラムおよびCPU1001の動作に使用されるデータを、一時的に保管する作業領域であってもよい。タイマ1003は、時間間隔を計測して、プログラムの実行に従ってCPU1001に計測結果を出力してもよい。GPU1004は、ストレージユニット1005から読み込まれるプログラムに従って、画像データを処理し、処理結果をCPU1001に出力してもよい。
パラレルI/Oコントローラ1020は、EUV光生成制御部5、制御部8、制御部8A〜C及びレーザ光進行方向制御部34等の、処理ユニット1000と通信可能なパラレルI/Oデバイスに接続されてもよく、処理ユニット1000とそれらパラレルI/Oデバイスとの間の通信を制御してもよい。シリアルI/Oコントローラ1030は、光源411a、照明光源421a、照明光源422j、第1照明光源部421P、第2照明光源部421Q、照明光源部421R及びターゲットステージ74等の、処理ユニット1000と通信可能なシリアルI/Oデバイスに接続されてもよく、処理ユニット1000とそれらシリアルI/Oデバイスとの間の通信を制御してもよい。A/D、D/Aコンバータ1040は、アナログポートを介して、温度センサや圧力センサ、真空計各種センサ、ターゲットセンサ4、受光素子412a、撮像素子422a、第1撮像部422P及び第2撮像部422Q等のアナログデバイスに接続されてもよく、処理ユニット1000とそれらアナログデバイスとの間の通信を制御したり、通信内容のA/D、D/A変換を行ってもよい。
ユーザインターフェイス1010は、操作者が処理ユニット1000にプログラムの停止や、割込みルーチンの実行を指示できるように、処理ユニット1000によって実行されるプログラムの進捗を操作者に表示してもよい。
例示的なハードウェア環境100は、本開示におけるEUV光生成制御部5、制御部8、制御部8A〜C及びレーザ光進行方向制御部34の構成に適用されてもよい。当業者は、それらのコントローラが分散コンピューティング環境、すなわち、通信ネットワークを介して繋がっている処理ユニットによってタスクが実行される環境において実現されてもよいことを理解するだろう。本開示において、EUV光生成制御部5、制御部8、制御部8A〜C及びレーザ光進行方向制御部34は、イーサネットやインターネットといった通信ネットワークを介して互いに接続されてもよい。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモート両方のメモリストレージデバイスに保存されてもよい。
上記で説明した実施形態は、変形例を含めて各実施形態同士で互いの技術を適用し得ることは、当業者には明らかであろう。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
1 …EUV光生成装置
2 …チャンバ
5 …EUV光生成制御部
8、8A〜C …制御部
25 …プラズマ生成領域
26 …ターゲット供給部
40 …ターゲット撮像装置
41 …ドロップレット検出器
42、42A〜F …軌道撮像部
421、421R …照明光源部
421a …照明光源
422、422A〜D、422R…撮像部
422a …撮像素子
422d …シャッタ装置
74 …ターゲットステージ
F …ドロップレット軌道

Claims (17)

  1. レーザ光が照射されることによりプラズマ化して極端紫外光を生成するターゲットを撮像するターゲット撮像装置であって、
    前記極端紫外光が生成される所定領域に前記ターゲットとしてターゲット供給部から出力されたドロップレットの通過を検出し、前記ドロップレットの通過が検出される度に検出信号を出力するドロップレット検出器と、
    前記ドロップレット検出器により検出された前記ドロップレットに照明光を照射する照明光源と、
    前記照明光を照射されたことによる前記ドロップレットからの反射光を受光して前記ドロップレットを撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子への前記反射光を含む光の伝搬及び遮断を切り替えるシャッタを含むシャッタ装置と、
    前記撮像素子へ撮像を行わせる露光信号を出力し、前記検出信号が入力されると前記シャッタを開閉動作させるためのシャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力して、前記反射光を前記撮像素子に露光させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出信号が入力された後であって前記ドロップレットが前記所定領域に到達するまでの間に、前記シャッタ開閉信号によって前記シャッタを開いて閉じるように前記シャッタ装置を制御し、
    記所定領域において前記ドロップレットに前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されている間は前記シャッタが閉じた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力し、
    前記プラズマが生成された後、次に前記プラズマが生成されるまでの間に、前記シャッタ開閉信号によって前記シャッタを開いて閉じるように前記シャッタ装置を制御し、
    前記制御部は、連続する複数の異なるドロップレットの像を前記撮像素子に露光させる、
    ターゲット撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記検出信号が入力された後であって前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する前に、前記露光信号を前記撮像素子に出力する、
    請求項に記載のターゲット撮像装置。
  3. 前記撮像素子の撮像領域には、前記極端紫外光が生成される前記所定領域が含まれている、
    請求項に記載のターゲット撮像装置。
  4. 前記検出信号が前記制御部に入力されるタイミングを第1タイミングとし、前記第1タイミングに対応して検出された前記ドロップレットに対して前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されるタイミングを第2タイミングとすると、
    前記制御部は、
    前記第1タイミングよりも後に前記シャッタが開き前記第2タイミングよりも前に前記シャッタが閉じるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力し、
    前記シャッタ開閉信号を出力するタイミングと同時、及び、前記シャッタ開閉信号を出力するタイミングよりも後の何れかに、前記露光信号を前記撮像素子に出力する、
    請求項1に記載のターゲット撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記プラズマが生成される周期の20%以上98%以下の範囲に含まれる時間に亘って前記シャッタが開いた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する、
    請求項1に記載のターゲット撮像装置。
  6. 前記制御部は、2μs以上9.8μs以下の範囲に含まれる時間に亘って前記シャッタが開いた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する、
    請求項に記載のターゲット撮像装置。
  7. 内部のプラズマ生成領域に供給されたターゲットがレーザ光の照射によりプラズマ化され極端紫外光が生成されるチャンバと、
    前記ターゲットをドロップレットとして前記チャンバ内に出力することで前記プラズマ生成領域に前記ターゲットを供給するターゲット供給部と、
    前記ターゲット供給部から出力される前記ドロップレットの軌道に対して略垂直な方向へ、前記ターゲット供給部を移動させるターゲットステージと、
    前記ターゲット供給部と前記プラズマ生成領域との間において、前記ドロップレットの通過を検出し、前記ドロップレットの通過が検出される度に検出信号を出力するドロップレット検出器と、
    前記ドロップレット検出器により検出された前記ドロップレットに照明光を照射する照明光源と、
    前記照明光を照射されたことによる前記ドロップレットからの反射光を受光して前記ドロップレットを撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子への前記反射光を含む光の伝搬及び遮断を切り替えるシャッタを含むシャッタ装置と、
    前記撮像素子へ撮像を行わせる露光信号を出力し、前記検出信号が入力されると前記シャッタを開閉動作させるためのシャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力して、前記反射光を前記撮像素子に露光させ、
    前記撮像素子から出力された前記露光による画像に基づいて前記ターゲットステージを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出信号が入力された後であって前記ドロップレットが前記プラズマ生成領域に到達するまでの間に、前記シャッタ開閉信号によって前記シャッタを開いて閉じるように前記シャッタ装置を制御し、
    記プラズマ生成領域において前記ドロップレットに前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されている間は前記シャッタが閉じた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力し、
    前記プラズマが生成された後、次に前記プラズマが生成されるまでの間に、前記シャッタ開閉信号によって前記シャッタを開いて閉じるように前記シャッタ装置を制御し、
    前記制御部は、連続する複数の異なるドロップレットの像を前記撮像素子に露光させる、
    極端紫外光生成装置。
  8. 前記制御部は、前記検出信号が入力された後であって前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する前に、前記露光信号を前記撮像素子に出力する、
    請求項に記載の極端紫外光生成装置。
  9. 前記撮像素子の撮像領域には、前記極端紫外光が生成される前記プラズマ生成領域が含まれている、
    請求項に記載の極端紫外光生成装置。
  10. 前記検出信号が前記制御部に入力されるタイミングを第1タイミングとし、前記第1タイミングに対応して検出された前記ドロップレットに対して前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されるタイミングを第2タイミングとすると、
    前記制御部は、
    前記第1タイミングよりも後に前記シャッタが開き前記第2タイミングよりも前に前記シャッタが閉じるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力し、
    前記シャッタ開閉信号を出力するタイミングと同時、及び、前記シャッタ開閉信号を出力するタイミングよりも後の何れかに、前記露光信号を前記撮像素子に出力する、
    請求項に記載の極端紫外光生成装置。
  11. 前記制御部は、前記プラズマが生成される周期の20%以上98%以下の範囲に含まれる時間に亘って前記シャッタが開いた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する、
    請求項に記載の極端紫外光生成装置。
  12. 前記制御部は、2μs以上9.8μs以下の範囲に含まれる時間に亘って前記シャッタが開いた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する、
    請求項11に記載の極端紫外光生成装置。
  13. 内部のプラズマ生成領域に供給されたターゲットにレーザ光を照射してプラズマ化することにより極端紫外光を生成するチャンバと、
    前記レーザ光を出力するレーザ装置と、
    前記ターゲットをドロップレットとして前記プラズマ生成領域に供給するターゲット供給部と、
    前記ターゲット供給部から出力される前記ドロップレットの軌道に対して略垂直な方向へ、前記ターゲット供給部を移動させるターゲットステージと、
    前記ターゲット供給部と前記プラズマ生成領域との間において、前記ドロップレットの通過を検出し、前記ドロップレットの通過が検出される度に検出信号を出力するドロップレット検出器と、
    前記ドロップレット検出器により検出された前記ドロップレットに照明光を照射する照明光源と、
    前記照明光を照射されたことによる前記ドロップレットからの反射光を受光して前記ドロップレットを撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子への前記反射光を含む光の伝搬及び遮断を切り替えるシャッタを含むシャッタ装置と、
    前記検出信号の入力に基づいて前記レーザ装置にレーザ光を出力させるトリガ信号を出力し、
    前記撮像素子へ撮像を行わせる露光信号を出力し、前記トリガ信号の入力に基づいて前記シャッタを開閉動作させるためのシャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力して、前記反射光を前記撮像素子に露光させ、
    前記撮像素子から出力された前記露光による画像に基づいて前記ターゲットステージを移動する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出信号が入力された後であって前記ドロップレットが前記プラズマ生成領域に到達するまでの間に、前記シャッタ開閉信号によって前記シャッタを開いて閉じるように前記シャッタ装置を制御し、
    記プラズマ生成領域において前記ドロップレットに前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されている間は前記シャッタが閉じた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力し、
    前記プラズマが生成された後、次に前記プラズマが生成されるまでの間に、前記シャッタ開閉信号によって前記シャッタを開いて閉じるように前記シャッタ装置を制御し、
    前記制御部は、連続する複数の異なるドロップレットの像を前記撮像素子に露光させる、
    極端紫外光生成システム。
  14. 前記制御部は、前記検出信号が入力された後であって前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する前に、前記露光信号を前記撮像素子に出力する、
    請求項13に記載の極端紫外光生成システム。
  15. 前記撮像素子の撮像領域には、前記極端紫外光が生成される前記プラズマ生成領域が含まれている、
    請求項14に記載の極端紫外光生成システム。
  16. 前記検出信号が前記制御部に入力されるタイミングを第1タイミングとし、前記第1タイミングに対応して検出された前記ドロップレットに対して前記レーザ光が照射されることにより前記プラズマが生成されるタイミングを第2タイミングとすると、
    前記制御部は、
    前記第1タイミングよりも後に前記シャッタが開き前記第2タイミングよりも前に前記シャッタが閉じるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力し、
    前記シャッタ開閉信号を出力するタイミングと同時、及び、前記シャッタ開閉信号を出力するタイミングよりも後の何れかに、前記露光信号を前記撮像素子に出力する、
    請求項13に記載の極端紫外光生成システム。
  17. 前記制御部は、前記プラズマが生成される周期の20%以上98%以下の範囲に含まれる時間に亘って前記シャッタが開いた状態となるように、前記シャッタ開閉信号を前記シャッタ装置に出力する、
    請求項13記載の極端紫外光生成システム。
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