JP6689170B2 - 基板誤挿入防止治具 - Google Patents

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Description

本発明は、部品が実装された基板を基板収納用マガジンへ収納する際に、実装部品の破損を防止する技術に関するものである。
プリント基板(以下、単に「基板」という)を製造する工程で、基板の収納に基板収納用マガジンが使用されている。ユーザー毎に基板形状、厚み、および実装部品の大きさが異なるため、基板収納用マガジンは、ユーザーの希望に合わせてカスタムで製作されることが望ましい。しかし、カスタムで製作すると製造コストが高くなるため、一般品の基板収納用マガジンを使用することが多い。
一般品の基板収納用マガジンにおいて、ユーザーの基板サイズに合わせて調整できるのは基板の幅方向のみであり、基板の長手方向、レール幅、およびピッチなどは調整できない。
基板収納用マガジンを使用する場合としては、装置で基板を収納する場合と、手動で基板を収納する場合がある。手動で基板を基板収納用マガジンに収納する場合、ある段に基板を収納した後、次の基板は次の段、すなわち、その前に収納した段とは別の段に収納される。基板収納用マガジンは同じピッチで段が並んでおり、一見どの段に基板が入っているのかが分かりにくい。また、上記のように、基板収納用マガジンは基板の長手方向に調整できないため、基板が基板収納用マガジンの奥に入った場合は、目で基板を認識しにくくなる。そうした場合、基板が収納された段に再度別の基板を収納しようとするという作業ミスが発生する。
基板が収納された段に再度別の基板を収納しようとした場合、レール幅が基板サイズに近ければ問題ないが、一般品の基板収納用マガジンはレール幅に余裕をもたせているため、レール幅は基板の厚みの2倍以上ある。
収納しようとした基板が、既に収納された基板に乗り上げて、収納しようとした基板の端面が既に収納された基板の実装部品にぶつかり、その実装部品を破損させるという問題があった。手動による基板収納作業では、注意していても繰り返し作業の中で作業ミスが発生する場合がある。
例えば、特許文献1には、内面に複数条の平行溝がそれぞれ同一ピッチで形成された一対の側板が対向に配置され、一方の側板に形成された平行溝と、他方の側板に形成された平行溝とに板材の外周部を挿入することにより、これを保持する板材収納枠が開示されている。板材収納枠では、側板の端面に、板材の挿入が禁止される平行溝を選択的に塞ぎ、板材の挿入が許容される平行溝を開放状態とする収納位置規制部材が、連結部材を介して着脱可能に取り付けてられている。
また、特許文献2には、対向する一対の側壁の内面にウエーハを収容する左右で高さの揃った複数対の収容棚と、収容棚にウエーハを出し入れする開口部を前面に有するカセット本体と、カセット本体に着脱自在に装着されて開口部を覆うとともに、複数対の収容棚に対応する複数の貫通スリットを有するウエーハ入れ補助板と、カセット本体とウエーハ入れ補助板とを着脱可能に係合する係合手段とを備えたウエーハ収容カセットが開示されている。
さらに、特許文献3には、開口部が形成された箱体の対向する側面に支持板が所定数並設され、開口部からウエハを挿入してウエハの両端を、支持板により対向して形成される溝部で支持するウエハ用キャリアが開示されている。ウエハ用キャリアでは、溝部に開閉手段である弁が設けられている。
特開2011−143959号公報 特開2012−104580号公報 特開平4−242578号公報
しかしながら、特許文献1に記載の板材収納枠には貫通孔が必要であり、一般品とは違う仕様である。そのため、特別に板材収納枠を製作する必要があり、製造コストの上昇につながる。また、板材収納枠と収納位置規制部材とは連結部材としての樹脂製リベットを用いて固定されており、容易に着脱可能な構造ではない。そのため、板材収納枠は、装置で自動収納するような場合にも設置される。以上より、導入コストが上昇するという問題がある。
特許文献2に記載のウエーハ収容カセットでは、カセット本体にウエーハ入れ補助板を係合する係合手段としての係号ピンまたはガイド溝を設ける必要がある。そのため、特許文献1の場合と同様に、特別にカセット本体を製作する必要があり、製造コストの上昇につながり、ひいては導入コストが上昇するという問題がある。
特許文献3に記載のウエハ用キャリアでは、溝部に開閉手段である弁が設けられているが、弁は箱体と一体的に設けられており、着脱可能な構造ではない。そのため、ウエハ用キャリアは、装置で自動収納するような場合にも設置されることから、導入コストが上昇するという問題がある。
そこで、本発明は、基板を基板収納用マガジンへ収納する際に実装部品の破損を防止し、かつ、導入コストの上昇を抑制できる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る基板誤挿入防止治具は、基板を収納する左側および右側を一対とする複数対の収納棚を有する基板収納用マガジンに取り付けられる基板誤挿入防止治具であって、前記基板収納用マガジンの前記左側および前記右側の前記収納棚の前側を覆う本体部と、前記本体部における前記左側および前記右側の前記収納棚に対応する位置に設けられ、左側および右側を一対としそれぞれ左右方向に延びるスリットと、前記一対における前記左側および前記右側の少なくとも一方の前記スリットを開閉可能なストッパーとを備え、前記本体部は、前記左側および前記右側の前記収納棚の前側に配置され上下方向に延びる一対の板状部と、前記一対の板状部の上端同士および下端同士を連結する一対の連結部とを備え、前記ストッパーは、前面から前方に突出する突出部を備え、前記一対の板状部は、前記スリットよりも外端側に形成された枠状の規制部を備え、前記突出部は、前記規制部に、前記規制部の左端部と右端部の間で移動可能なように嵌め込まれているものである。

本発明によれば、基板誤挿入防止治具は、基板収納用マガジンの左側および右側の収納棚の前側を覆う本体部と、本体部における左側および右側の収納棚に対応する位置に設けられ、左側および右側を一対としそれぞれ左右方向に延びるスリットと、一対における左側および右側の少なくとも一方のスリットを開閉可能なストッパーとを備えた。
したがって、ストッパーを用いて、基板が収納された収納棚に対応するスリットを閉めることで、基板の誤挿入を防止することができる。これにより、基板を基板収納用マガジンへ収納する際に実装部品の破損を防止することができる。
また、基板誤挿入防止治具は、一般品の基板収納用マガジンに対して着脱可能であるため、装置で自動収納するような場合には基板誤挿入防止治具を取り外すことができる。製造ライン内の全ての基板収納用マガジンに基板誤挿入防止治具を取り付ける必要はなく、基板誤挿入防止治具は、手動で収納作業を実施する工程のみに必要であるため、必要最低限の基板誤挿入防止治具を準備するだけでよく、基板誤挿入防止治具の導入コストの上昇を抑制できる。
実施の形態1に係る基板誤挿入防止治具を基板収納用マガジンに取り付ける前の状態を示す斜視図である。 基板収納用マガジンに基板誤挿入防止治具を取り付けた状態を示す斜視図である。 基板収納用マガジンに基板誤挿入防止治具を取り付けた状態を示す正面図である。 ストッパーの取り付け構造の拡大斜視図である。 実施の形態2に係る基板誤挿入防止治具を基板収納用マガジンに取り付けた状態を示す正面図である。 実施の形態3に係る基板誤挿入防止治具を基板収納用マガジンに取り付けた状態を示す正面図である。 前提技術を説明するための基板収納用マガジンの斜視図である。 前提技術を説明するための左側の収納棚の側面図である。 前提技術を説明するための左側の収納棚の正面図である。 前提技術を説明するための基板収納用マガジンの正面図である。 前提技術において基板を誤挿入した状態を示す左側の収納棚の側面図である。
<前提技術>
最初に前提技術について説明する。図7は、前提技術を説明するための基板収納用マガジン30の斜視図である。図8は、前提技術を説明するための左側の収納棚35の側面図であり、図9は、左側の収納棚35の正面図である。図10は、前提技術を説明するための基板収納用マガジン30の正面図である。図11は、前提技術において基板50を誤挿入した状態を示す左側の収納棚35の側面図である。
図7に示すように、基板を製造する工程で、基板の収納に基板収納用マガジン30が使用されている。基板収納用マガジン30は、一般品の基板収納用マガジンであり、一対の側面部31、矩形状の上面部32、矩形状の底面部33、および複数対の収納棚35を備えている。基板収納用マガジン30の前側および後側は開放され、基板収納用マガジン30の内部に空間34が形成されている。一対の側面部31は、底面部33の上面に互いに対向する位置に配置されている。ここで、一対の側面部31は左右同じ構造であるため、右側の側面部31について説明する。右側の側面部31は、前後に配置された一対の柱部31a,31b、および一対の柱部31a,31bを上端で連結する連結部31cを備えている。
複数対の収納棚35は、一対の側面部31の内面に設けられている。より具体的には、複数対の収納棚35は、一対の柱部31a,31bおよび連結部31cで囲まれた領域の内側に固定され、基板を収納する左側および右側を一対としている。左側および右側における各収納棚35は、上下方向に予め定められた間隔をあけて配置されており、一対の収納棚35に1つの基板が収納可能に構成されている。
上面部32は、例えば金属製であり、一対の側面部31の上端に配置され収納棚35の上面を覆っている。上面部32の周縁部に、上面部32を補強する補強部32bが設けられている。すなわち、補強部32bは、上面部32の上面における前端部、後端部、左端部、および右端部に渡って設けられている。補強部32bは、上面部32の周縁部を曲げ加工またはプレス加工することにより、上面部32の上面32aから上方に突出するように形成されている。なお、上面部32が樹脂製の場合は、補強部として、例えば左右方向に延びるリブが上面部32の上面に前後方向に複数設けられる。
図8と図9に示すように、基板収納用マガジン30において、ユーザーの基板サイズに合わせて調整できるのは基板の幅方向のみであり、基板の長手方向、レール幅、およびピッチなどは調整できない。
図10に示すように、手動で基板50を基板収納用マガジン30に収納する場合、ある段に基板50を収納した後、次の基板50は次の段、すなわち、その前に収納した段とは別の段に収納される。基板収納用マガジン30は基板50の長手方向に調整できないため、基板50が基板収納用マガジン30の奥に入った場合は、目で基板50を認識しにくくなる。そうした場合、基板50が収納された段に再度別の基板50を収納しようとするという作業ミスが発生する。
図11に示すように、基板50が収納された段に再度別の基板50を収納しようとした場合、レール幅が基板サイズに近ければ問題ないが、一般品の基板収納用マガジン30はレール幅に余裕をもたせているため、レール幅は基板の厚みの2倍以上の幅がある。収納しようとした基板50が、既に収納された基板50に乗り上げて、収納しようとした基板50の端面が既に収納された基板50の実装部品50aにぶつかり、その実装部品50aを破損させるという問題があった。手動による基板収納作業では、注意していても繰り返し作業の中で作業ミスが発生する場合があった。実施の形態1に係る基板誤挿入防止治具1は、以上のような課題を解決するものである。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態1に係る基板誤挿入防止治具1を基板収納用マガジン30に取り付ける前の状態を示す斜視図であり、図2は、基板収納用マガジン30に基板誤挿入防止治具1を取り付けた状態を示す斜視図である。なお、基板収納用マガジン30は、前提技術において説明したものと同じであるため説明を省略する。
図1と図2に示すように、基板誤挿入防止治具1は、基板収納用マガジン30に取り付けられる治具である。基板誤挿入防止治具1は、本体部2、引っ掛け部3、複数対のスリット4、およびストッパー6を備えている。本体部2は、上下方向に延びる一対の板状部2a,2b、および一対の連結部2c,2dを備えている。左側の板状部2aは、左側の収納棚35の前側に配置され、右側の板状部2bは、右側の収納棚35の前側に配置されている。一対の連結部2c,2dは、上下に配置されている。上側の連結部2cは、一対の板状部2a,2bの上端同士を連結し、下側の連結部2dは、一対の板状部2a,2bの下端同士を連結している。これにより、本体部2は開口5を有する枠状に形成され、本体部2の一対の板状部2a,2bにより右側および左側の収納棚35の前側がそれぞれ覆われている。また、本体部2の開口5は、基板収納用マガジン30の空間34と連通している。
引っ掛け部3は、本体部2の上端、より具体的には上側の連結部2cから後方に延びるように形成されている。また、引っ掛け部3の先端部は、鉤状に形成されており、基板収納用マガジン30の上面部32の上面の前端部における補強部32bに着脱可能に引っ掛けるようになっている。なお、上面部32が樹脂製の場合、上面部32の上面に設けられた左右方向に延びるリブに引っ掛け部3の先端部が引っ掛けられる。
図3に示すように、複数対のスリット4は、本体部2における左側および右側の収納棚35に対応する位置に設けられている。より具体的には、複数対のスリット4は、左側および右側の板状部2bの内側部分における上下方向に予め定められた間隔をあけて設けられている。また、スリット4は、左側および右側を一対としそれぞれ左右方向に延びるように形成されている。複数対のスリット4は、複数対の収納棚35に合わせて設計されており、基板誤挿入防止治具1が基板収納用マガジン30に取り付けられたときに、左右方向、および上下方向にずれることなく、基板収納用マガジン30の基板挿入位置と基板誤挿入防止治具1のスリット4の位置が一致するようになっている。
ストッパー6は、一対における左側および右側の少なくとも一方のスリット4を開閉可能に構成されている。より具体的には、ストッパー6は、右側のスリット4を開閉可能に構成されている。なお、ストッパー6は、右側のスリット4ではなく、左側のスリット4を開閉可能に構成されていてもよいし、左側および右側のスリット4を開閉可能に構成されていてもよいが、開閉操作の容易性および製造コストの観点から右側および左側のスリット4のいずれかに開閉可能に構成されることが望ましい。
図3に示すように、ストッパー6は、右側のスリット4を覆うことが可能に右側のスリット4よりも大きな板状に形成されている。また、ストッパー6は、右側のスリット4に対して左右方向に移動可能に構成されている。ストッパー6が右側位置に位置するときは右側のスリット4は開状態となり、一対のスリット4を介して一対の収納棚35に基板50を収納可能である。他方、ストッパー6が左側位置に位置するときは右側のスリット4は閉状態となり、右側のスリット4に基板50を挿入できないため、一対のスリット4を介して一対の収納棚35に基板50を収納できない。このように、最初にストッパー6を右側位置に移動させて右側のスリット4を開状態とし、一対のスリット4を介して一対の収納棚35に基板50を収納する。そして、ストッパー6を左側位置に移動させて右側のスリット4を閉状態とし、一対のスリット4を介して一対の収納棚35に基板50が収納されないようにする。これにより、基板50の誤挿入を防止することができる。
次に、ストッパー6の取り付け構造について説明する。図4は、ストッパー6の取り付け構造の拡大斜視図である。図4に示すように、右側の板状部2bの内部に、左右方向に延びる収容穴(図示省略)が上下方向に予め定められた間隔をあけて複数設けられている。ここで、収容穴はストッパー6を収容するための穴である。収容穴は、右側に開放するように設けられ、ストッパー6の外形寸法よりも僅かに大きく形成されている。また、収容穴は、右側のスリット4と連通している。ストッパー6は、平面視にて横長の矩形状に形成されており、ストッパー6の中央部における前面には、正面視にて矩形状の突出部6aが前方に突出するように設けられている。
右側の板状部2bの前面におけるスリット4よりも右側には、規制部2eが設けられている。規制部2eは、平面視にて横長の矩形穴の周縁部に前方に突出する枠状に形成されている。すなわち、規制部2eは横長の矩形枠状に形成されている。規制部2eの矩形穴の左右長さは、ストッパー6の突出部6aの左右長さの約2倍である。ストッパー6が右側の板状部2bの収容穴に収容された状態で、突出部6aが規制部2eの矩形穴に嵌め込まれている。ストッパー6が右側位置に位置するときは、突出部6aが規制部2eの右端部に当接することでストッパー6が抜け落ちないようになっている。他方、ストッパー6が左側位置に位置するときは、突出部6aが規制部2eの左端部に当接することでスリット4を覆うための正確な位置にストッパー6を位置決めしている。このように、規制部2eがストッパー6の左右方向への移動を規制している。
次に、基板誤挿入防止治具1の使用方法について説明する。図1と図2に示すように、手動で収納作業を実施する工程において、使用者は、基板誤挿入防止治具1の引っ掛け部3を基板収納用マガジン30の上面部32の前端部における補強部32bに引っ掛けることで、基板誤挿入防止治具1を基板収納用マガジン30に取り付ける。
図3に示すように、使用者は、ストッパー6を右側位置に移動させて右側のスリット4を開状態とし、一対のスリット4を介して一対の収納棚35に基板50を収納する。そして、使用者は、基板50が収納された収納棚35に対してストッパー6を左側位置に移動させて右側のスリット4を閉状態とし、一対のスリット4を介してこの収納棚35に基板50が収納されないようにする。これにより、基板50の誤挿入を防止することができる。使用者は、全ての基板50の収納を終えたとき、基板誤挿入防止治具1の引っ掛け部3を補強部32bから引き離すことで、基板誤挿入防止治具1を基板収納用マガジン30から取り外し、基板収納用マガジン30を次の製造工程へ移動させる。
以上のように、実施の形態1に係る基板誤挿入防止治具1は、基板収納用マガジン30の左側および右側の収納棚35の前側を覆う本体部2と、本体部2における左側および右側の収納棚35に対応する位置に設けられ、左側および右側を一対としそれぞれ左右方向に延びるスリット4と、一対における左側および右側の少なくとも一方のスリット4を開閉可能なストッパー6とを備えた。
したがって、ストッパー6を用いて、基板50が収納された収納棚35に対応するスリット4を閉めることで、基板50の誤挿入を防止することができる。これにより、基板50を基板収納用マガジン30へ収納する際に実装部品50aの破損を防止することができる。
また、基板誤挿入防止治具1は、一般品の基板収納用マガジン30に対して着脱可能であるため、装置で自動収納するような場合には基板誤挿入防止治具1を取り外すことができる。製造ライン内の全ての基板収納用マガジン30に基板誤挿入防止治具1を取り付ける必要はなく、基板誤挿入防止治具1は、手動で収納作業を実施する工程のみに必要であるため、必要最低限の基板誤挿入防止治具1を準備するだけでよく、基板誤挿入防止治具1の導入コストの上昇を抑制できる。
本体部2は、左側および右側の収納棚35の前側に配置され上下方向に延びる一対の板状部2a,2bと、一対の板状部2a,2bの上端同士および下端同士を連結する一対の連結部2c,2dとを備えた。したがって、使用者は、左側の板状部2aおよび右側の板状部2bを別々に着脱するのではなく一括して着脱することができるため、基板誤挿入防止治具1の着脱を容易に行うことができる。
基板収納用マガジン30は、収納棚35の上面を覆う上面部32と、上面部32上に設けられ上面部32を補強する補強部32bをさらに有し、基板誤挿入防止治具1は、本体部2の上端から後方に延びるように形成され、かつ、補強部32bに着脱可能に引っ掛ける引っ掛け部3をさらに備えた。したがって、上面部32上に補強部32bを備える一般品の基板収納用マガジン30を使用して基板50の誤挿入の防止を図ることができるため、基板収納用マガジン30に特別な加工または追加部品が不要となる。これにより、基板誤挿入防止治具1の導入コストの上昇をさらに抑制できる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2に係る基板誤挿入防止治具1について説明する。図5は、実施の形態2に係る基板誤挿入防止治具1を基板収納用マガジン30に取り付けた状態を示す正面図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
図5に示すように、実施の形態2においては、スリット4が延設される左右方向は、収納棚35の一対と対応していない斜め左右方向を含んでいる。すなわち、実施の形態2におけるスリット4は、左側および右側を一対とし斜め左右方向に延びるように形成されており、収納棚35に対して、スリットの高さ位置が左右で異なっている。ここで、斜め左右方向とは、スリット4の左端よりも右端の方が高い高さ位置となる方向である。なお、め左右方向は、スリット4の右端よりも左端の方が高い高さ位置となる方向であってもよく、この場合、ストッパー6は右側の板状部2bではなく、左側の板状部2aに設けられることが望ましい。
上記のように、収納棚35に対して、スリット4の高さ位置が左右で異なっているため、基板50の挿入角度に合わせて、スリット4およびストッパー6の角度を調整することで、基板50を斜めの状態で挿入しやすい構造となっている。なお、図5では、収納棚35に対して、上下方向に1段ずつあけてスリット4が形成されているが、2段以上ずつあけてスリット4が形成されていてもよい。
以上のように、実施の形態2に係る基板誤挿入防止治具1では、スリット4が延設される左右方向は、収納棚35の一対と対応していない斜め左右方向を含むため、例えば、基板50上に液体を塗布し、液体が付着してはいけない禁止エリアを上側、すなわち、図5において右側にして、基板50を基板収納用マガジン30に収納し乾燥させるときに効果を発揮する。具体的には、液体が付着してはいけない禁止エリアを上側にして基板50を基板収納用マガジン30に収納することで、液体が当該禁止エリアに付着することを防止することができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3に係る基板誤挿入防止治具1について説明する。図6は、実施の形態3に係る基板誤挿入防止治具1を基板収納用マガジン30に取り付けた状態を示す正面図である。なお、実施の形態3において、実施の形態1,2で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
図6に示すように、実施の形態3においては、一対のスリットにおける左側または右側は、上下に配置された複数のスリットを含んでいる。より具体的には、右側の板状部2bにおけるスリット4は、収納棚35に対して上下方向に一段ずつあけて設けられている。左側の板状部2aにおけるスリット4は、右側のスリット4と同じ高さ位置に設けられている。すなわち、左側の板状部2aにおけるスリット4も、右側の板状部2bにおけるスリット4と同様に、収納棚35に対して上下方向に一段ずつあけて設けられている。また、左側の板状部2aにおける上下方向に一段ずつあけた位置に、スリット4よりも幅の広いスリット14が形成されている。すなわち、左側の複数のスリット4,14のうちの上側のスリット14は下側のスリット4よりも幅が大きく形成されている。
上記のように、実施の形態3に係る基板誤挿入防止治具1は、収納棚35に対して、スリットの数が左右で異なり、さらにスリットの幅が異なるため、基板50の上側に連結ピン52を介して、基板50よりも幅が短い基板51が固定された製品、すなわち、多段式の製品を収納しやすい構造となっている。また、製品によっては、下側と上側の基板の高さ位置は様々であるため、上側のスリット幅は下側のスリット幅よりも大きく設計されている。なお、図6では、左側の板状部2aにスリット14が形成されているが、左側の板状部2aではなく右側の板状部2bにスリット14が形成されていてもよいし、左側の板状部2aおよび右側の板状部2bにスリット14が形成されていてもよい。
以上のように、実施の形態3に係る基板誤挿入防止治具1は、一対のスリットにおける左側または右側は、上下に配置された複数のスリット4,14を含むため、多段式の製品を収納する際に有効である。
複数のスリット4,14のうちの上側のスリット14は下側のスリット4よりも幅が大きく形成されたため、上側の基板51の高さ位置を変更した場合にも対応できることから製品設計の自由度が向上する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 基板誤挿入防止治具、2 本体部、2a,2b 板状部、2c,2d 連結部、3 引っ掛け部、4 スリット、6 ストッパー、14 スリット、30 基板収納用マガジン、32 上面部、32b 補強部、35 収納棚、50,51 基板。

Claims (5)

  1. 基板を収納する左側および右側を一対とする複数対の収納棚を有する基板収納用マガジンに取り付けられる基板誤挿入防止治具であって、
    前記基板収納用マガジンの前記左側および前記右側の前記収納棚の前側を覆う本体部と、
    前記本体部における前記左側および前記右側の前記収納棚に対応する位置に設けられ、左側および右側を一対としそれぞれ左右方向に延びるスリットと、
    前記一対における前記左側および前記右側の少なくとも一方の前記スリットを開閉可能なストッパーと、
    を備え
    前記本体部は、前記左側および前記右側の前記収納棚の前側に配置され上下方向に延びる一対の板状部と、前記一対の板状部の上端同士および下端同士を連結する一対の連結部とを備え、
    前記ストッパーは、前面から前方に突出する突出部を備え、
    前記一対の板状部は、前記スリットよりも外端側に形成された枠状の規制部を備え、
    前記突出部は、前記規制部に、前記規制部の左端部と右端部の間で移動可能なように嵌め込まれている、基板誤挿入防止治具。
  2. 前記基板収納用マガジンは、前記収納棚の上面を覆う上面部と、前記上面部上に設けられ前記上面部を補強する補強部をさらに有し、
    前記基板誤挿入防止治具は、前記本体部の上端から後方に延びるように形成され、かつ、前記補強部に着脱可能に引っ掛ける引っ掛け部をさらに備えた、請求項1記載の基板誤挿入防止治具。
  3. 前記スリットが延設される左右方向は、前記収納棚の一対と対応していない斜め左右方向を含む、請求項1または請求項2に記載の基板誤挿入防止治具。
  4. 前記一対のスリットにおける左側または右側は、上下に配置された複数のスリットを含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の基板誤挿入防止治具。
  5. 前記複数のスリットのうちの上側のスリットは下側のスリットよりも幅が大きく形成された、請求項記載の基板誤挿入防止治具。
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