JP6689145B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばリモートセンシング等の分野で用いられるTDI方式リニアイメージセンサ及び当該TDI方式CCDイメージセンサを用いた撮像装置に関する。
半導体基板上に多数の光検出器をアレイ状に配置し、同一基板上に信号電荷の読出回路や出力アンプを備えたイメージセンサが多数開発されている。リモートセンシングにおいては、光検出器を1次元アレイ状に配置したリニアイメージセンサを人工衛星等に搭載して、アレイと垂直な方向を衛星の進行方向に一致させることによって地表の2次元画像を撮影する。画像解像度を向上させるには画素ピッチをできるだけ小さくすることが望ましいが、光検出器の面積が縮小する分だけ入射光量が減少し、信号対雑音比(以下、SN比という。)が劣化するという課題があった。
SN比を改善するための巧妙な手段としてTDI方式(Time Delay and Integration)のイメージセンサが開発されている。TDI方式は、2次元イメージセンサであるFFT(フル・フレーム・トランスファ)型CCD(Charge Coupled Devices)を用いて、電荷転送のタイミングを被写体像の移動タイミングに同期させることでSN比を改善する、CCDイメージセンサの読出し方式である。リモートセンシングの場合、垂直方向の電荷転送を衛星の移動速度に合わせることでTDI動作が実現できる。垂直CCDでM段のTDI動作を行うと、蓄積時間が実効的にM倍となるため、感度がM倍向上し、SN比は√(M)倍に改善される。
TDI動作によって検出器感度が増大すると、高輝度の被写体を撮像する場合に信号電荷が画素の飽和容量を超えてしまい、ダイナミックレンジが不足するといった問題が生じる。飽和容量は画素面積とともに減少するため、画像解像度を向上させようとして画素サイズを縮小すると、この問題はますます顕著になる。
これを解決する一つの方法として、例えば特許文献1記載の方法が提案されている。特許文献1は、選択線にカソードが接続する受光用のフォトダイオードと、ゲートが該選択線に、ソースが出力先に夫々接続する増幅用の電界効果トランジスタ(FET)から成る画素を備えた、残像積分固体撮像デバイスである。この方法を用いることによって、画素の飽和容量はそのままに感度を高め、SN比の改善を図ることができる。
また、TDI方式のイメージセンサはTDI段数に比例して感度が変わるため、被写体の輝度に応じてTDI段数を切り替えられることが望ましい。このようなTDI段数切り替え機能を実現する方法の一つとして、例えば特許文献2記載の方法が提案されている。特許文献2は、垂直転送を行うVCCD転送クロックを、TDI段数切り替え回路を介して与えるように構成したもので、外部からのクロック制御によってTDI段数を任意の段数に切り替える。画素領域のある行を境にして、下側は順方向へ、上側は逆方向へとVCCD転送を行うことでTDI段数を制御する。この方法によって、被写体の輝度に応じてTDI段数を切り替える、すなわち感度を切り替えることを可能にしている。
特開平5−276442号公報 特開2015−207911号公報
しかしながら、特許文献1に示した残像積分固体撮像デバイスでは、低輝度から高輝度までの様々な輝度を有する被写体を撮像するときには、被写体の輝度に合わせて画素単位で蓄積時間を最適化しなければならず、幅広い輝度を有する被写体に対して、高いSN比を有した鮮明な画像を得ることができないという問題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、幅広い輝度を有する被写体に対して、より高いSN比を有した鮮明な画像を得ることができるTDI方式CCDイメージセンサ及びこれを用いた撮像装置を提供することにある。
本発明の一態様にかかる撮像装置は、
それぞれ複数の画素がTDI方向である垂直方向に並置されて構成される複数の画素行と、それぞれ複数の画素が水平方向に並置されて構成される複数の画素列とを含むように、前記複数の画素が2次元アレイ状に配列されて構成された画素アレイと、
前記各画素において光電変換して蓄積された信号電荷を時間遅延積分して垂直方向に垂直転送する垂直転送部と、
前記信号電荷を水平方向に水平転送する水平転送部と
前記画素アレイの複数の画素行のうち、互いに垂直方向で所定の間隔をあけて設けられる複数の画素行の各画素に接続されかつ、当該各画素の領域の一部が遮光されるように設けられ、前記信号電荷を増幅して画素信号を出力するフローティングゲートアンプを含む複数の遮光出力部を備え、
前記画素アレイは垂直方向で複数の画素アレイ部に分割され、前記複数の遮光出力部は前記分割された各画素アレイ部の少なくとも最終の画素行に設けられたTDI方式CCDイメージセンサを含む撮像装置であって、
前記TDI方式CCDイメージセンサがTDI方向である垂直方向に並置されて構成される複数のTDI方式CCDイメージセンサを備え、
前記複数のTDI方式CCDイメージセンサから出力される複数の画素信号は、自己のTDI段数に応じて蓄積された画素信号に加え、垂直方向に並置された前段のTDI方式CCDイメージセンサにて蓄積された画素信号をも合算して蓄積する構成を備え、
前記複数のTDI方式CCDイメージセンサから出力される複数の画素信号を所定の飽和電荷量しきい値と比較し、前記画素信号が前記飽和電荷量しきい値以上のときに前記画素信号を出力せず、前記飽和電荷量しきい値未満であるときに前記画素信号を出力する飽和しきい値比較判定回路を複数備え、
前記複数の飽和しきい値比較判定回路から出力される画素信号を合算する回路を備え、
前記各遮光出力部からのアナログの画素信号をデジタル信号にそれぞれ変換するA/D変換部をさらに備えたことを特徴とする。
本発明にかかる撮像装置によれば、上記複数の遮光出力部を備えたので、フローティングゲートアンプで信号電荷を読み出すときに不要な光を遮光できかつ複数の画素信号を得ることで、幅広い輝度を持つ被写体に対しても、飽和電荷量が従来のままでも高いSN比を得ることができる。


本発明の実施の形態1にかかる撮像装置201の構成例を示すブロック図である。 図1Aの画素アレイ部200−nとその周辺回路を含む撮像回路51−nの基本構成例を示すブロック図である。 図1Aの画素アレイ部200−nとその周辺回路を含む撮像回路51−nの基本構成例を示す平面図である。 図1Aの遮光出力部4の構成例を示す回路図である。 図1Aの複数の画素1を含む画素アレイ部200p及び遮光出力部4の配置の概略構成例を示す平面図である。 図1Aの複数の画素1を含む画素アレイ部200p及び遮光出力部4の詳細構成例を示す平面図である。 図3のA−A’線についての縦断面図である。 図3のB−B’線についての縦断面図である。 図1Aの遮光出力部4に入力される複数の駆動クロックのタイミングチャートである。 (a)は図6の複数の駆動クロックを遮光出力部4に入力するときの構成例を示す回路図であり、(b)は各時刻における複数の駆動クロックのレベルを示すテーブルであり、(c)は各時刻における複数の駆動クロックのポテンシャル遷移図である。 図1の水平スキャナ回路60及び遮光出力部4−1〜4−4とその周辺回路であって、遮光出力部4−1〜4−4より得られた複数の出力電圧を水平方向に伝達するための信号伝達回路61の構成例を回路図である。 図8Aの信号伝達回路61の動作を示す各信号のタイミングチャートである。 図1Aの遮光出力部4より得られた撮像回路51−nの複数の出力信号電圧を処理する信号処理回路の概略構成例を示すブロック図である。 図1Aの撮像装置201により実行される画像表示処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる撮像装置202の構成例を示すブロック図である。 図11の複数の画素1を含む画素アレイ部200q及び遮光出力部4Aの配置の概略構成例を示す平面図である。 図11の複数の画素1を含む画素アレイ部200q及び遮光出力部4Aの詳細構成例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例であって、変形例1にかかる撮像装置203の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2の変形例であって、変形例2にかかる撮像装置204の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明にかかる実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1Aは本発明の実施の形態1にかかる撮像装置201の構成例を示すブロック図である。また、図1Bは図1Aの画素アレイ部200−nとその周辺回路を含む撮像回路51−nの基本構成例を示すブロック図である。さらに、図1Cは図1Aの画素アレイ部200−nとその周辺回路を含む撮像回路51−nの基本構成例を示す平面図である。なお、図1B及び図1Cにおいては基本構成を図示しており、本実施形態の特徴である遮光出力部4を便宜上図示しない。
実施の形態1にかかる撮像装置201は、図1A及び図1Bに示すように、それぞれ複数の画素1がTDI方向である垂直方向に並置されて構成される複数の画素行1Rと、それぞれ複数の画素1が水平方向に並置されて構成される複数の画素列1Cとを含むように、複数の画素1が2次元アレイ状に配列されて構成された画素アレイ200と、各画素1において光電変換して蓄積された信号電荷を時間遅延積分して垂直方向に垂直転送する垂直転送部216と、信号電荷を水平方向に水平転送する水平転送部212とを備えたTDI方式CCDイメージセンサ50を備える。ここで、TDI方式CCDイメージセンサ50は、特に、画素アレイ200の複数の画素行1Rのうち、互いに垂直方向で所定の間隔をあけて設けられる複数の画素行1Rの各画素1に接続されかつ、当該各画素1の領域の一部が遮光されるように設けられ、信号電荷を増幅して画素信号を出力するフローティングゲートアンプA1を含む複数の遮光出力部4を備えたことを特徴とする。
図1Aにおいて、撮像装置201は、TDI方式CCDイメージセンサ50と、飽和しきい値比較判定回路80と、A/D変換部120と、画像メモリ回路(記憶回路)90と、画像データ算出部100と、表示部110とを備えて構成される。画素アレイ200は複数の画素アレイ部200−nに分割され、各画素アレイ部200−nに接続される撮像回路51−nは、特に、各画素アレイ部200−nの少なくとも最終の画素行1Rの各画素1において、フローティングゲートアンプA1を備えた遮光出力部4を設ける。
図1Aにおいて、TDI方式CCDイメージセンサ50は、所定のパルス信号を発生する駆動パルス発生部40と、例えばアルミニウム配線などの金属配線8と、水平スキャナ回路60と、画素1が2次元アレイ状に配列された画素領域と、複数の出力アンプ3とを備えて構成される。ここで、時間遅延積分された信号電荷を、フローティングゲートアンプA1を備えた遮光出力部4に向かって垂直方向(図面下方)へと転送され、さらに遮光出力部4に備えられたフローティングゲートアンプ(FGA)によって信号電荷を読み出し、読み出された信号電圧を水平スキャナ回路60によって水平方向に伝達し、出力アンプ3は伝達された信号を読み出して飽和しきい値比較判定回路80に出力する。
TDI方式CCDイメージセンサ50は、上述のように、複数N個の撮像回路51−n(自然数n(1≦n≦N))を備える。各撮像回路51−nは、垂直方向で転送された画素1の段数(画素行1Rの段数)に対応する所定のTDI段数に対応したSN比をそれぞれ有する。ここで、TDI方式とはCCDイメージセンサの読み出し方式で、一定速度で移動する対象物に対して、その移動方向及び速度とCCDイメージセンサの電荷転送方向及び速度とを一致させて撮像を行う方式のことをいい、移動する対象物をCCDイメージセンサの垂直画素数だけ繰り返し時間遅延積分露光するときにおける垂直画素数を「TDI段数」という。
ここで、移動する対象物を撮像回路51−nの垂直画素数だけ繰り返し積分露光することにより高い感度を得ることが可能となる。以下の説明では、縦方向とは画素1の垂直方向を指し、横方向とは画素1の水平方向を指す。すなわち、各撮像回路51−nは、2次元アレイ状に配列された複数の画素1を有し、2次元アレイ状の配列のうちの列方向が垂直方向であり、当該列方向と直交する行方向が水平方向である。図1Aでは、TDI方式CCDイメージセンサ50は、3(N=3)個の撮像回路51−1,51−2,51−3を備える。
図1Cが示す基本構成において、CCDイメージセンサ50は、2次元アレイ状に配列される複数の画素1を有する画素アレイ部200−nと、各画素1において蓄積される信号電荷を時間遅延積分して垂直転送するための複数の転送電極216a〜216dからなる垂直転送部216と、時間遅延積分された信号電荷を水平転送する水平CCD回路である水平転送部212と、複数の垂直転送部216にそれぞれ接続され、蓄積された信号電荷を垂直転送するための垂直転送クロックをそれぞれ複数の垂直転送部216に入力するための複数の選択線SLa、SLb、SLcと、電荷蓄積部213と、不要な信号電荷を排出するための電荷排出ドレイン部214と、出力アンプ3とを備えて構成される。
ここで、時間遅延積分された信号電荷は、水平転送部212に向かって垂直方向へと転送され、さらに水平転送部212で水平方向へと転送されて出力アンプ3を介して出力される。当該出力アンプ3は、入力された時間遅延積分された信号電荷を電気信号に変換して出力する。また、垂直方向とは、信号電荷のTDI転送方向であり、例えば人工衛星にTDI方式のCCDイメージセンサ50を搭載する場合には、TDI転送方向は人工衛星の進行方向に一致する。図1Cでは、垂直方向に4段の画素行1Rから構成される画素アレイ200において、電荷蓄積部113に近接する画素1より1段目、2段目、…とし、電荷排出ドレイン部214に近接する画素1を4段目とし、1段目、2段目、3段目、4段目の計4つの段をTDI転送段に設定する。
図1Bにおいて、撮像回路51−nは、TDI方式CCDイメージセンサ50を形成する基板の表面上に複数の画素1を水平方向かつ垂直方向で2次元アレイ状に配列して構成される。ここで、複数の画素1は、図1Cの破線の太枠で示した領域で示され、この太枠で示された領域は、複数の画素1間の境界を模式的に示した境界線である。
図1Bの各画素1において、光電変換により発生される信号電荷が蓄積され、垂直転送部216により当該蓄積された信号電荷が時間遅延積分されて垂直転送される。ここで、信号電荷の転送には例えば4相駆動CCDイメージセンサが用いられ、4本1組の転送電極216a〜216dが各画素1上に配列される。ここで、ポリシリコンからなる転送電極216a、216b、216c、216dが順に配置され、その下に転送チャネル(図示せず)が形成され、当該転送チャネルは基板と逆導電型の不純物領域からなる分離領域で電気的に分離される。また、転送電極216a、216cは、金属配線である選択線SLa、SLcを介して入力ピン221a、221cにそれぞれ接続される。一方、転送電極216bは、金属配線である選択線SLb,SLdを介して、入力ピン224b,224dに接続される。すなわち、各転送電極216a、216b、216c、216dは、選択線SLa、SLb、SLc、SLdにそれぞれ接続され、4相の垂直転送クロックφV1〜φV4が4本の転送電極216a、216b、216c、216dにそれぞれ入力されて垂直転送方向の信号電荷の転送が行われる。
図2は図1Aの遮光出力部4の構成例を示す回路図である。図2において、遮光出力部4は、フォトダイオードPDと、フォトダイオードPDの光電変換によって得られた信号電荷を読み出すフローティングゲートアンプ(FGA)A1と、フローティングゲートの電位をリセットする端子VRと、フローティングゲートアンプA1によって読み出された出力信号電圧を入力信号とするソースフォロワ回路30と、水平スキャナ回路60からの水平スキャンクロックに基づきソースフォロワ回路30の出力信号電流を容量結合によって画素1外へ伝達するキャパシタCssとを備える。ここで、ソースフォロワ回路30は例えば2個のNチャンネルMOSトランジスタQ1,Q2により構成され、MOSトランジスタQ2が水平スキャンクロックによりオンされたとき画素信号を出力する。
図3は図1Aの画素1及び遮光出力部4の配置の概略構成例を示す平面図である。図3から明らかなように、複数の画素1として機能させる複数の画素機能部71が格子形状で配置され、各画素機能部71内に、FGA形成部72を備える。また、複数の遮光出力部4は、図3においてハッチングして図示するように画素1の一部の領域が遮光されて不要な入力光を除去され、かつ水平方向に互いに隣接して配置され、すなわち、1水平画素の画素行1R上に配置される。FGA形成部72の配置については、図4を参照して詳細後述する。
図4は図1Aの4相駆動CCDにおける画素1及び遮光出力部4の詳細構成例を示す平面図である。
図4において、画素1は、信号電荷の垂直転送を担う第1転送ゲート11と、第2転送ゲート12と、第3転送ゲート13と、第4転送ゲート14とを備えるとともに、画素分離P+領域21と、埋め込みチャネル22と、オーバーフローゲート23と、オーバーフロードレイン24とを備える。後述する図7等において、第1転送ゲート11を「1G」と図示し、第2転送ゲート12を「2G」として図示し、第3転送ゲート13を「3G」として図示し、第4転送ゲート14を「4G」として図示し、オーバーフローゲートを「OG」として図示し、フローティングゲートを「FG」として図示する。
遮光出力部4は、1水平画素アレイの画素1における第3転送ゲート13の位置に、出力制御ゲート15と、フローティングゲート16を備える。また、遮光出力部4における画素分離P+領域21、埋め込みチャネル22、オーバーフローゲート23、オーバーフロードレイン24は、上下に隣接する画素1の各領域21〜24に比較して水平方向に(図4において、左方向)湾曲28してシフトされた構造を有し、当該湾曲28してシフトされて各領域21〜24が形成されていない出力制御ゲート15の近傍部分(FGA形成部72)に、ソースフォロワ回路30を備える。なお、図4の出力制御ゲート15及びフローティングゲート16と、第2転送ゲート12とは、互いの位置が入れ替わった配置であってもよい。また、画素1と遮光出力部4の両方に、オーバーフローゲート23及びオーバーフロードレイン24を設けてブルーミングによる撮影画像の白飛びを防止してもよい。
図5Aは図3のA−A’線についての縦断面図であり、図5Bは図3のB−B’線についての縦断面図である。すなわち、図5A及び図5Bはそれぞれ、図3に示した4相駆動CCDにおける画素1及び遮光出力部4の垂直方向A−A’間と、水平方向B−B’間の縦断面図である。図5Aにおいて、半導体基板31上に誘電体層32,33が形成され、4相CCDの一画素1の領域上にアルミニウム層である遮光膜5が形成されている。半導体基板31において各領域11〜26が形成され、誘電体層32に金属配線8及び信号出力配線9が形成されている。図5A及び図5Bから明らかなように、フローティングゲート16にて読み出された画素信号は、水平スキャンクロックVsに基づいて、例えばアルミニウム配線などの金属配線8を介してソースフォロワ回路30(図4)へと伝達され信号出力配線9に伝達される。
図6は図1Aの遮光出力部4に入力される複数の駆動クロックのタイミングチャートである。また、図7(a)図6の複数の駆動クロックを遮光出力部4に入力するときの構成例を示す回路図であり、図7(b)は各時刻における複数の駆動クロックのレベルを示すテーブルであり、図7(c)は各時刻における複数の駆動クロックのポテンシャル遷移図である。図6及び図7において、各クロック及び信号電圧は以下の通りである。
(1)システムクロックCLK;
(2)第1転送ゲート(1G)11用クロックφV1;
(3)第2転送ゲート(2G)12用クロックφV2;
(4)オーバーフローゲート(OG)23用クロックφVOG;
(5)第4転送ゲート(4G)14用クロックφV4;
(6)リセットクロックφR;
(7)フローティングゲート(FG)16の電圧VFG。
図7(a)において、フローティングゲート(FG)16にて読み出された画素信号は、水平スキャナ回路60からの水平スキャンクロックVsに基づいて、ソースフォロワ回路30及びMOSトランジスタQ11を介して信号出力配線9に出力される。
図6のシステムクロックCLKの入力により、時間遷移とともにポテンシャルが変動し、信号電荷が図7に示すポテンシャル遷移図の第1転送ゲート(1G)11下から、図中右へと転送される推移を示している。フローティングゲート(FG)16による出力信号の読み出しは、図7のt3のタイミングにおいて、フローティングゲート(FG)16下のポテンシャル井戸に信号電荷が完全に転送されたのちに実行される。
図6において、まず、時刻t1のタイミングにおいて、第1転送ゲート(1G)11下のポテンシャル井戸に信号電荷が存在しているとする。このとき、オーバーフローゲート(OG)23用クロックφVOGをハイレベルにすることで、フローティングゲート(FG)16下においてもポテンシャル井戸が形成されている。一方、時刻t1のタイミングにおいては、フローティングゲート(FG)16下のポテンシャル井戸に信号電荷の蓄積は無いため、リセットクロックφRをハイレベルとすることで、フローティングゲート(FG)16の電位をリセットする。
次に、時刻t2のタイミングにおいて、第1転送ゲート(1G)11下の信号電荷を第2転送ゲート(2G)12下へと転送する。このとき、オーバーフローゲート(OG)23用クロックφOGはハイレベルを保持したままとするため、第2転送ゲート(2G)12下からフローティングゲート(FG)16下にかけて、ポテンシャル井戸が形成され、信号電荷がこの井戸に蓄積される。
次に、時刻t3のタイミングにおいて、第2転送ゲート(2G)12用クロックφV2クロックをハイレベルからローレベルに遷移させ、かつオーバーフローゲート(OG)23用クロックφOGはハイレベルを保持することで、ポテンシャル井戸はフローティングゲート(FG)16下のみに形成される。これにより、第2転送ゲート(2G)12下のポテンシャル井戸に蓄積された信号電荷をフローティングゲート(FG)16下のポテンシャル井戸に全て転送する。続けてフローティングゲート(FG)16での電位変動を出力信号として読み出す。さらに、時刻t4のタイミングにおいて、オーバーフローゲート(OG)23用クロックφOGをハイレベルからローレベルに遷移させ、かつ第4転送ゲート用クロックφV4をローレベルからハイレベルに遷移させることで信号電荷を第4転送ゲート(4G)14下へと転送する。
以上の動作により、信号電荷はフローティングゲート(FG)16下のポテンシャルに読み出されたあと、電荷を保持したまま垂直方向のTDI転送が実現できる。
図8Aは図1Aの水平スキャナ回路60及び遮光出力部4−1〜4−4とその周辺回路であって、遮光出力部4−1〜4−4より得られた複数の出力電圧を水平方向に伝達するための信号伝達回路61の構成例を回路図である。また、図8Bは図8Aの信号伝達回路61の動作を示す各信号のタイミングチャートである。
図8Aにおいて、信号伝達回路61は、水平スキャナ回路60と、水平方向に隣接して配置された遮光出力部4−1〜4−4を備えて構成される。図8Bでは、本実施の形態にかかるTDI方式リニアイメージセンサの遮光出力部4より得られた出力電圧を水平方向に伝達していく遷移図を示す。
図8Bにおいて、水平スキャナ回路60は水平スキャンクロック(水平同期信号)に基づいて、水平スキャンクロック(水平方向の選択信号)Vs1,Vs2,Vs3,Vs4をそれぞれ順次遮光出力部4−1〜4−4に出力する。各遮光出力部4−1〜4−4からの出力信号は、水平スキャンクロックVs1,Vs2,Vs3,Vs4に基づいて、水平方向に隣接した遮光出力部4−1,4−2,4−3,4−4の各々に接続されているトランジスタが順番に駆動することによって、信号出力配線9に順番に読み出される。
図9は図1Aの遮光出力部4より得られた撮像回路51−nの複数の出力信号電圧を処理する信号処理回路の概略構成例を示すブロック図である。図9において、当該信号処理回路は、飽和しきい値比較判定回路80と、A/D変換部120と、スイッチSW1と、画像メモリ回路90とを備えて構成される。
飽和しきい値比較判定回路80は、図1Aに示した通り、各出力アンプ3に接続される比較器81−nと、各比較器81−nの出力端子に接続される判定部82と、各出力アンプ3に接続されるスイッチSW−nとを備えて構成される。各比較器81−nの非反転入力端子には、各出力アンプ3の出力信号が入力され、その反転入力端子には飽和しきい値レベルVthが入力される。
飽和しきい値比較判定回路80は、信号電荷量を、各画素1の飽和電荷量を超えたか否かを判定するための飽和しきい値レベルVthとそれぞれ比較し、当該各比較結果に基づいて、信号電荷量を画像メモリ回路90に出力するか否かをそれぞれ判定する。ここで、飽和しきい値レベルVthは、時間遅延積分された信号電荷量が画素1の飽和電荷量を超えたか否かを判定するためのしきい値レベルである。
画像メモリ回路90は、図1Aに示した通り、入力バッファ91と、アドレスバッファ92と、アドレスデコーダ93と、メモリアレイ94と、出力バッファ95と、アドレス信号発生部96とを備えて構成される。
図1Aにおいて、比較器81−nは、各出力アンプ3から入力される信号電荷量の値を飽和しきい値レベルVthと比較し、当該比較結果信号を判定部82に出力する。ここで、比較器81−nは、信号電荷量の値が飽和しきい値レベルVth以上であるときは、ハイレベル(H)の比較結果信号を出力する。また、比較器81−nは、信号電荷量の値が飽和しきい値レベルVth未満であるときはローレベル(L)の比較結果信号を出力する。
判定部82は、各比較器81−nからの比較結果信号に基づいて、スイッチSW−nの切り替えを制御する切替信号CSを生成してスイッチSW−nに出力する。ここで、スイッチSW−nは、比較器81−nからハイレベルの比較結果信号を受信すると、接点bに切り替えられる一方、比較器81−nからローレベルの比較結果信号を受信すると、接点aに切り替えられる。なお、スイッチSW−nが接点bに切り替えられると、撮像回路51−nにより蓄電された電荷は放電される。すなわち、判定部82は、信号電荷量が飽和しきい値レベルVth以上であるときに、信号電荷量を出力しない(接地する)ようにスイッチSW−nを制御する一方、信号電荷量が飽和しきい値レベルVth未満であるときに、信号電荷量をA/D変換部120を介してデジタルデータに変換して画像メモリ回路90の入力バッファ91に出力するように制御する。
画像メモリ回路90のアドレス信号発生部96は、所定の物理アドレスを示すアドレス信号ASを発生してアドレスバッファ92に出力する。アドレスバッファ92は、入力されたアドレス信号ASをバッファリングしてバッファリングされたアドレス信号ASをアドレスデコーダ93に出力する。アドレスデコーダ93は、入力されたアドレス信号ASを、メモリアレイ94の物理アドレスにデコードしてメモリアレイ94に出力する。
入力バッファ91は、A/D変換部120から入力される、デジタル変換された信号電荷量データを一時的に記憶し、メモリアレイ94の所定の物理アドレスに出力し、メモリアレイ94は、入力された信号電荷量データを所定の物理アドレスに格納する。出力バッファ95は、所定の物理アドレスに格納された信号電荷量データを読み出して一時的に記憶し、画像データ算出部100に出力する。図9に示すように、画像メモリ回路90は、撮像回路51−nからの信号電荷量データを、アドレス信号に応じて切り替えられるスイッチSW11(画像メモリ回路90の動作としてスイッチとして考えられる)により、TDI段数に応じた転送遅延の間隔を応じたアドレスに一時的に格納されて出力する。
画像データ算出部100は、入力された信号電荷量データに基づいて、画像データを算出して表示部110に出力する。表示部110は、画像データに基づいて撮影画像を表示する。
図10は図1Aの撮像装置201により実行される画像表示処理を示すフローチャートである。
図10において、まず、ステップS1において、撮像回路51−nが、各画素1において蓄積された信号電荷量を時間遅延積分して垂直転送して信号電荷量を蓄積する。次いで、ステップS2では、撮像回路51−nが、蓄積された信号電荷量を比較器81−nにそれぞれ出力する。ステップS3では、比較器81−nが、信号電荷量を飽和しきい値レベルVthとそれぞれ比較し、当該比較結果を判定部82にそれぞれ出力する。ここで、比較器81−nは信号電荷量が飽和しきい値レベルVth以上である否かが判断し、YESのときはステップS4に進む一方、NOのときはステップS5に進む。ステップS4では、判定部82がスイッチSW−nを接点bに切り替えるように制御し、当該画像表示処理を終了する。この場合、判定部82は、撮像回路51−nの画素1が飽和されて十分な感度が得られなかったと判断し、撮像回路51−nにおいて蓄積された信号電荷量は放電される。
一方、比較器81−nは信号電荷量が飽和しきい値レベルVth未満であると判断すれば(ステップS4でNO)、ステップS5において、判定部82がスイッチSW−nを接点aに切り替えるように制御する。従って、撮像回路51−nの出力アンプ3の出力端子と画像メモリ回路90の入力バッファ91とが接続される。この場合、判定部82は、撮像回路51−nの画素1が飽和されておらず十分な感度が得られたと判断して、撮像回路51−nにおいて蓄積された信号電荷量を画像メモリ回路90に出力する。ステップS6では、画像メモリ回路90が、撮像回路51−nにより蓄積された信号電荷量データを、メモリアレイ94の所定のアドレスに格納して、ステップS7に進む。すなわち、撮像回路51−nの画素1の飽和電荷量未満の信号電荷量データのみがメモリアレイ94の所定のアドレスに格納され、飽和電荷量以上の信号電荷量データはメモリアレイ94の所定のアドレスに格納されない。ステップS7では、画像データ算出部100が、所定のアドレスに格納されたデータに基づいて、画像データを算出して出力し、次のステップS8に進む。
ここで、画像データIDは、所定のアドレスにそれぞれ格納されたデータD1〜D3を用いて、次式で表すことができる。また、各アドレスは、撮像回路51−1,51−2,51−3により蓄積される信号電荷量がそれぞれ格納される物理アドレスである。
Figure 0006689145
前記式(1)に示すように、撮像回路51−2において蓄積される信号電荷量は、(S1+S2)/S2倍に増幅される。従って、撮像回路51−1〜51−2のそれぞれのTDI段数を合算した(S1+S2)段のTDI段数を有するCCDイメージセンサに相当する信号電荷量を高感度で得ることができる。また、撮像回路51−3において蓄積される信号電荷量は、(S1+S2+S3)/S3倍に増幅される。従って、撮像回路51−1〜51−3のそれぞれのTDI段数を合算した(S1+S2+S3)段のTDI段数を有するCCDイメージセンサに相当する信号電荷量を高感度で得ることができる。ステップS8では、表示部110は、入力された画像データに基づいて、撮影画像を表示し、当該画像表示処理を終了する。
以上の実施形態において、画素アレイ200は、図1Aに示すように、垂直方向で複数の画素アレイ部200−nに分割され、複数の遮光出力部4は分割された各画素アレイ部200nの少なくとも最終の画素行(1R)に設けられている。ここで、複数の遮光出力部4は、互いに垂直方向で所定の間隔をあけて設けられる複数の画素行1Rの各画素1に接続されるように設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態にかかるTDI方式リニアイメージセンサ50によれば、画素アレイ200の複数の画素行1Rのうち、互いに垂直方向で所定の間隔をあけて設けられる複数の画素行1Rの各画素1に接続されかつ、当該各画素1の領域の一部が遮光されるように設けられ、前記信号電荷を増幅して画素信号を出力するフローティングゲートアンプA1)を含む複数の遮光出力部4を備える。従って、上記複数の遮光出力部4を備えたので、フローティングゲートアンプA1で信号電荷を読み出すときに不要な光を遮光できかつ複数の画素信号を得ることで、幅広い輝度を持つ被写体に対しても、飽和電荷量が従来のままでも高いSN比を得ることができる。
また、本実施の形態において、各画素1及び前記各遮光出力部4の両方に、オーバーフローゲートOG及びオーバーフロードレインFGを備える。従って、ブルーミングによる撮影画像の白飛びを防止できる。
さらに、本実施の形態にかかる撮像装置201によれば、各遮光出力部4からのアナログの画素信号をデジタル信号にそれぞれ変換するA/D変換部120を備える。従って、画素信号の暗電流雑音の除去及び画素信号の増幅処理が、アナログ信号で処理する場合に比較して容易になる。
また、撮像装置201によれば、画素信号を所定の飽和電荷量しきい値と比較し、画素信号が前記飽和電荷量しきい値以上のときに画素信号を出力せず、飽和電荷量しきい値未満であるときに前記画素信号を出力する飽和しきい値比較判定回路80をさらに備える。従って、複数のCCDイメージセンサにおいて蓄積される信号電荷量のうち、飽和電荷量未満の信号電荷量のみを用いて撮影画像を得ることができる。従って、回路規模を増大することなしに、幅広い輝度を有する被写体に対して、より高いSN比を有した鮮明な画像を得ることが可能となる。
さらに、撮像装置201によれば、各遮光出力部4からの画素信号をそれぞれ、前記垂直方向で転送されたときの画素1の段数に応じた転送遅延を考慮した番地に蓄積して出力する画像メモリ回路90を備える。従って、複数の画素アレイ200−nに接続された撮像回路51−nからの複数の画素信号を容易に時間積分することができる。
実施の形態2.
図11は本発明の実施の形態2にかかる撮像装置202の構成例を示すブロック図である。図1の実施の形態1では、各撮像回路51−nの遮光出力部4は、フローティングゲートアンプA1を備えた画素1が、垂直方向に1画素分だけが遮光され、すなわち1水平画素アレイ分だけ遮光されている。これに対して、実施の形態2では、各撮像回路51−nの遮光出力部4は、図11に示すように、フローティングゲートアンプA1を備えた画素1が、垂直方向の1画素分(1水平画素アレイ分)に加え、当該1画素分に対して垂直方向に隣接する上下1画素分がさらに遮光されており、合計で3行の画素行1R分が遮光されるように構成されたことを特徴とする。
図12は図11の複数の画素1を含む画素アレイ部200q及び遮光出力部4Aの配置の概略構成例を示す平面図である。図12から明らかなように、複数の画素1を形成する複数の画素機能部71が格子形状で配置され、例えば1水平画素アレイの各画素機能部71内に、FGA形成部72を備える。また、複数の遮光出力部4Aは、フローティングゲートアンプA1を備える画素1とそれに垂直方向で上下に隣接して位置する画素1を含み、合計で垂直方向で3行の画素行1Rに配置される。
図13は図11の複数の画素1を含む画素アレイ部200q及び遮光出力部Aの詳細構成例を示す平面図である。
図13において、画素1は、信号電荷の垂直転送を担う第1転送ゲート11と、第2転送ゲート12と、第3転送ゲート13と、第4転送ゲート14とを備えるとともに、画素分離P+領域21と、埋め込みチャネル22と、オーバーフローゲート23と、オーバーフロードレイン24とを備えて構成される。
ここで、遮光出力部4Aは、垂直方向に並置された3画素1が連続した領域(3水平画素アレイの領域)に形成されたことを特徴とする。遮光出力部4Aの3画素1のうち、中央の画素1には、画素1における第3転送ゲート(3G)13の位置に、出力制御ゲート15と、フローティングゲート16を備える。また、遮光出力部4Aにおける画素分離P+領域21、埋め込みチャネル22、オーバーフローゲート23、オーバーフロードレイン24は水平方向に(図13の左方向に)湾曲28してシフトされた構造を有し、当該湾曲28してシフトされて各領域21〜24が形成されていない出力制御ゲート15の近傍部分(FGA形成部72)にソースフォロワ回路30を備える。
前記中央の画素1に対して上側に隣接する画素1であって、オーバーフローゲート23を備えた画素(以下、上側画素という)1は、前記中央の画素1と同様の構成を有するが、画素分離P+領域21、埋め込みチャネル22、オーバーフローゲート23、オーバーフロードレイン24を中央の画素1と連結させるため、画素分離P+領域21、埋め込みチャネル22、オーバーフローゲート23、オーバーフロードレイン24を上側画素1内で湾曲28してシフトさせた構造を有する。
また、前記中央の画素1に対して下側に隣接する画素1であって、オーバーフローゲート23を備えた画素(以下、下側画素という。)1も、前記中央の画素1と同様の構成を有するが、画素分離P+領域21、埋め込みチャネル22、オーバーフローゲート23、オーバーフロードレイン24を中央の画素1と連結させるため、画素分離P+領域21、埋め込みチャネル22、オーバーフローゲート23、オーバーフロードレイン24を上側画素1内で湾曲28してシフトさせた構造を有する。以上の構造により、画素1内の湾曲28部に配置するソースフォロワ回路30のサイズ設計に余裕を持たせ、ソースフォロワ回路30の動作特性の安定化を図ることができる。
以上の実施の形態では、複数の遮光出力部4Aは、フローティングゲートアンプA1を備える画素1とそれに垂直方向で上下に隣接して位置する画素1を含み、合計で垂直方向で3行の画素行1Rに配置されている。しかし、垂直方向で複数行の画素行1Rに配置されてもよい。
以上説明したように、実施の形態2によれば、画素アレイ200は垂直方向で複数の画素アレイ部200−nに分割され、複数の遮光出力部4Aは分割された各画素アレイ部200−nの少なくとも最終の画素行1Rを含む複数の画素行1Rに設けられる。従って、例えばフローティングゲートアンプA1及びソースフォロワ回路30を各画素1内に配置する設計余裕を有し、ソースフォロワ回路の動作特性の安定化を図ることができる。
変形例1.
図14は本発明の実施の形態1の変形例であって、変形例1にかかる撮像装置203の構成例を示すブロック図である。図14の撮像装置203は、図1Aの撮像装置201と比較すると、撮像回路51−n(図14において、n=1,2,3)の出力アンプ3と各比較器81−nとの間において、暗電流補正部70−nをそれぞれ挿入したことを特徴とする。ここで、複数の暗電流補正部70−nは暗電流補正回路70を構成する。図14において、暗電流補正部70−nは、撮像回路51−nにおいて蓄積された信号電荷量から暗電流の成分を除去する。ここで、暗電流の成分は各撮像回路51−nの製造時において決定される。
変形例1に係る撮像装置203によれば、素信号から暗電流雑音を除去する暗電流補正部70−nをさらに備える。従って、暗電流雑音を除去した画素信号のみを出力して増幅できる。
変形例2.
図15は本発明の実施の形態2の変形例であって、変形例2にかかる撮像装置204の構成例を示すブロック図である。図15の撮像装置204は、図11の撮像装置202と比較すると、撮像回路51−n(図14において、n=1,2,3)の出力アンプ3と各比較器81−nとの間において、暗電流補正部70−nをそれぞれ挿入したことを特徴とする。ここで、複数の暗電流補正部70−nは暗電流補正回路70を構成する。図15において、暗電流補正部70−nは、撮像回路51−nにおいて蓄積された信号電荷量から暗電流の成分を除去する。ここで、暗電流の成分は各撮像回路51−nの製造時において決定される。
変形例2に係る撮像装置204によれば、素信号から暗電流雑音を除去する暗電流補正部70−nをさらに備える。従って、暗電流雑音を除去した画素信号のみを出力して増幅できる。
以上詳述したように、本発明にかかるTDI方式リニアイメージセンサによれば、複数の遮光出力部4,4Aを備えたので、フローティングゲートアンプで信号電荷を読み出すときに不要な光を遮光できかつ複数の画素信号を得ることで、幅広い輝度を持つ被写体に対しても、飽和電荷量が従来のままでも高いSN比を得ることができる。
1 画素、1R 画素行、1C 画素列、2 水平CCD、3 出力アンプ、4,4A,4−1〜4−4 遮光出力部、5 遮光膜、8 金属配線、9 信号出力配線、11 第1転送ゲート、12 第2転送ゲート、13 第3転送ゲート、14 第4転送ゲート、15 出力制御ゲート、16 フローティングゲート、21 画素分離P+領域、22 埋め込みチャネル、23 オーバーフローゲート、24 オーバーフロードレイン、25 N+注入領域、26 P+注入領域、27 アイソレーション領域、28 湾曲、30 ソースフォロワ回路、31 半導体基板、32,33 誘電体層、40 駆動パルス発生部、50 TDI方式CCDイメージセンサ、51−1〜51−3,51−n 撮像回路、60 水平スキャナ回路、61 信号伝達回路、70 暗電流補正回路、71 画素機能部、72 FGA形成部、73 遮光領域、80 飽和しきい値比較判定回路、81−1〜81−3,81−n, 比較器、82 判定部、90 画像メモリ回路、91 入力バッファ、92 アドレスバッファ、93 アドレスデコーダ、94 メモリアレイ、95 出力バッファ、96 アドレス信号発生部、100 画像データ算出部、110 表示部、120 A/D変換部、200 画素アレイ、200−n,200p,200q 画素アレイ部、201,202,203,204 撮像装置、212 水平転送部、213 電荷蓄積部、216 垂直転送部、217 出力アンプ、A1 フローティングゲートアンプ、Css キャパシタ、PD フォトダイオード、Q1,Q2,Q11 MOSトランジスタ、SW−1〜SW−3,SW−n,SW1 スイッチ。

Claims (4)

  1. それぞれ複数の画素がTDI方向である垂直方向に並置されて構成される複数の画素行と、それぞれ複数の画素が水平方向に並置されて構成される複数の画素列とを含むように、前記複数の画素が2次元アレイ状に配列されて構成された画素アレイと、
    前記各画素において光電変換して蓄積された信号電荷を時間遅延積分して垂直方向に垂直転送する垂直転送部と、
    前記信号電荷を水平方向に水平転送する水平転送部と
    前記画素アレイの複数の画素行のうち、互いに垂直方向で所定の間隔をあけて設けられる複数の画素行の各画素に接続されかつ、当該各画素の領域の一部が遮光されるように設けられ、前記信号電荷を増幅して画素信号を出力するフローティングゲートアンプを含む複数の遮光出力部を備え、
    前記画素アレイは垂直方向で複数の画素アレイ部に分割され、前記複数の遮光出力部は前記分割された各画素アレイ部の少なくとも最終の画素行に設けられたTDI方式CCDイメージセンサを含む撮像装置であって、
    前記TDI方式CCDイメージセンサがTDI方向である垂直方向に並置されて構成される複数のTDI方式CCDイメージセンサを備え、
    前記複数のTDI方式CCDイメージセンサから出力される複数の画素信号は、自己のTDI段数に応じて蓄積された画素信号に加え、垂直方向に並置された前段のTDI方式CCDイメージセンサにて蓄積された画素信号をも合算して蓄積する構成を備え、
    前記複数のTDI方式CCDイメージセンサから出力される複数の画素信号を所定の飽和電荷量しきい値と比較し、前記画素信号が前記飽和電荷量しきい値以上のときに前記画素信号を出力せず、前記飽和電荷量しきい値未満であるときに前記画素信号を出力する飽和しきい値比較判定回路を複数備え、
    前記複数の飽和しきい値比較判定回路から出力される画素信号を合算する回路を備え、
    前記各遮光出力部からのアナログの画素信号をデジタル信号にそれぞれ変換するA/D変換部をさらに備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記各画素及び前記各遮光出力部の両方に、オーバーフローゲート及びオーバーフロードレインを備えたことを特徴とする請求項に記載の撮像装置
  3. 前記画素信号から暗電流雑音を除去する暗電流補正部をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記各遮光出力部からの画素信号をそれぞれ、前記垂直方向で転送されたときの画素の段数に応じた転送遅延を考慮した番地に蓄積して出力する画像メモリ回路をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
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