JP6688544B2 - ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法 - Google Patents

ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6688544B2
JP6688544B2 JP2016103846A JP2016103846A JP6688544B2 JP 6688544 B2 JP6688544 B2 JP 6688544B2 JP 2016103846 A JP2016103846 A JP 2016103846A JP 2016103846 A JP2016103846 A JP 2016103846A JP 6688544 B2 JP6688544 B2 JP 6688544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
gelatin
coating
transglutaminase
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016103846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017210428A (ja
Inventor
智久 眞野
智久 眞野
雄彦 淺山
雄彦 淺山
洋 菊池
洋 菊池
塩川 健一
健一 塩川
Original Assignee
株式会社 日本予防医学研究所
株式会社 日本予防医学研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 日本予防医学研究所, 株式会社 日本予防医学研究所 filed Critical 株式会社 日本予防医学研究所
Priority to JP2016103846A priority Critical patent/JP6688544B2/ja
Publication of JP2017210428A publication Critical patent/JP2017210428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6688544B2 publication Critical patent/JP6688544B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

本発明は、ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法に関し、特に、カプセル同士の付着や凝集、変形を防止できるゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法に関する。
従来から、食品、化粧品や医薬品等の分野において、機能性食品素材、保湿剤等の化粧品素材、薬剤や薬品等を内包するものとして、ゼラチンカプセルが使用されている。かかるゼラチンカプセルとしては、従来は、動物、特に牛や豚に由来するゼラチンを使用して製造されていた。しかしながら、ウシ海綿状脳症(BSE)や鳥インフルエンザ等の動物に関する病気の懸念や、あるいは宗教上等の理由により動物由来の製品に対して摂食不可能な人が多く存在するようになった。そのため、近年では、魚由来のゼラチンを使用したゼラチンカプセルの製造が望まれている。
しかしながら、牛や豚に由来するゼラチンの場合は約30〜40℃、魚由来のゼラチンの場合は約20〜30℃でゼラチン化してしまうため、内容物の漏出やカプセル同士の凝集、カプセルの変形等の安定性に問題が生じていた。
そこで、特許文献1には、内容物を収容した状態のカプセル本体の表層部にトランスグルタミナーゼを含む保護層を形成した耐環境性を高めたゼラチンカプセルが開示され、特許文献2には、魚介類から分離した乾燥ゼラチンとトランスグルタミナ−ゼを配合した水に易溶性の新規ゲル化素材が開示され、特許文献3には、ゼラチンを含有する成形被膜をトランスグルタミナーゼで架橋することにより得られる被膜が開示されている。
また、特許文献4および5には、酸化防止を目的にしたマイクロカプセルが開示され、特許文献6には、マイクロカプセルの強度および/または不透過性を上げる技術が開示されている。
特開平09−313154号公報 特開平07−227228号公報 特開平04−222559号公報 特開2009−500034号公報 特開2011−254834号公報 特表2010−504282号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載されている技術は、ゼラチンにトランスグルタミナ−ゼを配合することでゼラチンの安定性は良好にできるものの、夏場の流通時など高温になるとカプセル同士の付着や凝集、変形が生じ、その改良が望まれていた。
さらに、特許文献4〜5記載の技術は、酸化防止を目的にしたマイクロカプセルに関する技術であり、通常の健康食品等に用いられるカプセル同士の付着や凝集、変形については、不明であった。また、特許文献6記載の技術は、マイクロカプセルの強度および/または不透過性を上げることはできるものの、カプセル同士の付着や凝集、変形を十分には防止できるかについては不明であった。
そこで、本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決し、カプセル同士の付着や凝集、変形を防止できるゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ゼラチンを含有するカプセル被膜中に特定の成分を有することによって、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のゼラチンカプセルは、ゼラチンを含有するカプセル被膜が、内容物を内包するゼラチンカプセルであって、
前記カプセル被膜が、トランスグルタミナーゼと、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有することを特徴とするものである。
また、本発明のゼラチンカプセルは、前記カプセル被膜中の前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上の成分の固形分の総量が、前記カプセル被膜の量の0.3〜7.0質量%であることが好ましく、前記カプセル被膜中の前記トランスグルタミナーゼの配合量が、前記カプセル被膜の量の0.01〜2.0質量%であることが好ましい。
さらに、本発明のゼラチンカプセルは、前記カプセル被膜が、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、前記ヒドロキシプロピルセルロースとを有することが好ましい。
さらにまた、本発明のゼラチンカプセルは、前記ゼラチンカプセルが、ソフトカプセルであることが好ましく、前記ゼラチンカプセルが、食品、化粧品および医薬品からなる群より選ばれる1種であることが好ましい。
本発明のゼラチンカプセルの製造方法は、ゼラチンを含有するカプセル被膜が内容物を内包するゼラチンカプセルの製造方法であって、
前記カプセル被膜に、トランスグルタミナーゼ溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液およびヒドロキシプロピルセルロース溶液からなる群より選ばれる1種以上とを、塗布、噴霧、浸漬およびそれらの組合せからなる群より選ばれる1種以上の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有することを特徴とするものである。
また、本発明のゼラチンカプセルの製造方法は、前記カプセル被膜中の前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上の成分の固形分の総量が、前記カプセル被膜の量の0.3〜7.0質量%であることが好ましく、前記カプセル被膜中の前記トランスグルタミナーゼの配合量が、前記カプセル被膜の量の0.01〜2.0質量%であることが好ましい。
さらに、本発明のゼラチンカプセルの製造方法は、前記カプセル被膜に、トランスグルタミナーゼ溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース溶液とを、塗布、噴霧、浸漬およびそれらの組合せからなる群より選ばれる1種以上の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、前記ヒドロキシプロピルセルロースとを有することが好ましい。
本発明によると、カプセル同士の付着や凝集、変形を防止できるゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法を提供することができる。
本発明のゼラチンカプセルである実施例10の4週間後の状態を示す図である。 表3中の評価「−3」の状態を示す図である。
以下、本発明のゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法について具体的に説明する。
本発明のゼラチンカプセルは、ゼラチンを含有するカプセル被膜が、内容物を内包するゼラチンカプセルであって、前記カプセル被膜が、トランスグルタミナーゼと、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有することを特徴とするものである。これにより、カプセル同士の付着や凝集、変形を防止できるゼラチンカプセルを提供することができる。ここで、「カプセル同士の付着や凝集、変形を防止できる」とは、完全に相互付着がなく塊化していない状態だけでなく、わずかに相互付着がある状態や一部塊化しても簡単に解れる状態を含み、カプセルの変形、崩壊および溶解を防止できることをも含むものである。
また、本発明のゼラチンカプセルは、特に、前記カプセル被膜が、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、前記ヒドロキシプロピルセルロースとを有することが好ましいものである。これにより、カプセル同士の付着や凝集、変形をより防止できるゼラチンカプセルを提供することができる。
本発明において、ゼラチンとしては、通常の健康食品などの食品、化粧品や医薬品等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、牛、豚、鶏、魚等の皮、骨、腱等を原料とし、酸又はアルカリで処理して得られる粗コラーゲンを加熱抽出して製造されたものを用いることができ、ゼラチンの加水分解物や酸素分解物、アシル化ゼラチン等のゼラチン誘導体等を用いることもできる。また、本発明の効果をより顕著に得られることから、魚由来のゼラチンがより好ましい。
また、本発明において、前記カプセル被膜中のゼラチンの含有量は、本発明の効果が得られれば特に限定されず、100%ゼラチンカプセルであってもよいし、あるいは他の成分を含んでいてもよい。さらに、本発明において、前記カプセル皮膜には、必要に応じて、通常のカプセル皮膜に用いられる各種添加剤、例えば、ゼラチン以外の水溶性高分子、可塑剤、防腐剤、水分活性低下剤、pH調整剤、着色剤、酸化防止剤等を含有することができる。前記可塑剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、前記カプセル皮膜における可塑剤の含有量は、柔軟性の点から、ゼラチン100質量部に対して20〜70質量部が好ましく、特に30〜60質量部が好ましい。
さらに、本発明において、前記トランスグルタミナーゼは、タンパク質中のグルタミン残基のγ-カルボキシアミド基とリジン残基のε−(γ−グルタミン)リジン結合を形成させ、蛋白質を架橋重合する酵素であり、例えば、食品添加物として認められているものを使用することができる。また、かかるトランスグルタミナーゼは、哺乳類由来のものであっても、微生物由来のものであってもよく、遺伝子組み換え体を用いることができる。さらに、トランスグルタミナーゼとしては、例えば、味の素株式会社製のアクティバシリーズやKS−CT(商品名)等、試薬として発売されている哺乳類由来のトランスグルタミナーゼ、モルモット肝臓由来トランスグルタミナーゼ、ヤギ由来トランスグルタミナーゼ、ウサギ由来トランスグルタミナーゼ、ヒト由来リコンビナントトランスグルタミナーゼなどを挙げることができる。
また、本発明において、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、通常の健康食品などの食品、化粧品や医薬品等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、信越化学工業株式会社製のメトローズ SE−06(商品名)、メトローズ SE−50(商品名)、メトローズ SFE−400(商品名)、メトローズ SFE−4000(商品名)、メトローズ NE−100(商品名)、メトローズ NE−4000(商品名)などを挙げることができ、中でもメトローズ SE−06(商品名)、メトローズ SE−50(商品名)が好ましい。
さらに、本発明において、前記ヒドロキシプロピルセルロースは、通常の健康食品などの食品、化粧品や医薬品等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、日本曹達株式会社製のセルニー L(商品名)、セルニー SL(商品名)、セルニー SSL(商品名)、セルニー M(商品名)、セルニー H(商品名)、などを挙げることができ、中でもセルニー L(商品名)、セルニー SL(商品名)、セルニー SSL(商品名)が好ましい。
また、本発明において、前記ゼラチンカプセルは、前記カプセル被膜中の前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上の成分の固形分の総量が、前記カプセル被膜の量の0.3〜7.0質量%であることが好ましく、0.3〜6.0質量%であることがより好ましく、0.8〜5.6質量%であることがさらにより好ましい。前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上の成分の固形分の総量が7.0質量%より多いとゼラチンカプセルが柔らかくなりすぎるおそれがあり、0.3質量%より少ないと硬くなりすぎるおそれがあり、好ましくない。ここで、「カプセル被膜の量」とは、ゼラチン被膜処方で、任意の内包物を含むカプセルを作製して、棚乾燥後の完成製品となるカプセルの内包物を除くゼラチンを含む被膜総量のことを示す。
さらにまた、本発明において、前記ゼラチンカプセルは、前記カプセル被膜中の前記トランスグルタミナーゼの配合量が、前記カプセル被膜の量の0.01〜2.0質量%であることが好ましく、1.0〜1.4質量%であることがより好ましい。前記トランスグルタミナーゼと前記カプセル被膜の量の配合比率をかかる範囲とすることで、カプセル同士の付着や凝集、変形をよりよい状態で防止できる。
また、本発明において、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有する方法としては、通常の健康食品などの食品、化粧品や医薬品などのカプセルを作製する方法であれば特に限定されないが、トランスグルタミナーゼ溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液とヒドロキシプロピルセルロース溶液からなる群より選ばれる1種以上とを、塗布、噴霧、浸漬およびそれらの組合せからなる群より選ばれる1種以上の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有するものとすることができ、中でも噴霧の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有するものとすることが、好ましい。これにより、より製造の作業工程を効率よくすることができる。なお、トランスグルタミナーゼ溶液、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液およびヒドロキシプロピルセルロース溶液とは、トランスグルタミナーゼ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースをそれぞれ水等の溶媒に溶解または懸濁した液であり、トランスグルタミナーゼ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース以外の成分、例えば、水溶性高分子、可塑剤、防腐剤、水分活性低下剤、pH調整剤、着色剤、酸化防止剤等を含んでいてもよい。
さらに、本発明において、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有する他の方法としては、前記カプセル被膜中にトランスグルタミナーゼを含有させ、その後、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液とヒドロキシプロピルセルロース溶液からなる群より選ばれる1種以上とを、塗布、噴霧、浸漬およびそれらの組合せからなる群より選ばれる1種以上の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有するものとすることができる。
また、本発明において、前記ゼラチンカプセルとしては、ソフトカプセルでもハードカプセルでもよいが、本発明の効果がより顕著に得られるソフトカプセルであることが好ましい。さらに、前記ゼラチンカプセルの形状は、特に限定されず、例えば、オーバール(フットボール)型、オブロング(長楕円)型、ラウンド(球状)型等を挙げることができる。
本発明のゼラチンカプセルは、通常の健康食品などの食品、化粧品や医薬品など種々の用途に利用することができ、カプセル内容物の組成は用途に応じて適宜決定することができる。なお、本発明において、医薬品とは人の治療に用いられる医薬品だけでなく、医薬部外品、医療用具、動物用医薬品、動物用医薬部外品、動物用医療用具等を含む広い概念であり、食品とは、人または動物が食することができるものすべてを含む広い概念であり、化粧品とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用される物や、動物を清潔にすること等を目的に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用される物で、薬用化粧品、入浴料などの雑貨等を含む広い概念である。
また、本発明において、前記ゼラチンカプセルに内包される内容物の種類としては、通常の健康食品などの食品、化粧品や医薬品などに使用できるものであれば限定されず、健康食品、食品、飲料、調味料の他、医薬品医療機器法により規制されている医薬品、医薬部外品及び化粧品原料として利用可能な任意の素材を用いることができるが、前記ゼラチンカプセルの内容物が、食品、化粧品および医薬品からなる群より選ばれる1種以上であることが好ましい。例えば、ブルーベリー、ビルベリー、エキナセア、キクカ、麦若葉、コウカ、サラシア、ローズマリー、ニンドウ、田七人参、イチョウ葉、ヨモギ、緑茶、ハーブ類、キノコ類、マムシ、動物の肝臓、心臓又は胎盤等の臓器から抽出されたもの、もしくはこれらを酸、塩基又は酵素を用いて製造した加水分解物等の動植物のエキス、穀物、植物、海産物を麹菌、紅麹菌、乳酸菌、酢酸菌、納豆菌、酵母等で発酵させた発酵物のエキス、ビタミンB1類、ビタミンB2類、ナイアシン、ビタミンB6類、ビタミンB12類、パントテン酸、ビオチン、葉酸類、ビタミンC類等の水溶性ビタミン類、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどの脂溶性ビタミン類或いはアミノ酸、ペプチド、タンパク、核酸、DNA、アカメガシワ、アセンヤク、アロエ、イカリソウ、ウイキョウ、ウバイ、ウヤク、ウワウルシ、ウコン、エイジツ、エゾウコギ、エンゴサク、エンメイソウ、オウギ、オウゴン、オウセイ、オウバク、オウヒ、オウレン、オンジ、カイクジン、カイバ、カシュウ、ガジュツ、カッコン、カノコソウ、カミツレ、ガラナ、カンゾウ、キキョウ、キジツ、牛胆汁、キョウニン、クコシ、ケイガイ、ケイヒ、ケツメイシ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ゴオウ、ゴカヒ、ゴシツ、ゴシュユ、ゴミシ、サイコ、サイシン、サイム、サルビア、サンキライ、サンザシ、サンシシ、サンシュユ、サンショウ、サンソウニン、サンヤク、ジオウ、シベット、シャクヤク、ジャショウシ、シャゼンソウ、ジュウヤク、シュクシャ、ショウキョウ、ショウズク、ジョテイシ、ジリュウ、シンイ、セネガ、センキュウ、ゼンコ、センブリ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソヨウ、ダイオウ、タイソウ、チョウジ、チョウトウコウ、チンピ、トウガラシ、トウキ、トウジン、トウチュウカソウ、トウニン、トウヒ、トコン、トシシ、トチュウ、ナンテンジツ、ナンバンゲ、ニクジュヨウ、ニンジン、ニンニク、バクモンドウ、ハマボウフウ、ハンゲ、ハンピ、ビャクジュツ、ブクリョウ、ボウイ、ホコツシ、ボタンピ、ホップ、マオウ、モクテンリョウ、ムイラプアマ、モッコウ、ヨクイニン、リュウガンニク、リュウタン、ロートコン、ロクジョウ等の生薬単味エキスや散等、及びこれら生薬等を用いて得られた漢方エキスや散等を挙げることができる。なお、ここでいうエキスの抽出方法は特に限定されるものではなく、水、含水アルコール及び1,3−ブチレングリコール等で抽出する一般公的な方法や日本薬局方に示された方法等により製造されたチンキ、流エキス、軟エキス、乾燥エキス等も使用できる。また、5-フルオロウラシル(5FU)やテガフール、ドキシフルリジン、カペシタビン等のフッ化ピリミジン系代謝拮抗薬、マイトマイシン(MMC)やアドリアシン(DXR)等の抗生物質、メソトレキサート等の葉酸代謝拮抗薬、メルカプトプリン等のプリン代謝拮抗薬、ヒドロキシカルバミド、トレチノインやタミバロテン等のビタミンAの活性代謝物、ハーセプチンやメシル酸イマチニブなどの分子標的薬、ブリプラチンやランダ(CDDP)、パラプラチン(CBDC)、エルプラット(Oxa)、アクプラ等の白金製剤、トポテシンやカンプト(CPT)、タキソール(PTX)、タキソテール(DTX)、エトポシド等の植物アルカロイド薬、ブスルファンやシクロホスファミド、イホマイド等のアルキル化剤、ビカルタミドやフルタミド等の抗男性ホルモン薬、ホスフェストロールや酢酸クロルマジノン、リン酸エストラムスチン等の女性ホルモン薬、リュープリンやゾラデックス等のLH-RH薬、クエン酸タモキシフェンやクエン酸トレミフェン等の抗エストロゲン薬、塩酸ファドロゾールやアナストロゾール、エキセメスタン等のロマターゼ阻害薬、酢酸メドロキシプロゲステロン等の黄体ホルモン薬、クロモグリク酸ナトリウムやトラニラスト等のメディエーター遊離抑制薬、フマル酸ケトチフェンや塩酸アゼラスチン等のヒスタミンH1−措抗薬、塩酸オザグレル等のトロンボキサン阻害薬、プランルカスト等のロイコトリエン拮抗薬、アスピリン、塩酸チクロピジン、シロスタゾール、ワルファリンカリウム等の抗血栓剤、ラパマイシン、タクロリムス、シクロスポリン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ミコフェノール酸モフェチル、アザチオプリン、ミゾリビン等の免疫抑制剤、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸クロベタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、プロピオン酸クロベタゾール、ジプロピオン酸ベタメタゾン、ジフルプレドナートなどのステロイド薬、タクロリムス等の免疫抑制薬、ブフェキサマク、ウフェナマート、イブプロフェンピコノール、ベンダザック等の非ステロイド薬、イオウ、サリチル酸、レゾルシン、チオキソロン、硫化セレン、ナジフロキサシン、硫酸ゲンタマイシン、塩酸テトラサイクリン、リン酸クリンダマイシン、レチノイン酸等のニキビ薬、クロトリマゾール、ビホナゾール、硝酸ミコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸スルコナゾール、塩酸ネチコナゾール、塩酸クロコナゾール、ラノコナゾール、ケトコナゾール、ルリコナゾール、塩酸アモロルフィン、塩酸テルビナフィン、トルナフタート等の抗真菌薬、アンチセンス、リボザイム、siRNA、アプタマー、デコイ核酸等の核酸医薬、アズレン、アラントイン、塩化リゾチーム、グアイアズレン、塩酸ジフェンヒドラミン、酢酸ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、グルタチオン、サポニン、サリチル酸メチル、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン及びケトプロフェンから選ばれる化合物並びにそれらの誘導体並びにそれらの塩等の抗炎症剤、等を挙げることができる。なお、内容物の形態は、溶液状、乳化液状、懸濁液状、ペースト状、粉末状、顆粒状等いずれであってもよい。
また、本発明のゼラチンカプセルの製造方法は、ゼラチンを含有するカプセル被膜が内容物を内包するゼラチンカプセルの製造方法であって、前記カプセル被膜に、トランスグルタミナーゼ溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液とヒドロキシプロピルセルロース溶液からなる群より選ばれる1種以上とを、塗布、噴霧、浸漬およびそれらの組合せからなる群より選ばれる1種以上の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有することを特徴とするものである。これにより、カプセル同士の付着や凝集、変形を防止できるゼラチンカプセルの製造方法を提供することができる。ここで、「カプセル同士の付着や凝集、変形を防止できる」とは、完全に相互付着がなく塊化していない状態だけでなく、わずかに相互付着がある状態や一部塊化しても簡単に解れる状態を含み、カプセルの変形、崩壊および溶解を防止できることをも含むものである。
また、本発明において、前記ゼラチンカプセルの製造方法では、通常の健康食品などの食品、化粧品や医薬品などのゼラチンカプセルを作製する装置等を使用でき、例えば、ロータリーダイ式成形装置を使用して、前記ゼラチンカプセルを製造することができる。
ここで、ロータリーダイ式成形装置とは、一般的に、カプセル皮膜液をフィルム状に成形するキャスティングドラムと、外表面に成形鋳型が形成された一対のダイロールと、ダイロール間に配された内容物充填用のくさび状セグメントと、セグメント内に内容物を圧入すると共にセグメントの先端から内容物を押し出すポンプとを主に具備しているものである。また、成形の工程では、まず、カプセル皮膜液が、キャスティングドラムの表面に流延され、ゲル化することによりフィルム化される。次に、形成されたフィルムの二枚が、セグメントに沿って一対のダイロール間に送入される。そして、一対のダイロールの相反する方向への回転に伴い、二枚のフィルムがヒートシールされて上方に開放したソフトカプセル皮膜が形成されると、この中にセグメントから押し出された内容物が充填される。これと同時に、二枚のフィルムが上部でヒートシールされ、閉じた内部空間に内容物が充填されたソフトカプセルが形成されるものである。
前記ロータリーダイ式成形装置としては、例えば、株式会社カマタ製のWH−1、株式会社三協製のSSM−A4−IL、株式会社三協製のSC−10等を使用することができる。
以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下、表中、「TG量」はトランスグルタミナーゼ量、「HPMC量」はヒドロキシプロピルメチルセルロースの量、「HPC量」はヒドロキシプロピルセルロース量、「CF量」はカプセル被膜の量、「TG溶液」はトランスグルタミナーゼ溶液(50mg/L水)を示す。
(実施例1〜4)
ロータリーダイ式成形装置(株式会社カマタ製製:WH−1)を使用して、下記表1の処方に従って、魚由来のゼラチンでソフトカプセルを作製した。次いで、カプセル被膜に対し、下記表2および表3記載の割合(W/W%)のトランスグルタミナーゼ(味の素株式会社製:アクティバTG−S(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製のセルニー SSL(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社製のメトローズ SE−06(商品名))溶液と、を噴霧法によりコーティングして、OVAL−5、内容量300mg、皮膜170mgで総重量470mgの実施例1〜4のソフトカプセルを作製した。内容量の詳細は、株式会社マルハニチロ食品製のDHA−46MK(商品名)を280.6mg、RIMFROST社製のRIMFROST SUBLIME(商品名)を9.7mg、株式会社スピルリナ研究所製の精製ハープシールオイル(商品名)を9.7mgである。得られた実施例1〜4のソフトカプセルについて、下記の経時付着防止性試験、硬度試験および崩壊試験を行い、結果を下記表2および表3中に併記した。
(経時付着防止性試験)
作製したゼラチンのソフトカプセルを、40℃、湿度75%の環境下で保存し、経時的な状態変化を測定し、下記表4に従って、評価した。なお、表中の経時を表す「w」は「週」を示し、図1は本発明のゼラチンカプセルである実施例10の4週間後の状態を示す図で、表4中の評価「+」の状態を示す図あり、図2は表3中の評価「−3」の状態を示す図である。
(硬度試験)
株式会社サン科学製のRHEO METERCR−500DX−S型の圧力・弾性用感圧軸(寸法:15mm)を定深測定モードで使用して、R/H HOLD:2.0mm、P/T PRESS:5mm/mの条件で、作製したソフトカプセルの硬度を測定した。
(崩壊試験)
日本薬局方 一般試験法 崩壊試験法に基づき、崩壊試験器(富山産業株式会社製のDISINTEGRATION TESTER NT−1(M))(電動機)、TMB−8(恒温槽)(補助盤あり)を用いて、作製したソフトカプセルの崩壊試験を行い、得られた結果の平均値を数値として使用した。
実施例1〜4のソフトカプセルは、表2および表3に示すように、いずれの条件でもカプセルの変形も、相互付着もなく、硬度と崩壊性に加えて経時付着防止性も良好であった。
(実施例5および実施例6)
ロータリーダイ式成形装置(株式会社カマタ製製:WH−1)を使用して、上記表1の処方に従って、魚由来のゼラチンでソフトカプセルを作製した。次いで、カプセル被膜に対し、下記表5および表6記載の割合(W/W%)のトランスグルタミナーゼ(味の素株式会社製:アクティバTG−S(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社製のメトローズ SE−06(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製のセルニー SSL(商品名))溶液と、を噴霧法によりコーティングして、OVAL−6、内容量340mg、皮膜190mgで総重量530mgの実施例5および実施例6のソフトカプセルを作製した。内容量の詳細は、株式会社マルハニチロ食品製のDHA−46MK(商品名)を318.0mg、RIMFROST社製のRIMFROST SUBLIME(商品名)を11.0mg、株式会社スピルリナ研究所製の精製ハープシールオイル(商品名)を11.0mgである。得られた実施例5および実施例6のソフトカプセルについて、上記の経時付着防止性試験および硬度試験を行い、結果を下記表5および表6中に併記した。
実施例5および実施例6のソフトカプセルは、表5および表6に示すように、いずれの条件でもカプセルの変形も、相互付着もなく、硬度と崩壊性に加えて経時付着防止性も良好であった。
(実施例7および実施例8)
ロータリーダイ式成形装置(株式会社カマタ製製:WH−1)を使用して、上記表1の処方に従って、魚由来のゼラチンでソフトカプセルを作製した。次いで、カプセル被膜に対し、下記表7記載の割合(W/W%)のトランスグルタミナーゼ(味の素株式会社製:アクティバTG−S(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社製のメトローズ SE−06(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製のセルニー SL(商品名))溶液と、を噴霧法によりコーティングして、OVAL−5、内容量300mg、皮膜170mgで総重量470mgの実施例7および実施例8のソフトカプセルを作製した。内容量の詳細は、株式会社マルハニチロ食品製のDHA−46MK(商品名)を280.6mg、RIMFROST社製のRIMFROST SUBLIME(商品名)を9.7mg、株式会社スピルリナ研究所製の精製ハープシールオイル(商品名)を9.7mgである。得られた実施例7および実施例8のソフトカプセルについて、上記の経時付着防止性試験、硬度試験および崩壊試験を行い、結果を下記表7中に併記した。
実施例7および実施例8のソフトカプセルは、表7に示すように、13週以降の実施例7において、一部付着する現象は見られたが、その他の条件ではカプセルの変形も、相互付着もなく、硬度と崩壊性に加えて経時付着防止性も良好であった。
(実施例9)
ロータリーダイ式成形装置(株式会社カマタ製製:WH−1)を使用して、上記表1の処方に従って、魚由来のゼラチンでソフトカプセルを作製した。次いで、カプセル被膜に対し、下記表8記載の割合(W/W%)のトランスグルタミナーゼ(味の素株式会社製:アクティバTG−K(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社製のメトローズ SE−06(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製のセルニー SL(商品名))溶液と、を噴霧法によりコーティングして、OVAL−5、内容量300mg、皮膜170mgで総重量470mgの実施例9のソフトカプセルを作製した。内容量の詳細は、株式会社マルハニチロ食品製のDHA−46MK(商品名)を280.6mg、RIMFROST社製のRIMFROST SUBLIME(商品名)を9.7mg、株式会社スピルリナ研究所製の精製ハープシールオイル(商品名)を9.7mgである。得られた実施例9のソフトカプセルについて、上記の経時付着防止性試験、硬度試験および崩壊試験を行い、結果を下記表8中に併記した。
実施例9のソフトカプセルは、表8に示すように、いずれの条件でもカプセルの変形も、相互付着もなく、硬度と崩壊性に加えて経時付着防止性も良好であった。
(実施例10)
ロータリーダイ式成形装置(株式会社カマタ製製:WH−1)を使用して、上記表1の処方に従って、魚由来のゼラチンでソフトカプセルを作製した。次いで、カプセル被膜に対し、下記表9記載の割合(W/W%)のトランスグルタミナーゼ(味の素株式会社製:アクティバTG−S(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社製のメトローズ SE−06(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製のセルニー SL(商品名))溶液と、を噴霧法によりコーティングして、OVAL−5、内容量300mg、皮膜170mgで総重量470mgの実施例10のソフトカプセルを作製した。内容量の詳細は、株式会社マルハニチロ食品製のDHA−46MK(商品名)を280.6mg、RIMFROST社製のRIMFROST SUBLIME(商品名)を9.7mg、株式会社スピルリナ研究所製の精製ハープシールオイル(商品名)を9.7mgである。得られた実施例10のソフトカプセルについて、上記の経時付着防止性試験、硬度試験および崩壊試験を行い、結果を下記表9中に併記した。
図1は、本発明のゼラチンカプセル(ソフトカプセル)である実施例10の4週間後の状態を示す図であり、実施例10のソフトカプセルは、図1および表9に示すように、いずれの条件でもカプセルの変形も、相互付着もなく、硬度と崩壊性に加えて経時付着防止性も良好であった。
(実施例11)
ロータリーダイ式成形装置(株式会社カマタ製製:WH−1)を使用して、上記表1の処方に従って、魚由来のゼラチンでソフトカプセルを作製した。次いで、カプセル被膜に対し、下記表10記載の割合(W/W%)のトランスグルタミナーゼ(味の素株式会社製:アクティバTG−K(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業株式会社製のメトローズ SE−06(商品名))溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製のセルニー SL(商品名))溶液と、を噴霧法によりコーティングして、OVAL−5、内容量300mg、皮膜170mgで総重量470mgの実施例11のソフトカプセルを作製した。内容量の詳細は、株式会社マルハニチロ食品製のDHA−46MK(商品名)を280.6mg、RIMFROST社製のRIMFROST SUBLIME(商品名)を9.7mg、株式会社スピルリナ研究所製の精製ハープシールオイル(商品名)を9.7mgである。得られた実施例11のソフトカプセルについて、上記の経時付着防止性試験、硬度試験および崩壊試験を行い、結果を下記表10中に併記した。
実施例11のソフトカプセルは、表10に示すように、3週後以降において、一部付着する現象は見られたが、その他の条件ではカプセルの変形も、相互付着もなく、硬度と崩壊性に加えて経時付着防止性も良好であった。


Claims (5)

  1. ゼラチンを含有するカプセル被膜が、内容物を内包するゼラチンカプセルであって、
    前記ゼラチンカプセルが、ソフトカプセルであり、
    前記カプセル被膜が、トランスグルタミナーゼと、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有し、
    前記カプセル被膜中の前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上の成分の固形分の総量が、前記カプセル被膜の量の0.3〜7.0質量%であり、
    前記カプセル被膜中の前記トランスグルタミナーゼの配合量が、前記カプセル被膜の量の0.01〜2.0質量%であることを特徴とするゼラチンカプセル。
  2. 前記カプセル被膜が、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、前記ヒドロキシプロピルセルロースとを有する請求項1に記載のゼラチンカプセル。
  3. 前記ゼラチンカプセルが、食品、化粧品および医薬品からなる群より選ばれる1種である請求項1または2に記載のゼラチンカプセル。
  4. ゼラチンを含有するカプセル被膜が内容物を内包するゼラチンカプセルの製造方法であって、
    前記ゼラチンカプセルが、ソフトカプセルであり、
    前記カプセル被膜に、トランスグルタミナーゼ溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液およびヒドロキシプロピルセルロース溶液からなる群より選ばれる1種以上とを、塗布、噴霧、浸漬およびそれらの組合せからなる群より選ばれる1種以上の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上とを有し、
    前記カプセル被膜中の前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと前記ヒドロキシプロピルセルロースからなる群より選ばれる1種以上の成分の固形分の総量が、前記カプセル被膜の量の0.3〜7.0質量%であり、
    前記カプセル被膜中の前記トランスグルタミナーゼの配合量が、前記カプセル被膜の量の0.01〜2.0質量%であることを特徴とするゼラチンカプセルの製造方法。
  5. 前記カプセル被膜に、トランスグルタミナーゼ溶液と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液と、ヒドロキシプロピルセルロース溶液とを、塗布、噴霧、浸漬およびそれらの組合せからなる群より選ばれる1種以上の方法により、前記カプセル被膜に、前記トランスグルタミナーゼと、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースと、前記ヒドロキシプロピルセルロースとを有する請求項4に記載のゼラチンカプセルの製造方法。
JP2016103846A 2016-05-25 2016-05-25 ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法 Active JP6688544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103846A JP6688544B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016103846A JP6688544B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017210428A JP2017210428A (ja) 2017-11-30
JP6688544B2 true JP6688544B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=60474519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016103846A Active JP6688544B2 (ja) 2016-05-25 2016-05-25 ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6688544B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7041945B2 (ja) * 2017-12-26 2022-03-25 三生医薬株式会社 ソフトカプセルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017210428A (ja) 2017-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1474115B1 (en) Process for preparing a formulatin for non-gelatin capsule shell comprising iota-carrageenan and kappa-carrageenan
Madalena et al. In vitro digestion and stability assessment of β-lactoglobulin/riboflavin nanostructures
US20090004278A1 (en) Enzymatically Crosslinked Protein Nanoparticles
TWI309984B (en) Composition for capsule coating, capsule coating, and capsule agent
US20120301546A1 (en) Acid-resistant soft gel compositions
JP2009102368A (ja) ソフトカプセル剤
KR20170033358A (ko) 브루톤 티로신 키나아제 저해제의 신규한 제제
Jafari et al. Bioavailability and release of bioactive components from nanocapsules
US20050152969A1 (en) Colored liquid-filled soft capsules and method of manufacture thereof
JP2019513146A (ja) 選択的gi管送達のための組成物および方法
CN107921142B (zh) 肠溶胶囊
JP2016513674A (ja) シルク系カプセル剤
CA3009135A1 (en) Garlic compositions
JP6688544B2 (ja) ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法
WO2018199231A1 (ja) プラセンタ抽出物
JP2004123636A (ja) 二重被覆造粒物およびその製造方法
JP7331322B2 (ja) 新規の送達系
CN109843271A (zh) 低交联明胶
TW201722293A (zh) 含有膠原蛋白胜肽與神經醯胺之組成物及其製造方法
JP4958054B2 (ja) 粉末油脂配合咀嚼用ソフトカプセル
EP3010493B1 (en) Gastro-resistant soft shell capsule and process for its manufacture
CN104856977B (zh) 一种治疗牛羊真菌感染性皮肤病的外用涂膜剂
JP5984275B1 (ja) ゼラチンカプセルおよび該ゼラチンカプセルの製造方法
JP6414443B2 (ja) 天然物由来成分を基材とするナノ粒子
JP2003313120A (ja) カプセル形態の食品用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6688544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250