以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
1.1 利用時点情報取得システムの構成
図1は、本発明の実施の形態1における利用時点情報取得システムの構成を示す図である。本発明の実施の形態1における利用時点情報取得システムは、図1に示すように、サーバ装置101、家電機器102及び情報機器103を備える。
サーバ装置101は、ネットワーク105を介して家電機器102と通信可能に接続されるとともに、ネットワーク105を介して情報機器103と通信可能に接続される。なお、ネットワーク105は、例えばインターネットである。
サーバ装置101は、消費財の一覧を示す消費財リストを保持し、家電機器102からのリクエストに応じて消費財リストを送信したり、現在使用中の消費財を確認するための確認メッセージを情報機器103へ送信したりする。加えて、サーバ装置101は、家電機器102から当該家電機器102が現在使用中の消費財に関する情報を受信して蓄積する。
消費財は、家電機器において消費され、使用開始時点における分量が予め決められている。消費財は、例えば、洗剤、柔軟剤又は冷凍食品などである。なお、消費財の他の例については、後述する。
家電機器102は、ネットワーク105を介してサーバ装置101と通信可能に接続される。
家電機器102は、サーバ装置101から消費財リストを受信し、受信した消費財リストをユーザに提示し、ユーザによる消費財に関する情報の入力を受け付ける。また、家電機器102は、受け付けた消費財に関する情報をサーバ装置101へ送信する。
情報機器103は、ネットワーク105を介してサーバ装置101と通信可能に接続される。
情報機器103は、サーバ装置101から確認メッセージを受信し、受信した確認メッセージをユーザに提示し、ユーザによる消費財に関する情報の入力を受け付ける。また、情報機器103は、受け付けた消費財に関する情報をサーバ装置101へ送信する。
1.2 サーバ装置101の構成
続いて、サーバ装置101の詳細な構成を説明する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるサーバ装置の構成を示す図である。サーバ装置101は、図2に示すように、送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207及び制御部208を備える。
サーバ装置101は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、サーバ装置101の機能が実現される。
なお、サーバ装置101の送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207及び制御部208等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部201
送受信部201は、家電機器102から、消費財リストの要求と、家電機器102を一意に識別可能な識別子(機器ID)を含む機器情報とを受信する。送受信部201は、消費財に関する情報の要求と、家電機器102を識別するための識別子とを家電機器102から受信する。図3は、本実施の形態1における機器情報の一例を示す図である。図3に示す機器情報の例では、当該家電機器102の製造業者(メーカー)名は「P社」であり、製品カテゴリーは「洗濯機」であり、機器IDは「0x123456」であることを示している。送受信部201は、機器情報の一部、又はその全部を受信する。
送受信部201は、家電機器102へ、消費財情報保持部202で保持する消費財リストの中から、当該家電機器102に関連する消費財リストを送信する。送受信部201は、識別子に対応する家電機器が使用可能な消費財に関する情報を消費財情報保持部202から抽出し、抽出した消費財に関する情報を家電機器102へ送信する。また、送受信部201は、識別子に対応する家電機器が使用可能な複数の消費財に関する情報を消費財情報保持部202から抽出し、抽出した複数の消費財に関する情報を消費財リストとして家電機器102へ送信する。家電機器102に関連する消費財リストとは、例えば、家電機器102が洗濯機である場合は、洗濯洗剤、柔軟剤及び漂白剤などのリストであり、家電機器102が冷蔵庫である場合は、食品及び冷凍食品などのリストなどである。
送受信部201は、家電機器102から、消費財リストに基づきユーザによって選択又は決定された消費財に関する情報を受信する。送受信部201は、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報を家電機器102から受信する。また、送受信部201は、消費財リストの中から、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報を受信する。消費財に関する情報とは、例えば、消費財の製造業者名、商品カテゴリー、商品名又は当該商品を識別可能な商品IDなどである。
送受信部201は、家電機器102から、ユーザが使用した消費財の使用量などの利用情報を受信する。例えば、家電機器102が洗濯機である場合、送受信部201は、洗濯機自身によって計測された消費財(洗濯洗剤)の使用量を受信する。また、送受信部201は、家電機器102を識別するための識別子と、家電機器102の運転状況とを家電機器102から受信する。例えば、家電機器102が洗濯機である場合、送受信部201は、洗濯機を利用したという利用通知を受信する。後述するサーバ装置101の更新部207は、消費財の1回当たりの標準使用量に基づき、消費財の使用量を算出する。
送受信部201は、情報機器103へ、通知情報保持部203で保持する通知情報(確認メッセージ)の中から、当該家電機器102が使用中の消費財を確認するための確認メッセージを送信する。
図4〜図6は、確認メッセージの一例を示す図である。図4は、使用中の消費財を確認するための第1の確認メッセージの一例を示す図であり、図5は、使用中の消費財を確認するとともに、割引情報(クーポンなど)を提供するための第2の確認メッセージの一例を示す図であり、図6は、使用中の消費財を確認するとともに、現在使用されている消費財とは異なる別の消費財の試供品を提供するための第3の確認メッセージの一例を示す図である。
送受信部201は、情報機器103から、確認メッセージに対するユーザ入力情報(ユーザによる応答)を受信する。
さらに、送受信部201は、情報機器103へ、消費財情報保持部202で保持する消費財リストの中から、家電機器102に関連する消費財リストを送信してもよい。送受信部201は、消費財情報保持部202から抽出された識別子に対応する家電機器が使用可能な消費財に関する情報を情報機器103へ送信してもよい。家電機器102に関連する消費財リストとは、例えば、家電機器102が洗濯機である場合は、洗濯洗剤、柔軟剤及び漂白剤などのリストであり、家電機器102が冷蔵庫である場合は、食品及び冷凍食品などのリストなどである。
送受信部201は、情報機器103から、消費財リストに基づきユーザによって選択又は決定された消費財に関する情報を受信してもよい。送受信部201は、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報を情報機器103から受信してもよい。消費財に関する情報とは、例えば、消費財の製造業者名、商品カテゴリー、商品名又は当該商品を識別可能な商品IDなどである。
(2)消費財情報保持部202
消費財情報保持部202は、消費財に関する情報を保持する。消費財情報保持部202は、家電機器が使用する消費財に関する情報を家電機器の種別に対応付けて予め記憶している。また、消費財情報保持部202は、複数の消費財に関する情報を記憶している。
図7は、本実施の形態1における消費財情報の一例を示す図である。図7に示す消費財情報は、消費財が使用される製品の種類を示す「製品カテゴリー」、消費財を製造する業者の名前を示す「製造業者名」、消費財の種類を示す「商品カテゴリー」、消費財を識別可能な識別子を示す「商品ID」、消費財の名前を示す「商品名」、及び消費財のサイズなどを示す「容量」を含む。例えば、洗濯機には、複数の消費財が対応付けられている。例えば、図7に示す消費財情報は、「A社」が製造する「衣類用洗剤」には、商品IDが「5278」であり商品名が「ATN」である商品が存在しており、その容量は「1.0kg」であることを示している。
(3)通知情報保持部203
通知情報保持部203は、ユーザへ通知するメッセージ(例えば、確認メッセージ)を保持する。通知情報保持部203は、例えば、図4〜図6に示す第1の確認メッセージ、第2の確認メッセージ及び第3の確認メッセージを保持する。通知情報保持部203は、例えば、確認メッセージのテンプレートを保持している。確認メッセージのテンプレートに消費財の商品名が当てはめられることにより、確認メッセージが作成される。
(4)ユーザ情報保持部204
ユーザ情報保持部204は、家電機器102を利用する又は利用時点情報取得システムを利用するユーザに関する情報(ユーザ情報)を保持する。図8は、本実施の形態1におけるユーザ情報の一例を示す図である。図8に示すユーザ情報は、ユーザを一意に識別可能な識別子を示す「ユーザID」、ユーザを含む家族の構成員を示す「家族構成」、家族それぞれの年齢、及び家族それぞれの性別を含む。また、ユーザ情報は、ユーザ又はユーザの家族が保有する家電機器を特定するための「機器ID」を含む。さらに、ユーザ情報は、ユーザが保有する情報機器を特定するための「情報機器ID」を含む。例えば、ユーザID「324−5678」に対応するユーザの家族は4人であり、ユーザは、機器ID「0x123456」に対応する家電機器を保有していることがわかる。
(5)利用情報蓄積部205
利用情報蓄積部205は、家電機器ごとに消費財の利用に関する情報を蓄積する。図9は、本実施の形態1における利用情報の一例を示す図である。図9に示す利用情報は、家電機器を特定する識別子を示す「機器ID」、使用中の消費財を特定する識別子を示す「商品ID」、使用中の消費財の名前を示す「商品名」、消費財のサイズなどを示す「容量」、消費財の使用を開始した日を示す「使用開始日」、消費財の現在までの使用量を示す「使用量」、及び消費財の現在の残量を示す「残量予測」を含む。例えば、図9に示す利用情報は、機器ID「0x123456」に対応する家電機器は、商品ID「5278」及び商品名「ATN」に対応する消費財、商品ID「88293」及び商品名「HMG」に対応する消費財、商品ID「74839」及び商品名「WHT」に対応する消費財を使用中であり、それぞれの消費財の残量予測は「50%」、「30%」及び「80%」であることを示している。
(6)更新部207
更新部207は、送受信部201によって受信された消費財に関する情報に基づいて、利用情報蓄積部205で蓄積する利用情報を更新する。更新部207は、送受信部201によって受信された消費財に関する情報に基づいて、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財の使用状況を利用情報蓄積部205に記憶する。また、更新部207は、送受信部201によって受信された消費財の使用量に基づいて、利用情報蓄積部205に記憶されている消費財の使用状況を更新してもよい。
また、更新部207は、送受信部201によって受信された運転状況を用いて消費財の使用状況を推定し、推定した消費財の使用状況に基づいて、利用情報蓄積部205に記憶されている消費財の使用状況を更新してもよい。運転状況は、家電機器102を運転させる際に、家電機器102に対してユーザにより設定される家電機器102の運転動作に関する設定情報を含む。更新部207は、家電機器102の運転動作に応じて予め定められたパラメータを用いて、設定情報から消費財の使用量を算出する。
さらに、利用情報蓄積部205は、消費財の残量を記憶する。更新部207は、送受信部201によって受信された運転状況を用いて消費財の残量を使用状況として推定し、推定した消費財の残量に基づいて、利用情報蓄積部205に記憶されている消費財の残量を更新してもよい。
図10(A)は、新たな消費財の使用が開始される際の更新前の利用情報の一例を示す図であり、図10(B)は、新たな消費財の使用が開始される際の更新後の利用情報の一例を示す図である。例えば、製造業者名「A社」、商品ID「74839」及び商品名「WHT」を消費財に関する情報として送受信部201が受信した場合は、更新部207は、図10に示す通りに、利用情報蓄積部205に記憶されている利用情報を更新する。ここで、使用開始日は、当該消費財に関する情報を受信した日付であり、使用量は、0mlであり、残量予測は、100%である。
図11(A)は、既に使用していた消費財の使用が新たに開始される際の更新前の利用情報の一例を示す図であり、図11(B)は、既に使用していた消費財の使用が新たに開始される際の更新後の利用情報の一例を示す図である。既に利用情報に存在する消費財に関する情報を送受信部201が受信した場合は、更新部207は、図11(B)に示す通りに、利用情報蓄積部205に記憶されている利用情報を更新する。
例えば、製造業者名「A社」、商品ID「88293」及び商品名「HMG」に対応する柔軟剤を既に使用しており、当該柔軟剤の使用を新たに開始する場合、更新部207は、既に記憶されている商品ID「88293」及び商品名「HMG」に対応する使用開始日、使用量及び残量予測を更新する。ここで、使用開始日は、当該消費財に関する情報を受信した日付であり、使用量は、0mlであり、残量予測は、100%である。
図12(A)は、既に使用している消費財の使用状況を更新する際の更新前の利用情報の一例を示す図であり、図12(B)は、既に使用している消費財の使用状況を更新する際の更新後の利用情報の一例を示す図である。更新部207は、送受信部201が受信した消費財の使用量などの利用情報に基づいて、利用情報蓄積部205で蓄積する利用情報を更新する。例えば、機器ID「0x123456」に対応する家電機器から、商品ID「5278」及び商品名「ATN」に対応する衣料用洗剤を100g使用したという利用情報を送受信部201が受信した場合は、更新部207は、図12(B)に示す通りに、利用情報蓄積部205に記憶されている利用情報を更新する。ここで、使用量は、600gに更新され、残量予測は、40%に更新される。
(7)判定部206
判定部206は、利用情報蓄積部205が蓄積する利用情報に含まれる残量予測が、所定の設定値以下であるか否かを判定する。判定部206は、残量予測が所定の設定値以下ではないと判定した場合は何も行わない。また、判定部206は、残量予測が所定の設定値以下であると判定した場合は、送受信部201を介して通知情報(確認メッセージ)を送信する。
判定部206は、更新された消費財の使用状況に基づいて、使用中の消費財を確認するための確認メッセージを送信するか否かを判断する。また、判定部206は、更新された消費財の残量が所定の値以下であるか否かを判断する。更新された消費財の残量が所定の値以下であると判断された場合、送受信部201は、使用中の消費財を確認するための確認メッセージを送信する。
例えば、図9の利用情報において、設定値が30%である場合、判定部206は、商品名「HMG」及び商品「88293」に対応する消費財の残量予測が30%以下であると判断する。そして、判定部206は、例えば、図4、図5又は図6に示すような第1の確認メッセージ、第2の確認メッセージ又は第3の確認メッセージを、送受信部201を介して送信する。第1の確認メッセージは、「お使いの柔軟剤は「HMG」で間違いありませんか?」という文章で構成され、第2の確認メッセージは、「お使いの柔軟剤「HMG」は残り少なくありませんか?今ならお得なクーポンをゲットできます」という文章で構成され、第3の確認メッセージは、「お使いの柔軟剤「HMG」は残り少なくありませんか?今なら柔軟剤「SFN」を無料でお試し頂けます」という文章で構成される。
判定部206は、送受信部201を介して受信したユーザ入力(確認メッセージに対するユーザの応答)が、利用情報蓄積部205で蓄積する利用情報と一致するか否かを判定する。すなわち、判定部206は、ユーザが現在使用している消費財が、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報に含まれる消費財と一致するか否かを判定する。判定部206は、ユーザが現在使用している消費財が利用情報に含まれる消費財と一致すると判定した場合は何も行わない。また、判定部206は、ユーザが現在使用している消費財が利用情報に含まれる消費財と一致しないと判定した場合は、送受信部201を介して消費財情報保持部202で保持する消費財リストの中から、当該家電機器102に関連する消費財リストを送信する。
例えば、図9の利用情報に基づき、「お使いの柔軟剤は「HMG」で間違いありませんか?」という第1の確認メッセージが送信され、「はい」というユーザの応答が受信された場合は、判定部206は何も行わない。一方、「お使いの柔軟剤は「HMG」で間違いありませんか?」という第1の確認メッセージが送信され、「いいえ」というユーザの応答が受信された場合は、判定部206は、送受信部201を介して消費財リストを送信する。
なお、判定部206は、更新された消費財の残量が0であるか否かを判断してもよい。更新された消費財の残量が0であると判断された場合、送受信部201は、使用中の消費財を確認するための確認メッセージを送信してもよい。
(8)制御部208
制御部208は、上記の送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206及び更新部207を管理及び制御して、サーバ装置101の機能を実現する。
1.3 家電機器102の構成
続いて、家電機器102の詳細な構成を説明する。
図13は、本発明の実施の形態1における家電機器の構成を示す図である。家電機器102は、図13に示すように、送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305及び制御部306を備える。
家電機器102は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM、ROM及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、家電機器102の機能が実現される。
なお、送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305及び制御部306等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部301
送受信部301は、サーバ装置101へ、消費財リストの要求と、家電機器102を一意に識別可能な識別子(機器ID)を含む機器情報を送信する。図3に示す機器情報の例では、当該家電機器102の製造業者(メーカー)名は「P社」であり、製品カテゴリーは「洗濯機」であり、機器IDは「0x123456」であることを示している。送受信部301は、機器情報の一部、又はその全部を送信する。
送受信部301は、サーバ装置101から、当該家電機器102に関連する消費財リストを受信する。
送受信部301は、サーバ装置101へ、表示部302によって表示された消費財リストに対して入力受付部304によって受け付けられたユーザ入力情報、すなわち消費財リストに基づきユーザによって選択又は決定された消費財に関する情報を送信する。消費財に関する情報とは、例えば、消費財の製造業者名、商品カテゴリー、商品名又は当該商品を識別可能な商品IDなどである。
送受信部301は、サーバ装置101へ、利用情報取得部303が取得した消費財の使用量などの利用情報を送信する。例えば、家電機器102が洗濯機である場合、送受信部301は、洗濯機自身によって計測された消費財(洗濯洗剤)の使用量を送信する。また、送受信部301は、家電機器102を識別するための識別子と、家電機器102の運転状況とをサーバ装置101へ送信する。例えば、家電機器102が洗濯機である場合、送受信部301は、洗濯機を利用したという利用通知を送信する。サーバ装置101は、消費財の1回当たりの標準使用量に基づき、消費財の使用量を算出する。洗濯機では、洗濯コース及び洗濯槽内の衣類の量などに応じて洗剤の量が決定される。そのため、洗濯コース及び洗濯槽内の衣類の量などの設定情報が分かれば、洗剤の使用量を算出することができる。
(2)表示部302
表示部302は、送受信部301を介して受信した消費財リストを表示してユーザに提示する。表示部302は、送受信部301によって受信された消費財に関する情報を表示する。
(3)利用情報取得部303
利用情報取得部303は、消費財の使用量などの利用情報を取得する。例えば、家電機器102が洗濯機である場合、家電機器102は、予め洗濯洗剤を貯えるタンクと、タンクに予め投入して貯めておいた洗濯洗剤から、実際に使用された使用量を計測するセンサとを備えてもよい。また、利用情報取得部303は、洗濯機を利用したという情報を利用情報として取得してもよい。すなわち、利用情報取得部303は、家電機器102の運転状況を取得してもよい。
(4)入力受付部304
入力受付部304は、表示部302によって表示される消費財リストに対するユーザ入力情報、すなわち消費財リストに基づきユーザによって選択又は決定された消費財に関する情報を受け付ける。入力受付部304は、表示部302によって表示される消費財リストのうち、実際に使用する消費財のユーザによる選択を受け付ける。
(5)機器情報保持部305
機器情報保持部305は、家電機器102を一意に識別可能な機器情報を保持する。機器情報は、家電機器を製造した製造業者名、家電機器の種類を示す製品カテゴリー、及び家電機器を識別するための機器IDを含む。図3に示す機器情報の例では、当該家電機器102の製造業者(メーカー)名は「P社」であり、製品カテゴリーは「洗濯機」であり、機器IDは「0x123456」であることを示している。
(6)制御部306
制御部306は、上記の送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304及び機器情報保持部305を管理及び制御して、家電機器102の機能を実現する。
1.4 情報機器103の構成
続いて、情報機器103の詳細な構成を説明する。
図14は、本発明の実施の形態1における情報機器の構成を示す図である。情報機器103は、図14に示すように、送受信部401、表示部402、入力受付部403及び制御部404を備える。
情報機器103は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM、ROM及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、情報機器103の機能が実現される。
なお、送受信部401、表示部402、入力受付部403及び制御部404等の各機能ブロックは典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部401
送受信部401は、サーバ装置101から、家電機器102が使用中の消費財を確認するための確認メッセージを受信する。
送受信部401は、サーバ装置101へ、表示部402によって表示された確認メッセージに対して入力受付部403によって受け付けられたユーザ入力情報、すなわちユーザによる応答を送信する。
送受信部401は、サーバ装置101から、家電機器102に関連する消費財リストを受信する。
送受信部401は、サーバ装置101へ、表示部402によって表示された消費財リストに対して入力受付部403によって受け付けられたユーザ入力情報、すなわち消費財リストに基づきユーザによって選択又は決定された消費財に関する情報を送信する。消費財に関する情報とは、例えば、消費財の製造業者名、商品カテゴリー、商品名又は当該商品を識別可能な商品IDなどである。
(2)表示部402
表示部402は、送受信部401を介して受信した確認メッセージを表示してユーザに提示する。
(3)入力受付部403
入力受付部403は、表示部402によって表示される確認メッセージに対して、ユーザ入力(ユーザによる応答)を受け付ける。
入力受付部403は、表示部402によって表示される消費財リストに対するユーザ入力情報、すなわち消費財リストに基づきユーザによって選択又は決定された消費財に関する情報を受け付ける。入力受付部403は、表示部402によって表示される消費財リストのうち、実際に使用する消費財のユーザによる選択を受け付ける。
(4)制御部404
制御部404は、上記の送受信部401、表示部402及び入力受付部403を管理及び制御して、情報機器103の機能を実現する。
1.5 サーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作
サーバ装置101が家電機器102から利用情報を取得する動作の一例について、図15〜図17を用いて説明する。
図15は、本発明の実施の形態1において、サーバ装置が家電機器から初めて利用情報を取得する動作の一例を示すフローチャートである。
まず、家電機器102の送受信部301は、消費財リストの要求及び機器情報保持部305に保持されている機器情報をサーバ装置101へ送信する(ステップS1)。なお、送受信部301が消費財リストの要求及び機器情報をサーバ装置101へ送信するタイミングは、例えば、家電機器102の電源が初めてオンされたタイミング、家電機器102に設けられた消費財リストを要求するためのボタンが押下されたタイミング、又は家電機器102が初めてネットワークに接続されたタイミングなどである。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、家電機器102によって送信された消費財リストの要求及び機器情報を受信する(ステップS2)。
次に、送受信部201は、受信した機器情報に含まれる製品カテゴリーに対応する消費財情報を、消費財情報保持部202から抽出する(ステップS3)。なお、消費財情報は、製品カテゴリー、製造業者名、商品カテゴリー、商品ID、商品名及び容量を含む。また、消費財情報は、消費財を示す画像を含んでもよい。
次に、送受信部201は、抽出した消費財情報を消費財リストとして家電機器102へ送信する(ステップS4)。なお、消費財リストは、少なくとも1つの消費財情報を含む。
次に、家電機器102の送受信部301は、サーバ装置101によって送信された消費財リストを受信する(ステップS5)。
次に、表示部302は、送受信部301によって受信された消費財リストを表示する(ステップS6)。このとき、表示部302は、消費財情報を全て表示する必要はなく、消費財情報のうち、消費財を特定することが可能な情報(例えば商品名)のみを表示してもよい。また、表示部302は、消費財を示す画像を表示してもよい。これにより、ユーザは、現在使用している消費財をより簡単に選択することができる。
次に、入力受付部304は、ユーザ入力を受け付ける(ステップS7)。入力受付部304は、表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財の選択を受け付ける。入力受付部304が例えばタッチパネルで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財をタッチする。また、入力受付部304が例えばボタンで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財を選択するようボタンを押下する。
次に、送受信部301は、入力受付部304によって受け付けられた消費財に関する情報(消費財情報)をサーバ装置101へ送信する(ステップS8)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、家電機器102によって送信された消費財に関する情報(消費財情報)を受信する(ステップS9)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された消費財情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS10)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した消費財情報によって特定される消費財に対応する利用情報が蓄積されていない。そのため、更新部207は、消費財情報に含まれる商品ID、商品名及び容量を機器IDに対応付けた利用情報を利用情報蓄積部205に新たに記憶する。その際、更新部207は、消費財情報を家電機器102から受信した日付を使用開始日とし、“0”を使用量とし、“100%”を残量予測値として利用情報に含める。
続いて、利用情報が既に記憶されているサーバ装置101が家電機器102から利用情報を取得する動作について説明する。
図16は、本発明の実施の形態1において、利用情報が既に記憶されているサーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作の一例を示す第1のフローチャートであり、図17は、本発明の実施の形態1において、利用情報が既に記憶されているサーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作の一例を示す第2のフローチャートである。
まず、家電機器102の利用情報取得部303は、利用情報を取得する(ステップS21)。
次に、送受信部301は、利用情報取得部303によって取得された利用情報をサーバ装置101へ送信する(ステップS22)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、家電機器102によって送信された利用情報を受信する(ステップS23)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報に基づき、消費財の残量を算出する(ステップS24)。利用情報が家電機器102の運転状況を含む場合、更新部207は、家電機器102の運転状況に基づいて消費財の残量を算出する。なお、利用情報が消費財の使用量を含む場合、更新部207は、消費財の容量と消費財の使用量とに基づいて消費財の残量を算出する。本実施の形態1における消費財の残量は、百分率で表されるが、本発明は特にこれに限定されず、消費財の容量から消費財の使用量を減算した値で表してもよい。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報及び算出した残量に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS25)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した利用情報によって特定される消費財に対応する利用情報が既に蓄積されている。そのため、更新部207は、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報に含まれる使用量を、受信した利用情報に含まれる使用量又は受信した利用情報から算出した使用量に更新する。また、更新部207は、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報に含まれる残量を、受信した利用情報から算出した残量に更新する。
次に、サーバ装置101の判定部206は、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報の残量予測が、予め定められた設定値以下であるか否かを判定する(ステップS26)。ここで、残量予測が設定値以下ではないと判定された場合(ステップS26でNO)、判定部206は、何も行わず処理を終了する。
一方、残量予測が設定値以下であると判定された場合(ステップS26でYES)、判定部206は、通知情報保持部203に保持されている通知情報を取得する(ステップS27)。通知情報は、使用中の消費財を確認するための確認メッセージである。判定部206は、通知情報保持部203に保持されている確認メッセージを読み出し、読み出した確認メッセージに利用情報に含まれる商品名をはめ込むことにより、確認メッセージを作成する。
次に、送受信部201は、取得された通知情報(確認メッセージ)を情報機器103へ送信する(ステップS28)。
次に、情報機器103の送受信部401は、サーバ装置101によって送信された通知情報(確認メッセージ)を受信する(ステップS29)。
次に、表示部402は、送受信部401によって受信された通知情報(確認メッセージ)を表示する(ステップS30)。
次に、情報機器103の入力受付部403は、ユーザ入力、すなわち確認メッセージに対するユーザの応答を受け付ける(ステップS31)。
次に、送受信部401は、入力受付部403によって受け付けられた確認メッセージに対する応答情報をサーバ装置101へ送信する(ステップS32)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、情報機器103によって送信された応答情報を受信する(ステップS33)。
次に、判定部206は、送受信部201によって受信された応答情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致するか否かを判定する(ステップS34)。
すなわち、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致するか否かを確認する確認メッセージに対し、肯定する応答情報が得られた場合、判定部206は、利用情報蓄積部205で蓄積されている利用情報によって特定される消費財と、実際に現在ユーザが使用している消費財とが一致していると判断する。また、確認メッセージに対し、否定する応答情報が得られた場合、判定部206は、利用情報蓄積部205で蓄積されている利用情報によって特定される消費財と、実際に現在ユーザが使用している消費財とが一致していないと判断する。
ここで、利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致すると判定された場合(ステップS34でYES)、判定部206は、何も行わず処理を終了する。
一方、利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致しないと判定された場合(ステップS34でNO)、サーバ装置101の送受信部201は、利用情報に含まれる機器IDに対応する消費財情報を、消費財情報保持部202から抽出する(ステップS35)。なお、消費財情報は、製品カテゴリー、製造業者名、商品カテゴリー、商品ID、商品名及び容量を含む。また、消費財情報は、消費財を示す画像を含んでもよい。
次に、送受信部201は、抽出した消費財情報を消費財リストとして情報機器103へ送信する(ステップS36)。なお、消費財リストは、少なくとも1つの消費財情報を含む。
次に、情報機器103の送受信部401は、サーバ装置101によって送信された消費財リストを受信する(ステップS37)。
次に、表示部402は、送受信部401によって受信された消費財リストを表示する(ステップS38)。このとき、表示部402は、消費財情報を全て表示する必要はなく、消費財情報のうち、消費財を特定することが可能な情報(例えば商品名)のみを表示してもよい。また、表示部402は、消費財を示す画像を表示してもよい。これにより、ユーザは、現在使用している消費財をより簡単に選択することができる。
次に、入力受付部403は、ユーザ入力を受け付ける(ステップS39)。入力受付部403は、表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財の選択を受け付ける。入力受付部403が例えばタッチパネルで構成される場合、ユーザは、表示部402に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財をタッチする。また、入力受付部403が例えばボタンで構成される場合、ユーザは、表示部402に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財を選択するようボタンを押下する。
次に、送受信部401は、入力受付部403によって受け付けられた消費財に関する情報(消費財情報)をサーバ装置101へ送信する(ステップS40)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、情報機器103によって送信された消費財に関する情報(消費財情報)を受信する(ステップS41)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された消費財情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS42)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した消費財情報によって特定される消費財に対応する利用情報が蓄積されていない。そのため、更新部207は、消費財情報に含まれる商品ID、商品名及び容量を機器IDに対応付けた利用情報を利用情報蓄積部205に新たに記憶する。その際、更新部207は、消費財情報を家電機器102から受信した日付を使用開始日とし、“0”を使用量とし、“100%”を残量予測値として利用情報に含める。
(実施の形態2)
2.1 利用時点情報取得システムの構成
図18は、本発明の実施の形態2における利用時点情報取得システムの構成を示す図である。本発明の実施の形態2における利用時点情報取得システムは、図18示すように、第1のサーバ装置1701、第2のサーバ装置1702、家電機器102及び情報機器103を備える。
第1のサーバ装置1701は、ネットワーク105を介して家電機器102と通信可能に接続されるとともに、ネットワーク105を介して情報機器103と通信可能に接続される。また、第1のサーバ装置1701は、第2のサーバ装置1702と通信可能に接続される。なお、ネットワーク105は、例えばインターネットである。第1のサーバ装置1701は、ネットワーク105を介して第2のサーバ装置1702と通信可能に接続されてもよい。
第1のサーバ装置1701は、第2のサーバ装置1702から販売情報を受信して保持する。販売情報は、ユーザが購入した消費財に関する情報である。第1のサーバ装置1701は、家電機器102からのリクエストに応じて、販売情報に基づき当該家電機器102に対応する消費財リストを選択して送信したり、現在使用中の消費財を確認するための確認メッセージを情報機器103へ送信したりする。加えて、第1のサーバ装置1701は、家電機器102から当該家電機器102が現在使用中の消費財に関する情報を受信して蓄積する。
第2のサーバ装置1702は、販売情報を保持し、保持している販売情報を第1のサーバ装置1701へ送信する。
なお、本実施の形態2における家電機器102及び情報機器103の構成については、実施の形態1における構成と同様であり、その説明は省略する。
2.2 第1のサーバ装置1701の構成
続いて、第1のサーバ装置1701の詳細な構成を説明する。
図19は、本発明の実施の形態2における第1のサーバ装置の構成を示す図である。第1のサーバ装置1701は、図19に示すように、送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207、販売情報保持部1801、選択部1802及び制御部1803を備える。
第1のサーバ装置1701は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM、ROM及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、第1のサーバ装置1701の機能が実現される。
なお、第1のサーバ装置1701の送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207、販売情報保持部1801、選択部1802及び制御部1803等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部201〜更新部207
送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206及び更新部207の構成は、実施の形態1の構成と同様であり、その説明は省略する。
(2)販売情報保持部1801
販売情報保持部1801は、小売店においてユーザが購入した消費財に関する情報、すなわち小売店がユーザに対して販売した消費財に関する販売情報を保持する。送受信部201は、第2のサーバ装置1702によって送信された販売情報を受信し、販売情報保持部1801に格納する。販売情報保持部1801は、ユーザに販売した消費財を特定するための情報と、消費財が使用される家電機器の種別とを対応付けた販売情報を記憶する。
図20は、本実施の形態2における販売情報の一例を示す図である。図20に示す販売情報の例では、購入したユーザを特定するための識別子を示す「ユーザID」、消費財を購入した日を示す「購入日」、購入した消費財を識別可能な識別子を示す「商品ID」、購入した消費財の名前を示す「商品名」、購入した消費財の1個当たりの値段を示す「単価」、購入した消費財の数を示す「個数」、及び購入した消費財を利用する機器の種類を示す「関連機器」が対応付けられている。
図20に示す販売情報は、例えば、ユーザID「324−5678」で特定されるユーザは、2013年3月3日に、商品ID「5278」及び商品名「ATN」で特定される消費財を2個購入し、商品ID「11965」及び商品名「TYA」で特定される消費財を2個購入し、商品ID「326」及び商品名「JIK」で特定される消費財を1個購入したことを示している。また、商品ID「5278」及び商品名「ATN」で特定される消費財の関連機器は、「洗濯機」であり、これは洗濯機で使用されることを示している。また、商品ID「11965」及び商品名「TYA」で特定される消費財の関連機器は、「電子レンジ」であり、これは電子レンジで使用されることを示している。また、商品ID「326」及び商品名「JIK」で特定される消費財の関連機器は、「その他」であり、これは家電機器とは無関係であることを示している。
(3)選択部1802
選択部1802は、送受信部201を介して受信した機器情報に含まれる機器IDに基づき、ユーザ情報保持部204で保持するユーザ情報から、当該機器IDに対応する家電機器を使用するユーザを特定し、販売情報保持部1801で保持する販売情報の中の当該ユーザが購入した消費財の中から、当該家電機器に関係する消費財を選択する。
選択部1802は、販売情報に基づいて、ユーザに販売された消費財を選択する。送受信部201は、選択部1802によって選択された消費財に関する消費財情報を消費財情報保持部202から抽出する。
(4)制御部1803
制御部1803は、上記の送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207、販売情報保持部1801及び選択部1802を管理及び制御して、第1のサーバ装置1701の機能を実現する。
2.3 第2のサーバ装置1702の構成
続いて、第2のサーバ装置1702の詳細な構成を説明する。
図21は、本発明の実施の形態2における第2のサーバ装置の構成を示す図である。第2のサーバ装置1702は、図21に示すように、送受信部1901、販売情報保持部1902及び制御部1903を備える。
第2のサーバ装置1702は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM、ROM及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、第2のサーバ装置1702の機能が実現される。
なお、第2のサーバ装置1702の送受信部1901、販売情報保持部1902及び制御部1903等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部1901
送受信部1901は、小売店のレジ端末によって送信されるユーザが購入した消費財に関する情報、すなわち小売店がユーザに対して販売した消費財に関する販売情報を受信したり、販売情報が集計された集計情報(集計データ)を受信したりする。送受信部1901は、受信した販売情報を販売情報保持部1902に格納する。
送受信部1901は、販売情報保持部1902で保持する販売情報を第1のサーバ装置1701へ送信する。
(2)販売情報保持部1902
販売情報保持部1902は、ユーザが購入した消費財に関する情報、すなわち小売店がユーザに対して販売した消費財に関する販売情報を保持する。図20に示す販売情報の例では、購入したユーザを特定するための識別子を示す「ユーザID」、消費財を購入した日を示す「購入日」、購入した消費財を識別可能な識別子を示す「商品ID」、購入した消費財の名前を示す「商品名」、購入した消費財の1個当たりの値段を示す「単価」、購入した消費財の数を示す「個数」、及び購入した消費財を利用する機器の種類を示す「関連機器」が対応付けられている。図20に示す販売情報は、例えば、ユーザID「324−5678」で特定されるユーザは、2013年3月3日に、商品ID「5278」及び商品名「ATN」で特定される消費財を2個購入し、商品ID「11965」及び商品名「TYA」で特定される消費財を2個購入し、商品ID「326」及び商品名「JIK」で特定される消費財を1個購入したことを示している。また、商品ID「5278」及び商品名「ATN」で特定される消費財の関連機器は、「洗濯機」であり、これは洗濯機で使用されることを示している。また、商品ID「11965」及び商品名「TYA」で特定される消費財の関連機器は、「電子レンジ」であり、これは電子レンジで使用されることを示している。また、商品ID「326」及び商品名「JIK」で特定される消費財の関連機器は、「その他」であり、これは家電機器とは無関係であることを示している。
(3)制御部1903
制御部1803は、上記の送受信部1901及び販売情報保持部1902を管理及び制御して、第2のサーバ装置1702の機能を実現する。
2.4 家電機器102及び情報機器103の構成
本実施の形態2における家電機器102及び情報機器103の構成は、実施の形態1における構成と同様であり、その説明は省略する。
2.5 第1のサーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作
第1のサーバ装置1701が家電機器102から利用情報を取得する動作の一例について、図22〜図24を用いて説明する。
図22は、本発明の実施の形態2において、第1のサーバ装置が家電機器から初めて利用情報を取得する動作の一例を示すフローチャートである。
まず、家電機器102の送受信部301は、消費財リストの要求及び機器情報保持部305で保持する機器情報を第1のサーバ装置1701へ送信する(ステップS51)。
次に、第1のサーバ装置1701の送受信部201は、家電機器102によって送信された消費財リストの要求及び機器情報を受信する(ステップS52)。
次に、選択部1802は、ユーザ情報保持部204で保持するユーザ情報と受信した機器情報に含まれる機器IDとに基づいてユーザIDを特定し、特定したユーザIDと受信した機器情報に含まれる製品カテゴリーとに基づいて、販売情報保持部1801に保持されている販売情報の中から家電機器102に使用可能なユーザが購入した消費財を選択する(ステップS53)。
なお、第1のサーバ装置1701は、所定のタイミングで販売情報を第2のサーバ装置1702から取得する。第2のサーバ装置1702は、例えば、毎日午前0時に販売情報を第1のサーバ装置1701へ送信する。このとき、第2のサーバ装置1702は、未送信の販売情報を第1のサーバ装置1701へ送信する。
また、第1のサーバ装置1701は、家電機器102から消費財リストの要求を受信したタイミングで、販売情報を要求する要求情報を第2のサーバ装置1702へ送信し、第2のサーバ装置1702は、要求情報に応じて販売情報を第1のサーバ装置1701へ送信してもよい。
さらに、第2のサーバ装置1702は、新たな販売情報を取得したタイミングで、取得した新たな販売情報を第1のサーバ装置1701へ送信してもよい。
次に、送受信部201は、選択部1802によって選択された消費財に対応する消費財情報を、消費財情報保持部202から抽出する(ステップS54)。なお、消費財情報は、製品カテゴリー、製造業者名、商品カテゴリー、商品ID、商品名及び容量を含む。また、消費財情報は、消費財を示す画像を含んでもよい。
次に、送受信部201は、抽出した消費財情報を消費財リストとして家電機器102へ送信する(ステップS55)。
次に、家電機器102の送受信部301は、第1のサーバ装置1701によって送信された消費財リストを受信する(ステップS56)。
次に、表示部302は、送受信部301によって受信された消費財リストを表示する(ステップS57)。このとき、表示部302は、消費財情報を全て表示する必要はなく、消費財情報のうち、消費財を特定することが可能な情報(例えば商品名)のみを表示してもよい。また、表示部302は、消費財を示す画像を表示してもよい。これにより、ユーザは、現在使用している消費財をより簡単に選択することができる。
次に、入力受付部304は、ユーザ入力を受け付ける(ステップS58)。入力受付部304は、表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財の選択を受け付ける。入力受付部304が例えばタッチパネルで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財をタッチする。また、入力受付部304が例えばボタンで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財を選択するようボタンを押下する。
次に、送受信部301は、入力受付部304によって受け付けられた消費財に関する情報(消費財情報)を第1のサーバ装置1701へ送信する(ステップS59)。
次に、第1のサーバ装置1701の送受信部201は、家電機器102によって送信された消費財に関する情報(消費財情報)を受信する(ステップS60)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された消費財情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS61)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した消費財情報によって特定される消費財に対応する利用情報が蓄積されていない。そのため、更新部207は、消費財情報に含まれる商品ID、商品名及び容量を機器IDに対応付けた利用情報を利用情報蓄積部205に新たに記憶する。その際、更新部207は、消費財情報を家電機器102から受信した日付を使用開始日とし、“0”を使用量とし、“100%”を残量予測値として利用情報に含める。
このように、ユーザが購入した消費財のみがユーザに提示されるので、ユーザは、実際に保有している消費財の中から、使用する消費財を容易に選択することができる。
続いて、利用情報が既に記憶されている第1のサーバ装置1701が家電機器102から利用情報を取得する動作について説明する。
図23は、本発明の実施の形態2において、利用情報が既に記憶されている第1のサーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作の一例を示す第1のフローチャートであり、図24は、本発明の実施の形態2において、利用情報が既に記憶されている第1のサーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作の一例を示す第2のフローチャートである。
まず、家電機器102の利用情報取得部303は、利用情報を取得する(ステップS71)。利用情報は、家電機器102の種類を示す製品カテゴリー、家電機器102を識別するための機器ID、消費財を識別するための商品ID、消費財の商品名及び消費財の使用量を含む。なお、利用情報は、製品カテゴリー、機器ID、商品ID、商品名及び家電機器102の運転状況を含んでもよい。
次に、送受信部301は、利用情報取得部303によって取得された利用情報を第1のサーバ装置1701へ送信する(ステップS72)。
次に、第1のサーバ装置1701の送受信部201は、家電機器102によって送信された利用情報を受信する(ステップS73)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報に基づき、消費財の残量を算出する(ステップS74)。利用情報が家電機器102の運転状況を含む場合、更新部207は、家電機器102の運転状況に基づいて消費財の残量を算出する。なお、利用情報が消費財の使用量を含む場合、更新部207は、消費財の容量と消費財の使用量とに基づいて消費財の残量を算出する。本実施の形態2における消費財の残量は、百分率で表されるが、本発明は特にこれに限定されず、消費財の容量から消費財の使用量を減算した値で表してもよい。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報及び算出した残量に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS75)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した利用情報によって特定される消費財に対応する利用情報が既に蓄積されている。そのため、更新部207は、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報に含まれる使用量を、受信した利用情報に含まれる使用量又は受信した利用情報から算出した使用量に更新する。また、更新部207は、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報に含まれる残量を、受信した利用情報から算出した残量に更新する。
次に、第1のサーバ装置1701の判定部206は、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報の残量予測が、予め定められた設定値以下であるか否かを判定する(ステップS76)。ここで、残量予測が設定値以下ではないと判定された場合(ステップS76でNO)、判定部206は、何も行わず処理を終了する。
一方、残量予測が設定値以下であると判定された場合(ステップS76でYES)、判定部206は、通知情報保持部203に保持されている通知情報を取得する(ステップS77)。通知情報は、使用中の消費財を確認するための確認メッセージである。判定部206は、通知情報保持部203に保持されている確認メッセージを読み出し、読み出した確認メッセージに利用情報に含まれる商品名をはめ込むことにより、確認メッセージを作成する。
次に、送受信部201は、取得された通知情報(確認メッセージ)を情報機器103へ送信する(ステップS78)。
次に、情報機器103の送受信部401は、第1のサーバ装置1701によって送信された通知情報(確認メッセージ)を受信する(ステップS79)。
次に、表示部402は、送受信部401によって受信された通知情報(確認メッセージ)を表示する(ステップS80)。
次に、情報機器103の入力受付部403は、ユーザ入力、すなわち確認メッセージに対するユーザの応答を受け付ける(ステップS81)。
次に、送受信部401は、入力受付部403によって受け付けられた確認メッセージに対する応答情報を第1のサーバ装置1701へ送信する(ステップS82)。
次に、第1のサーバ装置1701の送受信部201は、情報機器103によって送信された応答情報を受信する(ステップS83)。
次に、判定部206は、送受信部201によって受信された応答情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致するか否かを判定する(ステップS84)。
すなわち、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致するか否かを確認する確認メッセージに対し、肯定する応答情報が得られた場合、判定部206は、利用情報蓄積部205で蓄積されている利用情報によって特定される消費財と、実際に現在ユーザが使用している消費財とが一致していると判断する。また、確認メッセージに対し、否定する応答情報が得られた場合、判定部206は、利用情報蓄積部205で蓄積されている利用情報によって特定される消費財と、実際に現在ユーザが使用している消費財とが一致していないと判断する。
ここで、利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致すると判定された場合(ステップS84でYES)、判定部206は、何も行わず処理を終了する。
一方、利用情報によって特定される消費財が、実際に現在ユーザが使用している消費財と一致しないと判定された場合(ステップS84でNO)、選択部1802は、ユーザ情報保持部204で保持するユーザ情報と受信した利用情報に含まれる機器IDとに基づいてユーザIDを特定し、特定したユーザIDと受信した利用情報に含まれる製品カテゴリーとに基づいて、販売情報保持部1801に保持されている販売情報の中から家電機器102に使用可能なユーザが購入した消費財を選択する(ステップS85)。
次に、送受信部201は、選択部1802によって選択された消費財に対応する消費財情報を、消費財情報保持部202から抽出する(ステップS86)。なお、消費財情報は、製品カテゴリー、製造業者名、商品カテゴリー、商品ID、商品名及び容量を含む。また、消費財情報は、消費財を示す画像を含んでもよい。
次に、送受信部201は、抽出した消費財情報を消費財リストとして情報機器103へ送信する(ステップS87)。
次に、情報機器103の送受信部401は、第1のサーバ装置1701によって送信された消費財リストを受信する(ステップS88)。
次に、表示部402は、送受信部401によって受信された消費財リストを表示する(ステップS89)。このとき、表示部402は、消費財情報を全て表示する必要はなく、消費財情報のうち、消費財を特定することが可能な情報(例えば商品名)のみを表示してもよい。また、表示部402は、消費財を示す画像を表示してもよい。これにより、ユーザは、現在使用している消費財をより簡単に選択することができる。
次に、入力受付部403は、ユーザ入力を受け付ける(ステップS90)。入力受付部403は、表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財の選択を受け付ける。入力受付部403が例えばタッチパネルで構成される場合、ユーザは、表示部402に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財をタッチする。また、入力受付部403が例えばボタンで構成される場合、ユーザは、表示部402に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財を選択するようボタンを押下する。
次に、送受信部401は、入力受付部403によって受け付けられた消費財に関する情報(消費財情報)を第1のサーバ装置1701へ送信する(ステップS91)。
次に、第1のサーバ装置1701の送受信部201は、情報機器103によって送信された消費財に関する情報(消費財情報)を受信する(ステップS92)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された消費財情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS93)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した消費財情報によって特定される消費財に対応する利用情報が蓄積されていない。そのため、更新部207は、消費財情報に含まれる商品ID、商品名及び容量を機器IDに対応付けた利用情報を利用情報蓄積部205に新たに記憶する。その際、更新部207は、消費財情報を家電機器102から受信した日付を使用開始日とし、“0”を使用量とし、“100%”を残量予測値として利用情報に含める。
(実施の形態3)
3.1 利用時点情報取得システムの構成
図25は、本発明の実施の形態3における利用時点情報取得システムの構成を示す図である。本発明の実施の形態3における利用時点情報取得システムは、図25に示すように、サーバ装置101、家電機器2501、情報機器103及び無線タグ2502を備える。
サーバ装置101は、消費財の一覧を示す消費財リストを保持し、家電機器2501からのリクエストに応じて消費財リストを送信したり、現在使用中の消費財を確認するための確認メッセージを情報機器103へ送信したりする。加えて、サーバ装置101は、家電機器2501から当該家電機器2501が現在使用中の消費財に関する情報を受信して蓄積する。
無線タグ2502は、消費財に付与されている。例えば、無線タグ2502は、消費財のパッケージに貼り付けられている。無線タグ2502は、リーダである家電機器2501に対し、貼り付けられている消費財を識別するための情報を送信する。
家電機器2501は、近傍に存在する無線タグ2502から消費財に関する情報(例えば商品IDなど)を検出し、検出した消費財に関する情報をサーバ装置101へ送信する。また、家電機器2501は、検出した消費財に関する情報(例えば商品画像など)をサーバ装置101から受信し、受信した消費財に関する情報をユーザに提示し、提示した消費財に関する情報が正しいか否かのユーザ確認(ユーザ入力)を受け付け、受け付けたユーザ入力をサーバ装置101へ送信する。
情報機器103は、サーバ装置101から確認メッセージを受信し、受信した確認メッセージをユーザに提示し、ユーザによる消費財に関する情報の入力を受け付ける。また、情報機器103は、受け付けた消費財に関する情報をサーバ装置101へ送信する。
3.2 家電機器2501の構成
続いて、家電機器2501の詳細な構成を説明する。
図26は、本発明の実施の形態3における家電機器の構成を示す図である。家電機器2501は、図26に示すように、送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305、無線タグ検出部2601及び制御部2602を備える。
家電機器2501は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM、ROM及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、家電機器2501の機能が実現される。
なお、家電機器2501の送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305、無線タグ検出部2601及び制御部2602等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部301〜機器情報保持部305
送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304及び機器情報保持部305の構成は、実施の形態1の構成と同様であり、その説明は省略する。
(2)無線タグ検出部2601
無線タグ検出部2601、近傍に存在する無線タグ2502を検出して、無線タグ2502に埋め込まれている情報(例えば商品IDなどの消費財を識別するための情報)を読み出す。無線タグの通信方式については、一般に用いられている通信方式でよく、ここでの説明は省略する。検出した(読み出した)商品IDなどの消費財を識別するための情報は、送受信部301によってサーバ装置101へ送信される。
(3)制御部2602
制御部2602は、上記の送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305及び無線タグ検出部2601を管理及び制御して、家電機器2501の機能を実現する。
3.3 サーバ装置101及び情報機器103の構成
本実施の形態3におけるサーバ装置101及び情報機器103の構成は、実施の形態1における構成と同様であり、その説明は省略する。
3.4 サーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作
サーバ装置101が家電機器2501から利用情報を取得する動作の一例について、図27を用いて説明する。
図27は、本発明の実施の形態3において、サーバ装置が家電機器から初めて利用情報を取得する動作の一例を示すフローチャートである。なお、本発明の実施の形態3において、利用情報が既に記憶されているサーバ装置101が家電機器2501から利用情報を取得する動作については、実施の形態1の図16及び図17に示す動作と同様であり、その説明は省略する。
まず、家電機器2501の無線タグ検出部2601は、所定の検出範囲内に存在する無線タグ2502を検出し、検出した無線タグ2502から消費財を識別するための情報(消費財識別情報)を読み出す(ステップS101)。なお、消費財識別情報は、例えば、商品IDを含む。また、無線タグ検出部2601は、家電機器2501の近傍に複数の無線タグが存在する場合、複数の無線タグのそれぞれから消費財識別情報を読み出す。
次に、送受信部301は、無線タグ検出部2601によって読み出された消費財識別情報と、機器情報保持部305に保持されている機器情報とをサーバ装置101へ送信する(ステップS102)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、家電機器2501によって送信された消費財識別情報及び機器情報を受信する(ステップS103)。
次に、送受信部201は、受信した消費財識別情報(商品ID)に対応する消費財情報を、消費財情報保持部202から抽出する(ステップS104)。なお、消費財情報は、製品カテゴリー、製造業者名、商品カテゴリー、商品ID、商品名及び容量を含む。また、消費財情報は、消費財を示す画像を含んでもよい。
次に、送受信部201は、抽出した消費財情報を消費財リストとして家電機器2501へ送信する(ステップS105)。なお、家電機器2501によって1つの無線タグが検出された場合、消費財リストは、1つの消費財情報を含み、家電機器2501によって複数の無線タグが検出された場合、消費財リストは、複数の消費財情報を含む。
次に、家電機器2501の送受信部301は、サーバ装置101によって送信された消費財リストを受信する(ステップS106)。
次に、表示部302は、送受信部301によって受信された消費財リストを表示する(ステップS107)。このとき、表示部302は、消費財情報を全て表示する必要はなく、消費財情報のうち、消費財を特定することが可能な情報(例えば商品名)のみを表示してもよい。また、表示部302は、消費財を示す画像を表示してもよい。これにより、ユーザは、現在使用している消費財をより簡単に選択することができる。
次に、入力受付部304は、ユーザ入力を受け付ける(ステップS108)。入力受付部304は、表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財の選択を受け付ける。入力受付部304が例えばタッチパネルで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財をタッチする。また、入力受付部304が例えばボタンで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財を選択するようボタンを押下する。
次に、送受信部301は、入力受付部304によって受け付けられた消費財に関する情報(消費財情報)をサーバ装置101へ送信する(ステップS109)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、家電機器2501によって送信された消費財に関する情報(消費財情報)を受信する(ステップS110)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された消費財情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS111)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した消費財情報によって特定される消費財に対応する利用情報が蓄積されていない。そのため、更新部207は、消費財情報に含まれる商品ID、商品名及び容量を機器IDに対応付けた利用情報を利用情報蓄積部205に新たに記憶する。その際、更新部207は、消費財情報を家電機器102から受信した日付を使用開始日とし、“0”を使用量とし、“100%”を残量予測値として利用情報に含める。
その後、家電機器2501の利用情報取得部303は、利用情報を取得する。次に、送受信部301は、利用情報取得部303によって取得された利用情報をサーバ装置101へ送信する。サーバ装置101の送受信部201は、家電機器2501によって送信された利用情報を受信する。次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報に基づき、消費財の残量を算出する。次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報及び算出した残量に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する。これ以降の動作は、実施の形態1の図16のステップS26以降の動作と同様であり、その説明は省略する。
このように、消費財に付与された無線タグから当該消費財を識別するための消費財識別情報が読み出され、読み出された消費財識別情報に対応する消費財のみがユーザに提示されるので、ユーザは、実際に保有している消費財の中から、使用する消費財を容易に選択することができる。
(実施の形態4)
4.1 利用時点情報取得システムの構成
図28は、本発明の実施の形態4における利用時点情報取得システムの構成を示す図である。本発明の実施の形態4における利用時点情報取得システムは、図28に示すように、サーバ装置101、家電機器2801及び情報機器103を備える。
サーバ装置101は、消費財の一覧を示す消費財リストを保持し、家電機器2801からのリクエストに応じて消費財リストを送信したり、現在使用中の消費財を確認するための確認メッセージを情報機器103へ送信したりする。加えて、サーバ装置101は、家電機器2801から当該家電機器2801が現在使用中の消費財に関する情報を受信して蓄積する。
バーコードは、消費財に付与されている。例えば、バーコードは、消費財のパッケージに印刷又は貼り付けられている。バーコードは、付与されている消費財を識別するための情報を記録する。なお、本実施の形態では、バーコード(1次元コード)が用いられるが、本発明は特にこれに限定されず、2次元コードが用いられてもよい。2次元コードが用いられる場合、バーコードよりも多くの情報を記録することができる。
家電機器2801は、消費財に付与されているバーコードから当該消費財に関する情報(例えば商品IDなど)を検出し、検出した消費財に関する情報をサーバ装置101へ送信する。また、家電機器2801は、検出した消費財に関する情報(例えば商品画像など)をサーバ装置101から受信し、受信した消費財に関する情報をユーザに提示する。また、家電機器2801は、提示した消費財に関する情報が正しいか否かのユーザ確認(ユーザ入力)を受け付け、受け付けたユーザ入力をサーバ装置101へ送信する。
情報機器103は、サーバ装置101から確認メッセージを受信し、受信した確認メッセージをユーザに提示し、ユーザによる消費財に関する情報の入力を受け付ける。また、情報機器103は、受け付けた消費財に関する情報をサーバ装置101へ送信する。
4.2 家電機器2801の構成
続いて、家電機器2801の詳細な構成を説明する。
図29は、本発明の実施の形態4における家電機器の構成を示す図である。家電機器2801は、図29に示すように、送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305、バーコード読取部2901及び制御部2902を備える。
家電機器2801は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM、ROM及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、家電機器2801の機能が実現される。
なお、家電機器2801の送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305、バーコード読取部2901及び制御部2902等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部301〜機器情報保持部305
送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304及び機器情報保持部305の構成は、実施の形態1の構成と同様であり、その説明は省略する。
(2)バーコード読取部2901
バーコード読取部2901は、消費財に付与されているバーコードを読み取り、消費財に関する情報(例えば商品IDなどの消費財を識別するための情報)を取得する。バーコード読取部2901は、例えばバーコードスキャナで構成される。バーコードの読取方式については、一般に用いられている読取方式でよく、ここでの説明は省略する。取得された商品IDなどの消費財を識別するための情報は、送受信部301によってサーバ装置101へ送信される。
(3)制御部2902
制御部2902は、上記の送受信部301、表示部302、利用情報取得部303、入力受付部304、機器情報保持部305及びバーコード読取部2901を管理及び制御して、家電機器2801の機能を実現する。
4.3 サーバ装置101及び情報機器103の構成
本実施の形態4におけるサーバ装置101及び情報機器103の構成は、実施の形態1における構成と同様であり、その説明は省略する。
4.4 サーバ装置が家電機器から利用情報を取得する動作
サーバ装置101が家電機器2801から利用情報を取得する動作の一例について、図30を用いて説明する。
図30は、本発明の実施の形態4において、サーバ装置が家電機器から初めて利用情報を取得する動作の一例を示すフローチャートである。なお、本発明の実施の形態4において、利用情報が既に記憶されているサーバ装置101が家電機器2801から利用情報を取得する動作については、実施の形態1の図16及び図17に示す動作と同様であり、その説明は省略する。
まず、家電機器2801のバーコード読取部2901は、消費財に付与されているバーコードを読み取り、当該消費財を識別するための情報(消費財識別情報)を取得する(ステップS121)。なお、消費財識別情報は、例えば、商品IDを含む。また、バーコード読取部2901は、複数の消費財に付与された複数のバーコードが読み取られた場合、複数の消費財のそれぞれに対応する複数の消費財識別情報を取得する。
次に、送受信部301は、バーコード読取部2901によって取得された消費財識別情報と、機器情報保持部305に保持されている機器情報とをサーバ装置101へ送信する(ステップS122)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、家電機器2801によって送信された消費財識別情報及び機器情報を受信する(ステップS123)。
次に、送受信部201は、受信した消費財識別情報(商品ID)に対応する消費財情報を、消費財情報保持部202から抽出する(ステップS124)。なお、消費財情報は、製品カテゴリー、製造業者名、商品カテゴリー、商品ID、商品名及び容量を含む。また、消費財情報は、消費財を示す画像を含んでもよい。
次に、送受信部201は、抽出した消費財情報を消費財リストとして家電機器2801へ送信する(ステップS125)。なお、家電機器2801によって1つのバーコードが読み取られた場合、消費財リストは、1つの消費財情報を含み、家電機器2801によって複数のバーコードが読み取られた場合、消費財リストは、複数の消費財情報を含む。
次に、家電機器2801の送受信部301は、サーバ装置101によって送信された消費財リストを受信する(ステップS126)。
次に、表示部302は、送受信部301によって受信された消費財リストを表示する(ステップS127)。このとき、表示部302は、消費財情報を全て表示する必要はなく、消費財情報のうち、消費財を特定することが可能な情報(例えば商品名)のみを表示してもよい。また、表示部302は、消費財を示す画像を表示してもよい。これにより、ユーザは、現在使用している消費財をより簡単に選択することができる。
次に、入力受付部304は、ユーザ入力を受け付ける(ステップS128)。入力受付部304は、表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財の選択を受け付ける。入力受付部304が例えばタッチパネルで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財をタッチする。また、入力受付部304が例えばボタンで構成される場合、ユーザは、表示部302に表示されている消費財リストの中から、ユーザが現在使用している消費財を選択するようボタンを押下する。
次に、送受信部301は、入力受付部304によって受け付けられた消費財に関する情報(消費財情報)をサーバ装置101へ送信する(ステップS129)。
次に、サーバ装置101の送受信部201は、家電機器2801によって送信された消費財に関する情報(消費財情報)を受信する(ステップS130)。
次に、更新部207は、送受信部201によって受信された消費財情報に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する(ステップS131)。このとき、利用情報蓄積部205には、今回受信した消費財情報によって特定される消費財に対応する利用情報が蓄積されていない。そのため、更新部207は、消費財情報に含まれる商品ID、商品名及び容量を機器IDに対応付けた利用情報を利用情報蓄積部205に新たに記憶する。その際、更新部207は、消費財情報を家電機器102から受信した日付を使用開始日とし、“0”を使用量とし、“100%”を残量予測値として利用情報に含める。
その後、家電機器2801の利用情報取得部303は、利用情報を取得する。次に、送受信部301は、利用情報取得部303によって取得された利用情報をサーバ装置101へ送信する。サーバ装置101の送受信部201は、家電機器2801によって送信された利用情報を受信する。次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報に基づき、消費財の残量を算出する。次に、更新部207は、送受信部201によって受信された利用情報及び算出した残量に基づき、利用情報蓄積部205に蓄積されている利用情報を更新する。これ以降の動作は、実施の形態1の図16のステップS26以降の動作と同様であり、その説明は省略する。
このように、消費財に付与されたバーコードが読み取られることにより、当該消費財を識別するための消費財識別情報が取得され、取得された消費財識別情報に対応する消費財のみがユーザに提示されるので、ユーザは、実際に保有している消費財の中から、使用する消費財を容易に選択することができる。
(実施の形態5)
5.1 利用時点情報取得システムの構成
図31は、本発明の実施の形態5における利用時点情報取得システムの構成を示す図である。本発明の実施の形態5における利用時点情報取得システムは、図31に示すように、サーバ装置3101、家電機器2801及び情報機器103を備える。
サーバ装置3101は、消費財の一覧を示す消費リストを保持し、家電機器2801からのリクエストに応じて消費財リストを送信したり、現在使用中の消費財を確認するための確認メッセージを情報機器103へ送信したりする。また、サーバ装置3101は、消費財を用いて家電機器2801を運転させる際に家電機器2801に対して設定される家電機器2801の運転動作に関する設定情報を保持し、家電機器2801からのリクエストに応じて当該家電機器2801の設定情報を送信する。加えて、サーバ装置3101は、家電機器2801から当該家電機器2801が現在使用中の消費財に関する情報を受信して蓄積する。
バーコードは、消費財に付与されている。例えば、バーコードは、消費財のパッケージに印刷又は貼り付けられている。バーコードは、付与されている消費財を識別するための情報を記録する。
家電機器2801は、消費財に付与されているバーコードから当該消費財に関する情報(例えば商品IDなど)を検出し、検出した消費財に関する情報をサーバ装置3101へ送信する。また、家電機器2801は、検出した消費財に関する情報(例えば商品画像など)をサーバ装置101から受信し、受信した消費財に関する情報をユーザに提示する。また、家電機器2801は、提示した消費財に関する情報が正しいか否かのユーザ確認(ユーザ入力)を受け付け、受け付けたユーザ入力をサーバ装置3101へ送信する。
情報機器103は、サーバ装置3101から確認メッセージを受信し、受信した確認メッセージをユーザに提示し、ユーザによる消費財に関する情報の入力を受け付ける。また、情報機器103は、受け付けた消費財に関する情報をサーバ装置3101へ送信する。
5.2 サーバ装置3101の構成
続いて、サーバ装置3101の詳細な構成を説明する。
図32は、本発明の実施の形態5におけるサーバ装置の構成を示す図である。サーバ装置3101は、図32に示すように、送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207、設定情報保持部3201及び制御部3202を備える。
サーバ装置3101は、具体的には図示されていないマイクロプロセッサ、RAM、ROM及びハードディスクなどから構成される。RAM、ROM又はハードディスクは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムに従って動作することにより、サーバ装置3101の機能が実現される。
なお、サーバ装置3101の送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207、設定情報保持部3201及び制御部3202等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1以上の機能ブロック又は一部の機能ブロックを含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI又はウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA、又はLSI製造後にLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。LSIに置き換わる集積回路化の技術としては、例えばバイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
最後に、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
(1)送受信部201〜更新部207
送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206及び更新部207の構成は、実施の形態1の構成と同様であり、その説明は省略する。
(2)設定情報保持部3201
設定情報保持部3201は、家電機器に対して設定される家電機器の運転動作に関する設定情報を消費財ごとに保持する。図33は、本実施の形態5における設定情報の一例を示す図である。図33の設定情報の例では、消費財を製造する製造業者名と、当該消費財を識別可能な商品IDと、当該消費財の名前を示す商品名と、家電機器で消費財を利用する場合の分量(個数又は容量)と、家電機器の設定情報とが対応付けられている。図33に示す設定情報は、家電機器が電子レンジであり、消費財が冷凍食品である例を示している。例えば、製造業者名が「K社」であり、商品IDが「5293」であり、商品名が「GRU」である冷凍食品が2個電子レンジで調理される場合、出力500Wで1分30秒又は出力600Wで1分20秒加熱する必要がある。
家電機器2801は、消費財に付与されたバーコードを読み取り、消費財識別情報を取得すると、取得した消費財識別情報をサーバ装置3101へ送信する。
サーバ装置3101の送受信部201は、家電機器2801から受信した消費財識別情報(商品ID)に対応する設定情報を設定情報保持部3201から抽出し、抽出した設定情報を家電機器2801へ送信する。家電機器2801は、サーバ装置3101によって送信された設定情報を受信し、受信した設定情報に基づいて家電機器2801を動作させる。これにより、家電機器2801(電子レンジ)における時間設定が不要となる。
(3)制御部3202
制御部3202は、上記の送受信部201、消費財情報保持部202、通知情報保持部203、ユーザ情報保持部204、利用情報蓄積部205、判定部206、更新部207及び設定情報保持部3201を管理及び制御して、サーバ装置3101の機能を実現する。
5.3 家電機器2801及び情報機器103の構成
本実施の形態5における家電機器2801及び情報機器103の構成は、実施の形態1及び実施の形態4における構成と同様であり、その説明は省略する。
なお、サーバ装置3101は、図30のステップS130において消費財情報を受信した際に、受信した消費財情報に基づき、設定情報保持部3201に記憶されている設定情報を抽出してもよい。
このように、本実施の形態5では、消費財を用いて家電機器を運転させる際に、家電機器に対して設定される設定情報がサーバ装置から家電機器へ提供されるので、ユーザによる家電機器の設定操作が不要となり、家電機器の操作性を向上させることができる。
(変形例)
以下に、本発明の変形例について説明する。
(1)実施の形態1〜5では、サーバ装置は、家電機器へ消費財リストを送信し、情報機器へ確認メッセージを送信しているが、本発明はこの構成に限定されない。サーバ装置は、情報機器へ消費財リストを送信し、家電機器へ確認メッセージを送信してもよい。また、サーバ装置は、消費財リストと確認メッセージとの両方を家電機器へ送信してもよい。さらに、サーバ装置は、消費財リストと確認メッセージとの両方を情報機器へ送信してもよい。
すなわち、サーバ装置は、消費財を使用する家電機器、消費財を使用する家電機器とは異なる他の家電機器、又は情報機器へ確認メッセージを送信してもよい。
(2)実施の形態1〜5では、サーバ装置が送信する確認メッセージは、クーポンなどの割引情報を提供するメッセージ、又は試供品を提供するメッセージを含んでいるが、本発明はこの構成に限定されない。サーバ装置は、消費財に関連する家電制御情報を送信してもよい。なお、家電制御情報とは、家電機器が洗濯機である場合、新しい洗濯コースを表し、家電機器が電子レンジである場合、新しいメニュー又は新しい機能を表す。
また、サーバ装置は、消費財に関連した関連商品又は異なる家電機器で使用される消費財を通知する情報を送信してもよい。また、サーバ装置は、家電機器又は消費財の新製品の情報を送信してもよい。また、サーバ装置は、現在使用中の消費財の次回購入時期を通知する情報を送信してもよい。また、サーバ装置は、現在使用中の消費財の割引情報のみを提示してもよい。
また、サーバ装置は、現在使用中の消費財と同じ商品カテゴリーに属する未使用の消費財の割引情報を提示してもよい。この場合、サーバ装置は、未使用の消費財に対する割引率を高く設定したり、現在使用中の消費財と同じ商品カテゴリーに属する未使用品の消費財の試供品の提供を提示したりしてもよい。また、サーバ装置は、消費財の利用状況に基づいてユーザの趣味嗜好を分析し、分析結果に基づいて推奨されるレシピ、又は家電機器の使い方などの情報を提供してもよい。
さらに、サーバ装置は、消費財の残量が所定の設定値以下である場合に、次回購入時期を通知するだけでなく(又は通知する代わりに)、EC(Electronic Commerce)サイトのサーバ装置と連携して、ECサイトにおけるユーザの購入予定商品(いわゆる、買い物カート)に自動的に消費財を登録してもよい。あるいは、ECサイトのサーバ装置は、残量が少ない消費財を管理し、残量が少ない消費財をユーザが容易に購入できる状態にしてもよい。
(3)実施の形態1では、現在使用中の消費財を特定するために、家電機器が、消費財リストを表示してユーザ入力を受け付けているが、本発明はこの構成に限定されない。情報機器が、消費財リストを表示してユーザ入力を受け付けてもよい。この場合、情報機器は、ユーザによって入力された消費財情報を直接サーバ装置へ送信したり、ユーザによって入力された消費財情報を、家電機器を経由してサーバ装置へ送信したりしてもよい。また、家電機器は、消費財リストを表示してユーザ入力を受け付け、ユーザによって入力された消費財情報を、情報機器を経由してサーバ装置へ送信してもよい。
(4)実施の形態1〜5において、サーバ装置は、消費財リストを家電機器又は情報機器へ送信する場合に、表示項目の数に応じて、家電機器又は情報機器のどちらへ送信するかを判断する判断部を備えてもよい。この場合、サーバ装置は、消費財リストの表示項目の数が所定数より少ない場合、家電機器へ送信し、消費財リストの表示項目の数が所定数以上である場合、情報機器へ送信する。あるいは、サーバ装置は、家電機器が現在操作されているか否かを判断し、家電機器が操作されている場合、家電機器に消費財リストを送信し、家電機器が操作されていない場合、情報機器に消費財リストを送信してもよい。
(5)実施の形態1〜5において、サーバ装置が家電機器又は情報機器へ確認メッセージを送信するタイミングは、下記の第1〜第4のタイミングのいずれかのタイミング、又は下記の第1〜第4のタイミングを2つ以上の組み合わせたタイミングであってもよい。
第1のタイミングは、消費財(洗濯洗剤又は冷凍食品等)の内容量と使用量とに基づいて管理される残量が、予め定められた設定値に達したタイミング、又は予め定められた設定値を下回ったタイミングである。
第2のタイミングは、商品ごと、商品カテゴリーごと、製造業者ごと、又は家電機器ごとに予め定められたタイミングである。例えば、商品Aには、使用開始日から30日後に確認メッセージを送信することが予め設定されていてもよく、商品カテゴリーBには、使用開始日から1週間後に確認メッセージを送信することが予め設定されていてもよい。
第3のタイミングは、家族構成などのユーザ情報に基づいて決定されるタイミングである。例えば、家族構成が4人であり、商品Dが通常1週間で消費される場合、サーバ装置は、商品Dの使用開始日から1週間後に確認メッセージを送信する。
第4のタイミングは、ユーザによる消費財の購入サイクルに基づいて決定されるタイミングである。例えば、あるユーザが月に1回、商品Eを購入している場合、サーバ装置は、商品Eの購入タイミングの直前に確認メッセージを送信する。
(6)実施の形態2において、サーバ装置が販売情報に基づき消費財リストを提供して家電機器で表示する場合に、購入日が現在の日付に最も近い消費財を優先的に表示したり、購入頻度(購入回数)の多い消費財を優先的に表示したりしてもよい。また、サーバ装置が販売情報に基づき提示した消費財リストに、ユーザが使用中の消費財又は使用を開始しようとしている消費財が含まれていない場合、家電機器又は情報機器は、消費財リストに所望の消費財が含まれていない旨のユーザ入力を受け付け、受け付けたユーザ入力情報をサーバ装置へ送信してもよい。この場合、サーバ装置は、ユーザ入力情報を受信すると、当該家電機器に関連する消費財情報を抽出し、抽出した消費財情報を消費財リストとして再度送信してもよい。
また、スマートフォンなどの情報機器は、販売情報を記憶してもよい。情報機器は、販売情報を直接家電機器へ送信してもよい。また、情報機器は、販売情報を、サーバ装置を経由して家電機器へ送信してもよい。また、情報機器は、販売情報をサーバ装置へ直接送信してもよい。また、情報機器は、販売情報を、家電機器を経由してサーバ装置へ送信してもよい。
(7)実施の形態3において、家電機器が洗濯機又は電子レンジである場合、無線タグ検出部は、例えば電源がONされたタイミングで、近傍の無線タグをサーチし、消費財が使い終わったこと、消費財が捨てられたこと又は消費財の在庫が変化したことを検知してもよい。また、家電機器が冷蔵庫である場合、無線タグ検出部は、例えば扉が開かれたタイミング又は扉が閉じられたタイミングで、近傍の無線タグをサーチし、消費財が使い終わったこと、消費財が捨てられたこと又は消費財の在庫が変化したことを検知してもよい。サーバ装置は、消費財が使い終わったタイミング又は消費財を使用していた期間を使用履歴として保持してもよい。サーバ装置は、使用履歴に応じて、確認メッセージを送信するタイミングを決定してもよい。また、サーバ装置は、上記の変形例(5)に記載のタイミング決定方法と使用履歴とを組み合わせて確認メッセージを送信するタイミングを決定したりしてもよい。
(8)実施の形態1〜5において、家電機器は、洗濯機又は電子レンジだけでなく、冷蔵庫、食洗機、ホームベーカリー、炊飯器、コーヒーメーカー、掃除機、トイレ(温水洗浄便座含む)、電動歯ブラシ又はシェーバー等であってもよく、消費財を使用する家電機器であれば如何なる家電機器であってもよい。また、消費財は、例えば、洗剤、冷凍食品、小麦粉、米、コーヒー豆、紙パック、トイレットペーパー、歯磨き粉又はシェービングクリーム等であってもよい。さらに、情報機器は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、テレビ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置又はドアモニター等であってもよく、表示部(ディスプレイ)を備える機器であれば如何なる機器であってもよい。
(9)実施の形態1〜5において、家電機器又は情報機器が消費財リストを表示してユーザ入力を受け付ける際に、消費財の残量のユーザによる入力を受け付けてもよい。この場合、家電機器又は情報機器は、例えば、半分使用済み、3分の1使用済み、20%使用済み、5回使用済み、又は未使用等のユーザ入力を受け付ける。
(10)実施の形態5において、家電機器は、バーコードを読み取って消費財を特定し、サーバ装置は、データベース(設定情報保持部)から消費財に対応する家電機器の設定情報を抽出している。これに加え、家電機器は、これから使用する消費財の使用量のユーザによる入力を受け付け、受け付けられた使用量をサーバ装置へ送信してもよい。消費財の使用量は、例えば、冷凍食品を電子レンジで調理する際の個数又は分量である。また、サーバ装置は、ユーザによって入力された使用量とバーコードを読み取ることによって特定した消費財とに基づいて、家電機器の設定情報を決定してもよい。また、家電機器は、バーコードを読み取ることによって消費財を特定する代わりに、無線タグ、ユーザ入力又はユーザの購入情報(購入履歴)などから消費財を特定してもよい。
(11)実施の形態3〜5におけるバーコードの読み取り又は無線タグの検出は、家電機器で実施されても、情報機器で実施されても、情報機器及び消費財を使用する家電機器とは異なる他の機器で実施されてもよい。また、それぞれの機器は、バーコードを読み取ることで取得した消費財識別情報又は無線タグから読み出した消費財識別情報を、直接サーバ装置へ送信してもよく、他の機器を経由してサーバ装置へ送信してもよい。
すなわち、家電機器とは異なる情報機器が、バーコードを読み取ることにより、消費財を識別するための情報を取得してもよい。また、サーバ装置は、情報機器によって取得された消費財を識別するための情報を情報機器から直接受信してもよい。また、サーバ装置は、情報機器によって取得された消費財を識別するための情報を、家電機器を介して受信してもよい。このとき、情報機器は、消費財を識別するための情報とともに、消費財が使用される家電機器を識別するための情報(機器ID)をサーバ装置へ送信する。
また、家電機器とは異なる情報機器が、無線タグから消費財を識別するための情報を読み出してもよい。また、サーバ装置は、情報機器によって読み出された消費財を識別するための情報を情報機器から直接受信してもよい。また、サーバ装置は、情報機器によって読み出された消費財を識別するための情報を、家電機器を介して受信してもよい。このとき、情報機器は、消費財を識別するための情報とともに、消費財が使用される家電機器を識別するための情報(機器ID)をサーバ装置へ送信する。
(12)図34は、家電機器製造業者と消費財製造業者とが連携してクーポン又は試供品を提供する利用時点情報取得システムの構成を模式的に示す図である。なお、図34に示す例では、家電機器は洗濯機であり、消費財は洗剤である。利用時点情報取得システムは、家電機器製造業者と消費財製造業者とが連携して、ユーザ負担を最小化して、クーポン又は試供品を提供することで継続して利用情報を得ることが好ましい。
使用中の消費財を簡易に入力する方法としては、サーバ装置を経由して取得された消費財リストからの選択、バーコードによる入力(家電機器から直接取得又は情報機器経由を経由して取得)、無線タグによる入力(家電機器から直接取得又は情報機器を経由して取得)、ECサイトと連動した入力(過去に購入した消費財のリストを表示することによる購入情報の利用)、又は販売時点情報(POS(Point of Sale)情報)と連動した入力(小売業者から販売情報を入手)であってもよい。
さらに、クーポン発行又はポイント付与の方法としては、サーバ装置は、洗濯機の操作時にクーポンを発行(クーポンを液晶画面に表示)してもよいし、パーソナルコンピュータ又はスマートフォンなどの情報機器へクーポンを自動的に転送(メールによる送信又はNFC(Near Field Communication)による転送など)してもよい。また、サーバ装置は、同じ消費財の利用回数が多い場合、その消費財のクーポン又はその消費財の競合製品のクーポンを送信してもよい(メールによる送信又はNFCによる転送など)。また、サーバ装置は、新たに発売された消費財の試供品又は現在使用中の消費財の競合製品の試供品の提供をユーザに提示してもよい。また、サーバ装置は、新たに消費財が発売される時に、新製品のクーポンを送信(メールによる送信又はNFCによる転送など)してもよく、また新製品の試供品の提供をユーザに提示してもよい。
さらに、ECサイトと連動する方法として、サーバ装置は、同じ消費財の利用回数が多い場合に、推奨する消費財を家電機器又は情報機器に送信(メールによる送信又はNFCによる転送など)してもよい。また、サーバ装置は、同じ消費財の利用回数が多い場合に、ユーザが頻繁に利用するECサイトのお奨め欄にその消費財を自動的に入力したり、ユーザがECサイトを訪れたときにその消費財を直ちに購入できるようにしたりしてもよい。
(13)図35は、家電機器とサーバ装置との接続方式について説明するための図である。なお、図35の例では、家電機器は洗濯機である。図35に示すように、家電機器は、携帯電話網などを利用して直接サーバ装置へ接続してもよく、宅内にある無線ルーター(ルーター)を経由してサーバ装置へ接続してもよく、宅内にあるホームゲートウェイ及び無線ルーター(ルーター)を経由してサーバ装置へ接続してもよい。
また、利用時点情報(利用情報)は、家電機器(洗濯機)が備える大画面を用いて入力されてもよく、家電機器(洗濯機)が備える小さな画面を用いて入力(無線タグを利用したり、バーコードを利用したりして入力する場合を含む)されてもよく、家電機器(洗濯機)が備える画面と情報機器とを組み合わせて入力(無線タグを利用したり、バーコードを利用したり、NFC転送を利用したり、サーバ装置を経由して洗濯機に転送したりする場合を含む)されてもよい。
(14)図36は、家電機器製造業者と消費財製造業者とが連携してクーポン又は試供品を提供する利用時点情報取得システムの構成を模式的に示す図である。なお、図36に示す例では、家電機器は電子レンジであり、消費財は冷凍食品である。利用時点情報取得システムは、家電機器製造業者と消費財製造業者とが連携して、ユーザ負担を最小化して、クーポン又は試供品を提供することで継続して利用情報を得ることが好ましい。
使用中の消費財を簡易に入力する方法としては、サーバ装置を経由して取得された消費財リストからの選択、バーコードによる入力(家電機器から直接取得又は情報機器経由を経由して取得)、無線タグによる入力(家電機器から直接取得又は情報機器を経由して取得)、ECサイトと連動した入力(過去に購入した消費財のリストを表示することによる購入情報の利用)、又は販売時点情報(POS情報)と連動した入力(小売業者から販売情報を入手)であってもよい。
さらに、クーポン発行又はポイント付与の方法としては、サーバ装置は、電子レンジの操作時にクーポンを発行(クーポンを液晶画面に表示)してもよいし、パーソナルコンピュータ又はスマートフォンなどの情報機器へクーポンを自動的に転送(メールによる送信又はNFCによる転送など)してもよい。また、サーバ装置は、同じ消費財の利用回数が多い場合、その消費財のクーポン又はその消費財の競合製品のクーポンを送信してもよい(メールによる送信又はNFCによる転送など)。また、サーバ装置は、新たに発売された消費財の試供品又は現在使用中の消費財の競合製品の試供品の提供をユーザに提示してもよい。また、サーバ装置は、新たに消費財が発売される時に、新製品のクーポンを送信(メールによる送信又はNFCによる転送など)してもよく、また新製品の試供品の提供をユーザに提示してもよい。
さらに、ECサイトと連動する方法として、サーバ装置は、同じ消費財の利用回数が多い場合に、推奨する消費財を家電機器又は情報機器に送信(メールによる送信又はNFCによる転送など)してもよい。また、サーバ装置は、同じ消費財の利用回数が多い場合に、ユーザが頻繁に利用するECサイトのお奨め欄にその消費財を自動的に入力したり、ユーザがECサイトを訪れたときにその消費財を直ちに購入できるようにしたりしてもよい。
(15)図37は、家電機器製造業者と消費財製造業者とが連携して家電機器の設定情報を提供する利用時点情報取得システムの構成を模式的に示す図である。なお、図37に示す例では、家電機器は電子レンジであり、消費財は冷凍食品である。図37に示す通り、サーバ装置は、家電機器(この例では電子レンジ)の設定情報(ワット数又は照射時間などのパラメータ)を設定情報データベースに保持している。ここで、設定情報は、消費財(この例では冷凍食品)の製造業者によって提供されたり、自発的に入力するユーザによって提供されたりする。
電子レンジは、バーコードリーダを備え、バーコードリーダで読み取ったバーコード情報をサーバ装置の設定情報データベースに問い合わせて設定情報を取得してもよい。また、電子レンジは、NFC機能を備え、スマートフォン等の情報機器で読み取ったバーコード情報をNFC機能により取得し、取得したバーコード情報をサーバ装置の設定情報データベースに問い合わせて設定情報を取得してもよい。
また、スマートフォン等の情報機器は、バーコードリーダを備え、バーコードリーダで読み取ったバーコード情報をサーバ装置の設定情報データベースに問い合わせて設定情報を取得してもよく、電子レンジは、NFC機能を備え、情報機器が取得した設定情報をNFC機能により情報機器から取得してもよい。
また、電子レンジは、IR(Infrared)通信機能を備え、スマートフォン等の情報機器で読み取ったバーコード情報をIR通信機能により取得し、取得したバーコード情報をサーバ装置の設定情報データベースに問い合わせて設定情報を取得してもよい。
また、スマートフォン等の情報機器は、バーコードリーダを備え、バーコードリーダで読み取ったバーコード情報をサーバ装置の設定情報データベースに問い合わせて設定情報を取得してもよく、電子レンジは、IR通信機能を備え、情報機器が取得した設定情報をIR通信機能により情報機器から取得してもよい。
(16)上記の実施の形態では、1つの装置が複数の機能(構成要素)を備えているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。複数の機能(構成要素)が複数の装置に分かれ、それらの組み合わせにより本実施の形態と同様の効果又は機能が実現されてもよい。
(17)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されてもよい。ICカード又はモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM及びRAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカード又はモジュールは、上記の超多機能LSIを含んでもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカード又はモジュールは、その機能を達成する。このICカード又はモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
(18)本発明は、上記に示す方法であってもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであってもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号であってもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラム又はデジタル信号を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)又は半導体メモリなどであってもよい。また、本発明は、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号であってもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラム又はデジタル信号を、電気通信回線、無線通信回線、有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、又はデータ放送等を経由して伝送するものであってもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサ及びメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作してもよい。
また、コンピュータプログラム又はデジタル信号は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施してもよい。また、コンピュータプログラム又はデジタル信号は、ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施してもよい。
(19)上記実施の形態1〜5及び上記変形例(1)〜(18)をそれぞれ組み合わせてもよい。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る情報取得方法は、実際にユーザが家電機器に使用する消費財として決定された前記消費財に関する情報を受信し、受信した前記消費財に関する情報に基づいて、実際にユーザが使用する消費財として決定された前記消費財の使用状況を第1の記憶部に記憶し、前記家電機器を識別するための識別子と、前記家電機器の運転状況とを前記家電機器から受信し、受信した運転状況を用いて前記消費財の使用状況を推定し、推定した前記消費財の使用状況に基づいて、前記第1の記憶部に記憶されている前記消費財の使用状況を更新し、更新された前記消費財の使用状況に基づいて、前記家電機器で使用中の前記消費財を確認するための確認メッセージを送信するか否かを判断し、前記確認メッセージを送信すると判断された場合、前記確認メッセージを送信する。
この構成によれば、実際にユーザが家電機器に使用する消費財として決定された消費財に関する情報が受信され、受信された消費財に関する情報に基づいて、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財の使用状況が第1の記憶部に記憶される。家電機器を識別するための識別子と、家電機器の運転状況とが家電機器から受信される。受信された運転状況を用いて消費財の使用状況が推定される。推定された消費財の使用状況に基づいて、第1の記憶部に記憶されている消費財の使用状況が更新される。更新された消費財の使用状況に基づいて、家電機器で使用中の消費財を確認するための確認メッセージを送信するか否かが判断される。そして、確認メッセージを送信すると判断された場合、確認メッセージを送信される。
したがって、受信された運転状況を用いて消費財の使用状況が推定され、推定された消費財の使用状況に基づいて判断したタイミングで、確認メッセージを送信し、確認メッセージへの応答として実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報を受信するので、ユーザが家電機器に使用する消費財を適切に特定することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記消費財は、使用開始時点における分量が予め決められていることが好ましい。
この構成によれば、消費財は、使用開始時点における分量が予め決められているので、消費財の使用量及び残量を容易に管理することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記第1の記憶部は、前記消費財の残量を記憶し、受信した運転状況を用いて前記消費財の前記残量を前記使用状況として推定し、推定した前記消費財の残量に基づいて、前記第1の記憶部に記憶されている前記消費財の前記残量を更新し、更新された前記消費財の残量が所定の値以下であるか否かを判断し、更新された前記消費財の残量が所定の値以下であると判断された場合、使用中の前記消費財を確認するための確認メッセージを送信することが好ましい。
この構成によれば、受信した運転状況を用いて消費財の残量が使用状況として推定され、推定された消費財の残量に基づいて、第1の記憶部に記憶されている消費財の残量が更新される。更新された消費財の残量が所定の値以下であるか否かが判断され、更新された消費財の残量が所定の値以下であると判断された場合、使用中の消費財を確認するための確認メッセージが送信される。
したがって、消費財の残量が推定され、消費財の残量が所定の値以下である場合に、使用中の消費財を確認するための確認メッセージが送信されるので、消費財がなくなる際に、次に使用する消費財を特定することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記消費財に関する情報を前記家電機器の種別に対応付けて予め第2の記憶部に記憶し、前記消費財に関する情報の要求と、前記家電機器を識別するための識別子とを前記家電機器から受信し、前記識別子に対応する家電機器が使用可能な前記消費財に関する情報を前記第2の記憶部から抽出し、抽出した前記消費財に関する情報を送信することが好ましい。
この構成によれば、消費財に関する情報が、家電機器の種別に対応付けて予め第2の記憶部に記憶される。消費財に関する情報の要求と、家電機器を識別するための識別子とが家電機器から受信される。識別子に対応する家電機器が使用可能な消費財に関する情報が、第2の記憶部から抽出され、抽出された消費財に関する情報が送信される。
したがって、家電機器が使用可能な消費財に関する情報が送信され、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報が受信されるので、ユーザが家電機器に使用する消費財を適切に特定することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記第2の記憶部は、複数の消費財に関する情報を記憶し、前記識別子に対応する家電機器が使用可能な前記複数の消費財に関する情報を前記第2の記憶部から抽出し、抽出した前記複数の消費財に関する情報を消費財リストとして送信し、前記消費財リストの中から、実際にユーザが使用する消費財として決定された前記消費財に関する情報を受信することが好ましい。
この構成によれば、複数の消費財に関する情報が第2の記憶部に記憶されており、識別子に対応する家電機器が使用可能な複数の消費財に関する情報が第2の記憶部から抽出され、抽出された複数の消費財に関する情報が消費財リストとして送信される。そして、消費財リストの中から、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報が受信される。
したがって、複数の消費財に関する情報が消費財リストとして送信されるので、ユーザは、消費財リストの中から、実際に使用する消費財を容易に選択することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記ユーザに販売した消費財を特定するための情報と、前記消費財が使用される家電機器の種別とを対応付けた販売情報に基づいて、前記ユーザに販売された消費財を選択し、選択した前記消費財に関する情報を前記第2の記憶部から抽出することが好ましい。
この構成によれば、ユーザに販売した消費財を特定するための情報と、消費財が使用される家電機器の種別とを対応付けた販売情報に基づいて、ユーザに販売された消費財が選択され、選択された消費財に関する情報が第2の記憶部から抽出される。
したがって、ユーザが実際に購入した消費財に関する情報のみが抽出されて送信されるので、ユーザは、使用する消費財を容易に特定することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記消費財に付与されたバーコードを読み取ることにより、前記消費財を識別するための情報を取得し、取得された前記消費財を識別するための情報を受信し、受信した前記消費財に関する情報に基づいて、前記バーコードが付与された前記消費財に関する情報を前記第2の記憶部から抽出することが好ましい。
この構成によれば、消費財に付与されたバーコードが読み取られることにより、消費財を識別するための情報が取得される。取得された消費財を識別するための情報が受信され、受信された消費財に関する情報に基づいて、バーコードが付与された消費財に関する情報が第2の記憶部から抽出される。
したがって、消費財に付与されたバーコードが読み取られることにより、消費財を識別するための情報が取得され、取得された消費財を識別するための情報に対応する消費財のみがユーザに提示されるので、ユーザは、実際に保有している消費財の中から、使用する消費財を容易に選択することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記家電機器とは異なる情報機器が、前記バーコードを読み取ることにより、前記消費財を識別するための情報を取得し、前記情報機器によって取得された前記消費財を識別するための情報を前記情報機器から直接受信する、又は前記情報機器によって取得された前記消費財を識別するための情報を、前記家電機器を介して受信することが好ましい。
この構成によれば、家電機器とは異なる情報機器によって、バーコードが読み取られることにより、消費財を識別するための情報が取得される。情報機器によって取得された消費財を識別するための情報が情報機器から直接受信される。又は、情報機器によって取得された消費財を識別するための情報が、家電機器を介して受信される。
したがって、家電機器にバーコードを読み取る機能がない場合であっても、家電機器とは異なる情報機器によって、消費財を識別するための情報を取得することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記消費財に付与された無線タグから前記消費財を識別するための情報を読み出し、前記無線タグから読み出された前記消費財を識別するための情報を受信し、受信した前記消費財を識別するための情報に基づいて、前記無線タグが付与された前記消費財に関する情報を前記第2の記憶部から抽出することが好ましい。
この構成によれば、消費財に付与された無線タグから消費財を識別するための情報が読み出され、無線タグから読み出された消費財を識別するための情報が受信される。受信された消費財を識別するための情報に基づいて、無線タグが付与された消費財に関する情報が第2の記憶部から抽出される。
したがって、消費財に付与された無線タグから消費財を識別するための情報が読み出され、読み出された消費財を識別するための情報に対応する消費財のみがユーザに提示されるので、ユーザは、実際に保有している消費財の中から、使用する消費財を容易に選択することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記家電機器とは異なる情報機器が、前記無線タグから前記消費財を識別するための情報を読み出し、前記情報機器によって読み出された前記消費財を識別するための情報を前記情報機器から直接受信する、又は前記情報機器によって読み出された前記消費財を識別するための情報を、前記家電機器を介して受信することが好ましい。
この構成によれば、家電機器とは異なる情報機器によって、無線タグから消費財を識別するための情報が読み出される。情報機器によって読み出された消費財を識別するための情報が情報機器から直接受信される。又は、情報機器によって読み出された消費財を識別するための情報が、家電機器を介して受信される。
したがって、家電機器に無線タグを検出する機能がない場合であっても、家電機器とは異なる情報機器によって、消費財を識別するための情報を取得することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記第1の記憶部は、前記消費財の使用量を記憶し、前記家電機器によって計測された前記消費財の前記使用量を受信し、受信した前記消費財の使用量に基づいて、前記第1の記憶部に記憶されている前記消費財の使用状況を更新することが好ましい。
この構成によれば、家電機器によって計測された消費財の使用量が受信され、受信された消費財の使用量に基づいて、第1の記憶部に記憶されている消費財の使用状況が更新されるので、消費財の使用量を正確に管理することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記運転状況は、前記家電機器を運転させる際に、前記家電機器に対して前記ユーザにより設定される前記家電機器の運転動作に関する設定情報を含み、前記運転動作に応じて予め定められたパラメータを用いて、前記設定情報から前記消費財の使用量を算出することが好ましい。
この構成によれば、運転状況は、家電機器を運転させる際に、家電機器に対してユーザにより設定される家電機器の運転動作に関する設定情報を含む。そして、運転動作に応じて予め定められたパラメータを用いて、設定情報から消費財の使用量が算出される。
したがって、家電機器の運転動作に応じて予め定められたパラメータを用いて、家電機器を運転させる際に、家電機器に対してユーザにより設定される家電機器の運転動作に関する設定情報から消費財の使用量が算出されるので、消費財の使用量を計測するセンサが不要であるとともに、消費財の使用量をユーザが入力する必要がなく、家電機器の設定情報を取得するだけで、消費財の使用量を算出することができる。
また、上記の情報取得方法において、前記消費財を用いて前記家電機器を運転させる際に前記家電機器に対して設定される前記家電機器の運転動作に関する設定情報を第3の記憶部に記憶し、受信した前記消費財に関する情報に基づき、前記第3の記憶部に記憶されている前記設定情報を抽出し、抽出した前記設定情報を前記家電機器へ送信することが好ましい。
この構成によれば、消費財を用いて家電機器を運転させる際に家電機器に対して設定される家電機器の運転動作に関する設定情報が第3の記憶部に記憶されている。受信した消費財に関する情報に基づき、第3の記憶部に記憶されている設定情報が抽出され、抽出された設定情報が家電機器へ送信される。
したがって、使用する消費財に応じた家電機器の設定情報が家電機器へ送信されるので、ユーザは、設定情報を入力する必要がなく、消費財を使用して家電機器を動作させることができる。
また、上記の情報取得方法において、前記確認メッセージは、前記消費財を使用する家電機器、前記消費財を使用する家電機器とは異なる他の家電機器、又は情報機器へ送信されることが好ましい。
この構成によれば、消費財を使用する家電機器、消費財を使用する家電機器とは異なる他の家電機器、又は情報機器のうちのいずれかの機器によって、確認メッセージをユーザに通知することができる。
本発明の他の局面に係る情報取得システムは、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能に接続された家電機器とを備える情報取得システムであって、前記サーバ装置は、実際にユーザが使用する消費財として決定された前記消費財に関する情報を受信する第1の受信部と、消費財の使用状況を記憶する第1の記憶部と、受信した前記消費財に関する情報に基づいて、実際にユーザが使用する消費財として決定された前記消費財の使用状況を前記第1の記憶部に記憶する記憶制御部と、前記家電機器を識別するための識別子と、前記家電機器の運転状況とを前記家電機器から受信する第2の受信部と、受信した運転状況を用いて前記消費財の使用状況を推定する推定部と、推定した前記消費財の使用状況に基づいて、前記第1の記憶部に記憶されている前記消費財の使用状況を更新する更新部と、更新された前記消費財の使用状況に基づいて、使用中の前記消費財を確認するための確認メッセージを送信するか否かを判断する判断部と、前記確認メッセージを送信すると判断された場合、前記確認メッセージを送信する送信部とを備え、前記家電機器は、前記消費財に関する情報の要求と、前記家電機器を識別するための識別子とを前記サーバ装置へ送信する第1の送信部と、前記サーバ装置によって送信された前記消費財に関する情報を受信する第1の受信部と、実際にユーザが使用する消費財として決定した前記消費財に関する情報を前記サーバ装置へ送信する第2の送信部と、前記家電機器を識別するための識別子と、前記家電機器の運転状況とを前記サーバ装置へ送信する第3の送信部とを備える。
この構成によれば、サーバ装置の第1の受信部は、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報を受信する。第1の記憶部は、消費財の使用状況を記憶する。記憶制御部は、受信した消費財に関する情報に基づいて、実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財の使用状況を第1の記憶部に記憶する。第2の受信部は、家電機器を識別するための識別子と、家電機器の運転状況とを家電機器から受信する。推定部は、受信した運転状況を用いて消費財の使用状況を推定する。更新部は、推定した消費財の使用状況に基づいて、第1の記憶部に記憶されている消費財の使用状況を更新する。判断部は、更新された消費財の使用状況に基づいて、使用中の消費財を確認するための確認メッセージを送信するか否かを判断する。送信部は、確認メッセージを送信すると判断された場合、確認メッセージを送信する。家電機器の第1の送信部は、消費財に関する情報の要求と、家電機器を識別するための識別子とをサーバ装置へ送信する。第1の受信部は、サーバ装置によって送信された消費財に関する情報を受信する。第2の送信部は、実際にユーザが使用する消費財として決定した消費財に関する情報をサーバ装置へ送信する。第3の送信部は、家電機器を識別するための識別子と、家電機器の運転状況とをサーバ装置へ送信する。
したがって、受信された運転状況を用いて消費財の使用状況が推定され、推定された消費財の使用状況に基づいて判断したタイミングで、確認メッセージを送信し、確認メッセージへの応答として実際にユーザが使用する消費財として決定された消費財に関する情報を受信するので、ユーザが家電機器に使用する消費財を適切に特定することができる。
本発明の他の局面に係る情報機器は、サーバ装置と通信可能に接続された情報機器であって、家電機器の運転状況を用いて推定された前記家電機器が使用する消費財の使用状況に基づいて送信すると前記サーバ装置によって判断された、使用中の前記消費財を確認するための確認メッセージを受信する受信部と、受信した前記確認メッセージを表示する表示部と、前記確認メッセージに対する応答情報の入力をユーザにより受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記応答情報を前記サーバ装置へ送信する送信部とを備える。
この構成によれば、情報機器の受信部は、家電機器の運転状況を用いて推定された家電機器が使用する消費財の使用状況に基づいて送信するとサーバ装置によって判断された、使用中の消費財を確認するための確認メッセージを受信する。表示部は、受信した確認メッセージを表示する。受付部は、確認メッセージに対する応答情報の入力をユーザにより受け付ける。送信部は、受付部によって受け付けられた応答情報をサーバ装置へ送信する。
したがって、受信された運転状況を用いて消費財の使用状況が推定され、推定された消費財の使用状況に基づいて、記憶されている消費財の使用状況が更新されるので、ユーザが消費財の使用状況を入力する必要がなく、消費財の使用状況を容易に管理することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。