JP6686840B2 - タンク及び液圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液圧回路に供給するための作動液を貯蔵するタンク、及びこのようなタンクを備えた液圧装置に関する。
従来より、タンクの内部と液圧回路との間の作動液の出入りに起因するタンク内部の液量変化等によるタンクの内部圧力の変化を抑制すべく、このようなタンクには、ブリーザー通路を有しこのブリーザー通路を介してタンク本体の内部と外部との間の気体の流通を許可するブリーザーキャップが装着されることが知られている。
ところで、内部に作動液を貯蔵した状態でタンクを搬送するとき、積載時にブリーザーキャップが最上部とならないような積載方法がとられることにより液面がブリーザー通路よりも上になることがある。また、積載時にブリーザーキャップが最上部とならないような積載方法がとられた場合でも、揺れや路面若しくは荷台の傾斜に起因して液面がブリーザー通路よりも上になることもある。これらの際に、作動液の漏洩が生じるという不具合が発生する。
この不具合の発生を抑制する手段の一つとして、液圧ポンプを内部に収納する機械室と一体に形成されているタンクにおいて、機械室側に開口する通気孔と、この通気穴の周囲に形成してなる筒状の油返し部材とを設けることが考えられている(例えば、特許文献1を参照)。しかし、このような構成は、タンクと機械室とを同一筐体内に形成しているタイプのタンクにしか適用することができず、また、機械室をタンクの内部空間と連通させることが好ましくない場合もあり得る。そこで、どのようなタンクにも適用可能な手段が求められている。
また、上述した不具合の発生を抑制する手段の他の一つとして、搬送時には、ブリーザー通路を有しない、タンクの内部と外部とを遮断するタイプのキャップ(以下、封止型キャップと称する)を装着しておき、このタンクから作動液の供給を受ける液圧装置の使用開始までに封止型キャップを外してブリーザーキャップを装着する使用態様が考えられる。
ところが、このような使用態様を採用した場合、封止型キャップを装着したまま前記液圧装置が使用されることがあり、このとき、タンク内の液量が変化することによる圧力変化に起因して、タンクや、タンクから作動液の供給を受ける液圧回路に接続された機器の破損が起こり得るという別の不具合が生じうる。
特開2002−295401号公報
本発明は以上の点に着目し、搬送時における作動液の漏洩を防ぎつつ、搬送開始時及び終了時における部品交換の手間の軽減、あるいは搬送完了後のキャップ交換忘れに伴う機器破損の防止をも図ることができる構成のタンク、及びこのようなタンクを備えた液圧装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決すべく、本発明に係るタンクは、以下に述べるような構成を有する。すなわち本発明に係るタンクは、液体を内部に貯蔵するためのタンク本体と、このタンク本体に設けられタンク本体の内部と外部とを連通するブリーザー通路を有するブリーザーキャップとを備えるタンクであって、前記ブリーザーキャップが、前記ブリーザー通路を有するキャップ本体と、前記タンク本体に取り付けられるとともに前記キャップ本体を取り付け可能なアダプタ部と、前記タンク本体内部の圧力が大気圧であるときにタンク本体内部と外部との間を遮断するとともに前記タンク本体内部の圧力変化に対応して変形するシート状の密閉部材と、前記タンク本体内部の圧力変化に対応して変形した密閉部材と接触することにより当該密閉部材を破断、又は当該密閉部材に穿孔する開放部材とを少なくとも備え、前記ブリーザーキャップが、前記キャップ本体と前記アダプタ部との間に隙間を有するとともに、この隙間とタンク本体との間を遮断することが可能なシール部材をさらに備えており、前記キャップ本体を初期位置から前記タンク本体に向けて密閉位置まで移動させことにより、前記隙間を介してタンク本体の内部と外部との間で気体の流通が可能な第1の状態から、前記シール部材によりタンク本体の内部と前記隙間及びタンク本体の外部との間が遮断される第2の状態に変化する
このようなものであれば、搬送時には密閉部材によりタンク本体の内部と外部とが遮断されているので内部の液体の漏洩が起こりにくく、その上で、このタンクから液体の供給を受ける装置の使用時にタンク本体内部の圧力が変化すると、前記密閉部材が変形して前記開放部材と接触し、当該密閉部材が破断されるか又は当該密閉部材に穿孔されることによりタンク本体の内部がブリーザ通路を介して外部に開放されるので、タンク本体内部の圧力変化に起因する不具合の発生を抑制することもできる。
さらに、前記ブリーザーキャップが、前記キャップ本体と前記アダプタ部との間に隙間を有するとともに、この隙間とタンク本体との間を遮断することが可能なシール部材をさらに備えており、前記キャップ本体を初期位置から前記タンク本体に向けて密閉位置まで移動させことにより、前記隙間を介してタンク本体の内部と外部との間で気体の流通が可能な第1の状態から、前記シール部材によりタンク本体の内部と前記隙間及びタンク本体の外部との間が遮断される第2の状態に変化するので、第1の状態で搬送前に試運転を行うようにすることにより、試運転の際にタンク内部の圧力が変化することを防ぐことができ、搬送に先立って試運転を行う場合に好適である
前段で述べた構成において、試運転の際にブリーザーキャップを誤って第2の状態としておくことによりタンク内部の圧力が変化することによる不具合の発生を防ぐには、前記ブリーザーキャップの前記キャップ本体と前記アダプタ部との間に、前記キャップ本体の初期位置から密閉位置への移動を抑止するストッパ部材を着脱可能に設けるようにするとよい。このようなものであれば、前記ストッパ部材を取り外さない限り前記キャップ本体が密閉位置に移動する、すなわちブリーザーキャップが第2の状態となることは起こりえないからである。
そして、本発明に係る液圧装置は、作動液を内部に貯蔵する上述したようなタンクと、このタンクから作動液の供給を受けて駆動対象に作動液圧を供給するための液圧回路とを備えているものである。
本発明によれば、搬送時における作動液の漏洩を防ぎつつ、搬送開始時及び終了時における部品交換の手間の軽減、あるいは搬送完了後のキャップ交換忘れに伴う機器破損の防止をも図ることができる構成のタンク、及びこのようなタンクを備えた液圧装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る液圧装置を概略的に示す全体図。 同実施形態に係るタンクのブリーザーキャップを示す中央縦断面図。 同実施形態に係るタンクのブリーザーキャップを示す中央縦断面図。 同実施形態に係るタンクのブリーザーキャップを示す中央縦断面図。 同実施形態に係るタンクのブリーザーキャップを示す中央縦断面図。 同実施形態に係るブリーザーキャップのキャップ本体を示す背面図。 同実施形態に係るブリーザーキャップのアダプタ部材を示す背面図。 同実施形態に係るブリーザーキャップの開放部材を示す背面図。 本発明の他の実施態様に係るブリーザーキャップを示す中央縦断面図。 同実施態様に係るストッパ部材を示す正面図。 本発明の他の実施態様に係るブリーザーキャップの図4に対応する状態を示す図。 本発明の他の実施態様に係るブリーザーキャップの図5に対応する状態を示す図。
本発明の一実施形態を図1〜図8を参照しつつ以下に示す。
本実施形態に係る液圧装置は、フォークリフト等の物流機器の荷台を昇降させるためのアクチュエータAに作動液を供給するためのものであり、図1に示すように、作動液を貯蔵しておくためのタンク1と、このタンク1から作動液の供給を受ける液圧回路Cとを備えている。前記液圧回路Cは、前記タンク1から駆動対象である前記アクチュエータAのシリンダ2に作動液を供給するためのポンプ3と、このポンプ3と前記タンク1との間に設けられるフィルタ4と、前記ポンプ3と前記シリンダ2との間に設けられるバルブブロック5とを備えている。
前記ポンプ3は、動力供給源であるモータ8の出力軸に接続されており、該モータ6から動力の供給を受ける。前記モータ8は、荷台を上昇させるための操作を図示しない操作レバーが受けたときに通電し、前記タンク1から前記シリンダ2に作動液を供給する。
前記バルブブロック5は、前記ポンプ3と前記シリンダ2とを結ぶ作動液供給路5aと、この作動液供給路5a中に設けられシリンダ2からポンプ3に向かい作動液が逆流することを抑止する逆止弁5bと、前記作動液供給路5a中の前記逆止弁5bよりもシリンダ2側から分岐しシリンダ2から排出される作動液をタンク1に導くための作動液還流路5cと、この作動液還流路5c中に設けられシリンダ2からタンク1への作動液の流れを禁止する閉弁状態及びシリンダ2からタンク1への作動液の流れを許可する開弁状態を選択的にとるソレノイド弁5dと、前記作動液還流路5c中の前記ソレノイド弁5dよりもタンク1側に設けられる流量制御弁5eと、前記作動液還流路5c中の前記ソレノイド弁5dよりもシリンダ2側に設けられるフィルタ5fと、前記作動液供給路5a中の前記逆止弁5bよりもタンク1側から分岐して前記作動液還流路5cに連通するリリーフ通路5gと、このリリーフ通路5g中に設けられるリリーフ弁5hとを内蔵している。前記リリーフ弁5hは、前記作動液供給路5a中における前記逆止弁5bよりもタンク1側の圧力が所定圧力を上回った場合に開弁する、この種の液圧回路中に備えられるものとして周知のものである。
荷台を上昇させるための操作を前記操作レバーが受け、モータ6に通電されている状態では、ポンプ3からの作動液は作動液供給路5a中の逆止弁5bを通過し、シリンダ2に導かれる。このとき、前記ソレノイド弁5dは閉弁状態である。
なお、上述した液圧回路Cは、あくまで本発明に係る液圧装置を構成する液圧回路の一例である。
一方、荷台を下降させるための操作を前記操作レバーが受けると、前記ソレノイド弁5dに電力が供給されて開弁状態となる。一方、シリンダ2からポンプ3に向かう作動液の流れは前記逆止弁5bにより禁止されている。そのため、荷台の自重及び荷台に積載されている荷物の荷重を受けてシリンダ2から押し出される作動液の全量は、前記フィルタ5f、前記ソレノイド弁5d及び前記流量制御弁5eを経てタンク1に戻る。
前記タンク1は、図1に示すように、液体を内部に貯蔵するためのタンク本体6と、このタンク本体6に設けられタンク本体6の内部と外部とを連通するブリーザー通路7aを有するブリーザーキャップ7とを備えている。
前記タンク本体6は、その上端近傍部に、側方に開口するキャップ取付部61を有し、このキャップ取付部61に前記ブリーザーキャップ7を取り付けるようにしている。ここで、本実施形態では、このキャップ取付部61の開口は、タンク本体6内部に作動液を充填する際の作動液注入口としても機能するものであり、前記ブリーザーキャップ7のタンク本体6内部に向かう側に隣接する部位には、空気中に浮遊するチリ等の不純物の作動液中への混入を抑制すべく、図示しないフィルタ等の不純物除去手段が設けられている。但し、不純物除去手段が設けられていないブリーザーキャップに、以下に示すような本発明の構成を適用してももちろんよい。
前記ブリーザーキャップ7は、図2〜図5に示すように、前記ブリーザー通路7aを有するキャップ本体71と、前記タンク本体6に取り付けられるとともに前記キャップ本体71を取り付け可能なアダプタ部72と、前記キャップ本体71と前記アダプタ部72との間の隙間とタンク本体6との間を遮断することが可能なシール部材73と、前記タンク本体6内部の圧力が大気圧であるときにタンク本体6内部と外部との間を遮断するとともに前記タンク本体6内部の圧力変化に対応して変形するシート状の密閉部材74と、前記タンク本体6内部の圧力変化に対応して変形した密閉部材74と接触することにより当該密閉部材74を破断する開放部材75とを備えている。
前記キャップ本体71は、図2〜図6に示すように、円盤状をなす蓋部711と、この蓋部711から内方に向けて突出する略円筒状の取付部712とを一体に有する部材である。前記蓋部711には、中心近傍から外周に向かう複数本の前記ブリーザー通路7aを設けている。さらに詳述すると、前記ブリーザー通路7aは、前記蓋部711の内面における中心近傍から外面に向かう起立部7a1と、この起立部の先端からキャップ本体の外周に向けて延伸する放射部7a2とをそれぞれ備えている。前記蓋部711の外面には、ブリーザーキャップ7をタンク本体6に取り付ける際に用いられるドライバ等の工具を挿入可能な工具挿入口713を設けてある。また、前記取付部712の外周の複数箇所には、前記アダプタ部72との間の回り止めを行うための突条714を軸心方向に延伸させて設けてある。このキャップ本体71の前記アダプタ部72に対する軸心方向の相対位置は、該キャップ本体71の蓋部711と前記アダプタ部72の後述する鍔部721とが離間する初期位置(p)と、該キャップ本体71の蓋部711が前記鍔部721に衝き当たる密閉位置(q)との間で変更可能である。
前記アダプタ部72は、図2〜図5及び図7に示すように、前記キャップ本体71の蓋部711に対向する鍔部721と、この鍔部721から内方に向けて突出する略円筒状のアダプタ本体722とを一体に有する部材である。前記アダプタ本体722の内周面のうち、前記キャップ本体71寄りに位置する部位には、前記キャップ本体71の突条714と係わり合うことが可能な係合溝723が設けてある。この係合溝723の深さ寸法は、前記突条714の突出幅よりも大きくしてある。すなわち、前記キャップ本体71の突条714をこの係合溝723に係合させた際に、前記突条714と前記係合溝723の溝底との間に隙間Sが形成されるようにしてある。また、前記係合溝723のキャップ本体側端部及び中間部に、該係合溝723の深さ寸法を小さくするようにして環状突起724を形成してある。ここで、前記キャップ本体71が前記初期位置(p)にあるとき、前記キャップ本体71の突条714の先端は中間部の前記環状突起724の外側にある。一方、前記キャップ本体71が前記密閉位置(q)にあるとき、前記キャップ本体71の突条714の先端は中間部の前記環状突起724の内側を越えてタンク本体6側に位置する。さらに、このアダプタ本体722の外周面には、タンク本体6に形成したキャップ取付部61の雌ネジ孔61aに螺合しうる雄ネジ725を形成している。
前記シール部材73は、図2〜図6に示すように、前記キャップ本体71の取付部712の先端に設けられたOリングである。このシール部材73は、前記キャップ本体71が初期位置(p)にあるときには前記係合溝723の終端と離間している。このとき、前記ブリーザーキャップ7は、図2に示すように、前記隙間Sを介してタンク本体6の内部とタンク3の外部との間で気体が流通可能な第1の状態(P)にある。一方、前記キャップ本体71が密閉位置(q)にあるときには、図3に示すように、前記シール部材73が前記係合溝723の終端と密着している。このとき、前記ブリーザーキャップ7は、前記シール部材73によりタンク本体6内部と、前記隙間S及びタンク本体6外部との間が遮断される第2の状態(Q)にある。
前記密閉部材74は、図2〜図5に示すように、前記キャップ本体71の取付部712のタンク本体6側開口端面を閉塞するもので、弾性変形可能かつタンク本体6内部の圧力変化に対応して変形可能な膜状の部材である。
前記開放部材75は、図2〜図5及び図8に示すように、前記アダプタ部材72に取り付けられるものであり、前記密閉部材74よりもタンク本体6側に配される。より具体的には、前記密閉部材74に向かって突出するニードル状の破断部751と、この破断部751の基端から前記アダプタ部材72の内周に向けて伸びる複数本の支持アーム752と、この支持アーム752の外側端縁同士を接続し前記アダプタ部材72の内周に形成した係合溝72a内に取り付けられる取付環部753とを備えている。
ここで、このブリーザーキャップ7のタンク本体6への取付手順及び使用の態様を順次説明する。
まず、アダプタ部材72にキャップ本体71を装着したまま工具挿入口713に工具を挿入してネジ送りすることにより、タンク本体6にブリーザーキャップ7を装着する。出荷前の段階では、図2に示すように、前記キャップ本体71のアダプタ部材72に対する相対位置を初期位置(p)に、すなわちブリーザーキャップ7を第1の状態(P)にしておく。この状態で試運転を行うと、前記ブリーザーキャップ7は第1の状態(P)にあるので、アダプタ部材72とキャップ本体71との間の隙間Sを介して図2の矢印Xのようにタンク本体6の内部と外部との間で気体が流通可能であり、タンク本体6内部の圧力が大気圧に保たれる。その後、出荷を行うにあたって、図3に示すように、前記キャップ本体71をアダプタ部材72側に押し込んで密閉位置(q)に移動させることにより、前記ブリーザーキャップ7を第2の状態(Q)とする。このとき、シール部材73により、アダプタ部材72とキャップ本体71との間の隙間Sとタンク本体6との間が遮断され、タンク本体6の内部と外部との間で気体が流通不可能となる。このとき、液面がブリーザー通路7aよりも上になっても、前記隙間Sとタンク本体6との間が遮断されているとともに、タンク本体6内部とブリーザー通路7aとの間も前記密閉部材74により遮断されているので、タンク本体6内部の作動液が漏洩することがない。そして、液圧装置を使用すべき箇所への搬送が完了した後、前記ブリーザーキャップ7を第2の状態(Q)としたまま液圧装置の運転を開始すると、タンク本体6の内部から液圧回路Cに作動液が供給されるので、タンク本体6の内部の圧力が低下する。すると、タンク本体6の内部と外部との圧力差に起因して、図4に示すように、密閉部材74がタンク本体6側に引き寄せられるように弾性変形する。そして、この密閉部材74が開放部材75の破断部751に接触すると、図5に示すように、密閉部材74が破断し、同図の矢印Yに示すようにこの破断箇所を介してタンク本体6の内部と外部との間で気体が流通可能となり、再びタンク本体6内部の圧力が大気圧に保たれるようになる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、前記タンク本体6内部の圧力が大気圧であるときにタンク本体6内部と外部との間を遮断するとともに前記タンク本体6内部の圧力変化に対応して変形するシート状の密閉部材74と、前記タンク本体6内部の圧力変化に対応して変形した密閉部材74と接触することにより当該密閉部材74を破断する開放部材75とを備えさせることにより、使用すべき箇所への搬送の際には密閉部材74によりタンク本体6内部と外部との間を遮断して作動液の漏洩を防ぎつつ、使用開始後にタンク本体6内部の圧力変化を利用して密閉部材74を破断することによりタンク1内部の圧力を大気圧に保つようにすることができる。すなわち、本実施形態によれば、搬送時における作動液の漏洩を防ぎつつ、搬送開始時及び終了時における部品交換の手間の軽減、あるいは搬送完了後のキャップ交換忘れに伴う機器破損の防止をも図ることができる。
また、前記ブリーザーキャップ7が、前記キャップ本体71と前記アダプタ部72との間に隙間Sを有するとともに、この隙間Sとタンク本体6との間を遮断することが可能なシール部材73をさらに備えており、前記キャップ本体71を初期位置(p)から前記タンク本体72に向けて密閉位置(q)まで移動させことにより、前記隙間Sを介してタンク本体6の内部と外部との間で気体の流通が可能な第1の状態(P)から、前記シール部材73によりタンク本体6の内部と前記隙間S及びタンク本体6の外部との間が遮断される第2の状態(Q)に変化するので、上述したように、使用開始前の試運転の際には第1の状態(P)として密閉部材74を破断することなく、前記隙間Sを介して気体をタンク本体6の内部と外部との間で流通させることにより、試運転中はタンク内部6の圧力を大気圧に保つようにすることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、本発明に係るタンクの出荷前の段階では、図9及び図10に示すように、前記ブリーザーキャップ7の前記キャップ本体71と前記アダプタ部72との間に、前記キャップ本体71の初期位置(p)から密閉位置(q)への移動を抑止する着脱可能なストッパ部材76を取り付けるようにしてもよい。なお、この実施態様においては、ストッパ部材76を取り付けるようにしていること以外は前述した実施形態と同様の構成を有しているので、対応する箇所には同一名称及び符号を付し、詳細な説明は省略する。
このストッパ部材76は、前記キャップ本体71の取付部712に嵌合しうるストッパ本体762と、このストッパ本体762から外方に突出する把手761とを備えている。また、この把手761の一表面には、滑り止めを行うための突起763を複数本設けている。このストッパ部材76を前記キャップ本体71と前記アダプタ部72との間に配した状態では、前記キャップ本体71を密閉位置(q)に向けて移動させようとすると、キャップ本体71の蓋部711がストッパ本体762に衝き当たり、ストッパ本体762がアダプタ部72の鍔部721に衝き当たるので、前記キャップ本体71のそれ以上の移動は抑止され該キャップ本体71が密閉位置(q)に達することがないようにしてある。その状態から、前記把手761を把持してストッパ部材76を外方に引き抜くと、前記キャップ本体71の初期位置(p)から密閉位置(q)への移動が許可されるようにしてある。
このストッパ部材76を取り付けた状態では、キャップ本体71の密閉位置(q)への移動が抑止されることから、キャップ本体71を密閉位置(q)に移動した状態で試運転を行うことによる以下のような不具合が起こりえない。すなわち、キャップ本体を密閉位置に移動した状態で試運転を行うと、上述したように、タンク本体の内部と外部との間に発生する圧力差に起因して密閉部材がタンク本体側に引き寄せられるように弾性変形し、開放部材の破断部に接触すると密閉部材が破断し、その状態で搬送を行うと液面がブリーザー通路よりも上になったときに作動液が漏洩するという不具合が起こり得るが、前段で述べた構成によれば、搬送前においてはストッパ部材76によりキャップ本体71の密閉位置(q)への移動が抑止されるので、このような不具合が起こりえない。
一方、図1〜図8を参照しつつ上述した実施形態に係るもののような、開放部材により密閉部材を完全に破断する態様でなく、図11及び図12に示すような、タンク本体6内部の圧力変化を利用して密閉部材74を変形させ、開放部材75に押し付けることによって、密閉部材74の一部に穴を穿設する態様を参照してもよい。このようなものであっても、破断箇所を介してタンク本体6の内部と外部との間で気体が流通可能となり、再びタンク本体6内部の圧力が大気圧に保たれるようになるので、本発明による効果を全て得ることができる。なお、図11及び図12に示す実施態様においては、上述した点以外は図1〜図8を参照しつつ前述した実施形態と同様の構成を有しているので、対応する箇所には同一名称及び符号を付し、詳細な説明は省略する。
また、搬送を行う前に液圧装置の運転を行わないのであれば、予めキャップ本体とアダプタ部材との間を遮断しておく態様を採用してもよい。
加えて、上述した実施形態では、開放部材を密閉部材よりもタンク本体側に配し、タンク本体内部の圧力低下により密閉部材がタンク本体の内部側に引き寄せられることを利用して該密閉部材を開放部材に接触させるようにしているが、液圧装置の使用時にタンクが加熱される場合等、液圧装置の使用開始後にタンク内部の圧力が上昇することもあり得る。タンク内部の圧力が上昇する場合に対応する実施態様として、開放部材を密閉部材よりもブリーザー通路側すなわちタンク本体の外部に向かう側に配するものが考えられる。このようにすれば、タンク本体の圧力上昇により密閉部材がタンク本体の外部に向かう側に押し出されることを利用して該密閉部材を開放部材に接触させることができる。
そして、荷台の昇降に用いられる液圧装置以外の種々の液圧装置に作動液を供給するタンク全般に本発明を適用してもよい。換言すれば、上述した実施形態に示したようなもの以外の液圧回路とともに用いられるタンクに本発明を適用してもよい。さらに、液圧装置に供給すべき作動液を内部に貯蔵する以外の目的に用いられるタンクにも、本発明を適用してよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
1…タンク
6…タンク本体
7…ブリーザーキャップ
71…キャップ本体
72…アダプタ部
74…密閉部材
75…開放部材
C…液圧回路

Claims (3)

  1. 液体を内部に貯蔵するためのタンク本体と、このタンク本体に設けられタンク本体の内部と外部とを連通するブリーザー通路を有するブリーザーキャップとを備えるタンクであって、
    前記ブリーザーキャップが、前記ブリーザー通路を有するキャップ本体と、前記タンク本体に取り付けられるとともに前記キャップ本体を取り付け可能なアダプタ部と、前記タンク本体内部の圧力が大気圧であるときにタンク本体内部と外部との間を遮断するとともに前記タンク本体内部の圧力変化に対応して変形するシート状の密閉部材と、前記タンク本体内部の圧力変化に対応して変形した密閉部材と接触することにより当該密閉部材を破断、又は当該密閉部材に穿孔する開放部材とを少なくとも備え
    前記ブリーザーキャップが、前記キャップ本体と前記アダプタ部との間に隙間を有するとともに、この隙間とタンク本体との間を遮断することが可能なシール部材をさらに備えており、前記キャップ本体を初期位置から前記タンク本体に向けて密閉位置まで移動させことにより、前記隙間を介してタンク本体の内部と外部との間で気体の流通が可能な第1の状態から、前記シール部材によりタンク本体の内部と前記隙間及びタンク本体の外部との間が遮断される第2の状態に変化するタンク。
  2. 前記ブリーザーキャップの前記キャップ本体と前記アダプタ部との間に、前記キャップ本体の初期位置から密閉位置への移動を抑止するストッパ部材を着脱可能に設けている請求項1記載のタンク。
  3. 作動液を内部に貯蔵する請求項1又は2記載のタンクと、このタンクから作動液の供給を受けて駆動対象に作動液圧を供給するための液圧回路とを備えている液圧装置。
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