JP6682390B2 - 工具吊り具 - Google Patents

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Description

本発明は、工具吊り具に関する。詳細には、本発明は、人体に装着する胴ベルトにおいて、工具や資材を多数装着するために、胴ベルトに固定する工具吊り具に関する。
法面(傾斜面)で行われる作業として、法切工、法面保護工、土留工、法面調査等が挙げられる。法切工では、斜面上の不要な土砂が撤去又は整形される。法面保護工では、枠の形成、モルタル又は客土の吹き付け、植生マット又はむしろの張り付け、緑化等が行なわれる。法面保護工により、法面の安定度が強化され、又は浸食が防止される。土留工では、斜面の末端又は中腹に土留が配される。土留工により、法面の崩壊が抑止される。法面調査では、法面の損傷等が検査される。
法面工事を行うとき、作業員は墜転落防止を目的として胴ベルト型安全帯を装着している。図1は一般的な胴ベルト型安全帯である。
胴ベルト型安全帯は、胴ベルトと、胴ベルトが挿通されたD環と、胴ベルトの一端にバックルを具備している。作業員は腰部に胴ベルト型安全帯を装着し、D環に命綱を連結することで墜転落を防止している。
また、作業員が体重を預ける目的で臀部に尻当て帯(以下、バックサイドベルトという)が配置され、バックサイドベルトは胴ベルトとセットされている。図2は一般的なバックサイドベルトである。バックサイドベルトには左右の腰部に吊り具が具備され、また背中中央にも1本の吊り具が具備されている。それぞれの吊り具の上端の環部に胴ベルトが挿通されることで、バックサイドベルトは胴ベルトとセットされている。またバックサイドベルトの中央の吊り具は、バックサイドベルトが下方にたわむことを防止している。
前記胴ベルト型安全帯は墜転落を阻止するためのものであるが、胴ベルト型安全帯に具備される胴ベルトは、法面作業に使用されるシノウ・ペンチ・コンベックスなどの工具や杭や番線等の法面工事用の資材などを装備するためにも使用される。胴ベルト型安全帯の胴ベルトは工具吊り具の役割を兼ねている。工具や資材はペンチ差しや工具袋に収納され、ペンチ差しや工具袋が胴ベルトに装着されている。
法面作業においては、胴ベルトに多数の工具や資材を装備するため、胴ベルトの工具類を取り付けるスペースはできるだけ広くすることが望まれている。
墜落防止用の安全帯としてはハーネス型安全帯と胴ベルト型安全帯があるが、法面工事においては、胴ベルト型安全帯が標準であり、ハーネス型安全帯はまだほとんど使用されていない。
墜落を阻止するときに、肩、腰、腿などの装着者の身体の主要部分を複数箇所において保持するハーネス型安全帯は、墜落阻止時に人体に加わる大きな荷重が人体の各部に分散されるため、胴ベルト型安全帯と比べて人体にかかる負担が小さい。また墜落阻止後に救助されるまでの間においても、人体が立位に近い状態となり、人体への負担を軽減できる。墜落阻止時および墜落阻止後において人体への負担が少ないため、近年、法面作業以外の高所作業現場ではハーネス型安全帯が急速に増加してきている。法面工事においても、より安全性の高いハーネス型安全帯の普及が望まれている。
ハーネス型安全帯の一例が、特開2015−223292公報に開示されている。
ハーネス型安全帯を法面作業に採用する場合、体重を預けて作業するために臀部に位置するバックサイドベルトと、工具等を装備するために腰部に位置する胴ベルトとを、ハーネス型安全帯にセットする。胴ベルトは、胴ベルト型安全帯から安全帯として装備しているD環を省いたもので、工具吊り具として使用される。バックサイドベルトの吊り具の上端の環部に胴ベルトが挿通されることで、胴ベルトとバックサイドベルトがセットされる。ハーネス型安全帯の左右の腰部にはそれぞれ連結環が具備され、前記連結環に胴ベルト(工具吊り具)が挿通されることで、胴ベルトとハーネス型安全帯がセットされる。
胴ベルト型安全帯を法面作業で使用する場合、工具吊り具において工具や資材を装備するスペースは、命綱を連結するためのD環取付け部と、バックサイドベルトに具備された3つの吊り具と、が占有する4箇所のスペースを除いたスペースとなる。
また、腰部へのあたりを柔らかくし装着感を良くするために、胴ベルト型安全帯にサポータベルトを装着する場合が良くある。この場合、工具吊り具において工具や資材を装備するスペースは、命綱を連結するためのD環取付け部と、バックサイドベルトに具備された3つの吊り具と、サポータベルトと胴ベルトを連結するためにサポータベルトに具備された3〜4個のベルト通しと、が占有する7〜8箇所のスペースを除いたスペースとなる。
ハーネス型安全帯を法面作業で使用した場合、工具吊り具において工具や資材を装備するスペースは、バックサイドベルトに具備された3つの吊り具と、ハーネス型安全帯の2個の連結環が占有する5箇所のスペースを除いたスペースとなる。
特開2015−223292 実用新案登録第3190133号
上記のように、従来の安全帯は工具等の取り付けスペースが狭く、必要十分な工具や資材が取り付けられないことがある。また、取り付けスペースが3箇所または5箇所で分割されるため、各スペースに合った幅の工具や資材を取付けなければならない。従って作業性を考慮した最適な位置に工具や資材を配置することができない。例えば、最も使用頻度の高い工具を利き手に近い位置に配置しようとしても、取付けることができないことがある。
このことは、作業者によって、作業性を損なうこととなり煩わしいことである。
実用新案登録第3190133号公報には、
両端にリングを縫着した胴当てベルトに、一端にバックルを備えた外締めベルトを重合挿通した柱上安全帯において、胴当てベルトに基端部を縫着した長舌片とバックル片を対向して設け、両者を所定部で係止可能とした吊りベルト部を単数または複数設けた構成を特徴とする工具吊りベルト付き柱上安全帯
が、開示されている。
実用新案登録第3190133号の考案は、柱上安全帯に具備するものであり、法面用の胴ベルトやハーネス型安全帯の胴ベルトを想定したものではない。
工具を取り付ける長舌片とバックル片があらかじめ柱上安全帯の胴当てベルトに縫着したものであり、工事において工具を装着する必要がない場合でも、本考案に係る工具吊りベルトは取り外すことができない。
実用新案登録第3190133号の考案では、装着する工具袋等を取り付けるために、一端が胴当てベルトに縫着された一対の長舌片とバックル片が必要であり、前記一対の長舌片とバックル片は、工具袋等に長舌片を挿通した後で、バックルによって連結している。従って、連結するバックルの部分は連結するために占有され、工具袋等を配置できない。換言すれば、工具袋等を配置するスペースが制約され、作業性がよい最適な位置に、必要十分な工具や資材を配置して装着することができない。
実用新案登録第3190133号の考案は、胴当てベルトに具備されたベルト押さえの内側に一対または二対の長舌片とバックル片の一端が縫着された構造である。
ベルト押さえは、外締めベルトを挿通するための間隔を50mm程度とって両端を胴当てベルトに縫着されている。前記間隔50mm程度の中央位置にベルト押さえと直交して長舌片とバックル片の一端が縫着されている。
連結された長舌片とバックル片に重い工具袋等をセットした場合、工具袋の重量によって長舌片またはバックル片とベルト押さえの縫着部(ベルト押さえの前記間隔の中央部)にベルト押さえと直交方向に荷重が加わることになる。ベルト押さえは通常幅25mm程度の細幅織のベルトで構成されており直交方向の荷重に対する剛性は弱いため、常時荷重方向に変形したり捻じれを生じた状態となり、耐久性も弱いものだった。
この時、ベルト押さえが直交方向に荷重を受けて変形したり捻じれを生じることによって、連結された長舌片とバックル片の固定された両端間の距離が狭まるため、連結された長舌片とバックル片に重力方向にたわみが生じ、装着した工具袋等が下方に下がる。このことは、作業者によって作業性を損なうこととなり煩わしいことである。
柱上安全帯は作業者の胴部に密着させて巻きつける胴当てベルトと、胴当てベルトに重合配置され、作業者の胴部を締め付ける外締めベルトで構成される。柱上安全帯を装着した作業者は、柱上安全帯の両端に具備された環に胴綱を取り付けて、胴綱を電柱等に回し掛けした状態で、胴綱に体重を預けて作業を行う。従って、外締めベルトが腰の位置にしっかりと締め付けた状態でないと、作業者が体重を預けた場合に、柱上安全帯が胴部の腰の位置から上方または下方にずれ、著しく作業性を損なう。また、この状態で誤って作業者が高所から落下した場合、柱上安全帯が作業者からすっぽ抜けるおそれがあり、安全上も好ましくない。
実用新案登録第3190133号の考案において、一対の長舌片とバックル片が胴当てベルトに直接縫着され、連結された長舌片とバックル片の上に重ねた状態で外締めベルトが配置される場合が開示されている。この場合、連結された長舌片とバックル片に工具袋等が挿通され、厚みがある工具袋等の挿通部の上面に重ねて外締めベルトを配置することになる。その厚みは外締めベルトの長さ方向および幅方向において大きく変動し平坦ではない。従って段落[0017]で述べたことと同様に、外締めベルトを人体の胴部に沿ってしっかりと締めることができない。このことは、作業性だけでなく、安全性にも問題がある。
以上のように、特許文献2の考案は幾つかの重要な機能が欠如しており、構造的な合理性、耐久性および安全性に対する信頼性が低いと考えられるため、到底実使用はできない。
本願において解決しようとする課題は、前記従来技術の問題点に鑑み、作業性を損なうことがなく、必要な工具等を望ましい位置に装備するための工具吊り具を提供することである。さらに、安全性が高いハーネス型安全帯を採用した場合においても、作業性を損なうことがなく、必要な工具等を望ましい位置に装備するための工具吊り具を提供することである。
本発明に係る工具吊り具は、人体に装着し墜転落を防止するための安全帯に取り付けられ、
工具吊り具の両端または、両端および中央部に連結具を具備し、
前記連結具が、平行に配置された2つの挿通口を具え、
前記挿通口が胴ベルトを挿通する幅を持ち、
前記挿通口に前記胴ベルトが挿通されて、
前記工具吊り具が胴ベルト上に重ねて配置される。
好ましくは、本発明に係る工具吊り具は、胴ベルトと近似する幅を持つベルトで形成される。
好ましくは、本発明に係る工具吊り具の全長は、40cm以上である。
法面作業において、胴ベルトに装備する工具や資材を取付けるスペースを広く確保することにより、作業性を改善しうる。
さらに、作業員が安全性の高いハーネス型安全帯を装着する場合においても、従来使用されている胴ベルト型安全帯の場合と同様に、装備する工具や資材を取付けるスペースを広く確保することにより、必要な工具等を好ましい位置に装備できるため、作業性を改善しうる。
図1は、標準的な胴ベルト型安全帯が示された正面図である。 図2は、標準的なバックサイドベルトが示された正面図である。 図3は、標準的なハーネス型安全帯が示された正面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具が示された正面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具が示された底面図である。 図6は、胴ベルトに装着する標準的なサポータベルトの正面図である。 図7は、標準的で大きな工具袋である。 図8は、標準的で小さな工具袋である。 図9は、標準的なペンチ差しである。 図10は、従来技術において、胴ベルト型安全帯にバックサイドベルトを組み合わせた状態の正面図である。 図11は、従来技術において、胴ベルト型安全帯にバックサイドベルトとサポータベルトを組み合わせた状態の正面図である。 図12は、従来技術において、ハーネス型安全帯に胴ベルトとバックサイドベルトを組み合わせた状態の正面図である。 図13は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具が、バックサイドベルトを組み合わせた胴ベルト型安全帯に配置された状態の正面図である。 図14は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具が、バックサイドベルトを組み合わせた胴ベルト型安全帯に配置された状態において、胴ベルト部の下面図である。 図15は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具が、バックサイドベルトとサポータベルトを組み合わせた胴ベルト型安全帯に取り付けられた状態の正面図である。 図16は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具が、胴ベルトとバックサイドベルトを組み合わせたハーネス型安全帯に配置された状態の正面図である。 図17は、従来技術において、胴ベルト型安全帯にバックサイドベルトと工具袋(小)2つとペンチ差しを組み合わせた状態の正面図である。 図18は、従来技術において、胴ベルト型安全帯にバックサイドベルトとサポータベルトと工具袋(小)とペンチ差し2つを組み合わせた状態の正面図である。 図19は、従来技術において、ハーネス型安全帯に胴ベルトとバックサイドベルトと工具袋(小)とペンチ差し2つを組み合わせた状態の正面図である。 図20は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具とバックサイドベルトと工具袋(大)2つとペンチ差し2つを胴ベルト型安全帯に組み合わせた状態の正面図である。 図21は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具とバックサイドベルトとサポータベルトと工具袋(大)2つとペンチ差し2つを胴ベルト型安全帯に組み合わせた状態の正面図である。 図22は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具と胴ベルトとバックサイドベルトと工具袋(大)2つとペンチ差し2つをハーネス型安全帯に組み合わせた状態の正面図である。 図23は、本発明の他の実施形態に係る工具吊り具が示された正面図である。 図24は、本発明の他の実施形態に係る工具吊り具が示された下面図である。 図25は、本発明の他の実施形態に係る工具吊り具と胴ベルトとバックサイドベルトをハーネス型安全帯に組み合わせた状態の正面図である。 図26は、本発明の他の実施形態に係る工具吊り具が示された正面図である。 図27は、本発明の他の実施形態に係る工具吊り具が示された下面図である。 図28は、本発明の他の実施形態に係る工具吊り具と胴ベルトとバックサイドベルトをハーネス型安全帯に組み合わせた状態の正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
法面作業時に使用される標準的な用具について説明される。
図1は、標準的な胴ベルト型安全帯の胴ベルト1が示された正面図であり、胴ベルト1は、胴ベルト用ベルト11の一端に胴ベルト用バックル14が縫着され、胴ベルト1の中央部近傍には胴ベルト用D環止め13と胴ベルト用D環12が胴ベルト11に連結固定されている。
図2は、法面工事に使用される標準的なバックサイドベルト2が示された正面図であり、バックサイドベルト2は、装着者の臀部に配置され作業者が体重を預けるもので、バックサイドベルト用ベルト21、バックサイドベルト用吊り具(左)22、バックサイドベルト用吊り具(右)23、バックサイドベルト用吊り具(中央)24、バックサイドベルト用D環(左)25、バックサイドベルト用D環(右)26で構成される。バックサイドベルト用吊り具(左)22、バックサイドベルト用吊り具(右)23、バックサイドベルト用吊り具(中央)24には、それぞれ上端に胴ベルト1を挿通されて胴ベルト1と連結されるための環部が形成されている。
図3は、標準的なハーネス型安全帯3が示された正面図であり、ハーネス用主ベルト31、ハーネス用連結環(左)32、ハーネス用連結環(右)33、ハーネス用バックル本体(左)34a、ハーネス用バックル差し込み具(左)34b、ハーネス用バックル本体(右)35a、ハーネス用バックル差し込み具(右)35b、ハーネス用胸バックル本体36a、ハーネス用胸バックル差し込み具36b、ハーネス用胸部D環37で構成される。
ハーネス用連結環(左)32、ハーネス用連結環(右)33は、胴ベルト1を挿通され胴ベルト1と連結されるための環部が形成されている。
図6は、作業員の腰部へのあたりを柔らかくし装着感を良くするために、胴ベルト1にセットされる標準的なサポータベルト5が示された正面図であり、サポータベルト用ベルト51、サポータベルト用ベルト押さえ(左)52、サポータベルト用ベルト押さえ(右)53、サポータベルト用ベルト押さえ(中央)54で構成される。
サポータベルト用ベルト押さえ(左)52、サポータベルト用ベルト押さえ(右)53、サポータベルト用ベルト押さえ(中央)54は、胴ベルト1が挿通され胴ベルト1と連結されるための挿通口が形成されている。
図7は、法面作業に使用される工具や資材を収納し、作業者の腰部に配置されるための大型の工具袋(大)6である。袋状に形成された工具袋(大)用袋部61に工具や資材を収納し、挿通口が形成された工具袋(大)用連結具62に胴ベルト1が挿通されることによって、胴ベルト1に取り付けられる。
図8は、小型の工具袋(小)7であり、大型の工具袋(大)6と同様に、工具袋(小)用袋部71と工具袋(小)用連結具72を具備する。
図9は、標準的なペンチ差し8であり、ペンチを把持するペンチ差し用差し込み部81と、胴ベルトが挿通されることによって胴ベルトに取り付けられるためのペンチ差し用連結具82を具備している。
図10は、従来技術において、胴ベルト型安全帯にバックサイドベルト2を組み合わせた状態の正面図である。バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(中央)24とバックサイドベルト用吊り具(右)23に胴ベルト用ベルト11が挿通されることによって、胴ベルト1にバックサイドベルト2がセットされる。また、バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23の間の位置に、墜転落防止用として命綱を連結するための胴ベルト用D環12と胴ベルト用D環止め13が、胴ベルト用D環12と胴ベルト用D環止め13の挿通孔に胴ベルト用ベルト11が挿通されることによって、胴ベルト1にセットされる。
この場合、工具袋やペンチ差し(以下、工具袋等という。)を装着できる胴ベルト1のスペースは、間隔a1と間隔a2および間隔a3である。標準的な取付状態の場合、間隔a1は約75mmで、間隔a2は約138mmで間隔b5は277mmであり、工具袋等の取付スペースの総和は約490mmである。
図11は、図10の状態に、サポータベルト5をセットした状態の正面図である。サポータベルト5は、スポンジ等の弾性体を内包したもので、作業員の腰部と胴ベルトの間に配置することで、作業員の腰への当たりを柔らかくし、装着感の改善や疲労の軽減のためのものである。
サポータベルト5は、サポータベルト用ベルト51にサポータベルト用ベルト押さえ(左)52とサポータベルト用ベルト押さえ(右)53とサポータベルト用ベルト押さえ(中央)54を具備しており、サポータベルト用ベルト押さえ(左)52とサポータベルト用ベルト押さえ(右)53とサポータベルト用ベルト押さえ(中央)54に胴ベルト11が挿通されることによって、胴ベルト11にセットされる。
この場合、工具袋等を装着できる胴ベルト1のスペースは、間隔b1と間隔b2と間隔b3と間隔b4および間隔b5である。標準的な取付状態の場合、間隔b1と間隔b3と間隔b4は約75mmで、間隔b2は約38mmで間隔b5は177mmであり、工具袋等の取付スペースの総和は約440mmである。
図12は、図10の状態において、胴ベルト型安全帯の代わりにハーネス型安全帯をセットした状態の正面図である。胴ベルト11には、バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(中央)24とバックサイドベルト用吊り具(右)23に胴ベルト11が挿通されることによって、胴ベルト11にバックサイドベルト2がセットされる。また、バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23の間の位置に、ハーネス3の腰部に具備されたハーネス用連結環(左)32およびハーネス用連結環(右)33に胴ベルト11が挿通されることによって、ハーネス3が胴ベルト11にセットされる。
この場合、工具袋等を装着できる胴ベルト1のスペースは、間隔c1と間隔c2と間隔c3および間隔c4である。標準的な取付状態の場合、間隔c1と間隔c4は約50mmで、間隔c2と間隔c3は約202mmであり、工具袋等の取付スペースの総和は約504mmである。
図4は、本発明に係る工具吊り具4の正面図である。工具吊り具4の両端には、工具吊り具用連結具(左)42と工具吊り具用連結具(右)43が具備される。
工具吊り具用連結具(左)42と工具吊り具用連結具(右)43はそれぞれ平行に配置された2つの挿通口を具え、前記挿通口はそれぞれ胴ベルト用ベルト11を挿通する幅を持つ。前記2つの挿通口に連続して胴ベルト用ベルト11が挿通されることによって、工具吊り具用連結具(左)42と工具吊り具用連結具(右)43が胴ベルト用ベルト11に連結される。この時、胴ベルト1が作業員の腰部に装着された状態で、工具吊り具用ベルト41に弛みが生じないように工具吊り具用連結具(左)42と工具吊り具用連結具(右)43の胴ベルト1への取付位置を調整することにより、工具吊り具4が胴ベルト1に重ねて取り付けられる。
図13は、バックサイドベルト2がセットされた胴ベルト型安全帯に、本発明に係る工具吊り具4がセットされた状態の正面図である。図14は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具4が、バックサイドベルト2を組み合わせた胴ベルト型安全帯に配置された状態において、胴ベルト部の底面図であり、工具吊り具4とバックサイドベルト2と胴ベルト1の連結状態が示されている。
好ましくは、工具吊り具4の中央部に具備された工具吊り具用連結具(中央)44によって、胴ベルト1と工具吊り具4とバックサイドベルト2が連結される。
工具吊り具用連結具(中央)44は、4つの平行に配置された長溝形状の挿通口を具え、両外の挿通口に工具吊り具用ベルト41が挿通され、内側の2つの挿通口に胴ベルト用ベルト11が挿通されている。バックサイドベルト用吊り具(中央)24は帯体を折り返して形成された挿通口を具備し、前記挿通口に工具吊り具用連結具(中央)44と胴ベルト用ベルト11が挿通され、なおかつ、バックサイドベルト用吊り具(中央)24の帯体が、バックサイドベルト用吊り具(中央)24と工具吊り具用ベルト41の間を通過した状態とされることによって、胴ベルト1と工具吊り具4とバックサイドベルト2が容易にずれないように連結される。
この場合、工具袋等は工具吊り具4に装着される。工具袋等を装着できる工具吊り具4のスペースは、図13に示すように間隔d1と間隔d2である。標準的な取付状態の場合、間隔d1と間隔d2は約340mmで、工具袋等の取付スペースの総和は約680mmである。
図15は、バックサイドベルト2とサポータベルト5がセットされた胴ベルト型安全帯に、本発明に係る工具吊り具4がセットされた状態の正面図である。この場合、工具袋等は工具吊り具4に装着される。工具袋等を装着できる工具吊り具4のスペースは、間隔e1と間隔e2である。標準的な取付状態の場合、間隔e1と間隔e2は約340mmで、工具袋等の取付スペースの総和は約680mmである。
図16は、バックサイドベルト2と胴ベルト1がセットされたハーネス3に、本発明に係る工具吊り具4がセットされた状態の正面図である。この場合、工具袋等は工具吊り具4に装着される。工具袋等を装着できる工具吊り具4のスペースは、間隔f1と間隔f2である。標準的な取付状態の場合、間隔f1と間隔f2は約340mmで、工具袋等の取付スペースの総和は約680mmである。
従来技術において、図10および段落[0033]、[0034]に示す場合は、工具袋等の取付スペースの総和は約490mmであり、取付スペースは3箇所に分断される。
また、従来技術において、図11および段落[0035]、[0036]に示す場合は、工具袋等の取付スペースの総和は約440mmであり、取付スペースは5箇所に分断される。
また、従来技術において、図12および段落[0037]、[0038]に示す場合は、工具袋等の取付スペースの総和は約504mmであり、取付スペースは4箇所に分断される。
これに対して、本発明に係る工具吊り具4を装着した場合について説明される。
図13と図14および段落[0040]、[0041]、[0042]に示す場合、図15および段落[0043]に示す場合、図16および段落[0044]に示す場合のいずれの場合においても、工具袋等の取付スペースの総和は約680mmであり、従来技術に対して大幅に広くなる。また、従来技術では、取付スペースが3箇所から5箇所に分断されるのに対して、本発明に係る工具吊り具4を装着した場合は2箇所に分断され、1箇所あたりの取付スペースが広くなる。
次に、安全帯に工具袋等を装着した場合を想定し、標準的な工具袋(大)6と工具袋(小)7およびペンチ差し8を取り付ける場合について説明される。
図17は、従来技術において、バックサイドベルト2をセットした胴ベルト型安全帯に、2つの工具袋(小)7と1つのペンチ差し8とを組み合わせた状態の正面図である。
胴ベルト1の左側には工具袋(大)6を取り付けることができない。また、図示しないが、胴ベルト1の右側に工具袋(大)6を1つ取り付けると、ペンチ差し8を取り付けるスペースが残らない。
図18は、従来技術において、バックサイドベルト2とサポータベルト5をセットした胴ベルト型安全帯に、1つの工具袋(小)7と2つのペンチ差し8とを組み合わせた状態の正面図である。
胴ベルト1には工具袋(大)6を取り付けることができない。また、胴ベルト1の左側には工具袋(小)7を取り付けることができない。図示しないが、胴ベルト1の右端に1つのペンチ差し8を1つ取り付けると、工具袋(小)7を取り付けるスペースが残らない。
図19は、従来技術において、バックサイドベルト2をセットしたハーネス型安全帯に、1つの工具袋(小)7と2つのペンチ差し8を組み合わせた状態の正面図である。
胴ベルト1には工具袋(大)6を取り付けることができない。図示しないが、右側および左側にペンチ差し8を1つずつ取り付けると、工具袋(小)7を取り付けるスペースが残らない。
図20および図21は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具4を胴ベルト型安全帯にセットした状態の正面図である。
命綱を連結するためのD環は、工具吊り具用連結具(左)42の2つの挿通口の間に配置し、前記2つの挿通口に挿通された胴ベルト用ベルト11が挿通されることによって、胴ベルト1と連結固定される。これにより、胴ベルト用D環12および胴ベルト用D環止め13が占有していた取付スペースが開放され、その分、工具袋等の取付スペースが増えることになる。
図20は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具4とバックサイドベルト2をセットした胴ベルト型安全帯に、2つの工具袋(大)6と2つのペンチ差し8とを組み合わせた状態の正面図である。
図17に示す従来技術の場合と比べると、従来技術においては、胴ベルト1の工具袋等の取付スペースの一部が、バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23および胴ベルト用D環12と胴ベルト用D環止め13の取付スペースとして占有されていたが、本発明においては、工具吊り具4には胴ベルト1バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23および胴ベルト用D環12と胴ベルト用D環止め13を取り付けないため、工具袋等の取付スペースが大幅に増える。
図20に一例を示すように、ペンチ差し8の取付スペースが1つ増え、2つの工具袋(小)7から2つの工具袋(大)6に替えることができ、工具袋等の取付スペースが大幅に増えた。
図21は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具4とバックサイドベルト2とサポータベルト5をセットした胴ベルト型安全帯に、2つの工具袋(大)6と2つのペンチ差し8とを組み合わせた状態の正面図である。
図18に示す従来技術の場合と比べると、従来技術においては、胴ベルト1の工具袋等の取付スペースの一部が、バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23および胴ベルト用D環12と胴ベルト用D環止め13およびサポータベルト用ベルト押さえ(左)52とサポータベルト用ベルト押さえ(右)53と2つのサポータベルト用ベルト押さえ(中央)54の取付スペースとして占有されていたが、工具吊り具4にはバックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23および胴ベルト用D環12と胴ベルト用D環止め13およびサポータベルト用ベルト押さえ(左)52とサポータベルト用ベルト押さえ(右)53と2つのサポータベルト用ベルト押さえ(中央)54を取り付けないため、工具袋等の取付スペースが大幅に増える。
図21に一例を示すように、1つの工具袋(小)7から2つの工具袋(大)6に替えることができ、工具袋等の取付スペースが大幅に増えた。
図22は、本発明の一実施形態に係る工具吊り具4とバックサイドベルト2をセットしたハーネス型安全帯に、2つの工具袋(大)6と2つのペンチ差し8とを組み合わせた状態の正面図である。
図19に示す従来技術の場合と比べると、従来技術においては、胴ベルト1の工具袋等の取付スペースの一部が、バックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23およびハーネス用連結環(左)32とハーネス用連結環(右)33の取付スペースとして占有されていたが、工具吊り具4にはバックサイドベルト用吊り具(左)22とバックサイドベルト用吊り具(右)23およびハーネス用連結環(左)32とハーネス用連結環(右)33を取り付けないため、工具袋等の取付スペースが大幅に増える。
図22に一例を示すように、1つの工具袋(小)7から2つの工具袋(大)6に替えることができ、工具袋等の取付スペースが大幅に増えた。
以上のように、本発明に係る工具吊り具4を安全帯に装着した場合、工具袋等の取付スペースが広くなるため、幅の広いものを取り付けたり、取り付ける数量を増やしたり、取り付ける位置を変えることができる。換言すれば、作業内容に合わせて必要な種類及び数量の工具袋等を好適な位置に取り付けることができる。このことは、作業者にとって煩わしさが解消され、作業性が改善されることになる。
また、ハーネス型安全帯を法面作業において採用する上で弊害となっていた工具袋等の取付スペースが狭いという課題を解決できるため、安全性の高いハーネス型安全帯を法面作業においても、普及推進することに貢献しうる。
図23は、本発明に係る他の実施形態である工具吊り具4aを示した正面図であり、図24はその下面図である。
工具吊り具4aの両端には、工具吊り具用連結具(左)42aと工具吊り具用連結具(右)43aが具備される。
工具吊り具用連結具(左)42aおよび工具吊り具用連結具(右)43aは、それぞれ平行に配置された2つの挿通口を具え、前記2つの挿通口はそれぞれ胴ベルト用ベルト11を挿通する幅を持つ。さらに前記2つの挿通口の間の部材が中央で分断されており、前記2つの挿通口を合わせた形状が略H字状をなしている。
図27は、バックサイドベルト2と胴ベルト1がセットされたハーネス3に、本発明に係る工具吊り具4aがセットされた状態の正面図である。
この場合、工具袋等は工具吊り具4aに装着される。工具袋等を装着できる工具吊り具4aのスペースは、間隔g1と間隔g2である。標準的な取付状態の場合、間隔g1と間隔g2は約340mmで、工具袋等の取付スペースの総和は約680mmである。
この実施形態においては、前記2つの挿通口に連続して胴ベルト用ベルト11が挿通されることによって、工具吊り具用連結具(左)42aと工具吊り具用連結具(右)43aが胴ベルト用ベルト11に連結される。この時、胴ベルト1が作業員の腰部に装着された状態で、工具吊り具用ベルト41aに弛みが生じないように工具吊り具用連結具(左)42aと工具吊り具用連結具(右)43aの胴ベルトへの取付位置を調整することにより、工具吊り具4aが胴ベルト1に重ねて取り付けられる。
さらにこの実施形態においては、工具吊り具用連結具(左)42aと工具吊り具用連結具(右)43aの前記2つの挿通口に、胴ベルト1の端から胴ベルト用ベルト11を挿通することで、胴ベルト1に工具吊り具4aが取り付けできるだけでなく、胴ベルト用ベルト11の端以外の部分の両側の縁を、前記2つの挿通口の間に位置し中央で分断された2つの部材に、交互にひっかけて胴ベルト用ベルト11を平行に配置された2つの挿通口に挿通することにより、工具吊り具用連結具(左)42aと工具吊り具用連結具(右)43aに胴ベルト用ベルト11が挿通された状態となる。換言すれば、胴ベルト用ベルト11は、その端末から順番に工具吊り具用連結具(左)42aと工具吊り具用連結具(右)43aに挿通する必要がなく、胴ベルト用ベルト11の長さ方向の適当な位置に、直接(胴ベルト用ベルト11の端末から順番に挿通せずに)、工具吊り具用連結具(左)42aと工具吊り具用連結具(右)43aを取り付けることができる。
図4および図5に示す実施形態(工具吊り具a)の場合は、バックサイドベルト2やハーネス3やサポータベルト5がセットされた状態であって、既に使用されている胴ベルト1に本発明に係る工具吊り具4を取り付ける際に、一旦、胴ベルト1からバックサイドベルト2やハーネス3やサポータベルト5を取り外した後、胴ベルト1にバックサイドベルト2やハーネス3やサポータベルト5および工具吊り具4を、所定の順番で挿通しなければならない。
しかし、この実施形態(工具吊り具4a)においては、胴ベルト1にバックサイドベルト2やハーネス3やサポータベルト5がセットされた状態であっても、胴ベルト1からバックサイドベルト2やハーネス3やサポータベルト5を取り外す必要がなく、後付けができる。
従って、作業内容によって容易に工具袋等の種類や数量を変えることができる。このことは、作業者にとって、必要な工具等を好ましい位置に装備できるため、作業性を改善し得る。
また、作業内容によって工具袋等が不要な場合は、工具袋等が取り付けられた状態の工具吊り具4aを胴ベルト1から容易に取り外して作業ができる。このことは、作業者にとって、身体に装着する装備が減ることおよび軽くなることにより、作業時の煩わしさを解消し作業性を改善し得る。
図24は、本発明に係る他の実施形態である工具吊り具4bを示した正面図であり、図24はその下面図である。
工具吊り具4bの両端には、工具吊り具用連結具(左)42bと工具吊り具用連結具(右)43bが具備される。
工具吊り具用連結具(左)42bおよび工具吊り具用連結具(右)43bは、それぞれ平行に配置された2つの挿通口を具え、前記2つの挿通口はそれぞれ胴ベルト用ベルト11を挿通する幅を持つ。さらに前記2つの挿通口の対向する外側の部材が中央で分断されており、前記2つの挿通口は反対向きにそれぞれ略T字状をなし、それぞれ対向する外側の部分に開口部を持つ。
図27は、バックサイドベルト2と胴ベルト1がセットされたハーネス3に、本発明に係る工具吊り具4bがセットされた状態の正面図である。
この場合、工具袋等は工具吊り具4bに装着される。工具袋等を装着できる工具吊り具4bのスペースは、間隔h1と間隔h2である。標準的な取付状態の場合、間隔h1と間隔h2は約340mmで、工具袋等の取付スペースの総和は約680mmである。
この実施形態においては、前記2つの挿通口に連続して胴ベルト用ベルト11が挿通されることによって、工具吊り具用連結具(左)42bと工具吊り具用連結具(右)43bが胴ベルト用ベルト11に連結される。この時、胴ベルト1が作業員の腰部に装着された状態で、工具吊り具用ベルト41bに弛みが生じないように工具吊り具用連結具(左)42bと工具吊り具用連結具(右)43bの胴ベルトへの取付位置を調整することにより、工具吊り具4bが胴ベルト1に重ねて取り付けられる。
さらにこの実施形態においては、工具吊り具用連結具(左)42bと工具吊り具用連結具(右)43bの前記2つの挿通口に、胴ベルト1の端から胴ベルト用ベルト11を挿通することで、胴ベルト1に工具吊り具4bが取り付けできるだけでなく、胴ベルト用ベルト11の端以外の部分を幅方向に折り曲げ、前記2つの挿通口の外側に位置し中央で分断された開口部から、平行に配置された2つの挿通口に胴ベルト用ベルト11を挿通することにより、工具吊り具用連結具(左)42bと工具吊り具用連結具(右)43bに胴ベルト用ベルト11が挿通された状態となる。換言すれば、胴ベルト用ベルト11は、その端末から順番に工具吊り具用連結具(左)42bと工具吊り具用連結具(右)43bに挿通する必要がなく、胴ベルト用ベルト11の長さ方向の適当な位置に、直接(胴ベルト用ベルト11の端末から順番に挿通せずに)、工具吊り具用連結具(左)42bと工具吊り具用連結具(右)43bを取り付けることができる。
段落[0062]示す工具吊り具の有効性と同様に、作業時の煩わしさを解消し作業性を改善し得る。
図示しないが、本発明の工具吊り具の工具吊り具用ベルト11はベルト形状だけでなく、ロープ形状でも製作され得る。
本発明の工具吊り具の材料は、ナイロン、ポリエステル等のあらゆる合成繊維や皮革で製作され得る。
また、本発明の工具吊り具用連結具の材料は、鉄鋼やアルミニウム合金等の金属およびプラスチックで製作され得る。
以上説明された工具吊り具は、法面工事における様々な作業に用いられ得る。
また、電柱や鉄塔における高所作業や、ビル建設工事、窓拭きの高所作業など、安全帯等の胴ベルトを装着し、工具袋等装備するあらゆる作業において適用され得る。
1・・・胴ベルト
11・・・胴ベルト用ベルト
12・・・胴ベルト用D環
13・・・胴ベルト用D環止め
14・・・胴ベルト用バックル
2・・・バックサイドベルト
21・・・バックサイドベルト用ベルト
22・・・バックサイドベルト用吊り具(左)
23・・・バックサイドベルト用吊り具(右)
24・・・バックサイドベルト用吊り具(中央)
25・・・バックサイドベルト用D環(左)
26・・・バックサイドベルト用D環(右)
3・・・ハーネス
31・・・ハーネス用主ベルト
32・・・ハーネス用連結環(左)
33・・・ハーネス用連結環(右)
34a・・・ハーネス用バックル本体(左)
34b・・・ハーネス用バックル差し込み具(左)
35a・・・ハーネス用バックル本体(右)
35b・・・ハーネス用バックル差し込み具(右)
36a・・・ハーネス用胸バックル本体
36b・・・ハーネス用胸バックル差し込み具
37・・・ハーネス用胸部D環
4,4a,4b・・・工具吊り具
41,41a,41b・・・工具吊り具用ベルト
42,42a,42b・・・工具吊り具用連結具(左)
43,43a,43b・・・工具吊り具用連結具(右)
44,44a,44b・・・工具吊り具用連結具(中央)
45,45a,45b・・・工具吊り具用縫着部
5・・・サポータベルト
51・・・サポータベルト用ベルト
52・・・サポータベルト用ベルト押さえ(左)
53・・・サポータベルト用ベルト押さえ(右)
54・・・サポータベルト用ベルト押さえ(中央)
6・・・工具袋(大)
61・・・工具袋(大)用袋部
62・・・工具袋(大)用連結具
7・・・工具袋(小)
71・・・工具袋(小)用袋部
72・・・工具袋(小)用連結具
8・・・ペンチ差し
81・・・ペンチ差し用差し込み部
82・・・ペンチ差し用連結具

Claims (2)

  1. 胴ベルトに人体に装着し墜転落を防止するためのハーネス型安全帯が連結され、かつ、前記胴ベルトに体重を預けて作業するために臀部に配置されるバックサイドベルトが連結されることにより、前記ハーネス型安全帯と前記バックサイドベルトとが前記胴ベルトを介して接続された、法面工事作業に好適に用いられる用具の、前記胴ベルトに取り付けられる工具吊り具であって、
    前記工具吊り具の両端または、両端および中央部に連結具を具備し、
    前記連結具が、平行に配置された2つの挿通口を具え、前記挿通口が前記胴ベルトを挿通する幅を持ち、
    前記挿通口に前記胴ベルトが挿通されて、
    前記工具吊り具が前記胴ベルト上に重ねて配置されること
    を特徴とする、工具吊り具。

  2. 連結具に具備された2つの挿通口の間の部材または対向する外側の部材が中央で分断されたことを特徴とする請求項1に記載の工具吊り具。

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