JP7423048B2 - 連結具、連結具用雄部材及び該連結具を用いた墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造 - Google Patents

連結具、連結具用雄部材及び該連結具を用いた墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 展示日 2019年10月23日-25日 展示会名 緑十字展2019 展示場所 京都パルスプラザ(京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町5) 公開者 藤井電工株式会社 発行日 2019年10月23日 発行者 藤井電工株式会社 刊行物名 TSUYORON NEW傾斜面作業用ハーネス TH-600/TH-601 カタログ番号 No.436
本発明は、連結具、連結具用雄部材及び該連結具を用いた墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造に関する。
法面(傾斜面)で行われる作業として、法切工、法面保護工、土留工、法面調査等が挙げられる。法切工では、斜面上の不要な土砂が撤去又は整形される。法面保護工では、枠の形成、モルタル又は客土の吹き付け、植生マット又はむしろの張り付け、緑化等が行なわれる。法面保護工により、法面の安定度が強化され、又は浸食が防止される。土留工では、斜面の末端又は中腹に土留が配される。土留工により、法面の崩壊が抑止される。法面調査では、法面の損傷等が検査される。
法面工事においては、墜落制止用器具とワークポジショニング用器具とが併用される。
ワークポジショニング用器具は、体重を預けて作業するために臀部に位置するバックサイドベルトと、工具等を装備するために腰部に位置する胴ベルトと、で構成されている。
胴ベルトは、工具吊り具として使用される。法面作業には、シノウ、ペンチ、コンベックスなどの工具や杭、番線などの法面工事用の資材などが使用される。これら工具や資材はペンチ差しや工具袋に収納され、ペンチ差しや工具袋が胴ベルトに装着されている。
バックサイドベルトには左右の腰部に吊りベルトが具備されている。また腰部中央には1本の調節バンドが具備されている。調節バンドは、バックサイドベルトの臀部付近の上下位置調整と、バックサイドベルトが下方にたわむことを防止するものである。
胴ベルトとバックサイドベルトとは、バックサイドベルトのそれぞれの吊りベルトの上端の環部に胴ベルトが挿通されることで連結される。
バックサイドベルトを装着し、工具を装備すると、その荷重が工具吊り具である胴ベルトにかかり、胴ベルトが下方へずり下がって作業性が低下することがある。
そのため、墜落制止用器具とワークポジショニング用器具とを併用する際には、ハーネスと胴ベルトやバックサイドベルトとを連結して、その荷重を分散させている。
ハーネスと胴ベルト等との連結として、肩ベルトと、腿ベルトと、肩ベルト及び腿ベルトの結合位置において肩ベルト及び腿ベルトとともに一体に設けられるバックルと、を含むハーネス型安全帯と、胴ベルトと、胴ベルトと一体に設けられ、バックルに対して着脱自在に装着される連結金具とを含む胴ベルト型安全帯を備えた安全帯が知られている(例えば、特許文献1(請求項1、図7A,B)参照)。
この特許文献1では、バックルと連結金具とを連結することで、胴ベルト型安全帯及びハーネス型安全帯を着脱可能としており、高所作業の内容に応じて、ハーネス型安全帯及び胴ベルト型安全帯を一体として使用することも別体として使用することも可能になる。
また、ハーネス型安全帯を法面作業に採用する際に、バックサイドベルトと胴ベルトとをハーネス型安全帯に連結することが知られている(例えば、特許文献2(段落[0007]、[0037]、図12)参照)。
この特許文献2では、ハーネスの両腰部近傍にハーネス用連結環をそれぞれ備え、右、左及び中央のバックサイドベルト用吊り具にそれぞれ胴ベルトが挿通されることで胴ベルトにバックサイドベルトが連結され、各バックサイドベルト用吊り具間に右及び左のハーネス用連結環にそれぞれ胴ベルトが挿通されることで胴ベルトにハーネスが連結される。
また、一般的に多用されているハーネス型安全帯の構成を変えることなく、工具等の携帯用部材の吊下げ携帯に供する作業用ベルトを着脱自在に装着可能としたハーネス型安全帯用作業用ベルトが知られている(例えば、特許文献3(請求項1、図1)参照)。
この特許文献3では、作業用ベルトが身体装着時の両側箇所に、表裏面二枚構造で、且つ身体装着時前方側を開口した安全帯装着部が設けられるとともに、安全帯装着部の開口端縁に着脱自在とした表裏連結部が設けられている。
特開2018-171192号公報 特開2018-11817号公報 実用新案登録第3211093号公報 特開2017-42358号公報 特開2019-198425号公報
しかし、上記特許文献1のハーネス型安全帯は、バックルが肩ベルト及び腿ベルトに縫合されて一体化されている特別な構造であるため、胴ベルトとの着脱にはこの特別な構造のハーネスを使用する必要があり、既存のハーネスを使用した着脱には適用することができない。
上記特許文献2のハーネス型安全帯もハーネス用連結環を具備した特別な構成であるため、既存のハーネスを使用した着脱には適用することができない。またハーネスと胴ベルトとの連結では、胴ベルトをバックサイドベルト用吊り具だけでなく、ハーネス用連結環にも挿通しなければならないため、着脱作業は容易とはいえなかった。
また、上記特許文献3の作業用ベルトも、ハーネスと装着するための安全帯装着部が設けられた特別な構造であるため、既存の胴ベルト型安全帯や作業用ベルト等を使用した着脱には適用することができない。このように、上記特許文献1~3では、既存のハーネスと胴ベルトや作業用ベルト等とを着脱自在に連結することができなかった。
一方で、既存のハーネスと胴ベルト等とを着脱自在に連結することが可能な結合具が知られている(例えば、特許文献4,5参照)。
上記特許文献4の結合具は、2ケの係止体を所定長さの帯体で構成された連結具で連結した構造であり、2ケの係止体をハーネスの肩ベルトの腰部近傍にそれぞれ係止し、連結具とハーネスとの間に形成された間隙に胴ベルトを挟持することによってハーネスと胴ベルトを結合状態にするものである。
また、上記特許文献5の結合具は、第1の係止体と第2の係止体とから構成され、第1の係止体と第2の係止体が回動自在に軸着された構造であり、第1の係止体にハーネスの肩ベルトを挿通し、第2の係止体に胴ベルトを挿通することでハーネスと胴ベルトとを結合するものである。
ところで上記特許文献4,5の結合具は、ハーネスと胴ベルトとを連結するために用いられるものであるため、胴ベルトに結合具を接続する分、胴ベルトの工具吊りスペースが少なくなる問題がある。そこで胴ベルトにおける取付スペースを確保する方策として、胴ベルトに代えて、胴ベルトとバックサイドベルトとを連結するための吊りベルトに結合具を取り付けることが考えられる。
しかし、上記特許文献4,5の結合具は、ハーネスと胴ベルトとを連結するためのもので、体重を預けて作業を行うワークポジショニング用器具の連結には対応していない。そのため、これらの結合具をハーネスとバックサイドベルトとの連結に使用した場合に、体重を預けるとベルトに掛止した結合具が外れてしまうおそれがある。
また、ワークポジショニング用器具との接続では、より安全性を高めるために、結合具とベルトとの結合を保持するための安全機構を取り付けることが考えられる。この場合、構造が複雑になり、また部品点数が増えて大型化するおそれやコスト増となる問題があった。
本発明の目的は、一般的な構成の墜落制止用器具とワークポジショニング用器具とを着脱自在に連結することが可能であり、かつ簡便な安全機構を備えた連結具、連結具用雄部材及び該連結具を用いた墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造を提供することにある。
本発明の連結具は、係合突起部を有する雄部材と、係合孔を有する雌部材とを備えた連結具において、前記雄部材は、ベルト通し部及び前記係合突起部を有し、前記ベルト通し部に連続した開口部が設けられた雄部材本体と、前記雄部材本体に接続され前記開口部を開閉自在とした開閉部材とを有し、前記係合突起部及び前記係合孔を係合させて前記雄部材と前記雌部材とを接続したときに、前記開閉部材が前記開口部の閉状態を維持するように構成されていることを特徴とする。
本発明の連結具では、前記開閉部材を前記開口部が閉状態となる位置に移動させ、前記雄部材と前記雌部材とを接続するときに前記開閉部材は前記係合孔と対向してなり、前記開口部材の開状態への移動を妨げる位置に前記雌部材の前記係合孔側の先端辺が配置されていることが好ましい。
本発明の連結具では、前記開閉部材は回動自在に前記雄部材本体に接続されており、前記開口部を閉状態とし、かつ、前記係合孔側の先端辺と、対向する前記開閉部材辺とが合致する位置が前記開閉部材の回動終端となるように回動制止手段が設けられていることが好ましい。
本発明の連結具では、前記開口部は、前記ベルト通し部の一方の短辺側に前記ベルト通し部に連続して形成され、前記ベルト通し部の他方の短辺が前記長辺から連続した丸みを帯びた形状に形成され、前記開口部を閉状態とし、かつ、前記係合孔側の先端辺形状と、対向する前記開閉部材の辺の形状とが合致する位置に前記開閉部材を移動させたときに、前記開閉部材の前記ベルト通し部の一方の短辺側の位置に前記ベルト通し部の他方の短辺と略同一の丸みを帯びた形状が形成されていることが好ましい。
本発明の連結具用雄部材は、係合孔を有する雌部材と接続することで連結具として機能する連結具用雄部材において、ベルト通し部及び係合突起部を有し、前記ベルト通し部に連続した開口部が設けられた雄部材本体と、前記雄部材本体に接続され前記開口部を開閉自在とした開閉部材とを有し、前記係合突起部及び前記係合孔を係合させて前記雄部材と前記雌部材とを接続したときに、前記開閉部材が前記開口部の閉状態を維持するように構成されていることを特徴とする。
本発明の墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造は、墜落制止用器具と、ワークポジショニング用器具と上記本発明の連結具とを備え、前記雄部材の前記ベルト通し部に前記ワークポジショニング用器具のバックサイドベルトが挿通され、前記連結具の前記雌部材には、前記墜落制止用器具のハーネスとの連結が可能なベルト接続具が接続され、前記ベルト接続具に前記ハーネスが取り付けられ、前記係合突起部及び前記係合孔を係合させて前記雄部材と前記雌部材とを接続することで、前記ハーネスと前記バックサイドベルトとが連結されることを特徴とする。
本発明の墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造では、前記ベルト接続具は、連結孔及び当接部を有するベルト通し環と、ベルト挿通溝及び係合部を有するベルト止め具と、を有し、前記連結具の前記雌部材には、連結ベルトを介して、前記ベルト通し環が接続され、前記ハーネスのベルトには前記ベルト止め具が接続され、前記ベルト通し環の前記連結孔に前記ベルト止め具の前記係合部を嵌挿し、前記当接部と前記係合部とを当接させ、両者の重合保持状態を維持させることで、前記雌部材が前記ハーネスに連結されることが好ましい。
本発明に係る連結具によれば、一般的な構成の墜落制止用器具とワークポジショニング用器具とを着脱自在に連結することが可能であり、簡便な安全機構を備える。
本実施形態の連結具を示す図である。 雄部材の正面図と側面図を示す図である。 開閉部材の回動状態を示す図である。 雌部材とベルト接続具を示す図である。 ハーネスを示す図である。 バックサイドベルトを示す図である。 ハーネスとバックサイドベルトの取付状態を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態の連結具を示す図である。図1(A)は雄部材と雌部材の接続状態を示す図である。図1(B)は雄部材と雌部材の未接続状態を示す図であり、雄部材の一部を透過して表している。
図1に示すように、本実施形態の連結具1は、雄部材10と、雌部材30とを備えている。雄部材10は、ワークポジショニング用器具側のベルトに取り付けられる。雌部材30は、墜落制止用器具側のベルトに取り付けられる。具体的には、雄部材10は傾斜面作業用ワークポジショニング用器具の胴ベルトとバックサイドベルトとを連結するための吊りベルトに取り付けられることが好ましい。また、雌部材30には、図4に示すように、ハーネスとの連結が可能なベルト接続具40が接続され、このベルト接続具40を介して雌部材30がハーネスの腰部交差部の近傍に取り付けられることが好ましい。
図2は、雄部材の正面図と側面図を示す図である。
図2に示すように、雄部材10は、雄部材本体11と開閉部材20とを有している。
雄部材本体11は、板状部材により形成されている。雄部材本体11の材質は、樹脂を用いても、鉄鋼、アルミニウム合金等の金属材料を用いてもよい。このうち、軟鋼、アルミニウム合金を用いることが好ましい。
雄部材本体11は、ベルト通し部12及び係合突起部13を有している。
ベルト通し部12は、ベルト幅より広く、かつベルトを挿通可能な高さを有している略矩形状の貫通孔である。このベルト通し部12は、胴ベルトの長尺方向に対して垂直方向に延びるベルト、例えばバックサイドベルトの吊りベルトを通すために設けられている。ベルト通し部12は、幅方向である長辺が雄部材本体11の水平方向に、高さ方向である短辺が雄部材本体11の垂直方向に位置するように配置されている。また、ベルト通し部12の一方の短辺側12aにはベルト通し部12に連続して開口部14が設けられている。開口部14はベルトが挿通可能な高さを有していればよいが、ベルト通し部12の高さと略同一高さが好ましい。ベルト通し部12の他方の短辺12bは長辺から連続した丸みを帯びた形状に形成されている。
係合突起部13は、ベルト通し部12の上方に設けられ、雄部材本体11の垂直方向に対して所定角度だけ傾斜した方向であって外方へと突出するように形成されている。この所定角度は、接続するハーネスのベルトの傾きと略一致する角度が好ましい。この係合突起部13は、後述する雌部材30の係合孔と合致する形状を有している。
雄部材本体11のベルト通し部12と係合突起部13の間には、開閉部材20と接続するための挿通孔15が設けられている。
雄部材本体11のベルト通し部12の下方には、回動制止手段16として、外方へと突出する突起部17が設けられている。この突起部17は、開閉部材20を回動させたときに開閉部材20の所定箇所と接触することで開閉部材20の回動を制止する機能を有する。この突起部17は、雌部材30の係合孔側の先端辺形状と、対向する開閉部材20の辺の形状とが合致する位置が開閉部材20の回動終端となる位置に設けられている。
開閉部材20は板状部材により形成されている。開閉部材20の材質は、樹脂を用いても、鉄鋼、アルミニウム合金等の金属材料を用いてもよい。このうち、軟鋼、アルミニウム合金を用いることが好ましい。開閉部材20はこの板状部材が折り畳まれて厚み方向で雄部材本体11の前後を挟み込む形状を有している。
開閉部材20には、雄部材本体11と接続するための挿通孔21が設けられている。挿通孔21は、折り畳まれた板状部材の表面側及び裏面側にそれぞれ設けられている。開閉部材20で雄部材本体11を挟み込み、雄部材本体11の挿通孔15と開閉部材20の挿通孔21,21とが連通する位置に重ね合わせ、軸22を挿入して軸着することで、開閉部材20は雄部材本体11に対して軸22を中心として回動自在に接続される。
図3は、開閉部材の回動状態を示す図である。
図3(A)~(C)に示すように、雄部材本体11に軸着された開閉部材20は、開口部14を開閉自在に接続されている。図3(A)及び(B)は、開閉部材20で開口部14が覆われており開口部14が閉状態に維持されている。図3(C)は、開口部14が開状態である。
図2に戻って、開閉部材20を回動させて、開閉部材20の折り畳み箇所が下方に位置するときに、上記雄部材本体11の突起部17と開閉部材20の折り畳み箇所の端辺23とが接触するように、突起部17の位置と折り畳み箇所の端辺23の位置がそれぞれ調整されている。この位置が開閉部材20の回動終端となる。この回動終端位置では、雄部材本体11の開口部14は開閉部材20により覆われて、閉状態となっている。
また、この回動終端位置では、開閉部材20の折り畳み箇所が下方に位置するので、雄部材本体11の開口部14付近の下方をこの折り畳み箇所が覆うかたちとなる。このため、本発明の連結具にベルトを連結して、下方向に荷重がかかったときでも、この開閉部材20の折り畳み箇所が支えるので、雄部材本体11のベルト通し部12付近は破損しにくい。
開閉部材20が回動終端に位置するとき、挿通孔21,21の上方には、開閉部材20の垂直方向に対して所定角度だけ傾斜した方向に雌部材30の係合孔側の先端辺と対向する辺(以下、対向辺24という。)を有している。この対向辺24の形状は、雌部材30の先端辺と対応する形状を有している。例えば、雌部材30の先端辺が凹形状であれば、この対向辺24は凹形状と合致する凸形状に形成されている。対向辺24は、雄部材10と雌部材30とを接続したときに、雌部材30の係合孔側の先端辺と接するか、或いは所定の間隔を空けて配置する位置に設けられている。これにより、開閉部材20の開状態への移動を妨げる位置に雌部材30の係合孔側の先端辺が配置される。
また開閉部材20を回動終端に位置させたとき、開閉部材20の挿通孔21の下方には、雄部材本体11のベルト通し部12から連続するように、ベルト通し部の一方の短辺側の位置にベルト通し部の他方の短辺と略同一の丸みを帯びた形状25が形成されている。
図4は、雌部材とベルト接続具を示す図である。
図4に示すように、雌部材30は、係合孔31とベルト通し部32とを有している。雌部材30の材質は、樹脂を用いても、鉄鋼、アルミニウム合金等の金属材料を用いてもよい。このうち、軟鋼、アルミニウム合金を用いることが好ましい。係合孔31は雄部材本体11の係合突起部13と合致する形状を有している。係合孔31側の先端辺33の形状は、開閉部材20の対向辺24と対応する形状を有している。
本実施形態では、雌部材30の係合孔31と雄部材10の係合突起部13とが合致し、更に雌部材30の係合孔31側の先端辺33形状と雄部材10の開閉部材20の対向辺24の形状とが合致するように構成されていればよく、係合突起部13と係合孔31との係合で雄部材10と雌部材30とを接続したときの、雌部材30のロック及びロック解除の構成は、既知の構成を採用できる。
雌部材30には、ハーネスとの連結が可能なベルト接続具40が接続されている。このベルト接続具40を介して雌部材30はハーネスと連結される。雌部材30とベルト接続具40とは連結ベルト41を介して接続されている。
ベルト接続具40は、ベルト通し環42と、ベルト止め具43とを有している。
ベルト通し環42は、その上部に横長矩形の連結孔42aが、下部にベルト通し部42bが設けられている。
連結孔42aの横方向は、後述するベルト止め具43のベルト挿通溝の長さと略同一長さに形成される。また、連結孔42aの縦方向は、ベルト止め具43を嵌挿可能な長さに形成される。ベルト通し部42bは、長尺方向がベルト幅よりも長く形成され、ベルト通し環42の幅方向中央であって連結孔42a側の任意位置を中心とした円弧状の貫通孔である。連結孔42aの両側部には当接部42c,42cが形成されている。当接部42c,42cは、後述するベルト止め具43の係合部との重合が可能な位置に設けられている。
このベルト通し環42は、連結ベルト41を介して雌部材30と接続される。連結ベルト41の一端はベルト通し環42のベルト通し部42cに接続され、他端が雌部材30のベルト通し部32に接続されている。ベルト通し部42bに接続された連結ベルト41は、円弧に沿って左右方向にスライド可能に形成されている。
ベルト止め具43は、ハーネスの肩ベルトに嵌入固定できるように、上下部に平行にベルトが挿入できる長さの横長で互いに外側に向け所定長開放した2本のベルト挿通溝43a,43aを設けた構造である。この2本のベルト挿通溝43aの上下部の所定長開放した箇所の両側部にはそれぞれベルト係止片43b,43bが形成され、ベルト挿通溝の両側部には係合部43c,43cが形成されている。上部及び下部に設けられた両側部のベルト係止片43b,43bの間隔は、ベルトの幅よりも狭く設定されている。係合部43c,43cは、前述したベルト通し環42の当接部42c,42cとの重合が可能な位置に設けられている。
図5は、ハーネスを示す図である。
図5に示すように、ハーネス50は、一対の肩ベルト51と、一対の脇ベルト52と、一対の腿ベルト53と、胸ベルト54と、尻当てベルト55と、D環止めの機能を備えた固定板56と、D環57とを備えている。
なお、本実施形態において、ハーネス装着状態の胸部側を前面側、背部側を後面側という場合がある。
それぞれの肩ベルト51は、上方で折り返されている。この折り返しにより、肩ベルト51には、前肩ベルト部51a及び後肩ベルト部51bが形成されている。前肩ベルト部51aは、前面側において下方に向かって延びている。後肩ベルト部51bは、背面において、一方の後肩ベルト部51bと他方の後肩ベルト部51bとが交差して、交差部58が形成されている。肩ベルトは、長尺のベルトからなっている。
脇ベルト52は、前面側において前肩ベルト部51aに連続して下方に延びており、腰部周辺で前面側から後面側へと廻り込み、下方で腿ベルト53の中央近傍に接続されている。
交差部58が形成された後肩ベルト部51bは、腰部周辺で後面側から前面側へと廻り込み、下方で腿ベルト53の一端側に接続されている。
即ち、後肩ベルト部51bと脇ベルト52とは、両側の腰部周辺において、それぞれ交差している構成になっている。
腿ベルト53は、バックル53aを備えている。バックル53aは、バックル本体53b及びタングプレート53cから構成されている。バックル本体53bは、腿ベルト53の一端に、タングプレート53cは、腿ベルト53の他端にそれぞれ連結されている。このバックル本体53bにタングプレート53cが挿入されて連結され、バックル本体53bからタングプレート53cが引き抜かれて連結解除可能にされている。このバックル53aによって、腿ベルト53の一端と他端とは、連結及び連結解除可能にされている。
胸ベルト54は、第一胸ベルト部54aと、第二胸ベルト部54bと、バックル54cとを備えている。第一胸ベルト部54aは、一方の前肩ベルト部51aに連結されている。第二胸ベルト部54bは、他方の前肩ベルト部51aに連結されている。このバックル54cは、第一端部としてのバックル本体54dと、第二端部としてのタングプレート54eと、を備えている。この胸ベルト54では、バックル本体54dは、第一胸ベルト部54aの端部に連結されている。タングプレート54eは、第二胸ベルト部54bの端部に連結されている。このバックル54cによって、第一胸ベルト部54aと第二胸ベルト部54bとは、連結及び連結解除可能にされている。また、胸ベルト54には胸部D環54fが連結されている。
尻当てベルト55は、その両端がそれぞれの脇ベルト52に接続され、一対の脇ベルト52を連結するように構成されている。脇ベルト52との連結位置は、後肩ベルト部51bとの腰部周辺の交差位置と、腿ベルト53との接続位置との間である。
固定板56は、交差部58に配置されている。この固定板56に、一対の後肩ベルト51bが互いに交差して通されている。この固定板56は、一対の後肩ベルト51bに取り付けられている。
D環57は、交差部58で、固定板56と一対の後肩ベルト部51bとに取り付けられている。このD環57は、基部57a及び湾曲部57bを備えている。基部57aは、略直線状に延びている。湾曲部54bは基部54aの一端部から他端部まで基部54aから離れる向きに凸状に湾曲して延びている。この湾曲部54bは滑らかな曲線で湾曲している。この基部54aは、交差する一対の後肩ベルト部51bと固定板53とに挟まれて、取り付けられている。
本実施形態で使用されるワークポジショニング用器具は、傾斜面作業用である。
傾斜面作業用ベルトは、法面保護工事や土木工事など、足場の不安定な急斜面で使用するためのベルトである。胴ベルトと腰部・臀部を支持する幅広のバックサイドベルトの2本で身体を支えるため、吹き付けノズルなどの重量物を持って傾斜面に立つ作業者の体重プラス工事器具の重量が腰をかける状態で広範囲に分散され、長時間の作業にも対応できる。
図6はバックサイドベルトを示す図である。
図6に示すように、この傾斜面作業用ベルトは、腰部・臀部を支持する幅広のバックサイドベルト60と、着用者の胴に締着する胴ベルト90とを有しており、これら2本のベルトで身体を支える構造を有している。バックサイドベルト60と胴ベルト90とは、吊りベルトにより互いに上下方向に配置されるように連結されている。
吊りベルトは、腰部左右の吊りベルト70と腰部中央の調節バンド80を備えている。
バックサイドベルト60は、幅広のベルト本体61と、一対の取付けバンド62と、一対の側D環63,63とを備えている。それぞれの取付けバンド62は、幅広ベルト本体61の左右方向端部に縫着されている。この縫着によって、縫着部64が形成されている。側D環63,63は、取付けバンド62の縫着によって幅広ベルト本体61の左右方向端部に連結されている。このバックサイドベルト60は、法面作業において、装着者の臀部に当接する。側D環63,63に例えば支持ロープが連結されて、支持ロープの張力でバックサイドベルト60が装着者の臀部を支持する。
それぞれの吊りベルト70は、上下方向に延びる吊りベルト本体71と、吊りベルト本体71の上端に連続する吊りベルト重合部72とを備えている。吊りベルト本体71の下端部はバックサイドベルト60に縫着されている。吊りベルト重合部72は、環状の形状を備えている。吊りベルト70は、一本のベルトで形成され、上方で折り返されている。この折り返し部の先端部が吊りベルト本体71に縫着されている。この折り返しと縫着とによって、吊りベルト重合部72が形成されている。この吊りベルト70は、この吊りベルト重合部72で、胴ベルト90に連結されている。
調節バンド80は、上下方向に延びる調節バンド本体81と、調節バンド本体81の上端に連続する調節バンド重合部82とを備えている。図では隠れて表示されていないが調節バンド本体81の下端部は幅広ベルト本体61の左右方向中央部に縫着されている。調節バンド重合部82は、環状の形状を備えている。調節バンド80は、調節バンド本体81を形成するベルトが上方で折り返されている。この折り返し部の先端部が着脱可能な留め具83に通されて固定されている。この折り返しによって、調節バンド重合部82が形成されている。この調節バンド80は、この調節バンド重合部82で、胴ベルト90に連結されている。
胴ベルト90は、胴ベルト本体91と、バックル92とを備えている。胴ベルト本体91は、バックサイドベルト60の上方に位置して、装着者の背面で左右方向に延びる。この胴ベルト本体91のいずれか一方の端部に、バックル92が取り付けられている。
図7はハーネスとバックサイドベルトの取付状態を示す図である。
図7に示すように、本実施形態の連結具1は、雌部材30に連結ベルト41の一端が通されている。この連結ベルト41の他端にベルト通し環42が接続されている。そして、ハーネス50の肩ベルト51にベルト止め具43が取り付けられる。このベルト止め具43をベルト通し環42の連結孔42aに通し、ベルト止め具43の係合部43cとベルト通し環42の当接部42cとを当接させて両者を重合状態とすることで、雌部材30がハーネス50に接続される。
また、胴ベルト90とバックサイドベルト60とを繋ぐ吊りベルト70が雄部材本体11のベルト通し部12に挿通される。そして開閉部材20を開口部14が閉状態となるように回動させ、この状態で雄部材10と雌部材30とを接続する。これにより、ハーネス50とバックサイドベルト60が連結される。
また、図1に示すように、雄部材10と雌部材30とを接続したときに、雌部材30の係合孔側の先端辺33形状と、これと対向する開閉部材20の対向辺24の形状とが合致する。これにより、開閉部材20の回動が規制される。結果として、雄部材10と雌部材30とを接続するとベルト通し部12の開閉がロックされる。
<本実施形態の作用効果>
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
雄部材10と雌部材30とを接続したときに、開閉部材20が開口部14の閉状態を維持するように構成されている。上記構成では、開口部14の閉状態の位置での開閉部材20の移動ロック及び移動ロック解除が雄部材10と雌部材30との接続の有無により行われる。
雄部材10と雌部材30が未接続の状態では、開閉部材20は移動ロック解除されており、開閉部材20は開口部14を開閉自在に移動可能である。開閉部材20を開口部14が開状態となるように移動させることで、開状態の開口部14からベルト通し部12へとバックサイドベルト60の吊りベルト70などを挿通できる。続いて、開閉部材20を開口部14が閉状態となるように移動させた後は、係合突起部13と係合孔31を係合させて雄部材10と雌部材30とを接続できる。雄部材10と雌部材30が接続している状態では、開閉部材20は移動ロックされており、開閉部材20によって開口部14が閉状態に維持されている。開口部14が閉状態に維持されているので、雄部材10のベルト通し部12に挿通させたベルトはベルト通し部12から抜けることがない。次に、係合突起部13と係合孔31との係合を解除すると、雄部材10と雌部材30との接続を外すことができる。雄部材10と雌部材30とが未接続の状態では、開閉部材20による開口部14の閉状態の維持が解除されているので、開閉部材20を開口部14が開状態となるように移動させることで、ベルト通し部12に挿通させたベルトを開口部14から取り外すことができる。
このように、雄部材10と雌部材30を接続すると、開閉部材20によって開口部14の閉状態が維持され、雄部材10と雌部材30の接続を外すと、開閉部材20による開口部14の閉状態の維持が解除される簡便な安全機構を備えている。このため、連結具1に別途ロック機構を導入する必要がない。したがって別途ロック機構の導入が不要な分、簡素で軽量化した連結具1を提供できる。また利用者にとっては省スペース、軽量化した連結具1を用いることで作業時の負担が軽減できる。更に、雄部材10と雌部材30の接続を外すと、雄部材10は即座にバックサイドベルト60から取り外すことができるため、この連結具1は着脱性に優れる。
また、雄部材10側は、雄部材本体11のベルト通し部12に、バックサイドベルト60の吊りベルト70を挿通することで、雄部材10にバックサイドベルト60が連結される。また雌部材30側は、雌部材30にハーネス50との連結が可能なベルト接続具40を接続し、このベルト接続具40を介して雌部材30がハーネス50に連結される。そして、雄部材10と雌部材30とを接続することで、ハーネス50とバックサイドベルト60とをこの連結具1を介して連結できる。
このように、本実施形態の連結具1を用いることで、専用の連結環などを備えたハーネス等を新規で購入することなく、既存の墜落制止用器具とワークポジショニング用器具とを着脱自在に連結することが可能となる。
また、開閉部材20の開状態への移動を妨げる位置に雌部材30の係合孔31側の先端辺33が配置されている。上記構成では、接続した雌部材30が開閉部材20の開状態への移動を妨げることで、開閉部材20はその移動を規制される。結果として、この移動を規制された開閉部材20により、開口部14は閉状態が維持される。
また、開閉部材20が回動自在に雄部材本体11に接続され、開閉部材20の回動終端を決定する回動制止手段16が設けられている。回動終端は雌部材30との合致位置である。この構成では、開閉部材20は回動制止手段16が設けられた箇所までは回動可能であるが、開閉部材20は回動制止手段16で設定された回動終端である雌部材30との合致位置を超える位置まで回動することがない。そのため、開閉部材20を最適な位置となるまで位置調整しながら回動させる必要がなく、開閉部材20を回動制止手段16が設けられた回動終端まで回動させたら、開閉部材20は雄部材10と雌部材30との接続が可能な位置となるので、雄部材10と雌部材30との接続が容易である。
また、ベルト通し部12の他方の短辺12bが長辺から連続した丸みを帯びた形状に形成され、開閉部材20のベルト通し部12の一方の短辺12a側の位置にベルト通し部12の他方の短辺12bと略同一の丸みを帯びた形状25が形成されている。上記構成では、雄部材10と雌部材30とを接続して、開口部14が閉じられたベルト通し部12の短辺12b形状及び開閉部材20の該当箇所を丸みを帯びた形状としている。この形状により、ベルト通し部12の短辺部周辺と挿通されているベルトの側部との接触摩擦が小さくなる。結果としてベルトの側部はベルト通し部12の短辺部周辺からの接触摩擦を受けにくいため、この連結具1に挿通したベルトの摩擦等による損傷を抑制できる。
雄部材10側はベルト通し部12にバックサイドベルト60を挿通することで雄部材10がバックサイドベルト60に連結される。また雌部材30側はベルト接続具40を介して雌部材30がハーネス50に連結される。そして、ハーネス50に連結された雌部材30と、バックサイドベルト60に連結された雄部材10と、を接続することで、ハーネス50とバックサイドベルト60とが連結される。
このように、連結作業が簡便なため、利用者はハーネスを着用したままハーネス50とバックサイドベルト60とを連結できる。
また、ベルト通し環42にベルト止め具43を嵌挿し、ベルト通し環42の当接部42cと、ベルト止め具43の係合部43cとを面接触するように密着させるので、ベルト止め具43はベルト通し環42から外れ難くなる。結果として、ハーネス50に雌部材30を強固に連結できる。
<他の実施形態>
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれるものとする。
上記実施形態では、開閉部材20は雄部材本体11に回動自在に接続された構成としたが、これに限定されない。開閉部材20は開口部14を開閉自在に構成されていればよく、例えば、開閉部材をスライドさせる構成とすることで開口部を開閉自在としてもよい。
また、上記実施形態では、雄部材本体11と開閉部材20とを接続した構成としたが、これに限定されない。雄部材本体と開閉部材とが分離可能な構成としてもよい。例えば、雄部材本体と開閉部材との連結箇所に凹凸構造を設け、互いの部材をはめ込むことで雄部材本体と開閉部材とを連結してもよい。
また、上記実施形態では、開口部14をベルト通し部12の一方の短辺側に形成した構成としたが、これに限定されない。開口部をベルト通し部の長辺側に形成してもよい。
また、上記実施形態では、ベルト通し部12の幅方向を長辺、高さ方向を短辺としたが、これに限定されない。例えば、ベルト通し部の幅と高さをそれぞれ同じ長さに設定してもよいし、幅方向を短辺、高さ方向を長辺に設定してもよい。
また、上記実施形態では、開閉部材20について板状部材が折り畳まれて雄部材本体11の前後を挟み込む形状としたが、これに限定されない。板状部材からなる開閉部材を雄部材本体の前側又は後側に重ね合わせた構成としてもよい。また、2枚の板状部材からなる開閉部材を雄部材本体の前側と後側の双方から重ね合わせた構成としてもよい。
更に、上記実施形態では、雄部材本体11は垂直方向に対して所定角度だけ傾斜した方向に係合突起部13を突出させた構成としたが、これに限定されない。係合突起部は、接続する雌部材の係合孔の位置にあわせた方向に突出した構成とすればよい。例えば垂直方向や水平方向に突出するように係合突起部を形成してもよい。
以上説明された連結具は、墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結に広く適応されうる。
1 連結具
10 雄部材
11 雄部材本体
12 ベルト通し部
12a 一方の短辺
12b 他方の短辺
13 係合突起部
14 開口部
15 挿通孔
16 回動制止手段
17 突起部
20 開閉部材
21 挿通孔
22 軸
23 折り畳み箇所の端辺
24 対向辺
25 丸みを帯びた形状
30 雌部材
31 係合孔
32 ベルト通し部
33 先端辺
40 ベルト接続具
41 連結ベルト
42 ベルト通し環
42a 連結孔
42b ベルト通し部
42c 当接部
43 ベルト止め具
43a ベルト挿通溝
43b ベルト係止片
43c 係合部
50 ハーネス
51 肩ベルト
51a 前肩ベルト部
51b 後肩ベルト部
52 脇ベルト
53 腿ベルト
53a バックル
53b バックル本体
53c タングプレート
54 胸ベルト
54a 第一胸ベルト部
54b 第二胸ベルト部
54c バックル
54d バックル本体
54e タングプレート
54f 胸部D環
55 尻当てベルト
56 固定板
57 D環
57a 基部
57b 湾曲部
58 交差部
60 バックサイドベルト
61 ベルト本体
62 取付けバンド
63 側D環
64 縫着部
70 吊りベルト
71 吊りベルト本体
72 吊りベルト重合部
80 調節バンド
81 調節バンド本体
82 調節バンド重合部
83 留め具
90 胴ベルト
91 胴ベルト本体
92 バックル

Claims (7)

  1. 係合突起部を有する雄部材と、係合孔を有する雌部材とを備えた連結具であって
    前記雄部材は、
    記係合突起部とスリットを有する雄部材本体と、
    スリットの開放端を開閉し、閉じたときに前記スリットをベルト通し部として機能させる開閉部材と
    を有し、
    前記係合突起部及び前記係合孔を係合させて前記雄部材と前記雌部材とを接続したときに、前記雌部材が前記スリットの閉状態を維持するように構成されている
    ことを特徴とする連結具。
  2. 前記開閉部材を前記スリットが閉状態となる位置に移動させた状態で、前記雄部材と前記雌部材とを接続したとき前記開閉部材は前記係合孔と対向し、前記開閉部材の開状態への移動を妨げる位置に前記雌部材の前記係合孔側の先端辺が配置される
    請求項1に記載の連結具。
  3. 前記開閉部材は回動自在に前記雄部材本体に接続されており、
    前記雌部材における前記係合孔側の先端辺と、前記開閉部材における前記先端辺に対向する辺とが合致したときの前記開閉部材の位置が前記開閉部材の回動終端となるように回動制止手段が設けられている
    請求項1又は2に記載の連結具。
  4. 前記スリットの開放端は、前記スリット長手方向の一方側に形成され、
    前記スリットの閉塞端は、長手方向に沿った長辺から連続した丸みを帯びた形状に形成され、
    前記開閉部材が凹部を有し、
    前記凹部は、前記雌部材における前記係合孔側の先端辺と、前記開閉部材における前記先端辺に対向する辺とが合致したときの前記スリットの閉塞端に対向する位置に、前記閉塞端と略同一の丸みを帯びた形状を有する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の連結具。
  5. 係合孔を有する雌部材と接続することで連結具として機能する連結具用雄部材であって
    合突起部とスリットを有する雄部材本体と、前スリットの開放端を開閉し、閉じたときに前記スリットをベルト通し部として機能させる開閉部材とを有し、
    前記係合突起部及び前記係合孔を係合させて前記雌部材接続されたときに、前記雌部材が前記スリットの閉状態を維持するように構成されている
    ことを特徴とする連結具用雄部材。
  6. 墜落制止用器具のハーネスとワークポジショニング用器具と請求項1から4のいずれか一項に記載の連結具で連結する構造であって、
    前記雄部材の前記ベルト通し部に前記ワークポジショニング用器具のバックサイドベルトに縫着された吊りベルトが挿通され、
    記雌部材には、前記墜落制止用器具のハーネスとの連結が可能なベルト接続具が接続され、前記ベルト接続具に前記ハーネスが取り付けられ、
    前記係合突起部及び前記係合孔を係合させて前記雄部材と前記雌部材とを接続することで、前記ハーネスと前記バックサイドベルトとが連結される
    ことを特徴とする墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造。
  7. 前記ベルト接続具は、連結孔及び当接部を有するベルト通し環と、ベルト挿通溝及び係合部を有するベルト止め具と、を有し、
    記雌部材には、連結ベルトを介して、前記ベルト通し環が接続され、
    前記ハーネスのベルトには前記ベルト止め具が接続され、
    前記ベルト通し環の前記連結孔に前記ベルト止め具の前記係合部を嵌挿し、前記当接部と前記係合部とを当接させ、両者の重合保持状態を維持させることで、前記雌部材が前記ハーネスに連結される
    請求項6に記載の墜落制止用器具とワークポジショニング用器具との連結構造。
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