(第1実施形態)以下、図1〜図12に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示すブロック図であり、図1中、100は車両を示している。また、101は車両用通信システムであり、この車両用通信システム101は、車両用情報提供装置102と、携帯情報機器である外部機器(ここではスマートフォンとする)103と、車両用情報提供装置102と外部機器103とを接続する接続手段104とから構成され、この場合、車両用情報提供装置102は、第1の車両搭載機器110(ここでは車両用計器とする)と、第2の車両搭載機器120(ここではヘッドアップディスプレイ装置とする)とを備えている。なお、外部機器103は、通信手段130を介してインターネットとの接続も可能である。
また、接続手段104を介して外部機器103と接続される第1の車両搭載機器110は、車内に構築される伝送媒体としての車内LAN(多重通信ライン)105を介して、走行制御手段106と、主に車両の走行時に目的地への経路案内を行う機能を持つナビゲーション制御手段107と、第2の車両搭載機器120とに接続される。
図1中、周辺監視手段108は、自車両の周辺に存在する障害物を監視、検出する装置である。具体的には、周辺監視手段108は、カメラ、レーザー、ミリ波等を利用して、自車両の前方、後方、左側方、右側方の障害物の監視、検出を行うものである。各種アクチュエータ109は、自車両の制動を制御するためのブレーキアクチュエータ、自車両の操舵方向を制御するための操舵用電動アクチュエータ等で構成される。
走行制御手段106は、後述する操作手段からのADAS(Advanced Driving Assistant System)機能の1つであるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)機能のオン情報を入手(取得)すると、周辺監視手段108と各種アクチュエータ109を用いて、自車両と当該自車両の前方を走行している先行車との間の車間距離を維持しながら走行するための制御や自動ブレーキ制御等を行う。また、詳細は後述するが、走行制御手段106は、自動運転(ここではACCとする)に関する自動運転関連情報を出力するものとする。なお、ACCは、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)でレベル1に位置づけられる自動運転である。
図2は、車両の運転席に着座する車両の利用者(運転者)側から、ユニット化された第1の車両搭載機器110と、この第1の車両搭載機器110とは分離した状態でユニット化された第2の車両搭載機器120(第2の車両搭載機器120に備えられる後述するコンバイナ)とを見たときの概略図を示している。ここで、第1の車両搭載機器110に備えられる後述する第1の情報表示部は、少なくとも車両の各種状態を車両状態情報として表示する表示媒体(計器用ディスプレイ)からなる。
図3は、第1の車両搭載機器110のブロック図を示している。第1の車両搭載機器110は、車両の各種状態に関する各情報(車両状態信号)の入出力を行う第1車両情報端子(第1車両情報入力手段)210及び第1多重通信入出力端子(第1多重通信入出力手段)211と、所定の操作手段213からの操作指示信号を入力可能な操作情報端子212と、第1車両インターフェース(第1車両I/F)手段201と、第1の車両搭載機器110の制御を行う例えばマイクロコンピュータからなる第1の制御部202と、第1の制御部202の処理プログラムが格納されるフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリからなる第1の記憶手段203と、車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を視覚的に報知する第1の情報表示部(ディスプレイ)204と車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を聴覚的に報知するスピーカ等の発音体205とからなる報知手段206と、第1の情報表示部204と発音体205との駆動制御を兼ねた第1の駆動手段207と、外部機器103と接続するための接続手段104を構成する無線通信手段としての通信部(ここではBluetooth(登録商標)とする)208とを有している。
ここで、発音体205は、車両が自動二輪車である場合に、当該自動二輪車に搭乗する搭乗者(利用者)が装着するヘルメットに収められたヘルメットスピーカであってもよい。
なお、通信部208は、外部機器103に備えられる後述する他の通信部との間で無線通信を行うものである。つまり、通信部208は、車両の外部情報を出力する外部機器103と通信(接続)可能に構成されており、前記他の通信部との間でデータのやりとりが可能となる。つまり、ここでの車両用情報提供装置102の第1の車両搭載機器110は、外部機器103から出力される外部機器情報を取得可能に構成されているものとする。
また、操作手段213は、第1の車両搭載機器110の各種操作を行うための操作入力部からなり、例えば利用者の手が届くように車内の適宜箇所に設置されたカーソルボタンや決定ボタン等を含む略十字キー型の操作入力部を適用でき、車両の利用者が操作手段213を操作することにより操作手段213から出力される外部機器103側への操作指示信号(遠隔操作指示信号)は、操作情報端子212並びに第1車両インターフェース手段201を通じて第1の制御部202へと入力され、さらに接続手段104を介して外部機器103側へと至る。なお、操作手段213は、上述した十字キー型の操作入力部に代えてタッチパネル型の操作入力部を適用することも可能である。
第2の車両搭載機器120は、図4に示すように車両の各種状態に関する各情報(車両状態信号)の入出力を行う第2車両情報端子(第2車両情報入力手段)311及び第2多重通信入出力端子(第2多重通信入出力手段)312と、第2車両インターフェース(第2車両I/F)手段301と、第2の車両搭載機器120の制御を行う例えばマイクロコンピュータからなる第2の制御部302と、第2の制御部302の処理プログラムが格納されるフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリからなる第2の記憶手段303と、液晶表示パネル304と当該液晶表示パネル304に照明光を供給する光源305とから主に構成され、後述する表示光を発する液晶表示器306と、液晶表示パネル304の駆動制御を行う第2の駆動手段307と、第2の制御部302からの光源駆動信号に基づき光源305の発光制御を行うための光源駆動回路(図示せず)と、第2の車両搭載機器120の外装ケースを構成する筐体308(図6参照)とを有している。なお、この場合、筐体308は、上側筐体H1と下側筐体H2とで構成されている。
そして、第2の制御部302による光源305の点灯制御に伴い、液晶表示パネル304から発せられる表示光Lが、上側筐体H1に設けられた透光部H3を通じて透明な板状部材(反射板)からなるコンバイナ309に投影されることで、利用者(図5中、符号E参照)は、コンバイナ309越しに風景と重畳した状態の表示像(例えば後述するバーグラフ表示部を表す虚像)を視認することができる。
なお、上述した第2の車両搭載機器120は、その筐体308が車両のインストルメントパネルの内部に埋設(配設)され、前記インストルメントパネルの上側に飛び出しているコンバイナ309は、少なくとも車両の各種状態を車両状態情報(前記表示像)として虚像表示(表示)する表示媒体からなる。
ここで、第1の車両搭載機器110とコンバイナ309との位置関係については、両者は、上下に並設された位置関係となり、本例では第1の車両搭載機器110の上側(真上)にコンバイナ309が位置する構成となっている。なお、本例の場合、基本的には液晶表示器306とコンバイナ309とで第2の情報表示部310が構成されているものとするが、以下の説明では便宜上、第2の情報表示部310がコンバイナ309単体を指すような説明となっている箇所もある。
また、本例の場合、第1の制御部202と第2の制御部302とで制御手段Mが構成されているものとし、当該制御手段Mは、第1の情報表示部204並びに第2の情報表示部310(液晶表示器306)の表示制御を行うものである。
外部機器103は、図6に示すように第1の車両搭載機器110と接続するための接続手段104を構成する無線通信手段としての他の通信部(ここではBluetooth(登録商標)とする)410と、各種センサ(ここではGPSモジュールとする)411と、インターフェース(I/F)手段401と、外部機器103の制御を行う例えばマイクロコンピュータからなる第3の制御部402と、第3の制御部402の処理プログラムが格納されるフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリからなる第3の記憶手段403と、車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を視覚的に報知するタッチパネル付ディスプレイ等の表示部404と車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を聴覚的に報知するスピーカ等の他の発音体405とからなる他の報知手段406と、表示部404と他の発音体405の駆動制御を兼ねた第3の駆動手段407と、インターネットと接続するための通信手段130を構成する通信モジュール408とを有している。
ここで、音楽の再生動作を行うことを想定した場合、第3の制御部402はインターネット経由で、利用者の好みの音楽情報を取得するものとする。
なお、本実施形態では、第1の車両搭載機器110と外部機器103の接続手段104に、通信部208と他の通信部410とでなる無線通信手段を適用したが、これに限定されるものではなく、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)等の有線接続手段からなる接続手段104を用いて第1の車両搭載機器110と外部機器103とを接続することも可能である。
次に、図7〜図12を用いて、車両状態情報や、外部機器103から取得する外部機器情報を第1、第2の情報表示部204、310に表示させる際の制御手段Mの処理動作について説明する。
制御手段Mは、図7に示す時刻T1において、車両の利用者が操作手段213(例えば操作手段213に備えられる図示しない自動運転作動スイッチ)をオン操作することにより操作手段213から出力される操作指示信号(つまり後述する自動運転作動信号)は何ら受信(取得)していないものとする。
換言すれば、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、後述する所定情報に対応した第1状態信号と走行制御手段106からの自動運転関連情報(ここでは自動運転制御が作動していないことを示す自動運転停止信号とする)とを受信(取得)する。また、この際、制御手段Mは、通信部208と他の通信部410との間で無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報は皆無であると判断する処理を実行する。
すると、制御手段Mによる制御のもと、第1、第2の情報表示部204、310には図8に示すような第1の表示モード(手動運転モード)M1に対応する表示情報が表示される。
ここで、自動運転関連情報や外部機器情報が一切表示されない第1の表示モードM1において、制御手段Mによる制御のもと、第1の情報表示部204には、車両状態情報として、車両の走行速度をアナログ的に表示する指針式車速表示部500、車両のエンジン回転数をアナログ的に表示する指針式回転数表示部510、燃料の残量をバーグラフで表示する燃料残量表示部520、シフトポジションを表示するシフトポジション表示部530、車両の進行方向を示す方向指示表示部540、車両の平均燃費を表示する燃費表示部550、車両外部の気温を表示する外気温表示部560が表示される。
一方、第1の表示モードM1において、制御手段Mによる制御のもと、第2の駆動手段307を介して液晶表示器306が駆動し、液晶表示パネル304からはバーグラフ表示光からなる表示光Lが発せられ、第2の情報表示部310には車両のエンジン回転数をバーグラフで表示するバーグラフ表示部600が表示される。
そして、この第1の表示モードM1において、第1の情報表示部204に表示される車速情報に対応した指針式車速表示部500と指針式回転数表示部510と燃料残量表示部520とシフトポジション表示部530と方向指示表示部540と燃費表示部550と外気温表示部560とでなる第1の所定情報D1としての7つの情報は、第1の情報表示部204に備えられる区分けされていない単一の第1の表示領域R1に表示される。
同様に、この第1の表示モードM1において、第2の情報表示部310に表示されるバーグラフ表示部600からなる第2の所定情報D2は、第2の情報表示部310に備えられる区分けされていない単一の第2の表示領域R2に表示される。つまり、本例の場合、第1、第2の情報表示部204、310は、車両状態情報のうち前記7つの情報とバーグラフ表示部600とで構成される所定情報Dを表示する第1、第2の表示領域R1、R2を備えた構成となっている。また、この場合、第1の表示領域R1の大きさは第2の表示領域R2の大きさよりも大きくなっている。
次に、制御手段Mは、図7に示す時刻T2において、車両の利用者が操作手段213(例えば前記自動運転作動スイッチ)をオン操作したことにより操作手段213から出力される操作指示信号(つまり前記自動運転作動信号)を受信(取得)する。この自動運転作動信号は、車内LAN105を介して走行制御手段106へと伝送され、走行制御手段106による制御のもと、車両の自動運転制御が開始される。
そして、このように自動運転制御が開始されると、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と走行制御手段106からの自動運転関連情報(ここでは自動運転制御が作動していることを示す自動運転作動信号とする)とを受信(検出)する。ここで、本例の場合、当該自動運転関連情報は、所定情報Dとは異なる車両状態情報の他の情報D3として構成されているものとする。
また、この際、制御手段Mは、時刻T1の場合と同様に、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報は皆無であると判断する処理を実行する。
すると、制御手段Mは、前記第1状態信号と前記自動運転作動信号に基づいて図9に示すような第2の表示モードM2に対応する表示情報が第1、第2の情報表示部204、310に表示されるように第1、第2の情報表示部204、310の表示制御を行う。
なお、この第2の表示モードM2の実行時において、第2の情報表示部310には第1の表示モードM1のときに表示されていたバーグラフ表示部600(第2の所定情報D2)が、表示形態を何ら変えることなく表示される。
つまり、このことは、制御手段Mは、第1の情報表示部204の表示領域分割処理の実行時において、第2の表示領域R2に表示されている第2の所定情報D2(所定情報D)の表示が維持(継続)されるように第2の情報表示部310の表示制御を行うことを意味している。よって、第1、第2の情報表示部204、310を利用した所定情報Dの表示レイアウトの変更を最小限にとどめることができる。このため、車両の利用者は自動運転制御が作動中の場合であっても戸惑う虞がなくなり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができるという利点がある。
次に、第2の表示モードM2における第1の情報表示部204のレイアウト構成について説明する。すなわち、このとき制御手段Mは、上記のように自動運転制御が停止している自動運転停止状態から自動運転制御が作動している自動運転作動状態へと変化することに伴い(つまり自動運転関連情報を検出すると)、第1の情報表示部204が第1の表示領域R1を縮小した小領域R3と当該小領域R3を除いた残余領域R4とに分割されるように第1の情報表示部204の表示領域分割処理を実行する。
そして、この第2の表示モードM2(表示領域分割処理)の実行時においては、第1の情報表示部204は、区分けされた小領域R3、残余領域R4を有している。ここで、小領域R3は第1の情報表示部204の下側に位置し、残余領域R4は第1の情報表示部204の上側に位置しており、小領域R3と残余領域R4の大小関係については、小領域R3よりも残余領域R4の方が大きくなっている。
また、制御手段Mは、第2の表示モードM2(表示領域分割処理の実行時)において、小領域R3には第1の所定情報D1(所定情報D)の一部が簡略化情報として表示されるとともに残余領域R4には所定情報Dとは異なる車両状態情報の他の情報D3である自動運転関連情報が表示されるように第1の情報表示部204の表示制御を行う。
具体的には、第2の表示モードM2では、制御手段Mによる制御のもと、第1の表示モードM1において、第1の情報表示部204の第1の表示領域R1に表示されていた前記7つの情報(第1の所定情報D1)のうち、一部の情報(例えば方向指示表示部540、燃費表示部550、外気温表示部560、並びに指針式車速表示部500をデジタル式に置き換えたデジタル式車速表示部501)が小領域R3に簡略化表示される(図7参照)。
このように構成することにより、車両の利用者は自動運転機能が作動中の場合であっても、車速情報等の必要最低限の車両状態情報を視認することが可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができるという利点がある。
なお、第2の表示モードM2において、第1の表示モードM1のとき第1の表示領域R1に表示されていた回転数表示部510と燃料残量表示部520とシフトポジション表示部530とは非表示状態となる。
また、このとき、制御手段Mによる制御のもと、第2の表示モードM2での残余領域R4に表示される自動運転関連情報(他の情報D2)は、図7に示すように車両の自動運転制御が作動していることを示す作動状態情報570と、車両走行時に目的地までの経路を案内するために表示される経路案内情報としてのナビゲーション情報(地図画像)580とで構成される。
作動状態情報570は、残余領域R4の下段に表示され、例えば自動運転(ACC)が作動中であることを示したACC作動中表示571と、自車両を模式的に示す自車両マーク572と、ACCの設定車速を示すACC車速設定表示573と、自車両の前方を走行している先行車を模式的に示す先行車マーク574と、自車両が先行車の後方を追従して走行していることを模式的に示す矢印表示575とを含むように構成されている。
一方、ナビゲーション情報580は、例えば矢印画像581と、交差点名画像582と、目的地までの所要時間を示す時間画像583とを含むように構成されている。
なお、ナビゲーション情報580に地図画像を表示させるにあたって、走行制御手段106は、ナビゲーション制御手段107に対し、目的地までの地図画像の出力を指示する。そして、ナビゲーション制御手段107は、車内LAN105を介して地図画像を第1の車両搭載機器110に伝送するものとする。ここで、この地図画像の伝送は、車内LAN105を用いるものに限定されるものではなく、例えば第1の車両搭載機器110とナビゲーション制御手段107との間に地図画像伝送用の専用の伝送ラインを設けてもよい。
以上のように第2の表示モードM2では、第1の情報表示部204は区分けされた小領域R3、残余領域R4を有し、小領域R3には方向指示表示部540、燃費表示部550、外気温表示部560並びにデジタル式車速表示部501が表示されるとともに残余領域R4には自動運転関連情報(作動状態情報570及びナビゲーション情報580)が表示され、他方、第2の情報表示部310は区分けされていない単一の第2の表示領域R2を有し、この第2の表示領域R2にはバーグラフ表示部600が表示されるレイアウト構成となる。
次に、制御手段Mは、図7に示す時刻T3において、車両の利用者が操作手段213(例えば操作手段213に備えられるオーディオ用スイッチ)をオン操作したことにより操作手段213から出力される操作指示信号(つまりオーディオ作動信号)を受信(取得)する。
この際、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、前記オーディオ作動信号は、通信部208、他の通信部410を介して第3の制御部402へと伝送される。第3の制御部402は、前記オーディオ作動信号を受信すると、インターネット経由で利用者の好みの音楽情報(外部機器情報)を取得するものとする。そして、この音楽情報は、他の通信部410、通信部208を介して制御手段Mへと伝送される。
また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記自動運転作動信号とを継続して受信(検出)している。
そして、時刻T3において、制御手段Mは、前記第1状態信号と前記自動運転作動信号と制御手段Mへと伝送された音楽情報(外部機器情報)とを受信し、これら前記第1状態信号、前記自動運転作動信号、音楽情報に基づいて、図10に示すような第3の表示モードM3に対応する表示情報が第1、第2の情報表示部204、310に表示されるように第1の情報表示部204の表示制御を行う。
なお、この第3の表示モードM3の実行時において、第1の情報表示部204の小領域R3には第2の表示モードM2の場合と同様に方向指示表示部540、燃費表示部550、外気温表示部560並びにデジタル式車速表示部501が表示され、第1の情報表示部204の残余領域R4には第2の表示モードM2の場合と同様に自動運転関連情報(作動状態情報570及びナビゲーション情報580)が表示されるので、以下では第2の情報表示部310のレイアウト構成についてのみ説明する。
ここで、制御手段Mは、上述した外部機器情報を受信(検出)すると、当該外部機器情報としての音楽情報610が第2の表示領域R2(第2の情報表示部310)に表示されるように第2の情報表示部310の表示制御を行う。ここでの音楽情報610としては、例えばアーティスト名表示611と、曲名表示612とで構成される。なお、このとき、制御手段Mが受信した音楽情報610のうち、聴覚情報(例えばアーティストの歌声)は発音体205から吹鳴される。
以上のように第3の表示モードM3では、第2の情報表示部310は区分けされていない第2の表示領域R2を有し、当該第2の表示領域R2には音楽情報610のみが表示されるレイアウト構成となる。このように音楽情報610が第2の表示領域R2に表示されることで、自動運転制御が作動中において、利用者に対し優先的に報知する必要のある自動運転関連情報の表示にあまり影響を与えることなく、外部機器情報を利用者へ提示することが可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができるという利点がある。
次に、制御手段Mは、図7に示す時刻T4において、車両の利用者が操作手段213を誤って誤操作したことにより操作手段213から出力される操作指示信号としての後述する誤操作情報を受信(取得)する。
また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と車両の自動運転制御が解除状態であることを示す前記誤操作情報としての自動運転解除信号とを受信(検出)する。
ここで、例えば利用者がブレーキペダルを踏むか、利用者による操作手段213からの前記誤操作情報で自動運転制御をオフ状態(解除状態)とするか、もしくは利用者がシートベルトの装着を解除する(外す)ことを契機として、自動運転制御の作動条件を満たさない場合に、制御手段Mは前記自動運転解除信号を検出する。以下では、利用者による操作手段213からの前記誤操作情報を受けて、制御手段Mが前記自動運転解除信号を検出する構成を例に挙げて説明する。
つまり、このとき、利用者が操作手段213を誤操作したことにより操作手段213から出力される前記誤操作情報は、操作情報端子212並びに第1車両インターフェース手段201を通じて制御手段Mへ入力される。そして、制御手段Mが検出した前記誤操作情報は、車内LAN105を介して走行制御手段106へも入力される。走行制御手段106は、この前記誤操作情報を入手(取得)すると、自動運転制御を解除する。
なお、この時刻T4において、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報(音楽情報610)を継続して取得していると判断する処理を実行する。
そして、時刻T4において、制御手段Mは、前記第1状態信号と前記自動運転解除信号と前記オーディオ作動信号を受信し、これら前記第1状態信号、前記自動運転解除信号、前記オーディオ作動信号に基づいて、図11に示すような第4の表示モードM4に対応する表示情報が第1、第2の情報表示部204、310に表示されるように第1、第2の情報表示部204、310の表示制御を行う。
なお、この第4の表示モードM4の実行時において、第2の情報表示部310と小領域R3に表示される表示情報は第3の表示モードM3の場合と同じであるため、以下では第1の情報表示部204の残余領域R4での表示内容について説明する。
制御手段Mは、この第4の表示モードM4の実行時において、車両の自動運転制御が解除状態であることを示す前記自動運転解除信号を検出すると、前記自動運転解除信号に基づいて残余領域R4に(それまで表示されていた作動状態情報570及びナビゲーション情報580に代えて)自動運転制御が解除されていることを示す解除状態情報700が表示(切替表示)されるように第1の情報表示部204の表示制御を行う。
解除状態情報700としては、例えば「自動運転が解除されました」なるメッセージ情報(文字情報)を適用することができ、利用者は解除状態情報700を視認することで、自動運転制御が解除されたこと(つまり車両を手動で運転する手動運転状態になったこと)を把握することができる。このため、車両の自動運転制御が作動中において、当該自動運転制御が解除状態となったことを、第1の情報表示部204の中で視認性のよい上側エリア(つまり小領域R3よりも表示領域の大きい残余領域R4)に表示可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができる。
以上のように第4の表示モードM4では、第1の情報表示部204は区分けされた小領域R3及び残余領域R4を有し、当該残余領域R4に解除状態情報700が表示されるレイアウト構成となる。
次に、制御手段Mは、図7に示す時刻T5において、時刻T4から所定時間B1が経過したことを検出する。制御手段Mは、時刻T5において、車両の利用者が操作手段213を操作することにより操作手段213から出力される操作指示信号は何ら受信していないものとする。また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記自動運転解除信号とを継続して受信(検出)している。
なお、この時刻T5において、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報(音楽情報610)を継続して取得していると判断する処理を実行する。
そして、この時刻T4から所定時間B1が経過した後の時刻T5において、制御手段Mは、前記第1状態信号と前記自動運転解除信号と前記オーディオ作動信号とを受信し、これら前記第1状態信号、前記自動運転解除信号、前記オーディオ作動信号に基づいて、図12に示すような第5の表示モードM5に対応する表示情報が第1、第2の情報表示部204、310に表示されるように第1、第2の情報表示部204、310の表示制御を行う。
なお、この第5の表示モードM5の実行時において、第2の情報表示部310に表示される表示情報は第3、第4の表示モードM3、M4の場合と同じであるため、以下では第1の情報表示部204での表示内容について説明する。
この際、制御手段Mによる制御のもと、時刻T5においては、第1の情報表示部204の表示領域分割処理が非実行状態となり、第1の情報表示部204に表示される表示情報は時刻T1の状態(つまり図8の第1の表示モードM1の状態)に戻るように構成される。
具体的には、このとき、制御手段Mは、解除状態情報700が表示された後、所定時間B1が経過すると、それまで小領域R3に簡略化表示されていた方向指示表示部540、燃費表示部550、外気温表示部560、デジタル式車速表示部501と、同様にそれまで残余領域R4に表示されていた解除状態情報700に代えて、第1の所定情報D1が第1の表示領域R1に表示されるように第1の情報表示部204の表示制御を行う。
つまり、この場合、制御手段Mは、解除状態情報700が表示された後、所定時間B1が経過すると、第1の情報表示部204の表示領域分割処理が非実行状態となり、第1の表示領域R1に第1の所定情報D1(所定情報D)が表示されるように第1の情報表示部204の表示制御を行うことになる。このように構成することで、第1の情報表示部204を利用した車両の自動運転状態から車両の手動運転状態への表示遷移が円滑に行われ、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができるという利点がある。
以上のように第5の表示モードM5では、第1の情報表示部204は区分けされていない第1の表示領域R1を有し、第1の表示領域R1には第1の所定情報D1が表示されるレイアウト構成となる。
次に、制御手段Mは、図7に示す時刻T6において、車両の利用者が操作手段213(例えば前記オーディオ用スイッチ)をオフ操作したことにより操作手段213から出力される操作指示信号(つまりオーディオ停止信号)を受信(取得)する。
この際、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、前記オーディオ停止信号は、通信部208、他の通信部410を介して第3の制御部402へと伝送される。そして、第3の制御部402は、前記オーディオ停止信号を受信すると、他の通信部410、通信部208を介した制御手段Mへの音楽情報の伝送を停止(終了)する。
また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記自動運転停止信号を受信(検出)する。
すると、制御手段Mによる制御のもと、時刻T6においては、第1の情報表示部204に表示される表示情報に加えて第2の情報表示部310に表示される表示情報も時刻T1(第1の表示モードM1)での表示内容に戻るように構成される。
つまり、このことは、制御手段Mは、前記オーディオ停止信号と前記第1状態信号と前記自動運転停止信号とを検出すると、第1の表示領域R1(第1の情報表示部204)に第1の所定情報D1が表示されるとともに第2の表示領域R2(第2の情報表示部310)にバーグラフ表示部600(第2の所定情報D2)が表示されるように第1、第2の情報表示部204、310の表示制御を行うことを意味している。
以上のように本実施形態では、制御手段Mは、所定情報Dとは異なる車両状態情報の他の情報D3(つまり上述した作動状態情報570やナビゲーション情報580からなる自動運転関連情報)を検出すると、第1の情報表示部204が第1の表示領域R1を縮小した小領域R3と当該小領域R3を除いた残余領域R4とに分割されるように第1の情報表示部204の表示領域分割処理を実行し、且つ、制御手段Mは、当該表示領域分割処理の実行時において、小領域R3には所定情報Dの一部(例えばデジタル式車速表示部501と方向指示表示部540と燃費表示部550と外気温表示部560)が簡略化情報として表示されるとともに残余領域R4には他の情報D3(つまり自動運転関連情報)が表示されるように第1の情報表示部204の表示制御を行うものである。
従って、車両の自動運転制御が作動中において、利用者に対し優先的に報知する必要のある自動運転関連情報を、第1の情報表示部204の中で視認性のよい上側エリア(つまり小領域R3よりも表示領域の大きい残余領域R4)に表示することができる。よって、当該自動運転関連情報を利用者へ分かり易く伝えることが可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができる。また、前記自動運転作動信号(自動運転関連情報)の制御手段Mへの入力の有無に応じて、第1の情報表示部204の表示レイアウトが調整されることから、(自動運転状態であるか否かといった)車両の状態に配慮した運転支援を行うことができるという利点がある。
(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図13〜図16及び上述した図8に基づいて説明するが、前述の第1実施形態と同一もしくは相当個所には同一の符号を用いてその詳細な説明は省略する。
図13は、本第2実施形態による自動運転関連情報と外部機器情報のオンオフ状態を示すタイミングチャートを示している。
制御手段Mは、図13に示す時刻S1において、利用者が操作手段213(例えば前記自動運転作動スイッチ)をオン操作することにより操作手段213から出力される操作指示信号(前記自動運転作動信号)は何ら受信していないものとする。
換言すれば、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記自動運転停止信号とを受信する。また、この際、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報は皆無であると判断する処理を実行する。
すると、制御手段Mによる制御のもと、第1、第2の情報表示部204、310には図8に示すような第1の表示モード(手動運転モード)M1に対応する表示情報が表示される。
次に、制御手段Mは、図13に示す時刻S2において、車両の利用者が操作手段213(例えば前記自動運転作動スイッチ)をオン操作したことにより操作手段213から出力される操作指示信号(前記自動運転作動信号)を受信する。前記自動運転作動信号は、車内LAN105を介して走行制御手段106へと伝送され、走行制御手段106による制御のもと、車両の自動運転制御が開始される。
そして、このように自動運転制御が開始されると、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と走行制御手段106からの自動運転関連情報(前記自動運転作動信号)とを受信する。
また、この際、制御手段Mは、時刻S1の場合と同様に、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報は皆無であると判断する処理を実行する。
すると、制御手段Mは、前記第1状態信号と前記自動運転作動信号に基づいて図14に示すような第6の表示モードM6に対応する表示情報が第1、第2の情報表示部204、310に表示されるように第1、第2の情報表示部204、310の表示制御を行う。
すなわち、このとき制御手段Mは、上記のように自動運転制御が停止している自動運転停止状態から自動運転制御が作動している自動運転作動状態へと変化することに伴い(つまり自動運転関連情報を検出すると)、前記第1実施形態と同様に第1の情報表示部204の表示領域分割処理を実行する。
また、制御手段Mは、この第6の表示モードM6(表示領域分割処理の実行時)において、第1の情報表示部204の小領域R3には第1の所定情報D1(所定情報D)の一部が簡略化情報として表示されるとともに第1の情報表示部204の残余領域R4には車両状態情報の他の情報D3である自動運転関連情報(つまり作動状態情報570とナビゲーション情報580)が表示されるように第1の情報表示部204の表示制御を行う。
ここで、小領域R3に簡略化表示されるは第1の所定情報D1(所定情報D)の一部とは、上述した第2の表示モードM2の場合と同じく、デジタル式車速表示部501と方向指示表示部540と燃費表示部550と外気温表示部560とで構成される。
つまり、第6の表示モードM6において、第1の情報表示部204に表示される表示情報は、第2の表示モードM2の場合と同じであり、時刻S1のとき第1の表示領域R1に表示されていた回転数表示部510と燃料残量表示部520とシフトポジション表示部530とは非表示状態となる。
また、この第6の表示モードM6においては、制御手段Mによる制御のもと、第2の車両搭載機器120に備えられる液晶表示器306は駆動していない状態となっており、これにより液晶表示パネル304からは表示光Lが発せられない構成となる。
つまり、このことは、制御手段Mは、第1の情報表示部204の表示領域分割処理の実行時において、第2の表示領域R2を利用した第2の所定情報D2(所定情報D)の表示が非表示となるように第2の情報表示部310の表示制御を行うことを意味しており、時刻S1のとき第2の表示領域R2に表示されていたバーグラフ表示部600は非表示状態となる。
このように構成することで、車両の利用者へ提供する情報量が削減されることになり、自動運転制御が作動中において、優先的に報知する必要のある自動運転関連情報を利用者へ分かり易く伝えることが可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができる。
以上のように第6の表示モードM6では、第1の情報表示部204は区分けされた小領域R3と残余領域R4を有し、小領域R3にはデジタル式車速表示部501と方向指示表示部540と燃費表示部550と外気温表示部560とが表示されるとともに残余領域R4には作動状態情報570及びナビゲーション情報580が表示され、他方、第2の情報表示部310は区分けされていない第2の表示領域R2を有し、この第2の表示領域R2には表示情報が全く表示されないレイアウト構成となる。
次に、制御手段Mは、図13に示す時刻S3において、車両の利用者が操作手段213(前記オーディオ用スイッチ)をオン操作したことにより操作手段213から出力される操作指示信号(前記オーディオ作動信号)を受信する。
この際、制御手段Mは、前記第1実施形態(第3の表示モードM3の場合)と同様にしてインターネット経由で利用者の好みの音楽情報(外部機器情報)を取得するものとする。そして、この音楽情報は、他の通信部410、通信部208を介して制御手段Mへと伝送される。また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記自動運転作動信号とを継続して受信(検出)している。
そして、時刻S3において、制御手段Mは、前記第1状態信号と前記自動運転作動信号と前記オーディオ作動信号とを受信し、これら前記第1状態信号、前記自動運転作動信号、前記オーディオ作動信号に基づいて、図15に示すような第7の表示モードM7に対応する表示情報が第1、第2の情報表示部204、310に表示されるように情報表示部204の表示制御を行う。
なお、この第7の表示モードM7の実行時において、第1の情報表示部204には例えば第2の表示モードM2の場合と同様に作動状態情報570及びナビゲーション情報580が表示され、第2の情報表示部310には例えば第3の表示モードM3の場合と同様に音楽情報610が表示されるレイアウト構成となる。
次に、制御手段Mは、図13に示す時刻S4において、車両の利用者が操作手段213(前記オーディオ用スイッチ)をオフ操作したことにより操作手段213から出力される操作指示信号(前記オーディオ停止信号)を受信する。
この際、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、前記オーディオ停止信号は、通信部208、他の通信部410を介して第3の制御部402へと伝送される。そして、第3の制御部402は、前記オーディオ停止信号を受信すると、他の通信部410、通信部208を介した制御手段Mへの音楽情報の伝送を停止する。
また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記自動運転作動信号とを継続して受信している。すると、制御手段Mによる制御のもと、時刻S4においては、第1、第2の情報表示部204、310に表示される表示情報が時刻S2(第6の表示モードM6)での表示内容に戻るように構成される。
次に、制御手段Mは、図13に示す時刻S5において、車両の利用者が操作手段213を誤って誤操作したことにより操作手段213から出力される前記誤操作情報を受信する。
また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記誤操作情報としての自動運転解除信号と(前記オーディオ停止信号と)を受信する。なお、本第2実施形態では前記第1実施形態と同様に、利用者による操作手段213からの前記誤操作情報を受けて、制御手段Mが前記自動運転解除信号を検出する構成を例に挙げて説明する。
つまり、このとき、利用者が操作手段213を誤操作したことにより操作手段213から出力される前記誤操作情報は、前記第1実施形態と同様に制御手段Mへ入力される。そして、制御手段Mが検出した前記誤操作情報は、車内LAN105を介して走行制御手段106へも入力される。走行制御手段106は、この前記誤操作情報を入手(取得)すると、自動運転制御を解除する。
なお、この時刻S5において、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報は皆無であると判断する処理を実行する。
そして、時刻S5において、制御手段Mは、前記第1状態信号と前記自動運転解除信号とを受信し、これら前記第1状態信号、前記自動運転解除信号に基づいて、図16に示すような第8の表示モードM8に対応する表示情報が第1、第2の情報表示部204、310に表示されるように第1、第2の情報表示部204、310の表示制御を行う。
なお、この第8の表示モードM8において、小領域R3での表示は例えば第2の表示モードM2の場合と同じであり、また第2の情報表示部310での表示は第6の表示モードM6の場合と同じく非表示状態(空白表示)となるため、以下では残余領域R4での表示内容について説明する。
制御手段Mは、この第8の表示モードM8の実行時において、前記自動運転解除信号を検出すると、前記自動運転解除信号に基づいて残余領域R4に解除状態情報710が表示されるように第1の情報表示部204の表示制御を行う。
解除状態情報710としては、例えば「自動運転が解除されました」なるメッセージ情報(文字情報)を適用することができ、利用者は解除状態情報710を視認することで、自動運転制御が解除されたことを把握することができる。このため、車両の自動運転制御が作動中において、当該自動運転制御が解除状態となったことを、第1の情報表示部204の中で視認性のよい前記上側エリアに表示可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができる。
以上のように第8の表示モードM8では、第1の情報表示部204は区分けされた小領域R3及び残余領域R4を有し、残余領域R4に解除状態情報710が表示されるレイアウト構成となる。
次に、制御手段Mは、図13に示す時刻S6において、時刻S5から所定時間B2が経過したことを検出する。制御手段Mは、時刻S6において、車両の利用者が操作手段213を操作することにより操作手段213から出力される操作指示信号は何ら受信していないものとする。また、このとき、制御手段Mは、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)を介して車両状態信号として、前記第1状態信号と前記自動運転解除信号とを継続して受信している。
なお、この時刻S6において、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部208経由で送られてきた外部機器情報は皆無であると判断する処理を実行する。
すると、制御手段Mによる制御のもと、時刻S6においては、第1、第2の情報表示部204、310に表示される表示情報が前記第1実施形態における時刻T1の状態(つまり図8の第1の表示モードM1の状態)に戻るように構成される。
つまり、この場合、制御手段Mは、解除状態情報710が表示された後、所定時間B2が経過すると、第1の情報表示部204の表示領域分割処理が非実行状態となり、第1の表示領域R1に解除状態情報710に代えて第1の所定情報D1が表示され、且つ、第2の表示領域R2にバーグラフ表示部600(第2の所定情報D2)が表示されるように第1、第2の情報表示部204、310の表示制御を行う。このように構成することで、第1の情報表示部204を利用した車両の自動運転状態から車両の手動運転状態への表示遷移が円滑に行われ、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることができるという利点がある。
なお、本発明は、上述の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、第1の表示領域R1(第1の情報表示部204)の大きさは第2の表示領域R2(第2の情報表示部310)の大きさよりも大きくなっているが、これとは逆に第2の表示領域R2(第2の情報表示部310)の大きさが第1の表示領域R1(第1の情報表示部204)の大きさよりも大きくなるようにしてもよい。すなわち、このことは、上述した第1、第2実施形態にて採用した第2の情報表示部310を後述する特許請求の範囲に記載されている第1の情報表示部に置き換え、上述した第1、第2実施形態にて採用した第1の情報表示部204を後述する特許請求の範囲に記載されている第2の情報表示部に置き換えてもよいことを意味している。
また、上述した実施形態では、外部機器情報として音楽情報が適用されているものであったが、外部機器情報は当該音楽情報に限定されるものではなく、メール着信情報や電話着信情報をはじめとするあらゆる外部機器情報を採用することが可能である。