以下、図1〜図14に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示すブロック図であり、図1中、100は車両を示している。また101は車両用通信システムであり、この車両用通信システム101は、車両用情報提供装置102と、携帯情報機器である外部機器(ここではスマートフォンとする)103と、車両用情報提供装置102と外部機器103とを接続する接続手段104とから構成され、この場合、車両用情報提供装置102は、第1の車両搭載機器110(ここでは車両用計器とする)と、第2の車両搭載機器120(ここではヘッドアップディスプレイ装置とする)とを備えている。また、外部機器103は、通信手段130を介してインターネットとの接続も可能である。
また、接続手段104を介して外部機器103と接続される第1の車両搭載機器110は、車内に構築される伝送媒体としての車内LAN(多重通信ライン)105を介して、走行制御手段106と、第2の車両搭載機器120とに接続される。
図1中、周辺監視手段107は、自車両の周辺に存在する障害物を監視、検出する装置である。具体的には、周辺監視手段107は、カメラ、レーザー、ミリ波等を利用して、自車両の前方、後方、左側方、右側方の障害物の監視、検出を行うものである。各種アクチュエータ108は、自車両の制動を制御するためのブレーキアクチュエータ、自車両の操舵方向を制御するための操舵用電動アクチュエータ等で構成される。
走行制御手段106は、後述する操作手段からのADAS機能の1つであるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)機能のオン情報を入手(取得)すると、周辺監視手段107と各種アクチュエータ108を用いて、自車両と当該自車両の前方を走行している先行車との間の車間距離を維持しながら走行するための制御や自動ブレーキ制御等を行う。また、詳細は後述するが、走行制御手段106は、自動運転(ここではACCとする)に関する情報を出力するものとする。なお、ACCは、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)でレベル1に位置づけられる自動運転である。
図2は、車両の運転席に着座する車両の利用者(運転者)側から、ユニット化された第1の車両搭載機器110と、この第1の車両搭載機器110とは分離した状態でユニット化された第2の車両搭載機器120(第2の車両搭載機器120に備えられる後述するコンバイナ)とを見たときの概略図を示している。
図3は、第1の車両搭載機器110の断面図を示しており、第1の車両搭載機器110は、図3中、左方側に位置し、車両の走行速度をアナログ的に表示する速度計からなる指針式表示部140と、図3中、右方側に位置する表示ユニット150と、第1の車両搭載機器110の外装ケースを構成する計器用筐体160と、この計器用筐体160内に収容される回路基板170とを有し、指針式表示部140と表示ユニット150とが並設された構成となっている。
車両の走行速度(車両状態情報)を表示する指針式表示部140は、線状に延びる指針141と、この指針141を作動させる計器ムーブメントからなる駆動装置142と、この駆動装置142を導通装着してなる配線基板143と、指針141と配線基板143との間に位置し、指針141によって指示される目盛部等の計測値表示部144aを有する表示板144とで主に構成され、表示板144の背後側に設けられる配線基板143上には、指針141に対応する第1の光源145と表示板144に対応する第2の光源146とが搭載されている。
そして、この場合、指針141は第1の光源145の点灯によりその照射光を受けて発光可能な光透過材料により形成され、また表示板144の計測値表示部144a(図2参照)は第2の光源146の点灯によりその照射光を受けて発光するよう光透過性材料により形成されている。
配線基板143は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターンとしての導電路が施された硬質回路基板からなり、駆動装置142と、各光源145、146と、駆動装置142と各光源145、146と表示ユニット150に備えられる後述するディスプレイや第3の光源の制御を行う第1の制御部(後述する)と、発音体147と、抵抗やコンデンサ等の各種電子部品(図示せず)とが前記導電路に導通接続されている。
また、配線基板143の前方側には、例えば白色系の合成樹脂材料にて形成されたケース体148が設けられており、このケース体148には、各光源145、146を収納しそれらの光を指針141及び表示板144側に案内する照明室が複数形成されている。
そして、指針141や表示板144の前方側には、これらを覆う透光性合成樹脂材料にて形成された略平板状の第1の透視部149が設けられており、この第1の透視部149は、計器用筐体160に備えられる後述する第1の前面側開口を塞ぐように前記第1の前面側開口に配設されている。第1の車両搭載機器110を視認する車両の利用者は、第1の透視部149を通じて指針141や表示板144を透視(視認)することができる。
表示ユニット150は、各種情報を表示するTFT型液晶表示パネルからなる計器用表示器としてのディスプレイ151と、このディスプレイ151の前方側を覆う略平板状の第2の透視部152と、ディスプレイ151に照明光を供給する発光素子としての第3の光源153とで構成されている。
第2の透視部152は、透光性合成樹脂材料にて形成され、計器用筐体160に備えられる後述する第2の前面側開口を塞ぐように配設され、ディスプレイ151の配設位置を除いた第2の透視部152の背面側周縁には例えば黒色印刷層からなる不透過部154が印刷形成されている。
なお、図3中、155は第2の透視部152の背面側周縁を保持する保持部であり、この保持部155は、ケース体148に一体的に形成されている。また、図3中、156は回路基板170を固定するために設けられたボス部からなり、このボス部156は、保持部155と同様にケース体148に一体的に形成され、配線基板143を貫通して回路基板170側に垂下形成されており、適宜固定手段を用いてボス部156に回路基板170が取り付けられる。
第1の車両搭載機器110を視認する車両の利用者は、第2の透視部152を通じてディスプレイ151に表示される各種情報を透視(視認)することができる。なお、必要に応じて、ディスプレイ151と第2の透視部152と間に設けられる光学接着剤からなる光硬化型の透明樹脂(図示せず)を通じて、ディスプレイ151と第2の透視部152とが接合されるようにしてもよい。
また、本例の場合、表示ユニット150(ディスプレイ151)は、少なくとも車両の各種状態を車両状態情報として表示する計器用の表示媒体からなり、指針式表示部140ととともに車両のインストルメントパネル(図示せず)の内部に設置される。この表示ユニット150は、特許請求の範囲に記載されている第1の情報表示部に相当する。
計器用筐体160は、例えば黒色の合成樹脂材料にて形成され、指針式表示部140と表示ユニット150と回路基板170とを収容するものであり、この場合、上側ハウジング161と下側ハウジング162とに分割形成された構成となっている。
両ハウジング161、162のうち車両の利用者側に位置する上側ハウジング161の前方側には、指針141や表示板144に対応する箇所に第1の前面側開口163が開口形成され、ディスプレイ151に対応する箇所に第2の前面側開口164が開口形成されている。そして、第1の前面側開口163には第1の透視部149が配設され、第2の前面側開口164には第2の透視部152が配設される。なお、165は、発音体147から発せられる音を第1の車両搭載機器110外部に放出するための放音孔である。
回路基板170は、例えばガラスエポキシ系基材に所定の回路パターンが施された硬質回路基板からなり、配線基板143と離間する(略平行状態をなす)ように配線基板143の背後側に位置している。この回路基板170は、その外形形状が配線基板143の外形形状よりも小さくなっており、配線基板143と配線部材(図示せず)を用いてコネクタ接続されている。
この回路基板170には、外部機器103との無線通信を行うための後述する通信部が形成されている。この前記通信部は、回路基板170の背面(一方の面)に導電性材料を用いて形成されたアンテナ用回路パターンからなり、前記回路パターンと導通接続されている。
図4は、車両搭載機器110のブロック図を示している。第1の車両搭載機器110は、車両の各種状態に関する各情報(車両状態信号)の入出力を行う第1車両情報端子(第1車両情報入力手段)210及び第1多重通信入出力端子(第1多重通信入出力手段)211と、所定の操作手段213からの操作指示信号を入力可能な操作情報端子212と、第1車両インターフェース(第1車両I/F)手段201と、第1の車両搭載機器110の制御を行う例えばマイクロコンピュータからなる第1の制御部202と、第1の制御部202の処理プログラムが格納されるフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリからなる第1の記憶手段203と、車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を視覚的に報知するディスプレイ151と車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を聴覚的に報知するスピーカ等の発音体147とからなる報知手段204と、上述した光源145、146、153と、第1の制御部202からの光源駆動信号に基づき光源145、146、153の発光制御を行うための光源駆動回路(図示せず)と、駆動装置142と発音体147とディスプレイ151との駆動制御を兼ねた第1の駆動手段208と、外部機器103と接続するための接続手段104を構成する無線通信手段としての通信部(ここではBluetooth(登録商標)とする)209とを有している。
ここで、発音体147は、車両が自動二輪車である場合に、当該自動二輪車に搭乗する搭乗者(利用者)が装着するヘルメットに収められたヘルメットスピーカであってもよい。なお、通信部209は、外部機器103に備えられる後述する他の通信部との間で無線通信を行うものである。つまり、通信部209は、車両の外部情報を出力する外部機器103と通信(接続)可能に構成されており、前記他の通信部との間でデータのやりとりが可能となる。
また、操作手段213は、第1の車両搭載機器110の各種操作を行うための操作入力部からなり、例えば利用者の手が届くように車内の適宜箇所に設置されたカーソルボタンや決定ボタン等を含む略十字キー型の操作入力部を適用でき、車両の利用者が操作手段213を操作することにより操作手段213から出力される外部機器103側への操作指示信号(遠隔操作指示信号)は、操作情報端子212並びに第1車両インターフェース手段201を通じて第1の制御部202へと入力され、さらに接続手段104を介して外部機器103側へと至る。なお、操作手段213は、上述した十字キー型の操作入力部に代えてタッチパネル型の操作入力部を適用することも可能である。
第2の車両搭載機器120は、図5に示すように車両の各種状態に関する各情報(車両状態信号)の入出力を行う第2車両情報端子(第2車両情報入力手段)311及び第2多重通信入出力端子(第2多重通信入出力手段)312と、第2車両インターフェース(第2車両I/F)手段301と、第2の車両搭載機器120の制御を行う例えばマイクロコンピュータからなる第2の制御部302と、第2の制御部302の処理プログラムが格納されるフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリからなる第2の記憶手段303と、液晶表示パネル304と当該液晶表示パネル304に照明光を供給する第4の光源305とから主に構成され、後述する表示光を発する液晶表示器306と、液晶表示パネル304の駆動制御を行う第2の駆動手段307と、第2の制御部302からの他の光源駆動信号に基づき第4の光源305の発光制御を行うための他の光源駆動回路(図示せず)と、第2の車両搭載機器120の外装ケースを構成する筐体308(図6参照)とを有している。なお、この場合、筐体308は、上側筐体H1と下側筐体H2とで構成されている。
そして、第2の制御部302による第4の光源305の点灯制御に伴い、液晶表示パネル304から発せられる表示光Lが、上側筐体H1に設けられた透光部H3を通じて透明な板状部材(反射板)からなるコンバイナ309に投影されることで、利用者(図6中、符号E参照)は、コンバイナ309越しに風景と重畳した状態の表示像(例えば後述する車速表示部を表す虚像)を視認することができる。
なお、上述した第2の車両搭載機器120は、その筐体308が前記インストルメントパネルの内部に埋設(配設)され、前記インストルメントパネルの上側に飛び出しているコンバイナ309は、少なくとも車両の各種状態を車両状態情報(前記表示像)として虚像表示(表示)する表示媒体からなる。
ここで、本例の場合、液晶表示器306とコンバイナ309とで第2の情報表示部310が構成されているものとし、第1の車両搭載機器110とコンバイナ309との位置関係については、両者は、上下に並設された位置関係となり、本例では第1の車両搭載機器110の上側(真上)にコンバイナ309が位置する構成となっている。
また、本例の場合、第1の制御部202と第2の制御部302とで制御手段Mが構成されているものとし、当該制御手段Mは、指針式表示部140や第1の情報表示部である表示ユニット150、並びに第2の情報表示部310(液晶表示器306)の表示制御を行うものである。さらに、上述した第1、第2車両情報端子210、311は、特許請求の範囲に記載されている車両情報入力手段に相当し、第1、第2多重通信入出力端子211、312は、特許請求の範囲に記載されている多重通信入出力手段に相当する。
外部機器103は、図7に示すように第1の車両搭載機器110と接続するための接続手段104を構成する無線通信手段としての他の通信部(ここではBluetooth(登録商標)とする)410と、各種センサ(ここではGPSモジュールとする)411と、インターフェース(I/F)手段401と、外部機器103の制御を行う例えばマイクロコンピュータからなる第3の制御部402と、第3の制御部402の処理プログラムが格納されるフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリからなる第3の記憶手段403と、車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を視覚的に報知するタッチパネル付ディスプレイ等の表示部404と車両の利用者へ各種情報(車両の各種状態)を聴覚的に報知するスピーカ等の他の発音体405とからなる他の報知手段406と、表示部404と他の発音体405の駆動制御を兼ねた第3の駆動手段407と、インターネットと接続するための通信手段130を構成する通信モジュール408とを有している。
ここで、ナビゲーション動作を行うことを想定した場合、第3の記憶手段403には、地図を表示するための地図情報や道路に設置された道路標識情報が格納されているものとする。また、第3の制御部402は、例えばナビゲーション動作を実行する場合、GPSモジュール411から取得した現在位置情報に基づいて、第3の記憶手段403を参照して必要な道路標識情報を取得するものとする。
なお、本実施形態では、第1の車両搭載機器110と外部機器103の接続手段104に、通信部209と他の通信部410とでなる無線通信手段を適用したが、これに限定されるものではなく、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)等の有線接続手段からなる接続手段104を用いて第1の車両搭載機器110と外部機器103とを接続することも可能である。
次に、図8〜図14を用いて、表示ユニット150のディスプレイ151に車両状態情報や車両の外部情報を表示させる際の制御手段Mの処理動作について説明する。なお、ここでは、制御手段Mによる制御のもと、ディスプレイ151のみに車両状態情報や車両の外部情報が表示され、コンバイナ309は常時、非表示状態となっているものとする。
まず、制御手段Mは、図8に示す時刻S1において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して車両状態信号として走行制御手段106からの自動運転関連情報(ここではACCがオフ状態であることを示すACCオフ信号とする)を受信(取得)する。また、この際、制御手段M(第1の制御部202)は、通信部209と他の通信部410との間で無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報は皆無であると判断する処理を実行する。
すると、制御手段Mによる制御のもと、ディスプレイ151には図9に示すような第1の表示モードM1に対応する車両状態情報が表示される。
ここで、自動運転関連情報や車両の外部情報が一切表示されず、車両状態情報のみをディスプレイ151に表示する第1の表示モードM1において、制御手段Mによる制御のもと、ディスプレイ151には、車両状態情報として、車両の走行速度を表示する車速表示部500、シフトポジションを表示するシフトポジション表示部510、燃料の残量を表示する燃料残量表示部520、車両の進行方向を示す方向指示表示部530、車両の平均燃費を表示する燃費表示部540、車両外部の気温を表示する外気温表示部550が表示される。
また、この第1の表示モードM1において、ディスプレイ151(表示ユニット150)は、区分けされた第1の表示領域R1と第2の表示領域R2とを有する。第1の表示領域R1は、ディスプレイ151の上側に位置し、車両状態情報のうち所定情報D1である上述した車速表示部500、シフトポジション表示部510、燃料残量表示部520、方向指示表示部530を表示するものである。
車速表示部500は第1の表示領域R1の中央に表示され、シフトポジション表示部510は車速表示部500と隣接するように車速表示部500の左側に位置し、燃料残量表示部520は車速表示部500と隣接するように車速表示部500の右側に位置し、方向指示表示部530はシフトポジション表示部510と燃料残量表示部520とを挟むように第1の表示領域R1の両端側に位置している。
また、ここでの車速表示部500とシフトポジション表示部510と燃料残量表示部520と方向指示表示部530とを少なくとも含む所定情報D1は、優先度が高く、車両の利用者が視認する頻度が多い車両状態情報となっており、第1の表示モードM1においては、所定情報D1を第1の表示領域R1へと表示させる表示レイアウトとしている。
一方、第2の表示領域R2は、ディスプレイ151の下側に位置し、所定情報D1とは異なる車両状態情報の他の情報D2に含まれる上述した燃費表示部540、外気温表示部550を表示するものである。燃費表示部540並びに外気温表示部550は、第2の表示領域R2に上下に並設された状態で表示される。
また、ここでの他の情報D2は、車両の利用者が視認する頻度が少ない車両状態情報となっており、第1の表示モードM1においては、他の情報D2を第2の表示領域R2へと表示させる表示レイアウトとしている。
次に、制御手段Mは、図8に示す時刻S2において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して車両状態信号として前記ACCオフ信号を引き続き受信する。
また、この際、制御手段M(第1の制御部202)は、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を受信(取得)する。つまり、このことは第1の車両搭載機器110(車両用情報提供装置102)は、外部機器103から出力される車両の外部情報を取得可能であることを意味している。
すると、制御手段M(第1の制御部202)は、上述の車両状態信号やナビゲーション情報に基づいて、図10に示すような第2の表示モードM2に対応する表示情報がディスプレイ151(表示ユニット150)に表示されるようにディスプレイ151(表示ユニット150)を表示動作させる制御を行う。
従って、この第2の表示モードM2に対応する表示情報には、図10に示すように車速表示部500とシフトポジション表示510と燃料残量表示520と方向指示表示部530と車両の外部情報(つまり外部機器情報)であるナビゲーション表示部560とが含まれている。なお、車両の外部情報は、ナビゲーション表示部560以外に、メールの着信情報や電話の着信情報、音楽情報等であってもよい。
そして、これらのうち車速表示部500とシフトポジション表示部510と燃料残量表示部520と方向指示表示部530とでなる所定情報D1は、第1の表示モードM1の場合と同様に、第1の表示領域R1(同じ位置)に表示される。また、第2の表示モードM2において、車速表示部500とシフトポジション表示部510と燃料残量表示部520と方向指示表示部530とでなる所定情報D1以外の情報となるナビゲーション表示部560は、第2の表示領域R2に表示される。
つまり、この第2の表示モードM2においては、第1の表示モードM1のときに第2の表示領域R2に表示されていた燃費表示部340及び外気温表示部350が非表示状態となり、燃費表示部340及び外気温表示部350に代えてターンバイターン表示からなるナビゲーション表示部560が表示される。このターンバイターン表示は、矢印表示561と、交差点名表示562と、交差点までの残距離表示563とを含むものである。
なお、車両の外部情報としてターンバイターン表示を行うとき、第3の制御部402は、接続手段104(他の通信部410、通信部209)を介して第1の車両搭載機器110側に画像情報を出力する代わりにコマンドを出力してもよい。例えば、予め第1の記憶手段203に複数種類のターンバイターン表示情報を格納しておき、制御手段M(第1の制御部202)は、前記コマンドに対応するターンバイターン表示情報を第1の記憶手段203から読み出してディスプレイ151へ表示することで対応可能である。
これにより、接続手段104(通信部209、他の通信部410)を介して外部機器103から第1の車両搭載機器110側へと出力する情報量を削減することが可能である。また、ナビゲーション表示部560は、ターンバイターン表示に代えて地図表示を適用してもよい。このときは、第3の制御部402は、接続手段104(他の通信部410、通信部209)を介して画像情報を出力するものとする。
次に、制御手段Mは、図8に示す時刻S3において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して車両状態信号として走行制御手段106からの自動運転関連情報(ここではACCがオン状態であることを示すACCオン信号とする)を受信(取得)する。また、この際、制御手段M(第1の制御部202)は、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信(取得)している。
すると、制御手段M(第1の制御部202)は、上述の車両状態信号やナビゲーション情報に基づいて、図11に示すような第3の表示モードM3に対応する表示情報がディスプレイ151(表示ユニット150)に表示されるようにディスプレイ151(表示ユニット150)を表示動作させる制御を行う。
つまり、この際、制御手段Mは、自動運転の状態が自動運転オフ状態から自動運転オン状態へと変化したことを検出すると、当該自動運転オン状態に対応する自動運転関連情報(つまり作動状態情報570)が後述する所定時間X1の間、第2の表示領域R2に表示(拡大表示)されるように表示ユニット150の表示制御を行うものである。ここで、前記自動運転オン状態は、特許請求の範囲に記載されている所定の状態に相当し、前記自動運転オフ状態は、特許請求の範囲に記載されている(前記所定の状態とは異なる)他の状態に相当する。
なお、この第3の表示モードM3(後述する第4〜第6の表示モードM4〜M6も同様)において、第1の表示領域R1に表示される情報は、第1、第2の表示モードM1、M2の場合と同一であるため、以下では第2の表示領域R2に表示される表示情報のみについて説明する。
つまり、この第3の表示モードM3においては、第2の表示モードM2のときに第2の表示領域R2に表示されていたナビゲーション表示部560が非表示状態となり、所定時間X1の間、ナビゲーション表示部560に代えて自動運転関連情報である(換言すれば自動運転オン状態に対応する)作動状態情報570が表示される。
そして、制御手段M(第1の制御部202)による制御のもと、第3の表示モードM3での第2の表示領域R2に表示される作動状態情報570としては、図11に示すようにACCが作動中であることを示したACC作動中表示571と、自車両を模式的に示す自車両マーク572と、ACCの設定車速を示すACC車速設定表示573と、自車両の前方を走行している先行車を模式的に示す先行車マーク574と、自車両が先行車の後方を追従して走行していることを模式的に示す矢印表示575とを少なくとも含むように構成されている。なお、本例の場合、他の情報D2には、車両の自動運転に関する自動運転関連情報に相当する作動状態情報570が含まれる。
次に、制御手段Mは、図8に示す時刻S3から所定時間X1が経過した後の時刻S4において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して、車両状態信号(前記ACCオン信号)を継続して受信している。また、この際、制御手段M(第1の制御部202)は、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信(取得)している。
すると、制御手段M(第1の制御部202)は、上述の前記ACCオン信号やナビゲーション情報に基づいて図12に示すような第4の表示モードM4に対応する表示情報がディスプレイ151(表示ユニット150)に表示されるようにディスプレイ151(表示ユニット150)を表示動作させる制御を行う。
具体的には、この際、制御手段Mは、時刻S3から所定時間X1が経過したと判断した場合、上述の前記ACCオン信号やナビゲーション情報に基づいて、車両の自動運転機能(ACC)が作動状態であることを示す簡易作動状態情報580と、ナビゲーション表示部560とがディスプレイ151の第2の表示領域R2に表示されるようにディスプレイ151の表示制御を行う。
すると、それまで第2の表示領域R2のほぼ全体に表示されていた作動状態情報570は、簡略化された簡易作動状態情報580として、第2の表示領域R2の一部分(例えば図12中、第2の表示領域R2の左上部分)に表示(縮小表示)され、また簡易作動状態情報580の表示エリアを除いた第2の表示領域R2の空きスペースには、第2の表示モードM2のときに表示されていたナビゲーション表示部560が表示(拡大表示)される。
ここで、簡易作動状態情報580は、ACCが作動状態であることを文字にて簡略表示した第1文字表示部581と、自車両が先行車の後方を追従して走行していることを文字にて簡略表示した第2文字表示部582とを含むものである。ACCという文字にて表示された第1文字表示部581と、追従走行という文字にて表示された第2文字表示部582とは、上下に並設した状態で表示される。
この簡易作動状態情報580は、車両の自動運転機能(ACC)が作動状態であることを比較的詳しく表示した作動状態情報570を簡略化したものであればあらゆる表示内容を適用することができる。なお、簡易作動状態情報580は、特許請求の範囲に記載されている簡略化情報に相当する。
つまり、本例の場合、第2の表示領域R2は、他の情報D2(ここでの他の情報D2とは前記作動状態情報に相当する)とナビゲーション表示部560とのうち少なくとも一方を表示するものであり、さらに制御手段Mは、所定時間X1の経過後に、他の情報D2(ここでの他の情報D2とは前記作動状態情報に相当する)とナビゲーション表示部560とを第2の表示領域R2に同時に表示するにあたって、当該他の情報(つまり前記作動状態情報)が簡略化された簡易作動状態情報580として第2の表示領域R2に縮小表示されるように表示ユニット150の表示制御を行うものである。
次に、制御手段Mは、図8に示す時刻S5において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して、車両状態信号として自動運転関連情報(以下、他の自動運転関連情報とも言う)を受信する。
なお、ここでは、ACCの作動中に、自車両の前方を走行している先行車が車線変更を行ったことで先行車を検出できなくなり、自車両が先行車の後方を追従して走行する追従走行状態から自車両が予め定めたれた車速で走行する定速走行状態へと変化したことを想定しており、上述の他の自動運転関連情報とは、定速走行状態にて自車両を走行させるにあたって、第2の表示領域R2に表示される自動運転関連情報(つまり後述する他の作動状態情報590)を意味している。また、この際、制御手段M(第1の制御部202)は、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信(取得)している。
すると、制御手段M(第1の制御部202)は、上述の他の自動運転関連情報やナビゲーション情報に基づいて、図13に示すような第5の表示モードM5に対応する表示情報がディスプレイ151(表示ユニット150)に表示されるようにディスプレイ151(表示ユニット150)を表示動作させる制御を行う。
つまり、この際、制御手段Mは、自動運転の状態が追従走行状態から定速走行状態へと変化したことを検出すると、当該定速走行状態に対応する自動運転関連情報(つまり他の作動状態情報590)が後述する所定時間X2の間、第2の表示領域R2に表示(拡大表示)されるように表示ユニット150の表示制御を行うものである。ここで、前記追従走行状態は、特許請求の範囲に記載されている所定の状態に相当し、前記定速走行状態は、特許請求の範囲に記載されている(前記所定の状態とは異なる)他の状態に相当する。
つまり、この第5の表示モードM5においては、制御手段M(第1の制御部202)は、それまでディスプレイ151に表示されていたナビゲーション表示部560、簡易作動状態情報580に代えて、車両の自動運転機能(つまりACC)が作動状態であることを示す作動状態情報590(以下、他の作動状態情報590とも言う)がディスプレイ151(表示ユニット150)の第2の表示領域R2に表示されるようにディスプレイ151(表示ユニット150)の表示制御を行う。具体的には、所定時間X2の間、ナビゲーション表示部560が非表示となり、且つ、それまで第2の表示領域R2の一部に表示されていた簡易作動状態情報580が他の作動状態情報590として前記空きスペースに拡大表示される。
そして、制御手段M(第1の制御部202)による制御のもと、第5の表示モードM5における第2の表示領域R2(ディスプレイ151)に表示される他の作動状態情報590としては、図13に示すようにACCが作動中であることを示したACC作動中表示591と、自車両を模式的に示す自車両マーク592と、ACCの設定車速を示すACC車速設定表示593と、自車両の前方を走行している先行車を模式的に示す先行車マーク594と、前記追従走行状態であることを模式的に示す矢印表示595とを少なくとも含むように構成されている。なお、ここでは定速走行中(定速走行状態)であるため、先行車マーク594と矢印表示595は点線で表示される。また、本例の場合、他の情報D2には、車両の自動運転に関する自動運転関連情報に相当する他の作動状態情報590が含まれる。
次に、制御手段Mは、図8に示す時刻S5から所定時間X2が経過した後の時刻S6において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して、車両状態信号(前記他の自動運転関連情報)を継続して受信している。また、この際、制御手段M(第1の制御部202)は、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信(取得)している。
すると、制御手段M(第1の制御部202)は、上述の前記ACCオン信号やナビゲーション情報に基づいて図14に示すような第6の表示モードM6に対応する表示情報がディスプレイ151(表示ユニット150)に表示されるようにディスプレイ151(表示ユニット150)を表示動作させる制御を行う。
ここで、制御手段Mは、時刻S5から所定時間X2が経過したと判断した場合、上述の前記ACCオン信号やナビゲーション情報に基づいて、車両の自動運転機能(ACC)が作動状態であることを示す簡易作動状態情報600(以下、他の簡易作動状態情報600とも言う)と、ナビゲーション表示部560とがディスプレイ151(表示ユニット150)の第2の表示領域R2に表示されるようにディスプレイ151(表示ユニット150)の表示制御を行う。
すると、それまで第2の表示領域R2のほぼ全体に表示されていた他の作動状態情報590は、簡略化された他の簡易作動状態情報600として、第2の表示領域R2の一部分(例えば図14中、第2の表示領域R2の左上部分)に表示(縮小表示)され、また他の簡易作動状態情報600の表示エリアを除いた第2の表示領域R2の空きスペースには、第4の表示モードM4のときに表示されていたナビゲーション表示部560が表示される。
他の簡易作動状態情報600は、ACCが作動状態であることを文字にて簡略表示した第1文字表示部581と、前記定速走行状態であることを文字にて簡略表示した第3文字表示部601とを含むものである。ACCという文字にて表示された第1文字表示部581と、定速走行という文字にて表示された第3文字表示部601とは、上下に並設した状態で表示される。
この他の簡易作動状態情報600は、車両の自動運転機能(ACC)が作動状態であることを比較的詳しく表示した作動状態情報590を簡略化したものであればあらゆる表示内容を適用することができる。なお、他の簡易作動状態情報600は、特許請求の範囲に記載されている簡略化情報に相当する。
以上のように本実施形態では、制御手段Mは、他の情報D2(ここでの他の情報D2とは作動状態情報570(590)に相当する)とナビゲーション表示部560とを第2の表示領域R2に同時に表示するにあたって、他の情報D2(当該作動状態情報570(590))が簡略化された簡易作動状態情報580(600)として縮小表示されるように表示ユニット150の表示制御を行うものである。これにより前記空きスペースにナビゲーション表示部560を表示することが可能となり、自動運転機能が作動中の場合であってもナビゲーション情報表示用(つまり外部情報表示用)の表示エリアが十分に確保され(利用者が必要なときに視認でき)、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることが可能な車両用情報提供装置を提供することができる。
また本実施形態では、制御手段Mは、自動運転の状態が、前記所定の状態から前記所定の状態とは異なる前記他の状態へと変化したこと(つまり自動運転オフ状態から自動運転オン状態へと変化したこと、あるいは追従走行状態から定速走行状態へと変化したこと)を検出すると、前記他の状態に対応する自動運転関連情報(つまり作動状態情報570、あるいは他の作動状態情報590)が所定時間(つまり所定時間X1、あるいは所定時間X2)の間、第2の表示領域R2に拡大表示されるように表示ユニット150の表示制御を行うものである。これにより車両がADAS機能(自動運転機能)を用いて走行中に、当該機能の状態変化を利用者へ分かり易く提供することが可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることが可能な車両用情報提供装置を提供することができる。
(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図15〜図21に基づいて説明するが、前述の第1実施形態と同一もしくは相当個所には同一の符号を用いてその詳細な説明は省略する。ここでは、制御手段Mによる制御のもと、ディスプレイ151とコンバイナ309とを併用して車両状態情報や車両の外部情報を表示する構成となっている。
まず、制御手段Mは、図15に示す時刻T1において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して前記ACCオフ信号を受信する。また、この際、制御手段Mは、前記無線通信が確立されていると判断し、且つ、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報は皆無であると判断する処理を実行する。
そして、制御手段Mによる制御のもと、ディスプレイ151とコンバイナ309とに図16に示すような第1の表示モードN1に対応する車両状態情報が表示される。
ここで、自動運転関連情報や車両の外部情報は一切表示されずに、車両状態情報のみをディスプレイ151とコンバイナ309に表示する第1の表示モードN1において、制御手段Mによる制御のもと、ディスプレイ151には、車両状態情報として、車両のエンジン回転数を表示する回転数表示部700、シフトポジション表示部510、燃料残量表示部520、方向指示表示部530、燃費表示部540、外気温表示部550が表示される。この場合、第1の表示領域R1の中央に表示される回転数表示部700とシフトポジション表示部510と燃料残量表示部520と方向指示表示部530とで所定情報D1が構成され、当該所定情報D1は、優先度が高く、車両の利用者が視認する頻度が多い車両状態情報となっている。
また、このとき、制御手段Mによる制御のもと、第2の駆動手段307を介して液晶表示器306が駆動し、液晶表示パネル304からは車速用表示光と道路標識用表示光(制限速度用表示光)とからなる表示光Lが発せられ、コンバイナ309には、図16に示すように車速表示部710に加えて、車速表示部710の表示位置の周囲(近傍)に道路に設置された道路標識情報である制限速度表示部720が表示(虚像表示)される。例えば図16では、コンバイナ309の右側に制限速度表示部720が表示される。なお、この第2実施形態の場合、所定情報D1には、車速表示部710も含まれるものとする。
そして、コンバイナ309に表示される(所定情報D1の1つに含まれる)車速表示部710は、車両の利用者が視認する頻度が最も多い車両状態情報に分類されており、第1の表示モードN1においては、車両運転時に、利用者が視線をあまり動かさなくてもよい表示位置(利用者が瞬時に把握できる表示位置)であるコンバイナ309の略中央へと表示させる表示レイアウトとしている。
次に、制御手段Mは、図15に示す時刻T2において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して前記ACCオフ信号を引き続き受信する。また、この際、制御手段Mは、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を受信(取得)する。
すると、制御手段Mは、上述の前記ACCオフ信号やナビゲーション情報に基づいて、図17に示すような第2の表示モードN2に対応する表示情報がディスプレイ151、コンバイナ309に表示されるようにディスプレイ151、液晶表示器306(第2の情報表示部310)を表示動作させる制御を行う。
なお、第2の表示モードN2(後述する第3〜第6の表示モードN3〜N6も同様)において、第1の表示領域R1に表示される情報は、第1の表示モードN1の場合と同一であるため、以下では第2の表示領域R2とコンバイナ309に表示される表示情報のみについて説明する。
ここで、制御手段Mは、ナビゲーション情報に基づいて、ナビゲーション表示部560がディスプレイ151の第2の表示領域R2に表示されるようにディスプレイ151の表示制御を行う。つまり、この第2の表示モードN2においては、第1の表示モードN1のときに第2の表示領域R2に表示されていた燃費表示部340及び外気温表示部350が非表示状態となり、燃費表示部340及び外気温表示部350に代えて前記第1実施形態にて採用したナビゲーション表示部560が表示される。また、このとき、制御手段Mによる制御のもと、コンバイナ309には第1の表示モードN1の場合と同様にして車速表示部710と制限速度表示部720とが虚像表示される。
次に、制御手段Mは、図15に示す時刻T3において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して、前記第1実施形態にて採用した自動運転オン状態に対応する自動運転関連情報(つまり前記ACCオン信号)を受信(取得)する。また、この際、制御手段Mは、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信している。
すると、制御手段Mは、上述の前記ACCオン信号やナビゲーション情報に基づいて、図18に示すような第3の表示モードN3に対応する表示情報がディスプレイ151、コンバイナ309に表示されるようにディスプレイ151、液晶表示器306を表示動作させる制御を行う。
制御手段Mは、前記ACCオン信号を受信すると、前記ACCオン信号に基づいて、前記第1実施形態にて採用した作動状態情報570が第2の表示領域R2に表示されるようにディスプレイ151の表示制御を行う。つまり、この第3の表示モードN3においては、第2の表示モードN2のときに第2の表示領域R2に表示されていたナビゲーション表示部560が非表示状態となり、後述する所定時間Y1の間、ナビゲーション表示部560に代えて作動状態情報570が表示(拡大表示)される。
また、このとき、制御手段Mによる制御のもと、第2の駆動手段307を介して液晶表示器306が駆動し、液晶表示パネル304からは車速用表示光と第1文字表示光とからなる表示光Lが発せられ、コンバイナ309には、図18に示すように車速表示部710に加えて、車速表示部710の表示位置の周囲(近傍)に車両の自動運転制御(ACC)が作動状態であることを示す簡易作動状態情報730が虚像表示される。例えば図18では、コンバイナ309の右側に前記簡略化情報としての簡易作動状態情報730が表示される。
簡易作動状態情報730は、ACCが作動状態であることを文字にて簡略表示した第1文字表示部731と、前記追従走行状態であることを文字にて簡略表示した第2文字表示部732とを含むものである。ACCという文字にて表示された第1文字表示部731と、追従走行という文字にて表示された第2文字表示部732とは、上下に並設した状態で表示される。
次に、制御手段Mは、図15に示す時刻T3から所定時間Y1が経過した後の時刻T4において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して、前記ACCオン信号を継続して受信している。また、この際、制御手段Mは、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信している。
すると、制御手段Mは、上述の前記ACCオン信号やナビゲーション情報に基づいて図19に示すような第4の表示モードN4に対応する表示情報がディスプレイ151、コンバイナ309に表示されるようにディスプレイ151、液晶表示器306を表示動作させる制御を行う。
ここで、制御手段Mは、時刻T3から所定時間Y1が経過したと判断した場合、上述のナビゲーション情報に基づき、それまで第2の表示領域R2に表示されていた作動状態情報570に代えて前記第1実施形態にて採用したナビゲーション表示部560が第2の表示領域R2に表示されるようにディスプレイ151の表示制御を行う。また、このとき、制御手段Mによる制御のもと、コンバイナ309には第3の表示モードN3の場合と同様にして車速表示部710と簡易作動状態情報730とが虚像表示される。
つまり、この際、制御手段Mは、他の情報D2(前記自動運転オン状態に対応する自動運転関連情報)とナビゲーション情報(車両の外部情報)とを同時に取得している状況下において、当該他の情報D2が簡略化された簡易作動状態情報730としてコンバイナ309に表示されるように第1、第2の情報表示部150、310の表示制御を行うようになっている。
次に、制御手段Mは、図15に示す時刻T5において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して、前記第1実施形態にて採用した他の自動運転関連情報を受信(取得)する。また、この際、制御手段Mは、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信している。
すると、制御手段Mは、上述の他の自動運転関連情報やナビゲーション情報に基づいて、図20に示すような第5の表示モードN5に対応する表示情報がディスプレイ151、コンバイナ309に表示されるようにディスプレイ151、液晶表示器306を表示動作させる制御を行う。
この際、制御手段Mは、上述の他の自動運転関連情報に基づき、それまで第2の表示領域R2に表示されていたナビゲーション表示部560に代えて、前記第1実施形態にて採用した他の作動状態情報590が第2の表示領域R2に表示(拡大表示)されるようにディスプレイ151の表示制御を行う。
また、このとき、制御手段Mによる制御のもと、第2の駆動手段307を介して液晶表示器306が駆動し、液晶表示パネル304からは車速用表示光と第2文字表示光とからなる表示光Lが発せられ、コンバイナ309には、図20に示すように車速表示部710に加えて、車速表示部710の表示位置の周囲(近傍)に車両の自動運転制御(ACC)が作動状態であることを示す他の簡易作動状態情報740が虚像表示される。例えば図20では、コンバイナ309の右側に前記簡略化情報としての他の簡易作動状態情報740が表示される。
他の簡易作動状態情報740は、ACCが作動状態であることを文字にて簡略表示した第1文字表示部731と、前記定速走行状態であることを文字にて簡略表示した第3文字表示部741とを含むものである。ACCという文字にて表示された第1文字表示部731と、定速走行という文字にて表示された第3文字表示部741とは、上下に並設した状態で表示される。
次に、制御手段Mは、図15に示す時刻T5から所定時間Y2が経過した後の時刻T6において、第1多重通信入出力手段211(あるいは第1車両情報端子210)、並びに第2多重通信入出力手段312(あるいは第2車両情報端子311)を介して、前記他の自動運転関連情報を継続して受信(取得)している。また、この際、制御手段Mは、第3の制御部402から他の通信部410、通信部209経由で送られたきた車両の外部情報(ナビゲーション情報)を継続して受信している。
すると、制御手段Mは、上述の前記ACCオン信号やナビゲーション情報に基づいて図21に示すような第6の表示モードN6に対応する表示情報がディスプレイ151、コンバイナ309に表示されるようにディスプレイ151、液晶表示器306を表示動作させる制御を行う。
ここで、制御手段Mは、時刻T5から所定時間Y2が経過したと判断した場合、上述のナビゲーション情報に基づき、それまで第2の表示領域R2に表示されていた他の作動状態情報590に代えて前記第1実施形態にて採用したナビゲーション表示部560が第2の表示領域R2に表示されるようにディスプレイ151の表示制御を行う。また、このとき、制御手段Mによる制御のもと、コンバイナ309には第5の表示モードN5の場合と同様にして車速表示部710と他の簡易作動状態情報740とが虚像表示される。
つまり、この際、制御手段Mは、他の情報D2(前記他の自動運転関連情報)とナビゲーション情報(車両の外部情報)とを同時に取得している状況下において、当該他の情報D2が簡略化された他の簡易作動状態情報740としてコンバイナ309に表示されるように第1、第2の情報表示部150、310の表示制御を行うようになっている。
以上のように、本第2実施形態によれば、制御手段Mは、他の情報D2(前記自動運転オン状態に対応する自動運転関連情報、もしくは前記他の自動運転関連情報)とナビゲーション情報(車両の外部情報)とを同時に取得している状況下において、当該他の情報D2が簡略化された簡略化情報(簡易作動状態情報730、あるいは他の簡易作動状態情報740)としてコンバイナ309(第2の情報表示部310)に表示されるように第1、第2の情報表示部150、310の表示制御を行うものである。
これにより自動運転機能が作動中の場合であってもナビゲーション情報表示用(つまり外部情報表示用)の表示エリアが第2の表示領域R2に十分に確保され(利用者が必要なときに視認でき)、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、この場合、利用者はACC(自動運転機能)の作動状態を簡易作動状態情報730あるいは他の簡易作動状態情報740によって視認することができ、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることが可能な車両用情報提供装置を提供することができる。
また本第2実施形態では、制御手段Mは、自動運転の状態が、前記所定の状態から前記所定の状態とは異なる前記他の状態へと変化したこと(つまり自動運転オフ状態から自動運転オン状態へと変化したこと、あるいは追従走行状態から定速走行状態へと変化したこと)を検出すると、前記他の状態に対応する自動運転関連情報(つまり作動状態情報570、あるいは他の作動状態情報590)が所定時間(つまり所定時間Y1、あるいは所定時間Y2)の間、第2の表示領域R2に拡大表示されるように第1、第2の情報表示部150、310の表示制御を行うものである。これにより車両がADAS機能(自動運転機能)を用いて走行中に、当該機能の状態変化を利用者へ分かり易く提供することが可能となり、ヒューマン・マシン・インターフェイスを向上させることが可能な車両用情報提供装置を提供することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、第1の車両搭載機器110に第1の制御部202を設け、第2の車両搭載機器120に第2の制御部302を設けたものであったが、例えば両車両搭載機器110、120が単一の制御手段(図示せず)により制御されるようにしてもよい。