JP6680515B2 - 分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分析装置に関する。
従来、検体(例えば、血液や尿)を試薬で反応させて、糖やコレステロール、タンパク質、酵素などの各種成分の測定を行う分析装置(生化学分析装置)が知られている。このような測定を行う場合には、測定内容に応じた試薬が必要となる。つまり、分析装置は、複数種類の試薬を個別に収めた試薬容器を分析装置の試薬庫(試薬ステーション)に収容している。分析装置は、複数種類の試薬の中から所定の試薬を選択して、選択した試薬が収容された試薬容器を分注機のところに移動させて適量を吸い上げる分注作業を行う。このように種類の異なる試薬を試薬庫に収容する場合、複数に分割された容器収容ラックを用いる場合がある。つまり、試薬を種類ごとに別々の容器収容ラックに収容する場合がある。この場合、個々の容器収容ラックには、例えば識別コードが付与され、その識別コードを専用の検出器で読み取ることで、試薬庫内での容器収容ラックの位置、すなわち試薬を収容した試薬容器の位置を認識することができる。その認識結果に基づき、所望の試薬容器を分注機のところに移動させている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3193443号明細書
上述したような識別コードを用いて容器収容ラックの種類や位置を認識させる場合、容器収容ラックの管理が煩雑になるとともに、識別コードを読み取る専用の検出器が必要になり、分析装置の構造が複雑化するとともに、制御が煩雑になってしまうという問題がある。また、各容器収容ラックが同一の形状の場合、識別コードの読み取りにより試薬庫内での位置の認識はできるが、試薬庫内での容器収容ラックの配列順序等の管理はされないので、試薬容器の配列順序が不規則になってしまう場合がある。この場合、所望の試薬容器を分注機のところに移動させる場合に、無駄な移動が行われてしまう場合があり、分注作業の効率を低下させてしまう場合がある。
そこで、本発明の課題の一つは、複数の容器収容ラックをラック受け台に装着して利用する場合、ラック受け台における個々の容器収容ラックの装着位置を容易な構成で定めることができるとともに、装着位置が正しくない場合には、その状態を容易な構成で提示することができる分析装置を提供することである。
実施形態の分析装置は、複数の容器を配列した状態で収容可能な複数の容器収容ラックと、上記複数の容器収容ラックを装着可能なラック受け台と、を備え、上記複数の容器収容ラックには、当該容器収容ラックが上記ラック受け台に装着されるときに、第1姿勢または上記第1姿勢とは異なる第2姿勢のいずれかの姿勢になるようにする第1係合部がそれぞれの上記容器収容ラックにおいて異なる位置に形成され、上記ラック受け台には、上記容器収容ラックに形成された上記第1係合部と係合して上記容器収容ラックを上記第1姿勢で装着することを許容する第2係合部が形成されている。
実施形態によれば、一例としては、第1係合部と第2係合部が係合した場合のみ容器収容ラックはラック受け台に第1姿勢で装着される。例えば、正しい姿勢で装着される。第1係合部はそれぞれの容器収容ラックにおいて異なる位置に形成されているので、容器収容ラックが第1姿勢でラック受け台に装着される位置は一義に定まる。つまり、複数の容器収容ラックの装着順序が定まるとともに、容器収容ラックの装着位置が間違っている場合には第2姿勢となるので、誤装着を容器収容ラックの姿勢で示すことができる。
図1は、実施形態に係る生化学分析装置の構成を例示的に示す図である。 図2は、実施形態に係る検体処理装置が行う測定処理の流れを例示的に示すフローチャートである。 図3は、実施形態に係る生化学分析装置において、外側容器収容ラックに大型容器を収容し、その内周側の内側容器収容ラックに小型容器を収容した状態を示す平面図である。 図4は、実施形態に係る生化学分析装置において、外側容器収容ラックの環状配列の様子を示す平面図である。 図5は、実施形態に係る生化学分析装置において、内側容器収容ラックの環状配列の様子を示す平面図である。 図6は、実施形態に係る生化学分析装置において、外側容器収容ラックの一例を上面側から見た場合の斜視図である。 図7は、図6に示す外側容器収容ラックを下面側から見た場合の斜視図である。 図8は、実施形態に係る生化学分析装置において、外側容器収容ラック及び内側容器収容ラックに装着される突起部材の一例を示す斜視図である。 図9は、実施形態に係る生化学分析装置において、外側容器収容ラックを装着する外側ラック受け台の一例を示す平面図である。 図10は、実施形態に係る生化学分析装置において、内側容器収容ラックの一例を上面側から見た場合の斜視図である。 図11は、図10に示す内側容器収容ラックを下面側から見た場合の斜視図である。 図12は、実施形態に係る生化学分析装置において、内側容器収容ラックを装着する内側ラック受け台の一例を示す平面図である。 図13は、実施形態に係る生化学分析装置において、外側容器収容ラック及び内側容器収容ラックが第1姿勢で装着されている場合を示す試薬庫の部分断面図である。 図14は、実施形態に係る生化学分析装置において、外側容器収容ラックが第2姿勢で装着されている場合を示す試薬庫の部分断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成や制御、ならびに当該構成や制御によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成や制御以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成や制御によって得られる種々の効果を得ることが可能である。
図1に示されるように、生化学分析装置1(分析装置)は、検体処理装置2と、情報処理装置3と、を備えている。検体処理装置2は、血清や血漿、尿等の検体と試薬とを反応させることにより反応液を得て、当該反応液の吸光度を測定する。情報処理装置3は、検体処理装置2によって測定された吸光度に基づいて、コレステロール等の検体の成分の量を求める。すなわち、生化学分析装置1は、比色分析法によって検体を分析する。このような生化学分析装置1は、例えば、検体に対する、コレステロール値等の各種の検査項目の検査等に用いられる。生化学分析装置1は、分析装置の一例である。
情報処理装置3は、制御部や記憶部、表示部、および操作部(いずれも図示されず)等を備えている。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)を有している。情報処理装置3は、検体処理装置2と通信可能に接続されている。情報処理装置3は、例えばパーソナルコンピュータによって構成され得る。
検体処理装置2は、筐体10と、検体庫11、試薬庫12、反応槽13、検体分注部14、試薬分注部15,16、攪拌部17,18、測定部19、洗浄部20、および制御部21等を備えている。
検体庫11は、平面視で略円形の回転体31を有している。回転体31は、筐体10の上下方向に沿った回転中心軸Ax1回りに回転可能に、筐体10に支持されている。回転体31は、図示を省略した駆動機構によって、回転中心軸Ax1回りに回転される。回転体31は、複数の検体容器32を保持可能である。複数の検体容器32は、回転中心軸Ax1回りに並べられて回転体31にセットされ、回転体31と一体に回転する。なお、図1では、複数の検体容器32のうちの一部が示されている。
検体容器32は、検体を収容している。また、検体容器32には、当該検体容器32の識別情報を含んだバーコード(図示されず)が付されており、このバーコードは、検体庫11内の検体容器32に面する位置に設けられたバーコードリーダ(図示されず)によって読み取られる。
試薬庫12は、回転中心軸Ax2(回転中心)回りに回転する二つの回転支持部33A,33Bを有する。回転支持部33A,33Bは別個に回転可能に構成されている。回転支持部33A,33Bを回転駆動する不図示の駆動機構は、例えば、モータ等の回転源や、ギヤ、ベルト、プーリ等の回転伝達機構等を含む。駆動機構の駆動源は、二つの回転支持部33A,33Bで共用されてもよいし、回転支持部33A,33Bのそれぞれに対応して設けられてもよい。
回転支持部33Aは、回転中心軸Ax2回りに環状に配置された複数の試薬容器34(例えば、図3に示される小型容器34a)が収容される容器収容ラック54(内側容器収容ラック60;図5参照)を支持するラック受け台である。回転支持部33Bは、回転中心軸Ax2回りに環状に配置された複数の試薬容器34(例えが、図3に示される大型容器34c)が収容される容器収容ラック54(外側容器収容ラック56;図4参照)を支持するラック受け台である。
試薬容器34の径方向外側の面には、試薬容器34に収容される試薬を識別するためのバーコードが付与されている(図3参照)。バーコードは、回転支持部33A,33Bに対して回転中心軸Ax2の径外方向に位置されたバーコードリーダ22によって、読み取られる。バーコードリーダ22は、リーダの一例である。
反応槽13は、平面視で略円形の回転体35を有している。回転体35は、筐体10の上下方向に沿った回転中心軸Ax3回りに回転可能に、筐体10に支持されている。回転体35は、図示されない駆動機構によって、回転中心軸Ax3回りに回転される。回転体35には、光透過性の複数の反応容器36が設けられている。複数の反応容器36は、回転中心軸Ax3回りに並べられており、回転体35と一体に回転する。なお、図1では、複数の反応容器36のうちの一部が示されている。反応容器36は、例えばキュベットによって構成され得る。反応容器36内には、検体と試薬とが分注される。検体と試薬とは、反応容器36内で反応して反応液となる。反応槽13内は、検体と試薬との反応を進行させるのに適した温度に保たれる。
検体分注部14は、ピペット37と、駆動機構38と、を有している。ピペット37は、駆動機構38によって、検体庫11の上方の位置と反応槽13の上方の位置との間で、筐体10の上下方向に沿った回転中心軸Ax4回りに回転される。また、ピペット37は、駆動機構38によって、筐体10の上下方向に沿って移動される。また、ピペット37には、検体の吸引動作および吐出動作を行う吸引吐出機構が接続されている。検体分注部14は、検体容器32内に挿入したピペット37によって、検体容器32内の検体を吸引した後、当該ピペット37を反応容器36内に挿入し、当該ピペット37から反応容器36内に検体を吐出(分注)することができる。
試薬分注部15,16は、それぞれ、ピペット39,40と、駆動機構41,42と、を有している。ピペット39,40は、それぞれ、駆動機構41,42によって、試薬庫12の上方の位置と反応槽13の上方の位置との間で、筐体10の上下方向に沿った回転中心軸Ax5,Ax6回りに回転される。また、ピペット39,40は、駆動機構41,42によって、筐体10の上下方向に沿って移動される。また、ピペット39,40には、試薬の吸引動作および吐出動作を行う吸引吐出機構が接続されている。試薬分注部15,16は、それぞれ、試薬容器34内に挿入したピペット39,40によって、試薬容器34内の試薬を吸引した後、当該ピペット39,40を反応容器36内に挿入し、当該ピペット39,40から反応容器36内に試薬を吐出(分注)することができる。
測定部19は、光源部45と、受光部(図示されず)と、を有している、光源部45は、反応槽13の外側に位置されて、反応容器36に対してハロゲン光等の光を照射する。受光部は、反応容器36を通過した光を受光し、受光した光の強度を測定する。測定部19は、受光部によって測定された光の強度に基づいて、反応容器36内の反応液の吸光度を求める。また、光源部45は、出射する光の波長を切り替え可能に構成されている。よって、測定部19は、互いに波長が異なる複数種類の光についての吸光度を測定することができる。
攪拌部17,18は、反応容器36内に挿入可能な攪拌部材(図示されず)を有している。攪拌部17,18は、反応容器36に分注された検体や試薬を、反応容器36内に挿入した攪拌部材を回転させることにより、攪拌する。
洗浄部20は、反応容器36内の反応液を除去(廃棄)するとともに、反応容器36内を洗浄する。
制御部21は、例えば、CPU、ROM、およびRAMを有している。制御部21は、各種の演算や、検体処理装置2の各部の制御を実行する。
上記構成の検体処理装置2は、測定処理を行う。測定処理中には、検体庫11、試薬庫12および反応槽13は、検体分注部14、試薬分注部15,16、攪拌部17,18、測定部19、および洗浄部20の処理を受ける位置に、回転移動される。
図2に示すように、測定処理では、検体分注部14が、検体庫11内の所定の検体を反応槽13の所定の反応容器36に分注する(S1)。次に、試薬分注部15が、検査項目に応じた試薬庫12内の第1の試薬を上記所定の反応容器36に分注する(S2)。次に、攪拌部17が、上記所定の反応容器36内を攪拌する(S3)。次に、攪拌から所定時間が経過した後に、測定部19が上記所定の反応容器36内の検体と第1の試薬との反応によって得られた第1の反応液の吸光度を測定する(S4)。測定された吸光度は、情報処理装置3に送信される。
次に、試薬分注部16が、検査項目に応じた試薬庫12内の第2の試薬を上記所定の反応容器36に分注する(S5)。次に、攪拌部18が、上記所定の反応容器36内を攪拌する(S6)。次に、攪拌から所定時間が経過した後に、測定部19が、上記所定の反応容器36内の第1の反応液(検体および第1の試薬)と第2の試薬との反応によって得られた第2の反応液の吸光度を測定する(S7)。測定された吸光度は、情報処理装置3に送信される。次に、洗浄部20が、上記所定の反応容器36内の第2の反応液を除去するとともに、当該反応容器36内を洗浄する(S8)。このような測定処理によって二つの吸光度が得られると、情報処理装置3が、二つの吸光度に基づいて、検体の成分の量(例えば、コレステロール値)を求める。なお、S1〜S8のステップにおける処理は、検体および検査項目ごとに繰り返し行われる。また、ピペット37,39,40は、所定のタイミングで図示しない洗浄部によって洗浄される。
図3には、試薬容器34が容器収容ラックの一例である外側容器収容ラック56及び内側容器収容ラック60に収容された状態で、環状に配列されている場合が示されている。上述したように、生化学分析装置1で利用される試薬は、測定の種類(分析の内容)によって異なる場合がある。また、測定の種類(分析の内容)によって、一回に使用する量が異なる場合がある。また、試薬容器34の開封後(使用開始後)からの使用可能期間が異なる場合がある。そのため、試薬は、適量を適切な期間内で利用できるように、種類ごとに異なる大きさの試薬容器34(例えば小型容器34a、大型容器34c)に収容されている場合がある。図3は、一例として小型容器34a(例えば、20mlボトル)が内側容器収容ラック60に収容され、大型容器34c(例えば、70mlボトル)が外側容器収容ラック56に収容されている状態が示されている。なお、試薬容器34の大きさは、これに限定されず適宜設定可能であり、例えば、小型容器34aと大型容器34cの中間サイズである中型容器を利用することができるし、より多くの容器サイズを利用できる。試薬容器34は、樹脂や金属、ガラス等で形成することができる。
図3、図4に示すように、本実施形態の場合、一例として5個の外側容器収容ラック56が、図1に示す試薬庫12の回転支持部33Bに環状に配列可能である。各外側容器収容ラック56には、10個の収容部58が形成され、各収容部58に大型容器34cが収容される。つまり、図3に示すように、試薬庫12は、外側容器収容ラック56を用いて50個の大型容器34cが収容されうる。なお、図4に示すように、外側容器収容ラック56の収容部58には、当該収容部58の大きさを変更可能とする支持調整部材70(スペーサ)が着脱自在である。支持調整部材70を収容部58に装着することにより、大型容器34cの専用ラックとして構成された外側容器収容ラック56に小型容器34aを収容することが可能になる。また、支持調整部材70は収容部58の内部で、装着位置を変更することも可能であり、他のサイズの試薬容器34、例えば、小型容器34aと大型容器34cの中間サイズである中型容器を収納可能な容器収容ラックに変更することもできる。
また、図3、図5に示すように、本実施形態の場合、一例として各外側容器収容ラック56の内側には、5個の内側容器収容ラック60が、図1に示す試薬庫12の回転支持部33Aに環状に配列可能である。各内側容器収容ラック60には周方向に5個の小型容器34aが収容されているとともに、径方向に2列で収容されている。つまり、各内側容器収容ラック60には、10個の小型容器34aが収容されている。したがって、試薬庫12の場合、内側容器収容ラック60を用いて50個の小型容器34aが収容されうる。なお、図3において、環状配列される外側容器収容ラック56の一部に試薬容器34が収容されない未収容領域64が形成されている。この未収容領域64は、回転支持部33Bの径外方向に配置されたバーコードリーダ22(図1参照)を用いて、内側容器収容ラック60に収容された小型容器34aに付与されたバーコードを読み取るための透過領域である。なお、このバーコードリーダ22は、外側容器収容ラック56が収容する大型容器34cに付与されたバーコードの読み取りも併せて行うことができる。
図4に示すように、環状に配列可能な外側容器収容ラック56の形状は、基本的に同じである。同様に、図5に示すように、環状に配列可能な内側容器収容ラック60の形状は、基本的に同じである。したがって、外側容器収容ラック56に異なる種類の試薬を収容する大型容器34cが保持されている場合、各外側容器収容ラック56の回転支持部33B(ラック受け台)上における装着場所(配列順序)によって、試薬の存在する場所が異なってしまう。同様に、内側容器収容ラック60に異なる種類の試薬を収容する小型容器34aが保持されている場合、各内側容器収容ラック60の回転支持部33A(ラック受け台)上における装着場所(配列順序)によって、試薬の存在する場所が異なってしまう。このような場合、試薬を分注するために回転支持部33A,33Bを回転させる場合、外側容器収容ラック56や内側容器収容ラック60の装着位置(配列順序)によって、回転制御の内容が異なってしまう場合がある。例えば、所望の試薬容器34を試薬分注部16の位置に移動する場合に、回転距離が長くなって効率的な分注作業ができない場合がある。
そこで、本実施形態の各外側容器収容ラック56は、回転支持部33Bの所定の位置に装着できるように、言い換えれば、外側容器収容ラック56の誤装着が行われないようにする誤装着防止機構を備える。同様に、各内側容器収容ラック60は、回転支持部33Aの所定の位置に装着できるように、言い換えれば、内側容器収容ラック60の誤装着が行われないようにする誤装着防止機構を備える。具体的には、複数の容器収容ラック54(外側容器収容ラック56または内側容器収容ラック60)には、当該容器収容ラック54がラック受け台(回転支持部33B,33A)に装着されるときに、第1姿勢または第1姿勢とは異なる第2姿勢のいずれかの姿勢になるようにする第1係合部がそれぞれの容器収容ラック54において異なる位置に形成されている。また、ラック受け台には、容器収容ラック54に形成された第1係合部と係合して容器収容ラック54を第1姿勢で装着することを許容する第2係合部が形成されている。ここで、第1姿勢とは、容器収容ラック54がラック受け台(回転支持部33B,33A)に正規の姿勢で装着された状態をいう。つまり、回転支持部33A,33Bが試薬を分注するために正常に回転動作できる状態で容器収容ラック54が装着されている状態である。一方、第2姿勢とは、例えば、容器収容ラック54がラック受け台(回転支持部33B,33A)に例えば斜めの姿勢で載置された状態をいう。つまり、回転支持部33A,33Bが試薬を分注するために正常な回転動作ができない状態で、容器収容ラック54がラック受け台に載置(装着)されている状態である。
図6には、円筒形状の試薬庫12にセット(搭載、載置)される容器収容ラック54の一例として、回転支持部33B(試薬庫12の外周側)にセットされる外側容器収容ラック56を上面側から見た場合の斜視図が示されている。図7には、図6に示す外側容器収容ラック56を下面側から見た場合の斜視図が示されている。なお、図4に示されるように全体として環状になるようにセットされる容器収容ラック54は、周方向に複数に分割される。つまり、外側容器収容ラック56は、図6、図7に示されるように、例えば略扇形の形状を有する。このように、容器収容ラック54を複数の外側容器収容ラック56に分割することで、個々の外側容器収容ラック56の取り扱いが容易になる。例えば、消費速度が同程度の試薬容器34を同じ外側容器収容ラック56にまとめたり、試薬の使用開始時期ごとに外側容器収容ラック56を区別したりすることができる。なお、容器収容ラック54(外側容器収容ラック56)は、例えば樹脂材料(例えば硬質プラスチック)や金属(例えば、ステンレスやアルミニウム)等で形成することができる。
図6、図7に示す外側容器収容ラック56は、複数の試薬容器34を例えば周方向に配列した状態で収容可能なラック本体57と、このラック本体57の裏面に形成された突起部材72とを含む。突起部材72は、外側容器収容ラック56の誤装着防止機構を構成する第1係合部である。
ラック本体57は、大型容器34cの収容に適合する収容部58が周方向に複数配列された形状である。収容部58は、隔壁部56a、第1接続壁部56b、第2接続壁部56c、底壁部56dで画成される凹形状の個別の収容領域である。隔壁部56aは、隣接して収容される大型容器34cの間に介在する壁である。また、第1接続壁部56bは、隣接する隔壁部56aを例えば、試薬庫12の外周側で接続するように形成される壁である。同様に、第2接続壁部56cは、隣接する隔壁部56aを例えば、試薬庫12の内周側で接続するように形成される壁である。底壁部56dは、隣接する2枚の隔壁部56aと、第1接続壁部56bと、第2接続壁部56cとを支える底面を形成する壁である。
各収容部58を画成(形成)する隔壁部56a、第1接続壁部56b、第2接続壁部56cには、図示を省略しているが、例えば底壁部56dから上方向に延びる複数のリブが形成されている。複数のリブは、収容する大型容器34cの容器本体を線接触の状態で支持することができる。このように、大型容器34cを線接触の状態で支持することで、容器本体を面接触で支持する場合に比べて、大型容器34cを収容部58に対して出し入れする際の抵抗が低減され出し入れが容易になる(取り扱いが容易になる)。また、線接触の状態で支持することで、大型容器34cに付与されている容器ラベル50dの擦れが軽減され、容器ラベル50dの破損を抑制できる。また、ラック本体57には、取っ手部56fが上方に向けて突出するように形成されている。取っ手部56fには、例えば手指を挿入できる開口部が形成され、外側容器収容ラック56を試薬庫12に出し入れする際や大型容器34c等の試薬容器34を収容したまま別の場所に運搬する際等に利用可能である。
底壁部56dの裏面側には、複数のラック脚部56eが形成されている。ラック脚部56eは、外側容器収容ラック56に、大型容器34c等の試薬容器34を出し入れする際や、回転支持部33Bの所定位置にセットする際に、外側容器収容ラック56を安定した姿勢で自立できるようにする。また、底壁部56dには、突起部材72が着脱自在に挿入可能な設定基部74が複数形成されている。図7の場合、6個の設定基部74(例えば設定基部74a〜74f)が周方向の異なる位置に形成されている。突起部材72は、図8に示されるように、円筒部を組み合わせた突起本体部72aとスナップフィット部72bとを含む。突起部材72は、外側容器収容ラック56と同様の材質、例えば、樹脂材料(例えば硬質プラスチック)や金属(例えば、ステンレスやアルミニウム)等で形成することができる。スナップフィット部72bは、可撓性を有し設定基部74に形成された装着孔76に挿入される。そして、突起本体部72aが、設定基部74から突出するようにラック脚部56eに対して突起部材72を固定する。突起部材72を設定基部74から外す場合は、ラック脚部56eの表面側からスナップフィット部72bを縮径させることで装着孔76から抜き取ることができる。突起部材72は、複数形成された設定基部74(設定基部74a〜74f)のいずれか1カ所に装着される。つまり、環状に配置される複数の外側容器収容ラック56(例えば5個)は、それぞれ異なる位置に形成された設定基部74に突起部材72を装着する。その結果、環状に配置される複数の外側容器収容ラック56は、実質的に異なる形状となる。なお、突起部材72の突起本体部72aの長さは、設定基部74に装着された状態で底壁部56dからの突出量が、ラック脚部56eと同等またはそれより少なくなるように設定されている。なお、突起部材72は、ネジ等の締結部材によって固定されてもよい。
図9は、外側容器収容ラック56を装着(載置)するラック受け台としての回転支持部33Bの平面図である。回転支持部33Bには、外側容器収容ラック56に装着された突起部材72が嵌まり合う(受け入れる)第2係合部としての姿勢用凹部78が複数形成されている。図9の場合、5個の姿勢用凹部78(凹部78a〜78e)が形成されている。また、外側容器収容ラック56に形成されたラック脚部56eを受け入れる脚用凹部80として脚用凹部80aと脚用凹部80bが複数形成されている。また、回転支持部33Bには、外側容器収容ラック56の底面形状に対応して、当該外側容器収容ラック56の装着位置を規制する(装着領域を定める)凸部82が形成されている。前述したように、第1係合部である突起部材72と第2係合部である姿勢用凹部78とが係合することにより、外側容器収容ラック56は正しい装着姿勢である第1姿勢で回転支持部33Bに装着される。前述したように、外側容器収容ラック56ごとに突起部材72の形成位置(装着位置)が異なるので、それに対応して、姿勢用凹部78の位置が定められている。言い換えれば、回転支持部33Bに形成された姿勢用凹部78の位置に対応するように、外側容器収容ラック56における突起部材72の形成位置(装着位置)が決定される。なお、回転支持部33Bの中央部には、当該回転支持部33Bを回転させるための駆動機構の一部が示されている。
回転支持部33Bには、略円形状の脚用凹部80aと、略長丸形状の脚用凹部80bが形成されている。ラック脚部56eは、突起部材72と異なり、各外側容器収容ラック56の所定の位置、例えば底壁部56dの裏面の四隅に形成されている。したがって、脚用凹部80は、回転支持部33Bにおいて、凸部82で区画された各装着領域の同じ位置に形成されている。なお、ラック脚部56eを受け入れる凹部の一つを長丸形状の脚用凹部80bとすることで、外側容器収容ラック56を装着する位置に、僅かな自由度を持たせることができる。つまり、外側容器収容ラック56の装着が容易になる。
このように、姿勢用凹部78と脚用凹部80が形成された回転支持部33Bに外側容器収容ラック56を装着する場合、ラック脚部56eは、外側容器収容ラック56が回転支持部33B上のいずれの位置に装着される場合でも脚用凹部80と係合可能である。一方、突起部材72は、外側容器収容ラック56が回転支持部33B上の特定の位置に装着される場合のみ姿勢用凹部78と係合可能である。つまり、外側容器収容ラック56が、回転支持部33Bの予め定められた正しい位置に装着された場合、外側容器収容ラック56は、回転支持部33B上で安定した第1姿勢(例えば水平姿勢)で装着される。一方、外側容器収容ラック56が、回転支持部33Bの予め定められた位置とは異なる位置に装着された場合、突起部材72が回転支持部33Bの表面と干渉してしまう。つまり、外側容器収容ラック56は、回転支持部33B上で傾いた不安定な第2姿勢で装着されることになる。このように、外側容器収容ラック56が不安定な第2姿勢になることで、ユーザ(作業者、分析者)に外側容器収容ラック56の誤装着を認識させやすくすることができる。なお、図9の場合、回転支持部33Bは、5個の外側容器収容ラック56を装着可能であるが、外側容器収容ラック56は、必ずしも5個装着する必要はなく、試薬の使用量に応じて、外側容器収容ラック56の装着数を選択することができる。例えば、2個の外側容器収容ラック56を装着した状態で回転支持部33Bを駆動して分注作業を行ってもよい。この場合も装着された外側容器収容ラック56は、回転支持部33B上で予め定められた位置に装着されるので、分注のための回転支持部33Bの回転駆動を効率的に行うことができる。
図10には、円筒形状の試薬庫12にセット(搭載、載置)される容器収容ラック54の一例として、回転支持部33A(試薬庫12の内周側)にセットされる内側容器収容ラック60を上面側から見た場合の斜視図が示されている。図11には、図10に示す内側容器収容ラック60を下面側から見た場合の斜視図が示されている。なお、図5に示されるように全体として環状になるようにセットされる容器収容ラック54は、周方向に複数に分割される。つまり、内側容器収容ラック60は、図10、図11に示されるように、例えば略扇形の形状を有する。このように、容器収容ラック54を複数の内側容器収容ラック60に分割することで、外側容器収容ラック56と同様に個々の内側容器収容ラック60の取り扱いが容易になる。なお、容器収容ラック54(内側容器収容ラック60)は、例えば樹脂材料(例えば硬質プラスチック)や金属(例えば、ステンレスやアルミニウム)等で形成することができる。
図10、図11に示す内側容器収容ラック60は、外側容器収容ラック56と同様に複数の試薬容器34を例えば周方向に配列した状態で収容可能なラック本体61と、このラック本体61の裏面に形成された突起部材72とを含む。突起部材72は、内側容器収容ラック60の誤装着防止機構を構成する第1係合部である。
ラック本体61は、外側容器収容ラック56のラック本体57と同様に、例えば、小型容器34aの収容に適合する収容部62が周方向に複数配列された形状である。内側容器収容ラック60の場合、例えば、径方向に2列(2重)の収容部62が配列された例が示されている。収容部62は、隔壁部60a、第1接続壁部60b、第2接続壁部60c、底壁部60dで画成される凹形状の個別の収納領域である。隔壁部60aは、隣接して収容される小型容器34aの間に介在する壁である。また、第1接続壁部60bは、隣接する隔壁部60aを例えば、試薬庫12の外周側で接続するように形成される壁である。同様に、第2接続壁部60cは、隣接する隔壁部60aを例えば、試薬庫12の内周側で接続するように形成される壁である。底壁部60dは、連接する2枚の隔壁部60aと、第1接続壁部60bと、第2接続壁部60cとを支える底面を形成する壁である。
各収容部62を形成する隔壁部60a、第1接続壁部60b、第2接続壁部60cには、図示を省略しているが、例えば底壁部60dから上方向に延びる複数のリブが形成され、収容する小型容器34aの容器本体が、線接触の状態で支持される。つまり、外側容器収容ラック56の収容部58に形成されるリブと同様に機能し、同様の効果を得ることができる。また、底壁部60dには、複数のラック脚部60eが形成される。ラック脚部60eは、外側容器収容ラック56のラック脚部56eと同様に機能し、同様の効果を得ることができる。ラック本体61には、図1に示す試薬庫12において図示を省略している駆動機構と係合して、内側容器収容ラック60を回転支持部33Aに固定する固定フック部60fが形成されている。この固定フック部60fは、内側容器収容ラック60を持ち運ぶための取っ手としても機能する。つまり、固定フック部60fは、内側容器収容ラック60を試薬庫12に出し入れする際や小型容器34aを収容したまま別の場所に運搬する際等に利用可能である。
また、底壁部60dには、図8に示す突起部材72が着脱自在に挿入可能な設定基部74が複数形成されている。図11の場合、5個の設定基部74(例えば設定基部74a〜74e)が周方向の異なる位置に形成されている。突起部材72は、複数形成された設定基部74(設定基部74a〜74e)のいずれか1カ所に装着される。つまり、環状に配置される複数の内側容器収容ラック60(例えば5個)は、それぞれ異なる位置に形成された設定基部74に突起部材72を装着する。その結果、環状に配置される複数の内側容器収容ラック60は、実質的に異なる形状となる。なお、突起部材72の突起本体部72aの長さは、設定基部74に装着された状態で底壁部60dからの突出量が、ラック脚部60eと同等またはそれより少なくなるように設定されている。
図12は、内側容器収容ラック60を装着(載置)するラック受け台としての回転支持部33Aの平面図である。回転支持部33Aには、内側容器収容ラック60に装着された突起部材72が嵌まり合う(受け入れる)第2係合部としての姿勢用凹部78が複数形成されている。図12の場合、5個の姿勢用凹部78(凹部78a〜78e)が形成されている。また、内側容器収容ラック60に形成されたラック脚部60eを受け入れる脚用凹部80として脚用凹部80aと脚用凹部80bが複数形成されている。前述したように、第1係合部である突起部材72と第2係合部である姿勢用凹部78とが係合することにより、内側容器収容ラック60は正しい装着姿勢である第1姿勢で回転支持部33Aに装着される。前述したように、内側容器収容ラック60ごとに突起部材72の形成位置(装着位置)が異なるので、それに対応して、姿勢用凹部78の位置が定められている。言い換えれば、回転支持部33Aに形成された姿勢用凹部78の位置に対応するように、内側容器収容ラック60における突起部材72の形成位置(装着位置)が決定される。なお、回転支持部33Aの中央部には、当該回転支持部33Aを回転させるための駆動機構の一部が示されている。
回転支持部33Aには、略円形状の脚用凹部80aと、略長丸形状の脚用凹部80bが形成されている。ラック脚部56eは、突起部材72と異なり、各内側容器収容ラック60の所定の位置、例えば底壁部60dの裏面の四隅に形成されている。したがって、脚用凹部80は、回転支持部33Aにおいて、各内側容器収容ラック60ごとに同じ位置に形成されている。なお、ラック脚部60eを受け入れる凹部の一つを長丸形状の脚用凹部80bとすることで、内側容器収容ラック60を装着する位置に、僅かな自由度を持たせることができる。つまり、内側容器収容ラック60の装着が容易になる。
このように、姿勢用凹部78と脚用凹部80が形成された回転支持部33Aに内側容器収容ラック60を装着する場合、ラック脚部60eは、内側容器収容ラック60が回転支持部33A上のいずれの位置に装着される場合でも脚用凹部80と係合可能である。一方、突起部材72は、内側容器収容ラック60が回転支持部33A上の特定の位置に装着される場合のみ姿勢用凹部78と係合可能である。つまり、内側容器収容ラック60が、回転支持部33Aの予め定められた正しい位置に装着された場合、内側容器収容ラック60は、回転支持部33A上で安定した第1姿勢(例えば水平姿勢)で装着される。一方、内側容器収容ラック60が、回転支持部33Aの予め定められた位置とは異なる位置に装着された場合、突起部材72が回転支持部33Aの表面と干渉してしまう。つまり、内側容器収容ラック60は、回転支持部33A上で傾いた不安定な第2姿勢で装着されることになる。このように、内側容器収容ラック60が不安定な第2姿勢になることで、ユーザ(作業者、分析者)に内側容器収容ラック60の誤装着を認識させやすくすることができる。なお、図12の場合、回転支持部33Aは、5個の内側容器収容ラック60を装着可能であるが、内側容器収容ラック60は、必ずしも5個装着する必要はなく、試薬の使用量に応じて、内側容器収容ラック60の装着数を選択することができる。例えば、2個の内側容器収容ラック60を装着した状態で回転支持部33Aを駆動して分注作業を行ってもよい。この場合も装着された内側容器収容ラック60は、回転支持部33A上で予め定められた位置に装着されるので、分注のための回転支持部33Aの回転駆動を効率的に行うことができる。
上述したように、本実施形態の第1係合部(突起部材72)と第2係合部(姿勢用凹部78)を用いることにより、容器収容ラック54がラック受け台(回転支持部33B,33A)に誤装着された場合、装着姿勢が例えば傾いた第2姿勢になるので、ユーザに誤装着であることを認識させやすくすることができる。図13及び図14を用いて、容器収容ラック54が正しく試薬庫12に装着されているか、誤装着されているかを、さらに明確にユーザに認識させることができる構成を説明する。
前述したように、試薬容器34を収容した外側容器収容ラック56や内側容器収容ラック60は、円筒形状の試薬庫12の中に収納された状態で、分注作業のために回転移動させられる。図13は、外側容器収容ラック56及び内側容器収容ラック60をラック受け台である回転支持部33A,33Bに装着(載置)した状態の試薬庫12の部分断面図である。試薬庫12は、円筒形状の有底の収納庫本体84と当該収納庫本体84の上方の開放口部を覆う(封止する)開閉蓋86を含む。開閉蓋86は図示を省略したヒンジを介して収納庫本体84に接続され、例えば手動により開閉自在である。試薬庫12は、回転中心軸Ax2を中心に回転支持部33A及び回転支持部33Bを回転させる駆動機構88を内蔵する。図13の場合、駆動機構88は、回転支持部33A及び回転支持部33Bで共用されるが、回転支持部33Aと回転支持部33Bを独立して回転させることができる。
収納庫本体84の開放口部の一部には、開閉蓋86が閉状態か開状態かを検出するための検出器90が配置されている。検出器90は、例えば、磁気センサや光学センサ等とすることが可能である。例えば、分注作業の開始操作を行った際(例えば、分注スタートスイッチのON)に開閉蓋86が開状態の場合に、検出信号を出力するようにすることができる。
このように構成される検体処理装置2(分析装置)の試薬庫12の回転支持部33A,33Bに外側容器収容ラック56及び内側容器収容ラック60が正しく装着された場合を図13に示す。前述したように、回転支持部33A、33Bの姿勢用凹部78に突起部材72が正しく係合していれば、外側容器収容ラック56及び内側容器収容ラック60は、安定した第1姿勢(例えば、水平姿勢)で装着される。その結果、外側容器収容ラック56や内側容器収容ラック60は、収納庫本体84の内部空間に完全に収まる。つまり、外側容器収容ラック56の取っ手部56fや内側容器収容ラック60の固定フック部60fと、開閉蓋86とは干渉せず、開閉蓋86は、収納庫本体84に対して閉状態となる。この場合、検出器90は検出信号を出力しない。すなわち、回転支持部33B,33Aにおける外側容器収容ラック56および内側容器収容ラック60の装着位置、装着順序は予め定められた状態であり、外側容器収容ラック56や内側容器収容ラック60に収容された試薬の分注を効率的に行うことができる。
図14は、試薬庫12の回転支持部33A,33Bに外側容器収容ラック56及び内側容器収容ラック60が装着されているものの、外側容器収容ラック56が回転支持部33Bに正しく装着されていない状態を示す。前述したように、外側容器収容ラック56は、回転支持部33Bにおいて、予め定められた位置に装着されていない場合、第1係合部である突起部材72が第2係合部である姿勢用凹部78(図9参照)と係合できない。その結果、図14に示すように外側容器収容ラック56は回転支持部33B上で第2姿勢である斜め姿勢になる。したがって、外側容器収容ラック56は、収納庫本体84の内部空間に完全に収まることができなくなる。例えば、外側容器収容ラック56の取っ手部56fが開閉蓋86と干渉し、開閉蓋86が収納庫本体84に対して開状態となる。また、内側容器収容ラック60が誤装着された場合も同様であり、固定フック部60fが開閉蓋86を押し上げて開閉蓋86が開状態になる。この状態をもって外側容器収容ラック56が誤装着されていることをユーザに認識させやすくすることができる。
さらに、検出器90により開閉蓋86の開状態を検出し、その旨を示す信号を、例えば制御部21(報知部)に出力するようにしてもよい。制御部21は、例えば、図示しない表示装置に容器収容ラック54(外側容器収容ラック56や内側容器収容ラック60)が誤装着されている旨を示すメッセージ等を表示してもよい。同様な内容の音声メッセージや警告音を出力するようにしてもよい。
なお、外側容器収容ラック56が誤装着された位置によっては、突起部材72と回転支持部33Bとの接触位置が異なるため、取っ手部56fによる開閉蓋86の押し上げ量が変化する場合がある。その結果、取っ手部56fによる開閉蓋86の押し上げが不十分になる場合がある。内側容器収容ラック60が誤装着された場合も同様である。つまり、検出器90が誤検出する場合がある。
この場合、駆動機構88を少なくとも1回転させることにより、収納庫本体84の開放口部から突出する取っ手部56fの位置が変化する。つまり、取っ手部56fが開閉蓋86を押し上げる位置を開閉蓋86を支持するヒンジの近くに移動させることができる。突出した取っ手部56fの位置がヒンジに近くなることにより、開閉蓋86をより高く押し上げるようになり、検出器90を反応させやすくする。この駆動機構88の回転駆動によるイニシャライズを「誤装着検出モード」ということができる。「誤装着検出モード」を実行することにより、外側容器収容ラック56および内側容器収容ラック60の誤装着の検出精度を向上することができる。
また、上述した実施形態では、突起部材72は、各容器収容ラック54(外側容器収容ラック56、内側容器収容ラック60)に1個形成する例を示したが、突起部材72は複数設けられていてもよい。この場合、各容器収容ラック54で突起部材72の形成パターンが異なるようにすればよい。また、突起部材72を複数設けることにより、前述した誤装着の位置による開閉蓋86の押し上げ量のばらつきを軽減することが可能になり、検出器90の誤検出の低減に寄与できる。また、容器収容ラック54における突起部材72の形成位置を周方向に配列する例を示したが、容器収容ラック54上であれば、突起部材72の形成位置は適宜選択できる。その結果、突起部材72の形成パターンを容易に増加することができる。また、上述した実施形態では、容器収容ラック54の底壁部56dに、突起部材72を形成する例を示したが、ラック受け台に対して容器収容ラック54のいずれかの位置に形成されていればよい。例えば、突起部材72は、隔壁部56a、第1接続壁部56b、第2接続壁部56c等に形成されていてもよく、同様の効果を得ることができる。また、突起部材72を容器収容ラック54に対して着脱自在な形状とする例を示したが、突起部材72は容器収容ラック54と一体形成されてもよい。この場合、製造コストの低減や部品管理の簡略化に寄与できる。
また、上述した実施形態では、容器収容ラック54側に第1係合部である突起部材72を形成し、ラック受け台である(回転支持部33A,33B)側に第2係合部である姿勢用凹部78を形成する例を示した。別の実施形態では、容器収容ラック54側に第2係合部を形成し、ラック受け台側に第1係合部を形成してもよく、同様の効果を得ることができる。
上述した実施形態では、試薬庫12に収納する外側容器収容ラック56や内側容器収容ラック60の誤装着を検出する例を示したが、検体庫11が収容する検体容器32を収容するラック及びそのラック受け台に対して第1係合部および第2係合部の適用が可能であり、同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例である。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、実施形態の構成や形状は、部分的に他の構成や形状と入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造、種類、方向、角度、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…生化学分析装置
2…検体処理装置
3…情報処理装置
11…検体庫
12…試薬庫
13…反応槽
14…検体分注部
15,16…試薬分注部
34…試薬容器
34a…小型容器
34c…大型容器
54…容器収容ラック
56…外側容器収容ラック
56a…隔壁部
56b…第1接続壁部
56c…第2接続壁部
56d…底壁部
56e…ラック脚部
56f…取っ手部
57…ラック本体
58…収容部
60…内側容器収容ラック
70…支持調整部材
72…突起部材
78…姿勢用凹部
80…脚用凹部
84…収納庫本体
86…開閉蓋
90…検出器

Claims (5)

  1. 複数の容器を配列した状態で収容可能な複数の容器収容ラックと、
    前記複数の容器収容ラックを装着可能なラック受け台と、
    を備え、
    前記複数の容器収容ラックには、当該容器収容ラックが前記ラック受け台に装着されるときに、第1姿勢または前記第1姿勢とは異なる第2姿勢のいずれかの姿勢になるようにする第1係合部がそれぞれの前記容器収容ラックにおいて異なる位置に形成され、
    前記ラック受け台には、前記容器収容ラックに形成された前記第1係合部と係合して前記容器収容ラックを前記第1姿勢で装着することを許容する第2係合部が形成され
    前記ラック受け台は、開閉蓋を備える収納庫の内部に配置され、
    前記開閉蓋は、前記容器収容ラックが前記第1姿勢で前記ラック受け台に装着された場合に閉状態となり、前記容器収容ラックが前記第2姿勢で前記ラック受け台に装着された場合に前記容器収容ラックにより押し上げられて開状態となる分析装置。
  2. 前記第1係合部と前記第2係合部のいずれか一方は突起部材であり、他方は前記突起部材と嵌り合う凹部である請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記突起部材は、前記容器収容ラックに着脱自在に形成される請求項2に記載の分析装置。
  4. 前記複数の容器収容ラックは、周方向に環状に配置される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の分析装置。
  5. 前記開閉蓋が前記容器収容ラックにより押し上げられて開状態の場合、前記開状態を報知する報知部を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分析装置。
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