JP6680139B2 - データ平滑化方法及びその方法を実行するプログラム - Google Patents
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このデータ平滑化方法は、
前記各データ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータの標準誤差を算出する標準誤差算出ステップと、
前記標準誤差算出ステップの後、数値データ又はそれに基づくデータの標準誤差が大きいデータ取得ポイントほど前記平滑化幅が狭くなるように、前記各データ取得ポイントの前記平滑化幅を前記各データ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータの標準誤差に基づいて決定する平滑化幅決定ステップと、
前記平滑化幅決定ステップで決定した平滑化幅内にあるデータ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータを用いて、前記各データ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータの平滑化処理を行なう平滑化ステップと、を備えている。
ここで、yiはデータ取得ポイントiにおける数値データ、Yiはデータ取得ポイントiにおける回帰直線による予測値、nは予め決められた標準誤差計算幅である。標準誤差計算幅とは、そのデータ取得ポイントの±Aの範囲内のデータ取得ポイントの数値データを用いて標準誤差の計算を行なうということを意味する。すなわち、n=2A+1と表わすことができる。したがって、データ取得ポイントiの標準誤差を計算するためには、(i−A)から(i+A)までのデータ取得ポイントの数値データが用いられる。
分析装置の検出器で得られた図2の信号値波形の平滑化処理を上記の平滑化方法により行なった例について説明する。
まず、検出器で得られた元の数値データの標準誤差SEを算出した。ここでの標準誤差SEは、近傍2A+1点の回帰直線による予測値に対する標準誤差であり、上述の式(1)を用いて算出する。標準誤差SEを元の数値データと重ねて表示すると図3のようになる。図3からわかるように、各データ取得ポイントにおける標準誤差SEは、前後のデータ取得ポイントの数値データに対する数値データの傾きの変化量を表わしている。
各データ取得ポイントの数値データの標準誤差SEを、予め用意した表2の平滑化幅テーブルに適用することができるように正規化し、正規化標準誤差SE’を求めた。
その後、予め決められたベースライン領域における正規化標準誤差SE’の標準偏差Sと平均Mを求めた。この実施例では、標準偏差Sと平均Mを平滑化幅の決定の基準として用いている。表2の平滑化幅テーブルに示されたレベルの中から、各正規化標準誤差SE’が当てはまるレベルを抽出し、平滑化半幅を決定した。ここで、Cは平滑化幅調整レベルであり、平滑化半幅Bよりも小さい値である。dは平滑化幅調整定数であり、0よりも大きい値である。
正規化標準誤差SE’と上記表2に基づいて決定された平滑化半幅を用いて、上述のSavitzky-Golay法により各データ取得ポイントの数値データの平滑化を行なった。その結果が図4である。この図4は図2に示された波形から特定ピークの頂点部分を抜き出して拡大したものであり、元の信号値波形、標準誤差に基づいて平滑化幅を調整して平滑化した波形、平滑化幅を21点に固定して平滑化した波形を重ねて示している。
ある物質について測定された融解曲線を平滑化処理した実施例について説明する。
図5はある物質について測定された融解曲線の一次微分値の符号を反転した値(元の数値データに基づくデータ)の波形と、その標準誤差SEの波形を重ねて示している。ここでの標準誤差SEは、各データ取得ポイントの近傍2A+1点の回帰直線による予測値に対する標準誤差であり、上述の式(1)を用いて算出した。
各データ取得ポイントの数値データの標準誤差SEを、予め用意した表3の平滑化幅テーブルに適用することができるように正規化し、正規化標準誤差SE’を求めた。
表3の平滑化幅テーブルに示されたレベルの中から、各正規化標準誤差SE’が当てはまるレベルを抽出し、平滑化半幅を決定した。ここで、Cは平滑化幅調整レベルであり、平滑化半幅Bよりも小さい値である。dは平滑化幅調整定数であり、(−1/C)よりも大きく(1/C)よりも小さい値である。
正規化標準誤差SE’と上記表3に基づいて決定された平滑化半幅を用いて、上述のSavitzky-Golay法により各データ取得ポイントの数値データの平滑化を行なった。その結果が図6である。この図6では、標準誤差に基づいて平滑化幅を調整して平滑化した波形、平滑化幅を21点に固定して平滑化した波形を重ねて示している。
4 演算処理装置
6 平滑化プログラム
8 標準誤差算出部
10 標準誤差正規化部
12 平滑化幅決定部
14 平滑化処理部
16 平滑化幅テーブル保持部
Claims (3)
- コンピュータに導入され、前記コンピュータ上において、複数のデータ取得ポイントで取得された数値データ又はそれに基づくデータを、各数値データが取得されたデータ取得ポイントを含む平滑化幅内にあるデータ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータを用いて平滑化するように構成された平滑化プログラムであって、
前記各データ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータの標準誤差を算出する標準誤差算出ステップと、
前記標準誤差算出ステップの後、数値データ又はそれに基づくデータの標準誤差が大きいデータ取得ポイントほど前記平滑化幅が狭くなるように、前記各データ取得ポイントの前記平滑化幅を前記各データ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータの標準誤差に基づいて決定する平滑化幅決定ステップと、
前記平滑化幅決定ステップで決定した平滑化幅内にあるデータ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータを用いて、前記各データ取得ポイントの数値データ又はそれに基づくデータの平滑化処理を行なう平滑化ステップと、を実行するように構成された平滑化プログラム。 - 前記平滑化幅決定ステップでは、前記標準誤差算出ステップで算出した前記標準誤差と予め用意された平滑化幅テーブルに基づいて前記各データ取得ポイントの前記平滑化幅を決定するように構成されている、請求項1に記載の平滑化プログラム。
- 前記標準誤差算出ステップの後で前記平滑化幅決定ステップの前に、前記標準誤差算出ステップで算出した標準誤差を所定の演算方法によって正規化する正規化ステップを実行し、
前記平滑化幅決定ステップでは、前記正規化ステップで正規化した標準誤差と予め用意された平滑化幅テーブルに基づいて前記各データ取得ポイントの前記平滑化幅を決定するように構成されている、請求項2に記載の平滑化プログラム。
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JP2016157494A JP6680139B2 (ja) | 2016-08-10 | 2016-08-10 | データ平滑化方法及びその方法を実行するプログラム |
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