JP6679621B2 - 皮質カテコールアミン作動性神経伝達のモジュレーターとして有用な新規なアゼチジン誘導体 - Google Patents

皮質カテコールアミン作動性神経伝達のモジュレーターとして有用な新規なアゼチジン誘導体 Download PDF

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Description

本開示は、哺乳動物の脳の大脳皮質領域において、およびより具体的には中枢神経系障害の処置のための、ドーパミン、ノルエピネフリンおよびセロトニンなどのモノアミンのレベルをモジュレートするのに有用な新規な3−ベンジル−アゼチジン誘導体に関する。本開示は、治療のための方法におけるこれらの化合物の使用、および本開示の化合物を含む医薬組成物にも関する。
大脳皮質は、思考、感情、記憶および計画など、より高い機能に関与するいくつかの主領域を包含する。ドーパミン、ノルエピネフリンおよびセロトニンなどのモノアミンは、哺乳動物皮質機能に関する神経伝達物質として重要である。上行性セロトニン作動性およびノルアドレナリン作動性経路は、大脳皮質を含む脳の実質的に全ての領域を神経支配する。CNSのドーパミン作動性ニューロンは、多数の特定の皮質下経路に加えて、前頭皮質を主に神経支配する中脳皮質経路を含むより明瞭な突起を有する。大脳皮質を神経支配するモノアミン経路の活性における一次または二次機能不全は、皮質ドーパミン、ノルエピネフリンおよびセロトニン受容体での活性の異常を引き起こし、引き続いて精神症状および神経症状の徴候を引き起こす。
皮質のモノアミンは、情緒、不安、意欲、認知、注意、覚醒および覚醒状態を制御する皮質機能のいくつかの態様をモジュレートする。したがって、カテコールアミンのドーパミンおよびノルエピネフリンは、例えば注意、行動計画および衝動制御に関連するいわゆる実行認知機能に統合が必須である前頭皮質領に強い影響を及ぼす。ノルエピネフリンは、不安および恐怖を調節する回路網において主要な部分であり、したがって、パニック障害、全般性不安障害(GAD)および特定恐怖症などの不安障害において調節不全にされていると思われる。気分機能および感情機能に関して、うつ病および不安の処置において特にノルエピネフリンおよびセロトニン神経伝達を容易にする化合物の有用性は、これらの神経伝達物質が両方ともに感情機能の調節に関与するという広く受け入れられている概念に強く寄与してきた。
非特許文献1には、モノアミン、より正確にはノルエピネフリン、ドーパミンおよびセロトニンの伝達に特異的に影響する化合物が、例えばうつ病、不安および注意欠陥多動性障害(ADHD)を患う患者における感情、認知または注意の症状を軽減するために首尾よく使用されることが開示されている。加えて、非特許文献2には、ADHDのための全ての現在の薬理的処置がカテコールアミン伝達を容易にすることが開示されている。さらに、非特許文献3には、モノアミン作動性伝達のモジュレーションが、自閉症スペクトラム障害の処置についての有望な原理として示唆されてきたことが開示されている。
非特許文献4には、アルツハイマー病において、上行性モノアミン系の進行性変性が認知ならびに非認知症状に関連づけられたこと、ならびにモノアミン伝達の増強に至る薬理学的介入がアルツハイマー病の症候性および疾患修飾性処置の両方のための戦略として示唆されたことが開示されている。
さらに、皮質におけるモノアミン系は、統合失調症の中核症状に直接的または間接的に関与することが知られている。この障害は、様々な病理の原因が、統合失調症の症状として臨床的に顕在化される皮質微小回路網の調節不全に至る皮質シナプスプロセスに集中すると現れることが提案された(非特許文献5)。この皮質微小回路網は、グルタメート、GABAおよびドーパミンを含むいくつかの神経伝達物質によって調節される。皮質ドーパミン伝達の薬理学的増強は、この微小回路網の機能を回復することができ、統合失調症の処置の改善のための有用な戦略を提供することが、さらに提案された(非特許文献6)。
特許文献1には、アザ環誘導体、およびモノアミン神経伝達物質再取り込み阻害剤としてのそれらの使用が開示されている。特許文献2には、アゼチジン誘導体、およびモノアミン神経伝達物質再取り込み阻害剤としてのそれらの使用が開示されている。
WO 2004/113297 EP 2754653
Hamonら(Prog Neuro−Psychopharm & Bio Psych、2013、45、54〜63頁) Arnsten(Biol Psych、2011、69(12);89〜99頁) Wang(Front Cell Neurosci、2015、9;1〜23頁) Trilloら(Neurosci & Biobehav Rev、2013、37;1363〜79頁) Harrisonら、Mol Psych、2005、10;40〜68頁 Abi−Darghamら、Eur Psych、2005、20;15〜27頁)
本開示の目的は、中枢神経系における障害の処置に殊に有用な新規な治療的に活性な化合物を提供することである。さらなる目的は、ヒト脳などの哺乳動物の脳におけるドーパミンおよびノルエピネフリン神経伝達のモジュレーションのための化合物の提供である。またさらなる目的は、皮質エンハンサープロファイルを有する新規な化合物の提供である。さらなる目的は、経口投与後の治療効果を有する化合物を提供することである。またさらなる目的は、例えば血漿半減期、生物学的利用能、可溶性ならびにインビトロおよびインビボでの効能など、より最適な薬力学的および薬物動態学的特性を有する化合物の提供である。さらなる目的は、効能および/または副作用の点から、CNSの機能不全に関連するいくつかの障害の処置において現在知られている化合物よりも優れている化合物を提供することである。
本開示は、大脳皮質におけるモノアミンに対してある特定の効果を呈する本明細書において開示されている通りの化合物、およびある特定のCNS障害のための処置におけるこれらの化合物の使用に関する。予想外にも、本開示の化合物は、前頭皮質におけるカテコールアミンレベルの領域特異的増加だけでなく、前頭皮質を含めた脳領域上でのセロトニンレベルの増加も生成することが見出された。認知、注意および情緒に関連する皮質機能に対するモノアミンの特定のモジュレート効果により、本明細書において開示されている通りの化合物は、こうした機能の欠損を特徴とする障害の処置において使用することができる。したがって、本明細書において開示されている通りの化合物は、認知障害、感情障害および不安障害の処置において使用することができる。本化合物は、認知機能欠損および精神病において顕在化される大脳皮質の機能不全を特徴とする統合失調症の症状を処置するために使用することもできる。
本開示は、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物またはその薬学的に許容される塩を含む式Iの化合物
Figure 0006679621
(式中、
は、Fであり、
は、Fであり、
は、Fであり、
は、FまたはCHであり、
は、Hであるか、または0個、1個、2個もしくは3個のFで置換されたC〜Cアルキルであり、
nは、0、1、2または3である)
を提供する。
本開示は、そのエナンチオマーのいずれかもしくはそのエナンチオマーの任意の混合物またはその薬学的に許容される塩を含む本開示の式Iの化合物の治療有効量を、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤と一緒に含む医薬組成物も提供する。
さらに、医薬としての使用のための、そのエナンチオマーのいずれかもしくはそのエナンチオマーの任意の混合物またはその薬学的に許容される塩を含む本開示の式Iの化合物も提供される。医薬は、大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防のための医薬であり得る。
大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防における使用のための、そのエナンチオマーのいずれかもしくはそのエナンチオマーの任意の混合物またはその薬学的に許容される塩を含む本明細書に記載されている通りの式Iの化合物も提供される。
大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防における使用のための医薬の製造のための、そのエナンチオマーのいずれかもしくはそのエナンチオマーの任意の混合物またはその薬学的に許容される塩を含む本明細書に記載されている通りの式Iの化合物の使用も提供される。
大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有するヒトの疾患、障害および/または状態の処置および/または予防または軽減のための方法も提供され、この方法は、そのエナンチオマーのいずれかもしくはそのエナンチオマーの任意の混合物、もしくはその薬学的に許容される塩を含む本開示の式Iの化合物、または本明細書において開示されている通りの化合物の治療的に活性な代謝物の治療有効量を、それを必要とするヒトに投与する工程を含む。
本開示の他の態様は、以下の詳細な記載および実施例から当業者に明らかになると予想される。
以下の略語が本開示において使用される:
NA:ノルエピネフリン、NM:ノルメタネフリン;DA:ドーパミン、DOPAC:3,4−ジヒドロキシフェニル酢酸;3−MT:3−メトキシチラミン;5−HT:セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)、TEA:トリエチルアミン。
本開示は、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物またはその薬学的に許容される塩を含む式Iの化合物:
Figure 0006679621
(式中、
は、Fであり、
は、Fであり、
は、Fであり、
は、FまたはCHであり、
は、Hであるか、または0個、1個、2個もしくは3個のFで置換されたC〜Cアルキルであり、
nは、0、1、2または3である)
を提供する。
、RおよびRが全てFなので、式Iの化合物は:
Figure 0006679621
と図示することもできる。
式Iにおいて、nは、0または1という値を有することができる。
nが0である式Iの化合物は、フェニル環上にて2個のFで置換された化合物である。したがって、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物またはその薬学的に許容される塩を含む式IIの化合物:
Figure 0006679621
(式中、R、R、RおよびRは、式Iの化合物について示された値を有していてもよい)
が提供される。RおよびRがFであるので、式IIの化合物は:
Figure 0006679621
と図示することもできる。
式IIの化合物は、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物および/またはその薬学的に許容される塩を含む式IIa、式IIb、式IIc、式IId、式IIeおよび式IIfの化合物:
Figure 0006679621
(式中、R、R、RおよびRは、式Iの化合物について示された値を有していて
もよい)
からなる群から選択することができる。
およびRが両方ともFなので、式IIa、式IIb、式IIc、式IId、式IIeおよび式IIfの化合物は:
Figure 0006679621
と図示することもできる。
例において、RはFであってよく、RはHであってよく、それによって、式II’の化合物:
Figure 0006679621
(式中、RおよびRは両方ともFである)
を提供する。
およびRが両方ともFであるので、式II’の化合物は:
Figure 0006679621
と図示することもできる。
式II’の化合物は、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物および/またはその薬学的に許容される塩を含む式II’a、式II’b、式II’c、式II’d、式II’eおよび式II’fの化合物:
Figure 0006679621
からなる群から選択することができる。
nが1である式Iの化合物は、フェニル環上にて3個のFで置換された化合物である。したがって、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物またはその薬学的に許容される塩を含む式IIIの化合物:
Figure 0006679621
(式中、R、R、R、RおよびRは、式Iの化合物について示された値を有していてもよい)
が提供される。R、RおよびRが全てFであるので、式IIIの化合物は:
Figure 0006679621
と図示することもできる。
式IIIの化合物は、式IIIa、式IIIb、式IIIc、式IIIdおよび式IIIeの化合物、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択することができ:
Figure 0006679621
式中、R、R、R、RおよびRは、式Iの化合物について示された値を有していてもよい。
、RおよびRが全てFであるので、式IIIa、式IIIb、式IIIc、式IIIdおよび式IIIeの化合物は:
Figure 0006679621
と図示することもできる。
式Iの化合物において、nは、2または3という値を有することができる。
nが2である式Iの化合物は、フェニル環上にて4個のFで置換された化合物である。したがって、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物またはその薬学的に許容される塩を含む式IVa、式IVbまたは式IVcの化合物:
Figure 0006679621
(式中、RおよびRは、式Iの化合物について示された値を有していてもよい)
が提供される。
nが3である式Iの化合物は、フェニル環上にて5個のFで置換された化合物である。したがって、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物またはその薬学的に許容される塩を含む式Vの化合物:
Figure 0006679621
が提供される。
がFである本明細書において開示されている通りの化合物も提供される。代替としてまたは追加として、RがCHである本明細書において開示されている通りの化合物が提供される。これらのR値の各々について、Rは、Hであるか、または0個、1個、2個もしくは3個のFで置換されたC〜Cアルキルであり得る。例において、0個、1個、2個または3個のFで置換されたC〜Cアルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルおよびシクロブチルからなる群から選択することができる。さらなる例において、0個、1個、2個または3個のFで置換されたC〜Cアルキルは、メチル、エチル、プロピルおよびn−ブチルからなる群から選択することができる。Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルおよびシクロブチルからなる群から選択することもできる。さらに、Rは、水素、メチル、エチル、プロピルおよびn−ブチルからなる群から選択することができる。
さらに、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物または薬学的に許容される塩を含む本明細書において開示されている通りの化合物であって、式Iの
Figure 0006679621
が、
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]、
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]、
3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]、
3−[(2,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]、
3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]、
3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]、
3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]、
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]、
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]、
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロルフェニル)メチル]、および
3−[フルオロ(ペンタフルオロフェニル)メチル]からなる群から選択され、
が、水素、メチル、エチルおよびプロピルからなる群から選択される、化合物も提供される。
本明細書で使用される場合、式II、式III、式IVa、式IVb、式IVc、式Vおよび式VIの化合物などの式Iの化合物への全ての言及は、その全ての可能な薬学的に許容される塩、共結晶、溶媒和物、水和物、多形体、立体異性体および互変異性異性体が含まれると意図されることが理解される。
加えて、式II、式III、式IVa、式IVb、式IVc、式Vおよび式VIの化合物などの式Iの化合物は、プロドラッグの形態で投与することができる。プロドラッグは、それ自体薬理活性をほとんどまたは全く有することがない化合物であるが、こうした化合物が患者の身体の中または上に投与されると、それは、所望の活性を有する式Iの化合物に変換される。様々なプロドラッグが当技術分野内で知られている(例えば、Rautioら、Nat Rev Drug Discov、2008、7(3);255〜70頁)。
その上、式Iの化合物のインビボ投与で形成される化合物である、式II、式III、式IVa、式IVb、式IVc、式Vおよび式VIの化合物などの式Iの化合物の代謝物が本開示の範囲内に含まれる。
本開示は:
(−)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
(+)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
(−)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
(+)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジン、3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−メチルアゼチジン、3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジン、3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロルフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(ペンタフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−アゼチジン、および
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジンから選択される化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩を提供する。
本開示は:
(−)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
(+)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
(−)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
(+)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロルフェニル)メチル]アゼチジン、および
3−[フルオロ(ペンタフルオロフェニル)メチル]アゼチジンから選択される化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩を提供する。
さらなる例において:
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−メチルアゼチジン、3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジン、3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−メチルアゼチジン、3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジン、3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−アゼチジン、および
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジンから選択される化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩が提供される。
その上:
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、および
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジンから選択される化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩が提供される。
式II’に従った特定の化合物の例は:
(±)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
(±)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
(±)−3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩である。
さらに、式II’に従った特定の化合物の例は:
(+)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
(−)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
(+)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
(−)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
(+)−3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
(−)−3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン;
または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩である。
(+)−エナンチオマーの形態における本明細書において開示されている通りの化合物も提供される。さらに、(−)−エナンチオマーの形態における本明細書において開示されている通りの化合物が提供される。
本開示の化合物は、特にその経口投与で満足な生物学的利用能を提供するための、毒物学的プロファイル、代謝および薬物動態学的特性、可溶性および透過性など満足な薬理学的プロファイルおよび有望なバイオ医薬品特性を有すると思われる。
本開示の化合物は、効力の増強および/または選択性の増強など、従来技術の化合物と比較して有利な特性を有することができる。こうした利点は、実際に、対応する有用な特性を提供することができる。例えば、医薬として使用される場合、式Iの化合物は、従来技術の化合物と比較して、より低い1日臨床用量、より長い作用の持続時間および/または改善された副作用プロファイルを有することができる。
一置換化合物
本開示は、RがHである化合物、即ち、フェニル環だけが1個の置換基を保有する化合物も包含する。したがって、そのエナンチオマーもしくはエナンチオマーの混合物または薬学的に許容される塩を含む式VIの化合物:
Figure 0006679621
(式中、RはHであり、
は、Fであり、
は、FまたはCHであり、
は、Hであるか、または0個、1個、2個もしくは3個のFで置換されたC〜Cアルキルである)
が提供される。
がHであり、RがFであるので、式VIの化合物は:
Figure 0006679621
と図示することができる。
例えば、RがFであり、RがHである場合、式VI’の化合物が提供される:
Figure 0006679621
式VI’の化合物は:
Figure 0006679621
と図示することもできる。
式VIの化合物は、式VIa、式VIbおよび式VIcの化合物:
Figure 0006679621
(式中、
は、FまたはCHであり、
は、Hであるか、または0個、1個、2個もしくは3個のFで置換されたC〜Cアルキルである)
からなる群から選択することができる。
例において、式VIa、式VIbおよび/または式VIcの化合物についてRはFであってよく、RはHであってよい。特別な例において、式VIbの化合物についてRはFであってよく、RはHであってよい。
薬学的に許容される塩
本開示の化合物は、意図される投与に適当な任意の形態で提供することができる。適当な形態としては、本明細書において開示されている通りの化合物の薬学的に(即ち生理学的に)許容される塩が挙げられる(Paulekuhn GSら、J Med Chem、2007、50;6665〜72頁およびBerge SMら、J Pharm Sci、1977、66;1〜19頁)。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」には、こうした塩が可能な場合、薬学的に許容される非毒性酸から調製される塩、即ち、薬学的に許容される酸付加塩が含まれる。
薬学的に許容される塩の例としては、限定せずに、塩酸塩、臭化水素酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、アコニット酸塩、アスコルビン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、ケイ皮酸塩、クエン酸塩、エンボン酸塩、エナント酸塩、フマル酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホネート、フタル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩およびトルエン−p−スルホネートなど、非毒性の無機酸および有機酸付加塩が挙げられる。酸の半塩、例えば、ヘミ硫酸塩も形成することができる。こうした塩は、当技術においてよく知られており、記載されている手順によって形成することができる。
薬学的に許容されると考えることができないシュウ酸などの他の酸は、本開示の化合物およびその薬学的に許容される酸付加塩を得る際に中間体として有用な塩の調製において有用であり得る。
共結晶
塩において、プロトン移動は、医薬活性成分と塩の対イオンとの間で発生し得る。しかしながら、一部の場合において、プロトン移動は全くないまたは部分的なプロトン移動だけがあり、固体はそのため本当の塩ではない。プロトン移動は実際に連続体であり、温度で変化することがあり、そのため、塩が「共結晶」としてより良く記載されているポイントは主観的であり得ることが認められる。「共結晶」という用語は、本明細書で使用される場合、ホスト分子(複数可)(医薬活性成分)およびゲスト(または共形成物)分子(複数可)が存在する多構成成分系を指す。ゲスト分子または共形成物分子は、共結晶を溶媒和物と区別するために、室温にて固体で存在すると定義されている。しかしながら、共結晶はそれ自体溶媒和物を形成し得る。共結晶において、水素結合などの非イオン力を介する相互作用が一般に優勢である。
溶媒和物
本開示のある特定の化合物は、遊離化合物の溶媒和物または本化合物の塩の溶媒和物を含む溶媒和形態で、ならびに非溶媒和形態で存在することができることも理解されるべきである。「溶媒和物」という用語は、本開示の化合物および1個またはそれ以上の薬学的に許容される溶媒分子、例えば、エタノールを含む分子複合体を記載するために、本明細書において使用されている。「水和物」という用語は、前記溶媒が水である場合に用いられる。したがって、溶媒和形態は、一水和物、二水和物、半水化物、三水和物および四水和物などの水和化形態を含み得る。
多形体
本開示の化合物は、完全非晶質から完全結晶性を範囲とする固体状態の連続体で存在することができる。したがって、異なる多形体の混合物など全ての多形体は、請求されている化合物の範囲内に含まれると理解されるべきである。
異性体
本明細書において開示されている化合物は、異なるエナンチオマー形態で存在することができることは、当業者によって認識されよう。本開示の化合物には、全てのこうしたエナンチオマー、そのラセミ混合物、ならびに別々のエナンチオマーの異なる割合における混合物が含まれる。
ラセミ体形態は、公知の方法および技法によって光学対掌体に分解することができる。エナンチオマー化合物(エナンチオマー中間体など)を分割させる1つのやり方は、化合物がキラル塩基である場合において、光学的に活性な酸の使用によってであり、エナンチオマー分割塩を遊離させるのは、塩基を用いる処理によってである。ラセミ体を光学対掌体に分割するための別の方法は、光学的に活性なマトリックス上のクロマトグラフィーに基づく。本開示のラセミ化合物は、したがって、それらの光学対掌体に、例えばD−もしくはL−タータレート、マンデレート、または樟脳−スルホネート塩の例えば分別晶出によって分割することができる。
本明細書において開示されている化合物は、本開示の化学的化合物と、(+)もしくは(−)フェニルアラニン、(+)もしくは(−)フェニルグリシン、(+)もしくは(−)カンファン酸から誘導されるものなど光学的に活性な活性化カルボン酸との反応によるジアステレオマーアミドの形成によって、または本開示の化合物と光学的に活性なクロロホルメートなどとの反応によるジアステレオマーカルバメートの形成によって、分割することもできる。
標識化合物
本開示の化合物は、それらの標識形態または非標識形態で使用することができる。この本開示の文脈において、標識化合物は、自然界に通常見出される原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられる1個またはそれ以上の原子を有する。標識化は、前記化合物の簡便な定量的検出を可能にする。
本開示の標識化合物は、様々な診断法における診断用ツール、放射性トレーサーまたはモニター剤として、およびインビボでの受容体イメージングに有用であり得る。
本開示の標識化合物は、標識として少なくとも1つの放射性核種を含有することができる。ポジトロン放出放射性核種は全て、利用のための候補である。この本開示の文脈において、放射性核種は、2H(重水素)、3H(トリチウム)、11C、13C、14C、18O、17O、19Fおよび18Fなど、水素、炭素、窒素、フッ素および酸素の同位体から選択することができる。重水素(2H)での1個またはそれ以上の水素原子の置換など、より重い同位体での置換は、代謝安定性の増加など、一部の例において薬理学的利点を提供し得ることが知られている。
本開示の標識化合物を検出するための物理的方法は、ポジション放射断層撮影(PET)、単一光子画像コンピューター断層撮影(SPECT)、磁気共鳴分光法(MRS)、磁気共鳴画像法(MRI)、およびコンピューター機軸X線断層撮影法(CAT)、またはその組合せから選択することができる。
製造の方法
本開示の化合物は、化学合成のための従来の方法、例えば実施例に記載されているものによって製造することができる。本出願に記載されているプロセスのための出発材料は知られているか、または市販されている化学薬品から従来の方法によって容易に製造することができる。
その上、本開示の1種の化合物は、従来の方法を使用して本開示の別の化合物に変換することができる。
本明細書に記載されている反応物の最終生成物は、従来技術によって、例えば抽出、結晶化、蒸留、クロマトグラフィーなどによって単離することができる。
当業者は、代替の方式、および一部の場合においては、より好都合な方式で本開示の化合物を得るために、本明細書において前に記述されている個々のプロセス工程は異なる順序で行うことができ、および/または個々の反応は全体経路における異なる段階で行うことができる(即ち、化学的転換は、前文で特別な反応に関連するものへの異なる中間体で行うことができる)ことを認識されよう。
使用される動物モデルの記載
哺乳動物の脳の上行性ドーパミン作動性突起の末端域におけるドーパミンの代謝回転の変化は、脳における生化学的指標の変化、例えば線条体および前頭皮質における3,4−ジヒドロキシフェニル−酢酸(DOPAC)などのドーパミン代謝物の濃度の変化を測定することによって例示することができる。
DOPACの組織含量の測定は、研究調査の分野で1960年代以来よく確立されている。要するに、雄性スプラーグドーリーラットは、断頭より60分前に試験化合物を投与される。脳は速やかに摘出および解剖される。線条体は速やかに凍結され、引き続いて、HPLCおよび電気化学的検出の手段によってDOPACのその含有量に関して定量的に分析される。各試験化合物/ビヒクルのために使用される動物の数は5/群である。
微小透析技術(例えば、CollinおよびUngerstedt、Microdialysis: user’s guide,Carnegie Medicin、Stockholm、1988を参照されたい)は、神経伝達物質の細胞外レベルを測定するためのよく確立された技法である(Ungerstedt、J Int Med、1991、230;365〜73頁)。微小透析技術を使用して、意識のある自由に動くラットにおける線条体および前頭皮質中でのモノアミン伝達物質(NA、DAおよび5−HT)の流出に対する本明細書において開示されている化合物の効果を測定した。
Sesackら(Anatom Substr Glut−Dopamine Inter.Annals of NY AcadSci、2003、1003;36〜52頁)は、脳のドーパミン作動系が中枢グルタメート神経伝達と強く相互作用することを開示している。皮質および線条体NMDA型グルタメート受容体関連のシナプス型シグナル伝達に対する本明細書において開示されている通りの化合物の電位効果を調査するため、Arc mRNA誘発を急性投与で判定した。Arc(Arc/Arg3.1−活性調節細胞骨格関連タンパク質/活性調節遺伝子3.1;(Link Wら、Proc Natl Acad Sci、USA、1995、92;5734〜8頁およびLyford GLら、Neuron、1995、14;433〜45頁))は、シナプス部位での発現および局在化がNMDA受容体活性化によって特異的にトリガーされるとともに神経可塑性に強く関連するシナプス活性によって誘発される前初期遺伝子(IEG)である(StewardおよびWorley、Neuron、2001、30;227〜40頁、Kawashimaら、PNAS、2009、106(1);316〜21頁およびBramhamら、Exp Brain Res、2010、200;125〜40頁)。
薬物未処置ラットにおける自発運動活性に対する本開示における化合物の効果も調査した。動物を薬物投与直後に運動計測器の中に置き、自発運動活性を60分間記録した(カウント数/60分±SEM)。結果は、対照のパーセントとして表される。
生物学的活性
本明細書において開示されている通りの化合物は、大脳皮質におけるモノアミンに対するモジュレート効果を有し、それらおよびそれらの医薬組成物の両方は、精神性障害など多数の中枢神経系障害を処置する際に有用である。特に、本明細書において開示されている通りの化合物およびそれらの医薬組成物は、皮質モノアミン作動性系が直接的または間接的原因により機能不全性であるCNS障害の処置において有用である。本開示による化合物は、神経変性および神経発達性の障害および/または疾患など感情障害および認知障害を処置するために使用することができる。その上、ドーパミン作動系に対してモジュレート効果を有する化合物は、動作障害を患う患者における運動機能を改善するために使用することができる。
大脳皮質におけるモノアミンに対するモジュレート効果を有する化合物は、運動機能および認知機能を改善するため、ならびに加齢に関連する情緒障害、神経変性障害および/または神経変性疾患(例えばアルツハイマー病、前頭側頭型認知症、年齢関連性認知機能欠損および血管性認知症)および発達障害(自閉症スペクトラム障害、ADHD、脳性麻痺、ジル・ドゥ・ラ・トゥレット症候群など)、ならびに脳損傷後の処置において使用することができる。こうした脳損傷は、外傷性、炎症性、感染性、新生物性、血管、低酸素性もしくは代謝性の原因によって、または乱用物質からなる群から選択される外因性化学物質に対する毒性反応によって誘発されることがあり、本開示による医薬化合物、環境化合物および医薬組成物は、乳児期、幼児期または青年期に通常最初に診断された行動障害において、ならびに衝動制御障害において使用することもできる。
気分障害および不安障害、うつ病ならびに強迫疾患は、本開示による化合物および組成物で処置することもできる。
本開示の化合物は、物質乱用障害、ならびに食物の誤用を特徴とする障害を処置するために使用することができる。本開示の化合物は、睡眠障害、性的障害、摂食障害、肥満、ならびに筋緊張の増加を特徴とする状態における頭痛および他の疼痛からなる群から選択される状態の処置にさらに有用である。
神経学的適応症には、パーキンソン病におけるならびに関連パーキンソン症候群、ジスキネジー(L−DOPA誘発ジスキネジーなど)およびジストニアにおける精神機能および運動機能を改善するための、本明細書において開示されている化合物およびそれらの医薬組成物の使用が含まれる。本明細書において開示されている化合物は、異なる起源のチックおよび振戦を寛解させるために使用することもできる。さらに、本明細書において開示されている化合物は、筋緊張の増加を特徴とする状態における疼痛を緩和するために使用することができる。
本明細書において開示されている化合物は、ハンチントン病および他の動作障害ならびに薬物によって誘発される動作障害の処置において使用することもできる。下肢静止不能および関連障害ならびにナルコレプシーも、本開示による化合物で処置することができる。
本明細書において開示されている化合物は、統合失調症および統合失調症様障害および双極性障害ならびに薬物誘発精神病性障害などの精神病の全形態の処置および/または予防に有用と考えられる。医原性および非医原性精神病ならびに幻覚症も処置することができる。
医薬組成物
本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬組成物も提供される。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、化合物が投与される患者における所望の治療効果を誘発するのに充分である、本明細書において開示されている通りの化合物の量を意味する。
本開示は、本発明の化合物を含む医薬組成物、およびCNS障害を処置する際のその使用に関する。有機酸および無機酸の両方が、本開示による化合物の非毒性の薬学的に許容される酸付加塩を形成するために用いられる。本開示の化合物の適当な酸付加塩としては、上に記述されているものなど薬学的に許容される塩を用いて形成されるものが挙げられる。本開示による化合物を含む医薬組成物は、医薬調製物の生成または調製物の投与を容易にするために使用される賦形剤も含むことができる。こうした賦形剤は、当業者によく知られており、例えば、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤、担体および保存料であってよい。
臨床診療において、本開示による化合物は、通常、薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤との会合において、酸付加塩、例えば塩酸塩、乳酸塩、酢酸塩またはスルファメート塩など遊離塩基としてまたは薬学的に許容される非毒性塩としてのいずれかで活性成分を含む医薬調製物の形態で、経口的に、直腸的に、経鼻的にまたは注入によって投与される。担体、賦形剤または希釈剤は、固体、半固体または液体調製物であってよい。通常、活性物質は、調製物の0.1重量%から99重量%の間、より具体的には、注入が意図される調製物について0.5重量%から20重量%の間、および経口投与に適当な調製物について0.2重量%から50重量%の間を占める。
経口適用のための投与単位の形態で本開示による化合物を含有する医薬調製物を生成するため、選択化合物は、固体賦形剤、例えばラクトース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、バレイショデンプン、コーンスターチまたはアミロペクチンなどのデンプン、セルロース誘導体、ゼラチンまたはポリビニル−ピロリジンなどのバインダー、ならびにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコール、ワックスおよびパラフィンなどの滑沢剤と混合し、次いで、錠剤に圧縮することができる。コーティング錠剤が必要とされるならば、コア(上に記載されている通りに調製される)は、例えばアラビアガム、ゼラチン、タルカムおよび二酸化チタンなどを含有することができる濃縮糖溶液でコーティングすることができる。代替として、錠剤は、易揮発性有機溶媒または有機溶媒の混合物中に溶解させた、当業者に知られているポリマーでコーティングすることができる。染料がこれらのコーティングに添加されることで、活性化合物の異なる活性物質または異なる量を含有する錠剤を容易に区別することができる。
軟ゼラチンカプセルの調製のため、本化合物は、例えば植物油またはポリエチレングリコールと添加混合することができる。硬ゼラチンカプセルは、錠剤のための記述されている賦形剤、例えばラクトース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、デンプン(例えばバレイショデンプン、コーンスターチまたはアミロペクチン)、セルロース誘導体またはゼラチンのいずれかを使用して、活性物質の顆粒を含有することができる。その上、薬物の液体または半固体は硬ゼラチンカプセルに充填することができる。
経口投与に適当な即時放出錠剤およびカプセル製剤の例を下記に示す:
錠剤I mg/錠剤
化合物 100
ラクトース 欧州薬局方 182.75
クロスカルメロースナトリウム 2.0
とうもろこしデンプンペースト(5%w/vペースト) 2.25
ステアリン酸マグネシウム 3.0

錠剤II mg/錠剤
化合物 50
ラクトース 欧州薬局方 223.75
クロスカルメロースナトリウム 6.0
とうもろこしデンプン 15.0
ポリビニルピロリドン(5%w/vペースト) 2.25
ステアリン酸マグネシウム 3.0

錠剤III mg/錠剤
化合物 1.0
ラクトース 欧州薬局方 93.25
クロスカルメロースナトリウム 4.0
とうもろこしデンプンペースト(5%w/vペースト) 0.75
ステアリン酸マグネシウム 1.0

カプセル mg/カプセル
化合物 10
ラクトース 欧州薬局方 488.5
マグネシウム 1.5
直腸適用のための投与単位は、溶液もしくは懸濁液であり得るか、または中性脂肪塩基との混合物中に活性物質を含む坐剤、または植物油もしくはパラフィン油との添加混合物中に活性物質を含むゼラチン直腸カプセルの形態で調製することができる。経口適用のための液体調製物は、シロップまたは懸濁液、例えば、本明細書において記載されている活性物質約0.2%重量%から約20重量%を含有し、その他残りが糖ならびにエタノール、水、グリセリンおよびプロピレングリコールの混合物である溶液の形態であってよい。場合により、こうした液体調製物は、着色剤、香味剤、サッカリンおよびカルボキシメチルセルロースを増粘化剤として、または当技術者に知られている他の賦形剤を含有することができる。
注入による非経口適用のための溶液は、活性物質の水溶性の薬学的に許容される塩の水溶液中にて、好ましくは0.5重量%から約10重量%の濃度で調製することができる。これらの溶液は安定化剤および/または緩衝剤を含有することもでき、好都合には、様々な投与単位アンプルで提供することができる。処置されるべき患者への使用および投与は、当技術分野における通常の技術者に容易に明らかである。
鼻腔内投与または吸入による投与のため、本発明の化合物は溶液、乾燥粉末または懸濁液の形態で送達することができる。投与は、患者によって圧迫もしくはポンピングされるポンプスプレー容器を介して、または適当な噴霧剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素もしくは他の適当なガスの使用を伴う加圧容器もしくはネブライザーからのエアゾールスプレープレゼンテーションを介して行うことができる。本発明の化合物は、担体物質(例えば、多糖類)との組合せにおける微粉散剤として、または微小球としてのいずれかで、乾燥粉末吸入器を介して投与することもできる。吸入器、ポンプスプレーまたはエアゾールスプレーは単回用量または多回用量であってよい。投与量は、一定量の活性化合物を送達するバルブを介して制御することができる。
本開示の化合物は、制御放出製剤で投与することもできる。本化合物は次いで、望ましい時間期間の間、一定の薬理活性を維持するための所要速度で放出される。こうした剤形は、所定の時間期間中での身体への薬物の供給を提供し、したがって、従来の非制御製剤よりも長い時間期間の間、治療的範囲で薬物レベルを維持する。本化合物は、活性化合物の放出が標的化される制御放出製剤で製剤化することもできる。例えば、本化合物の放出は、製剤に対するpH感受性を介して消化器系の特異的領域に限定することができる。こうした製剤は当業者によく知られている。
処置されるべき障害および患者ならびに投与の経路に依存して、本組成物は、変動する用量で投与することができる。投薬は、効力と吸収性との関連ならびに投与の頻度および経路にも依存する。こうした用量は、1日1回、2回または3回以上投与することができる。この発明の化合物は、1日当たり体重1kg当たり0.01mgから500mgを範囲とする用量で対象に投与することができるが、変動は、処置されている対象の重量、性別および状態、処置されている疾患状態、ならびに選択された投与の特別な経路に依存して必然的に発生する。しかしながら、1日当たり体重1kg当たり0.1mgから10mgの範囲における単一投与量または分割投与量である投与量レベルは、最も望ましくは疾患の処置のためにヒトに用いられる。代替として、投与量レベルは、本化合物0.1nMから10μMの間の血清濃度が得られるようなレベルである。
さらに、大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防における使用のための、本明細書において開示されている通りの化合物および/もしくは本明細書において例証されている通りの特定の化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。
大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防のための医薬の製造のための、本明細書において開示されている化合物および/もしくは本明細書において例証されている通りの特定の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用も提供される。代替としてまたは追加として、疾患、障害および/または状態は、この文書の他所で記載されている通りであり得る。
大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防のための方法も提供され、この方法は、本明細書において開示されている通りの化合物および/もしくは本明細書において例証されている通りの特定の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む。代替としてまたは追加として、疾患、障害および/または状態は、この文書の他所で記載されている通りであり得る。
認知症、年齢関連性認知機能欠損、神経変性関連の認知障害および/または認知疾患、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、感情障害、うつ病、統合失調症、不安障害、ならびにパニック障害からなる群から選択することができる疾患、障害および/または状態の処置および/または予防のための医薬の製造のための、本明細書において例証されている通りの化合物および/もしくは特定の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用も提供される。代替としてまたは追加として、疾患、障害および/または状態は、この文書の他所で記載されている通りであり得る。
例えば、疾患、障害および/または状態は、認知症、年齢関連性認知機能欠損、神経変性障害および/または神経変性疾患に関連する認知機能欠損、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、感情障害、統合失調症、不安障害、ならびに動作障害からなる群から選択することができる。認知症の例としては、アルツハイマー疾患および前頭側頭型認知症が挙げられる。自閉症スペクトラム障害の例としては、自閉症およびアスペルガー症候群が挙げられる。感情障害の例としては、大うつ病障害、双極性障害およびうつ病が挙げられる。不安障害の例としては、パニック障害、全般性不安障害(GAD)および社会恐怖症が挙げられる。動作障害の例としては、パーキンソン疾患およびハンチントン疾患が挙げられる。代替としてまたは追加として、疾患、障害および/または状態は、この文書の他所で記載されている通りであり得る。
さらなる例において、疾患、障害および/または状態は、認知症、年齢関連性認知機能欠損、神経変性障害および/または神経変性疾患に関連する認知機能欠損、自閉症スペクトラム障害、感情障害、統合失調症、不安障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)ならびに動作障害からなる群から選択することができる。またさらなる例において、疾患、障害および/または状態は、認知症、年齢関連性認知機能欠損および統合失調症からなる群から選択することができる。
この文書において、疾患、障害および/または状態の処置および/または予防は、前記疾患、障害および/または状態に関連する症状の軽減を伴うことがある。例えば、症状の軽減は、症状の低減または症状を困難でなくすることであり得る。
組合せ治療
式I、式II、式II’、式III、式IVa、IVb、IVc、式Vまたは式VIの化合物など、本明細書において開示されている通りの1種またはそれ以上の化合物は、少なくとも1種の他の治療的に活性な薬剤と組み合わせることができ、前記治療的に活性な薬剤は、大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防において有用である。例えば、疾患、障害または状態は、認知症、年齢関連性認知機能欠損、神経変性関連の認知障害および/または認知疾患、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、感情障害、うつ病、統合失調症、不安障害、ならびにパニック障害からなる群から選択することができる。代替としてまたは追加として、疾患、障害および/または状態は、この文書の他所で記載されている通りであり得る。
本明細書において開示されている通りの1種またはそれ以上の化合物と少なくとも1種の他の治療的に活性な薬剤との組合せは、単一の組成物として提供することができる。代替として、この組合せは、部品キットとして提供することができる。
したがって、以下を含むまたは以下からなる部品キットが提供される:
(i)本明細書において開示されている通りの化合物、および
(ii)大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患または障害または状態の処置、予防または軽減において有用である治療的に活性な薬剤。
部品キットの構成成分(i)の化合物は、薬学的に許容される担体、賦形剤および/または希釈剤と一緒に提供することができる。さらに、部品キットの構成成分(ii)の治療的に活性な薬剤は、薬学的に許容される担体、賦形剤および/または希釈剤と一緒に提供することができる。
部品キットは、部品キットの構成成分(i)の化合物および構成成分(ii)の治療的に活性な薬剤の同時、逐次または別々の投与についての指示など、使用についての指示をさらに含むことができる。
医薬としての使用のための、本明細書において開示されている通りの単一の組成物または部品キットなどの組合せも提供される。
さらに、大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害または状態の処置および/または予防における使用のための、本明細書において開示されている通りの単一の組成物または部品キットなどの組合せが提供される。
さらに、大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置のための医薬の製造における使用のための、本明細書において開示されている通りの単一の組成物または部品キットなどの組合せが提供される。
さらに、大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置の方法が提供され、前記方法は、単一の組成物または本明細書において開示されている通りの部品キットの構成成分などの有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む。
本明細書において開示されている部品キットの構成成分(i)の化合物および構成成分(ii)の治療的薬剤は、同時に、逐次にまたは別々に投与することができることが認識されよう。
さらに、本明細書において開示されている単一の組成物または部品キットなどの組合せの文脈において、疾患、障害および/または状態は、認知症、年齢関連性認知機能欠損、神経変性関連の認知障害および/または認知疾患、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、感情障害、うつ病、統合失調症、不安障害ならびにパニック障害からなる群から選択することができることが認識されよう。代替としてまたは追加として、疾患、障害または状態は、この文書の他所で記載されている通りであり得る。
実施例
本発明をさらに、下記の実施例においておよび下記で概説されている通りに例示するが、これらは本発明の範囲を限定すると決して意図されない。
以下の一般の実験手順を使用した:
(i)70eVのイオン化電位で作動するHP 5970A機器上で、低分解能質量スペクトルを記録した。Heガス流40cm/sを用いるHP−5MS UI GCカラム(15m、0.25mm、0.25μm)が備えられているHP5700ガスクロマトグラフと、質量検出器を連動させた。
(ii)NMR実験を、Oxford 800磁石、4チャネルを有するBruker Avance III HD分光計、5mmのTXO冷プローブおよびASTM 13C S/N 3300で実行した。フマル酸対イオンからのプロトン。
(iii)融点をBuchi B−545によって決定しており、補正していない。
(iv)フラッシュクロマトグラフィーのため、SNAP Cartridge KP−Sil、イソオクタン/酢酸エチル/メタノールの移動相勾配混合物を用いるBiotage Isolera Vers 1.2を使用した。
(v)移動相(ヘプタン/2−プロパノール/ジエチルアミン、98:2:0.1)を用いるKromasil 10−Cellucoatを使用して、エナンチオマーの分離を行い、Nova Prep 200機器上のMerck HITACHI UV検出器l−7400(単一の波長)で測定された255〜265nmでサンプリングした。Kromasil 5−cellucoat CT8031カラム(4.6250mm)によって、Gynotek単一の波長UV検出器を使用して、Chromeleon v.6.8ソフトウェアを用いて、エナンチオマー純度の分析を定量化した。Perkin−Elmer 241 Polarimeter上で、Na589ランプ(60〜80μAmp/5sec積分)を使用して、旋光度を測定した。
(vi)Vario PC2001真空ポンプに接続されたLaborota 4000を使用して、溶媒の蒸発を行った。
本明細書において開示されている通りの化合物の名称付けは、ソフトウェアパッケージJChem for Excel、ver.14.8.2600.753を使用して行った。文書において、化学名および化学構造が一貫していないならば、化学構造が正しいと考えられるべきである。
(−)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン塩酸塩
Figure 0006679621
の(−)−エナンチオマー
(−)−tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(E1)(1.30g、4.32mmol)を塩化メチレン(30ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加し、その後、混合物を周囲温度で15時間の間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/TEAで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.55g、2.73mmol)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール中の塩酸(1.25M、3.5ml)を添加した。溶媒を蒸発させ、未精製の塩(標題化合物)を2−プロパノールから再結晶化させた:M.p.149〜150℃(HCl)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 3), 171 (43), 153 (bp), 151 (44), 145 (38). 1H NMR (800 MHz, MeOD) δ ppm 3.45 - 3.56 (m, 1 H) 4.00 - 4.11 (m, 2 H) 4.11 - 4.19 (m, 1 H) 4.14 (dd, J=17.12, 10.27 Hz, 1 H) 5.95 - 6.10 (m, 1 H) 7.26 (d, J=2.93 Hz, 1 H) 7.29 - 7.37 (m, 1 H). [α]D= -28.1°(濃度10mg/mlの塩基について測定).
(+)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン塩酸塩
Figure 0006679621
の(+)−エナンチオマー
(+)−tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(E2)(1.00g、3.32mmol)を塩化メチレン(25ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加し、その後、混合物を周囲温度で15時間の間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/TEAで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.5g、2.48mmol)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(1.25M、2.0ml)中のヒドロクロリド酸を添加した。溶媒を蒸発させ、未精製の塩(標題化合物)を2−プロパノールから再結晶化させた:M.p.153〜154℃(HCl)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 3), 171 (43), 153 (bp), 151 (44), 145 (38). 1H NMR (800 MHz, MeOD) δ ppm 3.45 - 3.58 (m, 1 H) 4.07 - 4.16 (m, 2 H) 4.11 (dd, J=11.25, 4.89 Hz, 1 H) 4.16 - 4.22 (m, 2 H) 5.97 - 6.11 (m, 1 H) 7.26 (d, J=3.42 Hz, 2 H) 7.33 (td, J=10.27, 7.34 Hz, 1 H). [α]D= +18.4°(濃度10mg/mlの塩基について測定).
(−)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジンフマレート塩
Figure 0006679621
の(−)−エナンチオマー
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(E1)(0.38、1.26mmol)を塩化メチレン(25ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加し、その後、混合物を周囲温度で15時間の間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/TEAで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.20g、1.0mmol)を5mlのエタノール中に溶解させ、フマル酸(0.11g、1.0mmol)を添加した。溶媒を蒸発させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.146〜147℃(フマル酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 3), 171 (64), 153 (bp), 151 (63), 145 (43). 1H NMR (800 MHz, MeOD) δ ppm 3.41 - 3.52 (m, 1 H) 4.04 (t, J=10.03 Hz, 1 H) 4.11 (dd, J=13.20, 7.34 Hz, 2 H) 4.17 (t, J=10.03 Hz, 1 H) 5.72 - 5.86 (m, 1 H) 6.67* (s, 1.5 H) 6.92 - 6.99 (m, 1 H) 6.99 - 7.05 (m, 2 H). [α]D= -34.4°(濃度10mg/mlの塩基について測定).
(+)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジンフマレート塩
Figure 0006679621
の(+)−エナンチオマー
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(E2)(0.41g、1.36mmol)を塩化メチレン(25ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加し、その後、混合物を周囲温度で15時間の間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/TEAで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.25g、1.24mmol)を5mlのエタノール中に溶解させ、フマル酸(0.16g、1.24mmol)を添加した。溶媒を蒸発させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.155〜156℃(フマル酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 3), 171 (64), 153 (bp), 151 (63), 145 (43). 1H NMR (800 MHz, MeOD) δ ppm 3.41 - 3.52 (m, 1 H) 4.04 (t, J=9.78 Hz, 1 H) 4.11 (dd, J=16.14, 7.34 Hz, 2 H) 4.17 (t, J=10.03 Hz, 1 H) 5.71 - 5.86 (m, 1 H) 6.67* (s, 1.5 H) 6.94 - 6.98 (m, 1 H) 7.00 - 7.04 (m, 2 H). [α]D= +28.5°(濃度10mg/mlの塩基について測定).
3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン塩酸塩
Figure 0006679621
tert−ブチル3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(0.66、2.22mmol)を塩化メチレン(25ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(5ml)を添加し、その後、混合物を周囲温度で15時間の間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/TEAで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.41g、2.03mmol)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール中の塩酸(1.25M、3.1ml)を添加した。溶媒を蒸発させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.109〜110℃(HCl)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 2), 171 (42), 153 (bp), 151 (36), 145 (36). 1H NMR (800 MHz, MeOD) δ ppm 3.47 (dddd, J=18.65, 16.57, 9.05, 4.65 Hz, 1 H) 4.06 - 4.11 (m, 2 H) 4.11 - 4.19 (m, 2 H) 5.70 - 5.88 (m, 1 H) 7.21 (d, J=7.82 Hz, 1 H) 7.28 - 7.39 (m, 2 H).
3−[(2,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[(2,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−(ジフェニルメチル)アゼチジン(1.2g、3.27mmol)を塩化メチレン(15ml)中に溶解させ、0℃に冷却した。クロロギ酸1−クロロエチル(0.7g、4.9mmol))を添加し、その後、混合物を0℃で18時間の間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗生成物をメタノール(20ml)中に再溶解させ、周囲温度で3時間の間撹拌した。メタノール溶液をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/トリエチルアミンで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.77g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、1:0から1:1)上でさらに精製することで、標題化合物(0.28g、1.38mmol)を得た。標題化合物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(0.17g、1.38mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.149℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 2), 171 (54), 153 (bp), 151 (46), 145 (48). 1H NMR (800 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.43 (m, 1 H), 3.82 (m, 1 H) 4.01 - 4.09 (m, 3 H), 6.03-6.1 (m, 1 H), 7.31-7.38 (m, 3 H).
3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.2g、3.98mmol)を塩化メチレン(15ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(6ml、78mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/トリエチルアミンで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.82g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、1:0から1:1)上でさらに精製することで、標題化合物(0.74g、3.66mmol)を得た。標題化合物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(0.46g、3.66mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.169.4℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 2), 171 (42), 153 (bp), 151 (31), 145 (48). 1H NMR (800 MHz, CD3OD) δ ppm 3.6 (m, 1 H), 3.99 (m, 1 H) 4.17 (m, 1 H), 4.26 (m, 1 H), 4.34 (m, 1 H), 4.5 (m, 1 H), 6.06-6.22 (dd, 1 H), 7.05 (m, 2H), 7.48 (m, 1 H).
3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(0.54g、1.79mmol)を塩化メチレン(10ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4ml、52mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物をSCX−3 SPE−カラムに添加し、メタノールで洗浄し、4:1比のメタノール/トリエチルアミンで抽出した。溶媒を蒸発させ、粗生成物(0.34g、1.71mmol)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(0.216g、1.71mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.152.5℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 1), 171 (41), 153 (bp), 151 (34), 145 (47). 1H NMR (800 MHz, CD3OD) δ ppm 3.5 (m, 1 H), 4.06 (m, 1 H), 4.13 (m, 1 H), 4.19 (m, 2 H), 5.94/5.99 (dd, 1 H), 7.03 (m, 2H), 7.48 (m, 1 H).
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.62g、5.09mmol)を塩化メチレン(20ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(6ml、78mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% NaCO中に再溶解させ、水性相を酢酸エチルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(収量1.09g、5.0mmol)。粗生成物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(0.63g、5.0mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.138.2℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 219 (M+, 5), 189 (33), 171 (bp), 169 (40), 163 (43). 1H NMR (800 MHz, CD3OD) δ ppm 3.5 (m, 1 H), 4.1 (m, 2 H), 4.2 (m, 2 H), 6.01/6.07 (dd, 1 H), 7.09 (m, 1H), 7.23 (m, 1 H).
3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(0.995g、3.12mmol)を塩化メチレン(10ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4ml、52mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% NaCO中に再溶解させ、水性相を酢酸エチルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(収量0.67g、3.06mmol)。粗生成物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(0.385g、3.06mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.149.6℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 219 (M+, 2), 171 (bp), 169 (24), 163 (56), 145 (25). 1H NMR (800 MHz, DMSO-d6) δ ppm 3.5 (m, 1 H), 3.7 (m, 1 H), 4.01 (m, 1 H), 4.13 (m, 2 H), 6.12/6.17 (dd, 1 H), 7.31 (m, 2H).
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.2g、3.77mmol)を塩化メチレン(10ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4ml、52mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% NaCO中に再溶解させ、水性相をメチルtert−ブチルエーテルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(0.67g、3.06mmol)。粗生成物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(0.385g、3.06mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.157.7℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 219 (M+, 3), 189 (27), 171 (bp), 169 (29), 163 (41). 1H NMR (800 MHz, CD3OD) δ ppm 3.5 (m, 1 H), 4.07 (m, 1 H), 4.14 (m, 1 H), 4.20 (m, 2 H), 5.96/6.12 (dd, 1 H), 7.20 (m, 1H), 7.26 (m, 1H).
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.2g、3.77mmol)を塩化メチレン(10ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4ml、52mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% NaCO中に再溶解させ、水性相をメチルtert−ブチルエーテルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(収量0.64g、2.92mmol)。粗生成物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(0.37g、2.92mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.123.2℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 219 (M+, 2), 189 (24), 171 (bp), 169 (30), 163 (34). 1H NMR (800 MHz, CD3OD) δ ppm 3.45 (m, 1 H), 4.04-4.13 (m, 3 H), 4.17 (m, 1 H), 5.73/5.78 (dd, 1 H), 7.20 (t, 2H).
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.0g、3.32mmol)を塩化メチレン(10ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4ml、52mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% NaCO中に再溶解させ、水性相を酢酸エチルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(0.54g、2.69mmol)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 2), 171 (63), 153 (bp), 151 (52), 145 (40).
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.0g、3.32mmol)を塩化メチレン(10ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4ml、52mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% NaCO中に再溶解させ、水性相を酢酸エチルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(660mg、3.3mmol)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 201 (M+, 2), 171 (41), 153 (bp), 151 (42), 145 (39).
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−メチルアゼチジン
Figure 0006679621
3−[2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(90mg、0.45mmol)をアセトニトリル(4ml)中に溶解させ、パラホルムアルデヒド(37%水溶液、0.17ml、2.23mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(56mg、0.89mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で2時間の間撹拌し、次いで水および飽和NaHCO水溶液を添加し、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(5.1mg)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 215 (M+, bp), 171 (62), 151 (82), 145 (81), 57 (49).). 1H NMR (800 MHz, CDCl3) δ ppm 2.36 (s, 3H), 3.0 (m, 1 H), 3.1 (t, 1 H), 3.3 (t, 1 H) 3.43 (m, 2 H), 5.82/5.88 (dd, 1 H), 7.13 (m, 3H)
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジン塩酸塩
Figure 0006679621
3−[2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(250mg、1.24mmol)をテトラヒドロフラン(15ml)およびNEt(0.52ml、3.73mmol)中に溶解させ、ヨードエタン(0.15ml、1.86mmol)を添加した。混合物を周囲温度で24時間の間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。粗残留物を10% HCl水溶液中に再溶解させ、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。水相を次いで10% NaCO水溶液で塩基性化され、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から70:30)上でさらに精製することで、標題化合物(165mg、0.72mmol)を得た。粗生成物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール中の塩酸(1.25M、5ml)を添加した。溶媒を蒸発させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.130.8℃(HCl)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 229 (M+, 35), 214 (bp), 151 (29), 145 (56), 57 (67). 1H NMR (800 MHz, CD3OD) δ ppm 1.24 (t, 3H), 3.33 (m, 3H), 3.53 (m, 1 H), 4.03-4.44 (m, 3 H), 6.09 (m, 1 H), 7.3 (m, 2H), 7.36 (m, 1H)
3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(200mg、0.99mmol)をテトラヒドロフラン(8ml)およびNEt(0.42ml、2.98mmol)中に溶解させ、1−ヨードプロパン(0.14ml、1.49mmol)を添加した。混合物を周囲温度で24時間の間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。粗残留物を10% HCl水溶液中に再溶解させ、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。水相を次いで10% NaCO水溶液で塩基性化し、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(101mg、0.41mmol)を得た。精製生成物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(52.4mg、0.41mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.137.4℃(シュウ酸塩)MS m/z (相対強度, 70 eV) 243 (M+, 8), 215 (14), 214 (bp), 153 (11), 145 (25). 1H NMR (800 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.86 (t, 3H), 1.47 (m, 2H), 3.03 (t, 2 H), 3.41 (m, 1 H), 3.83 (t, 1H), 4.04-4.15 (m, 3 H), 6.09/6.15 (dd, 1 H), 7.29 (m, 2H), 7.51 (m, 1H)
3−[3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−メチルアゼチジン
Figure 0006679621
3−[3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(100mg、0.5mmol)をアセトニトリル(4.5ml)中に溶解させ、パラホルムアルデヒド(37%水溶液、0.19ml、2.48mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(62mg、0.99mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で2時間の間撹拌し、次いで水および飽和NaHCO水溶液を添加し、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から75:25)上でさらに精製することで、標題化合物(5mg、0.023mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 215 (M+, 76), 171 (67), 151 (bp), 145 (82), 57 (76).
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(285mg、1.42mmol)をテトラヒドロフラン(8ml)およびNEt(0.59ml、4.25mmol)中に溶解させ、ヨードエタン(0.17ml、2.12mmol)を添加した。混合物を周囲温度で20時間の間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。粗残留物を10% HCl溶液中に再溶解させ、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。水相を次いで10% NaCO水溶液で塩基性化し、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から70:30)上でさらに精製することで、標題化合物(収量117mg、0.51mmol)を得た。精製生成物を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(64mg、0.51mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.137.3℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 229 (M+, 44), 214 (bp), 151 (39), 145 (54), 57 (87). 1H NMR (800 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.05 (t, 3H), 3.09 (m, 2H), 3.33 (m, 1 H), 3.89 (m, 1H), 4.0-4.06 (m, 3 H), 5.85/5.91 (dd, 1 H), 7.17 (m, 2H), 7.28 (m, 1H)
3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(150mg、0.74mmol)をテトラヒドロフラン(8ml)およびNEt(0.31ml、2.23mmol)中に溶解させ、1−ヨードプロパン(0.11ml、1.11mmol)を添加した。混合物を周囲温度で24時間の間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。粗残留物を10% HCl水溶液中に再溶解させ、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。水相を次いで10% NaCO水溶液で塩基性化し、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から95:5)上でさらに精製することで、標題化合物(収量85mg、0.35mmol)を得た。精製生成物(80mg)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(41.5mg、0.329mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.156.9℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 243 (M+, 8), 215 (14), 214 (bp), 145 (22), 70 (11). 1H NMR (800 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (t, 3H), 1.47 (m, 2H), 3.0 (t, 2 H), 3.3 (m, 1 H), 3.9 (t, 1H), 4.01-4.06 (m, 3 H), 5.84/5.90 (dd, 1 H), 7.17 (m, 2H), 7.28 (m, 1H)
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン
Figure 0006679621
3−[2,3,5−トリフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(135mg、0.61mmol)をアセトニトリル(6ml)中に溶解させ、パラホルムアルデヒド(37%水溶液、0.23ml、3.08mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(77.4mg、1.23mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で2時間の間撹拌し、次いで水および飽和NaHCO水溶液を添加し、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から90:10)上でさらに精製することで、標題化合物(0.74g、3.66mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 233 (M+, bp), 171 (44), 169 (67), 163 (76), 57 (56). 1H NMR (800 MHz, CDCl3) δ ppm 2.35 (s, 3H), 2.95 (m, 1H), 3.10 (t, 1 H), 3.26 (t, 1 H), 3.40 (m, 2H), 5.81/5.87 (dd, 1 H), 6.87 -6.93 (m, 2H).
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[2,3,5−トリフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(250mg、1.14mmol)をテトラヒドロフラン(8ml)およびNEt3(0.48ml、3.42mmol)中に溶解させ、ヨードエタン(0.14ml、1.71mmol)を添加した。混合物を周囲温度で20時間の間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。粗残留物を中10% HCl溶液に再溶解させ、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。水相を次いで10% NaCO水溶液で塩基性化し、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から80:20)上でさらに精製することで、標題化合物(77mg、0.31mmol)を得た。精製生成物(77mg)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(39.3mg、0.31mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.127.1℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 247 (M+, 26), 232 (87), 169 (29), 163 (61), 57 (bp). 1H NMR (800 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.06 (t, 3H), 3.10 (q, 2H), 3.39 (m, 1 H), 3.83 (m, 1 H), 4.04-4.10 (m, 3 H), 6.10/6.16 (dd, 1 H), 7.25 (m, 1H), 7.64 (m, 1H)
3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[2,3,5−トリフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(200mg、0.91mmol)をテトラヒドロフラン(8ml)およびNEt3(0.38ml、2.74mmol)中に溶解させ、1−ヨードプロパン(0.13ml、1.37mmol)を添加した。混合物を周囲温度で24時間の間撹拌し、次いで蒸発乾固させた。粗残留物を中10% HCl水溶液に再溶解させ、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。水相を次いで10% NaCO水溶液で塩基性化し、メチルtert−ブチルエーテルで抽出した。プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から95:5)上でさらに精製することで、標題化合物(75mg、0.29mmol)を得た。精製生成物(75mg)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(36.2mg、0.29mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.159℃(シュウ酸塩)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 261 (M+, 7), 233 (14), 232 (bp), 163 (22), 70 (9). 1H NMR (800 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (t, 3H), 1.47 (m, 2H), 3.02 (t, 2 H), 3.39 (m, 1 H), 3.83 (t, 1H), 4.05-4.13 (m, 3 H), 6.09/6.15 (dd, 1 H), 7.25 (m, 1H), 7.63 (m, 1H)
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン
Figure 0006679621
3−[2,3,4−トリフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(300mg、1.37mmol)を1,2−ジクロロエタン(10ml)およびアセトアルデヒド(0.090ml、1.64mmol)中に溶解させ、酢酸(0.078ml、1.37mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(435mg、2.05mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で20時間の間撹拌し、次いで10% NaHCO水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を洗浄し(ブライン)、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(0.33g)。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から70:30)上でさらに精製することで、標題化合物(144mg)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 247 (M+, 20), 232 (62), 163 (68), 71 (24), 57 (bp).
3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン
Figure 0006679621
3−[2,3,4−トリフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(90mg、0.41mmol)を1,2−ジクロロエタン(5ml)およびプロピオンアルデヒド(0.036ml、0.49mmol)中に溶解させ、酢酸(0.024ml、0.41mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(130.5mg、0.62mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で20時間の間撹拌し、次いで10% NaHCO水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を洗浄し(ブライン)、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(95mg)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 261 (M+, 54), 189 (18), 171 (bp), 169 (22), 163 (38).
1−エチル−3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[3,4,5−トリフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(350mg、1.60mmol)を1,2−ジクロロエタン(15ml)およびアセトアルデヒド(0.105ml、1.92mmol)中に溶解させ、酢酸(0.092ml、1.60mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(508mg、2.39mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で20時間の間撹拌し、次いで10% NaHCO水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を洗浄し(ブライン)、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(350mg)。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から75:25)上でさらに精製することで、標題化合物(208mg)を得た。精製生成物(195mg)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(99.5mg、0.79mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.129.8℃MS m/z (相対強度, 70 eV) 247 (M+, 40), 232 (bp), 169 (29), 163 (58), 57 (82).
3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン
Figure 0006679621
3−[3,4,5−トリフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(200mg、0.91mmol)を1,2−ジクロロエタン(10ml)およびプロピオンアルデヒド(0.079ml、1.095mmol)中に溶解させ、酢酸(0.052ml、0.91mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(290mg、1.36mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で20時間の間撹拌し、次いで10% NaCO水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を洗浄し(ブライン)、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(193mg)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 261 (M+, 61), 189 (18), 171 (bp), 169 (22), 163 (31).
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(2.27g、6.73mmol)を塩化メチレン(15ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(4ml、52mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% Na2CO3中に再溶解させ、水性相を酢酸エチルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(収量1.36g、5.72mmol)。粗生成物(555mg、2.34mmol)を10mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(295mg、2.34mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)を温メタノールから再結晶化させた:M.p.181.6℃。MS m/z (相対強度, 70 eV) 237 (M+, 5), 217 (41), 189 (bp), 181 (49), 169 (46).
3−[フルオロ(ペンタフルオロフェニル)メチル]アゼチジン
Figure 0006679621
tert−ブチル−3−[(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(3g、8.55mmol)を塩化メチレン(20ml)中に溶解させ、トリフルオロ酢酸(5ml、65mmol)を添加し、混合物を周囲温度で1時間の間撹拌した。混合物を次いで蒸発させ、粗生成物を10% NaCO中に再溶解させ、水性相を酢酸エチルで抽出し、プールした有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発させた(収量2.1g)。MS m/z (相対強度, 70 eV)
255 (M+, 3), 208 (24), 207 (bp), 199 (52), 187 (35).
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン
Figure 0006679621
3−[2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(85mg、0.36mmol)を塩化メチレン(4ml)およびパラホルムアルデヒド(37%水溶液、0.08ml、1.07mmol)中に溶解させ、酢酸(0.041ml、0.72mmol)を添加した。混合物を周囲温度で15分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(227.8mg、1.08mmol)を混合物に一度に添加した。最終混合物を周囲温度で1時間の間撹拌し、次いで10% NaCO水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(67mg、0.27mmol)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 251 (M+, bp), 187 (38), 181 (66), 169 (35), 57 (60).
1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]アゼチジンオキサレート塩
Figure 0006679621
3−[2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(300mg、1.265mmol)を1,2−ジクロロエタン(10ml)およびアセトアルデヒド(0.09ml、1.65mmol)中に溶解させ、酢酸(0.072ml、1.27mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(402mg、1.9mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で16時間の間撹拌し、次いで10% NaHCO水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を洗浄し(ブライン)、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(306mg)。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、100:0から80:20)上でさらに精製することで、標題化合物(133mg)を得た。精製生成物(130mg、0.49mmol)を5mlのエタノール中に溶解させ、エタノール(5ml)中に溶解させたシュウ酸二水和物(61.8mg、0.49mmol)を添加し、混合物を蒸発乾固させ、未精製の塩(標題化合物)をメタノール/ジエチルエーテルから再結晶化させた:M.p.145.9℃MS m/z (相対強度, 70 eV) 265 (M+, 30), 250 (bp), 181 (39), 163 (15), 57 (57)
3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン
Figure 0006679621
3−[2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン(200mg、0.84mmol)を1,2−ジクロロエタン(10ml)およびプロピオンアルデヒド(0.09ml、1.26mmol)中に溶解させ、酢酸(0.048ml、0.84mmol)を添加した。混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(321mg、1.52mmol)を混合物に少しずつ添加した。最終混合物を周囲温度で16時間の間撹拌し、次いで10% NaHCO水溶液を添加し、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を洗浄し(ブライン)、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた(204mg)。MS m/z (相対強度, 70 eV) 279 (M+, 94), 217 (27), 190 (29), 189 (bp), 181 (35)
後文に記載されている通りの中間体を、上記の実施例において使用した。これらの中間体は、下に記載されている反応を使用して調製することができるが、他の手順および反応が当業者によって認識されるだけでなく使用することができる。
調製1
tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
乾燥ジエチルエーテル(120ml)中の2,3−ジフルオロブロモベンゼン(10.0g、51.8mmol)の溶液に、窒素下にて−78℃で、n−ヘキシルリチウム(ヘキサン中2.3M、22.5ml、51.8mmol)を滴下により添加した。混合物を10分間撹拌し、この後、乾燥ジエチルエーテル(30ml)中のtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(12.2g、49.2mmol)の溶液を滴下により添加した。結果として得られた混合物を−78℃で0.5時間の間撹拌し、次いで周囲温度にし、1時間の間撹拌した。水(50ml)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した(2×50ml)。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル/イソオクタン、0:1から1:1)上で精製することで、標題化合物(6.55g)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 299 (M+, 2), 244 (36), 225 (29), 153(99), 57 (bp).
調製2
tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(5.54g、18.5mmol)を塩化メチレン(100ml)中に溶解させ、−78℃に冷却した。Deoxo−fluor(50%、8.2ml、22.2mmol)を10分未満の滴下により添加し、結果として得られた混合物を−78℃で0.5時間の間撹拌し、周囲温度に加温し、3時間の間撹拌した。水(50ml)を添加し、有機相を回収した。水性相を塩化メチレン(2×50ml)で抽出し、プールした有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル/イソオクタン,0:1から1:2)上で精製することで、標題化合物(2.8g、9.2mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 301 (M+, 2), 246 (62), 153 (66), 145 (34), 57 (bp).
調製3
(−)−tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレートのエナンチオマー(2.8g、9.3mmol)を、HPLCによってKromasil 10−Cellucoat(ヘプタン/2−プロパノール/ジエチルアミン、98:2:0.1)上で分離した。(−)−エナンチオマー(1.0g、3.3mmol)。[α]D=−14.6°(メタノール)。
調製4
(+)−tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレートのエナンチオマー(2.8g、9.3mmol)を、HPLCによってKromasil 10−Cellucoat(ヘプタン/2−プロパノール/ジエチルアミン、98:2:0.1)上で分離した。(+)−エナンチオマー(1.3g、4.3mmol)。[α]D=+29.6°(メタノール)。
調製5
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
乾燥テトラヒドロフラン(50ml)中の3,5−ジフルオロブロモベンゼン(2.0g、10.3mmol)の溶液に、窒素下で、Mg(0.26g、10.8mmol)および一粒のIを添加し、発熱反応が開始まで混合物を穏やかに加熱した。混合物を2時間の間撹拌し、この後、乾燥ジエチルエーテル(20ml)中のtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.8g、10.3mmol)の溶液を滴下により添加した。結果として得られた混合物を0.5時間の間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(50ml)を添加し、有機相を回収した。水性相を酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル/イソオクタン、0:1から1:1)上で精製することで、標題化合物(1.92g、6.42mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 299 (M+, 2), 244 (34), 153(54), 127 (23), 57 (bp).
調製6
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.92g、6.42mmol)を塩化メチレン(90ml)中に溶解させ、0℃に冷却した。塩化メチレン(10ml)を中に溶解させたジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(1.72ml、13.02mmol)を10分未満の滴下により添加し、結果として得られた混合物を0℃で0.5時間の間撹拌し、周囲温度に加温し、0.5時間の間撹拌した。水(50ml)を添加し、有機相を回収した。水性相を塩化メチレン(2×50ml)で抽出し、プールした有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル/イソオクタン、0:1から1:3)上で精製することで、標題化合物(1.04g、3.45mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 301 (M+, 1), 246 (56), 165 (31), 153 (40), 57 (bp).
調製7
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート、E1
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレートのエナンチオマー(1.04g、3.45mmol)を、HPLCによってKromasil 10−Cellucoat(ヘプタン/2−プロパノール/ジエチルアミン、98:2:0.1)上で分離した。
調製8
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート、E2
tert−ブチル3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレートのエナンチオマー(1.04g、3.45mmol)を、HPLCによってKromasil 10−Cellucoat(ヘプタン/2−プロパノール/ジエチルアミン、98:2:0.1)上で分離した。
調製9
tert−ブチル3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
乾燥ジエチルエーテル(50ml)中の3,4−ジフルオロブロモベンゼン(4.0g、20.7mmol)の溶液に、窒素下で、Mg(0.50g、20.6mmol)および一粒のIを添加し、発熱反応が開始するまで混合物を穏やかに加熱した。混合物を15分間撹拌し、この後、乾燥ジエチルエーテル(20ml)中のtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(3.8g、20.5mmol)の溶液を滴下により添加した。結果として得られた混合物を15分間撹拌し、水(50ml)を添加し、有機相を回収した。水性相をメチルtert−ブチルエーテル(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル/イソオクタン、0:1から1:1)上で精製することで、標題化合物(4.1g、13.7mmolを得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 299 (M+, 1), 244 (24), 225 (27), 153 (72), 57 (bp).
調製10
tert−ブチル3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(4.1g、13.7mmol)を塩化メチレン(120ml)中に溶解させ、0℃に冷却した。塩化メチレン(30ml)中に溶解させたジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(3.35ml、27.4mmol)を、10分未満の滴下により添加し、結果として得られた混合物を0℃で1時間の間撹拌し、周囲温度に加温し、0.5時間の間撹拌した。水(50ml)を添加し、有機相を回収した。水性相を塩化メチレン(2×50ml)で抽出し、プールした有機相を乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル/イソオクタン、0:1から1:3)上で精製することで、標題化合物(1.04g、3.45mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 301 (M+, 2), 246 (49), 153 (54), 145 (30), 57 (bp).
調製11
(2,5−ジフルオロフェニル)[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]メタノール
テトラヒドロフラン(1.3M、12.5ml、16.3mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中に溶解させた1−ブロモ−2,5−ジフルオロベンゼン(3g、15.5mmol)を添加し、混合物を窒素下にて周囲温度で1.5時間の間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中に溶解させた1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−カルバルデヒド(4.1g、16.3mmol)を一度に添加し、温度を0℃に上昇させ、混合物を20分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物(4.76g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、70:30)上でさらに精製することで、標題化合物(1.56g、4.27mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 365 (M+, 15), 288 (72), 167 (bp), 165(34), 152 (20)
調製12
3−[(2,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−(ジフェニルメチル)アゼチジン
(2,5−ジフルオロフェニル)[1−(ジフェニルメチル)アゼチジン−3−イル]メタノール(1.55g、4.24mmol)を乾燥塩化メチレン(30ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、1.04ml、8.48mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(1.66g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、80:20)上でさらに精製することで、標題化合物(1.22g、3.31mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 367 (M+, 21), 291 (20), 290 (bp), 167(84), 165 (34)
調製13
TERT−ブチル3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(1.3M、8.4ml、10.9mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中に溶解させた1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(2.0g、10.4mmol)を添加し、混合物を窒素下にて周囲温度で1時間の間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(2.17g、11.7mmol)を一度に添加し、温度を0℃に上昇させ、20分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物(2.27g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(酢酸エチル:メタノール、50:50)上でさらに精製することで、標題化合物(0.93g、3.11mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 299 (M+, 2), 244 (17), 225 (36), 153(97), 57 (bp)
調製14
TERT−ブチル3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(0.92g、3.09mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中に溶解させ、0℃に窒素下で冷却した。Deoxo−fluor(テトラヒドロフラン中50%、1.59ml、3.7mmol)を一度に添加し、混合物を1時間の間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに2時間の間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、水を滴下により添加することで、反応混合物をクエンチした。最終水溶液を酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、1:0から9:1)上でさらに精製することで、標題化合物(0.54g、1.8mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 301 (M+, 2), 246 (47), 153 (73), 145 (33), 57 (bp)
調製15
TERT−ブチル3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(1.3M、6.3ml、8.16mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)中に溶解させた1−ブロモ−2,6−ジフルオロベンゼン(1.5g、7.77mmol)を添加し、混合物を窒素下にて周囲温度で1時間の間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.5g、8.16mmol)を一度に添加し、温度を0℃に上昇させ、20分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物(2.47g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から65:35)上でさらに精製することで、標題化合物(2.05g、6.85mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 299 (M+, 2), 225 (37), 154 (21), 153(bp), 57 (76)
調製16
TERT−ブチル3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(2.0g、6.81mmol)を乾燥塩化メチレン(15ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、1.8ml、13.6mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(1.74g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(1.22g、4.03mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 301 (M+, 2), 246 (54), 153 (87), 145 (37), 57 (100)
調製17
TERT−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(1.3M、5.6ml、7.3mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(2ml)中に溶解させた1−ブロモ−2,3,5−トリフルオロベンゼン(1.5g、6.97mmol)を添加し、混合物を窒素下にて周囲温度で2.5時間の間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.4g、7.31mmol)を一度に添加し、温度を0℃に上昇させ、20分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物(2.56g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から80:20)上でさらに精製することで、標題化合物(1.02g、3.2mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 317 (M+, 2), 262 (33), 199 (14), 171 (60), 57 (bp)
調製18
TERT−ブチル3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.53g、4.82mmol)を乾燥塩化メチレン(25ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、1.27ml、9.64mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(1.39g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(0.98g、3.06mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 319 (M+, 2), 264 (52), 171 (60), 163 (31), 57 (bp)
調製19
TERT−ブチル3−[ヒドロキシ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(1.3M、5.68ml、7.4mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)中に溶解させた1−ブロモ−3,4,5−トリフルオロベンゼン(1.5g、7.04mmol)を添加し、混合物を窒素下にて周囲温度で2.5時間の間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.41g、7.4mmol)を一度に添加し、温度を0℃に上昇させ、20分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物(2.41g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から65:35)上でさらに精製することで、標題化合物(1.89g、5.95mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 317 (M+, 2), 262 (29), 171 (52), 145 (16), 57 (bp)
調製20
TERT−ブチル3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[ヒドロキシ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.59g、5.01mmol)を乾燥塩化メチレン(15ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、1.32ml、10.02mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(1.6g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(1.2g、3.77mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 319 (M+, 1), 264 (33), 171 (34), 163 (21), 57 (bp)
調製21
TERT−ブチル3−[ヒドロキシ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(1.3M、5.74ml、7.46mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(2ml)中に溶解させた1−ブロモ−2,4,6−トリフルオロベンゼン(1.5g、7.10mmol)を添加し、混合物を窒素下にて周囲温度で3時間の間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.38g、7.24mmol)を一度に添加し、温度を0℃に上昇させ、20分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物(1.6g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から75:25)上でさらに精製することで、標題化合物(1.46g、4.6mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 317 (M+, 2), 262 (20), 243 (28), 171 (bp), 57 (90)
調製22
TERT−ブチル3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[ヒドロキシ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(1.45g、4.57mmol)を乾燥塩化メチレン(15ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、1.21ml、9.14mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(1.31g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(1.0g、3.13mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 319 (M+, 1), 264 (41), 171 (76), 163 (36), 57 (bp)
調製23
TERT−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
テトラヒドロフラン(1.3M、5.68ml、7.4mmol)中のイソプロピルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体の溶液に、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)中に溶解させた1−ブロモ−2,3,4−トリフルオロベンゼン(1.5g、7.04mmol)を添加し、混合物を窒素下にて周囲温度で2.5時間の間撹拌した。反応混合物を−10℃に冷却し、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(1.41g、7.4mmol)を一度に添加し、温度を0℃に上昇させ、20分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から70:30)上でさらに精製することで、標題化合物(2.0g、6.3mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 317 (M+, 2), 262 (29), 243 (18), 171 (81), 57 (bp)
調製24
TERT−ブチル3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(2.0g、6.3mmol)を乾燥塩化メチレン(25ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、1.66ml、12.6mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(1.55g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(1.2g、3.8mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 319 (M+, 2), 264 (45), 171 (55), 163 (27), 57 (bp).
調製25
TERT−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
1−ブロモ−2,3,5,6−テトラフルオロベンゼン(1.59ml、12.71mmol)を乾燥ジエチルエーテル(30ml)中に、窒素雰囲気下で溶解させた。次いでマグネシウム(350mg、14.41mmol)および数粒のI2を添加した。1,2−ジブロモエタン(0.011ml、0.13mmol)を添加し、最終混合物を室温で1時間の間撹拌した。乾燥ジエチルエーテル(20ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(2.55g、13.34mmol)プラス乾燥テトラヒドロフラン15mlを滴下により添加し、最終混合物を1時間の間室温で撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによって、反応混合物をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(4.58g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から70:30)上でさらに精製することで、標題化合物(2.8g、8.35mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 335 (M+, 1), 280 (36), 217 (17), 189 (67), 57 (bp).
調製26
TERT−ブチル3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(2.79g、8.36mmol)を乾燥塩化メチレン(30ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、2.2ml、16.6mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(2.72g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(2.28g、6.76mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 337 (M+, 1), 282 (44), 189 (35), 181 (23), 57 (bp).
調製27
TERT−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
1−ブロモ−2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゼン(1.98ml、12.03mmol)を乾燥ジエチルエーテル(30ml)中に、窒素雰囲気下で溶解させた。次いでマグネシウム(321mg、13.23mmol)および数粒のI2を添加した。1,2−ジブロモエタン(0.0104ml、0.121mmol)を添加し、最終混合物を室温で1時間の間撹拌した。乾燥ジエチルエーテル(20ml)中に溶解させたtert−ブチル3−ホルミルアゼチジン−1−カルボキシレート(2.41g、12.63mmol)を滴下により添加し、最終混合物を1時間の間室温で撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによって、反応混合物をクエンチし、酢酸エチルで抽出した。プールした有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(4.12g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から65:35)上でさらに精製することで、標題化合物(3.38g、9.58mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 353 (M+, 1), 298 (33), 235 (14), 207 (65), 57 (bp).
調製28
TERT−ブチル3−[フルオロ(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル3−[ヒドロキシ(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)メチル]アゼチジン−1−カルボキシレート(3.38g、9.57mmol)を乾燥塩化メチレン(30ml)中に溶解させ、−78℃に窒素下で冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST、2.52ml、19.14mmol)を一度に添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで周囲温度にし、さらに1時間の間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液でクエンチし、塩化メチレンで抽出した。プールした有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、最終的に蒸発乾固させた。粗生成物(3.48g)をフラッシュカラムクロマトグラフィーによってシリカゲル(イソオクタン:酢酸エチル、100:0から85:15)上でさらに精製することで、標題化合物(3.05g、8.58mmol)を得た。MS m/z (相対強度, 70 eV) 355 (M+, 1), 300 (37), 207 (33), 199 (24), 57 (bp).
本明細書において開示されている通りの化合物の評価のため、以下の試験を使用した。
インビボでの試験:行動
Omnitech Digiscan分析器に接続されている8つのDigiscan動作モニター(RXYZM(16)TAO、Omnitech Electronics、Columbus、OH、USA)、およびデジタルインターフェースボード(NB DIO−24、National Instruments、USA)が備えられているApple Macintoshコンピューターを使用して、行動活性を測定した。各動作モニターは、光ビームセンサーが備えられている二次金属フレーム(W×L=40cm×40cm)からなっていた。行動活性の測定中、ラットを透明なアクリルケージ(W×L×H、40×40×30cm)に入れ、これを次に動作モニター内に置いた。各動作モニターには3列の赤外光ビームセンサーが備えられており、各列は16個のセンサーからなっていた。2列は、ケージの床の正面および側面に沿って、90°の角度で置かれており、第3の列は、垂直活動を測定するために床の10cm上方に置かれていた。光ビームセンサーは2.5cmの間隔であった。各動作モニターは、弱い家屋用の光および送風機を含有する同一の音および光減衰ボックス内に固定されていた。
オブジェクト指向プログラミング(LabVIEW(商標)、National instruments、Austin、TX、USA)を使用して、コンピューターソフトウェアを書き込んだ。
各時間での動物の位置(水平重心および垂直活動)を表す各動作モニターからの行動データを、25Hzのサンプリング周波数で記録し、特注のLabVIEW(商標)アプリケーションを使用して収集した。各記録セッションからのデータを保存し、移動距離に関して分析した。各行動記録セッションは、試験化合物の注入のおよそ5分後に開始して、60分続いた。
本明細書において開示されている化合物を、非予備処置スプラーグドーリーラットにおける自発運動活性に対する効果について(投薬後0〜60分移動した累積距離に基づく)、および最大33μmol/kg(s.c.)の用量を用いて試験した。
有意な効果はなく、感覚運動能力に対する試験化合物の主要な効果を示さなかった(表1)
Figure 0006679621
インビボでの試験:神経化学
行動活性セッション後、ラットを断頭し、それらの脳を速やかに摘出し、氷冷ペトリ皿状に置いた。脳を右部分および左部分に解剖し、このうちの右部分を神経化学についてHPLCを用いて分析し、左部分を遺伝子発現について分析した。各ラットの辺縁系前脳、線条体、前頭皮質、海馬および残りの半球部分を解剖し、凍結した。各脳部分を引き続いて、モノアミンおよびそれらの代謝物のその含有量に関して分析した。
モノアミン伝達物質(NA(ノルアドレナリン)、DA(ドーパミン)、5−HT(セロトニン))ならびに1種の対応する酸(DOPAC(3,4−ジヒドロキシフェニル酢酸))を、脳組織ホモジネートにおいてHPLC分離および電気化学的検出によって定量化した。
分析方法は、アミンまたは酸専用の2つのクロマトグラフィー分離に基づいていた。2つのクロマトグラフィーシステムは、2つのシステム上での同時注入のための10ポート弁および2つの試料ループを有する一般の自動注入器を共有していた。両システムには逆相カラム(Luna C18(2)、dp 3μm、502mm内径、Phenomenex)が備えられており、電気化学的検出は、ガラス状炭素電極(MF−1000、Bioanalytical Systems、Inc.)上の2つの電位で達成された。カラム溶出液は、検出細胞または廃棄物出口へのT接続を介して通過させた。これは、廃棄物出口または検出器出口のいずれかを遮断する2つのソレノイド弁によって達成された。クロマトグラフィーフロントが検出器に達するのを防止することによって、より良好な検出条件が達成された。酸系のための水性移動相(0.4ml/分)は、クエン酸14mM、クエン酸ナトリウム10mM、メタノール15%(v/v)およびEDTA 0.1mMを含有していた。Ag/AgCl基準に対する検出電位は、0.45Vおよび0.60Vであった。アミン系のための水性イオン対移動相(0.5ml/分)は、クエン酸5mM、クエン酸ナトリウム10mM、メタノール9%(v/v)、MeCN10.5%v/v)、デカンスルホン酸0.45mM、およびEDTA 0.1mMを含有していた。Ag/AgCl基準に対する検出電位は、0.45Vおよび0.65Vであった。
本明細書において開示されている化合物は、前頭皮質に領域優先を有するDOPACレベルを増加させることが示された(表2)。
Figure 0006679621
インビボでの試験:経口生物学的利用能
実験は、動脈カテーテルおよび静脈カテーテルの埋め込みの48時間後に行った。n=1群当たり3で、試験化合物を経口的に12.5μmol/kgで、または静脈カテーテルを使用して静脈内に5μmol/kgで投与した。動脈血液試料を次いで、試験化合物の投与後0分、3分、9分、27分、60分、120分、180分、240分、300分および360分で6時間中に採取した。経口生物学的利用能を、各ラットについて静脈内投与後に得られたAUC(曲線下の面積)に対する経口投与後に得られたAUCの比として算出した。パラメータAUCを以下に従って算出した:
AUC:log/線形台形方法によって算出された時間ゼロから測定最終濃度(Clast)までの血漿濃度対時間曲線下の面積。
試験化合物のレベルを、液体クロマトグラフィー−質量分光分析法(LC−MS)(Hewlett−Packard 1100MSD Series)の手段によって測定した。LC−MSモジュールには、クォータナリポンプシステム、真空脱ガス装置、サーモスタット付きオートサンプラー、サーモスタット付きカラムコンパートメント、ダイオードアレイ検出器およびAPI−ESスプレーチャンバーが含まれていた。データ取扱いは、HP ChemStation rev.A.06.03.システムを用いて行った。機器設定:MSDモード:選択イオンモニタリング(SIM)MSD極性:正ガス温度:350℃乾燥ガス:13,0l/分ネブライザーガス:50psigキャピラリー電圧:5000Vフラグメンター電圧:70V。
分析カラム:20℃でACE EXCEL 3 C18−PFP(3.0100mm、3.0μm)。移動相は、酢酸(0.03%)(溶媒A)およびアセトニトリル(溶媒B)であった。移動相の流量は0.5ml/分であった。溶出は5%の溶媒Bで開始し、次いで7分かけて70%に線形増加させた。
抽出手順:
血漿試料100μlを、内部標準を含有する400μlのACNと混合した。混合した後、試料を10分、4℃、14000rpmで遠心分離した。上澄みを他のチューブに移し、窒素流下で蒸発させた。残留物を次いで150μlの0.1% HAc中に溶解させ、遠心分離し、LC−MS分析のために100μlガラスバイアルに移した(10μl注入された)。選択的イオン(MH+)をモニタリングした。適切な量の試験化合物をブランク血漿試料に添加することによって、1〜500pmolの範囲にわたる標準曲線を作成した。
インビトロでの試験:ラット肝臓ミクロソームにおける代謝安定性
プールした雄性ラット肝臓ミクロソーム(RLM)(20mg/ml)をBD Bioscienceから購入した(#452501)。
プールした雄性イヌ肝臓ミクロソーム(DLM)(20mg/ml)をBD Bioscienceから購入した(#452601)。
プールしたヒトの肝臓ミクロソーム(HLM)(20mg/ml)をBD Bioscienceから購入した(#452161)。
水中に希釈された0.2mMまたは1mMの試験物質1μL、および20mg/mLのラット肝臓ミクロソーム10μlを、37℃の緩衝液1 149μlと混合し、反応を4.1mg/mLのNADPH 40μLの添加によって開始した。加熱ブロックにおける37℃での15分または60分のインキュベーション後(LAB−LINE、MULTI−BLOK Heaterまたはlab4you、TS−100Thermo振盪器、700rpmで)、反応を純粋なアセトニトリル100μlの添加によって停止させた。4℃にて10分間10.000gでの遠心分離後に(Heraeus、Biofuge fresco)、ペレットを拒否することによって、タンパク質沈殿物を次いで除去した。HPLC−MS(Hewlett−Packard 1100MSD Series)を使用して、移動相として0.03%ギ酸およびアセトニトリル(勾配)を使用するZorbax SB−C18カラム(2.1150mm、5μm)、または移動相として0.03%酢酸およびアセトニトリル(勾配)を使用するACE EXCEL 3 C18−PFP(3.0100mm、3.0μm)を用いて、試験化合物を分析した。15分の代謝回転を、0分レベルのパーセントで表される15分後に排除された試験化合物の画分として、即ち100[0分での試験化合物濃度−15分での濃度]/0分での濃度として算出した。肝臓ミクロソームを用いるインキュベーションのためのプロトコールは、Crespi CLおよびStresser DM、J Pharm Tox Meth、2000、44;325〜31頁、ならびにRenwick ABら、Xenobiotica、2001、31(4);187〜204頁に言及されている。
微小透析
実験にわたって、280〜320gの重さの雄性スプラーグドーリーラットを使用した。実験の前に、動物を、水および餌の入手が自由な各ケージに最大5匹の動物の群にして収容した。動物を実験における外科手術および使用より少なくとも1週間前に収容した。
AN69ポリアクリロニトリル/ナトリウムメチルスルホネートコポリマー(HOSPAL;o.d/内径310/220μm):透析膜(Gambro、Lund、Sweden)を用いるI型プローブ(SantiagoおよびWesterink、N−S Arch Pharmacol、1990、342;407〜14頁)の修飾バージョン(Watersら、J Neural Transm Gen Sect、1994、98(1);39〜55頁)を、微小透析実験において使用した。背側線条体において、透析膜3mmの露出長さを用いるプローブを使用し、前頭前皮質において、対応する長さは2.5mmであった。ラットをKopf定位固定機器に乗せている間にイソフルラン吸入麻酔下で手術した。PaxinosおよびWatson(New York、Academic Press、1986;図8および図14)に従って、座標をブレグマに対して算出した;背側線条体AP+1.0、ML±2.6、DV 6.2;前頭前皮質、AP+3.2、ML±1.2、DV−4,08°。透析プローブを定位固定のガイダンス下でバーホールに配置し、ホスファチン歯科用セメント(DAB Dental)で接合した。
ラットを透析実験前に48時間の間ケージに個々に収容し、ラットを外科手術から回復させ、以下の実験中での麻酔薬との薬物相互作用のリスクを最小化した。この期間中、ラットは、餌および水を自由に入手していた。実験当日、スイベルを介してマイクロ灌流ポンプにラットを接続し、ラットが自由にその拘束内で動くことができるケージに入れ替えた。灌流媒体は、(mmol/lで):NaCl;140、CaCl2;1.2、KCl;3.0、MgCl2;1.0(MoghaddamおよびBunney.Neurochem.、1989、53;652〜4頁)を含有するリンゲル溶液であった。ポンプを2μl/分の灌流速度に設定し、試料体積40μlを20分毎に回収した。
サンプリングが始まる前に、ラットを少なくとも40分間灌流した。各20分の5つの画分を回収し、最後の3つをベースラインの確立のために使用した。ベースライン画分の回収後、透析実験に対する薬理学的課題が開始した。試験化合物を注入(s.c.)によって5ml/kgの体積で、ビヒクルとして0.9% NaCl(生理食塩水)を用いて投与した。
分析方法は、アミンまたは酸専用の2つのクロマトグラフィー分離に基づいていた。2つのクロマトグラフィーシステムは、2つのシステムでの同時注入のための10ポート弁および2つの試料ループを有する一般の自動注入器を共有していた。
酸を逆相クロマトグラフィーによって分離し、他方アミンを、カラムスイッチング配置における逆相分離が先行する逆相イオン対合クロマトグラフィーによって分離した。異なる長さの3つの分離カラム(Luna C18(2)、dp3μm、2mm内径、Phenomenex)を使用した。電気化学的検出をガラス状炭素電極(MF−1000、Bioanalytical Systems、Inc.)上で達成した
酸系のための水性移動相(0.6ml/分)は、クエン酸(40mM、リン酸水素二カリウム10mM、メタノール8〜11%(v/v)およびEDTA 0.1mMを含有していた。カラム長は30mmであり、Ag/AgCl基準に対する検出電位は0.74Vであった。
アミン系のための水性イオン対移動相(0.4ml/分)は、クエン酸5mM、クエン酸ナトリウム10mM、アセトン9%(v/v)、テトラヒドロフラン3%(v/v)、ドデカンスルホン酸0.025mM、およびEDTA 0.1mMを含有していた。カラム長は50mmであり、先行カラムは20mmであった。Ag/AgClに対する検出電位は、0.45および0.65Vであった。カップリングされた逆相分離のための水性移動相は、ドデカンスルホン酸を添加しないことを除いて、イオン対合移動相と同一であった。
実験後、ラットを灌流ポンプから外し、動物用ペントバルビタールを用いて死亡させ、断頭した。ラット脳を速やかに摘出し、プローブ局在化の後続検査の前に約30分間−20℃で貯蔵した。Animal Ethics Committee in Gothenburg、Swedenは、これらの実験に適用した手順を承認した。
データ分析:脳組織死後の視覚検査によって検証された通り、正しく配置された透析プローブを用いたラットからの結果だけを統計分析に含めた。各分析物および領域についての薬物前ベースライン値を、試験化合物の投与直前に回収された3つの連続した画分において測定されたレベルを平均することによって算出した。投薬した後の各時点でのモノアミン透析液含有量を次いでベースラインレベルの百分率として算出した。全てのラットからのデータを次いで各時点について平均した。本明細書に表されている表において、投薬した後に観察された最大増加、即ち、薬物前ベースラインの平均百分率の最大値を示す。各分析物および領域の平均百分率の算出のために使用されたラットの数も表に示す。
インビボでの脳微小透析を使用して、本明細書において開示されている化合物は、線条体(Stri)よりも前頭皮質(FC)に対する領域優先でドーパミンおよびノルエピネフリンの細胞外レベルを増加させることが示された。一部の場合において、セロトニンも脳領域上で増加される(表3)。
Figure 0006679621
m−RNA分析
動物を薬物の注入の60分後に断頭によって死亡させ、脳を4つの異なる部域:辺縁系(側坐核、嗅結節の大部分、腹側淡蒼球を含有する)、線条体、前頭皮質、海馬および残りの皮質に解剖した。
全RNAをグアニジンイソチオシアネート方法(Chomczynski PおよびSacchi N、Anal Biochem、1987、162(1);156〜9頁)によって調製した。RNAペレットをRNAseフリー水の中に溶解し、−80℃で貯蔵した。試料濃度をNano Drop ND1000(Saveen Werner)によって分光光度的に決定した。r−RNA品質のインジケーターの数と完全体の数をExperion(Bio−rad)で測定した。
SuperScript IIIキット(Invitrogen)を使用することによって、2工程逆転写を行った。2XRT Reaction Mix 5μl、RT Enzyme Mix 1μlを用いて、DEPC処理水で10μlに調整された合計体積で、全RNA 1μgを逆転写した。大腸菌RNase H 1Uを添加した。c−DNAを40倍に希釈し、−20℃で貯蔵した。
3種の配列(興味対象の1つの遺伝子および2つの参照遺伝子)を三重PCR−反応において一緒に増幅させた。リアルタイムPCR測定のため:PerfeCta Multiplex qPCR Supermix(Quanta、VWR)10μl、RNAseフリー水3.5μl、各プライマー0.15μMおよび各プローブ0.1μMを含有する反応混合物20μl中で、c−DNA反応物5μlを増幅させた。全ての遺伝子について、以下の設定:95℃で3分の予備インキュベーション、続いて、95℃で15秒間の変性、アニーリング、60℃で1分間の伸長のサイクルを40回使用してCFX96(Bio−rad)上で、リアルタイムPCRを測定した。
参照遺伝子は、HPRTおよびシクロフィリンであった。
本明細書において開示されている化合物は、前頭皮質に対する領域優先でArc mRNAレベルを増加させることが示された(表3)。
Figure 0006679621
配列表
プライマー配列およびプローブ配列は、arcの測定について以下の通りである:
活性調節遺伝子(Arc)(受託番号U19866)
センス:5’− GGA GTT CAA GAA GGA GTT TC−3’(配列番号:1)
アンチセンス5’− CCA CAT ACA GTG TCT GGT A −3’(配列番号:2)
プローブ:CCG CTT ACG CCA GAG GAA CT(配列番号:3)
色素:5’FAM クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:149
ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HPRT)(受託番号AF001282)
センス:5’− AGG GAT TTG AAT CAT GTT TG −3’(配列番号:4)
アンチセンス5’− CTG CTA GTT CTT TAC TGG C −3’(配列番号:5)
プローブ:TGT AGA TTC AAC TTG CCG CTG TC(配列番号:6)
色素:5’HEX クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:121
シクロフィリンA(cyclo)(受託番号M19533)
センス:5’− CTG GAC CAA ACA CAA ATG−3’(配列番号:7)
アンチセンス5’− ATG CCT TCT TTC ACC TTC −3’(配列番号:8)
プローブ:TTG CCA TCC AGC CAC TCA GT(配列番号:9)
色素:5’Texas red クエンチャー:3’BHQ2
生成物サイズ:100
プライマー配列およびプローブ配列は、bdnf、cfos、gad、glud、penkの測定について以下の通りである:
脳由来神経栄養因子(bdnf)(受託番号NM_012513)
センス:5’− AAA TTA CCT GGA TGC CGC AAA C−3’(配列番号:10)
アンチセンス5’− TGT GAC CCA CTC GCT AAT ACT G−3’(配列番号:11)
プローブ:CAC ACA CGC TCA GCT CCC CAC GG (配列番号:12)
色素:5’FAM クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:106
ドブネズミプロトオンコジーン(c−fos)(受託番号DQ089699)
センス:5’− CAG AGC ATC GGC AGA AGG−3’(参照N Zoric)(配列番号:13)
アンチセンス5’− AGT TGA TCT GTC TCC GCT TGG−3’(配列番号:14)
プローブ:TCT GTC AGC TCC CTC CTC CGA TTC CG(配列番号:15)
色素:5’FAM クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:155
グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD 67)(受託番号34445)
センス:5’−CTG TTT ATG GAG CGT TTG ATC C−3’(配列番号:16)
アンチセンス:5’−GAC TGA GAC TGA CCT TTC TAT G−3’(配列番号:17)
プローブ:GAC TGA ATT GGC CCT TTC TAT G(配列番号:18)
色素:5’FAM クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:153
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(glud)(受託番号NM_012570)
センス:5’−AGC CTC TCC TTC CCC ATC C−3’(配列番号:19)
アンチセンス5’−CGC CTT CAC CTC ATC CAC AC−3’(配列番号:20)
プローブ:AGC ACA GCC AGC ACC GCA CGC(配列番号:21)
色素:5’FAM クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:141
プレプロエンケファリン(penk)(受託番号NM_017139.1)
センス:5’−CAT GTG CTG CTT GTG CTG T−3’(配列番号:22)
アンチセンス5’−CAG TTG GGT TCA CGG GTT T−3’(配列番号:23)
プローブ:TGC CCT CGT GGT CTG GAT AAC TGC(配列番号:24)
色素:5’FAM クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:228
ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HPRT)(受託番号AF001282)
センス:5’−GGC CAG ACT TTG TTG GAT TTG−3’(配列番号:25)
アンチセンス5’−CCG CTG TCT TTT AGG CTT TG−3’(配列番号:26)
プローブ:TTT CCA CTT TCG CTG ATG ACA CAA ACA
T(配列番号:27)
色素:5’HEX クエンチャー:3’BHQ1
生成物サイズ:144
シクロフィリンA(cyclo)(受託番号M19533)
センス:5’−GTC TCT TTT CGC CGC TTG CT−3’(配列番号:28)
アンチセンス5’−TCT GCT GTC TTT GGA ACT TTG TCT
G−3’(配列番号:29)
プローブ:ATG GTC AAC CCC ACC GTG TTC TTC GAC
A(配列番号:30)
色素:5’Texas Red クエンチャー:3’BHQ2
生成物サイズ:127
正しいPCR生成物は、アガロースゲル電気泳動(2%)によって確認される。PCR生成物は、Qiagen(Valencia、CA、USA)からのPCR精製キットで精製される。全ての遺伝子はMWG、Germanyで配列決定される。興味対象の遺伝子の量は、方程式デルタ−デルタCTを用いて2つの参照遺伝子HPRTおよびシクロフィリンAで標準化される。

Claims (18)

  1. 式I:
    Figure 0006679621
    の化合物またはその薬学的に許容される塩
    (式中、
    は、FまたはCHであり、
    は、Hであるか、または0個、1個、2個もしくは3個のFで置換されたC〜Cアルキルであり、
    nは、0、1、2または3である)。
  2. nは0または1である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. 式II:
    Figure 0006679621
    の化合物である、請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. 式IIa、式IIb、式IIc、式IId、式IIeおよび式IIf:
    Figure 0006679621
    の化合物からなる群から選択される、請求項3に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. 式III:
    Figure 0006679621
    の化合物である、請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  6. 式IIIa、式IIIb、式IIIc、式IIIdおよび式IIIe:
    Figure 0006679621
    の化合物からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  7. はFである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  8. はHである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  9. (−)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    (+)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    (−)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    (+)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    3−[(3,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    3−[(2,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    3−[(2,6−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    3−[(2,4−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジン、
    3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−メチルアゼチジ ン、
    3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジン、
    3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
    3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−メチルアゼチジン、
    3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−エチルアゼチジン、
    3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
    3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン、
    1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
    1−エチル−3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(2,3,4−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
    1−エチル−3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(3,4,5−トリフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジン、
    3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロルフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(ペンタフルオロフェニル)メチル]アゼチジン、
    3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−メチルアゼチジン、
    1−エチル−3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−アゼチジン、および
    3−[フルオロ(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)メチル]−1−プロピルアゼチジンである、請求項1に記載の化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩。
  10. (−)−3−[(2,3−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジンである、請求項1に記載の化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩。
  11. (−)−3−[(3,5−ジフルオロフェニル)(フルオロ)メチル]アゼチジンである、請求項1に記載の化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩。
  12. (−)−3−[フルオロ(2,3,5−トリフルオロフェニル)メチル]アゼチジンである、請求項1に記載の化合物、または前述の化合物のいずれかの薬学的に許容される塩。
  13. 式Iの化合物は(−)−エナンチオマーである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  14. 化合物が、重水素、トリチウム、11C、14C、18O、17O、19Fおよび18Fからなる群から選択される同位体で標識化される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、少なくとも1種の薬学的に許容される担体、賦形剤および/または希釈剤と一緒に含む医薬組成物。
  16. 医薬としての使用のための、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容される塩。
  17. 大脳皮質におけるモノアミンのモジュレーションに応答性を有する疾患、障害および/または状態の処置および/または予防のための医薬の製造のための、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の使用であって、前記疾患、障害および/または状態は、認知症、年齢関連性認知機能欠損、神経変性障害および/または神経変性疾患に関連する認知機能欠損、自閉症スペクトラム障害、感情障害、統合失調症、不安障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)ならびに動作障害からなる群から選択される、前記使用。
  18. 前記疾患、障害および/または状態は、認知症、年齢関連性認知機能欠損および統合失調症からなる群から選択される、請求項17に記載の使用。
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