JP6679387B2 - 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた水性インキ製品並びに筆記具。 - Google Patents
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Description
しかしながら、使用する抗菌性物質によっては、インキ組成物を長期間保管した場合、インキ組成物の物性が変化してしまうなど、保存安定性に問題が生じたり、抗菌性物質自体の耐熱性や安全性が低いなど各種課題が生じている。
本発明による水性インキ組成物は、必須の抗菌性物質として、ナトリウムオマジンと、2−(n−オクチル)−4−イソチアゾリン−3−オンを含んでなる。
なお、本発明において、「抗菌性物質」とは、微生物を死滅させる能力または増殖を抑える能力を有する物質のことであり、抗菌剤、殺菌剤、防かび剤および防腐剤と同義である。
また、前記ナトリウムオマジンは、インキ組成物中に含まれる金属イオンに由来する析出物を抑制する働きもあわせもつ。このため、インキ組成物にナトリウムオマジンを含むことは、細胞、カビ、または酵母などの微生物の繁殖に伴う析出物や凝集物だけでなく、金属イオンに由来する析出物などの異物の発生をも抑制することができる。よって、インキ組成物中にナトリウムオマジンを含むことで、微生物の繁殖を抑制すると共に、金属イオンに由来する析出物などの種々の異物の発生を抑制する優れた保存安定性を有する水性インキ組成物を得ることができる。
抗菌効果の極めて高いOITを含んでなるため、抗菌性物質を添加した当初から抗菌効果を十分に発揮することができる。また、一定程度以上の量を添加することが可能である安全性の高いナトリウムオマジンを含んでなるため、長期に渡り抗菌効果を維持することができる。よって、本発明の水性インキ組成物は、初期および長期抗菌性能の高い、極めて保存安定性に優れたインキ組成物となる。
また、少量で極めて高い抗菌効果を得ることができるOITとナトリウムオマジンを併用することで、OIT単独で用いた場合よりも、その添加量を減らすことができることから、本発明の水性インキ組成物は、高い安全性と高い抗菌効果を両立させた優れたインキ組成物となる。
従って、本発明の水性インキ組成物は、高い抗菌性能を持ちながらも安全性にも極めて優れており、人体に対する安全性が重要視されている筆記具用水性インキ組成物に好適に用いることができる。中でも、インキ組成物が保存されたインキ収容体から、該インキ組成物を分種して筆記具に充填する場合や、インキ組成物が収容されたインキカートリッジを筆記具本体に付け替えて、インキ組成物を筆記具に充填する場合(カートリッジ式筆記具)など、使用者が、筆記具に直接充填して用いるような筆記具に好適に用いることができる。
よって、本発明のインキ組成物は、インキ収容体に保存されるようなインキ組成物や筆記具用カートリッジに収容されるようなインキ組成物のように、主溶剤である水が蒸発してしまい、出荷当初は安全性が得られていたにもかかわらず、経時後に安全性が低下してしまうなど、経時安全性に課題を有しているインキ組成物に好適に用いることができる。特に、筆記具用インキカートリッジは、使用後には廃棄されることから樹脂などの汎用素材が用いられたり、また、装着の作業性が簡便である構造が採用されたりするなど、その特性から、上記課題が発生する可能性が高い。従って、本発明の水性インキ組成物は、筆記具用インキカートリッジに有効に用いることができる。
筆記具用インキ組成物は、使用する着色剤や添加剤に共存する金属イオンとインキ組成物中の成分が反応することにより、金属イオンに由来する析出物が発生する可能性がある。また、筆記具の筆記先端の材質には金属が用いられることが多く、この金属部材とインキ組成物中の成分が反応して金属イオンに由来する析出物が発生する可能性もある。更に、インキ組成物が収容されるインキ収容体の材質にガラスや金属が用いられた場合には、その材質とインキ組成物が反応し、金属イオンに由来する析出物が発生する可能性もある。このようなインキ組成物中に生じた金属イオンに由来する析出物によって、筆記具のインキ流路が塞がれて筆記不能になってしまうことがあり、インキ組成物によっては、金属イオンに由来する析出物を抑制することが課題となっている。
ナトリウムオマジンは、上記のような着色剤、添加剤、利用される筆記具の筆記先端の材質、および収容されるインキ収容体の材質などから生じる、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、マンガンイオン、アルミニウムイオンなどの金属イオンを補足し、錯体化させて安定な状態にさせるいわゆるキレート効果を呈すると推定される。このため、ナトリウムオマジンをインキ組成物に含むことで、金属イオンに由来する析出物を効果的に抑制することができ、上記のような課題を解決することができるようになる。
特に、万年筆などくし溝を利用した筆記具は、インキ流路が一つしかないため、ひとたび、発生した析出物や凝集物などの異物によりインキ流路が塞がれてしまうと、筆記不能になる可能性が高い。よって、万年筆などくし溝を利用した筆記具に、本発明のインキ組成物を有効に利用できる。
従って、本発明の水性インキ組成物は、万年筆用インキ組成物として効果的に利用することができ、さらに、インキカートリッジ式万年筆に好適に利用することができる。
また、OITの添加量は、水性インキ組成物の総質量を基準として、1〜500ppmであることが好ましく、3〜50ppmであることがより好ましく、5〜45ppmであることがさらに好ましく、最適には、5〜40ppmであることが好ましい。OITの含有量が上記数値範囲であれば、抗菌効果を十分に得ることができ、かつ、インキ組成物の安全性を十分に確保することができる。
なお、「ppm」とは「part per million」の略称であり、100万分の1の濃度を表す単位である。以下、本発明においては、単位「ppm」は水性インキ組成物の総質量を基準とする。
MITの添加量は、1〜1000ppmであることが好ましく、5〜100ppmであることがより好ましく、10〜90ppmであることがさらに好ましく、最適には、10〜80ppmであることが好ましい。
また、BITの添加量は、1〜500ppmであることが好ましく、5〜50ppmであることがより好ましく、10〜45ppmであることが好ましく、最適には、10〜40ppmであることが好ましい。
上記抗菌性物質の具体例としては、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3オン、N−(n−ブチル)−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、ブチルカバミン酸ヨウ化プロピニル、安息香酸ナトリウム、ベンゾトリアゾール及びフェノールなどが挙げられる。
本発明において用いることができる着色剤としては、通常、筆記具用水性インキ組成物に用いる染料、顔料などが挙げられる。
このように、本発明においては、特定の抗菌性物質を用いることで、従来の抗菌性物質との組み合わせでは、析出物を抑制しにくく、実用が困難であった染料を使用することが可能となるため、インキ組成物の材料としての染料の選択範囲が広がることとなる。
水としては、特に制限はなく、例えば、イオン交換水、限外ろ過水または蒸留水などを用いることができる。
本発明による水性インキ組成物は、インキ物性や機能を向上させる目的で、水溶性有機溶剤、pH調整剤、保湿剤、防錆剤などの各種添加剤を含んでもよい。
本発明によるインキ組成物は、従来知られている任意の方法により製造することができる。具体的には、前記各成分を必要量配合し、プロペラ攪拌、ホモディスパー、またはホモミキサーなどの各種攪拌機やビーズミルなどの各種分散機などにて混合し、製造することができる。
本発明の水性インキ組成物は、開口部を有するインキ収容体にインキが収容されてなる水性インキ製品に用いることができる。開口部を有するインキ収容体にインキが収容されるような水性インキ製品は、収容されたインキ組成物を分取して筆記具に繰返し充填して用いることがあり、インキ組成物が外気に触れる機会が多く、その結果、微生物が繁殖し、インキ組成物の性能が損なわれてしまう可能性が高い。また、乳幼児が誤飲してしまう可能性や、充填時にインキ組成物が使用者の皮膚などに触れる可能性もある。このため、開口部を有するインキ収容体にインキが収容されてなる水性インキ製品に、本発明の安全性および抗菌性能に優れる水性インキ組成物を用いることは効果的である。
また、インキが収容してなる開口部を有するインキ収容体においては、インキ収容体の素材によっては、インキ収容体と収容されるインキ組成物とが反応し、インキ組成物自体の性能が損なわれてしまうため、収容体の素材にはインキ組成物と反応し難いものを用いる必要がある。このため、コスト面からも有利である汎用性樹脂が用いられるが、その素材によっては、経時保存の間にインキ収容体に収容されたインキ組成物の主溶剤である水が蒸発してしまい、抗菌性物質の濃度が上昇し、インキ組成物の安全性が低下してしまうという課題を有している。本発明のインキ組成物は、経時安全性に優れており、主溶剤である水が蒸発した場合にでも十分に安全性が保つことができる。よって、水分蒸発の可能性が高い素材のインキ収容体にインキが収容されてなる水性インキ製品に、本発明の水性インキ組成物を好適に用いることができる。
本発明の水性インキ組成物は、インキが収容されなる開口部を有するインキ収容体の材質の水蒸気透過度が、0.1〜1000g/m2/dayである水性インキ製品に好ましく用いられ、該インキ収容体の材質の水蒸気透過度が0.1〜100g/m2/dayである水性インキ製品により好ましく用いられ、該インキ収容体の材質の水蒸気透過度が0.3〜10g/m2/dayである水性インキ製品により好ましく用いられる。
具体的には、インキ収容体の材質として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂が挙げられ、特には、ポリエチレン、ポリプロピレンのインキ収容体に、本発明の水性インキ組成物を好適に用いることができる。
以上より、本発明の水性インキ組成物を収容してなる本発明の水性インキ製品は、初期安全性、経時安全性、および保存安定性に優れ、コスト面からも有用なものとなり、各種筆記具に好適に用いることができる。
尚、上述の水蒸気透過度とは、規定の温度及び湿度の条件で、単位時間中に試験片を通過する単位面積当たりの水蒸気の量を示すもので、25℃、90%RHの条件下、試験片が厚さ25μmにおける測定値である。
筆記具用インキカートリッジは、使用者が自ら筆記具本体に装着して用いるため、人体に対する安全性に考慮が必要である。また、使用後は廃棄することから樹脂などの汎用素材が用いられたり、また、装着の作業性が簡便である構造が採用されたりするため、筆記具用インキカートリッジは、水蒸気透過度の高い素材が用いられたり、水分蒸発率の高い構造体になる可能性が高く、経時安全性に考慮が必要である。よって、本発明の水性インキ組成物は、筆記具用インキカートリッジに好適に用いることができる。特には、50℃、4週間後の水分蒸発率が2.0%〜7.0%である筆記具用インキカートリッジに、より好適に用いることができる。
以上より、本発明の水性インキ組成物が収容された本発明の筆記具用インキカートリッジは、初期安全性、経時安全性および保存安定性に優れたものとなり、インキカートリッジ式筆記具に好適に用いることができる。
本発明の水性インキ組成物は、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップまたはボールペンチップなどを筆記先端としたマーキングペンやボールペン、金属製の筆記先端を用いた万年筆などの筆記具に用いることができる。
このようなインキ供給機構を備える筆記具は、そのインキ供給機構の特徴から、微生物の繁殖などが原因で生じる析出物や凝集物などの異物や、金属イオン由来の析出物などの異物により、インキ供給路が狭くなって筆跡がかすれたり、インキ供給路が塞がれて筆記不能となったりする可能性が高い。そのため、種々の異物の発生を抑制することが可能な本発明の水性インキ組成物は、くし溝を利用したインキ供給機構を備える筆記具や毛細管力を利用したインキ供給機構を備える筆記具に好適に用いることができ、良好な筆記性能を得ることができる。
下記の配合組成および方法により、インキ組成物を得た。
(筆記具用水性インキ組成物)
・ナトリウムオマジン 0.05質量%
(500ppm相当量)
・2−(n−オクチル)−4−イソチアゾリン−3−オン 0.0005質量%
(5ppm相当量)
・2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.008質量%
(80ppm相当量)
・1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン 0.003質量%
(30ppm相当量)
・C.I.ダイレクトブルー87(着色剤:青色染料) 2質量%
・エチレングリコール(水溶性有機溶剤) 2質量%
・トリエタノールアミン(pH調整剤) 2質量%
・イオン交換水 残部
イオン交換水に水溶性有機溶剤、pH調整剤、抗菌性物質を添加し、プロペラ攪拌により混合してベース液を得た。その後、ベース液に染料を添加し、プロペラ攪拌により混合して、インキ組成物を得た。
実施例2〜7は、インキ組成物に含まれる抗菌性物質の種類、配合量、配合比を表1において表される組成に変更した以外は、実施例1と同様にしてインキ組成物を得た。
<比較例1〜5>
比較例1〜5は、インキ組成物に含まれる抗菌性物質の種類、配合量、配合比を表2において表される組成に変更した以外は、実施例1と同様にしてインキ組成物を得た。
実施例1〜7および比較例1〜5のインキ組成物に細菌、酵母、カビをそれぞれ接種し、50℃で7日間保温後、の各インキ組成物を試験インキとした。各インキ組成物を寒天培地に接種し、細菌、酵母については30℃で、カビについては25℃で、それぞれ7日間培養し、そのときの状態を目視により観察して評価した。細菌は、Escherichia coli、Pseudomonas Aeruginosa、Pseudomonas Putida、Burkholderia Cepacia、Staphylococcus Aureus、Alcaligenes faecalis al、酵母は、Candida Valida、Rhodotorula Mucilaginosa、Saccharomyces Cerevisiae、かびは、Aspergillus Oryzae、Cladosporium Cladosporoides、Geotrichum Candidum、Paecilomyces Variotti、Penicillium Ochrochloronを用いた。
○:細菌、酵母、カビの繁殖が見られず、高い抗菌性能を有している。
△:細菌、酵母、カビの繁殖がわずかに見られるが、一定の抗菌性は有している。
×:細菌、酵母、カビの繁殖が顕著であり、抗菌性能を有していない。
実施例1〜7および比較例1〜5のインキ組成物のインキ組成物のOITの添加量を元に、その安全性を評価した。評価結果を表1、表2に表した。
◎:OITの添加量が40ppm以下であり、安全性が特に高い。
○:OITの添加量が40ppmより多く45ppm以下であり、安全性が高い。
△:OITの添加量が45ppmより多く50ppm以下であり、安全性を有している。
×:OITの添加量が50ppmより多く安全性に若干の課題がある。
実施例1〜7および比較例1〜5のインキ組成物が収容されたポリエチレン製(水蒸気透過度:0.92g/m2/day)の万年筆用インキカートリッジ(水分蒸発率:5% (50℃、4週間後))を、50℃、4週間、放置したときのインキ組成物のOITの含有量を元に、その経時安全性を評価した。評価結果を表1、表2に表した。
◎:主溶剤である水が蒸発し、蒸発後のOITの含有量が40ppm以下であり、安全性が特に高い。
○:主溶剤である水が蒸発し、蒸発後のOITの含有量が40ppmより多く、45ppm以下であり、安全性が高い。
△:主溶剤である水が蒸発し、蒸発後のOITの含有量が45ppmより多く、50ppm以下であり、安全性を有している。
×:主溶剤である水が蒸発し、蒸発後のOITの含有量が50ppmより多く、安全性に若干の課題がある。
抗菌性試験に用いた試験インキをポリエチレン製(水蒸気透過度:0.92g/m2/day)の万年筆用インキカートリッジ(水分蒸発率:5% (50℃、4週間後))に充填し、(株)パイロットコーポレーション製万年筆(キャップレス)に装着し、初期筆記した後、室温、4週間放置した。このときのインキカートリッジ中のインキ組成物中の異物の発生状況を目視にて確認して評価した。さらに、前記万年筆を用いて筆記し、その筆跡を確認し評価した。評価結果を表1、表2に表した。
○:インキ組成物中に異物は確認されず、また、良好な筆跡を得ることができた。
△:インキ組成物中に異物がわずかに確認され、筆跡がかすれたものもあったが、実用上問題ない筆跡が得られた。
×:インキ組成物中に異物が確認され、また、得られた筆跡はとぎれるなど良好な筆跡を得ることができなかった。
実施例1および比較例2のインキ組成物に含まれるC.I.ダイレクトブルー87(着色剤:青色染料)をC.I.アシッドレッド52(着色剤:赤色染料)に変更した以外は、実施例1および比較例2と同様にして、実施例8と比較例6のインキ組成物を調整した。これらのインキ組成物を50℃で14日間放置したところ、実施例8のインキ組成物には析出物などの異物が確認されず、このインキ組成物を(株)パイロットコーポレーション製万年筆(キャップレス)に利用したところ、良好な筆跡が得られた。一方、比較例6のインキ組成物においては析出物などの異物が発生し、このインキ組成物を万年筆に利用したところ、筆跡がかすれたりするなど、良好な筆記性能を発揮することができず、また、筆記不能になるものも発生した。
一方、ナトリウムオマジンとOITが併用されていない比較例1〜5においては、安全性が優れるものの抗菌性が劣ってしまったり、抗菌性が優れるものの安全性は劣ってしまったりするなど、抗菌性能試験、安全性評価、経時安全性評価、保存安定性評価、すべてを満足できる結果を得ることができず、筆記具用水性インキ組成物として劣るものであることがわかった。
Claims (8)
- 水と、着色剤と、ナトリウムオマジンと、2−(n−オクチル)−4−イソチアゾリン−3−オンと、を含んでなる、筆記具用水性インキ組成物であって、前記ナトリウムオマジンの添加量が、前記筆記具用水性インキ組成物の総質量を基準として、10〜2000ppmであり、前記2−(n−オクチル)−4−イソチアゾリン−3−オンの添加量が、前記筆記具用水性インキ組成物の総質量を基準として、1〜500ppmであることを特徴とする、筆記具用水性インキ組成物。
- 前記ナトリウムオマジンに対する、前記2−(n−オクチル)−4−イソチアゾリン−3−オンの配合比が、質量基準で0.0005倍〜50倍である、請求項1に記載の水性インキ組成物。
- 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンまたは1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンを更に含んでなることを特徴とする、請求項1または2に記載の水性インキ組成物。
- くし溝を利用したインキ供給機構を備える筆記具に充填されて用いられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水性インキ組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のインキ組成物が、開口部を有するインキ収容体に収容されていることを特徴とする、水性インキ製品。
- 前記開口部を有するインキ収容体の材質の水蒸気透過度が、0.1g/m2/day〜1000g/m2/dayである、請求項5に記載の水性インキ製品。
- 請求項6に記載の水性インキ製品が、筆記具本体に着脱自在に交換可能である、筆記具用インキカートリッジ。
- 請求項7に記載の筆記具用インキカートリッジが内蔵された、筆記具。
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