(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
(筐体12、前扉14)
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、上下方向(縦方向と同義)に複数種類の図柄61が配置され、上下方向に回転可能な回転リール62が上下方向に交差する左右方向(横方向と同義)に3個(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)並んでいる。この「上下方向に交差する左右方向」には、上下方向に対して直交する直交方向及び上下方向に対して斜めに交差する斜め方向が含まれる。
また、上パネル20の略中央には、3個の回転リール62の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。
本実施の形態に係る遊技機10は、後述するメダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。そして、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を「最大クレジットメダル数」とする。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない非有利区間から移行可能であり、上記の押し順の表示が可能な区間である。
この区間報知ランプ90は、有利区間へ移行する契機となる予め定められた役に当選したゲームの所謂第3停止後に点灯するように設定されている。そして、区間報知ランプ90が点灯した場合には、当該有利区間中は常時点灯される。
なお、区間報知ランプ90の点灯は、上述した場合に限定されず、他の場合、例えば、後述するAT状態への移行時に点灯するようにしてもよい。
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDと区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
また、区間報知ランプ90を設けずに、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDを用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技用価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図4参照)。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
また、前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(図4参照)。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当としてのメダルが付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。有効ライン86は、3個の回転リール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各回転リール62につき1個ずつ繋いでできる入賞等するために有効となる図柄61の組合せの並びを規定したラインである。本実施の形態における有効ライン86は、左回転リール64の中段、中回転リール66の下段、右回転リール68の上段を結んだ1本のラインである。
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67と、を備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示部84)
前記表示部84は、その画面に種々の情報を表示するための液晶表示装置である。
(バックランプ67)
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
(図柄61)
図2に示すように、左回転リール64、中回転リール66、及び右回転リール68の表面には、7図柄(7)、星7図柄(星7)、スイカ図柄(スイカ)、ベル図柄(ベル)、リプレイ図柄(リプレイ)、バー図柄(バー)、チェリー図柄(チェリー)、月バー図柄(月バー)、星バー図柄(星バー)、雷バー図柄(雷バー)、ブランク図柄(ブランク)の複数の図柄61が形成されている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の図柄番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。そして、これらの図柄61は、回転リール62の回転に伴い、図柄番号(コマ番号)の小さい側から大きい側に向かって順回転する。
なお、星バー図柄、雷バー図柄、及び月バー図柄の各々は、「特定図柄」の一例である。そして、以下では、星バー図柄、雷バー図柄、及び月バー図柄を総称して「特定図柄」と記載することがある。
そして、特定図柄は、全ての回転リール62において3個連続して配置されている。例えば、左回転リール64では、上から順に、月バー図柄、星バー図柄、雷バー図柄が連続して配置され、中回転リール66では、上から順に、星バー図柄、月バー図柄、雷バー図柄が連続して配置され、右回転リール68では、上から順に、雷バー図柄、星バー図柄、月バー図柄が連続して配置されている。
そして、特定図柄は、全ての回転リール62の図柄61の変動表示が停止した場合(以下、「全リール停止時」とする)に、上下方向に複数個、かつ、左右方向に複数個並んだ状態が図柄表示窓部16から視認可能となっている。この詳細については後述する。
(図柄61の絵柄)
図3は、図2に示す図柄61の中の一部の図柄61の絵柄を示している。具体的には、図3(A)は「バー図柄」、図3(B)は「7図柄」、図3(C)は「星7図柄」、図3(D)は「星バー図柄」、図3(E)は「雷バー図柄」、図3(F)は「月バー図柄」の絵柄を各々示している。
そして、図3(B)及び(C)は見た目が類似しているが、図3(C)の「星7図柄」には、図3(B)の「7図柄」にはない「星マーク61A」が付されている。
また、図3(D)、(E)及び(F)は見た目が類似しているが、図3(D)の「星バー図柄」には、図3(E)の「雷バー図柄」及び図3(F)の「月バー図柄」にはない「星マーク61B」が付され、図3(E)の「雷バー図柄」には、図3(D)の「星バー図柄」及び図3(F)の「月バー図柄」にはない「雷マーク61C」が付され、図3(F)の「月バー図柄」には、図3(D)の「星バー図柄」及び図3(E)の「雷バー図柄」にはない「月マーク61D」が付されている。
(制御装置100)
図4に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、メダルセレクタ17、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源ユニット43、リールユニット60及びホッパーユニット24の入力を受け付け、クレジット表示器87、払出枚数表示器88、リールユニット60、ホッパーユニット24、設定表示器89及び区間報知ランプ90の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200、及び演出用ボタンスイッチ42からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、表示部84及びバックランプ67の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図5に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、有利区間制御手段260、特定演出制御手段270及び送信手段280の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62が全て停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚又は2枚)が設定されると、1本の有効ライン86が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3又は2が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚又は2枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役の何れかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全ての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個全てのストップスイッチ50の操作を終えると、3個全ての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役(メダルの払い出しを伴う役)に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
また、有効ライン86上に再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、所謂リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル遊技状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス遊技状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、図示しない役抽選テーブルにより、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である複数段階の設定値を変更するための筐体12内部の設定変更スイッチ46を操作することにより、複数段階の設定値のうち何れか1つの特定の設定値が選択される。そして、役抽選手段210は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で役抽選を行っている。
また、本実施の形態における設定値は、設定値「1」から「6」の6段階に設定されている。なお、設定値は複数段階であれば、設定値「1」から「6」の6段階に限られず、例えば「1・3・6」又は「2・4・6」としてもよい。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役、リプレイ役、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
ここで、リプレイ役には、全リール停止時に、星バー図柄、雷バー図柄、及び月バー図柄の少なくとも2個以上が図柄表示窓部16から視認可能となる所定態様で停止可能な特定役が含まれている。特定役の詳細については後述する。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、全ての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図5に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス遊技状態制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル遊技状態制御手段251)
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」(図7参照)を制御するものである。ここで、ノーマル遊技状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態、以外の状態をいう。
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図7参照)を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。
(ボーナス遊技状態制御手段253)
ボーナス遊技状態制御手段253は、「ボーナス遊技状態」(図7参照)を制御するものである。
ボーナス遊技状態は、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
ここで、ボーナス遊技状態「CBB1」、「CBB2」は、所定の枚数、例えば200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、ボーナス遊技状態終了後、ノーマル遊技状態に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、図8を用いて後述するストップスイッチ50の押し順を報知不可能な非有利区間と、報知可能な有利区間とを制御するものである。そして、有利区間制御手段260は、後述する報知手段520を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、有利区間制御手段260は、所定条件が成立した場合、例えば、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる「非有利区間」から「有利区間」への移行抽選に当選することにより「非有利区間」から「有利区間」へ移行させる(図8参照)。
なお、役抽選により予め定められた役に当選することを契機に実行される抽選(有利区間移行抽選)により、有利区間へ移行することが決定された場合に移行する場合に限定されず、予め定められた役に当選することにより、有利区間移行抽選をすることなく非有利区間から有利区間へ移行するようにしてもよい。
また、有利区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行するか否かの移行抽選(AT移行抽選)を行い、当該AT移行抽選に当選した場合に、有利区間通常状態からAT状態へ移行させる。
なお、役抽選により予め定められた役に当選した場合に、AT移行抽選を行う場合に限定されず、役抽選により入賞した役に基づいて、AT移行抽選を行うようにしてもよい。また、役抽選により予め定められた役に当選した場合は、AT移行抽選をせずに、AT状態へ移行するようにしてもよい。また、役抽選の結果やゲーム数経過で移行するチャンスゾーン状態において、所定のミッションをクリアすることによりAT状態へ移行させるようにしてもいい。
また、有利区間制御手段260は、有利区間へ移行したときにゲーム数の計数を開始し、計数されたゲーム数が、天井ゲーム数抽選により決定された所定のゲーム数、例えば666ゲーム、に到達することにより、後述するAT状態へ移行させるようにしている(所謂天井)。
なお、所定のゲーム数は、抽選により決定される場合に限定されず、予め定められたゲーム数であってもよい。
さらに、有利区間制御手段260は、有利区間通常状態において、後述する特定演出に成功した場合に有利区間通常状態からAT状態へ移行させる。
また、有利区間は、遊技可能な遊技区間に上限が設定されており、非有利区間から有利区間へ移行してから、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
また、本実施の形態では、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、予め定められた所定枚数の出玉(例えば所謂MY2400枚)を獲得したときには、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
なお、有利区間において、有利区間の上限ゲーム数に到達する前や、MY2400枚を獲得する前であっても、ボーナス遊技状態の終了やAT状態の終了等といった任意の契機で有利区間から非有利区間へ移行させることもできる。
(特定演出制御手段270)
特定演出制御手段270は、特定演出を制御するものである。特定演出は、所定ゲーム数(例:20ゲーム)の間に、表示部84に表示されたドミノ牌110に含まれる特定ドミノ牌112の表示を変化させることで有利区間通常状態からAT状態への移行が決定される演出である。なお、ドミノ牌110は「対象物」の一例であり、特定ドミノ牌112は「特定対象物」の一例である。
ここで、特定演出制御手段270は、特定演出を制御する具体的構成として、図5に示すように、ステージ決定手段271、残り数カウント手段272、表示態様決定手段273、特典抽選手段274、及び表示位置決定手段275の各手段を有する。なお、特定演出の詳細については後述する。
(送信手段280)
送信手段280は、サブ制御手段500へ信号を送信するためのものである。
送信手段280は、例えば、投入センサ92の検知を契機に送信される投入検知信号、ベットスイッチ32での検知を契機に送信される投入操作信号、スタートスイッチ40での検知を契機に送信されるスタート信号、ストップスイッチ50での検知を契機に送信されるストップ信号、をサブ制御手段500へ送信する。
また、送信手段280は、これらスイッチの検知に対応する信号に加え、メイン制御手段200において管理する遊技状態(例えば遊技中の状態であるか、非遊技中の状態であるか)を識別可能にするための遊技状態信号も、適宜のタイミングで送信する。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図6に示すように、受信手段510、報知手段520の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(受信手段510)
受信手段510は、送信手段280からの信号を受信するものである。
(報知手段520)
報知手段520は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
この報知手段520は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出、各遊技状態に応じた演出、各演出状態に応じた演出、又は押し順を報知するための演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、報知手段520は、抽選により選択された演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
(図7を用いた遊技状態の説明)
次に、図7を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図7に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、ボーナス内部中状態、ボーナス遊技状態がある。
(ノーマル遊技状態)
ノーマル遊技状態(NOM)は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御される。
ノーマル遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定されている。
ノーマル遊技状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に、ノーマル遊技状態からボーナス内部中状態へ移行し、停止表示された場合はボーナス遊技状態へ移行する。
(ボーナス内部中状態)
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、ノーマル遊技状態において、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合に移行する。
具体的には、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合は「CBB1F」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合は「CBB2F」に、それぞれ移行する。
ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、ノーマル遊技状態よりも高く設定されている。
また、ボーナス内部中状態は、複数のボーナス遊技状態のそれぞれに対応して複数設けられる。
具体的には、ボーナス遊技状態「CBB1F」からはボーナス遊技状態「CBB1」に移行可能であり、ボーナス遊技状態「CBB2F」からはボーナス遊技状態「CBB2」に移行可能である。
(ボーナス遊技状態)
ボーナス遊技状態は、ボーナス遊技状態制御手段253により制御され、本実施の形態では、ボーナス移行役として、例えば、「CBB1」、「CBB2」に当選し、当該ボーナス移行役「CBB1」、「CBB2」に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示された場合に移行する。
ボーナス遊技状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
ボーナス遊技状態は、本実施の形態では、ボーナス移行役「CBB1」に当選した場合に移行可能な「CBB1」に、ボーナス移行役「CBB2」に当選した場合に移行可能な「CBB2」が、それぞれ設けられている。
ここで、本実施の形態では、「CBB」は、規定枚数が2枚のみの所謂2枚賭けのみであり、所謂チャレンジボーナス(CB)が連続作動し、200枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、「CBB」の終了後は、ノーマル遊技状態(NOM)に移行する。
なお、この「CBB」における第2種特別役物としてのCBでは、抽選とは無関係に小役が成立(当選)している状態となる。また、当該CB中以外の他の遊技、例えばボーナス非当選状態では、全ての回転リール62は、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから190ms以内に停止させなければならないのに対して、当該CB中では、左回転リール64のみ、ストップスイッチ50の停止操作タイミングから75ms以内に停止させるように設定されている。なお、中回転リール66及び右回転リール68は、他の遊技と同様に停止操作タイミングから190ms以内の制限時間が設定されている。
(図8を用いた有利区間の説明)
図8に示すように、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な「非有利区間」と、「非有利区間」から移行可能であり、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知可能な「有利区間」とがある。
「非有利区間」は、「有利区間」を除いた区間であって、「非有利区間通常状態」を備える。
「非有利区間」から「有利区間」には、本実施の形態では、役抽選により予め定められた役に当選した場合に「非有利区間」から「有利区間」への有利区間移行抽選がされ、当該有利区間移行抽選に当選することにより移行させる。
なお、本実施の形態では、有利区間移行抽選の当選確率は、高確率に設定されており、非有利区間の数ゲームで有利区間へ移行するように設定されている。
また、「非有利区間」から「有利区間」へは、役抽選により予め定められた役に当選した場合に行われる有利区間移行抽選に当選することにより移行する場合に限定されず、役抽選により予め定められた役に当選した場合は有利区間移行抽選をすることなく有利区間へ移行するようにしてもよい。
(有利区間)
「有利区間」は、「非有利区間」よりも遊技者にとって有利な区間であって、「有利区間通常状態」、「AT状態」を備える。
なお、ここで、遊技者に有利な区間とは、例えば、非有利区間では、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合であっても、当該押し順を遊技者に報知することが不可能であった状態から可能な状態になったことや、非有利区間では実行されないAT状態が実行されることなどから、遊技者に有利な区間となっている。
したがって、「有利区間」全体を通して遊技者にとって有利である必要はなく、「有利区間」の一部で遊技者にとって有利ではないことがあってもよい。なお、有利区間における遊技者にとっての有利度合に差を設けてもよい。
また、非有利区間から有利区間へ移行してから、有利区間を遊技可能な遊技区間の上限、本実施の形態では、所定の上限ゲーム数、例えば1500ゲームを消化した場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
そのため、メイン制御手段200では、上限ゲーム数カウンタを備え、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の消化ゲーム数を計数している。
また、非有利区間から有利区間へ移行した後、所定の上限ゲーム数(1500ゲーム)を消化する前(有利区間の上限ゲーム数に到達する前)であっても、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数が所定枚数に到達したとき(上限差枚数)には、これを契機に、上限ゲーム数を消化する前であっても、有利区間から非有利区間へ移行するようにしている。
ここで、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数は、例えば、有利区間で最もメダルが減った状態と有利区間で最もメダルが増えた状態との差によって求められる数、所謂MYである。
そのため、メイン制御手段200では、所定枚数の差枚数(所謂MY2400枚)に到達するか否か判定するため、有利区間へ移行した後の投入枚数と払出枚数とを計数している。
(有利区間通常状態)
有利区間通常状態は、「有利区間」における「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
有利区間通常状態は、非有利区間の非有利区間通常状態を継続した状態となっており、非有利区間通常状態と同様の演出が行われる。つまり、非有利区間通常状態と有利区間通常状態との違いは、滞在している区間が「非有利区間」か「有利区間」かの違いとなっている。
(AT状態)
「AT状態」は、有利区間通常状態より遊技者にとって有利な状態である。
当該「AT状態」に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した役の押し順が報知(押し順ナビ)される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役やリプレイ役の図柄61の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
「AT状態」は、上述したAT移行抽選に当選することで移行してくる状態である。
また、「AT状態」へは、非有利区間から有利区間へ移行後、計数が開始されるゲーム数が、上述した天井ゲーム数抽選により決定されたゲーム数(666ゲームなど)に到達すること(所謂天井)によっても移行してくるようにしている。
さらに、「AT状態」へは、有利区間通常状態において特定演出に成功することによっても移行してくるようにしている。
そして、「AT状態」の終了後、非有利区間通常状態へ移行する。
なお、「有利区間」は、有利区間通常状態やAT状態に限定されず、AT状態などへの移行を示唆する前兆演出が実行される前兆状態や、AT状態などに高確率で移行可能なチャンスゾーン状態、AT状態の遊技区間を上乗せ可能な上乗せ状態などの状態を備えてもよい。
(図9を用いた遊技の基本的な流れの説明)
図9に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1ゲーム毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
なお、このステップS10の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数(3枚又は2枚)が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該ゲームの賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(3枚又は2枚)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップS11において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS12に進む。
ステップS12において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が行われる。回転リール62が所定の回転速度に達した後、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する押し順は、メイン制御手段200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
また、全ての停止操作終了後、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、全ての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップS13に進む。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの停止図柄判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
ステップS14において、配当付与手段240により、停止図柄判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、判定の結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理を終了する。
(特定演出)
以下、特定演出について説明する。この特定演出では、報知手段520による表示制御に基づき表示部84に種々の情報(演出)が表示される。
特定演出は、有利区間通常状態における役抽選にて、特定演出を開始するための開始契機役に当選したことに基づいて開始される。
開始契機役に当選し、特定演出を開始することが決定されると、ステージ決定手段271は、当該特定演出に対応するステージを決定するステージ決定抽選を行う。本実施の形態では、特定演出のステージが4種類設けられており、ステージ毎に表示部84に表示される映像や特定演出の成功しやすさ等が異なっている。
具体的には、特定演出のステージは、図10に示すように、牌数が「80」のステージA、牌数が「60」のステージB、牌数が「40」のステージC、牌数が「20」のステージDの4種類が設けられている。そして、本実施の形態では、牌数が少ない順に特定演出が成功しやすくなっており、ステージA→ステージB→ステージC→ステージDの順に特定演出が成功しやすくなっている。つまり、ステージA→ステージB→ステージC→ステージDの順に特定ドミノ牌112の表示が変化しやすくなっており、特定演出の成功率が高くなっている。
そして、ステージ決定抽選では、「40%」の確率でステージAが選択され、「30%」の確率でステージBが選択され、「20%」の確率でステージCが選択され、「10%」の確率でステージDが選択される。
特定演出が開始され、後述する好機演出とは異なる通常演出が一遊技内で行われる場合は、スタートスイッチ40の操作が行われたことに基づいて、図11(A)に示すように、所定数のドミノ牌110、キャラクター120、及び残りの牌数(以下、「残り数122」とする)が表示部84に表示される。図11(A)において、キャラクター120は、一番下のドミノ牌110に接するように表示され、残り数122は、後述する左領域84Lの下方に表示されている。なお、図中において、市松模様が施されたドミノ牌110が「特定ドミノ牌112」であり、左下がり斜線が施されたドミノ牌110が特定ドミノ牌112とは異なる「通常ドミノ牌114」である。そして、図中において、市松模様又は左下がり斜線が施されたドミノ牌110の状態を「起立状態」と称する。つまり、図11(A)は、9個のドミノ牌110が起立した状態を示している。
そして、通常演出では、各ストップスイッチ50が順押し(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチRの順)で操作される都度、操作された各回転リール62に対応する表示部84の表示部分におけるドミノ牌110の表示の変化が許容される。
通常演出では、各ストップスイッチ50が操作された結果、表示部84の表示部分、具体的には、表示部84の左側の領域である「左領域84L」、表示部84の中央側の領域である「中領域84C」、及び表示部84の右側の領域である「右領域84R」に配置されたドミノ牌110の表示が変化することがある。なお、本実施の形態において、「ドミノ牌110の表示が変化する」とは、起立状態のドミノ牌110が転倒した「転倒状態」になることであり、「ドミノ牌110の表示が変化しない」とは、ドミノ牌110の起立状態が維持されることである。そのため、以下では、「ドミノ牌110の表示を変化」を「ドミノ牌110を転倒」等と記載することもある。そして、図中において、起立状態のドミノ牌110よりも長方形の短辺の長さが長いドミノ牌110の状態が「転倒状態」である。転倒状態のドミノ牌110は、通常ドミノ牌114を「白塗り」で表現し(図11(B)等参照)、特定ドミノ牌112を「黒塗り」で表現している(図22等参照)。
本実施の形態では、通常演出における役抽選の結果により、当該遊技で転倒させるドミノ牌110の組合せが決定されている。例えば、小役のうち、第1のベル役に当選した場合には、左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の2/3、右領域84Rにおける牌数の0/3のドミノ牌110が転倒される。また、小役のうち、第2のベル役に当選した場合には、左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の1/3、右領域84Rにおける牌数の0/3のドミノ牌110が転倒される。その他の当選役と転倒させるドミノ牌110の組合せとの記載は省略するが、上記のように、通常演出における役抽選の結果毎に応じて当該遊技で転倒させるドミノ牌110の組合せが決定されている。
ここで、図11は、通常演出における役抽選の結果が第1のベル役である例を示している。このとき、図11(A)では、左領域84Lに3個、中領域84Cに3個、右領域84Rに3個の合計9個の起立状態のドミノ牌110が表示されている。そして、図11(B)では、各ストップスイッチ50が操作された結果、左領域84Lにおける1個(3個に1/3を乗じた結果)、中領域84Cにおける2個(3個に2/3を乗じた結果)、右領域84Rにおける0個(3個に0/3を乗じた結果)の合計3個の転倒状態のドミノ牌110、及び左領域84Lに2個、中領域84Cに1個、右領域84Rに3個の合計6個の起立状態のドミノ牌110が表示されている。また、図11(B)では、図11(A)における残り数122「60個」から転倒状態となった牌数「3個」が減算された「57個」が新たな残り数122として表示されている。
なお、残り数122の減算は、残り数カウント手段272により行われる。具体的には、残り数カウント手段272は、ステージ決定手段271によるステージ決定抽選により決定されたステージ(例:ステージB)に対応する牌数(例:「60個」)を残り数122として記憶し、減算される牌数が決定される都度、上記のように記憶している残り数122から減算する。
また、好機演出の有利性を際立たせるため、通常演出において表示部84に表示される牌数を最大で9個とすることが望ましいが、通常演出において表示部84に表示される牌数はこれに限らず、9個より多くても少なくてもよい。
例えば、通常演出では、図12(A)に示すように、左領域84Lに3個、中領域84Cに2個、右領域84Rに1個の合計6個の起立状態のドミノ牌110が表示されることもある。ここで、図12は、通常演出における役抽選の結果が第2のベル役である例を示している。
なお、図12では、中領域84Cに表示されているドミノ牌110は2個であり、右領域84Rに表示されているドミノ牌110は1個であるが、表示部84の各表示部分におけるドミノ牌110の転倒数を決定する際には、表示部84の各表示部分に表示可能な最大の牌数(例:3個)が用いられる。そのため、図12(B)では、各ストップスイッチ50が操作された結果、左領域84Lにおける1個(表示可能な最大の牌数である3個に1/3を乗じた結果)、中領域84Cにおける1個(表示可能な最大の牌数である3個に1/3を乗じた結果)、右領域84Rにおける0個(表示可能な最大の牌数である3個に0/3を乗じた結果)の合計2個の転倒状態のドミノ牌110、及び左領域84Lに2個、中領域84Cに1個、右領域84Rに1個の合計4個の起立状態のドミノ牌110が表示されている。また、図12(B)では、図12(A)における残り数122「60個」から転倒状態となった牌数「2個」が減算された「58個」が新たな残り数122として表示されている。
さらに、通常演出において表示部84に表示されるドミノ牌110は、図11に示すように特定ドミノ牌112を含んでもよいし、図12に示すように特定ドミノ牌112を含まなくてもよい。
次に、特定演出中に実行される好機演出の流れについて説明する。この好機演出は、通常演出に比べて、一遊技あたりのドミノ牌110の転倒数が多くなる割合が高い演出である。
図13に示すステップS20において、特定演出における役抽選の結果、特定役に当選したか否かの判定が行われる。
ここで、特定演出における役抽選の結果、特定役に当選したと判定されると、ステップS21に進む。つまり、ステップS20において、特定演出における役抽選の結果、特定役に当選したと判定されると、特定演出において好機演出が開始される。
一方、特定演出における役抽選の結果、特定役に当選したと判定されないと、図13に示す処理を終了する。つまり、ステップS20において、特定演出における役抽選の結果、特定役に当選したと判定されないと、特定演出において通常演出が開始される。
ステップS21において、特定演出における役抽選の結果、特定役のうち特別役(後述する「3−3−3」と同義)に当選したか否かの判定が行われる。ここで、特定演出における役抽選の結果、特定役のうち特別役に当選したと判定されると、ステップS27に進む。一方、特定演出における役抽選の結果、特定役のうち特別役に当選したと判定されないと、ステップS22に進む。
ここで、特別役は、特定役に含まれる役であって、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に所定態様のうちの特別態様で停止可能となっている。この「特別態様」とは、停止出目の全てが特定図柄で構成されるものである(図22参照)。なお、本実施の形態における「停止出目」とは、全ての回転リール62の図柄61の変動表示が停止したことにより図柄表示窓部16から視認可能となった上下方向に3個、左右方向に3個の合計9個の図柄61の組合せのことである。
ステップS22において、表示部84に表示されるドミノ牌110の表示態様が決定される。その後、ステップS23に進む。
ここで、ステップS22では、表示が変化する前、すなわち、転倒前のドミノ牌110の表示態様(以下、「転倒前表示」とする)と、表示が変化した後、すなわち、転倒後のドミノ牌110の表示態様(以下、「転倒後表示」とする)とが決定される。
転倒前表示には、
(1)左領域84Lに3個、中領域84Cに3個、右領域84Rに3個の合計9個のドミノ牌110が表示される「3×3」
(2)左領域84Lに12個、中領域84Cに12個、右領域84Rに12個の合計36個のドミノ牌110が表示される「6×6」
(3)左領域84Lに27個、中領域84Cに27個、右領域84Rに27個の合計81個のドミノ牌110が表示される「9×9」
の3種類が設けられている。なお、本実施の形態では、特定演出のステージにおける最大の牌数が「80」であるため(図10参照)、その最大の牌数「80」をやや超える「9×9」の「81個」のドミノ牌110を転倒前表示で表示する最大数としている。しかし、これに限らず、左領域84Lに48個、中領域84Cに48個、右領域84Rに48個の合計144個のドミノ牌110が表示される「12×12」のように、「9×9」の「81個」よりも多い転倒数となる他の転倒前表示を設けてもよい。
ここで、上記の3種類の転倒前表示は、1個の特定ドミノ牌112と、その他の数の通常ドミノ牌114とが表示部84に表示されるものである。例えば、転倒前表示が「6×6」である場合、1個の特定ドミノ牌112と、35個の通常ドミノ牌114とが表示部84に表示される。これは、当該遊技におけるドミノ牌110の残り数122(例:10個)が当該遊技における転倒前表示で表示可能な最大の牌数(例:「6×6」の36個)より少ない場合も同様であり、この場合にも1個の特定ドミノ牌112と、35個の通常ドミノ牌114とが表示部84に表示される。
転倒後表示は、当選した特定役の種類に応じた9種類が設けられている。
具体的には、特定役には、
(1)左領域84Lにおける牌数の3/3、中領域84Cにおける牌数の3/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される「3−3−3」(上記の「特別役」と同義)
(2)左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の2/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される「1−2−3」
(3)左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の3/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される「1−3−3」
(4)左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の1/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される「1−1−3」
(5)左領域84Lにおける牌数の2/3、中領域84Cにおける牌数の3/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される「2−3−3」
(6)左領域84Lにおける牌数の2/3、中領域84Cにおける牌数の2/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される「2−2−3」
(7)左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の1/3、右領域84Rにおける牌数の1/3のドミノ牌110が転倒される「1−1−1」
(8)左領域84Lにおける牌数の3/3、中領域84Cにおける牌数の3/3、右領域84Rにおける牌数の1/3のドミノ牌110が転倒される「3−3−1」
(9)左領域84Lにおける牌数の3/3、中領域84Cにおける牌数の1/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される「3−1−3」
の9種類が設けられている。
ここで、特定役に当選した場合には、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に所定態様のうちの特定態様が図柄表示窓部16から視認可能となる。
「特定態様」とは、所定態様の中から予め定められた9種類の停止出目である。そして、「特定態様」を構成する停止出目には、1種類の特別態様と、特別態様とは異なる8種類の通常態様とがある。
特定役として特別役に当選した場合には、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に特別態様が図柄表示窓部16から視認可能となる(図22参照)。特別態様は、左回転リール64の出目が上から順に「月バー図柄」、「星バー図柄」、「雷バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「星バー図柄」、「月バー図柄」、「雷バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「雷バー図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」となるものである。つまり、特別態様は、上記のように、停止出目の全てが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「1−2−3」、「1−3−3」、「1−1−3」、「2−3−3」、「2−2−3」、「1−1−1」、「3−3−1」、又は「3−1−3」に当選した場合には、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に通常態様が図柄表示窓部16から視認可能となる。
特定役として「1−2−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「ベル図柄」、「リプレイ図柄」、「月バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「ベル図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「雷バー図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」となるものである。つまり、特定役として「1−2−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の1つ、中回転リール66の出目の2つ、右回転リール68の出目の3つが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「1−3−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「ベル図柄」、「リプレイ図柄」、「月バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「星バー図柄」、「月バー図柄」、「雷バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「雷バー図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」となるものである。つまり、特定役として「1−3−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の1つ、中回転リール66の出目の3つ、右回転リール68の出目の3つが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「1−1−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「ベル図柄」、「リプレイ図柄」、「月バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「星バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「雷バー図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」となるものである(図23参照)。つまり、特定役として「1−1−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の1つ、中回転リール66の出目の1つ、右回転リール68の出目の3つが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「2−3−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「月バー図柄」、「星バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「星バー図柄」、「月バー図柄」、「雷バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「雷バー図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」となるものである。つまり、特定役として「2−3−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の2つ、中回転リール66の出目の3つ、右回転リール68の出目の3つが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「2−2−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「月バー図柄」、「星バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「ベル図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「雷バー図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」となるものである。つまり、特定役として「2−2−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の2つ、中回転リール66の出目の2つ、右回転リール68の出目の3つが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「1−1−1」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「ベル図柄」、「リプレイ図柄」、「月バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「星バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「雷バー図柄」となるものである。つまり、特定役として「1−1−1」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の1つ、中回転リール66の出目の1つ、右回転リール68の出目の1つが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「3−3−1」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「月バー図柄」、「星バー図柄」、「雷バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「星バー図柄」、「月バー図柄」、「雷バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「雷バー図柄」となるものである(図21及び図24参照)。つまり、特定役として「3−3−1」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の3つ、中回転リール66の出目の3つ、右回転リール68の出目の1つが特定図柄で構成されるものである。
特定役として「3−1−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「月バー図柄」、「星バー図柄」、「雷バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「星バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「雷バー図柄」、「星バー図柄」、「月バー図柄」となるものである。つまり、特定役として「3−1−3」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目の3つ、中回転リール66の出目の1つ、右回転リール68の出目の3つが特定図柄で構成されるものである。
また、転倒後表示は、上記の特定役に応じた9種類がある。このとき、上記の特定役の種類を示す「3−3−3」や「1−2−3」は、特定役の種類と共に「転倒後表示」も示している。
そして、ステップS22におけるドミノ牌110の表示態様は、表示態様決定手段273により、当選した特定役の種類に基づいて決定される。表示態様決定手段273は、当選した特定役の種類に応じて予め定められた抽選確率を用いて表示態様決定抽選を行う。図14は表示態様決定手段273による表示態様決定抽選の振り分け、及び特定役に応じたドミノ牌110の転倒数を示している。
例えば、図14に示すように、当該遊技における特定役が「3−3−1」の場合、表示態様決定抽選の結果は、「46%」の確率で「3×3」となり、「46%」の確率で「6×6」となり、「8%」の確率で「9×9」となる。
そして、表示態様決定手段273による表示態様決定抽選が行われたことに基づき、表示部84に表示されるドミノ牌110の表示態様、及びドミノ牌110の転倒数が決定される。つまり、上記の例において、表示態様決定抽選の結果が「6×6」となった場合、転倒前表示は「6×6」となる。そして、ステップS22にて決定された転倒前表示は、後述するステップS26やステップS28において特定ドミノ牌112の表示位置が決定されたことに基づいて表示部84に表示される。
また、転倒後表示は、当該遊技における特定役が「3−3−1」であるため「3−3−1」となる。そして、ステップS22にて決定された転倒後表示は、後述するステップS29において全ての回転リール62の回転変動処理が終了したと判定され、後述するステップS30に進んだ場合に表示部84に表示される。
そして、上記のように、当該遊技における特定役が「3−3−1」であり、表示態様決定抽選の結果が「6×6」となった場合は、図14に示すように、ドミノ牌110の転倒数が「28個」となる。このとき、ドミノ牌110の転倒数「28個」の内訳は、左領域84Lが12個(12個に3/3を乗じた結果)、中領域84Cが12個(12個に3/3を乗じた結果)、右領域84Rが4個(12個に1/3を乗じた結果)となる。なお、好機演出における転倒数は、その都度算出することにより求めてもよいし、想定されるパターンを予め記憶していてもよい。
図13に示すステップS23において、残り数カウント手段272が記憶している残り数122(例:60個)からステップS22にて決定された転倒数(例:28個)を減じた結果が0より大きいか否かの判定が行われる。ここで、残り数122からステップS22にて決定された転倒数を減じた結果が0より大きいと判定されると、ステップS28に進む。一方、残り数122からステップS22にて決定された転倒数を減じた結果が0より大きいと判定されないと、ステップS24に進む。
ステップS24において、特典抽選手段274により特典抽選が行われる。その後、ステップS25に進む。ここで、特典抽選は、当該遊技において特定演出を成功させるか否かを決定するものである。そして、この特典抽選に当選した場合は、当該遊技において特定演出が成功することとなっている。すなわち、特典抽選に当選した場合は、ドミノ牌110の残り数122が0にならないものの、特定ドミノ牌112を転倒させることで特定演出が成功することとなる。
ステップS25において、ステップS24における特典抽選に当選したか否かの判定が行われる。ここで、ステップS24における特典抽選に当選したと判定されると、ステップS28に進む。一方、ステップS24における特典抽選に当選したと判定されないと、ステップS26に進む。
ステップS26において、表示部84における特定ドミノ牌112の表示位置が決定される。このステップS26は当該遊技では特定演出が成功しない場合に実行される処理のため、特定ドミノ牌112の表示位置が、役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な通常態様における特定図柄の停止位置に対応しない表示部84の表示部分(図13における「回避位置」と同義)に決定される。その後、ステップS29に進む。
ここで、表示部84における特定ドミノ牌112の表示位置は、左領域84L、中領域84C、及び右領域84Rの各々を3分割した合計9つの分割領域140の内部とされている。
図15(A)は、上記した9つの分割領域140を示している。そして、図15(A)に示す9つの分割領域140のうち、左領域84Lの上段を領域<1>、中段を領域<4>、下段を領域<7>と称する。同様に、図15(A)に示す9つの分割領域140のうち、中領域84Cの上段を領域<2>、中段を領域<5>、下段を領域<8>と称し、右領域84Rの上段を領域<3>、中段を領域<6>、下段を領域<9>と称する。このとき、領域<1>、領域<4>、領域<7>の順に、左回転リール64の上段、中段、下段の出目に対応し、領域<2>、領域<5>、領域<8>の順に、中回転リール66の上段、中段、下段の出目に対応し、領域<3>、領域<6>、領域<9>の順に、右回転リール68の上段、中段、下段の出目に対応する。
ここで、上記の領域<1>〜<9>の各々に配置される牌数は、転倒前表示により異なる。
図15(B)〜(D)は、転倒前表示毎に各分割領域140に配置される牌数を示している。
図15(B)は、転倒前表示が「3×3」の場合である。この場合、図15(B)に示すように、各分割領域140には、1個のドミノ牌110が配置される。
図15(C)は、転倒前表示が「6×6」の場合である。この場合、図15(C)に示すように、各分割領域140には、上下方向に2個のドミノ牌110が整列された列が左右方向に2列形成され、合計4個のドミノ牌110が配置される。
図15(D)は、転倒前表示が「9×9」の場合である。この場合、図15(D)に示すように、各分割領域140には、上下方向に3個のドミノ牌110が整列された列が左右方向に3列形成され、合計9個のドミノ牌110が配置される。
ここで、表示位置決定手段275は、当該遊技において特定演出が成功するか否かに応じて予め定めた抽選確率を用いて表示領域決定抽選を行う。この表示位置決定手段275は、本実施の形態のようにメイン制御手段200が備えてもよいし、これに限らず、サブ制御手段500が備えてもよい。この場合は、メイン制御手段200が備えるステージ決定手段271、残り数カウント手段272、表示態様決定手段273、及び特典抽選手段274に基づく情報を受信手段510が受信し、サブ制御手段500側の表示位置決定手段275で対応する特定ドミノ牌112の表示位置を決定してもよい。すなわち、この場合は、残り数122や特典抽選の結果をメイン制御手段200側で管理し、具体的な特定ドミノ牌112の表示位置に関してはサブ制御手段500側で管理できる。そのため、この場合は、メイン制御手段200の容量を削減できることで開発の自由度が増すとともに、特定ドミノ牌112の表示位置にバリエーションを持たせることができ、飽きのこない遊技を提供できることとなる。
図16(A)は、当該遊技では特定演出が成功しない場合における表示領域決定抽選の振り分けを示している。また、図16(B)は、当該遊技において特定演出が成功する場合における表示領域決定抽選の振り分けを示している。なお、ここでは、当該遊技では特定演出が成功しないステップS26に対応する図16(A)について説明し、図16(B)については後述するステップS28にて説明する。
例えば、図16(A)に示すように、当該遊技における特定役が「3−3−1」の場合、表示領域決定抽選の結果は、「30%」の確率で領域<3>となり、「70%」の確率で領域<6>となる。
さらに、表示位置決定手段275は、表示領域決定抽選の実行後、当該表示領域決定抽選で決定された分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置を決定する。
例えば、表示位置決定手段275は、転倒前表示が「3×3」である場合、分割領域140のうち、図15(B)に示す「a」を特定ドミノ牌112の表示位置として決定する。また、表示位置決定手段275は、転倒前表示が「6×6」である場合、特定ドミノ牌112の表示位置を決定する表示位置決定抽選を行い、分割領域140のうち、図15(C)に示す「a」〜「d」の中の1つを特定ドミノ牌112の表示位置として決定する。さらに、表示位置決定手段275は、転倒前表示が「9×9」であるときには、上記の表示位置決定抽選を行い、分割領域140のうち、図15(D)に示す「a」〜「i」の中の1つを特定ドミノ牌112の表示位置として決定する。
つまり、ステップS26では、表示領域決定抽選で特定ドミノ牌112が表示される分割領域140が決定された後、転倒前表示に応じた当該分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置が決定される。
そして、ステップS26では、特定ドミノ牌112の表示位置が決定されたことに基づいて、ステップS22にて決定された転倒前表示(例:「6×6」)が表示部84に表示される。転倒前表示は、例えば、図17に示すように、左領域84Lに12個、中領域84Cに12個、右領域84Rに12個の合計36個の起立状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。このとき、図17では、特定ドミノ牌112が右領域84Rにおける領域<3>の「b」(図15(A)及び(C)参照)に表示され、それ以外のドミノ牌110は通常ドミノ牌114が表示されている。
さらに、転倒前表示を表示部84に表示する際に、報知手段520は、キャラクター120、残り数122、及び推奨されるストップスイッチ50の操作態様を示唆する示唆表示124を表示する。図17において、示唆表示124は、残り数122の右方に表示されている。
このように、報知手段520は、役抽選で特定役(例:「3−3−1」)に当選した場合、特定ドミノ牌112の表示位置が決定されたことに基づいて、特定図柄とは見た目が異なる所定数のドミノ牌110(通常ドミノ牌114及び特定ドミノ牌112)、キャラクター120、残り数122、及び示唆表示124を表示部84に表示させる。
ここで、本実施の形態における「ストップスイッチ50の操作態様」には、「ストップスイッチ50の操作タイミング(以下、単に「操作タイミング」とする)」と「ストップスイッチ50の押し順(以下、単に「押し順」とする)」とが含まれている。図17では、示唆表示124のうち、操作タイミングとして、星バー図柄を狙うことを推奨しており、押し順として、逆押し(右ストップスイッチR、中ストップスイッチC、左ストップスイッチLの順)で操作することを推奨している。
なお、図17に示すように、報知手段520により、転倒前表示、キャラクター120、残り数122、及び示唆表示124が表示部84に表示された際には、全ての回転リール62の図柄61の変動表示が開始している、すなわち、全ての回転リール62が回転中となっている。
図13に示すステップS27において、表示部84に表示されるドミノ牌110の表示態様が決定される。その後、ステップS28に進む。
このとき、ステップS27における転倒前表示は、当該遊技における特定役が特別役であるため「9×9」となる。図14に示すように、当該遊技における特定役が特別役(「3−3−3」)の場合、表示態様決定抽選の結果が「100%」の確率で「9×9」となるためである。
また、ステップS27における転倒後表示は、当該遊技における特定役が特別役であるため「3−3−3」となる。
そして、ステップS27にて決定された転倒前表示は、後述するステップS28において特定ドミノ牌112の表示位置が決定されたことに基づいて表示部84に表示される。また、ステップS27にて決定された転倒後表示は、後述するステップS29において全ての回転リール62の回転変動処理が終了したと判定され、後述するステップS30に進んだ場合に表示部84に表示される。
図13に示すステップS28において、表示部84における特定ドミノ牌112の表示位置が決定される。このステップS28は当該遊技において特定演出が成功する場合に実行される処理のため、特定ドミノ牌112の表示位置が、役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な特定態様(通常態様又は特別態様)における特定図柄の停止位置に対応する表示部84の表示部分(図13における「転倒位置」と同義)に決定される。その後、ステップS29に進む。
本実施の形態において、「特定ドミノ牌112の表示位置が特定図柄の停止位置に対応する」とは、特定ドミノ牌112が表示された分割領域140に対応する回転リール62の出目が特定図柄となることである。また、「特定ドミノ牌112の表示位置が特定図柄の停止位置に対応しない」とは、特定ドミノ牌112が表示された分割領域140に対応する回転リール62の出目が特定図柄以外の図柄61となることである。
例えば、特定ドミノ牌112が分割領域140の領域<5>に表示され、中回転リール66の中段の出目が特定図柄となった場合、「特定ドミノ牌112の表示位置が特定図柄の停止位置に対応する」といえる(図15及び図22参照)。また、特定ドミノ牌112が分割領域140の領域<3>に表示され、右回転リール68の上段の出目が特定図柄以外の図柄61となった場合、「特定ドミノ牌112の表示位置が特定図柄の停止位置に対応しない」といえる(図15及び図21参照)。
ここで、ステップS27からステップS28に進んだ場合、表示位置決定手段275は、図16(B)に示す抽選テーブルを用いて表示領域決定抽選を行う。この場合、当該遊技における特定役が特別役(「3−3−3」)であるため、図16(B)に示すように、表示領域決定抽選の結果は「100%」の確率で領域<5>となる。このように、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84Cに特定ドミノ牌112が表示される割合は、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84C以外の表示部84の表示部分(左領域84L又は右領域84R)に特定ドミノ牌112が表示される割合に比べて高くなっている。ここでの「中領域84C」は「特定領域」の一例である。
さらに、表示位置決定手段275は、上記のステップS26と同様に、表示領域決定抽選の実行後、当該表示領域決定抽選で決定された分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置を決定する。
そして、ステップS28では、特定ドミノ牌112の表示位置が決定されたことに基づいて、ステップS27にて決定された転倒前表示「9×9」が表示部84に表示される。転倒前表示は、例えば、図18に示すように、左領域84Lに27個、中領域84Cに27個、右領域84Rに27個の合計81個の起立状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。このとき、図18では、特定ドミノ牌112が中領域84Cにおける領域<5>の「e」(図15(A)及び(D)参照)に表示され、それ以外のドミノ牌110は通常ドミノ牌114が表示されている。このように、図18では、特定ドミノ牌112の表示位置が、役抽選で当選した特別役に基づき停止可能な特別態様における特定図柄の停止位置(図22参照)に対応している。
また、ステップS23からステップS28に進んだ場合、表示位置決定手段275は、図16(B)に示す抽選テーブルを用いて表示領域決定抽選を行う。
例えば、図16(B)に示すように、当該遊技における特定役が「1−1−3」の場合、表示領域決定抽選の結果は、「5%」の確率で領域<3>となり、「20%」の確率で領域<6>となり、「35%」の確率で領域<7>となり、「35%」の確率で領域<8>となり、「5%」の確率で領域<9>となる。
さらに、表示位置決定手段275は、上記のステップS26と同様に、表示領域決定抽選の実行後、当該表示領域決定抽選で決定された分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置を決定する。
そして、ステップS28では、特定ドミノ牌112の表示位置が決定されたことに基づいて、ステップS22にて決定された転倒前表示(例:「3×3」)が表示部84に表示される。転倒前表示は、例えば、図19に示すように、左領域84Lに3個、中領域84Cに3個、右領域84Rに3個の合計9個の起立状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。このとき、図19では、特定ドミノ牌112が左領域84Lにおける領域<7>の「a」(図15(A)及び(B)参照)に表示され、それ以外のドミノ牌110は通常ドミノ牌114が表示されている。このように、図19では、特定ドミノ牌112の表示位置が、役抽選で当選した特定役「1−1−3」に基づき停止可能な通常態様における特定図柄の停止位置(図23参照)に対応している。
また、ステップS25からステップS28に進んだ場合、表示位置決定手段275は、図16(B)に示す抽選テーブルを用いて表示領域決定抽選を行う。
例えば、図16(B)に示すように、当該遊技における特定役が「3−3−1」の場合、表示領域決定抽選の結果は、「30%」の確率で領域<1>となり、「30%」の確率で領域<2>となり、「10%」の確率で領域<4>となり、「10%」の確率で領域<5>となり、「10%」の確率で領域<7>となり、「5%」の確率で領域<8>となり、「5%」の確率で領域<9>となる。
さらに、表示位置決定手段275は、上記のステップS26と同様に、表示領域決定抽選の実行後、当該表示領域決定抽選で決定された分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置を決定する。
そして、ステップS28では、特定ドミノ牌112の表示位置が決定されたことに基づいて、ステップS22にて決定された転倒前表示(例:「6×6」)が表示部84に表示される。転倒前表示は、例えば、図20に示すように、左領域84Lに12個、中領域84Cに12個、右領域84Rに12個の合計36個の起立状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。このとき、図20では、特定ドミノ牌112が左領域84Lにおける領域<4>の「d」(図15(A)及び(C)参照)に表示され、それ以外のドミノ牌110は通常ドミノ牌114が表示されている。このように、図20では、特定ドミノ牌112の表示位置が、役抽選で当選した特定役「3−3−1」に基づき停止可能な通常態様における特定図柄の停止位置(図24参照)に対応している。
図13に示すステップS29において、全ての回転リール62の回転変動処理が終了したか否かの判定が行われる。ここで、全ての回転リール62の回転変動処理が終了したと判定されると、ステップS30に進む。一方、全ての回転リール62の回転変動処理が終了したと判定されないと、再度ステップS29となる。
ステップS30において、報知手段520により、ドミノ牌110の表示が変化される、すなわち、ドミノ牌110が転倒される。その後、ステップS31に進む。なお、ステップS30において、ドミノ牌110が転倒される前には、各キャラクター120が一斉にドミノ牌110を押すような演出描写が行われ、その後、対応するドミノ牌110が転倒することとなっている。
ここで、好機演出では、役抽選で当選した特定役の種類により、当該遊技で転倒させるドミノ牌110の組合せが決定されている。
例えば、特定役のうち、特別役に当選した場合には、左領域84Lにおける牌数の3/3、中領域84Cにおける牌数の3/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される。また、特定役のうち、「1−1−3」に当選した場合には、左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の1/3、右領域84Rにおける牌数の3/3のドミノ牌110が転倒される。さらに、特定役のうち、「3−3−1」に当選した場合には、左領域84Lにおける牌数の3/3、中領域84Cにおける牌数の3/3、右領域84Rにおける牌数の1/3のドミノ牌110が転倒される。
このとき、報知手段520は、停止出目のうち、特定態様(特別態様又は通常態様)で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110を転倒させる、とも言える。ここでの「特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110」とは、出目が特定図柄となった回転リール62の各々の出目に対応する分割領域140に表示されたドミノ牌110のことである。
例えば、役抽選で特別役に当選し、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に特別態様が図柄表示窓部16から視認可能となった場合、その後、特別態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒される、と言える(図22参照)。
また、役抽選で特定役(例:「1−1−3」、「3−3−1」等)に当選し、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に通常態様が図柄表示窓部16から視認可能となった場合、その後、通常態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒される、と言える(図21、図23及び図24参照)。
そして、ステップS30では、ステップS22又はステップS27にて決定された転倒後表示が表示部84に表示される。
ステップS26を経由してステップS30に至った場合、転倒後表示は、図21に示すように、左領域84Lに12個、中領域84Cに12個、右領域84Rに4個の合計28個の転倒状態のドミノ牌110、及び右領域84Rに8個の起立状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。さらに、図21では、図17における残り数122「50個」から転倒状態となった牌数「28個」が減算された「22個」が新たな残り数122として表示されている。この際、図示しないが、残り数122付近、又は残り数122に重畳して当該転倒後表示に対応するドミノ牌110の転倒数が減算表示として表示される。例えば、減算表示として「−28」との文字が表示される。そして、この図21では、特定ドミノ牌112が起立状態となっているため、当該遊技では特定演出が成功しないことが示されている。
また、図21では、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に役抽選で当選した特定役「3−3−1」に基づき停止可能な通常態様が図柄表示窓部16から視認可能となっている。つまり、図21では、通常態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒しており、停止出目を表現した演出が表示部84上に表示されている。
ステップS27を経由してステップS30に至った場合、転倒後表示は、図22に示すように、左領域84Lに27個、中領域84Cに27個、右領域84Rに27個の合計81個の転倒状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。さらに、図22では、図18における残り数122「50個」から転倒状態となった牌数「81個」が減算された「0個」が新たな残り数122として表示されている。なお、減算結果が0より小さくなる場合であっても、残り数122として「0」が表示されるよう設定されている。この際、図示しないが、残り数122付近、又は残り数122に重畳して当該転倒後表示に対応するドミノ牌110の転倒数が減算表示として表示される。そして、減算表示は、直前の残り数122よりも大きい数字は表示せず、最大でも直前の残り数122に対応する数字が表示されることとなっている。そのため、この場合は、直前の残り数122「50」よりも転倒数「81」の方が多いが、例えば、減算表示として「−50」との文字が表示される。仮に減算表示として「−81」との文字を表示すると表示された残り数122と減算結果とが相違するため、遊技者を困惑させたり、余分に減算した分の特典があるのかと遊技者を誤認させたりするおそれがある。一方で、転倒後表示は、停止出目を表現する形で81個のドミノ牌110が転倒するため、停止出目と表示部84の表示との関連性を高め達成感を与えることができる。
そして、この図22では、特定ドミノ牌112が転倒状態となっているため、当該遊技において特定演出が成功することが示されている。
また、図22では、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に役抽選で当選した特別役に基づき停止可能な特別態様が図柄表示窓部16から視認可能となっている。つまり、図22では、特別態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒しており、停止出目を表現した演出が表示部84上に表示されている。
ステップS23からステップS28に進んでステップS30に至り、特定役が「1−1−3」であり、転倒前表示が「3×3」である場合、転倒後表示は、図23に示すように、左領域84Lに1個、中領域84Cに1個、右領域84Rに3個の合計5個の転倒状態のドミノ牌110、及び左領域84Lに2個、中領域84Cに2個の起立状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。さらに、図23では、図19における残り数122「2個」から転倒状態となった牌数「5個」が減算された「0個」が新たな残り数122として表示されている。この際、図示しないが、残り数122付近、又は残り数122に重畳して当該転倒後表示に対応するドミノ牌110の転倒数が減算表示として表示される。例えば、減算表示として「−2」との文字が表示される。そして、この図23では、特定ドミノ牌112が転倒状態となっているため、当該遊技において特定演出が成功することが示されている。
また、図23では、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に役抽選で当選した特定役「1−1−3」に基づき停止可能な通常態様が図柄表示窓部16から視認可能となっている。つまり、図23では、通常態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒しており、停止出目を表現した演出が表示部84上に表示されている。
ステップS25からステップS28に進んでステップS30に至り、特定役が「3−3−1」であり、転倒前表示が「6×6」である場合、転倒後表示は、図24に示すように、左領域84Lに12個、中領域84Cに12個、右領域84Rに4個の合計28個の転倒状態のドミノ牌110、及び右領域84Rに8個の起立状態のドミノ牌110が表示されたものとなる。さらに、図24では、図20における残り数122「50個」から転倒状態となった牌数「28個」が減算された「22個」が新たな残り数122として表示されている。この際、図示しないが、残り数122付近、又は残り数122に重畳して当該転倒後表示に対応するドミノ牌110の転倒数が減算表示として表示される。例えば、減算表示として「−28」との文字が表示される。そして、この図24では、特定ドミノ牌112が転倒状態となっているため、当該遊技において特定演出が成功することが示されている。
また、図24では、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に役抽選で当選した特定役「3−3−1」に基づき停止可能な通常態様が図柄表示窓部16から視認可能となっている。つまり、図24では、通常態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒しており、停止出目を表現した演出が表示部84上に表示されている。
図13に示すステップS31において、報知手段520により、結果表示が表示部84に表示される。そして、当該処理を終了する。
結果表示には、当該遊技において特定演出が成功した場合に表示される遊技者にとって有利な状況を示す有利表示126(図25参照)と、当該遊技では特定演出が成功しない場合に表示される遊技者にとって不利な状況を示す不利表示(図示せず)とが設けられている。
ここで、有利表示126は、上記のように、当該遊技において特定演出が成功した場合に表示される結果表示である。ただし、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な特定態様(特別態様又は通常態様)が図柄表示窓部16から視認可能となった場合、有利表示126は「特定態様(特別態様又は通常態様)で停止した特定図柄の停止位置に対応して特定ドミノ牌112が表示されていた場合に表示される」とも言える。このとき、有利表示126は、特定ドミノ牌112が転倒された後に表示される。
そして、有利表示126は、図25に示すように、表示部84に「GET」の文字が表示され、遊技者にとって有利な状況、具体的には、有利区間通常状態からAT状態へ移行することを示唆している。一方、不利表示は、図示しないが、例えば、表示部84に「FAILURE」の文字が表示され、遊技者にとって不利な状況、具体的には、有利区間通常状態からAT状態へ移行しないことを示唆している。
上記で説明した好機演出は、特定態様(特別態様又は通常態様)で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒していた、すなわち、停止出目を表現した演出が表示部84上に表示されていた。しかし、好機演出は、ストップスイッチ50に対する操作態様によっては、停止出目を表現した演出が表示部84上に表示されないこともある。
ここで、ストップスイッチ50に対する操作態様には、全リール停止時に役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な特定態様(特別態様又は通常態様)が図柄表示窓部16から視認できる第1操作態様と、全リール停止時に役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な特定態様(特別態様又は通常態様)が図柄表示窓部16から視認できない第2操作態様と、が含まれている。
つまり、第1操作態様とは、役抽選で当選した特定役に応じた「操作タイミング」及び「押し順」に適合するストップスイッチ50の操作方法(以下、「正解の操作方法」とする)であり、第2操作態様とは、役抽選で当選した特定役に応じた「操作タイミング」及び「押し順」に適合しないストップスイッチ50の操作方法(以下、「失敗の操作方法」とする)である。
そして、報知手段520は、役抽選で特定役に当選した場合に、第1操作態様又は第2操作態様でストップスイッチ50が停止操作されたとしても、役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な特定態様(特別態様又は通常態様)における特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110を転倒させる。
つまり、本実施の形態では、役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法(例:「星バー図柄を狙う」+「逆押し」)でストップスイッチ50が停止操作されなくとも、当選した特定役の種類により定まるドミノ牌110の組合せに応じたドミノ牌110が転倒される。
例えば、図26には、転倒前表示として、左領域84Lに12個、中領域84Cに12個、右領域84Rに12個の合計36個の起立状態のドミノ牌110が表示されている。このとき、図26に示す場合における特定役は「1−1−1」とされている。つまり、図26に示す場合は、当該遊技における特定役「1−1−1」により予め定められた、左領域84Lにおける牌数の1/3、中領域84Cにおける牌数の1/3、右領域84Rにおける牌数の1/3のドミノ牌110が転倒される。
図27は、役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法でストップスイッチ50が停止操作されていない、すなわち、失敗の操作方法でストップスイッチ50が停止操作された場合における表示例である。
ここで、特定役として「1−1−1」に当選した場合の通常態様は、左回転リール64の出目が上から順に「ベル図柄」、「リプレイ図柄」、「月バー図柄」、中回転リール66の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「星バー図柄」、右回転リール68の出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「雷バー図柄」となる。
しかし、図27では、役抽選で当選した特定役「1−1−1」に応じた正解の操作方法でストップスイッチ50が停止操作されなかったため、全リール停止時に上記の通常態様が図柄表示窓部16から視認可能となっていない。以下、この詳細について説明する。
具体的には、図27は、第1停止操作の右ストップスイッチR及び第2停止操作の中ストップスイッチCは役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法で停止操作されたが、第3停止操作の左ストップスイッチLは役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法で停止操作されなかった例である。
図27の例において、右回転リール68は、図柄表示窓部16の中段に図柄番号「10」の「ベル図柄」(図2参照)を引込可能な位置で右ストップスイッチRが停止操作されたため、その出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「雷バー図柄」となっている。
また、中回転リール66は、図柄表示窓部16の中段に図柄番号「10」の「ベル図柄」(図2参照)を引込可能な位置で中ストップスイッチCが停止操作されたため、その出目が上から順に「リプレイ図柄」、「ベル図柄」、「星バー図柄」となっている。
一方、左回転リール64は、図柄表示窓部16の中段に図柄番号「10」の「リプレイ図柄」(図2参照)を引込可能な位置で左ストップスイッチLが停止操作されなかったため、他の図柄61が図柄表示窓部16内に停止する。この場合、本実施の形態は、図柄番号「3」、「8」、及び「18」の「スイカ図柄」(図2参照)、又は図柄番号「15」の「リプレイ図柄」(図2参照)が左回転リール64の中段の出目となる停止制御を行うよう構成されている。つまり、本実施の形態は、役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法で停止操作されなかった場合には、例えば、対応する回転リール62の上段の出目が「雷バー図柄」となる停止制御は行わず、特定図柄の何れもが対応する回転リール62の出目に含まれないように停止制御を行う。
例えば、図27では、図柄番号「15」の「リプレイ図柄」(図2参照)が図柄表示窓部16の中段に表示される停止制御が行われたため、左回転リール64の出目が上から順に「ベル図柄」、「リプレイ図柄」、「ブランク図柄」となっている。
上記のような停止制御を行うことにより、本来表示されることのない位置に特定図柄が表示されることで停止出目と表示部84の表示とが整合せず、操作方法が正しくないにもかかわらず、操作方法が正しく表示部84の表示が間違っているかのような誤解や疑念を遊技者に与えることを抑制できる。つまり、役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法で停止操作されなかった場合の停止出目に特定図柄を含めないことで、停止出目と表示部84の表示とが整合しなくなるが、自らの操作方法が正しくなかったと理解させることができ、上記のような誤解や疑念を与えることがない。
ここで、第1停止操作である右ストップスイッチRが役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法で停止操作されなかった場合には、それ以降の停止操作である中ストップスイッチC及び左ストップスイッチLで当該特定役に応じた正解の操作方法で停止操作されたとしても、中回転リール66及び左回転リール64の出目に何れの特定図柄も含めない停止制御を行ってもよい。この場合、第1停止操作である右ストップスイッチRにおいて当該特定役に応じた正解の操作方法を行わなかったことに対して反省を促すことができ、今後の停止操作に注力させることができる。
一方、第1停止操作である右ストップスイッチRが役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法で停止操作されなかったが、それ以降の停止操作である中ストップスイッチC又は左ストップスイッチLで当該特定役に応じた正解の操作方法で停止操作された場合には、対応する回転リール62の出目に特定図柄を含めてもよい。この場合、第1停止操作である右ストップスイッチRの停止操作を失敗したとしても、それ以降の停止操作について停止出目と表示部84の表示との関連性の高い演出を楽しむことができ、途中で投げやりな停止操作を行うことを抑制できる。
以上説明したように、本実施の形態では、上記のように、役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法(例:「星バー図柄を狙う」+「逆押し」)でストップスイッチ50が停止操作されなくとも、当選した特定役の種類により定まるドミノ牌110の組合せに応じたドミノ牌110が転倒される。
そのため、図27では、役抽選で当選した特定役「1−1−1」に応じた正解の操作方法でストップスイッチ50が停止操作されなかったが、転倒後表示として、左領域84Lに4個、中領域84Cに4個、右領域84Rに4個の合計12個の転倒状態のドミノ牌110、及び左領域84Lに8個、中領域84Cに8個、右領域84Rに8個の合計24個の起立状態のドミノ牌110が表示されている。
(作用効果)
本実施の形態では、役抽選で特定役に当選した場合、特定図柄とは見た目が異なる所定数のドミノ牌110(転倒前表示)、及び、推奨されるストップスイッチ50の操作態様を示唆する示唆表示124が少なくとも表示部84に表示される。そして、本実施の形態では、停止出目のうち、所定態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒された転倒後表示が表示部84に表示されることがある。
つまり、本実施の形態では、停止出目と表示部84の表示との間に関連性が生じることがあり、この場合は停止出目を表現した演出が表示部84上で行われることとなる。これにより、本実施の形態によれば、停止出目と表示部84の表示との間に関連性が生じることで、停止出目に対する遊技者の関心を高め、遊技の興趣を高めることができる。また、本実施の形態によれば、停止出目と表示部84の表示との間に関連性が生じるため、演出に出目がどう関わるかが明瞭となり、特定図柄を停止させたことに対する達成感を与えることができる。
また、本実施の形態では、役抽選で特定役に当選した場合、特定ドミノ牌112を含む所定数のドミノ牌110(通常ドミノ牌114及び特定ドミノ牌112)が転倒前表示として表示部84に表示される。そして、転倒前表示において、停止出目のうち所定態様で停止した特定図柄の停止位置に対応して特定ドミノ牌112が表示されていた場合には、特定ドミノ牌112が転倒された転倒後表示が表示部84に表示された後、遊技者にとって有利な状況を示す有利表示126が表示部84に表示される。
つまり、本実施の形態では、特定ドミノ牌112が転倒されたことに基づき有利表示126が表示部84に表示されるため、所定態様で停止する特定図柄の停止位置についての遊技者の関心を高め、遊技の興趣を高めることができる。
また、本実施の形態では、特定役に、ストップスイッチ50に対する操作態様により、全リール停止時に所定態様のうちの特別態様で停止可能な特別役が含まれている。そして、本実施の形態では、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84Cに特定ドミノ牌112が表示される割合が、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84C以外の表示部84の表示部分に特定ドミノ牌112が表示される割合に比べて高くなっている。
これにより、本実施の形態では、役抽選で特別役に当選した場合に、中領域84Cに特定ドミノ牌112が表示される頻度が高くなることが予想される。そのため、本実施の形態によれば、中領域84Cに特定ドミノ牌112が表示される規則性を予測する楽しみを遊技者に与えることができる。
また、本実施の形態によれば、役抽選で特別役に当選した場合に、表示部84の左右方向の略端部部分である左領域84L又は右領域84Rに特定ドミノ牌112が表示される頻度が高くなる場合に比べて、表示部84の目立つ表示部分に特定ドミノ牌112を表示でき、特定ドミノ牌112に対する遊技者の注目度を高めることができる。
さらに、本実施の形態によれば、役抽選で特別役に当選した場合に、示唆表示124にて最初に操作することが推奨されている右ストップスイッチRの操作に基づき回転が停止する右回転リール68の出目に対応した右領域84Rに特定ドミノ牌112が表示される頻度が高くなる場合に比べて、特定演出の成否が判明するタイミングを延ばすことができ、遊技者の緊張感(ドキドキ感)を長続きさせることができる。
また、本実施の形態では、当該遊技において特定演出が成功する場合、役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な特定態様(通常態様又は特別態様)における特定図柄の停止位置に対応する表示部84の表示部分に特定ドミノ牌112が表示される。これにより、本実施の形態によれば、当該遊技において特定演出が成功する場合に、停止出目と表示部84の表示との間に関連性を生じさせ、停止出目を表現した演出を表示部84上で行うことができる。
また、本実施の形態では、当該遊技において特定演出が成功しない場合、役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な通常態様における特定図柄の停止位置に対応しない表示部84の表示部分に特定ドミノ牌112が表示される。これにより、本実施の形態によれば、当該遊技において特定演出が成功しない場合に、表示部84に表示された特定ドミノ牌112の表示位置に停止出目における特定図柄の停止位置が対応してしまう不都合を防止できる。
また、本実施の形態では、役抽選で特定役に当選した場合に、第1操作態様又は第2操作態様でストップスイッチ50が停止操作されたとしても、役抽選で当選した特定役に基づき停止可能な特定態様(特別態様又は通常態様)における特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110が転倒される。
つまり、本実施の形態では、役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法(例:「星バー図柄を狙う」+「逆押し」)でストップスイッチ50が停止操作されなくとも、当選した特定役の種類により定まるドミノ牌110の組合せに応じたドミノ牌110が転倒されることとなっている。
そのため、本実施の形態によれば、第1操作態様と第2操作態様とでストップスイッチ50が停止操作された場合にドミノ牌110の転倒数が異なる場合に比べて、特定演出の制御を容易にすることができる。
(その他)
上記の実施形態では、星バー図柄、雷バー図柄、及び月バー図柄の各々が「特定図柄」の一例であるとした。しかし、これに限らず、「特定図柄」は1種類の図柄61であってもよい。例えば、星バー図柄のみを「特定図柄」の一例とし、星バー図柄が回転リール62において複数個連続して配置されてもよいし、星バー図柄、雷バー図柄、及び月バー図柄以外の図柄61、例えば、7図柄を「特定図柄」の一例とし、7図柄が回転リール62において複数個連続して配置されてもよい。
上記の実施形態では、一の特定図柄で一の絵柄を表現していたが、これに限らず、上下方向又は左右方向に連続した複数の特定図柄で一の絵柄を表現してもよい。例えば、左回転リール64における特定図柄の絵柄を上から順に「チャ」、「ン」、「ス」とすることにより、左回転リール64の回転が停止した場合に上下方向に「チャンス」との絵柄が視認可能となるように構成してもよい。また、左回転リール64の特定図柄の絵柄を「チャ」、中回転リール66の特定図柄の絵柄を「ン」、中回転リール66の特定図柄の絵柄を「ス」とすることにより、全ての回転リール62の回転が停止した場合に左右方向に「チャンス」との絵柄が視認可能となるように構成してもよい。
上記の実施形態では、特定図柄を全ての回転リール62において3個連続して配置したが、これに限らず、特定図柄は少なくとも2個の回転リール62において複数個連続して配置されていればよい。そして、段落番号「0246」から「0248」に記載された態様は、適宜組み合わせて実現してもよい。
上記の実施形態では、特定演出の一のステージを成功した場合に有利区間通常状態からAT状態へ移行することとしたが、これに限らず、特定演出の全てのステージ(ステージA〜ステージD)を成功した場合に有利区間通常状態からAT状態へ移行することとしてもよい。この場合、登場するステージの順序は、予め固定で定められていてもよいし、抽選により決定してもよい。また、役抽選で特殊役(所謂レア役)に当選した場合には、未だ成功していないステージを成功したこととして扱ってもよい。つまり、遊技者が実際にステージ毎に定められたドミノ牌110を転倒させたり、特定ドミノ牌112を転倒させたりしなくとも、ステージの成功とみなしてもよい。また、有利区間への移行契機となった役抽選結果に基づいて、AT状態へ移行するために成功すべきステージの数や種類が変化するようにしてもいい。
上記の実施形態では、有利区間通常状態において特定演出が行われることとしたが、特定演出が行われる状態は限定されず、例えば、AT状態等の他の状態で特定演出を行ってもよい。そして、AT状態等の他の状態で特定演出を行った場合には、特定演出に成功した際の特典も適宜変更可能である。例えば、AT状態で特定演出を行い、特定演出に成功した場合には、上記の特典として、AT状態の遊技区間を上乗せしたり、次のセットのAT状態の実行権利を獲得できたりしてもよい。
上記の実施形態では、特定演出は固定の所定ゲーム数(例:20ゲーム)の間で行われることとしたが、これに限らず、特定演出のゲーム数は所定の抽選により複数の候補の中から決定されてもよい。また、特定演出のゲーム数は、特定演出中の所定条件の成立に基づき上乗せさせることがあってもよい。
上記の実施形態では、特定演出のステージを4種類設けたが、特定演出のステージの種類はこれより多くても少なくてもよい。また、上記の実施形態では、牌数が少ないステージの順に特定演出が成功しやすくなっていたが、ステージ毎の特定演出の成功しやすさはこれに限定されず、例えば、牌数が少ないステージの順に特定演出が成功しにくくなっていてもよい。さらに、特定演出の成功しやすさは各ステージで同じとし、各ステージの違いを初期牌数だけとしてもよい。
上記の実施形態では、特定演出中に実行される演出として、通常演出と好機演出とを設けたが、これらの他に特定演出中に実行される演出を設けてもよい。例えば、通常演出(期待度:小)に比べて一遊技あたりのドミノ牌110の転倒数が多くなる割合が高く、好機演出(期待度:大)に比べて一遊技あたりのドミノ牌110の転倒数が少なくなる割合が高い中間演出(期待度:中)を設けてもよい。
上記の実施形態では、役抽選で特別役に当選した場合における表示領域決定抽選の結果を「100%」の確率で領域<5>とすることで(図16(B)参照)、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84Cに特定ドミノ牌112が表示される割合を、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84C以外の表示部84の表示部分に特定ドミノ牌112が表示される割合に比べて高くした。しかし、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84Cに特定ドミノ牌112が表示される割合が、役抽選で特別役に当選した場合に中領域84C以外の表示部84の表示部分に特定ドミノ牌112が表示される割合に比べて高くなれば、例えば、役抽選で特別役に当選した場合における表示領域決定抽選の結果を「90%」の確率で領域<5>、「10%」の確率で領域<1>等となるようにしてもよい。
上記の実施形態では、「ストップスイッチ50の操作態様」に「操作タイミング」と「押し順」とを含んでいた。しかし、これに限らず、ストップスイッチ50の操作態様を「操作タイミング」のみとしてもよいし、ストップスイッチ50の操作態様を「押し順」のみとしてもよい。
上記の実施形態では、役抽選で当選した特定役に応じた正解の操作方法(例:「星バー図柄を狙う」+「逆押し」)でストップスイッチ50が停止操作されなくとも、当選した特定役の種類により定まるドミノ牌110の組合せに応じたドミノ牌110が転倒されることとした。つまり、上記の実施形態では、当選した特定役に基づいて転倒されるドミノ牌110が決定されていた。
しかし、これに限らず、役抽選で特定役に当選した場合、停止出目のうち、所定態様で停止した特定図柄の停止位置に対応するドミノ牌110のみを転倒させてもよい。つまり、停止出目に基づいて転倒されるドミノ牌110を決定してもよい。このように構成することで、正解の操作方法、すなわち、第1操作態様でストップスイッチ50が停止操作された場合と、失敗の操作方法、すなわち、第2操作態様とでストップスイッチ50が停止操作された場合とでドミノ牌110の転倒数が異なることとなる。
上記の実施形態では、通常演出における役抽選の結果により、当該遊技で転倒させるドミノ牌110の組合せを決定した。しかし、これに限らず、役抽選の結果に基づき転倒させるドミノ牌110の組合せを決定する抽選を行ったり、役抽選の結果にかかわらず毎ゲーム転倒させるドミノ牌110の組合せを決定する抽選を行ったりしてもよい。また、上記の実施形態は、通常演出において特定ドミノ牌112が転倒しない構成としたが、これに限らず、通常演出において特定ドミノ牌112を転倒させるか否かの抽選を行うようにしてもいい。
上記の実施形態では、好機演出が行われる場合、残り数122にかかわらず転倒前表示で表示可能な最大の牌数を表示することとした。しかし、これに限らず、好機演出における転倒前表示を残り数122に応じた牌数としてもよい。
この場合、転倒前表示は、1個の特定ドミノ牌112と、残り数122に応じた通常ドミノ牌114とが表示部84に表示される。例えば、転倒前表示が「6×6」であり、かつ残り数122が37個以上の場合、1個の特定ドミノ牌112と、35個の通常ドミノ牌114とが表示部84に表示される。
ただし、当該遊技におけるドミノ牌110の残り数122(例:10個)が当該遊技における転倒前表示で表示可能な最大の牌数(例:「6×6」の36個)よりも少ない場合には、上記の残り数122に対応した数のドミノ牌110(例:9個の通常ドミノ牌114+1個の特定ドミノ牌112)が表示部84に表示される。
上記の実施形態では、転倒前表示が「6×6」又は「9×9」である場合、分割領域140が決定された後、表示位置決定抽選により当該分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置を決定した。そのため、上記の実施形態では、特定ドミノ牌112の表示位置のバリエーションが豊富となり、飽きのこない遊技を提供できる。
しかし、これに限らず、転倒前表示が「6×6」の場合は図15(C)に示す「b」、転倒前表示が「9×9」の場合は図15(D)に示す「e」等のように、分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置が予め決定されていてもよい。このように構成した場合は、特定ドミノ牌112の表示位置するためのデータ量や処理負荷を軽減できる。また、分割領域140内における特定ドミノ牌112の表示位置を予め決定する場合、転倒前表示が「9×9」のときは、図15(D)に示す「e」を特定ドミノ牌112の表示位置とすることが望ましい。図15(D)に示す「e」は、転倒前表示「9×9」の中心となる位置であることから好機演出の見栄えをよくできるためである。
上記の実施形態では、特定演出において、通常演出の場合と好機演出の場合とで共通のキャラクター120を表示部84に表示していた。しかし、これに限らず、通常演出の場合と好機演出の場合とで表示部84に表示されるキャラクター120を異ならせてもよい。例えば、通常演出のキャラクター120を「人間」、好機演出のキャラクター120を「牛」として、好機演出の方が多くのドミノ牌110が転倒するとの印象を遊技者に与えることが望ましい。また、好機演出の中でも、特定役の種類や表示態様の種類に応じて「牛」のキャラクター120を「象」のキャラクター120に変更する等、より多くのドミノ牌110が転倒するとの印象を遊技者に与えるキャラクター120に変更してもよい。
上記の実施形態では、ドミノ倒しを題材として特定演出について説明したが、特定演出は停止出目と表示部84の表示との間に関連性が生じる演出であれば、表示部84の表示としてドミノ倒し以外を題材としてもよい。例えば、特定演出における表示部84の表示は、野球のストライクゾーンを表現したものや、縁日での射的を表現したものでもいい。そして、特定演出における表示部84の表示を野球のストライクゾーンとした場合、通常演出で使用するボール(上記の実施形態の「キャラクター120」に相当)を「野球ボール」とし、好機演出で使用するボールを「バスケットボール」として、好機演出の方が多くのストライクゾーンをボールが通過するとの印象を遊技者に与えることが望ましい。また、特定演出における表示部84の表示を縁日での射的とした場合、通常演出で使用する銃(上記の実施形態の「キャラクター120」に相当)を「射的銃(コルク銃)」とし、好機演出で使用する銃を「機関銃(マシンガン)」として、好機演出の方が多くの景品を倒せるとの印象を遊技者に与えることが望ましい。
上記の実施形態では、特定役に当選した場合の停止出目を、各回転リール62の下段の出目から上段の出目に向けて特定役の種類に応じた特定図柄が連続するように構成していた。例えば、特定役として「1−2−3」に当選した場合は、左回転リール64の下段の出目、中回転リール66の下段及び中段の出目、並びに右回転リール68の下段、中段、及び上段の出目が特定図柄で構成されていた。
しかし、これに限らず、特定役に当選した場合の停止出目を、各回転リール62の上段の出目から下段の出目に向けて特定役の種類に応じた特定図柄が連続するように構成してもよい。例えば、特定役として「1−2−3」に当選した場合は、左回転リール64の上段の出目、中回転リール66の上段及び中段の出目、並びに右回転リール68の上段、中段、及び下段の出目を特定図柄で構成してもよい。そして、このように構成した場合は、表示部84上の上部に表示された対象物だけの表示を変化させても違和感がないように、特定演出における表示部84の表示を上記のような「野球のストライクゾーン」とすることが望ましい。
ただし、このように構成した場合でも、特定演出における表示部84の表示を上記の実施形態のような「ドミノ倒し」とすることは可能である。例えば、表示部84上の上部に表示されたドミノ牌110だけを転倒させる場合は、キャラクター120が表示部84上の下部のドミノ牌110を押してもドミノ牌110が転倒せず、その後、風が吹いたり飛んできた物が当たったりすることで、表示部84上の下部のドミノ牌110を残しつつ表示部84上の上部に表示されたドミノ牌110が転倒するような映像とすることが望ましい。
上記の実施形態では、示唆表示124の操作タイミングとして、「「星バー」を狙え」との文字を表示することで星バー図柄を狙うことを推奨していたが、「「星バー」を狙え」との文字を表示することに加えて又は代えて、星バー図柄の絵柄(図3(D)参照)を表示してもよい。
上記の実施形態では、示唆表示124として、「操作タイミングを示す表示」と「押し順を示す表示」とを別々に表示していたが、これに限らず、これら2種類の表示を1つの表示領域で一体的に表現してもよい(例:「逆押しで「星バー」を狙え」)。これにより、示唆表示124の省スペース化を実現できる。
上記の実施形態では、遊技者に最初に停止させることを推奨させる回転リール62が右回転リール68であり、この右回転リール68において3個連続する特定図柄の真ん中の図柄61が星バー図柄であるため、示唆表示124の操作タイミングとして星バー図柄を狙うことを推奨していたが、これに限らず、示唆表示124の操作タイミングとして雷バー図柄又は月バー図柄を狙うことを推奨してもよい。
また、示唆表示124の操作タイミングとして遊技者に狙うことを推奨する特定図柄は、特定図柄の中で同じ絵柄の数が多い図柄61としてもよい。例えば、9個の特定図柄を5個の星バー図柄と4個の雷バー図柄とで構成した場合には、同じ絵柄の数が多い「星バー図柄」を遊技者に狙うことを推奨する特定図柄としてもよい。
上記の実施形態では、特定役のうち特別役に当選した場合は、当該遊技において特定演出を成功させることとしたが、これに限らず、特別役に当選した場合でも当該遊技において特定演出が成功しない状況を設けてもよい。例えば、特別役に当選した場合の転倒前表示として「9×9」の他に「3×3」又は「6×6」の少なくとも一方を設けたり、「82以上」の牌数が設定されたステージを設けたりすることが想定される。これにより、特別役に当選しても必ずしも当該遊技において特定演出が成功することがないように形成でき、各遊技で着実に転倒数を増やすことを求めるゲーム性を創出できる。
上記の実施形態では、転倒後表示は、全ての回転リール62の回転変動処理が終了した後に表示されることとしたが、これに限らず、各回転リール62の回転変動処理が終了する都度、対応する表示部84の表示部分の転倒後表示が表現されるようにしてもよい。すなわち、遊技者のストップスイッチ50の停止操作毎に転倒後表示を表示部84に表示してもよい。
上記の実施形態では、表示位置決定手段275は、表示領域決定抽選の結果が「100%」の確率で同じ領域が選択される場合にも抽選を行うこととしたが、これに限らず、「100%」の確率で同じ領域が選択される場合には抽選を行うことなく予め定められた領域に決定してもよい。
上記の実施形態において、特定演出を成功できなかった場合(例:20ゲーム以内で牌数を0にできなかった場合、特定ドミノ牌112を倒せなかった場合)には、当該特定演出でそれまでに転倒した牌数をリセットしてもよいし、次回に引き継いでもよい。
上記の実施形態において、成功できなかったステージと同じステージに再び挑むこととなった場合には、前回転倒した分の牌数を引継いでもいいし、そのステージに対応する初期牌数を半分に減らした状態から開始してもいい。
上記の実施形態において、特定演出を実行するか否かの前兆期間を設けてもよく、その場合、前兆期間の開始時にステージを決定し、前兆期間の開始から残り数122の減算を行ってもよい。つまり、特定演出の実行前においても残り数122の減算を行ってもよい。ただし、前兆期間よりも特定演出の方が、より多くの減算が行われるよう構成することが望ましい。