JP6678877B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
この搬送装置は、図6に示すように、搬送手段としての本体1と、他の工程へ中継する中継手段としての板部材2とを備えている。
また、この本体1の搬送方向5の下流側には、上記板部材2が搬送物Sを他の工程へ中継するために設けられている。そして、この板部材2は、上記ネットコンベアベルト4の搬送面4aとほぼ同じ高さに設けられている。
上記本体1と板部材2との間には、上記ネットコンベアベルト4の可動を妨げないように、所定の間隔6が設けられている。
この頭押え装置7は、図示しない動力源に接続された一対の回転体7a,7bに、無端ベルト7cを掛け渡して構成される。このような頭押え装置7は、搬送されてきた搬送物Sの頭部を押えながら無端ベルト7cを走行させる。
もし、上記頭押え装置7が、上記板部材2よりも少しでも搬送方向5の前方に飛び出していると、上記本体1を通過した搬送物Sの頭だけが、頭押え装置7に押えられることになるので、この搬送物Sが前のめりになって倒れてしまう。
そして、上記頭押え装置7から離れた搬送物Sは、後続の搬送物Sに押し出されて中継手段である板部材2に送られる。
このような除水装置では、搬送過程における搬送物Sの全面に圧縮エアを吹き付けるため、搬送経路の上方、側方及び下方にエアノズルを設けている。
この網目の粗いネットコンベアベルト4を示したのが図7である。
上記ネットコンベアベルト4は、扁平ならせん状に折り曲げた複数本の線材9を、上記搬送方向5に並べるとともに、これら隣り合う線材9の折返し部9aに連結棒8を串刺し状に貫通させて、各線材9を連結している。そして、上記連結棒8の両端を図示していないローラチェーンに固定している。
特に、ネットコンベアベルト4を用いた場合には、本体1から上記板部材2に乗り移る際に、搬送物Sが転倒しやすい場合があった。
もし、搬送過程で搬送物Sが倒れると、それに連続して後続の搬送物Sも倒れてしまうので、場合によっては、生産ラインを止めなければならないという大きなトラブルにまで発展することもあった。
いずれにしても、従来の搬送装置は、ネットコンベアベルト4を用いなければならない除水装置には利用できないというように用途が限定される問題があった。
上記板部材2の手前で、搬送物Sが頭押え装置7から離れてしまえば、上記搬送物Sが大きな間隔6に落ち込むか、あるいはそれにつまずいて倒れてしまう。
また、頭押え装置7は、本体1の走行速度と同期させなければならないために、装置全体が複雑になり、それがコストアップの要因になるという問題もあった。
なお、圧縮エアを吹き付けてゴミを吹き飛ばす除塵装置にも上記搬送装置が用いられるが、この除塵装置でもネットコンベアベルト4が用いられる。したがって、除塵装置においても、上記除水装置と同様の問題があった。
また、上記傾き抑制手段は、上記本体の搬送方向に整列するとともに、その軸が上記搬送方向に直交するように設けられた搬送方向に整列した複数のローラからなり、上記無端搬送帯上の搬送物の頭部と上記傾き抑制手段のローラとの間隔は、上記搬送物の高さに対応させるとともに、上記搬送物の頭部と上記ローラとの間に隙間を維持している。
そして、上記搬送物が傾いたとき当該搬送物の頭部が上記ローラに接触して当該搬送物の傾きが抑制される一方、上記搬送物の搬送方向先端が上記本体と上記中継手段との間隔を越えて少なくとも上記中継手段の始端に達するまでの間、上記傾き抑制手段のローラがこの搬送物の傾きを抑制するようにしている。
そして、中継手段には、コロや固定された棒又は板などの部材を用いることができる。さらに、中継手段は、動力機構を用いたものを利用しても良い。
また、上記傾き抑制手段は、搬送物の搬送方向先端が複数のコロに達するまでの間、搬送物の傾きを抑制するようにしている。
上記のように、搬送過程で搬送物が転倒することがなくなったので、搬送物が転倒して生産ラインを止めるなどの大きなトラブルが回避される。
さらに、上記傾き抑制手段は、従来のように本体と走行速度を同期させる必要がないので、装置全体が簡単になる。また、傾き抑制手段には動力も必要ないので、コストが大幅に軽減される。
しかし、この発明では、傾き抑制手段に回転自在なローラを用いたので、搬送物が仰向けに倒れるようなことはない。
なお、上記ネットコンベアベルト4の構成は、従来の構成と同一なので、その詳細な説明は省略する。
上記第1噴射ユニット11には、図示しない複数の下側ノズルが備えられており、これら下側ノズルが、搬送される搬送物Sの底面に向かって、圧縮エアを吹き付けるようにしている。
上記第2噴射ユニット12は、それを基台10に対して閉じたとき、上記本体1の搬送面4aと第2噴射ユニット12の天井面13とが対向するようにしている。そして、この天井面13には、上記基台10の上方から下方に向かって圧縮エアを噴射する複数の上側ノズル14が設けられている。
上記第1噴射ユニット11に設けられた下側ノズルと第2噴射ユニット12に設けられた上側ノズル14とは上下において対向するとともに、第1噴射ユニット11と第2噴射ユニット12との対向間隔を、除水処理を施す処理エリアDとしている。
この横方向ノズル15は、上記処理エリアDを通過する搬送物Sを挟むように取り付けられている。
なお、この誘導エリアGとは、ネットコンベアベルト4の下流側であって、上記処理エリアDと、後述するこの発明の中継手段であるコロコンベア16との間に設けられるエリアである。
上記コロコンベア16を次の工程に向かって斜め下方に傾斜させたので、上記搬送物Sがコロコンベア16に乗り移ったとき、上記搬送物Sはその自重によって、次の工程へ自動的に送り出される。
このように大きな間隔6ができるので、上記ネットコンベアベルト4で搬送されてきた搬送物Sは、上記大きな間隔6に落ち込むか、あるいはそれにつまずいて倒れてしまう。しかし、この実施形態では、次に説明する傾き抑制手段Rを設けたので、搬送物Sが倒れることなく、スムーズに搬送されるようになる。
上記傾き抑制手段Rは、図3に示すように、保持部材18に設けた複数のローラ17からなる。そして、上記保持部材18は、天井板18bの両側に対向片18a,18aを設けるとともに、これら対向片18a,18a間に上記複数のローラ17を回転自在にかけ渡してなる。
このようにした傾き抑制手段Rは、上記したように本体1の搬送方向5の下流側における一方の伝動回転体3の上方に設けられるが、この傾き抑制手段Rを支持する支持機構Hの構成は次のとおりである。
そして、上記支持片19a,19aの上端には、それらの対向方向に折り曲げられた折曲片19b,19bが設けられている。
そして、この前後方向調節部材20には、図4に示すように、前後方向の位置を調節するための長孔21,21が上記平面部20aに形成され、これら長孔21,21を貫通するボルト22,22を介して、上記前後方向調節部材20が折曲片19b,19bに固定されている。しかも、これら長孔21,21は、その長軸方向を上記搬送方向5とほぼ平行にしている。
したがって、上記ボルト22,22を緩めて前後方向調節部材20を、長孔21,21に沿って前後に移動することによって、搬送方向5に対する前後方向調節部材20の前後位置を調節できる。
したがって、上記ボルト25,25を緩めて上下方向調節プレート23,23を、上記起立部20b,20bに沿って上下移動することによって、上下方向調節プレート23,23の上下位置を調節できる。
したがって、傾き抑制手段Rは、上下方向調節プレート23,23を介して前後方向調節部材20に取り付けられ、この前後方向調節部材20は支持片19aに支持されることになる。
このことからも明らかなように、上記支持片19a、前後方向調節部材20及び上下方向調節プレート23,23が相まって、傾き抑制手段Rの支持機構Hを構成するとともに、前後に移動可能にした前後方向調節部材20及び上下方向調節プレート23,23が相まって、傾き抑制手段Rの位置調節機構を構成する。
このとき、傾き制御手段Rの前後位置及び上下位置は、上記したように長孔21,21及び長孔24,24の範囲内で調節することができる。
さらに、ローラ17は、搬送物Sに合わせて搬送速度を調整する必要もないので、駆動機構を設ける必要もない。
このように設けられた傾き抑制手段Rは、搬送物Sの搬送方向先端s1が上記間隔6を越えて、コロコンベア16に達するまでの間、搬送物Sの傾きを抑制するようにしている。
なお、上記隙間は、搬送物Sの高さに応じて、上記位置調節機構を用いて調節することができる。
上記のように、搬送過程で搬送物Sが倒れることがないので、生産ラインを止めるなどの大きなトラブルを回避できる。
また、この実施形態における複数のローラ17は、それらの軸線を搬送方向5に直交させているが、搬送物Sの搬送方向5に応じて、ローラ17の向きも自由に変えることができる。例えば、搬送物Sをネットコンベアベルト4の搬送面4aを斜行させることもあるが、この場合には上記ローラ17もその斜行に合わせて斜めにすることができる。
このような場合には、上記搬送物Sの搬送方向先端s1が複数のコロに達するまでの間、搬送物Sの傾きを抑制できるように、傾き抑制手段Rの上記位置調節機構を用いてその前後位置を調節することができる。傾き抑制手段Rの前後位置を調節すれば、上記搬送物Sは、コロとコロとの間を十分に超えた位置でコロコンベア16に渡されるので、搬送物Sがつまずいて転倒することがない。
Claims (2)
- 一対の伝動回転体に無端搬送帯を掛け渡すとともに筒状の搬送物を搬送する本体と、
この本体と次の工程との間に設けられた中継手段と、
上記本体の搬送方向下流側における一方の伝動回転体の上方に設けられるとともに、搬送方向に静止状態を保ちかつ非駆動の傾き抑制手段とが備えられ、
上記傾き抑制手段は、上記本体の搬送方向に整列するとともに、その軸が上記搬送方向に直交するように設けられた複数のローラからなり、
上記無端搬送帯上の搬送物の頭部と上記傾き抑制手段のローラとの間隔は、上記搬送物の高さに対応させるとともに、
上記搬送物の頭部と上記ローラとの間に隙間を維持し、上記搬送物が傾いたとき当該搬送物の頭部が上記ローラに接触して当該搬送物の傾きが抑制される一方、
上記搬送物の搬送方向先端が上記本体と上記中継手段との間隔を越えて少なくとも上記中継手段の始端に達するまでの間、上記傾き抑制手段のローラがこの搬送物の傾きを抑制する構成にした搬送装置。 - 上記中継手段は、複数のコロを備えたコロコンベアからなり、これらコロが上記本体の搬送方向に整列するとともに、これらコロの軸が上記搬送方向に直交するように設けられ、
上記コロコンベアが次の工程に向かって斜め下方に連続しており、
上記傾き抑制手段は、上記搬送物の搬送方向先端が複数のコロに達するまでの間、上記搬送物の傾きを抑制する構成にした請求項1に記載の搬送装置。
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