JP6678846B2 - 駆動補助ユニットおよびそれを備えた電動アシスト装置 - Google Patents

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Description

本発明は駆動補助ユニットおよびそれを備えた電動アシスト装置に関し、特に、駆動力を伝達するクラッチを構成する部材が駆動入力軸に沿って配設された駆動補助ユニットおよびそれを備えた電動アシスト装置に関する。
一般的な駆動補助ユニットでは、使用者による人力をモータの駆動力で補助するため、ユニット内の動力伝達経路にクラッチが介装されている。クラッチを繋ぐことで動力供給側と動力出力側が駆動的に接続され、クラッチを遮断することで動力供給側と動力出力側が駆動的に分離される。
特許文献1には、クラッチ機構が内蔵されたローラ減速装置およびそれを備えた補助駆動装置付き自転車が記載されている。ここでは、減速装置の内部で、モータの出力を減速機で減速した後に、その動力をチェーンスプロケットに伝達している。また、減速後の動力をクラッチで伝達している。係る構成とすることで、モータおよび減速機構をケーシングの内部にコンパクトに収納することができ、重量配分を良好にすることができる。
特開平9−169290号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載されたローラ減速装置では、動力を適宜伝達させるクラッチ機構が半径方向外側を向くように構成されていたため、クラッチ機構を小型化することが容易でなかった。
また、上記のように、クラッチ機構がシャフトに対して半径方向外側を向くように構成されると、クラッチ面同士が接触する面積を大きくすることが容易でなく、大きなトルクを伝達させるためには、大きなクラッチ機構が必要になってしまう課題があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、比較的小型であり且つ大きなトルクを伝達することができる駆動補助ユニットおよびそれを備えた電動アシスト装置を提供することにある。
本発明の駆動補助ユニットは、使用者が動力入力軸に与える人力駆動をモータで補助し、動力出力軸から動力を外部に取り出す駆動補助ユニットであり、前記使用者の人力駆動力により回転し、第1クラッチ面を有する第1クラッチと、前記モータのモータ駆動力により回転し、第2クラッチ面を有する第2クラッチと、前記動力出力軸に駆動的に接続され、第3クラッチ面を有する第3クラッチと、を具備し、前記第1クラッチ面および前記第2クラッチ面と、前記第3クラッチ面とは、前記動力入力軸の軸方向に沿って対向し、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチは略同心円状に配置されることを特徴とする。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチは略円環形状を呈しており、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチの孔部を、前記動力入力軸が貫通することを特徴とする。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記第1クラッチ面、前記第2クラッチ面および前記第3クラッチ面は、それぞれ、半径方向に沿って伸びるウォッシュボード状のクラッチ歯を有することを特徴とする。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記人力駆動力は、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチを貫通する前記動力入力軸を介して入力され、前記動力入力軸は、前記動力出力軸を貫通していることを特徴とする。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記モータの駆動力を前記第2クラッチに伝達する減速機を更に有し、前記動力入力軸は、前記減速機を貫通することを特徴とする。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチは、付勢手段により前記第3クラッチの側に向かって付勢されていることを特徴とする。
また、電動アシスト装置は、上記の駆動補助ユニットを備えていることを特徴とする。
本発明の駆動補助ユニットは、使用者が動力入力軸に与える人力駆動をモータで補助し、動力出力軸から動力を外部に取り出す駆動補助ユニットであり、前記使用者の人力駆動力により回転し、第1クラッチ面を有する第1クラッチと、前記モータのモータ駆動力により回転し、第2クラッチ面を有する第2クラッチと、前記動力出力軸に駆動的に接続され、第3クラッチ面を有する第3クラッチと、を具備し、前記第1クラッチ面および前記第2クラッチ面と、前記第3クラッチ面とは、前記動力入力軸の軸方向に沿って対向し、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチは略同心円状に配置されることを特徴とする。従って、第1クラッチおよび第2クラッチと、第3クラッチとは、それぞれのクラッチ面が対向して配置されることで、第1クラッチと第3クラッチのクラッチ面を歯合させることで、簡易な構成で使用者の駆動力を出力軸に伝達することができる。また、第2クラッチと第3クラッチとを歯合させることで、モータの駆動力を出力軸に伝達することが出来る。更に、第1クラッチおよび前記第2クラッチが略同心円的に配置されることで、簡素な構造によりモータの駆動力で使用者を補助することが出来る。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチは略円環形状を呈しており、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチの孔部を、前記動力入力軸が貫通することを特徴とする。従って、出力軸周りのスペースに各クラッチを配置することで駆動補助ユニットを構成する部材をコンパクトにすることができる。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記第1クラッチ面、前記第2クラッチ面および前記第3クラッチ面は、それぞれ、半径方向に沿って伸びるウォッシュボード状のクラッチ歯を有することを特徴とする。従って、半径方向に沿って伸びるウォッシュボード状のクラッチ歯を各クラッチが有することで、稼働時に各クラッチどうしを容易に歯合させることが出来る。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記人力駆動力は、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチを貫通する前記動力入力軸を介して入力され、前記動力入力軸は、前記動力出力軸を貫通していることを特徴とする。従って、動力入力軸の一部が動力出力軸に内蔵されるため、ユニットの全体構成を簡素化することが出来る。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記モータの駆動力を前記第2クラッチに伝達する減速機を更に有し、前記動力入力軸は、前記減速機を貫通することを特徴とする。従って、動力入力軸が部分的に減速機に内蔵されるため、ユニットの全体構成を簡素化することが出来る。
また、本発明の駆動補助ユニットでは、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチは、付勢手段により前記第3クラッチの側に向かって付勢されていることを特徴とする。従って、第1クラッチおよび第2クラッチが、バネなどの付勢手段で第3クラッチ側に付勢されることで、第1クラッチおよび第2クラッチのクラッチ面と、第3クラッチのクラッチ面とを安定的に歯合させることができ、安定的に動力を伝達させることができる。
また、電動アシスト装置は、上記の駆動補助ユニットを備えていることを特徴とする。従って、駆動力を伝達する構成を簡素化できるため、電動アシスト移動装置の全体構成を簡素化でき、更にその全体重量を軽くすることが出来る。
(A)は本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットを示す斜視図であり、(B)は本発明の実施の形態に係る自転車を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットの接続構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットの構成を別の角度から示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットを示す図であり、モータの他の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットを示す図であり、(A)は駆動補助ユニットの要所を左方から見た分解斜視図であり、(B)は同部を右方から見た分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットの動作を示すフローチャートである。 (A)から(D)は、本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットの動作を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る駆動補助ユニットを示す図であり、スロットルの開度と速度との関係を示すグラフである。
以下、図を参照して本実施形態に係る駆動補助ユニット10およびそれを備えた電動アシスト装置を説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。更に以下の説明では、上下前後左右の各方向を用いるが、左右とは電動アシスト装置の進行方向を向いた場合の方向を示している。また、本出願に於いて、実質的とは、製造誤差や取付誤差の範囲を考慮した範囲を意味している。
図1(A)を参照して、駆動補助ユニット10は、ケース29と、ケース29の右方側に取り付けられたクランク43と、クランク43の外側端部に回転可能に取り付けられたペダル45と、ケース29の左方側に取り付けられたクランク44と、クランク44の外側端部に回転可能に取り付けられたペダル46と、ケース29の右方側に取り付けられたスプロケット39と、を有している。
駆動補助ユニット10は、後述する電動アシスト装置としての自転車40に補助駆動力を与えるユニットであり、使用者がペダル45、46に与える人力駆動力を補助する。具体的には、駆動補助ユニット10は、補助駆動力でスプロケット39を回転させ、これにより使用者が大きな人力駆動力をペダル45、46に与えなくても、総合的に十分な駆動力を得ることができる。更には、後述するように、駆動補助ユニット10から発生する駆動力のみで、自転車等の電動アシスト装置を運転することもできる。
図1(B)に、上記した駆動補助ユニット10が組み込まれた電動アシストの一例として自転車40を示す。自転車40は、駆動補助ユニット10で駆動力が補助される所謂電動アシスト機能付き自転車である。
上記した駆動補助ユニット10は、自転車40のフレームに固定されている。また、自転車40の上記したスプロケット39と車輪50の図示しないスプロケットとの間には、チェーン33が掛けられている。更に、自転車40のフレームには着脱式のバッテリ41が備えられており、駆動補助ユニット10の動作を制御する制御装置42も、自転車40に備えられている。また、ここでは図示しないが、自転車40のハンドル近傍には、駆動補助ユニット10の補助駆動力を制御するためのスロットル47が備えられる。
駆動補助ユニット10は、制御装置42の指示に基づいて、バッテリ41から供給される電力で補助駆動力を発生させ、この補助駆動力でチェーン33を介して車輪50を回転させる。このようにすることで、使用者がペダル46に与える人力駆動力に比して自転車40を高速に移動させることができ、自転車運転に伴う使用者の疲労を軽減することができる。更には、自転車40で高速に移動することができる。
図2は、駆動補助ユニット10の接続構成を示すブロック図である。この図を参照して、駆動補助ユニット10は、制御装置42、トルク検出部48、モータ12、減速機35、第1クラッチ14、第2クラッチ15および第3クラッチ16を有している。
また、駆動補助ユニット10は、ペダル45、46の人力駆動力、スロットル47の操作量、および、バッテリ41の電力が入力される。駆動補助ユニット10は、これらの入力に基づいて、上記した自転車40の車輪50を回転させるための補助駆動力を出力する。
トルク検出部48は、ペダル45、46を使用者が漕ぐことで発生するトルクの大きさを検出し、そのトルクの大きさに応じた電気信号を制御装置42に伝送する。また、モータ12の回転数を示す情報も制御装置42に入力される。
制御装置42は、CPU、RAM、ROM等を有する。制御装置42は、トルク検出部48から入力されたトルクの大きさを示す情報等に基づいて、組み込まれた所定のプログラム等を用いて所定の演算処理を行い、モータ12を所定の速度で回転させる制御信号を生成する。
モータ12が回転することで発生する補助駆動力は、減速機35で所定の回転速度およびトルクに変換され、第2クラッチ15に伝達される。一方、第1クラッチ14は、ペダル45、46と駆動的に接続されている。第1クラッチ14および第2クラッチ15は、第3クラッチ16と適宜歯合する構成となっている。第3クラッチ16は、上記したスプロケット39と駆動的に接続されており、第3クラッチ16が回転することで、車輪50を回転させて自転車40を前進させることができる。
図3および図4を参照して、上記した駆動補助ユニット10の具体的な構成を説明する。図3は駆動補助ユニット10を左方側から見た分解斜視図であり、図4は駆動補助ユニット10を右方側から見た分解斜視図である。
図3および図4を参照して、上記したケース29は、右側ケース30、中央ケース32および左側ケース31から構成されており、駆動補助ユニット10を構成する各部材は、ケース29に内蔵される。右側ケース30の右方側には、スパイダ38、スプロケット39およびクランク43が配設されている。スパイダ38およびスプロケット39は、第3クラッチ16と駆動的に接続されており、これらの部材は共に回転する。
クランク43は、動力入力軸11の右端側に嵌合されている。また、動力入力軸11の左端側には、ペダル46が取り付けられたクランク44が嵌合されている。動力入力軸11は、ペダル45、46を使用者が漕ぐことで発生する人力駆動力(踏力)を、第1クラッチ14に伝達する機能を有する。ここで、動力入力軸11はクランクシャフトとも称される。
右側ケース30の左方には、クラッチ機構を構成する第1クラッチ14、第2クラッチ15および第3クラッチ16が配置されている。第1クラッチ14は、上記したように人力駆動力を第3クラッチ16に適宜伝達する。第2クラッチ15は、モータ12から生じる補助駆動力を第3クラッチ16に適宜伝達する。第1クラッチ14、第2クラッチ15および第3クラッチ16の詳細は後述する。
第3クラッチ16は、人力駆動力および補助駆動力のいずれか一方または両方の駆動力を受けるクラッチである。第3クラッチ16の右方側端部はスパイダ38に連結されており、第3クラッチ16とスパイダ38とは同期して回転する。
ここで、第3クラッチ16の内部には、ニードルベアリング26が配設されている。ニードルベアリング26は、所謂軸受であり、第3クラッチ16と動力入力軸11との間に配置され、第3クラッチ16と動力入力軸11との非同期回転を許容する。
第1クラッチ14の左方側にはバネ28が配置されている。バネ28は、左右方向に巻回軸を有するコイルバネであり、第1クラッチ14の円周方向に沿って複数個が配設されている。バネ28は、第1クラッチ14を右方側に向かって付勢している付勢手段である。バネ28の左方側端部は、アウトプットケース51で支えられている。
第2クラッチ15は、上述したモータ12の補助駆動力で回転する略円環状に形成されたクラッチである。第2クラッチ15と第3クラッチ16とは適宜歯合し、歯合する両者を介して、モータ12の補助駆動力はスパイダ38に伝達される。
第2クラッチ15の左方側にはバネ27が配置されている。バネ27は、左右方向に巻回軸を有するコイルバネであり、第2クラッチ15の円周方向に沿って複数個が配設されている。バネ27は、第2クラッチ15を右方側に向かって付勢している付勢手段である。バネ27の左方側端部は、アウトプットケース51で支えられている。
アウトプットケース51は、第2クラッチ15と減速機35との間に配設されており、減速機35で減速された補助駆動力を第2クラッチ15に伝達させるための略円環状の部材である。ここでは図示しないが、第2クラッチ15の半径方向の端部を外側に向かって突出させた爪部を、アウトプットケース51の切り込み部に係合させる。これにより、アウトプットケース51と第2クラッチ15とは同期して回転する。また、アウトプットケース51の左方側面は、減速機35の出力面に接続されている。係る構成により、第2クラッチ15と減速機35とは駆動的に接続される。
減速機35は、その左端側に配置された入力部から入力された補助駆動力を、その内部に配設された減速機構で回転数を減じることでトルクを増大させ、変換後の補助駆動力をその右端側に配置された出力部から出力する。減速機35の入力側はモータ12に接続され、減速機35の出力側は、アウトプットケース51を介して第2クラッチ15に接続されている。
モータ12は、インナーロータ型でもアウタロータ型でも良い。モータ12がアウタロータ型の場合は、モータ12はステータ49とアウタロータ34とから構成されている。ステータ49は、例えば、円周方向に沿って配設された複数の電気磁石を有し、アウタロータ34は円周方向に沿って配設された複数の永久磁石を有する。アウタロータ34は減速機35の駆動入力部に接続されている。
図5を参照して、モータ12がインナーロータ型の場合は、モータ12はステータ60とインナーロータ61とから構成されている。ステータ60は、例えば、円周方向に沿って巻線された複数の電気磁石を有し、インナーロータ61は、円周方向に沿って配設された複数の永久磁石を有する。また、ステータ60は、ビスで中央ケース32に固定される。インナーロータ61は減速機35の駆動入力部に接続されている。また、インナーロータ61の左方には輪止め62が配設されている。ここで、インナーロータ61の右側面にザグリ部を形成し、このザグリ部にドライブプレート63を嵌め合わせ、ステータ60の中心を貫通して減速機35のシャフトと接続している。
ここで、モータ12として、アウタロータ型を採用しても、インナーロータ型を採用しても、バッテリ41との接続、および制御装置42の制御動作および駆動補助ユニット10のサイズは同じとなる。
上記したように、動力入力軸11の両端にクランク43、44が接続されており、使用者がペダル45、46を漕ぐことで動力入力軸11は回転する。また、動力入力軸11は、駆動補助ユニット10を構成する各部材を貫通している。具体的には、右方側から、動力入力軸11は、スプロケット39、スパイダ38、右側ケース30、第3クラッチ16、ニードルベアリング26、第1クラッチ14、第2クラッチ15、アウトプットケース51、減速機35、モータ12、左側ケース31、を貫通している。このように、動力入力軸11が各部材を貫通する構成とすることで、駆動補助ユニット10の全体構成を簡素化することができる。また、動力入力軸11は、第1クラッチ14と駆動的に接続されており、動力入力軸11に同期して第1クラッチ14は回転する。
ここで、図3および図4では図示しないが、クランク44と左側ケース31との間には、オイルシール、シールキャップ、輪止め、ベアリング等が配設される。また、減速機35とアウトプットケース51との間には、ベアリング、輪止め等が配設される。更に、右側ケース30とスパイダ38との間には、オイルシール、シールキャップが配置される。更に、アウトプットケース51の右方側にはインナーケース52が配置される。
また、駆動補助ユニット10を構成する各部材は、左右方向に伸びる軸55を中心に配設されている。
図6は、上記した構成を有する駆動補助ユニット10の断面図である。この図に示す各部材の詳細は上記した通りである。また、上記したトルク検出部48は、駆動補助ユニット10に内蔵されているが、トルク検出部48の動作は、本発明の特徴から離れるため、以後の駆動補助ユニット10の説明では、その詳細説明を省略している。
図7を参照して、上記した人力駆動力および補助駆動力を伝達させるクラッチ機構を説明する。図7(A)は第1クラッチ14、第2クラッチ15および第3クラッチ16を左方側から見た分解斜視図であり、図7(B)はこれらの部材を右方側から見た分解斜視図である。
図7(A)を参照して、第3クラッチ16は左方側主面に、略円環形状の第3クラッチ面19が形成されている。また、第3クラッチ16の右方部分は筒状部37が形成されており、この筒状部37は、上記した右側ケース30を貫通し、スパイダ38に接続される。筒状部37は、動力を外部に取り出す動力出力軸として機能している。第3クラッチ面19は、半径方向に沿って伸びる第3クラッチ歯25が、円周方向に沿って略等間隔に形成されている。換言すると、放射線状に伸びる複数の第3クラッチ歯25により第3クラッチ面19が形成されている。第3クラッチ歯25は、円周方向に沿ってウォッシュボード形状を呈している。具体的には、第3クラッチ歯25を左方側から見た場合、第3クラッチ歯25は、時計回りに沿って左方側に向かって傾斜する傾斜面53と、軸55に対して平行な軸平行面54とから構成されている。ここで、傾斜面53および軸平行面54は、例えば平坦面として形成されており、かかる事項は他の第1クラッチ14および第2クラッチ15でも同様である。
また、上記した、第1クラッチ14、第2クラッチ15および第3クラッチ16には、それぞれ、略円形の孔部20、21、22が形成されている。孔部20、21、22は、上記した動力入力軸11が貫通する。
図7(B)を参照して、第1クラッチ14および第2クラッチ15は、軸55を中心として略同心円状に配置されている。更に、第1クラッチ14および第2クラッチ15は、それぞれ、略円環形状を呈している。また、第1クラッチ14は、第2クラッチ15の内側に配置されている。即ち、第1クラッチ14と第2クラッチ15の左右方向の位置は一致している。
第1クラッチ14の右方側の主面、即ち第3クラッチ16と向かい合う主面には、第3クラッチ16の第3クラッチ面19と適宜歯合する第1クラッチ面17が形成されている。また、第1クラッチ面17には、半径方向に沿って伸びる第1クラッチ歯23が、円周方向に沿って等間隔に形成されている。第1クラッチ14の第1クラッチ面17の形状は、第3クラッチ16の第3クラッチ面19と凹凸が反転した形状である。具体的には、第1クラッチ14を右方から見た場合、第1クラッチ歯23は、時計回りに沿って右方側に向かって傾斜する傾斜面56と、軸55に対して平行な軸平行面57とから構成されている。
第1クラッチ14が、係る形状の第1クラッチ面17を有することで、第1クラッチ14と第3クラッチ16とが所定方向で係合することができる。具体的には、図7(A)に示した第3クラッチ16の第3クラッチ歯25の軸平行面54と、図7(B)に示す第1クラッチ14の第1クラッチ歯23の軸平行面57とが、円周方向に向かい合って当接する。この状態で、右方から見た場合、第1クラッチ14が時計回りに回転すると、第1クラッチ14の第1クラッチ歯23と、第3クラッチ16の第3クラッチ歯25とが歯合しているので、第1クラッチ14の駆動力で第3クラッチ16を回転させることができる。この場合、人力駆動力が、第1クラッチ14および第3クラッチ16を経由して、上述したスプロケット39を回転させ、自転車40の車輪50を回転させる。
第2クラッチ15の右方側の主面、即ち第3クラッチ16と向かい合う主面には、第3クラッチ16の第3クラッチ面19と適宜歯合する第2クラッチ面18が形成されている。また、第2クラッチ面18には、半径方向に沿って伸びる第2クラッチ歯24が、円周方向に沿って等間隔に形成されている。第2クラッチ15の第2クラッチ歯24の形状は、第3クラッチ16の第3クラッチ面19と凹凸が反転した形状である。具体的には、第2クラッチ15を右方から見た場合、第2クラッチ歯24は、時計回りに沿って右方側に向かって傾斜する傾斜面58と、軸55に対して平行な軸平行面59とから構成されている。
第2クラッチ15が、上記した形状の第2クラッチ面18を有することで、第2クラッチ15と第3クラッチ16とが所定方向で係合することができる。具体的には、図7(A)に示した第3クラッチ16の第3クラッチ歯25の軸平行面54と、図7(B)に示す第2クラッチ15の第2クラッチ歯24の軸平行面59とが、円周方向に向かい合って当接する。この状態で、右方から見た場合、第2クラッチ15が時計回りに回転すると、第2クラッチ15の第2クラッチ歯24と、第3クラッチ16の第3クラッチ歯25とが歯合しているので、第2クラッチ15の駆動力で第3クラッチ16を回転させることができる。この場合、モータ12による補助駆動力が、第2クラッチ15および第3クラッチ16を経由して、上述したスプロケット39を回転させ、自転車40の車輪50を回転させる。
ここで、第1クラッチ14、第2クラッチ15、第3クラッチ16を駆動補助ユニット10に組み込んだ状態に於いて、第1クラッチ面17の内周部は、第3クラッチ面19の内周部と略一致している。また、この状態に於いて、第2クラッチ面18の外周部は、第3クラッチ面19の外周部と略一致している。このようにすることで、第1クラッチ面17、第2クラッチ面18、第3クラッチ面19のほぼ全域を、歯合する面として有効に利用することができる。
ここで、上記したように、本実施形態に係るクラッチ構成では、第1クラッチ14の第1クラッチ面17、第2クラッチ15の第2クラッチ面18、および、第3クラッチ16の第3クラッチ面19が、何れも軸55に沿って平行に向かい合っている。このようにすることで、第1クラッチ面17と第3クラッチ面19とが歯合する面積、および、第2クラッチ面18と第3クラッチ面19とが歯合する面積を大きくすることができる。よって、小さなクラッチ構成で大きなトルクを伝達できることから、駆動補助ユニット10全体の構成を小型化することができる。
更に、本実施形態では、第1クラッチ14と第2クラッチ15とが同心円状に配置されている。具体的には、本実施形態のクラッチ構造は、第1クラッチ14、第2クラッチ15および第3クラッチ16から構成されるが、第1クラッチ14と第2クラッチ15とが動力入力クラッチであり、第3クラッチ16が動力出力クラッチである。ここでは、動力入力クラッチである第1クラッチ14および第2クラッチ15を、軸55を中心として同心円状に配置している。このようにすることで、人力駆動力を伝達する第1クラッチ14と、モータ12からの補助駆動力を伝達する第2クラッチ15とを、容易に切り替えることができ、更には、両者を狭いスペースに収納することができる。
更にまた、第1クラッチ14の第1クラッチ面17、第2クラッチ15の第2クラッチ面18、および、第3クラッチ16の第3クラッチ面19が、面的に接触している。よって、動力を伝達する有効面積を大きく確保することができる。更には、製造工程に於いて、第1クラッチ14、第2クラッチ15および第3クラッチ16を簡易に組み立てることができる。
また、図7(A)に示した、動力出力軸である第3クラッチ16の筒状部37の内部を、図3等に示す動力入力軸11が貫通している。よって、動力が入出力される動力入力軸11および筒状部37を、駆動補助ユニット10の内部にコンパクトに収納させることができる。
図8および図9に基づいて、更に上記した各図も参照しつつ、駆動補助ユニット10の動作を説明する。図8は駆動補助ユニット10の動作を示すフローチャートであり、図9は各状態に於けるクラッチ構造の状態を示す模式図である。
以下の説明において、フリー状態とは、各クラッチのクラッチ面同士が歯合していない状態、即ちクラッチ面同士を介してトルクが第3クラッチ16に伝達されていない状態を示している。また、ロック状態とは、各クラッチのクラッチ面同士が歯合している状態、即ちクラッチ面同士を介してトルクが第3クラッチ16に伝達される状態を示している。また、図9の各図では、動力を伝達しているクラッチどうしを模式的に密着して示し、動力を伝達していないクラッチどうしを模式的に離間して示している。
先ず、ステップS10では、自転車40が停止状態であるか否かが判断される。自転車40が停止状態であれば、即ちステップS10がYESであれば、第1クラッチ14および第2クラッチ15がフリー状態となる(ステップS17)。この状態を図9(A)に示している。このステップでは、第1クラッチ14の第1クラッチ面17は、第3クラッチ16の第3クラッチ面19は歯合していない。また、第2クラッチ15の第2クラッチ面18は、第3クラッチ16の第3クラッチ面19には歯合していない。よって、自転車40の車輪50は自由に回転することができる。このステップでは、第3クラッチ16は回転するが、第1クラッチ14および第2クラッチ15は回転しない。このステップS17では、ペダル45、46の回転数はゼロであり、且つ減速機35(モータ12)の出力回転数もゼロである。
自転車40が停止状態でなく、即ちステップS10がNOであり、且つ人力走行状態であれば(ステップS10のYES)、第1クラッチ14はロック状態となり、第2クラッチ15はフリー状態となる(ステップS18)。この状態を図9(B)に示している。このステップでは、第1クラッチ14の第1クラッチ面17と、第3クラッチ16の第3クラッチ面19とは歯合している。第2クラッチ15の第2クラッチ面18と、第3クラッチ16の第3クラッチ面19とは歯合していない。よって、使用者がペダル45、46を漕ぐことで発生するトルクは、第1クラッチ14および第3クラッチ16を介して車輪50に伝達され、自転車40は使用者が望む速度で前進する。このステップS18では、第1クラッチ14および第3クラッチ16は回転するが、第2クラッチ15は回転しない。また、このステップS18では、減速機35(モータ12)の出力回転数もゼロである。
自転車40の走行状態が人力走行状態でなければ(ステップS11のNO)、自転車40の走行状態がアシスト走行状態であるか否かが判断される(ステップS12)。自転車40の走行状態がアシスト走行状態であれば、即ちステップS12がYESであれば、ステップS13からステップS15でペダル45、46の回転数P(回転速度)と、減速機35の出力回転数A(回転速度)との比較結果に基づく駆動制御を行う。
具体的には、ペダル45、46の回転数Pが、減速機35の出力回転数Aよりも高速であれば、図9(B)に示すように、第1クラッチ14がロック状態となり、第2クラッチ15がフリー状態となる(ステップS13のYES、ステップS19)。よって、使用者がペダル45、46を漕ぐことで発生するトルクは、第1クラッチ14および第3クラッチ16を介して車輪50に伝達され、自転車40は使用者が望む速度で前進する。
ペダル45、46の回転数Pと、減速機35の出力回転数Aとが略同一の速度であれば(ステップS13のNO、ステップS14のYES)、第1クラッチ14がロック状態となり、第2クラッチ15もロック状態となる(ステップS20)(図9(D)参照)。よって、使用者がペダル45、46を漕ぐことで発生するトルクは、第1クラッチ14および第3クラッチ16を介して車輪50に伝達される。本ステップでは、例えば、図2に示したトルク検出部48の出力に基づいて、制御装置42がモータ12を所定の回転速度で回転させる。更に、モータ12が回転することで発生するトルクも、減速機35および第2クラッチ15を介して車輪50に伝達される。従って、使用者は、疲労を軽減しつつ自転車40を所定速度で走行させることができる。
ペダル45、46の回転数Pが、減速機35の出力回転数Aよりも低速であれば(ステップS14のNO、ステップS15)、第1クラッチ14がフリー状態となり、第2クラッチ15がロック状態となる(ステップS21)(図9(C)参照)。よって、使用者がペダル45、46を漕ぐことで発生するトルクは、車輪50に伝達されない。一方、モータ12が回転することで発生するトルクは、減速機35および第2クラッチ15を介して車輪50に伝達される。また、本ステップでは、スロットル47の開度を大きくすると、制御装置42の指示に基づいて、モータ12から発生するトルクが大きくなり、アシスト走行状態に於いて大きな補助駆動力を得ることができ、使用者が自転車40を用いて更に快適に移動することができる。
かかる事項を、図10を参照して説明する。図10のグラフの横軸はスロットル47の開度を示し、縦軸は自転車40の走行速度を示している。この図を参照して、上記したステップS21に於いて、使用者がスロットル47の開度を大きくすると、スロットル47の開度に正比例して自転車40の走行速度が速くなる。よって、使用者はスロットル47の開度を大きくすることで、自らが望む速さで自転車40を用いて移動することができる。また、スロットル47の開度が一定以上になると、例えばスロットル47の開度が90%程度に達すると、それ以上スロットル47の開度を大きくしても、自転車40の速度は上がらない設定となっている。
自転車40の走行状態がEV走行状態であれば(ステップS12のNO、ステップS16のYES)、第1クラッチ14がフリー状態となり、第2クラッチ15はロック状態となる(ステップS22)。よって、使用者はペダル45、46を漕ぐ必要が無い。一方、モータ12が回転することにより発生するトルクは、減速機35および第2クラッチ15を介して車輪50に伝達される。また、本ステップでは、ステップS21と同様に、スロットル47の開度を大きくすると、制御装置42の指示に基づいて、モータ12から発生するトルクが大きくなり、大きな補助駆動力を得ることができ、使用者が自転車40を用いて更に快適に移動することができる。ステップS16に於ける判断が終了したら(ステップS16のNO)、ステップS10に戻る。
以上、本発明の実施形態を示したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、図1(B)で電動アシスト装置として自転車40を例示したが、電動アシスト装置としては自転車40以外の装置を採用することも可能である。例えば、電動アシスト装置として、2輪以上の車輪を有する装置を採用することができる。また、電動アシスト装置として、電動アシストバイク、カーゴタイプの電動アシスト装置、電動マウンテンバイク、レジャー用電動アシスト自転車、ボート等を採用することもできる。
また、図7を参照して、第1クラッチ14の第1クラッチ面17、第2クラッチ15の第2クラッチ面18、および、第3クラッチ16の第3クラッチ面19は、互いに密着するように構成されているが、クラッチ構成の状況に応じて、各クラッチ面を適宜離間できる。即ち、図7(A)を参照して、第2クラッチ15と第3クラッチ16とが歯合する際に、第1クラッチ14の第1クラッチ面17を、第3クラッチ16の第3クラッチ面19から離間させても良い。また、第1クラッチ14と第3クラッチ16とが歯合する際に、第3クラッチ16の第2クラッチ面18を、第3クラッチ16の第3クラッチ面19から離間させても良い。このようにすることで、歯合していないクラッチ面同士が接触することで騒音が発生することを抑制することができる。
更に、図3を参照して、第1クラッチ14および第2クラッチ15は、付勢手段であるバネ28およびバネ27で第3クラッチ16の方に向かって付勢されているが、付勢手段として他の構成を採用することもできる。具体的には、付勢手段として、第1クラッチ14および第2クラッチ15の円周にそれぞれ1個のコイルバネないし1個のスプリングプレートを採用することで、駆動補助ユニット10を構成する部品点数を削減することができる。
10 駆動補助ユニット
11 動力入力軸
12 モータ
14 第1クラッチ
15 第2クラッチ
16 第3クラッチ
17 第1クラッチ面
18 第2クラッチ面
19 第3クラッチ面
20 孔部
21 孔部
22 孔部
23 第1クラッチ歯
24 第2クラッチ歯
25 第3クラッチ歯
26 ニードルベアリング
27 バネ
28 バネ
29 ケース
30 右側ケース
31 左側ケース
32 中央ケース
33 チェーン
34 アウタロータ
35 減速機
37 筒状部
38 スパイダ
39 スプロケット
40 自転車
41 バッテリ
42 制御装置
43 クランク
44 クランク
45 ペダル
46 ペダル
47 スロットル
48 トルク検出部
49 ステータ
50 車輪
51 アウトプットケース
52 インナーケース
53 傾斜面
54 軸平行面
55 軸
56 傾斜面
57 軸平行面
58 傾斜面
59 軸平行面
60 ステータ
61 インナーロータ
62 輪止め
63 ドライブプレート

Claims (7)

  1. 使用者が動力入力軸に与える人力駆動をモータで補助し、動力出力軸から動力を外部に取り出す駆動補助ユニットであり、
    前記使用者の人力駆動力により回転し、第1クラッチ面を有する第1クラッチと、
    前記モータのモータ駆動力により回転し、第2クラッチ面を有する第2クラッチと、
    前記動力出力軸に駆動的に接続され、第3クラッチ面を有する第3クラッチと、を具備し、
    前記第1クラッチ面および前記第2クラッチ面と、前記第3クラッチ面とは、前記動力入力軸の軸方向に沿って対向し、
    前記第1クラッチおよび前記第2クラッチは略同心円状に配置されることを特徴とする駆動補助ユニット。
  2. 前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチは略円環形状を呈しており、
    前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチの孔部を、前記動力入力軸が貫通することを特徴とする請求項1に記載の駆動補助ユニット。
  3. 前記第1クラッチ面、前記第2クラッチ面および前記第3クラッチ面は、それぞれ、半径方向に沿って伸びるウォッシュボード状のクラッチ歯を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駆動補助ユニット。
  4. 前記人力駆動力は、前記第1クラッチ、前記第2クラッチおよび前記第3クラッチを貫通する前記動力入力軸を介して入力され、
    前記動力入力軸は、前記動力出力軸を貫通していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の駆動補助ユニット。
  5. 前記モータの駆動力を前記第2クラッチに伝達する減速機を更に有し、
    前記動力入力軸は、前記減速機を貫通することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の駆動補助ユニット。
  6. 前記第1クラッチおよび前記第2クラッチは、付勢手段により前記第3クラッチの側に向かって付勢されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の駆動補助ユニット。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載の駆動補助ユニットを備えていることを特徴とする電動アシスト装置。
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