JP6677870B2 - クランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具、及びクランプ作業工具 - Google Patents

クランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具、及びクランプ作業工具 Download PDF

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Description

本発明は、被削材に溝入れ加工や突切り加工等を施、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを着脱するクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具、及びクランプ作業工具に関するものである。
従来、金属材料等からなり円柱状や円筒状をなす被削材を、その軸線回りに回転させつつ、被削材の外周面、内周面、及び軸線方向を向く端面等に、溝入れ用切削インサートの切れ刃で切り込んで、溝入れ加工や突切り加工等(以下、単に溝入れ加工と省略することがある)を施す刃先交換式溝入れ工具が知られている。
例えば、下記特許文献1の刃先交換式溝入れ工具では、工具本体の先端部のインサート保持板部に、スリット状のインサート取付座が形成されており、このインサート取付座に対して、切れ刃を有する溝入れ用切削インサートが着脱可能に装着される。
具体的に、インサート保持板部には、インサート取付座に連通してスリット状をなす開閉操作スリットが形成されており、該開閉操作スリットのキーホールに、キーの偏心体を挿入して操作することにより、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを容易に着脱することができる。なお、一般にキーは、工具本体よりも硬い材料で作製される。
キーの偏心体の断面は、概ね長方形状をなしており、その4つのコーナ部はそれぞれ凸R形状とされている。そして、キーホールに偏心体が挿入され、キーホールの上壁及び下壁に対して、偏心体の外周のうち一対の長辺領域が対向配置されたときには、上壁及び下壁と、一対の長辺領域と、の間に隙間が形成される。
この状態からキーを操作し、偏心体をその中心軸回りに90°回転させて、キーホールの上壁及び下壁に対して、偏心体の外周のうち一対の短辺領域を対向配置させると、これらの短辺領域が、上壁及び下壁を互いに離間させる向きに押圧する。キーホールの上壁及び下壁が押圧されることにより、インサート保持板部のクランプフィンガー(上顎部)が弾性変形させられ、これに伴いインサート取付座の頂壁と底壁との間の距離が増大して、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを挿入することが可能になる。
また、インサート取付座に溝入れ用切削インサートを挿入した状態で、再びキーを操作し、キーホールの上壁及び下壁に対して、偏心体の一対の長辺領域を対向配置させることにより、クランプフィンガーは復元変形して、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートがクランプされる。
このような構成のインサートクランプ機構によれば、インサート取付座の頂壁や底壁を傷付けることなく、溝入れ用切削インサートをクランプすることができる。
特開2015−9359号公報
しかしながら、上記従来の刃先交換式溝入れ工具のインサートクランプ機構では、下記の課題を有していた。
特許文献1においては、開閉操作スリットのキーホールにおける上壁及び下壁のうち、偏心体の中心軸に最も近い各中央部に対して、偏心体の一対の短辺領域の各中央部(肩部表面)が当接し、上壁と下壁とを離間させる向きに押圧することにより、クランプフィンガーが弾性変形させられるようになっている。
しかしながら、キーホールの上壁の中央部及び下壁の中央部に対しては、キーを操作したときに偏心体のコーナ部が強く擦れるので、これらの中央部は摩滅(摩耗)しやすくなっている。このため、摩滅した上壁及び下壁を偏心体が十分に押圧できなくなり、クランプフィンガーの弾性変形量が減少して、溝入れ用切削インサートをクランプできなくなるおそれがあった。
なお、開閉操作スリットが摩滅した工具本体を、未使用(新品)の工具本体に交換することは可能であるが、工具本体の交換を頻繁に行うこととなり、その分コストが嵩んでしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、開閉操作スリットの上壁及び下壁が摩滅した場合でも、インサート保持板部の弾性変形量が減少することを抑制でき、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを長期にわたり安定してクランプすることができるクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具、及びクランプ作業工具を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係るクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具は、工具本体に設けられたインサート保持板部と、切れ刃を有する溝入れ用切削インサートと、前記インサート保持板部を該インサート保持板部の厚さ方向に貫通するとともに、スリット状に延び、その延在方向に沿う両端部のうち一端部が、前記インサート保持板部の端面に開口し、前記溝入れ用切削インサートが着脱可能に装着されるインサート取付座と、前記インサート保持板部を前記厚さ方向に貫通するスリット状に形成され、前記インサート取付座の延在方向に沿う両端部のうち他端部に連通する開閉操作スリットと、前記開閉操作スリットに挿入されるクランプ作業工具と、を備え、前記開閉操作スリットには、互いに離間して対向配置される上壁と下壁とが形成され、前記インサート保持板部は、前記上壁と前記下壁とを互いに離間させるように弾性変形可能とされ、前記クランプ作業工具は、前記上壁と前記下壁との間に挿入される軸部を有し、前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、前記軸部は、前記中心軸上で互いに直交する長軸と短軸とを有し、前記中心軸上を通り、前記上壁と前記下壁とが対向する上下方向に沿う前記上壁と前記下壁との間の距離に対して、前記軸部の短軸方向の外径が小さくされ、かつ、前記距離に対して、前記軸部の長軸方向の外径が大きくされ、前記軸部の外周において長軸上に位置する両端部のうち、少なくとも1つの端部は、凹状又は直線状に形成されているとともに、前記上壁及び前記下壁に対して当接しないように配置され、前記軸部の中心軸回りに沿う前記端部の両側に隣接する部分には、該軸部のうち最も外径が大きい支持部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、インサート保持板部を該インサート保持板部の厚さ方向に貫通して形成され、互いに連通するインサート取付座及び開閉操作スリットのうち、前記開閉操作スリットの互いに離間して対向配置される上壁と下壁との間に挿入される軸部を有するクランプ作業工具であって、前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、前記軸部は、前記中心軸上で互いに直交する長軸と短軸とを有し、前記軸部の外周において長軸上に位置する両端部のうち、少なくとも1つの端部は、凹状に形成され、前記軸部の中心軸回りに沿う前記端部の両側に隣接する部分には、該軸部のうち最も外径が大きい支持部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
このクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具及びクランプ作業工具により、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを着脱するには、下記の操作を行う。
インサート取付座に溝入れ用切削インサートを装着する際は、まず、開閉操作スリットの上壁と下壁との間に、クランプ作業工具の軸部を挿入する。このとき、軸部の中心軸に垂直な断面視において、軸部の外周のうち短軸方向の両側(両外側)を向く各領域が、上壁及び下壁に対向するように配置する。この状態で、軸部の短軸方向を向く各領域と、開閉操作スリットの上壁及び下壁と、の間には隙間が形成されている。
次いで、クランプ作業工具を操作し、開閉操作スリットの上壁及び下壁に対して、軸部をその中心軸回りに90°回転させる。これにより、軸部の外周のうち長軸方向の両側(両外側)を向く各領域が上壁及び下壁に対向配置されるとともに、該軸部の外周において長軸上に位置する端部を間に挟んで中心軸回りに互いに離間して配置される一対の支持部が、開閉操作スリットの上壁又は下壁に当接させられて、軸部が上壁と下壁とを互いに離間させる向きに押圧する。
開閉操作スリットの上壁と下壁とが互いに離間する向きに押圧されることで、インサート保持板部(の例えば上顎部)が弾性変形し、上壁と下壁との間の距離が増大する。これに伴い、開閉操作スリットに連通するインサート取付座の頂壁と底壁との間の距離も増大させられて、インサート取付座は溝入れ用切削インサートを受け入れ可能な状態となる(以下、この状態をインサート取付座が開状態であるといい、後述する「最大開状態」と区別する場合には、「安定開状態」ということがある)。そして、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを挿入することができる。
インサート取付座に溝入れ用切削インサートを挿入した後は、開閉操作スリットの上壁及び下壁に対して、軸部をその中心軸回りに90°回転させる。これにより軸部の外周のうち短軸方向の両側を向く各領域が、上壁及び下壁に対向配置されるとともに、該軸部による上壁及び下壁に対する押圧が解除される。
開閉操作スリットの上壁及び下壁への押圧が解除されると、インサート保持板部が復元変形し、上壁と下壁との間の距離が縮小する。これに伴い、開閉操作スリットに連通するインサート取付座の頂壁と底壁との間の距離も縮小させられて、インサート取付座が溝入れ用切削インサートをクランプした状態となる(以下、この状態をインサート取付座が閉状態であるという)。
なお、インサート取付座から溝入れ用切削インサートを取り外す際は、上述の手順とは逆の手順で操作を行えばよい。つまり、クランプ作業工具を操作し、インサート取付座を開状態として、インサート取付座から溝入れ用切削インサートを取り外すことができる。
本発明のクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具及びクランプ作業工具によれば、クランプ作業工具の軸部が、その中心軸に垂直な断面視において長軸と短軸とを有しており、例えば楕円形状、長円形状、又は多角形状等に形成されている。そしてこの断面視において、軸部の外周における長軸上に位置する一対の端部(両端部)のうち少なくとも1つの端部が、凹状(つまり溝状)又は直線状(つまり平面状)に形成されていて、開閉操作スリットの上壁及び下壁に対して非接触とされている。また、軸部の中心軸回りに沿う前記端部の両側に隣接する部分には、この軸部において最も外径が大きくなる支持部がそれぞれ形成されている。
つまり本発明においては、クランプ作業工具を操作したときに、軸部の外周のうち最も外径が大きくされた支持部が、開閉操作スリットの上壁及び下壁のうち、該軸部の中心軸に最も近い各部分(例えば上壁及び下壁の各中央部)に対して、強く擦られることになる。このため、クランプ作業工具の操作を繰り返すことにより、開閉操作スリットの上壁の前記部分及び下壁の前記部分が他の部位よりも大きく摩滅する。
そして、開閉操作スリットの上壁及び下壁に対して、軸部の長軸方向の両側を向く各領域を対向配置した状態では(つまりインサート取付座を開状態としたときには)、上壁及び下壁のうち大きく摩滅した各部分に対して、軸部の外周のうち長軸上に位置する両端部が対向配置される。ここで、軸部の外周において長軸上に位置する端部が、上壁及び下壁のうち大きく摩滅した各部分に当接させられることはなく(前記端部は前記部分から離間されており)、また、軸部の外周において前記端部を間に挟んで中心軸回りに互いに離間して配置される一対の支持部についても、上壁及び下壁の前記大きく摩滅した各部分に対して当接されない。
具体的には、インサート取付座が開状態とされたときに、軸部の支持部は、開閉操作スリットの上壁及び下壁のうち大きく摩滅した各部分に当接させられずに、この摩滅量の大きい部分に隣接する摩滅量の小さい部分に対して、当接させられる。
このため、開閉操作スリットの上壁及び下壁がたとえ摩滅した場合でも、軸部が上壁及び下壁を確実に押圧して、インサート保持板部を安定して弾性変形させることができるとともに、その弾性変形量が減少することを顕著に抑制することができる。
しかも、軸部の支持部は、該軸部の外周において長軸上に位置する端部を挟んで一対設けられており、この軸部において最も外径が大きくされていることから、下記の作用効果を奏する。
すなわち、軸部の支持部が開閉操作スリットの上壁及び下壁を乗り越えるときに、インサート取付座が最も開かれた状態(最大開状態)となり、この最大開状態に比べて、インサート取付座の開状態(安定開状態)及び閉状態では、インサート取付座は前記最大開状態よりは小さく開かれた状態となる。このため、インサート取付座の最大開状態から、安定開状態及び閉状態へ向かう過程において、インサート保持板部の復元変形力が作用して、クランプ作業工具を操作する操作者が感触(クリック感)を得ることができ、操作性がよい。
また、インサート取付座の開状態(安定開状態)において、開閉操作スリットの上壁又は下壁に対して、互いに離間する一対の支持部がそれぞれ当接させられる(2点支持される)ため、開閉操作スリットに対する軸部の中心軸回りの意図しない回動が抑えられて、軸部の姿勢が安定する。
以上より、本発明によれば、開閉操作スリットの上壁及び下壁が摩滅した場合でも、インサート保持板部の弾性変形量が減少することを抑制でき、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを長期にわたり安定してクランプすることができる。
また、開閉操作スリットが摩滅しても、工具本体を交換するまでの期間を延長できることから、工具本体の交換頻度を抑えてコストを削減できる。
また、上記クランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具において、前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、前記軸部の前記端部を間に挟んで、前記中心軸回りに互いに離間して配置される一対の前記支持部同士の間の距離が、前記軸部の短軸方向の外径に対して、1/8〜1/3倍の大きさであることが好ましい。
また、上記クランプ作業工具において、前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、前記軸部の前記端部を間に挟んで、前記中心軸回りに互いに離間して配置される一対の前記支持部同士の間の距離が、前記軸部の短軸方向の外径に対して、1/8〜1/3倍の大きさであることが好ましい。
この場合、一対の支持部同士の間の距離が、軸部の短軸方向の外径に対して、1/8倍以上の大きさであり十分な長さが確保されるので、インサート取付座が開状態(安定開状態)とされたときに、開閉操作スリットの上壁及び下壁のうち大きく摩滅した各部分から、これらの支持部を十分に離間させて配置することができる。これにより、インサート取付座の開状態において、開閉操作スリットの上壁及び下壁の前記大きく摩滅した各部分に対して、軸部の支持部が当接されることを確実に防止して、インサート保持板部を安定して弾性変形させることができ、上述した作用効果がより格別顕著なものとなる。
また、一対の支持部同士の間の距離が、軸部の短軸方向の外径に対して、1/3倍以下の大きさであるので、支持部同士の間の距離が大きくなり過ぎて軸部の長軸方向の外径が短くなってしまうことを防止できる。つまり、軸部の長軸方向の外径と短軸方向の外径との差分を十分に大きく確保して、インサート取付座が開状態(安定開状態)とされたときに、インサート取付座の頂壁と底壁との間の距離を大きく確保することができる。これにより、インサート取付座に対する溝入れ用切削インサートの着脱操作性が安定して高められる。
本発明のクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具、及びクランプ作業工具によれば、開閉操作スリットの上壁及び下壁が摩滅した場合でも、インサート保持板部の弾性変形量が減少することを抑制でき、インサート取付座に対して溝入れ用切削インサートを長期にわたり安定してクランプすることができる。
本発明の一実施形態に係る刃先交換式溝入れ工具を示す斜視図である。 刃先交換式溝入れ工具を示す側面図である。 図2の刃先交換式溝入れ工具の要部を拡大して示す図である。 刃先交換式溝入れ工具を示す、(a)正面図、(b)上面図である。 インサート取付座に溝入れ用切削インサートを着脱する手順を説明する図である。 インサート取付座に溝入れ用切削インサートを着脱する手順を説明する図である。 インサート取付座に溝入れ用切削インサートを着脱する手順を説明する図である。 クランプ作業工具を示す、(a)平面図、(b)正面図である。 クランプ作業工具の要部を拡大して示す図である。 軸部の中心軸に垂直な断面図であり、開閉操作スリットの上壁及び下壁に対して、(a)軸部の短軸方向の両側を向く各領域が対向配置された状態(インサート取付座の閉状態)を示す図、(b)軸部の支持部が乗り上げた状態(インサート取付座の最大開状態)を示す図、(c)軸部の長軸方向の両側を向く各領域が対向配置された状態(インサート取付座の安定開状態)を示す図である。
以下、本発明の一実施形態の刃先交換式溝入れ工具10と、そのインサートクランプ機構30、及びクランプ作業工具40について、図面を参照して説明する。
〔刃先交換式溝入れ工具及びそのインサートクランプ機構の概略構成〕
本実施形態の刃先交換式溝入れ工具10は、例えば金属材料等からなり円柱状や円筒状をなす被削材に、外径溝入れ加工や突切り加工、内径溝入れ加工、端面溝入れ加工等の旋削加工(ターニング加工)を行うものである。本実施形態の例では、刃先交換式溝入れ工具10が、主として外径溝入れ加工及び突切り加工に用いられる。
図1〜図4に示されるように、刃先交換式溝入れ工具10は、鋼材等からなる工具本体1と、超硬合金等からなり、工具本体1のインサート取付座4に着脱可能に装着される溝入れ用切削インサート20と、を備えている。
本実施形態では、工具本体1が長方形板状をなしており、該工具本体1が延在する方向の端部(先端部)に、インサート保持板部2が設けられている。本実施形態の例では、工具本体1のインサート保持板部2及び該インサート保持板部2以外の部位が、互いに略同じ厚さの板状に形成されていて、工具本体1全体が平板状をなしている。
インサート取付座4は、インサート保持板部2を該インサート保持板部2の厚さ方向Tに貫通するとともに、スリット状に延びて形成されている。つまりインサート取付座4は、インサート保持板部2の厚さ方向Tを向く両側面(表裏面)に開口している。また、インサート取付座4の延在方向Lに沿う両端部のうち、一端部(インサート挿入口)は、インサート保持板部2の端面(本実施形態の例では工具本体1の先端面)に開口している。
溝入れ用切削インサート20は、インサート取付座4の一端部から切れ刃21を突出させた状態で、該インサート取付座4に装着される。
また、インサート保持板部2には、該インサート保持板部2を厚さ方向Tに貫通するスリット状の開閉操作スリット7が形成されている。開閉操作スリット7は、インサート取付座4の延在方向Lに沿う両端部のうち、他端部(インサート取付座4の後壁4c近傍)に連通している。
また、開閉操作スリット7には、クランプ作業工具40が着脱可能に挿入される。
また、特に図示していないが、工具本体1は、該工具本体1をその高さ方向Hの両側(つまり上下方向)から挟持するクランプ部材を介して、NC旋盤等の工作機械に着脱可能に装着される。
〔本実施形態で用いる向き(方向)の定義〕
本実施形態では、工具本体1の先端部に設けられたインサート保持板部2が、該インサート保持板部2以外の部位(工具本体1の先端部以外の部位)から突出させられる向きを、突出方向Pという。突出方向Pは、溝入れ加工時において、被削材に対して刃先交換式溝入れ工具10が移動させられる「溝入れ方向」と同じ向きとされる。
本実施形態の例では、溝入れ用切削インサート20のすくい面22を正面に見た工具本体1の上面視で、突出方向Pが、工具本体1の工具軸線(工具本体1の延在方向、工具本体1の長手方向)に沿うように延びている。また突出方向Pは、工具本体1の工具軸線に沿って工具中央から端部へ向かう方向である。
また、インサート保持板部2の厚さに沿う向きを、厚さ方向Tという。
また、工具本体1の延在方向(突出方向P)及び厚さ方向Tに直交する向きを、高さ方向Hという。高さ方向Hのうち、溝入れ加工時において、溝入れ用切削インサート20の切れ刃21のすくい面22が向く方向(図3における上側)を上方といい、すくい面22が向く方向とは反対側(図3における下側)を下方という。
本実施形態では、インサート保持板部2において開閉操作スリット7が延在する方向が、概ね突出方向Pに沿っている。このため、開閉操作スリット7の上壁8と下壁9とが対向する上下方向(スリット幅方向)も、高さ方向Hと同一の方向である。よって以下の説明では、符号Hを用いて、上下方向ということがある。
本実施形態の例では、インサート保持板部2に形成されたインサート取付座4が延在する方向(延在方向L)が、上述した突出方向P及び工具本体1の延在方向とは異なっている。図3に示されるように、インサート保持板部2の厚さ方向Tから見て、インサート取付座4の延在方向Lは、インサート保持板部2の突出方向Pに対して平行ではなく、突出方向Pに向かうに従い漸次高さ方向Hの上方に向けて傾斜している。
なお、後述するインサート取付座4の説明等では、図3において、延在方向Lに沿う後壁4cからインサート取付座4の開口部(インサート挿入口)へ向かう方向を延在方向Lの一端部側といい、延在方向Lに沿う前記開口部から後壁4cへ向かう方向を延在方向Lの他端部側(延在方向Lの一端部とは反対側)ということがある。
また、溝入れ用切削インサート20は、棒状をなしており、その延在方向は、この溝入れ用切削インサート20が装着されるインサート取付座4の延在方向Lと同一である。従って本実施形態では、溝入れ用切削インサート20の延在方向を、インサート取付座4の延在方向Lと同じ符号Lを付して表す。
なお、後述する溝入れ用切削インサート20の説明等では、図3において、延在方向Lに沿う被クランプ部28から刃部27側へ向かう方向を延在方向Lの一端部側といい、延在方向Lに沿う刃部27から被クランプ部28側へ向かう方向を延在方向Lの他端部側(延在方向Lの一端部とは反対側)ということがある。
また、溝入れ用切削インサート20の厚さ方向は、インサート保持板部2の厚さ方向Tと同一である。従って本実施形態では、溝入れ用切削インサート20の厚さ方向を、インサート保持板部2の厚さ方向Tと同じ符号Tを付して表す。
〔工具本体〕
図1及び図2に示されるように、工具本体1は、その延在方向の中心及び高さ方向Hの中心を通り厚さ方向Tに沿って延びる工具中心線Cに関して、180°回転対称に形成されている。また、インサート取付座4及び開閉操作スリット7の組は、工具本体1の延在方向の両端部にそれぞれ配置されている。
本実施形態の例では、一対のインサート取付座4同士が、工具本体1の厚さ方向Tを向く両側面の各中心を通る工具中心線C回りに、180°回転対称となるように配置されて、互いに同一形状に形成されている。また、一対の開閉操作スリット7同士が、工具中心線C回りに、180°回転対称となるように配置されて、互いに同一形状に形成されている。
なお、インサート取付座4及び開閉操作スリット7の組は、工具本体1に1つのみ設けられていてもよい。
図1、図2及び図4(a)に示されるように、工具本体1の高さ方向Hを向く上面及び下面は、該工具本体1の延在方向に沿って延びている。工具本体1の上面及び下面のうち、少なくともインサート保持板部2以外の部位は、該工具本体1の延在方向に垂直な断面形状が、それぞれ凸V字状をなしている。
〔インサート保持板部〕
図1〜図3において、インサート保持板部2は、高さ方向Hに対向する上顎部5及び下顎部6を備えている。上顎部5と下顎部6とは、高さ方向Hに互いに離間しており、これらの間に設けられたスリット状の隙間として、インサート取付座4及び開閉操作スリット7が形成されている。
〔上顎部、下顎部〕
上顎部5は、その突出方向Pの先端部が概略三角形板状をなしている。下顎部6は、その突出方向Pの先端部が概略四角形板状をなしている。上顎部5の突出方向Pの先端部と、下顎部6の突出方向Pの先端部との間には、インサート取付座4が配置されている。上顎部5の前記先端部以外の部分と、下顎部6の前記先端部以外の部分との間には、開閉操作スリット7が配置されている。
上顎部5の高さ方向Hに沿う長さ(高さ)は、下顎部6の高さ方向Hに沿う長さよりも小さくされている。上顎部5の突出方向Pの先端部における前記高さは、突出方向Pへ向かうに従い小さくなっている。下顎部6の突出方向Pの先端部における前記高さは、突出方向Pへ向かうに従い大きくなっている。
上顎部5の突出方向Pに沿う長さ(突出長さ)は、下顎部6の突出方向Pに沿う長さよりも短くされている。つまり、下顎部6の突出方向Pの先端は、上顎部5の突出方向Pの先端よりも、突出方向Pへ突出して配置されている。
上顎部5は、弾性変形可能に形成されている。具体的に、上顎部5は、弾性変形及び復元変形することにより、該上顎部5における突出方向Pとは反対側の端部(詳しくは、開閉操作スリット7の突出方向Pとは反対側の端部の上方に位置する部分)を中心として、概ね高さ方向Hに沿うように回動可能とされており、下顎部6に対して接近離間可能である。
つまり、インサート保持板部2は、上顎部5と下顎部6とを互いに離間させる向きに弾性変形可能に形成されており、このように弾性変形した状態で、上顎部5と下顎部6とを互いに接近させる復元変形力が生じるようになっている。
なお、特に図示していないが、上顎部5及び下顎部6の少なくともいずれかには、溝入れ用切削インサート20の切れ刃21に向けて開口するクーラント孔が形成されていてもよい。クーラント孔は、工具本体1の内部を通して、不図示の工作機械のクーラント供給手段に接続される。クーラント孔内には、クーラント供給手段から供給されたクーラント(油性又は水溶性の切削液剤)が流通する。
〔インサート取付座〕
図1〜図4において、インサート取付座4は、インサート保持板部2における高さ方向Hの上方部分に配置されている。インサート取付座4は、インサート保持板部2の厚さ方向Tを向く両側面に開口されており、かつ、該インサート取付座4の延在方向Lに沿う両端部のうち、一端部(インサートを挿入する部分)が、このインサート保持板部2の先端面(突出方向Pを向く端面)に開口させられている。
図3に示されるように、インサート取付座4の延在方向Lに沿う両端部のうち、他端部(インサートが突き当てられる部分)には、後述する後壁4c及びぬすみ部4dが配置されている。また、インサート取付座4の他端部には、開閉操作スリット7が接続する。
インサート取付座4は、突出方向Pへ向かうに従い漸次高さ方向Hの上方へ向けて傾斜して延びている。図3において、インサート取付座4の延在方向Lと、突出方向Pとの間に形成される鋭角及び鈍角のうち、鋭角の角度は、例えば15〜30°であるが、これに限定されるものではない。
インサート取付座4は、溝入れ用切削インサート20の上面24に当接する頂壁4aと、溝入れ用切削インサート20の下面25に当接する底壁4bと、溝入れ用切削インサート20の背面26に当接する後壁4cと、を有している。
図3に示されるように、本実施形態の例では、溝入れ用切削インサート20に対するインサート取付座4の各壁4a、4b、4cの接触長さ(接触面積)が、底壁4b、頂壁4a、後壁4cの順に小さくされている。つまり、底壁4bの接触長さが最も大きく、後壁4cの接触長さが最も小さく、頂壁4aの接触長さがこれらの間の大きさである。
インサート取付座4の頂壁4a及び底壁4bは、突出方向Pに向かうに従い漸次高さ方向Hの上方へ向けて傾斜している。インサート取付座4の底壁4bは、該インサート取付座4の延在方向Lに沿って延びている。
本実施形態の例では、図3に示されるように、インサート取付座4に溝入れ用切削インサート20が装着された状態で、インサート取付座4の頂壁4aは、該インサート取付座4の延在方向Lに沿って他端部(後壁4c)から一端部(インサート挿入口)側へ向かうに従い漸次底壁4bに向けて接近するように、該底壁4bに対して傾斜させられている。
つまり、図3において頂壁4aと底壁4bとは、互いに平行とされてはおらず、延在方向Lの一端部側へ向かうに従い漸次互いに接近させられている。ただし、上述したように上顎部5は弾性変形可能であり、インサート取付座4に溝入れ用切削インサート20を挿入する際には、あらかじめ上顎部5が弾性変形させられることにより、頂壁4aと底壁4bとは略平行とされる。
ただしこれに限定されるものではなく、インサート取付座4に溝入れ用切削インサート20が装着された状態で、頂壁4aと底壁4bとが互いに平行とされていてもよい。
インサート取付座4の後壁4cは、高さ方向Hの上方に向かうに従い漸次突出方向Pへ向けて傾斜している。本実施形態では、インサート取付座4の後壁4cが、溝入れ用切削インサート20の背面26における上方部分(傾斜壁)及び下方部分(縦壁)のうち、上方部分に当接させられている。図3に示されるように、インサート保持板部2を厚さ方向Tから見て、インサート取付座4の底壁4bと後壁4cとの間に形成される鋭角及び鈍角のうち、鋭角の角度は、例えば40〜70°であるが、これに限定されるものではない。
インサート取付座4の底壁4bと後壁4cとの間には、凹状のぬすみ部4dが形成されている。また、インサート取付座4の頂壁4aと後壁4cとは、開閉操作スリット7により分断されている。言い換えると、インサート取付座4の頂壁4aと後壁4cとの間を通して、該インサート取付座4と開閉操作スリット7とが、互いに連通している。
インサート取付座4のうち、頂壁4aは、上顎部5に形成されており、底壁4b、後壁4c及びぬすみ部4dは、下顎部6に形成されている。
特に図示していないが、インサート取付座4の頂壁4aは、該インサート取付座4の延在方向Lに垂直な断面視で、底壁4b側へ向けて凸となる凸V字状に形成されている。インサート取付座4の底壁4bは、該インサート取付座4の延在方向Lに垂直な断面視で、頂壁4a側へ向けて凸となる凸V字状に形成されている。また、インサート取付座4の後壁4cは、平面状に形成されている。
〔開閉操作スリット〕
図1〜図3に示されるように、開閉操作スリット7は、工具本体1の先端部においてインサート保持板部2を厚さ方向Tに貫通しているとともに、該インサート保持板部2の厚さ方向Tを向く両側面に開口されている。
開閉操作スリット7は、インサート保持板部2におけるインサート取付座4よりも突出方向Pとは反対側(工具本体1の延在方向に沿う工具の内側、工具中央側)に位置する部分に配置されている。開閉操作スリット7は、インサート取付座4との連通部分から突出方向Pとは反対側へ向けて延びている。
図3において、開閉操作スリット7の延在方向(工具本体1の延在方向)の一端部(インサート取付座4の他端部に接続する部分)は、スリット幅が一定となるように形成されている。本実施形態の例では、開閉操作スリット7の前記一端部が、突出方向Pに向かうに従い漸次高さ方向Hの下方に向けて傾斜して延びている。
開閉操作スリット7の延在方向の他端部(インサート取付座4とは反対側に位置する端部)には、前記一端部のスリット幅よりも内径が大きい丸孔が形成されている。また、開閉操作スリット7の延在方向の他端部のうち、前記丸孔よりも前記延在方向に沿う一端部側に位置する部分は、前記丸孔の内径よりも小さいスリット幅(前記一端部のスリット幅と略同じスリット幅)に形成されている。
なお、特に図示しないが、開閉操作スリット7の前記他端部は、前記丸孔が形成されずに、前記一端部と同様に一定のスリット幅を有して形成されていてもよい。
開閉操作スリット7の延在方向の両端部間に位置する中間部分には、クランプ作業工具40が挿入される軸部挿入孔7aが形成されている(図5〜図7を参照)。
図3及び図10において、軸部挿入孔7aには、高さ方向Hに互いに離間して対向配置される上壁8と下壁9とが形成されている。上壁8と下壁9との間には、クランプ作業工具40の軸部41が取り外し可能に挿入される。上壁8及び下壁9は、それぞれ凹曲面状に形成されている。軸部挿入孔7aの高さ方向Hに沿う長さ(つまり上壁8と下壁9とが対向する上下方向Hに沿う、上壁8と下壁9との間の距離であり、高さ)は、開閉操作スリット7の延在方向に沿う軸部挿入孔7aの両側に隣接配置される各スリット部分よりも大きくされている。
図10(a)〜(c)に示されるように、工具本体1の厚さ方向Tに垂直な断面視(クランプ作業工具40の後述する軸部41の中心軸Oに垂直な断面視であり、軸部挿入孔7aの中心軸Oに垂直な断面視)において、上壁8及び下壁9は、それぞれ凹曲線状をなしている。
具体的に、この断面視において、上壁8は、互いに曲率半径が異なる複数の凹曲線同士が滑らかに接続されることにより、全体として凹曲線状に形成されている。また、下壁9は、互いに曲率半径が異なる複数の凹曲線同士が滑らかに接続されることにより、全体として凹曲線状に形成されている。
詳しくは、前記断面視において、開閉操作スリット7の延在方向(上下方向Hに直交する方向である、横方向)に沿う上壁8の両端部の各曲率半径に比べて、該上壁8の両端部間に位置する摺動部の曲率半径が大きくされている。また、前記断面視において、開閉操作スリット7の延在方向に沿う下壁9の両端部の各曲率半径に比べて、該下壁9の両端部間に位置する摺動部の曲率半径が大きくされている。
図10(a)〜(c)に示される断面視において、開閉操作スリット7の軸部挿入孔7aにクランプ作業工具40の軸部41が挿入されたときに、該軸部41の中心軸O(軸部挿入孔7aの中心軸O)に対して、上壁8全体のうち両端部間に位置する摺動部における中央部が最も接近して配置される。また、軸部41の中心軸Oに対して、下壁9全体のうち両端部間に位置する摺動部における中央部が最も接近して配置される。
本実施形態の例では、上壁8及び下壁9が、これら上壁8と下壁9との高さ方向Hの中心を通り高さ方向Hに垂直な仮想平面(つまり、軸部挿入孔7aの孔中心(中心軸O)を通り上壁8と下壁9とが対向する上下方向Hに垂直な仮想平面)に関して、概ね面対称となるように形成されている。また、上壁8及び下壁9は、軸部挿入孔7aの孔中心(中心軸O)を中心として、互いに概ね180°回転対称となるように形成されている。ただし、上壁8と下壁9とは、互いに対称形状となる構成に限定されるものではない。
上述のように、インサート保持板部2は、上顎部5と下顎部6とを互いに離間させる向きに弾性変形可能に形成されている。これについて開閉操作スリット7に着目すると、インサート保持板部2は、上壁8と下壁9とを互いに離間させるように弾性変形可能とされている。そして弾性変形した状態では、上壁8と下壁9とを互いに接近させる復元変形力が生じることになる。
〔溝入れ用切削インサート〕
図3に示されるように、溝入れ用切削インサート20は、棒状をなしている。溝入れ用切削インサート20の延在方向Lに沿う両端部のうち、一端部には、切れ刃21を有する刃部27が形成され、該一端部以外の部位には、インサート取付座4にクランプされる被クランプ部28が形成されている。
図3において、溝入れ用切削インサート20がインサート取付座4に装着されたときに、該溝入れ用切削インサート20の刃部27は、インサート取付座4の延在方向Lの一端部(開口部)から、該インサート取付座4の外部へ突出させられる。
本実施形態の例では、刃部27が概略三角形板状をなしており、被クランプ部28が概略五角形板状をなしている。
〔刃部〕
図4(b)に示されるように、刃部27の厚さ方向Tに沿う長さ(厚さ)は、被クランプ部28の厚さ方向Tに沿う長さよりも大きくされている。また、刃部27の前記厚さは、インサート保持板部2の前記厚さよりも大きくなっている。刃部27の前記厚さは、延在方向Lの一端部側(延在方向Lに沿う被クランプ部28から刃部27側)へ向かうに従い漸次大きくされている。
図3に示されるように、刃部27の高さ方向Hに沿う長さ(高さ)は、延在方向Lの一端部側へ向かうに従い漸次小さくなっている。
刃部27は、すくい面22と、逃げ面23と、すくい面22と逃げ面23との交差稜線部に形成された切れ刃21と、を有している。
すくい面22は、刃部27の上面に形成されている。逃げ面23は、刃部27の延在方向Lの一端部側を向く端面(正面、前面)、及び、刃部27の厚さ方向Tを向く両側面に形成されている。切れ刃21は、図4(b)に示される工具上面視(溝入れ用切削インサート20の上面視)で、延在方向Lの他端部側へ向けて開口するコ字状又はU字状をなしている。
切れ刃21は、刃部27において延在方向Lの一端部側へ向けて最も突出しており、また、厚さ方向Tの両側へ向けて最も突出している。
図4(b)に示されるように、切れ刃21は、刃部27における延在方向Lの一端部側の端縁に位置するとともに、厚さ方向Tに沿って延びる主切れ刃(正面切れ刃)21aと、該主切れ刃21aの両端に接続するとともに、この主切れ刃21aから延在方向Lの他端部側へ向けて延びる一対の副切れ刃(側面切れ刃)21bと、を有している。
本実施形態の例では、主切れ刃21aのうち、副切れ刃21bに接続する両端部が、凸R形状をなす丸コーナ(コーナ刃)とされている。なお、特に図示していないが、主切れ刃21aの両端部は、丸コーナの代わりに面取りコーナ(コーナ刃)とされていてもよく、或いは、丸コーナや面取りコーナが形成されていなくてもよい。
また、一対の副切れ刃21b同士は、主切れ刃21aから延在方向Lの他端部側へ向かうに従い漸次互いに接近するように延びており、これらの副切れ刃21bには、いわゆるバックテーパが付与されている。なお、特に図示していないが、副切れ刃21bには、厚さ方向Tに直交して延びるさらい刃となる部分が設けられていてもよい。
図3及び図4(b)に示されるように、刃部27において、すくい面22の切れ刃21(具体的には主切れ刃21a)とは反対側に位置する部分には、高さ方向Hの上方に向けて突出する突起29が形成されている。突起29は、刃部27のすくい面22と、後述する被クランプ部28の上面24との間に配置されており、厚さ方向Tに沿って延びている。
図3に示されるように、溝入れ用切削インサート20がインサート取付座4に取り付けられた状態で、突起29は、上顎部5の先端を覆うように、該先端の突出方向Pに隣り合って配置される。
〔被クランプ部〕
図3において、被クランプ部28は、すくい面22と同じ方向(高さ方向Hの上方)を向く上面24と、上面24とは反対側(高さ方向Hの下方)を向く下面25と、延在方向Lに沿う一端部とは反対側(延在方向Lの他端部側)を向く背面26と、を有している。
被クランプ部28の下面25は、溝入れ用切削インサート20の延在方向Lに沿って延びている。
また、被クランプ部28の上面24のうち、少なくとも延在方向Lの一端部は、延在方向Lの一端部側へ向かうに従い漸次下面25に接近するように、該下面25に対して傾斜して形成されている。この溝入れ用切削インサート20がインサート取付座4に装着されたときに、上面24のうち少なくとも前記一端部が、頂壁4aに当接させられる。
被クランプ部28の上面24及び下面25(図4(a)を参照)は、延在方向Lに垂直な断面視の形状が、それぞれ凹V字状をなしている。
このため、図3において、溝入れ用切削インサート20がインサート取付座4に装着されたときに、インサート取付座4において断面凸V字状とされた頂壁4aと、溝入れ用切削インサート20において断面凹V字状とされた上面24とが、互いに厚さ方向Tへの相対移動が規制された状態で当接される(係止される)。また同様に、インサート取付座4において断面凸V字状とされた底壁4bと、溝入れ用切削インサート20において断面凹V字状とされた下面25とが、互いに厚さ方向Tへの相対移動が規制された状態で当接される。
なお、本実施形態の例では、溝入れ用切削インサート20の上面24及び下面25がともに断面凹V字状をなしており、インサート取付座4の頂壁4a及び底壁4bがともに断面凸V字状をなしていて、頂壁4aと上面24の組、及び、底壁4bと下面25の組の両方(2組)が、断面V字とされた嵌合をしているが、これら2組のうちいずれか一方の組のみが断面V字の嵌合をしている構成とすることもできる。この場合、2組のうち他方の組については、例えば断面V字とされていない平面同士が当接する構成でもよい。
また、断面凹V字状の構成要素と、断面凸V字状の構成要素とを、互いに入れ替えてもよい。具体的には、インサート取付座4において断面凹V字状とされた頂壁4aと、溝入れ用切削インサート20において断面凸V字状とされた上面24とが、互いに厚さ方向Tへの相対移動が規制された状態で当接されてもよい。また、インサート取付座4において断面凹V字状とされた底壁4bと、溝入れ用切削インサート20において断面凸V字状とされた下面25とが、互いに厚さ方向Tへの相対移動が規制された状態で当接されてもよい。
つまり、溝入れ用切削インサート20の上面24及び下面25のうち少なくともいずれかが、延在方向Lに垂直な断面視でV字状(凹V字状と凸V字状を含む)に形成されていればよい。またこれに対応して、インサート取付座4の頂壁4a及び底壁4bのうち少なくともいずれかが、延在方向Lに垂直な断面視でV字状(凸V字状と凹V字状を含む)に形成されていればよい。
図3において、被クランプ部28の背面26は、該背面26のうち高さ方向Hの上方部分に位置する傾斜壁と、高さ方向Hの下方部分に位置する縦壁と、を有している。
前記傾斜壁は、上面24に接続している。前記傾斜壁は、溝入れ用切削インサート20の高さ方向(図3において延在方向Lに直交するインサート高さ方向)に沿って下面25から上面24に向かうに従い漸次延在方向Lの一端部側へ向けて傾斜している。図3に示されるように、溝入れ用切削インサート20を厚さ方向Tから見た側面視において、背面26の傾斜壁と下面25との間に形成される鋭角及び鈍角のうち、鋭角の角度は、例えば40〜70°であるが、これに限定されるものではない。
前記縦壁は、下面25に接続している。本実施形態の例では、図3に示されるように、溝入れ用切削インサート20を厚さ方向Tから見た側面視において、下面25と前記縦壁との間に形成される角度が、略90°とされている。
また、背面26の傾斜壁及び縦壁は、それぞれ平面状に形成されている。本実施形態では図3に示されるように、溝入れ用切削インサート20がインサート取付座4に装着された状態で、背面26のうち傾斜壁に対して、インサート取付座4において平面状をなす後壁4cが当接させられる。
なお、本実施形態の例では、互いに当接する背面26の傾斜壁及び後壁4cが、それぞれ平面状をなしているが、これに代えて、前記傾斜壁を断面凹V字状又は断面凸V字状に形成し、これに対応するように、後壁4cを断面凸V字状又は断面凹V字状に形成してもよい。
〔クランプ作業工具〕
図5〜図10に示されるように、クランプ作業工具40は、開閉操作スリット7の上壁8と下壁9との間に挿入される軸部41を有している。軸部41は、その中心軸Oが開閉操作スリット7の軸部挿入孔7aの孔中心(中心軸O)に略一致させられるように、軸部挿入孔7a内に嵌め合わされる。軸部挿入孔7a内に挿入された軸部41は、該軸部挿入孔7aに対して中心軸O回りに回転可能である。軸部41が回転させられる際、図10(a)〜(c)に示される断面視において、該軸部41の外周は、軸部挿入孔7aの上壁8のうち両端部間に位置する摺動部、及び、下壁9のうち両端部間に位置する摺動部に摺接する。
本実施形態の例では、クランプ作業工具40が全体としてL字状をなしている。また、軸部41の外径が、軸部41以外の部位の外径よりも小さくされている。ただしこれに限定されるものではなく、軸部41の外径と、軸部41以外の部位の外径とが、互いに同一であってもよく、或いは、軸部41の外径が、軸部41以外の部位の外径より大きくてもよい。また、クランプ作業工具40は、全体として例えばI字状やT字状をなしていてもよく、把持部を有する柄付きの作業工具形状等であってもよい。
図9は、軸部41をその中心軸O方向から見た正面図である。軸部41は、中心軸Oに垂直な断面形状が、中心軸O方向に沿う全域で一定とされており、よって図9に示される軸部41の端面の形状は、該軸部41の中心軸Oに垂直な断面の形状と同一である。この中心軸Oに垂直な断面視で、軸部41は、中心軸O上で互いに直交する長軸A1と短軸A2とを有している。本実施形態の例では、軸部41が、前記断面視で長軸A1と短軸A2とを有する楕円形状をなしている。
ただしこれに限定されるものではなく、軸部41は、前記断面視において長軸A1と短軸A2とを有する例えば長円形状や多角形状等であってもよい。このため、本実施形態でいう軸部41の「外径」には、軸部41の「外形寸法」が含まれる。
図10(a)〜(c)に示されるように、開閉操作スリット7の軸部挿入孔7aに軸部41を挿入した状態における、該軸部41の中心軸Oに垂直な断面視で、中心軸O上を通り、上下方向Hに沿う上壁8と下壁9との間の距離(つまり図10(a)における短軸A2方向に沿う上壁8と下壁9との間の距離であり、軸部挿入孔7aの内径のうち最小径)に対して、軸部41の短軸A2方向の外径D1は小さくされており、かつ、前記距離に対して、軸部41の長軸A1方向の外径D3は大きくされている。
そして、軸部41の中心軸Oに垂直な断面視において、軸部41の外周における長軸A1上に位置する両端部(一対の端部)43のうち、少なくとも1つの端部43は、凹状又は直線状に形成されているとともに、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9に対して当接しないように配置されている。また、軸部41の中心軸O回りに沿う端部43の両側に隣接する部分には、該軸部41のうち最も外径が大きい支持部42がそれぞれ形成されている。
本実施形態の例では、前記断面視において、軸部41の外周のうち長軸A1上に位置する両端部43が、それぞれ凹状に形成されている。具体的には、図5及び図7に示されるように、軸部41の外周のうち、長軸A1上に位置する両端部43に、中心軸O方向に沿って延びる溝がそれぞれ形成されている。また、軸部41の外周のうち、前記溝(長軸A1上に位置する端部43)の中心軸O回りの両側に隣接する部分に、中心軸O方向に沿って延びる突条形状(リブ状)の支持部42がそれぞれ形成されている。
つまり本実施形態の例では、軸部41の外周に、中心軸Oとは反対側(中心軸Oから離間する方向)に向けて開口する溝が一対形成されており、該溝の底部が前記端部43とされている。また、これらの溝同士が、中心軸Oを中心として互いに背中合わせとなるように、180°回転対称に配置されている。また、軸部41の外周に、1つの溝を間に挟んで中心軸O回りに互いに離間して配置される一対の支持部42の組が、2組(つまり支持部42が二対)形成されており、これらの支持部42の組同士が、中心軸Oを中心として互いに背中合わせとなるように、180°回転対称に配置されている。
本実施形態の例では、図9及び図10に示される軸部41の中心軸Oに垂直な断面視で、軸部41の外周のうち、前記溝が凹曲線状をなしており、支持部42が凸曲線状をなしていて、これらが互いに段差なく滑らかに接続している。
そして、軸部41の外周のうち、長軸A1方向の両端部に位置する各溝の内面が、軸部挿入孔7aの上壁8及び下壁9に対して、非接触(当接不可)となるように形成されている。一方、軸部41の外周のうち、長軸A1上に位置する前記溝(端部43)に対して中心軸O回りの両側に隣接配置される一対の支持部42は、軸部挿入孔7aの上壁8及び下壁9に対して、接触させられる(当接可能である)。
なお、本実施形態では、軸部41の外周において長軸A1上に位置する部分に、中心軸Oに接近する向きに窪む凹状の溝が形成されており、該溝内に端部43が配置されていることから、これに応じて、開閉操作スリット7の軸部挿入孔7aにおける上壁8及び下壁9の各摺動部の中央部(軸部挿入孔7aにおいて最小径となる部分)が、平面状に形成されていてもよい。このような構成の場合であっても、軸部41の外周において長軸A1上に位置する溝の内面(端部43)が、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9に対して非接触(当接不可)とされる。
つまり、本実施形態においては、開閉操作スリット7に対して軸部41が中心軸O回りに回転したときに、該中心軸O回りの全周にわたって、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9と、軸部41の外周のうち長軸A1上に位置する端部43とが、互いに接触しないようにそれぞれ形成されている。
特に図示していないが、軸部41の中心軸Oに垂直な断面視において、軸部41の外周のうち長軸A1上に位置する両端部43が、それぞれ直線状に形成されていてもよい。つまり前記断面視で、端部43が、短軸A2方向に沿って延びる直線状をなしていてもよい。この場合、軸部41の外周のうち、長軸A1上に位置する両端部43に、中心軸O方向に沿って延びる細長い(帯状の)平面がそれぞれ形成される。また、軸部41の外周のうち、前記平面(長軸A1上に位置する端部43)の中心軸O回りの両側に隣接する部分に、中心軸O方向に沿って延びる突条形状の支持部42がそれぞれ形成される。
この場合においても、上述したように軸部41の中心軸Oに垂直な断面視において、軸部挿入孔7aの上壁8及び下壁9がそれぞれ凹曲線状に形成されていることにより、軸部41の外周のうち長軸A1上に位置する各平面(端部43)が、軸部挿入孔7aの上壁8及び下壁9に対して、非接触(当接不可)とされる。そして、軸部41の外周のうち、長軸A1上に位置する前記平面(端部43)に対して中心軸O回りの両側に隣接配置される一対の支持部42が、軸部挿入孔7aの上壁8及び下壁9に対して、接触させられる(当接可能である)。
図10(a)〜(c)に示されるように、軸部41の中心軸Oに垂直な断面視において、軸部41の短軸A2方向に沿う外径D1と、軸部41の長軸A1方向に沿う外径D3と、軸部41の支持部42を通る外径D2と、の間には、下記の関係がある。
外径D2>外径D3>外径D1
具体的に、軸部41において、外径D2は最大径であり、外径D1は最小径である。また外径D3は、軸部41の外周のうち、長軸A1方向の両側(両外側)を向く各領域に位置する支持部42同士の間の距離であり、長軸A1方向に沿う軸部41の外形寸法を表している。
軸部41の外径は、該軸部41の外周を中心軸O回りに沿って短軸A2上から支持部42上へ向かうに従い漸次大きくなる。また、軸部41の外径は、該軸部41の外周を中心軸O回りに沿って支持部42上から長軸A1上へ向かうに従い漸次小さくなる。
図10(c)に示されるように、軸部41の中心軸Oに垂直な断面視で、軸部41の外周において長軸A1上に位置する端部43を間に挟んで、中心軸O回りに互いに離間して配置される一対の支持部42同士の間の距離Sは、軸部41の短軸A2方向の外径D1に対して、1/8〜1/3倍の大きさとされている。
すなわち、軸部41の外周における長軸A1上に位置する端部43(本実施形態の例では溝)に対して、中心軸O回りの両側に隣接配置される一対の支持部42のうち、最も外径が大きくなる部分(支持部42の突端)同士の間の距離(短軸A2方向に沿う距離)Sが、軸部41の外径D1の1/8〜1/3倍の大きさとなっている。
〔インサート取付座への溝入れ用切削インサートの着脱方法〕
次に、図3、図5〜図7及び図10を参照して、インサート取付座4への溝入れ用切削インサート20の着脱方法について説明する。
この刃先交換式溝入れ工具10のインサートクランプ機構30及びクランプ作業工具40により、インサート取付座4に対して溝入れ用切削インサート20を着脱するには、下記の操作を行う。
図5及び図6に示されるように、溝入れ用切削インサート20がインサート取付座4に装着されていない状態で、このインサート取付座4に溝入れ用切削インサート20を装着する際は、まず、開閉操作スリット7の上壁8と下壁9との間に、クランプ作業工具40の軸部41を挿入する。
このとき、図10(a)に示されるように、軸部41の中心軸Oに垂直な断面視において、軸部41の外周のうち短軸A2方向の両側(両外側)を向く各領域が、上壁8及び下壁9に対向するように配置する。この状態で、軸部41の短軸A2方向を向く各領域と、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9と、の間には隙間が形成されている。なお、この状態において、軸部41の外周における短軸A2方向の両側を向く各領域のうちいずれかと、開閉操作スリット7の上壁8又は下壁9とが、互いに当接していてもよい。
次いで、図7、図10(b)及び図10(c)に示されるように、クランプ作業工具40を操作し、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9に対して、軸部41をその中心軸O回りに90°回転させる。これにより、軸部41の外周のうち長軸A1方向の両側(両外側)を向く各領域が上壁8及び下壁9に対向配置されるとともに、該軸部41の外周において長軸A1上に位置する端部43を間に挟んで中心軸O回りに互いに離間して配置される一対の支持部42が、開閉操作スリット7の上壁8又は下壁9に当接させられて、軸部41が上壁8と下壁9とを互いに離間させる向きに押圧する。
開閉操作スリット7の上壁8と下壁9とが互いに離間する向きに押圧されることで、インサート保持板部2の上顎部5が弾性変形し、上壁8と下壁9との間の距離が増大する。これに伴い、開閉操作スリット7に連通するインサート取付座4の頂壁4aと底壁4bとの間の距離も増大させられて、インサート取付座4は溝入れ用切削インサート20を受け入れ可能な状態となる(以下、この状態をインサート取付座4が開状態であるといい、後述する「最大開状態」と区別する場合には、「安定開状態」ということがある)。そして、インサート取付座4に対して溝入れ用切削インサート20を挿入することができる。
インサート取付座4に溝入れ用切削インサート20を挿入した後は、図10(b)及び図10(a)に示されるように、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9に対して、軸部41をその中心軸O回りに90°回転させる。これにより軸部41の外周のうち短軸A2方向の両側を向く各領域が、上壁8及び下壁9に対向配置されるとともに、該軸部41による上壁8及び下壁9に対する押圧が解除される。
開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9への押圧が解除されると、インサート保持板部2の上顎部5が復元変形し、上壁8と下壁9との間の距離が縮小する。これに伴い、開閉操作スリット7に連通するインサート取付座4の頂壁4aと底壁4bとの間の距離も縮小させられて、図3に示されるように、インサート取付座4が溝入れ用切削インサート20をクランプした状態となる(以下、この状態をインサート取付座4が閉状態であるという)。
インサート取付座4に溝入れ用切削インサート20がクランプされたら、開閉操作スリット7の軸部挿入孔7aから、クランプ作業工具40の軸部41を抜き出す。
なお、インサート取付座4から溝入れ用切削インサート20を取り外す際は、上述の手順とは逆の手順で操作を行えばよい。つまり、クランプ作業工具40を操作し、インサート取付座4を開状態として、インサート取付座4から溝入れ用切削インサート20を取り外すことができる。
〔本実施形態による作用効果〕
以上説明した本実施形態の刃先交換式溝入れ工具10のインサートクランプ機構30及びクランプ作業工具40によれば、クランプ作業工具40の軸部41が、その中心軸Oに垂直な断面視において長軸A1と短軸A2とを有する楕円形状に形成されている。そしてこの断面視において、軸部41の外周における長軸A1上に位置する一対の端部(両端部)43のうち少なくとも1つの端部43が、凹状(つまり溝状)又は直線状(つまり平面状)に形成されていて、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9に対して非接触とされている。また、軸部41の中心軸O回りに沿う前記端部43の両側に隣接する部分には、この軸部41において最も外径が大きくなる支持部42がそれぞれ形成されている。
つまり本実施形態においては、クランプ作業工具40を操作したときに、図10(b)に示されるように、軸部41の外周のうち最も外径が大きくされた支持部42が、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9のうち、該軸部41の中心軸Oに最も近い各部分(本実施形態では上壁8及び下壁9の各摺動部の中央部)Wに対して、強く擦られることになる。このため、クランプ作業工具40の操作を繰り返すことにより、開閉操作スリット7の上壁8の前記部分(摺動部の中央部)W及び下壁9の前記部分(摺動部の中央部)Wが他の部位よりも大きく摩滅する。
そして、図10(c)に示されるように、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9に対して、軸部41の長軸A1方向の両側を向く各領域を対向配置した状態では(つまりインサート取付座4を開状態としたときには)、上壁8及び下壁9のうち大きく摩滅した各部分Wに対して、軸部41の外周のうち長軸A1上に位置する両端部43(本実施形態の例では一対の溝)が対向配置される。ここで、軸部41の外周において長軸A1上に位置する端部43が、上壁8及び下壁9のうち大きく摩滅した各部分Wに当接させられることはなく(端部43は部分Wから離間されており)、また、軸部41の外周において前記端部43を間に挟んで中心軸O回りに互いに離間して配置される一対の支持部42についても、上壁8及び下壁9の前記大きく摩滅した各部分Wに対して当接されない。
具体的には、図10(c)において、インサート取付座4が開状態とされたときに、軸部41の支持部42は、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9のうち大きく摩滅した各部分Wに当接させられずに、この摩滅量の大きい部分Wに隣接する摩滅量の小さい部分に対して、当接させられる。
このため、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9がたとえ摩滅した場合でも、軸部41が上壁8及び下壁9を確実に押圧して、インサート保持板部2の上顎部5を安定して弾性変形させることができるとともに、その弾性変形量が減少することを顕著に抑制することができる。
しかも、軸部41の支持部42は、該軸部41の外周において長軸A1上に位置する端部43を挟んで一対設けられており、この軸部41において最も外径が大きくされていることから、下記の作用効果を奏する。
すなわち、図10(b)に示されるように、軸部41の支持部42が開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9に摺接しつつ、これらを中心軸O回りに乗り越えるときに、インサート取付座4が最も開かれた状態(最大開状態)となり、この最大開状態に比べて、インサート取付座4の開状態(安定開状態。軸部41が図10(c)に示される姿勢)、及びインサート取付座4の閉状態(軸部41が図10(a)に示される姿勢)では、インサート取付座4は前記最大開状態よりは小さく開かれた状態となる。このため、インサート取付座4の最大開状態から、安定開状態及び閉状態へ向かう過程において、インサート保持板部2の上顎部5の復元変形力が作用して、クランプ作業工具40を操作する操作者が感触(クリック感)を得ることができ、操作性がよい。
また、インサート取付座4の開状態(安定開状態)において、開閉操作スリット7の上壁8又は下壁9に対して、互いに離間する一対の支持部42がそれぞれ当接させられる(2点支持される)ため、開閉操作スリット7に対する軸部41の中心軸O回りの意図しない回動が抑えられて、軸部41の姿勢が安定する。
以上より、本実施形態によれば、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9が摩滅した場合でも、インサート保持板部2の弾性変形量が減少することを抑制でき、インサート取付座4に対して溝入れ用切削インサート20を長期にわたり安定してクランプすることができる。
また、開閉操作スリット7が摩滅しても、工具本体1を交換するまでの期間を延長できることから、工具本体1の交換頻度を抑えてコストを削減できる。
また本実施形態では、図10(c)に示されるように、軸部41の中心軸Oに垂直な断面視において、軸部41の端部43を間に挟んで、中心軸O回りに互いに離間して配置される一対の支持部42同士の間の距離Sが、軸部41の短軸A2方向の外径D1に対して、1/8〜1/3倍の大きさであるので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、一対の支持部42同士の間の距離Sが、軸部41の短軸A2方向の外径D1に対して、1/8倍以上の大きさであり十分な長さが確保されるので、インサート取付座4が開状態(安定開状態)とされたときに、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9のうち大きく摩滅した各部分Wから、これらの支持部42を十分に離間させて配置することができる。これにより、インサート取付座4の開状態において、開閉操作スリット7の上壁8及び下壁9の前記大きく摩滅した各部分Wに対して、軸部41の支持部42が当接されることを確実に防止して、インサート保持板部2を安定して弾性変形させることができ、上述した作用効果がより格別顕著なものとなる。
また、一対の支持部42同士の間の距離Sが、軸部41の短軸A2方向の外径D1に対して、1/3倍以下の大きさであるので、支持部42同士の間の距離Sが大きくなり過ぎて軸部41の長軸A1方向の外径D3が短くなってしまうことを防止できる。つまり、軸部41の長軸A1方向の外径D3と短軸A2方向の外径D1との差分(D3−D1)を十分に大きく確保して、インサート取付座4が開状態(安定開状態)とされたときに、インサート取付座4の頂壁4aと底壁4bとの間の距離を大きく確保することができる。これにより、インサート取付座4に対する溝入れ用切削インサート20の着脱操作性が安定して高められる。
また本実施形態では、軸部41の外周において長軸A1上に位置する部分に、凹状の溝が形成されており、該溝内(溝の底部)に前記端部43が配置されているので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、軸部41の外周のうち、長軸A1上に位置する前記溝の溝底(端部43)から中心軸Oまでの距離と、支持部42の突端から中心軸Oまでの距離と、の差分を大きく確保することができる。このため、インサート着脱操作が繰り返されることにより、たとえ軸部41の支持部42が摩耗した場合であっても、上述の作用効果が長期にわたり安定して奏功される。またこれにより、クランプ作業工具40の工具寿命も延長される。
〔本発明に含まれるその他の構成〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、前述した実施形態では、工具本体1のインサート保持板部2が、該インサート保持板部2以外の部位(工具本体1の先端部以外の部位)から突出させられる突出方向Pが、工具本体1の工具軸線に沿うように延びている例について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、刃先交換式溝入れ工具が例えば内径溝入れ加工等に用いられる場合には、図4(b)に示されるような工具本体1の上面視で、インサート保持板部2の突出方向Pが、工具本体1の工具軸線に対して、交差して(例えば直交して)延びていてもよい。
また、前述の実施形態では、インサート保持板部2の上顎部5及び下顎部6のうち、上顎部5が弾性変形可能に形成されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、インサート保持板部2は、上顎部5の代わりに下顎部6が弾性変形可能であってもよく、上顎部5及び下顎部6の両方が弾性変形可能であってもよい。
また、前述の実施形態では、旋削加工(ターニング加工)用の刃先交換式溝入れ工具10(刃先交換式溝入れバイト)を用いて説明したが、本発明は、転削加工(ミーリング加工)用の刃先交換式溝入れ工具(刃先交換式溝入れカッタ)にも適用可能である。
この場合、特に図示していないが、例えば、工具本体は円板状をなし、その外周に、工具軸線(工具の回転軸)回りに沿う周方向に互いに間隔をあけて、複数のインサート保持板部2が備えられる。また、インサート保持板部2の厚さ方向Tは、工具軸線に平行とされる。各インサート保持板部2に形成されるインサート取付座4及び開閉操作スリット7は、該インサート保持板部2を厚さ方向T(工具軸線方向)に貫通して形成される。また、インサート取付座4の延在方向Lに沿う一端部(インサート挿入口)は、工具軸線に直交する径方向の外側へ向けて開口される。そして、各開閉操作スリット7の軸部挿入孔7aにクランプ作業工具40の軸部41を挿入し操作することにより、各インサート取付座4に対して、溝入れ用切削インサート20がそれぞれ着脱可能に装着される。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及びなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 工具本体
2 インサート保持板部
4 インサート取付座
7 開閉操作スリット
8 上壁
9 下壁
10 刃先交換式溝入れ工具
20 溝入れ用切削インサート
21 切れ刃
30 刃先交換式溝入れ工具のインサートクランプ機構
40 クランプ作業工具
41 軸部
42 支持部
43 端部
A1 長軸
A2 短軸
D1 軸部の短軸方向の外径(最小径)
D2 軸部の最大径
D3 軸部の長軸方向の外径
H 高さ方向(上下方向)
L インサート取付座の延在方向
O 軸部の中心軸(軸部挿入孔の中心軸)
S 一対の支持部同士の間の距離
T 厚さ方向

Claims (4)

  1. 工具本体に設けられたインサート保持板部と、
    切れ刃を有する溝入れ用切削インサートと、
    前記インサート保持板部を該インサート保持板部の厚さ方向に貫通するとともに、スリット状に延び、その延在方向に沿う両端部のうち一端部が、前記インサート保持板部の端面に開口し、前記溝入れ用切削インサートが着脱可能に装着されるインサート取付座と、
    前記インサート保持板部を前記厚さ方向に貫通するスリット状に形成され、前記インサート取付座の延在方向に沿う両端部のうち他端部に連通する開閉操作スリットと、
    前記開閉操作スリットに挿入されるクランプ作業工具と、を備え、
    前記開閉操作スリットには、互いに離間して対向配置される上壁と下壁とが形成され、
    前記インサート保持板部は、前記上壁と前記下壁とを互いに離間させるように弾性変形可能とされ、
    前記クランプ作業工具は、前記上壁と前記下壁との間に挿入される軸部を有し、
    前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、
    前記軸部は、前記中心軸上で互いに直交する長軸と短軸とを有し、
    前記中心軸上を通り、前記上壁と前記下壁とが対向する上下方向に沿う前記上壁と前記下壁との間の距離に対して、前記軸部の短軸方向の外径が小さくされ、かつ、前記距離に対して、前記軸部の長軸方向の外径が大きくされ、
    前記軸部の外周において長軸上に位置する両端部のうち、少なくとも1つの端部は、凹状又は直線状に形成されているとともに、前記上壁及び前記下壁に対して当接しないように配置され、
    前記軸部の中心軸回りに沿う前記端部の両側に隣接する部分には、該軸部のうち最も外径が大きい支持部がそれぞれ形成されていることを特徴とするクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具。
  2. 請求項1に記載のクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具であって、
    前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、
    前記軸部の前記端部を間に挟んで、前記中心軸回りに互いに離間して配置される一対の前記支持部同士の間の距離が、前記軸部の短軸方向の外径に対して、1/8〜1/3倍の大きさであることを特徴とするクランプ作業工具付き刃先交換式溝入れ工具。
  3. インサート保持板部を該インサート保持板部の厚さ方向に貫通して形成され、互いに連通するインサート取付座及び開閉操作スリットのうち、前記開閉操作スリットの互いに離間して対向配置される上壁と下壁との間に挿入される軸部を有するクランプ作業工具であって、
    前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、
    前記軸部は、前記中心軸上で互いに直交する長軸と短軸とを有し
    記軸部の外周において長軸上に位置する両端部のうち、少なくとも1つの端部は、凹状に形成され、
    前記軸部の中心軸回りに沿う前記端部の両側に隣接する部分には、該軸部のうち最も外径が大きい支持部がそれぞれ形成されていることを特徴とするクランプ作業工具。
  4. 請求項3に記載のクランプ作業工具であって、
    前記軸部の中心軸に垂直な断面視で、
    前記軸部の前記端部を間に挟んで、前記中心軸回りに互いに離間して配置される一対の前記支持部同士の間の距離が、前記軸部の短軸方向の外径に対して、1/8〜1/3倍の大きさであることを特徴とするクランプ作業工具。
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