JP6677683B2 - エンジン作業機のサイドドア支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン作業機のサイドドア支持構造に関する。
従来、エンジン作業機において、サイドドアの開閉スペースを狭小にしたものとしては、例えば、特許文献1に記載されたエンジン駆動型作業機用扉の開閉機構が知られている。そのエンジン駆動型作業機用扉の開閉機構は、サイドドアの向きを変化させることなく、かつ、サイドドアが上下方向に円孤状の軌跡を描きながらスライド移動するための第1支持アーム及び第2支持アームと、サイドドアの閉状態及び開状態を維持するためのダンパーステーと、を備えている。
実開平4−104136号公報
特許文献1のサイドドア支持構造によれば、ダンパーステーが必需品となっており、部品点数も多くなるので、コストアップを招いていた。
そこで、本発明は、部品点数の削減を図ることができるエンジン作業機のサイドドア支持構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係るエンジン作業機のサイドドア支持構造は、エンジン作業機の本体フレームに形成され側方に向って開口する開口部と、前記開口部を開閉自在に設けられたサイドドアと、を備えたエンジン作業機のサイドドア支持構造であって、一端が前記本体フレームに連結され、他端が前記サイドドアに連結され、前記サイドドアを支持する支持アームと、一端が前記本体フレームに連結され、他端が前記サイドドアに連結され、前記本体フレームに対する前記サイドドアの傾き角度を設定する補助アームと、前記開口部の縁部と前記支持アームの一端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第1節と、前記サイドドアと前記支持アームの他端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第2節と、前記開口部の縁部と前記補助アームの一端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第3節と、前記サイドドアと前記補助アームの他端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第4節と、を備え、前記サイドドアは、前記第1節、前記第2節、前記第3節、及び、前記第4節から成る4節リンク機構によって前記開口部を開閉自在に支持されており、前記支持アームは、枠体であることを特徴とする。
かかる構成によれば、サイドドアが水平方向へ円弧状の軌跡を描きながらスライド移動する。また、スライド移動する際に、補助アームによりサイドドアの向きが変化しないため、サイドドアが移動する際に占有する(必要な)開閉スペースが狭小となる。また、サイドドアの移動方向が水平方向となるので、サイドドアが自重により移動することがないため、ダンパーステーが不要となり、部品点数の削減を図れる。
また、回動軸が鉛直方向であることから、支持アームと補助アームとサイドドアの組み付け中において、それぞれの部品が自重で回動するおそれがないため、組み付けの容易化を図れる。
また、かかる構成によれば、支持アームは、枠体であることによって、剛性を高くすることができるので、サイドドアの上下方向の歪、及び、ひねり方向の動きを抑制することができる。このため、サイドドアは、スムーズに開閉させることができる。
また、前記補助アームは、軸方向の長さを調整することができる長さ調整機構を備えていることが好ましい。
従来の特許文献1の構成によれば、第1支持アームと第2支持アームとはリンク機構となっているため、第1支持アーム及び第2支持アームの両端部をそれぞれ支持するブラケットの設置位置を正確に位置出しして配置することが不可欠である。そして、その設置位置が少しでもずれると、サイドドアの傾きを調整することができないため、扉の開閉がスムーズに行えない、という課題もあった。
かかる構成によれば、サイドドアは、長さ調整機構を有する補助アームを備えていることによって、補助アームの長さを調整することで、サイドドアの傾きを容易に調整することができる。このため、本発明は、特許文献1の課題を解消して、サイドドアの開閉をスムーズに行うことができると共に、サイドドアによって開口部を密閉状態に閉塞することができる。
また、前記長さ調整機構は、前記長さ調整機構は、左ネジ部と右ネジ部とを有する調整用ロッドと、前記左ネジ部に螺合する左ナットと、前記左ナットが螺合した前記左ネジ部の先端部に螺合する第1袋ナット部を有する第1ジョイントと、前記右ネジ部に螺合する右ナットと、前記右ナットが螺合した前記右ネジ部の先端部に螺合する第2袋ナット部を有する第2ジョイントと、を備えて構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、長さ調整機構は、調整用ロッドを回動させて、第1ジョイントと第2ジョイントとの間の距離を短くしたり、長くしたりすることができる。このため、サイドドアを本体フレームに対して平行になるように調整することができる。例えば、長さ調整機構は、第1袋ナット部及び第2袋ナット部に、調整用ロッドを嵌め合わせて、サイドドアと本体フレームとが平行になるように調整した後、左ナットと右ナットを締めて固定することで、本体フレームに対してサイドドアが常に平行になる位置に保持することができるため、サイドドアの開閉をスムーズにすることができる。また、左ナットと右ナットは、調整用ロッドの左ネジ部及び右ネジ部に、その左ナットあるいは右ナットを介在して第1袋ナット部及び第2袋ナット部に螺合させることによって、螺合した箇所が弛むのを抑制することができる。
本発明は、部品点数の削減を図ることができるエンジン作業機のサイドドア支持構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るエンジン作業機のサイドドア支持構造の一例を示す斜視図である。 斜め左側から見た本体フレームの斜視図である。 斜め右側から見た本体フレームの斜視図である。 (a)は、本体フレームの平面図、(b)は本体フレームの正面図である。 サイドドアを支持する支持アーム及び補助アームの設置状態を示す要部分解斜視図である。 (a)はリンク機構の第1節の下側軸受部の拡大平面図、(b)は第1節の下側軸受部と上側軸受部と第1軸支ピンの拡大分解側面図である。 (a)は図5の状態の支持アームの平面図、(b)は図5の状態の支持アームの分解側面図である。 (a)は図5の状態の補助アームの平面図、(b)は図5の状態の補助アームの分解側面図である。 吸音材の設置状態を示すサイドドア本体の背面図である。 (a)は吸音材の設置状態を示すサイドドア裏板の側面図、(b)は吸音材の設置状態を示すサイドドア裏板の背面図である。 リンク機構の動きを示す図であり、(a)はサイドドアが閉まっているときの状態を示す要部平面図、(b)はサイドドアを本体フレームから最も離間させたときの状態を示す要部平面図、(c)は支持アーム及び補助アームを最も傾倒させたときの状態を示す要部平面図である。 (a)はサイドドアが本体フレームに対して平行に配置されているときのリンク機構の状態を示す要部平面図、(b)はサイドドアの右端部が本体フレーム側に傾いているときのリンク機構の状態を示す要部平面図、(c)はサイドドアの右端部が本体フレームから離間する側に傾いているときのリンク機構の状態を示す要部平面図である。
以下、図1〜図12に基づき本発明の実施形態に係るエンジン作業機のサイドドア支持構の一例を説明する。
なお、図1に示すエンジン作業機1のサイドドア2がある方向を「前」、サイドドア2の反対を「後」、鉛直上方側を「上」、鉛直下方側を「下」、左ケース13がある幅方向を「左」、右ケース14がある幅方向を「右」として適宜説明する。
≪エンジン作業機≫
図1に示すエンジン作業機1は、矩形箱状のケース体10を備え、そのケース体10内にエンジンで発電する発電機が収容された電源装置である。
エンジン作業機1のケース体10は、土台となるベース12と、ベース12上の左右方向中央部に載設された本体フレーム11と、本体フレーム11の前側に設けられたサイドドア2と、サイドドア2を開閉自在に本体フレーム11に連結するリンク機構3と、本体フレーム11の上側に設置されるルーフ部材15と、本体フレーム11の左側に配置された左ケース13と、本体フレーム11の右側に配置された右ケース14と、を備えている。
本実施形態のエンジン作業機1のケース体10内において、左右方向中央部のルーフ部材15内にエンジン発電機(不図示)が収容されている。また、エンジン作業機1の左ケース13には、電装品部本体が収容されている。右ケース14には、放熱器本体が収容されている。
以下、本体フレーム11とサイドドア2とリンク機構3に絞って説明する。
≪本体フレーム≫
図2及び図3に示すように、本体フレーム11は、略立方体状を呈し、エンジン室11bの外郭を形成する箱体である。
本体フレーム11の前後方向の長さは、ベース12や左ケース13、右ケース14、上側のルーフ部材15(図1参照)の前面よりも短く設定されている。
このため、本体フレーム11の前面は、ベース12や左ケース13、右ケース14、上側のルーフ部材15(図1参照)の前面よりも後方に位置する。このため、本体フレーム11の前方にサイドドア2を配置した場合、サイドドア2がベース12や左ケース13、右ケース14、上側のルーフ部材15(図11(a)参照)の前面と面一となるようになっている。
本体フレーム11は、壁面が必要に応じて肉抜き、または、切り欠かれている。詳細に説明すると、本体フレーム11は、前側に形成された開口部11aと、左側に形成された冷却風供給口11c及び切欠部11dと、右側に形成された放熱器設置用開口部11eと、を備えている。
開口部11aは、本体フレーム11の前面に形成された四角形状の開口(孔)であり、開口部11aの周囲には、四角枠状の開口部外側縁部11fが形成されている。
また、開口部外側縁部11fの内縁部には、内フランジ16が接合されている。
図4(a)、(b)に示すように、内フランジ16は、開口部外側縁部11fの内縁部に沿って周回し、環状(四角枠状)を呈している。
内フランジ16は、後方へ延びる後方フランジ16aと、その後端から内方に向って延在する内方フランジ16bと、を備え、断面視L状を呈している。
内方フランジ16bのうち開口部11aの左側で上下方向に延在する左内方フランジ16cと、内方フランジ16bのうち開口部11aの右側で上下方向に延在する右内方フランジ16dとのそれぞれには、ラッチ爪係合部17が設けられている。
図4(b)に示すように、ラッチ爪係合部17は、後記するラッチ錠7(図5参照)のラッチ爪71が係合するための部位であり、略コ字状(略U字状)の金属製部材から成る。
≪サイドドア≫
図5に示すように、サイドドア2は、サイドドア本体21と、サイドドア裏板22と、ハンドル装置6と、ラッチ錠7と、を主に備えている。
<サイドドア裏板>
図5に示すように、サイドドア裏板22は、開口部11aと同等な大きさに形成された四角形状の鋼板であり、サイドドア2が閉じられた場合に開口部11a内に収容されて開口部11aを塞ぐ蓋部材である(図11(a)参照)。
また、サイドドア裏板22の裏面には、防音性向上の観点から、吸音材82(図10(a)、(b)参照)が接着されている。
サイドドア裏板22の外周縁には、後方へ延びる環状の裏板縁部22aが形成されている。
この環状の裏板縁部22aには、トリムシールS1が嵌め込まれていて、サイドドア2が閉状態時において、トルムシールS1が前記した内フランジ16に接触するようになっている(図6(a)参照)。このため、サイドドア裏板22と内フランジ16との隙間が封止され、遮音状態が向上する(図6(a)参照)。
<サイドドア本体>
図5に示すように、サイドドア本体21は、開口部11a(図1参照)より大きな大きさに形成された四角形状の鋼板である。
また、サイドドア本体21は、前記したように、サイドドア2が閉じられた場合に本体フレーム11の開口部外側縁部11f(図1参照)の前方に位置し、前面が周囲のベース12や右ケース14の前面と面一となり、ケース体10の前面の一部を構成している。
図9に示すように、サイドドア本体21の鋼板の外周縁には、後方へ延びる四角枠状の縁部21aが形成されていて、縁部21aと、本体フレーム11の開口部外側縁部11fとの間には、シール材S2が設けられている(図6(a)参照)。
また、サイドドア本体21の背面(後面)には、上下方向に延設された断面字L字状のフレーム材21c,21d,21eが設けられ、裏に溶接ナットを設け、サイドドア裏板22を取り付けるようにしてある。このため、フレーム材21c,21d,21e及びサイドドア裏板22は、サイドドア本体21の剛性の向上にもなっている。また、サイドドア本体21の裏面側には、防音性向上の観点から、吸音材81が接着されている。
<ハンドル装置、ラッチ錠>
図1及び図5に示すように、ハンドル装置6は、サイドドア2の表面(前面)側に設けられたハンドル61と、サイドドア裏板22の裏面(後面)側で、左右方向に延在し、ハンドル61の操作に連動するロッド62,63と、を備えている。
なお、ハンドル装置6のロッド62,63は、サイドドア裏板22の略中央部に、ハンドル配置孔22bを介して、サイドドア裏板22の裏面側に露出している。
図5に示すように、ラッチ錠7は、ハンドル装置6のロッド62,63に連結し、ラッチ爪係合部17(図2及び図3参照)に向けて進退移動するラッチ爪71を備えている。
以上から、ケース体10の前面側からハンドル装置6のハンドル61を操作することにより、サイドドア2に配置されたラッチ爪71と、ケース体10の内部に配置されたラッチ爪係合部17との係脱を操作できるようになっている。
<リンク機構>
リンク機構3(4節リンク機構)は、サイドドア2(図1参照)を支持するための支持アーム4と、サイドドア2の向き(前面が向く方向)を設定する補助アーム5と、第1節31、第2節32、第3節33及び第4節34から成る4節と、を備えている(図11(a)〜(c)参照)。
≪支持アーム≫
図5に示すように、支持アーム4は、円筒状の鋼管材を四角枠状に折曲し、その端部同士を溶接により接合してなる部品である。
なお、支持アーム4は、互いに上下に離間して本体フレーム11とサイドドア2との間で水平方向に延在する一対の水平アーム4aと、上下方向に延在し本体フレーム11側に連結されるフレーム側アーム4bと、上下方向に延在しサイドドア2側に連結されるサイドドア側アーム4cと、を備えている(図1及び図7(b)参照)。
なお、水平アーム4aのうち下方フレーム4dには、サイドドア2を全開して、支持アーム本体41が開口部外側縁部11f(図11(c)参照)に当接した際の衝撃を緩和させるためのゴム脚46(緩衝部材)がゴム脚台47に設けられている。
≪補助アーム≫
図1に示すように、補助アーム5は、軸方向の長さを調整可能な棒状部材である。
具体的には、図8(a)、(b)に示すように、補助アーム5は、両端に左ネジ部51aと右ネジ部51bとが形成された調整用ロッド51と、左ネジ部51aに螺合する左ナット56と、左ナット56が螺合した左ネジ部51aの先端部に螺合する第1袋ナット部52bを有する第1ジョイント52と、右ネジ部51bに螺合する右ナット57と、右ナット57が螺合した右ネジ部51bの先端部に螺合する第2袋ナット部53bを有する第2ジョイント53と、を備えて成る。
なお、左ネジ部51aと右ネジ部51bとのねじ溝の向きは、互いに逆向きとなっている。このため、調整用ロッド51を一方に回転させると、第1ジョイント52及び第2ジョイント53が近接し、補助アーム5を短縮させることができる。このように、補助アーム5は、調整用ロッド51を回転させて補助アーム5の長さを増減させることによって、本体フレーム11に対するサイドドア2の傾き角度θ1,θ2(図12(b)、(c)参照)を調整して設定することが可能になっている。
また、調整用ロッド51を他方に回転させると、第1ジョイント52及び第2ジョイント53が離間し、補助アーム5を延長させることができる。
なお、調整用ロッド51と、第1ジョイント52と、左ナット56と、第2ジョイント53と、右ナット57と、を合わせたものが特許請求の範囲の長さ調整機構50に相当する。
<第1節>
図5に示すように、第1節31は、本体フレーム11の開口部11a側に設けられた第1ヒンジブラケット18aと、支持アーム4のフレーム側アーム4bに設けられた第2ヒンジブラケット42と、第1ヒンジブラケット18aと第2ヒンジブラケット42とを連結する第1軸支ピン18cと、を備えている(図1参照)。つまり、第1節31は、支持アーム4を本体フレーム11に回動自在に連結するためのケース体側のヒンジ18から成る。
また、第1節31は、上下に分かれて2つ設けられている。
第1ヒンジブラケット18a及び第2ヒンジブラケット42とは、板状の金属片を曲折されてなる部品である。
第1ヒンジブラケット18aは、本体フレーム11の内フランジ16における内方フランジ16bの裏面に接合され、一部が開口部11a内に突出している(図6(a)、(b)参照)。
また、第1ヒンジブラケット18aにおいて、開口部11a(図2参照)内に突出している部分に上下方向に延在する下側軸受部18bが接合されている。
第2ヒンジブラケット42は、水平アーム4aとフレーム側アーム4bとの角部に跨って溶接されている。
また、第2ヒンジブラケット42には、上側軸受部43(図7(b)参照)が接合されている。
なお、第2ヒンジブラケット42の上側軸受部43は、中心に貫通孔を設けている。上側軸受部43は、第1ヒンジブラケット18aの下側軸受部18bに対し、上方に位置するように設計されている。
第1軸支ピン18cは、上下方向に延在し、上側軸受部43及び下側軸受部18bを貫通する軸部と、軸部の上端に設けられた頭部と、軸部の下端に形成された環状溝18eに嵌合して、軸部が抜けることを防止するための止め輪18dと、から構成されている。
以上から、支持アーム4は、本体フレーム11(図1参照)に対し、鉛直方向を回転軸として回動自在に連結している(図11(a)〜(c)参照)。
なお、組み付け方法に関し、図6(b)及び図5に示すように、第1軸支ピン18cを上側軸受部43に挿通させた状態で、第1軸支ピン18cを下側軸受部18bに挿通させると、支持アーム4が第1軸支ピン18cに係合した仮固定状態となる。このため、支持アーム4を持つことなく、第1軸支ピン18cに止め輪18dを装着することができ、組み付け作業がスムーズとなる。
<第2節>
図5に示すように、第2節32は、サイドドア2に設けられた第3ヒンジブラケット23と、サイドドア側アーム4cに設けられた第4ヒンジブラケット44と、上下方向に延在する軸部材であり第3ヒンジブラケット23と第4ヒンジブラケット44とを連結する第2軸支ピン23cと、を備えている(図7(a)、(b)参照)。つまり、第2節32は、支持アーム4をサイドドア2に回動自在に連結するためのサイドドア側のヒンジから成る。なお、第2軸支ピン23cは、前記した第1軸支ピン18cと同じ構成であるため、説明を省略する。
第3ヒンジブラケット23と第4ヒンジブラケット44とは、板状の金属片を曲折されてなる部品である。
第3ヒンジブラケット23は、第2軸支ピン23cに貫通される上側軸受部23bが接合されている。第3ヒンジブラケット23は、ネジによりサイドドア裏板22に固定されている。
第4ヒンジブラケット44は、第2軸支ピン23cに貫通される下側軸受部45が接合されている。第4ヒンジブラケット44は、溶接によりサイドドア側アーム4cに固定されている。
以上から、サイドドア2は、支持アーム4に対し、鉛直方向を回転軸として回動自在に連結している。
また、第1節31と第2節32とによれば、サイドドア2は、開口部11aに対して円弧状の軌跡を描きながら水平方向へスライド移動が可能となる(図11(a)〜(c)参照)。
また、組み付け方法に関し、図5及び図7(b)に示すように、第2軸支ピン23cを上側軸受部23bに挿通させた状態で、第2軸支ピン23cを下側軸受部45に挿通させると、サイドドア2が第2軸支ピン23cに係合した仮固定状態となる。このため、サイドドア2を持つことなく、第2軸支ピン23cの環状溝23eに止め輪23dを装着することができ、組み付け作業がスムーズとなる(図7(a)、(b)参照)。
また、支持アーム4は、環状あるいは略四角形に形成されていることで、剛性を高くすることができるので、サイドドア2の上下方向の歪、及び、ひねり方向の動きを抑制することができる。このため、サイドドア2は、水平方向に安定した状態でスムーズに開閉させることができる。
<第3節、第4節>
図5及び図8(b)に示すように、第3節33は、開口部11a(図1参照)側に設けられた第1固定ブラケット19と、補助アーム5の第1ジョイント52に一体に設けられた第1ネジ部52aと、を備えている。
第4節34は、サイドドア2の裏面に設けられた第2固定ブラケット24と、補助アーム5の第2ジョイント53に一体に設けられた第2ネジ部53aと、を備えている。
図5に示すように、第1固定ブラケット19及び第2固定ブラケット24は、下方に向って開口する断面コ字状の金属片である。
第1固定ブラケット19は、内フランジ16のうち下側に位置し左右方向に延びる下内方フランジ16fに溶接により接合されている(図2参照)。
また、第2固定ブラケット24は、溶接によりサイドドア裏板22の裏板縁部22aに接合されている。
図8(b)に示すように、第1ネジ部52aは、第1固定ブラケット19の上面に形成された貫通孔に挿通され、ナット54に締結されて、抜けないようになっている。
第2ネジ部53aは、第2固定ブラケット24の上面に形成された貫通孔に挿通され、ナット55に締結されて、抜けないようになっている。
以上から、補助アーム5は、図11(a)〜(c)に示すように、支持アーム4とリンク機構3を構成し、開閉操作によりスライド移動するサイドドア2が本体フレーム11に対して平行状態を保持するようになっている。
サイドドア2の平行状態とは、閉状態時においてサイドドア2の延在する方向、つまり、上下方向及び左右方向にサイドドア2が延在しているが、回動中においても、このサイドドア2が上下方向及び左右方向に延在している状態である。
これによれば、サイドドア2のスライド移動中において、サイドドア2の移動に必要な開閉スペース(図11(c)に示す本体フレーム11からサイドドア2までの距離L)を狭小とすることができる。サイドドア2を開状態にする場合、図11(b)、(c)に示すように、支持アーム4は第1節31を中心として右方向(矢印a方向)に回動し、補助アーム5は第2節32を中心として右方向(矢印b方向)に回動する。
ここで、サイドドア2が平行状態を保持するための条件として、第1軸支ピン18cと第2軸支ピン23cとの間の距離(第1回動半径)と、第1ネジ部52aと第2ネジ部53aとの間の距離(第2回動半径)とが同じ長さとなることように設計する必須となる。
仮に第1節31〜第4節34のいずれかに一つでも設置位置がずれると、第1回動半径と第2回動半径との長さが異なり、サイドドア2の平行状態を保持できなくなる。
詳細に説明すると、図12(b)に示すように、第1回動半径よりも第2回動半径の方が長い場合、サイドドア2による開方向へのスライド移動により、サイドドア2は、左端側が右端側よりも前側に位置するように傾く。
よって、このような場合においては、調整用ロッド51を回転させて、補助アーム5の短縮化を行う。
これにより、第1回動半径と第2回動半径の回動半径が同一となり、サイドドア2のスライド移動時において、平行状態を保持することができる。
一方で、図12(c)に示すように、第2回動半径よりも第1回動半径の方が長い場合、サイドドア2による開方向へのスライド移動により、サイドドア2は、右端側が左端側よりも前側に位置するように傾く。
よって、このような場合においては、調整用ロッド51を回転させて、補助アーム5を延長させる。
これにより、第1回動半径と第2回動半径の回動半径が同一となり、サイドドア2のスライド移動時において、平行状態を保持することができる。このため、サイドドア2を閉めた際には、開口部11aを密閉した状態に閉塞することができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、図5に示す補助アーム5は、本体フレーム11とサイドドア2との間の下部に配置することに限定されず、本体フレーム11とサイドドア2との間の上部に配置してもよい。
また、図8(b)に示す第1ジョイント52の第1ネジ部52a、第2ジョイント53の第2ネジ部53a、及び、ナット54,55は、第1ジョイント52及び第2ジョイント53を第1固定ブラケット19及び第2固定ブラケット24に回動自在に軸支するものであればよく、適宜変更してもよい。
例えば、第1ネジ部52a及び第2ネジ部53aは、図5及び図7(b)に示す第1軸支ピン18c及び第2軸支ピン23cのように、止め輪18d,23dが装着される環状溝18e,23eを有する円柱形状の軸支ピン形状のものであってもよい。このため、ナット54,55は、止め輪であってもよい。
1 エンジン作業機
2 サイドドア
3 リンク機構(4節リンク機構)
4 支持アーム
5 補助アーム
11 本体フレーム
11a 開口部
31 第1節
32 第2節
33 第3節
34 第4節
50 長さ調整機構
51 調整用ロッド
51a 左ネジ部
51b 右ネジ部
52 第1ジョイント
52b 第1袋ナット部
53 第2ジョイント
53b 第2袋ナット部
56 左ナット
57 右ナット
θ1,θ2 傾き角度

Claims (3)

  1. エンジン作業機の本体フレームに形成され側方に向って開口する開口部と、
    前記開口部を開閉自在に設けられたサイドドアと、
    を備えたエンジン作業機のサイドドア支持構造であって、
    一端が前記本体フレームに連結され、他端が前記サイドドアに連結され、前記サイドドアを支持する支持アームと、
    一端が前記本体フレームに連結され、他端が前記サイドドアに連結され、前記本体フレームに対する前記サイドドアの傾き角度を設定する補助アームと、
    前記開口部の縁部と前記支持アームの一端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第1節と、
    前記サイドドアと前記支持アームの他端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第2節と
    前記開口部の縁部と前記補助アームの一端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第3節と、
    前記サイドドアと前記補助アームの他端を鉛直軸回りに回動自在に連結する第4節と、
    を備え、
    前記サイドドアは、前記第1節、前記第2節、前記第3節、及び、前記第4節から成る4節リンク機構によって前記開口部を開閉自在に支持されており、
    前記支持アームは、枠体であること、
    を特徴とするエンジン作業機のサイドドア支持構造。
  2. 前記補助アームは、軸方向の長さを調整することができる長さ調整機構を備えていること、
    を特徴とする請求項1に記載のエンジン作業機のサイドドア支持構造。
  3. 前記長さ調整機構は、左ネジ部と右ネジ部とを有する調整用ロッドと、
    前記左ネジ部に螺合する左ナットと、
    前記左ナットが螺合した前記左ネジ部の先端部に螺合する第1袋ナット部を有する第1ジョイントと、
    前記右ネジ部に螺合する右ナットと、
    前記右ナットが螺合した前記右ネジ部の先端部に螺合する第2袋ナット部を有する第2ジョイントと、を備えて構成されていること、
    を特徴とする請求項に記載のエンジン作業機のサイドドア支持構造。
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