様々な実施形態は、概して、画像撮像デバイスに光学式手ぶれ補正(OIS)を実装する場合に電力消費量および/またはコンポーネントの数量を最小化するべく、複数の磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを用いるための複数の技術を対象とする。各MSMアクチュエータは、磁界に対する分子レベルの応答性の結果として大きさおよび/または形状を変化させる材料の一部を含む。通常、大きさおよび/または形状におけるそのような変化は、比較的小さい(例えば、5%〜15%)が、比較的速く生じるようにされ得、相当な量の機械力を加えるべく用いられ得る。機械的反力を加えるように配置される複数のMSMアクチュエータは、OISを実装するカメラの少なくとも一部の周囲で動くようにカメラを組み込んだ携帯型電子デバイスに組み込まれ得る。カメラにより撮像された複数の画像の動きおよび/または1もしくは複数のセンサにより受信された動きのインジケーションの分析は、カメラを用いて複数の画像を撮像する間に、パーソナル電子デバイスを物理的に支持する際の不安定さから生じる携帯型電子デバイスの比較的小さな動きを含む挙動を検出するべく、使用され得る。複数のMSMアクチュエータのうちの1または複数における電気的特性の測定値は、複数のMSMアクチュエータにより周囲で動かされるカメラの一部の現在位置を判断するべく使用され得る。次に、複数のMSMアクチュエータには、電力が選択的に提供され、そのような不安定な支持から生じる携帯型電子デバイスの比較的小さな動きに対抗するように、カメラの当該部分の比較的小さい反対駆動をもたらし、OISを提供し得る。また、撮像デバイスの限定的な電源であり得るもの(例えば、バッテリ)からの電力を節約するべく、そのような反対駆動が必要とされないと判断されるときには、MSMアクチュエータへの電力の提供を停止し得る。
携帯型電子デバイスの不安定な支持から生じる比較的小さな動きを検出するべく、OISが提供される当該撮像デバイスの同一のカメラが、経時的に複数の画像を反復的して撮像するべく使用され得、それらの撮像された画像は比較されて、携帯型電子デバイスに伝えられた挙動から生じる画像間の違いを識別し得る。代替的にまたは更に、1または複数のモーションセンサ(例えば、1または複数の加速度計および/またはジャイロスコープ)が、携帯型電子デバイスに組み込まれて携帯型電子デバイスの挙動を検出するように動作され得る。携帯型電子デバイスの挙動が検出される態様に関係なく、任意のそのような検出された挙動の速度および程度は分析され得、そのような不安定な支持から生じる、関連した比較的小さな動きと、携帯型電子デバイスの回転または別の動きといった性質においてより意図的な他の動きを区別し、動画等を撮像する間にパンニングモーションまたは他の視覚的効果をもたらし得る。
パーソナル電子デバイスに組み込まれた複数のMSMアクチュエータを動作させるべく使用されるドライバ回路は、複数のMSMアクチュエータの各々におけるコイルと関連する電気的測定値を用いて、カメラの少なくとも一部がMSMアクチュエータにより周囲で動かされた現在位置を判断してOISを提供するように動作可能であり得る。いくつかの実施形態において、そのような測定値は、周囲でカメラの当該部分を動かすべく複数のMSMアクチュエータのうちの1または複数に印加された電力と考えられ得る。当該部分の現在位置は、携帯型電子デバイスの不安定な支持に関連する比較的小さな動きに対抗するように用いるための反対駆動を引き出すときに考慮され得る。
例として、カメラの少なくとも一部が既に特定の方向の動きの限度まで、またはその比較的近くまで動かされ、反対駆動が当該特定の方向における動きを更に必要とする場合、反対駆動における移動距離は小さくなり得、または反対駆動は実行されない場合がある。
反対駆動を引き出すと、複数のMSMアクチュエータのうちのどの1または複数を用いて反対駆動をもたらすか、および/または複数のMSMアクチュエータのうちの1または複数の各々が反対駆動をもたらすように動作される態様に関する判断が行われ得る。また、複数のMSMアクチュエータにより周囲で動かされるカメラのどの部分であれ、複数のMSMアクチュエータのうちのどの1または複数が用いられるか、および/または反対駆動をもたらすべくそれらを用いる態様を判断するときに、その現在位置が考慮され得る。少なくとも、複数のMSMアクチュエータのうちのどの1または複数を用いるかを選択するときに、複数のMSMアクチュエータの各々が力を加えるように構成される方向が考慮され得る。
いくつかの実施形態において、二対のMSMアクチュエータが使用され、カメラの画像撮像素子の照準線を旋回させる旋回態様でカメラの全てまたは実質的に全てを動かしてOISを提供し得る。そのような旋回運動は、眼窩内の人の眼球の挙動を模倣して比較的小さい角度でカメラの照準線を旋回させ、携帯型電子デバイスの不安定な支持から生じると判断される比較的小さな動きに対抗するように構成され得る。旋回が2つの角度寸法で行われることを可能にされてもよく、各角度寸法は、二対のMSMアクチュエータのうちの1つの制御下にある。いくつかの実施形態において、カメラは、ジンバルの内部空間内で少なくとも部分的に装着されることにより携帯型電子デバイスにおけるケーシング内部の一部と物理的に連結され、二対のMSMアクチュエータの制御下でカメラの旋回運動を可能にし得る。他の複数の実施形態において、カメラは、自在継手により装着されることによりケーシング内部の一部に物理的に連結され、二対のMSMアクチュエータの制御下でカメラの旋回運動を可能にし得る。
二対のMSMアクチュエータの各々において、2つのMSMアクチュエータの各々は、他方と反対の方向に力を加えるように選択され、および/または構成され得る。二対のうちの少なくとも1つにおける2つのMSMアクチュエータは、互いに堅固に連結され、単一の連結部によりカメラに連結される「プッシュ・プッシュ」のダブルアクチュエータと称され得るものを形成し得る。両方の反対方向のいずれかにおける力は、2つのMSMアクチュエータのどれが電力で駆動されるかに応じて単一の連結部を介してカメラに加えられ得る。 代替的にまたは更に、2対のうちの少なくとも他方の2つのMSMアクチュエータは、各々がカメラを介して間接的に他方に反対の力を加えることができるように、2つのMSMアクチュエータの各々における別個の連結部を介してカメラに間接的に連結され得る。各対におけるMSMアクチュエータが互いに反対に動作することができる厳密な態様に関係なく、MSMアクチュエータの4つ全ては、概ね細長い物理的構成であり得る。更に、MSMアクチュエータの4つ全ては、ケーシングの細長い部分において長手方向に延出するように配置され得る。パーソナル電子デバイスがアイウェアであり、またはアイウェア(例えば、眼鏡、読書用眼鏡、スマートグラス等)に組み込まれる複数の実施形態において、ケーシングは、アイウェアのテンプルにおける少なくとも前方末端部を画定し、これと一体的に形成され、または別の方法でこれに物理的に連結される。
他の複数の実施形態において、MSMアクチュエータのトリプレットは、カメラの少なくともレンズを、カメラの少なくとも画像撮像素子とは別々に動かすように使用され、OISを提供し得る。換言すれば、カメラの少なくとも1つのコンポーネントは、カメラの少なくとも1つの他のコンポーネントに対して移動可能にされ得る。より具体的には、レンズは、比較的小さい角度で照準線をたどる光を曲げる屈折を用いて、携帯型電子デバイスの不安定な支持から生じると判断された比較的小さな動きに対抗するべく、画像撮像素子の照準線と交差する平面内でMSMアクチュエータにより2次元で動かされ得る。カメラの少なくとも画像撮像素子は、少なくとも画像撮像素子がケーシングに対して動くことを阻止するように携帯型電子デバイスのケーシング内で支持され得る。少なくともレンズは、レンズの中心部からオフセンタであり、MSMアクチュエータのうちの1または複数が力を加える方向に対する非鉛直の角度で少なくともレンズの摺動運動を可能にし、摺動旋回点を中心にして少なくともレンズの旋回を可能にする、少なくとも摺動旋回点により支持され得る。MSMアクチュエータのうちの2つは、少なくともレンズの載置された位置から離した方向で少なくともレンズの摺動および/または旋回運動を生じさせるように、少なくともレンズを動かすための力を加えるように選択され、および/または構成され得る。MSMアクチュエータのうちの第3のものは、他の2つのMSMアクチュエータにより加えられる力と反対方向の力を加えて、載置された位置の方に少なくともレンズを再度動かすように選択され、および/または構成され得る。
摺動旋回点は、細長いスロットへと、またはこれを通って延出する突出部(例えば、細長いピン)で実装され得る。ピンは、MSMアクチュエータのうちの2つの制御下で、スロットの長さに沿った任意の地点で少なくともレンズの旋回を可能にし得る。スロットは、突出部が中を通って突出することを可能にする1枚のシート金属または他の好適なシート材料により形成され得る。代替的にまたは更に、スロットは、突出部が突出することができる1片の金属または他の好適な材料の表面に形成される溝として実装されてもよい。いくつかの実施形態において、突出部は、少なくともレンズにより保持され、これと一体的に形成され、または別の方法でこれに物理的に連結され得、スロットは、携帯型電子デバイスのケーシング内部の一部と一体的に形成され、または別の方法でこれに連結された1片の材料内に、またはこれにより形成され得る。他の複数の実施形態において、突出部は、ケーシング内部の一部により保持され、これと一体的に形成され、または別の方法でこれに物理的に連結され得、スロットは、少なくともレンズと一体的に形成され、または別の方法でこれと連結された1片の材料内に、またはこれにより形成され得る。異なる記載をすれば、異なる複数の実施形態において、MSMアクチュエータによりケーシングに対して動かされて、そのような摺動および旋回運動をもたらすのは突出部またはスロットのいずれであり得る。
本明細書において用いられる複数の表記および用語を一般的に参照することにより、以下の詳細な説明の複数の部分は、コンピュータまたは複数のコンピュータのネットワーク上で実行されるプログラム手順の観点から提示される場合がある。これらの手順上の説明および表現は、当業者により、その作業の本質を他の当業者に最も効率的に伝えるべく用いられるものである。ここにおいて、また一般に、手順は、所望の結果をもたらす首尾一貫した一連の動作であると考えられる。これらの動作は、物理的量の物理的操作を必要とするものである。必ずしもではないが通常、これらの量は、格納され、転送され、組み合わされ、比較され、そうでなければ操作されることができる電気、磁気または光信号の形態を取る。主に共通に使用するという理由から、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字等として言及することが好都合であると判明する場合がある。しかし、これらおよび類似の用語の全ては、適切な複数の物理的量に関連し、それらの量に適用される単に便宜的な符号であることに留意されたい。
更に、これらの操作は多くの場合、追加または比較等の用語において言及され、これらは通常、ヒューマンオペレータにより実行される頭脳上の動作に関連する。しかし、1または複数の実施形態の一部を形成する本明細書において説明される複数の動作のいずれにおいて、ほとんどの場合に、ヒューマンオペレータのそのような能力は必要とされないか、または所望でない。むしろ、これらの動作は、機械的動作である。様々な実施形態の複数の動作を実行するための有用な複数の機械は、本明細書の教示に従って書き込まれる内部に格納されたコンピュータプログラムにより選択的にアクティブ化または構成されるような汎用デジタルコンピュータを含み、および/または要求される目的のために特別に構築される装置を含む。また、様々な実施形態は、これらの動作を実行するための複数の装置またはシステムに関する。これらの装置は、要求される目的のために特別に構築され得、または汎用コンピュータを含み得る。これらの様々な機械に必要とされる構造は、提供される説明から明らかになるであろう。
ここで図面を参照する。同一の符号は、全体を通して同一の要素を指すべく用いられる。本明細書の以下において、説明を目的として、多数の具体的な詳細は、その完全な理解を提供するべく記載される。しかし、新規な複数の実施形態は、これらの具体的な詳細を用いることなく実施され得ることが明らかな場合がある。他の複数の例において、周知の複数の構造体およびデバイスは、その説明を容易にするべくブロック図の形態で示される。この意図は、特許請求の範囲内の全ての修正形態、均等物、および代替形態を包含することである。
図1および図2は各々、撮像デバイス300および遠隔デバイス600のうちの1または複数を組み込む画像撮像システム1000の実施形態のブロック図を示す。図1および図2の両方に図示されるように、撮像デバイス300および遠隔デバイス600は、撮像デバイス300のカメラ310により撮像され得る画像データ331を交換し得る。カメラ310は、OISを提供してカメラ310により撮像されて画像データ331として格納される複数の画像の品質を改善することの一部として、複数のMSMアクチュエータ370により撮像デバイス300のケーシング400の少なくとも一部に対して動かされ得る。複数のMSMアクチュエータ370は、カメラ310を用いて複数の画像を撮像するべく、人が片手または両手で撮像デバイス300を物理的に支持する結果として生じ得る等、撮像デバイス300の不安定な物理的支持から生じていると判断される比較的小さな動きに応答して、制御ルーチン340の制御下で、MSMドライバ375によりこれを行うように動作され得る。
図示されるように、これらのコンピューティングデバイス300および600は、ネットワーク999を介してデータ(例えば、画像データ331)を伝達する複数の信号を交換する。しかし、これらのコンピューティングデバイスのうちの1または複数は、ネットワーク999を介して互いにおよび/またはなおも他の複数のコンピューティングデバイス(図示せず)と、撮像された画像、複数の画像の撮像、および/またはOISが複数の画像を撮像するための準備に全く無関係の他のデータを交換し得る。様々な実施形態において、ネットワーク999は、場合によっては単一の建物または他の比較的限定された区域内に延びることが制限される単一のネットワーク、場合によっては相当な距離に延びる複数の接続されたネットワークの組み合わせであってもよく、および/またはインターネットを含んでもよい。従って、ネットワーク999は、電気的および/もしくは光学的導電性ケーブル配線を使用する複数の有線技術、ならびに赤外線、無線周波数、もしくは他の形態の無線送信を使用する複数の無線技術を含むが、これらに限定されない、複数の信号が交換され得る様々な通信技術(またはそれらの組み合わせ)のいずれかに基づき得る。別の複数の実施形態において、撮像デバイス300および遠隔デバイス600は、全く異なる態様で連結され得る。なおも他の複数の実施形態において、画像データ331は、取外し可能な媒体(例えば、フラッシュメモリカード、光ディスク、磁気ディスク等)によりこれらのコンピューティングデバイス間で伝達され得る。
図1および図2の両方に図示されるように、様々な実施形態において、撮像デバイス300は、プロセッサコンポーネント350、ストレージ360、電源305、制御器320、ディスプレイ380、およびインタフェース390のうちの1または複数を組み込み、撮像デバイス300をネットワーク999に連結し得る。撮像デバイス300は、カメラ310、モーションセンサ315、複数のMSMアクチュエータ370、およびMSMドライバ375のうちの1または複数も含み得る。ストレージ360は、画像データ331、モーションデータ335、構成データ337、および制御ルーチン340のうちの1または複数を格納し得る。
図1を簡単に参照すると、カメラ310は、画像撮像素子311およびレンズ313を組み込み得るが、オートフォーカスメカニズムを組み込まない場合がある。更に、複数のMSMアクチュエータ370は、個別のMSMアクチュエータ370D、370L、370R、および370Uのうちの1または複数を含み得、これらのうちMSMアクチュエータ370Dおよび370Uは各々、カメラ310を旋回させるように他方に反対方向の力を加えるように配置され得、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rは、同様に配置され得る。やはり図示されるように、撮像デバイス300は、その複数のコンポーネントの少なくとも大部分が単一のケーシングに組み込まれる1部品の形態、またはその複数のコンポーネントの少なくとも大部分が電気的および/または光学的導電性ケーブルに連結されて信号を交換し得る2つの物理的に別個のケーシング間に分散された2部品の形態のいずれで実装され得る。
より詳細に説明されるように、撮像デバイス300は、一方または両方の目に少なくとも近接して、および/または一方または両方の目(例えば、眼鏡、読書用眼鏡、スマートグラス等のアイウェア)の視野にわたって延びるように、人の頭部に着用されるアイウェアとして実装され得る。撮像デバイスがアイウェアとして1部品の形態で実装される場合、少なくとも単一のケーシングがアイウェアのフレームに連結され、これに組み込まれ、または別の方法でこれにより保持され得る。撮像デバイスがアイウェアとして2部品の形態で実装される場合、少なくともカメラ310、モーションセンサ315、およびMSMアクチュエータ370は、アイウェアのフレームに連結された2つのケーシングのうちの1つに組み込まれ、アイウェアのフレームに組み込まれ、または別の方法でこれにより保持され得るが、複数のコンポーネントの他のものは、成型され、および/またはポケットで保持されるように寸法決めされ、ベルト等にクリップで留められ得る他のケーシングに組み込まれる。そのようなアイウェアの複数の実装において、複数のMSMアクチュエータ370は、枢着されるカメラ310の複数の連結から、アイウェアのテンプルを画定するケーシングの比較的薄くて細長い部分へと延出し得る。しかし、撮像デバイス300の複数のアイウェア実装は、本明細書において具体的に図示され、検討されているが、ケーシングが目と関係のない全く異なる物理的構成を有し得るが、カメラ310が枢着され、カメラ310を旋回させる複数のアクチュエータ370が当該ケーシングの比較的薄くて細長い部分へと延出する他の複数の実施形態が可能であることに留意されたい。
図3Aおよび図3Bは共に、図1の撮像デバイス300の物理的構成の例示的な実施形態をより詳細に図示する。図3Aを参照すると、撮像デバイス300のケーシング400の少なくとも一部は、片方もしくは両方の目および/または片方もしくは両方の耳の近くにある人の頭部の一部の周囲に着用されるアイウェアの形状を呈し、または別の方法でこれに統合され得る。ケーシングは、透明であり、人が透かして見ることができる透明な材料(例えば、暗くした光景および/または矯正した光景を提供する1つまたは一対のレンズ)から少なくとも部分的に構成され得る前方部403、左側のテンプル405L、および右側のテンプル405Rを含み得る。テンプル405Lおよび405Rの各々は、耳たぶの一部に掛けるイヤピース406Lおよび406Rと、前方末端部404Lおよび404Rとを各々含み得、前方末端部404Lおよび404Rにおいて、前方部403の対向する左右の端部が、ヒンジまたは他の折り畳み可能か、もしくは堅固な接続により連結され得る。前方部403は、前方末端部404Lおよび404Rの一部と共に1または複数の前面401を画定し得る。前面401は、人が図示されるアイウェアの形態の撮像デバイス300を着用するときに当該人の前方を向く表面となる結果、そのように呼ばれる。
図3Bを参照すると、少なくともカメラ310、センサ315、およびMSMアクチュエータ370は、クローズアップした斜視図で図3Bに図示される左側のテンプル405Lの前方末端部404L等、ケーシング400の複数のテンプルのうちの1つにおける少なくとも前方末端部に組み込まれ得る。図示されるように、カメラ310における画像撮像素子311の照準線111は、前方末端部404L内のカメラ310の位置から、前面401の一部を形成し得る前方末端部404Lのシート状の部分402を通って前方に延び得る。シート状の部分402は、透明であってもよく、または少なくとも照準線111の位置でシート状の部分402を貫通して形成され、画像が撮像される物体からの光がカメラ310に達することを可能する開口部(図示せず)を有してもよい。やはり図示されるように、複数のMSMアクチュエータ370は、イヤピース406Lの方に延出して、複数のMSMアクチュエータ370の各々がカメラ310の部分を係合することを可能にするカメラ310の当該部分に隣接して配置され得る。複数のMSMアクチュエータ370の各々は、概ね細長い形状を有し得、左側のテンプル405L内に配置されて、前方末端部404Lとイヤピース406L(例えば、後方末端部)との間に延在してこれらを接続するケーシング400の比較的薄くて細長い部分の内部で長手方向に延出し得る。
しかし、カメラ310が旋回可能に配置される前方末端部404L、および前方末端部404Lとイヤピース406Lとの間のケーシング400の比較的薄くて細長い部分は、本明細書においてアイウェアの一部として図示され、説明されているが、カメラ310がアイウェアの一部を画定せず、または別途これに関連付けられないケーシング400の比較的薄くて細長い部分の末端部内に旋回可能に配置され得る複数の他の実施形態が可能であることにやはり留意されたい。例として、ケーシング400のそのような比較的薄くて細長い部分は、カメラ310が本体のキャビティ、壁部内のボイド、検査されるべき複数のブレードを有するジェットエンジン部分等に挿入されるケーシング400の比較的薄くて細長い部分の末端部内に旋回可能に配置される医療および/または産業上の複数の用途に用いられる比較的薄くて細長いプローブの形態を取り得る。そのような他の複数の用途において、撮像される複数の画像の品質は、オペレータの手の不安定さの影響を容易に受ける場合がある。
より詳細に説明されるように、複数のMSMアクチュエータ370は、カメラ310を、図示される軸線110Hおよび110V等の2つの軸線の周囲を旋回させ得る。いくつかの実施形態において、MSMアクチュエータ370は、経時的にカメラ310により撮像される複数の画像を分析することによって検出された特定のタイプの挙動に応答してそのように動作され得る。他の実施形態において、複数のMSMアクチュエータ370は、図示される軸線115Hおよび115V等、2つの他の軸線に沿ってモーションセンサ315により検出される特定のタイプの挙動に応答してそのような旋回を生じさせるように動作され得る。図示されるように、軸線110Hおよび110Vが延在する複数の方向は、軸線115Hおよび115Vが延在する複数の方向に平行になり得るが、そうでない複数の実施形態が可能である。
前面401が前方部403の概ね細長い形状に対して概ね水平方向を向き、テンプル405Lおよび405Rの両方が全て概ね水平方向の方向に延在するように、撮像デバイス300がオペレータにより着用され、または別の方法で保持もしくは支持されるとき、軸線110Vは、垂直方向の向きに置かれてもよく、軸線110Hは、前面401に平行に延在する水平の向きに置かれてもよい。軸線110Hおよび110Vがそのような向きにあるので、カメラ310に与えられる旋回運動の範囲は、カメラ310の画像撮像素子311の照準線111が左側(湾曲する矢印「L」に続く)または右側(湾曲する矢印「R」に続く)に対する角度に軸線110Vを中心にして旋回され、(湾曲する矢印「U」の上方に続く)より高い仰角または(湾曲する矢印「D」の下方に続く)より低い仰角に軸線110Hを中心として旋回されることを可能にする。
再び簡単に図2を参照すると、カメラ310は、画像撮像素子311およびオートフォーカス部312を組み込み得るが、カメラ310のコンポーネントが必要であるにも関わらず、カメラ310のレンズ313は、カメラ310の残りから物理的に別個のものであってもよく、従って(レンズ313が統合された図1のカメラ310とは異なり)少なくとも撮像素子311に対して移動可能であり得る。当業者に知られるように、オートフォーカス部312は、画像が撮像される物体の距離についてのインジケーションに基づいて焦点を調整するべく画像撮像素子311の照準線111に沿って動かされる別のレンズを含み得る。従って、画像が撮像され得る物体からレンズ313を通る光も、画像撮像素子311に達する前にカメラ310内の1または複数の追加のレンズを通過し得る。更に、複数のMSMアクチュエータ370は、個別のMSMアクチュエータ370A、370H、および370Vのうちの1または複数を含み得、これら3つのMSMアクチュエータの各々が他の2つの各々により加えられる力と反対方向に少なくとも部分的に力を加えるように配置され得る。
図4は、図2の撮像デバイス300の物理的構成の例示的な実施形態をより詳細に図示する。図示されるように、撮像デバイス300のケーシング400は、携帯電話、スマートフォン、PDA等が通常取るもののような概ね矩形の形状を取り得る。従って、ケーシング400は、実質的に平坦な前面401を画定し得、これは、人がカメラ310を用いて画像を撮像するべく片手または両手で撮像デバイス300を着用または把持するときに、人の前方を向く表面となる結果としてそのように呼ばれる。
少なくともカメラ310、レンズ313、センサ315、および複数のMSMアクチュエータ370は、ケーシング400に組み込まれ得る。図示されるように、カメラ310における画像撮像素子311の照準線111は、ケーシング400内のカメラ310の位置から、前面401の少なくとも一部を形成し得るケーシングのシート状の部分402を通って前方に延び得る。シート状の部分402は、透明であってもよく、または少なくとも照準線111の位置でシート状の部分402を貫通して形成され、撮像されるべき物体からの光がレンズ313に、次にカメラ310に達することを可能する開口部(図示せず)を有してもよい。やはり図示されるように、複数のMSMアクチュエータ370は、レンズ313の周囲に配置され、各々がレンズ313の(またはレンズ313を保持し得るフレームの)エッジを異なる複数の方向から係合することを可能にし得る。また、複数のMSMアクチュエータ370の各々は、概ね細長い形状を有し得、レンズ313の周囲から離れて延在する放射パターンであり得るレンズ313の周囲に配置され得る。いくつかの実施形態において、複数のMSMアクチュエータ370は、長手方向の大きさが全て単一の平面に延在し、単一の平面が前面401の少なくとも一部を画定するケーシングの一部に平行になり得るようにレンズ313の周囲に配置され得る。
より詳細に説明されるように、複数のMSMアクチュエータ370は、レンズ313を図示される軸線113Hおよび113V等の2つの軸線により画定された平面内の摺動運動であり得るものの周囲で動かされ得る。平面は、照準線111に対する鉛直な角度で照準線111にわたって延出し得、および/または当該平面は、前面401の少なくとも一部を画定するケーシングの一部に平行になり得る。前面401が概ね水平方向である方向に向くように撮像デバイス300が保持または支持されるとき、軸線113Vは、垂直方向の向きになり得、軸線113Hは、水平の向きになり得る。いくつかの実施形態において、MSMアクチュエータ370は、経時的にカメラ310により撮像される複数の画像を分析することによって検出された特定のタイプの挙動に応答してそのように動作され得る。他の実施形態において、複数のMSMアクチュエータ370は、図示される軸線115Hおよび115V等、2つの軸線に沿ってモーションセンサ315により検出される特定のタイプの挙動に応答してそのような摺動運動を生じさせるように動作され得る。図示されるように、軸線113Hおよび113Vが延在する複数の方向は、軸線115Hおよび115Vが延在する複数の方向に平行になり得るが、そうでない複数の実施形態が可能である。
レンズ313に与えられる摺動運動の範囲により、照準線111の経路をたどる光線がレンズ313を通るときに、カメラ310の画像撮像素子311の照準線111が屈折により2つの角度寸法の方向範囲に曲げられることを可能にする。結果として、カメラ310内の画像撮像素子311を起点とする照準線111は、レンズ313から離れて延在し、更にカメラ310から延在する照準線111の一部を実質的に旋回させるようにレンズ313内で曲げられ得る。図5Aおよび5Bは共に、カメラ310に対するレンズ313のそのような動きにより生じるそのような旋回の例を図示する。また、図示されるように、カメラ310は、照準線111を有する画像撮像素子311を含み得る。しかし、既に検討されたように、カメラ310は、図2に図示されるオートフォーカス部312のような1または複数の追加のコンポーネントを含み得る。
図5Aを参照すると、レンズ313は、レンズ材料と大気との間の両方の移行で照準線111に鉛直な入射角で、レンズ313の中心部でカメラ310内の画像撮像素子311の照準線111と交差するように方向付けられる。結果として、照準線111をたどる光線は、照準線の旋回を生じさせるように屈折されず、従ってそのような光線は、レンズを通った後に同一方向に続く。しかし、図5Bを参照すると、レンズ313がカメラ310とレンズ313との間に延在する照準線111の一部に鉛直な方向に比較的小さい距離だけ動かされると、照準線111の当該一部は、照準線111の当該一部に鉛直でない入射角でレンズに対向するようにされる。これにより、レンズ313の反対側から延在する照準線111の一部が、カメラ310とレンズ313との間に延在する照準線111の一部がたどる方向から軸が離れるように、レンズ313内の照準線111を曲げるという結果になる。従って、照準線111の複数の部分のうちの1つをたどる光線は、レンズ材料と大気との間の2つの移行により屈折され、従ってその経路は、レンズ313から生じるときに、照準線の他の部分における異なる経路をたどるように変更される。図4に戻ると、レンズ313の屈折および動きをこのように用いることにより、照準線111の一部が左側(湾曲する矢印「L」に続く)または右側(湾曲する矢印「R」に続く)に対する角度に水平方向に、および/またはより高い仰角(湾曲する矢印「U」、つまり「上方」に続く)、もしくはより低い仰角(湾曲する矢印「D」、つまり「下方」に続く)に垂直方向に旋回されることを可能にする。従って、図4に対する図3Bにおける撮像デバイス300の複数の実施形態において、複数のMSMアクチュエータ370により機械的に動かされるものにおける違いにも関わらず、照準線111が2つの異なる次元の方向範囲で旋回されることを可能にすることの結果は、極めて類似する。
図1および図2に戻ると、制御ルーチン340は、撮像デバイス300のメインプロセッサコンポーネントとしての役割においてプロセッサコンポーネント350上で様々な機能を実行するためのロジックを実装するように動作可能な複数の命令のシーケンスを組み込む。制御ルーチン340を実行するときに、プロセッサコンポーネント350は、カメラ310の少なくとも画像撮像素子311を動作させて複数の画像を撮像させ得、画像データ331として撮像された画像を表すデジタルデータをストレージ360に格納し得る。そのような撮像された複数の画像は、個別の静止画像であってもよく、または動画を形成するべく時間の規則的な間隔をおいて撮像された連続する複数の画像であってもよい。
撮像された画像のタイプに関係なく、プロセッサコンポーネント350は、ネットワーク999を介して画像データ331の少なくとも一部を遠隔デバイス600に送信するようにインタフェース390を更に動作させ得る。
複数の制御器320および/またはディスプレイ380のうちの1つまたは両方を含む複数の実施形態において、プロセッサコンポーネント350は、複数の制御器320を監視し、および/またはディスプレイ380を動作させてユーザインタフェースを提供し得、撮像デバイス300のオペレータは、このユーザインタフェースにより複数の画像の撮像、および/または遠隔デバイス600との画像データ331の少なくとも複数の部分の交換を制御し得る。例として、複数の制御器320は、手動で動作可能な複数のスイッチ、ボタン、ノブ、タッチパッド等を含み得、撮像デバイス300のオペレータは、これらにより画像を撮像する様々な態様(例えば、光のレベル、焦点設定、タイマの使用、フレームレート等)を制御し得る。別の例として、プロセッサコンポーネント350は、画像を撮像し、および/または画像データ331の少なくとも一部を交換する様々な態様に対する複数の設定のメニューを視覚的に提示するようにディスプレイ380を動作させてもよく、手動動作をインジケーションすべく複数の制御器320を監視してメニューをナビゲートし、および/またはメニューに提示される1もしくは複数のメニューアイテムを選択してもよい。
既に検討されたように、撮像される画像が静止画像であるか否かに関係なく、また撮像デバイス300が動作される態様に関係なく、複数の画像の撮像中に撮像デバイス300を物理的に支持する際の不安定さにより、撮像される複数の画像の品質を劣化させる可能性がある。そのような不安定さにより、様々な方向における撮像デバイス300の比較的小さな動きを生じさせ得、これは、撮像された個別の画像のぶれおよび/または撮像された動画における望ましくない可視のゆらぎを生じさせ得る。これに対処するべく、プロセッサコンポーネント350は、複数のMSMアクチュエータ370を動作させてOISを提供し得る。図6は、撮像デバイス300を物理的に支持するときの不安定さと一致すると見なされ得る複数の比較的小さな動きの検出に応答した複数のMSMアクチュエータ370の動作によるOISのそのような設備の例示的な実施形態を図示する。図示されるように、制御ルーチン340は、撮像コンポーネント341、挙動検出コンポーネント345、位置検出コンポーネント346、反対駆動コンポーネント347、ユーザインタフェース(UI)コンポーネント348、および通信コンポーネント349のうちの1または複数を組み込み得る。制御ルーチン340を実行するときに、プロセッサコンポーネント350は、コンポーネント341、345、346、347、348、および349のうちの1または複数を実行し得る。
画像撮像コンポーネント341は、複数の画像を撮像するべくカメラ310の少なくとも画像撮像素子311を動作させ得る。画像撮像素子311は、電荷結合デバイス(CCD)を含むがこれに限定されない、複数の画像を撮像するための様々なタイプのデバイスのいずれであり得る。画像撮像素子311は、各画像が2次元グリッドに編制された複数のピクセルで構成され得るように、複数の画像を撮像するための複数の光感応素子の1または複数の2次元グリッドを使用してもよい。また、画像撮像素子311は、個別の静止画像を撮像するように動作されてもよく、および/または動画を形成するべく、時間の反復する間隔で一連の画像を撮像するように動作されてもよい。
挙動検出コンポーネント345は、カメラ310の少なくとも画像撮像素子311を動作させてもよく、および/またはモーションセンサ315を動作させ、撮像デバイス300の不安定な物理的支持から生じたと見なされ得る撮像デバイス300の挙動を検出してもよい。より具体的には、いくつかの実施形態において、挙動検出コンポーネント345は、撮像コンポーネント341と協働して挙動を検出するときに用いるための一連の画像を撮像し得る。撮像コンポーネント341が動画撮像の一部として一連の画像を撮像することに既に携わっている場合、それら同一の撮像画像のコピーは、挙動検出コンポーネント345により用いるためのモーションデータ335として格納され得る。しかし、撮像コンポーネント341が一連の画像を撮像することにまだ携わっていない場合、挙動検出コンポーネント345は、撮像コンポーネント341と協働して、特に挙動検出コンポーネント345によりモーションデータ335として用いるための一連の画像を撮像させてもよい。モーションデータ335を構成する一連の画像を撮像するように何が撮像コンポーネント341にトリガするかに関係なく、挙動検出コンポーネント345は、当該一連の撮像画像における画像の複数のものを比較し、それらの画像を撮像する間に撮像デバイス300の不安定な物理的支持から生じたと見なされ得る比較的小さな動きの発生が存在するか否かを判断し得る。
代替的にまたは更に撮像デバイス300が1または複数のモーションセンサ315を組み込む複数の実施形態において、挙動検出コンポーネント345は、撮像デバイスの不安定な物理的支持から生じたと見なされ得る比較的小さな動きの検出をインジケーションするべく、モーションセンサ315を監視し得る。挙動検出コンポーネント345は、複数の画像を撮像するための少なくとも画像撮像素子311を動作させる際に、少なくとも撮像コンポーネント341が係合される時間中にモーションセンサ315のそのような監視を実行し得る。1または複数のモーションセンサ315は、様々な技術のいずれかに基づく様々なタイプのモーションセンシングデバイスのいずれであり得る。例として、モーションセンサ315は、線形の加速を検出し、重力方向における変化を検出し、および/または回転運動を検出するための1もしくは複数の加速度計および/またはジャイロスコープを含み得る。代替的にまたは更に、モーションセンサ315のうちの1または複数は、複数のマイクロ電気機械システム(MEMS)技術に基づき得る。
挙動を検出するのにモーションセンサ315または複数の画像の撮像のうちの1つまたは両方が使用されるか否かに関係なく、挙動検出コンポーネント345は、検出された挙動を分析して、少なくとも複数の画像を撮像するためのカメラ310を用いる間に、撮像デバイス300の物理的支持における不安定さから生じたと見なされ得る比較的小さな動きを、検出された挙動が含むか否かを判断し得る。そのような分析を実行するときに、挙動検出コンポーネント345は、検出された挙動が比較的小さな動きを含むか否かを判断する際に用いるべく、挙動の1または複数のパラメータのインジケーションを構成データ337から取得し得る。構成データ337に示され得るような複数のパラメータは、最小の大きさ、最大の大きさ、および/または加速度の大きさの範囲、加速方向における変化の程度、加速の発生および/または加速における変化の間の時間の間隔等のインジケーションを含み得る。既に検討されたように、撮像デバイス300の不安定な支持から生じた挙動を、撮像デバイス300の意図的な動きから生じた挙動と区別して、パンニング等、撮像された複数の画像の可視の動きをもたらすことは、所望と見なされ得る。検出された挙動が撮像デバイス300の不安定な物理的支持から生じたと判断すると、挙動検出コンポーネント345は、そのような挙動の1または複数の態様のインジケーション(例えば、そのような不安定な支持から生じたと判断される比較的小さな動きの方向および/または加速度の大きさのインジケーション)により反対駆動コンポーネント347にシグナリングし得る。
反対駆動コンポーネント347は、OISの提供の一部として1または複数の反対駆動を引き出すときに、撮像デバイス300の不安定な物理的支持から生じたと判断される挙動について挙動検出コンポーネント345から受信されるそのような複数のインジケーションを使用し得る。また、複数の異なる実施形態において、OISの提供は、カメラ310および/またはレンズ313を動かす複数のMSMアクチュエータ370の動作を必要とし得る。1または複数の反対駆動を引き出すと、反対駆動コンポーネント347は、それらの反対駆動をもたらすべく用いる複数のMSMアクチュエータ370のうちの1または複数を選択し得る。これを行うときに、反対駆動コンポーネント347は、ジオメトリの構成データ337からの複数のインジケーション、ならびに/または複数のMSMアクチュエータ370が互いに機械的に連結され、および/もしくはカメラ310および/もしくはレンズ313に連結される方式の他の複数の態様についての構成データ337からのインジケーションを使用し得る。次に、反対駆動コンポーネント347は、MSMドライバ375を動作させて、これらのMSMアクチュエータ370のうちの選択された1または複数に電力を駆動し、反対駆動を生じさせるための磁界を生成し得る。既に検討されたように、複数のMSMアクチュエータ370の各々は、機械的運動を提供するべくハーネスされ得るように形状および/または少なくとも1つの大きさを変更するべく、分子レベルで磁界の存在に応答性である1片の材料を組み込み得る。
図7Aおよび図7Bは共に、反対駆動をもたらすべく、MSMドライバ375を介した複数のMSMアクチュエータ370のうちの1つによるそのような動作の例を図示する。図示されるように、複数のMSMアクチュエータ370のうちの1つの例は、磁界を生成するための1または複数のコイル371と、形状および/または少なくとも1つの大きさを変更することにより当該磁界に応答性である少なくとも1片の磁気応答性材料372とを含み得る。MSMアクチュエータの当業者に知られるように、磁気応答性材料372は、磁界に曝されると、複数の分子の少なくとも1つのサブセットが選択および/または構成された機械的応答性(例えば、形状における選択または構成された変更および/または少なくとも1つの大きさにおける変更)を提供するように協働するべく方向付けられる様々な合金および/または他の材料から構成され得る。やはり図示されるように、MSMドライバ375は、1または複数のコイル371を電力で駆動して1または複数のコイル371に磁界を生成させるためのドライバコンポーネント377を組み込み得る。
図7Aを参照すると、複数のMSMアクチュエータ370のうちの図示された例示的な1つは、磁気応答性材料372が、より長くなることにより磁界の存在に応答し得る概ね細長い形状のものであるタイプであってもよい。従って、図7Aは、磁界がコイル371により印加される前の磁気応答性材料372の物理的構成を図示し得、図7Bは、そのような磁界を印加する間、またはその後のいずれかにおける磁気応答性材料372の物理的構成を図示し得る。現に、磁気応答性材料372の細長い形状は、そのような線形の機械的応答性を高めて、磁気応答性材料372がその長手方向の大きさに沿って長くなる距離を大きくすることを意図し得る。当業者には理解できるように、磁気応答性材料372によるそのような応答性は、別の物体に力を加えるように用いられ得る。しかし、長くすることに代えて、磁気応答性材料372がそのような長手方向の大きさに沿って短くなり得る複数の他の実施形態が可能であることに留意されたい。従って、そのような他の実施形態において、図7Bは、磁界がコイル371により印加される前の磁気応答性材料372の物理的構成を図示し得、図7Aは、そのような磁界を印加する間、またはその後のいずれかにおける磁気応答性材料372の物理的構成を図示し得る。
MSMアクチュエータの当業者に知られるように、磁界に応答した磁気応答性材料372による形状における変化および/または大きさにおける変化の程度は、磁気応答性材料372に印加される磁界の少なくとも強度および/または持続時間を制御することにより制御可能となり得る。従って、磁気応答性材料372に部分的にのみ形状を変化させ、および/または少なくとも1つの大きさにおいて部分的に変化させることが所望である場合、コイル371は、形状および/または少なくとも1つの大きさにおけるより完全な変化を実現するべく別の方法で生成され得るより低い強度および/またはより短い持続時間の磁界を生成するように動作され得る。従って、反対駆動コンポーネント347は、印加された磁界の強度を変更するべくコイル371に印加される電力量を変更し、および/または印加された磁界の持続時間を変更するべくコイル371に印加する電力の持続時間を変更することにより、カメラ310および/またはレンズ313の動きの程度を変更し得る。
また、MSMアクチュエータの当業者に知られるように、磁気応答性材料372の機械的応答性は、機械的応答性を生じさせた磁界を取り除き、および/または1または複数のコイルを通した電流の流れを逆にして機械的応答性を生じさせた磁界と逆の極を有する別の磁界を生成することにより可逆的とはならない場合がある。言い換えれば、磁気応答性材料372は、磁界を印加する前に有した形状および/もしくは大きさに戻る特性を有しない場合があり、ならびに/または反対の極性の磁界を印加することによりそのような復帰を生じさせることが可能でない場合がある。これに代えて、少なくとも、磁界を生成してコイル371からの磁界に対する磁気応答性材料372の機械的応答性を逆にするように、コイル371が動作されないときに磁気応答性材料372に力を適用するべく別のコンポーネントを使用することが必要である場合がある。
従って、磁気応答性材料372が形状および/または1もしくは複数の大きさにおける変更を行うことにより磁界に応答すると、磁気応答性材料372は、磁界がもはや印加されなくなった後に変更された形状および/または変更された大きさを維持し得、磁気応答性材料372を当該磁界が印加される前に有した形状および/または大きさに戻させるべく、外力が適用される必要があり得る。磁気応答性材料372のこの特性は、OISを実装するときに所望な1または複数のMSMアクチュエータ370を利用し得る。なぜなら、電力が印加されて、複数のMSMアクチュエータ370にカメラ310および/またはレンズ313を新しい位置へと動かした後に、複数のMSMアクチュエータ370は、電力がもはや印加されなくなった後でも、当該新しい位置にカメラ310および/またはレンズ313を保持し続けることができるからである。これにより、ある物体を特定位置に保持するべく電力を絶えず提供されなければならない他の複数のタイプのアクチュエータと比べて相当な電力量を節約し得る。
複数のMSMアクチュエータ370が、カメラ310および/またはレンズ313を、そのうちの1つまたは両方が複数のMSMアクチュエータ370のうちの1または複数により動かされた位置にそのように保持することを可能にするべく、磁界の印加に対する機械的応答性を逆にするのに十分に高い大きさの力を必要とする複数のMSMアクチュエータ370が選択される必要があり得、従って、カメラ310および/またはレンズ313の少なくとも重量だけでは、当該大きさを加えるには十分でない。しかし、当業者には理解できるように、必要とされる当該大きさを増大させると、用いられる複数のMSMアクチュエータ370の物理的サイズおよび/または電力消費量を増やすことを伴う傾向にある。これに対応して、複数のMSMアクチュエータ370のうちの1つが複数のMSMアクチュエータ370の別のものに反対方向の力を加えて、磁界により生じた磁気応答性材料372の形状および/または大きさにおける変化を逆にするように使用される場合、当該反力を加える複数のMSMアクチュエータ370のうちの1つは、サイズおよび/または消費する電力量も増やす必要があり得る。
図6に戻ると、位置検出コンポーネント346は、カメラ310および/またはレンズ313の現在位置を判断するべく、MSMドライバ375を動作させ、電圧、電流の流れ、抵抗、静電容量、および/またはインダクタンスの複数の電気的測定値を使用して複数のMSMアクチュエータ370の各々の現在の状態を判断し得る。再び図7Aおよび図7Bを参照すると、磁界を印加することにより、磁気応答性材料372に形状および/または1もしくは複数の大きさを変更させるときに、もたらされる磁気応答性材料372の形状および/または位置における変化は、1または複数のコイル371の1または複数の電気的特性を変更し得る。図示されるように、MSMドライバ375は、電力を1または複数のコイル371に駆動するべく用いられる同一の複数の導体に結合され得るセンサコンポーネント376を組み込み得、それにより1または複数のコイル371の電気的特性における複数の変化を検出することができる。
いくつかの実施形態において、センサコンポーネント376は、ドライバコンポーネント377が1または複数のコイル371に電力を駆動するように動作されるときに複数の電気的特性を測定し得る。より具体的には、ドライバコンポーネント377が1または複数のコイル371に電力を駆動すると、センサコンポーネント376は、もたらされる電圧および電流の流れを測定し得、および/または1もしくは複数のコイル371のインダクタンス、静電容量、または抵抗のうちの1または複数を測定し得る。他の複数の実施形態において、センサコンポーネント376は、ドライバコンポーネント377が1または複数のコイル371に電力を送るように動作されないときに複数の電気的特性を測定し得る。より具体的には、センサコンポーネント376自身が1または複数のコイル371を通る電流の流れを生じさせ得、これを行う間に、もたらされる電圧および電流の流れを測定し得、および/または1もしくは複数のコイル371のインダクタンス、静電容量、または抵抗のうちの1または複数を測定し得る。センサコンポーネント376は、位置検出コンポーネント346に対して測定された複数の値のインジケーションを提供し得る。
図6に戻ると、センサコンポーネント376により1または複数のコイル371が駆動され、または駆動されないときのいずれかで採取された複数のそのような測定値は、磁気応答性材料372が形状を変更し、および/またはその複数の大きさのうちの1もしくは複数を変更する程度により異なり得、従ってそのような変化の程度は、そのような測定のうちの1または複数における複数の値をそのような変化の異なる程度と相関させることにより判断され得る。そのような相関を用いて、複数のMSMアクチュエータ370の各々における磁気応答性材料372形状および/または1もしくは複数の大きさにおける変化の現在の程度を判断するときに、位置検出コンポーネント346は、磁気応答性材料372におけるそのような変化の程度を使用して、カメラ310の現在の旋回の向きおよび/またはレンズ313の現在位置を判断し得る。より正確には、位置検出コンポーネント346は、複数のMSMアクチュエータ370の各々における磁気応答性材料372の変化の程度を、カメラ310の異なる旋回角度および/またはレンズ313の異なる複数の位置に相関させ得る。位置検出コンポーネント346は、これらの様々な相関関係のインジケーションを構成データ337から取得し得る。次に、位置検出コンポーネント346は、反対駆動コンポーネント347にカメラ310の現在位置の複数のインジケーション(例えば、その現在の旋回角度)および/またはレンズ313の現在位置をシグナリングし得る。
反対駆動コンポーネント347は、複数のMSMアクチュエータ370のうちの選択されたものが引き出される反対駆動をもたらすべく駆動される程度を引き出す場合に、カメラ310のおよび/またはレンズ313の現在位置について位置検出コンポーネント346から受信されるそのような複数のインジケーションを使用し得る。より具体的には、カメラ310および/またはレンズ313が既に特定の方向にある程度動かされた場合、当該方向における動きの物理的限度に達する前に、なおも可能な同一方向の比較的限定された程度の動きが存在し得る。そのような限度に応じて、反対駆動コンポーネント347は、複数のMSMアクチュエータ370のうちの選択されたものが電力で駆動され、当該限度に直面することを避け、または当該限度に向かう方向の移動速度を下げるべく当該方向での更なる動きを生じさせ得る程度を下げ得る。現に、反対駆動コンポーネント347は、カメラ310および/またはレンズ313の現在位置について位置検出コンポーネント346から受信されるそのような複数のインジケーションに基づいて反対駆動の性能を条件付け得る。反対駆動コンポーネント347は、1または複数の方向における可能な物理的動きの程度におけるそのような限度の複数のインジケーションを、構成データ337から取得し得る。
移動の特定の方向の限度近くまで既に動かされたカメラ310および/またはレンズ313の結果として反対駆動が限定され、または全く実装されてはならない例を最小のものとするべく、反対駆動コンポーネント347は、カメラ310および/またはレンズ313を中心位置に向かって動かすことにより、反対駆動の必要性が比較的存在しない例に応答し得る。より具体的には、反対駆動をもたらすことを必要とすることなく、予め定められた最小の期間が経過した場合、反対駆動コンポーネント347は、カメラ310を旋回させ、および/またはレンズ313を中心位置に動かすべく複数のMSMアクチュエータ370のうちの1または複数を使用し得る。そのような中心位置は、画像撮像素子311の照準線111が可能な複数の旋回角度の範囲の中心に少なくとも実質的に近い角度に対して旋回される位置であり得る。反対駆動コンポーネント347は、対抗するべくOISが実装される種類の挙動を実際にもたらすことにより、撮像された複数の画像の品質に対する劣化をもたらさないように、中心位置へのこの運動がゆっくりと行われる態様で1または複数のMSMアクチュエータ370を動作させ得る。
説明されたように、通信コンポーネント349は、インタフェース390を動作させ、ネットワーク999を介して複数の信号を送受信し得る。送信および/または受信される複数の信号の中には、ネットワーク999を介して遠隔デバイス600に画像データ331を送る信号があり得る。当業者には理解されるように、通信コンポーネント349は、インタフェース390を実装するべくどのタイプのインタフェース技術が選択されても、これと動作可能なように選択される。
UIコンポーネント348(もし存在する場合)は、制御器320の動作についてのインジケーション(もし存在する場合)について制御器320を監視して、複数の画像を撮像する様々な態様の選択および/または仕様のインジケーションを伝達し得る。そのような複数の態様の中には、すでに説明されたOIS機能を用いるか否かのインジケーションがあり得る。これを行う場合、UIコンポーネント348は、ディスプレイ380(もし存在する場合)を動作させ、制御器320のそのような動作により、ユーザによって選択され得る1または複数のメニューアイテムを有するメニューを視覚的に提示し得る。
様々な実施形態において、プロセッサコンポーネント350は、多種多様な商業的に入手可能なプロセッサのいずれかを含み得る。また、これらのプロセッサコンポーネントのうちの1または複数としては、複数のプロセッサ、マルチスレッドプロセッサ、マルチコアプロセッサ(複数のコアが同一または別個のダイ上に共存するか否かに関わらず)、および/または複数の物理的に別個のプロセッサがいくつかの態様で連結されるいくつかの他の様々なマルチプロセッサアーキテクチャが挙げられ得る。
様々な実施形態において、ストレージ360は、場合によって電力の中断されない供給を必要とする複数の揮発性技術を含み、場合によって取外し可能であり得るか、またはそうでない場合がある機械可読ストレージ媒体の使用を必要とする技術を含む多種多様な情報ストレージ技術のいずれかに基づき得る。従って、これらのストレージの各々は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDR−DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、ポリマーメモリ(例えば、強誘電体ポリマーメモリ)、オボニックメモリ、相変化もしくは強誘電体メモリ、シリコン・酸化物・窒化物・酸化物・シリコン(SONOS)メモリ、磁気もしくは光カード、1もしくは複数の個別の強磁性ディスクドライブ、または1もしくは複数のアレイ(例えば、独立ディスクの冗長アレイ、つまりRAIDアレイの配列に編制された複数の強磁性ディスクドライブ)に編制された複数のストレージデバイスを含むがこれらに限定されない多種多様なタイプ(またはタイプの組み合わせ)のストレージデバイスのいずれかを含み得る。これらのストレージの各々は、単一のブロックとして図示されているが、これらのうちの1または複数は、異なる複数のストレージ技術に基づき得る複数のストレージデバイスを含み得ることに留意されたい。従って、例えば図示されるこれらのストレージの各々のうちの1または複数は、プログラムおよび/もしくはデータがある形態の機械可読ストレージ媒体上に格納されて伝達され得る光ドライブもしくはフラッシュメモリカードリーダ、比較的長い期間ローカルにプログラムおよび/もしくはデータを格納するための強磁性ディスクドライブ、ならびに複数のプログラムおよび/もしくはデータへの比較的速いアクセスを可能にする1もしくは複数の揮発性ソリッドステートメモリデバイス(例えば、SRAMもしくはDRAM)の組み合わせを表し得る。これらのストレージの各々は、同一のストレージ技術に基づいた複数のストレージコンポーネントから構成され得るが、使用における特化の結果として別々に保持され得ることにも留意されたい(例えば、いくつかのDRAMデバイスは、メインストレージとして使用されるが、他の複数のDRAMデバイスは、グラフィックスコントローラの別個のフレームバッファとして使用される)。
様々な実施形態において、インタフェース390は、これらのコンピューティングデバイスが説明された他のデバイスと結合されることを可能にする多種多様なシグナリング技術のいずれかを使用し得る。これらのインタフェースの各々は、そのような結合を可能にするための必須の機能のうちの少なくともいくつかを提供する回路を含む。しかし、これらのインタフェースの各々は、(例えば、プロトコルスタックまたは他の複数の機能を実装するための)複数のプロセッサコンポーネントの対応するものによっても実行される複数の命令の複数のシーケンスで少なくとも部分的に実装され得る。電気的および/または光学的導電性ケーブル配線が使用される場合、これらのインタフェースは、RS−232C、RS−422、USB、Ethernet(登録商標)(IEEE−802.3)、またはIEEE−1394を含むがこれらに限定されない様々な業界標準のいずれかに適合するシグナリングおよび/またはプロトコルを使用し得る。無線信号送信を用いることが必要とされる場合、これらのインタフェースは、IEEE802.11a、802.11b、802.11g、802.16、802.20(通常、「移動広帯域無線アクセス」と称される)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、またはGSM(登録商標)・汎用パケット無線サービス(GSM(登録商標)/GPRS)、CDMA/1xRTT、広域展開用高速データレート(EDGE)、エボリューション・データオンリ/オプティマイズド(EV−DO)、エボリューション・フォー・データ・アンド・ボイス(EV−DV)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、4G LTE等のセルラー無線電話サービスを含むがこれに限定されない様々な業界標準のいずれかに適合するシグナリングおよび/またはプロトコルを使用し得る。
図8Aおよび図8Bは共に、図3A〜図3Bの撮像デバイス300における前方末端部404L内のカメラ310、および左側のテンプル405Lの細長い部分内の複数のMSMアクチュエータ370の物理的構成の例示的な実施形態をより詳細に図示する。図8Bは、左側のテンプル405Lを形成するケーシング400の構造を図8Aよりも多く図示する。図8Aおよび図8Bの両方を参照すると、カメラ310は、左側のテンプル405Lの前方末端部404L内に配置されたものとして再び図示され、照準線111は、カメラ310内の画像撮像素子311から延在し、そこから前方末端部404Lのシート状の部分402を通って外側へと延在する。従って、照準線111は、再びシート状の部分402により少なくとも部分的に画定された前面401を通り、シート状の部分402は、やはり透明であり得、あるいは開口部(図示せず)は、照準線111が通る少なくともその位置に貫通して形成され得る。
やはり図示されるように、複数のMSMアクチュエータ370は、カメラ310の後部317に隣接する左側のテンプル405L内に配置され得、従ってその細長い形状は、そこから左側のテンプル405Lの細長い部分の内部におけるイヤピース406Lに向かって延在し、左側のテンプル405Lは、前方末端部404Lとイヤピース406Lとの間に延在する。
図示されるように、カメラ310は、一対のピン410によりジンバルリング411の内部に装着され、同様にジンバルリング411が、別の一対のピン410により前方末端部404Lの内部における支持部407に装着される。図示されるように、ピン410の位置は、2つの軸線110Hおよび110Vと一致し、カメラ310がこれら2つの軸線で回転することを可能にし得る。そのような旋回装着を提供する比較的単純な円筒形のピン410を用いることが図示されているが、ボールまたはスリーブベアリング等、他の複数の形態の旋回装着が少なくともピン410の代わりに用いられ得る他の複数の実施形態が可能であることに留意されたい。
やはり図示されるように、複数のMSMアクチュエータ370(具体的には、MSMアクチュエータ370D、370L、370R、および370U)の各々は、別個の連結部470によりカメラ310(例えば、カメラ310の後部317)に機械的に連結され得る。カメラ310は、2つの軸線を中心とする旋回を可能にするように装着され、複数の連結部470の各々は、ボール・ソケット継手または他の形態の自在継手等の2つの軸線を中心とする旋回の可能にするようにカメラ310の後部317に連結され得る。複数のMSMアクチュエータ370の各々は、ケーシング400の内部における別の支持部407にも装着され得、ケーシング400は、別個の連結部477により前方末端部404Lとイヤピース406Lとの間に延在する左側のテンプル405Lの部分を画定する。また、カメラ310の旋回を考慮して、複数の連結部477の各々は、様々なタイプのいずれかの別の自在継手によりケーシング400の内部における当該支持部407に連結され得る。
複数のMSMアクチュエータ370D、370L、370R、および370Uの各々への電力の供給がカメラ310の一部を押す機械力の付加をもたらす複数の実施形態において、これらのMSMアクチュエータの各々の図示された相対的位置により、軸線110Hおよび110Vの各々の周囲における両方の角度方向のカメラ310(従って、照準線111)の旋回運動が、これら4つのMSMアクチュエータのうちの1つのみに電力を供給することによりもたらされることを可能にする。より具体的には、軸線110Hがユーザの視点から見て左から右に延在する水平方向に方向付けられるように撮像デバイス300がユーザの頭部上に着用されるものと仮定し、照準線111の下方旋回(「D」とマークを付された湾曲する矢印に続く)は、電力をMSMアクチュエータ370Dに提供し、その関連付けられた連結部470によりMSMアクチュエータ370Dに後部317を押させ、カメラ310を軸線110Hを中心として旋回させることにより、もたらされ得る。これに対応して、照準線111の上方旋回(「U」とマークを付された湾曲する矢印に続く)は、電力をMSMアクチュエータ370Uに提供し、その関連付けられた連結部470によりMSMアクチュエータ370Uに後部317を押させ、カメラ310を軸線110Hを中心として別の態様で旋回させることによりもたらされ得る。更に、軸線110Vが垂直方向に向けられるものと仮定して、照準線111の左方向の旋回(「L」とマークを付された湾曲する矢印に続く)は、電力をMSMアクチュエータ370Lに提供し、その関連付けられた連結部470によりMSMアクチュエータ370Lに後部317を押させ、軸線110Vを中心としたある方向にカメラ310を旋回させることによりもたらされ得る。これに対応して、照準線111の右方向の旋回(「R」とマークを付された湾曲する矢印に続く)は、電力をMSMアクチュエータ370Rに提供し、その関連付けられた連結部470によりMSMアクチュエータ370Rに後部317を押させ、軸線110Vを中心として別の方向にカメラ310を旋回させることによりもたらされ得る。
図8Bを参照すると、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rは、MSMアクチュエータ370Uおよび370Dがカメラ310を介して互いに間接的に機械力を加える態様が、より容易に理解されることを可能にするべく省略されている。言い換えれば、MSMアクチュエータ370の各々がカメラ310の後部317に対して力を加えるべく伸長する複数の実施形態において、カメラ310が軸線110Hを中心として旋回するように装着されるという事実により、後部317に対して力を加えるように伸長するMSMアクチュエータ370Uまたは370Dのうちの1つが、これら2つのアクチュエータのうちの他方の圧縮を必ず生じさせる例をもたらす。例として、電源305からの電力がMSMアクチュエータ370Uに印加されるので、MSMアクチュエータ370Uの磁気応答性材料372は、少なくとも1つの大きさに伸長し、その関連付けられた連結部470を介してMSMアクチュエータ370Uに後部317に対して物理力を加えさせ、それにより照準線111がより高い仰角へと上方に旋回するようにカメラ310を軸線110Hを中心として旋回させ得る。カメラ310が軸線110Hをこのように旋回する結果として、後部317は、関連付けられた連結部470を介してMSMアクチュエータ370Dを押し、それによりMSMアクチュエータ370Dの磁気応答性材料372の少なくとも1つの大きさを短くするようにさせられる。
図9Aおよび図9Bは共に、図3A〜図3Bの撮像デバイス300における前方末端部404L内のカメラ310、および左側のテンプル405Lの細長い部分内の複数のMSMアクチュエータ370の別の物理的構成の例示的な実施形態をより詳細に図示する。図9Aおよび図9Bに図示されるものは、図8Aおよび図8Bに図示されるものと多くの点で極めて類似する。しかし、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rが図9A〜図9Bのカメラ310の後部317に連結され、これに力を加える態様は、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rが図8A〜図8Bにおいてこれを行う態様とは異なる。より正確には、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rは各々、図8A〜図8Bにおいては別個の連結部470を介してカメラ310に個別に連結されたが、図9A〜図9Bにおいては、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rは両方とも、同じ単一の連結部470LRを介してカメラ310に連結される。
図9Bを参照すると、MSMアクチュエータ370Uおよび370Dは、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rがプッシュ・プッシュのダブルアクチュエータ構成で互いに直接に機械力を加える態様が、より容易に理解されることを可能にするべく省略されている。また、視覚的混乱を減らすことに努めて、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rが左側のテンプル405Lを画定するケーシング400の一部における内部に連結される態様のいずれの図示も省略されている。見られ得るように、連結部470LRの一部は、MSMアクチュエータ370Lと370Rとの間に延在し、それらの間に連結を作り出し、連結部470LRの別の部分は、これら2つのアクチュエータの間からカメラ310の後部317へと延在する。言い換えれば、複数のMSMアクチュエータ370の各々が力を加えてカメラ310を旋回させるべく伸長する複数の実施形態において、MSMアクチュエータ370Lおよび370Rが直接連結されて互いに力を加えるという事実により、カメラ310を旋回させるべく伸長するMSMアクチュエータ370Lまたは370Rのうちの1つがこれら2つのアクチュエータのうちの他方の圧縮を必ず生じさせる例をもたらす。MSMアクチュエータ370Uおよび370Dのうちの1つが伸長し、それにより他のものを短くさせると、連結部470LR全体は、選択された位置で後部317を押し、または引っ張り、軸線110Vを中心としたカメラ310の旋回を生じさせる。
図10Aおよび10Bは共に、図4における撮像デバイス300のケーシング400内におけるレンズ313および複数のMSMアクチュエータ370の物理的構成の例示的な実施形態をより詳細に図示する。図10Aおよび図10Bの各々は、カメラ310内の画像撮像素子311の照準線111に交差する平面内でレンズ313を動かすときに使用される複数のコンポーネントの構造的支持を提供する、ケーシング400の異なる部分を図示する。図10Aおよび図10Bの両方を参照すると、レンズ313は、前面401の少なくとも一部を画定するケーシング400のシート状の部分402とカメラ310との間に配置されるものとして再び図示される。従って、照準線111は、再びシート状の部分402により少なくとも部分的に画定された前面401を通り、シート状の部分402は、やはり透明であり得、あるいは開口部(図示せず)は、照準線111が通る少なくともその位置に貫通して形成され得る。やはり図示されるように、複数のMSMアクチュエータ370は、レンズ313から放射状の向きに配置され得る。
図示されるように、レンズ313は、前面401の一部を構成するシート状の部分402と、シート状の部分402と平行に延在し得、レンズ313とカメラ310との間に配置され得、軸線113Hおよび113Vにより画定される平面内にレンズ313の動きを拘束するようにシート状の部分402と協働し得る別のシート状の部分408との間に配置され得る。やはり図示されるように、レンズ313は、当該平面内にレンズ313の動きを拘束することの一部としてシート状の部分402および408の表面を係合し得るフレーム413内で保持され得る。更に、フレーム413は、軸線114に沿ってスロット416へと延在し、およびこの中へと、またはこれを通って延在する突出部414を保持し得、スロット416は、(図示されるように)シート状の部分408を通って形成され、またはシート状の部分408の表面における溝として形成されるかのいずれかである(図示せず)。スロット416は、軸線116を画定する直線の形で延在し得、それを貫通し、またはその中にある突出部414の少なくとも一部を収容するのにちょうど十分な広さであり得る、概ね細長い形状であってもよい。突出部414およびスロット416は、軸線113Hおよび113Vにより画定される平面内にレンズ313の動きの範囲を限定するべく協働し得る。
レンズ313は、ケーシング400の内部に対する軸線113Hおよび113Vにより画定された平面内で移動可能であり得るが、カメラ310は、ケーシング400に対して動かないようにケーシング400内に装着され得る。図示されるように、カメラ310は、カメラ310内における画像撮像素子311を起点とする照準線111の一部をスロット416により画定される軸線116と交差させる位置でケーシング400内に装着され得、従って、照準線111の当該部分とレンズ313の中心部との位置合わせは、軸線116に沿ったレンズ313の中心部の位置合わせも必要とし得る。いくつかの実施形態において、カメラ310は、装着されることにより少なくともシート状の材料408に装着され得る。シート状の部分402と同様に、シート状の部分408も透明であり得、あるいは開口部418は、少なくともその位置に貫通して形成され得(図示されるように)、照準線111は開口部を通る。従って、レンズ313の両側に配置されるシート状の部分402および408の各々は、透明な材料で形成されてもよく、および/またはケーシング400の外部の物体から発する光が画像撮像素子311に達することを可能にすることで、当該物体の画像が撮像されることを可能にすることの一部として、少なくとも、画像撮像素子311の照準線111が通る位置で貫通して形成された開口部を有してもよい。
やはり図示されるように、複数のMSMアクチュエータ370(具体的には、MSMアクチュエータ370H、370V、および370A)の各々は、別個の連結部470を介してフレーム413の周囲部分に機械的に連結され得る。レンズ313(フレーム413内に保持される)は、(突出部414およびスロット416の協働により拘束される)軸線113Hおよび113Vにより画定された平面内で動くことができるので、複数の連結部470の各々は、当該平面内の旋回を可能するように、フレーム413、例えば図示される旋回継手417に連結され得る。複数のMSMアクチュエータ370の各々は、ケーシング400の内部における他の複数の支持部407にも装着され得、ケーシング400は、別個の連結部477付近に、また複数の連結部477のうちの1つの支持部407へのそれらの連結の各々も、旋回継手を含み得る。
レンズ313は、フレーム413内に保持されるものとして図示され、検討されているが、レンズ313がいずれの形態のフレーム内でも保持されず、従ってレンズ313がMSMアクチュエータ370によってより直接に係合され(例えば、その連結部470により直接に係合され)、および/またはレンズ313が突出部414を直接に保持する他の複数の実施形態が可能であることに留意されたい。フレーム413(またはレンズ313)は、突出部414を保持するものとして図示され、および/または検討されているが、スロット416がシート状の部分408の表面を貫通し、またはこの中へと形成される一方で、シート状の部分408が突出部414を保持し、スロット416がフレーム413(またはレンズ313)の表面を貫通し、またはこの中へと形成される他の複数の実施形態が可能であることにも留意されたい。
MSMアクチュエータ370H、370V、および370Aの各々のへの電力の供給が、フレーム413の周囲部分を押す機械力の付加をもたらす複数の実施形態において、これらのMSMアクチュエータの各々の図示された相対的位置は、軸線113Hおよび113Vにより画定された平面内のレンズ313の動きがこれら3つのMSMアクチュエータの1つまたは2つのいずれかに電力を供給することによりもたらされることを可能にする。より具体的には、MSMアクチュエータ370H、370V、および370Aの図示された配置により、スロット416により画定され、スロット416により突出部414に課されたそのような動きの制限により拘束される軸線116に沿ったレンズ313の動きを可能にする。これらのアクチュエータのそのように図示された配置により、スロット416内の突出部414の位置で軸線116から外れたレンズ313の旋回運動も可能にし得る。スロット416と突出部414との間の相互作用により、軸線113Hおよび113Vにより画定された平面内でレンズ313の広範な動きを可能にしつつ、当該動きに対して十分な拘束をなおも課して、当該平面内のレンズ313の動きがこれら3つのアクチュエータにより実質的に制御され得るように、レンズ313がMSMアクチュエータ370H、370V、および370Aの間にとどまることを可能にする。スロット416と突出部414との間のそのような相互作用がない場合、当該平面内でレンズ313の動きを実質的に制御するには、4つ以上のMSMアクチュエータ370が必要とされ得る。従って、スロット416と突出414との間のそのような相互作用は、必要とされるMSMアクチュエータの数量のある程度の最小化を可能とする。
更に図示されるように、MSMアクチュエータ370Aは、軸線116と実質的に位置合わせされた方向でフレーム413に力を加えるように構成され、および/または選択され得、従ってMSMアクチュエータ370Aがフレーム413に加える力の大部分は、軸線116に沿ったものとなり得る。これとは対照的に、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは、軸線116と実質的に位置合わせされない方向でフレーム413に力を加えるように構成され、および/または選択され得る。しかし、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vが、軸線116に実質的に位置合わせされているが、MSMアクチュエータ370Aが加えることができる力と反対の方向に合力を加えるように協働することを可能にする複数の方向に力を加えるようにも構成され、および/または選択され得る。従って、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは、MSMアクチュエータ370Aが軸線116に沿って加えることができる力と反対の軸線116に沿った合力を加えるように互いに動作され、それにより軸線116に沿った両方向にフレーム413を動かすことを可能にし得る。しかし、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vが力を加えるように選択され、および/または構成される複数の方向は、部分的には互いに反対の、軸線116に対して交差する反対方向でもある。従って、フレーム413は、軸線116に沿って動かされるのみならず、軸線116から外れた旋回もさせられ得、そのような旋回は、スロット416に沿った突出部414の位置を中心として生じる。図示されるように、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vの各々が力を加える複数の方向は、軸線113Hおよび113Vと少なくとも実質的に平行であり得、軸線116およびMSMアクチュエータ370Aが力を加える方向は、軸線113Hおよび113Vに対して少なくとも実質的に45度の角度であり得る。しかし、複数の軸線およびこれらのMSMアクチュエータ370の他の相対的な向きおよび力の方向が用いられ得る他の複数の実施形態が可能である。図11A、図11B、図11C、図11D、および11Eは各々、図10A〜図10Bにおける物理的構成のMSMアクチュエータ370H、370V、および370Aのそのような動作によりもたらされ得るレンズ313の動きの例を図示する。
図11Aは、可能な動きの範囲内におけるレンズ313の例示的な中心位置を図示し、突出部414はスロット416内で、スロット416の両端から十分に離れた位置に配置される。そのような中心位置は、レンズ313の中心部が軸線116に沿って配置され、カメラ310とレンズ313との間に延在する照準線111の一部と位置合わせされた位置にあり得る。そのような中心位置は、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vにより加えられる合力をMSMアクチュエータ370Aにより加えられる力とバランスさせて、スロット416の長さに沿った中間部に少なくとも比較的近い位置に突出部414を配置することにより実現され得る。MSMアクチュエータ370Hおよび370Vにより加えられる力のバランスは、軸線116から軸が離れる位置に代えて、軸線116に沿って少なくとも比較的近くなるようにレンズ313の中心部を配置するようにも用いられ得る。図11B〜11Eの各々を参照すると、図11Aにおけるレンズ313およびフレーム413の中心位置は、レンズ313およびフレーム413が図11B〜図11Eの各々における当該中心位置から離れて動かされた態様についてのより分かりやすい表示を提供するべく点線で図示されている。
図11Bは、レンズ313の中心部が軸線116に沿ったままであるが、カメラ310とレンズ313との間に延在する照準線111の一部ともはや位置合わせされない、軸線116に沿ったレンズ313の例示的な動きを図示する。図示されるように、軸線116に沿ったレンズ313のそのような動きは、軸線113Hおよび113Vの両方に沿った動きを必ず伴う。図示されるように、スロット416が軸線113Hおよび113Vの各々に対する45度の角度に向けられると仮定して、図11Bに図示される軸線116に沿ったレンズ313のそのような動きは、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vによりフレーム413に対して機械力を等しく加えることを必要とし得る。
図11Cは、レンズ313の中心部を軸線113Vに沿った一方向でできるだけ遠くに動かす、軸線116に沿い、かつ軸線116から外れたレンズ313の例示的な動きを図示する。図示されるように、軸線113Vに沿った当該方向へのレンズ313の中心部のそのような動きは、軸線113Hおよび113Vの各々に対する軸線116に沿ったスロット416の角度の付いた向きの結果として、軸線113Hおよび113Vの両方に沿った突出部414のいくらかの動きを必ず含む。しかし、スロット416内の突出部414の位置を中心とする軸線116から外れてレンズ313を旋回させると、最終的には軸線113Vのみに沿ったレンズの中心部の最終的な動きをもたらし、従って軸線113Hに沿ったレンズ313の中心部のそのような最終的な動きはない。MSMアクチュエータ370Hおよび370Vの各々がフレーム413の周囲に連結される図10A〜図10Bの図示された位置を考慮すると、軸線113Hに沿ったレンズ313の中心部の動きがそのように最終的になくなることを実現するべく、MSMアクチュエータ370Vによりフレーム413に対して力を加えることに加えて、MSMアクチュエータ370Hによりフレーム413に対していくらかの力を加えることが必要とされ得る。従って、レンズ313を図11Cに図示される位置に動かすべく、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vにより力を加える際の協働が必要とされ得る。
図11Dは、図11Bに図示される例示的な動きと反対の方向の軸線116に沿ったレンズ313の例示的な動きを図示する。図11Dに図示される例示的な動きにおいて、レンズ313の中心部は、軸線116に沿ったままであるが、カメラ310とレンズ313との間に延在する照準線111の一部ともはや位置合わせされない。図示されるように、軸線116に沿ったレンズ313のそのような動きは、軸線113Hおよび113Vの両方に沿った動きを必ず伴う。図示されるように、スロット416が軸線113Hおよび113Vの各々に対する45度の角度に向けられ、また、MSMアクチュエータ370Aが軸線116と少なくとも実質的に位置合わせされると再び仮定して、図11Dに図示される軸線116に沿ったレンズ313のそのような動きは、MSMアクチュエータ370Aによりフレーム413に対して機械力を加えることのみを必要とし得る。
図11Eは、レンズ313の中心部を、図11Cに図示される方向と反対の軸線113Vに沿った一方向でできるだけ遠くに動かす、軸線116に沿い、かつ軸線116から外れたレンズ313の例示的な動きを図示する。図11Eに図示される例示的な動きにおいて、軸線113Vに沿った当該反対方向へのレンズ313の中心部のそのような動きは、軸線113Hおよび113Vの各々に対する軸線116に沿ったスロット416の角度の付いた向きの結果として、(突出部414が図11Cの軸線113Hおよび113Vの両方に沿って動いた反対の複数の方向への)軸線113Hおよび113Vの両方に沿った突出部414のいくらかの動きを必ず含む。しかし、再び、スロット416内の突出部414の位置を中心とする軸線116から外れてレンズ313を旋回させると、最終的には軸線113Vのみに沿ったレンズの中心部の最終的な動きをもたらし、従って軸線113Hに沿ったレンズ313の中心部のそのような最終的な動きはない。MSMアクチュエータ370Hおよび370Vの各々がフレーム413の周囲に連結される図10A〜図10Bの図示された位置を考慮すると、軸線113Hに沿ったレンズ313の中心部の動きがそのように最終的になくなることを実現するべく、MSMアクチュエータ370Aによりフレーム413に対して力を加えることに加えて、MSMアクチュエータ370Hによりフレーム413に対していくらかの力を加えることが必要とされ得る。従って、レンズ313を図11Eに図示される位置に動かすべく、MSMアクチュエータ370Hおよび370Aにより力を加える際の協働が必要とされ得る。
具体的に示されないが、軸線113Hに沿った両方向へのレンズ313の中心部の最終的な動きも可能である。より広く、レンズ313の中心部は、MSMアクチュエータ370H、370V、および370Aのうちのいずれか1つまたは2つの協同的動作により、当該中心位置から任意の方向で、図11Aの例示的な中心位置から新しい位置へと動かされ得る。これらのMSMアクチュエータのうちの2つが用いられる場合、動きの方向は、異なる電圧および/もしくは異なる電流でこれらのMSMアクチュエータのうちの異なるものに電力を供給し、ならびに/または異なる持続時間中にこれらのMSMアクチュエータのうちの異なるものに電力を供給することにより制御され得る。
図10A〜図10Bに戻ると共に、再び図4も参照すると、軸線113Hおよび113Vにより画定される平面が照準線111に鉛直な角度で照準線111と交差すると仮定して、当該平面内でのレンズ313のそのような動きにより、カメラ310から離れてレンズ313を越え、2つの角度寸法のいずれかでレンズ313とカメラ310との間に延在する照準線111の一部の経路へと、または照準線111の一部の経路から延在する照準線111の一部の旋回を可能にする。従って、3つのMSMアクチュエータ370H、370V、および370Aの動作により、レンズ313を越えて延在する照準線111の一部は、撮像デバイス300においてOISを提供することの一部として水平方向に、および/または垂直方向に旋回され得る。
例として、軸線113Vが垂直方向に向けられ、軸線113Hが、撮像デバイス300を使用して画像を撮像するユーザの視点から見て左から右へと延在するように水平方向に向けられた向きで、撮像デバイス300が物理的に支持されると仮定して、カメラ310からレンズ313を越えて延在する照準線111(図4において「U」とマークを付された湾曲する矢印に続く)の一部の上方への旋回は、図11Cに図示されるものと類似するレンズ313の動きを生じさせることによりもたらされ得る。また、軸線113Vに沿ったそのような動きを実現するべく、電力は少なくともMSMアクチュエータ370Vに提供され、関連付けられた連結部470を介して少なくともMSMアクチュエータ370Vにフレーム413を押させ、軸線113Vに沿ったフレーム413の上方への動き(「U」とマークを付された図4の軸線113Vに沿った方向に続く)を生じさせ得る。更に、軸線113Hに沿った動きがそのように最終的にないことを実現するべく、MSMアクチュエータ370vに対するよりも少ない電力量がMSMアクチュエータ370Hに提供され得、および/またはMSMアクチュエータ370Vに提供されるよりも短い持続時間で、電力がMSMアクチュエータ370Hに提供され、MSMアクチュエータ370Hによってフレーム413に対してより限定された力を加えさせ得る。従って、カメラ310とレンズ313との間に延在する照準線111の一部に対してレンズ313を上方に動かし、カメラ310からレンズ313を越えて延在する照準線111の他の部分の旋回を生じさせるべく、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vにより力を加える場合の協働が必要とされ得る。
図12および13は各々、図4における撮像デバイス300のケーシング400内におけるレンズ313および複数のMSMアクチュエータ370の別の物理的構成の例示的な実施形態をより詳細に図示する。図12および図13の各々に図示されるものは、図10Aおよび図10Bに図示されるものと多くの点で極めて類似する。しかし、MSMアクチュエータ370H、370Vおよび370Aのうちの1または複数が図12および図13の各々におけるフレーム413に連結され、これに力を加える態様は、MSMアクチュエータ370H、370Vおよび370Aが図10A〜図10Bにおいてこれを行う態様とは異なる。そのような違いを図示する際に視覚的に分かりやすくするために、これら3つのMSMアクチュエータ370の各々が連結され得る他の複数のコンポーネントは、ケーシング400の内部の複数の部分を含めて、図12および図13の各々において省略されている。
図12を参照すると、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは、フレーム413の周囲に異なるように配置され、図10A〜図10Bに図示されるものとは異なる位置でフレーム413に連結される。レンズ313の中心部からの放射パターンと呼ばれ得るものにおけるフレーム413の周囲から離れて延在するように方向付けられるMSMアクチュエータ370Hおよび370Vに代えて、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは各々、図12におけるフレーム413の周囲の異なる複数の部分に沿って延在するように方向付けられる。このように、フレーム413および3つのMSMアクチュエータ370の組み合わせは、シート状の部分402と408との間のより小さい面積を占める。MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは各々、押すのではなく、アクチュエータ370Hおよび370Vの各々の寸法が延びる機械的応答性の方向を実質的に変えてフレーム413を引っ張る力にする、概ね「L形状」のバージョンの連結部470によりフレーム413に連結される。これらの引っ張り力は、MSMアクチュエータ370Aによりフレーム413に対して加えることができる押力に対して部分的に互いに反対に、そして部分的に組み合わせて作用する。
図13を参照すると、MSMアクチュエータ370H、370V、および370Aの3つ全ては、フレーム413の周囲に異なるように配置され、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは、図10A〜図10Bに図示されるものとは異なる位置でフレーム413に連結される。レンズ313の中心部からの放射パターンと呼ばれ得るものにおけるフレーム413の周囲から離れて延在するように方向付けられるこれら3つのMSMアクチュエータに代えて、MSMアクチュエータ370H、370V、および370Aは各々、図13におけるフレーム413の周囲の異なる複数の部分に沿って延在するように方向付けられる。このように、フレーム413および3つのMSMアクチュエータ370の組み合わせは、シート状の部分402と408との間のより小さい面積を占める。MSMアクチュエータ370Hおよび370Vは各々、押すのではなく、アクチュエータ370Hおよび370Vの各々の寸法が延びる機械的応答性の方向を実質的に変えてフレーム413を引っ張る力にする、概ね「L形状」のバージョンの連結部470によりフレーム413に連結される。MSMアクチュエータ370Aは、押すのではなく、蝶番式の「肘部」をその長手方向に有し、また、アクチュエータ370aの寸法が延びる機械的応答性の方向を実質的に変えてフレーム413を引っ張る力にする別のバージョンの連結部470を有するフレーム413に連結される。図10A〜図10Bに図示されるものとの更なる違いは、これら3つのMSMアクチュエータ370H、370Vおよび370Aの各々の引っ張り力が図10A〜図10Bにおける対応する複数のMSMアクチュエータの方向と反対の複数の方向でフレーム413に加えられることである。しかし、MSMアクチュエータ370Hおよび370Vにより加えられる力は、部分的に互いに反対に、そしてなおも組み合わせて、MSMアクチュエータ370Aにより加えられる力に対して反対になおも部分的に作用する。
図14は、ロジックフロー2100の一実施形態を図示する。ロジックフロー2100は、本明細書に説明される1または複数の実施形態により実行される複数の動作のいくつかまたは全てを表し得る。より具体的には、ロジックフロー2100は、少なくとも制御ルーチン340を実行するときにプロセッサコンポーネント350により実行され、および/または撮像デバイス300の他のコンポーネントにより実行される複数の動作を示し得る。
2110において、画像の撮像を支援するときにOISを提供するための撮像デバイスのプロセッサコンポーネント(例えば、撮像デバイス300のプロセッサコンポーネント350)は、検出された撮像デバイスの挙動のインジケーションを待ち得る。検討されたように、撮像デバイスの挙動の検出は、OISが提供される同じカメラ(例えば、カメラ310)を用いて一連の画像を撮像し、次にそれらの画像を比較して撮像デバイスの挙動により生じたそれらの間の違いを識別することにより実現され得る。しかし、やはり検討されたように、撮像デバイスの挙動の検出は、検出された加速度、撮像デバイスの検出された回転等のインジケーションについて1または複数のモーションセンサ(例えば、モーションセンサ315)を監視することによっても実現され得る。
2120において、プロセッサコンポーネントは、検出された挙動を分析して、検出された挙動が撮像デバイスの不安定な物理的支持により生じた動きと一致する複数の特性を有する動きを含むか否かを判断し得る。検討されたように、そのような不安定な物理的支持は、オペレータが不安定な態様で片手または両手に撮像デバイスを把持することから生じ得る。そのような不安定な物理的支持から生じる動きは、撮像デバイスが画像の撮像中に意図的に動かされた場合(例えば、画像のパンニングを生じさせる動き)に検出されるものと予想される比較的大きな動きと比べて比較的小さな動きであり得る。そのような比較的小さな動きが検出された挙動において存在するか否かを判断する場合、プロセッサコンポーネントは、検出された挙動の複数の特性を1または複数の予め定められた閾値と比較し得る。2120において、挙動が撮像デバイスの不安定な物理的支持から生じる動きと一致する特性を有する動きを含まないと判断される場合、プロセッサコンポーネントは、2110の検出された挙動のインジケーションを待つ段階に戻ってもよい。
しかし、2120において、挙動が撮像デバイスの不安定な物理的支持から生じる動きに一致する特性を有する動きを含むと判断される場合、プロセッサコンポーネントは、2130においてそのような不安定な物理的支持から生じる動きに対抗してOISを提供するべく、反対駆動を引き出してカメラのコンポーネントに伝え得る。詳細に検討されたように、OISを提供するためのそのような反対駆動は、身体の動きに対抗する眼球の視線の旋回を模倣し得るように、撮像デバイスと画像が撮像される物体との間に延在する照準線の少なくとも一部の旋回を伴い得る。また、照準線の当該部分のそのような旋回は、撮像デバイスのケーシング内でカメラ全体を旋回させ、および/またはカメラの画像撮像素子の照準線(例えば、画像撮像素子311の照準線111)と交差する平面内でカメラのレンズ(例えば、レンズ313)を動かして、屈折により照準線に続く光の旋回を生じさせることにより実現され得る。
2140において、プロセッサコンポーネントは、カメラの少なくとも一部の反対駆動をもたらすための1または複数のMSMアクチュエータを選択する。既に検討されたように、プロセッサコンポーネントは、各々において磁界を生成するための電力の供給に対する応答性の特性、各々が方向付けられ、および/または力を加える方向、撮像デバイスのケーシングにおける複数の連結部および/または構造部品により課される動きの範囲に対する物理的限度等を含む、撮像デバイス内の複数のMSMアクチュエータ(例えば、複数のMSMアクチュエータ370)の各々の様々な特性を示す構成情報を使用し得る。
2150において、プロセッサコンポーネントは、複数のMSMアクチュエータのうちの1または複数の電気的特性を分析して、複数のMSMアクチュエータにより動かされるカメラまたはカメラのコンポーネントの現在位置を判断し得る。既に検討されたように、MSMアクチュエータ内のコイルの1または複数の電気的特性は、磁界の印加に応じて変化する磁気応答性材料の形状および/または複数の大きさの1もしくは複数の結果として変化し得る。プロセッサコンポーネントは、電力をMSMアクチュエータに提供して磁界を生成する複数のインスタンスの最中、またはこの間のいずれかでそのような電気的特性を測定してもよく、測定値を、磁気応答性材料の形状および/または少なくとも1つの大きさにおける変化の程度に相関させてもよく、そのような変化の程度を、当該MSMアクチュエータにより動かされるカメラまたはカメラコンポーネントの現在位置に更に相関させてもよい。
2160において、プロセッサコンポーネントは、反対駆動をもたらすときに動かされるカメラまたはカメラコンポーネントの現在位置を考慮して、2130において既に引き出された反対駆動が動きの範囲に対する物理的限度を超えるか否かを判断し得る。既に検討されたように、撮像デバイスの複数のMSMアクチュエータ、様々な連結部、および/または他の複数の構造部品の物理的構成は、任意の特定の方向で可能な動きの範囲に物理的限度を課す場合がある。2160において、反対駆動をもたらしてもそのような物理的限度を超えないと判断される場合、プロセッサコンポーネントは、2110に戻って更なる挙動のインジケーションを待つ前に、2170において反対駆動を実行し得る。
しかし、2160において、もたらされる反対駆動がそのような物理的限度を超えると判断される場合、プロセッサコンポーネントは、2162において反対駆動を変更し、2170において反対駆動をもたらす前に物理的限度を超えることを回避し得る。検討されたように、反対駆動の動きの程度は、物理的限度に直面することを回避するべく下げてもよい。しかし、やはり検討されたように、反対駆動をもたらすときに動かされるカメラおよび/またはカメラコンポーネントの現在位置は、プロセッサコンポーネントが反対駆動をもたらすことを専ら避け得る物理的限度に既に十分近い場合がある。実際には、動きが全く存在しないように、反対駆動は変更され得る。
図15は、上記の様々な実施形態を実装するのに好適な例示的な処理アーキテクチャ3000の実施形態を図示する。より具体的には、処理アーキテクチャ3000(またはその変形)は、コンピューティングデバイス300もしくは600のうちの1または複数の一部として、および/またはコントローラ600の一部として実装され得る。処理アーキテクチャ3000の複数のコンポーネントは、最後の2桁がコンピューティングデバイス300および600の一部として既に図示および説明された少なくともいくつかのコンポーネントの最後の2桁の符号に対応する所与の符号であることに留意されたい。これは各々の相関するコンポーネントに対する補助として行われる。
処理アーキテクチャ3000は、1または複数のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、コントローラ、周辺機器、インタフェース、発振器、タイミングデバイス、ビデオカード、オーディオカード、マルチメディア入出力(I/O)コンポーネント、電源等を含むが、これらに限定されない、デジタル処理において通常使用される様々な要素を含む。本願において用いられるように、「システム」および「コンポーネント」という用語は、デジタル処理が実行されるコンピューティングデバイスのエンティティを指すことを意図し、当該エンティティは、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアであり、これらの例は、図示されるこの例示的な処理アーキテクチャにより提供される。例えば、コンポーネントは、プロセッサコンポーネント上で実行される処理、プロセッサコンポーネント自体、光および/もしくは磁気ストレージ媒体を使用し得るストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブ、アレイにおける複数のストレージドライブ等)、ソフトウェアオブジェクト、実行可能な複数の命令のシーケンス、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピューティングデバイス全体(例えば、コンピュータ全体)であり得るが、これらに限定されない。例示として、サーバ上で実行されるアプリケーションおよびサーバの両方が、コンポーネントであり得る。1または複数のコンポーネントは、処理および/または実行スレッド内に存在し得、コンポーネントは、1つのコンピューティングデバイス上に局部化され、および/または2またはそれより多くのコンピューティングデバイスの間に分散され得る。更に、複数のコンポーネントは、複数の動作を調整するための様々なタイプの通信媒体により互いに通信可能に結合され得る。調整は、情報の一方向または両方向の交換を含み得る。例えば、複数のコンポーネントは、通信媒体を介して通信される複数の信号の形態で情報を通信し得る。情報は、1または複数の信号線に割り当てられた複数の信号として実装され得る。(コマンド、ステータス、アドレス、またはデータのメッセージを含む)メッセージは、複数のそのような信号のうちの1つであってもよく、または複数のそのような信号であってもよく、様々な接続および/またはインタフェースのいずれかを介してシリアルもしくは実質的にパラレルのいずれかで送信されてもよい。
図示されるように、処理アーキテクチャ3000を実装するときに、コンピューティングデバイスは、少なくともプロセッサコンポーネント950、ストレージ960、複数の他のデバイスへのインタフェース990、および結合959を含む。説明されるように、そのようなコンピューティングデバイスは、意図される使用および/または使用の条件を含む、処理アーキテクチャ3000を実装するコンピューティングデバイスの様々な態様に応じて、ディスプレイインタフェース985のような追加の複数のコンポーネントを更に含み得るが、これらに限定されない。
結合959は、少なくともプロセッサコンポーネント950をストレージ960に通信可能に結合する1または複数のバス、ポイントツーポイント相互接続、トランシーバ、バッファ、クロスポイントスイッチ、および/または他の複数の導体、および/またはロジックを含む。結合959は、インタフェース990、オーディオサブシステム970、およびディスプレイインタフェース985(これらおよび/または更に他の複数のコンポーネントのどれかが存在するかに応じて)のうちの1または複数に、プロセッサコンポーネント950を更に結合し得る。プロセッサコンポーネント950は、そのように結合959により結合されるので、前述の複数のコンピューティングデバイスのいずれが処理アーキテクチャ3000を実装するにしても、プロセッサコンポーネント950は、縷々上記した複数のタスクの様々なものを実行することができる。結合959は、複数の信号が光学的および/または電気的に搬送される様々な複数の技術または複数の技術の組み合わせのいずれかを用いて実装され得る。更に、結合959の少なくとも複数の部分は、アクセラレーティッドグラフィックスポート(AGP)、CardBus、拡張業界標準アーキテクチャ(E−ISA)、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)、NuBus、周辺構成要素相互接続(拡張)(PCI−X)、PCIエクスプレス(PCI−E)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(PCMCIA)バス、ハイパートランスポート(登録商標)、QuickPath等を含むが、これらに限定されない多種多様な業界標準のいずれかに適合する複数のタイミングおよび/またはプロトコルを使用し得る。
既に検討されたように、プロセッサコンポーネント950(プロセッサコンポーネント550および650に対応する)は、多種多様な技術のいずれかを使用し、多数の態様のいずれかで物理的に組み合わされた1または複数のコアで実装される多種多様な商業的に入手可能なプロセッサのいずれかを含み得る。
既に検討されたように、ストレージ960(ストレージ560および660に対応する)は、多種多様な技術または複数の技術の組み合わせのいずれかに基づく1または複数の別個のストレージデバイスで構成され得る。より具体的には、図示されるように、ストレージ960は、揮発性ストレージ961(例えば、RAM技術の1または複数の形態に基づくソリッドステートストレージ)、不揮発性ストレージ962(例えば、コンテンツを保持するべく電力の恒常的供給を必要としないソリッドステートストレージ、強磁性ストレージ、もしくは他のストレージ)、およびリムーバブルメディアストレージ963(例えば、複数のコンピューティングデバイス間で情報が搬送され得るリムーバブルディスクもしくはソリッドステートメモリカードストレージ)のうちの1または複数を含み得る。場合によって複数の別個のタイプのストレージを含むものとしてストレージ960をこのように図示することにより、あるタイプが比較的高速の読み取りおよび書き込み機能を提供し、プロセッサコンポーネント950によりデータのより迅速な操作を可能にし、(しかし、場合によっては電力を絶えず必要とする「揮発性」技術を用いる)が、別のタイプが比較的高密度の不揮発性ストレージを提供する(しかし、比較的低速の読み取りおよび書き込み機能を提供する可能性がある)2つ以上のタイプのストレージデバイスがコンピューティングデバイスにおいて通常使用されることが認識される。
異なる複数の技術を使用する異なるストレージデバイスのしばしば異なる特性を考慮すると、そのような複数の異なるストレージデバイスが、異なる複数のインタフェースを介して異なる複数のストレージデバイスに結合される異なる複数のストレージコントローラを介して、コンピューティングデバイスの他の複数の部分に結合されることもよく見られる。揮発性ストレージ961が提示され、RAM技術に基づく例としては、揮発性ストレージ961は、場合によって行および列のアドレス指定を使用する揮発性ストレージ961に適切なインタフェースを提供するストレージコントローラ965aを介して、結合959に通信可能に結合され得、ストレージコントローラ965aは、揮発性ストレージ961内に格納された情報を保持する助けとなるように、行リフレッシュおよび/または他の複数のメンテナンスタスクを実行し得る。不揮発性ストレージ962が存在し、1または複数の強磁性および/またはソリッドステートディスクドライブを含む別の例として、不揮発性ストレージ962は、ストレージコントローラ965bを介して結合959に通信可能に結合され、場合によっては情報の複数のブロックおよび/または複数のシリンダおよびセクタのアドレス指定を使用する不揮発性ストレージ962に、適切なインタフェースを提供し得る。リムーバブルメディアストレージ963が存在し、1または複数個の機械可読ストレージ媒体969を使用する1または複数の光および/またはソリッドステートディスクドライブを含む更に別の例として、リムーバブルメディアストレージ963は、ストレージコントローラ965cを介して結合959に通信可能に結合され、場合によって情報の複数のブロックのアドレス指定を使用するリムーバブルメディアストレージ963に、適切なインタフェースを提供し得、ストレージコントローラ965cは、機械可読ストレージ媒体969の耐用年数を伸ばすことに固有の態様で読み取り、消去、書き込みの動作を調整し得る。
各々が基づく技術に応じて、揮発性ストレージ961または不揮発性ストレージ962のうちの一方または他方は、プロセッサコンポーネント950により実行可能な複数の命令のシーケンスを含むルーチンが格納され得る機械可読ストレージ媒体の形態の製造物品を含み得る。不揮発性ストレージ962が強磁性ベースのディスクドライブ(例えば、いわゆる「ハードドライブ」)を含む例としては、各々のそのようなディスクドライブは通常、磁気応答性粒子のコーティングが堆積され、様々なパターンに磁気的に方向付けられる1または複数の回転プラッタを使用して、フロッピー(登録商標)ディスケットのようなストレージ媒体に類似の態様で複数の命令のシーケンス等の情報を格納する。別の例として、不揮発性ストレージ962は、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードに類似の態様で命令の複数のシーケンス等の情報を格納するためのソリッドステートストレージデバイスの複数のバンクから構成され得る。更に、実行可能なルーチンおよび/またはデータを格納するべく、コンピューティングデバイスにおいて異なる時点に異なる複数のタイプのストレージデバイスを使用することは、よく見られる。
従って、プロセッサコンポーネント950により実行される複数の命令のシーケンスを含むルーチンは、最初に機械可読ストレージ媒体969上に格納され得、次に、リムーバブルメディアストレージ963は、機械可読ストレージ媒体969の継続的存在を必要としないより長い期間の格納のための不揮発性ストレージ962、および/または当該ルーチンが実行されるときに、プロセッサコンポーネント950によるより高速のアクセスを可能にする揮発性ストレージ961に当該ルーチンをコピーする際に使用され得る。
既に検討されたように、インタフェース990(場合によってインタフェース590に対応する)は、コンピューティングデバイスを1または複数の他のデバイスに通信可能に結合するべく使用され得る様々な通信技術のいずれかに対応する様々なシグナリング技術のいずれかを使用し得る。また、様々な形態の有線または無線シグナリングの一方または両方は、場合によってはネットワーク(例えば、ネットワーク999)または相互接続された複数のネットワークのセットを介して、プロセッサコンポーネント950が複数の入出力デバイス(例えば、図示された例示的キーボード920もしくはプリンタ925)および/または他の複数のコンピューティングデバイスとインタラクトすることを可能にするべく使用され得る。多くの場合に任意の1つのコンピューティングデバイスによりサポートされなければならない複数のタイプのシグナリングおよび/またはプロトコルのしばしば大幅に異なる性質を認識して、インタフェース990は、複数の異なるインタフェースコントローラ995a、995b、および995cを含むものとして図示される。インタフェースコントローラ995aは、シリアルに送信される複数のメッセージを、図示されるキーボード920のような複数のユーザ入力デバイスから受信するべく、様々なタイプの有線のデジタルシリアルインタフェースまたは無線周波数の無線インタフェースのいずれかを使用し得る。インタフェースコントローラ995bは、図示されるネットワーク999(場合によっては1または複数のリンクで構成されるネットワーク、より小さい複数のネットワーク、または場合によってはインターネット)を介して他の複数のコンピューティングデバイスにアクセスするべく、様々なケーブルベースもしくは無線のシグナリング、タイミング、および/またはプロトコルのいずれかを使用し得る。インタフェース995cは、様々な導電性のケーブル配線のいずれかを使用して、シリアルまたはパラレル信号伝送のいずれかの使用を可能にし、図示されるプリンタ925にデータを搬送し得る。インタフェース990の1または複数のインタフェースコントローラを介して通信可能に結合され得る複数のデバイスの他の例としては、複数の人が発し得る声または他の音を介してそれらの人によりシグナリングされる複数のコマンドおよび/またはデータを受け取るべくそれらの人の音をモニタリングするマイク、遠隔制御器、スタイラスペン、カードリーダ、指紋リーダ、仮想現実インタラクショングローブ、グラフィカル入力タブレット、ジョイスティック、他のキーボード、網膜スキャナ、タッチスクリーンのタッチ入力コンポーネント、トラックボール、様々なセンサ、ジェスチャおよび/または顔の表情を介して複数の人によりシグナリングされた複数のコマンドおよび/またはデータを受け取るべく、それらの人の動きをモニタリングするためのカメラもしくはカメラのアレイ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、機械ロボット、ミリングマシン等が挙げられるが、これらに限定されない。
コンピューティングデバイスがディスプレイ(例えば、図示された例示的なディスプレイ980)に通信可能に結合される(または場合によってはディスプレイを実際に組み込む)場合、処理アーキテクチャ3000を実装するそのようなコンピューティングデバイスは、ディスプレイインタフェース985も含み得る。より一般化された複数のタイプのインタフェースがディスプレイに通信可能に結合する場合に使用され得るが、多くの場合に、ディスプレイ上で様々な形態のコンテンツを視覚的に表示するときに必要とされるやや特殊な追加の処理、ならびに用いられる複数のケーブルベースのインタフェースのやや特殊な性質は、多くの場合、所望の別個のディスプレイインタフェースの供給を行う。ディスプレイ980の通信結合においてディスプレイインタフェース985により使用され得る有線および/または無線シグナリング技術は、様々なアナログビデオインタフェース、デジタルビデオインタフェース(DVI)、DisplayPort等のいずれかを含むが、これらに限定されない様々な業界標準のいずれかに適合するシグナリングおよび/または複数のプロトコルを用い得る。
より一般には、本明細書に説明され、図示される複数のコンピューティングデバイスの様々な要素は、様々なハードウェア要素、ソフトウェア要素、または両方の組み合わせを含み得る。複数のハードウェア要素の例としては、デバイス、論理デバイス、コンポーネント、プロセッサ、マイクロプロセッサ、回路、プロセッサコンポーネント、回路素子(例えば、トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、インダクタ等)、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、メモリユニット、ロジックゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセット等が挙げられ得る。複数のソフトウェア要素の例としては、ソフトウェアコンポーネント、プログラム、アプリケーション、コンピュータプログラム、アプリケーションプログラム、システムプログラム、ソフトウェア開発プログラム、マシンプログラム、オペレーティングシステムソフトウェア、ミドルウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、ルーチン、サブルーチン、関数、方法、手順、ソフトウェアインタフェース、アプリケーションプログラムインタフェース(API)、命令セット、コンピューティングコード、コンピュータコード、コードセグメント、コンピュータコードセグメント、ワード、値、記号、またはこれらの任意の組み合わせが挙げられ得る。しかし、所与の実装に所望されるように、実施形態がハードウェア要素および/またはソフトウェア要素を用いて実装されるか否かの判断は、所望の演算レート、電力レベル、耐熱性、処理サイクルバジェット、入力データレート、出力データレート、メモリリソース、データバスの速度、および他の設計または性能の制約等、任意の数の要因に応じて変わり得る。
いくつかの実施形態は、「一実施形態」または「実施形態」という表現を、それらの派生語と共に用いて説明され得る。これらの用語は、実施形態に関連して説明される特定の機能、構造、または特性が少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所において「一実施形態において」という文言が現われても、全てが同一の実施形態を必ずしも指すわけではない。更に、いくつかの実施形態は、「結合される」および「接続される」という表現を、それらの派生語と共に用いて説明され得る。これらの用語は、互いに同義語として必ずしも意図されるものではない。例えば、いくつかの実施形態は、2またはそれより多い要素が互いに直に物理的または電気的に接触することを示すべく、「接続される」および/または「結合される」という用語を用いて説明される場合がある。しかし、「結合される」という用語は、2またはそれより多い要素が互いに直に接触しないが、それでも互いに協働または相互作用することも意味する場合がある。更に、異なる複数の実施形態の複数の態様または要素が組み合わされ得る。
本開示の要約は、読者が技術的開示の本質を速やかに確認することを可能にするべく提供されていることが強調される。本開示は、特許請求の範囲または意味を解釈または限定するべく用いられるものではないとの理解に従うものと考えられる。更に、上述の詳細な説明において、様々な機能は、本開示を効率的なものにする目的で単一の実施形態に互いにグループ化されることを見て取ることができる。開示のこの方法は、特許請求される実施形態が各請求項において明示的に列挙されるものより多くの機能を必要とするとの意図を反映すると解釈されるものではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、開示される単一の実施形態の全ての機能よりは少ないものに存する。従って、以下の特許請求の範囲は、本明細書の詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態として独立している。添付の特許請求の範囲において、「含む」および「その中で(in which)という用語は、「備える」および「そこで(wherein)」という各用語と同等の平易な英語のとして各々用いられる。更に、「第1の」、「第2の」、「第3の」等の用語は、単に符号として用いられ、その対象に数値的要求を課することを意図しない。
上記された事柄は、開示されるアーキテクチャの複数の例を含む。勿論、複数のコンポーネントおよび/または方法論の考えられる各組み合わせを記載することは可能ではないが、当業者は、多くの更なる組み合わせおよび変形が可能であることを認識し得る。従って、新規なアーキテクチャは、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に包含される全てのそのような変更形態、修正形態、および変形形態を含むことを意図する。ここで、詳細な本開示は、更なる実施形態に関する複数の例の提供に取り掛かる。以下に提供される複数の例は、限定的であることを意図しない。
例1において、複数の画像を撮像するための装置は、ケーシングの末端部内に枢着され、画像撮像素子の照準線に沿った物体の画像を撮像するための画像撮像素子を有するカメラと、第1の機械力を加えて、第1の軸線を中心としてカメラを第1の方向に旋回させるべくカメラに連結された細長い形状の第1のアクチュエータと、カメラに光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、第1のアクチュエータを動作させ、反対駆動する第1の方向にカメラを旋回させるための反対駆動コンポーネントとを備え、第1のアクチュエータの細長い形状は、末端部に連結され、末端部から延在するケーシングの比較的薄くて細長い部分へと延在する。
例1の主題を含む例2において、装置は、ケーシングの挙動を検出し、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断するための挙動検出コンポーネントを備え得、反対駆動コンポーネントは、判断に基づいて反対駆動を引き出す。
例1〜2のいずれかの主題を含む例3において、装置は、挙動を検出するために挙動検出コンポーネントにより使用可能なモーションセンサを備え得る。
例1〜3のいずれかの主題を含む例4において、装置は、物体の画像を撮像するようにカメラを動作させるための撮像コンポーネントを備え得、挙動検出コンポーネントは、一連の画像を撮像するべく画像撮像コンポーネントと協働し、挙動検出コンポーネントは、一連の画像を比較して挙動を検出する。
例1〜4のいずれかの主題を含む例5において、挙動検出コンポーネントは、挙動の特性を閾値と比較して、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断し得る。
例1〜5のいずれかの主題を含む例6において、装置は、第2の機械力を加えて、第1の軸線を中心としてカメラを第1の方向と反対の第2の方向に旋回させるべくカメラに連結された細長い形状の第2のアクチュエータを備え得、第2のアクチュエータの細長い形状は、ケーシングの細長い部分へと延在し得、第1および第2のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを有し得、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例1〜6のいずれかの主題を含む例7において、装置は、連結部を備え得、連結部は、第1および第2のアクチュエータを互いにおよびカメラに連結し、第1の機械力および第2の機械力のうちのいずれが連結部を介して加えられるかに基づいて、カメラを交互に押し引きし、第1のアクチュエータは、カメラと第2のアクチュエータとの間に配置され、第2のアクチュエータは、第1のアクチュエータと比べてカメラから離れて更に遠くに、および末端部から細長い部分へと延在する。
例1〜7のいずれかの主題を含む例8において、反対駆動コンポーネントは、OISを提供するべく、別の反対駆動の第2の方向にカメラを旋回させるように第2のアクチュエータを動作させ得る。
例1〜8のいずれかの主題を含む例9において、装置は、第2の機械力を加えて、第2の軸線を中心としてカメラを第2の方向に旋回させるべくカメラに連結された細長い形状の第2のアクチュエータを備え得、第2の軸線は、第1の軸線と交差し得、第2のアクチュエータの細長い形状は、ケーシングの細長い部分へと延在し得、第1および第2のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを有し得、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例1〜9のいずれかの主題を含む例10において、装置は、ジンバルを備え得、カメラは、ジンバルにより末端部内に装着され、第1および第2の軸線を中心として旋回し、照準線を水平方向および垂直方向に旋回させる。
例1〜10のいずれかの主題を含む例11において、反対駆動コンポーネントは、検出された挙動に基づいて反対駆動を引き出し得、ケーシングの細長い部分へと延在する細長い形状の複数のアクチュエータから第1のアクチュエータを選択して、複数のアクチュエータの各アクチュエータがカメラに連結されるジオメトリに基づいて反対駆動をもたらし得、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例1〜11のいずれかの主題を含む例12において、第1のアクチュエータは、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得、装置は、第1のアクチュエータにおけるコイルの電気的特性の測定値を取り、測定値を第1のアクチュエータの磁気応答性材料における変化の程度と相関させ、変化の程度をカメラの現在位置と相関させる位置検出コンポーネントを備え得る。
例1〜12のいずれかの主題を含む例13において、反対駆動コンポーネントは、反対駆動がカメラの動きの範囲の物理的限度を超えるか否かを判断し得、反対駆動が物理的限度を超えるか否かを判断する段階に基づいて、反対駆動を変更し得る。
例1〜13のいずれかの主題を含む例14において、装置は、電源を備え得、反対駆動コンポーネントは、第1の機械力を加えて、カメラを第1の方向に旋回させるように第1のアクチュエータを動作させるべく電源から第1のアクチュエータに電力を提供し得、反対駆動コンポーネントは、反対駆動コンポーネントが第1の機械力を加えるように第1のアクチュエータを動作させない場合、電力を第1のアクチュエータに提供することを避け得る。
例1〜14のいずれかの主題を含む例15において、装置は、ディスプレイと、画像を撮像する態様についてオペレータによる制御を可能にするための選択可能な複数のメニューアイテムを提示するように少なくともディスプレイを動作させるユーザインタフェースコンポーネントとを備え得る。
例1〜15のいずれかの主題を含む例16において、装置は、ネットワークを介して物体について撮像された画像を含む画像データを遠隔デバイスに送信するためのインタフェースを備え得る。
例17において、複数の画像を撮像するための装置は、屈折を用いて、レンズを越えて画像撮像素子から離れて延在する照準線の第2の部分を旋回させるべく、画像撮像素子の照準線の第1の部分にわたって延在する平面内で移動可能なレンズと、動きの軸線を画定する細長いスロットを係合して軸線に沿ってレンズを案内し、レンズの中心部から離れた位置における突出部で軸線から外れたレンズの中心部の旋回を可能にする突出部と、平面内でレンズを動かすための第1および第2のアクチュエータと、光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、反対駆動する平面内でレンズを動かすように第1および第2のアクチュエータを動作させるための反対駆動コンポーネントとを備え、第1のアクチュエータは、第1の方向の第1の機械力を加え、第2のアクチュエータは、第2の方向の第2の機械力を加え、第1および第2の方向は、第1および第2の機械力が協働して軸線に沿ってレンズを動かすことを可能にし、第1および第2の機械力のうちの1つがレンズを軸線から外れて旋回させることを可能にするべく交差する。
例17の主題を含む例18において、装置は、画像撮像素子、レンズ、突出部、スロット、ならびに第1および第2のアクチュエータが保持されるケーシングと、ケーシングの挙動を検出し、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断するための挙動検出コンポーネントを備え得、反対駆動コンポーネントは、判断に基づいて反対駆動を引き出す。
例17〜18のいずれかの主題を含む例19において、装置は、挙動を検出するために挙動検出コンポーネントにより使用可能なモーションセンサを備え得る。
例17〜19のいずれかの主題を含む例20において、装置は、画像撮像素子およびレンズを有するカメラと、カメラにより撮像された複数の画像を改良するべく提供されるOISと、物体の画像を撮像するようにカメラを動作させるための撮像コンポーネントとを備え得、挙動検出コンポーネントは、一連の画像を撮像するべく画像撮像コンポーネントと協働し、挙動検出コンポーネントは、一連の画像を比較して挙動を検出する。
例17〜20のいずれかの主題を含む例21において、挙動検出コンポーネントは、挙動の特性を閾値と比較して、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断し得る。
例17〜21のいずれかの主題を含む例22において、装置は、平面内でレンズを動かすための第3のアクチュエータを備え得、第3のアクチュエータは、第3の方向の機械力を加え得、第3の方向は、第3の機械力が、第1および第2の機械力が軸線に沿ってレンズを動かすように協働する方向と反対の方向の軸線に沿ってレンズを動かすことを可能にするべく、第1および第2の方向の各々とは少なくとも部分的に反対であり、第1、第2、および第3のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得る。
例17〜22のいずれかの主題を含む例23において、反対駆動コンポーネントは、OISを提供するべく、別の反対駆動の第3の方向にレンズを動かすように第3のアクチュエータを動作させ得る。
例17〜23のいずれかの主題を含む例24において、装置は、画像撮像素子、レンズ、突出部、スロット、ならびに第1および第2のアクチュエータが保持されるケーシングを含み得、ケーシングは、レンズが保持されるフレームを係合してレンズが平面内で動くのを拘束するための一対のシート状の部分を含み得る。
例17〜24のいずれかの主題を含む例25において、装置は、突出部を保持するためのフレームおよび一対のシート状の部分のうちの1つのシート状の部分のうちの一方のもの、ならびにフレームおよびシート状の部分の他のものに形成されたスロットを含み得る。
例17〜25のいずれかの主題を含む例26において、反対駆動コンポーネントは、検出された挙動に基づいて反対駆動を引き出し得、第1および第2のアクチュエータの選択により、少なくとも第1および第2のアクチュエータがレンズに連結され得るジオメトリに基づいた反対駆動をもたらし得る。
例17〜26のいずれかの主題を含む例27において、装置は、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得、装置は、第1のアクチュエータにおけるコイルの電気的特性の測定値を取り、測定値を第1のアクチュエータの磁気応答性材料における変化の程度と相関させ、変化の程度をレンズの現在位置と相関させる位置検出コンポーネントを備え得る。
例17〜27のいずれかの主題を含む例28において、反対駆動コンポーネントは、反対駆動がレンズの動きの範囲の物理的限度を超えるか否かを判断し、反対駆動が物理的限度を超えるか否かの判断に基づいて、反対駆動を変更し得る。
例17〜28のいずれかの主題を含む例29において、装置は、電源を備え得、反対駆動コンポーネントは、第1の機械力を加えて、軸線に沿ってレンズを動かし、または軸線から外れてレンズを旋回させるように第1のアクチュエータを動作させるべく電源から第1のアクチュエータに電力を提供し得、反対駆動コンポーネントは、反対駆動コンポーネントが第1の機械力を加えるように第1のアクチュエータを動作させない場合、電力を第1のアクチュエータに提供することを避け得る。
例30において、光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するためのコンピュータ実装された方法は、撮像デバイスのケーシングの挙動を検出する段階と、検出された挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断する段階と、判断する段階に基づいてカメラに光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、第1の機械力を加えて、第1の軸線を中心としてカメラを反対駆動する第1の方向に旋回させるように、末端部内に枢着されたカメラに連結された細長い形状の第1のアクチュエータを動作させる段階とを備え、ケーシングは、末端部、および末端部に連結され、末端部から延在する比較的薄くて細長い部分を含み、第1のアクチュエータの細長い形状は、テンプルの細長い部分へと延在する。
例30の主題を含む例31において、方法は、検出された挙動から反対駆動を引き出す段階を備え得る。
例30〜31のいずれかの主題を含む例32において、方法は、ケーシングの細長い部分へと延在する細長い形状の複数のアクチュエータから第1のアクチュエータを選択して、複数のアクチュエータの各アクチュエータがカメラに連結されるジオメトリに基づいて反対駆動をもたらす段階を備え得、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例30〜32のいずれかの主題を含む例33において、第1のアクチュエータは、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得、方法は、第1のアクチュエータにおけるコイルの電気的特性の測定値を取る段階と、測定値を第1のアクチュエータの磁気応答性材料における変化の程度と相関させる段階と、変化の程度をカメラの現在位置と相関させる段階とを備え得る。
例30〜33のいずれかの主題を含む例34において、方法は、反対駆動がカメラの動きの範囲の物理的限度を超えるか否かを判断する段階と、反対駆動が物理的限度を超えるか否かを判断する段階に基づいて、反対駆動を変更する段階とを備え得る。
例30〜34のいずれかの主題を含む例35において、方法は、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えて、カメラを第1の方向に旋回させるように動作される場合、第1のアクチュエータに電力を提供する段階と、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えるように動作されない場合、第1のアクチュエータに電力を提供することを避ける段階とを備え得る。
例30〜35のいずれかの主題を含む例36において、方法は、カメラの画像撮像素子の照準線に沿って画像を撮像するようにカメラを動作させる段階を備え得る。
例30〜36のいずれかの主題を含む例37において、方法は、撮像された画像を撮像された他の複数の画像と共に分析してケーシングの動きを検出する段階を備え得る。
例30〜37のいずれかの主題を含む例38において、方法は、挙動の特性を閾値と比較して、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断する段階を備え得る。
例30〜38のいずれかの主題を含む例39において、方法は、第2の機械力を加えて、第1の軸線を中心としてカメラを第1の方向と反対の第2の方向に旋回させるべく、カメラに連結された細長い形状の第2のアクチュエータを動作させる段階を備え得、第2のアクチュエータの細長い形状は、ケーシングの細長い部分へと延在し、第1および第2のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例30〜39のいずれかの主題を含む例40において、方法は、第2の機械力を加えて、第1の軸線と交差する第2の軸線を中心としてカメラを第2の方向に旋回させるべく、カメラに連結された細長い形状の第2のアクチュエータを動作させる段階を備え得、第2のアクチュエータの細長い形状は、ケーシングの細長い部分へと延在し、第1および第2のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例30〜40のいずれかの主題を含む例41において、方法は、画像を撮像する態様についてオペレータによる制御を可能にするための選択可能な複数のメニューアイテムを提示するように少なくともディスプレイを動作させる段階を備え得る。
例30〜41のいずれかの主題を含む例42において、方法は、ネットワークを介して、カメラにより撮像された画像を含む画像データを遠隔デバイスに送信する段階を備え得る。
例43において、光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するためのコンピュータ実装された方法は、撮像デバイスのケーシングの挙動を検出する段階と、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断する段階と、屈折を用いて光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、平面内でレンズを動かして、レンズを越えて画像撮像素子から離れて延在する照準線の第2の部分を旋回させるように第1および第2のアクチュエータを動作させる段階とを備え、撮像デバイスは、画像撮像素子と、画像撮像素子の照準線の第1の部分にわたって延在する平面内で移動可能なレンズと、動きの軸線を画定する細長いスロットを係合し、軸線に沿ってレンズを案内してレンズの中心部から離れた位置で突出部における軸線から外れてレンズの中心部を旋回させることを可能にする突出部とを含み、第1のアクチュエータは、第1の方向の第1の機械力を加え、第2のアクチュエータは、第2の方向の第2の機械力を加え、第1および第2の方向は、第1および第2の機械力が、軸線に沿ってレンズを動かすように協働することを可能にし、第1および第2の機械力のうちの1つが軸線から外れてレンズを旋回させることを可能にするように交差する。
例43の主題を含む例44において、方法は、検出された挙動から反対駆動を引き出す段階を備え得る。
例43〜44のいずれかの主題を含む例45において、方法は、第1および第2のアクチュエータを選択して、少なくとも第1および第2のアクチュエータがレンズに連結され得るジオメトリに基づいた反対駆動をもたらす段階を備え得る。
例43〜45のいずれかの主題を含む例46において、第1のアクチュエータは、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得、方法は、第1のアクチュエータにおけるコイルの電気的特性の測定値を取る段階と、測定値を第1のアクチュエータの磁気応答性材料における変化の程度と相関させる段階と、変化の程度をレンズの現在位置と相関させる段階とを備え得る。
例43〜46のいずれかの主題を含む例47において、方法は、反対駆動がレンズの動きの範囲の物理的限度を超えるか否かを判断する段階と、反対駆動が物理的限度を超えるか否かを判断する段階に基づいて、反対駆動を変更する段階とを備え得る。
例43〜47のいずれかの主題を含む例48において、方法は、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えてレンズを動かすように動作される場合、第1のアクチュエータに電力を提供する段階と、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えるように動作されない場合、第1のアクチュエータに電力を提供することを避ける段階とを備え得る。
例43〜48のいずれかの主題を含む例49において、方法は、照準線の第2の部分に沿って画像を撮像するように画像撮像素子を動作させる段階を備え得る。
例43〜49のいずれかの主題を含む例50において、方法は、撮像された画像を撮像された他の複数の画像と共に分析してケーシングの動きを検出する段階を備え得る。
例43〜50のいずれかの主題を含む例51において、方法は、挙動の特性を閾値と比較して、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断する段階を備え得る。
例43〜51のいずれかの主題を含む例52において、方法は、平面内でレンズを動かすための第3のアクチュエータを動作させる段階を備え得、第3のアクチュエータは、第3の方向の機械力を加え、第3の方向は、第3の機械力が、第1および第2の機械力が軸線に沿ってレンズを動かすように協働する方向と反対の方向の軸線に沿ってレンズを動かすことを可能にするべく、第1および第2の方向の各々とは少なくとも部分的に反対であり、第1、第2、および第3のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得る。
例43〜52のいずれかの主題を含む例53において、方法は、OISを提供するべく、別の反対駆動の第3の方向にレンズを動かすように第3のアクチュエータを動作させる段階を備え得る。
例43〜53のいずれかの主題を含む例54において、方法は、画像を撮像する態様についてオペレータによる制御を可能にするための選択可能な複数のメニューアイテムを提示するように少なくともディスプレイを動作させる段階を備え得る。
例43〜54のいずれかの主題を含む例55において、方法は、ネットワークを介して、カメラにより撮像された画像を含む画像データを遠隔デバイスに送信する段階を備え得る。
例56において、少なくとも1つの機械可読ストレージ媒体は、コンピューティングデバイスにより実行されると、コンピューティングデバイスに、撮像デバイスのケーシングの挙動を検出させ、検出された挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断させ、判断する段階に基づいてカメラに光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、第1の機械力を加えて第1の軸線を中心としてカメラを反対駆動する第1の方向に旋回させるように、末端部内に枢着されたカメラに連結された細長い形状の第1のアクチュエータを動作させる複数の命令を含み、ケーシングは、末端部、および末端部に連結され、末端部から離れて延在する比較的薄くて細長い部分を含み、第1のアクチュエータの細長い形状は、テンプルの細長い部分へと延在する。
例56の主題を含む例57において、コンピューティングデバイスは、検出された挙動から反対駆動を引き出す手順を実行するようにさせられ得る。
例56〜57のいずれかの主題を含む例58において、コンピューティングデバイスは、ケーシングの細長い部分へと延在する細長い形状の複数のアクチュエータから第1のアクチュエータを選択して、複数のアクチュエータの各アクチュエータがカメラに連結されるジオメトリに基づいて反対駆動をもたらす手順を実行するようさせられ得、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例56〜58のいずれかの主題を含む例59において、コンピューティングデバイスは、第1のアクチュエータにおけるコイルの電気的特性の測定値を取る手順と、測定値を第1のアクチュエータの磁気応答性材料における変化の程度と相関させる手順と、変化の程度をカメラの現在位置と相関させる手順を実行するようにさせられ得る。
例56〜59のいずれかの主題を含む例60において、コンピューティングデバイスは、反対駆動がカメラの動きの範囲の物理的限度を超えるか否かを判断する手順と、反対駆動が物理的限度を超えるか否かを判断する段階に基づいて、反対駆動を変更する手順とを実行するようにさせられ得る。
例56〜60のいずれかの主題を含む例61において、コンピューティングデバイスは、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えてカメラを第1の方向に旋回させるように動作される場合、第1のアクチュエータに電力を提供する手順と、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えるように動作されない場合、第1のアクチュエータに電力を提供することを避ける手順とを実行するようにさせられ得る。
例56〜61のいずれかの主題を含む例62において、コンピューティングデバイスは、カメラの画像撮像素子の照準線に沿って画像を撮像するようにカメラを動作させる手順を実行するようにさせられ得る。
例56〜62のいずれかの主題を含む例63において、コンピューティングデバイスは、撮像された画像を撮像された他の複数の画像と共に分析してケーシングの動きを検出する手順を実行するようにさせられ得る。
例56〜63のいずれかの主題を含む例64において、コンピューティングデバイスは、挙動の特性を閾値と比較して、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断する手順を実行するようにさせられ得る。
例56〜64のいずれかの主題を含む例65において、コンピューティングデバイスは、第2の機械力を加えて、第1の軸線を中心としてカメラを第1の方向と反対の第2の方向に旋回させるべく、カメラに連結された細長い形状の第2のアクチュエータを動作させる手順を実行するようにさせられ得、第2のアクチュエータの細長い形状は、ケーシングの細長い部分へと延在し、第1および第2のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例56〜65のいずれかの主題を含む例66において、コンピューティングデバイスは、第2の機械力を加えて、第1の軸線と交差する第2の軸線を中心としてカメラを第2の方向に旋回させるべく、カメラに連結された細長い形状の第2のアクチュエータを動作させる手順を実行するようにさせられ得、第2のアクチュエータの細長い形状は、ケーシングの細長い部分へと延在し、第1および第2のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み、ケーシングの細長い部分は、アイウェアのテンプルを含み得、テンプルは、細長い部分の一方の端部に末端部を含み、細長い部分の他方の端部にイヤピースを含み得る。
例56〜66のいずれかの主題を含む例67において、コンピューティングデバイスは、画像を撮像する態様についてオペレータによる制御を可能にするための選択可能な複数のメニューアイテムを提示するように少なくともディスプレイを動作させる手順を実行するようにさせられ得る。
例56〜67のいずれかの主題を含む例68において、コンピューティングデバイスは、ネットワークを介して、カメラにより撮像された画像を含む画像データを遠隔デバイスに送信する手順を実行するようにさせられ得る。
例69において、少なくとも1つの機械可読ストレージ媒体は、コンピューティングデバイスにより実行されると、コンピューティングデバイスに、撮像デバイスのケーシングの挙動を検出させ、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断させ、屈折を用いて光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、平面内でレンズを動かして、レンズを越えて画像撮像素子から離れて延在する照準線の第2の部分を旋回させるように第1および第2のアクチュエータを動作させる複数の命令を含み、撮像デバイスは、画像撮像素子と、画像撮像素子の照準線の第1の部分にわたって延在する平面内で移動可能なレンズと、動きの軸線を画定する細長いスロットを係合し、軸線に沿ってレンズを案内してレンズの中心部から離れた位置で突出部における軸線から外れてレンズの中心部を旋回させることを可能にする突出部とを含み、第1のアクチュエータは、第1の方向の第1の機械力を加え、第2のアクチュエータは、第2の方向の第2の機械力を加え、第1および第2の方向は、第1および第2の機械力が、軸線に沿ってレンズを動かすように協働することを可能にし、第1および第2の機械力のうちの1つが軸線から外れてレンズを旋回させることを可能にするように交差する。
例69の主題を含む例70において、コンピューティングデバイスは、検出された挙動から反対駆動を引き出す手順を実行するようにさせられ得る。
例69〜70のいずれかの主題を含む例71において、コンピューティングデバイスは、第1および第2のアクチュエータを選択して、少なくとも第1および第2のアクチュエータがレンズに連結され得るジオメトリに基づいた反対駆動をもたらす手順を実行するようにさせられ得る。
例69〜71のいずれかの主題を含む例72において、第1のアクチュエータは、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得、コンピューティングデバイスは、第1のアクチュエータにおけるコイルの電気的特性の測定値を取る手順と、測定値を第1のアクチュエータの磁気応答性材料における変化の程度と相関させる手順と、変化の程度をレンズの現在位置と相関させる手順とを実行するようにさせられ得る。
例69〜72のいずれかの主題を含む例73において、コンピューティングデバイスは、反対駆動がレンズの動きの範囲の物理的限度を超えるか否かを判断する手順と、反対駆動が物理的限度を超えるか否かを判断する段階に基づいて、反対駆動を変更する手順とを実行するようにさせられ得る。
例69〜73のいずれかの主題を含む例74において、コンピューティングデバイスは、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えてレンズを動かすように動作される場合、第1のアクチュエータに電力を提供する手順と、第1のアクチュエータが第1の機械力を加えるように動作されない場合、第1のアクチュエータに電力を提供することを避ける手順とを実行するようにさせられ得る。
例69〜74のいずれかの主題を含む例75において、コンピューティングデバイスは、照準線の第2の部分に沿って画像を撮像するように画像撮像素子を動作させる手順を実行するようにさせられ得る。
例69〜75のいずれかの主題を含む例76において、コンピューティングデバイスは、撮像された画像を撮像された他の複数の画像と共に分析してケーシングの動きを検出する手順を実行するようにさせられ得る。
例69〜76のいずれかの主題を含む例77において、コンピューティングデバイスは、挙動の特性を閾値と比較して、挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断する手順を実行するようにさせられ得る。
例69〜77のいずれかの主題を含む例78において、コンピューティングデバイスは、平面内でレンズを動かすための第3のアクチュエータを動作させる手順を実行するようにさせられ得、第3のアクチュエータは、第3の方向の機械力を加え得、第3の方向は、第3の機械力が、第1および第2の機械力が軸線に沿ってレンズを動かすように協働する方向と反対の方向の軸線に沿ってレンズを動かすことを可能にするべく、第1および第2の方向の各々とは少なくとも部分的に反対であり、第1、第2、および第3のアクチュエータは、各々、磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータを含み得る。
例69〜78のいずれかの主題を含む例79において、コンピューティングデバイスは、OISを提供するべく、別の反対駆動の第3の方向にレンズを動かすように第3のアクチュエータを動作させる手順を実行するようにさせられ得る。
例69〜79のいずれかの主題を含む例80において、コンピューティングデバイスは、画像を撮像する態様についてオペレータによる制御を可能にするための選択可能な複数のメニューアイテムを提示するように少なくともディスプレイを動作させる手順を実行するようにさせられ得る。
例69〜80のいずれかの主題を含む例81において、コンピューティングデバイスは、ネットワークを介して、カメラにより撮像された画像を含む画像データを遠隔デバイスに送信する手順を実行するようにさせられ得る。
例82において、複数の画像を撮像するための装置は、アイウェアのテンプルを画定するケーシングと、前方末端部内に枢着され、画像撮像素子の照準線に沿った物体の画像を撮像するための画像撮像素子を含むカメラと、第1の機械力を加えて第1の軸線を中心としてカメラを第1の方向に旋回させるべくカメラに連結され、テンプルの細長い部分へと延在する第1の磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータと、第2の機械力を加えて第2の軸線を中心としてカメラを第2の方向に旋回させるべくカメラに連結され、テンプルの細長い部分へと延在する第2のMSMアクチュエータと、画像を撮像する間に光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、カメラを反対駆動する第1および第2の方向に旋回させ、照準線を旋回させるように第1および第2のMSMアクチュエータを動作させる反対駆動コンポーネントとを備え、テンプルは、前方末端部、イヤピース、および前方末端部とイヤピースとの間に延在する細長い部分を含む。
例82の主題を含む例83において、カメラは、ジンバル内に枢着され、第1の機械力および第2の機械力の付加に応じて第1の軸線および第2の軸線を中心として旋回し得る。
例82〜83のいずれかの主題を含む例84において、装置は、ケーシングに伝えられる挙動を検出するように使用可能なモーションセンサと、検出された挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断するための挙動検出コンポーネントを備え得、反対駆動コンポーネントは、判断に基づいて反対駆動を引き出す。
例82〜84のいずれかの主題を含む例85において、装置は、ネットワークを介して、撮像された画像を含む画像データを遠隔デバイスに送信するためのインタフェースを備え得る。
例86において、複数の画像を撮像するための装置は、レンズおよび画像撮像素子を有し、レンズは、画像撮像素子の照準線の第1の部分にわたって延在する平面内で移動可能であり、屈折を用いて、レンズを越えて画像撮像素子から離れて延在する照準線の第2の部分を旋回させるカメラと、動きの軸線を画定する細長いスロットを係合し、軸線に沿ってレンズを案内してレンズの中心部から離れた位置で突出部における軸線から外れてレンズの中心部を旋回させることを可能にする突出部と、平面内でレンズを動かすための第1および第2の磁気形状メモリ(MSM)アクチュエータと、画像を撮像するようにカメラを動作させる間に光学式手ぶれ補正(OIS)を提供するべく、反対駆動する平面内でレンズを動かし、照準線の第2の部分を旋回させるように第1および第2のMSMアクチュエータを動作させるための反対駆動コンポーネントとを備え、第1のアクチュエータは、第1の方向の第1の機械力を加え、第2のアクチュエータは、第2の方向の第2の機械力を加え、第1および第2の方向は、第1および第2の機械力が協働して軸線に沿ってレンズを動かすことを可能にし、第1および第2の機械力のうちの1つが軸線に沿ってレンズを旋回させることを可能にするべく交差する。
例86の主題を含む例87において、装置は、平面内でレンズを動かすための第3のMSMアクチュエータを備え得、第3のアクチュエータは、第3の方向の機械力を加え、第3の方向は、第3の機械力が、第1および第2の機械力が軸線に沿ってレンズを動かすように協働する方向と反対の方向の軸線に沿ってレンズを動かすことを可能にするべく、第1および第2の方向の各々とは少なくとも部分的に反対である。
例86〜87のいずれかの主題を含む例88において、装置は、カメラ、突出部、ならびに第1および第2のMSMアクチュエータが保持されるケーシングと、ケーシングに伝えられる挙動を検出するように使用可能なモーションセンサと、検出された挙動がケーシングの不安定な物理的支持から生じているか否かを判断するための挙動検出コンポーネントを備え得、反対駆動コンポーネントは、判断に基づいて反対駆動を引き出す。
例86〜88のいずれかの主題を含む例89において、レンズ、フレーム、およびケーシング内部の一部のうちの1つは、突出部を保持し得、スロットは、レンズ、フレーム、およびケーシング内部の一部の別のものにおいて形成され得る。
例90において、少なくとも1つの機械可読ストレージ媒体は、コンピューティングデバイスにより実行されると、コンピューティングデバイスに上記のいずれかを実行させる複数の命令を備え得る。
例91において、複数の画像を撮像するための装置は、上記のいずれかを実行するための手段を備え得る。